Adobe Acrobat Professional のヘルプ

ヘルプの使い方
ヘルプ機能について
視覚障害者および運動障害者用のヘルプの使い方
ヘルプ文書を開く
使い方ページの使用
Acrobat オンラインの使用
Adobe Solutions Network へのアクセス
オンラインサポートの使用
カスタマーサポート
ヘルプ機能について
Adobe® Acrobat® 7.0 Professional には、作業をサポートする数多くの機能が
組み込まれています。このヘルプウィンドウも、支援機能の 1 つです。
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ヘルプ文書。
使い方ページ(詳しくは、使い方ページの使用を参照してください)。
ツールヒント。ツールヒントを使用すると、作業エリアにあるさまざまなボタ
ン、ツールおよびコントロールの名前を表示して機能を識別することができま
す。名前を知りたい項目やアイコンの上でポインタを静止させると、ツールヒン
トの小さなウィンドウが表示されます。また、ツールヒントは一部のダイアログ
ボックスでも使用することができます。
ダイアログボックスのヘルプボタン。一部のダイアログボックスでは「ヘルプ」
ボタンが表示され、「ヘルプ」ボタンをクリックすると、関連トピックがヘルプ
ウィンドウに表示されます。
オンライン情報やプラグインガイドを参照することもできます。詳しくは、
Acrobat オンラインの使用およびオンラインサポートの使用を参照してくださ
い。
注意:この製品には、印刷されたマニュアルはありません。概要、説明、操作手
順などのすべてがヘルプに含まれています。
視覚障害者および運動障害者用のヘルプの使い方
視覚障害者および運動障害者は、アクセシビリティ設定アシスタントを使用し
て、画面に PDF 文書を表示する方法を変更し、スクリーンリーダーや画面拡大
ツールなどの支援テクノロジを利用できます。Adobe Acrobat 7.0 Professional
を最初に起動したときに支援テクノロジがシステム上で検出されると、アクセシ
ビリティ設定アシスタントが起動します(詳しくは、アクセシビリティ環境設定
を参照してください)。
ショートカットキー(単一のショートカットキーを含む)を使用すると、文書内
を簡単に移動できます。ショートカットキーの一覧については、ショートカット
キーについてを参照してください。電子文書へのアクセシビリティを向上する
Adobe 製品の機能について詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト
(http://access.adobe.com)を参照してください。
単一のショートカットキーをアクティブにするには:
1. 編集/環境設定(Windows®)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側で「一般」を選択します。
2. 「単一のショートカットキーでツールを使用可能にする」を選択します。
3. 「OK」をクリックすると、変更が適用されます。
使い方パネルを開くには:
Shift+F4 キーを押します。
使い方パネルを閉じるには:
Shift+F4 キーまたは Esc キーを押します。
ヘルプを開いたり閉じたりするには:
次のいずれかの操作を行います。
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ヘルプを開くには、F1 キーを押します。Macintosh では、Command+? キーを
押すこともできます。
ヘルプを閉じるには、Ctrl+W キーまたは Alt+F4 キーを押すか(Windows)、
Command+W キーを押します(Macintosh)。「閉じる」ボタンをクリックす
ることもできます。
検索機能または索引を利用する場合は、「検索」タブまたは「索引」タブをク
リックします。Windows では、Ctrl+Tab キーまたは Shift+Ctrl+Tab キーを押
して、タブ間を前後に移動できます。文書ウィンドウとナビゲーションパネル
ウィンドウの間を移動するには、F6 キーを押します。「索引」タブでは、「イン
デックスエントリを選択」テキストボックスに参照する用語を入力します。索引
の一覧がスクロールし、入力した用語と一致する最初の項目が表示されます。項
目をクリックすると、その内容が表示されます。
ヘルプ文書を開く
Acrobat 7.0 に付属の文書は、使いやすいヘルプシステムの形式で提供されています。ヘ
ルプ文書には、各種のツール、コマンド、概念、操作およびショートカットキーについて
の詳細な説明が記載されています。必要に応じて、各ヘルプトピックを印刷することがで
きます(詳しくは、ヘルプトピックの印刷を参照してください)。
Acrobat 7.0 ヘルプは別のウィンドウで開きます。このウィンドウには 2 つの領域があり
ます。左側はナビゲーションパネルウィンドウ、右側はトピックウィンドウです。必要な
トピックを見つけるには、ヘルプナビゲーションパネルウィンドウのタブを使用します。
例えば、「目次」タブをクリックすると、ヘルプに含まれているトピックが一覧表示され
ます。一覧でトピックのタイトルをクリックすると、その内容がトピックウィンドウに表
示されます。「目次」タブ、「検索」タブ、「索引」タブの使い方について詳しくは、ヘ
ルプナビゲーションパネルウィンドウを使用したトピックの検索を参照してください。
Acrobat 7.0 ヘルプA. ヘルプナビゲーションパネルウィンドウの「目次」、「検索」、および
「索引」タブ B. ヘルプトピックウィンドウ
ナビゲーションパネルウィンドウとトピックウィンドウの幅を変更するには、境界線を左
右にドラッグします。ウィンドウ全体のサイズを変更するには、右下隅をドラッグしま
す。ヘルプウィンドウは、閉じる操作をするまで表示され続けます。
ヘルプを開くには:
次のいずれかの操作を行います。
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ヘルプ/Acrobat 7.0 ヘルプを選択します。
ツールバーの「ヘルプ」ボタン
をクリックし、「Acrobat 7.0 ヘルプ」を選択しま
す。
使い方パネルのホームページで、「Acrobat 7.0 ヘルプ」リンクをクリックします。
ヘルプを閉じるには:
「閉じる」ボタンをクリックします。
ヘルプ内を移動するための複数のショートカットキーが用意されています(詳しく
は、ショートカットキーについてを参照してください)。
関連項目:
ヘルプナビゲーションパネルウィンドウを使用したトピックの検索
ヘルプセッション履歴の移動
ヘルプトピックの印刷
その他のヘルプ機能の使い方
ヘルプナビゲーションパネルウィンドウを使用したトピックの
検索
ヘルプウィンドウが開いたとき、ナビゲーションパネルウィンドウでは「目次」
タブが選択されています。
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テーマ別に分類されたヘルプトピックを参照したい場合は、本の目次と同じよう
に「目次」タブをクリックします。トピックの左に表示されたアイコンをクリッ
クすると、サブトピックの一覧を非表示にしたり、展開したりできます。トピッ
クのタイトルをクリックすると、その内容がトピックウィンドウに表示されま
す。
ヘルプの中から特定の単語を探す場合は、「検索」タブをクリックします。目的
の単語をテキストボックスに入力して、「検索」をクリックします。入力した単
語を含むすべてのトピックのタイトルが一覧表示されます。トピックは「目次」
タブに表示される順序で表示されます。
注意:ブール演算子(AND、OR、NOT、疑問符など)を使用してヘルプの検索
結果を絞り込むことはできません。複数の単語を入力した場合は、いずれかの単
語が含まれるトピックがすべて検索結果に含まれます。
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アルファベット順、五十音順のリストからさまざまな機能や概念に関する用語を
探す場合は、「索引」タブをクリックします。用語にリンクされたヘルプの内容
が表示されます。索引を参照するには 2 つの方法があります。1 つの方法とし
て、コントロール(Windows の場合は「+」および「-」、Macintosh の場合は
三角形)を使用します。見出し文字に続く用語リストの展開と非表示を切り替え
ながら、スクロールして目的の用語を探し、リンクをクリックします。別の方法
として、「インデックスエントリを選択」テキストボックスに探す用語を入力し
ます。索引の一覧がスクロールし、入力した用語と一致する最初の項目が表示さ
れます。項目をクリックすると、その内容が表示されます。
ヘルプセッション履歴の移動
ヘルプシステムでは、検索したヘルプセッションの履歴が保持されます。この履
歴を使用して、前に開いたトピックに簡単に移動できます。
ヘルプツールバーで、前のトピックボタン
をクリックすると、ヘルプセッ
ション中に開いた前のトピックへ戻ります。次のトピックボタン
をクリック
すると、ヘルプセッション履歴にある次のトピックへ進みます。
ヘルプを閉じると、ヘルプセッションは終了し、履歴は削除されます。
ヘルプトピックの印刷
任意のトピックを選択して、ヘルプ文書を印刷できます。
ヘルプウィンドウから一度に印刷できるトピックは 1 つです。Acrobat 7.0 イン
ストール CD には、Acrobat 7.0 ヘルプ文書が Adobe PDF ファイルとして格納
されています。このファイルは一部または全体を印刷できます。
ヘルプトピックを印刷するには:
1. 印刷するヘルプトピックを開きます。
2. ヘルプメニューバーで、トピックの印刷ボタン
をクリックします。
その他のヘルプ機能の使い方
ヘルプ/Acrobat オンラインを選択すると、ソフトウェアのダウンロード、製品
情報、サポート文書などへのリンクを利用できます(詳しくは、Acrobat オンラ
インの使用を参照してください)。ヘルプメニューには、さまざまなオンライン
情報や参考文献へのリンクも含まれています。
使い方ページの使用
使い方パネルのページには、Acrobat 7.0 ヘルプの内容を補足する、一般的なト
ピックの概要が表示されます。使い方パネルは文書ウィンドウの右端に表示され
るので、開いている文書が隠れてしまうことはありません。必要に応じて、使い
方パネルを文書ウィンドウの左端に移動することもできます。
使い方ページ間を移動するための複数のショートカットキーが用意されてい
ます(詳しくは、ショートカットキーについてを参照してください)。
使い方パネルでは特定の使い方ページが開きます。使い方ホームページには、他
の使い方ページへのリンクがカテゴリー別に表示されます。これらのページへの
リンクをクリックすると、ヘルプ文書内の該当するトピックまたは関連するト
ピックの簡単な概要が表示されます。
使い方パネルで特定のトピックを開くには:
次のいずれかの操作を行います。
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ヘルプ/使い方/[トピック] を選択します。
ツールバーの「ヘルプ」ボタン
をクリックし、使い方のトピックを選択しま
す。
ツールバーの使い方ホームページのメニューからトピックを選択します。
使い方パネルのホームページを開くには:
1. 使い方パネルで特定のトピックを開きます。
2. 使い方パネルの左上にあるホームページの使い方ボタン
をクリックします。
使い方パネルを閉じるには:
次のいずれかの操作を行います。
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「非表示」ボタンをクリックします(Windows)。
クローズボタンをクリックします(Macintosh)。
アプリケーションの起動時に使い方パネルを自動的に開くかどうかを設定す
ることができます。自動的に開く場合は、使い方ホームページの下端にある「起
動時に使い方パネルを表示」オプションを選択します。
使い方トピックページをツールバーのポップアップメニューから開く場合(左)と、ヘ
ルプメニューから開く場合(右)
使い方パネルの配置を変更するには:
Windows では、使い方タイトルバーを右クリックし、「左へ表示」または「右
へ表示」を選択します。
Macintosh では、次のいずれかの操作を行います。
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使い方タイトルバーの下のツールバーを Control キーを押しながらクリックし、
「左へ表示」または「右へ表示」を選択します。
使い方パネルのタイトルバーを Acrobat ウィンドウの反対側の端までドラッグし
ます。
使い方パネルの幅を変更するには、区切りバーをドラッグします。高さは文書
ウィンドウのサイズに合わせて変化します。
使い方ページ間を移動するには:
1. 使い方パネルの戻るボタン
と進むボタン
に参照したページの間を移動できます。
を使用して、現在のセッション中
2. 使い方ホームページに戻るには、ホームページの使い方ボタン
ます。
をクリックし
注意:使い方ホームページに戻ると、セッションの移動履歴は消去されます。戻
るボタンと進むボタンは、別のセッションを開始するまで使用することはできま
せん。
Acrobat オンラインの使用
Acrobat オンラインには、製品情報と、プラグインや更新のダウンロードへのリ
ンクに加えて、トレーニング、サポート、バーティカルマーケットソリューショ
ンおよび Acrobat 関連製品に関する情報があります。
Acrobat オンラインを使用するには:
1. Acrobat で、ヘルプ/Acrobat オンラインを選択して、Adobe Acrobat の Web
ページを開きます。
注意:インターネットに接続できる環境と Web ブラウザが必要です。Acrobat
オンラインは、ご使用のブラウザとデフォルトのインターネット設定を使用して
表示されます。
2. ページを更新して、Acrobat オンライン Web ページの最新の内容を表示します
(情報は随時更新されるので、ページを更新して最新の内容を確認することが重
要です)。
3. 必要に応じて、ページ上部に表示されている大分類にマウスポインタを移動し、
関連ページへのリンクを表示します。
4. ボタンまたはリンクをクリックして、ページを開きます。
5. Acrobat に戻るには、ブラウザのウィンドウを閉じるか最小化します。
Adobe Solutions Network へのアクセス
Adobe Solutions Network(ASN)では、Acrobat および PDF を使用して開発
を行うための、さまざまな製品とテクニカルな情報を入手できます。
JavaScript、pdfmark および Distiller® パラメータなどの分野について、ソフト
ウェア開発キット(SDK)、サンプルライブラリ、ディベロッパーナレッジベー
スおよびテクニカルガイドを提供しています。詳しくは、Adobe Solutions
Network Web サイト(http://partners.adobe.com/asn/index.jsp)にアクセス
してください。
Acrobat 用の Adobe Solutions Network には、http://partners.adobe.com/
links/acrobat(英語のみ)でアクセスできます。
オンラインサポートの使用
インターネットに接続できる環境では、「オンラインサポート」コマンドによっ
て、Acrobat の使用方法を習得するための追加の情報源にアクセスできます。オ
ンラインサポートの情報は常に更新されています。Adobe Acrobat サポートペー
ジで入手できる数多くの学習ツールには、具体的な手順を示したチュートリア
ル、ソフトウェアの更新および関連製品ダウンロード、テクニカルな質問に答え
る検索可能なナレッジベース、ユーザフォーラムへのリンクが含まれています。
また、「Hot issues」には最新の Acrobat サポートデータベース情報が含まれて
います。
Adobe® Studio® の Web サイト(http://studio.adobe.com/jp/)に、スキルを
向上するためのさまざまなヒントやチュートリアルがあります。
注意:Adobe Studio を初めて開くときは、利用登録が必要となる場合がありま
す。
Adobe Acrobat オンラインサポートページを使用するには:
1. ヘルプ/オンラインサポートを選択します。
2. ブラウザの更新ボタンをクリックして、Adobe Acrobat サポートページの最新の
内容を表示します(情報は随時更新されるので、ページを更新して最新の内容を
確認することが重要です)。
3. 次のいずれかの操作を行います。
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「サポートデータベース」のリンクをクリックします。
●
「サービス&サポート よくあるご質問」のリンクをクリックし、テキストボック
スに語句を入力して、Acrobat に関する情報、すべてのチュートリアルまたはト
ラブルシューティング情報を検索します。
4. Acrobat に戻るには、ブラウザのウィンドウを閉じるか最小化します。
カスタマーサポート
ご使用の製品を登録すると、製品のサポートを受けることができます。詳しく
は、Adobe サポート Web サイトを参照するか、Acrobat のマニュアルに同梱さ
れているテクニカルサポートカードを参照してください。
また、アドビ システムズ社では、自動化されたテクニカルサポートも提供してい
ます。詳しくは、アプリケーションと一緒にインストールされる「お読みくださ
い」ファイルを参照してください。「Hot issues」の情報と、一般的な問題のト
ラブルシューティング情報については、Adobe Acrobat オンラインサポートペー
ジを参照してください(詳しくは、オンラインサポートの使用を参照してくださ
い)。
Acrobat の基本機能
Adobe PDF について
PDF を使用する理由
Adobe Acrobat を使用した作業
Acrobat のアップデート
Adobe PDF について
Portable Document Format(PDF)は、文書の作成元のアプリケーションやプ
ラットフォームに依存せずに文書のフォント、画像、レイアウトを保持する共通
のファイル形式です。PDF は、電子文書とフォームを配布および交換するための
安全で信頼できる世界標準です。PDF ファイルはサイズが小さく、無償配布の
Adobe® Reader® ソフトウェアを使用して誰でも完全な形で共有、表示、印刷で
きます。Adobe Acrobat® ソフトウェア製品を使用すると、任意の文書を PDF
に変換することができます(詳しくは、PDF を使用する理由を参照してくださ
い)。
PDF を使用する理由
世界中の行政機関および企業では、文書管理を簡素化し、紙への依存を減らすた
めに PDF を採用しています。例えば、米国食品医薬品局(FDA)への医薬品の
認可申請の電子書類や、米国連邦裁判所の電子ケースファイリングには、PDF が
標準形式として使用されています。PDF は、英国やドイツの行政機関でも電子文
書の交換に使用されています。
一般的な問題
PDF で解決
ファイルを受け取っても作
成元のアプリケーションを
持っていないとファイルを
開けない。
紙と電子文書を組み合わせ
たアーカイブは、検索に手
間取り、スペースを占領
し、文書を作成したアプリ
ケーションが必要である。
文書がハンドヘルドデバイ
ス上で正しく表示されな
い。
PDF ファイルは作成元のアプリケーションがなくて
も誰でも開くことができます。必要なのは無償の
Adobe Reader ソフトウェアだけです。
PDF ファイルはサイズが小さく検索にも手間取ら
ず、Adobe Reader を使用していつでもアクセスで
きます。リンクを使用して PDF ファイル間を簡単
に移動できます。
タグ付き PDF を使用すると、Palm OS®、
Symbian™、Pocket PC デバイスなどのモバイルプ
ラットフォームでテキストの折り返し表示が可能に
なります。
電子処理を検証および監査 PDF 文書では特別なアクセス権の設定と電子署名が
できないと、企業は紙の文 可能です。
書やフォームでのやり取り
に逆戻りする。
文書のフォーマットが複雑 タグ付き PDF ファイルに内容と構造に関する情報
になると視覚障害者は利用 を含めることにより、スクリーンリーダーでの読み
できない。
取りが可能です。
(詳しくは、Adobe Acrobat を使用した作業を参照してください)
Adobe Acrobat を使用した作業
Adobe Acrobat 7.0 Professional ソフトウェアが備える信頼性の高いツールなど
により、PDF ファイルの交換、電子的レビューの進行管理、文書のプリフライト
検査、入力可能なフォームの作成、レイヤーを含んだ大きなエンジニアリング図
面から PDF への変換、および最終的な高品質の印刷出力の各作業を簡単に実行
できます。Acrobat の各機能について以下に概要を示します。
関連項目:
PDF 文書内を移動するには
テキスト、テーブル、画像を選択およびコピーするには
ツールとオブジェクトのプロパティを設定するには
ページを挿入、追加、抽出するには
ヘッダ、フッタ、透かし、背景を追加するには
Adobe Reader ユーザに追加機能の使用を許可する文書を作成するには
セキュリティ保護された文書を作成するには
視覚障害や運動障害のあるユーザのためにアクセシブルな文書を作成するには
PDF ファイルを管理するには
PDF 文書を Web で表示するには
オンライン表示用の文書を準備するには
PDF ファイルのレビューを他のユーザに依頼するには
PDF 文書内で AutoCAD または Visio のレイヤーを扱うには
文書の色を調整するには
ハイエンドの品質で出力するための文書を作成するには
PDF 文書内を移動するには
PDF 文書のページ間を移動するには、ステータスバーのナビゲーションボタン、
上向き矢印と下向き矢印キー、Page Up と Page Down キー、および垂直スク
ロールバーを使用します。PDF 文書をスライドショーとしてフルスクリーンモー
ドにしている場合は、矢印キーでページを切り替えます(編集/環境設定
(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し、「フルスク
リーンモード」を選択して、さらに「ナビゲーションバーを表示」を選択しま
す)。
ナビゲーションボタン
PDF 文書内を移動するための、いくつかのヒントを以下に示します。
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しおりを使用します。ナビゲーションパネルウィンドウの「しおり」タブでしお
りをクリックし、PDF 文書内を移動します。しおりを使用して、PDF 文書内の
別のページ、他の文書または Web ページにジャンプすることができます。独自
のしおりを PDF 文書に追加することもできます(詳しくは、しおりの作成を参
照してください)。
サムネールを使用します。ナビゲーションパネルウィンドウの「ページ」タブで
ページのサムネールをクリックし、PDF 文書内を移動します。
アーティクルを使用します。雑誌や新聞の PDF 文書では、記事はある段組から
次の段組に、場合によっては数ページにわたっています。セクション間をつなぐ
リンクボックスを使用して、テキストの流れをたどることができます。テキスト
上にポインタを置いたときに下向きの矢印が表示される場合、テキストはアー
ティクルの一部です。アーティクルをクリックすると、次のセクションに移動し
ます。アーティクルの作成について詳しくは、アーティクルの定義を参照してく
ださい。
レイヤーを含んだ文書の場合は、レイヤーを表示または非表示にします(詳しく
は、Adobe PDF レイヤーについてを参照してください)。
リンクをクリックして、特定のセクションに移動します。通常、リンクは下線付
きで色の異なるテキストで表示されますが、この外観は PDF 文書の作成者が変
更することもできます。また、ユーザが独自のリンクを PDF 文書に追加するこ
ともできます(詳しくは、リンクの使用を参照してください)。
リンクまたはしおりをクリックして別のページにジャンプした後は、Alt+
左向き矢印(Windows)または Option+ 左向き矢印(Macintosh)を押すと直
前のページに戻ることができます。
テキスト、テーブル、画像を選択およびコピーするには
画像、テーブルまたはテキストの一部をコピーするには、選択ツール
を使用
します。文書ウィンドウ内では、ポインタの下にあるのがテキストか、画像か、
テーブルかによって、ポインタの外観が変化します。テキストまたはテーブルを
選択するには、そのテキストまたはテーブルの上をドラッグします。画像を選択
するには、その画像をクリックします(詳しくは、テキスト、テーブルおよび画
像のコピーと貼り付けを参照してください)。
PDF 文書に含まれるすべてのテキストを、書式設定を保持したまま抽出するに
は、ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択し、ポップアップメニューからリッチテキストフォーマッ
ト(RTF)を選択してファイルを保存します。テキストのみを抽出する場合は、
ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択し、テキストファイルとして保存します(詳しくは、リッ
チテキストフォーマットまたは Microsoft Word 形式の変換オプションを参照し
てください)。
テキストの選択とコピー
ただし、次の点に注意してください。
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スキャナを使用して作成した PDF 文書を検索可能テキストに変換していない場
合や、テキストが画像として含まれている PDF 文書の場合、そのようなテキス
トは選択または検索できません。このような場合は「OCR を使用してテキストと
して認識」コマンドを使用することで、画像に含まれるテキストを選択と検索の
可能なテキストに変換できます。
PDF 文書によっては、作成者が内容を保護するために編集や印刷を禁止している
場合があります。例えば、テキストのコピーが禁止されている場合は、
Windows では「切り取り」、「コピー」および「貼り付け」コマンド、
Macintosh では「カット」、「コピー」および「ペースト」コマンドを使用でき
ません(このような設定の一部は文書のアクセシビリティにも影響する場合があ
ります)。
テキストを選択する際に、余分なテキストが選択内容に含まれてしまうことがあ
ります。例えば、複数ページにわたるテキストを選択する場合、作者がドキュメ
ントのタグ付けを正しく行っていないとヘッダやフッタまで選択内容に含まれる
可能性があります。余分なテキストをコピーした場合は、テキストを貼り付けた
後で余分なテキストを削除します。
ツールとオブジェクトのプロパティを設定するには
Acrobat では、編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定
(Macintosh)を選択して多くの設定項目をカスタマイズできます。一部のツー
ルとその他のオブジェクトに関するプロパティは、プロパティバーを使用して設
定します。例えば、PDF 文書にノートを追加する作業の間、ノートツールを選択
したままにしたいことがあります。このような場合は、ノートツールのプロパ
ティツールバーで「選択したツールを維持」オプションを選択します。プロパ
ティツールバーが表示されていない場合は、表示/ツールバー/プロパティバー
を選択します(詳しくは、注釈の環境設定および注釈の表示方法の変更を参照し
てください)。
また、一部のツール(ものさしツールなど)にはプロパティダイアログボックス
があります。プロパティダイアログボックスはツールを選択すると自動的に開き
ます。
ページを挿入、追加、抽出するには
ページを挿入、削除、または別の方法で使用するには、文書/ページメニューの
コマンドを使用します。次の作業を実行できます。
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ページを挿入します。別の PDF 文書に含まれるページを文書内に挿入できま
す。文書/ページ/挿入を選択し、挿入する PDF ファイルを指定します。これ
は簡単に PDF 文書を結合する方法の 1 つです。
ページを置換します。PDF ページ全体を、別の PDF ページで置き換えることが
できます。ページの置換では、元のページにあるテキストや画像だけが置換され
ます。リンクやしおりなどの、元のページに付いているインタラクティブな構成
要素は影響を受けません。
サムネールを使用します。ページのサムネール画像を使用して、文書内および文
書間でページのコピーまたは移動ができます。
ページを削除します。「削除」コマンドを使用するか、ページのサムネール画像
またはタグ付きしおりを削除することで、PDF 文書からページを削除できます。
PDF 文書を編集し、再構成した文書をファイル/ファイルサイズを縮小を使用し
て新しい名前で保存すると、文書ファイルのサイズを最小化できます。
ページを抽出します。「抽出」コマンドを使用することで、PDF 文書からページ
を抽出できます。抽出したページは、削除することも、別のファイルにコピーす
ることもできます(詳しくは、ページの抽出、移動およびコピーおよびページの
削除と置換を参照してください)。
ヘッダ、フッタ、透かし、背景を追加するには
ヘッダおよびフッタを追加するには、文書/ヘッダとフッタの追加を選択します
(詳しくは、ヘッダおよびフッタの追加を参照してください)。
元のアプリケーションで文書にページ番号を付けている場合は、ページ番号が
PDF 文書に表示されます。ページを削除したり、複数の PDF 文書を結合したり
すると、ページ番号が不規則になる可能性がありますが、PDF 文書にヘッダや
フッタを追加することで、ページ番号またはその他 PDF 文書に特有の情報を追
加できます。
また、透かしや背景を追加することもできます。透かしとは、文書を表示または
印刷したとき既存の文書内容の上に重ねて表示されるテキストまたは画像です。
背景とは、テキストまたは画像の背後に使用される色、テクスチャまたはパター
ンです。追加するには、文書/透かしと背景の追加を選択します(詳しくは、透
かしと背景の追加を参照してください)。
ヘッダや透かしは、PDF 文書の作成後に追加できます。
Adobe Reader ユーザに追加機能の使用を許可する文書を作成
するには
通常は Acrobat Standard または Acrobat Professional でしか使用できないツー
ルや機能の一部が Adobe Reader ユーザにも使用可能となるような PDF 文書を
作成するには、追加機能の使用権限を含める必要があります。追加機能の使用権
限を使用すると、フォームの入力とオンラインまたはオフラインでの送信、電子
メールベースおよび Web ベースのレビューへの参加、注釈の追加、および文書
への署名を、Adobe Reader を使用するユーザが実行するために必要なツールを
提供することができます。追加機能の使用権限を設定するには、サーバ拡張製品
を使用する必要があります。注釈用の追加機能については、Acrobat
Professional を使用して使用権限を追加できます。追加機能の使用権限とシステ
ム要件について詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト(http://www.
adobe.co.jp/products/server/readerextensions/main.html)を参照してくださ
い。
セキュリティ保護された文書を作成するには
Acrobat では、次のようにいくつかの方法でセキュリティを適用できます。
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電子署名を使用して、PDF 文書または入力したフォームの承認を示します(詳し
くは、PDF 文書への署名を参照してください)。
文書を証明して、それ以降の変更を禁止します(詳しくは、文書の証明を参照し
てください)。
パスワードを追加し、セキュリティオプションを設定して、PDF 文書の表示、編
集および印刷を制限します(詳しくは、パスワードの追加とセキュリティオプ
ションの設定を参照してください)。
文書を暗号化して、指定したユーザ以外は文書を開けないようにします(詳しく
は、証明書を使用した PDF ファイルの暗号化を参照してください)。
サーバベースのセキュリティポリシーを PDF 文書に適用します。サーバベース
のセキュリティポリシーは、期間を限定して PDF 文書へのアクセスを許可した
い場合に特に役立ちます(詳しくは、セキュリティポリシーを使用した PDF
ファイルの暗号化を参照してください)。
カスタムセキュリティポリシーを作成して複数の PDF 文書に同じセキュリティ
設定を適用します(詳しくは、ユーザセキュリティポリシーの作成を参照してく
ださい)。
セキュリティ設定を PDF 添付ファイルに追加し、eEnvelope を使用します(詳
しくは、eEnvelope による保護されたファイルの送信を参照してください)。
視覚障害や運動障害のあるユーザのためにアクセシブルな文書
を作成するには
Acrobat には、新規または既存の PDF 文書からアクセシブルな文書を作成する
ための機能があります。
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ユーザに配布する前に、PDF 文書がアクセシビリティに対応しているかどうか確
認できます(詳しくは、PDF 文書のアクセシビリティの確認を参照してくださ
い)。
PDF 文書をタグ付けして折り返し表示用に最適化できます(詳しくは、タグ付
き PDF 文書によるアクセシビリティの向上を参照してください)。
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、タグ付き PDF 文書の読み上げ順序を
すばやく確認できます(詳しくは、文書の読み上げ順序のチェックを参照してく
ださい)。
タグ付けに関するさまざまな種類の問題を修正できます。また、画像に代替テキ
ストを追加できます(詳しくは、タグの修正および図の代替テキストの確認と追
加を参照してください)。
タグに対して、より詳細な編集制御ができます。また、テーブルに詳細なタグ付
けを行う必要がある PDF 文書を操作できます(詳しくは、タグの使用を参照し
てください)。
折り返しに関する複雑な問題を解決できます(詳しくは、「コンテンツ」タブの
使用を参照してください)。
PDF ファイルを管理するには
Acrobat には、PDF を検索および整理するための、次のような充実した機能があ
ります。
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PDF キャビネットを使用して、PDF ファイルをすばやく探し出したり整理した
りできます(詳しくは、PDF キャビネットの使用を参照してください)。
PDF ファイルまたはその他のファイルを PDF 文書に添付できます(詳しくは、
PDF 文書への添付ファイルの追加を参照してください)。
「複数のファイルから PDF を作成」コマンドを使用し、種類の異なるファイル
を結合して 1 つの PDF ファイルを作成できます(詳しくは、複数ファイルから
の PDF ファイルの作成を参照してください)。
フォルダ内にある複数の PDF ファイルを対象として、指定の語句やフレーズを
簡単に検索できます。コンピュータ上のフォルダでもネットワーク上のフォルダ
でも、同じように検索対象として指定できます(詳しくは、Adobe PDF 文書の
検索についてを参照してください)。
PDF 文書を Web で表示するには
PDF 文書は、Acrobat でも Web ブラウザでも開くことができます。
Windows では、PDF 文書を開けるように Web ブラウザを設定する必要があり
ます。Acrobat で、環境設定ダイアログボックスのインターネットパネルを開
き、「Acrobat 起動時にブラウザの設定をチェック」オプションと、「PDFをブ
ラウザに表示」オプションを両方とも選択します。その後、Acrobat を再起動し
ます。この設定をしても PDF 文書が開かない場合は、Web ブラウザの更新や
Acrobat の再インストールが必要となる可能性があります。
Macintosh では、Acrobat をインストール後に初めて起動する際、ブラウザ
(Safari)上で Acrobat を実行するための設定が自動的に行われます(詳しく
は、Web ブラウザで PDF 文書を表示を参照してください)。
オンライン表示用の文書を準備するには
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PDF 文書の作成時にフォントを埋め込みます(詳しくは、カスタム PDF 設定の
作成を参照してください)。
しおりやリンクなどのナビゲーション要素を追加します(詳しくは、しおりの使
用およびリンクの使用を参照してください)。
構造化 PDF ファイルまたはタグ付き PDF ファイルを作成して、表示の柔軟性を
向上させます(詳しくは、アクセシビリティと Adobe PDF 文書についてを参照
してください)。
ファイルサイズを縮小して、ファイルをできるだけコンパクトにします(詳しく
は、PDF ファイルサイズの縮小を参照してください)。
PDF フォームを作成する場合は、データ送信用のボタンを追加します。この場
合、CGI スクリプトと、フォームデータ用に割り当てる値も必要です(詳しく
は、Web 用の PDF フォームの作成を参照してください)。
ページ単位のダウンロードを許可します。大きなサイズの PDF 文書に Web サー
バからアクセスする場合は、これによってダウンロード時間を大幅に短縮できま
す(詳しくは、Web 表示用の最適化の許可を参照してください)。
PDF ファイルのレビューを他のユーザに依頼するには
PDF 文書をレビューして注釈を付けるよう依頼する場合は、電子メールベースま
たはブラウザベースで自動化したレビューを開始することで、レビュー作業を合
理的に進めることができます。これらのレビュー機能によって、レビュープロセ
スのすべてを支援する多様なツールと自動化サポートを使用でき、文書のレ
ビューをスムーズに行うことができます。Adobe Reader のユーザでも、追加機
能の使用権限が割り当てられていればレビュープロセスに参加できます。また、
トレーニングを受けなくても、レビュープロセス全体を Acrobat の指示に従って
進行できます(詳しくは、レビュープロセスの種類を参照してください)。
PDF 文書内で AutoCAD または Visio のレイヤーを扱うには
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PDF 文書を作成し、AutoCAD または Visio ファイルのレイヤーのうち必要なレ
イヤーだけを PDF に含めます(詳しくは、Microsoft Visio ファイルの変換
(Windows)およびAutodesk AutoCAD ファイルの変換(Windows)を参照し
てください)。
リンクとしおりを追加して、レイヤー間を簡単に移動できるようにします(詳し
くは、レイヤーへのナビゲーションの追加を参照してください)。
必要な場合は、Acrobat でレイヤーを結合または統合します。作成元のアプリ
ケーションで PDF ファイルを生成し直す必要はありません(詳しくは、レイ
ヤーの結合およびPDF レイヤーの統合を参照してください)。
レイヤーの表示と非表示、レイヤーの初期設定の表示、印刷および書き出しの状
態を指定します(詳しくは、PDF レイヤーのプロパティの編集を参照してくださ
い)。
必要なレイヤーを印刷します(詳しくは、レイヤーがある文書の印刷を参照して
ください)。
文書の色を調整するには
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PDF 文書の作成時に、カラー設定を調整します(詳しくは、カスタム PDF 設定
の作成を参照してください)。
カラーマネジメントエンジンを指定し、作業用スペースを定義し、その他のカ
ラーマネジメントオプションを設定します(詳しくは、Acrobat によるカラーの
管理を参照してください)。
文書の色分解をプレビューします(詳しくは、色分解のプレビューを参照してく
ださい)。
カラーまたはグレースケールのコンポジット校正を印刷して、文書の色をチェッ
クします(詳しくは、詳細印刷オプションの設定を参照してください)。
印刷出力設定を指定して、確実に一貫した色の出力を得られるようにします(詳
しくは、出力設定の指定を参照してください)。
色分解を作成します(詳しくは、色分解の印刷を参照してください)。
ハイエンドの品質で出力するための文書を作成するには
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Distiller® を使用して PostScript® ファイルから変換した PDF 文書を作成し、
PDF コンポーネントの細かい制御を可能にします(詳しくは、PostScript ファイ
ルの作成を参照してください)。または、文書作成アプリケーション内や
Acrobat 内で PDF 文書を作成する際に、変換設定を変更します(詳しくは、カ
スタム PDF 設定の作成を参照してください)。
文書構造の完全性をチェックします(詳しくは、プリフライトについてを参照し
てください)。
色分解と透明効果をプレビューします(詳しくは、色分解のプレビューおよび透
明部分の分割・統合のプレビューおよび適用を参照してください)。
色、トンボ、裁ち落とし、色分解、透明部分およびその他の要素が正しく出力さ
れるように、文書の印刷設定を調整します(詳しくは、詳細印刷オプションの設
定を参照してください)。
メディアおよびインキについての要件、印刷出力の数量、顧客情報、制作物の説
明、発送情報、PDF 変換設定およびプリフライトプロファイルなどのデータを含
めた、Job Definition Format(JDF)ファイルを作成します(詳しくは、JDF
ファイルについてを参照してください)。
Acrobat のアップデート
Acrobat ファイルおよびコンポーネントは、常に最新バージョンが使えるよう
に、さまざまな方法でアップデートすることができます。PDF 文書を開いたとき
に自動的にアップデートを開始できる場合があります。例えば、日中韓言語の
フォントを使用するフォームを開いたとき、そのフォントをダウンロードするか
どうかを確認するメッセージが表示されます。すぐにアップデートの有無を確認
することもできます。この場合、アップデートは手動で行う必要があります。一
部のアップデートは、いずれの方法でも行うことができます。
環境設定ダイアログボックスのアップデートパネルで、アップデートを処理する
方法を設定できます。Acrobat では、重要なアップデートや通知の有無を 1 か月
に一度自動的にチェックすることができます。環境設定に応じてアップデートを
バックグラウンドでダウンロードします。これは他の Web 処理を実行中にも可
能です。Windows の場合、ダウンロードダイアログボックスは最小化してス
テータスバーアイコンにしておくことができます。すべてのコンポーネントがダ
ウンロードされると、インストールするアップデートの種類をインストールダイ
アログボックスで選択することができます。
環境設定でアップデートのオプションを設定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、環境設定ダイアログボックスの左側で「アップデート」をクリックします。
2. オプションを選択してアップデートの処理方法を指定します。「重要なアップ
デートの有無を自動的にチェックしない」を選択した場合は、ヘルプ/アップ
デートの有無を今すぐチェックを選択して、手動でアップデートを定期的に
チェックしてください。
3. 「通知を表示」をクリックすると、通知のプレビューが表示され、アップデート
するかどうかを判断できます。「OK」をクリックし、ダイアログボックスを閉じ
ます。
4. 「インストール済みのアップデート」をクリックすると、インストール済みの
アップデートの名前と説明が表示されます。特定のアップデートについて複数の
バージョンをインストールした場合は、最新バージョンのみがインストール済み
のアップデートダイアログボックスに表示されます。
5. 利用できるアップデートについての情報を Acrobat の起動時に表示しない場合
は、「起動時に通知ダイアログを表示」オプションを選択解除します。
6. アップデートのインストール完了の通知を表示しない場合は、「インストール完
了ダイアログボックスを表示する」オプションを選択解除します。
コンポーネントを手動でアップデートするには:
1. ヘルプ/アップデートの有無を今すぐチェックを選択します。
2. 左側のリストからアップデートを選択し、「追加」または「再インストール」を
クリックして、選択したアップデートを右側の列に移動します。お使いのプラッ
トフォームおよび製品に対応するアップデートおよびコンポーネントのみが表示
されます。
3. 「アップデート」をクリックします。
Adobe Acrobat 7.0 の新機能
新機能
PDF 文書の作成
追加機能の使用権限
エンジニアリング文書を使用した作業
添付ファイル
フォームの作成および管理
レビュー
文書のセキュリティ
アクセシビリティ
印刷工程
XML 対応
言語のサポート
その他の新機能
新機能
Adobe Acrobat 7.0 Professional には、ビジネスに必要なすべての文書処理作業
を合理化する新機能および機能拡張が盛り込まれています。ユーザ間、紙の文
書、アプリケーション間を職場の内外を問わず簡単に結び付ける Adobe®
Intelligent Document Platform の中で、Acrobat は必要不可欠な構成要素と
なっています。Acrobat のツールおよび新機能を活用することで、クリエイティ
ブワーク、エンジニアリングおよび IT 業務のプロフェッショナルは、Adobe
PDF 文書の作成、レビューおよびハイエンド用途向けの出力をこれまでになく容
易に行うことができます。セキュリティの強化によって、業務上の機密文書への
アクセスはより細かくコントロールできます。大規模なワークグループ(追加機
能の使用権限が割り当てられている場合は Adobe Reader ユーザも含む)で、
ファイルの添付およびフォームデータの保存ができるほか、自動化レビュー機能
と多彩な注釈ツールを使用してオンラインでの文書レビューに参加できます。
Acrobat 7.0 Professional に統合されている Adobe Designer を使用すると、強
力でインテリジェントなフォームをすばやく作成できます。Acrobat と一般的な
オフィスアプリケーションおよびエンジニアリングアプリケーションとの統合が
さらに強化されたことで、PDF ファイルの作成はよりいっそう簡単になりまし
た。また、新機能の PDF キャビネットにより、PDF ファイルの検索や整理を格
段に実行しやすくなりました。
Acrobat 7.0 では、言語サポートが拡張されたほか、添付ファイルを編集、検
索、保存する機能と、作業内容を定期的にバックアップする新しい自動保存機能
が追加されました。また、視覚障害や運動障害のあるユーザのために新しいアク
セシビリティ機能が提供されています。
PDF 文書の作成
Acrobat 7.0 では、従来よりさらに多くのアプリケーションから PDF を簡単に作
成することができます。「複数のファイルから PDF を作成」コマンドが改良さ
れ、種類が異なる複数のファイルから 1 つの PDF ファイルを作成する作業を 1
回の手順ですばやく実行できるようになりました。
ワンクリックで PDF の作成
Acrobat Professional にはワンクリックで PDF ファイルを作成する機能があ
り、Autodesk AutoCAD と多くの Microsoft アプリケーション(Office、
Project、Access、Internet Explorer、Visio および Publisher を含む)から直
接 PDF を作成できます。Word 文書の変換速度はより高速化されています。複
数の Excel シートは PDF の単一ページに変換可能です(Windows のみ)。
PowerPoint プレゼンテーションの透明オブジェクトは、PDF の透明効果に変換
されます(Windows のみ)。また、Acrobat によって Microsoft Outlook アプ
リケーションに追加される Adobe PDFMaker のボタンを使用すると、単独の電
子メール、複数の電子メールまたは 1 つの電子メールフォルダ全体を、Outlook
ウィンドウ内から変換できます。電子メールメッセージを 1 つの PDF ファイル
に変換することで、保管や検索が簡単になります。
複数ファイルからの PDF ファイルの作成
PDF ファイルを結合する際には、実行前のプレビューが可能となりました。ま
た、結合する個々のファイルごとにしおりが自動作成されるので、素材の検索、
印刷、抽出、および個別文書の削除を容易に実行できます。
ヘッダ、フッタ、背景および透かしの追加
Acrobat ではヘッダとフッタを簡単に作成、編集および削除できます。ヘッダと
フッタは印刷時にもサイズが変化しません。また、透かしと背景も印刷時にサイ
ズや位置が変化しないように保護できます。
作成元の文書の復元
複数のファイルを結合して作成した PDF 文書から、個別の文書を(元のファイ
ル形式で)抽出できます。
追加機能の使用権限
PDF 文書に追加機能の使用権限を割り当てることで、Adobe Reader のユーザが
より多くのツールや機能を使用できるようになり、PDF フォームに入力したデー
タの保存、文書への署名、オンライン文書レビューへの参加、PDF 文書へのファ
イル添付が可能となります。こうした追加機能の使用権限が設定されている文書
をユーザが開くと、その文書を操作するには追加のツールが必要となることが、
黄色の文書メッセージバーに表示され、Adobe Reader に操作手順が表示されま
す。
電子メールベースのレビュー用の注釈機能は、Acrobat Professional から直接追
加できます。その他の追加機能の使用権限についてはサーバ拡張製品を使用して
設定します。詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト(www.adobe.co.
jp/products/server/readerextensions/main.html)を参照してください。
エンジニアリング文書を使用した作業
Acrobat 7.0 Professional では、一般的なエンジニアリングアプリケーション
(Autodesk AutoCAD および Microsoft Visio を含む)から PDF を作成する機
能が改良されています。また、注釈ツールもエンジニアリングユーザ向けに機能
が強化されています。
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PDF 作成オプションの改良 さまざまなオフィスアプリケーションおよびエンジ
ニアリングアプリケーションのファイルを、作成元アプリケーションから直接
PDF に変換できます。また、AutoCAD の PDFMaker で作成される PDF ファイ
ルのサイズは従来と比べて大幅に小さくなっています。AutoCAD 図面に含まれ
る複数のレイアウトを単一の PDF ファイルに変換できるだけではなく、変換の
対象とするレイアウトを選択することもできます。サイズの大きな文書も、ナビ
ゲーションと作成の両方の面で扱いが簡単になります。
ものさしツールバー フォームや CAD 図面の上にあるオブジェクトの幅、高さ、
面積を調べたい場合、または、印刷業者に送信する前に文書内の何らかの領域を
測定したい場合などに、ものさしツールが役立ちます。
オブジェクトレベルのデータ Visio 図面を PDF に変換する際、オブジェクトレ
ベルのカスタムプロパティを PDF 文書に埋め込むことができます。それらのプ
ロパティはオブジェクトデータに変換され、Acrobat で PDF ファイルを開いた
とき表示できます。
注釈の取り込み PDF 文書の注釈は、Word 文書(Word 2002 以降を使用)およ
び AutoCAD 図面に直接取り込むことができます。注釈の取り込みは更新されて
いる文書に対しても安全に実行できます。
添付ファイル
PDF 文書には、PDF その他のファイルを添付できます。PDF 文書を移動する
と、添付されたファイルも一緒に自動的に移動します。添付ファイルの検索およ
び編集と、編集結果を添付ファイルに保存することができます。ナビゲーション
パネルウィンドウの「添付ファイル」タブには、個々の添付ファイルについての
詳細が表示されます。
添付ファイルは eEnvelope を使用して電子メールメッセージに添付できます。
eEnvelope を使用すると、配送中のファイルを暗号化によって保護できます。
フォームの作成および管理
Acrobat 7.0 では、静的なフォームとインタラクティブなフォームをサポートし
ています。Acrobat または Adobe Designer(Acrobat 7.0 Professional に付
属)で作成したインタラクティブなフォームを使用すると、情報の入力、選択肢
の選択、および文書への電子署名ができます。
Adobe Designer では、新規のフォームを最初からレイアウトするか、フォーム
テンプレートを使用するか、既存の記入不可能なフォームを基にインタラクティ
ブな記入可能フォームを作成することができます。さらに、Designer の高度な機
能によって、スクリプティングを使用し、フォームとデータソースを統合して、
ダイナミックなフォームを作成することもできます。Designer を使用すると、支
援テクノロジを使用するユーザ向けのアクセシブルな PDF フォームをより簡単
に作成できます。また、HTML ベースのフォームの作成、フォームのタブ順序の
変更、ツールヒントの追加も簡単です。
Designer で作成されたフォームでは、ユーザは記入後に、自分が記入したフォー
ムデータを書き出すことができます。
XML、XDP または TXT 形式で収集したフォームデータは、スプレッドシートに
書き出すことができます。
レビュー
Acrobat 7.0 には、電子メールベースまたはブラウザベースのレビューに参加す
るために必要なツールがすべて用意されています(Windows の場合、ブラウザ
ベースのレビューは Internet Explorer を使用して行います。Macintosh の場
合、ブラウザベースのレビューは Safari を使用して行います)。注釈の権限は文
書ごとに設定されるので、Adobe Reader のユーザは、追加機能の使用権限が設
定された PDF 文書に限り注釈を追加できます。そのような文書を開くと注釈
ツールバーが表示されます。また、トラッキングされたレビュープロセスの中で
送信された文書の場合は、文書を開く方法、注釈を追加する方法、レビュー依頼
者に文書を返信する方法の説明が表示されます。
PDF 文書の作成時に追加機能の使用権限を割り当てると、その文書では Adobe
Reader を使用した電子メールベースのレビューが可能となります。PDF 文書に
ブラウザベースのレビュー用に追加機能の使用権限を割り当てるには、サーバ拡
張製品が必要です。
注意:注釈の権限については Acrobat Professional を使用して直接追加できま
す。その他の追加機能の使用権限についてはサーバ拡張製品を使用して設定しま
す。詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト(www.adobe.co.jp/
products/server/readerextensions/main.html)を参照してください。
レビューに関しては、ほかにも次の新機能が追加されています。
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引き出し線ツール PDF 文書内の特定の領域を指すテキストボックス注釈を作成
できます。
描画マークアップツールのグループ化 複数の注釈をグループ化して、1 つの注釈
として機能させることができます。
寸法線ツール 2 点の間に注釈付きの直線を引くことができます。
注釈の書き出し 注釈は、Word 文書(Word 2002 以降を使用)および
AutoCAD 図面に直接書き出すことができます。
レビューのトラッキング レビュー作業は、トラッカーを使用すれば簡単に監視で
きます。トラッカーは送受信するすべての PDF 文書と、それらに関連するすべ
ての注釈、およびレビュー参加者を監視します。
文書の承認 Acrobat のアジア言語版(繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓
国語)では、組織内にある複数の部署から承認を得ることが必要な文書の承認プ
ロセスに対応しています。この種のプロセスでは、PDF 文書を特定の順序でレ
ビュー参加者に順次送信する必要があります。
文書のセキュリティ
Acrobat 7.0 ではセキュリティ機能が強化され、より信頼性の高い署名検証方法
に対応しています。
PDF 文書の作成時にセキュリティポリシーを適用し、有効期限付きで取り消しも
可能な文書にすることができます。また、保護された文書を誰が開いたかを追跡
することで、責任の所在を明確化できます。
送信中の文書を守るための保護された電子封筒(eEnvelope)に添付ファイルを
含めることができます。
アクセシビリティ
読み上げ順序に関する問題を簡単に発見し、高度なタグ付けツールを使用して修
正することができます。新しいツールにより、フォーム、図、テーブルのタグ付
けが簡単になっただけではなく、雑誌や新聞の複雑なテキストフローについても
タグ付けが可能です。
視覚障害や運動障害のあるユーザの場合は、新しいアクセシビリティ設定アシス
タントを使用して、PDF 文書を支援テクノロジで読み上げる方法や画面に表示す
る方法に関する設定を簡単に変更できます。環境設定で、文書を再び開く際には
前回表示したページを自動的に表示させることもできます。
視覚障害や運動障害のあるユーザのために、ヘルプシステムが強化され、使いや
すくなっています。
印刷工程
Acrobat 7.0 Professional には洗練された印刷出力ツールがあり、高解像度の出
力に完全対応した PDF ワークフローを実現できます。高品質の印刷出力のため
に、印刷工程ツールバーおよび改良されたジョブプロセス制御機能が提供されて
います。これらを使用して、ジョブ内にあるファイルのクリアと、Distiller の
ジョブの履歴の保存ができます。また、制作物のカスタム定義を含んだ Job
Definition Format(JDF)ファイルを作成できます。PDF 文書のページには印刷
マークを追加できます。また、メディアサイズとトリミングサイズの機能が強化
されています。細い線の印刷については、一貫した出力結果が得られるように改
良されています。
カラースペース変換
PDF ファイル内にある画像やページのカラースペースは、Acrobat 内で変換でき
ます。
CMYK への色変換
RGB、CMYK およびグレースケールのカラースペースは、Acrobat を使用して
ターゲットの CMYK カラースペースに変換できます。
出力プレビュー
出力プレビュー機能が拡張され、リッチブラック警告、色域アラーム、インキ総
量警告に対応しました。
プリフライトプロファイル
パスワードによるプリフライトプロファイルの保護により、プリフライト検査プ
ロセスの信頼性が向上しています。また、プリフライトプロファイルはパッケー
ジ化して他のユーザと共有することもできます。
JDF ファイル
印刷環境で編集および使用できるカスタム JDF ファイルを作成できます。JDF
ファイルには、印刷工程に適した PDF ファイルの作成に必要な情報(PDF 変換
設定、プリフライトプロファイルなど)を含めることもできます。
トンボ
PDF 文書のページには印刷マーク(トンボ)を追加できます。また、メディアサ
イズとトリミングサイズの機能が強化されています。
PDF/X ファイル
プリフライト機能を使用して、PDF/X-1a および PDF/X-3 ファイルの作成と検証
ができます。また、カスタムの Adobe PDF 設定を作成して、PostScript ファイ
ルを PDF に変換するときに PDF/X 準拠ファイルが作成されるようにすることも
できます。
色分解
色分解を作成してから、画面上で色分解の版をプレビューすることで、印刷出力
を確実にすることができます。
大きな用紙サイズへの対応
Acrobat では、最大 15,000,000 x 15,000,000 インチ(31,800,000 x
31,800,000 センチ)の用紙サイズをサポートしています。
ヘアライン
ヘアラインのレンダリングについては、より一貫した出力結果が得られるように
改良されています。
XML 対応
XML フォームを使用すると、Web サービスとのやり取りが容易になり、企業全
体のインフラストラクチャ内の文書処理ニーズに対応できます。Acrobat 7.0
Professional に付属の Adobe Designer を使用すれば、XML フォームを簡単に
作成できます。
言語のサポート
Acrobat 7.0 では言語のサポートが拡張され、中央および東ヨーロッパ言語の
フォントを含んだ PDF 文書の作成、表示、検索および印刷が可能となっていま
す。それらの諸言語でのフォーム入力、注釈および電子署名もサポートしていま
す。追加フォントのインストールが必要な文書を開くと、「アップデートの有無
を今すぐチェック」コマンドで適切な言語フォントキットのインストールを要求
されます。
その他の新機能
Acrobat 7.0 には、他にも作業を効率化する数多くの拡張機能があります。
検索機能の改良
フォルダ内の複数の PDF 文書から特定の語句を検索できます。コンピュータ上
のフォルダでもネットワーク上のフォルダでも、同じように検索対象として指定
することができます。前もってインデックスを作成をしなくても簡単に検索する
ことができるようになりました。インターネット上の PDF ファイルを検索する
こともできます。PDF ファイル内でも検索対象となる部分が拡張され、しおり、
注釈、添付ファイル、文書構造、オブジェクトデータおよび文書メタデータの検
索が可能です。
フォームの読み上げ
読み上げ機能を使用して、タブの移動に従ってフォームフィールドを読み上げる
ことができます。
作業内容の復元
自動保存機能では、指定した場所にファイルの変更内容を累積的に保存すること
により、作業内容が万一の停電で失われるのを防ぎます。自動保存で元のファイ
ルは変更されません。
3D コンテンツの表示
3D プラグインを使用すると、PDF ファイル内の埋め込み 3D コンテンツを表示
およびナビゲーションできます。これにより、リアルな陰影処理と動きのある高
品質の 3D 環境を体験できます。埋め込み 3D コンテンツを使用するには
Acrobat 7.0 Professional が必要です。
PDF ファイルの選択および確認
PDF キャビネットにより、開いている PDF ファイル、最近使用したファイル、
お気に入りフォルダに登録したファイルをすばやく探し出せます。PDF ページの
サムネール画像により、目的のファイルがすぐに見つかります。
保管用ファイルの作成
Acrobat では、PDF/A ファイルの作成および検証をサポートしています。
紙の文書からのスキャンおよび検索可能テキストへの変換
スキャンの際に光学式文字認識(OCR)を適用することで、検索可能な PDF
ファイルを作成できます。
同一ファイルから複数ページの同時表示
「新規ウィンドウ」コマンドにより、1 つの文書を複数のウィンドウで同時に開
くことができます。
電子雑誌および電子新聞の購読
電子雑誌は、電子書籍と同じ方法で入手できます。電子雑誌を購読して最初の号
をダウンロードすると、どのような頻度で次号の発売を確認するか指定するよう
Acrobat から求められます。
Acrobat ソフトウェアのアップデート
Acrobat では、環境設定のアップデートオプションの設定に応じてアップデート
をバックグラウンドでダウンロードします。これは他の Web 処理と同時にも実
行可能です。Windows の場合、ダウンロードダイアログボックスは最小化して
ステータスバーアイコンにしておくことができます。すべてのコンポーネントが
ダウンロードされると、インストールするアップデートの種類をダイアログボッ
クスで選択できます。
ブラウザでの PDF 文書の表示(Macintosh)
Acrobat は自動的に Safari と連動しているので、Web 上の PDF 文書は簡単に表
示できます。Acrobat を初めて起動する際、ブラウザ上で Acrobat を実行して
PDF ファイルを開くための設定が自動的に行われます。Windows では、PDF
ファイルを開けるように Internet Explorer を設定する必要があります。
作業エリアについて
作業エリアについて
ツール選択
文書を開く
PDF 文書内の移動
文書の表示
レイアウトツールの使用
作業エリアのカスタマイズ
環境設定
プラグインの管理
Web ブラウザで PDF 文書を表示
Adobe PDF ファイルにおける英語以外の言語の使用
Adobe Version Cue 管理対象プロジェクトの使用
作業エリアについて
Acrobat Professional ウィンドウ内には、Adobe PDF 文書を表示する文書ウィンドウがあります。左側
にあるナビゲーションパネルウィンドウを使用すると、現在開いている PDF 文書内を簡単に移動できま
す。ウィンドウ上部のツールバーと、下部のステータスバーでは、PDF 文書に関するその他の操作を実
行できます。右側に使い方パネルを開くこともできます。このパネルには、一般的なタスクの概要が表示
されます。
Acrobat 作業エリアA. ツールバー B.ナビゲーションパネルウィンドウ(「しおり」タブが表示されています)
C. ステータスバー D. 文書ウィンドウ E.使い方パネル
関連項目:
ナビゲーションタブの使用
コンテキスト(ショートカット)メニューの使用
ツールバーについて
ナビゲーションタブの使用
各タブには、しおり、ページおよびアーティクルなどの項目が表示されます。タ
ブは、文書ウィンドウの左側のナビゲーションパネルウィンドウ内、またはフ
ローティングパネル内に表示されます。
ナビゲーションパネルウィンドウの表示と非表示を切り替えるには:
次のいずれかの操作を行います。
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文書ウィンドウとナビゲーションパネルウィンドウを区切る垂直バー上にポイン
タを移動します。ポインタが両方向矢印アイコン
に変わったら、垂直バーを
クリックします。
表示/ナビゲーションタブ/[目的のタブ] を選択します。
文書ウィンドウの左側に表示されているタブをクリックします。
注意:ナビゲーションタブに表示される内容は、PDF 文書の作成者の指定によっ
て異なります。タブの内容がまったく表示されない場合もあります。
タブのオプションメニューからコマンドを選択するには:
タブの上部にある「オプション」をクリックしてメニューを開き、実行したいコ
マンドを選択します。タブごとに表示されるコマンドは異なります。コマンドを
選択せずにメニューを閉じるには、メニュー外の任意の場所をクリックするか、
Esc キーを押します。
「オプション」をクリックするとメニューが開きます。
文書ウィンドウのメニューからコマンドを選択することもできます。スク
ロールバーの上向き矢印 のすぐ上にある三角形 をクリックしてメニューを
開き、コマンドを選択します。
コンテキスト(ショートカット)メニューの使用
Acrobat では、現在ポインタを置いている項目で使用できるコマンドをコンテキ
ストメニューに表示できます。例えば、ツールバー上をマウスの右ボタンでク
リック(Windows)するか、Control キーを押しながらクリック(Macintosh)
すると、ツールバーのオプションと最もよく使用されるツールバーがコンテキス
トメニューに表示されます。
コンテキストメニューのコマンドを選択するには:
1. 作業エリア内の項目(注釈、ツールバー、しおり、文書ウィンドウなど)の上に
ポインタを置きます。
2. マウスの右ボタンをクリック(Windows)するか、Control キーを押しながらマ
ウスのボタンをクリック(Macintosh)して、コンテキストメニューを開き、実
行するコマンドを選択します。
ツールバーについて
Acrobat ツールバーの領域には複数のツールバーが含まれています。デフォルトで表示されるツール
バーと、デフォルトでは表示されないツールバーがあります。
デフォルトで表示されるツールバーA. ファイルツールバー B.タスクツールバー C.基本ツールバー D.ズーム
ツールバー E.表示を回転ツールバー F.使い方ツールバー
タスクツールバーにあるボタンは、他のツールバー上のボタンとは動作が異なります。各ボタンに
は、関連するコマンドを含むメニューがあります。メニューを開くには、ボタン名の右側の矢印 を
クリックします。例えば、「PDF の作成」ボタン
作成に関するコマンドを含むメニューが開きます。
の横にある矢印をクリックすると、PDF 文書の
ツールの上にマウスポインタを移動して、表示されるツール名を確認します。ツールバーの左端
にあるグリップバー
の上にポインタを移動して、表示されるツール名を確認します。
ツールバーの表示と非表示を切り替えるには:
次のいずれかの操作を行います。
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表示/ツールバーを選択し、表示と非表示を切り替えたいツールバーの名前を選択します。表示され
ているツールバーは、名前の隣にチェックマークが表示されます。
ツールメニューで該当する項目を選択し、「[ツールバー名] ツールバーを表示」を選択します。
ツールバー上をマウスの右ボタンでクリック(Windows)するか、Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)し、表示と非表示を切り替えたいツールバーの名前をメニューから選択します(詳
しくは、コンテキスト(ショートカット)メニューの使用を参照してください)。
タスクツールバーのボタンの隣にある矢印をクリックし、関連するツールバーの名前を選択します。
展開したツールバーは、文書ウィンドウ内にフローティングツールバーとして表示されます。例え
ば、「注釈」ボタン
の隣にある矢印をクリックして、「注釈ツールバーを表示」を選択します。
すべてのツールバーを非表示にするには、表示/ツールバー/ツールバーを非表示(Windows)また
は表示/ツールバー/ツールバーを隠す(Macintosh)を選択します。再びツールバーを表示するに
は、表示/ツールバー/ツールバーを表示を選択します。
デフォルトで表示されるツールバーを表示するには、表示/ツールバー/ツールバーをリセットを選
択します。
ツールバーの表示および配置を変更する方法については、作業エリアのカスタマイズを参照してくだ
さい。
ツール選択
通常、PDF 文書を参照するときは手のひらツール
を使いますが、他にも多く
の便利なツールがあり、ツールバーから選択して使用できます。
ツールを選択するには:
次のいずれかの操作を行います。
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ツールメニューからツールバー名を選択し、次にツールを選択します。
ツールバーに表示されているツールを選択するには、ツールをクリックするか、
ツールに対応するショートカットキーを使用します。
現在選択しているツールを選択解除せず、手のひらツールを一時的に選択するに
は、スペースバーを押します。
ズームインツールを一時的に選択するには、Ctrl キー(Windows)または
Command キー(Macintosh)を押したままでスペースバーを押します。
非表示のツールを選択するには、関連のツールか、その隣の三角形の上でマウス
のボタンをクリックします。非表示になっていたツールが表示されたらそのまま
選択したいツールまでドラッグします。
表示されているツールの代わりに非表示になっているツールを使用するには、関
連するツールまたはその隣の三角形をクリックします。表示されたツールの中か
ら必要なツールの名前をクリックします。
表示されているツールの横に非表示のツールを表示するには、関連するツールま
たはその隣の三角形をクリックし、「ツールバーを表示」を選択します。表示し
たツールバーを非表示にするには、「ツールバーを表示」を選択解除します。
ツールの隣の三角形をクリックすると、非表示になっていたツールが開きます。
関連項目:
プロパティツールバーの使用
プロパティツールバーの使用
プロパティツールバーを使用すると、多くのツールやオブジェクト(リンク、注
釈、フォームフィールド、メディアクリップ、しおりなど)のプロパティに簡単
にアクセスできます。プロパティツールバーの内容は、選択した項目によって決
まります。
プロパティツールバーを表示すると、デフォルトではフローティングツールバー
となりますが、その他のツールバーと同じ領域に連結させることもできます。
プロパティツールバーの表示と非表示を切り替えるには:
1. 編集したいプロパティを含んだオブジェクト(ノート注釈など)を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
表示/ツールバー/プロパティバーを選択します。
●
ツールバー領域を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらク
リック(Macintosh)し、コンテキストメニューの「プロパティバー」を選択し
ます。
プロパティツールバーに表示される以外のプロパティを変更する場合は、
オブジェクトを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)し、「プロパティ」を選択します。
文書を開く
PDF 文書を開くには、電子メールアプリケーション、ファイルシステム、Web
ブラウザから操作を実行するか、Acrobat でファイル/開くを選択するか、PDF
キャビネットウィンドウを使用します。PDF 文書の表示方法は、その文書の作成
者が設定したプロパティによって異なります。例えば、特定のページが開くよう
にしたり、開いたときの表示倍率を指定することができます。
制限付きの PDF 文書を受け取った場合、文書を開くためにパスワードが必要に
なることがあります。暗号化された文書を開くには、作成者からの許可が必要に
なる場合があります。さらに、文書の制限や証明によって、ファイルの印刷やア
プリケーション間での情報のコピーが許可されない場合もあります。PDF 文書を
開くことができない場合、または制限により特定の機能を使用できない場合は、
PDF 文書の作成者に問い合わせてください。セキュリティが適用された PDF 文
書を開く方法については、セキュリティについてを参照してください。
フルスクリーンモードで開くように設定されている文書では、ツールバー、コマ
ンドバー、メニューバーおよびウィンドウコントロールが表示されません。この
ような場合は、Esc キー(Esc キーでフルスクリーンモードを終了するように環
境設定されている場合)を押すか、Ctrl + L キー(Windows)または
Command + L キー(Macintosh)を押すことでフルスクリーンモードを終了で
きます(詳しくは、フルスクリーンモードで文書を読むを参照してください)。
Acrobat 内から PDF 文書を開くには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
ファイル/開くを選択するか、ツールバーの開くボタン
をクリックします。
開くダイアログボックスで、ファイル名を選択して「開く」をクリックします。
PDF 文書には、通常、.pdf 拡張子が付いています。
(Windows)ファイルメニューから、前に開いた文書のファイル名を選択しま
す。
(Macintosh)ファイル/最近使ったファイルを開くを選択し、開きたい文書の
ファイル名を選択します。
ファイル/PDF キャビネットメニューまたはファイルツールバーの PDF キャビ
から、コレクション/[コレクション名]/[PDF ファイル名]
ネットメニュー
を選択します。PDF キャビネットについて詳しくは、PDF キャビネットの使用
を参照してください。
ファイルまたはファイルツールバーの PDF キャビネットメニュー
から、履
歴/[期間]/[PDF ファイル名] を選択します。
2. PDF 文書を開いたときに文書メッセージバーが表示された場合は、その文書に特
殊なステータスまたは特殊な機能が含まれています。例えば、証明済み文書や注
釈のレビューなどが考えられます。ステータスバーの左下隅に特殊なステータス
を示すアイコンが表示され、それらをクリックすると文書のステータスを確認で
きます。
●
複数の文書を開いているとき、文書間を切り替えるには、表示したい文書
をウィンドウメニューで選択します。Windows では、開いている文書ごとにボ
タンが Windows タスクバーに表示されます。このボタンをクリックして開いて
いる文書間を移動できます。
Acrobat 外から PDF 文書を開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
電子メールアプリケーションから PDF 添付ファイルを開きます。ほとんどの電
子メールアプリケーションでは、添付ファイルのアイコンをダブルクリックして
文書を開くことができます。
Web ブラウザ上で、PDF ファイルへのリンクをクリックします。PDF 文書が
Web ブラウザ内で開かれた場合は、Acrobat ツールバーを使用して文書の印刷や
検索などの操作が可能です。ただし、このときメニューコマンドの対象は Web
ブラウザとなり、PDF 文書には適用されません(詳しくは、Web ブラウザで
PDF 文書を表示を参照してください)。
ファイルシステム上の PDF ファイルアイコンをダブルクリックします。
注意:Macintosh では、Windows で作成された PDF 文書のアイコンをダブルク
リックしても開けない場合があります。このような場合は、Acrobat でファイル
/開くを選択してください。
PDF 文書内の移動
PDF 文書内を移動するには、表示ページを切り替えるか、しおり、サムネール、
リンクなどのナビゲーションツールを使用します。また、文書内で今までに表示
したページを開始位置まで逆にたどっていくこともできます。
関連項目:
ページの切り替え
今まで表示した画面を逆戻りする
しおりを使用した移動
ページサムネールを使用した文書内の移動
リンクを使用した文書内の移動
レイヤーの表示
添付ファイルを使用した PDF 文書内の移動
アーティクルスレッドを読む
ページの切り替え
ウィンドウの下部にあるステータスバーのナビゲーションコントロールを使用す
ると、文書内をすばやく移動できます。また、メニューコマンド、ナビゲーショ
ンツールバーおよびショートカットキーを使用して PDF 文書の表示ページを切
り替えることもできます。
ナビゲーションコントロールA. 最初のページボタン B.前のページボタン C.現在のペー
ジD. 次のページボタン E.最後のページボタン F.前の画面ボタンG次の画面ボタン
別のページに移動するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
最初または最後のページに移動するには、ステータスバーで最初のページボタン
または最後のページボタン
をクリックします。または、表示/移動/最初
のページまたは表示/移動/最後のページを選択します。
次のページまたは前のページに移動するには、ステータスバーで次のページボタ
ン または前のページボタン をクリックします。または、表示/移動/次の
ページまたは表示/移動/前のページを選択します。
「全体表示」モードで、ページレイアウトを単一ページに設定している場合は、
上向き矢印キーまたは下向き矢印キーを押して、前のページまたは次のページに
移動することもできます(詳しくは、ページのレイアウトと向きの設定を参照し
てください)。
ページの切り替えに使用できるショートカットキーのヒントについては、文
書内の移動に関するショートカットキーを参照してください。
ナビゲーションツールバーを使用するには:
1. ナビゲーションツールバーが表示されていない場合は、表示/ツールバー/ナビ
ゲーションを選択するか、ツールバー領域を右クリック(Windows)または
Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して「ナビゲーション」を選
択します。
2. ボタンをクリックして、文書内を前後に移動します。
ページ番号を指定して移動するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
表示/移動/ページを選択し、ページ番号を入力して「OK」をクリックします。
移動先のページの番号が表示されるまで、ウィンドウの横の垂直スクロールバー
をドラッグします。
ステータスバーで現在のページ番号を選択し、移動先のページ番号を入力して
Enter キーまたは Return キーを押します。
注意:文書のページ番号と PDF ファイルの実際のページ番号が違っていると、
ページの通し番号が括弧で囲まれてステータスバーに表示されます。例えば、章
全体のページ数が 18 ページで、最初のページに 223 という番号が付いている場
合は、「223 (1 / 18)」と表示されます。括弧の中をダブルクリックしてページの
通し番号を変更し、Enter キーまたは Return キーを押すと、指定したページに
移動します。ページ番号の使用について詳しくは、ページ表示の環境設定を参照
してください。
文書を自動スクロールするには:
1. 表示/自動スクロールを選択します。
2. Esc キーを押すとスクロールが停止します。
今まで表示した画面を逆戻りする
文書内を移動した後で、それまでの画面を逆にたどり、最初に表示した画面に戻
ることができます。
今まで表示した画面を逆戻りするには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
PDF 文書内で画面を逆戻りするには、表示/移動/前の画面または表示/移動/
次の画面を使用します。「次の画面」コマンドは、「前の画面」コマンドを使用
した後にのみ使用できます。
Web ブラウザを使用して PDF 文書を表示している場合は、ナビゲーションツー
ルバーのオプションを使用して画面間を移動します。ツールバー領域で右クリッ
ク(Windows)するか、Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し
て、「ナビゲーション」を選択します。前の画面ボタン
●
または次の画面ボタ
ン
をクリックします(ブラウザの次の画面ボタンと前の画面ボタンを使用す
ることもできます)。
今まで表示した PDF 文書を逆戻りするには、表示/移動/前の文書または表示
/移動/次の文書を選択します。戻りたい PDF 文書が閉じていても、このコマ
ンドで対象の PDF 文書が開きます。
しおりを使用した移動
しおりは目次として、通常、文書内の章や節を表します。しおりはナビゲーショ
ンパネルウィンドウに表示されます。PDF 文書にしおりを追加する方法について
は、しおりの作成を参照してください。
「しおり」タブA. 「しおり」タブ B. 展開したしおり C. クリックすると、しおりのオ
プションメニューが開きます。
しおりを使用して PDF 文書内を移動するには:
1. ウィンドウの左端にある「しおり」タブをクリックするか、表示/ナビゲーショ
ンタブ/しおりを選択します。
2. しおりに対応する項目に移動するには、しおりをクリックします。親しおりの隣
に表示されたプラス記号(+)をクリックすると、そのしおりが展開されて子し
おりが表示されます。マイナス記号(-)をクリックすると、子しおりが非表示に
なります。
注意:しおりをクリックしたときに、対応する項目に移動せずに他の動作が実行
される場合があります。実行される動作は、しおりの定義方法によって異なりま
す。
しおりをクリックしたときにしおりの一覧が消えた場合は、「しおり」タブをク
リックするとパネルが再表示されます。しおりをクリックした後で「しおり」タ
ブを非表示にするには、「しおり」タブの上部にあるオプションメニューをク
リックして「ジャンプ後に閉じる」を選択します。
ページサムネールを使用した文書内の移動
ページサムネールでは、文書の各ページがプレビュー用に縮小表示されます。
「ページ」タブのサムネールを使用して、ページの表示を変更したり、別のペー
ジに移動することができます。サムネールに表示される赤いボックスは、ページ
内のどの部分が表示されているかを示します。このボックスのサイズを変更し
て、表示比率を変更できます(詳しくは、拡大表示と縮小表示を参照してくださ
い)。PDF 文書にサムネールを追加する方法については、サムネール画像の作成
を参照してください。
ページサムネールを使用して PDF 文書内を移動するには:
1. ウィンドウの左側にある「ページ」タブをクリックするか、表示/ナビゲーショ
ンタブ/ページを選択して、「ページ」タブを表示します。
2. 別のページに移動するには、移動先のページのサムネールをクリックします。
リンクを使用した文書内の移動
PDF 文書内のリンクは、Web サイト上のリンクと同じようにクリックできま
す。リンクによって同一文書内の別の場所に移動したり、他の PDF 文書や Web
サイトに移動したりできます。リンクの表示方法は PDF 文書の作成者によって
決定されます。PDF 文書にリンクを追加する方法については、リンクの作成を参
照してください。
クリックしたリンクによっては、添付ファイルが開いたり、3D コンテンツ、
ムービー、サウンドクリップが再生されることもあります。メディアクリップを
再生するには、適切なソフトウェアおよびハードウェアがインストールされてい
る必要があります。マルチメディアの環境設定を変更する方法については、マル
チメディアの環境設定を参照してください。
注意:Acrobat のリンクツールを使用してリンクを作成した場合を除いて、リン
クが正常に動作するには環境設定ダイアログボックスの一般パネルで「テキスト
から URL を自動的に検出」を選択している必要があります。
リンクを使用して移動するには:
1. 手のひらツール
を選択します。
2. ページ内のリンクのある場所にポインタを置くと、ポインタが人差し指の形に変
わります(リンク先が Web の場合は、手にプラス記号が付きます)。リンクを
クリックすると移動します。
レイヤーの表示
PDF 文書では、情報を複数のレイヤーに分けて格納できます。文書内にどのよう
なレイヤーが存在するかは、文書を作成したアプリケーションで作成するレイ
ヤーの構成によります。ナビゲーションパネルウィンドウの「レイヤー」タブを
使用して、レイヤーを検証したり、各レイヤーに関連するコンテンツの表示と非
表示を切り替えることができます。レイヤーの操作について詳しくは、Adobe
PDF レイヤーについてを参照してください。
「レイヤー」タブA. 表示レイヤーを表す目のアイコン B. 非表示のレイヤー
レイヤーを表示するには:
1. ウィンドウの左端にある「レイヤー」タブをクリックするか、表示/ナビゲー
ションタブ/レイヤーを選択します。
2. 目のアイコン
をクリックすると、レイヤーの内容が非表示になります。アイ
コンがない枠をクリックすると、非表示のレイヤーの内容が表示されます。表示
されているレイヤーには目のアイコンが付き、非表示のレイヤーには付きませ
ん。
添付ファイルを使用した PDF 文書内の移動
Acrobat では、PDF 文書に任意のファイルを添付し、他のユーザはこれを開いて
表示することができます。PDF 文書を別の場所に移動すると、添付ファイルも
PDF 文書と一緒に自動的に移動されます。ファイルが添付された PDF 文書を開
くと、添付ファイルアイコン
がステータストレイに表示されます。添付ファ
イルには、表示、編集、変更の保存などの操作ができます(詳しくは、添付ファ
イルの開き方と保存の方法を参照してください)。
アーティクルスレッドを読む
アーティクルは、文書内の関連する内容を繋げる経路(スレッド)です。アー
ティクルは、通常、新聞や雑誌のように、あるページから文書内の別のページへ
と続いています。アーティクルを読むときには、ページの表示が自動的に拡大ま
たは縮小され、アーティクルの現在の部分が画面全体に表示されます。PDF 文書
にアーティクルを追加する方法については、アーティクルを使用した作業を参照
してください。
アーティクルを読むには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
表示/ナビゲーションタブ/アーティクルを選択して、「アーティクル」タブを
開きます。アーティクルのアイコンをダブルクリックすると、アーティクルを読
み始めることができます。
注意:PDF 文書をブラウザで表示している場合、「アーティクル」タブを開くこ
とはできません。文書を Acrobat で開いた場合にのみ使用できます。
手のひらツール
を選択し、アーティクル内の任意の場所をクリックすると、
そこから読み始めることができます。
2. ポインタがアーティクルをたどるポインタ
に変わります。次のいずれかの方
法でアーティクル内を移動します。
●
アーティクルをウィンドウ単位でスクロールするには、Enter キーまたは
Return キーを押すか、アーティクルをクリックします。
●
アーティクルをウィンドウ単位で逆にスクロールするには、アーティクル内で
Shift キーを押しながらクリックするか、Shift + Return キーを押します。
●
アーティクルの先頭に移動するには、Ctrl キー(Windows)または Option キー
(Macintosh)を押しながらアーティクルをクリックします。
●
アーティクルを読むのを中止するには、Shift + Ctrl キー(Windows)または
Shift + Option キー(Macintosh)を押しながらクリックします。
●
3. アーティクルの最後まで来ると、ポインタがアーティクル終了ポインタ
に変
わります。アーティクルを読み始める前の画面に戻るには、Enter キーまたは
Return キーを押すか、クリックします。
文書の表示
Acrobat には、PDF 文書の表示を調整するための各種ツール(ズームイン、ズー
ムアウトなどの単純なものから高度なものまで)があります。ページの表示を回
転したり、一度に 1 ページずつ表示するか連続ページを表示するかを指定するこ
ともできます。「分割」コマンドを使用して同じ PDF 文書をウィンドウを分割
した 2 つの領域に表示したり、「新規ウィンドウ」コマンドを使用して同じ文書
のコピーを別のウィンドウに表示したりできます。
関連項目:
ページの表示位置の調整
拡大表示と縮小表示
ワイヤフレーム表示の使用
ページのレイアウトと向きの設定
分割ウィンドウ表示の使用
文書を複数のウィンドウに表示
文書を読み取りモードで読む
フルスクリーンモードで文書を読む
ページの表示位置の調整
ページの表示位置を動かして、他の部分が見えるようにするには、手のひらツー
ル
を使用します。手のひらツールで PDF ページを動かすのは、机の上に置
いた紙を手で動かすのと似ています。
ページの表示位置を調整するには:
1. 手のひらツールを選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ページを上または下にドラッグします。マウスボタンを離すとスクロールが終了
します。
●
ページの表示倍率を上げている場合は、左右にドラッグして異なる部分を表示す
ることもできます。
拡大表示と縮小表示
ツールバーとステータスバーを使用して、いくつかの方法で PDF 文書の表示倍
率を変更できます。
●
●
●
●
ズームインツールおよびズームアウトツールでは、クリックまたはドラッグして
文書の表示倍率を変更します。
ダイナミックズームツールでは、マウスを上下にドラッグするか、マウスホイー
ルを前後に回転してズームインまたはズームアウトします。
ウィンドウのパン & ズームツールでは、小さなウィンドウを使用して、サムネー
ルと同様の操作で表示倍率と表示範囲を調整します。
ルーペツールでは、PDF 文書の一部が拡大されて小さなウィンドウに表示されま
す。このツールは、PDF 文書の細部を拡大して詳しく見る場合に特に便利です。
ツールバーにある、表示倍率を変更するオプションA. ズームインツール B. ズームアウ
トボタン C. ズームメニュー D. ズームインボタン
表示倍率を変更するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
ツールバーのズームインボタン
またはズームアウトボタン
るか、ツールバーのメニューから表示倍率を選択します。
ツールバーのズームメニューから、ズームインツール
をクリックす
またはズームアウト
ツール
を選択して、次にページをクリックします。特定の範囲をズームする
には、ズームインツールを使用して長方形を描画します。ズームの指定が終了し
たら、手のひらツールなどを選択して次の操作に移ります。
ツールバー上に表示倍率の値が表示されている部分をクリックして、指定する倍
率をパーセントの数値で入力し、Enter キーまたは Return キーを押します。
ツールバーのズームメニューでダイナミックズームツール
を選択してから、
ズームインしたい場所を上へドラッグするか、ズームアウトしたい場所を下へド
ラッグします。ホイール付きマウスを使用している場合は、ホイールを前へ回転
させるとズームインし、後ろへ回転させるとズームアウトします。
ズームインツールを選択しているとき、Ctrl キー(Windows)または
Option キー(Macintosh)を押しながらクリックまたはドラッグすると、ズーム
インではなくズームアウトします。ズームアウトツールを選択しているとき、
Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらク
リックまたはドラッグするとズームインします。いずれのズームツールも、Shift
キーを押しながら使用するとダイナミックズームツールになります。
ウィンドウのパン & ズームを使用して表示倍率を変更するには:
1. ツール/ズーム/ウィンドウのパン & ズームを選択するか、ツールバーのズーム
をクリックします。
メニューにあるウィンドウのパン & ズームツール
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
パン & ズームウィンドウ内でボックスのハンドルをドラッグすると、文書の表示
倍率が変わります。
●
ボックスの中央をドラッグして上下左右にパンすると、表示範囲が別の場所に移
動します。
●
ナビゲーションボタンをクリックすると、他のページに移動します。
●
表示倍率テキストボックスに値を入力します。
ルーペツールを使用して表示倍率を変更するには:
1. ツール/ズーム/ルーペを選択するか、ツールバーのズームメニューからルーペ
ツール
を選択します。
2. 文書内で、拡大して詳細に見たい部分をクリックします。文書に長方形が表示さ
れます。長方形のカラーを変更する場合は、線の色メニューをクリックし、カ
ラーを選択します。
3. ルーペツールウィンドウ内で、次のいずれかの操作を行って表示倍率を指定しま
す。
●
スライダをドラッグします。
●
プラスボタンまたはマイナスボタンをクリックします。
●
表示倍率テキストボックスに値を入力します。
文書の一部を拡大するにはルーペツールを使用します。
ページサムネールを使用して表示倍率を変更するには:
1. ウィンドウの左端にある「ページ」タブをクリックして、ページパネルを表示し
ます。各ページのサムネールがパネル内に表示されます。
2. 現在のページのサムネールを選択し、サムネールに表示されている枠の右下隅に
ポインタを置きます。ポインタの形状が変わります。
3. 枠の隅をドラッグして、ページの表示範囲を拡大または縮小します。
サムネール内に表示されている枠は、文書ウィンドウに現在表示されている範囲を示し
ます。
ページをウィンドウに合わせて表示するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
ページ全体がウィンドウ内に収まるようにサイズ変更するには、表示/全体表示
●
を選択するか、ツールバーにある全体表示ボタン
をクリックします。
ページの幅をウィンドウの幅に合わせて表示するには、表示/幅に合わせるを選
●
択するか、ツールバーにある幅に合わせるボタン
をクリックします。この
場合は、ページ全体がウィンドウ内に収まらないことがあります。
ページに含まれるテキストや画像の幅がウィンドウの幅に合うように表示するに
は、表示/描画領域の幅に合わせるを選択します。この場合は、ページ全体が
ウィンドウ内に収まらないことがあります。
文書の表示サイズ変更に使用できるショートカットキーは、表示メニュー
を開くことで確認できます。各コマンドの横にショートカットキーが表示されて
います。
ページを100% 表示に戻すには:
表示/100% 表示を選択するか、ツールバー上の、100% 表示ボタン
リックします。
をク
ワイヤフレーム表示の使用
ワイヤフレーム表示は、表示倍率に関係なしに一定の線幅(1 ピクセル)を線に
適用します。文書を印刷すると、線幅は実際の幅で印刷されます。
ワイヤフレーム表示はデフォルトでオフになっています。ワイヤフレーム表示を
使用するには、表示/ワイヤフレームを選択します。このオプションは、ブラウ
ザ内では使用できません。
ページのレイアウトと向きの設定
ページレイアウトの変更は、ズームアウトして大まかな文書レイアウトを把握したい場合に特に便利で
す。次の 4 種類のページレイアウトで PDF 文書を表示できます。
●
●
●
●
単一ページレイアウトでは、一度に文書の 1 ページ分だけを表示します。
連続ページレイアウトでは、ページを縦に続けて表示します。
見開きページレイアウトでは、2 つのページを横に並べて、一度に 1 ページまたは 2 ページを表示しま
す。
連続見開きページレイアウトでは、2 つのページを横に並べ、縦に続けて表示します。見開きページとし
て表示するため、3 ページ以上の文書の場合は、1 ページ目は右側に表示されます。
単一ページレイアウト、連続ページレイアウト、連続見開きページレイアウト、見開きページレイアウトの比較
連続見開きページレイアウトを使用する場合、ページの並べ方を指定する方法について詳しくは、文書
のプロパティの表示を参照してください。
ページレイアウトを設定するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
表示/ページレイアウトを選択して、単一ページ、連続ページ、見開きページまたは連続見開きページ
のいずれかを選択します。
●
ステータスバー上で、単一ページボタン 、連続ボタン 、連続見開きページボタン
または見開き
ページボタン
のいずれかをクリックします。
2. 必要に応じて、表示/全体表示を選択し、現在のページレイアウトで文書を表示します。
単一ページレイアウトで表示しているとき、編集/すべてを選択を選択すると、現在表示されてい
るページ内のすべてのテキストが選択されます。他のレイアウトで表示しているときは、PDF 文書内の
すべてのテキストが選択されます。
ページの表示を回転させるには:
表示/表示を回転/右 90゜回転または左 90゜回転を選択するか、ツールバーにある右 90゜回転ボタン
または左 90゜回転ボタン
をクリックします。ページの向きは 90 度ずつ回転できます。この操
作で変更されるのはページの表示方法だけで、実際のページの向きを変更したり保存することはできま
せん。ページを回転させて文書を保存したい場合は、文書/ページの回転を選択してください。
分割ウィンドウ表示の使用
分割表示では、文書ウィンドウを 2 つに分割(「分割」コマンド)または 4 つに
分割(「スブレッドシート分割」コマンド)し、同じ文書の異なる部分やページ
を表示できます。「分割」コマンドでは、一方のアクティブな領域でスクロール
したり、表示倍率を変更したり、別のページへと移動したりしても、もう一方の
領域の表示には影響しません。「スプレッドシート分割」コマンドは、大きなス
プレッドシートや表をスクロールするときに列の見出しや行のラベルを表示した
ままにする場合に便利です。このモードでは、1 つの領域で表示倍率を変更する
と、すべての領域の表示倍率が変更されます。また、スクロールすると対応する
領域が連動してスクロールします。
分割ウィンドウで文書を表示するには:
1. ウィンドウ/分割を選択するか、スクロールバーの上端にあるグレーの枠をド
ラッグします。
2. どちらか一方の領域をクリックしてアクティブにし、スクロールや表示倍率の変
更など、表示の調整を行います。
3. 境界線を上下にドラッグして、2 つの領域のサイズを変更します。
4. ウィンドウ/分割を削除を選択すると、文書ウィンドウが単一の領域に戻りま
す。
文書をスプレッドシート分割で表示するには:
1. ウィンドウ/スプレッドシート分割を選択します。
2. どちらか一方の領域をクリックしてアクティブにし、スクロールや表示倍率の変
更など、表示の調整を行います。スクロールや表示倍率の変更に応じて列の見出
しや行のラベルが整列します。
3. 領域のサイズを変更するには、水平の境界線を上下にドラッグするか、垂直の境
界線を左右にドラッグします。
4. ウィンドウ/分割を削除を選択すると、文書ウィンドウが単一の領域に戻りま
す。
文書を複数のウィンドウに表示
ウィンドウ/新規ウィンドウを使用して同じ文書に対して複数のウィンドウを開
くことができます。新規ウィンドウは元のウィンドウと同じサイズ、倍率、レイ
アウトで、元のウィンドウの上に重ねて表示され、同じページが開きます。新規
ウィンドウを開くと、元のファイル名の最後に 1 が付き、新規ウィンドウでは同
じ名前の最後に 2 が付きます。新規ウィンドウを追加するごとに、最後に付く番
号の値が増えます。1 つのウィンドウを閉じると、残りの開いているウィンドウ
の番号が付け替えられます。例えば、5 つのウィンドウを開いているときに、3
番目のウィンドウを閉じると、残りのウィンドウが 1 から 4 までの通し番号に付
け替えられます。
新規ウィンドウを開く、または閉じるには:
1. 新規ウィンドウを開くには、ウィンドウ/新規ウィンドウを選択します。
2. ウィンドウを閉じるには、ウィンドウのクローズボックスをクリックします。変
更を加えている場合は、変更を保存することを促すメッセージが表示されます。
複数のウィンドウを開いている場合は、1 つのウィンドウを閉じても文書は閉じ
ません。
3. 文書のすべての開いているウィンドウを閉じるには、ファイル/終了を選択しま
す。各ウィンドウを閉じる前に、変更を保存することを促すメッセージが表示さ
れます。
注意: この機能は、PDF 文書をブラウザで開いているときには使用できませ
ん。
文書を読み取りモードで読む
読み取りモードは、PDF 文書を読むだけで他の作業を実行しない場合に、作業エ
リアからツールバーを消して文書の表示領域を広げるために使用します。ツール
バーの非表示ボタン
をクリックすると、メニューバーとナビゲーションパネ
ルウィンドウを残し、特定のツールが作業エリアの下部のステータスバー内に移
動します。ツールバーを表示ボタンの右側に、ツールメニューとズーム機能が表
示されます。ツールを選択するには、ツールメニューをクリックします。手のひ
らツールの使い方については、ページの表示位置の調整を、ズームツールーの使
い方については、拡大表示と縮小表示を、選択ツールの使い方については、テキ
スト、テーブルおよび画像のコピーと貼り付けを参照してください。
読み取りモードを終了するには、ツールバーを表示ボタンをクリックします。
フルスクリーンモードで文書を読む
フルスクリーンモードでは、PDF ページが画面全体に表示されます。メニュー
バー、コマンドバー、ツールバー、ステータスバーおよびウィンドウコントロー
ルは表示されません。PDF 文書の作成者は、文書を開いたときに全画面表示にな
るように設定できます。文書を読むユーザ自身がフルスクリーンモードに設定す
ることもできます。フルスクリーンモードはプレゼンテーションで使用する場合
が多く、そのため、自動ページ切り替えや、ページ切り替え時の表示効果と併用
することもあります(詳しくは、プレゼンテーションの設定を参照してくださ
い)。
フルスクリーンモードでもポインタは使用できるので、リンクをクリックしたり
ノートを開いたりすることができます。移動や拡大縮小のコマンドに対応する
ショートカットキーを使用できます。また、環境設定ダイアログボックスのフル
スクリーンモードパネルで、ナビゲーションバーを表示するように設定すること
もできます(詳しくは、フルスクリーンモードの環境設定を参照してくださ
い)。
文書をフルスクリーンモードで表示するには:
文書ウィンドウの左下隅にある、フルスクリーンボタン
をクリックします。
Enter キー、Return キー、下向き矢印キーまたは右向き矢印キーを押すと、次の
ページに進みます。Shift + Enter キー、Shift + Return キー、上向き矢印キーま
たは左向き矢印キーを押すと、前のページに戻ります。
注意:マルチモニタ環境でも、フルスクリーンモードには一方のモニタしか使用
しないことがあります。その場合、文書のページを切り替えるには、フルスク
リーンモードで表示されている方の画面でページをクリックします。
フルスクリーンモードを終了するには:
フルスクリーンモードの環境設定ダイアログボックスで「Esc キーで取り消し」
が設定されている場合は、Esc キーを押します。そうでない場合は、Ctrl + L
キー(Windows)または Command + L キー(Macintosh)を押します。ナビ
ゲーションバーが表示されている場合は、フルスクリーンモードを終了ボタン
をクリックすることもできます。
レイアウトツールの使用
Acrobat Professional には、PDF 文書のレイアウトを精密に指定するための各種
ツールがあります。グリッド、定規、ガイド、ものさしなどのツールと、情報パ
ネルは、特にフォームのデザイン、CAD 図面の検証および商用印刷前の仕上げな
どの作業に役立ちます。
関連項目:
グリッドの表示
定規ガイドの作成
文書内にあるオブジェクトのサイズ測定
情報パネルの表示
グリッドの表示
グリッドを使用すると、テキストやオブジェクトを文書上の正確な位置に配置で
きます。グリッドをオンにすると文書上にグリッドが表示されます。「グリッド
にスナップ」オプションを選択すると、オブジェクトを移動するときにオブジェ
クトの端と最も近いグリッドの線に合わせることができます。
グリッドの表示と非表示を切り替えるには:
表示/グリッドを選択します。グリッドを表示すると、このコマンド名の隣に
チェックマークが表示されます。
「グリッドにスナップ」オプションのオンとオフを切り替えるには:
表示/グリッドにスナップを選択します。このオプションをオンにすると、コマ
ンドの名の隣にチェックマークが表示されます。
グリッドの表示方法を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、環境設定ダイアログボックスの左側で「単位とガイド」をクリックします。
2. グリッドの設定を変更するには、次のいずれかの操作を行います。
●
グリッド線の間隔を変更するには、矢印キーまたはテキストボックスを使用して
「線間の幅」と「線間の高さ」に値を入力します。
●
グリッドの原点をずらすには、矢印キーまたはテキストボックスを使用して「左
端からのグリッドのオフセット」と「上端からのグリッドのオフセット」に値を
入力します。
●
各グリッドの桝目をさらに分割する区画数を変更するには、矢印キーまたはテキ
ストボックスを使用して「分割数」に値を入力します。この区画はグリッドより
も薄い線で表示されます。
●
グリッド線の色を変更するには、「グリッド線の色」ボックスをクリックして、
カラーパネルから新しい色を選択します。次に、「OK」をクリックします。
3. 「OK」をクリックして、環境設定ダイアログボックスを閉じます。
定規ガイドの作成
水平および垂直の定規は、文書内にあるオブジェクトのサイズを調べるために使
用できます。文書内にガイドを作成することもできます。特にフォームフィール
ドなどのオブジェクトを整列させたい場合にガイドが役立ちます。定規で使用す
る測定単位および表示色を変更できます。
定規ガイドを作成するには:
1. 表示/定規を選択して、定規を表示します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
水平のガイドを作成するには、水平の定規を下へドラッグします。垂直のガイド
を作成するには垂直の定規を右へドラッグします。ガイドの外側をクリックする
と、ガイドの選択が解除されます。
●
水平の定規の上をダブルクリックすると、クリックした位置に垂直のガイドが作
成されます。垂直の定規の上をダブルクリックすると水平のガイドが作成されま
す。
ガイドを表示または非表示にするには:
表示/ガイドを選択します。
定規ガイドを移動または削除するには:
ガイドをクリックして選択し、移動先の場所へとドラッグするか、Delete キーを
押します。すべてのガイドを削除するには、定規領域で右クリック(Windows)
または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し、「すべてのガイド
を消去」または「ページ上のガイドを消去」を選択します。
ガイドの色を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、環境設定ダイアログボックスの左側で「単位とガイド」をクリックします。
2. 「ガイドの色」ボックスをクリックして、カラーポップアップメニューから新し
い色を選択し、「OK」をクリックします。
文書内にあるオブジェクトのサイズ測定
ものさしツールバーは、PDF 文書内にあるオブジェクトの間隔や、オブジェクト
が占有する面積を測定したい場合に使用します。フォームや CAD 図面の上にあ
るオブジェクトの幅、高さ、面積を調べたい場合、または、印刷業者に送信する
前に文書内の特定の領域を測定したい場合などに、ものさしツールが役立ちま
す。
間隔ツール、周辺ツールまたは領域ツールでクリックして線分を作成すると、そ
の線分の測定値がツールダイアログボックスに表示されます。
ものさしツールA. ものさしツールバー B.測定対象のオブジェクト C. ツールの測定値
オブジェクトの高さ、幅および面積を測定するには:
1. ツール/ものさしを選択し、ものさしツールを選択します。別の方法として、
ツールバー上を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「ものさし」を選択します。
2. PDF 文書内の面積を測定するには、次のいずれかの操作を行います。
●
2 点間の間隔を測定するには、間隔ツール
を選択します。第 1 の点をクリッ
クし、ポインタを第 2 の点まで移動してもう一度クリックします。測定値がツー
ルダイアログボックスに表示されます。
●
●
多数の点を指定して、それらの間隔の合計を測定するには、周辺ツール
を
選択します。測定したい各点をクリックして、最後の点をダブルクリックする
か、最後の点にポインタを重ねてもう一度クリックします。
指定した線分に囲まれた領域の面積を測定するには、領域ツール
を選択し
ます。測定したい各点をクリックして、2 つ以上の点を指定してから、最初の点
にポインタを重ねてもう一度クリックすると、領域の測定が完了します。
注意:領域の測定を完了するには、右クリック(Windows)または Control キー
を押しながらクリック(Macintosh)し、コンテキストメニューから「測定を完
了」を選択することもできます。
3. オブジェクトの測定中に、次のいずれかの操作を行います。
●
描画領域のスケール比率(3:2 など)を変更するには、数値をツールダイアログ
ボックスに入力します。別の測定単位を指定する場合は、数値の隣に表示された
単位を変更します。
●
描画する線を注釈として表示する場合は、ツールダイアログボックスの「注釈を
作成」を選択します。次に、手のひらツールでコメントをダブルクリックする
と、描画する線分の測定値が表示されます。「注釈」が選択されていない場合、
描画したオブジェクトは、別のオブジェクトを測定したり別のツールを選択した
りすると見えなくなります。
情報パネルの表示
情報パネルを使用すると、文書ウィンドウ内でのマウスポインタの位置を座標値
で確認できます。座標は文書の左上隅が開始点になります。また、オブジェクト
をサイズ変更するときは、選択したオブジェクトの幅と高さが情報パネルに表示
されます。
情報パネルを使用するには:
1. 表示/ナビゲーションタブ/情報を選択します。
2. マウスポインタを動かすと、X 座標と Y 座標が表示されます。
情報パネルの表示単位を変更するには:
情報パネルのオプションメニューから単位を選択します。現在選択されている単
位の隣には、チェックマークが表示されます。
作業エリアのカスタマイズ
作業内容に応じて、作業エリアの外観を変更できます。例えば、ツールバーやナ
ビゲーションパネルウィンドウの表示や場所を変更したり、デスクトップ上での
位置を固定することができます。作業エリアをカスタマイズすると、その設定が
システムのデフォルトとなります。変更を加えるまでは、カスタマイズした設定
で作業エリアが表示されます。
メニューバーの表示と非表示を切り替えるには:
メニューバーを非表示にするには、表示/メニューバーを選択します。再びメ
ニューバーを表示するには、F9 キーを押します。
ナビゲーションタブの表示方法を変更するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
ナビゲーションパネルウィンドウの幅を変更するには、右側の境界線をドラッグ
します。
パネルをフローティングウィンドウにするには、そのタブを文書ウィンドウ上ま
でドラッグします。
パネルを既存のフローティングウィンドウに移動したり、元のナビゲーションパ
ネルウィンドウ内に戻すには、そのタブをフローティングウィンドウまたはナビ
ゲーションパネルウィンドウまでドラッグします。
フローティングウィンドウをタブのみの表示にするには、ウィンドウのタブ名を
クリックします。もう一度タブ名をクリックすると、ウィンドウが元のサイズに
戻ります。
ツールのラベルの表示と非表示を切り替えるには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
表示/ツールバー/ボタンラベルを表示/[オプション] を選択します。
編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「一般」を選択します。「ツールボタンとプロパティボタンのラベルを表
示」で、「デフォルトラベル」、「すべてのラベル」または「ラベルなし」のい
ずれかを選択して、「OK」をクリックします。
注意:環境設定に関係なく、ツールバーの領域が不足する場合は一部のツールの
ラベルが非表示になります。
ツールバーを移動するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
ツールバーの表示されている領域でツールバーを移動するには、ツールバーの左
端にある区切りバーを使用してツールバーをドラッグします。ツールバーは、
ツールバー領域内で移動したり、文書ウィンドウ内へとドラッグしてフローティ
ングツールバーにすることができます。また、元の場所にドラッグして戻すこと
もできます。
文書ウィンドウ内のフローティングツールバーを移動するには、ツールバーのタ
イトルバーをドラッグします。
ツールバー領域からのツール群の移動
ツールバーの位置をロックまたはロック解除するには:
表示/ツールバー/ツールバーをロックを選択します。
ツールバーをロックすると、区切りバーは非表示になります。
注意:ツールバーのロックで固定されるのは、ツールバー領域にあるツールバー
の位置のみです。フローティングツールバーの位置は固定されません。
ツールバーを連結するには:
表示/ツールバー/すべてのツールバーを連結を選択すると、すべてのフロー
ティングツールバーが展開され、ツールバー領域内のデフォルトの位置に結合さ
れます。ツールバー領域のサイズは必要に応じて 3 行まで拡張されます。また、
ツールバーのラベルの一部がスペース節約のため非表示になることがあります。
ツールバーをデフォルト設定に戻すには:
表示/ツールバー/ツールバーをリセットを選択します。
環境設定
Acrobat Professional 環境設定ダイアログボックスを使用して、デフォルトの
ページレイアウトの設定や、アプリケーションに対するさまざまなカスタマイズ
ができます。環境設定はシステムにインストールしたアプリケーションをカスタ
マイズするもので、特定の PDF 文書に関する設定ではありません。
注意:サードパーティのプラグインをインストールした場合、このプラグインの
環境設定を行うには「サードパーティの環境設定」のメニュー項目を使用しま
す。
環境設定を変更するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。
●
文書ウィンドウのメニューから「環境設定」を選択します。
2. 環境設定ダイアログボックスの左側のリストで、環境設定項目の分類を選択しま
す。
3. 選択した機能に関するオプションを選択して、「OK」をクリックします。設定を
変更せずにダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックしま
す。
関連項目:
環境設定項目の分類
起動オプションの環境設定
ページ表示の環境設定
一般の環境設定
フルスクリーンモードの環境設定
環境設定項目の分類
環境設定オプションは次のようなカテゴリごとに分類されています。
アクセシビリティ
視覚障害者や運動障害者による PDF 文書の利用を助けるための環境設定です
(詳しくは、アクセシビリティ環境設定を参照してください)。
バッチ処理
すべての文書コレクションを一括処理するための、バッチ処理とセキュリティ方
法についての環境設定です(詳しくは、バッチ処理の環境設定を参照してくださ
い)。
カタログ
インデックスの作成パラメータ(カスタムプロパティ、除外する単語、タグの定
義を含む)についての環境設定です(詳しくは、カタログの環境設定を参照して
ください)。
カラーマネジメント
異なるデバイス間で正しくカラーを解釈するためのカラーマネジメントシステム
についての環境設定です(詳しくは、Acrobat によるカラーの管理を参照してく
ださい)。
注釈
文書に追加する注釈の表示方法と機能についての環境設定です(詳しくは、注釈
の環境設定を参照してください)。
PDF からの変換
「名前を付けて保存」コマンド(Windows)または「別名で保存」コマンド
(Macintosh)を使用して、PDF の内容をさまざまなファイル形式に変換する設
定を行います。「名前を付けて保存」コマンド(Windows)または「別名で保
存」コマンド(Macintosh)を通じて行った変更は、この環境設定にもすべて反
映されます(詳しくは、PDF 文書の別のファイル形式への変換を参照してくださ
い)。
注意:アドバンスト/すべての画像を書き出しコマンドで使用する変換設定とは
異なります。
PDF への変換
ファイル/PDF の作成/ファイルを使用して、さまざまなファイル形式を PDF
に変換する設定行います。
フォーム
フォームの表示方法と機能についての環境設定です(詳しくは、フォームの環境
設定を参照してください)。
フルスクリーンモード
フルスクリーンモードで文書を表示する際のナビゲーション、ページ切り替え時
の表示効果およびマウスの動作についての環境設定です(詳しくは、フルスク
リーンモードの環境設定を参照してください)。
一般
表示、テキスト、画像の選択についての環境設定など、一般的な設定項目です
(詳しくは、一般の環境設定を参照してください)。
ユーザ情報
作成者情報と電子署名に使用されるユーザ情報についての環境設定です。
言語環境
Acrobat で使用する言語を設定します。または、Acrobat の起動時に言語を選択
するように設定することもできます。デフォルトの段落方向として、左から右
へ、または右から左へのオプションを選択できます。
インターネット
Web ブラウザとインターネット接続についてのオプションを設定します
(Windows で Acrobat をヘルパーアプリケーションとして設定する方法につい
て詳しくは、Web ブラウザで PDF 文書を表示を参照してください)。
JavaScript
JavaScript を有効にするための環境設定です。また、デフォルトの JavaScript
エディタおよびデバッガも設定できます。アドビ システムズ社の Web サイト
http://partners.adobe.com/ans/developer/acrosdk/main.html から
『JavaScript Reference Guide for Acrobat』(英語のみ)を入手できます。
ものさし
パスへのスナップ機能の許容値を設定したり、文書の倍率と単位を使用するかど
うかを指定できます。
マルチメディア
3D コンテンツ、ムービー、サウンドクリップの再生で優先的に使用するメディ
アのプレーヤー、およびその他のマルチメディアのオプションを設定します(詳
しくは、マルチメディアの環境設定を参照してください)。
ページ表示
ページの表示方法を定義するオプションを設定します(詳しくは、ページ表示の
環境設定を参照してください)。
読み方
読み上げ順序およびスクリーンリーダーのオプションを設定します。また、読み
上げオプションとして、音声配信で使用する発音のピッチ、ボリュームおよび速
度を設定します(詳しくは、読み方の環境設定を参照してください)。
レビュー
オンラインでのレビューに使用するサーバの種類およびサーバ設定を指定します
(Windows のみ)。
検索
検索および高速検索の環境設定です(詳しくは、検索の環境設定を参照してくだ
さい)。
セキュリティ
優先的に使用するセキュリティハンドラと、電子署名の作成、管理、表示方法に
ついての環境設定です(詳しくは、電子署名の環境設定を参照してください)。
スペルチェック
スペルチェックの環境設定と、入力中にスペルチェックを行うかどうかを指定し
ます(詳しくは、スペルチェックの環境設定を参照してください)。
起動オプション
アプリケーションを開く動作と、文書を開く動作についての環境設定です(詳し
くは、起動オプションの環境設定を参照してください)。
TouchUp
デフォルトの画像エディタおよびページまたはオブジェクト編集エディタを設定
します(詳しくは、画像およびオブジェクトの編集を参照してください)。
信頼性管理マネージャ
信頼済みエンティティに与える権限を設定します(詳しくは、信頼性管理マネー
ジャの環境設定を参照してください)。
単位とガイド
定規およびグリッドの測定単位と表示方法を設定します。
更新
ソフトウェアの更新をチェックする方法を設定します(詳しくは、Acrobat の
アップデートを参照してください)。
Web Capture
Web やイントラネットから HTML ページをダウンロードして PDF 文書に変換
する機能についての環境設定です(詳しくは、Web Capture の環境設定を参照し
てください)。
起動オプションの環境設定
環境設定ダイアログボックスの起動オプションパネルでは、文書を開く方法とア
プリケーションを起動する方法を設定します。このページには次のオプションが
あります。
最近使った文書一覧の最大表示数
Windows でファイルメニューに一覧表示される文書または Macintosh でファイ
ル/最近使ったファイルを開くを選択して一覧表示される文書の最大数を設定し
ます。デフォルト値は Windows では 5、Macintosh では 9 です。
PDF キャビネットの履歴にファイルを記憶する期間
履歴リストに PDF ファイルを含める最大の期間を設定します。
文書を再び開く際に前回表示したページを表示
1 回の作業セッションの間に同じ文書を再び開くと、自動的に前回表示していた
ページから再開します。
ページキャッシュを使用
現在のページを表示するより前に、次のページをバッファ内に用意しておき、
ページを切り替えるときの待ち時間を短縮します。
文書内のレイヤーの初期設定を使用
レイヤーがある PDF 文書を開くとき、レイヤーの表示および非表示の状態を、
文書の作成者が指定したとおりに設定します。
次のステータス項目が表示されたときに文書ステータスダイアログボックスを表
示
文書を開くとき、ステータスダイアログボックスを自動的に表示します。
起動時にスプラッシュスクリーンを表示
アプリケーションが起動するたびに、スプラッシュスクリーンを表示するかどう
かを指定します。
承認済みプラグインのみを使用
Adobe 承認のサードパーティのプラグインだけを読み込みます。
ページ表示の環境設定
環境設定ダイアログボックスのページ表示パネルには、ページの表示方法を設定
する次のオプションがあります。
デフォルトのページレイアウト
文書を開いたときの、スクロール用のページレイアウトを設定します。
アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズを表示
文書内に定義されたアートサイズ、仕上がりサイズおよび裁ち落としサイズをす
べて表示します。
データ量の多い画像を表示
データ量の多い画像も省略せずに表示します。画像を多用したページを表示する
と時間がかかるようなシステムでは、このオプションを解除すると表示速度が向
上します。
ページを端に表示
一部のアプリケーションで作成された PDF 文書は、ページの周囲に細い余白部
分があります。このオプションを選択すると余白を削除して表示します。このオ
プションを解除するとプリンタドライバの指定どおり、ページの周囲の余白を含
めて印刷します。
透明グリッドを表示
透明オブジェクトの背景にグリッドを表示します。
ページ番号を使用
「ページ番号」コマンドを使用すると、ページに印刷される番号に一致する番号
を表示します。ステータスバー、ページ指定ダイアログボックスおよび印刷ダイ
アログボックスで、ページ番号の後に、括弧で囲まれたページ通し番号を表示し
ます。例えば、最初のページに「i」という番号が付いている場合の表示は「i
(1 / 10)」のようになります。このオプションを解除すると、文書内のページ番号
情報は無視され、1 から始まるアラビア数字でページ番号を表示します。このオ
プションを選択することで、Web ブラウザの「戻る」コマンドが予期しない動作
をする問題をほとんどの場合回避できます。ページ番号の設定について詳しく
は、ページの番号付けを参照してください。
CoolType 使用
お使いのモニタに合わせてテキスト表示を調節できます。
オーバープリントプレビュー
オーバープリントプレビューのオンとオフを切り替えます。オーバープリントプ
レビューモードを使用すると、印刷出力のインキのエイリアス効果を画面で確認
できます。文書内に 2 つの類似した特色があって一方のみが使用される場合など
に、プリンタまたはサービスプロバイダはインキのエイリアスを作成することが
あります。
文字のスムージング、ラインアートのスムージング、画像のスムージング
文字、ラインアート、画像のそれぞれについて、スムージングするかを選択しま
す。デフォルトでは文字と画像の両方をスムージングします。
次の数値以下ではグリーキング処理
指定したポイントサイズ以下の文字をグレーの線として表示(グリーキング)
し、表示速度を向上します。
システムの設定を使用
モニタの解像度にシステムの設定を使用します。
カスタム解像度
モニタの解像度を設定します。
デフォルト倍率
PDF 文書を開いたときに使用する表示倍率を指定します。この値は文書ごとの設
定よりも優先されます。
描画領域のみを表示する場合の最大倍率
「描画領域の幅に合わせる」モードまたはアーティクルで使用する表示の最大倍
率を設定します。
一般の環境設定
環境設定ダイアログボックスの一般パネルには、次の環境設定オプションがあり
ます。
文書の変更内容を一時ファイルに自動的に保存する間隔
開いている文書への変更を自動的に保存する間隔を指定します。
テキストから URL を自動的に検出
Acrobat を使用して作成されていない Web リンクを PDF 文書内で自動的に識別
し、クリッカブルリンクにするかどうかを指定します。
他のファイルへのリンクを同じウィンドウで開く
現在の文書を閉じて、リンク先の文書を同じウィンドウで開き、開いているウィ
ンドウの数を最小限にします。ただし、リンク先の文書が別のウィンドウで既に
開いている場合は、リンクをクリックしても現在の文書は閉じません。このオプ
ションを選択解除すると、別の文書へのリンクをクリックするたびに新しいウィ
ンドウが開きます。
注意:このオプションの設定を無視するには、Ctrl キー(Windows)または
Option キー(Macintosh)を押しながら「新しいウィンドウでリンクを開く」を
選択します。
Web 表示用に最適化して名前を付けて保存
PDF 文書を再構築し、Web サーバから 1 ページ単位でダウンロードできるよう
にします。
印刷時にパススルー PostScript を出力
PDF ファイルを PostScript プリンタで印刷するとき、PDF ファイル内の
PostScript XObject を出力するようにします。
印刷のプレビューを有効にする(Windows)またはプリントのプレビューを有
効にする(Macintosh)
PDF がどのように印刷されるかを示す、印刷ダイアログボックスの表示ウィンド
ウを制御します。このオプションをオフにすると、印刷ダイアログボックスの表
示速度が向上します。
単一のショートカットキーでツールを使用可能にする
単一のキーストロークでツールを選択できるようにします。この設定はデフォル
トでオフになっています。
手のひらツールでテキストの選択を可能にする
手のひらツールが PDF 文書内のテキスト部分の上では自動的にテキスト選択
ツールとして機能するように設定します。
編集の警告を表示しない
リンク、ページ、サムネールまたはしおりを削除するときなどに表示される警告
を無効にします。
文書をタスクバーに表示
Acrobat で開いている文書ごとにボタンを Windows タスクバーに追加する機能
のオンとオフを切り替えます。このボタンをクリックして開いている文書間を移
動できます。
ツールオプションを選択
テキストと画像を選択する順序を指定します。
テキスト選択の余白
テキストに選択ツールを近づけたときにテキスト選択ポインタに変わる距離をピ
クセル単位で設定します。0 から 20 ピクセルまでの値を指定できます。
列選択の余白サイズ
テキスト選択の余白に選択ツールを近づけたときにテキスト選択ポインタから列
選択ポインタに変わる距離をピクセル単位で設定します。0 を指定すると常にテ
キスト選択動作となり、列選択はできません。
スナップショットに固定解像度を使用
スナップショットツールで取り込んだ画像をコピーする解像度を設定します。
Version Cue のワークグループファイル管理を有効にする
Version Cue™ をオンにして、ファイルメニューに「バージョンを保存」コマン
ドと「バージョン」コマンドを追加します。
注意: Acrobat で Version Cue を使用するには、Adobe Creative Suite の
Version Cue Workspace にアクセスできることが必要です。
フルスクリーンモードの環境設定
環境設定ダイアログボックスのフルスクリーンモードパネルには、PDF 文書のフ
ルスクリーンモードで使用するナビゲーションおよび表示方法について、次のオ
プションがあります。
表示ページを切り替える間隔
表示するページを自動的に切り替える間隔を秒単位で指定します。自動切り替え
を選択している場合でも、マウスやキーボードによる手動のページ切り替えは可
能です。
最初のページへ戻る
PDF 文書を最後のページまで表示した後にページを切り替えると、最初のページ
に戻るようにします。このオプションは、広告の表示によく使用されます。
Esc キーで取り消し
Esc キーを押すとフルスクリーンモードが終了するようにします。このオプショ
ンを解除している場合は、Ctrl + L キー(Windows)または Command + L
キー(Macintosh)を押してフルスクリーンモードを終了できます。
左クリックで次のページを表示、右クリックで前のページを表示
マウスで PDF 文書をクリックすると表示ページが切り替わるようにします。こ
のオプションを解除している場合は、Return キー、Shift + Return キー(前の
ページに戻る)、または矢印キーを押して表示ページを切り替えます。
ナビゲーションバーを表示
文書の設定に関係なしに最小限のナビゲーションツールバーを表示します。
すべての効果を無視
フルスクリーンモードのプレゼンテーションで、ページ切り替え時の表示効果を
使用しないようにします。
デフォルトの効果
ページ切り替え時の表示効果が指定されていない文書をフルスクリーンモードで
表示するとき、ページ切り替え時に使用する表示効果を指定します。
マウスカーソル
ポインタを表示するかどうかを指定します。
背景色
フルスクリーンモードのときウィンドウの背景に使用する色を指定します。「他
のカラー」を選択すると、システムのカラーピッカーから背景色を選択できま
す。
プラグインの管理
プラグインを使用すると機能を追加できますが、必要となるメモリの量も増加し
ます。メモリの消費量を最小限にするには、必要なプラグインだけをインストー
ルするようにしてください。プラグインは plug-ins フォルダに格納しないと正常
に読み込むことができません。ソフトウェアの起動時に、プラグインを一時的に
無効にすることもできます。
プラグインを無効化するには:
1. Windows で、Acrobat 7.0 アプリケーションフォルダ内の Acrobat フォルダに
ある plug_ins フォルダを開きます。Macintosh で、アプリケーションアイコン
を Control キーを押しながらクリックして、「パッケージの内容を表示」を選択
します。次に Contents フォルダをダブルクリックして Plug-ins フォルダを開き
ます。
2. 読み込みまないプラグインを選択して、plug-ins フォルダの外に移動します。プ
ラグインによっては、plug-ins フォルダ内のサブフォルダに格納されている場合
もあります。
すべてのプラグインを一時的に無効にするには:
Acrobat の起動中、Shift キーを押したままにします。
Web ブラウザで PDF 文書を表示
Acrobat では Web 上の PDF 文書を簡単に表示できます。Web ブラウザ内に
PDF 文書を表示するか、Acrobat を別個のヘルパーアプリケーションとして使用
することができます。ヘルパーアプリケーションの場合は、Web から PDF 文書
をダウンロードして開くと Acrobat のウィンドウが別に開きます。Acrobat をブ
ラウザ外で別個のアプリケーションとして起動し、リンクされた PDF 文書を
Acrobat で自動的に開くように設定すると、「Web 表示用に最適化」オプショ
ン、ブラウザ内でのフォーム送信、および Web 上での検索結果のハイライト表
示は使用できません。
Acrobat をヘルパーアプリケーションとして使用するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側で「インターネット」を選択します。
2. 「PDF をブラウザに表示」オプションを選択解除して、「OK」をクリックしま
す。
ブラウザとインターネットの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側で「インターネット」を選択します。
2. 次のオプションを設定し、「OK」をクリックします。
PDF をブラウザに表示
Web から開くすべての PDF 文書を Web ブラウザのウィンドウ内で表示しま
す。このオプションを選択解除すると、PDF 文書は Acrobat ウィンドウで開き
ます。
Acrobat 起動時にブラウザの設定をチェック(Macintosh)
アプリケーションが起動するたびにデフォルトブラウザの設定をチェックして互
換性を確認します。
Web 表示用に最適化を許可
PDF 文書を Web から 1 ページ単位でダウンロードして表示します。このオプ
ションが選択解除されている場合は、PDF ファイル全体をダウンロードしてから
表示します。要求した情報の最初のページの表示後も PDF 文書全体のダウン
ロードをバックグラウンドで継続したい場合は、「バックグラウンドでのダウン
ロードを許可」オプションも合わせて選択してください。
バックグラウンドでのダウンロードを許可
要求した最初のページの表示後も Web から PDF 文書のダウンロードを継続しま
す。バックグラウンドでのダウンロードは、Acrobat で別の作業(ページ切り替
えなど)を実行すると中止します。
接続速度
オプションから接続速度を選択します。この設定はマルチメディアプラグインで
も使用されます。
インターネットの設定
クリックすると、Windows ではインターネット接続のコントロールパネルが開
きます。Macintosh ではシステム環境設定のネットワークコントロールパネルが
開きます。表示される指示に従って設定してください。設定方法がわからない場
合は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)にお問い合わせください。
関連項目:
Windows におけるブラウザでの表示
Macintosh におけるブラウザでの表示
Windows におけるブラウザでの表示
Internet Explorer 5.5 以降、Netscape Navigator 7.1 以降または America
Online 9.0 以降のブラウザを使用している場合は、Web ブラウザ内に PDF 文書
を表示できます。ただし、Web ブラウザが使用するキーボードコマンドの関係
で、Acrobat のショートカットキーの一部が使用できない場合があります。同様
の理由で、PDF 文書の操作は Web ブラウザのツールバーやメニューバーではな
く Acrobat のツールバーにあるツールやコマンドを使用して行う必要がありま
す。例えば PDF 文書を印刷するには、Web ブラウザのファイル/印刷ではなく
Acrobat ツールバーの印刷ボタンを使用します(ただし Internet Explorer の場
合は、Internet Explorer ツールバー上のファイル/印刷、編集/コピー、および
編集/このページの検索が使用できます)。
Macintosh におけるブラウザでの表示
Acrobat 7.0 では Safari バージョン 1.2.3 以降および Mac OS 10.3 以降と自動
的に連携して Web 上の PDF 文書を簡単に表示できます。最初に Acrobat 7.0
を開くと、ブラウザで PDF ファイルを開くアプリケーションとして Acrobat が
自動的に設定されます。Acrobat のツールやメニューは Safari のツールバーやメ
ニューバーに追加されません。
注意: Adobe Acrobat の初回起動時には Safari が実行していないことを確認し
ます。
ブラウザで PDF 文書を表示すると、Web ブラウザが使用するキーボードコマン
ドの関係で、Acrobat のショートカットキーの一部が使用できない場合がありま
す。同様の理由で、PDF 文書の操作は Web ブラウザのツールバーやメニュー
バーではなく Adobe Acrobat のツールバーにあるツールやコマンドを使用して
行う必要があります。例えば PDF 文書を印刷するには、Web ブラウザのファイ
ル/プリントではなく Adobe Reader ツールバーのプリントボタンを使用しま
す。
重要: Adobe Reader がインストールされているシステムに Acrobat
Professional をインストールすると、Safari は依然として Adobe Reader を使
用してブラウザで PDF 文書を開きます。Acrobat Professional を使用するよう
に Safari を再構成するには、Safari とすべてのバージョンの Acrobat または
Adobe Reader を終了します。次に、Acrobat を起動し、その後で Acrobat を実
行している状態で Safari を起動します。
Adobe PDF ファイルにおける英語以外の言語の使用
Adobe Acrobat では、日中韓言語(日本語、韓国語、繁体中国語および簡体中国
語)、中央ヨーロッパ言語および東ヨーロッパ言語のテキストを含む PDF 文書
を表示、検索、印刷できます。これらの言語を使用してフォームの入力、注釈の
追加、電子署名の適用を行うこともできます。
関連項目:
日中韓言語の PDF ファイルの概要
中央ヨーロッパ言語および東ヨーロッパ言語の PDF ファイルの概要
日中韓言語の PDF ファイルの概要
ここでの説明は、日中韓以外の言語のオペレーティングシステムで日中韓言語の
PDF ファイルを作成および管理する場合を対象としています。Acrobat のほとん
どすべての機能は、日本語、韓国語、繁体中国語および簡体中国語のテキストに
対応しています。
Macintosh では、アプリケーションおよびシステムで自動的に日中韓言語テキス
トがサポートされます。
Windows では、カスタムインストールを使用して日中韓言語サポートファイル
をインストールし、「Adobe PDF の作成」および「Adobe PDF を表示」の下の
「日中韓言語サポート」のオプションを選択する必要があります。オペレーティ
ングシステムにも、日中韓言語サポートをインストールする必要があります。
PDF ファイルを作成するときに、PDFMaker および Adobe PDF プリンタに
よってほとんどの日中韓フォントがファイルに自動的に埋め込まれます。また、
日中韓フォントを埋め込むかどうかを指定することもできます。
Windows では、システムに必要な日中韓言語サポートがインストールされてい
なくても日中韓言語を含むファイルを表示および印刷できる場合があります。言
語サポートが必要な PDF ファイルを開くと、必要な言語パックをインストール
することを促すメッセージが自動的に表示されます。
中央ヨーロッパ言語および東ヨーロッパ言語の PDF ファイル
の概要
キリル文字(ブルガリア語、ロシア語を含む)、中央ヨーロッパ言語のテキス
ト、東ヨーロッパ言語のテキスト(チェコ語、ハンガリー語、ポーランド語を含
む)を含む PDF ファイルに必要なフォントが埋め込まれている場合は、これら
の PDF ファイルを使用することができます。フォントが埋め込まれているファ
イルは、どの言語のシステム上でも表示と印刷ができます。検索機能は、フォン
トが埋め込まれていなくても使用できます。
注意: 開いた PDF ファイルのフォームフィールドやテキストボックスにこれら
の言語が使用されているが、そのフォントが埋め込まれていなくて、システムに
もインストールされていない場合は、ヘルプ/アップデートの有無を今すぐ
チェックを選択すると、必要な言語フォントキットをダウンロードしてインス
トールすることを促すメッセージが自動的に表示されます。
Adobe Version Cue 管理対象プロジェクトの使用
Version Cue は単独作業または共同作業の生産性向上を目的とした革新的な機能
のセットです。Version Cue を使用すると、Acrobat 7.0 Professional、Adobe
Creative Suite、Adobe® GoLive® CS、Adobe® Illustrator® CS、Adobe®
InDesign® CS および Adobe® Photoshop® CS 内の既存のワークフローに設計
管理を統合できます。
Version Cue を使用すると、Creative Suite での次の作業が簡素化されます。
●
●
●
●
●
ファイルバージョンの作成。
ファイルのセキュリティ管理。
単独または共同プロジェクトへのファイルの整理。
ファイルのサムネールを使用した閲覧と、ファイル情報(メタデータ)および
バージョンコメントの検索。
単独および共同プロジェクトのファイル情報、注釈、ファイルステータスの閲覧
とレビュー。
さらに、Version Cue Workspace Administration を使用してより高度な作業を
行うこともできます。
●
●
●
●
●
●
プロジェクトの複製、書き出し、バックアップおよび復元。
ワークスペースでのプロジェクトに関する情報の表示。
FTP または WebDAV を使用したワークスペースへのファイルの取り込み。
ファイルバージョンおよびファイルロックの削除。
プロジェクトユーザの作成とプロジェクト特権の定義。
特定のプロジェクトへのアクセス制限。
注意: Version Cue の機能は、Adobe Creative Suite に組み込まれた Adobe
Version Cue Workspace でのみ使用できます。
Version Cue のマニュアルについては、Adobe Version Cue についてを参照し
てください。Version Cue の使用方法に関するチュートリアルについては、
Version Cue の使い方を参照してください。
PDF キャビネットを使用した PDF ファイルの検索
PDF キャビネットの使用
PDF キャビネットの使用
PDF キャビネットを使用すると、前に開いた PDF ファイルやコレクション、お気に入りの場所に整理し
た PDF ファイルを簡単に検索できます。PDF キャビネットでは、PDF ページのサムネール画像を表示し
て、ファイルの検索、関連する PDF ファイルの整理、最近表示した PDF ファイルの参照、検索、並べ替
えを簡単に行うことができます。1 つ以上のファイルを選択し、ファイルリストの上のボタンを使用してさ
まざまな作業を開始できます。
Windows の PDF キャビネットウィンドウA. 表示する PDF ファイルのカテゴリを示すカテゴリパネル B. 選択し
たカテゴリ内の PDF ファイルを一覧表示するファイルパネル C. 選択した PDF ファイル内の各ページのサムネー
ルを表示するページパネル
PDF キャビネットウィンドウを表示するには:
ファイルツールバーの PDF キャビネットボタン
をクリックするか、ファイル/PDF キャビネット/
PDF キャビネットを開くを選択します(パネルのサイズを変更するには、2 つのパネル間の垂直線をド
ラッグします。PDF キャビネットウィンドウ全体のサイズを変更するには、ウィンドウの左端、右端また
は下端をドラッグします)。
コレクション内の PDF ファイルを開く場合、新しいコレクションを作成する場合、開いている
PDF 文書をコレクションに追加する場合、または前に開いた PDF ファイルの履歴から PDF ファイルを開
く場合は、PDF キャビネットウィンドウを開く必要がありません。Acrobat では、ファイルツールバーの
をクリックするか、ファイル/PDF キャビネットまたはファイル/履歴を選
PDF キャビネットボタン
択します。これらのコマンドから、以上のすべての作業を実行することができます。
関連項目:
PDF キャビネットウィンドウのカテゴリパネルの使用
PDF キャビネットウィンドウのファイルパネルの使用
PDF キャビネットウィンドウのページパネルの使用
PDF キャビネットウィンドウのカテゴリパネルの使用
PDF キャビネットウィンドウのカテゴリパネルには、コンピュータ、ネットワー
クまたは Web 上にある PDF ファイルを検索および整理するための 4 つのカテ
ゴリがあります。
●
●
●
●
履歴には、前に開いたすべての PDF ファイルを時期別に一覧表示するサブカテ
ゴリがあります。サブカテゴリの名前を変更したり、手動で PDF ファイルを履
歴に追加することはできません。履歴は PDF ファイルを開いたり、一定の期間
が経過するたびに自動的に更新されます。ただし、ファイルパネルの「履歴をク
リア」ボタンを使用すると、履歴全体を消去することができます。環境設定ダイ
アログボックスの起動オプションで、「PDF キャビネットの履歴にファイルを記
憶する期間」オプションを使用すると、PDF ファイルを記憶する最長期間を指定
したり、記憶しないように設定することもできます。
マイコンピュータ(Windows)または [ディスク名](Macintosh)には、現在の
階層にあるハードディスクとフォルダが一覧表示されます。このカテゴリは、特
定の PDF ファイルの場所を知っている場合に特に便利です。
お気に入りの場所には、お気に入りとして指定したフォルダ、ネットワーク上の
場所、Web ディレクトリが一覧表示されます。このカテゴリは、本のしおりや
Web ブラウザでアクセスを容易にするためのお気に入りと同じ役割をはたしま
す。お気に入りの対象が、PDF ファイルを含むフォルダやドライブである点だけ
が異なります。お気に入りの場所に対して、ファイルの追加や削除はできます
が、名前の編集はできません。
コレクションには、コレクションフォルダ別にまとめられたすべての PDF ファ
イルが一覧表示されます。コレクションフォルダには、さまざまな場所の PDF
ファイルが入ります。例えば、各コレクションフォルダに表示される PDF ファ
イルは、実際にはコンピュータ、ネットワーク、Web 上のさまざまなフォルダに
分散している場合があります。各コレクションフォルダの名前は変更できます。
新しいコレクションフォルダを作成したり、PDF ファイルを各コレクションフォ
ルダに追加することもできます。
PDF キャビネットのカテゴリ別の PDF ファイルを表示するには:
1. カテゴリパネルのカテゴリまたはフォルダを展開したり、折りたたむには、カテ
ゴリアイコンまたはフォルダアイコンの左にあるアイコンをクリックします。
2. メインカテゴリの下のサブカテゴリまたはフォルダを選択します。ページパネル
に、そのサブカテゴリまたはフォルダに関連するすべての PDF ファイルが表示
されます。
コレクションカテゴリを使用して PDF ファイルを整理するには:
1. コレクションフォルダの一覧を編集するには、次のいずれかの操作を行います。
●
コレクションフォルダの名前を変更するには、コレクションフォルダ名を右ク
リック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し
て、「コレクション名を変更」を選択し、新しい名前を入力します。
●
コレクションフォルダを削除するには、コレクションフォルダ名を右クリック
(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、
「コレクションを削除」を選択し、確認ダイアログボックスで「はい」をクリッ
クします。コレクションフォルダ内に表示されている PDF ファイルはファイル
が実際に保存されている場所からは削除されません。
●
新しいコレクションフォルダを追加するには、PDF キャビネットウィンドウで、
コレクションを新規作成ボタン
をクリックします。または、Acrobat でファ
イルツールバーの PDF キャビネットツール/コレクション/コレクションを新
規作成を選択するか、ファイル/PDF キャビネット/コレクション/コレクショ
ンを新規作成を選択します。コレクションの名前を入力します。
2. コレクションフォルダに PDF ファイルを追加するには、次のいずれかの操作を
行います。
●
コレクションフォルダ名を右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)して、「ファイルを追加」を選択し、追加する PDF
ファイルを選択して「追加」をクリックします。
●
PDF ファイルを含むサブカテゴリまたはフォルダを選択して、ファイルパネルで
追加する PDF ファイルを右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)し、コレクションに追加/[コレクションフォルダ
名] を選択します。
●
Windows エクスプローラまたは Mac OS の Finder からカテゴリパネルのコレ
クションフォルダに PDF ファイルをドラッグします。
●
履歴、マイコンピュータまたはお気に入りの場所カテゴリからサブカテゴリを選
択した後で、ファイルパネルから目的のコレクションフォルダに PDF ファイル
をドラッグします。
●
Acrobat で PDF ファイルを開きます。ファイルツールバーの PDF キャビネット
メニュー
から「コレクションに追加」を選択します。PDF ファイルを既存の
コレクションに追加するには、コレクションを選択して「OK」をクリックしま
す。PDF ファイルを新しいコレクションに追加するには、「新規コレクション」
をクリックし、コレクション名を入力して「作成」をクリックし、「OK」をク
リックします。
コレクションから PDF ファイルを開くには、PDF キャビネットウィンド
ウの「開く」ボタン
を使用するか、Acrobat で直接サブメニューから PDF
ファイル名を選択します。Acrobat でコレクションから PDF ファイルを開くに
は、ファイル/PDF キャビネットサブメニューまたはファイルツールバーの
PDF キャビネットメニュー
ファイル名] を選択します。
から、コレクション/[コレクション名]/[PDF
3. コレクション間で PDF ファイルを移動するには、移動する PDF ファイルを含む
コレクションフォルダを選択し、ファイルパネルで移動する PDF ファイルを右
クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)
して、コレクションに移動/[コレクションフォルダ名] を選択します。
4. コレクションフォルダから PDF ファイルを削除するには、コレクションフォル
ダを選択し、ファイルパネルで削除する PDF ファイルを右クリック
(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、
「[コレクションフォルダ名] から削除」を選択します。
お気に入りの場所カテゴリを使用して PDF ファイルを整理するには:
1. 既存のフォルダまたはハードディスクをカテゴリの一覧に追加するには、次のい
ずれかの操作を行います。
●
お気に入りの場所を追加ボタン
をクリックし、フォルダまたはハードディス
クを選択して、「OK」をクリックします。
●
マイコンピュータ(Windows)または [ディスク名](Macintosh)カテゴリで目
的のフォルダを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「[フォルダ名] をお気に入りの場所に追加」をクリック
します。
●
お気に入りの場所カテゴリで目的のサブフォルダを右クリック(Windows)また
は Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「[お気に入りの場所
名] をお気に入りの場所に追加」をクリックします。
2. お気に入りの場所の一覧からフォルダまたはハードディスクを削除するには、削
除する項目を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「[フォルダ名] をお気に入りの場所から削除」を選択しま
す。
マイコンピュータ(Windows)または [ディスク名](Macintosh)カテゴリを使用し
て PDF ファイルを検索するには:
マイコンピュータ(Windows)または [ディスク名](Macintosh)カテゴリで
フォルダを選択します。選択したフォルダ内のすべての PDF ファイルがファイ
ルパネルに表示されます。
PDF キャビネットウィンドウのファイルパネルの使用
PDF キャビネットウィンドウのファイルパネルには、カテゴリパネルで選択した
サブカテゴリまたはフォルダ内の PDF ファイルが表示され、PDF ファイルごと
にファイル名、更新日、ページ数、ファイルサイズ、場所、および最初のページ
のサムネール画像が表示されます。一覧は、ファイル名、メタデータ情報、ペー
ジ数、ファイルサイズ、更新日および最後に開いた日付で並べ替えることができ
ます。
PDF キャビネットウィンドウの上部の「開く」、「印刷」(Windows)または
「プリント」(Macintosh)、「電子メール」、「複数のファイルから PDF を作
成」の各ボタンを使用すると、選択した PDF ファイルに各操作を実行できま
す。選択した PDF ファイルをレビューまたは承認のために送信したり、ブラウ
ザベースのレビューのためにアップロードすることもできます。
ファイルパネルの PDF ファイルを使用するには:
1. カテゴリパネルでメインカテゴリの下のサブカテゴリまたはフォルダを選択し、
ファイルパネルに PDF ファイルを表示します。
2. PDF ファイルの一覧を特定のプロパティに従って並べ替える場合は、並べ替えメ
ニューからプロパティを選択します。並べ替えの方向を変更するには、並べ替え
または降順ボタン
をクリックします。
メニューの右にある昇順ボタン
3. 使用するファイルを選択します。表示されている PDF ファイルをクリックして
選択します。表示されているすべての PDF ファイルを選択するには、「すべて
を選択」をクリックします。連続していないファイルを選択して追加または削除
するには、各ファイルを Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)または
Control キーを押しながらクリック(Macintosh)します。連続している PDF
ファイルを選択するには、Shift キーを押しながらクリックします。
4. 選択した PDF ファイルの場所を Windows エクスプローラまたは Mac OS の
Finder で確認するには、ファイルを右クリック(Windows)または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)し、「エクスプローラで表示」
(Windows)または「Finder で表示」(Macintosh)を選択します。
5. 選択した PDF ファイルに対して操作を実行するには、次のいずれかの操作を実
行します。
●
PDF ファイルに対して開く、印刷または電子メールの各操作を行う場合は、ファ
イルパネルの上部で各操作に対応するボタンをクリックします。
●
複数の PDF ファイルから単一の PDF ファイルを作成する場合は、「複数のファ
イルから PDF を作成」をクリックし、複数ファイルからの PDF ファイルの作成
を参照します。
●
電子メールベースで PDF ファイルのレビューを開始したり、承認用に電子メー
ルで送信したり、ブラウザベースのレビューを開始するために PDF ファイルを
アップロードする場合は、1 つの PDF ファイルのみを選択して、レビュー用に送
信メニューから対応するコマンドを選択し、電子メールベースのレビューの設
定、ブラウザベースのレビューの設定または承認プロセスの設定を参照します。
開いた PDF ファイルの履歴を消去するには:
1. カテゴリパネルで履歴サブカテゴリを選択します。
2. ファイルパネルで「履歴をクリア」をクリックします。
PDF キャビネットウィンドウのページパネルの使用
PDF キャビネットウィンドウのページパネルには、ファイルパネルで選択したすべての PDF ファイルにつ
いてページごとのサムネールが表示されます。ページパネルの下部のズームスライダとズームボタンを使用
すると、ページサムネールのサイズを調整できます。選択した PDF ファイルにレイヤー、添付ファイル、
電子署名などの特殊な文書プロパティが含まれている場合は、サムネールのタイトルバーに各プロパティが
アイコンとして表示されます。アイコン上にポインタを移動すると、対応するプロパティを示すツールヒン
トが表示されます。
複数の選択された PDF 文書(左)と PDF 文書内のページごとのサムネール(右)
Adobe PDF の作成
Adobe PDF ファイルの作成について
他のアプリケーションからの PDF ファイルの作成
Adobe PDF プリンタの使用
カスタムページサイズの作成
Adobe PDF ファイルの作成について
さまざまな形式のファイルを、汎用ファイル形式である PDF(Adobe Portable
Document Format)に変換できます。変換された PDF ファイルでは、PDF を作
成したアプリケーションおよびプラットフォームにかかわらず、元のファイルの
フォント、書式設定、画像および色をすべて維持できます。PDF ファイルはサイ
ズが小さく、無償配布の Adobe Reader ソフトウェアを使用すれば誰でも交換、
表示、文書内の移動および印刷が可能で、文書の完全性が損なわれることはあり
ません。
PDF ファイルは、ほとんどのソフトウェアアプリケーションから作成できます。
また、Adobe Acrobat Professional を使用した場合、紙の文書をスキャンして
キャプチャする方法や、Web ページをダウンロードして変換する方法で作成する
こともできます。
PDF ファイルを作成するにはさまざまな方法がありますが、その作成方法に応じ
て PDF ファイルに含まれる構造化情報の量が異なります。PDF 文書に含まれる
構造化情報の量が多ければ、その内容を正しく再利用できる機会がさらに多くな
り、また文書をより確実にスクリーンリーダーで使用できるようにもなります
(詳しくは、タグとアクセシビリティの関係についてを参照してください)。
通常、PDF ファイルの作成処理は自動的に行われます。PDF ファイルの品質や
サイズを変更する場合は、変換処理用の設定をカスタマイズできます。また、画
像、フォント、色などを頻繁に使用する場合なども、目的に合った PDF ファイ
ルを作成できるように変換設定をカスタマイズします。
他のアプリケーションからの PDF ファイルの作成
Acrobat 以外のアプリケーションから PDF ファイルを作成するには、次の 3 つ
の方法があります。
現在のファイルから PDF ファイルを作成するには、「名前を付けて保存」また
は「書き出し」コマンドを使用します。この方法は、Adobe® InDesign®、
Adobe® Photoshop®、Adobe® Illustrator®、Adobe® PageMaker® などの文書
作成アプリケーションで使用できます。標準インストールを実行すると、PDF
ファイルの作成に必要なすべてのコンポーネントが自動的にインストールされ、
設定されます。そのため、すぐに PDF ファイルを作成できます。この方法によ
るファイルの変換については、お使いの文書作成アプリケーション付属のマニュ
アルを参照してください。
Adobe PDF プリンタを使用します。「印刷」コマンドがある任意のアプリケー
ションを使用して、PDF ファイルを作成できます(詳しくは、Adobe PDF プリ
ンタの使用を参照してください)。
PDFMaker を使用します。この文書作成アプリケーションを使用して文書を直
接 PDF に変換できます。サポートされる各アプリケーションのバージョンにつ
いて詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト(http://www.adobe.co.jp/
products/acrobat/main.html)をご覧ください。
●
●
●
●
●
●
●
●
Word、PowerPoint または Excel のファイルから PDF ファイルを作成する場合
は、Microsoft Office ファイルの変換(Windows)またはMicrosoft Office ファ
イルの変換(Macintosh)を参照してください。
Outlook から PDF ファイルを作成する場合は、Microsoft Outlook 電子メール
メッセージの変換(Windows)を参照してください。
Internet Explorer から PDF ファイルを作成する場合は、Internet Explorer で
の Web ページの変換(Windows)を参照してください。
Project から PDF ファイルを作成する場合は、Microsoft Project ファイルの変
換(Windows)を参照してください。
Access から PDF ファイルを作成する場合は、Microsoft Access ファイルの変換
(Windows)を参照してください。
Publisher から PDF ファイルを作成する場合は、Microsoft Publisher ファイル
の変換(Windows)を参照してください。
Visio から PDF ファイルを作成する場合は、Microsoft Visio ファイルの変換
(Windows)を参照してください。
AutoCAD から PDF ファイルを作成する場合は、Autodesk AutoCAD ファイル
の変換(Windows)を参照してください。
Adobe PDF プリンタの使用
Adobe InDesign などの文書作成アプリケーションで、Adobe PDF プリンタを
使用して、ファイル/印刷(Windows)またはファイル/プリント
(Macintosh)を選択すると、ファイルを PDF に変換できます。元の文書は
PostScript に変換され、それが自動的に Distiller に渡されて PDF に変換されま
す。Distiller を手動で起動する必要はありません。Distiller の現在の設定および
PDF 設定がファイルの変換に使用されます。標準外のページサイズで作業する場
合には、カスタムページサイズの作成を参照してください。
注意:Adobe PDF プリンタで作成される PDF ファイルにはタグが付きません。
ハンドヘルドデバイスでコンテンツを折り返したり、スクリーンリーダーで正常
に読み取るためにはタグ付き PDF が必要です(詳しくは、文書作成アプリケー
ションからのタグ付き PDF の作成を参照してください)。
「印刷」コマンドで PDF ファイルを作成するには(Windows):
1. PDF ファイルに変換するファイルを文書作成アプリケーションで開き、ファイル
/印刷を選択します。
2. プリンタ名リストから「Adobe PDF」を選択します。
3. 「プロパティ」(または「環境設定」)ボタンをクリックして、Adobe PDF プ
リンタの設定をカスタマイズします(アプリケーションによっては、印刷ダイア
ログボックスで「設定」をクリックしてプリンタ名リストを表示してから「プロ
パティ」または「環境設定」をクリックする場合もあります)。Adobe PDF プ
リンタ設定のカスタマイズについて詳しくは、Adobe PDF プリンタの環境設定
(Windows)を参照してください。
4. 印刷ダイアログボックスで、「OK」をクリックします。
デフォルトでは、PDF ファイルは元のファイルと同じ名前で、プリンタポートダ
イアログボックスで指定したフォルダに保存されます。デフォルトの保存先は
「マイドキュメント」です。ファイルの名前と保存先は、プリンタの環境設定の
「Adobe PDF の保存先を確認」を使用して指定できます。
「プリント」コマンドで PDF ファイルを作成するには(Macintosh):
1. PDF ファイルに変換するファイルを文書作成アプリケーションで開き、ファイル
/プリントを選択します。
2. プリンタ名リストから「Adobe PDF 7.0」を選択します。
3. メニューから「PDF オプション」を選択します。
4. 「Adobe PDF 設定」で、いずれかのデフォルト設定を選択するか、Distiller を
使用して設定をカスタマイズします。カスタム設定が作成してある場合には、一
覧に表示されます。
通常は、デフォルトの Adobe PDF 変換設定で十分です。デフォルトの変換設定
について詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルの使用を参照してく
ださい。デフォルト設定の編集および新しい設定の作成について詳しくは、カス
タム PDF 設定の作成を参照してください。
5. 「PDF 作成後」では、PDF ファイルを開くかどうかを指定します。
6. 「プリント」をクリックします。
7. 新しい PDF ファイルの名前と場所を入力し、「保存」をクリックします。
デフォルトでは、PDF ファイルは元のファイルと同じ名前で、.pdf という拡張子
を付けて保存されます。
関連項目:
Adobe PDF プリンタの環境設定(Windows)
Adobe PDF プリンタプロパティの設定(Windows)
Adobe PDF プリンタの設定(Macintosh)
Adobe PDF プリンタの環境設定(Windows)
プリンタの環境設定は、文書作成アプリケーションでページ設定、文書設定また
は印刷の各オプションを使用して設定を変更した場合を除き、Adobe PDF プリ
ンタを使用するすべてのアプリケーションに適用されます。
注意:プリンタの環境設定を行うダイアログボックスの名前は、ダイアログボッ
クスを開く方法によって「Adobe PDF 印刷設定」、「Adobe PDF 標準の設定」
または「Adobe PDF のプロパティ」などになります。
Adobe PDF プリンタの環境設定
Adobe PDF プリンタの環境設定を行うには:
1. 次のいずれかの操作を行ってダイアログボックスを表示します。
●
スタートメニューから、プリンタウィンドウまたはプリンタと FAX ウィンドウ
を開きます。Adobe PDF プリンタを右クリックして、「印刷設定」を選択しま
す。
●
Adobe InDesign などの文書作成アプリケーションで、ファイル/印刷を選択し
ます。プリンタに「Adobe PDF」を選択して、「プロパティ」(または「環境設
定」)ボタンをクリックします(アプリケーションによっては、Adobe PDF の
設定をカスタマイズするには、印刷ダイアログボックスで「設定」をクリックし
てプリンタ名リストを表示してから「プロパティ」または「環境設定」をクリッ
クする場合もあります)。
2. 「Adobe PDF 設定」タブで、変換設定を指定します。「PDF 設定」で、設定済
みの PDF 設定(joboption)を選択するか、「編集」をクリックして Adobe
PDF 設定ダイアログボックスで設定を表示または変更します。設定したオプショ
ンは、Distiller のデフォルト設定になります。詳しくは、デフォルトの Adobe
PDF 設定ファイルの使用および カスタム PDF 設定の作成を参照してくださ
い。
3. PDF ファイルにセキュリティを追加するには、Adobe PDF セキュリティメ
ニューから次のいずれかのオプションを選択します。
●
「各ジョブごとにセキュリティを確認」を選択すると、Adobe PDF プリンタを
使用して PDF ファイルを作成するたびに Adobe PDF:セキュリティダイアログ
ボックスが表示されます。表示されたダイアログボックスで設定を指定します。
●
「前回のセキュリティ設定を使用」を選択すると、コンピュータの Adobe PDF
プリンタを使用して前回に PDF ファイルを作成したときと同じセキュリティ設
定が使用されます。
セキュリティの設定を表示したり変更したりするには、「編集」をクリックしま
す。セキュリティオプションの設定について詳しくは、パスワードの追加とセ
キュリティオプションの設定を参照してください。
4. 次のいずれかの方法を使用して、変換した PDF ファイルの保存先フォルダを選
択します。
●
Adobe PDF 保存先フォルダメニューからフォルダを選択します。
●
「参照」をクリックして、保存先フォルダを追加または変更します。
●
「Adobe PDF の保存先を確認」を選択して、変換時に保存先とファイル名を指
定します。
5. Adobe PDF のページサイズメニューからページサイズを選択します。カスタム
ページサイズが作成されている場合は、一覧に表示されます。カスタムページサ
イズを定義するには、カスタムページサイズの作成を参照してください。
6. 次のいずれかのオプションを選択します。
●
「結果の Adobe PDF を表示」を選択すると、Acrobat が自動的に起動し、変換
された文書をすぐに表示できます。
●
「文書情報を追加」を選択すると、ファイル名や作成日時などの情報が組み込ま
れます。
●
「フォントを送信しない」は、PostScript ファイルを作成する場合に選択しま
す。
●
「成功したジョブのログファイルを削除」を選択すると、ジョブが異常終了した
場合を除いてログファイルが自動的に削除されます。
●
「既存の PDF ファイルの上書きを確認」を選択すると、既存の PDF ファイルを
同じ名前のファイルで上書きしようとした場合に、上書きを確認するダイアログ
ボックスが表示されます。
7. 必要に応じて「レイアウト」タブおよび「用紙 / 品質」タブのオプションを設定
します。
Adobe PDF プリンタプロパティの設定(Windows)
Windows では、プリンタ共有またはセキュリティを設定していない限り、
Adobe PDF プロパティはそのままの設定が保たれます。
Adobe PDF プリンタプロパティを設定するには:
1. スタートメニューから「プリンタ」を開き、Adobe PDF プリンタを右クリック
します。
2. 「プロパティ」を選択します。
3. 必要に応じて、タブをクリックし、オプションを選択します。
Adobe PDF で印刷に使用するポートを再割り当てするには:
1. Distiller が実行中であれば終了し、Adobe PDF の待機ジョブがすべて完了する
まで数分待ちます。
2. スタートメニューから「プリンタ」を開きます。
3. Adobe PDF プリンタを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
4. 「ポート」タブをクリックし、「ポートの追加」をクリックします。
5. 使用可能なポートタイプの一覧から「Adobe PDF Port」を選択し、「新しい
ポート」をクリックします。
6. PDF 出力ファイル用のローカルフォルダを選択し、「OK」をクリックします。
次に「閉じる」をクリックして、プリンタポートダイアログボックスを終了しま
す。
7. Adobe PDF のプロパティダイアログボックスで、「適用」をクリックして
「OK」をクリックします。
Distiller がインストールされているシステムにあるフォルダを選択することをお
勧めします。リモートフォルダやネットワークフォルダもサポートされています
が、ユーザアクセスが制限されていることやセキュリティ上の問題があります。
フォルダを削除し、Adobe PDF をデフォルトのポートに再割り当てするには:
1. Distiller が実行中であれば終了し、Adobe PDF の待機ジョブがすべて完了する
まで数分待ちます。
2. スタートメニューから「プリンタ」を開きます。
3. Adobe PDF プリンタを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
4. 「ポート」タブをクリックします。
5. デフォルトのポート(My Documents)を選択し、「適用」をクリックします。
6. 削除するポートを選択します。
7. 「ポートの削除」をクリックし、「はい」をクリックして削除を確認します。
8. My Documents ポートを再度選択し、「閉じる」をクリックします。
Adobe PDF プリンタの設定(Macintosh)
Macintosh では、Adobe PDF プリンタを 3 つの場所(Distiller、文書作成アプ
リケーションの「ページ設定」メニューおよび文書作成アプリケーションのプリ
ントダイアログボックス)で設定します。
Adobe PDF プリンタを設定するには:
1. Distiller で、Adobe PDF 設定、フォントの場所およびセキュリティを指定しま
す(詳しくは、Acrobat Distiller を使用した Adobe PDF ファイルの作成および
Distiller の環境設定を参照してください)。
2. Adobe InDesign などの文書作成アプリケーションで、ファイル/ページ設定を
選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
対象プリンタメニューから「Adobe PDF 7.0」を選択します。
●
必要に応じて、用紙サイズ、方向および拡大縮小を指定します。カスタムページ
サイズを定義するには、カスタムページサイズの作成を参照してください。
3. 文書作成アプリケーションで、ファイル/プリントを選択し、プリンタメニュー
から「Adobe PDF 7.0」を選択します。
4. プリセットメニューの下のポップアップメニューから「PDF オプション」を選択
し、次のいずれかのオプションを設定します。
●
デフォルト設定を無効にする場合は、Adobe PDF 設定メニューから定義済みの
変換設定のセットを選択します。デフォルト設定は、Distiller に現在定義されて
いる設定です。
●
PDF 作成後メニューで、変換した PDF ファイルを Acrobat で開くかどうかを指
定します。
5. プリセットの下のポップアップメニューで、必要に応じて他のメニューのプリン
ト設定を指定します。
カスタムページサイズの作成
ページサイズ(文書作成元のアプリケーションの文書設定ダイアログボックスで
定義)と用紙サイズ(印刷する用紙、フィルムまたは印刷プレートの領域)は混
同しないことが重要です。ページサイズは A4 (210 x 297 ミリ) でも、用紙サ
イズ(印刷する用紙やフィルムの大きさ)はプリンタのトンボや裁ち落としの領
域を含むサイズであることが必要です。文書を正常に印刷するには、文書作成元
のアプリケーションとプリンタの両方でページサイズを設定します。
Acrobat で使用可能な用紙サイズのリストは、PPD ファイル(PostScript プリン
タ)またはプリンタドライバ(PostScript 以外のプリンタ)に基づきます。
PostScript 印刷用に選択したプリンタおよび PPD ファイルで、カスタム用紙サ
イズがサポートされている場合は、用紙サイズメニューに「カスタム」オプショ
ンが表示されます。Acrobat は最大 15,000,000 インチ(38,100,000cm) x
15,000,000 インチ(38,100,000cm)までの用紙サイズをサポートしています。
カスタムページサイズを作成するには(Windows):
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
スタートメニューから、プリンタウィンドウまたはプリンタと FAX ウィンドウ
を開きます。Adobe PDF プリンタを右クリックして、「印刷設定」を選択しま
す。
●
Adobe InDesign などの文書作成アプリケーションで、ファイル/印刷を選択し
ます。プリンタに「Adobe PDF」を選択して、「プロパティ」ボタンをクリック
します(アプリケーションによっては、Adobe PDF の設定をカスタマイズする
には、印刷ダイアログボックスで「設定」をクリックしてプリンタ名リストを表
示してから「プロパティ」または「環境設定」をクリックする場合もありま
す)。
2. 「Adobe PDF 設定」タブで、Adobe PDF のページサイズメニューの隣の「追
加」ボタンをクリックします。
3. 用紙名、用紙サイズの幅と高さ、単位を指定します。「追加 / 変更」をクリック
して、カスタムページサイズ名を「Adobe PDF のページサイズ」オプションに
追加します。
カスタムページサイズを作成するには(Macintosh):
1. Adobe InDesign などの文書作成アプリケーションで、ファイル/ページ設定を
選択します。
2. 設定ポップアップメニューで、「カスタム用紙サイズ」を選択します。
3. 「新規」ボタンをクリックします。
4. 用紙名、用紙サイズの幅と高さ、余白を指定します。単位は、システム言語に応
じて異なります。
5. 「保存」をクリックし、次に「OK」をクリックします。
カスタムページサイズを使用するには(Macintosh):
1. ファイル/ページ設定を選択します。
2. 用紙サイズメニューから新しいカスタムページサイズを選択し、「OK」をクリッ
クします。
PDFMaker を使用した Adobe PDF ファイルの作成
Acrobat PDFMaker について
Internet Explorer での Web ページの変換(Windows)
Microsoft Office ファイルの変換(Windows)
Microsoft Office ファイルの変換(Macintosh)
Microsoft Outlook 電子メールメッセージの変換(Windows)
Microsoft Project ファイルの変換(Windows)
Microsoft Access ファイルの変換(Windows)
Microsoft Publisher ファイルの変換(Windows)
Microsoft Visio ファイルの変換(Windows)
Autodesk AutoCAD ファイルの変換(Windows)
PDFMaker 変換設定の編集(Windows)
Acrobat PDFMaker について
Microsoft Access、Excel、Internet Explorer、Outlook、PowerPoint、
Project、Publisher、Visio、Word、Autodesk AutoCAD などのアプリケーショ
ンで作成したファイルは、文書作成元のアプリケーションから直接 Adobe PDF
ファイルに変換できます。いずれのアプリケーションでも PDFMaker を使用し
てファイルが変換され、PDF ファイルが作成されます。
Windows では、Acrobat 7.0 の標準インストールによって、次のサードパーティ
アプリケーションについて PDFMaker 機能がインストールされます。
●
●
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●
●
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●
●
●
●
Autodesk AutoCAD 2002、2004、2005
Microsoft Access 2000、2002、2003
Microsoft Excel 2000、2002、2003
Microsoft Internet Explorer 6.0
Microsoft Outlook 2000、2002、2003
Microsoft PowerPoint 2000、2002、2003
Microsoft Publisher 2002、2003
Microsoft Project 2000、2002、2003
Microsoft Visio 2000、2002、2003
Microsoft Word 2000、2002、2003
Macintosh では、Acrobat 7.0 の標準インストールによって、次の Microsoft ア
プリケーションの Professional Edition、Standard Edition、Student and
Teacher Edition について PDFMaker 機能がインストールされます。
●
●
●
Microsoft Excel X(SR-1)、2004
Microsoft PowerPoint X(SR-1)、2004
Microsoft Word X(SR-1)、2004
標準インストール設定を使用して Acrobat をインストールすると、PDFMaker
をサポートするサードパーティアプリケーションがコンピュータ上で自動的に検
出され、これらのアプリケーションでファイルを PDF ファイルに変換するため
に必要な PDFMaker ファイルがインストールされます。Windows に Acrobat
をインストールした後でサードパーティアプリケーションをインストールした場
合でも、PDFMaker ファイルは自動的にインストールされます。
Internet Explorer での Web ページの変換(Windows)
Acrobat をインストールすると、Internet Explorer 6.0 以降に、Adobe PDF
が
ツールバーと、現在の Web ページを Adobe PDF ファイルに追加ボタン
追加されます。このツールバーとボタンを使用すると、現在表示されている
Web ページを PDF ファイルに変換する処理や、変換して操作を実行する処理を
1 回の操作で行うことができます。
Adobe Acrobat 内から複数の Web ページまたは Web サイト全体を PDF
ファイルに変換することができます(詳しくは、ダウンロードした Web ページ
からの PDF ファイルの作成を参照してください)。
Internet Explorer の Adobe PDF ツールバーの環境設定では、変換したファイル
を自動的に Acrobat で開くか、ファイルを削除する場合や既存の PDF ファイル
にページを追加する場合に確認するかどうかの設定をします。しおりやタグの作
成などのより高度な設定は、Acrobat の Web ページの変換設定で行います。必
要に応じて Acrobat の Web ページの変換設定を行った後で、Acrobat で最低 1
回「Web ページから PDF を作成」機能を使用すると、新しい設定が Internet
Explorer の Web ページ変換機能に反映されます(詳しくは、Web ページを
キャプチャするための変換設定の指定を参照してください)。
Web ページを変換する場合、メニューコマンドを使用して次のいずれかの操作を
行うことができます。
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●
●
●
変換した Web ページを既存の PDF ファイルに追加します。
ページを印刷します。変換した Web ページは標準ページサイズに再フォーマッ
トされ、改ページが適切な場所に追加されます。これにより、ブラウザのウィン
ドウから直接印刷する場合に生じる印刷結果の不整合を回避できます。
ページを電子メールで送信します。変換した Web ページを添付した電子メール
アプリケーションを自動的に開くことができます。
電子メールベースのレビューを開始します。電子メールベースのレビューとして
PDF 文書を送信すると、文書を電子メールの添付ファイルとして送信できます。
受信者は注釈を追加して送り返すことができます。
Adobe PDF ウィンドウを Internet Explorer ウィンドウ内に表示します。これに
より、変換した Web ページを簡単に管理できます。フォルダおよび PDF ファイ
ルは、ルートフォルダ「デスクトップ」の下に整理されます。このウィンドウで
は、ファイル間の移動およびフォルダの作成、名前の変更、削除ができます。ま
た、ファイル名の変更や削除も可能です。PDF ファイル、および PDF ファイル
が格納されているフォルダのみが表示されます。Internet Explorer にこのボタン
が表示されない場合は、表示/ツールバー/Adobe PDF を選択してください。
注意:Adobe PDF ウィンドウに表示されるファイルおよびフォルダは、システ
ムに保存されているファイルおよびフォルダと同じです。Adobe PDF ウィンド
ウには PDF ファイルのみが表示されるため、PDF 以外のファイル(Adobe
PDF ウィンドウには表示されません)を含むフォルダを削除しようとすると、削
除を確認するメッセージが表示されます。
PDF ツールバーのメニューを使用して、変換と印刷を簡単に実行できます。
Web ページを PDF ファイルに変換するには:
1. Internet Explorer で、変換する Web ページを開き、次のいずれかの操作を行い
ます。
●
Internet Explorer のツールバーで、現在の Web ページを Adobe PDF ファイル
をクリックします。
に変換ボタン
●
現在の Web ページを Adobe PDF ファイルに変換ポップアップメニューから
「Web ページを PDF に変換」を選択します。
2. Web ページを Adobe PDF に変換ダイアログボックスで、ファイルの名前と場所
を指定して、「保存」をクリックします。
デフォルトのファイル名は、HTML の <TITLE> タグで使用されているテキスト
です。ファイル名に無効な文字が含まれている場合は、ファイルをダウンロード
して保存するときにアンダースコアに置き換えられます。Adobe PDF ウィンド
ウが表示されている場合は、変換が完了するとファイル名がハイライト表示され
ます。
変換した Web ページを PDF ファイルに追加するには:
Internet Explorer で、変換する Web ページを開き、次のいずれかの操作を行い
ます。
●
●
Internet Explorer のツールバーで、現在の Web ページを Adobe PDF ファイル
に変換ポップアップメニューから「既存の PDF に Web ページを追加」を選択し
ます。Web ページを追加する PDF ファイルを選択して、「保存」をクリックし
ます。
Adobe PDF エクスプローラバーポップアップメニューを選んで Adobe PDF
ウィンドウを開き、変換済みのページを追加する PDF ファイルを選択して、
PDF ウィンドウの最上部にある追加ボタン
をクリックします。必要に応じて
「はい」をクリックして、確認メッセージを閉じます。
Internet Explorer で Web ページを変換して印刷するには(Windows):
1. Internet Explorer で、変換して印刷する Web ページを開きます。
2. 現在の Web ページを Adobe PDF ファイルに変換ポップアップメニューから
「Web ページを印刷」を選択します。
3. 印刷ダイアログボックスで、必要な印刷オプションを選択して、「印刷」をク
リックします。
Web ページを変換して電子メールに添付するには:
現在の Web ページを Adobe PDF ファイルに変換ポップアップメニューから
「Web ページと電子メールを変換」を選択します。
Adobe PDF ウィンドウを開いたり閉じたりするには:
Internet Explorer で、次のいずれかの操作を行います。
●
●
現在の Web ページを Adobe PDF ファイルに変換ポップアップメニュー
ら「Adobe PDF エクスプローラバー」を選択します。
表示/エクスプローラバー/Adobe PDF を選択します。
か
コンピュータ上のすべての PDF ファイルを、Internet Explorer の Adobe PDF ウィン
ドウで管理することができます。
Adobe PDF ウィンドウでフォルダの追加、名前の変更または削除を行うには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
デスクトップレベルで新しいフォルダを追加するには、Adobe PDF ウィンドウ
のデスクトップアイコンをクリックして、「新しいフォルダ」ボタン
をク
リックします。
既存のフォルダの下に新しいフォルダを追加するには、Adobe PDF ウィンドウ
にある既存のフォルダを選択して「新しいフォルダ」をクリックするか、フォル
ダを右クリック(Windows)して「新規フォルダ」を選択します。
フォルダの名前を変更する、またはフォルダを削除するには、フォルダを右ク
リックして該当するコマンドを選択します。
Internet Explorer での PDF 変換設定を指定するには:
1. Internet Explorer で、現在の Web ページを Adobe PDF ファイルに変換ポップ
から「環境設定」を選択します。
アップメニュー
2. Adobe PDF 環境設定ダイアログボックスで、適用しないオプションの選択を解
除して、「OK」をクリックします。
Microsoft Office ファイルの変換(Windows)
Microsoft のさまざまなアプリケーションで作成したファイルを、作成元のアプ
リケーションから直接 PDF ファイルに変換できます。いずれのアプリケーショ
ンでも PDFMaker を使用してファイルが変換され、PDF ファイルが作成されま
す。サポートされているアプリケーションを確認するには、Acrobat PDFMaker
についてを参照してください。
Adobe PDF/変換設定の変更を使用して、定期的に現在使用している
Adobe PDF の変換設定をチェックできます。Distiller での変更および Adobe
PDF プリンタに対する変更が、PDFMaker の変換設定の「詳細設定」オプショ
ンに影響することがあります。
Acrobat の標準インストールを実行したときに追加される PDFMaker ツール
バーを使用して、Microsoft Word、Access、Excel および PowerPoint から簡単
に PDF ファイルを作成できます。Adobe PDF メニューも追加されます。デフォ
ルトでは、これらのコマンドおよびボタンで作成される PDF ファイルには、変
換元ファイルに含まれているリンク、スタイル、およびしおりが反映されます。
注意:PowerPoint ファイルから PDF ファイルを作成すると、PowerPoint のい
くつかの機能が変換されません。PowerPoint の効果と一致する効果が Acrobat
にない場合は、類似の効果が代用されます。複数のアニメーション効果が同じス
ライド内にある場合は、1 つの効果のみ使用されます。
Adobe PDF への変換ボタンが Microsoft アプリケーションに表示されな
い場合は、表示/ツールバー/PDFMaker 7.0 を選択してください。
Microsoft Office ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1. 変換するファイルを Microsoft Office アプリケーションで開きます。
2. 変換設定を変更する場合は、Adobe PDF/変換設定の変更を選択します(詳しく
は、カスタム PDF 設定の作成を参照してください)。
3. (Excel)Excel ファイル内のすべてのワークシートを変換するには、Adobe
PDF/ワークブック全体を変換するを選択します。このオプションを選択しない
場合は、現在のワークシートのみが変換されます。
4. 次のいずれかの操作を行います。
●
Adobe PDF/[コマンド] を選択します。
●
ツールバーの Adobe PDF への変換ボタン
をクリックします。
●
ツールバーの Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックし
ます。Adobe PDF ファイルがデフォルトの電子メールアプリケーションのメッ
セージに自動的に添付されます。
●
ツールバーの Adobe PDF に変換してレビュー用に送信ボタン
をクリックす
ると、ファイルが PDF ファイルに変換され、レビュープロセスが開始されます
(詳しくは、電子メールベースのレビューの設定を参照してください)。
注意:PDFMaker で注釈、タグ、リンクまたはしおりを Excel ファイルから作成
する際に支障がある場合は、メッセージが表示されます。メッセージの指示に
従って Excel ファイルを変更するか、PDFMaker の設定を編集することができま
す(詳しくは、PDF 変換設定について(Microsoft Office ファイル)を参照して
ください)。
デフォルトでは、PDF ファイルは変換元ファイルと同じフォルダに保存されま
す。ファイル名は元のファイルと同じですが、.pdf という拡張子が付けられま
す。
ファイルを PDF に変換する場合に、Microsoft アプリケーションで選択されてい
るプリンタ設定やページ設定が適用されます。
関連項目:
PDF 変換設定について(Microsoft Office ファイル)
Microsoft Word の見出しおよびスタイルを PDF のしおりに変換
Microsoft Word 文書機能を PDF 機能に変換
PDF 変換設定について(Microsoft Office ファイル)
Acrobat PDFMaker ダイアログボックスのオプションによって、PDFMaker 機
能を使用して Microsoft Office アプリケーションファイルから PDF ファイルを
作成するときの設定を決めることができます。各オプションの上にポインタを移
動すると、オプションの概要が表示されます(Acrobat PDFMaker ダイアログ
ボックスを表示するには、Microsoft アプリケーションで Adobe PDF/変換設定
の変更を選択します)。
注意:次に示すオプションは、Outlook を除くすべての Office アプリケーション
の PDFMaker ダイアログボックスに表示されます。Outlook のダイアログボッ
クスには「結果の Adobe PDF を表示」のみが表示されます。
PDFMaker 設定
次の設定は、PDF ファイルの変換および処理のさまざまな側面を制御します。
●
●
●
●
「変換設定の変更」を選択すると、選択した設定に従って出力を最適化すること
ができます。オプションの上にポインタを移動すると、オプションの概要が表示
されます。詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルの使用を参照して
ください。変換設定をカスタマイズするには、「詳細設定」をクリックします
(詳しくは、カスタム PDF 設定の作成を参照してください)。
「結果の Adobe PDF を表示」を選択すると、Acrobat が自動的に開いて、変換
された文書をすぐに表示することができます。選択されているオプションに関係
なしに、電子メールに添付するファイルを変換する場合、Acrobat は起動しませ
ん。
「Adobe PDF の保存先を確認」を選択すると、変換後の PDF ファイルに対して
独自のファイル名を入力できます。変換元ファイルと同じフォルダに、同じ名前
で .pdf という拡張子を付けてファイルを保存するには、このオプションを選択解
除しておきます。
「文書情報を追加」では、文書情報を追加します。変換元ファイルのプロパティ
ダイアログボックスからタイトル、サブタイトル、作成者、キーワードなどの文
書情報が PDF ファイルに追加されます。この設定は、プリンタの環境設定およ
び Adobe PDF 設定ダイアログボックスの詳細設定ウィンドウの設定よりも優先
されます。
アプリケーション設定
次の設定は、多くの Microsoft Office アプリケーションに表示されます。アプリ
ケーション別に追加の設定が表示されます。
●
●
●
●
「Adobe PDF にソースファイルを添付」を選択すると、変換元ファイルが添付
ファイルとして変換されます。
「Adobe PDF にしおりを追加」を選択すると、Word の見出しおよびスタイル
(オプション)、Excel ワークシート名、PowerPoint タイトルが Adobe PDF
ファイルのしおりとして変換されます。
「Adobe PDF にリンクを追加」を選択すると、ファイルが変換されるときにす
べてのリンクが維持されます。リンクの外観は基本的に変更されません。Excel
および PowerPoint では、リンクを作成するのに「タグ付き PDF でアクセシビ
リティと折り返しを有効にする」オプションも有効にする必要があります。
「タグ付き PDF でアクセシビリティと折り返しを有効にする」を選択すると、
PDF ファイルにタグが埋め込まれます。
Microsoft Word の見出しおよびスタイルを PDF のしおりに
変換
Acrobat PDFMaker 変換設定の「しおり」タブのオプションを使用して、Word
の見出しとスタイルをしおりに変換するかどうかを制御します。しおりの階層を
編集することもできます。
注意:ファイルに含まれている段落の書式設定に使用されている見出しレベルが
連続していない場合は、欠けている見出しレベルごとに空のしおりが挿入されま
す。
しおりオプションを変更するには:
1. Word で、Adobe PDF/変換設定の変更を選択し、「しおり」タブをクリックし
ます。
2. Word の見出しとスタイルを PDF のしおりに変換するには、「Word 見出しをし
おりに変換」または「Word スタイルをしおりに変換」を選択します。
注意:選択してチェックマークを表示したオプションについては、すべての要素
がしおりに変換されます。手順 2 で一部の見出しまたはスタイルを選択解除する
と、四角形のチェックマークがはずれ、オプションの一部の要素が変換されない
ことを示します。
3. 特定の見出しやスタイルを PDF しおりに変換しない場合は、「しおり」列で該
当する要素を選択解除します。
4. 要素をしおりに変換する階層を変更する場合は、「レベル」列で該当する要素の
レベルを選択します。
Microsoft Word 文書機能を PDF 機能に変換
PDF 変換設定を使用して Word の表示されたコメントを PDF のノート注釈に変
換したり、Word の相互参照、目次、脚注および文末脚注を PDF リンクに変換
することができます。
「Word 機能」オプションを変更するには:
1. Word で、Adobe PDF/変換設定の変更を選択し、「Word」タブをクリックし
ます。
2. 「Word 機能」セクションで、変換するオプションを選択します。
3. Word のコメントを PDF のノート注釈に変換することを選択した場合は、次の
いずれかの操作を行います。
●
特定のレビュー担当者からのすべてのコメントを除外するには、「含む」列で該
当するレビュー担当者の隣のボックスを選択解除します。
●
レビュー担当者の PDF ノート注釈をデフォルトで表示するには、「ノートを開
く」列で該当するレビュー担当者の隣のボックスを選択します。
●
レビュー担当者のノート注釈の色を変更するには、「色」列でアイコンをクリッ
クします。
Microsoft Office ファイルの変換(Macintosh)
Acrobat の標準インストールを実行すると、Adobe PDF への変換ボタンが 2 つ
ツールバーに追加されます。これらのボタンを使用すると、Microsoft Word、
Excel および PowerPoint から簡単に PDF ファイルを作成できます。これらのボ
タンを使用して PDF ファイルを作成する場合は、Distiller で変換設定を定義し
ます。
注意: パスワードで保護された Excel ファイルを PDF ファイルに変換すること
はできません。Macintosh で PowerPoint ファイルから PDF ファイルを作成す
る場合にも、PowerPoint のいくつかの機能が変換されません。例えば、アニ
メーションや効果は変換されません。
Microsoft Office ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1. Distiller を開き、ファイルの変換に使用する Adobe PDF 設定を選択します。通
常は、デフォルト設定で十分です(詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定
ファイルの使用を参照してください)。これらの設定の編集および新しい設定の
作成について詳しくは、カスタム PDF 設定の作成を参照してください。
重要:ファイルを PDF ファイルに変換するときも、Microsoft アプリケーション
向けに選択したプリンタ設定またはページ設定が使用されます。例えば、
Microsoft PowerPoint でプリントダイアログボックスの「配布資料」を選択する
と、プレゼンテーションを配布資料としてプリントした状態の PDF ファイルが
作成されます。
2. 変換するファイルを Microsoft Office アプリケーションで開きます。
3. ツールバーで、次のいずれかのボタンをクリックします。
●
Adobe PDF への変換ボタン
をクリックします。
Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックします。Adobe
PDF ファイルがデフォルトの電子メールアプリケーションのメッセージに自動的
に添付されます。
4. 保存ダイアログボックスで、ファイル名とフォルダを指定してから「保存」をク
リックして、PDF ファイルを保存します。
●
デフォルトでは、PDF ファイルは変換元ファイルと同じフォルダに保存されま
す。ファイル名は元のファイルと同じですが、.pdf という拡張子が付けられま
す。
5. Acrobat で変換した PDF ファイルを表示するには、「ファイルを表示」をク
リックします。「完了」をクリックすると Microsoft アプリケーションに戻りま
す。
Microsoft Outlook 電子メールメッセージの変換
(Windows)
Acrobat をインストールすると、PDFMaker ツールバーが Microsoft Outlook ア
プリケーションに追加されます。このツールバーを使用すると、個別に選択した
電子メールメッセージまたはフォルダ全体を PDF ファイルに変換したり、電子
メールメッセージを既存の PDF ファイルに追加することができます。さらに、
Outlook 電子メールメッセージウィンドウに、Adobe PDF として添付ツール
バーが表示されます。Adobe PDF として添付ツールバーを使用すると、ファイ
ルを PDF に変換し、変換した PDF ファイルを電子メールメッセージに添付する
ことができます。Acrobat セキュリティ設定ウィンドウで Adobe Policy Server
を設定した場合は、Adobe PDF として添付ツールバーに、保護された Adobe
PDF として添付ボタンも追加されます。このボタンを使用して PDF ファイルへ
のアクセスを制限することができます。
PDFMaker ツールバー
Outlook に PDFMaker ツールバーが表示されない場合は、Outlook で表示
/ツールバー/PDFMaker 7.0 を選択してください。
PDFMaker の変換設定を変更するには:
1. Adobe PDF/変換設定の変更を選択します。
2. 互換性メニューから、変換後の PDF ファイルを開くバージョンの Acrobat を選
択します。選択したバージョン以降のすべてのバージョンで変換後の PDF ファ
イルを開くことができます。
3. 添付ファイルメニューで、変換後の PDF ファイルに電子メール添付ファイルを
含めるかどうかを指定します。
4. (オプション)電子メールメッセージの差出人、日付、件名からしおりを作成す
るには、「Adobe PDF にしおりを追加」を選択します。
5. このダイアログボックスの「ページレイアウト」セクションで、ページサイズ、
用紙の向き、余白を設定します。
電子メールメッセージを PDF ファイルに変換するには:
1. Outlook で、変換する電子メールメッセージを選択します。
2. PDFMaker ツールバーで、選択したメッセージを Adobe PDF に変換ボタン
をクリックします。
3. 保存ダイアログボックスで、PDF ファイルを保存するフォルダを指定し、ファイ
ル名を入力して「保存」をクリックします。
電子メールメッセージを PDF ファイルに変換して、そのファイルを既存の PDF ファ
イルに追加するには:
1.
2.
3.
4.
Outlook で、変換する電子メールメッセージを選択します。
選択したメッセージを既存の Adobe PDF に追加ボタン
をクリックします。
新しい PDF ファイルを追加する PDF ファイルを選択します。
「開く」をクリックします。
電子メールメッセージのフォルダを PDF ファイルに変換するには:
1. Outlook で、変換するフォルダを選択します。
2. 選択したフォルダを PDF に変換ボタン
をクリックします。
3. 保存ダイアログボックスで、PDF ファイルを保存するフォルダを指定し、ファイ
ル名を入力して「保存」をクリックします。
電子メールメッセージのフォルダを PDF ファイルに変換して、そのファイルを既存の
PDF ファイルに追加するには:
1. Outlook で、変換するフォルダを選択します。
2. Adobe PDF/変換して既存の Adobe PDF に追加/選択したフォルダを選択しま
す。
3. 新しい PDF ファイルを追加する PDF ファイルを選択します。
4. 「開く」をクリックします。
ファイルを PDF ファイルに変換して電子メールメッセージに添付するには:
1. Outlook 電子メールメッセージウィンドウで、Adobe PDF として添付ボタンを
クリックします。
2. ファイルを選択し、「開く」をクリックすると、ファイルが PDF ファイルに変
換されます。
3. 「保存」をクリックして PDF ファイルを保存します。
ファイルを保護された PDF ファイルに変換して電子メールメッセージに添付するに
は:
1. Outlook 電子メールメッセージウィンドウで、保護された Adobe PDF として添
付ボタンをクリックします。
注意:保護された Adobe PDF として添付ボタンは、Acrobat セキュリティ設定
ウィンドウで Adobe Policy Server を設定した場合にのみ表示されます。
2. 「参照」をクリックし、変換するファイルを選択して、「開く」をクリックしま
す。
3. PDF ファイルを開くことを許可するユーザを指定し、「OK」をクリックしま
す。
●
PDF ファイルを受信するユーザのみを指定するには、「このメッセージの To:、
Cc:、Bcc: リストに含まれるユーザのみにアクセスを制限します」を選択しま
す。
●
セキュリティポリシーで指定されたユーザのみを指定するには、「次のセキュリ
ティポリシーを適用してアクセスを制限」を選択し、一覧でセキュリティポリ
シーを選択します。
4. 必要に応じて、Adobe Policy Server にログインするためのユーザ名とパスワー
ドを入力します。
注意:電子メールメッセージを送信するまでは、PDF ファイルは保護されませ
ん。
Microsoft Project ファイルの変換(Windows)
Microsoft Project のファイルを PDF ファイルに変換する方法は、Office のファ
イルを PDF ファイルに変換する方法と同じです。ただし、Project では現在選択
されている表示内容のみを変換できます。PDF 変換設定を変更する場合は、
Project で Adobe PDF/変換設定の変更を選択します(変換設定について詳しく
は、PDF 変換設定について(Microsoft Office ファイル)を参照してくださ
い)。
Microsoft Project ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1. Microsoft Project で、Microsoft Project 文書を開きます。
2. PDFMaker 7.0 ツールバーで、次のいずれかのボタンをクリックします。
●
Adobe PDF への変換ボタン
をクリックします。
●
Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックします。Adobe
PDF ファイルがデフォルトの電子メールアプリケーションの新しいメッセージに
自動的に添付されます。
●
Adobe PDF に変換してレビュー用に送信ボタン
をクリックします。ファイ
ルは Adobe PDF ファイルに変換され、電子メールベースのレビューが開始され
ます(詳しくは、電子メールベースのレビューの設定を参照してください)。
3. 保存ダイアログボックスで、PDF ファイルを保存するフォルダを指定し、ファイ
ル名を入力して「保存」をクリックします。
Microsoft Access ファイルの変換(Windows)
Microsoft Access のファイルを PDF ファイルに変換する方法は、Office のファ
イルを PDF ファイルに変換する方法と同じです(詳しくは、Microsoft Office
ファイルの変換(Windows)を参照してください)。Access で PDF 変換設定を
編集する場合は、Adobe PDF/変換設定の変更を選択します(変換設定について
詳しくは、PDF 変換設定について(Microsoft Office ファイル)を参照してくだ
さい)。
注意:Access 2003 または Access 2002 のファイルを PDF ファイルに変換する
と、Access のレポート、テーブル、クエリおよびフォームが変換されます。
Access 2000 のファイルを PDF ファイルに変換すると、レポートのみが変換さ
れます。
Microsoft Access オブジェクトを PDF ファイルに変換するには:
1. Microsoft Access で、Access 文書を開きます。
2. PDF ファイルに変換するオブジェクトを選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
PDFMaker 7.0 ツールバーで、Adobe PDF への変換ボタン
をクリックしま
す。
●
PDFMaker 7.0 ツールバーで、Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックします。Adobe PDF ファイルがデフォルトの電子メールアプリ
ケーションの新しいメッセージに自動的に添付されます。
●
PDFMaker 7.0 ツールバーで、Adobe PDF に変換してレビュー用に送信ボタン
をクリックします。オブジェクトは Adobe PDF ファイルに変換され、電子
メールベースのレビュープロセスが開始されます(詳しくは、電子メールベース
のレビューの設定を参照してください)。
●
Adobe PDF/複数のレポートを 1 つの PDF に変換を選択します。変換する各レ
ポートを選択し、「レポートを追加」を選択します。変換するすべてのレポート
が「PDF のレポート」一覧に表示されたら、「PDF への変換」をクリックしま
す。
4. 保存ダイアログボックスで、PDF ファイルを保存するフォルダを指定し、ファイ
ル名を入力して「保存」をクリックします。
Microsoft Publisher ファイルの変換(Windows)
Microsoft Publisher から変換した PDF ファイルでは、コーナートンボ、裁ち落
としトンボ、リンク、しおり、特色、透明度および CMYK カラー変換がサポー
トされます。
Microsoft Publisher ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1. Publisher 文書を開きます。
2. Adobe PDF 7.0 ツールバーで、次のいずれかのボタンをクリックします。
●
Adobe PDF への変換ボタン
をクリックします。
●
Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックします。Adobe
PDF ファイルがデフォルトの電子メールアプリケーションのメッセージに自動的
に添付されます。
●
Adobe PDF に変換してレビュー用に送信ボタン
をクリックします。ファイ
ルは Adobe PDF ファイルに変換され、電子メールベースのレビューが開始され
ます(詳しくは、電子メールベースのレビューの設定を参照してください)。
3. 保存ダイアログボックスで、PDF ファイルを保存するフォルダを指定し、ファイ
ル名を入力して「保存」をクリックします。
4. (Macintosh)Acrobat で変換した PDF ファイルを表示するには、「ファイル
を表示」をクリックします。「完了」をクリックすると Microsoft アプリケー
ションに戻ります。
Microsoft Visio ファイルの変換(Windows)
Acrobat の標準インストールを選択すると、PDFMaker ツールバーが Microsoft
Visio に追加されます。このツールバーを使用して、Visio 内から Visio ファイル
を PDF ファイルに簡単に変換できます。Visio ファイルから作成される PDF
ファイルでは、ページサイズが維持され、レイヤー、検索可能テキスト、カスタ
ムプロパティ、リンク、しおりおよびコメントがサポートされます。
Visio ファイルを PDF に変換する場合、一部または全部のレイヤーを維持するこ
とも、すべてのレイヤーを統合することもできます。PDF 文書は元の図面のよう
に見えますが、レイヤー情報は含まれません。保護や動作に関係なく、Visio 図
面のすべての図形が変換されます。また、図形のカスタムプロパティを PDF オ
ブジェクトデータに変換することができます。
注意:ガイドは Visio ファイル内で表示されている場合にのみ変換されます。
Visio ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1. PDF 変換設定を変更する場合は、Visio で Adobe PDF/変換設定の変更を選択
します(変換設定に関する情報については、各オプションの上にポインタを移動
するとツールヒントが表示されます。詳しくは、PDFMaker 変換設定の編集
(Windows)を参照してください)。
2. Visio ファイルの各ページを PDF ファイルのしおり付きページに変換する場合
は、Adobe PDF/図のすべてのページを変換を選択します。このオプションを選
択しない場合は、現在表示しているページのみが変換されます。
3. PDFMaker 7.0 ツールバーで、次のいずれかのボタンをクリックして PDF ファ
イルを作成します。
●
Adobe PDF への変換ボタン
をクリックします。
●
Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックします。PDF
ファイルがデフォルトの電子メールアプリケーションの新しいメッセージに自動
的に添付されます。
●
Adobe PDF に変換してレビュー用に送信ボタン
をクリックします。ファイ
ルは Adobe PDF ファイルに変換され、電子メールベースのレビューが開始され
ます(詳しくは、電子メールベースのレビューの設定を参照してください)。
4. 図形のカスタムプロパティを含める場合は、オプションを選択します。
5. 「続行」をクリックします。
6. Visio 図面のレイヤーを変換する方法を指定するには、次のいずれかを選択し
て、「続行」をクリックします。
●
すべてのレイヤーを統合。
●
すべてのレイヤーを保持。
●
選択したページの一部のレイヤーを保持。Acrobat PDFMaker ダイアログボック
スに表示される画面で、変換先の PDF ファイルに含める Visio レイヤーを選択
します。PDF レイヤーに変換する Visio レイヤーの選択を参照してください。
7. 「PDF への変換」をクリックし、保存先ダイアログボックスで PDF ファイルを
保存する場所を選択し、ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
関連項目:
PDF レイヤーに変換する Visio レイヤーの選択
PDF レイヤーに変換する Visio レイヤーの選択
レイヤーが含まれている Visio 図面を PDF に変換するときに、一部のレイヤーまたはすべて
のレイヤーを維持することができます。または、すべてのレイヤーを統合することができま
す。
変換する Visio レイヤーA. Visio ファイルの図面レイヤー B. PDF レイヤーに変換する Visio レイ
ヤー
PDF レイヤーに変換する Visio レイヤーを選択するには:
1. Visio で、「Adobe PDF への変換」を選択して、Visio ファイルを PDF ファイルに変換する
操作を開始します(詳しくは、Microsoft Visio ファイルの変換(Windows)を参照してくだ
さい)。手順の最後の方で、「選択したページの一部のレイヤーを保持」オプションを選択し
ます。
2. 「Visio 図面のレイヤー」一覧から、変換先の PDF ファイルに含める Visio レイヤーを選択
します。
●
1 つのレイヤーを選択するには、そのレイヤーの名前をクリックします。
●
すべてのレイヤーを選択するには、右クリックして「すべて選択」を選択します。
●
複数のレイヤーを選択するには、Ctrl キーを押しながらクリックします(Ctrl キーを押しな
がらクリックして、レイヤーの選択を解除することもできます)。
注意:Visio レイヤー間を移動するには、上向き矢印キーおよび下向き矢印キーを使用しま
す。
3. 選択した Visio レイヤーを、PDF ファイルに変換するレイヤーの一覧に追加するには、次の
いずれかの操作を行います。
●
選択した Visio レイヤーを PDF レイヤーセット内の個別の PDF レイヤーに変換するには、
「レイヤーセットの作成」をクリックし、必要に応じてレイヤー名を入力します(PDF レイ
ヤーセットは Acrobat の「レイヤー」タブのレイヤーを整理するためのフォルダです)。
●
選択した Visio レイヤーをレイヤーに変換するには、「レイヤーの追加」ボタンをクリックし
ます。
「Visio 図面のレイヤー」一覧から「PDF のレイヤー」一覧に移動されたレイヤーは、
「Visio 図面のレイヤー」一覧で選択不可になります。そのレイヤーを「PDF のレイヤー」一
覧で選択すると、「Visio 図面のレイヤー」一覧の対応するレイヤー名の隣に黒丸が表示され
ます。
4. 必要に応じて、次のいずれかの操作を行います。
●
「PDF のレイヤー」一覧のレイヤーの順序を変更するには、一覧内で項目を上下にドラッグ
します。
●
表示プロパティを含めて Acrobat でオンとオフを切り替えられるようにするには、PDF レイ
ヤーの隣の「常にオン」を選択解除します。変換後の PDF レイヤーの表示をオンにするに
は、「常にオン」を選択します。
●
選択した Visio レイヤーの現在の設定を保存するには、「PDF 設定の保存」をクリックし
て、必要に応じてレイヤー設定名を記入して、「OK」をクリックします。これらの設定は、
次回に現在の Visio ファイルを PDF ファイルに変換するときに使用されます。
5. 「PDF への変換」をクリックし、保存先ダイアログボックスで PDF ファイルを保存するフォ
ルダを指定し、ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
注意:表示可能、印刷可能、ロックが設定されている Visio レイヤーは PDF レイヤーに変換
されます。変換後の PDF レイヤーには表示可能プロパティと印刷可能プロパティが含まれま
す。Visio ファイルに背景ページ、ヘッダまたはフッタがある場合は、PDF ファイルにそれぞ
れの名前が付いた PDF レイヤーが自動的に作成されます。
Autodesk AutoCAD ファイルの変換(Windows)
Acrobat の標準インストールを実行すると、Adobe PDF への変換ボタンが 3 つ
ツールバーに追加されます。これらのボタンを使用すると、AutoCAD 内から簡
単に PDF ファイルを作成できます。AutoCAD のデータを PDF ファイルに変換
するときに、レイヤーおよびレイアウトを維持することができます。PDF 設定を
作成して、作成される PDF ファイルでのレイヤーおよびレイヤーの状態を定義
できます。この設定に名前を付けて保存し、以降の変換処理で再利用することが
できます。
注意:Acrobat PDFMaker では、自動的に必要なページサイズおよび製図情報
が AutoCAD アプリケーションから取得して使用され、適切な大きさの PDF 文
書が作成されます。
AutoCAD ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1. PDF 変換設定を変更する場合は、AutoCAD で Adobe PDF/変換設定の変更を
選択します(変換設定に関する情報については、各オプションの上にポインタを
移動するとツールヒントが表示されます。詳しくは、PDFMaker 変換設定の編集
(Windows)を参照してください)。
2. 図面を PDF ファイルに変換するには、Adobe PDF ツールバーで次のいずれかの
ボタンをクリックします。
●
Adobe PDF への変換ボタン
をクリックします。
●
Adobe PDF に変換して電子メールで送信ボタン
をクリックします。PDF
ファイルがデフォルトの電子メールアプリケーションの新しいメッセージに自動
的に添付されます。
●
Adobe PDF に変換してレビュー用に送信ボタン
をクリックします。ファイ
ルは Adobe PDF ファイルに変換され、電子メールベースのレビューが開始され
ます(詳しくは、電子メールベースのレビューの設定を参照してください)。
3. 作成する PDF ファイルに含める AutoCAD レイアウト(および順序)を選択す
るには、Acrobat PDFMaker ダイアログボックスで次のいずれかの操作を実行
し、「OK」をクリックします。
●
AutoCAD レイアウトを含めるには、「図面のレイアウト」一覧のレイアウトを
選択し、「追加」をクリックします。
●
PDF 用に選択したレイアウトを削除するには、「PDF のレイアウト」一覧で削
除するレイアウトを選択し、「削除」をクリックします。
●
PDF レイアウトの順序を変更するには、「PDF のレイアウト」一覧でレイアウ
トを選択し、「上に移動」または「下に移動」を選択します。
4. AutoCAD レイヤーを変換する方法を指定するには、次のいずれかを選択して、
「続行」をクリックします。
●
すべてのレイヤーを統合。
●
すべてまたは一部のレイヤーを保持。Acrobat PDFMaker ダイアログボックスに
表示される画面で、作成する PDF ファイルに含めるレイヤーを選択します。
PDF レイヤーに変換する AutoCAD レイヤーの選択を参照してください。
5. 保存先ダイアログボックスで変換後の PDF ファイルを保存する場所を選択し、
ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
重要:状況によっては、警告が発生します。例えば、AutoCAD で「塗り潰し
モード」オプションがオフに設定されていない場合、「オブジェクトを隠線処
理」オプションがオフに設定されていない場合、「陰線印刷」オプションがオン
に設定されていない場合などが該当します。これらの警告を閉じないと、
AutoCAD ファイルを PDF ファイルに変換することはできません。
関連項目:
PDF レイヤーに変換する AutoCAD レイヤーの選択
AutoCAD レイヤーの変換設定の保存
PDF レイヤーに変換する AutoCAD レイヤーの選択
作成する PDF ファイルで AutoCAD レイヤーの一部を維持することを選択した場合は、どの
レイヤーを PDF ファイルで維持するかを指定します。
「図面のレイヤー」一覧に、AutoCAD ファイルのすべてのレイヤーが表示されます。PDF
ファイルで維持するレイヤーを、「図面のレイヤー」一覧から「PDF のレイヤー」一覧に移
動します。「PDF のレイヤー」一覧に表示されているレイヤーおよびオブジェクトのみが、
作成される PDF ファイルに表示されます。
変換する AutoCAD レイヤーA. AutoCAD レイヤー B. PDF レイヤーに変換する AutoCAD レイヤー
PDF レイヤーに変換する AutoCAD レイヤーを選択するには:
1. AutoCAD で、「Adobe PDF への変換」を選択して、AutoCAD ファイルを PDF ファイルに
変換する操作を開始します(詳しくは、Autodesk AutoCAD ファイルの変換(Windows)を
参照してください)。手順の最後の方で、「すべてまたは一部のレイヤーを保持」オプション
を選択します。
2. AutoCAD レイヤーを Acrobat PDFMaker ダイアログボックスに表示するには、次のいずれ
かの操作を行います。
●
名前付きレイヤーフィルタメニューのオプションを選択すると、該当する基準に合致するすべ
てのレイヤーが表示されます。
●
「反転」オプションを選択すると、名前付きレイヤーフィルタメニューで選択したオプション
に該当するものを除くすべてのレイヤーが表示されます。
注意:レイヤーのオン、圧縮、プロットの各プロパティを変更するには、「変換をキャンセ
ル」をクリックし、AutoCAD 図面のプロパティを変更して手順を再開します。
3. 次のいずれかの操作を行って、「図面のレイヤー」一覧から PDF ファイルに変換する
AutoCAD レイヤーを選択します。
●
保存済みのレイヤーを選択するには、PDF レイヤー設定メニューからレイヤー設定を選択し
ます。
●
1 つのレイヤーを選択するには、そのレイヤーの名前をクリックします。
●
複数のレイヤーを選択するには、Ctrl キーを押しながらクリックします。
●
すべてのレイヤーを選択するには、右クリックして「すべて選択」を選択します。
注意:AutoCAD レイヤー間を移動するには、上向き矢印キーおよび下向き矢印キーを使用し
ます。表を横にスクロールするには、列の下部にあるスクロールバーを使用します。
4. 選択した AutoCAD レイヤーを、PDF ファイルに変換するレイヤーのリストに追加するに
は、次のいずれかの操作を行います。
●
選択した AutoCAD レイヤーを個別の PDF レイヤーに変換するには、「レイヤーセットの作
成」をクリックし、必要に応じてレイヤー名を入力します(PDF レイヤーセットは Acrobat
の「レイヤー」タブのレイヤーを整理するためのフォルダです)。
●
選択した AutoCAD レイヤーをレイヤーに変換するには、「レイヤーの追加」ボタンをクリッ
クします。
「図面のレイヤー」一覧では、「PDF のレイヤー」一覧に含めたレイヤーの名前が使用不可
になります。そのレイヤーを「PDF のレイヤー」一覧で選択すると、「図面のレイヤー」一
覧の対応するレイヤー名の隣に黒丸が表示されます。
5. 必要に応じて、次のいずれかの操作を行います。
●
「PDF のレイヤー」一覧のレイヤーの順序を変更するには、一覧内で項目を上下にドラッグ
します。
●
表示プロパティを含めて PDF への変換後 Acrobat で PDF レイヤー表示のオンとオフを切り
替えられるようにするには、PDF レイヤーの隣の「常にオン」を選択解除します。常に PDF
レイヤーを表示する場合には、「常にオン」を選択します。
●
選択した AutoCAD レイヤーの設定を保存するには、「PDF 設定の追加」をクリックして、
必要に応じてレイヤー設定名を記入して、「OK」をクリックします。これらの設定は、次回
に現在の AutoCAD ファイルを PDF ファイルに変換するときに使用されます(詳しくは、
AutoCAD レイヤーの変換設定の保存を参照してください)。
6. 「PDF への変換」をクリックし、保存ダイアログボックスで PDF ファイルを保存するフォル
ダを指定し、ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
AutoCAD レイヤーの変換設定の保存
PDF 設定に名前を付けるには、1 つ以上の AutoCAD レイヤーを「図面のレイ
ヤー」一覧から「PDF のレイヤー」一覧に追加しておく必要があります。これ以
外の場合では、「PDF 設定の追加」ボタンを使用することはできません。
作成済みの設定がある場合は、PDF レイヤー設定メニューで設定したレイヤーを
選択することができます。このような設定は、いつでも再利用したり、編集して
名前を変更したりできます。
PDF 設定に名前を付けて保存するには:
1. AutoCAD で、「Adobe PDF への変換」を選択して、AutoCAD ファイルを
PDF ファイルに変換する操作を開始します(詳しくは、Autodesk AutoCAD
ファイルの変換(Windows)を参照してください)。手順の最後の方で、「すべ
てまたは一部のレイヤーを保持」オプションを選択します。
2. Acrobat PDFMaker ダイアログボックスで、「PDF 設定の追加」をクリック
し、次のいずれかの操作を行います。
●
新しい設定を作成するには、設定の名前を「新規レイヤー設定名」ボックスに入
力します。
●
PDF 設定の名前を変更するには、名前を選択して「名前変更」をクリックしま
す。
●
PDF 設定を削除するには、名前を選択して「削除」をクリックします。
3. 「OK」をクリックして、Acrobat PDFMaker(Adobe PDF への変換)ダイアロ
グボックスに戻ります。
注意:PDF 設定は AutoCAD ファイル内に保存されます。したがって、PDF 設
定を保存するには、PDFファイルの作成後に AutoCAD ファイルを保存する必要
があります。
PDFMaker 変換設定の編集(Windows)
アプリケーションファイルを PDF ファイルに変換するためには、あらかじめ定
義されている PDFMaker の設定を使用したり、Acrobat PDFMaker ダイアログ
ボックスで設定をカスタマイズしたりできます。PDF 変換設定を表示するには、
お使いのサードパーティアプリケーションで Adobe PDF/変換設定の変更を選
択します。このダイアログボックスでは、次の 2 種類の設定を行います。
●
●
ダイアログボックス上部の「PDFMaker 設定」のオプション。作成元のアプリ
ケーションに関係なしに、PDFMaker を使用するすべてのファイル変換に適用さ
れる設定です。
ダイアログボックス下部のアプリケーション設定オプション。そのアプリケー
ションのみに影響する設定です。例えば、Word から PDF ファイルを作成する
場合は、これらの設定は Word ファイルから PDF に変換するときにのみ適用さ
れます。
PDFMaker 設定およびアプリケーション設定のどちらも、変更されない限り有効
です。
PDFMaker の変換設定A. すべてのアプリケーションに適用される設定 B. 現在のアプリ
ケーション(この例では Microsoft Word)にのみ適用される設定
PDFMaker の変換設定を変更するには:
1. Adobe PDF/変換設定の変更を選択します。
2. 次の各タブで、変換設定を指定します。
●
「設定」では、PDF ファイルの変換で使用する PDFMaker 設定およびアプリ
ケーション設定を決定します(詳しくは、PDF 変換設定について(Microsoft
Office ファイル)を参照してください)。
●
「セキュリティ」では、PDF ファイルを開く、印刷する、編集するなどの操作を
制御します(詳しくは、パスワードの追加とセキュリティオプションの設定を参
照してください)。暗号化レベルは、変換設定で設定した互換性のある形式に
よって決まります。
注意:一部の変換設定が反映されないアプリケーションもあります。アプリケー
ションによっては、ダイアログボックスの一部のタブが表示されないことがあり
ます。
3. 必要なオプションを設定したら、「OK」をクリックして設定を適用します。「デ
フォルトに戻す」をクリックすると、デフォルトのアプリケーション設定に戻す
ことができます。
Acrobat を使用した Adobe PDF ファイルの作成
Acrobat Distiller を使用した Adobe PDF ファイルの作成
PostScript ファイルの作成
各種ファイルからの PDF ファイルの作成
ドラッグ&ドロップでの PDF ファイルの作成
複数ファイルからの PDF ファイルの作成
紙の文書からの PDF ファイルの作成
ダウンロードした Web ページからの PDF ファイルの作成
スクリーンキャプチャからの PDF ファイルの作成
画像ファイルの変換設定
画像以外のファイルに対する変換設定
変換するテキストファイルの表示オプションの設定
Acrobat Distiller を使用した Adobe PDF ファイルの作成
Acrobat Distiller を使用すると、指定した仕様に従って PDF を簡単に繰り返し
て作成できます。設定をカスタマイズして各自のニーズに合わせた PDF ファイ
ルを作成することもできます。
Acrobat Distiller ウィンドウで、文書を PDF ファイルに変換するための Adobe
PDF 設定の編集を選択します。Adobe が提供するデフォルトの設定をカスタマ
イズするには、目的の出力に最も近い設定を選択して、各自のニーズに合わせて
変更し、独自のファイル名を付けて保存します。この設定ファイルをデフォルト
として他のコンピュータやユーザに配信し、一貫した PDF 作成を行うことがで
きます。
Acrobat Distiller ウィンドウでは、PDF ファイルに変換する PostScript ファイ
ルを開き、PDF ファイルのセキュリティを設定、Distiller 用のフォントの場所と
監視フォルダを選択、Distiller の使い方に関するヘルプを取得することができま
す。Acrobat Distiller ウィンドウから、一時停止、再開、キャンセルなどの基本
的なジョブ処理を制御し、キュー内のジョブに関するフィードバックを取得する
こともできます。
Acrobat Distiller メインウィンドウ(Windows)A. メニュー B. Adobe PDF 設定ファ
イル C. ジョブ内のファイル D.失敗したジョブ E.コンテキストメニュー F. ステータス
ウィンドウ
注意: Macintosh には、コンテキストメニューがありません。代わりに、「履歴
をクリア」ボタンを使用して一覧からすべての変換されたジョブをクリアできま
す。
Distiller に用意されている定義済みの PDF 設定ファイルのいずれかを使用し
て、使用目的に応じた PDF ファイルを作成することができます。さまざまな
PDF オプションを使い慣れると、設定をカスタマイズして、PDF ファイルの品
質やサイズを変更できます。
Acrobat Distiller を起動するには:
Acrobat で、アドバンスト/Acrobat Distiller を選択します(Windows では、
スタート/プログラム/Acrobat Distiller 7.0 を選択することもできます)。
Acrobat Distiller を使用して PDF ファイルを作成するには:
1. Distiller で、デフォルト設定ポップアップメニューからいずれかの Adobe PDF
設定ファイルを選択します。詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定ファイル
の使用を参照してください。
2. 文書作成アプリケーションで、ファイルを PostScript に変換します(詳しくは、
PostScript ファイルの作成を参照してください)。
3. 次のいずれかの方法を使用して PostScript ファイルを変換します。
●
ファイル/開くを選択して、PostScript ファイルを開きます。
●
PostScript ファイルを Acrobat Distiller ウィンドウ上にドラッグします(複数
の PostScript ファイルを Acrobat Distiller ウィンドウ上にドラッグして変換す
ることもできます)。
ジョブ処理を制御するには:
次のいずれかの方法を使用します。
●
●
●
●
●
現在のジョブ処理を一時的に停止するには、「一時停止」をクリックします。ま
たは、ジョブを右クリック(Windows のみ)し、「一時停止」を選択します。
「一時停止」ボタンが「再開」に変わります。
現在のジョブ処理を再開するには、「再開」をクリックします。または、ジョブ
を右クリックし、「再開」を選択します(Windows のみ)。
ファイルの処理を停止するには、「ジョブをキャンセル」をクリックします。ま
たは、ジョブを右クリックし、「ジョブをキャンセル」を選択します
(Windows のみ)。「ジョブをキャンセル」をクリックすると、キュー内で変
換を待機しているすべての選択されたファイル、または失敗したジョブがキャン
セルされます。
(Windows のみ)選択されたファイルがあるフォルダを開くには、ジョブを右
クリックし、「エクスプローラ」を選択します。
(Windows のみ)Acrobat、ブラウザまたは Adobe Reader で選択された PDF
ファイルを開くには、ジョブを右クリックし、「表示」を選択します。
ジョブのファイルをクリアするには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
(Windows)ジョブを右クリックし、「履歴をクリア」を選択します。
(Macintosh)キューの上の「履歴をクリア」ボタンをクリックします。
すべての正常に変換されたファイルが一覧から削除されます。
ジョブの履歴を保存するには(Windows のみ):
ジョブを右クリックし、「履歴を保存」を選択します。リストが PDF ファイル
として保存されます。
PDF ファイルにセキュリティを追加するには:
1. Acrobat Distiller で、設定/セキュリティを選択します。
2. セキュリティダイアログボックスで、必要なセキュリティオプションを指定しま
す。セキュリティオプションについて詳しくは、パスワードによるセキュリティ
オプションを参照してください。このリストには Distiller で使用できないオプ
ションも含まれています。
関連項目:
Distiller の環境設定
Distiller の環境設定
Distiller の環境設定では、Distiller の共通の設定を制御できます。
Distiller の環境設定を行うには:
1. Acrobat Distiller で、ファイル/環境設定(Windows)または Distiller/環境設
定(Macintosh)を選択します。
2. 必要に応じて次の設定を行います。
●
監視フォルダが使用できなくなった場合または見つからない場合に通知を表示す
るには、「監視フォルダが使えないときに通知」を選択します。
●
(Windows)Distiller がインストールされているハードディスクの空き容量が
1 MB 未満になったときに警告を表示するには、「Windows の TEMP フォルダ
がいっぱいになった場合に通知」を選択します(通常、PDF ファイルへの変換で
は、処理する PostScript ファイルのサイズの倍のハードディスク容量が必要にな
ります)。
●
ドラッグ&ドロップまたは「印刷」コマンドを使用するときにファイルの名前と
場所を指定するには、「PDF ファイルの保存先を確認」を選択します。
●
既存の PDF ファイルを上書きする際に警告を表示するには、「既存の PDF ファ
イルの上書きを確認」を選択します。
●
変換した PDF ファイルを自動的に開くには、「Distiller で変換後に PDF を表
示」を選択します。
●
ジョブが失敗しない限り、変換セッション中に生成されたメッセージをトラッキ
ングするためのログファイルを自動的に削除するには、「成功したジョブのログ
ファイルを削除」を選択します。
注意:Distiller では、変換セッション中にすべてのファイルのステータスがト
ラッキングされます。Distiller ウィンドウに表示される情報は messages.log と
いうファイルに保存されます。messages.log ファイルの場所は ¥Documents
and Settings¥[現在のユーザ名]¥Application Data¥Adobe¥Acrobat¥Distiller 7
(Windows)または Users/[現在のユーザ名]/Library/Application Support/
Adobe/Acrobat/Distiller 7(Macintosh)です。messages.log ファイルを表示す
るには、このファイルをテキストエディタで開きます。
PostScript ファイルの作成
PostScript ファイルを最初に作成し、このファイルを PDF ファイルに変換する
こともできます。例えば、熟練ユーザであれば、この方法を使用して、
PostScript ファイルに Distiller パラメータまたは pdfmark を挿入し、PDF 文書
を作成するための設定をさらに詳しく指定できます。詳しくは、アドビ システム
ズ社の Web サイト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)で
『Acrobat Distiller Parameters』および『pdfmark Reference Manual』を参照
してください。PostScript ファイルの結合について詳しくは、『Acrobat
Distiller Parameters』を参照してください。
Adobe InDesign などの文書作成アプリケーションで、Adobe PDF プリンタを
使用して、ファイル/印刷(Windows)またはファイル/プリント
(Macintosh)を選択すると、ファイルを PostScript に変換できます。印刷ダイ
アログボックス(Windows)またはプリントダイアログボックス(Macintosh)
は、アプリケーションごとに異なります。特定のアプリケーションから
PostScript ファイルを作成する方法について詳しくは、アプリケーションのマ
ニュアルを参照してください。
PostScript ファイルを作成するときは、次の事項に注意してください。
●
●
●
●
●
●
できる限り、PostScript 言語レベル 3 を使用し、PostScript の最新の機能を利用
します。
PostScript プリンタとして Adobe PDF プリンタを使用します。
(Windows)PostScript ファイルを作成するときに、文書内で使用するフォント
を送信する必要があります。フォントを送信するには、Adobe PDF 印刷設定ダ
イアログボックスに移動し、「Adobe PDF 設定」タブをクリックして、「フォ
ントを送信しない」オプションの選択を解除します(詳しくは、Adobe PDF プ
リンタの使用を参照してください)。
PostScript ファイルには元の文書と同じ名前を付けます。ただし、拡張子は .ps
とします。Distiller で PDF 文書を作成すると、拡張子 .ps が .pdf に置き換わり
ます。このようにファイル名を付けておくと、文書の元のバージョン、
PostScript バージョン、および PDF バージョンを管理しやすくなります。アプ
リケーションによっては .ps ではなく .prn という拡張子を使用する場合があり
ます。Distiller は .ps と .prn のどちらの拡張子も認識します。
Acrobat Distiller 7.0 に含まれている PPD ファイルを使用すると、色とカスタム
ページサイズを指定できます。他のプリンタから PPD を選択すると、作成した
PDF 文書に正しい色やフォント、およびページサイズの情報が含まれない可能性
があります。
FTP を使用してコンピュータ間で PostScript ファイルを転送する際に、特にプ
ラットフォームが異なる場合は、8-bit バイナリデータとしてファイルを送信しま
す。改行(LF)が復帰(CR)に(およびその逆に)変換されるのを防ぐことがで
きます。
関連項目:
監視フォルダを使用した PostScript ファイルの自動変換
監視フォルダを使用した PostScript ファイルの自動変換
Distiller で、監視フォルダという特定のフォルダで PostScript ファイルを監視す
るように設定できます。監視フォルダは最大 100 個まで設定できます。Distiller
が監視フォルダ内の in フォルダで PostScript ファイルを見つけると、そのファ
イルを PDF に変換し、その PDF 文書(通常は PostScript ファイルとすべての
関連ログファイルも含まれます)を out フォルダに移します。監視フォルダに
は、その監視フォルダから処理するすべてのファイルに適用する専用の PDF 設
定およびセキュリティ設定を含めることができます。監視フォルダのセキュリ
ティ設定は、Distiller のセキュリティ設定よりも優先されます。例えば、監視
フォルダ内の PostScript ファイルが読み取り専用の場合、そのファイルは
Distiller では変換されません。一方、監視フォルダで設定されていないセキュリ
ティが Distiller で設定されている場合は、そのセキュリティ設定が監視フォルダ
内のファイルの変換時に適用されます。
Windows では、¥Document Settings¥All Users¥Documents¥Adobe PDF
¥Settings に保存されて共有される PDF 設定ファイルを除き、設定および環境設
定はユーザごとに異なります。NTFS 以外のシステムでは、この設定フォルダに
保存されたカスタム設定ファイルをシステム上のすべてのユーザが読み書きでき
ます。NTFS システムでは、該当するユーザが作成したファイルのみを読み書き
できます。他のユーザが作成した設定ファイルは読み取り専用になります。
注意: Distiller(Windows)でインストールされるデフォルトの設定ファイルは
読み取り専用で非表示になります。
Macintosh では、各ユーザの Distiller に関する設定および環境設定は、通常、他
のユーザからはアクセスできません。監視フォルダを他のユーザと共有するに
は、監視フォルダの作成者が、in フォルダおよび out フォルダに適切な権限を設
定する必要があります。これによって、他のユーザがファイルを in フォルダに
コピーしたり、out フォルダからファイルを取得したりできます。作成者は、シ
ステムにログインして Distiller を動作させる必要があります。他のユーザは、監
視フォルダにアクセスして各自のファイルを処理するために、リモートでログイ
ンする必要があります。
重要:監視フォルダを、他のユーザに対するネットワークサービスとして設定す
ることはできません。PDF 文書を作成するユーザは、各自で Acrobat ライセン
スを持っている必要があります。
監視フォルダを設定するには:
1. Acrobat Distiller で、設定/監視フォルダを選択します。
2. 「フォルダを追加」をクリックし、追加先のフォルダを選択します。指定した場
所に、in フォルダと out フォルダが自動的に作成されます。in フォルダと out
フォルダはディスクドライブの権限のあるどのレベルにでも配置できます。
3. フォルダを削除するには、フォルダを選択し、「フォルダを削除」をクリックし
ます。フォルダを削除する前に、Distiller でそのフォルダ内のすべてのファイル
の処理が完了していることを確認してください。
注意:監視フォルダを削除しても、in フォルダおよび out フォルダとその内容、
および folder.joboptions ファイルは削除されません。これらは、必要に応じて
手動で削除できます。
4. フォルダに対してセキュリティオプションを定義するには、フォルダを選択し、
「セキュリティを編集」をクリックします。パスワードによるセキュリティオプ
ションで説明されているようにオプションを設定してください。「OK」をクリッ
クすると、監視フォルダダイアログボックスに戻ります。
セキュリティを設定したフォルダ名の前にはセキュリティアイコンが付きます。
フォルダに設定したセキュリティを解除するには、フォルダを選択し、「セキュ
リティをクリア」をクリックします。
5. フォルダに PDF 変換設定を設定するには、次のいずれかの操作を行い、「OK」
をクリックします。
●
フォルダに適用する PDF 設定を編集するには、フォルダを選択し、「PDF 設定
を編集」をクリックして、PDF 設定を編集します(詳しくは、カスタム PDF 設
定の作成を参照してください)。このファイルは folder.joboptions として監視
フォルダに保存されます。
●
別のセットの PDF 設定を使用するには、フォルダを選択し、「PDF 設定を読み
込み」をクリックします。自分で定義、命名、保存した設定およびデフォルトで
定義済みの設定であれば、どの設定でも使用できます(詳しくは、カスタム
PDF 設定の作成を参照してください)。
6. ファイル処理を管理するオプションを設定します。
●
フォルダをチェックする間隔を秒単位で指定します。最大で 9999 まで入力でき
ます(例えば、120 は 2 分、9999 は 2 時間 45 分になります)。
●
PostScript ファイルの変換後の処理を選択します。PDF ファイルと一緒に out
フォルダに移動、もしくは削除を選択します。ログファイルも自動的に out フォ
ルダにコピーされます。
●
一定期間後に PDF ファイルを削除するには、日数を入力します(最大 999)。
このオプションを選択すると、PostScript ファイルとログファイルも削除されま
す(削除するように選択していた場合)。
各種ファイルからの PDF ファイルの作成
PDF の作成/ファイルコマンドを使用してファイルを開くと、さまざまな種類の
ファイルを PDF に変換できます。サポートされているファイルの種類は、ファ
イルを開く(Windows)または開く(Macintosh)ダイアログボックスのファイ
ルの種類メニュー(Windows)または表示メニュー(Macintosh)に表示されま
す。デフォルトの Adobe PDF 設定をそのまま使用することも、カスタマイズす
ることも可能です。
Windows では、Windows エクスプローラでファイルを右クリックし、コンテキ
ストメニューから「Adobe PDF への変換」コマンドを選択します。Macintosh
では、Control キーを押しながらファイルをクリックし、「このアプリケーショ
ンで開く」コマンドを選択してファイルを変換できます。最後に使用した PDF
設定ファイルを使用して PDF ファイルが作成されます。変換できない種類の
ファイルに対しては、「Adobe PDF への変換」コマンドが使用不可になりま
す。
種類が異なる複数の変換元ファイルを 1 つの PDF ファイルにまとめるに
は、PDF の作成/複数ファイルを使用します(詳しくは、複数ファイルからの
PDF ファイルの作成を参照してください)。
PDF の作成/ファイルコマンドを使用して PDF ファイルを作成するには:
1. Acrobat で、ファイル/PDF の作成/ファイルを選択するか、ツールバーの
「PDF の作成」ボタン
をクリックして「ファイル」を選択します。
2. ファイルの種類メニュー(Windows)または表示メニュー(Macintosh)でファ
イルの種類を選択し、PDF ファイルに変換するファイルを指定します。
3. 変換設定をカスタマイズする場合は、「設定」ボタンをクリックして変更しま
す。画像ファイル形式の場合は、圧縮とカラーマネジメントに関する変換の設定
ができます(詳しくは、画像ファイルの変換設定を参照してください)。画像以
外のファイル形式の場合は、Adobe PDF 設定およびセキュリティ設定を指定で
きます(詳しくは、画像以外のファイルに対する変換設定を参照してくださ
い)。
注意:変換設定を指定できないファイルの種類を選択した場合、またはファイル
の種類として「すべてのファイル」を選択した場合は、「設定」ボタンが使用不
可になります。
4. 「OK」をクリックして設定を適用します。
5. 「開く」をクリックすると、ファイルが PDF ファイルに変換されます。
変換中のファイルの種類に応じて、文書作成アプリケーションが自動的に開かれ
るか、進行状況を示すダイアログボックスが表示されます。
ドラッグ&ドロップでの PDF ファイルの作成
ファイルを Acrobat ウィンドウの文書ウィンドウ内または Acrobat アイコン上
にドラッグすると、画像、HTML、テキストの各種ファイルを PDF ファイルに
変換できます。
ドラッグ&ドロップで PDF ファイルを作成するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
(Windows)開いている Acrobat ウィンドウの中または Acrobat アイコンの上
にファイルをドラッグします。
注意:Acrobat ウィンドウでファイルが開いている状態で文書ウィンドウにファ
イルをドラッグすると、変換されたファイルが新規 PDF ファイルとして開きま
す。
●
(Macintosh)Acrobat アイコンの上にファイルをドラッグします。
複数ファイルからの PDF ファイルの作成
種類が異なる複数のファイルを変換して 1 つの PDF ファイルに結合するには、
Acrobat の PDF の作成/複数ファイルを使用します。このコマンドを使用して
複数の PDF ファイルを結合することもできます。このコマンドでは、PDF への
変換の環境設定ダイアログボックスで指定した変換設定が使用されます。
複数のファイルから作成した PDF 文書の構造化しおりを使用すると、結合した
PDF文書から個別の文書を印刷、削除または抽出できます(詳しくは、ページの
抽出、移動およびコピーおよびページの削除と置換を参照してください)。
複合型の PDF ファイルを作成した後で、ヘッダおよびフッタを追加してページ
番号を組み込んだり、背景や透かしを追加して文書の外観を向上したりできます
(詳しくは、ヘッダおよびフッタの追加および透かしと背景の追加を参照してく
ださい)。
複数のファイルを変換するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/PDF の作成/複数ファイルを選択するか、ツールバーの「PDF の作
成」ボタン
をクリックして「複数ファイル」を選択します。
●
PDF キャビネットウィンドウで、複数のファイルを選択し、「複数のファイルか
ら PDF を作成」をクリックします。
2. 複数のファイルから PDF を作成ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を
行って、変換するファイルを選択します。
●
「参照」(Windows)または「選択」(Macintosh)をクリックし、変換対象の
最初のファイルを選択して、ダブルクリックするか、「追加」ボタンをクリック
します。同じフォルダから複数のファイルを追加するには、Ctrl キー
(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらファイルをク
リックして、「追加」ボタンをクリックします。
●
「開いているすべての PDF ファイルを対象にする」を選択すると、開いている
すべての PDF ファイルが結合対象のファイル一覧に自動的に追加されます。
●
最近結合したファイルを含めるメニューで、最後に結合した 10 個のファイルか
ら選択します。
●
PDF ファイルを選択し、「プレビュー」をクリックして表示します。「OK」を
クリックし、表示ウィンドウを閉じます。
同じファイルを 2 回以上追加することもできます。これは、他のファイル
とファイルの間に空白ページやトランジションページを追加する場合などに使用
します。
3. 必要に応じて一覧内でファイルの配置を変更します(この一覧に表示されている
順序でファイルが変換され、結合されます)。
●
ファイル一覧内でファイルを上下に移動するには、ファイル名を選択して「上に
移動」または「下に移動」を選択します。
●
一覧内でファイルをドラッグします。
●
一覧からファイルを削除するには、ファイル名を選択して「削除」をクリックし
ます。
4. 「OK」をクリックします。ファイルが変換され、1 つの PDF ファイルとして結
合されます。変換元のファイルを作成した方法によっては、ファイル変換の進行
状況を示すダイアログボックスが表示されることがあります。変換元のアプリ
ケーションが自動的に起動して終了することもあります。変換が完了すると、結
合された PDF ファイルが開き、このファイルを保存するかどうかを確認する
メッセージが表示されます。
さまざまなファイルの種類に対して変換設定を指定するには:
1. 環境設定ダイアログボックスで、左側の「PDF への変換」をクリックします。
2. 一覧からファイルの種類を選択します。
3. 「設定を編集」をクリックし、必要なオプションを指定します。
注意: すべてのファイルの種類について設定を編集できるとは限りません。設定
を編集できないファイルの種類に対しては、「設定を編集」ボタンが使用不可に
なります。
紙の文書からの PDF ファイルの作成
スキャナを使用して、紙の文書から直接 PDF ファイルを作成することができま
す。スキャン時に、OCR(光学式文字認識)を適用して検索可能な PDF ファイ
ルを作成するか、画像のみの PDF ファイル(表示できるが検索できないビット
マップ画像のページ)を作成するかを指定できます。
画像のみの PDF ファイルを作成した後で、そのファイルのテキストを検索、修
正またはコピーしたり、スクリーンリーダーでの読み上げができるように変更し
たりする場合は、「OCR を使用してテキストとして認識」コマンドを使用して
OCR を実行します(詳しくは、スキャンした画像のみのページから検索可能テキ
ストへの変換を参照してください)。
注意: 大量の紙の文書を検索可能な PDF アーカイブとして変換する場合は、
Adobe Acrobat® Capture® ソフトウェアを購入することをご検討ください。
関連項目:
スキャンしたページの PDF への変換
画像の設定オプションの使用
スキャンに関するヒント
スキャンした画像のみのページから検索可能テキストへの変換
変換したページでの単語の修正
スキャンしたページの PDF への変換
ファイル/PDF の作成/スキャナを使用して、スキャナを動作させることができ
ます。スキャンを実行する前に、スキャナがインストールされ、正しく動作する
ことを確認します。スキャナのマニュアルを参照して、正しく設定されているか
どうか確認してください(詳しくは、スキャンに関するヒントを参照してくださ
い)。
ほとんどのデスクトップスキャナに対応する業界標準ドライバである TWAIN ス
キャナドライバがサポートされています。Windows XP では、Windows Image
Acquisition(WIA)ドライバもサポートされています。
注意: ページをスキャンして作成した PDF 文書は Acrobat 5.0 以降に対応しま
す。Acrobat 4.0 に対応させるには、JBIG2 以外の圧縮方法を使用してくださ
い。
スキャンしたページから PDF ファイルを作成するには:
1. Acrobat で、ファイル/PDF の作成/スキャナを選択するか、ツールバーにあ
る PDF の作成メニュー
から「スキャナ」を選択します。
紙の文書をスキャンする際に、OCR を適用したり、アクセシビリティ用にタグを追加し
たりできます。
2. スキャナから PDF を作成ダイアログボックスで、スキャナを選択します。
3. スキャンの形式として「前面」または「両面」を選択します(スキャナの設定に
よって Acrobat での設定が上書きされる場合があります。例えば、Acrobat で
「両面」を選択し、スキャナで片面を選択すると、片面のみがスキャンされま
す)。
4. PDF 文書を新規作成するか、スキャンした内容を変換して現在開いている PDF
文書に追加するかを指定します。開いている PDF 文書がない場合は、保存先メ
ニューが使用不可になり、スキャンした内容は新規文書として変換されます。
5. 「OCR を使用してテキストとして認識」を選択すると、テキスト画像に OCR
(光学式文字認識)およびフォントとページの認識が適用され、通常のテキスト
に変換されます。「設定」をクリックし、オプションを指定します。
●
「OCR の言語」では、文字を認識するために使用する OCR エンジンの言語を指
定します。Windows 版の日本語バージョンの Acrobat では、カスタムインス
トールを実行して「欧文言語サポート」を選択した場合にのみ欧文言語を使用で
きます。
●
「PDF の出力形式」では、「検索可能な画像」または「テキストとグラフィッ
ク」を指定できます。「検索可能な画像」を選択すると、前面にページのビット
マップ画像が配置され、その下の非表示レイヤーにスキャンしたテキストが配置
されます。ページの外観は変わりませんが、テキストを選択して読み取ることが
できます。「テキストとグラフィック」を選択すると、認識されたテキスト、
フォント、ピクチャおよびその他のグラフィック要素を使用してページが再構築
されます。
●
「画像のダウンサンプリング」では、カラー画像、グレースケール画像および白
黒画像のピクセル数を減少します。スキャンした画像のダウンサンプリングは、
OCR の完了後に実行されます。
6. 「文書にタグを追加(障害を持つユーザ用にアクセシビリティを向上)」を選択
すると、Acrobat でページのレイアウトを解析し、読み取り順序を定義できま
す。このオプションは、「OCR を使用してテキストとして認識」を選択した場合
にのみ使用です。読み取り順序の問題を修正するには、タグの修正を参照してく
ださい。
7. 「画像の設定」をクリックし、圧縮とフィルタのオプションを設定します(詳し
くは、画像の設定オプションの使用を参照してください)。
8. 「スキャン」をクリックします。
9. ご使用のスキャナに付属のオプションを設定し、スキャン処理を完了します。複
数のページをスキャンする場合は「次へ」をクリックします。スキャンが終了し
たら、「完了」をクリックします(使用可能なスキャン操作およびオプション
は、スキャナの種類によって異なります)。
注意:OCR を適用せずにスキャンした PDF ファイルのテキストをクリックする
と、ポップアップアイコンが現れます。アイコンをクリックし、OCRを使用して
テキストとして認識を選択できます(詳しくは、スキャンした画像のみのページ
から検索可能テキストへの変換を参照してください)。
画像の設定オプションの使用
画像の設定オプションでは、スキャンした画像を PDF 文書でフィルタおよび圧
縮する方法を制御します。通常はデフォルト設定で十分ですが、画像の品質を向
上したり、ファイルサイズを小さくしたり、スキャン問題に関する設定を変更し
たりできます。
スキャンした各ページを PDF 文書に表示する方法は 2 つのコントロールで指定
します。
●
●
「カラー / グレースケール」では、「アダプティブ」または「JPEG」を選択しま
す。
「白黒」では、「JBIG2」、「アダプティブ」または「CCITT Group 4」を選択
します。
スキャンした各ページには、2 つのコントロールの一方のみが適用されます。
Acrobat の「スキャン」コントロールをクリックした後で、スキャナの TWAIN
インタフェースでスキャンしたページのサイズ、解像度、カラー数およびピクセ
ルあたりのビット数を選択できます。TWAIN インタフェースで「スキャン」を
クリックすると、スキャナが起動し、スキャンされたページが Acrobat に渡され
て処理され、1 ピクセルあたり 1-bit の白黒入力には「白黒」コントロールが適
用され、それ以外には「カラー / グレースケール」コントロールが適用されま
す。
アダプティブ
各ページを白黒、グレースケール、カラーの領域に分割し、外観を保持する表現
形式を選択し、それぞれの種類のコンテンツを高圧縮率で圧縮します。アダプ
ティブ圧縮は、150 ppi を超えるグレースケールおよび RGB 入力または 400
ppi を超える白黒入力に有効です。これより低い解像度では、1 種類の画像だけ
がアダプティブ圧縮の出力に使用されます。推奨されるスキャン解像度はグレー
スケールと RGB 入力に対しては 300 ppi、白黒入力に対しては 600 ppi です。
JPEG
グレースケールまたは RGB 入力ページ全体に JPEG 圧縮を適用します(詳しく
は、圧縮方法を参照してください)。
JBIG2
白黒入力ページに JBIG2 圧縮方式を適用します。高品質設定(スライドバーを右
端に設定するか、0.95 以上に設定した場合)では、データ損失を伴わない方式を
使用してページが圧縮されます。より低い品質設定では、テキストが高度に圧縮
されます。通常、JBIG2 で圧縮したテキストページは CCITT Group 4 で圧縮し
たページよりサイズが 60% 小さくなりますが、処理も遅くなります。JBIG2 圧
縮は Acrobat 5.0(PDF 1.4)に対応しています。
CCITT Group 4
白黒入力ページの画像に CCITT Group 4 圧縮を適用します。この高速で、デー
タ損失を伴わない圧縮方式は Acrobat 3.0(PDF 1.2)に対応しています(詳し
くは、圧縮方法を参照してください)。
スライドバー
スライドバーを使用して、ファイルの最小サイズと画像の最大品質のバランスを
設定します。スライドバーは、CCITT Group 4 の白黒出力には影響しません。
スライドバーのカバー範囲を数値の 0.0∼1.0(0.0 が最低で 1.0 が最高の品質)
で表した場合、スライドバーが 0.95 に相当する位置に達すると、JBIG2 はデー
タ損失を伴わない圧縮に切り替わります。JPEG 出力の場合、デフォルト設定で
は高品質のコンパクトなページが得られ、デフォルトより高い設定ではより正確
な圧縮でよりコンパクトなページが得られます。デフォルトより低い設定では、
圧縮率が高くなり、相応に品質が劣化します。アダプティブ圧縮出力の場合、ス
ライドバーでグレースケールとカラーの出力画像の JPEG 品質を決定します。一
部のページコンテンツには低解像度の画像が使用されます。
ゆがみ補正
ゆがんだページを回転し、傾きをなくして垂直に表示します。
背景を除去
グレースケールおよびカラー入力には影響しますが、白黒入力には影響しませ
ん。このフィルタを使用すると、白色に近いページ領域は白で表示されます。背
景が白ではない場合、アダプティブでは JPEG 圧縮が適用され、圧縮効果が低く
なります。「低」、「中」、「高」の設定では、完全に白ではないが、このフィ
ルタで白に表示される領域の色が濃くなります。良好な結果を得るには、スキャ
ナのコントラストや明るさなどのコントロールを使用してスキャナを調整し、通
常の白黒レーザープリンタページが濃いグレーまたは黒のテキストと白の背景と
してスキャンされるようにします。この調整により、背景を除去フィルタを「オ
フ」または「低」に設定した場合でも良好な結果を得られるようになります。た
だし、裏側の内容が透けて見えるページや、オフホワイト用紙または新聞をス
キャンする場合は、「中」または「高」に設定する方がページがきれいにスキャ
ンされます。
輪郭除去
スキャナのライトによって用紙の端が影になり、スキャンしたページに縁として
表示されるのをなくします。
ノイズを除去
白黒ページコンテンツ内の黒の斑点を除去します。「低」を選択すると、基本的
なピープホールフィルタが使用されます。「中」および「高」を選択すると、
ピープホールフィルタと広域フィルタの両方を使用して、より大きな斑点をより
広範囲から除去できます。
モアレフィルタ
ハーフトーンのドット構造を除去します。大半の印刷技術では、ページ上の小さ
なドット(イエロー、シアン、マゼンタおよびブラック)のサイズを制御して連
続した色の範囲を表します。高解像度でのスキャンには、この不要なドット構造
が残ることがあります。このドット構造を除去しないと、JPEG 圧縮の効果が大
幅に減少し、PDF を表示または印刷したときにモアレ縞ができる場合がありま
す。
通常、モアレフィルタは 200 ∼ 400 ppi のグレースケールまたは RGB 入力に最
適です。アダプティブ圧縮の場合は、400 ∼ 600 ppi の白黒入力に最適です。
「自動」設定(推奨)を選択すると、モアレフィルタが 300 ppi 以上のグレース
ケールおよび RGB 入力に自動的に適用されます。200 ppi 以下の出力には自動
的にオフになります。「オフ」に設定すると、モアレフィルタは使用されませ
ん。画像や塗りつぶし領域がないページをスキャンする場合や、このフィルタの
有効範囲を超えた解像度でスキャンする場合は、「オフ」を選択します。
ハロ(光輪)を除去
「オン」(推奨)を選択すると、印刷時またはスキャン時にハイコントラストの
縁が強調される現象を排除できます。このフィルタはカラー入力ページにのみ使
用します。
スキャンに関するヒント
紙の文書をスキャンする前に、次のヒントと操作方法を参考にしてください。
●
●
●
Acrobat では、10 ∼ 3000 ppi のスキャン画像を使用できます。ただし、PDF
の出力形式として「検索可能な画像」または「テキストとグラフィック」を選択
すると、144 ppi 以上の入力解像度が必要になり、600 ppi を超える入力解像度
は 600 ppi 以下にダウンサンプリングされます。
ほとんどのページでは、300 ppi の白黒スキャンで変換に最適なテキストが生成
されます。150 ppi では、OCR の精度が少し低下し、フォント認識エラーが増え
ます。400 ppi 以上の解像度では、処理が遅くなり、圧縮ページのサイズが大き
くなります。ただし、ページに判読不可能なテキストや 9 ポイント以下の小さい
文字が多数含まれている場合は、解像度を上げてスキャンします。可能であれ
ば、白黒でスキャンします。
「OCR を使用してテキストとして認識」を無効にした場合は、Acrobat の解像
度の許容範囲である 10 ∼ 3000 ppi で入力できますが、推奨される解像度は
144 ppi 以上です。アダプティブ圧縮の場合、推奨されるスキャン解像度はグ
レースケールと RGB 入力に対しては 300 ppi、白黒入力に対しては 600 ppi で
す。
注意: 24-bit カラー、300 ppi、8 x 11 インチでスキャンしたページは、圧縮前
で 25MB という大きなサイズになります。スキャンするには、使用可能な仮想メ
モリが倍以上必要になります。600 ppi では、300 ppi の場合と比べてスキャン
および処理の両方に約 4 倍の時間がかかります。
●
●
●
スキャナのディザやハーフトーンの設定は使用しません。これらの設定によって
写真の画質は向上しますが、テキストは判読が難しくなります。
色付きの紙に印刷されているテキストの場合は、明るさとコントラストを 10%
程度上げてみます。スキャナがカラーフィルタ機能を備えている場合は、フィル
タまたはランプを使用して背景色をドロップアウトすることを検討します。テキ
ストが鮮明でないかドロップアウトしたときに不鮮明になる場合は、スキャナの
コントラストと明るさを調整して鮮明にします。
スキャナの明るさを手動で調整できる場合は、文字がはっきり正しく読み取られ
るように調整します。文字と文字がつながっている場合は、明るさの設定を高く
します。文字がばらばらになってしまう場合は、明るさの設定を低くします。
細すぎる文字、正しく読み取られた文字、太すぎる文字
スキャンした画像のみのページから検索可能テキストへの変換
OCR を適用せずに紙の文書をスキャンした場合、「OCR を使用してテキストと
して認識」コマンドを使用して後で OCR を適用できます。OCR ソフトウェアを
使用すると、スキャンした PDF ファイルのテキストを検索、修正、コピーでき
ます。ページは、テキストとグラフィック、検索可能な画像(非圧縮)、検索可
能な画像(圧縮)の 3 種類のファイル形式に変換できます。どの形式でも、テキ
スト画像に対して OCR(光学式文字認識)およびフォントとページ認識が適用さ
れ、通常のテキストに変換されます。検索可能な画像のファイルでは、前面に
ページのビットマップ画像が配置され、その下の非表示レイヤーに変換されたテ
キストが配置されます。
「OCR を使用してテキストとして認識」コマンドは、144 ppi 以上でスキャンさ
れたページまたは取り込まれたページに対して実行できます。
スキャンしたページを検索可能テキストに変換するには:
1. 変換するファイルを開き、文書/OCR を使用してテキストとして認識/開始を選
択します。
2. 変換するページを指定します。
3. OCR の言語、PDF の出力形式または画像のダウンサンプリングを変更する場合
は、「設定」の下の「編集」ボタンをクリックします。「PDF の出力形式」で
は、「検索可能な画像(非圧縮)」を選択すると元の画像が前面にそのまま保持
され、検索可能テキストは画像の背面に配置されます。「検索可能な画像(圧
縮)」を選択すると前面の画像が圧縮され、ファイルサイズが小さくなります
が、画質も低下します。「テキストとグラフィック」を選択すると、認識された
テキスト、フォント、ピクチャおよびその他のグラフィック要素を使用してペー
ジが再構築されます。
4. テキスト認識ダイアログボックスで、「OK」をクリックします。
変換したページでの単語の修正
「PDF の出力形式」で「テキストとグラフィック」形式を選択した場合は、テキ
ストのビットマップが読み取られ、単語および文字に置き換えられます。置換が
確定できないテキストは不明として扱われます。確定できなかった不明テキスト
は、ビットマップ上は元のテキストとして表示され、かつ背後の非表示のレイ
ヤーにも含まれます。このために、ビットマップとして表示されているテキスト
も検索可能になります。不明テキストをそのまま採用することも、TouchUp テ
キストツール
を使用して修正することもできます。
注意:不明テキストを修正するには、スキャンしたページをテキストとグラ
フィック形式に変換する必要があります。
変換したページ上の不明テキストを確認および修正するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
文書/OCR を使用してテキストとして認識/すべての不明テキストを表示を選択
します。ページ上のすべての不明テキストの周囲にボックスが表示されます。不
明テキストをクリックすると、エレメントを検索ダイアログボックスに、不明テ
キストが表示されます。
●
文書/OCR を使用してテキストとして認識/最初の不明テキストを表示を選択し
ます。
注意:不明テキストをすべて修正し終わる前に、エレメントを検索ウィンドウを
閉じた場合、途中の修正処理に戻るには、文書/OCR を使用してテキストとして
認識/最初の不明テキストを表示を選択するか、TouchUp テキストツールを使
用して不明テキストをクリックします。
2. 検索メニューから「OCR 対象テキスト」を選択し、「検索」をクリックします。
3. 「不明文字」テキストボックスのテキストと、スキャンした文書内の実際のテキ
ストを比較し、次のいずれかの操作を行います。
●
テキストを採用するには、「確定して検索」をクリックします。次の不明テキス
トに移動します。
●
「不明文字」ボックスで直接テキストを修正してから、「確定して検索」をク
リックして次の不明テキストに進みます。
●
不明テキストを無視して次の不明テキストに進むには、「次を検索」をクリック
します。
●
不明テキストがテキストとして間違えて識別されている場合は、「テキストでは
ありません」ボタンをクリックします。
4. 残りの不明テキストを確認して修正し、エレメントを検索ダイアログボックスを
閉じます。
ダウンロードした Web ページからの PDF ファイルの作成
HTML ページから作成した PDF ファイルは、他の PDF ファイルとほぼ同じで
す。Web ページをダウンロードして変換するには、URL を指定する方法、PDF
ファイル内のリンクから Web ページを開く方法、および Web リンクまたは
HTML ファイルを Acrobat のウィンドウのアイコンにドラッグ&ドロップする
方法があります。Web ページが PDF に変換され、文書ウィンドウで開きます。
ファイル内を移動したり、注釈やその他の機能を追加できます。ページ上のリン
クは PDF ファイルでも有効です。リンクをクリックするだけでリンク先の Web
ページをダウンロードして変換し、PDF ファイルの最後に追加することができま
す。
Web ページを変換するときは、次の点に注意してください。
●
●
●
●
●
●
●
●
Web ページを PDF ファイルに変換する前に、インターネットにアクセスできる
ことを確認します。
HTML ページ、JPEG および GIF 画像(アニメーション GIF の最後のフレーム
を含む)、テキストファイルおよびイメージマップをダウンロードできます。
1 つの Web ページが複数ページの PDF ファイルに変換されることがあります。
これは、PDF ページレイアウトの設定に応じて、長い HTML ページが標準サイ
ズのページに分割されるためです。
HTML ページに含まれる、表、リンク、フレーム、背景色、テキストの色および
フォームは変換できます。カスケーディングスタイルシート(CSS)および
Macromedia® Flash™ もサポートされています。HTML リンクはリンクに変換
され、HTML フォームは PDF フォームに変換されます。
default/index.html のフレームは一度だけダウンロードされます。
デジタルメディアコンポーネントについて、URL で参照するか、除外するか、可
能であればファイルに埋め込むかを選択できます(詳しくは、変換する HTML
ページの表示オプションの設定を参照してください)。
Web ページをダウンロードして変換するときに選択したオプションによっては、
Web ページから作成された PDF ファイルで特別なタグ付きのしおりを表示でき
ます。このしおりは、ページ上のすべてのリンクの URL などの Web 情報を保持
します。タグ付きしおりを使用して、PDF ファイルのページ間の移動、ページの
並べ替え、追加および削除を行うことができます。また、ページ上の段落、画
像、表のセルなどを表すタグ付きしおりを追加することもできます。これらのタ
グ付きしおりの使用方法について詳しくは、ページの抽出、移動およびコピーお
よびページの削除と置換を参照してください。
日中韓言語の Web ページを Windows の欧文システムの PDF に変換するには、
Acrobat のインストール時に日中韓言語サポートファイルもインストールしてお
く必要があります。また、HTML 変換設定で該当するエンコーディングを選択す
ることをお勧めします(詳しくは、日中韓言語の PDF ファイルの概要を参照し
てください)。
注意:Windows では、日中韓フォントを使用している PDF ファイルを開くとき
に、必要なフォントがインストールされていない場合は、日中韓言語サポートを
インストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
関連項目:
URL を指定して行う Web ページの変換
リンク先の Web ページのダウンロードおよび変換
Web ページをキャプチャするための変換設定の指定
変換する HTML ページの表示オプションの設定
Web Capture の環境設定
URL を指定して行う Web ページの変換
URL のトップレベルから Web ページをダウンロードして変換することができま
す。このとき、必要に応じて個々の Web ページから複数の PDF ページが生成さ
れます。サイトのトップレベルからページをダウンロードするか、トップレベル
以下のレベル数を指定してダウンロードするか、サイト全体をダウンロードする
かを指定できます。既に PDF ファイルに変換されているサイトに別のレベルを
追加する場合は、追加分のレベルのみをダウンロードします。
URL を指定して Web ページを変換するには:
1. Acrobat で、次のいずれかの操作を行います。
●
ページを新しい PDF ファイルとして開くには、ファイル/PDF の作成/Web
ページを選択します。または、ツールバーで、PDF の作成メニューから「Web
ページ」を選択します。
●
ツールバーで、Web ページから PDF を作成ボタン
をクリックします。
●
現在のファイルの最後にページを追加するには、アドバンスト/Web Capture/
Web ページの追加を選択します。
2. Web ページの URL を入力するか、「参照」ボタンを使用して Web ページを指
定します。
3. ダウンロードするレベル数を入力するか、「サイト全体」を選択して Web サイ
トの全レベルをダウンロードします。
Web サイトによっては、ページ数が数百から数千にも及ぶ場合があり、ダ
ウンロードに非常に時間がかかります。また、システムのハードディスク領域や
空きメモリ容量が不足して、システムがクラッシュすることがあります。そのた
め、まず 1 レベル分のページだけをダウンロードし、それらのページからダウン
ロードが必要なリンクを探す方法をお勧めします。
4. 次のオプションを指定します。
●
「同じパスのページだけを取得」を選択すると、指定した URL 以下の Web ペー
ジのみがダウンロードされます。
●
「同一サーバを使用」を選択すると、指定した URL のページと同じサーバに保
存されている Web ページのみがダウンロードされます。
5. 変換するすべての Web ページに適用されるオプションを設定するには、「設
定」をクリックします。PDF 文書のページレイアウト、HTML およびテキスト
の変換の設定、およびタグ付きしおりの生成などのオプションを設定できます
(詳しくは、Web ページをキャプチャするための変換設定の指定を参照してくだ
さい)。
6. 「作成」をクリックします。
Windows で複数レベルのページをダウンロードする場合は、最初のレベルがダ
ウンロードされると、ダウンロード状況ダイアログボックスは背面に移動しま
す。アドバンスト/Web Capture/進行状況を前面に表示を選択すると、このダ
イアログボックスが再び表示されます。
注意:ダウンロードしているときに PDF ページを表示できますが、ダウンロー
ドが完了するまではページを修正できません。ダウンロードするページ数が多い
ときは、ソフトウェアが応答しないように見えることがあります。
リンク先の Web ページのダウンロードおよび変換
PDF ファイルに変換した Web ページにリンクが含まれている場合に、リンク先
の Web ページをダウンロードして変換することができます。新しいページを現
在の PDF ファイルに追加したり、新しいファイルで開いたりできます。ページ
を変換すると、そのページへのリンクは内部リンクに変更され、リンクをクリッ
クすると Web 上の元の HTML ページではなく PDF のページが表示されます。
リンク先の Web ページを変換して PDF 文書に追加するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
PDF 文書内の Web リンクをクリックします。必要に応じて、変換した Web
ページを開く場所を指定します。Web Capture の環境設定で、Web リンクを
Acrobat で開くよう指定した場合は、Web リンクをポイントすると手のひらツー
ルとプラス記号が表示されます。Web リンクを Web ブラウザで開くよう指定し
た場合は、手のひらツールと W が表示されます。Shift キーを押すと、一時的に
別の設定に切り替えることができます。
Web リンクを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「文書に添付」を選択します。
アドバンスト/Web Capture/Web リンクの表示を選択します。ダイアログ
ボックスが開き、現在のページまたはタグ付きしおりのページにあるすべてのリ
ンクが一覧表示されます。ダウンロードするリンクを選択し、「ダウンロード」
をクリックします。ダウンロードのオプションを設定するには、「プロパティ」
をクリックします(詳しくは、Web ページをキャプチャするための変換設定の指
定を参照してください)。
Windows で複数レベルのページをダウンロードする場合は、最初のレベルがダ
ウンロードされると、ダウンロード状況ダイアログボックスは背面に移動しま
す。アドバンスト/Web Capture/進行状況を前面に表示を選択すると、このダ
イアログボックスが再び表示されます。
ページ内のすべてのリンクのリンク先 Web ページを変換して追加するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
アドバンスト/Web Capture/ページにすべてのリンクを追加を選択します。
アドバンスト/Web Capture/Web リンクの表示を選択します。「すべて選
択」をクリックし、「ダウンロード」をクリックします。
リンク先の Web ページを変換して新規の PDF 文書として開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
Web リンクを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「Web リンクを新規文書として開く」を選択します。
Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら
Web リンクをクリックします。
Web リンクの URL をコピーするには:
Web リンクを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「リンクの位置のコピー」を選択します。
Web ページをキャプチャするための変換設定の指定
ダウンロードするファイルの種類ごとに、変換設定を指定できます。これらのオ
プションは、PDF に変換済みのページではなく、変換前の Web ページに適用さ
れます。環境設定ダイアログボックスで、元のオプションに戻すことができま
す。
Web ページの変換設定ダイアログボックスを開くには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/PDF の作成/Web ページを選択するか、ツールバーの PDF の作成メ
ニューから「Web ページ」を選択します。
●
ツールバーで、Web ページから PDF を作成ボタン
をクリックします。
●
アドバンスト/Web Capture/Web ページの追加を選択します。
2. 「設定」をクリックします。
変換の一般設定を指定するには:
1. Web ページの変換設定ダイアログボックスで、「一般」タブをクリックします。
2. 「ファイルタイプごとの設定」では、ダウンロードするファイルの種類を選択し
ます。ファイルの種類として「HTML」または「テキスト」を選択した場合は、
フォントのプロパティなどの表示特性を設定できます(詳しくは、変換する
HTML ページの表示オプションの設定および変換するテキストファイルの表示オ
プションの設定を参照してください)。
3. 次のいずれかを選択します。
●
「しおりの作成」を選択すると、変換された Web ページごとにタグ付きしおり
が作成され、ページのタイトル(HTML の Title 要素から)がしおりの名前とし
て使用されます。ページにタイトルがない場合は、URL がしおりの名前として使
用されます。
●
「PDF タグを作成」を選択すると、元の Web ページの HTML 構造に対応する
構造が PDF ファイルに保存されます。このオプションを選択すると、段落、箇
条書き、表のセル、およびその他の HTML 要素を使用したアイテムに対するタ
グ付きしおりを作成できます。
●
「新規ページにヘッダとフッタを挿入」を選択すると、すべてのページにヘッダ
とフッタが配置されます。ヘッダには Web ページのタイトルが表示され、フッ
タにはその Web ページの URL、ダウンロードした文書のページ番号、ダウン
ロードした日時が表示されます。
●
「アップデートコマンドを保存」を選択すると、ページを更新できるように、す
べての URL の一覧および各 URL がどのようにダウンロードされたかが PDF
ファイル内に保存されます。PDF に変換した Web サイトを更新できるようにす
るには、このオプションを選択してください。
ページレイアウトの変換設定を指定するには:
1. Web ページの変換設定ダイアログボックスで、「ページレイアウト」タブをク
リックします。
2. ページサイズを選択し、ページサイズメニューの下のボックスに幅と高さを入力
します。
3. 用紙の向きと余白を指定します。
4. 拡大縮小のオプションを選択して、「OK」をクリックします。
●
「幅広の内容をページに合わせる」を選択すると、必要に応じてページの幅に合
わせてページの内容が縮小されます。このオプションを選択しない場合は、必要
に応じて用紙サイズがページの内容に合わせて調整されます。
●
「指定した倍率より小さい場合横長に切り替える」を選択すると、ページの縮小
率が指定した倍率より小さい場合に、ページの向きが縦から横に切り替わりま
す。デフォルト設定では、変換後のページサイズが元の 70% より小さい場合、
表示が横向きに切り替わります。このオプションは、縦向きを選択している場合
にのみ有効です。
変換する HTML ページの表示オプションの設定
PDF ページに変換する HTML ページに対して、フォントのプロパティや、テキ
ストおよび背景の色などの表示特性を設定できます。
HTML ページの表示オプションを設定するには:
1. 次のいずれかの操作を行い、Web ページの変換設定ダイアログボックスを開きま
す。
●
ファイル/PDF の作成/Web ページを選択するか、ツールバーの PDF の作成メ
ニューから「Web ページ」を選択します。
●
ツールバーで、Web ページから PDF を作成ボタン
をクリックします。
●
アドバンスト/Web Capture/Web ページの追加を選択します。
2. 「設定」をクリックします。
3. Web ページの変換設定ダイアログボックスで、「一般」タブをクリックします。
4. 「HTML」をダブルクリックするか、「HTML」を選択して「設定」をクリック
します。
5. 「一般」タブで、次のオプションから選択します。
●
「デフォルトの色」では、テキスト、ページの背景、Web リンク、およびファイ
ル内の画像が表示できない場合に画像の代わりに表示されるテキストの、デフォ
ルトの色を設定します。各オプションの横のカラーボタンをクリックしてパレッ
トを開き、色を選択します。ここで指定する色をすべてのページで使用する場合
は、「この設定を全ページに適用」を選択します。このオプションを選択しない
場合、指定した色は、カラー定義がないページでのみ使用されます。
●
「背景のオプション」では、背景とテーブルのセルの色を表示するかどうかを指
定します。このオプションを選択しない場合は、変換されたページの表示は
Web ブラウザでの表示とは異なることもありますが、印刷した場合に読みやすく
なります。
●
「折り返す行の長さ」では、指定した長さでテキストの行が折り返されます。
Web ページは、最も長い行が画面に収まるように拡大されます。ダウンロードす
る HTML ファイルの行があらかじめ設定されたテキストより長い場合には、こ
の設定を選択します。
●
「マルチメディア」では、マルチメディア(SWF ファイルなど)を URL で参照
するか、マルチメディアのキャプチャを無効にするか、可能であればマルチメ
ディアファイルを埋め込むかを設定します。
●
「画像の変換」を選択すると、PDF への変換時に画像も変換されます。このオプ
ションを選択しない場合、画像は色のついた枠(ページのデザインによっては、
代替テキストも表示されます)で表されます。
●
「リンクに下線」を選択すると、ページ上のテキスト形式の Web リンクが下線
付きで表示されます。
6. 「フォントとエンコーディング」タブをクリックして、本文、見出しおよび
フォーマット済みテキストの言語エンコーディングおよびフォントを指定しま
す。
●
「入力エンコーディング」では、ファイルのテキストのエンコーディングを設定
します。
●
「言語特有のフォント設定」では、テキストで使用するフォントを設定します。
本文、見出しおよびフォーマット済みテキストの表示に使用するフォントを変更
するには、「変更」をクリックし、メニューから新しいフォントを選択し、
「OK」をクリックします。
●
「フォントのサイズ」では、本文、見出しおよびフォーマット済みテキストで使
用するフォントのサイズを設定します。
●
「可能な場合システムのフォントを埋め込む」を選択すると、ページで使用され
ているフォントが PDF ファイルに保存されるため、テキストは常に元のフォン
トで表示されます。フォントを埋め込むとファイルのサイズが大きくなることに
注意してください。
Web Capture の環境設定
Web ページから作成した PDF 文書を開くためのさまざまな環境設定を指定でき
ます。また、Web ページを PDF 文書に変換する処理のカスタマイズに関する環
境設定も指定できます。
Web Capture の環境設定を行うには:
1. 環境設定ダイアログボックスで、左側の「Web Capture」をクリックします。
2. 保存した画像の確認メニューで、Web サイトで画像が変更されたかどうかを調べ
る頻度を指定します。
3. 「Web リンクを開く」では、リンク先のページを、Acrobat と Web ブラウザの
どちらで開くかを選択します。
4. 「Web ページから作成した新規の PDF ファイルを開くときにしおりパネルを表
示」を選択すると、新しいファイルを開いたときに自動的にナビゲーションパネ
ルウィンドウが開き、タグ付きしおりが表示されます。このオプションを選択し
ない場合は、変換された Web ページを開いてもナビゲーションパネルウィンド
ウは開きませんが、タグ付きしおりは作成されます。「しおり」タブをクリック
すると、文書ウィンドウにタグ付きしおりが表示されます。
5. Web サイトの複数レベルをダウンロードするときに、保護されたページをスキッ
プするには、「セキュリティが設定されているページをダウンロードしない」で
「常時」または「待ち時間」を選択します。「待ち時間」を選択すると、ユーザ
名とパスワードの入力ダイアログボックスが表示され、指定した秒数が経過する
と保護されたページはスキップされます。
6. 「変換設定をデフォルトに戻す」をクリックすると、変換オプションが元に戻り
ます。
スクリーンキャプチャからの PDF ファイルの作成
スクリーンキャプチャは、簡単に PDF ファイルに変換できます。
スクリーンキャプチャを PDF ファイルに変換するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
(Windows)Adobe Photoshop などの文書作成アプリケーションで、現在の
ウィンドウをクリップボードに取り込みます。Acrobat で、ファイル/PDF の作
成/クリップボードの画像を選択するか、ツールバーの PDF の作成メニューか
ら「クリップボードの画像」を選択します(Print Screen キーを使用して画面を
クリップボードにコピーすることもできます)。
(Macintosh)Acrobat/サービス/グラブを選択し、「スクリーン全体」、
「選択部分」または「タイマー」を選択します(グラブは Mac OS X のスクリー
ンキャプチャユーティリティです)。スクリーンキャプチャが自動的に PDF
ファイルに変換されて開きます。
画像ファイルの変換設定
サポートされている画像ファイルに対して、圧縮およびカラーマネジメントのオ
プションを設定できます。JPEG および JPEG2000 に対する圧縮の設定はあらか
じめ定義されており、設定できません。
注意:JPEG2000 による圧縮は、Acrobat 4.0 との下位互換性はありません。フ
ルオブジェクトストリーム圧縮は、Acrobat 4.0 または 5.0 との下位互換性はあ
りません。
白黒、グレースケールおよびカラーの画像に適用する圧縮を設定します。
●
●
「白黒」で「CCITT G4」を選択すると、ほとんどの種類の白黒画像に適した汎
用的な圧縮方式が適用されます。「JBIG2(劣化なし)」または「JBIG2(劣化
あり)」を選択した場合は、「CCITT G4」を選択した場合より、高圧縮のファ
イルに変換されます。さらに、劣化ありモードのほうが、圧縮率は数倍高くなり
ます。
「グレースケール」または「カラー」で「ZIP」を選択すると、同じ色が広い面
積を占める画像や、繰り返しのパターンが含まれる画像に適した圧縮方式が適用
されます。例えば、スクリーンショット、ペイントアプリケーションで作成され
た単純な画像、繰り返しのパターンが使用されている白黒画像などに適していま
す。JPEG 圧縮を選び、画質(最低∼最高)を選択すると、グレースケール画像
やカラー画像に適した圧縮方式が適用されます。例えば、画面や印刷では再現で
きない詳細なデータを含む連続階調の写真などに適しています。「JPEG2000
(画質:劣化なし)」を選択すると、データ損失を伴わない圧縮方式が適用され
ます。この方式には、さらにプログレッシブ表示などの利点があります
(JPEG2000 は、画像データの圧縮およびパッケージの国際規格です)。
詳しくは、画像の圧縮とダウンサンプルを参照してください。
「RGB」、「CMYK」、「グレースケール」および「その他」のカラーマネジメ
ントオプションを設定します。
●
●
●
「埋め込まれたプロファイルを保持」を選択すると、入力ファイルに埋め込まれ
た ICC プロファイルが使用されます。
「オフ」を選択すると、入力ファイルのプロファイルは無視されます。
「開くときに確認」を選択すると、表示されるダイアログボックスで、入力ファ
イルの ICC プロファイルを埋め込むか無視するかを選択できます。プロファイル
のサイズは一定です。
画像以外のファイルに対する変換設定
サポートされているアプリケーションのファイルに対して、Adobe PDF 設定お
よび Adobe PDF セキュリティ設定を指定できます。Adobe PDF 設定では、設
定済みのオプションのセットを選択できます。また、「編集」をクリックすると
設定を編集できます(詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルの使用
およびカスタム PDF 設定の作成を参照してください)。
「Adobe PDF セキュリティ」では、設定済みのオプション(「許可しない」、
「各ジョブごとにセキュリティを確認」または「前回のセキュリティ設定を使
用」)を選択できます。これらのいずれかのデフォルト設定を使用してセキュリ
ティを適用することも、「編集」をクリックして設定を編集することもできます
(詳しくは、文書のセキュリティについてを参照してください)。
(Windows)Microsoft Office のファイルに対しては、この他にアクセシビリ
ティと折り返しの有効化、しおりとリンクの追加、および Excel ワークブック全
体の変換のオプションも選択できます。
変換するテキストファイルの表示オプションの設定
PDF ファイルに変換するテキストファイルのフォントのプロパティおよびその他
の表示特性を設定できます。
テキストファイルの表示オプションを設定するには:
1. 次のいずれかの操作を行い、Web ページの変換設定ダイアログボックスを開きま
す。
●
ファイル/PDF の作成/Web ページを選択するか、ツールバーの PDF の作成メ
ニューから「Web ページ」を選択します。
●
ツールバーで、Web ページから PDF を作成ボタン
をクリックします。
●
アドバンスト/Web Capture/Web ページの追加を選択します。
2. 「設定」をクリックします。
3. Web ページの変換設定ダイアログボックスの「一般」タブで、「テキスト」をダ
ブルクリックするか、「テキスト」を選択して「設定」をクリックします。
4. 「一般」タブで、次のオプションから選択します。
●
「カラー」では、テキストおよびページ背景のデフォルトの色を設定します。各
オプションの横のカラーボタンをクリックしてパレットを開き、色を選択しま
す。
●
「余白で折り返し」を選択すると、テキストファイルの余白の位置で行が折り返
して表示されます。Web ページの幅はあらかじめ設定されていないため、通常は
このオプションを選択します。選択しない場合は、改行文字または復帰文字での
み行が折り返すため、ページの幅は最も長い行に合わせて広がります。
●
「テキストの折り返し」は、「余白で折り返し」が選択されている場合に使用で
きます(詳しくは、折り返し機能の概要と最適化を参照してください)。
●
「1 ページ内の行数指定」を選択すると、PDF ページに表示できる行数を指定で
きます。
5. 「フォントとエンコーディング」タブを選択して、本文、見出しおよびフォー
マット済みテキストのフォントを指定します。
●
「入力エンコーディング」では、ファイルのテキストのエンコーディングを設定
します。
●
「言語特有のフォント設定」では、テキストで使用するフォントを設定します。
テキストの表示に使用するフォントを変更するには、「変更」をクリックし、メ
ニューから新しいフォントを選択し、「OK」をクリックして変更を適用します。
●
「フォントのサイズ」では、テキストに使用するフォントのサイズを設定しま
す。
●
「可能な場合システムのフォントを埋め込む」を選択すると、ページで使用され
ているフォントが PDF ファイルに保存されるため、テキストは常に元のフォン
トで表示されます。フォントを埋め込むとファイルのサイズが大きくなることに
注意してください(詳しくは、フォントへのアクセスとフォントの埋め込みを参
照してください)。
Adobe PDF 設定
デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルの使用
カスタム PDF 設定の作成
Adobe PDF 設定のオプション
カスタム PDF 設定を他のユーザが使用できるようにする方法
画像の圧縮とダウンサンプル
フォントへのアクセスとフォントの埋め込み
デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルの使用
Adobe PDF 設定は、作成する PDF ファイルの特性を決定します。Adobe PDF
設定は、必要に応じてカスタマイズできます。Adobe PDF 設定は、デフォルト
の複数のセットから選択できます(Adobe 文書作成アプリケーションに応じてオ
プションは異なる場合があります)。デフォルトの PDF 設定についてサービス
プロバイダに確認し、デフォルトの設定を使用するか、プリプレスと後処理の要
件に基づいてカスタムセットを作成するかどうかを決定します。
注意: Adobe PDF 設定を定期的に確認してください。PDF ファイルを作成する
アプリケーションやユーティリティでは、最後に定義または選択した PDF 設定
のセットを使用するため、PDF 設定を定期的に確認することをお勧めします。こ
の設定は、自動的にはデフォルト設定に戻りません。
デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルを使用するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
Acrobat Distiller 7.0 を起動します。
●
文書作成アプリケーションまたはユーティリティで、Adobe PDF プリンタを使
用します(詳しくは、Adobe PDF プリンタの使用を参照してください)。
●
(Windows)Acrobat PDFMaker ダイアログボックスで、Adobe PDF/変換設
定の変更を選択します。
2. デフォルト設定(または PDF 設定)ポップアップメニューから次のオプション
を選択します。
高品質印刷
標準 ジョブオプションファイルよりも高い解像度の PDF ファイルが作成されま
す。カラー画像とグレースケール画像は 300 ppi、白黒画像は 1200 ppi でダウ
ンサンプルされます。印刷は高解像度で行われ、元の文書の情報が最大限保持さ
れます。この設定ファイルを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 お
よび Adobe Reader 5.0 以降で開くことができます。
PDF/A:Draft
渡された PostScript ファイルが、電子文書の長期保存(アーカイブ)用の ISO
規格(PDF/A)に準拠しているかどうかをチェックします。これらのファイルは
主にアーカイブ用です。PDF/A 準拠ファイルにはテキスト、ラスター画像および
ベクトルオブジェクトのみを含めることができます。暗号化とスクリプトを含め
ることはできません。さらに、文書を作成したとおりに開いて表示できるように
すべてのフォントを埋め込む必要があります。この設定ファイルを使用して作成
した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Adobe Reader 5.0 以降で開くこと
ができます。PDF/X-1a 準拠ファイルの作成方法について詳しくは、規格オプ
ションを参照してください。
PDF/X-1a:2001(日本)
渡された PostScript ファイルが PDF/X1-a: 2001 に準拠しているかどうかを
チェックし、準拠している場合にのみファイルを作成します。ファイルが準拠
チェックに失敗すると、文書のエラーを説明する PDF/X.log ファイルが
Distiller で作成されます。PDF/X-1a は、グラフィックコンテンツ変換に関する
ISO 規格です。PDF/X-1a:2001 では、すべてのフォントを埋め込み、適切な
PDF のバウンディングボックスを指定し、カラーは CMYK、特色またはその両
方を使用する必要があります。PDF/X 準拠ファイルには、使用する印刷条件に関
する情報を含める必要があります。PDF/X-1a:2001(日本)設定ファイルのデ
フォルトの出力インテントプロファイル名は「Japan Color 2001 Coated」で
す。この設定ファイルを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 4.0 およ
び Adobe Reader 4.0 以降で開くことができます。PDF/X-1a 準拠ファイルの作
成方法について詳しくは、規格オプションを参照してください。
PDF/X-1a:2003(日本)
渡された PostScript ファイルが PDF/X1-a:2003 に準拠しているかどうかを
チェックし、準拠している場合にのみファイルを作成します。ファイルが準拠
チェックに失敗すると、文書のエラーを説明する PDF/X.log ファイルが
Distiller で作成されます。PDF/X1-a:2003 は、グラフィックコンテンツ変換に関
する ISO 規格です。PDF/X-1a では、すべてのフォントを埋め込み、適切な
PDF のバウンディングボックスを指定し、カラーとして CMYK、特色または両
方を使用する必要があります。PDF/X 準拠ファイルには、使用する印刷条件に関
する情報を含める必要があります。PDF/X-1a:2003 設定ファイルのデフォルトの
出力インテントプロファイル名は「Japan Color 2001 Coated」です。この設定
ファイルを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Adobe
Reader 5.0 以降で開くことができます。PDF/X-1a 準拠ファイルの作成方法につ
いて詳しくは、規格オプションを参照してください。
PDF/X-3:2002(日本)
渡された PostScript ファイルが PDF/X-3:2002 に準拠しているかどうかを
チェックし、準拠している場合にのみファイルを作成します。ファイルが準拠
チェックに失敗すると、文書のエラーを説明する PDF/X.log ファイルが
Distiller で作成されます。PDF/X-1a と同様に PDF/X-3 もグラフィックコンテン
ツ変換に関する ISO 規格です。主な相違点は、PDF/X-3 では CMYK と特色に加
えてカラーマネジメントとデバイスに依存しないカラーを使用できることです。
PDF/X-3:2002(日本)設定ファイルのデフォルトの出力インテントプロファイ
ル名は「Japan Color 2001 Coated」です。この設定ファイルを使用して作成し
た PDF ファイルは、Acrobat 4.0 および Adobe Reader 4.0 以降で開くことが
できます。PDF/X-3:2002 準拠ファイルの作成方法について詳しくは、規格オプ
ションを参照してください。
PDF/X-3:2003(日本)
渡された PostScript ファイルが PDF/X-3:2003 に準拠しているかどうかを
チェックし、準拠している場合にのみファイルを作成します。ファイルが準拠
チェックに失敗すると、文書のエラーを説明する PDF/X.log ファイルが
Distiller で作成されます。PDF/X-1a と同様に PDF/X-3 もグラフィックコンテン
ツ変換に関する ISO 規格です。主な相違点は、PDF/X-3 では CMYK と特色に加
えてカラーマネジメントとデバイスに依存しないカラーを使用できることです。
PDF/X-3:2003(日本)設定ファイルのデフォルトの出力インテントプロファイ
ル名は「Japan Color 2001 Coated」です。この設定ファイルを使用して作成し
た PDF ファイルは、Acrobat 5.0 以降で開くことができます。PDF/X-3:2003 準
拠ファイルの作成方法について詳しくは、規格オプションを参照してください。
注意: PDF/X-1a でも PDF/X-3 でも、選択した規格に準拠する書き出しオプ
ションのみを変更できます。例えば、PDF/X-1a:2001 では、「カラー」オプショ
ンを使用できません。PDF/X-1a:2003 と PDF/X-3:2003 では、一般パネルの
「互換性のある形式」の設定が Acrobat 5.0(PDF 1.4)になります。「互換性
のある形式」の設定を変更すると、「準拠する規格」の設定が「なし」になりま
す。
プレス品質
高品質の印刷工程用の PDF ファイルを作成します(デジタル印刷やイメージ
セッタまたはプレートセッタへの色分解など)。ただし、PDF/X 準拠のファイル
は作成されません。この設定では、コンテンツの品質が最優先されます。印刷・
出力会社が文書を正確に印刷するために必要な、PDF ファイルの情報をすべて維
持することが目的です。このオプションセットでは、カラー画像とグレースケー
ル画像が 300 ppi、白黒画像が 1200 ppi でダウンサンプルされ、文書で使用す
るフォントのサブセットが埋め込まれます(可能な場合)。印刷は、Standard 設
定より高い解像度で行われます。埋め込みができないフォントを使用している場
合、PDF ファイルの作成ジョブはキャンセルされます。この設定ファイルを使用
して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Adobe Reader 5.0 以降で
開くことができます。
注意:PDF ファイルを作成して印刷・出力会社に依頼する場合は、あらかじめ出
力時の解像度およびその他の設定を確認するか、推奨設定を含む .joboptions
ファイルを入手してください。業者によっては、PDF 設定をカスタマイズし、独
自の .joboptions ファイルを提供する必要があります。
最小ファイルサイズ
Web 上またはイントラネット上で表示するための、または画面表示用として電子
メールシステムで配信するための PDF ファイルを作成します。このオプション
セットでは、圧縮、ダウンサンプル、および比較的低い画像解像度を使用しま
す。すべての色が sRGB に変換されます。フォントの埋め込みは、必要でない限
り行われません。また、バイトサービングを行うファイルにも適しています。こ
の設定ファイルを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および
Adobe Reader 5.0 以降で開くことができます。
標準
デスクトッププリンタやデジタルコピー機での印刷、CD-ROM での発行、または
出版物の校正のためのクライアントへの送付に適した PDF ファイルを作成しま
す。このオプションセットでは、圧縮およびダウンサンプルによってファイルサ
イズが小さく抑えられますが、ファイルで使用するすべてのフォントのサブセッ
トが埋め込まれます。また、すべての色が sRGB に変換され、中程度の解像度で
印刷されます。Windows の欧文システムフォントのサブセットはデフォルトで
は埋め込まれないことに注意してください。この設定ファイルを使用して作成し
た PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Adobe Reader 5.0 以降で開くことが
できます。
注意:英語版の PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003、PDF/X-3:2002、PDF/X3:2003 および日本語版の PDF/X-1a:2003、PDF/X-3:2003は、出荷時には、デ
フォルト設定(または変換設定)ポップアップメニューに表示されません。使用
するには、設定/Adobe PDF 設定の削除を選択し、以下のフォルダから、ジョ
ブオプションファイルを選択し、ポップアップメニューに追加し、ご使用くださ
い。
●
●
(Windows)¥Documents and Settings¥All Users¥Shared Document¥Adobe
PDF 7.0¥Extras
(Macintosh)Library/Application Support/Adobe PDF/Extas
カスタム PDF 設定の作成
特定のジョブまたは出力デバイスに応じてカスタム変換設定を作成することもできま
す。カスタム変換設定では、文書のフォントの埋め込み条件、ベクトルオブジェクト
と画像の圧縮またはサンプリング方法、変換後の PDF ファイルに OPI コメントなど
のハイエンド印刷情報を含めるかなどを指定することができます。各設定について詳
しくは、Adobe PDF 設定のオプションを参照してください。
デフォルト設定ファイルは変更できませんが、複製して新規設定ファイルの作成に利
用することができます。
注意: PDF ファイルがハイエンド印刷用である場合は、出力解像度などの推奨設定
を含むカスタム .joboptions ファイルをサービスプロバイダから入手してください。
これにより、PDF ファイルの特性を印刷ワークフロー用に最適化してサービスプロ
バイダに渡すことができます。
カスタム PDF 設定を作成するには:
1. 使用しているアプリケーションまたはユーティリティに応じて、次のいずれかの操作
を行い、Adobe PDF 設定オプションを使用します。
●
Acrobat Distiller で、カスタム設定のひな形として使用する定義済みのオプション
セットをデフォルト設定メニューから選択し、設定/Adobe PDF 設定の編集を選択
します。
●
文書作成アプリケーションまたはユーティリティで、Adobe PDF プリンタを使用し
ます(詳しくは、Adobe PDF プリンタの使用を参照してください)。
●
Acrobat PDFMaker ダイアログボックスで、「設定」タブの「詳細設定」をクリッ
クします(詳しくは、PDFMaker 変換設定の編集(Windows)を参照してくださ
い)。
2. (Windows)設定間を切り替えるには、左下の「すべての設定を表示」を選択し、
左の一覧から必要な Adobe PDF 設定オプションを選択します。
Adobe PDF 設定ダイアログボックス(Windows)A. 定義済み PDF 設定 B.オプションパ
ネル
3. 次の各パネルで、必要なオプションを変更します。
●
「一般」オプションでは、PDF ファイルの互換性、デフォルトページサイズ(EPS
ファイル用)、解像度、およびその他のファイル設定を指定できます(詳しくは、一
般オプションを参照してください)。
●
「画像」オプションでは、画像、テキスト、ラインアートの圧縮方法を変更すること
により、ファイルサイズを小さくすることができます(詳しくは、画像オプションを
参照してください)。
●
「フォント」オプションでは、フォントの埋め込みを制御できます(詳しくは、フォ
ントオプションを参照してください)。
●
「カラー」オプションでは、カラーの管理方法を指定できます(詳しくは、カラーオ
プションを参照してください)。
●
「詳細設定」オプションでは、DSC コメントの処理方法と、PostScript からの変換
に関係するその他のオプションを設定できます(詳しくは、詳細設定オプションを参
照してください)。
●
「規格」オプションでは、アーカイブ用の PDF/A 準拠ファイル、または印刷・出力
用途向けのより信頼性の高い PDF/X 準拠ファイルを作成できます(詳しくは、規格
オプションを参照してください)。
4. 変更を保存するには、次のいずれかの操作を行います。
●
現在の設定ファイルに変更を適用して新しいバージョンとするには、「OK」をク
リックします。
●
変更を別の PDF 設定ファイルとして保存するには、「名前を付けて保存」
(Windows)または「別名で保存」(Macintosh)をクリックします。新しい設定
ファイルに独自のわかりやすい名前を入力し、「保存」をクリックします。新しい
ファイルは、デフォルトのファイルと同じ場所に .joboptions ファイルとして保存さ
れます。
デフォルトでは、PDF 設定ファイルは次のフォルダに保存されます。
●
●
(Windows) ¥Documents and Settings¥All Users¥Shared Documents¥Adobe
PDF 7.0¥Settings
(Macintosh) Library/Application Support/Adobe PDF/Settings
注意:デフォルトでは、編集した設定ファイルの名前は、ひな形として使用した
PDF 設定の名前に基づいて付けられます。例えば、Press Quality 設定を編集して作
成した 1 つ目のカスタム変換設定は、Press Quality (1) というファイル名で保存さ
れます。
カスタム PDF 設定ファイルを削除するには:
Acrobat Distiller で、設定/Adobe PDF 設定の削除を選択し、削除するファイルを
選択し、削除ボタンをクリックしてください。
Adobe PDF 設定のオプション
選択した設定ファイルのオプションを編集することができます。Windows と
Macintosh では、設定パネルの表示が異なります。
関連項目:
一般オプション
画像オプション
フォントオプション
カラーオプション
詳細設定オプション
規格オプション
一般オプション
「一般」オプションでは、ファイルと互換性がある Acrobat のバージョンを指定
したり、その他のファイルおよびデバイスの設定を指定できます。
Adobe PDF 設定ダイアログボックスに表示した一般パネル
互換性のある形式
PDF ファイルの互換性レベルを設定します。PDF ファイルを作成する場合、使用
する PDF バージョンを指定する必要があります。一般的に、下位互換性の必要が
特にない場合は、最新バージョン(バージョン 1.6)を使用します。最新バージョ
ンにはすべての最新の機能が含まれています。ただし、文書を広範囲に配布する場
合は、誰でも表示および印刷できるように、Acrobat 4.0(PDF 1.3)または
Acrobat 5.0(PDF 1.4)を選択します。次の表は、互換性レベル別に作成した
PDF ファイルの機能の比較です。
Acrobat 4.0
(PDF 1.3)
Acrobat 5.0
(PDF 1.4)
PDF ファイル
は、Acrobat
3.0 および
Acrobat Reader
3.0 以降で開く
ことができま
す。
PDF ファイル
は、Acrobat
3.0 および
Acrobat Reader
3.0 以降で開く
ことができま
す。ただし、新
しいバージョン
にしかない特定
の機能は失われ
るか、表示され
ない可能性があ
ります。
ICC カラーマネ ICC カラーマネ
ジメントはサ
ジメントがサ
ポートされませ ポートされま
ん。
す。
ライブ透明効果 アートワークで
を使用するアー のライブ透明効
トワークを含め 果の使用をサ
ることはできま ポートします。
せん。透明部分
は、PDF 1.3 に
変換する前に統
合する必要があ
ります。
レイヤーはサ
レイヤーはサ
ポートされませ ポートされませ
ん。
ん。
Acrobat 6.0(PDF Acrobat 7.0(PDF
1.5)
1.6)
ほとんどの PDF
ファイルは、
Acrobat 4.0 および
Acrobat Reader
4.0 以降で開くこと
ができます。ただ
し、新しいバージョ
ンにしかない特定の
機能は失われるか、
表示されない可能性
があります。
ほとんどの PDF ファイ
ルは、Acrobat 4.0 お
よび Acrobat Reader
4.0 以降で開くことが
できます。ただし、新
しいバージョンにしか
ない特定の機能は失わ
れるか、表示されない
可能性があります。
ICC カラーマネジメ ICC カラーマネジメン
ントがサポートされ トがサポートされま
ます。
す。
アートワークでのラ アートワークでのライ
イブ透明効果の使用 ブ透明効果の使用をサ
をサポートします。 ポートします。
レイヤーを持つ
PDF 文書の生成をサ
ポートするアプリ
ケーション
(Illustrator CS や
InDesign CS など)
から PDF ファイル
を作成する場合に、
レイヤーが保持され
ます。
8 種の色材によ 8 種の色材によ 最大 31 種の色材に
る DeviceN のカ る DeviceN のカ よる DeviceN のカ
ラースペースが ラースペースが ラースペースがサ
サポートされま サポートされま ポートされます。
す。
す。
スムーズな
スムーズシェー スムーズシェーディ
シェーディング ディングがサ
ングがサポートされ
のオブジェクト ポートされま
ます。
は画像に変換さ す。
れます。
マスクされた画 マスクされた画 マスクされた画像は
像は正確に表示 像は正確に表示 正確に表示または印
または印刷され または印刷され 刷されます。
ません。
ます。
最大 45 インチ 最大 200 インチ 最大 200 インチ
(114.3 cm)の (508 cm)の
(508 cm)のペー
ページを変換で ページを変換で ジを変換できます。
きます。
きます。
日中韓フォント 日中韓フォント 日中韓フォントを埋
を埋め込めます を埋め込めま
め込めます。
(埋め込んだ
す。
フォントは
Distiller によっ
て変換されま
す)。
TrueType フォ TrueType フォ TrueType フォント
ントは検索でき ントが検索可能 が検索可能です。
ません。
です。
40-bit RC4 セ
128-bit RC4 セ 128-bit RC4 セキュ
キュリティがサ キュリティがサ リティがサポートさ
ポートされま
ポートされま
れます。
す。
す。
レイヤーを持つ PDF 文
書の生成をサポートす
るアプリケーション
(Illustrator CS や
InDesign CS など)か
ら PDF ファイルを作成
する場合に、レイヤー
が保持されます。
最大 31 種の色材によ
る DeviceN のカラース
ペースがサポートされ
ます。
スムーズシェーディン
グがサポートされま
す。
マスクされた画像は正
確に表示または印刷さ
れます。
最大 15,000,000 イン
チ(31,800,000 cm)
のページを変換できま
す。
日中韓フォントを埋め
込めます。
TrueType フォントが
検索可能です。
128-bit RC4 および
128-bit AES
(Advanced
Encryption
Standard)セキュリ
ティがサポートされま
す。
オブジェクトレベルの圧縮
単独では圧縮できない複数の小さなオブジェクトを、効率よく圧縮できるストリー
ムにまとめます。「オフ」を選択すると、PDF 文書内のどの構造化情報も圧縮さ
れません。Acrobat 5.0 以降でしおりや他の構造化情報の表示、移動、操作を行う
場合は、このオプションを選択します。「タグのみ」を選択すると、PDF 文書内
の構造化情報が圧縮されます。この設定を使用すると、PDF ファイルは、
Acrobat 5.0 で開いて印刷できますが、アクセシビリティ情報、構造化情報、およ
びタグ付き PDF 情報は、Acrobat 5.0 または Adobe Reader 5.0 では表示できま
せん。Acrobat 6.0 以降および Adobe Reader 6.0 以降では、それらの情報を表
示できます。
ページの自動回転
テキストまたは DSC コメントの向きに基づいてページを自動的に回転します。例
えば、表が含まれているページなどでは、文書を横向きにして読みたい場合があり
ます。「ページの自動回転」で「ページごと」を選択すると、そのページのテキス
トの向きに基づいて各ページが回転します。「ファイルごとに一括」を選択する
と、大部分のテキストの向きに基づいて文書内のすべてのページが同じ向きに回転
します。
注意:詳細設定パネルで「DSC コメントを処理」が選択されていて、%%
Viewing Orientation コメントが含まれている場合は、これらのコメントを優先し
てページの向きが決定されます。
綴じ方
PDF ファイルを左綴じで表示するか、右綴じで表示するかを指定します。この設
定によって、ページを見開きページにしたりサムネールを横に並べて表示する場合
に、ページがどのように表示されるかが決まります。
解像度
使用するプリンタの解像度に合わせて動作を調整する PostScript ファイルに対し
て、プリンタの解像度をエミュレートします。ほとんどの PostScript ファイルで
は、解像度を高く設定するほど PDF ファイルは大きくなりますが高画質になり、
解像度を低く設定するほど PDF ファイルは小さくなりますが画質が低下します。
一般的に、解像度によってグラデーションやブレンドの階調が決まります。入力で
きる値は 72 ∼ 4000 です。ただし、PDF ファイルを印刷する特定のプリンタが
決まっている場合や、元の PostScript ファイルの解像度設定をエミュレートした
い場合を除き、通常はこの設定はデフォルトのままにしておいてください。
注意:解像度の設定を上げるとファイルサイズが大きくなり、処理にかかる時間が
長くなる可能性があります。
ページ
PDF に変換するページを指定します。「終了ページ」に何も入力しないと、ペー
ジ範囲は「開始ページ」に入力したページ番号からファイルの最後までになりま
す。
サムネールの埋め込み
PDF ファイルの各ページのサムネールプレビューを埋め込みます。サムネールを
埋め込むと、PDF ファイルのサイズが大きくなります。Acrobat 5.0 以降
(Adobe Reader を含む)のバージョンでは、PDF ファイルの「ページ」タブを
クリックするたびにサムネールが動的に自動生成されます。したがって、
Acrobat 5.0 以降で文書を表示および印刷する場合は、この設定を選択解除しま
す。
Web 表示用に最適化
Web サーバからページ単位でダウンロード(バイトサービング)できるように、
ファイルを再構築します。このオプションを選択すると、画像パネルで選択した圧
縮設定にかかわらず、テキストとラインアートが圧縮されます。これにより、
Web やネットワークからファイルをダウンロードするときに、高速でアクセスお
よび閲覧できるようになります。
デフォルトページサイズ
元のファイルでページサイズが指定されていない場合に、使用するページサイズを
指定します。通常、PostScript ファイルにはページサイズ情報が含まれていま
す。ただし、EPS ファイルにはページサイズの代わりにバウンディングボックス
のサイズが含まれているため、この設定が使用されます。最大許容ページサイズ
は 15,000,000 インチ(31,800,000 cm)四方です。
画像オプション
「画像」オプションでは、画像の圧縮およびリサンプルを設定できます。いろいろ
な設定を試し、ファイルサイズと画質のバランスの最も良い方法を見つけてくださ
い(詳しくは、画像の圧縮とダウンサンプルを参照してください)。
Adobe PDF 設定ダイアログボックスに表示した画像パネル
ダウンサンプル
Distiller では、カラー画像、グレースケール画像または白黒画像をダウンサンプ
ルするために、サンプル領域内のピクセルを 1 つの大きなピクセルにまとめま
す。使用する出力デバイスの解像度を、「次の解像度を超える場合」テキストボッ
クスに ppi で入力します。Distiller では、このしきい値を超えるすべての解像度
の画像について、指定された設定まで画像の解像度(ppi)が下がるようにピクセ
ルがまとめられます(詳しくは、画像の圧縮とダウンサンプルを参照してくださ
い)。
●
●
●
「ダウンサンプル(バイリニア法)」を選択すると、サンプル領域のピクセルが平
均化され、指定した解像度に合わせて、領域全体が平均化されたピクセル色で置き
換えられます。
「サブサンプル(ニアレストネイバー法)」を選択すると、サンプル領域の中央に
あるピクセルが選択され、指定した解像度に合わせて、領域全体がそのピクセルで
置き換えられます。サブサンプル(ニアレストネイバー法)は他のダウンサンプル
法よりもかなり短時間で変換できますが、変換後の画像のなめらかさや連続性は劣
ります。
「ダウンサンプル(バイキュービック法)」を選択すると、加重平均を用いてピク
セル色が決定されるので、通常、ダウンサンプル(バイリニア法)よりも良い結果
が得られます。ダウンサンプル(バイキュービック法)は、最も時間がかかります
が最も正確な方法で、グラデーションの色調が最もなめらかになります。
カラー画像とグレースケール画像の解像度の設定は、そのファイルを印刷するとき
の画面のスクリーン線数の 1.5 倍から 2 倍が適当です(画像に直線や幾何学模
様、繰り返しパターンを含まない場合は、この推奨値より低く設定しない限り、高
く設定しても低めに設定しても結果はほとんど変わりません)。白黒画像の解像度
は、出力デバイスと同じにします。ただし、1500 dpi を超える解像度で白黒画像
を保存しても、ファイルサイズが大きくなるだけで画質は大幅に向上しません。
変換後のファイルを使用するユーザがページを拡大する必要があるかどうかも考慮
する必要があります。例えば、地図の PDF ファイルを作成する場合は、画像解像
度を高めに設定し、地図を拡大表示できるようにしておきます。
注意:白黒画像をリサンプルした場合に、画像が何も表示されないなど、予想外の
結果が生じることがあります。このような場合は、リサンプルをオフにして、もう
一度ファイルを変換してみてください。このような問題は、サブサンプルを選択し
た場合に発生することが多く、ダウンサンプルではほとんど起こりません。
次の表に、一般的なプリンタの解像度(dpi)、デフォルトのスクリーン線数
(lpi)、および画像をリサンプルする解像度(ppi)を示します。例えば、600
dpi のレーザープリンタで印刷する場合は、画像をリサンプルする解像度を 170
ppi に設定します。
プリンタの解像度
デフォルトのスクリーン線数 画像の解像度
300 dpi(レーザープリンタ)
600 dpi(レーザープリンタ)
1200 dpi(イメージセッタ)
2400 dpi(イメージセッタ)
60 lpi
85 lpi
120 lpi
150 lpi
120
170
240
300
ppi
ppi
ppi
ppi
圧縮および画質
カラー画像、グレースケール画像および白黒画像に適用する圧縮を設定します。カ
ラー画像とグレースケール画像の場合は、画質も設定します。
カラー画像またはグレースケール画像の場合は、「ZIP」を選択すると、同じ色が
広い面積を占める画像や、繰り返しのパターンが含まれる画像に適した圧縮方式が
適用されます。例えば、スクリーンショット、ペイントアプリケーションで作成さ
れた単純な画像、繰り返しのパターンが使用されている白黒画像などに適していま
す。JPEG 圧縮を選び、画質(最低∼最高)を選択すると、グレースケール画像や
カラー画像に適した圧縮方式が適用されます。例えば、画面や印刷では再現できな
い詳細なデータを含む連続階調の写真などに適しています。「JPEG2000(画質:
劣化なし)」を選択すると、データ損失を伴わない圧縮方式が適用されます。この
方式には、さらにプログレッシブ表示などの利点があります。「自動 (JPEG)」ま
たは「自動 (JPEG2000)」を選択すると、カラー画像やグレースケール画像に最善
の画質が自動的に判別されます(JPEG2000 は、画像データの圧縮およびパッ
ケージに関する新しい国際規格です。JPEG2000 について詳しくは、JPEG およ
び JPEG2000 形式の変換オプションを参照してください)。JPEG2000 オプショ
ンを表示するには、一般パネルで、互換性のある形式メニューから「Acrobat 6.0
(PDF 1.5)」以降を選択します。
白黒画像の場合は、CCITT Group 4、CCITT Group 3、ZIP または Run Length
の圧縮を選択します(詳しくは、圧縮方法を参照してください)。白黒画像はグ
レースケールではなく白黒としてスキャンしてください。テキストをスキャンする
と、デフォルトでグレースケール画像として保存される場合があります。JPEG で
圧縮したグレースケールテキストは、きれいに表示されず、判読できない場合もあ
ります。
グレーのアンチエイリアス
白黒画像のギザギザの端をなめらかにします。2 ビット、4 ビットまたは 8 ビッ
トを選択します。これにより、それぞれ 4、16 または 256 のグレーレベルが指定
されます(アンチエイリアスにより、小さな画像や細い線はぼやけて表示されるこ
とがあります)。テキストとラインアートの圧縮は常にオンです。オフにするに
は、適切な Distiller パラメータを設定する必要があります。詳しくは、アドビ シ
ステムズ社の Web サイト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英語の
み)で『Acrobat Distiller Parameters』を参照してください。
ポリシー
画像解像度が定義した値より低い場合の画像の処理に関する指定をします。カラー
画像、グレースケール画像および白黒画像の解像度を入力し、ポップアップメ
ニューから「無視する」、「警告した後続行する」または「ジョブをキャンセルす
る」を選択します。
フォントオプション
「フォント」オプションでは、PDF ファイルに埋め込むフォントを設定できま
す。また、PDF ファイルで使用する文字のサブセットを埋め込むかどうかも設定
できます。OpenType フォント、TrueType フォントおよび Type 1 フォントを
埋め込むことができます。ライセンス制限付きのフォントは、名前の隣に鍵のアイ
コンが付いています。ライセンス制限付きのフォントを選択すると、Adobe PDF
設定ダイアログボックスの説明領域に制限の内容が表示されます。
フォントの操作について詳しくは、フォントへのアクセスとフォントの埋め込みを
参照してください。
注意:同一フォントのサブセットを含む PDF ファイルを 1 つにまとめると、その
フォントサブセットもまとめられます。
Adobe PDF 設定ダイアログボックスに表示したフォントパネル
すべてのフォントを埋め込む
ファイルで使用するすべてのフォントを埋め込みます。PDF/X に準拠する場合、
フォントの埋め込みは必須です(詳しくは、PDF/X 互換ファイルの作成と検証を
参照してください)。
OpenType フォントを埋め込む
ファイルで使用するすべての OpenType フォントを埋め込み、ラインレイアウト
の詳細設定に関する Open Type フォント情報を保持します。このオプションは、
一般パネルで、互換性のある形式メニューから「Acrobat 7.0 (PDF 1.6)」を選択
した場合にのみ使用できます。
注意:この機能は、欧文の OpenType フォントにのみ、適用されます。
サブセットの全フォントに対する割合
フォントのサブセットだけを埋め込む場合のしきい値のパーセンテージを指定しま
す。例えば、しきい値を 35 % に指定すると、フォントに含まれるグリフ(字
形)のうち 35 % 未満しか使用されていない場合には、使用されている文字だけ
が埋め込まれます。日中韓フォントは、この設定にかかわらず、常にサブセット
フォントが埋め込まれます。
埋め込めなかったときの処理
ファイルの処理時に埋め込むフォントが見つからなかった場合の応答方法を設定し
ます。警告せずにフォントを置き換えるか、警告を表示してからフォントを置き換
えるか、または現在のジョブをキャンセルすることができます。
常に埋め込むフォント
特定のフォントだけを埋め込むには、それらを「常に埋め込むフォントの一覧」に
移動します。「すべてのフォントを埋め込む」が選択されていないことを確認して
ください。
常に埋め込まないフォント
埋め込まないフォントをこの一覧に移動します。必要に応じて、ポップアップメ
ニューで別のフォントフォルダを選択して、フォント一覧にフォントを表示させま
す。移動するフォントを複数選択する場合は、Ctrl キー(Windows)または
Command キー(Macintosh)を押しながらクリックします。
注意:ライセンス制限付きのフォントは、名前の隣に鍵のアイコンが付いていま
す。ライセンス制限付きのフォントを選択すると、Adobe PDF 設定ダイアログ
ボックスの説明領域に制限の内容が表示されます。
新規フォント名
必要なフォントがフォントの一覧に表示されない場合は、「新規フォント名」をク
リックし、フォントの名前を入力して、「常に埋め込むフォント一覧に追加」(ま
たは「常に埋め込まないフォント一覧に追加」)を選択し、「追加」をクリックし
ます。正確なフォント名の取得方法について詳しくは、PostScript フォント名の
確認を参照してください。
注意:フォントには、フォントのデザイナーによって、PDF ファイルにフォント
が埋め込まれないように設定されているものがあります。
削除
「常に埋め込むフォント」の一覧または「常に埋め込まないフォント」の一覧から
フォントを削除します。これによってフォントがシステムから削除されることはあ
りません。一覧から削除されるだけです。
注意:Acrobat 5.0 以前に含まれていた Times、Helvetica および ZapfDingbats
のフォントは Adobe Acrobat 7.0 には含まれていません。作成した PDF ファイ
ルでこれらのフォントの表示や印刷を行う場合は、フォントを埋め込んでくださ
い。
カラーオプション
PostScript ファイルに含まれるカラーマネジメント情報を使用するか、Distiller
の CSF (カラー設定ファイル)を使用するか、カスタム設定を定義するかに従っ
て、Adobe PDF 設定ダイアログボックスのカラーパネルで、すべてのカラーマネ
ジメント情報を設定します。カラーマネジメントについて詳しくは、Acrobat に
よるカラーの管理を参照してください。
Adobe PDF 設定ダイアログボックスに表示したカラーパネル
カラー設定
使用するカラー設定を選択します。このドロップダウンリストは、Adobe
Photoshop や Adobe Illustrator などの主要グラフィックアプリケーションでも使
用されるカラー設定の一覧です。ここで選択するカラー設定によって、このダイア
ログボックスの他のオプションが決まります。例えば、「なし」以外を選択する
と、デバイス依存データ以外のすべてのオプションが事前設定され、ユーザ側では
設定できない状態になります。「カラーマネジメントポリシー」と「作業用スペー
ス」は「設定ファイル」で「なし」を選択した場合のみ編集可能です。カラー設定
について詳しくは、既成のカラーマネジメント設定の使用を参照してください。
カラーマネジメントポリシー
カラー設定メニューから「なし」を選択した場合は、Distiller CSF を使用しない
ときに PostScript ファイル内の管理されていない色を変換する方法を指定するカ
ラーマネジメントポリシーを選択します。
●
●
●
●
●
「カラー変更なし」。デバイスに依存する色は変更せず、デバイスに依存しない色
は最も近い色を保持します。このオプションは、デバイスをすべて補正して、ファ
イルに含まれる色を指定するためにその情報を使用して、それらのデバイスにしか
出力しない印刷業者などに適しています。
「カラーマネジメント用にすべてタグ付け」または「カラーマネジメント用にすべ
て変更」。一般パネルで、互換性のある形式メニューから「Acrobat 4.0(PDF
1.3)」以降を選択すると、ファイルの変換時に ICC プロファイルのカラーオブ
ジェクトがタグ付けされ(埋め込まれ)、画像の色が補正されます。これにより、
出力 PDF ファイル内の色がデバイスに依存しない色になります。「Acrobat 3.0
(PDF 1.2)」を選択すると、ICC プロファイルはファイルに埋め込まれません。
ただし、デバイスに依存するカラースペース(RGB、グレースケールおよび
CMYK)は、デバイスに依存しないカラースペース(CalRGB、CalGrayおよび
LAB)に変換されます。
「カラーマネジメント用に画像だけタグ付け」または「カラーマネジメント用に画
像だけ変更」。一般パネルで、互換性のある形式メニューから「Acrobat 4.0
(PDF 1.3)」以降を選択すると、ファイルの変換時に、ICC プロファイルが画像
にのみタグ付けされ(埋め込まれ)、テキストやベクトルオブジェクトには埋め込
まれません。このオプションを選択すると、黒いテキストの色が変換されるのを防
止できます。「Acrobat 3.0(PDF 1.2)」を選択すると、ICC プロファイルは
ファイルに埋め込まれません。ただし、デバイスに依存するカラースペース
(RGB、グレースケール、および CMYK)は、デバイスに依存しないカラース
ペース(CalRGB、CalGray、および LAB)に変換されます。テキストとベクトル
オブジェクトは変換されません。
「すべて sRGB 色に変換」または「すべて CalRGB 色に変換」。ファイル内のカ
ラーを補正して、デバイスに依存しないカラーにします。「カラーマネジメント用
にすべてタグ付け」および「カラーマネジメント用にすべて変更」と同様です。一
般パネルで、互換性のある形式メニューから「Acrobat 4.0(PDF 1.3)」以降を
選択すると、CMYK 画像と RGB 画像が sRGB 画像に変換されます。「Acrobat
3.0(PDF 1.2)」を選択すると、CMYK 画像と RGB 画像が補正 RGB
(CalRGB)画像に変換されます。選択した互換性のある形式オプションには関係
なく、グレースケール画像は変更されません。このオプションを使用すると、
RGB 画像の記述は CMYK 画像の記述より少ない情報で済むため、PDF ファイル
のサイズが縮小され、ファイルの表示速度が増します。RGB はモニタで使用され
るネイティブなカラースペースなので、表示するときに色を変更する必要がなく、
オンライン表示が高速になります。このオプションは、PDF ファイルをオンライ
ンで閲覧する場合や低解像度プリンタで印刷する場合などに適しています。
「すべて CMYK 色に変換」。「作業用スペース」で指定したオプションに従っ
て、カラースペースを DeviceGray または DeviceCMYK に変換します。すべて
の作業用スペースオプションを指定する必要があります。
文書レンダリングインテント
カラースペース間でカラーをマップする方法を選択します。ここで選択する方法の
結果は、カラースペースのプロファイルによって異なります。例えば、プロファイ
ルによって、方法が異なっても結果が同じになるものもあります。
●
●
●
●
●
「デフォルト」を選択すると、PDF ファイルではなく出力デバイスで指定されて
いるインテントが使用されます。多くの出力デバイスのデフォルトインテントは、
「相対的な色域を維持」になっています。
「知覚的」を選択すると、色の設定値自体は変わる場合がありますが、色と色との
間の視覚的な関係は維持されるので、人間の目には自然に見えます。このインテン
トは、色域外のカラーが多用されている写真画像に適しています。
「彩度」を選択すると、画像のカラーの正確さよりも鮮明さが優先されます。この
レンダリングインテントは、カラー間の正確な関係(写真画像など)よりも鮮明さ
が優先されるビジネス文書のグラフや図に適しています。
「絶対的な色域を維持」を選択すると、変換先の色域に対応するカラーは変更され
ません。色域外のカラーはクリップされます。変換先のホワイトポイントへのカ
ラー調整は行われません。このインテントでは、カラー間の関係を維持するよりも
カラーの正確さを優先します。特定のデバイスの出力をシミュレートするための校
正に適しています。
「相対的な色域を維持」を選択すると、変換元と変換先のカラースペースのもっと
も明るいところを比較し、その結果に合わせてすべての色が調整されます。色域外
のカラーには、変換先のカラースペースで再生できる最も近いカラーが割り当てら
れます。「相対的な色域を維持」では、「知覚的」を選択した場合よりも画像の元
のカラーが維持されます。
注意:どのレンダリングインテントも、PDF ファイルが作成される前のカラーマ
ネジメント処理によって無視することも無効にすることもできます。
作業用スペース
「カラーマネジメントポリシー」の「カラー変更なし」以外のオプションでは、作
業用スペースとして使用する ICC プロファイルを指定するために、変換済み
PDF ファイルのグレースケール、RGB、CMYK の各カラースペースを定義および
補正します。
●
●
●
「グレー」では、ファイルに含まれるすべてのグレースケール画像のカラースペー
スを定義するプロファイルを選択します。このオプションは、「カラーマネジメン
ト用にすべてタグ付け」または「カラーマネジメント用に画像だけタグ付け」オプ
ションを選択した場合だけ使用できます。グレー画像用のデフォルトの ICC プロ
ファイルは、「Dot Gain 20%」です。「なし」を選択すると、グレースケール画
像は変換されません。
「RGB」では、ファイルに含まれるすべての RGB 画像のカラースペースを定義す
るプロファイルを選択します。通常はデフォルトの「sRGB IEC61966-2.1」で問
題ありません。このプロファイルは業界標準になりつつあり、多くの出力デバイス
で認識されます。「なし」を選択すると、RGB 画像は変換されません。
「CMYK」では、ファイルに含まれるすべての CMYK 画像のカラースペースを定
義するプロファイルを選択します。デフォルトは「U.S.Web Coated(SWOP)
v2」です。「なし」を選択すると、CMYK 画像は変換されません。
注意:これら 3 つの作業用スペースのすべてに対して「なし」を選択すると、
「カラー変更なし」オプションを選択したのと同じ結果になります。
ICC プロファイル(印刷・出力会社に送るプロファイルなど)を追加した
い場合は、推奨保存先の、Windows¥System32¥spool¥DRIVERS¥Color フォル
ダ(Windows)またはシステムフォルダ内の ColorSync フォルダ(Macintosh)
にコピーします。
キャリブレーションされた CMYK カラースペースの CMYK を維持
デバイスに依存しない CMYK カラースペース(CIEBasedDEFG)のカラー値の処
理方法を定義します。このオプションを選択すると、デバイスに依存しないカラー
値はデバイスに依存する(DeviceCMYK)値として処理され、デバイスに依存し
ないカラースペースは無視されて破棄されます。このオプションを選択しない場
合、デバイスに依存しないカラースペースは CMYK 作業スペースに変換されま
す。このオプションは、カラーマネジメントポリシーメニューで「すべて CMYK
色に変換」を選択した場合にのみ使用できます。PDF/X-1a 設定ファイルでは、カ
ラーマネジメントポリシーが「すべて CMYK 色に変換」に設定され、このオプ
ションが選択されます。
アンダーカラーリムーバルと墨版合成を保存
これらの設定が PostScript ファイル内にある場合に保存します。墨版合成を設定
すると、特定の色を再現するときに使用する黒の量が計算されます。アンダーカ
ラーリムーバル(UCR)を設定すると、墨版合成によって追加された黒の量に応
じて、シアン、マゼンダおよび黄の量が減らされます。UCR を設定すると使用す
るインキが少なくて済むので、通常、新聞紙やコーティングされていない用紙に利
用されます。
ハーフトーン情報を保存
ファイルに含まれるハーフトーン情報を保存します。ハーフトーン情報は、用紙の
特定の場所でハーフトーンデバイスから供給されるインキの量をコントロールする
ドットから構成されます。ドットのサイズと密度を変えることにより、グレーや連
続色の変化が生まれます。CMYK 画像には 4 つのハーフトーンスクリーンが使用
されます。印刷工程では、それぞれの色のインキにハーフトーンスクリーンが 1
つずつ割り当てられます。
従来の印刷工程では、1 枚のフィルムと画像の間にハーフトーンスクリーンを 1
枚置き、そのフィルムを露光させてハーフトーンが作成されました。Adobe
Photoshop などの電子的なワークフローでは、フィルムや紙に出力する前に、
ハーフトーンスクリーンの属性を指定することができます。ハーフトーン情報は、
特定の出力デバイスでの使用にのみ対応します。
トランスファ関数が見つかった場合
PDF ファイルのトランスファ関数を処理する方法を指定します。トランスファ関
数は芸術的効果を出すためのもので、特定の出力デバイスの特徴を補正するために
使用されます。例えば、ある特定のイメージセッタで出力するファイルでは、その
プリンタに常駐するドットゲイン補正用トランスファ関数が使用されます。
●
●
●
「削除」を選択すると、すべての適用したトランスファ関数を削除します。適用し
たトランスファ関数は、ソース PostScript ファイルを作成した同じデバイスに
PDF ファイルを出力する場合以外は、削除する必要があります。
「保存」を選択すると、画像がフィルムに転写されるときに発生するドットゲイン
やドットロスの補正に使用されるトランスファ関数が保存されます。ドットゲイン
は、印刷画像を構成するインキドットがハーフトーンスクリーンのドットよりも大
きい場合(例えば、用紙の上で染みて広がるなど)に発生します。ドットロスは印
刷画像のドットのほうが小さい場合に発生します。このオプションでは、トランス
ファ関数はファイルの一部として保存され、ファイルが出力されるときにそのファ
イルに適用されます。
「適用」を選択すると、トランスファ関数は保存されませんが、ファイルに適用さ
れ、ファイルに含まれる色を変更します。これはファイルにカラーの効果を出す目
的で使用します。
詳細設定オプション
「詳細設定」オプションでは、PDF ファイルに保存する DSC コメントの指定、お
よび PostScript からの変換に影響するその他のオプションの設定方法の指定を行
います。PostScript ファイルの DSC コメントには、ファイルに関する情報(作成
元のアプリケーション、作成日、用紙の向きなど)、およびファイル内のページを
記述するための情報(prologue の開始ステートメントと終了ステートメントな
ど)が入っています。DSC コメントは、文書を印刷したり出版したりする場合に
便利です。
「詳細設定」オプションを設定する場合は、PostScript 言語、および PostScript
ファイルがどのように PDF に変換されるのかを理解しておくことが必要です。詳
しくは、アドビ システムズ社の Web サイトにある http://partners.adobe.com/
links/acrobat(英語のみ)で『PostScript Language Reference, Third Edition』
(Addison-Wesley 社出版)および『PDF Reference, Fifth Edition, Version
1.6』を参照してください。
注意:「ASCII フォーマット」オプションは Distiller からは削除されましたが、
Distiller パラメータとしては使用できます。詳しくは、アドビ システムズ社の
Web サイト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)で『Acrobat
Distiller Parameters』を参照してください。
Adobe PDF 設定ダイアログボックスに表示した詳細設定パネル
PostScript ファイル内の Adobe PDF 設定を優先する
現在の PDF 設定ファイルではなく PostScript ファイルに保存されている設定を
使用します。PostScript ファイルを処理する前にファイルにパラメータを入れて
おくと、テキストやベクトルオブジェクトの圧縮、サンプリングされた画像のダウ
ンサンプルやエンコーディング、Type 1 フォントの埋め込み、および Type 1 マ
ルチプルマスターフォントの使い方などを管理することもできます。詳しくは、ア
ドビ システムズ社の Web サイト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英
語のみ)で『Acrobat Distiller Parameters』を参照してください。
PostScript XObject を使用
PostScript XObject は、PDF ファイルを PostScript プリンタで印刷するときに使
用する PostScript コードの一部を格納します。PostScript XObject は、通常の
PDF または印刷方法では達成できない特殊な効果を特定のプリンタで達成する場
合などに使用します。PostScript XObject が必要になる例は少なく、管理された
ワークフローで代替オプションがない場合にのみ使用してください。PostScript
XObject は、それを Distiller で生成する方法が PostScript 情報に含まれている場
合にのみ生成されます。このオプションを表示するには、デフォルト設定メニュー
から「標準」オプションまたは「最小ファイルサイズ」オプションを選択する必要
があります。
グラデーションをスムーズシェーディングに変換
グラデーションを Acrobat 4.0 以降のスムーズシェーディングに変換します。こ
れにより、PDF ファイルが小さくなり、最終的な出力結果の品質も向上します。
Distiller では、Adobe Illustrator、Adobe InDesign、Macromedia FreeHand、
CorelDRAW、Quark XPress および Microsoft PowerPoint からのグラデーショ
ンを変換できます。
曲線のコントロールポイントを減らす
CAD 図面で曲線を作成するためのコントロールポイント数を減少し、PDF ファイ
ルサイズを小さくし、画面での描画を高速にします。このオプションについて詳し
くは、アドビ システムズ社の Web サイト http://partners.adobe.com/links/
acrobat(英語のみ)で『Acrobat Distiller Parameters』を参照してください。
copypage の動作を PostScript レベル 2 互換にする
PostScript 3 ではなく、PostScript レベル 2 で定義された copypage オペレータ
を使用します。このオプションを選択すると、copypage オペレータによってペー
ジコピーの処理が行われます。このオプションを選択しない場合、showpage オペ
レータが同等の処理を実行しますが、グラフィック状態の再初期化は行われませ
ん。
オーバープリント設定を維持
PostScirpt ファイルに存在するすべてのオーバープリント設定を保持します。
オーバープリントとは、2 色以上のインキを重ね刷りすることです。例えば、シア
ンのインキを黄色のインキの上にオーバープリントすると緑色になります。オー
バープリントしない場合は、下の黄色は印刷されず、シアンになります。
オーバープリントのデフォルトをノンゼロオーバープリントにする
CMYK 値がゼロであるオーバープリントオブジェクトがその下にある CMYK オ
ブジェクトを抜き合わせないようにします。このオプションを指定すると、PDF
ファイルに存在するすべてのオーバープリントオブジェクトに "OPM 1" というグ
ラフィックパラメータが挿入されます。
PDF ファイル内に Adobe PDF 設定を保存
PDF ファイルの作成に使用する設定ファイルを埋め込みます。拡張子が .
joboptions である設定ファイルを、Acrobat の添付ファイルタブ(文書/ファイ
ルを添付)で開いて表示することができます。PDF 設定ファイルは、PDF ファイ
ル内にある EmbeddedFiles ツリーの 1 アイテムになります。詳しくは、アドビ
システムズ社の Web サイトにある http://partners.adobe.com/links/acrobat
(英語のみ)で『PDF Reference, Fifth Edition, Version 1.6』を参照してくださ
い。
可能な限り JPEG 画像データを変換しない
圧縮済み JPEG 画像(DCT エンコーディングによって既に圧縮されている画像)
を、再圧縮せずに処理します。このオプションを選択すると、JPEG 画像が破損し
ていないかどうかを確認するために Distiller で JPEG 画像が圧縮解除されます。
ただし、有効な画像は再圧縮されないので、元の画像がそのまま処理されます。こ
のオプションを選択すると、圧縮解除だけが行われ、再圧縮は行われず、画像デー
タとメタデータが保存されるので、パフォーマンスが向上します。
Portable Job Ticket を PDF 内に保存
PostScript Job Ticket を PDF ファイル内に保存します。この Job Ticket は、内
容に関するものではなく、ページサイズ、解像度、トラッピング設定など、
PostScript ファイルに関する情報です。この情報は、後で印刷・出力会社に依頼
したり、PDF を印刷したりする際に使用できます。
Prologue.ps と Epilogue.ps を使用
Prologue ファイルと Epilogue ファイルを各ジョブとともに送信します。
Prologue.ps ファイルを使用すると、各 PostScript ジョブの変換時に最初に実行
するカスタム PostScript コードを追加できます。このファイルは、ジョブにカ
バーページを追加したり、PostScript ジョブの実行中に統計情報を収集する
PostScript 手順を定義したりするなど、多くの用途に使用できます。Epilogue.ps
ファイルを使用すると、変換する各 PostScript ジョブの最後に実行するカスタム
PostScript コードを追加できます。このファイルは、変換時に収集したジョブ統
計情報を一覧表示して印刷する PostScript 手順を定義するなど、多くの用途に使
用できます。
サンプルの Prologue.ps ファイルと Epilogue.ps ファイルは、Documents and
Settings¥All Users¥Shared Documents¥Adobe PDF 7.0¥Data(Windows)お
よび /Library/Application Support/Adobe PDF/Data(Macintosh)にありま
す。
注意:Prologue.ps ファイルと Epilogue.ps ファイルは、正しい場所に保存されて
いないと処理されません。これら 2 つのファイルは合わせて使用する必要があり
ます。Prologue ファイルと Epilogue ファイルが監視フォルダの in フォルダおよ
び out フォルダと同じレベルにある場合、Prologue ファイルと Epilogue ファイ
ルは、Distiller フォルダにあるファイルの代わりに使用されます。
ジョブ定義形式(JDF)ファイルを作成
印刷機用ファイルの情報を含む、標準化された XML ベースの Job Ticket を生成
します。
DSC コメントを処理
PostScript ファイルにある DSC(文書構造化)情報を維持します。
●
●
●
●
●
「DSC の警告をログ」を選択すると、処理中に発生した、問題のある DSC コメ
ントに関する警告メッセージが表示され、ログファイルにメッセージが追加されま
す。
「DSC から EPS 情報を保存」を選択すると、EPS ファイルを作成したアプリケー
ションや作成日などの情報が保存されます。このオプションを選択しない場合は、
左上のオブジェクトの左上隅と右下のオブジェクトの右下隅に合わせてページサイ
ズが調整され、ページが中央に配置されます。
「OPI コメントを保存」を選択すると、Open Prepress Interface(OPI)のバー
ジョン 1.3 および 2.0 をサポートするサーバ上の高解像度画像で For Placement
Only(FPO)画像やコメントを置き換えるために必要な情報が保存されます。
OPI について詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイトにある http://
partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)を参照してください。
「DSC の文書情報を保存」を選択すると、タイトル、作成日、時間などの情報が
保存されます。Acrobat で PDF ファイルを開き、ファイル/文書のプロパティ/
概要を選択すると、文書の概要ダイアログボックスにこれらの情報が表示されま
す。
「EPS ファイルのページサイズ変更とアートワークの中央配置」を選択すると、
EPS 画像が中央に配置され、画像に合わせてページサイズが変更されます。この
オプションは、EPS ファイルを 1 つだけ処理するジョブにのみ適用できます。
規格オプション
PDF ファイルを作成する前に、PostScript ファイルの内容を確認し、PDF/X1-a、
PDF/X-3 または PDF/A の基準を満たしているかどうかを確認できます。PDF/X
準拠ファイルについては、規格パネルでオプションを選択することにより、
PostScript ファイルがその他の基準を満たすように設定することもできます。こ
れらのオプションが使用可能かどうかは、選択した規格に応じて異なります。
PDF/X 規格は、グラフィックコンテンツ変換に関する ISO 規格です。これらの規
格では、すべてのフォントを埋め込み、適切な PDF のバウンディングボックスを
指定し、カラーは CMYK、特色または両方を使用する必要があります。PDF/X-3
準拠の文書では、補正 RGB(CalRGB)カラーを使用できます。PDF/X 準拠ファ
イルには、使用する印刷条件に関する情報を含める必要があります。PDF/X 準拠
ファイルのデフォルトの出力インテントプロファイル名は、次のとおりです。
●
●
●
U.S. Web Coated (SWOP) v2(PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003)
Euroscale coated v2(PDF/X-3:2002、PDF/X-3:2003)
Japan Color 2001 Coated(日本語 PDF/X)
PDF/X 準拠
これらのファイルは、主に高解像度出力の印刷工程における PDF ファイル交換用
標準形式として使用されています。印刷工程用の PDF 文書を作成しない場合は、
PDF/X オプションは無視してかまいません。プリフライト機能を使用して、PDF/
X 準拠の PDF ファイルから PDF/X ファイルを作成することもできます(詳しく
は、PDF/X 互換ファイルの作成と検証を参照してください)。
注意:Microsoft Word などのアプリケーションで PDFMaker を使用してファイ
ルを PDF に変換する場合、PDF/X 準拠ファイルは作成されません。
PDF/A 準拠
これらのファイルは主にアーカイブ用です。長期保存を目的とした文書には、その
存続期間中に開いて表示するために必要な情報のみを含めます。例えば、PDF/A
準拠ファイルにはテキスト、ラスター画像、ベクトルオブジェクトのみを含めるこ
とができます。暗号化したりスクリプトを含めることはできません。さらに、文書
を作成したとおりに開いて表示できるようにすべてのフォントを埋め込む必要があ
ります。したがって、PDF/A 準拠の文書はハイエンド用途向けの PDF/X 準拠の
文書よりも「軽く」なります。
注意: PDF/A 準拠ファイルを作成するための監視フォルダを設定する場合は、監
視フォルダにセキュリティを追加しないでください。PDF/A 規格では暗号化を使
用できません。
Adobe PDF 設定ダイアログボックスに表示した規格パネル
準拠する規格
ファイルが選択した規格に準拠しているかどうか、および準拠していない場合はど
のような問題が発生しているかを示すレポートを生成します。.log ファイルは、
PDF と同じフォルダに作成されます。
注意: Acrobat 6.0 で PDF/X-1a と PDF/X-3 の両方の規格に準拠していた PDF
ファイルは、Acrobat 7.0 ではデフォルトで PDF/X-1a に準拠します。
準拠していない場合の処理
PostScript ファイルが規格の要件に準拠していない場合に PDF ファイルを作成す
るかどうかを指定します。
●
●
「続行」を選択すると、PDF ファイルが作成され、問題がレポートに示されま
す。
「ジョブをキャンセル」を選択すると、選択されたレポートオプションの PDF/X
要件を PostScript ファイルが満たす場合のみ PDF ファイルが作成され、そうで
ない場合はジョブがキャンセルされます。
エラーとしてレポート
このオプションが選択されていて、仕上がりサイズまたはアートサイズがどのペー
ジにもない場合は、PostScript ファイルに noncompliant のフラグが付けられま
す。
仕上がりサイズをメディアサイズからのオフセットで指定(ポイント)
仕上がりサイズもアートサイズも指定されていない場合に、各ページのメディアサ
イズに対するオフセットに基づいて仕上がりサイズの値を設定します。仕上がりサ
イズがメディアサイズより大きくなることはありません。このオプションでは、
Adobe PDF 設定ダイアログボックスの一般パネルで指定した単位を使用します。
裁ち落としサイズをメディアサイズに設定
裁ち落としサイズが指定されていない場合に、メディアサイズの値を裁ち落としサ
イズに使用します。
裁ち落としサイズを仕上がりサイズからのオフセットで指定(ポイント)
裁ち落としサイズが指定されていない場合に、各ページの仕上がりサイズに対する
オフセットに基づいて裁ち落としサイズの値を指定します。裁ち落としサイズが、
仕上がりサイズより小さくなることはありません。このオプションでは、Adobe
PDF 設定ダイアログボックスの一般パネルで指定した単位を使用します。
出力インテントのプロファイル
文書を作成するために必要な印刷条件を示します。文書は PDF/X に準拠している
必要があります。文書に出力インテントのプロファイル名が指定されていない場合
は、ここで選択した値が使用されます。一覧からプロファイルを選択するか、出
力 ID を使用する場合は出力 ID を入力することができます。文書内で出力インテ
ントを指定することがワークフローで必要な場合は、「なし」を選択します。要件
を満たさない文書は、準拠しているかどうかのチェックに失敗します。詳しくは、
オプションの隣のボタン(?)をクリックしてください。
出力条件 ID
出力インテントのプロファイル名のレジストリで指定した参照名を示します。詳し
くは、オプションの隣のボタン(?)をクリックしてください。
出力条件
対象の印刷条件を記述します。このエントリは、PDF 文書の受信者に便利です。
詳しくは、オプションの隣のボタン(?)をクリックしてください。
レジストリ名(URL)
出力インテントプロファイルに関する詳細を検索するための Web アドレスを示し
ます。この URL は、ICC レジストリ名として自動的に入力されます。レジストリ
名は省略可能ですが、入力することをお勧めします。詳しくは、オプションの隣の
ボタン(?)をクリックしてください。
トラッピング
文書内のトラッピングの状態を示します。PDF/X に準拠するためには、True また
は False の値が必要です。文書でトラッピング状態が指定されていない場合は、
ここで指定する値が使用されます。文書でトラッピング状態を指定することがワー
クフローで必要な場合は、「不明を維持」を選択します。要件を満たさない文書
は、準拠しているかどうかのチェックに失敗します。詳しくは、オプションの隣の
ボタン(?)をクリックしてください。
カスタム PDF 設定を他のユーザが使用できるようにする方法
設定を再使用したり、他のユーザと設定を共有したりできます。カスタム設定
ファイルをデフォルトの設定フォルダに保存すると、すべてのユーザが使用で
き、「デフォルト設定」ポップアップメニューに含まれます。また、別の場所に
保存した PDF 設定ファイルを「デフォルト設定」ポップアップメニューに追加
することもできます。
カスタム PDF 設定を「デフォルト設定」ポップアップメニューに追加するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
.joboptions ファイルを Distiller ウィンドウ上にドラッグします。
Acrobat Distiller で、設定/Adobe PDF 設定の追加を選択し、目的の PDF 設定
ファイルをダブルクリックします(PDF 設定ファイルの拡張子は .joboptions で
す)。その設定ファイルが、選択されたオプションとして「デフォルト設定」
ポップアップメニューに表示されます。
PDF 設定ファイルをデフォルトフォルダにドラッグした場合も、そのファイルが
「デフォルト設定」ポップアップメニューから選択できるオプションになりま
す。
画像の圧縮とダウンサンプル
PostScript ファイルを PDF に変換するときに、テキストおよびラインアート
(ベクトルオブジェクトとも呼ばれます)の圧縮と、カラー画像、グレースケー
ル画像、白黒画像の圧縮およびダウンサンプルを行うことができます。ライン
アートは数式で記述されたグラフィックのことで、通常、Adobe Illustrator など
の描画アプリケーションで作成します。画像はピクセルで構成されており、ペイ
ントアプリケーションで作成したり、スキャナで取り込んで作成します。白黒画
像には、ペイントアプリケーションで作成した白黒イラストや 1 ビットの色深度
でスキャンした画像が含まれます。例えば、Photoshop では画像を扱います。
ダウンサンプルを行うと(またはピクセルの数を減らすと)、画像から情報が削
除されます。Distiller では、補間方法としてバイリニア法によるダウンサンプ
ル、バイキュービック法によるダウンサンプル、またはニアレストネイバー法に
よるサブサンプルを指定することにより、ピクセルをどのように削除するかを決
定します。圧縮とダウンサンプルを適切に設定すると、PDF ファイルの詳細や正
確さをほとんど損なうことなく、ファイルサイズを大幅に縮小することができま
す。
関連項目:
圧縮方法
画像ごとに異なる設定の適用
圧縮方法
Distiller では、テキストとラインアートに ZIP 圧縮、カラー画像とグレースケー
ル画像に ZIP または JPEG 圧縮、白黒画像に ZIP、CCITT Group 3、CCITT
Group 4 または Run Length 圧縮を使用します。
各種アートタイプに適した圧縮方法 A. ZIP B.JPEG C.CCITT D.Run Length
選択できる圧縮方法は次のとおりです。
●
ZIP は、同じ色が使用された大きな領域や繰り返しのパターンを含んだ画像に適
しています。例えば、スクリーンショット、ペイントアプリケーションで作成し
た単純な画像、繰り返しのパターンが使用されている白黒画像などを圧縮するの
に使用します。ZIP 圧縮には 4-bit と 8-bit のオプションがあります。4-bit 画像
に 4-bitの ZIP 圧縮を、4-bit または 8-bit 画像に 8-bit の ZIP 圧縮を使用した場
合は、劣化がありません。つまり、データが削除されずにファイルサイズが縮小
されるので、画質に影響がありません。ただし、8-bit 画像に 4-bit の ZIP 圧縮
を適用すると、データが削除され、画質が落ちる可能性があります。
注意:アドビ システムズ社の ZIP フィルタでは、Jean-loup Gailly と Mark
Adler によって開発された zlib パッケージを使用しています。
●
JPEG(Joint Photographic Experts Group)は、グレースケール画像やカラー画
像に適しています。例えば、画面や印刷では再現できない詳細なデータを含む連
続階調の写真などを圧縮するのに使用します。JPEG は劣化を伴う圧縮形式で
す。つまり、画像データの一部が削除され、画質が落ちますが、情報の損失を最
小限に抑えてファイルサイズを縮小できます。JPEG 圧縮はデータを削除するの
で、ZIP 圧縮よりも大幅にファイルサイズを縮小することができます。
Acrobat の JPEG 圧縮には、最高品質(圧縮を最小限に抑え、データ損失を最小
限に抑える)から最低品質(最大限に圧縮するため、データ損失も最大になる)
までの 6 段階のオプションがあります。最高品質と高品質の設定では失われる詳
細情報が非常にわずかなので、人間の目では圧縮されていることがほとんどわか
りません。一方、最低品質と低品質の設定では、濃淡のむらができ、モザイク調
になる場合があります。通常は、中間品質に設定すると、画質とファイルサイズ
のバランスがちょうど良く、高品質を保つと同時にファイルサイズも適度に小さ
くなります。
●
●
CCITT(International Coordinating Committee for Telephony and
Telegraphy)は、ペイントアプリケーションで作成した白黒画像や、1 ビットの
色深度でスキャンした画像などに適しています。CCITT 圧縮ではデータの損失は
ありません。Acrobat の CCITT 圧縮には、Group 3 と Group 4 のオプションが
あります。CCITT Group 4 は、ほとんどの白黒画像に適した汎用オプションで
す。CCITT Group 3 は、多くのファックス機器で利用されている圧縮方法で、
白黒画像を一度に 1 行ずつ圧縮します。
Run Length はデータの損失がない圧縮オプションです。白や黒の大きな領域を
含む画像に適しています。
画像ごとに異なる設定の適用
通常、Distiller で PDF ファイルに変換するときは、ファイルに含まれるすべて
の画像に圧縮の設定を適用します。ファイルに含まれる各画像をそれぞれ異なる
方法で圧縮およびダウンサンプルする場合は、次のような操作を行うことができ
ます。
●
●
●
●
Distiller でファイルを処理する前に、Adobe Photoshop を使用して画像のリサ
ンプルと圧縮を実行します。この場合は、Distiller の圧縮とダウンサンプルまた
はサブサンプル(ニアレストネイバー法)の設定を解除します。
異なる方法で処理したい文書内の各部分の PostScript ファイルを個別に作成し、
各部分に異なる圧縮オプションを適用して PDF ファイルに変換します。次に、
Acrobat を使用してファイルを 1 つにまとめます(詳しくは、PDF 文書の結合
を参照してください)。
カラー、グレースケール、および白黒の画像を作成します。次に、各画像の圧縮
とダウンサンプルを別々に設定します。
PostScript ファイルの画像の直前に Distiller のパラメータを挿入します。この方
法は、文書内の各画像を異なる方法で処理したい場合に使用します。この方法
は、PostScript プログラミングの知識が必要となるため、最も困難です。パラ
メータの使い方について詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト http://
partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)で『Acrobat Distiller
Parameters』を参照してください。
注意:挿入された Distiller パラメータを適用するには、「PostScript ファイル内
の Adobe PDF 設定パラメータを優先する」を選択します。このオプションは、
Distiller の Adobe PDF 設定ダイアログボックスの詳細設定パネルにあります。
ただし、このオプションを選択すると、Adobe PDF のダイアログボックスで選
択した設定が無視されます。
フォントへのアクセスとフォントの埋め込み
PostScript ファイルを PDF に変換するときに PDF ファイルに適切な情報を挿入
するには、Distiller がファイルのフォントにアクセスする必要があります。
Distiller がファイルのフォントにアクセスするには、次のような方法がありま
す。
●
●
●
Type 1 フォント、TrueType フォントおよび OpenType フォントは、
PostScript ファイルに含めることができます。PostScript ファイルにフォント情
報を含める方法については、PostScript ファイルの作成に使用するアプリケー
ションとプリンタドライバに添付されているマニュアルを参照してください。
Type 1 フォントと OpenType フォントは、Distiller が監視するフォントフォル
ダに含めることができます。フォントは PostScript ファイル内で名前で呼び出さ
れ、Distiller がフォルダ内を検索して実際のフォントを取得します。
Acrobat には、中国語(簡体)、中国語(繁体)、日本語および韓国語の一般的
なフォントの幅情報フォントが含まれています。これらのフォントがお使いのコ
ンピュータで使用できることを確認してください。これらのフォントを
Windows にインストールするには、Acrobat のインストール時に「すべて」を
選択するか、または「カスタム」を選択して「日中韓言語サポート」オプション
を選択します。Macintosh では、日中韓言語のフォントは自動的にインストール
されます。
注意:Distiller は、Type 32 フォントをサポートしていません。
関連項目:
フォントの追加と削除
フォントの埋め込みと置き換えについて
フォントが埋め込まれていない PDF 文書のプレビュー
PostScript フォント名の確認
フォントの追加と削除
Acrobat には、Distiller が監視するデフォルトのフォントフォルダが用意されて
います。ユーザが独自のフォントフォルダを追加することもできます。変換中の
PostScript ファイルがフォントを参照していてもそのフォントが PostScript ファ
イルに含まれていない場合は、Distiller がこれらのフォルダからフォント情報を
入手します。
デフォルトでは、次の Windows フォルダでフォントが検索されます。
●
●
Acrobat フォルダの ¥Resource¥Font
¥Windows¥Fonts
デフォルトでは、次の Macintosh フォルダでフォントが検索されます。
●
●
●
●
Acrobat フォルダの /Resource/Font
/Users/[ユーザ名]/Library/Fonts
/Library/Fonts
/System/Library/Fonts
フォントフォルダを追加または削除するには:
1. Acrobat Distiller で、設定/フォントの場所を選択します。Distiller がフォント
を探すフォルダの一覧がダイアログボックスに表示されます。これらのフォルダ
は、ハードドライブにある場合もネットワーク上にある場合もあります。
フォルダ名の左にフォルダアイコンが表示されている場合には、そのフォント
フォルダを使用することができます。アイコンが表示されない場合や x 印の付い
たアイコンがフォルダ名とともに表示される場合は、フォルダへの接続が切断さ
れている可能性があります。その場合は、接続し直す必要があります。
2. フォントフォルダを追加するには、「追加」をクリックし、追加するフォルダを
選択して、「OK」(Windows)または「開く」(Macintosh)をクリックしま
す。
注意:Distiller がアクセスするフォントフォルダの場所を移動した場合は、この
ダイアログボックスを使用して、一覧にある以前の場所のフォルダを削除し、新
しい場所を追加します。
3. フォントフォルダを削除するには、フォルダを選択し、「削除」をクリックしま
す。
4. 「欧文基本書体の TrueType バージョンは無視する」を選択し、PostScript 3
フォントコレクション内のフォントと同じ PostScript フォント名を持つ
TrueType フォントを使用しないよう設定することもできます。
5. 「OK」をクリックします。
フォントの埋め込みと置き換えについて
フォントは、埋め込みを許可するフォントベンダによる設定をフォントが含んで
いる場合のみ、埋め込むことができます。フォントを埋め込むと、ファイルを表
示または印刷するときにフォントの置き換えが行われず、元のフォントでテキス
トが表示されます。文書で 2 バイトフォント(日中韓言語で共通して使用される
フォント形式)を使用しない限り、埋め込みによるファイルサイズの増加はわず
かです。
フォント全体を埋め込んだり、ファイル内で使用している文字のサブセットだけ
を埋め込んだりできます。フォントを埋め込むと、PDF ファイル内に独自のフォ
ント辞書を作成し、印刷時に自分のフォントおよびフォントメトリックスを使用
するようにできます。これにより、例えばサービスプロバイダが表示または印刷
する際に、サービスプロバイダのバージョンではなく自分のバージョンの
Adobe Garamond® が使用されるように設定できます。
フォントの制限により Acrobat でフォントを埋め込めなかった欧文フォントは、
PDF ファイルの表示または印刷時にオリジナルのフォントにアクセスできない場
合、一時的に Multiple Master 書体に置き換えられます。セリフ(明朝体)フォ
ントがない場合は AdobeSerifMM に、サンセリフ(ゴシック体)フォントがな
い場合は AdobeSansMM に置き換えられます。
元の文書の改行および改ページを維持するために、Multiple Master 書体を適宜
伸ばしたり縮めたりできます。置き換えでは、常に元の文字の形状がそのまま保
たれるわけではありません。特にスクリプト書体などの特別な文字では、元の形
状を再現するのが難しい場合があります。2 バイトテキストでは、インストール
されている日中韓言語キットのフォント、またはシステムにインストールされて
いる類似フォントが使用されます。一部の言語のフォントやエンコーディングが
不明のフォントは置き換えられません。このような場合は、テキストが黒丸
(ビュレット)で表示されます。
文字が特殊な場合(左)、置換フォントが一致しない場合(右)
Acrobat では、Type 1 フォント、TrueType フォントと OpenType フォントを
PDF ファイルに埋め込むことができます。PDF ファイルにフォントを埋め込ん
でおくと、ファイルを読むユーザのシステムに同じフォントがインストールされ
ていなくても、ファイルを開いたり印刷したりするときにフォントが置き換えら
れることがありません。Type 1 フォント、TrueType フォント、OpenType
フォントが PostScript ファイルに含まれている場合や Distiller が監視するフォ
ントフォルダに入っていて埋め込みの制限がない場合は、これらのフォントを埋
め込むことができます。
注意:PostScript ドライバで一度使用された TrueType フォントを、検索、コ
ピー、切り取りまたは貼り付けできなくなる場合があります。このような問題を
防ぐには、PostScript ファイルを作成したのと同じシステムで Acrobat を使用
し、PostScript ファイルで使用されている TrueType フォントをシステムにもイ
ンストールしてください。
フォントが埋め込まれていない PDF 文書のプレビュー
埋め込むフォントを決めるときには、置換フォントが PDF 文書でどのように表
示されるかをプレビューすることをお勧めします。
フォントが埋め込まれていない PDF 文書をプレビューするには:
Acrobat で、アドバンスト/ローカルフォントを使用を選択し、システムにイン
ストールされているフォントを無視するかどうかを指定します。「ローカルフォ
ントを使用」を選択しない場合は、埋め込まれていないすべてのフォントの代わ
りに置換フォントを使用して、PDF ファイルが表示されます。フォントの置き換
えができない場合は、そのフォントのテキストが黒丸で表示され、エラーメッ
セージが表示されます。置換フォントを使用して PDF ファイルを印刷すること
もできます。
PostScript フォント名の確認
Adobe PDF 設定ダイアログボックスのフォントパネルでフォント名を手動で入
力する場合は、PDF ファイルを使用して、名前の正確なスペルを確認できます。
PostScript フォント名を確認するには:
1. 任意のアプリケーションで、フォント名を確認したいフォントを使用した 1 ペー
ジの文書を作成します。
2. その文書から PDF ファイルを作成します。
3. この PDF ファイルを Acrobat で開き、ファイル/文書のプロパティ/フォント
を選択します。
4. フォント情報ダイアログボックスに表示されたフォント名を、正確なスペルで、
大文字と小文字を区別し、ハイフンも含めて正確に写し取ります。
5. 「OK」をクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
Adobe PDF コンテンツの保存および変換
PDF ファイルの保存
PDF ファイルサイズの縮小
PDF 文書の別のファイル形式への変換
画像の画像形式への変換
PDF ファイルの保存
Adobe Acrobat Professional で PDF 文書に対して注釈を追加するなどの変更を
行った場合、その PDF ファイルを保存するか、または PDF ファイルのコピーを
保存することで、その変更を保存することができます。ファイルへの変更を累積
的に保存し、問題が発生した場合には変更内容を復元することもできます。
注意:電子署名された PDF 文書を保存すると、署名は無効になります。
関連項目:
文書への変更の保存
変更内容の消失の防止と復元
文書への変更の保存
文書のプロパティで変更が許可されている場合は、現在の PDF 文書への変更を
保存することができます。プロパティで変更が許可されていない場合は、新しい
PDF ファイルに変更を保存できます。
PDF 文書への変更を保存するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
現在の文書への変更を保存するには、ファイル/上書き保存(Windows)または
ファイル/保存(Macintosh)を選択します。
変更した文書を新しいファイルとして保存するには、ファイル/名前を付けて保
存(Windows)またはファイル/別名で保存(Macintosh)を選択します。
「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Macintosh)で、
「Adobe PDF ファイル」を選択します。ファイルの名前と保存先を指定し、
「保存」をクリックします。
PDF ファイルを最後に保存した状態に戻すには:
ファイル/復帰を選択し、「復帰」をクリックします。
変更内容の消失の防止と復元
自動保存機能では、指定した場所にファイルの変更内容を累積的および定期的に
保存することにより、作業内容が万一の停電で失われるのを防ぎます。自動保存
で元のファイルは変更されません。変更内容の自動保存ファイルが作成されるた
め、停電やその他の問題が発生した場合に変更内容を復元できます。自動保存
ファイルには、前回の自動保存以降に、開いているファイルに対して行った変更
内容が保存されます。Acrobat を再起動したときに、元のファイルに変更内容を
適用できます。失われる作業内容の量は、保存を実行する時間間隔の設定と、シ
ステムの問題が発生したタイミングによって異なります。ファイルを閉じたり、
手動で保存したり、またはファイルを最後に保存した状態に戻すと、自動保存
ファイルは削除されます。頻繁に自動保存を行うことによってデータの消失を防
ぐことができ、電子メールベースのレビューに注釈を追加する場合など、文書に
広範囲の変更を加える場合に特に便利です(詳しくは、電子メールベースのレ
ビューへの参加を参照してください)。
自動保存ファイルに含まれる新しい情報の量は、Acrobat で自動保存ファイルを
保存する頻度によって異なります。例えば、自動保存ファイルを 15 分ごとに保
存する場合、問題が発生する直前の 14 分間の作業内容は自動保存ファイルに含
まれません。
注意:スクリーンリーダーなどの支援テクノロジを使用する場合、ファイルを再
読み込みしたときに作業していた場所がわからなくならないように、自動保存機
能を無効にすることができます。
次のような場合は、自動保存機能はサポートされません。
●
●
●
文書のセキュリティが変更されている場合。文書のセキュリティを変更すると、
自動保存が無効になり、文書のプロパティダイアログボックスのセキュリティパ
ネルにメッセージが表示されます。文書の変更内容の自動保存を再度有効にする
には、文書を保存する必要があります。
WebCapture 機能を使用して文書を作成した場合や、大きな PDF 文書から文書
を抽出した(文書/ページの抽出)場合、文書の変更内容の自動保存を有効にす
るには、文書を保存する必要があります。
Web ブラウザで文書を表示している場合や、Object Linking and Embedding
(OLE)をサポートしているコンテナ文書に文書が組み込まれている場合。この
ような文書は、デフォルトのファイルシステムの外部で表示されるため、自動保
存をサポートできません。
自動保存を設定するには:
1. 編集/環境設定/一般(Windows)または Acrobat/環境設定/一般
(Macintosh)を選択します。
2. 「文書の変更内容を一時ファイルに自動的に保存する間隔 xx 分(1 ∼ 99)」を
選択または選択解除します(このオプションはデフォルトでオンになっており、
間隔は 5 分に設定されています)。
3. 「分」ボックスに、Acrobat でファイルを保存する間隔を指定します。ファイル
を保存する頻度が高いほど、ファイルを開いているときにシステムがシャットダ
ウンした場合に、復元できる情報が多くなります。
予期しないシャットダウンの後でファイルを再び開くには:
1. Acrobat を起動するか、最後に作業していたファイルを開きます。
2. 確認メッセージが表示されたら、「はい」をクリックして自動保存ファイルを開
きます。複数のファイルを開いていた場合は、すべてのファイルが開きます。
3. 作業していた元のファイルと同じ名前でファイルを保存します。
PDF ファイルサイズの縮小
PDF ファイルのサイズを縮小すると、特に Web 上でアクセスする場合などに、
外観を変更することなくファイルのパフォーマンスが向上します。場合によって
は、単に「名前を付けて保存」コマンドを使用するだけで PDF ファイルのサイ
ズを縮小できます。このコマンドはファイルを再保存する操作ですが、PDF ファ
イルを生成するために使用したソースファイルは必要ありません。
PDF 文書のサイズが大きい場合、「ファイルサイズを縮小」コマンドを使用する
と、画像のリサンプル、再圧縮、フォントの埋め込み解除、文書構造の圧縮およ
び重複している背景画像や無効なしおりなどの要素をクリーンアップすることに
より、ファイルサイズを減らすことができます。ファイルサイズが既に可能な限
り縮小されている場合は、このコマンドを使用しても変化しません(詳しくは、
PDF の最適化の使用を参照してください)。
注意:電子署名された文書のファイルサイズを縮小すると、署名が無効になりま
す。
以前のバージョンとの互換性を制限することによって、よりファイルサイズを小
さくできる場合があります。この方法は、すべてのユーザが Acrobat 7.0 または
Adobe Reader 7.0 を使用できることがわかっている場合以外は推奨しません。
注意:バージョンの互換性は、PDF の最適化を使用して設定することもできま
す。
ファイルサイズを縮小するには:
1. ファイル/ファイルサイズを縮小を選択します。
2. バージョンの互換性を必要に応じて選択し、「OK」をクリックします。
注意:「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を選択した場合、文書に透明部分が含ま
れていると、透明部分は分割・統合されます。
PDF 文書の別のファイル形式への変換
PDF 文書内のテキストおよび画像は、「名前を付けて保存」(Windows)また
は「別名で保存」(Macintosh)コマンドを使用して他のファイル形式に変換す
ることができます。画像ファイル形式でファイルを保存する場合、各ページは個
別のファイルとして保存されます。また、選択ツールでテキスト、テーブルおよ
び画像を選択して PDF 文書から内容を抽出し、コピーして他のアプリケーショ
ンに貼り付けることができます。例えば、テーブルを選択し、Microsoft Excel
で開くことができます(詳しくは、テキスト、テーブルおよび画像のコピーと貼
り付けを参照してください)。
注意:コピーする PDF 文書に、テキストを表示するシステムで使用できない
フォントが含まれている場合、デフォルトのフォントが代用されます。
PDF ファイルを他のファイル形式に変換するには:
1. PDF 文書を開き、ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/
別名で保存(Macintosh)を選択します。ファイルの名前を入力して、保存する
場所を選択します。
2. 「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Macintosh)で、い
ずれかのファイル形式を選択し、変換オプションを選択します。
●
PostScript および EPS(Encapsulated PostScript)(詳しくは、PostScript また
は Encapsulated PostScript(EPS)の変換オプションを参照してください)。
●
HTML および XML(詳しくは、HTML、XML、またはテキスト形式への変換オ
プションを参照してください)。
●
JPEG および JPEG2000(詳しくは、JPEG および JPEG2000 形式の変換オプ
ションを参照してください)。
●
Microsoft Word 文書(詳しくは、リッチテキストフォーマットまたは
Microsoft Word 形式の変換オプションを参照してください)。
●
PNG(詳しくは、PNG 形式の変換オプションを参照してください)。
●
リッチテキストフォーマット(詳しくは、リッチテキストフォーマットまたは
Microsoft Word 形式の変換オプションを参照してください)。
●
テキスト(アクセシビリティ可能および書式なし)(詳しくは、アクセシビリ
ティ可能テキストへの変換およびHTML、XML、またはテキスト形式への変換オ
プションを参照してください)。
●
TIFF(詳しくは、TIFF 形式の変換オプションを参照してください)。
3. 「設定」をクリックします。「設定」ボタンがグレー表示になっている場合は、
選択した変換プロセスで使用できるオプションはありません。「OK」をクリック
して、設定を適用します。
変換の設定は、環境設定ダイアログボックスの「PDF からの変換」でも編集でき
ます(詳しくは、環境設定を参照してください)。
注意:これらの変換設定は、アドバンスト/すべての画像を書き出しで使用され
る設定とは別に保存されます(詳しくは、画像の画像形式への変換を参照してく
ださい)。
4. 「保存」をクリックして、PDF 文書を選択したファイル形式に変換します。デ
フォルトでは、元のファイル名と同じ名前に新しい拡張子が付けられ、元のファ
イルと同じフォルダに保存されます。
関連項目:
PostScript または Encapsulated PostScript(EPS)の変換オプション
HTML、XML、またはテキスト形式への変換オプション
JPEG および JPEG2000 形式の変換オプション
PNG 形式の変換オプション
TIFF 形式の変換オプション
リッチテキストフォーマットまたは Microsoft Word 形式の変換オプション
アクセシビリティ可能テキストへの変換
PostScript または Encapsulated PostScript(EPS)の変換
オプション
印刷およびプリプレスアプリケーションで使用するために、PDF 文書を
PostScript に変換できます。PostScript ファイルには、すべての DSC(文書構造
化規約)コメントと Distiller が保存している他の詳細情報を含めることができま
す。任意の PDF 文書から EPS ファイルを作成して、他のアプリケーションで挿
入したり、開いたりすることもできます。使用できるオプションは、PostScript
と EPS のどちらに文書を変換するかによって異なります。多くの場合、パネルの
下部にオプションの説明が表示されます。次の一覧に追加情報を示します。
注意:色分解用に EPS ファイルを作成する場合は、すべての画像のカラースペー
スは CMYK になります。
カラー、トンボと裁ち落とし、透明部分の分割・統合、および PostScript オプ
ションパネルについて詳しくは、出力設定の指定、トンボと裁ち落としの指定、
透明部分の分割・統合の制御およびPostScript オプションの設定を参照してくだ
さい。
プリンタ記述ファイル
PostScript プリンタ記述(PPD)は、特定の出力デバイスに合わせて PostScript
ファイルを正しくフォーマットするために必要な情報を提供するプリンタページ
記述です。「デバイスに依存しない」を選択すると、コンポジット(分版されて
いない)PostScript または EPS ファイルを作成できます。デバイスに依存せずに
色分解をすることはできません。「Acrobat のデフォルト」を選択すると、変換
の設定などがすべてデフォルトの設定に戻るため、このオプションをベースにさ
まざまな種類の PostScript を作成できます。Adobe PDF 7.0 は汎用 PostScript
ファイルとして適しており、多くのデバイスと互換性があります。
デフォルト
ダイアログボックスのすべての設定をデフォルトの設定に戻します。
ASCII またはバイナリ
画像データの出力形式を指定します。バイナリ出力にするとファイルのサイズが
小さくなる利点があります。しかし、処理の内容によってはバイナリ出力を扱う
ことができないことがあります。
PostScript
PostScript の互換性のレベルを指定します。「レベル 3」は、目的の出力デバイ
スでこの言語レベルがサポートされていることがわかっている場合にのみ使用し
てください。通常、EPS ファイルを別の文書に配置し、その文書の一部として色
分解する場合は、「レベル 2」を選択します。Microsoft Office XP およびそれ以
前のバージョンでは、画像を取り込むときに、EPS のプレビューが表示されませ
ん。Microsoft アプリケーションで使用するために EPS を書き出す場合は、「レ
ベル 2」を選択することをお勧めします。PostScript 言語レベル 1 は、Acrobat
ではサポートされなくなりました。
ページ範囲
EPS 形式で書き出す場合は、指定した範囲のページごとに別の EPS ファイルを
作成します。
HTML、XML、またはテキスト形式への変換オプション
デフォルトでは、画像は JPEG 形式に変換されます。
エンコーディング
国際標準に基づいて、テキスト文字を表すために使用されるバイナリ値を指しま
す。「UTF-8」は、1 文字あたり 1 つ以上の 8-bit バイトを使用する Unicode の
表現形式です。「UTF-16」は、1 文字あたり 1 つ以上の 16-bit バイトを使用す
る Unicode の表現です。「ISO-Latin-1」は、ASCII のスーパーセットである文
字の 8-bit 表現です。「UCS-4」は、4 オクテット単位でコーディングされた
Universal Character Set です。「HTML/ASCII」は、ANSI によって開発された
文字の 7-bit 表現です。
「マッピングテーブルのデフォルト設定を使用」を選択すると、マッピングテー
ブルで定義されているデフォルトの文字エンコーディングが使用されます。この
マッピングテーブルは、Plug-ins/SaveAsXML/MappingTables フォルダにあり
ます。このマッピングテーブルは、デフォルトの文字エンコーディングを含め、
データの出力方法の多くの特性を指定します。これらのデフォルト設定を次に示
します。
●
●
●
●
XML 形式で保存:UTF-8
テキスト形式で保存:ホストエンコーディング。オペレーティングシステムに
よって、ロケールの設定に基づいて定義されます。
HTML 3.0 形式で保存:HTML/ASCII
HTML 4.0.1 形式で保存:UTF-8
しおりを生成
HTML 文書や XML 文書のコンテンツにリンクするしおりを作成します。リンク
は、作成する HTML 文書または XML 文書の先頭に配置されます。
タグなしファイルにタグを生成
Acrobat 4.0 より前のバージョンを使用して作成された PDF ファイルなど、タグ
付けされていないファイルにタグを作成します。このオプションが選択されてい
ない場合、タグなしファイルは変換されません。
注意:タグは変換処理の一部としてのみ適用されます。変換後は無視されます。
これは、従来のファイルからタグ付き PDF ファイルを作成するための方法では
ありません。
画像を生成
画像の変換方法を管理します。変換された画像ファイルは、XML 文書および
HTML 文書から参照されます。
サブフォルダを使用
作成された画像を保存するフォルダの名前を指定します。デフォルトの名前は
Images です。
接頭辞を追加
同じ画像に複数のバージョンがある場合は、画像のファイル名に付ける接頭辞を
指定することができます。接頭辞が使用されていない場合、画像に
filename_img_# という形式のファイル名が付けられます。
出力形式
デフォルトの形式は、JPG です。
ダウンサンプル
このオプションが選択されていない場合、画像ファイルはソースファイルと同じ
解像度になります。画像ファイルがアップサンプルされることはありません。
JPEG および JPEG2000 形式の変換オプション
画像形式で PDF 文書を保存する場合、各ページは個別のファイルとして保存さ
れます。デフォルトでは、ファイルはソースファイルと同じフォルダに保存され
ます。
複数の JPEG ファイルをまとめて 1 つの PDF ファイルに変換し、その中
の JPEG 画像を取り出して編集する場合には、ピクチャタスクプラグインの書き
出し機能を使用します。JPEG 形式の画像を書き出して、画像編集アプリケー
ションで開くことができます。
使用できるオプションは、JPEG と JPEG2000 のどちらに文書を変換するかに
よって異なります。
グレースケール、カラー
圧縮レベルを選択します。これらは、ファイルサイズと画質のバランスが最適に
なるように設定されます。ファイルサイズが小さいほど、画質は劣化します(詳
しくは、画像の圧縮とダウンサンプルを参照してください)。
タイルの大きさ
圧縮する画像を指定したサイズのタイルに分割します(画像の高さや幅がタイル
サイズの倍数にならない場合は、端に部分的なタイルが使用されます)。各タイ
ルの画像データは個別に圧縮されます。また個別に圧縮解除できます。一般的
に、デフォルト値の 256 で問題ありません。解像度などの他の圧縮パラメータと
使用する場合に適しています。このオプションは JPEG2000 形式でのみ使用でき
ます。
フォーマット
JPEG ファイルの場合、「ベースライン(標準)」では、ほとんどの Web ブラ
ウザで認識可能な形式を使用します。「ベースライン(最適化)」は、画像の色
を最適化して、やや小さいファイルサイズにします。このオプションは、Web ブ
ラウザによってはサポートされていないことがあります。「プログレッシブ」で
は、まず低解像度の画像がダウンロードされ、徐々に画質が向上していきます。
RGB、CMYK、グレースケール
出力ファイルに適用するカラーマネジメントの種類を指定します。「プロファイ
ルの埋め込み」では、現在の作業用スペースに一致する ICC プロファイルが出力
ファイルに配置されます。作業用スペースのプロファイルを埋め込むと、ファイ
ルサイズが大きくなる場合があります。「オフ」では、出力ファイルにプロファ
イルは追加されません。「保存時に確認」では、ICC プロファイルを入力ファイ
ルから埋め込むか、それとも無視するかをユーザが選択できるダイアログボック
スが表示されます。プロファイルのサイズは一定です。
注意:JPEG および JPEG2000 画像を含む PDF 文書で、「名前を付けて保存」
(Windows)または「別名で保存」(Macintosh)コマンドまたはアドバンスト
/すべての画像を書き出しを使用し、内容を JPEG または JPEG2000 形式に変
換する場合、作成される画像は、Acrobat で開いたときとは異なって見えること
があります。これは、画像データ内ではなく、ページレベルで画像にカラープロ
ファイルが含まれている場合に起こります。この場合、Acrobat では、作成され
る画像にページレベルのカラープロファイルは埋め込まれません。
カラースペース、解像度
「カラースペース」では、Acrobat で自動的にカラースペースを決定するか、
「カラー:RGB」、「カラー:CMYK」または「グレースケール」を選択しま
す。例えば、ファイル内のカラー画像をグレーの濃淡に変換するには、「グレー
スケール」を選択します。デフォルトの設定を使用して、文書の元のカラーマネ
ジメント情報を無効にするには、「カラー:RGB」または「カラー:CMYK」を
選択します。「解像度」では、Acrobat で自動的に解像度を決定するか、72、
96、150、300、600、1200、または 2400 ppi を選択します。1 ∼ 2400 ppi の
解像度を入力することもできます。
注意:2400 ppi などの高い解像度は、ページサイズが小さい(最大 6.826 イン
チ)場合にのみ適しています。
デフォルト
ダイアログボックスのすべての設定をデフォルトの設定に戻します。
PNG 形式の変換オプション
PNG 形式は、Web で使用する画像に適しています。画像形式で PDF 文書を保
存する場合、各ページは個別のファイルとして保存されます。デフォルトでは、
ファイルはソースファイルと同じディレクトリに保存されます。
インターレース
「なし」を選択すると、ダウンロード完了後にのみ Web ブラウザで表示する画
像が作成されます。「Adam7」を選択すると、画像ファイルのダウンロード中に
低解像度で表示する画像が作成されます。この場合、ダウンロードの時間が短縮
されたように見え、ダウンロードの進行状況が表示されますが、ファイルサイズ
は大きくなります。
フィルタ
「なし」では、フィルタなしで画像を圧縮します。このオプションは、インデッ
クスカラーおよびビットマップモードの画像に適しています。「Sub」では、水
平パターンまたはブレンドで画像の圧縮が最適化されます。「Up」では、垂直パ
ターンで画像の圧縮が最適化されます。「Average」では、似通った画素値を平
均して低レベルノイズの圧縮を最適化します。「Paeth」では、似通った色の設
定値を再割り当てして低レベルノイズの圧縮を最適化します。「Adaptive」で
は、「Sub」、「Up」、「Average」または「Paeth」のフィルタリングアルゴ
リズムの中で、画像に最も適した設定を適用します。どのフィルタを使用すれば
よいか確信がない場合には、「Adaptive」を選択します。
RGB、CMYK、グレースケール
出力ファイルのカラーマネジメントの種類を指定します。「プロファイルの埋め
込み」では、現在の作業用スペースに一致する ICC プロファイルが出力ファイル
に配置されます。このプロファイルを埋め込むと、ファイルサイズが大きくなる
場合があります。「オフ」では、出力ファイルにプロファイルは追加されませ
ん。「保存時に確認」では、ICC プロファイルを入力ファイルから埋め込むか、
それとも無視するかを選択できるダイアログボックスが表示されます。プロファ
イルのサイズは一定です。
カラースペース、解像度
「カラースペース」では、Acrobat で自動的にカラースペースを決定するか、
「カラー:RGB」、「グレースケール」または「白黒」を選択します。例えば、
ファイル内のカラー画像をグレーの濃淡に変換するには、「グレースケール」を
選択します。画像を白黒に変換するには、「白黒」を選択します。デフォルトの
設定を使用して、文書の元のカラーマネジメント情報を無効にするには、「カ
ラー:RGB」を選択します。「解像度」では、Acrobat で自動的に解像度を決定
するか、72、96、150、300、600、1200、または 2400 ppi を選択します。1
∼ 2400 ppi の解像度を入力することもできます。
注意:2400 ppi などの高い解像度は、ページサイズが小さい(最大 6.826 イン
チ)場合にのみ適しています。
デフォルト
ダイアログボックスのすべての設定をデフォルトの設定に戻します。
TIFF 形式の変換オプション
TIFF は、ほとんどすべての描画、画像編集およびページレイアウトアプリケー
ションでサポートされている、柔軟なビットマップ画像形式です。画像形式で
PDF 文書を保存する場合、各ページは個別のファイルとして保存されます。デ
フォルトでは、ファイルはソースファイルと同じディレクトリに保存されます。
解像度は自動的に決定されます。
白黒
圧縮形式を選択します。デフォルトは CCITT Group4 で、通常は最もサイズの
小さいファイルが作成されます。ZIP 圧縮でもサイズの小さいファイルを作成で
きます。
圧縮について詳しくは、画像の圧縮とダウンサンプルを参照してください。
注意:アプリケーションによっては、JPEG または ZIP 圧縮で保存された TIFF
ファイルを開けない場合があります。このような場合は、LZW 圧縮をお勧めし
ます。
RGB、CMYK、グレースケール、その他
出力ファイルのカラーマネジメントの種類を指定します。「プロファイルの埋め
込み」では、現在の作業用スペースに一致する ICC プロファイルが出力ファイル
に配置されます。このプロファイルを埋め込むと、ファイルサイズが大きくなる
場合があります。「オフ」では、出力ファイルにプロファイルは追加されませ
ん。「保存時に確認」では、ICC プロファイルを入力ファイルから埋め込むか、
それとも無視するかを選択できるダイアログボックスが表示されます。プロファ
イルのサイズは一定です。
カラースペース、解像度
「カラースペース」では、Acrobat で自動的にカラースペースを決定するか、
「カラー:RGB」、「カラー:CMYK」、「グレースケール」または「白黒」を
選択します。例えば、ファイル内のカラー画像をグレーの濃淡に変換するには、
「グレースケール」を選択します。画像を白黒に変換するには、「白黒」を選択
します。デフォルトの設定を使用して、文書の元のカラーマネジメント情報を無
効にするには、「カラー:RGB」または「カラー:CMYK」を選択します。「解
像度」では、Acrobat で自動的に解像度を決定するか、72、96、150、300、
600、1200、または 2400 ppi を選択します。1 ∼ 2400 ppi の解像度を入力す
ることもできます。
注意:2400 ppi などの高い解像度は、ページサイズが小さい(最大 6.826 イン
チ)場合にのみ適しています。
デフォルト
ダイアログボックスのすべての設定をデフォルトの設定に戻します。
リッチテキストフォーマットまたは Microsoft Word 形式の変
換オプション
PDF 形式の文書があり、作成元のアプリケーションファイルがない場合、テキス
ト編集アプリケーションとコンテンツをやり取りするための標準であるリッチテ
キストフォーマット(RTF)でテキストを保存することができます。画像は、デ
フォルトでは JPEG 形式で保存されます。PDF ファイルを Microsoft Word 形式
(.doc)に変換することもできます。
注意:PDF ファイルを RTF または Word 形式に変換することで作成されるテキ
ストファイルは、文書作成アプリケーションのソースファイルと同じではありま
せん。一部のコーディング情報が変換で失われる可能性があります。
PDF 文書を RTF または Word 形式に変換するには:
1. 名前を付けて保存(Windows)または別名で保存(Macintosh)ダイアログボッ
クスの「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Macintosh)
で「リッチテキストフォーマット(*.rtf)」または「Microsoft Word 文書(*.
doc)」を選択し、「設定」をクリックします。
2. 次のいずれかのオプションを選択します。完了したら「OK」をクリックし、「保
存」をクリックして PDF 文書を変換します。
注釈を含める
PDF の注釈が保持されます。
列を保持
列のレイアウトを保持します。設定していない場合、ページのテキストの流れが
単一の列として表示されます。列の表示方法は、RTF または DOC ファイルの表
示に使用するアプリケーションおよびバージョンによって異なります。例えば、
Microsoft Word の一部のバージョンでは、RTF ファイルの複数列のフォーマッ
トが正しく表示されません。
ページサイズと余白を保持
ページレイアウトのページサイズと余白を保持します。
画像を含める
デフォルトの出力画像形式は JPEG です。
出力形式
画像形式に JPEG または PNG を選択し、カラースペースや解像度のオプション
を設定します。
カラースペースの使用
カラースペースを自動的に設定するか、「カラー」または「グレースケール」を
選択します。
解像度を変更
画像をダウンサンプルします。このオプションを選択しない場合、画像は PDF
文書内の画像と同じ解像度で作成されます。
ダウンサンプル
画像をダウンサンプルする解像度を選択します。画像がアップサンプルされるこ
とはありません。
タグなしファイルにタグを生成
Acrobat 4.0 より前のバージョンを使用して作成された PDF ファイルなど、タグ
付けされていないファイルにタグを作成します。このオプションを選択していな
い場合、タグなしファイルにタグを生成するには、「名前を付けて保存」
(Windows)または「別名で保存」(Macintosh)の環境設定を行うようメッ
セージが表示されます。
注意:タグは変換処理の一部として適用されます。変換後は無視されます。これ
は、従来のファイルからタグ付き PDF ファイルを作成するための方法ではあり
ません。
「バッチ処理」コマンドを使用すると、複数の PDF 文書を RTF に変換で
きます(詳しくは、バッチシーケンスの実行を参照してください)。
アクセシビリティ可能テキストへの変換
PDF 文書をアクセシビリティ可能テキストまたはテキストに変換できます。アク
セシビリティ可能テキストは、読み方の環境設定で選択した読み上げ順序の設定
に従い、注釈やフォームフィールドを出力に含めます。アクセシビリティ可能テ
キストには、改行などの一部の書式設定も含まれます。画像や図の代わりに、文
書タグ内の代替テキストが使用されます。テキストは文書内のテキストの構造的
な順序に従い、変換ではページ装飾や図の要素はすべて無視されます。ハードハ
イフンは保持されますが、ソフトハイフンは削除されます。
PDF 文書をテキストに変換する方法については、HTML、XML、またはテキスト
形式への変換オプションを参照してください。
PDF 文書をアクセシビリティ可能な .txt 形式に変換するには:
名前を付けて保存(Windows)または別名で保存(Macintosh)ダイアログボッ
クスの「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Macintosh)
で「テキスト(アクセシビリティ可能)(*.txt)」を選択して、「保存」をク
リックします。
画像の画像形式への変換
ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択して各ページ(テキスト、画像、およびベクトルオブジェ
クト)を保存する以外に、PDF ファイル内の各画像を画像形式に変換できます。
注意:ラスター画像を書き出すことはできますが、ベクトルオブジェクトを書き
出すことはできません。
PDF ファイル内の各画像を画像ファイル形式に変換するには:
1. アドバンスト/すべての画像を書き出しを選択します。
2. すべての画像を書き出しダイアログボックスの「ファイルの種類」(Windows)
または「フォーマット」(Macintosh)で画像の種類を選択します。
デフォルトでは、元のファイル名と同じ名前に画像ファイルの種類を表す拡張子
が付けられます。
3. 「設定」をクリックします。
4. すべての画像を書き出しダイアログボックスで、ファイル設定、カラーマネジメ
ント、および変換の設定を選択します(詳しくは、JPEG および JPEG2000 形式
の変換オプション、PNG 形式の変換オプションおよびTIFF 形式の変換オプショ
ンを参照してください)。
5. 「抽出する画像の最小サイズ」では、抽出する画像の最小サイズを選択します。
すべての画像を抽出するには、「制限なし」を選択します。
6. 「OK」をクリックし、すべての画像を書き出しダイアログボックスで「保存」ま
たは「OK」をクリックします。
フォーム
Adobe PDF フォームについて
フォームの環境設定
Adobe PDF フォームについて
PDF フォームは電子版の文書で、ユーザからデータを収集し、収集したデータを
電子メールや Web 経由で送信することができます。PDF フォームには、静的
(スタティック)なフォームフィールドとインタラクティブなフォームフィール
ドを含めることができます。インタラクティブなフォームフィールドはユーザが
自分のコンピュータから入力できますが、静的なフォームフィールドは印刷して
手書きで記入する必要があります。Adobe Acrobat Professional または Adobe
Acrobat Standard のユーザは、インタラクティブなフォームフィールドを含む
PDF フォームに入力する際に、PDF フォームと共にフォームデータも保存でき
ます。Adobe Reader のユーザは、フォームの作成者が PDF フォームに特別な
使用権限を追加している場合を除き、保存できるのは空白の PDF フォームのコ
ピーだけです。
Adobe Designer または Adobe Acrobat Professional を使用すると、電子 PDF
フォームを容易に作成できます。新しいフォームを最初から作成したり、既存の
紙や電子フォームを PDF に変換して PDF フォームフィールドを追加したりする
ことができます。
PDF フォームには 3 つの種類があります。
●
●
●
入力印刷用 PDF フォームは、一般的に、紙のフォームをデジタル形式にしたも
のです。入力印刷用フォームには、インタラクティブなフォームフィールドや静
的なフォームフィールドが含まれる場合があります。いずれの場合も、ユーザは
郵便やファックスなどを使用して、手動でフォームを送付する必要があります。
電子メール送信用 PDF フォームには、PDF フォームからフォームデータを抽出
して電子メールメッセージに添付するか、または入力された PDF フォームを電
子メールメッセージに添付するためのボタンがあります。
オンライン送信用 PDF フォームには、フォームデータをデータベースなどのオ
ンラインレポジトリに送信するためのボタンが含まれます。
関連項目:
Adobe Acrobat PDF フォームのエレメント
Adobe Acrobat Professional でフォームを新規作成する際のガイドライン
Adobe Acrobat PDF フォームのエレメント
Acrobat Professional で作成した PDF フォームには、次のフォームエレメント
を含めることができます。
ボタン
ファイルを開く、サウンドを再生する、Web サーバにデータを送信するなどの動
作を割り当てます。
チェックボックス
通常、1 つまたは複数の項目を選択できる選択肢のグループを表示します。
コンボボックス
ポップアップメニュー形式でオプションの一覧を表示し、選択したり値を入力で
きるようにします。
電子署名フィールド
電子署名を使用して PDF 文書に署名できるようにします。
文書メッセージバー
PDF フォームに関する情報およびツールやオプションを表示できます。
リストボックス
スクロール可能なオプションの一覧を表示します。ユーザは複数の項目を選択で
きる場合もあります。
ラジオボタン
通常、1 つだけ項目を選択できる選択肢のグループを表示します。
テキストフィールド
氏名、住所、電話番号などのテキストを入力できます。
mp
Adobe Acrobat PDF フォームA. コンボボックス B. 電子署名フィールド C. テキスト
ボックス D. フォームの文書メッセージバーE. チェックボックス F. ラジオボタン G. リ
ストボックス H. ボタン
Adobe Acrobat Professional でフォームを新規作成する際の
ガイドライン
フォームを最初からデザインするときは、次の操作を行います。
●
●
●
●
●
収集する必要があるフォームデータを定義します。どのようなデータが必要かに
よって、フォームに追加するフォームフィールドの種類が決まります。
見た目と使いやすさを考えてフォームのデザインを決めます。関連する他の
フォームを参考にしながら、紙に大まかなデザインをスケッチします。
フォームのサイズを指定します。指定したページサイズが、解像度 800 x 600 の
標準的なコンピュータ画面で正しく表示されることを確認します。フォームを印
刷する場合は、必要に応じてフォームを複数のページに分割します。
Adobe Illustrator、Adobe InDesign または Microsoft Word などのアプリケー
ションを使用して、テキスト、ボックス、テキストラベル、画像などの静的(ス
タティック)なパーツのレイアウトを作成します(または、Adobe Designer を
使用して、インタラクティブなフォームエレメントやダイナミックフォームエレ
メントに加えて静的パーツをレイアウトし、フォーム全体を作成することもでき
ます。詳しくは、Adobe Designer を使用したフォームの作成(Windows)を参
照してください)。
文書を PDF に変換し、Acrobat Professional でフォームフィールドを追加しま
す(豊富な機能を持つフォーム作成ツールが必要な場合は、Adobe Designer
(Windows のみ)を代わりに使用します。詳しくは、Adobe Designer を使用し
たフォームの作成(Windows)を参照してください)。
作成したフォームがユーザのモニタでも同じように表示されるように、
PDF ファイルを作成するときは、Web セーフの RGB カラーと埋め込みフォント
を選択してください。
フォームの環境設定
フォームフィールドの操作に関するさまざまな設定を行うには、フォームの環境
設定を使用します。
注意:この環境設定は、PDF フォームには保存されません。フォームの環境設定
は、Acrobat で開いているフォームの処理方法にのみ影響します。
フォームの環境設定を設定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側で「フォーム」を選択します。
2. フォームの環境設定の「一般」を設定するには、次のいずれかを選択します。
●
ユーザが入力したときにすべてのフィールドの自動計算を行うには、「フィール
ド値の自動計算」を選択します。
●
現在どのフォームフィールドにフォーカスがあるかを表示するには、「フォーカ
スマークを表示」を選択します。
●
フォームデータをインターネットブラウザに保存するには、「フォームデータを
一時的にディスクへ保存」を選択します。
●
入力されたテキストが、フィールドの作成時に定義されたフィールドの境界を超
えたときにプラス記号(+)を表示するには、「テキストフィールドの桁あふれ
マークを表示」を選択します。
●
Adobe Reader で PDF フォームを開いたときにデフォルトでフォームの文書
メッセージバーを非表示にするには、「フォームの文書メッセージバーを常に非
表示」を選択します。
●
フォームの作成時または編集時にフォームフィールドの外観を表示するには、
「フォームフィールドの作成時または編集時にフィールドプレビューを表示」を
選択します。
3. フォームの環境設定の「ハイライト表示の色」を設定するには、次のいずれかを
選択します。
●
フォームフィールドの上にポインタを置いたときに、そのフォームフィールドの
周囲に黒いアウトラインを表示するには、「ポインタで触れたときのフィールド
の境界線の色を表示」を選択します。
●
PDF フォームの文書メッセージバーで「フィールドをハイライト表示」を選択し
たときに、すべてのフォームフィールドの背景に表示する色を変更する場合は、
「フィールドのハイライト表示の色」の横にあるボタンをクリックし、色を選択
します。
●
フォーム作成者が指定した必須フォームフィールドの周囲に特定の色の境界線を
表示するには、「必須フィールドのハイライト表示の色」の横にあるボタンをク
リックし、色を選択します。必須フォームフィールドがハイライト表示の色で表
示されるのは、フォームを送信しようとした場合だけです。
「オートコンプリート」の環境設定の使用について詳しくは、フィールドのオー
トコンプリートを参照してください。
Adobe PDF フォームの作成
Adobe Designer を使用したフォームの作成(Windows)
フォームを入力可能にする
フォームを最初から作成
フォームフィールドの作成と編集
Acrobat フォームフィールドのプロパティの設定
フォームフィールドの配置
Acrobat でテンプレートを使用してフォームを動的(ダイナミック)に作成する
ボタンの作成
PDF フォームをアクセシビリティ可能にする
Web 用の PDF フォームの作成
フォームでのカスタム JavaScript の使用
Adobe Designer を使用したフォームの作成(Windows)
Adobe Designer は、Adobe Acrobat Professional for Windows に付属するア
プリケーションで、個別に購入することもできます。Designer を使用して、
フォームを最初からレイアウトしたり、フォームテンプレートを使用したり、入
力可能ではないフォームをもとに入力可能でインタラクティブなフォームを作成
したりできます。Designer の高度な機能を使用すると、スクリプトオブジェクト
を使用したり、フォームをデータソースと統合したり、ダイナミックフォームを
作成したりできます。ユーザが Adobe Acrobat Standard 7.0、Adobe Acrobat
Professional 7.0、または Adobe Reader 7.0 を使用している場合は、Adobe
Designer で作成された PDF フォームに入力できます。
注意:Acrobat Professional で作成された PDF フォームフィールドは Designer
でも編集できますが、Designer で作成された PDF フォームフィールドは
Acrobat Professional では編集できません。
関連項目:
Adobe Designer について(Windows)
Adobe Designer の起動(Windows)
Adobe Designer について(Windows)
Adobe Designer を使用すると、PDF または HTML フォームとして配布するた
めのフォームデザインを容易に作成できます。Designer では、リストボックス、
ドロップダウンリスト、ボタンなどの画像やフォームオブジェクトを、ドラッグ
してフォームを作成することができます。フォームをデザインし、フォームのロ
ジックを定義し、紙のフォームに合わせたり修正し、Designer を使用してフォー
ムをプレビューおよびテストしてから、フォームを実際に配布できます。
フォーム作成者は、Designer を使用して、企業データソースの読み取り、検証、
更新を行うデータキャプチャソリューションを構築および管理できます。
Designer によって、フォームを XML スキーマ、XML サンプルデータファイ
ル、データベース、および Web サービスにバインドして、PDF フォームを既存
のワークフローに統合できます。
Adobe Designer の起動(Windows)
Adobe Designer アプリケーションは、Designer で実行されるフォーム関連のタ
スクを開始したときに Adobe Acrobat Professional から起動することも、コン
ピュータ上の他のスタンドアロンアプリケーションと同様に起動することもでき
ます(Adobe Designer の使用方法について詳しくは、Adobe Designer でヘル
プ/Adobe Designer ヘルプを選択してください)。
注意:PDF 文書内の Acrobat の注釈や添付ファイルは、Designer で開かれる
PDF 文書のコピーには含まれません。
Acrobat の外部で Designer を起動するには:
Windows の「スタート」ボタンをクリックし、すべてのプログラム/Adobe
Designer またはプログラム/Adobe Designer 7.0 を選択します。
静的(スタティック)フォームからインタラクティブなフォームへの変換
など、特定の PDF 文書についてフォーム関連のタスクを開始したときに
Designer を起動することもできます。タスクツールバーのフォームタスクメ
ニューまたはアドバンスト/フォームサブメニューから、タスクのコマンドを選
択するだけです。
フォームを入力可能にする
Adobe Designer(Windows)のさまざまなフォームツールや Acrobat
Professional の基本的なフォームツールを使用して、PDF 文書にインタラクティ
ブなフォームフィールドを追加できます。豊富な機能を持つフォーム作成ツール
や高度なフォームが必要な場合、フォームがビジネスに不可欠である場合は、
Adobe Designer を使用してください(詳しくは、Adobe Designer の起動
(Windows)を参照してください)。
Acrobat を使用して Designer を起動し、PDF 文書を編集するには:
1. Acrobat で PDF 文書を開きます。
2. アドバンスト/フォーム/Adobe Designer でフォームを開くを選択します。
関連項目:
既存の紙のフォームからの PDF フォームの作成
既存の紙のフォームからの PDF フォームの作成
既存のフォームから PDF フォームを作成すると、元のフォームに入っていた
コーポレートアイデンティティやブランドマークをそのまま使用できるので、作
り直す必要がありません。既存の紙のフォームを使用するには、紙のフォームを
スキャンして直接 Acrobat に取り込むか、または別のアプリケーションで紙の
フォームをスキャンして PDF に変換します(詳しくは、他のアプリケーション
からの PDF ファイルの作成を参照してください)。フォームを変換したら、
Adobe Designer または Acrobat のフォームツールのいずれかを使用して、静的
(スタティック)フォームフィールドをインタラクティブにすることができま
す。
Acrobat を使用して Designer を起動し、静的(スタティック)な PDF フォームのイ
ンタラクティブなコピーを作成するには:
1. Acrobat で静的な PDF フォームを開きます。
2. タスクツールバーのフォームタスクポップアップメニューから「フォームを入力
可能にする」を選択します。PDF フォームに保存していない変更内容が含まれて
いる場合は、Adobe Acrobat のダイアログボックスで「保存」をクリックしま
す。
3. 「OK」をクリックします。
フォームを最初から作成
Adobe Designer では、PDF または HTML フォームとして配布されるフォーム
デザインを簡単に作成できます。Designer を使用して、空白のフォームを新規作
成したり、フォームテンプレートからフォームを作成したりできます。サンプル
フォームを検索するためのオプションも用意されています。フォーム作成者は、
Designer を使用して、リストボックス、ドロップダウンリスト、ボタンなどの画
像やフォームオブジェクトを、フォームにドラッグ&ドロップできます。フォー
ムをデザインし、フォームのロジックを定義し、紙のフォームに合わせたり厳密
な法的要件を満足させるために修正し、フォームをプレビューしてから、フォー
ムを実際に配布できます。
Acrobat にも、フォーム全体の組み立てを容易にする機能がいくつか用意されて
いますが、フォーム作成機能は Designer に比べると少なくなっています。
Acrobat では、グリッドやガイド、定規を使用して、フォームフィールドをペー
ジ上で正確に配置して整列することができます。詳しくは、レイアウトツールの
使用を参照してください。
Acrobat を使用して Designer を起動し、空白のフォームを新規作成するには:
1. タスクツールバーのフォームポップアップメニューから「新規フォームを作成」
を選択します。
2. 新規フォームを作成ダイアログボックスで「OK」をクリックします。
フォームフィールドの作成と編集
Acrobat のフォームツールで既に PDF フォームを作成しており、Designer のさ
まざまなフォームツールを利用したい場合は、Designer を使用してこの PDF
フォームを取り込むか、または Acrobat で「入力可能なフォームを編集」コマン
ドを使用して取り込み処理を開始することができます。
Acrobat の限定されたフォーム機能を使用する場合、任意のフォームツールを選
択し、PDF 文書ページ上にフィールドの領域を定義し、フィールドに名前を付け
てフォームフィールドを作成できます。フォームフィールドのプロパティダイア
ログボックスでは、フィールドの種類ごとにさまざまなオプションを設定できま
す(詳しくは、フォームの環境設定を参照してください)。
注意:Adobe Designer では、Acrobat で作成したフォームフィールドを編集で
きますが、Acrobat では Designer で作成したフォームフィールドを編集できま
せん。
Acrobat を使用して Designer を起動し、インタラクティブな PDF フォームを編集す
るには:
1. Acrobat でインタラクティブな PDF フォームを開きます。
2. タスクツールバーのフォームポップアップメニューから「入力可能なフォームを
編集」を選択します。
3. 表示されるダイアログボックスに応じて、次のいずれかの操作を行います。
●
入力可能なフォームを編集ダイアログボックスで、「Adobe Designer」を選択
し、「OK」をクリックします。PDF フォームに保存していない変更内容が含ま
れている場合は、Adobe Acrobat のダイアログボックスで「保存」をクリックし
ます。Adobe Designer でフォームを編集ダイアログボックスで「OK」をクリッ
クします。Designer でフォームのコピーが開きます。
●
Adobe Designer で作られたフォームの場合、フォームに保存していない変更内
容が含まれているときは、Adobe Acrobat のダイアログボックスで「保存」をク
リックし、「Adobe Designer でフォームを編集」ダイアログボックスで「OK」
をクリックします。Designer でフォームが開きます。
Designer の使用方法について詳しくは、Designer のヘルプを参照してくださ
い。
Acrobat でフォームフィールドを作成するには:
1. ツール/高度な編集/フォーム/フォームツールバーを表示を選択します。
2. フォームツールバーで任意のフォームツールを選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
十字ポインタをドラッグして適切なサイズのボックスを描き、フォームフィール
ドを作成します。
●
ページ上をダブルクリックすると、デフォルトサイズのフォームフィールドが作
成されます。
注意:注釈の上に重ねてフォームフィールドを作成することはできません。
4. [フォームフィールド名] のプロパティダイアログボックスで、フォームフィール
ドのプロパティオプションを設定し、「閉じる」をクリックします(フォーム
フィールドのプロパティの設定について詳しくは、Acrobat フォームフィールド
のプロパティの設定を参照してください)。
Acrobat でフォームフィールドを作成すると同時に、PDF 文書のタグツ
リーにフォームフィールドを追加するには、「タグ」タブのオプションメニュー
で「注釈作成時にタグを作成」が選択されていることを確認します。作成する
フォームフィールドの親になる項目をタグツリー内で選択し、フォームフィール
ドを作成します(既存のフォームフィールドをタグツリーに追加する方法につい
ては、高度なツールを使用したタグエラーの修正を参照してください)。
関連項目:
Acrobat でのフォームフィールドの編集と削除
フォームフィールドの選択
フォームフィールドの複製
Acrobat での複数のフォームフィールドの作成
Acrobat でのフォームフィールドの編集と削除
単一のフォームフィールドまたは複数のフォームフィールドのプロパティを編集
したり、サイズを変更したり、削除したりできます。
1 つまたは複数のフォームフィールドのサイズを変更するには:
1. サイズを変更するフォームフィールドを選択します(詳しくは、フォームフィー
ルドの選択を参照してください)。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ドラッグしてフィールドのサイズを変更するには、フォームフィールドを作成す
るために使用したフォームツールを選択し、フィールドの境界線のハンドルをド
ラッグします。フォームフィールドの現在の縦横比を維持するには、Shift キーを
押します。
●
フィールドのサイズを 1 ピクセルずつ変更するには、Ctrl + 矢印キー
(Windows)または Command + 矢印キー(Macintosh)を押します。フィー
ルドのサイズを 10 ピクセルずつ変更するには、Ctrl + Shift + 矢印キー
(Windows)または Command + Shift + 矢印キー(Macintosh)を押します。
●
フォーム内のすべてのフォームフィールドのサイズを、特定のフォームフィール
ドの幅、高さ、またはその両方の寸法に変更するには、すべてのフォームフィー
ルドが選択されていることを確認します。次に、目的の寸法のフォームフィール
ドを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、サイズメニューから「高さ」、「幅」、または「両方」を選
択します。
1 つまたは複数のフォームフィールドを削除するには:
1. 削除するフォームフィールドを選択します(詳しくは、フォームフィールドの選
択を参照してください)。
2. Delete キーを押すか、または編集/削除を選択します。
フォームフィールドのプロパティを変更するには:
1. 編集するフォームフィールドを選択します(詳しくは、フォームフィールドの選
択を参照してください)。
2. 次のいずれかの方法でプロパティダイアログボックスを開きます。
●
フォームフィールドをダブルクリックします。
●
プロパティツールバーの「詳細」ボタンをクリックします。
プロパティツールバーには、頻繁に使用する設定だけが表示されます。プ
ロパティダイアログボックスにあるすべてのプロパティのセットを表示するに
は、「詳細」ボタンをクリックします。
3. 「一般」タブをクリックし、次のプロパティを指定します。
●
名前、ツールヒントのテキスト、その他の一般プロパティを指定します(ツール
ヒントオプションについて詳しくは、PDF フォームをアクセシビリティ可能にす
るを参照してください)。
●
ユーザがフィールドの値を変更できないようにするには、「読み取り専用」オプ
ションを選択します。
フォームフィールドが誤って変更されないようにするには、プロパティダ
イアログボックスの左下にある「ロック」を選択します。
4. 「表示方法」タブをクリックし、表示方法のプロパティを指定します。表示方法
のプロパティにより、ページ上のフォームフィールドの表示方法が決まります。
背景色(塗りつぶしの色)を選択すると、フォームフィールドの背景の画像が見
えなくなります。
5. 「アクション」タブをクリックし、指定ページへの移動やメディアクリップの再
生など、フォームフィールドに割り当てる任意の動作を指定します(詳しくは、
特殊効果を追加するアクションの使用を参照してください)。
フォームフィールドの残りのプロパティを指定し、「閉じる」をクリックしま
す。詳しくは、Acrobat フォームフィールドのプロパティの設定を参照してくだ
さい。
フォームフィールドの選択
類似する複数のフォームフィールドを選択して、表示方法、サイズ、および位置
を一度に調整することができます。複数のフォームフィールドを選択する場合、
最後に選択したフィールドが赤でハイライト表示され、アンカーとして指定され
ます。他のフォームフィールドは青でハイライト表示されます。ドラッグして囲
んでフォームフィールドを選択するときは、最初に作成されたフォームフィール
ドがアンカーとして使用されます。フォームフィールドのサイズを変更したり整
列するときは、アンカーフォームフィールドが基準になります。
プロパティ値が異なる複数のフォームフィールドを選択した場合は、プロパティ
ダイアログボックスの一部のオプションが無効になります。使用可能なオプショ
ンへの変更は、選択されているすべてのフォームフィールドに適用されます。例
えば、2 つのテキストフィールドを選択し、一方のデフォルトフォントが Arial
で、もう一方が Verdana の場合、デフォルトフォントを Times New Roman に
変更すると、この変更が両方のテキストフィールドに適用されます。
フォームフィールドを選択するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
フォームツールバーで、編集するフォームフィールドを作成するときに使用した
フォームツールを選択します。
●
ツール/高度な編集/オブジェクト選択ツールを選択します。
2. 単一のフォームフィールドを選択するには、フォームフィールドをクリックしま
す。複数のフォームフィールドを選択するには、次のいずれかの操作を行いま
す。
●
各フォームフィールドを Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)または
Option キーを押しながらクリック(Macintosh)します。
●
Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながら、ドラッ
グしてフォームフィールドの周りにボックスを描きます。フォームツールを使用
している場合は、同じ種類のフォームフィールドだけが選択されます。例えば、
ボタンツールを選択している場合は、ボタンフォームフィールドだけが選択され
ます。オブジェクト選択ツールを使用している場合には、ドラッグして囲んだ範
囲にあるすべての種類のフォームフィールドを選択できます。
●
フォームフィールドの範囲を選択に追加するには、1 つのフォームフィールドを
クリックして、Shift キーを押しながら別のフォームフィールドをクリックしま
す。2 つのフォームフィールドの間にあるすべてのフォームフィールドが選択さ
れます。
●
編集/すべてを選択を選択します。
フォームフィールドの選択を解除するには、Ctrl キーを押しながら(Windows)
または Option キーを押しながら(Macintosh)、フォームフィールド内をク
リックします。すべてのフィールドの選択を解除するには、フォームフィールド
の外側をクリックします。アンカーフォームフィールドの選択を解除すると、残
りのフォームフィールドのうち、一番左上にあるものが、新しいアンカーフォー
ムフィールドになります。
フォームフィールドの複製
フォームフィールドを同じページ内、または複数ページに複製することができま
す。フォームフィールドを複製した場合、ユーザが 1 つのフォームフィールドに
入力すると、ページに関わらず、同じ名前のすべてのフォームフィールドにユー
ザが入力した情報が表示されます。複製フォームフィールドの外観を変えること
はできますが、名前とアクションを個別に変更することはできません。1 つの
フォームフィールドのアクションを変更すると、同じ名前のフォームフィールド
のアクションが、マウス操作を除きすべて変更されます。マウスの操作だけは、
フィールドごとに設定されています。
フォームフィールドをすばやく追加したいが、ユーザが情報を入力したと
きに、複製フィールドとは異なるアクションをするように指定するには、フォー
ムフィールドを複製またはコピーして、各フォームフィールドの名前を変更しま
す。複製元のフォームフィールドを変更すると、同じ名前のフォームフィールド
にだけ変更が適用されます。
同じページ上にフォームフィールドを複製するには:
1. フォームツールバーで、フォームフィールドの作成時に使用したツールを選択し
ます。
2. フォームフィールドを選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながら、フォー
ムフィールドを新しい場所にドラッグします。水平方向または垂直方向に制限し
て移動するには、フォームフィールドをドラッグするときに Shift キーを押しま
す。
●
複製フォームフィールドを現在の表示領域の中央に配置するには、編集/コピー
を選択し、次に編集/貼り付け(Windows)または編集/ペースト
(Macintosh)を選択します。
複数のページにフォームフィールドを複製するには:
1. フォームツールバーで、フォームフィールドの作成時に使用したツールを選択し
ます。
2. フォームフィールドを選択し、アドバンスト/フォーム/フィールド/複製を選
択します。
3. フィールドの複製ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行い、「OK」を
クリックします。
●
フォーム内のすべてのページでフォームフィールドを複製するには、「すべて」
を選択します。
●
指定したページ範囲でフォームフィールドを複製するには、ページ範囲を入力し
ます。
指定したページ範囲内で、選択したフォームフィールドと同じ位置(x 座標と y
座標)にフォームフィールドの複製が配置されます。
Acrobat での複数のフォームフィールドの作成
フォームフィールドの種類が同じかどうかにかかわらず、複数のフォームフィー
ルドを簡単に作成することができます。まず、フォームフィールドの最初の行ま
たは列を設定すると、この行または列がアンカーになります。次に、行数と列
数、フィールドのサイズ、ページ上のすべてのフィールドの全体的な位置を指定
します。新しいフォームフィールドの名前は、アンカー名の後に番号が付加され
たものになります。例えば、アンカーフィールドを作成し、そのフィールド名を
Title に指定し Title フォームフィールドのコピーを 2 つ作成した場合、新しい
2 つのフォームフィールド名は Title.0 と Title.0.0 になります。新しいフォー
ムフィールドは連番で、標準の配列形式で作成されます。
フォームフィールドのコピーを複数作成するには:
1. フォームフィールドツールを使用して、1 つまたは複数のフィールドを作成しま
す。
2. Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながら、ドラッ
グしてフォームフィールドの周りにボックスを描きます。
3. アドバンスト/フォーム/フィールド/複数のコピーを作成を選択します。
4. フィールドの複数のコピーを作成ダイアログボックスで次の操作を行い、「OK」
をクリックします。
●
下方向と横方向のフィールドの数を指定します。
●
すべてのフィールドの全体サイズを指定します。
●
「上へ」、「下へ」、「左へ」、「右へ」ボタンを使用して、フィールドを表示
する位置を指定します。
●
結果をプレビューするには、「プレビュー」をクリックします。
Acrobat フォームフィールドのプロパティの設定
Acrobat フォームフィールドの種類に応じて、さまざまなプロパティをフォーム
フィールドに設定できます。例えば、フォーマット、検証、および計算のプロパ
ティは、コンボボックスとテキストフィールドには含まれますが、チェックボッ
クスには含まれません。
特定の種類のフォームフィールドにデフォルトのプロパティを定義しておくと、
同じ種類のフォームフィールドを追加する場合にテンプレートとして使用できる
ので、フォームフィールドの作成時間を短縮することができます。例えば、
チェックボックスを作成する場合に、すべてのプロパティを指定しそのプロパ
ティをデフォルトとして保存しておくと、すべてのチェックボックスのデフォル
ト値として設定できます。チェックボックスを追加すると、同じプロパティを持
つチェックボックスが作成されます。
ユーザがフォームフィールドの上にポインタを置いたときに、操作方法や
フォームフィールドのテキストラベルなど、役に立つテキストがフォームフィー
ルドに表示されるようにするには、テキストフィールドのプロパティウィンドウ
の「ツールヒント」ボックスにテキストを入力します。ツールヒントのテキスト
は、スクリーンリーダーにより読み上げられます(詳しくは、PDF フォームをア
クセシビリティ可能にするを参照してください)。
フォームフィールドの種類に応じたデフォルトプロパティを設定するには:
1. フォームフィールドを選択するには、次のいずれかの操作を行います。
●
編集するフォームフィールドを作成するときに使用したフォームツールを選択し
ます。
●
ツール/高度な編集/オブジェクト選択ツールを選択します。
2. フォームフィールドのプロパティダイアログボックスを開き、必要な設定を行い
ます。
3. フォームフィールド上を右クリック(Windows)または Control キーを押しなが
らクリック(Macintosh)して、「現在のプロパティをデフォルトとして使用」
を選択します(ページ上をダブルクリックして、対応するデフォルトプロパティ
の設定を使用したフォームフィールドを作成します)。
関連項目:
フォームフィールドのタブの順序の定義
Acrobat のチェックボックスのプロパティの変更
コンボボックスのプロパティの変更
テキストフィールドのプロパティの変更
フォーマットオプション
検証オプション
計算オプション
リストボックスのプロパティの変更
ラジオボタンのプロパティの変更
電子署名フィールドのプロパティの変更
フォームフィールドのタブの順序の定義
PDF 文書がタグ付きではなく、タブの順序が指定されていない場合、フォーム
フィールドを作成した順序によってタブの順序が決まります。PDF 文書がタグ付
きである場合は、文書構造によってフォームフィールドのタブの順序が決まりま
す。ただし、ユーザがアクセシビリティの環境設定で「タブの順序」オプション
の選択を解除している場合は除きます(詳しくは、アクセシビリティ環境設定を
参照してください)。
ページのプロパティの「タブの順序」オプションを使用して、フォームフィール
ドのタブの順序を、行の順序、列の順序、または文書構造によって設定できます
(詳しくは、タブの順序の定義を参照してください)。この方法が有効なのは、
フォームフィールドが行または列に整列されているか、またはフォームフィール
ドがタグ付きである場合だけです。これ以外のオプションや方法でタブの順序を
設定する必要がある場合は、Adobe Designer を使用することをお勧めします
(詳しくは、Adobe Designer を使用したフォームの作成(Windows)を参照し
てください)。Acrobat でタブの順序を手動でカスタマイズする場合は、「タブ
の順序を設定」コマンドを使用します。
フォームフィールドのタブの順序を設定するには:
1. アドバンスト/フォーム/フィールド/タブの順序を設定を選択します。各
フォームフィールドに、タブの順序を表す一意の番号が表示されます。
注意: このコマンドを選択できるのは、ページのプロパティでタブの順序のプロ
パティが「指定しない」に設定されている場合だけです。
2. フォームフィールドのタブの番号を変更するには、フィールドをクリックしま
す。
Acrobat のチェックボックスのプロパティの変更
チェックボックスは最も単純なフォームフィールドで、他のフォームフィールド
と同じように「一般」、「表示方法」、「アクション」タブがあります。「オプ
ション」タブには、チェックボックスフォームフィールドをカスタマイズするた
めのプロパティがいくつか含まれます。
注意:チェックボックス内に表示されるチェックマークのサイズは、「表示方
法」タブで指定したフォントサイズによって決まります。
チェックボックスのプロパティを変更するには:
1. チェックボックスのプロパティダイアログボックスで「オプション」タブをク
リックし、次のいずれかの操作を行います。
●
チェックボックスのスタイルを選択し、デフォルトでチェックボックスをオンに
するかどうかを指定します。
●
「書き出し値」には、選択した項目を CGI アプリケーションに書き出すための書
き出し値を入力します(詳しくは、CGI 書き出し値の定義を参照してくださ
い)。
2. 「閉じる」をクリックして、選択したプロパティオプションを適用します。
コンボボックスのプロパティの変更
コンボボックスのプロパティダイアログボックスの「オプション」タブで、一覧
に表示する項目、ユーザが選択する書き出し値、および項目の管理方法を指定し
ます。コンボボックスには、直接値を入力することもできます。
コンボボックスのプロパティを変更するには:
1. コンボボックスのプロパティダイアログボックスで、「オプション」タブをク
リックします。
2. 「項目」フィールドに、一覧に含める最初の項目を入力します。
3. 「書き出し値」フィールドに、CGI アプリケーションに書き出す(オプション)
項目を表す書き出し値を入力します。値を入力しない場合は、書き出し値として
項目名が使用されます(詳しくは、CGI 書き出し値の定義を参照してくださ
い)。
4. 「追加」をクリックします。
5. 手順 2 から手順 4 を繰り返して、その他の項目を一覧に追加します。
6. 「上へ」および「下へ」ボタンを使用して一覧の項目を並べ替えたり、「削除」
ボタンをクリックして項目を一覧から削除します。
注意:「項目一覧」ボックスでハイライト表示されている項目が、コンボボック
スフィールドではデフォルトの選択済み項目として表示されます。デフォルトの
項目を変更するには、一覧から別の項目をハイライト表示します。
7. 次のいずれかのオプションを選択します。
●
項目一覧を数字とアルファベット順に並べ替えるには、「項目の並べ替え」を選
択します。数字から始まる項目がアルファベットで始まる項目より優先されま
す。
●
一覧に含まれていない値の入力を許可するには、「カスタムテキストの入力を許
可」を選択します。
●
入力された値に対してスペルチェックを実行するには、「スペルチェック」を選
択します。スペルチェックは、入力データの一覧から選択された項目には適用さ
れません。
●
ユーザが値を選択した直後に値を確定するには、「選択した値をすぐに確定」を
選択します。このオプションを選択しない場合、値はユーザが Tab キーで現在の
フィールドから移動するか、他のフォームフィールドをクリックしたときに確定
されます。
8. 「フォーマット」タブをクリックし、一覧から分類の種類を 1 つ選択します。こ
れにより、ユーザが入力できるデータの種類(数値、日付、時間など)が決まり
ます(詳しくは、フォーマットオプションを参照してください)。
9. 「検証」タブをクリックして、入力されたテキストが有効であることを確認する
カスタム検証スクリプトを実行します(詳しくは、検証オプションを参照してく
ださい)。
10. 「計算」タブをクリックし、計算を実行するときのオプションを選択します(詳
しくは、計算オプションを参照してください)。
11. 「閉じる」をクリックします。
テキストフィールドのプロパティの変更
テキストフィールドのプロパティでは、ユーザ入力の許可、テキスト文字列の表
示、複数行のテキストの許可などを設定できます。また、ユーザがフィールドに
入力できる文字数を制限したり、テキストフィールド内の各文字の間に線を表示
するなど、テキストフィールドのさまざまなプロパティも設定できます。
テキストフィールドのマス目で区切るプロパティを設定した場合と設定しない場合A. マ
ス目で区切るプロパティを使用した、境界線の色付きの 4 つのテキストフィールドB. マ
ス目で区切るプロパティを指定していないテキストフィールド
注意:プロパティによっては、他のプロパティの設定に依存する場合がありま
す。例えば、パスワードフィールドやファイル選択用のフィールドでは、スペル
チェックを実行できないため、それらのオプションは無効になります。ファイル
選択オプションで使用するパスワードやフィールドを選択する場合は、スペル
チェックオプションの選択を解除しておく必要があります。
テキストフィールドのプロパティを変更するには:
1. テキストフィールドのプロパティダイアログボックスで「オプション」タブをク
リックし、次のいずれかの操作を行います。
●
「整列」オプションからテキストフィールドの整列方法を選択します。テキスト
ボックス内のテキストの整列方法を設定します(テキストボックス自体の整列で
はありません)。
●
テキストフィールドのデフォルトテキストを入力します。デフォルトテキスト
は、空白のままでも構いません。「一般」タブで、テキストボックスを読み取り
専用に設定することもできます(詳しくは、フォームフィールドの作成と編集を
参照してください)。
●
テキストフィールドに複数行のテキストを入力できるようにするには、「複数
行」を選択します。
●
テキストフィールドの境界からはみ出すテキストを補正するには、「長いテキス
トをスクロール」を選択します。
●
ユーザがボールドやイタリックなどのスタイル情報をテキストに適用できるよう
にするには、「リッチテキストフォーマットを許可」を選択します。このオプ
ションは、エッセイのようにスタイル情報が重要な意味を持つテキストフィール
ドの場合に便利です。
●
「最大文字数」で、テキストボックスに入力できる最大の文字数を指定します。
注意:デフォルト値を使用する場合は、値は入力可能な最大文字数になります。
●
●
●
●
2.
3.
4.
5.
テキストフィールドに入力されたテキストをアスタリスク(*)で表示するには、
「パスワード」を選択します。
ファイルのパスをフィールド値として使用するには、「ファイルの選択に使用す
る」を選択します。指定したファイルは、フォームと一緒に送信されます(この
オプションを使用するには、「長いテキストをスクロール」オプションを選択
し、他のオプションの選択をすべて解除する必要があります)。
入力されたテキストのスペルチェックを行うには、「スペルチェック」を選択し
ます。
フィールドの幅に合わせて文字を均等に配置するテキストフィールドを作成する
には、「マス目で区切る」を選択して任意の値を入力します。境界線の色も使用
する場合は、単一のテキストフィールド内の各文字が境界線で区切られます。
「フォーマット」タブをクリックし、一覧から分類の種類を 1 つ選択します。こ
れにより、ユーザが入力できるデータの種類(数値、日付、時間など)が決まり
ます(詳しくは、フォーマットオプションを参照してください)。
「検証」タブをクリックして、入力されたテキストが有効であることを確認する
カスタム検証スクリプトを実行します(詳しくは、検証オプションを参照してく
ださい)。
「計算」タブをクリックし、計算を実行するときに必要なオプションを選択しま
す(詳しくは、計算オプションを参照してください)。
「閉じる」をクリックします。
フォーマットオプション
「フォーマット分類を選択」オプションで、テキストボックスまたはコンボボッ
クスフォームフィールドに入力されるデータの形式(数値、パーセント、日付、
時間など)を選択できます。
「特殊」フォーマット分類では、郵便番号、電話番号、および社会保障番号用の
データ形式を選択できます。また、「任意のマスク」オプションを使用すると、
指定の位置に入力できる文字の種類や、フィールドでのデータの表示方法を指定
できます。入力可能な文字の種類を指定するために使用できる文字は、次のとお
りです。
●
●
●
●
A--文字のみ入力できます(A-Z、a-z)。
X--スペースおよび印刷可能なほとんどの文字、つまり標準的なキーボード上の文
字と、32-126 および 128-255 の ANSI 文字を入力できます。
O--英数字を入力できます(A-Z、a-z、0-9)。
9--数字のみ入力できます(0-9)。
例えば、マスク設定が AAA--p#999 の場合は BOE--p#767 という値を入力で
き、OOOOO@XXX の場合は vad12@3Up という値を入力できます。
任意のマスクオプション
「カスタム」フォーマット分類を選択すると、独自に作成したカスタム
JavaScript を使用して、新しいデータ形式やキーストロークを検証するスクリプ
トを作成できます。例えば、新しい通貨形式を定義したり、入力を特定のキース
トローク文字に制限したりできます。詳しくはアドビ システムズ社の Web サイ
ト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)にある『Acrobat
JavaScript Scripting Reference』を参照してください。
注意:特定のフォームフィールドの形式を指定しない場合は、「なし」を選択し
ます。
検証オプション
「検証」オプションでは、フィールドに入力できる値を、指定した範囲、数値、
または文字に制限することができます。これにより、指定したフォームフィール
ドに適切なデータだけが入力されます。カスタム JavaScript を使用すると、
フィールドに入力できる値をアルファベット値に限定するなど、独自の検証方法
を定義することができます。詳しくはアドビ システムズ社の Web サイト http://
partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)にある『Acrobat JavaScript
Scripting Reference』を参照してください。
次の検証オプションを選択できます。
●
●
●
検証を行わない場合は、「フィールド値を検証しない」を選択します。
フォームフィールドの値の範囲を数値またはパーセント形式で指定するには、
「フィールド値の範囲」を選択します。
カスタム検証で JavaScript を実行するには、「カスタム検証スクリプトを実行」
を選択します。
計算オプション
計算オプションでは、既存のフィールドに入力された値を計算し、その結果を表
示することができます。「次のフィールド」で定義済みの一般的な計算を使用し
たり、カスタム JavaScript を使用して複雑な計算を定義することができます。詳
しくはアドビ システムズ社の Web サイト http://partners.adobe.com/links/
acrobat(英語のみ)にある『Acrobat JavaScript Scripting Reference』を参照
してください。
フォームで複数の計算を定義すると、デフォルトでは、定義されている順序どお
りに計算が行われます。このため、場合によっては、正しい結果を得るために
フィールドの計算順序の設定を変更する必要があります。例えば、2 つのフィー
ルドの計算結果を使用して 3 番目のフィールドの値を計算したい場合は、最初
の 2 つのフィールドを先に計算しなければ正しい結果は得られません。Acrobat
Professional でフォームフィールドの作成やテストをしているときは、指定され
たすべてのフィールドの自動計算が行われます。ただし、必要に応じて、作業中
の自動計算をオフにすることができます(詳しくは、フォームの環境設定を参照
してください)。次の計算オプションを選択できます。
●
●
フォームフィールドを計算する必要がない場合は、「計算しない」を選択しま
す。
複数のフィールドの値を使用して単純な計算を実行するには、「次のフィールド
の <計算方法> の値を計算」を選択し、オプションから演算を選択します。
注意:単純な計算の実行は、フォーマットが「数値」または「パーセント」であ
るフォームフィールドにのみ適用することができます(詳しくは、フォーマット
オプションを参照してください)。
●
●
計算式をスプレッドシート形式(例えば、Sum=Field1+Field2)で指定するに
は、「簡略化したフィールド表記」を選択します。
カスタムの演算で JavaScript を使用するには、「カスタムの演算スクリプト」を
選択して JavaScript コードを入力します。
フォームフィールドの計算順序を指定するには:
1. アドバンスト/フォーム/フィールドの計算順序の設定を選択します。フィール
ドの計算ダイアログボックスに、すべての計算可能なフォームフィールドと実行
される計算順序が表示されます。
2. フィールドの計算順序を変更するには、一覧にあるフィールドを選択し、「上
へ」または「下へ」ボタンを使用して並べ替えます。
3. 「OK」をクリックします。
リストボックスのプロパティの変更
リストボックスフォームフィールドのプロパティは、コンボボックスのプロパ
ティと似ています。異なる点として、「選択の変更」タブでは、ユーザが一覧か
ら項目を選択したり項目を切り替えたときに実行する JavaScript アクションを割
り当てることができます。例えば、ユーザが項目を切り替えたときにサウンドを
再生したり、画像を表示したりすることができます。
リストボックスのプロパティを変更するには:
1. リストボックスのプロパティダイアログボックスで、「オプション」タブをク
リックします。
2. 「項目」フィールドに名前を入力します。
3. 「書き出し値」フィールドに、CGI アプリケーションに書き出す(オプション)
項目を表す書き出し値を入力します。値を入力しない場合は、書き出し値として
項目名が使用されます(詳しくは、CGI 書き出し値の定義を参照してくださ
い)。
4. 「追加」をクリックします。
注意:「項目一覧」ボックスでハイライト表示されている項目が、リストボック
スフィールドではデフォルトの選択済み項目として表示されます。デフォルトの
項目を変更するには、一覧から別の項目を選択します。
5. 手順 2 から手順 4 を繰り返して、その他の項目を一覧に追加します。
6. 「上へ」および「下へ」ボタンを使用して一覧の項目を並べ替えたり、「削除」
ボタンをクリックして項目を一覧から削除します。
7. 次のいずれかの操作を行います。
●
項目一覧を数字とアルファベット順に並べ替えるには、「項目の並べ替え」を選
択します。数字から始まる項目がアルファベットで始まる項目より優先されま
す。
注意:「項目の並べ替え」を選択している場合は、「上へ」「下へ」ボタンは使
用できません。
一覧から複数の項目を選択できるようにするには、「複数選択」を選択します。
●
ユーザが値を選択した直後に値を保存するには、「選択した値をすぐに確定」を
選択します。ただし、「複数選択」オプションが選択されている時には、このオ
プションは使用できません。
8. ユーザが一覧を変更したときに JavaScript を自動的に起動するには、「選択の変
更」タブをクリックして「実行するスクリプト」を選択します。「編集」をク
リックし、定義済みのスクリプトをコピーして貼り付けるか、スクリプトを直接
入力します。詳しくはアドビ システムズ社の Web サイト http://partners.
adobe.com/links/acrobat(英語のみ)にある『Acrobat JavaScript Scripting
Reference』を参照してください。
9. 「閉じる」をクリックします。
●
ラジオボタンのプロパティの変更
関連する複数のラジオボタンを作成するには、各ラジオボタンフィールドの名前
プロパティを同じにして、それぞれの書き出し値に異なる値を設定する必要があ
ります。書き出し値は、ラジオボタンを識別するための情報で、Web サーバ上
の CGI アプリケーションで使用できます(詳しくは、CGI 書き出し値の定義を
参照してください)。
ラジオボタンのプロパティを変更するには:
1. ラジオボタンのプロパティダイアログボックスで「オプション」タブをクリック
し、次のいずれかの操作を行います。
●
「ボタンスタイル」では、ラジオボタンのスタイルを選択します。デフォルトで
は「円形」が選択されています。
●
ラジオボタンを識別し、同じ「名前」の値を共有する他のラジオボタンと区別す
るための書き出し値を入力します。
●
ラジオボタンをデフォルトでオンにするかどうかを指定します。
●
名前と値が同じ複数のラジオボタンを同時に選択するかどうかを指定します。例
えば、フィールド名および書き出し値が同じであるラジオボタンが他にもある場
合、両方のラジオボタンが同時に選択されます。
2. 「閉じる」をクリックします。
電子署名フィールドのプロパティの変更
電子署名フォームフィールドを作成するときは、フォームフィールドを署名した
ときに実行される動作を指定できます(詳しくは、PDF 文書への署名を参照して
ください)。
電子署名フィールドのプロパティを変更するには:
1. 電子署名フィールドのプロパティダイアログボックスで「署名」タブをクリック
し、次のいずれかの操作を行います。
●
「署名時に何も実行しない」を選択します。デフォルトではこれが選択されま
す。
●
フォームフィールドに署名したときに指定したフィールドをロックするには、
「読み取り専用に指定」を選択します。「選択したフィールドのみ」または「選
択したフィールド以外」を選択した場合は、「選択」をクリックします。フィー
ルドの選択ダイアログボックスでフィールドを選択し、「OK」をクリックしま
す。
●
ダイアログボックス内で JavaScript を実行するには、「署名フィールドに署名後
に実行するスクリプト」を選択します。「編集」をクリックして既存の
JavaScript を編集するか、新しい JavaScript 動作を作成します。
2. 「閉じる」をクリックします。
フォームフィールドの配置
複数のフィールドを整列、中央配置、または均等に配置することによって、PDF
ファイルに手動でフォームフィールドを配置できます。また、グリッドを使用し
て、正確に配置することもできます。
関連項目:
手動でのフォームフィールドの移動
フォームフィールドの整列、中央配置、および均等配置
グリッドを使用したフォームフィールドの配置
手動でのフォームフィールドの移動
PDF ファイルに 1 つまたは複数のフォームフィールドを手動で配置するには、ド
ラッグするか、キーボードのキーを使用するか、「切り取り」と「貼り付け」コ
マンド(Windows)または「カット」と「ペースト」コマンド(Macintosh)を
使用します。
1 つまたは複数のフォームフィールドを移動するには:
1. フォームフィールドを選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
およその位置を決めてフォームフィールドを移動するには、選択したフォーム
フィールド内にポインタを置き、移動先にドラッグします。水平方向または垂直
方向に正確に移動する場合は、ドラッグを開始した後に Shift キーを押し、その
まま移動先までドラッグします。
●
フォームフィールドを精密に移動するには、フォームフィールドを選択して矢印
キーで少しずつ動かします。
●
フォームフィールドを現在のページの中央に正確に配置するには、編集/切り取
り(Windows)または編集/カット(Macintosh)を選択し、貼り付けたい場所
を画面の中央に表示して、編集/貼り付け(Windows)または編集/ペースト
(Macintosh)を選択します。
注意:貼り付けを最初に実行した場合は、フォームフィールドはページの中央に
配置されますが、次にフィールドの貼り付けを実行すると、前回貼り付けた場所
より少し下に配置されます。
フォームフィールドの整列、中央配置、および均等配置
フォームフィールドを整列したり、ページの中央に配置したり、均等に配置する
ことによって、迅速に配置できます。
フォームフィールドを整列するには:
1. フォームツールバーで、フォームフィールドの作成時に使用したツールを選択し
ます。
2. Shift キーを押しながら、整列するフォームフィールドを選択します。フォーム
フィールドを整列するには、フォームフィールドを 2 つ以上選択する必要があり
ます。
3. 基準にするフィールドを右クリック(Windows)または Control キーを押しなが
らクリック(Macintosh)し、「整列」を選択して次のいずれかのコマンドを選
択します。
●
すべてのフォームフィールドをアンカーフォームフィールドの上下左右の端に揃
えるには、それぞれ「左揃え」、「右揃え」、「上揃え」または「下揃え」を選
択します。
●
すべてのフォームフィールドをアンカーフォームフィールドの垂直方向の中央に
合わせてに整列するには、「垂直」を選択します。
●
すべてのフォームフィールドをアンカーフォームフィールドの水平方向の中央に
合わせて整列するには、「水平」を選択します。
フォームフィールドをページの中央に配置するには:
1. フォームツールバーで、フォームフィールドの作成時に使用したツールを選択し
ます。
2. Shift キーを押しながら、中央に配置するフォームフィールドを選択します。
3. 右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「中央」を選択して次のいずれかのコマンドを選択します。
●
選択したフォームフィールドをページの垂直方向の中央に配置するには、「垂
直」を選択します。
●
選択したフォームフィールドをページの水平方向の中央に配置するには、「水
平」を選択します。
●
フォームフィールドをページの中央に配置するには、「両方」を選択します。
フォームフィールドを均等に配置するには:
1. フォームツールバーで、フォームフィールドの作成時に使用したツールを選択し
ます。
2. Shift キーを押しながら、均等に配置するフォームフィールドを選択します。
フォームフィールドを均等配置するには、フォームフィールドを 3 つ以上選択す
る必要があります。
3. 右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「分布」を選択して次のいずれかのコマンドを選択しま
す。
●
選択したフォームフィールドの選択範囲の高さに均等に配置するには、「垂直」
を選択します。「グリッドにスナップ」が選択されている場合でも、グリッドに
関係なく配置されます。
●
選択したフォームフィールドの選択範囲の幅に均等に配置するには、「水平」を
選択します。「グリッドにスナップ」が選択されている場合でも、グリッドに関
係なく配置されます。
グリッドを使用したフォームフィールドの配置
グリッドを使用すると、フォームフィールドをページ上の正確な位置に配置する
ことができます。グリッド線は印刷されません。グリッドの間隔、色および位置
を定義できます。また、フォームフィールドを編集するときに、フォームフィー
ルドの境界線をグリッドに合わせるかどうかも指定できます(詳しくは、グリッ
ドの表示を参照してください)。
Acrobat でテンプレートを使用してフォームを動的(ダイナ
ミック)に作成する
PDF 文書のページをテンプレートとして定義し、そのテンプレートを使用して動
的に新しいフォームを作成したり、PDF ページを簡単に複製したりできます。つ
まり、別のフォームを動的に作成するフォームを構築することができます。テン
プレートを使用すると、ユーザが何ページでも必要なフォームページにデータ入
力できるようにすることができます。追加のページ(新しいフォームフィールド
を完成させます)をすばやく作成できます。詳しくはアドビ システムズ社の
Web サイト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英語のみ)にある
『Acrobat JavaScript Scripting Reference』を参照してください。
注意:データベースからデータを取り込んでフォームを作成する場合は、データ
量に応じて、必要なだけページを作成できます。
重要: サーバ拡張によって追加機能の使用権限が追加されている場合を除き、テ
ンプレート機能は Adobe Reader ではサポートされていません(詳しくは、
Adobe Reader ユーザに追加機能の使用を許可する文書を作成するにはを参照し
てください)。そのため、テンプレート機能を使用して PDF を作成した場合
は、Adobe Reader しか持っていないユーザはそのテンプレート機能を使用する
ことはできません。
テンプレートを定義するには:
1. テンプレートとして使用したいページに移動して、アドバンスト/フォーム/
ページのテンプレートを選択します。
2. テンプレートに付ける名前を入力し、「追加」をクリックします。
3. 「閉じる」をクリックしてテンプレートを定義します。
テンプレートを編集するには:
1. アドバンスト/フォーム/ページのテンプレートを選択します。
2. 編集するテンプレートを一覧から選択し、次のいずれかを行います。
●
選択したテンプレートページを非表示にするには、テンプレート名の左側にある
目の形をしたアイコンをクリックします。テンプレートを表示するには、アイコ
ンをもう一度クリックします。非表示のテンプレートページを表示すると、文書
の最後に追加された状態で表示されます。文書内にテンプレートページしかない
場合は、非表示にすることはできません。
●
テンプレートの内容を現在表示されているページに変更するには、「変更」をク
リックします。
●
選択したテンプレートを一覧から削除するには、「削除」をクリックします。
●
選択したテンプレートページを表示するには、「移動」をクリックします。テン
プレートが非表示になっている場合は、「移動」をクリックできません。
3. 「閉じる」をクリックしてテンプレートの変更を適用します。
ボタンの作成
ボタンはフォームで最もよく使用される機能で、どのような文書にも追加するこ
とができます。例えば、ボタンを使用して、ファイルを開く、サウンドやムー
ビークリップを再生する、データを Web サーバに送信するなど、さまざまな動
作を実行できるように設定できます。ボタンには、リンクやしおりにはない次の
ような特性があります。
●
●
●
●
1 つのアクションだけではなく、複数のアクションを実行できます。
マウスがボタンの上に置かれたときに、異なる外観のボタンを表示することがで
きます。
別のページに簡単にコピーすることができます。
マウスの操作によって、それぞれ異なるボタン動作を設定することができます。
例えば、「マウスボタンを押す」(クリックする)、「マウスボタンを放す」
(クリックした後で放す)、「ポインタを範囲内に入れる」(ポインタをボタン
上に移動する)および「ポインタを範囲外に出す」(ポインタをボタンから離
す)というマウスの操作を設定すると、1 つのボタンですべて異なる動作を実行
させることができます。
関連項目:
インタラクティブなボタンの作成
ボタンの表示のカスタマイズ
グラフィックボタンの表示と非表示
インタラクティブなボタンの作成
ボタンは、PDF 文書でユーザが動作を実行できるようにするための簡単で直感的
な手段です。ボタンのデザインはラベルとアイコンを組み合わせて作成でき、マ
ウスの操作に応じて切り替えられるので、ユーザが連続した動作を実行できるよ
うになっています。例えば、「再生」、「一時停止」、「中止」というラベルと
対応するアイコンを組み合わせたボタンを作成します。さらに、ムービークリッ
プを再生、一時停止および中止する動作を、これらのボタンに設定します。ボタ
ンには任意のマウスの操作を組み合わせて選択できます。また、マウス操作に対
しても任意の動作の組み合わせを指定できます。
ボタンのサンプル画像
インタラクティブなボタンを追加するには:
1. ボタンツール
を選択するには、ツール/高度な編集/フォーム/ボタンツー
ルを選択します。
2. 十字ポインタをドラッグしてボタン領域を作成します。
3. 「一般」タブをクリックし、ボタン名、ツールヒントのテキストおよびその他の
一般プロパティを指定します。
4. 「表示方法」タブをクリックし、ボタンをどのようにページに表示するか設定す
るオプションを指定します。背景色(塗りつぶしの色)を選択すると、ボタンの
後ろの画像が見えなくなります。テキストのオプションは、「一般」タブで指定
したボタン名にではなく、「オプション」タブで指定したラベルに適用されま
す。
5. 「オプション」タブをクリックし、ラベルとアイコンをどのようにボタンに表示
するか設定するオプションを選択します(詳しくは、ボタンの表示のカスタマイ
ズを参照してください)。
6. 「アクション」タブをクリックし、ボタンをクリックしたときに実行する動作を
設定するオプション(別のページへのジャンプ、メディアクリップの再生など)
を指定します(詳しくは、特殊効果を追加するアクションの使用を参照してくだ
さい)。
7. 「閉じる」をクリックします。
ボタンのセットを作成しているときは、個々のオブジェクトをグリッド線や
ガイドに合わせるようにします(詳しくは、レイアウトツールの使用を参照して
ください)。
ボタンを編集するには:
ボタンツールを選択し、必要に応じて次の操作を行います。
●
●
●
ボタンのプロパティを編集するには、ボタンをダブルクリックします。
ボタンの表示方法を変更するには、ボタンをクリックして、プロパティツール
バーを使用してオプションを指定します。プロパティダイアログボックスの「表
示方法」タブで、ボタンの表示方法オプションを変更することもできます。
ボタンを他のフォームフィールドに対して整列、中央配置、または均等配置した
り、ボタンのサイズを変更したり、複製するには、右クリック(Windows)また
は Control キーを押しながらクリックし(Macintosh)、コンテキストメニュー
からオプションを選択します(詳しくは、Acrobat でのフォームフィールドの編
集と削除を参照してください)。
ボタンの表示のカスタマイズ
ボタンには、ラベルとアイコンのいずれか、または両方を表示することができます。マウスの状態(「通
常」、「押下」、「ロールオーバー」)ごとにボタンの表示方法を変更することができます。例えば、
「ホーム」というラベルが付いたボタンを作成し、マウスポインタがボタン上に移動するとラベルが「ホー
ムページに戻る」に変わるようにすることができます。
ボタンのレイアウトA.ラベルのみ B.アイコンのみ C.アイコン上 / ラベル下 D.ラベル上 / アイコン下 E.アイコン
左 / ラベル右 F.ラベル左 / アイコン右 G.ラベルをアイコンに重ねる
PDF、JPEG、GIF やその他の画像形式など、Acrobat で表示できる形式のファイルであれば、どの形式でも
ボタンのアイコンとして使用できます。どの形式の場合でも、アイコンにはページ全体が使用されるので、
ページの一部分だけをアイコンとして使用するときは、この手順を実行する前に、画像やページをトリミン
グする必要があります。使用可能な PDF ページの最小サイズは、1 X 1 インチです。このサイズより小さい
アイコンを使用する場合は、ボタンツールを使用して、描いたボックスのサイズに合うようにアイコンを縮
小します。ボタンのプロパティダイアログボックスの「オプション」タブの「詳細設定」をクリックする
と、ボタン内に収まるようにボタンアイコンを縮小する方法を指定できます。
ボタンの表示方法を指定するには:
1. 高度な編集ツールバーで、ボタンツール
を選択します。
2. 既存のボタンをダブルクリックし、ボタンのプロパティダイアログボックスの「オプション」タブをクリッ
クします。
3. 「レイアウト」オプションで、ラベルの表示タイプを選択します(ボタンアイコンの大きさを変更する方法
について詳しくは、次の手順を参照してください)。
4. 「動作」オプションで、ボタンをクリックしたときのボタンの表示方法を指定します。
●
ボタンの表示を変えないときは、「なし」を選択します。
●
マウスの状態(「通常」、「押下」および「ロールオーバー」)ごとに異なる表示方法を定義するには、
「プッシュ」を選択します。「状態」でオプションを選択し、ラベルまたはアイコンのオプションを指定し
ます。「通常」は、マウスボタンをクリックしていないときのボタンの表示方法を指定します。「押下」
は、マウスボタンをクリックし、まだ放していないときのボタンの表示方法を指定します。「ロールオー
バー」は、マウスポインタがボタン上にあるときの表示方法を指定します(詳しくは、グラフィックボタン
の表示と非表示を参照してください)。
●
ボタンの境界を強調表示するには、「アウトライン」を選択します。
●
ボタンを押した時に色を反転するには、「反転」を選択します。
5. ボタンに表示するラベルまたはアイコンを定義するには:
●
「レイアウト」オプションでラベルを選択した場合は、「ラベル」ボックスにテキストを入力します。
●
「レイアウト」オプションでアイコンを選択した場合は、「アイコンの選択」をクリックして、次に「参
照」をクリックします。「ファイルの種類」(Windows)または「表示」(Macintosh)からファイルの種
類を選択し、ファイル名をダブルクリックして、「OK」をクリックします(選択したアイコンを削除すると
きは、「クリア」をクリックします)。
6. 「閉じる」をクリックして、設定した表示方法を適用します。
ボタンアイコンの拡大縮小と配置を行うには:
1. 高度な編集ツールバーでボタンツール
を選択し、ボタンをダブルクリックします。
2. 「オプション」タブをクリックし、いずれか 1 つのアイコンオプションを「レイアウト」オプションから選
択し、「詳細設定」をクリックします。
3. 「サイズ変更」オプションから、次のいずれかのオプションを選択します。
●
「常に調整」を選択すると、アイコンのサイズとは関係なく、ボタンに合わせてアイコンの大きさを変更し
ます。
●
「調整しない」を選択すると、アイコンを元の大きさの状態で使用します。ただし、アイコンがボタン内に
収まらない場合は、はみ出した部分が切り取られます。「調整しない」を選択した場合は、拡大縮小オプ
ションは使用できません。
●
「大きすぎる場合」を選択すると、アイコンがボタンより大きい場合にのみ、指定したとおりにアイコンが
縮小されます。
●
「小さすぎる場合」を選択すると、アイコンがボタンより小さい場合にのみ、指定したとおりにアイコンが
拡大されます。
4. 「倍率」オプションから、縦横比を保持したままアイコンの大きさを変更するかどうかを選択します。縦横
比を保持せずにアイコンの大きさを変更すると、アイコンがゆがむことがあります。
5. アイコンの上下または左右の側面のどちらかがボタンの輪郭と同じ位置に揃うようにするには、「境界線に
合わせる」を選択します。
6. スライダをドラッグし、ボタン内でアイコンを配置する位置を決めます。フィールドの左側境界線とアイコ
ンの間に残すスペースの割合、およびフィールドの下側境界線とアイコンの間に残すスペースの割合の両方
をパーセントで指定して、アイコンの位置を決めます。デフォルトの設定(50, 50)では、アイコンが
フィールドの中央に配置されます。「リセット」をクリックすると、いつでもデフォルトの配置に戻すこと
ができます。
7. 「OK」をクリックし、次に「閉じる」をクリックします。
グラフィックボタンの表示と非表示
ポインタがボタン領域上に移動するまで、ボタンを非表示にしたい場合がありま
す。ボタンの表示と非表示を切り替えると、文書にビジュアル効果を付けること
ができます。例えば、地図上のある町の上にポインタを動かすと、その町の詳し
い地図が表示され、その町からポインタを離すと、その地図を非表示にするよう
に設定できます。
アイコンの表示と非表示A. ポインタがボタン範囲内にないとき B.ポインタがボタン範
囲内に入ったとき C.ポインタがボタン範囲内から出たとき
マウスのロールオーバー中にのみ表示されるボタンを作成するには:
1. ボタンツール
を使用して、ポップアップボタンを表示する領域をドラッグし
ます。例えば PDF ファイルのフランス地図で、パリの詳細な地図をポップアッ
プ表示するときには、この地図を表示する領域をドラッグします。
2. ボタンツール
を使用して、ボタンをダブルクリックします。
3. 「オプション」タブをクリックし、「レイアウト」オプションから「アイコンの
み」を選択します。
4. 「動作」オプションから「プッシュ」を選択し、次に「状態」オプションから
「ロールオーバー」を選択します。
5. 「アイコンの選択」をクリックして、次に「参照」をクリックします。「ファイ
ルの種類」(Windows)または「表示」(Macintosh)からファイルの種類を選
択し、使用する画像ファイルを選択してダブルクリックします。パリの地図を
ポップアップ表示する例でいえば、ここで地図の画像を選択します。プレビュー
した画像をボタンに設定するには、「OK」をクリックします。
6. 「表示方法」タブをクリックします。必要に応じて、「境界線の色」と「塗りつ
ぶしの色」の選択を解除してから、「閉じる」をクリックします。
7. 手のひらツール
を選択し、ボタンを横切るようにマウスポインタを動かしま
す。ポインタがボタン内に入ると定義した画像が表示され、ボタンの外に出ると
その画像が非表示になります。
ロールオーバー領域よりも大きい画像を表示したい場合や、ロールオーバー
領域とは別の場所に画像を表示したい場合は、「フィールドを表示 / 非表示」
(Windows)または「フィールドを表示 / 隠す」(Macintosh)アクションを選
択します。まず、表示または非表示にするボタンのアイコンを指定します。次
に、マウスをその上に重ねたときにホットスポットして動作する 2 番目のボタン
を作成します。2 番目のボタンには表示用のアイコンを割り当てません。その代
わりに、「アクション」タブを使用して、マウスポインタが 2 番目のボタンで定
義した領域(ロールオーバー領域)内に入ると最初のボタンを表示し、マウスポ
インタがロールオーバー領域の外に出ると最初のボタンを非表示にするように設
定します(詳しくは、特殊効果を追加するアクションの使用を参照してくださ
い)。
PDF フォームをアクセシビリティ可能にする
PDF ファイルにタグを追加したり、PDF ファイルを正しく構造化することに
よって、視覚障害や運動障害など身体に障害のあるユーザがフォームフィールド
にアクセスできるようにすることができます(詳しくは、既存の PDF 文書から
アクセシブルな文書への変更を参照してください)。さらに、フォームフィール
ドのツールヒントプロパティを使用して、フィールドに関する情報や操作方法を
ユーザに提供できます。例えば、ツールヒントのプロパティの値を使用して、ス
クリーンリーダーで「あなたのお名前」と読み上げることができます。ツールヒ
ントのプロパティを使用しない場合、スクリーンリーダーはフォームフィールド
の種類を読み上げるだけです。
フォームフィールドに操作方法の情報を追加するには:
1. 次のいずれかの方法で、フォームフィールドのプロパティウィンドウを開きま
す。
●
フォームフィールドをダブルクリックします。
●
プロパティツールバーの「詳細」ボタンをクリックします。
2. 「一般」タブの「ツールヒント」ボックスに操作方法のテキストを入力します。
Web 用の PDF フォームの作成
PDF フォームは、Web 上で情報を送信したり収集したりするのに便利です。
Web 用のフォームを作成するには、HTML のスクリプトマクロと同じ機能を持
ついくつかのボタンアクションを追加します。データをデータベースに収集およ
び送信するには、Web サーバ上に CGI アプリケーションが必要です。フォーム
(HTML、FDF または XML 形式)からデータを収集する任意の CGI アプリ
ケーションを使用できます(詳しくは、http://partners.adobe.com/asn/
acrobat/forms.jsp(英語のみ)を参照してください)。
Web 用のフォームを作成する場合は、フォームフィールドの名前が CGI アプリ
ケーションで設定されている名前と一致していることを確認してください。
重要:CGI スクリプトは Acrobat の外部で作成する必要があります。Adobe
Acrobat 製品では作成できません。
関連項目:
Acrobat の送信ボタンの作成
フォームをリセットボタンの作成
データの取り込みボタンの作成
CGI 書き出し値の定義
Acrobat の送信ボタンの作成
「フォームを送信」動作に送信先の URL を指定して、フォームデータを電子
メールアドレスまたは Web サーバに送信することができます。また、送信ボタ
ンを使用して、他のファイルをサーバまたはデータベースに返信することもでき
ます。例えば、スキャン画像またはファイルをフォームに添付することができま
す。送信ボタンをクリックすると、添付されたファイルが残りのフォームデータ
と共に送信されます。
PDF フォームに電子メールベースの送信ボタンが含まれる場合、「データ
ファイル収集プロセスを開始」を使用して、容易に他のユーザにフォームを配布
できます(詳しくは、電子メールによるフォームデータの収集を参照してくださ
い)。
送信ボタンを作成するには:
1. フォームツールバーでボタンツールを選択し、ボタンを作成します(詳しくは、
インタラクティブなボタンの作成を参照してください)。
2. ボタンをダブルクリックし、ボタンのプロパティダイアログボックスを開きま
す。
3. 「アクション」タブをクリックし、「トリガを選択」オプションから「マウスボ
タンを放す」を選択します。
4. 「アクションを選択」オプションから「フォームを送信」を選択し、「追加」を
クリックします。
5. フォーム送信の設定ダイアログボックスの「このリンクの URL を入力」ボック
スで、次のいずれかの操作を行います。
●
フォームデータを Web サーバに送信するには、送信先 URL を入力します。
●
フォームデータを電子メールアドレスに送信するには、「mailto:」に続けて電子
メールアドレスを入力します。例えば、「mailto:nobody@adobe.com」のよう
に入力します。
6. 次のいずれかの「書き出し形式」オプションを選択します。
●
FDF ファイル形式で書き出すには、「FDF」を選択します。フォームフィールド
データ、注釈、PDF ファイルに加えられた変更のいずれか、またはすべてを書き
出すように設定することができます。「PDF の追加変更部分」オプションを使用
して書き出した電子署名は、サーバ上での読み込みと再構築が簡単に行えるため
便利です。
注意:サーバからユーザに FDF または XFDF 形式のデータを戻す場合は、サー
バの URL は、http://myserver/cgi-bin/myscript#FDF のように最後に #FDF と
いう文字が付いている必要があります。
●
●
●
HTML ファイル形式で書き出すには、「HTML」を選択します。
XML ファイル形式で書き出すには、「XFDF」を選択します。フォームフィール
ドデータと注釈のいずれか、または両方を書き出すように設定することができま
す。
作成したフォームが含まれる PDF ファイル全体を書き出すには、「文書全体
(PDF)」を選択します。「FDF」オプションを選択したときよりもファイルの
サイズが大きくなりますが、電子署名を保存できるので便利です。
注意:PDF フォームに入力するユーザが Adobe Reader を使用している場合
は、「書き出し形式」オプションで「FDF」または「XFDF」のいずれかを選択
する必要があります。
7. 「フィールドの選択」で、次のいずれかの操作を行います。
●
値が入力されていないフォームフィールドも含め、すべてのフォームフィールド
を書き出すには、「すべてのフィールド」を選択します。
●
特定のフォームフィールドだけを書き出すには、「選択したフィールドのみ」を
選択します。「フィールドの選択」をクリックし、書き出すフォームフィールド
を指定したり、空白のフィールドを書き出すかどうかを指定します。
8. 「日付を標準形式に変換」オプションを選択すると、入力されたときの形式に関
わらず、フォーム内のすべての日付データを 1 種類の形式に変換して書き出しま
す。
9. 「OK」をクリックして、設定した内容を適用します。
10. ボタンのプロパティダイアログボックスで、別のタブをクリックして他のプロパ
ティの設定を続けるか、「閉じる」をクリックします。
フォームをリセットボタンの作成
「フォームをリセット」動作を使用すると、既に入力されたデータをクリアする
ボタンを作成することができます。
フォームをリセットボタンを作成するには:
1. フォームツールバーでボタンツールを選択し、ボタンを作成します(詳しくは、
インタラクティブなボタンの作成を参照してください)。
2. ボタンをダブルクリックし、ボタンのプロパティダイアログボックスを開きま
す。
3. 「アクション」タブをクリックし、「トリガを選択」オプションから「マウスボ
タンを放す」を選択します。
4. 「アクションを選択」オプションから「フォームをリセット」を選択し、「追
加」をクリックします。
5. フォームをリセットダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行い、「OK」
をクリックします。
●
個々のフィールドを選択するには、目的のフィールドを一覧から選択します。
●
すべてのフィールドを選択するには、「すべてを選択」をクリックします。
6. ボタンのプロパティダイアログボックスで、別のタブをクリックして他のプロパ
ティの設定を続けるか、「閉じる」をクリックします。
データの取り込みボタンの作成
「フォームデータを取り込み」動作を設定すると、名前や電子メールアドレスな
ど、多くのフォームで共通して使用するフィールドに、別のフォームからデータ
を取り込むことができます。また、ここで作成したデータの取り込みボタンを使
用して、共通のフォームフィールドに個人用プロファイルの情報を入力すること
もできるようになります。ただし、個人用プロファイルのフィールドと一致する
フィールドだけに情報が入ります。一致しないフィールドは無視されます。ただ
し、「フォームデータを取り込み」動作を設定する前に、データの書き出し元に
なる共通情報フォームフィールドの入ったフォームを作成しておく必要がありま
す(詳しくは、フォームデータからのスプレッドシートの作成を参照してくださ
い)。
注意:「フォームデータを取り込み」動作を使用してフォームデータを取り込む
際、Windows と Macintosh では異なる場所でデータファイルを検索します。
Windows では、Acrobat または Adobe Reader フォルダ、現在のフォルダ、シ
ステムフォルダ、マイ ドキュメント¥Adobe¥Acrobat の Windows フォルダお
よび PATH ステートメントに入っているフォルダを検索します。Macintosh で
は、Acrobat または Adobe Reader フォルダおよび初期設定フォルダを検索しま
す。
データの取り込みボタンを作成するには:
1. フォームツールバーでボタンツールを選択し、ボタンを作成します(詳しくは、
インタラクティブなボタンの作成を参照してください)。
2. ボタンをダブルクリックし、ボタンのプロパティダイアログボックスを開きま
す。
3. 「アクション」タブをクリックし、「トリガを選択」オプションから「マウスボ
タンを放す」を選択します。
4. 「アクションを選択」オプションから「フォームデータを取り込み」を選択し、
「追加」をクリックします。
5. FDF ファイルを参照して選択し、「選択」をクリックします。
6. 「OK」をクリックして、設定した内容を適用します。
7. ボタンのプロパティダイアログボックスで、別のタブをクリックして他のプロパ
ティの設定を続けるか、「閉じる」をクリックします。
CGI 書き出し値の定義
書き出し値とは、選択したフォームフィールドを認識するために CGI アプリケー
ションに送信される情報です。次の両方の条件が成立する場合にのみ、書き出し
値を定義します。
●
●
社内のイントラネットまたは Web 上で、データがデータベースに電子的に収集
される。
データがフォームフィールドで指定された項目とは異なるか、フォームフィール
ドがラジオボタンである。
書き出し値を定義するときは、次のガイドラインに注意してください。
●
●
●
チェックボックスまたはラジオボタンが選択されたことを示すには、デフォルト
の書き出し値(「はい」)を使用します。
コンボボックスまたはリストボックスに表示された項目とは異なる値を使いたい
場合(データベース内のフォームフィールドの名前に合わせる場合など)にの
み、書き出し値を入力します。プロパティダイアログボックスで書き出し値が設
定されていない場合、コンボボックスまたはリストボックスのフィールド名が使
用されます。
同じグループのラジオボタンには、すべて同じフィールド名を付け、それぞれの
書き出し値に異なる値を設定します。このように設定することで、ラジオボタン
の選択を切り替えることができ、正しい値が確実にデータベースに渡されます。
フォームでのカスタム JavaScript の使用
JavaScript 言語を使用すると、インタラクティブな Web ページを作成すること
ができます。拡張された JavaScript を使用すると、PDF フォームに簡単にイン
タラクティブ機能を統合することができます。Acrobat Professional フォームで
は、JavaScript を使用して、データのフォーマット、計算、検証および動作の割
り当てを行えます。また、ODBC(Windows のみ)を使用して、PDF フォーム
から直接データベースに接続するよう設定することもできます。詳しくはアドビ
システムズ社の Web サイト http://partners.adobe.com/links/acrobat(英語の
み)にある『Acrobat JavaScript Scripting Reference』を参照してください。
注意:ダイナミックフォームを作成する場合、PDF 文書に追加機能の使用権限が
追加されていない限り、カスタム JavaScript によっては Adobe Reader でサ
ポートされないためにフォームが正しく動作しないことがあります(詳しくは、
Adobe Reader ユーザに追加機能の使用を許可する文書を作成するにはを参照し
てください)。
Acrobat をカスタマイズする方法について詳しくは、『Adobe Acrobat ソフト
ウェア開発キット(SDK)』を参照してください。Acrobat SDK は、Adobe
Solution Network(ASN)ディベロッパープログラムのメンバーに提供されま
す。入会、ディベロッパーテクニカルサポートの利用または SDK の更新につい
て詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト(http://www.adobe.co.jp)の
ディベロッパーサポートの項を参照してください。
Adobe PDF フォームの入力
Adobe PDF フォームの入力について
PDF フォームの入力
フォームデータの取り込み
フォームデータの書き出し
入力したフォームの電子メールによる送信
Adobe PDF フォームの入力について
PDF フォームは静的(スタティック)である場合と、インタラクティブである場
合があります。静的 PDF フォームは記入するために印刷する必要があります
が、インタラクティブな PDF フォームはフォームフィールドは画面上で入力で
きます。PDF フォームの作成者が、Adobe Designer、Adobe Acrobat
Professional、Acrobat Content Server または Adobe® GoLive® CS で適切な
フォームフィールドとプロパティを指定して文書を作成している場合、PDF
フォームがインタラクティブになります。
PDF フォームを印刷したり、フォームデータを別のファイルに書き出したりでき
ます。フォームデータを書き出すと、既存のデータを保存したり電子メールなど
で送信したりできます。Web ブラウザ内で PDF フォームに入力すると、フォー
ムデータを Web を介して送信することもできます。
PDF 文書内の単語を検索する場合、デフォルトではフォームフィールド内
のテキストも検索されます(詳しくは、Adobe PDF 文書での単語句の検索を参
照してください)。
PDF フォームの入力
PDF フォームにインタラクティブなフォームフィールドが含まれている場合、基
本ツールバーの手のひらツールを使ってフォームに入力できます。手のひらツー
ルのポインタをインタラクティブなフォームフィールドの上に置くと、ポインタ
アイコンが手のひらのアイコン
から、人差し指のアイコン
、人差し指と
プラス記号のアイコン
、矢印アイコン 、または I 型のアイコン
に変わり
ます。フォームフィールドがインタラクティブではない場合は、手のひらのアイ
コン
は変化しません。このように PDF フォームがインタラクティブではな
い場合は、印刷して手書きで記入します。
入力するデータの量にあわせて自動的にフィールドサイズが変更され、一つ
のフィールドが複数ページにわたる動的(ダイナミック)なテキストフィールド
もあります(詳しくは、複数ページにわたるフォームフィールドについてを参照
してください)。
インタラクティブな PDF フォームに入力するには:
1. 手のひらツール
を選択します。
2. PDF ファイル内でフォームフィールドを識別しやすくするには、文書メッセージ
バーで次のいずれかの操作を行います。
●
すべてのフォームフィールドの背景に薄い青色を表示するには、「フィールドを
ハイライト表示」を選択します。
●
入力が必須であるフォームフィールドすべての周囲に赤い境界線を表示するに
は、「必須フィールドをハイライト表示」を選択します(このオプションは、
PDF フォームに必須フィールドが含まれている場合にのみ表示されます)。
3. 入力するフォームフィールド内にポインタを置きます。I 形のポインタが表示さ
が表示された場合は、リ
れた場合は、テキストを入力できます。矢印アイコン
ストボックスの項目を選択できます。人差し指
または人差し指とプラス記号
が表示された場合は、ボタン、チェックボックス、ラジオボタ
のアイコン
ン、リストの項目を選択できます。
4. テキストの入力または選択が終了したら、次のいずれかの操作を行います。
●
フォームフィールドの変更を適用して次または前のフィールドに移動するには、
それぞれ Tab キーまたは Shift+Tab キーを押します。
●
テキストフォームフィールドの変更を適用して、現在のフィールドを選択解除す
るには、Enter キーまたは Return キーを押します。現在のフィールドがチェッ
クボックスの場合は、Enter キーまたは Return キーを押すと、チェックボック
スのオンとオフが切り替わります。複数行のテキストフォームフィールドでは、
Enter キーまたは Return キーを押すと、同じフォームフィールド内の次の段落
に移動します。キーパッドの Enter キーを押して変更を適用できます。
●
ラジオボタンのグループ内で上向きまたは左向き矢印キーを押すと、前のラジオ
ボタンを選択できます。下向きまたは右向き矢印キーを押すと、次のラジオボタ
ンを選択できます。
●
フォームフィールドの変更を取り消して現在のフォームフィールドの選択を解除
するには、Esc キーを押します。フルスクリーンモードで作業中にもう一度 Esc
キーを押すと、フルスクリーンモードが終了します。
5. 必要なフォームフィールドに入力した後で、次のいずれかの操作を行います。
●
「フォームを送信」ボタンがある場合は、クリックします。このボタンをクリッ
クすると、フォームデータは Web または社内のイントラネットを介してデータ
ベースに送信されます。
●
ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択し、データを入力したフォームを別のファイル名で保存し
ます。
●
フォームデータを書き出します(詳しくは、フォームデータの書き出しを参照し
てください)。
●
フォームを印刷します(詳しくは、PDF 文書の印刷を参照してください)。
電子署名フォームフィールドの入力方法について詳しくは、PDF 文書への署名を
参照してください。
ブラウザ内でフォームをクリアするには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
フォームに「フォームをリセット」ボタンがある場合は、クリックします。この
動作は元に戻せません。
ブラウザを終了し、再び起動します。
Web ブラウザの更新ボタンや「戻る」ボタンをクリックしたり、ブラウザウィン
ドウでリンクをたどったりしても、フォームはクリアされません。
Acrobat で保存していないフォームへの入力をクリアするには:
ファイル/復帰を選択します。
関連項目:
フィールドのオートコンプリート
複数ページにわたるフォームフィールドについて
フォーム内のテキストのスペルチェック
フィールドのオートコンプリート
環境設定の「フォーム」の「オートコンプリート」を使用すると、フォームへの
入力の手間を省くことができます。入力した最初の数文字が、前のフォーム
フィールドに入力した内容と一致する場合、オートコンプリート機能によって入
力データ候補が表示されます。入力データ候補は一覧表示されるか、または一致
度の高い項目がある場合はフィールドに自動的に入力されます。
オートコンプリートの環境設定を設定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)、または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側の一覧から「フォーム」を選択します。
2. オートコンプリートメニューからオプションを選択します。オプションを選択す
ると、オプションの下のボックスに、選択したオプションについての説明が表示
されます。
3. オートコンプリート機能に数値データを記憶させる場合は、「数値データ(電話
番号など)を保存」を選択します。
記憶されているオートコンプリートの入力データ候補を削除するには:
1. 編集/環境設定(Windows)、または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側の一覧から「フォーム」を選択します。
2. 「入力データ候補一覧を編集」をクリックします。
3. オートコンプリートの入力データ候補一覧ダイアログボックスで、次のいずれか
の操作を行い、確認ダイアログボックスで「はい」をクリックします。
●
すべての入力データ候補を削除するには、「すべて削除」をクリックします。
●
一部の入力データ候補だけを削除するには、入力データ候補を選択し、「削除」
をクリックします。隣接している複数の入力データ候補を選択するには、Shift
キーを押しながら項目をクリックします。隣接していない複数の入力データ候補
を選択するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)
を押しながら項目をクリックします。
複数ページにわたるフォームフィールドについて
ダイナミックな PDF フォームには、入力されたデータに合わせてサイズが拡張
される動的なテキストフィールドが含まれている場合があります。このフィール
ドは、必要に応じて、次のページにまで拡張されることがあります。入力した
データがフィールドの現在のサイズを超えると、動的なテキストフィールドにス
クロールバーが表示されます。データの入力を終了し、フィールドがアクティブ
ではなくなると、テキストフィールドが拡張され、入力したすべてのデータが表
示されます。複数のページにわたる動的なテキストフィールドを編集する場合
は、どのページからでも編集を開始できます。テキストが表示されているページ
に関係なく、ボックス内のすべてのテキストにアクセスできます。
2 ページにわたるフォームフィールドへのテキストの入力
フォーム内のテキストのスペルチェック
ノートやフォームフィールドに入力したテキストをスペルチェックすることがで
きます。ただし、元の PDF 文書のテキストはスペルチェックできません(PDF
文書を作成する前に、文書の作成元アプリケーションでスペルチェックを行って
ください)。テキストを入力すると、認識されなかった単語に下線が引かれま
す。このような単語を修正するには、その場で編集するか、スペルチェックダイ
アログボックスを開きます。
スペルが間違っている単語を 1 つだけ修正するには:
フォームフィールドまたは注釈のポップアップウィンドウ内の単語を右クリック
(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、修
正候補一覧から正しい単語を選択します。
注釈およびフォームのテキストをスペルチェックするには:
1. 編集/スペルチェック/注釈とフォームフィールドを選択します。PDF 文書を
Web ブラウザに表示している場合は、編集ツールバーが開いていることを確認
し、スペルチェックボタン
をクリックします。
2. 「開始」をクリックして、スペルチェックを開始します。スペルが間違っている
単語が検出されると、「辞書にない単語」ボックスに単語が表示されます。「修
正候補一覧」に修正候補の単語が表示されます。手順 3 のいずれかの操作を終了
すると、次の修正候補の単語がハイライト表示されます(他の修正候補が存在す
る場合)。「再開」ボタンが表示されるまで、手順 3 を繰り返してください。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
選択された単語を修正します。変更を元に戻すには、「編集を元に戻す」をク
リックします。変更内容を適用するには、「変更」をクリックします。
●
修正候補一覧から、修正する単語をダブルクリックして選択します。
●
単語を変更せずにスペルチェックを続行するには、「無視」をクリックします。
●
指摘された単語をすべて無視するには、「すべて無視」をクリックします。指摘
された単語をユーザ用辞書に追加したい場合は、「追加」をクリックします。
●
指摘された単語を「修正候補一覧」ボックスで選択した単語に変更するには、
「変更」をクリックします。指摘された単語と同じ綴りのすべての単語を修正候
補一覧の単語で置き換えるには、「すべて変更」をクリックします。
4. スペルチェックを終了したら、「完了」をクリックします。
言語辞書を指定するには:
1. 編集/スペルチェック/辞書の編集を選択します。
2. 使用する言語辞書を「辞書」オプションから選択して、「完了」をクリックしま
す。
フォームデータの取り込み
PDF フォームにデータを入力する手段としては、手作業で PDF フォームに入力
する以外に、テキスト(TXT)、Extensible Markup Language(XML)、
Acrobat フォームデータ形式(FDF)、XML データパッケージファイル
(XDP)、FormFlow99 データファイル(XFD)、または Acrobat XFDF
(XFDF)ファイルからデータを取り込む方法もあります。一部のファイル形式
は、Adobe Designer で作成された PDF フォームなど、特定の PDF フォームに
データを取り込む場合にのみ使用できます。
注意:テキストファイルからファイルデータを取り込む場合、データを列ごとに
区切るには、テキストファイル内の各行をタブで区切る必要があります。行を取
り込むと、列名に対応する名前の付いたフォームフィールドの値が表の各セルに
入ります。
フォームデータをファイルから取り込むには:
1. PDF フォームを開きます。
2. ファイル/フォームデータ/データをフォームに取り込むを選択します。
3. 「ファイルの種類」からフォームデータの種類を選択し、「選択」をクリックし
ます。
注意:フォームデータの取り込み元と取り込み先のフォームに一致しないフィー
ルドがあると、一致するフィールドのデータだけが取り込まれ、一致しない
フィールドのデータは無視されます。テキストフォームフィールドの既存のテキ
ストは、取り込んだデータに置き換わります。
フォームデータの書き出し
フォームに入力したデータを別のファイルに書き出すことができます。フォーム
データを書き出すことによって、元の PDF ファイルよりはるかに小さいファイ
ルに既存のデータを保存できます。データをアーカイブしたり、電子的に共有し
たりするには、より小さいファイルが便利です。フォームデータは、タブ区切り
テキスト(TXT)、Acrobat XFDF(XFDF)、Acrobat フォームデータ形式
(FDF)または Extensible Markup Language(XML)ファイルとして保存でき
ます。これらのファイル形式には、Adobe Designer で作成された PDF フォーム
など、特定の PDF フォームからデータを書き出す場合にのみ使用できるものも
あります。
書き出したファイルのデータは、同じ名前のフィールドがある別のフォームに取
り込むこともできます。ファイルデータは、テキストファイルから取り込むこと
もできます(詳しくは、フォームデータの取り込みを参照してください)。
フォームデータをファイルに書き出すには:
1. PDF フォームを開いて、入力します。
2. ファイル/フォームデータ/データをフォームから書き出すを選択します。
3. ファイルの種類メニューからファイル形式を選択し、保存先とファイル名を指定
して、「保存」をクリックします。
入力したフォームの電子メールによる送信
PDF フォームには、PDF フォームに入力した情報を書き出すための電子メール
ベースの送信ボタンが含まれていることがあります。このボタンを使用して書き
出した情報は、電子メールアプリケーションを使用して電子メールで送信する必
要があります。デスクトップまたは Web ベースの電子メールアプリケーション
を使用して PDF を電子メールで送信したり、フォームデータを後から送信する
ことができます。
注意:PDF フォームに電子メールベースの送信ボタンが含まれていなくても、
Web またはその他のサービスを介してフォームデータを送信するための送信ボタ
ンが含まれている場合があります。
電子メールベースの PDF フォームを送信するには:
1. PDF フォームに入力した後、PDF フォームの送信ボタンをクリックします。
2. 電子メールクライアントを選択ダイアログボックスで、電子メールの送信方法に
適したオプションを選択し、「OK」をクリックします。
●
「デスクトップ電子メールアプリケーション」は、Microsoft Outlook や
Eudora などを使用する場合に選択します。次の手順については、デスクトップ
電子メールアプリケーションによる PDF フォームの送信を参照してください。
●
「Web メール」は、Microsoft Hotmail や Yahoo メールなどの Web ブラウザ
ベースのサービスを使用する場合に選択します。次の手順については、Web ベー
スの電子メールサービスによる PDF フォームの送信を参照してください。
●
「その他」は、使用する電子メールアプリケーションやサービスが見つからない
場合や、選択するオプションがわからない場合に選択します。次の手順について
は、PDF フォームを後で送信するを参照してください。
関連項目:
デスクトップ電子メールアプリケーションによる PDF フォームの送信
Web ベースの電子メールサービスによる PDF フォームの送信
PDF フォームを後で送信する
デスクトップ電子メールアプリケーションによる PDF フォー
ムの送信
PDF フォームの電子メールベースの送信ボタンをクリックしたときに、通常使用
するデスクトップ電子メールアプリケーションを使用してフォームデータを送信
できます。
デスクトップ電子メールアプリケーションで PDF フォームを送信するには:
1. PDF フォームに入力した後、PDF フォームの送信ボタンや返信ボタンをクリッ
クします。
2. 電子メールクライアントを選択ダイアログボックスで、「デスクトップ電子メー
ルアプリケーション」を選択し、「OK」をクリックします。
3. 入力したフォームのコピーが必要な場合は、データファイルを送信ダイアログ
ボックスで「フォームを印刷」(Windows)または「フォームをプリント」
(Macintosh)をクリックし、「データファイルを送信」をクリックします。
デフォルトの電子メールアプリケーションに新しい電子メールメッセージが表示
され、To、件名、本文、添付ファイルのフィールドが自動的に入力されます。
4. 電子メールアプリケーションを使用して電子メールを送信します。
5. Acrobat で電子メールの確認ダイアログボックスの「閉じる」をクリックしま
す。
Web ベースの電子メールサービスによる PDF フォームの送信
PDF フォームの電子メールベースの送信ボタンをクリックしたときに、Web
ベースの電子メールサービスを使用してフォームデータを送信できます。
Web ベースの電子メールサービスを使用して PDF フォームを送信するには:
1. PDF フォームの送信または返信ボタンをクリックします。
2. 電子メールクライアントを選択ダイアログボックスで、「Web メール」を選択
し、「OK」をクリックします。
3. データファイルを送信ダイアログボックスで、「データファイルを保存」をク
リックします。
4. データファイルを保存ダイアログボックスで、コンピュータ上のファイルの保存
先を選択し、「保存」をクリックします。
5. 新しいブラウザウィンドウを開いて、Web ベースの電子メールサービスにログイ
ンし、そのサービスを使用して空の電子メールを新規作成します。
6. Acrobat のデータファイルを送信ダイアログボックスで、「宛先:」フィールド
の値を選択し、右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)し、「コピー」を選択します。
7. Web メールサービスの空の電子メールメッセージで、「宛先:」フィールドをク
リックし、コピーしたデータを貼り付けます。件名およびメッセージテキストの
フィールドについても手順 6 と 7 を繰り返します。
8. Web メールサービスを使用して、電子メールメッセージに(手順 4 で保存し
た)データファイルを添付します。
9. 入力したフォームのコピーが必要な場合は、Acrobat のデータファイルを送信ダ
イアログボックスで「フォームを印刷」(Windows)または「フォームをプリン
ト」(Macintosh)をクリックします。
10. データファイルを送信ダイアログボックスの「閉じる」をクリックします。
PDF フォームを後で送信する
PDF フォームの電子メールベースの送信ボタンをクリックしたときに、フォーム
データを送信せずに、コンピュータにフォームデータを保存して後で送信できま
す。
PDF フォームを後で送信するには:
1. PDF フォームの送信または返信ボタンをクリックします。
2. 電子メールクライアントを選択ダイアログボックスで、「その他」を選択し、
「OK」をクリックします。
3. データファイルを送信ダイアログボックスで、「データファイルを保存」をク
リックします。
4. データファイルを保存ダイアログボックスで、コンピュータ上のファイルの保存
先を選択し、「保存」をクリックします。
5. 後でフォームデータを電子メールで送信するときに使用できるように、宛先、件
名、メッセージテキストの各フィールドの値をメモします。
6. 入力したフォームのコピーが必要な場合は、Acrobat のデータファイルを送信ダ
イアログボックスで「フォームを印刷」(Windows)または「フォームをプリン
ト」(Macintosh)をクリックします。
7. データファイルを送信ダイアログボックスの「閉じる」をクリックします。
8. 後になって PDF フォームを送信するときには、電子メールアプリケーションで
電子メールメッセージを新規作成します。手順 5 でメモした 宛先、件名、メッ
セージテキストの値を入力します。電子メールアプリケーションを使用して、手
順 4 で保存したデータファイルを添付し、電子メールを送信します。
送信済みフォームからのデータの収集
電子メールによるフォームデータの収集
電子メールによるフォームデータの収集
フォームフィールドと電子メールベースの送信ボタンを含む PDF フォームを作
成したら、「フォームデータ収集プロセスを開始する」コマンドを使用して、電
子メールで他のユーザにフォームを迅速に配布できます。フォームの受信者が
PDF フォームに入力すると、自動的に操作手順が示され、電子メールベースの送
信ボタンで指定された電子メールアドレスにフォームデータが返信されます(電
子メールベースの送信ボタンを作成する方法については、Acrobat の送信ボタン
の作成を参照してください)。
配付した特定の PDF フォームについての返信として、複数のフォームデー
タのセットを受信した場合、これらのフォームデータをまとめてスプレッドシー
トファイルを作成できます(詳しくは、フォームデータからのスプレッドシート
の作成を参照してください)。
電子メールでフォームデータを収集するには:
1. フォームフィールドと電子メールベースの送信ボタンを含む PDF ファイルを開
きます。
2. 次のいずれかの操作を行って、データファイル収集プロセスを開始ダイアログ
ボックスを表示します。
●
●
●
3.
●
●
●
4.
5.
6.
タスクツールバーのフォームタスクメニュー
から「フォームデータ収集プロ
セスを開始」を選択します。
アドバンスト/フォーム/フォームデータ収集プロセスを開始を選択します。
ファイル/フォームデータ/フォームデータ収集プロセスを開始を選択します。
表示されるダイアログボックスに応じて、次のいずれかの操作を行います。
フォームデータ収集プロセスを開始ダイアログボックスが表示された場合は、
「次へ」をクリックします。
フォームフィールドと電子メール送信ボタンが必要ですダイアログボックスが表
示された場合は、「閉じる」をクリックします。フォームデータ収集プロセスを
使用するには、あらかじめ PDF ファイルにフォームフィールドと電子メール
ベースの送信ボタンを追加しておく必要があります(詳しくは、フォームを最初
から作成を参照してください)。
電子メール送信ボタンが必要ですダイアログボックスが表示された場合は、「閉
じる」をクリックします。フォームデータ収集プロセスを使用するには、あらか
じめ PDF フォームファイルに Designer または Acrobat Professional で作成し
た電子メールベースの送信ボタンを追加しておく必要があります(詳しくは、
Acrobat の送信ボタンの作成を参照してください)。
「受信者を招待」ボックスに、PDF フォームの受信者の電子メールアドレスを入
力します。複数の電子メールアドレスを入力する場合はカンマで区切ります。
フォーム受信者に送るメッセージを編集する場合は、「依頼メールの確認」ボッ
クスでテキストを編集します。
「依頼メールを送信」をクリックします。
関連項目:
フォームデータからのスプレッドシートの作成
フォームデータからのスプレッドシートの作成
複数のユーザから FDF または XML 形式の PDF フォームデータを収集したら、
フォームデータをカンマ区切りスプレッドシートファイル (CSV) にまとめること
ができます。フォームデータを CSV ファイルに書き出した後、Microsoft Excel
などのスプレッドシートアプリケーションでデータを処理できます。
電子メールで受信したフォームデータを格納するフォルダを作成します。こ
れによって、データをスプレッドシートにまとめる場合や、個々の返信を検討す
る必要がある場合に、すぐにすべてのファイルを見つけることができます。
フォームデータをスプレッドシートにまとめるには:
1. ファイル/フォームデータ/データファイルからスプレッドシートを作成を選択
します。
2. 以前にデータファイルの一覧に追加したすべてのフォームおよびフォームデータ
を自動的に含めるには、「データを書き出す元のファイルの最新リストを含め
る」を選択します。
3. 「ファイルを追加」をクリックし、ファイル名拡張子が .xml、.fdf、.pdf、また
は .xfdf のファイルを 1 つ以上選択し、「選択」をクリックします。一覧にさら
にファイルを追加する場合は、この手順を繰り返します。
4. 一覧からファイルを削除する場合は、ファイルを選択し、「ファイルを削除」を
クリックします。
5. 「書き出し」をクリックします。
6. コンピュータ上でスプレッドシートを保存する場所を選択し、「保存」をクリッ
クします。スプレッドシートが作成されると、書き出しの進行状況ダイアログ
ボックスに「完了」と表示されます。
7. デフォルトのスプレッドシートアプリケーションでスプレッドシートファイルを
開く場合は、「ファイルを今すぐ表示」をクリックします。それ以外の場合は、
「ダイアログボックスを閉じる」をクリックします。
レビューとマークアップ
レビュープロセスの種類
追加機能の使用権限が設定された文書のレビュー
ツールの基本的な操作方法
レビューのための電子メールソフトの設定
トラッカーを使用したレビューの管理
レビュープロセスの種類
PDF 文書をレビュー用に送信することによって、さまざまな種類のコンテンツの
レビューを実施できます。Adobe Acrobat 7.0 を使用して、レビューの設定、参
加者への依頼、レビュー担当者からの返信の管理を行うことができます。レ
ビューを開始するために必要なものは、レビュー対象の PDF 文書、電子メール
アプリケーション、およびメールサーバへの接続だけです。Microsoft Word for
Windows や Autodesk AutoCAD で文書を作成した場合は、注釈を直接元の文書
に取り込んで、内容を修正できます。PDF 文書のレビュープロセスを開始する前
に、どのタイプのレビューがプロジェクトに最適であるかを確認します。
●
●
トラッカーを使用した電子メールベースのレビューを開始します。Acrobat を使
用して、レビュー担当者の注釈をトラックしたり、リマインダを送信したり、レ
ビュー済み文書の記録を管理したりできます。他のアプリケーションでレビュー
を開始することもできます(詳しくは、電子メールベースのレビューの設定を参
照してください)。
トラッカーを使用したブラウザベースのレビューを開始します。ブラウザベース
のレビューの主な利点は、レビュー担当者がお互いの注釈を表示できることで
す。ただし、ブラウザベースのレビューを行うには、すべてのレビュー担当者が
アクセスできる共有サーバを設定する必要があります(詳しくは、ブラウザベー
スのレビューの設定を参照してください)。
PDF 文書を電子メールの通常の添付ファイルとしてレビュー担当者に送信し、レ
ビュー済みの文書または書き出した注釈ファイルを返信してもらうこともできま
す。ただし、この方法には、レビューや注釈を手動で管理しなければならないと
いう大きな欠点があります(詳しくは、レビューのための電子メールソフトの設
定を参照してください)。
対照的に、トラッカーを使用したレビューでは、レビューの各段階で便利なツー
ルが用意されています。設定ウィザードを使用して、レビューを開始したり、
Adobe Reader 7.0 のユーザに対して注釈を有効にしたり、PDF 文書に自動的に
注釈ツールバーを表示したりできます。レビュー担当者は、レビュープロセス全
体を通して、使い方パネルの操作手順や文書メッセージバーを活用できます。ト
ラッカーを使用して、返信やレビューのステータスを監視し、リマインダを送信
したり、新しいレビュー担当者にレビューを依頼したりできます。
追加機能の使用権限が設定された文書のレビュー
PDF 文書に追加機能の使用権限を含めることによって、Acrobat のユーザだけで
なく、Adobe Reader 7.0 のユーザにも文書のレビューを依頼できます(Adobe
Reader 7.0 は、アドビ システムズ社の Web サイトから無料でダウンロードで
きます)。注釈機能など、追加機能の使用権限は文書に対し固有の権限です。
Acrobat 7.0 Professional では、ウィザードを使用して電子メールベースのレ
ビューを開始するときに、レビュー用の PDF 文書に注釈機能を追加できます。
注釈/Adobe Reader で注釈を有効にするを選択して、PDF 文書に注釈機能を追
加することもできます。ブラウザベースのレビューで注釈を有効にするには、
Adobe Document Server や Adobe Reader Extensions Server などの Adobe
サーバ製品も使用する必要があります(Adobe サーバ製品について詳しくは、ア
ドビ システムズ社の Web サイトを参照してください)。注釈機能付きの PDF
文書を Adobe Reader で開くと、操作手順を示す文書メッセージバーが表示さ
れ、適切なツールバーが開きます(詳しくは、追加機能の使用権限を参照してく
ださい)。
注意: レビュー担当者が、追加機能の使用権限が設定された PDF 文書をレ
ビューするには、電子メール機能が必要です。
ツールの基本的な操作方法
Adobe Acrobat には、PDF 文書のレビューを実行するのに必要なツールがすべ
て用意されています。Acrobat に用意されているウィザードを使用して、レ
ビュー依頼者は、電子メールベースおよびブラウザベースのレビューを開始し、
レビューを実行する手順と共に PDF 文書を添付ファイルまたは URL として、レ
ビューの依頼を担当者に送信できます。ブラウザベースのレビュー用の設定ウィ
ザードでは、共有サーバに注釈リポジトリを設定して開始します。注釈リポジト
リは、FDF 設定ファイル、レビュー担当者の注釈が格納されるオンラインの保存
場所です。多くの場合、PDF 文書もここに保存します(詳しくは、ブラウザベー
スのレビューの設定を参照してください)。送受信する PDF 文書や、電子メー
ルアドレス、レビュー担当者の注釈には、トラッカーウィンドウからアクセスで
きます。レビュー依頼者は、このウィンドウでレビューの進行状況を監視した
り、他のレビュー担当者に依頼したり、リマインダを送信したりできます(詳し
くは、トラッカーを使用したレビューの管理を参照してください)。
Acrobat 7.0 Professional では、ウィザードを使用して、PDF 文書内の追加機能
の使用権限を有効にして、Adobe Reader 7.0 のユーザがレビューに参加できる
ようにすることができます(詳しくは、追加機能の使用権限が設定された文書の
レビューを参照してください)。
レビュー担当者は、さまざまな注釈およびマークアップツールを選択して、PDF
文書をレビューすることができます(詳しくは、注釈の追加についてを参照して
ください)。レビュー担当者がレビュー依頼に含まれる PDF 添付ファイルを開
くと、文書には注釈を追加および送信する手順を示す文書メッセージバーが表示
されます。PDF 文書に追加機能の使用権限が設定されている場合は、レビュー担
当者が Adobe Reader 7.0 で文書を開いたときに、注釈ツールと保存オプション
が表示されます。Adobe Reader および Acrobat では、使い方パネルに、レ
ビュー担当者が注釈を追加したり、レビュー依頼者にフィードバックを返信した
りするための手順が表示されます(詳しくは、レビュー時の使い方パネルの表示
を参照してください)。
レビューのための電子メールソフトの設定
レビュー用の PDF 文書を送信するには、電子メールアプリケーションとメール
サーバへの接続が必要です。Acrobat はほとんどの電子メールアプリケーション
と連携して動作します。
システムに複数の電子メールアプリケーションがインストールされている場合、
PDF 文書を添付ファイルとして送信するときに、通常使用していないアプリケー
ションが起動することがあります。このような場合は、次のいずれかの操作を行
います。
●
●
●
(Windows)Windowsの「コントロールパネル」の「インターネットオプショ
ン」をダブルクリックします。インターネットのプロパティダイアログボックス
で、「プログラム」タブを選択し、適切な電子メールアプリケーションを選択し
ます。
(Windows)電子メールアプリケーションの MAPI 設定を変更します。
Windows では、Adobe Reader は Messaging Application Program Interface
(MAPI)を使用して電子メールアプリケーションと通信します。ほとんどの電
子メールアプリケーションでは、この通信を処理できるよう MAPI が設定されて
います。電子メールアプリケーションの設定について詳しくは、お使いの電子
メールアプリケーションのヘルプを参照してください。
(Macintosh)Mail(Mac OS に含まれる電子メールアプリケーション)で、
Mail/環境設定を選択し、「一般」を選択して、デフォルトメールソフトポップ
アップメニューから使用する電子メールアプリケーションを選択します。
Acrobat を再起動して変更内容を有効にします。お使いのアプリケーションが一
覧にない場合は、「選択」を選んで、アプリケーションを指定します(「デフォ
ルトメールソフト」オプションに表示されていないアプリケーションを選択した
場合は、Acrobat で使用できないことがあります)。
Acrobat が選択した電子メールアプリケーションと共に使用できることを確認し
たら、レビューを開始できます(詳しくは、電子メールベースのレビューの開始
またはブラウザベースのレビューの開始を参照してください)。
PDF 文書は、電子メールアプリケーションから送信することも、
Microsoft Word などのアプリケーションから直接電子メールで送信することも
できます。Microsoft Word から電子メールで送信するには、Adobe PDF/
Adobe PDF に変換して電子メールで送信を選択します(詳しくは、Microsoft
Office ファイルの変換(Windows)またはMicrosoft Office ファイルの変換
(Macintosh)を参照してください)。
トラッカーを使用したレビューの管理
トラッカーを使用すると、電子メールベース、ブラウザベース、およびオフライ
ンのレビューを管理する際に、レビューのために送受信するすべての PDF 文書
を監視できるという利点があります。PDF 文書および関連情報は、3 つのフォル
ダに自動的に保存され、ユーザが作成したフォルダに移動できます(詳しくは、
レビューの注釈のトラックを参照してください)。
自分が開始したレビューについては、トラッカーを使用して、PDF 文書のレ
ビューのステータスを確認したり、再通知の電子メールを送信したり、他のレ
ビュー担当者にレビューを依頼したりできます(詳しくは、他のレビュー担当者
への依頼およびレビューの注釈のトラックを参照してください)。レビュー担当
者は、受信した PDF 文書を表示できます。トラッカーは、ニュースリーダーと
しても使用できるので、ニュース配信や音楽チャンネルなど、ネットワーク上の
ブロードキャストサービスを検索したり、購読したりできます。トラッカーで
は、RSS(Really Simple Syndication)または ATOM(Atom Syndication
Format)フィードを使用する Web コンテンツを購読できます。RSS または
ATOM は XML および RDF 形式に対応しています。
トラッカーウィンドウ
トラッカーウィンドウを開くには:
表示/トラッカーを選択します。
トラッカーを使用してブロードキャストサービスを購読するには:
トラッカーウィンドウで、次のいずれかの操作を行います。
●
●
サービス/その他のサービスを検索を選択し、Acrobat サービスを検索ダイアロ
グボックスでサービスを選択して、「OK」をクリックします。
サービス/購読を選択し、「URL」ボックスに Web アドレスを入力して、
「OK」をクリックします。
注釈ツールの使用
注釈の追加について
注釈を追加するためのツールの選択
ノート注釈の追加
校正箇所の指示
テキストのハイライト、取り消し線、下線の設定
スタンプの追加
描画ツールを使用した文書のマークアップ
テキストボックス注釈の追加
引き出し線ツールの使用
鉛筆ツールおよび消しゴムツールの使用
寸法線ツールの使用
注釈としての添付ファイルの追加
注釈とフォームのスペルチェック
注釈の環境設定
注釈の表示方法の変更
注釈の追加について
注釈とは、注釈ツールを使用して Adobe PDF 文書に追加する、ノート、ハイラ
イト、スタンプおよびその他のすべてのマークアップです。ノートは中でも最も
よく使用される注釈の一つです。注釈は文書内のどこにでも挿入でき、グループ
化したり、スタイルや書式を指定することもできます。大半の種類の注釈には、
作成者の名前、注釈の作成日時、およびポップアップウィンドウに入力した任意
のテキストメッセージを示すポップアップウィンドウが含まれます。ポップアッ
プウィンドウには、返信やテキストの書式設定など、その他のさまざまなオプ
ションが含まれます。
注釈の作成に必要なツールは、注釈ツールバーと、描画マークアップツールバー
にあります。これらのツールバーは、ツールメニュー、注釈メニュー、および注
釈ポップアップメニューに表示されます(詳しくは、注釈を追加するためのツー
ルの選択を参照してください)。ノートツールを使用すると、PDF 文書に付箋紙
のようなノートを追加できます。ポップアップウィンドウにはテキストメッセー
ジが表示されます。その他のツールを使用して、スタンプや描画マークアップ、
またはテキストの追加や削除を指示するテキスト注釈を追加できます。コピーし
たテキストや画像を PDF 文書に貼り付けたり、独立したファイルやオーディオ
クリップを添付することもできます(詳しくは、ノート注釈の追加、クリップ
ボードの画像の貼り付けおよび注釈としての添付ファイルの追加を参照してくだ
さい)。ただし、文書レビューで他の注釈と共にトラックされるのは、注釈ツー
ルバーを使用して添付されたファイルだけです。
注意:注釈にタグを追加して、四肢障害や視覚障害のあるユーザが支援テクノロ
ジを使用して注釈を読めるようにすることができます(詳しくは、注釈のタグ付
けを参照してください)。
注釈ツールバーと描画マークアップツールバーA. ノートツール B. テキスト注釈を開始
ツール C.スタンプツール D. ハイライトツール E. 注釈としてファイルを添付ツール F.
引き出し線ツール G. 雲型ツール H. 描画ツール I. 寸法線ツール J. テキストボックス
ツール
注釈を追加するためのツールの選択
注釈ツールバーと描画マークアップツールバーは、ユーザが選択するか、レ
ビュープロセスで PDF 文書を開く場合を除いて、デフォルトでは表示されませ
ん。レビュープロセスでは、文書ウィンドウに 1 つまたは複数のツールバーが表
示されます。レビュープロセス以外で注釈ツールバーを使用するには、注釈ツー
ルバーを選択してデフォルトのツールバーに追加します。必要なツールをツール
バーに表示したり、ツールバー上のポップアップメニューを展開して利用したり
できます。注釈を入力すると、ツールは手のひらツールに変化し、注釈を移動、
サイズ変更、または編集できるようになります(鉛筆ツール、ハイライトツー
ル、および下線ツール、取り消し線ツールは例外で、選択されたときのまま変化
しません)。ツールを再選択せずに複数の注釈を追加するには、ツールのプロパ
ティを変更して、ツールが選択されたままになるようにします。
注釈を追加するためのツールを選択するには:
1. 注釈ツールバーが表示されていない場合は、次のいずれかの操作を行います。
●
注釈ボタンをクリックします。このボタンは、注釈ツールバーを開いているとき
には利用できません。
●
表示/ツールバー/注釈を選択します。
●
注釈/注釈ツールバーを表示を選択します。
●
ツール/注釈/表示/注釈ツールバーを選択します。
注意:メニューの選択項目の横にチェックマークが表示されている場合や、メ
ニューオプションが「注釈ツールバーを非表示」である場合は、ツールバーは既
に表示されています。
2. 注釈ツールバーで、ツールのポップアップメニューからツールを選択します。
繰り返し使用するために注釈ツールを選択したままにするには:
1. 使用するツールを選択します(ここでは、まだ注釈を追加しないでください)。
2. 表示/ツールバー/プロパティバーを選択します(プロパティツールバーの名前
は、選択した各ツールによって変わります)。
3. プロパティツールバーで、「選択したツールを維持」を選択します。
マークアップを追加するためのツールを選択するには:
1. 描画マークアップツールバーが表示されていない場合は、次のいずれかの操作を
行います。
●
注釈ポップアップメニューから「描画マークアップツールバー」を選択します。
●
表示/ツールバー/描画マークアップを選択します。
●
注釈/描画マークアップツールバーを表示を選択します。
●
ツール/注釈/表示/描画マークアップツールバーを選択します。
2. 描画マークアップツールバーでツールをクリックするか、ツールのポップアップ
メニューからツールを選択します。
ノート注釈の追加
ノートは、最も頻繁に使用される注釈です。ノートツールを使用すれば、文書内
の任意のページに、またページ内の任意の位置に注釈を追加できます。ノートを
追加すると、ノートアイコンとポップアップウィンドウが表示されます。この
ポップアップウィンドウでは、文書作成アプリケーションでテキストを書式設定
する場合と同じように、テキストに太字や斜体などの属性を設定することができ
ます。入力したテキストがポップアップウィンドウに入りきらない場合は、テキ
ストをスクロールできます。また、必要に応じてウィンドウのサイズを変更した
り、ノートのプロパティを編集してアイコンや色を変更できます。
ノートツールを使用して、ポップアップウィンドウによるノートを適用A. 注釈ツール
バー B. ノートツール C. 閉じるボタン D. オプションメニュー E. テキストメッセージ
ノートを追加するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
●
注釈ツールバーのノートツール
を選択し、ノートを配置する場所をクリック
するか、マウスをドラッグして希望するサイズのノートウィンドウを作成しま
す。
注釈メニューから「ノートを追加」を選択します。
2. ポップアップウィンドウにノートのテキストを入力します。選択ツール
を使
用して PDF 文書のテキストをコピーし、ノートに貼り付けることもできます。
3. (オプション)ポップアップウィンドウの右上隅にある「閉じる」ボタンをク
リックして、ノートを閉じます。ポップアップウィンドウを閉じても、入力した
テキストは削除されません。
ノートを編集するには:
1. ノートツール、手のひらツール、または選択ツールのいずれかを使用して、ノー
トアイコンをクリックまたはダブルクリックし、ポップアップウィンドウを開き
ます。
2. 次の操作を行います。
●
必要に応じてテキストを編集します。編集作業が終了したら、ポップアップウィ
ンドウの右上隅にある「閉じる」ボタンをクリックするか、ポップアップウィン
ドウ以外の場所をクリックします。
●
テキストの書式、ノートの色、ノートのその他のプロパティを変更するには、オ
プションメニューから「プロパティ」を選択します(詳しくは、注釈の表示方法
の変更を参照してください)。
●
フォントサイズ、デフォルトのポップアップ動作、注釈の作成や表示に関するそ
の他の設定を変更するには、環境設定ダイアログボックスの注釈パネルを使用し
ます(詳しくは、注釈の環境設定を参照してください)。
ポップアップウィンドウのサイズを変更するには、ポップアップウィンド
ウの右下隅をドラッグします。
ノートを削除するには:
1. ノートツール
または手のひらツール
を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ノートアイコンをクリックして、Delete キーを押します。
●
ノートアイコンをダブルクリックしてポップアップウィンドウを開き、オプショ
ンメニューから「削除」を選択します。
校正箇所の指示
PDF 文書内でテキスト注釈を使用して、変換元ファイル内の校正が必要な箇所を示すことができま
す。テキスト注釈は PDF 文書のテキストを実際に変更するものではなく、PDF 文書の変換元ファ
イルにおいて削除、挿入、または置換するテキストを指示するだけです。文書から削除するように
指示したテキストには取り消し線が表示されます。挿入するように指示したテキストはポップアッ
プウィンドウに表示され、挿入記号によって挿入位置が示されます(詳しくは、AutoCAD 図面の
マークアップ(Windows)を参照してください)。選択したテキストをハイライトしたり、下線を
引いたりすることもできます(詳しくは、テキストのハイライト、取り消し線、下線の設定を参照
してください)。
Windows では、テキスト注釈を、PDF 文書の変換元の Microsoft Word または Autodesk
AutoCAD 文書に直接書き出して、校正内容を反映させることができます。この機能を使用するに
は、Word や AutoCAD で PDFMaker を使用して PDF 文書を作成する必要があります。Word 文
書へ書き出す予定のテキスト注釈を作成する場合、挿入の注釈には、挿入するテキストの正確な内
容だけを含むように注意してください(空白や段落の改行まで正確である必要があります)。「次
の文章を挿入:」などの余分なコメントを追加すると、後で Word 文書から手動で削除する必要が
生じます(詳しくは、Word 文書への注釈の書き出し(Windows)を参照してください)。
テキスト注釈のオプションA. 選択したテキストを置換ツールを使用して選択されたテキスト B. 置換する
テキストの注釈に追加された新しいテキスト
テキストの挿入を指示するには:
1. 注釈ツールバーで、テキスト注釈ポップアップメニューからテキスト注釈を開始ツール
を選択
します。
2. 単語や文字の間などテキストを挿入する位置をクリックします。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
挿入するテキストを入力します。テキスト注釈ポップアップメニューから「カーソルの位置にテキ
ストを挿入」を選択し、表示されたポップアップウィンドウに、挿入するテキストを入力します。
●
段落替えを指示するには、Enter キーまたは Return キーを押し、テキストを追加せずにポップ
アップウィンドウを閉じます。段落挿入記号 が表示されます。
●
スペースの追加を指示するには、スペースバーを押して、テキストを追加せずにポップアップウィ
が表示されます。
ンドウを閉じます。スペース挿入記号
テキストの校正箇所を指示する他の方法としては、テキスト選択ツール
でテキストを選
択するかカーソル位置を指定した後、注釈ツールバーのテキスト注釈ポップアップメニューから
「カーソルの位置にテキストを挿入」
を選択することができます。また、選択したテキストを
右クリック(Windows)、Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して「テキストを置
換」を選択する方法もあります。
テキストの置換を指示するには:
1. 注釈ツールバーで、テキスト注釈ポップアップメニューからテキスト注釈を開始ツール
を選択
します。
2. 置換するテキストを選択します。
3. Enter キーまたは Return キーを押すか、テキスト注釈ポップアップメニューから「選択したテキ
ストを置換」を選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
挿入または追加するテキストを入力します。このテキストはポップアップウィンドウに表示されま
が表
す。置換するテキストを選択した場合は、テキストに取り消し線が引かれます。挿入記号
示されます。
●
段落替えを指示するには、テキストを追加せずにポップアップウィンドウを閉じます。段落挿入記
号 が表示されます。
テキストの削除を指示するには:
1. 注釈ツールバーで、テキスト注釈ポップアップメニューからテキスト注釈を開始ツール
を選択
します。
2. テキストを選択し、Backspace キーまたは Delete キーを押すか、またはテキスト注釈ポップアッ
プメニューから「選択したテキストに取り消し線を引く」コマンド
を選択します。
テキスト注釈にノートを関連付けるには:
1. テキスト注釈を開始ツール
を使用して、テキストを選択します。
2. 注釈ツールバーで、テキスト注釈ポップアップメニューから「選択したテキストにノートを追加」
を選択します。
注意:テキスト注釈を Microsoft Word に書き出す場合、挿入、置換、または削除で指示された、
ポップアップ内のテキストと共に取り込まれます(詳しくは、Word 文書への注釈の書き出しに関
するヒントを参照してください)。
テキスト注釈を削除するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
ハイライトや取り消し線などの注釈を右クリック(Windows)または Control キーを押しながら
クリック(Macintosh)して「削除」を選択します。
手のひらツール
を選択し、マークアップをクリックして、Delete キーを押します。
複数の注釈が重ねて適用されている場合は、注釈パネルを使用して注釈を削除できます(詳しく
は、注釈のリストの使用を参照してください)。
テキストのハイライト、取り消し線、下線の設定
ハイライトツール、取り消し線ツール、下線ツールを使用して PDF 文書に注釈
を追加できます。これらのツールは、注釈ツールバーまたはハイライトツール
バーから選択します。これらの注釈は単独でも、ノートと組み合わせても使用で
きます。例えば、テキストの一部をハイライトした後、マークアップをダブルク
リックしてポップアップウィンドウにテキストを追加することができます。
ハイライト、取り消し線、または下線をテキストに適用するには:
1. 注釈ツールバーで、ハイライトメニューからハイライトツール
、取り消し線
または下線ツール
を選択します。
ツール
2. マークアップするテキストの先頭部分からドラッグします。長方形のテキスト範
囲をマークアップするには、Alt キー(Windows)または Option キー
(Macintosh)を押しながらドラッグします。この方法は、縦に並んだテキスト
をマークアップするときに便利です。
ハイライト表示、取り消し線または下線を削除するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
マークアップを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「削除」を選択します。
ハイライトツール、取り消し線ツール、または下線ツールが選択された状態で、
マークアップをクリックし、Delete キーを押します。
手のひらツール
ます。
を選択し、マークアップをクリックして、Delete キーを押し
複数の注釈が重ねて適用されている場合は、注釈のリストを使用して注釈を削除
できます(詳しくは、注釈のリストの使用を参照してください)。
ハイライトした注釈の作成者やテキストを、ポップアップウィンドウを開
かずに表示できます。ハイライトツールや手のひらツールが選択されているとき
に、注釈の上にポインタを置きます。
スタンプの追加
スタンプツールを使用すると、紙の書類にゴム印を押すように、PDF 文書にスタ
ンプを押すことができます。使用するスタンプは、あらかじめ定義されているス
タンプのリストから選択するか、新しく自分で作成します。ダイナミックスタン
プを使用すると、システムおよび環境設定ダイアログボックスのユーザ情報パネ
ルから情報を取得して、スタンプに名前や日時を表示できます。
スタンプツールの分類 A. ダイナミックスタンプ B. 署名スタンプ C.標準スタンプ D.
カスタムスタンプ
文書にスタンプを追加するには:
1. 注釈ツールバーのスタンプツールメニュー
択します。
で、文書に追加するスタンプを選
注意:スタンプツールをクリックすると、最後に選択したスタンプが選択されま
す。
2. スタンプをデフォルトサイズのまま押す場合には、スタンプを押す場所をクリッ
クします。サイズを指定する場合には、スタンプを押す範囲をドラッグしてサイ
ズを指定します。
3. ユーザ情報の環境設定で名前を入力していない場合は、ユーザ情報の設定ダイア
ログボックスで名前の入力を求められます。
スタンプを編集するには:
1. 手のひらツール
を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
スタンプを移動するには、移動先の位置までドラッグします。
●
スタンプのサイズを変更するには、スタンプをクリックして、コーナーハンドル
をドラッグします。
●
スタンプを削除するには、スタンプを右クリック(Windows)または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「削除」を選択します。
●
スタンプの不透明度やポップアップウィンドウの色を変更するには、スタンプを
右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。「表示方法」タブで、スタ
ンプの不透明度や色を変更します。
スタンプをお気に入りのリストに移動するには:
1. 注釈ツールバーのスタンプメニュー
から、追加したいスタンプを選択しま
す。
2. 注釈ツールバーのスタンプツールポップアップメニューから、お気に入り/現在
のスタンプをお気に入りに追加を選択します。
関連項目:
カスタムスタンプの作成
カスタムスタンプの削除
カスタムスタンプの作成
カスタムスタンプは、PDF、JPEG、ビットマップ、Adobe Illustrator(AI)およ
び Autodesk AutoCAD(DWT、DWG)のファイルから作成できます。スタンプ
として使用するファイルを選択するときに、スタンプを保存する分類を作成する
必要があります。PDF 文書に画像を 1 回だけ追加する場合は、単に画像を文書に
貼り付けます。貼り付けた画像は他のスタンプ注釈と同じ特性を持ち、それぞれ
ポップアップウィンドウと編集可能なプロパティを持ちます。
カスタムスタンプを作成するには:
1. 注釈ツールバーのスタンプツールメニュー
から、「スタンプパレットを表
示」を選択します。
2. 上部のポップアップメニューからスタンプの分類を選択します。
3. 「取り込み」をクリックし、使用するファイルを選択して、「選択」をクリック
します。
4. ファイルに複数のページがある場合は、使用したいページまでスクロールし、
「OK」をクリックします。
5. ポップアップメニューから分類を選択するか、名前を入力して新しい分類を作成
し、カスタムスタンプの名前を指定して、「OK」をクリックします。
カスタムスタンプを編集するには:
1. 注釈ツールバーのスタンプツールメニュー
から、「スタンプパレットを表
示」を選択します。
2. スタンプの分類を選択し、スタンプを右クリック(Windows)または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「編
集」をクリックします。
3. スタンプの分類や名前を編集したり、画像を置換したりして、「OK」をクリック
します。
カスタムスタンプの削除
スタンプパレットを使用して、カスタムスタンプとスタンプの分類を削除しま
す。削除できるのは作成したカスタムスタンプだけです。あらかじめ定義されて
いるスタンプは削除できません。スタンプを削除すると、スタンプツールポップ
アップメニューから削除されますが、スタンプファイルは削除されません。
スタンプを削除するには:
1. 注釈ツールバーのスタンプツールメニュー
から、「スタンプパレットを表
示」を選択します。
2. ポップアップメニューからスタンプの分類を選択し、カスタムスタンプを右ク
リック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)
し、ポップアップメニューから「削除」を選択します。
カスタムスタンプの分類を削除するには:
1. 注釈ツールバーから「スタンプの管理」を選択します。
2. 削除する分類を選択し、「削除」をクリックします。
注意:カスタムスタンプの分類に属するすべてのスタンプを削除すると、そのカ
スタムスタンプの分類も削除されます。
描画ツールを使用した文書のマークアップ
描画ツールを使用すると、線や円などの図形を使用して文書をマークアップでき
ます。このようなマークアップを描画マークアップと呼びます。また、描画マー
クアップのポップアップウィンドウにノートを追加することもできます。描画
ツールは、描画マークアップツールバーとそのサブセットである描画ツールバー
に表示されます。次のような各種の描画ツールから、目的の視覚効果に合った
ツールを選択して使用できます。
●
●
長方形ツール
、楕円ツール
単純な図形を作成できます。
多角形ツール
ツール
●
●
、矢印ツール
、および線ツール
では、
では、複数の辺から成る閉じた図形を作成できます。折れ線
では、複数の線から成る閉じない図形を作成できます。
雲型ツール
は多角形ツールと同じように使用しますが、図形を描き終わると
辺が曲線に変化し、雲型の図形を作成できます。
鉛筆ツール
を使用すると、フリーハンドの図を作成できます。消しゴムツー
ル
を使用すると、鉛筆ツールによるマークアップのなぞった部分が削除され
ます。
●
寸法線ツール
を使用すると、PDF 文書で寸法を測定する特殊なプロパティを
持つ線を作成できます(詳しくは、寸法線ツールの使用を参照してください)。
描画ツールを使用して注釈を作成するには:
1. 描画ツールを選択するには、次のいずれかを選択します。
●
ツール/描画マークアップ/[描画ツール]、 またはツール/描画マークアップ/
描画ツールバーを表示
●
注釈/描画マークアップツール/描画ツールバーを表示を選択します。
2. PDF 文書に描画マークアップを追加します。
●
長方形または楕円形を描くには、描画注釈を作成する領域をドラッグで指定しま
す。
●
線を描くには、線を表示する領域をドラッグで指定します。矢印を描く場合は、
描画を開始した位置が矢印の先端となります。
●
多角形または折れ線を描くには、開始点をクリックした後、ポインタを次の点へ
移動してクリックすることで、多角形の 1 辺を作成します。残りの点を続けてク
リックし、多角形の各辺を作成します。多角形の場合は、必要な辺をすべて作成
したら、開始点をクリックするか、またはダブルクリックして図形を閉じます。
折れ線の場合は、ダブルクリックして折れ線を終了します。
●
雲型を描く場合も同じように操作し、描画が終了すると図形が雲型に変化しま
す。
垂直または水平な直線、傾きが 45 度の直線、正方形または円形を描くに
は、Shift キーを押しながら描画マークアップを描画します。このとき、マウスボ
タンを離す前に Shift キーを離さないよう注意してください。
3. 手のひらツールを使用して、描画マークアップをダブルクリックしてポップアッ
プウィンドウを開き、ノートを入力します。
4. (オプション)ポップアップウィンドウの「閉じる」ボタンをクリックします。
描画マークアップの右側にノートアイコンが表示され、ポップアップウィンドウ
にテキストが入力されていることを示します。
描画マークアップを削除するには:
描画マークアップを選択して、Delete キーを押します。
描画マークアップの表示方法を変更するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
描画マークアップを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらク
リック(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。「表示方法」タブで
オプションを変更します。
手のひらツール
を使用して、描画マークアップを選択します。ツールバー領
域を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティバー」を選択します。プロパティツールバー
のオプションを指定して、選択した図形の表示方法を変更します。
注釈のプロパティの変更方法について詳しくは、注釈の表示方法の変更を参照し
てください。
関連項目:
AutoCAD 図面のマークアップ(Windows)
描画マークアップのグループ化
AutoCAD 図面のマークアップ(Windows)
Autodesk AutoCAD 図面から作成した PDF 文書に注釈やマークアップを追加で
きます。レビュー依頼者はこれらの注釈を元の図面に取り込んで、修正プロセス
を進めることができます(詳しくは、AutoCAD 図面への注釈の書き出しを参照
してください)。Acrobat の描画マークアップツールバーには、図面や設計図の
レビューに適したツールがいくつか用意されています。
注意:AutoCAD 図面は、AutoCAD で PDFMaker を使用して PDF に変換する
必要があります(詳しくは、Autodesk AutoCAD ファイルの変換(Windows)
を参照してください)。
描画マークアップのグループ化
複数のマークアップをグループ化して、単一の注釈のように機能させることがで
きます。描画マークアップを一時的にグループ化して、まとめて新しい場所に移
動したり、それぞれを個別に編集する代わりにプロパティを編集したりできま
す。グループ化することによって、文書のレビューで自分の描画マークアップと
他のレビュー担当者のマークアップを区別することもできます。
注意:テキスト注釈をグループ化することはできません。
描画マークアップをグループ化するには:
1. 手のひらツールを使用して、マークアップを選択します。
2. Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらク
リックして、グループ化するすべての描画マークアップを選択します。
3. 選択した項目のいずれかを右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「グループ」を選択
します。
描画マークアップのグループ化を解除するには:
グループ化した項目を右クリック(Windows)または Control キーを押しながら
クリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「グループ解除」を選択
します。
テキストボックス注釈の追加
テキストボックスツール
を使用して、PDF 文書内にテキストを含むボックス
を作成できます。テキストボックスは、ページ内の任意の場所に配置し、任意の
サイズに調整することができます。テキストボックス注釈は常に文書上に表示さ
れ、ノートと違って閉じることはありません。
テキストボックス注釈を追加するもう 1 つの方法は、単純に PDF 文書にテキス
トをコピーする方法です。テキストのフォントやサイズは、システムのデフォル
トの設定が使用されます。引き出し線付きのテキストボックス注釈を作成するに
は、引き出し線ツールを使用します(詳しくは、引き出し線ツールの使用を参照
してください)。
テキストボックス注釈
注意: テキストボックスツールでは、日本語、中国語および韓国語のテキストに
注釈を追加できますが、そのためには日中韓言語サポートファイルがインストー
ルされている必要があります。テキストボックスには横書きのテキストしか入力
できません。
テキストボックス注釈を追加するには:
1. 描画マークアップツールバーからテキストボックスツール
を選択します。
2. PDF 文書内をクリックしてデフォルトのサイズのテキストボックスを作成しま
す。または、ドラッグでテキストボックスの範囲を指定します。
3. プロパティツールバーを使用して、入力するテキストの色、整列方法およびフォ
ントの属性を変更します。それからテキストを入力します。テキストボックス
は、Enter キーまたは Return キーを押すまで、入力したテキストに合わせて横
方向に拡張されます。プロパティツールバーが表示されていない場合は、ツール
バー領域を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「プロパティバー」を選択します。
4. 次のいずれかの操作を行います。
●
テキストボックスをクリックして選択します。プロパティツールバーを使用し
て、境界線と塗りつぶしのオプションを変更します。
●
テキストボックスをダブルクリックして、テキストまたはテキストの属性を変更
します。テキストの範囲をドラッグで選択し、プロパティツールバーのオプショ
ンを選択します。作業が終了したら、プロパティツールバーを閉じることができ
ます。
●
その他のプロパティを変更するには、テキストボックスを右クリック
(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、
「プロパティ」を選択します。
●
テキストボックスを削除するには、テキストボックスを右クリック(Windows)
または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「削除」を選択
します。
テキストボックス注釈のサイズを変更するには、手のひらツール
また
はテキストボックスツールを使用してテキストボックスを選択し、いずれかの隅
をドラッグします。
テキストの貼り付け(ペースト)によってテキストボックス注釈を追加するには:
1. 任意のテキスト編集アプリケーションでテキストを選択してコピーします。
2. Acrobat で手のひらツールを選択します。
3. 編集/貼り付け(Windows)または編集/ペースト(Macintosh)を選択しま
す。
4. ウィンドウのサイズを変更する場合は、いずれかの隅をドラッグします。
引き出し線ツールの使用
PDF 文書内の特定の領域を指し示すテキストボックス注釈を作成するには、引き
出し線ツールを使用します。引き出し線マークアップは、特に、文書の特定の領
域を指し示し、その領域を覆い隠すことがないようにしたい場合に便利です。引
き出し線マークアップは、テキストボックス、コネクタライン、エンドポイント
ラインの 3 つの部分で構成されます。ハンドルをドラッグすることによって、各
部分のサイズを変更できます。水平ラインは水平方向にのみサイズを変更できま
す。テキストを入力すると、すべてのテキストが表示されるようにテキストボッ
クスが拡大されます。
引き出し線マークアップを移動するには、テキストボックスとエンドポイントラ
インを個別に移動する必要があります。テキストボックスは固定されたアンカー
ポイントを中心に移動できます。アンカーポイントはエンドポイントラインの先
端であり、PDF 文書内を最初にクリックしたときに作成されます。テキストボッ
クスの色や表示方法を変更したり、エンドポイントラインに矢印やリーダーを追
加したりできます。
引き出し線付きテキストボックス
引き出し線マークアップを追加するには:
1. 描画マークアップツールバーから引き出し線ツール
を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
エンドポイントを設定する位置をクリックします。デフォルトのサイズのボック
スが表示されます。
●
ドラッグしてカスタムサイズのテキストボックスを作成します。
●
Shift キーを押しながらドラッグして、正方形のカスタムサイズのテキストボック
スを作成します。
3. 引き出し線付きテキストボックスにテキストを入力します。
4. (オプション)マークアップのサイズを変更するには、マークアップを選択して
ハンドルを表示し、いずれかのハンドルをドラッグします。
5. (オプション)引き出し線マークアップを移動するには、次のいずれかの操作を
行います。
●
テキストボックスをドラッグします。
●
エンドポイントラインの先端をドラッグします。
6. (オプション)プロパティツールバーまたはプロパティダイアログボックスで、
色、不透明度、または線の特性を変更します(詳しくは、注釈の表示方法の変更
を参照してください)。
鉛筆ツールおよび消しゴムツールの使用
鉛筆ツールを使用すると、PDF 文書にフリーハンドの線を描けます。鉛筆ツール
で描画したマークアップの一部を消去するには、消しゴムツールを使用します。
鉛筆ツールでスケッチするには:
1. 描画ツールバーの矢印ツールメニューから鉛筆ツール
を選択するか、ツール
/描画マークアップ/鉛筆ツールを選択します。
2. 描画を開始する位置にポインタを移動します。途切れのない一筆書きで描く必要
はありません。瞬間的にマウスボタンを離して別の場所にポインタを移動して
も、描画は継続できます。
描画の前に、鉛筆の線幅、色、およびその他のプロパティを指定するに
は、表示、ツールバー/プロパティバーを選択し、鉛筆ツールのプロパティツー
ルバーから必要なオプションを選択します。
鉛筆注釈を編集するには:
1. 描画の一部を消去するには、描画マークアップツールバーの矢印メニューから消
しゴムツール
を選択し、消去する領域を横切るようにドラッグします。
2. 線幅、色、およびその他のプロパティを変更するには、手のひらツール
を使
用して図面を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択し、鉛筆のプロパティダイアログ
ボックスで必要なオプションを選択します(詳しくは、注釈の表示方法の変更を
参照してください)。
寸法線ツールの使用
2 つの点の間に線のマークアップを追加するには、寸法線ツールを使用します。
技術的な図面や設計図に、注釈のテキストを含む線を追加できます。寸法線は右
から左、または左から右に描画した後、任意の方向に配置できます。線の各先端
にはアンカーポイントと矢印が含まれます。
各寸法線のマークアップには、線の中央に表示されるテキストボックスが含まれ
ます。このテキストボックスは長い入力項目に合わせて拡張されます。線の先端
にはデフォルトで矢印が表示されます。線の先端、色、不透明度、および太さは
変更できます。
寸法線マークアップを追加するには:
1. 描画マークアップツールバーから寸法線ツール
を選択します。
2. 線の始点になる位置からドラッグして、必要な長さの線を作成します。線を作成
すると、ツールが編集モードに切り替わり、線の上にテキストボックスが表示さ
れます。
3. テキストボックスに値を入力します。
寸法線マークアップを編集するには:
1. 手のひらツールを使用して寸法線マークアップを選択し、次のいずれかの操作を
行います。
●
幅または方向を調整するには、各先端の垂直線の上に表示されたハンドルのいず
れかをドラッグします。
●
高さを調整するには、線の右側の先端に表示されたハンドルをドラッグします。
●
寸法線マークアップの値を変更するには、線をダブルクリックしてテキスト挿入
アイコンを表示します。
2. 色、線の太さや不透明度、または矢印のスタイルを変更する場合は、プロパティ
ツールバーを使用します。プロパティツールバーが表示されていない場合は、表
示/ツールバー/プロパティバーを選択して、プロパティツールバーを選択しま
す。
寸法線ツールを使用して 2 点間の領域を指定
注釈としての添付ファイルの追加
Acrobat では、注釈ツールバーの注釈としてファイルを添付ツールを使用して、
ファイルやオーディオの添付ファイルを注釈として追加できます。添付ファイル
を表示するには、添付ファイルを開くことができるアプリケーションを他のユー
ザがインストールしている必要があります。注釈の添付ファイルは、ファイル添
付ツールで追加した添付ファイルとは異なり、レビュープロセスで他の注釈と共
にトラックされます。注釈の添付ファイルは、その場所を示すページ番号と共に
「添付ファイル」に表示されます。オーディオの添付ファイルは注釈のリストに
表示されます。
オーディオクリップやムービーを PDF 文書に追加する方法について詳しくは、
メディアクリップの文書への組み込みを参照してください。
関連項目:
音声注釈を録音ツールの使用
注釈としてファイルを添付ツールの使用
クリップボードの画像の貼り付け
音声注釈を録音ツールの使用
音声注釈を録音ツールでは、録音済みの WAV または AIFF ファイルを注釈とし
て追加したり、音声注釈を録音して文書に追加したりできます。添付したオー
ディオファイルはすべてのプラットフォームで再生できます。ただし、オーディ
オファイルを再生するためのハードウェアとソフトウェアがインストールされて
いる必要があります。
録音済みのオーディオを注釈として追加するには:
1. 注釈ツールバーで、注釈としてファイルを添付メニューから音声注釈を録音ツー
2.
3.
4.
5.
ル
を選択します。
音声注釈を置く場所をクリックします。
「参照」(Windows)または「選択」(Macintosh)をクリックし、追加する
オーディオファイルを選択します。
(オプション)音声注釈を再生するには、再生ボタン
をクリックします。再生
が終了したら、停止をクリックし、「OK」をクリックします。
注釈の表示方法の変更の説明に従ってプロパティダイアログボックスでオプショ
ンを指定し、「閉じる」をクリックします。
音声注釈を録音するには:
1. 音声注釈を録音ツール
を選択します。
2. PDF 文書内の音声注釈を置く場所をクリックします。
3. 表示されたダイアログボックスで、録音ボタン をクリックし、マイクに向かっ
て話します。録音が終了したら、停止ボタン をクリックし、「OK」をクリッ
クします。
4. プロパティダイアログボックスでオプションを選択し、「OK」をクリックしま
す。
注釈としてファイルを添付ツールの使用
注釈としてファイルを添付ツールを使用して PDF 文書の選択した場所に埋め込
んだファイルは、他のユーザが開いて参照できます。注釈として添付ファイルを
追加することによって、ポップアップウィンドウやテキストボックスに貼り付け
ることが難しい長い文書を参照できるようになります。PDF 文書を別の場所に移
動すると、埋め込まれたファイルも PDF 文書と一緒に自動的に移動されます。
重要:文書ウィンドウでファイルを添付するときに、注釈ツールバーの注釈とし
てファイルを添付ツールを使用していることを確認します。ファイルツールバー
のクリップのアイコンを使用して添付した文書レベルの添付ファイルは、他の注
釈と共にトラックされず、添付された注釈が失われる場合があります。
注釈として添付ファイルを追加するには:
1. 注釈ツールバーで、注釈としてファイルを添付メニュー
から注釈としてファ
イルを添付ツール
を選択します。
2. PDF 文書内の添付ファイルを置く場所をクリックします。
3. 添付するファイルを選択し、「選択」をクリックします。
4. プロパティダイアログボックスで、PDF 文書に表示するファイルアイコンの設定
を選択します(詳しくは、注釈の表示方法の変更を参照してください)。「閉じ
る」をクリックします。
添付ファイルが PDF 文書である場合は、注釈を追加して強調したい項目を
示すことができます。
添付ファイルを削除するには:
添付ファイルのアイコンを右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)して、「削除」を選択します。
クリップボードの画像の貼り付け
クリップボード画像をスタンプとして貼り付けを使用して、PDF 文書に画像を追
加できます。Adobe Photoshop や Adobe Illustrator などの描画アプリケーショ
ンや画像編集アプリケーションから多くの画像形式をコピーできます。PDF 文書
に同じ画像を繰り返し追加する場合は、画像のカスタムスタンプを作成すると便
利です(詳しくは、カスタムスタンプの作成を参照してください)。
注意:クリップボード画像をスタンプとして貼り付けは、画像をコピーするまで
使用できません。
クリップボードの画像を貼り付けるには:
1. 画像をコピーします。
●
●
2.
3.
4.
5.
●
●
●
Acrobat で、選択ツールまたはスナップショットツール
を使用して、PDF 文
書から画像を選択します(詳しくは、画像のコピーを参照してください)。
別のアプリケーションで、画像を選択し、編集/コピーを選択します。
PDF 文書を開きます。
注釈ツールバーのスタンプツールポップアップメニューから、クリップボード画
像をスタンプとして貼り付けを選択します。
文書内で画像を貼り付ける位置をクリックします。
次のいずれかの操作を行います。
手のひらツール
を使用して画像をドラッグし、移動します。または、画像の
いずれかのハンドルをドラッグして、サイズを変更します。Shift キーを押しなが
ら画像のサイズを変更すると、元の縦横比が維持されます。
画像のプロパティを変更するには、画像を右クリック(Windows)または
Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「プロパティ」を選択
します。
画像を削除するには、画像を右クリック(Windows)または Control キーを押し
ながらクリック(Macintosh)して、「削除」を選択します。
注釈とフォームのスペルチェック
ノートやフォームフィールドに追加するテキストをスペルチェックすることがで
きます。ただし、元の PDF 文書のテキストはスペルチェックできません(PDF
文書を作成する前に、文書の作成元アプリケーションでスペルチェックを行って
ください)。テキストを入力すると、認識されなかった単語に下線が引かれま
す。このような単語を修正するには、その場で編集するか、スペルチェックダイ
アログボックスを開きます。
ツールヒントとしてフォームフィールドに追加したテキストもスペルチェックで
きます(詳しくは、テキストフィールドのプロパティの変更を参照してくださ
い)。
スペルが間違っている単語を 1 つだけ修正するには:
フォームフィールドまたはノートのポップアップウィンドウ内の単語を右クリッ
ク(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、
修正候補一覧から正しい単語を選択します。
注釈およびフォームのテキストをスペルチェックするには:
1. 編集/スペルチェック/注釈とフォームフィールドを選択します。PDF 文書を
Web ブラウザに表示している場合は、編集ツールバーが開いていることを確認
し、スペルチェックボタン
をクリックします。
2. 「開始」をクリックして、スペルチェックを開始します。スペルが間違っている
単語が検出されると、「辞書にない単語」ボックスに単語が表示されます。「修
正候補一覧」に修正候補の単語が表示されます。
3. スペルが間違っている単語を修正するには、次のいずれかの操作を行います。
●
選択された単語を修正します。変更を元に戻すには、「編集を元に戻す」をク
リックします。変更内容を適用するには、「変更」をクリックします。
●
修正候補一覧から、修正する単語をダブルクリックして選択します。
●
単語を変更せずにスペルチェックを続行するには、「無視」をクリックします。
●
指摘された単語をすべて無視するには、「すべて無視」をクリックします。指摘
された単語をユーザ用辞書に追加したい場合は、「追加」をクリックします。
●
指摘された単語を「修正候補一覧」ボックスで選択した単語に変更するには、
「変更」をクリックします。
●
指摘された単語と同じ綴りのすべての単語を修正候補一覧の単語で置き換えるに
は、「すべて変更」をクリックします。
4. スペルチェックを終了したら、「完了」をクリックします。
言語辞書を指定するには:
1. 編集/スペルチェック/辞書の編集を選択します。
2. 使用する言語辞書を「辞書」オプションから選択して、「完了」をクリックしま
す。
関連項目:
スペルチェックの環境設定
辞書への単語の追加
スペルチェックの環境設定
入力時に単語のスペルチェックを行うかどうか、単語に引く下線にどの色を使用
するか、どの言語辞書をデフォルトで使用するかを指定できます。
スペルチェックの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)、または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側の一覧から「スペルチェック」を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行い、「OK」をクリックします。
●
フォームフィールドや注釈にテキストを入力する際に、認識されなかった単語に
下線が引かれるようにするには、「入力中にスペルチェック」を選択します。
●
認識されなかった単語を示す下線の色を選択するには、「下線の色」をクリック
します。
●
「辞書」の一覧で、文書のスペルチェック時に使用する言語を選択します。単語
の検索時には、この一覧に表示されている順番で辞書の参照が行われます。つま
り、一覧の先頭にある辞書が最初に参照されます。一覧内での辞書の位置を変更
するには、「上へ」または「下へ」をクリックします。
辞書への単語の追加
ノートやフォームフィールドのテキストをスペルチェックするときに認識させる
単語の一覧(辞書)を追加できます。社内で使用されている特殊な用語や名前を
追加しておけば、スペルチェック時に指摘される単語数が少なくなります。スペ
ルチェック対象から単語を除外することもできます。例えば、「bicycle」などの
一般的な単語に別の綴りを使用する場合、除外対象の単語の一覧に追加すること
で、スペルチェック時にスペルミスを指摘されなくなります。追加した単語およ
び除外した単語は、インストールされている言語ごとに管理できます。
辞書に単語を追加するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
スペルチェック中に、認識されなかった単語がスペルチェックダイアログボック
スに表示されたとき、「追加」をクリックして単語を辞書に追加します。「追
加」オプションで指定した言語辞書に、その単語が追加されます。
●
編集/スペルチェック/辞書の編集を選択します。追加する単語を「用語」ボッ
クスに入力し、「追加」をクリックします。すべての単語を追加したら、「完
了」をクリックします。
2. 一覧から単語を削除するには、カスタム辞書の編集ダイアログボックスで、単語
を選択して「削除」をクリックします。
スペルチェック対象から単語を除外するには:
1. 編集/スペルチェック/辞書の編集を選択します。
2. ダイアログボックスのオプションで「除外された用語」を選択します。
3. 除外する単語を「用語」ボックスに入力し、「追加」をクリックします。すべて
の単語を追加したら、「完了」をクリックします。
注釈の環境設定
PDF 文書の注釈の表示方法を変更するには、注釈の環境設定を変更します。例え
ば、注釈を読みやすくするためにフォントサイズを大きくすることや、注釈を作
成しやすくするためにノートを追加した後もノートツールが選択されたままにす
ることができます。
ノートツールでノートを追加した後、手のひらツールに切り替わらないよ
うにするには、プロパティツールバーの「選択したツールを維持」オプションを
選択しておきます。ノートツールが選択されており、すべてのノートのポップ
アップウィンドウが閉じていることを確認します。次に、ツールバーを右クリッ
ク(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、
ポップアップメニューから「プロパティバー」を選択します。
注釈の環境設定を変更するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、環境設定ダイアログボックスの左側で「注釈」をクリックします。
●
注釈ツールバーで、表示/注釈の環境設定を選択します。
2. 次のオプションを設定して、「OK」をクリックします。
フォント
Windows では、ポップアップウィンドウに表示するテキストのフォントとフォ
ントサイズを指定します。Macintosh では、フォントの「大」、「中」、「小」
の設定のみ選択できます。この設定は、新しい注釈と既存の注釈のすべてに適用
されます。
ポップアップの不透明度
注釈ポップアップウィンドウの不透明度値を 0 ∼ 100% の値で指定します。開い
ているが選択されていないポップアップウィンドウが、不透明度を 100% にする
と完全に不透明になります。小さい値を指定するほど、ウィンドウの透明度が増
します。
ノートとポップアップを印刷
注釈に関連付けられたポップアップウィンドウや、ノート、オーディオ、および
添付ファイルのアイコンを、ページに表示されているとおりに印刷することを指
定します。このオプションを選択する代わりに、ファイル/注釈付きで印刷
(Windows)またはファイル/注釈付きでプリント(Macintosh)を選択して、
異なる設定ですべての注釈のテキストを印刷することもできます(詳しくは、注
釈の一覧の印刷を参照してください)。
ポインタを置いたとき注釈アイコンとポップアップのコネクタラインを表示
注釈マークアップ(ハイライトやノートアイコンなど)上にポインタを置くと、
注釈と開いているポップアップウィンドウの間に薄いコネクタラインが表示され
ます。デフォルトで選択されています。
文書のスクロール中にポップアップを表示
PDF 文書をスクロールするときに、特定のページのポップアップウィンドウが文
書ウィンドウ内に表示されます。
ノート以外の注釈の注釈ポップアップを自動的に開く
描画ツール、テキストボックスツールまたは鉛筆ツールを使用して新しい注釈を
作成したとき、ポップアップウィンドウが表示されます。
注釈のリストを開いたときは注釈ポップアップを非表示(Windows)、注釈の
リストを開いたときは注釈ポップアップを隠す(Macintosh)
注釈のリストを表示するときは、ポップアップウィンドウが非表示になります。
ページに多数の注釈が追加されている場合にこのオプションを選択すると、画面
が整理されて見やすくなります。
ポインタを置いたときに自動的にポップアップを開く
描画マークアップやスタンプなど、任意の注釈の上にポインタを置くと、ポップ
アップウィンドウが開きます。
作成者として常にログイン名を使用
ノートを作成するときポップアップウィンドウに表示する名前を指定します。こ
のオプションを選択した場合は、環境設定ダイアログボックスのユーザ情報パネ
ルに表示される「ログイン名」が使用されます。このオプションを選択しない場
合は、注釈のプロパティダイアログボックスの「作成者」に指定したデフォルト
の名前が使用されます(詳しくは、注釈の表示方法の変更を参照してくださ
い)。
新規ポップアップを文書の端に整列
注釈マークアップ(ノートアイコンやハイライトなど)を追加した場所にかかわ
らず、すべてのポップアップウィンドウが文書ウィンドウの右端に並びます。こ
のオプションを解除すると、ポップアップウィンドウは注釈マークアップの隣に
表示されます。
描画注釈ツールで囲んだ領域のテキストを注釈ポップアップにコピー
描画ツールを使用して囲んだテキストが、描画マークアップに関連付けられた
ポップアップウィンドウに表示されます。
選択したテキストをハイライト、取り消し線、下線の注釈ポップアップにコピー
このオプションを選択した場合、校正のマークアップ注釈(ハイライトツールで
作成した注釈など)に関連付けられたポップアップウィンドウに、その注釈が適
用されているマークアップ部分のテキストが取り込まれます。
注釈の表示方法の変更
プロパティツールバーまたはプロパティダイアログボックスを使用して、注釈の色や表示方法を変更
できます。注釈の種類によっては、プロパティツールバーに表示されるオプションが、プロパティダ
イアログボックスのオプションとは異なる場合があります。ポップアップウィンドウのテキストの書
式を変更するには、ポップアップウィンドウのオプションメニューまたはプロパティツールバーのい
ずれかを使用します。プロパティツールバーに表示されるタイトルおよびオプションは、選択してい
るツールまたはオブジェクトによって異なります。例えば、ノートアイコンを選択している場合、
ノートのプロパティツールバーでは、ノートアイコンおよび対応するポップアップウィンドウの表示
方法を指定できます。ポップアップウィンドウ内のテキストを選択している場合、ポップアップウィ
ンドウのオプションメニューまたはプロパティツールバーを使用して、テキストの表示方法のオプ
ションを指定できます。
どの種類の注釈にもデフォルトのプロパティを設定できます。新しく作成するすべての注釈には、デ
フォルトプロパティとして設定されたアイコンと色が適用されます。ノート、ハイライト、テキスト
ボックスなど、注釈の種類ごとに異なる表示方法のデフォルトプロパティを設定できます。
プロパティツールバーA. ノートアイコンを選択した場合 B. ポップアップテキストを選択した場合
ノートアイコンとポップアップウィンドウの間にコネクタラインを表示するかどうかなど、注釈の環
境設定を変更する方法について詳しくは、注釈の環境設定を参照してください。
プロパティツールバーを使用して 1 つの注釈のプロパティを設定するには:
1. 表示/ツールバー/プロパティバーを選択して、プロパティツールバーを表示します。
2. 手のひらツール
を選択して、目的の注釈を選択します。
3. プロパティツールバーでオプションを選択します。設定できるオプションの種類は、選択した注釈の
種類によって異なります。
プロパティダイアログボックスを使用して 1 つの注釈のプロパティを設定するには:
1. プロパティダイアログボックスを表示します。
●
注釈にポップアップウィンドウが含まれている場合は、オプションメニューから「プロパティ」を選
択します。
●
注釈にポップアップウィンドウが含まれていない場合は、ノートアイコンまたはマークアップを右ク
リック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「プロパティ」
を選択します。
2. プロパティダイアログボックスで、必要に応じて次の操作を行い、「閉じる」ボタンをクリックしま
す。
●
使用するアイコンの色や種類などを変更するには、「表示方法」タブをクリックします。設定できる
オプションの種類は、選択した注釈の種類によって異なります。
●
現在の注釈の作成者の名前や件名を変更するには、「一般」タブを選択します。
●
レビュー時に注釈に加えられた変更の履歴を参照するには、「レビューの履歴」タブを選択します
(詳しくは、注釈のレビューステータスの変更を参照してください)。
●
注釈を編集したり削除したりできないようにするには、プロパティダイアログボックスの下端にある
「ロック」を選択します。
注釈のデフォルトのプロパティを設定するには:
1. 環境設定ダイアログボックスの注釈パネルで、「作成者として常にログイン名を使用」の選択を解除
します。
2. デフォルトとしたいプロパティが設定されている注釈を右クリック(Windows)または Control キー
を押しながらクリック(Macintosh)して、「現在のプロパティをデフォルトにする」を選択しま
す。
これ以降に作成する同じ種類の注釈すべてに対して、同じ注釈のプロパティが適用されます。既存の
注釈や、ポップアップウィンドウのテキストの外観は影響を受けません。
文書のレビューの開始
電子メールベースのレビューの設定
ブラウザベースのレビューの設定
レビューの注釈のトラック
電子メールベースのレビューの設定
レビュー依頼者が電子メールベースのレビューとして PDF 文書を送信した場
合、レビュー担当者は電子メールの添付ファイルとして PDF 文書を受信しま
す。レビュー担当者は PDF 文書に注釈を追加し、注釈ツールバーの「注釈を送
信」ボタンを使用して注釈付きの文書を返信します。電子メールベースのレ
ビューでは、Adobe Reader では通常利用できない注釈ツールと機能が Acrobat
によって有効になります。レビュー依頼者がレビュー担当者から送信された電子
メールの添付ファイルを開くと、マスター PDF 文書が開き、注釈を取り込んだ
り、レビュー担当者の PDF ファイルのコピーを開いたりするオプションが表示
されます。
トラックされるレビューでは、レビュー担当者が指定した PDF ファイルが、注
釈を取り込むマスターファイルになります。各レビュー担当者は、この PDF 文
書のトラックされるコピーを受信します。これによって、レビュー依頼者は、レ
ビューのステータスを監視できます。レビュー担当者は、「コピーを保存」コマ
ンドを使用している場合、PDF 文書のコピーをローカルのハードディスクに保存
して、トラックされるデータをこのコピーに転送できます。PDF 文書のフォーム
フィールドには、レビュー中は入力できません。
重要:レビューに参加する際は、Acrobat 7.0 および Adobe Reader 7.0 を使用
することをお勧めします。レビュー担当者は、Acrobat 6.0 を使用して文書をレ
ビューすることもできますが、一部の注釈ツールや機能を利用できません。
Acrobat 6.0 からは注釈は FDF 形式で送信されます。
電子メールベースのレビューでは、レビュー依頼者がレビュー用に電子メールで送信
ウィザードを使用してレビューを開始します。レビュー参加者は注釈を追加し、レ
ビュー依頼者に返信します。
関連項目:
電子メールベースのレビューの開始
注釈の受信
他のレビュー担当者への依頼
電子メールベースのレビューの開始
電子メールベースのレビューを開始する前に、お使いの電子メールアプリケー
ションが Acrobat で使用できるように設定されていることを確認します(詳しく
は、レビューのための電子メールソフトの設定を参照してください)。
電子メールベースのレビューを開始するには:
1. 次のいずれかの方法でレビュー開始ウィザードを起動します。
●
レビュー用に送信ポップアップメニューから「レビュー用に電子メールで送信」
を選択します。
●
ファイル/レビュー用に送信/レビュー用に電子メールで送信を選択します。
●
ファイル/PDF キャビネットを選択し、PDF のサムネールを選択します。次
に、PDF キャビネットツールバーのレビュー用に送信メニューから「レビュー用
に電子メールで送信」を選択します。
Microsoft Word など PDFMaker を使用する他のアプリケーションから電
子メールベースのレビューを直接開始することもできます。Adobe PDF/
Adobe PDF に変換してレビュー用に送信を選択するか、ツールバーの PDF に変
換してレビュー用に送信ボタン
をクリックします。
2. ユーザ情報の環境設定を設定していない場合は、ユーザ情報を設定するよう求め
るダイアログが表示されます。
3. 文書が開いていない場合は、PDF 文書を指定して、「次へ」をクリックします。
4. 電子メールアドレスを入力するか、または「アドレス帳」をクリックして Lotus
Notes、Microsoft Outlook などの電子メールアプリケーションのアドレス帳で電
子メールアドレスを選択して、各レビュー担当者を指定します。各アドレスの間
には、カンマ、セミコロン、または改行を挿入します。
5. 「レビューオプション」をクリックして、次のいずれかの操作を行い、「OK」を
クリックします。
●
レビュー担当者がレビュー結果の注釈を送信する宛先として、レビュー依頼者以
外の送信先を指定するには、「レビュー担当者からの注釈の送信先」ボックスに
電子メールアドレスを入力します。
●
レビュー用に描画マークアップツールバーを表示するように指定するには、「こ
のレビュー用に描画マークアップツールを表示」を選択します。
6. 依頼メッセージのプレビューを確認し、「レビュー依頼を送信」をクリックしま
す。電子メールアプリケーションでセキュリティ上の理由により電子メールを自
動送信できない場合は、表示される警告メッセージすべてに回答し、メッセージ
を送信します。
PDF 文書のコピーが添付ファイルとしてレビュー担当者に送信されます。レ
ビュー担当者がこの添付ファイルを開くと、Acrobat によって注釈ツールと手順
を示す PDF 文書が表示されます。
注釈の受信
レビュー担当者が電子メールベースのレビューで注釈を送信すると、レビュー依
頼者は電子メールの添付ファイルとして注釈を受信します。この添付ファイルを
開くときに、レビュー依頼者は、注釈をマスター PDF 文書に結合する、PDF
ファイルの独立したコピーを開く、または後で処理を行うというオプションを選
択できます。
ブラウザベースのレビューでは、すべての注釈は、レビュー依頼者が指定した注
釈リポジトリにアップロードされます。レビュー依頼者は、ブラウザで PDF 文
書を開いて注釈を表示するか、またはブラウザの「保存」コマンドを使用してす
べての注釈が含まれた PDF 文書のコピーをローカルのハードディスクに保存す
ることができます。
電子メールベースのレビューで注釈を受信するには:
1. レビュー担当者から電子メールメッセージを受信したら、添付ファイルを電子
メールアプリケーションで開きます。元の PDF 文書が見つからない場合は、検
索を促すメッセージが表示されます。
2. 注釈の結合ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
「はい」をクリックして、PDF 文書のマスターコピーを開き、注釈をマスターコ
ピーに結合します。注釈が結合された後、ファイル/上書き保存(Windows)ま
たはファイル/保存(Macintosh)を選択して変更内容を保存します。
●
「このコピーのみを開く」をクリックして、レビュー担当者の PDF 文書のコ
ピーを開きます。
●
「キャンセル」をクリックします。このオプションを選択した場合、後で、注釈
/注釈をマスター PDF に結合を選択して、注釈を結合できます。
注釈を表示し、レビューを完了するには、次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
注釈のリストで注釈を表示します(詳しくは、注釈のリストの使用を参照してく
ださい)。
トラッカーを使用して、レビュー担当者に再通知を送信、他のレビュー担当者に
依頼などのレビューの管理を行います(詳しくは、レビューの注釈のトラックを
参照してください)。
ページの追加や削除など、元の文書を変更する必要がある場合は、ファイル/コ
ピーを保存を選択して変更内容を保存し、ファイル名を変更してマスター PDF
文書が保持されるようにします。変更した PDF 文書にレビューの注釈を取り込
むと、注釈が正しい位置に表示されないことがあります。
同じ領域に複数のレビューの注釈が重なり合っている場合、1 人のレビュー担当
者からの注釈のみを表示することができます(詳しくは、注釈の表示と非表示を
参照してください)。
他のレビュー担当者への依頼
電子メールベースまたはブラウザベースでのレビューを開始した後、他のレ
ビュー担当者に新たにレビューを依頼することができます。自分がレビュー担当
者であり、他のレビュー担当者をレビューに参加させたい場合は、レビュー依頼
者にそのレビュー担当者への依頼を要請します。このようにすることで、レ
ビュー依頼者は自動的にすべてのレビュー担当者の状況を把握し、注釈を受信し
たときに通知を受け取ることができます。
Acrobat で他のレビュー担当者に依頼するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
レビュー用に送信ポップアップメニューから、「他のレビュー担当者に依頼」を
選択します。
●
トラッカーウィンドウで、マイレビュー項目を開き、レビュー用文書を右クリッ
ク(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し、
ポップアップメニューから「他のレビュー担当者に依頼」を選択します。
2. 追加するレビュー担当者の電子メールアドレスを指定して、必要に応じてそれら
のレビュー担当者に対するメッセージを変更し、「OK」をクリックします。
3. 電子メールメッセージを送信します。トラッカーウィンドウの右側のパネルに、
追加したレビュー担当者が他のレビュー担当者と共に表示されます(詳しくは、
レビューの注釈のトラックを参照してください)。
ブラウザベースのレビューの設定
レビュー依頼者がブラウザベースのレビューで PDF 文書を送信すると、レ
ビュー担当者は FDF ファイルが添付された電子メールメッセージを受信しま
す。この FDF ファイルは、Web ブラウザで PDF 文書を開き、注釈をそのセッ
ションの注釈リポジトリにアップロードするためのレビューの設定を行います。
レビュー担当者は注釈を追加し、注釈ツールバーの「注釈を送受信」ボタンを使
用して注釈をアップロードできます。
ブラウザベースのレビューでは、レビュー依頼者は、すべてのレビュー担当者が
アクセスできるサーバを指定する必要があります。2 箇所のサーバが必要です。
レビューを開始する前に、レビュー依頼者は、レビューの環境設定で注釈リポジ
トリ用のサーバを指定する必要があります(詳しくは、ブラウザベースのレ
ビューの環境設定を参照してください)。レビュー依頼者は、レビューを設定す
るときに、PDF ファイルをアップロードするためのサーバを指定します。
PDF ファイルは、Web アドレス(http://server/folder など)を使用して
WebDAV サーバにアップロードするか、または UNC(Universal Naming
Convention)アドレス(¥¥server¥folder など)を使用してネットワークフォル
ダにアップロードすることができます。UNC アドレスは、レビュー担当者が異
なるオペレーティングシステムを使用している場合や、Windows でネットワー
ク上の場所にドライブ名を割り当てている場合に、互いに注釈を表示できない可
能性があるのでお勧めできません(例えば、Macintosh を使用するレビュー担当
者は、Windows からアップロードされた注釈を表示できない場合や、その逆の
場合があります)。
注釈リポジトリは、ネットワークフォルダ、データベース、WebDAV サーバ、
または Web ディスカッションサーバ上に設定できます。WebDAV サーバでは、
アップロードする PDF ファイルと注釈リポジトリの両方を格納できます。
重要:ブラウザベースのレビューに参加するには、Acrobat 6.0 以降を使用する
必要があります。Adobe Reader 7.0 のユーザは、Adobe Document Server や
Adobe Reader Extensions Server などの Adobe サーバ製品を使用して、PDF
文書に追加機能の使用権限が追加されている場合にのみ、レビューに参加できま
す(詳しくは、追加機能の使用権限が設定された文書のレビューを参照してくだ
さい)。
ブラウザベースのレビューでは、レビュー依頼者がサーバに PDF 文書をアップロード
して、レビュー担当者に設定ファイルを送信します。これによってレビュー担当者はお
互いの注釈を表示することができます。
関連項目:
ブラウザベースのレビューの開始
ブラウザベースのレビューの設定例
ブラウザベースのレビューの環境設定
ブラウザベースのレビューの開始
Acrobat には、ブラウザベースのレビューを開始するためのウィザードが用意さ
れています。このウィザードを使用すると、PDF 文書の選択、PDF ファイルを
アップロードするサーバの場所の選択、レビュー担当者への依頼、FDF 添付ファ
イル付きのレビュー依頼の送信を行うことができます。レビュー担当者がこの添
付ファイルを開くと、レビュー用の文書が Web ブラウザに表示され、自動的に
レビュー用の設定が行われます。
設定ウィザードを起動する前に、レビューの環境設定で、レビューの注釈を格納
する注釈リポジトリを指定する必要があります。PDF 文書に注釈を追加する場合
は、文書をサーバにアップロードするまで待ちます。それよりも前に注釈を追加
すると、注釈は埋め込まれ、編集できなくなります。
ブラウザベースのレビューを開始するには:
1. レビューの環境設定で、注釈リポジトリを指定します(詳しくは、ブラウザベー
スのレビューの環境設定を参照してください)。
2. 次のいずれかを実行して、ウィザードを起動します。
●
注釈/レビュー用に送信/ブラウザベースのレビューを開始を選択します。
●
ファイル/レビュー用に送信/ブラウザベースのレビューを開始を選択します。
●
レビュー用に送信ポップアップメニューから「ブラウザベースのレビューを開
始」を選択します。
3. 環境設定でユーザ情報を設定していない場合は、ユーザ情報を設定するよう求め
るメッセージが表示されます。電子メールアドレスを指定する必要があります。
4. アップロードする PDF 文書を指定し、「次へ」をクリックします。
5. 次のいずれかの操作を行います。
●
ボックスにサーバの場所(http://server/folder/)のパスを入力し、「次へ」を
クリックします。
●
「参照」(Windows)または「選択」(Macintosh)をクリックしてネットワー
クサーバ上のフォルダを選択し、「次へ」をクリックします。
6. レビュー担当者に依頼ダイアログボックスで、レビュー担当者のアドレスを指定
します(ボックスに少なくとも 1 つのアドレスを入力する必要があります)。複
数のアドレスは、セミコロン、カンマ、または改行で区切ります。必要に応じて
レビューの説明を編集して、メッセージを送信します。
7. 電子メールアプリケーションでセキュリティ上の理由により電子メールを自動送
信できない場合は、電子メールアプリケーションを手動で起動して、表示される
警告メッセージすべてに回答し、メッセージを送信します。
8. 設定が正しいことを確認するには、文書に注釈を追加して、注釈ツールバーの
「注釈を送受信」をクリックします。注釈をサーバに送信できない場合、レ
ビューの環境設定が正しくない可能性があります(詳しくは、ブラウザベースの
レビューの環境設定を参照してください)。
注意:レビュー担当者が「注釈を送受信」をクリックしたときに、レビュー依頼
者がレビューの環境設定で指定した場所に注釈が格納されます。
ブラウザベースのレビューの設定例
ブラウザベースのレビューの設定には、さまざまな方法があります。次の手順で
は、Windows XP で WebDAV サーバを設定するプロセスの例を示します。
Windows XP で WebDAV サーバを設定するには:
1. WebDAV サーバにアクセス可能なことを確認します。詳しくは、システム管理
者に問い合わせてください。
2. 「マイネットワーク」を開き「ネットワークタスク」の「ネットワークプレース
を追加する」をクリックして表示される指示に従います。インターネットアドレ
スまたはネットワークアドレスの入力を求められたら、WebDAV サーバへの
http:// リンク(http://server/folder/ など)を入力します。
3. Acrobat で、環境設定ダイアログボックスのレビューパネルを開いて、「サーバ
の種類」オプションから「WebDAV」を選択し、「サーバの設定」で、注釈を格
納する場所を指定する http:// アドレスを入力します。次に、左側のリストで
「ユーザ情報」を選択し、自分の電子メールアドレスが指定されていることを確
認します。
4. レビュー用に送信ポップアップメニューから「ブラウザベースのレビューを開
始」を選択してレビューを開始し、画面の指示に従って PDF 文書をアップロー
ドし、文書をレビュー担当者に送信します。詳しくは、ブラウザベースのレ
ビューの設定を参照してください。
5. レビュー担当者が他のレビュー担当者の注釈をオンラインで表示できない場合
は、レビュー依頼者が PDF 文書を Web ブラウザで開き、コピーをハードドライ
ブに保存して、他のレビュー担当者に電子メールで送信します。
ブラウザベースのレビューの環境設定
ブラウザベースのレビューを設定する前に、レビューの注釈を格納する場所を指
定する必要があります。この場所は注釈レポジトリと呼ばれます。ネットワーク
フォルダ、データベース、WebDAV、または Web ディスカッションサーバを使
用して、注釈を格納できます。所属している組織が自動構成サービスに加入して
いる場合は、これらのサービスによって、レビューの環境設定および設定ウィ
ザードで、注釈リポジトリが自動的に構成されます。組織内の共有サーバのサー
バの種類とパスについて詳しくは、ネットワーク管理者に問い合わせてくださ
い。自動構成サービスについて詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイト
(http://partners.adobe.com/links/acrobat)にある『Acrobat Online
Collaboration: Setup and Administration』(英語)を参照してください。
レビューの環境設定で注釈リポジトリを正しく指定すると、レビュー担当者が注
釈ツールバーの「注釈を送受信」ボタンをクリックするたびに注釈が自動的に
アップロードされます。サーバ情報に変更がない限り、以降のレビューでレ
ビューの環境設定を変更する必要はありまえん。
レビューの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「レビュー」を選択します。
2. 「サーバの種類」オプションから、ブラウザベースのレビューの注釈を格納する
FDF ファイルを保存するサーバの種類を選択し、対応するサーバの設定を指定し
ます。サーバの種類と設定について詳しくは、システム管理者に問い合わせま
す。
選択したサーバの種類に適切な設定を行います。
●
●
●
●
●
カスタム。管理者から指定された設定を入力します。
データベース。ボックスに適切なパスを入力します。
ネットワークフォルダ。「参照」(Windows)または「選択」(Macintosh)を
クリックしてネットワークフォルダを選択します。
WebDAV。ボックスに Web アドレス(http:// など)を入力します。
Web ディスカッションサーバ。
注意:Web ディスカッションサーバを注釈リポジトリとして使用するには、レ
ビュー担当者が Internet Explorer で Web ディスカッションサーバを構成し、
Microsoft Office 2000 以降をインストールしている必要があります。
3. レビュープロセスの各段階に応じた適切なトピックが使い方パネルに表示される
ようにするには、「使い方パネルを自動的にリセット」を選択し、「OK」をク
リックします。
レビューの注釈のトラック
トラッカーには、電子メールベースおよびブラウザベースのレビュー用とオフライン
レビュー用に送信または受信したすべての PDF 文書が一覧表示されます。レビュー
用に送信した PDF 文書はトラッカー内のマイレビューフォルダにリンクとして一覧
表示されます。トラッカーウィンドウでリンクを削除しても PDF ファイルは削除さ
れません。レビュー担当者が注釈を送信すると、トラッカーによって注釈の受信日時
が更新されます。トラッカーには、元のレビュー担当者と共に、新たに依頼したレ
ビュー担当者が一覧表示されます。依頼していないレビュー担当者から受信した注釈
をトラックされる PDF 文書に表示するには、その他の注釈と結合する必要がありま
す。
トラッカーウィンドウA. フォルダオプション B. 開始または受信したレビュー C. 選択した
レビューの情報
トラックされる PDF 文書の注釈を表示するには:
1. レビュー用に送信ポップアップメニューから「トラッカー」を選択します。トラッ
カーが開きます。
2. トラッカーウィンドウの左側のパネルで、フォルダを選択します。
●
開始したレビューの PDF 文書を表示するには、マイレビューを選択します。
●
受信したレビューの PDF 文書を表示するには、参加中のレビューを選択します。
●
ブラウザベースのレビューでローカルディスクに保存した PDF 文書を表示するに
は、オフライン文書を選択します。
3. 「展開」をクリックします。すべての PDF 文書の名前が一覧表示され、送信された
日付と、レビューが依頼されたレビュー担当者が示されます。
4. PDF 文書を選択すると、文書のタイトル、種類、送信日、およびレビューの受信者
が表示されます。
5. PDF 文書をダブルクリックすると、PDF 文書が開き、注釈が表示されます。
関連項目:
レビューの再通知の送信
レビューの再通知の送信
レビュー中に、期限が迫っていることを通知する再通知をレビュー担当者に送信
できます。トラッカーで電子メールのリンクをクリックすることによって各レ
ビュー担当者に電子メールメッセージを送信できますが、再通知機能を使用する
とグループ全体に通知できます。
レビューの再通知を送信するには:
1. トラッカーで、マイレビューを展開します。
2. レビュー中の PDF 文書を右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「レビュー担当者に
再通知を送信」を選択します。
3. 電子メールメッセージで、必要に応じて、「宛先」および「件名」ボックスまた
は電子メールメッセージの本文を変更し、「送信」をクリックします。
文書のレビューへの参加
文書のレビューについて
電子メールベースのレビューへの参加
ブラウザベースのレビューへの参加
レビュー時の使い方パネルの表示
注釈の表示とレビュー
他のレビュー担当者の注釈への返信
返信メッセージの削除
文書のレビューについて
レビュー用の PDF 文書を受信した場合、その文書が送信された方法によってレ
ビュー方法が異なります。
●
●
●
レビュー依頼者が電子メールベースのレビューとして PDF 文書を送信した場合
は、電子メール添付ファイルを開いたときに手順とツールバーオプションが表示
されます。この場合、文書に注釈を追加して、注釈ツールバーの「注釈を送信」
ボタンを使用して返信します(詳しくは、電子メールベースのレビューへの参加
を参照してください)。
レビュー依頼者がブラウザベースのレビューとして PDF 文書を送信した場合
は、電子メール添付ファイルを開いたときに手順とツールバーオプションが表示
されます。この場合、Web ブラウザまたはオフラインで PDF 文書をレビューで
きます(詳しくは、ブラウザベースのレビューへの参加を参照してください)。
レビュー依頼者が単に電子メールで PDF 文書を送信した場合は、注釈ツール
バーのツールを使用して注釈を追加し、PDF 文書を保存して、返信します。
PDF ファイルのサイズが大きい場合は、サイズの小さい FDF ファイルに注釈を
書き出して送信することもできます(詳しくは、注釈の書き出しおよび取り込み
を参照してください)。
電子メールベースのレビューへの参加
電子メールベースのレビューで、添付された PDF 文書を開くと、トラックされ
る文書のコピーが表示され、文書メッセージバーにその文書がレビュー用である
ことが示されます。追加した注釈がトラッカーウィンドウに表示され、返信した
ときに依頼者の元の文書に自動的に結合されるようにするには、トラックされる
レビュー文書のコピーを使用する必要があります。注釈ツールバーのツールを使
用して注釈を追加し、注釈をレビュー依頼者に返信できます。次の点に注意しま
す。
●
●
●
●
●
電子メールベースのレビューに参加するには、Acrobat 7.0 および Adobe
Reader 7.0 を使用することをお勧めします。Acrobat 6.0 も使用できますが、一
部の機能を利用できません。PDF 文書に追加機能の使用権限が含まれている場
合、Adobe Reader 7.0 および 6.0 のユーザは文書に注釈を追加できます(詳し
くは、追加機能の使用権限が設定された文書のレビューを参照してください)。
電子メールの添付ファイルを新しい場所に保存したり、「名前を付けて保存」コ
マンド(Windows)または「別名で保存」コマンド(Macintosh)でコピーを作
成した場合、新しいコピーがトラックされる PDF 文書になり、以前のバージョ
ンはトラックされなくなります。トラックされていない PDF 文書を開いた場
合、注釈ツールバーに「注釈を送信」ボタンが表示されません。
(電子メールメッセージの添付ファイルをダブルクリックして)電子メールに添
付されたファイルを 2 回目に開くときに、注釈を追加した PDF 添付ファイルを
保存していた場合は、注釈が含まれているトラックされるコピーが開かれること
を示すメッセージが表示されます。
注釈を依頼者に送信するときには、トラックされる PDF 文書が注釈と共に送信
されます(Acrobat 6.0 または Adobe Reader 6.0 を使用する場合、注釈は
FDF 形式で送信されます)。依頼者以外のユーザと注釈を共有する場合は、注釈
を送信するときに、電子メールの宛先フィールドに電子メールアドレスを追加し
ます。
フィルタリングによって非表示になっている注釈は、注釈をレビュー依頼者に送
信するときには含まれません(詳しくは、注釈の表示と非表示を参照してくださ
い)。
電子メールベースのレビューに参加するには:
1. 電子メールアプリケーションで PDF 添付ファイルを開きます。
2. 後で再びレビューを始められるように PDF 文書を安全な場所に保存します。こ
のコピーが、PDF 文書のトラックされるコピーになります。
3. 注釈ツールバーまたは描画マークアップツールバーのツールを使用して、文書に
ノートやマークアップ注釈を追加します(詳しくは、注釈の追加についてを参照
してください)。
4. 注釈の追加が終了したら、文書を保存し、注釈ツールバーの「注釈を送信」をク
リックします。注釈を含む PDF 文書が電子メールメッセージに添付され、レ
ビュー依頼者に返信することができます。電子メールアプリケーションの設定に
ついて詳しくは、レビューのための電子メールソフトの設定を参照してくださ
い。
注意:送信する PDF 文書が、注釈のファイルサイズの制限である 10 MB を超え
ている場合は、注釈を FDF 添付ファイルとして送信することができます。この
制限値を調整するには、編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定
を選択し、「レビュー」を選択して、「これより大きいファイルの場合は FDF
として注釈を送信」ボックスに新しい値を MB 単位で入力します。
5. 注釈を送信後、追加の注釈を送信したい場合は、前回保存した状態の文書を開い
て、必要に応じて注釈の追加と編集を行い、再度「注釈を送信」ボタンをクリッ
クします。これによって、レビュー依頼者に新しい注釈が届きます。レビュー依
頼者の文書上で、未編集の注釈が重複することはありませんが、削除した注釈は
そのまま残ります。最初のレビューのときに文書を保存しなかった場合は、レ
ビュー依頼者から送信された電子メールの添付ファイルをもう一度開き、注釈を
追加します。
6. 注釈を他のレビュー担当者と共有するには、注釈/注釈を送信を選択し、注釈を
送信ウィンドウで電子メールアドレスを入力します。
レビューが完了した後、PDF 文書を再利用するには、文書メッセージバー
と文書のタイトルバーの間を右クリック(Windows)または Control キーを押し
ながらクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「文書メッセージ
バーを非表示」または「文書メッセージバーを隠す」を選択して、文書メッセー
ジバーを非表示にします。次に、PDF 文書を保存して名前を変更します。
ブラウザベースのレビューへの参加
ブラウザベースのレビューへの参加を依頼する電子メールメッセージを受信した
場合、FDF 添付ファイルを開くと、Web ブラウザでオンライン PDF 文書が開き
ます。この FDF ファイルによって、セッションのレビューの設定が行われ、オ
ンラインの注釈リポジトリに接続されます。ブラウザベースのレビューでは、注
釈の追加、注釈のアップロード、他のレビュー担当者の注釈のダウンロード、注
釈ステータスの変更を行うことができます。Web ブラウザを使用して PDF 文書
のレビューを行わずに、PDF 文書をオフラインに保存して Acrobat でレビュー
し、後で注釈をアップロードすることもできます。
他のレビュー担当者の注釈は編集および削除できませんが、返信を追加すること
ができます(詳しくは、他のレビュー担当者の注釈への返信を参照してくださ
い)。
ブラウザベースのレビューに参加するには:
1. 電子メールアプリケーションで FDF 添付ファイルを開きます。FDF ファイルを
開くと、レビュー設定が自動的に行われ、Web ブラウザで PDF 文書が開き、既
に追加されている注釈があれば、表示されます。
注意:PDF 文書がブラウザに表示されない場合、PDF ファイルの保存場所への
アクセス権がない可能性があります。レビュー依頼者またはシステム管理者に問
い合わせてください。
2. 注釈ツールバーまたは描画マークアップツールバーのツールを使用して、PDF 文
書に注釈を追加します(詳しくは、注釈の追加についてを参照してください)。
ブラウザではなく、Acrobat で注釈を追加するには、注釈ツールバーの「保存し
てオフラインで作業」をクリックします(詳しくは、ブラウザベースのレビュー
でのオフライン作業を参照してください)。
注意:Web ブラウザで PDF 文書をレビューする場合、Acrobat ツールバーのコ
マンドを使用します。ブラウザに表示されるメニューコマンドのほとんどは、ブ
ラウザ自体のコマンドであり PDF 文書には適用されません。
3. 注釈ツールバーの「注釈を送受信」ボタン
をクリックして、注釈をアップ
ロードします。これによって、他のレビュー担当者の最新の注釈を表示したり、
自分の注釈を他のレビュー担当者が表示できるようになります(詳しくは、ブラ
ウザベースのレビューでの注釈の送信および受信を参照してください)。
4. 注釈をさらに追加する必要があるときは、トラッカーを使用して文書を開きます
(詳しくは、レビューの注釈のトラックを参照してください)。または、文書を
オフラインで保存した場合は、保存した文書を開き、注釈を追加して、注釈ツー
ルバーの「オンラインに戻る」をクリックし、注釈をアップロードします。これ
によって、レビュー依頼者に新しい注釈が届きます。レビュー依頼者の文書上
で、未編集の注釈が重複することはありませんが、削除した注釈はそのまま残り
ます。
関連項目:
ブラウザベースのレビューでの注釈の送信および受信
ブラウザベースのレビューでのオフライン作業
ブラウザベースのレビューでの注釈の送信および受信
ブラウザベースのレビューで PDF 文書に注釈を追加した場合、これらの注釈
は、注釈ツールバーの「注釈を送受信」ボタンをクリックして送信するまでコン
ピュータ上に保存されています(未送信の注釈がない場合、このボタンはグレー
で表示されます)。注釈を送受信するまでは他のレビュー担当者の最新の注釈を
表示したり、他のレビュー担当者が自分の注釈を表示することはできません。注
釈を送受信するには、文書を Web ブラウザで開く必要があります。注釈を送信
すると、レビュー依頼者が設定した注釈リポジトリにアップロードされます。
サーバに注釈を送信した後で、注釈を破棄したい場合は、注釈を削除した後、
「注釈の送受信」をクリックすると、削除した注釈が注釈リポジトリからも削除
されます。ただし、他のレビュー担当者の注釈を削除または変更することはでき
ません。PDF 文書をサーバにアップロードする前に追加された注釈は PDF 文書
内に埋め込まれているので削除できません。
注意:ブラウザウィンドウを閉じるか、別の Web ページに移動すると、注釈は
自動的にサーバにアップロードされます。
注釈を送受信するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
Web ブラウザで FDF 添付ファイルを開きます。
●
文書をオフラインでレビューしている場合は、「オンラインに戻る」を選択しま
す(詳しくは、ブラウザベースのレビューでのオフライン作業を参照してくださ
い)。
2. 注釈ツールバーで次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
「注釈を送受信」ボタン
をクリックします。
注釈を送受信ポップアップメニューから「注釈を送信」を選択します。サーバ上
のファイルに注釈が追加されます。
注釈を送受信ポップアップメニューから「注釈を受信」を選択します。
ブラウザベースのレビューでのオフライン作業
PDF 文書をブラウザでレビューせずに、Acrobat を使用してオフラインでレ
ビューすることもできます。その場合は、保存された PDF 文書に Acrobat で注
釈を作成してから、オンラインに戻り、注釈をサーバに送信します。
注意:PDF 文書のレビューの途中でオペレーティングシステムのログインを変更
した場合、ログインの変更後に追加した注釈はサーバにアップロードされませ
ん。
文書をオフラインでレビューするには:
1. ブラウザの注釈ツールバーで、保存してオフラインで作業ボタン
をクリック
して、文書の保存場所を指定します。
2. Acrobat で文書を開いて、ファイルに注釈を追加します。ファイルを保存、終了
し、再び開いていつでも注釈を追加できます。
3. 注釈ツールバーの「オンラインに戻る」をクリックします。Acrobat で表示され
ていたファイルが閉じられて、デフォルトの Web ブラウザでファイルが開きま
す。
4. 「注釈を送受信」をクリックして、注釈を注釈リポジトリに送信し、他のレ
ビュー担当者の最新の注釈を受信し、表示します。
注意:PDF ファイルのオフラインバージョンを保存した後、オンライン PDF
ファイルを開くと、オフラインコピーに追加した注釈が自動的にアップロードさ
れます。
レビュー時の使い方パネルの表示
環境設定ダイアログボックスのレビューパネルで、レビュープロセスの各段階に
応じた適切なトピックが使い方パネルに表示されるように設定できます。電子
メールベースまたはブラウザベースのレビューでトラックされる PDF 文書を開
く場合を除いて、使い方パネルは閉じています。
使い方パネルを表示するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「レビュー」を選択します。
2. 「使い方パネルを自動的にリセット」を選択して、「OK」をクリックします。
注釈の表示とレビュー
最も一般的な注釈の種類はノート注釈で、文書に付ける付箋紙のようなもので
す。ノート注釈ではポップアップウィンドウが表示されます。ノート注釈は 2 つ
の部分で構成されます。ノートアイコン(ページに表示されるマークアップ)
と、テキストメッセージ(ノートアイコンにポインタを置くか、選択したときに
ポップアップウィンドウに表示される注釈)です。その他の注釈の形式として、
テキストボックス、音声クリップ、スタンプおよび添付ファイルがあります(詳
しくは、注釈の追加についてを参照してください)。
PDF 文書の注釈A. スタンプ B. テキスト注釈 C.注釈にポインタを置いた状態 D. ノート
のポップアップウィンドウ
ノートが読みづらい場合は、ノート注釈のフォントサイズを変更できます
(詳しくは、注釈の環境設定を参照してください)。
ノート注釈を表示して読むには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
●
ノートを開くには、ノートツール
または手のひらツール
を選択して、
ノートアイコンをクリックまたはダブルクリックするか、ノートアイコンの上に
ポインタを移動します。
ノートポップアップウィンドウを移動するには、タイトルバーをドラッグしま
す。
ノートを閉じるには、ノートポップアップウィンドウの右上隅にあるクローズ
ボックスをクリックするか、ノートアイコンをダブルクリックします。
注釈のリストを表示するには、文書ウィンドウの左側にある「注釈」タブをク
リックします(詳しくは、注釈のリストの使用を参照してください)。
文書での注釈の表示方法を変更するには、環境設定ダイアログボックスの注釈パ
ネルで設定を変更します(詳しくは、注釈の環境設定を参照してください)。
注意:注釈は文書内のどこにでも添付できるので、注釈がページからはみ出して
いることもあります。必要に応じて、スクロールまたはズームアウトします。
他のレビュー担当者の注釈への返信
他のレビュー担当者の注釈に返信するには、ポップアップウィンドウまたは注釈のリストのオプション
メニューから「返信」オプションを使用します。注釈への返信機能は、ブラウザベースのレビューの場
合や各レビュー担当者の提案が反映される過程を把握するために使用すると特に効果的です。1 つの注
釈に対して返信された一連のメッセージのことをスレッドと呼びます。スレッドのすべてのメッセージ
は、ポップアップウィンドウと注釈のリストに表示されます。注釈のリストでは、返信は元のメッセー
ジの下にインデントして表示されます(詳しくは、注釈のリストの使用を参照してください)。注釈に
対する返信の数は、注釈にポインタを置いたときにボックス内に表示されます。
描画またはハイライトマークアップに返信する場合、ページ上のマークアップの横に変更アイコンが表
示されます。変更アイコンは、ステータスを設定したマークアップの横にも表示されます。
注意:「返信」オプションを使用して、他の担当者の注釈のポップアップウィンドウにテキストを追加
する場合、追加したテキストはすべての注釈を元の文書に結合しても保持されます。他のレビュー担当
者の注釈を変更すると、警告が表示される場合があります。
注釈への返信時にポップアップバーが表示されます。 A. 返信の見出し B. オプションメニュー C. オプションメ
ニューの「返信」オプション
ポップアップウィンドウで他のレビュー担当者の注釈に返信するには:
1. 手のひらツール
を使用して、注釈のポップアップウィンドウを開きます。
2. オプションメニューから「返信」を選択します。
3. ポップアップウィンドウ内に表示されたボックスに返信を入力します。
注釈のリストで注釈に返信するには:
1. 「注釈」タブをクリックします。
2. 注釈のリストで注釈を検索するには、文書ウィンドウで注釈を選択します。注釈リストの先頭に注釈が
表示され、選択されます。
3. 返信ボタン
をクリックします。
4. 表示されたボックスにメッセージを入力します。
返信メッセージの削除
返信のある注釈を削除すると、元の「親」注釈だけが削除されます。削除された
注釈への返信は文書に残りますが、スレッドの一部ではなくなります。このよう
な注釈が積み重なると文書が読みづらくなる場合があります。このような場合
は、注釈のリストで注釈を表示できます。
ブラウザベースのレビューでは、自分の注釈と返信は削除できますが、他のレ
ビュー担当者の返信はオフラインで作業していない限り削除できません。
返信メッセージを削除するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
ノートのポップアップウィンドウで、オプション/削除を選択します。
注釈のリストで削除する返信を選択して、注釈のリストツールバーのゴミ箱のア
イコンをクリックします。
注釈の管理
注釈の選択、移動、削除
注釈のリストの使用
注釈の書き出しおよび取り込み
注釈の一覧の印刷
2 つの PDF 文書の比較
Word 文書への注釈の書き出し(Windows)
AutoCAD 図面への注釈の書き出し
注釈の選択、移動、削除
特定の注釈の検索、注釈のフィルタリング、注釈の取り込みと書き出し、注釈ス
テータスの変更および印刷用の注釈の一覧作成を行うには、注釈のリストを使用
します。注釈のリストには PDF 文書内の注釈が一覧表示され、上部には一般的
なオプションを含むツールバーが表示されます。
注釈を削除するときは、次の点に注意してください。
●
●
●
注釈が互いに重なり合って配置されている場合、他の注釈を削除しないと注釈を
削除することが難しいことがあります。このような場合は、注釈のリストを使用
して注釈を選択し、削除します(詳しくは、注釈のリストの使用を参照してくだ
さい)。
ロックされた注釈がある場合は、ロックを解除しない限り削除できません。注釈
のロックを解除するには、注釈を右クリック(Windows)または Control キーを
押しながらクリック(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。「ロッ
ク」を解除して、「閉じる」ボタンをクリックします。
他のレビュー担当者の注釈を削除することはできません。また、レビュー依頼者
としてブラウザベースのレビューを開始するとき、文書をサーバにアップロード
する前に注釈を追加すると、追加した注釈をオンラインで削除できません。
注釈を削除するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
注釈を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「削除」を選択します。
手のひらツール
を選択し、マークアップをクリックして、Delete キーを押し
ます。
「注釈」タブをクリックして注釈のリストを表示し、削除する注釈を選択しま
す。次に、ごみ箱アイコン
をクリックします。
注釈のリストの使用
注釈のリストには、PDF 文書内の注釈が一覧表示されます。注釈のリストを使用
して、注釈の削除、注釈ステータスの変更または注釈への返信を行うことができ
ます。注釈は、日付、作成者、ページ番号などさまざまな方法で並べ替えること
ができます。各注釈の注釈アイコンの横には、関連するテキストが表示されま
す。このテキストを注釈のリストで編集すると、文書ウィンドウの注釈も更新さ
れます。
注釈のリスト
注釈のリストを開くには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
表示/注釈のリストを表示を選択します。
●
ナビゲーションパネルウィンドウで「注釈」タブをクリックします。
●
注釈/注釈のリストを表示を選択します。
2. 注釈のリストの上部にあるオプションを使用して、必要に応じて次の操作を行い
ます。
●
注釈を表示または非表示にします。注釈のリストツールバーの「すべてを展開」
または「すべてを閉じる」をクリックします。個々の注釈を表示または非表示に
するには、注釈の横のプラス記号またはマイナス記号をクリックします。
●
注釈を順に表示します。リストで注釈をクリックするか、次へボタン
または
前へボタン
をクリックして次または前の注釈に移動します(これらのボタン
は、選択されている注釈がないと使用できません)。選択した注釈があるページ
が文書ウィンドウに表示され、該当する注釈が選択されます。別の注釈がある
ページに移動する場合は、リスト内で別の注釈をクリックします。
関連項目:
注釈のレビューステータスの変更
チェックマークを使用した注釈のマーキング
注釈の並べ替え
注釈の表示と非表示
注釈の検索
注釈のレビューステータスの変更
注釈のレビューステータスを「承認」、「却下」、「キャンセル」または「完
了」に変更できます。レビューステータスの変更は、特定のスレッドの注釈のみ
を表示または非表示にする場合や、特定の注釈の処理についてレビュー担当者に
知らせる場合に便利です。
注釈にレビューステータスが設定されている場合、注釈のリストの注釈の下にレ
ビューステータスを設定した担当者名と共にステータスが表示されます。設定さ
れた注釈のレビューステータスが他のレビュー担当者によって設定し直された場
合は、すべての担当者の名前とステータスが注釈のリストに表示されます。レ
ビューステータスを「なし」に設定しても、注釈のリストでステータス欄を非表
示にすることはできません。
描画およびハイライトマークアップについて注釈のレビューステータスが設定さ
れると、文書内のマークアップの横に変更アイコンが表示され、マークアップの
一部になります。変更アイコンは、ポップアップウィンドウでテキストや返信を
追加した場合にも常に表示され、すべての注釈の添付ファイルに含められます。
注釈のステータスを変更するには:
注釈のリストでステータスを変更する注釈を選択して、ステータスを設定メ
からオプションを選択します。
ニュー
注釈の変更履歴を表示するには:
1. ノートアイコン、マークアップまたはポップアップウィンドウのタイトルバーの
いずれかを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。
2. プロパティダイアログボックスで、「レビューの履歴」タブをクリックします。
注釈に加えられたステータスの履歴が表示されます。
チェックマークを使用した注釈のマーキング
注釈を区別するためにチェックマークを付けることができます。例えば、既に読
んだ注釈や重要な注釈にチェックマークを付けて、状況を把握することなどがで
きます。チェックマークは個人的に使用するもので、注釈のステータスを変更し
ない限り、他のレビュー担当者が PDF 文書を表示する際にはチェックマークは
表示されません(詳しくは、注釈のレビューステータスの変更を参照してくださ
い)。
注釈にチェックマークを付けるには:
注釈のリストで、注釈の横のチェックマークボックスをクリックすると、チェッ
クマークアイコン
が表示されます。
注釈の並べ替え
注釈のリストでは、作成者、ページ、種類、日付、色、チェックマークまたは担
当者ごとのステータスで注釈を並べ替えることができます。返信のスレッドで
は、最初のメッセージだけが並べ替えられ、その他の返信メッセージはスレッド
の最初のメッセージと同じ分類に入ります。
注釈のリストで注釈を並べ替えるには:
1. 「注釈」タブをクリックします。
2. 注釈のリストツールバーの並べ替え順序メニュー
す。
からオプションを選択しま
注釈の表示と非表示
種類、レビュー担当者(作成者)、ステータスまたはチェックマークに基づいて
注釈を表示または非表示にすることができます。注釈を表示したり非表示にする
ことをフィルタリングともいいます。フィルタリングを行うと、文書ウィンドウ
と注釈のリストに表示される注釈が変わります。注釈の印刷または一覧作成を行
う場合、非表示の注釈の印刷または一覧作成を行うかどうかを指定できます。返
信されたノート注釈を非表示にすると、そのスレッド内の他のすべての返信も非
表示になります。
注意:電子メールベースのレビューを行っている場合、フィルタリングによって
非表示になっている注釈は、注釈をレビュー依頼者に送信するときに含まれませ
ん。
文書内の注釈を表示または非表示にするには:
注釈ツールバーの表示メニュー
を行います。
●
●
●
または注釈のリストで、次のいずれかの操作
表示する注釈の種類を選択します。例えば、未チェックのノート注釈のみを文書
に表示するには、表示/種類別に表示/ノートを選択してノート注釈以外をすべ
て非表示にし、表示/チェック別に表示/未チェックを選択してチェック済みの
ノート注釈をすべて非表示にします。
すべての注釈を非表示にするには、表示/すべての注釈を非表示(Windows)ま
たは表示/すべての注釈を隠す(Macintosh)を選択します。再度表示するに
は、表示/すべての注釈を表示を選択します。
特定の分類で非表示にしていた注釈を表示するには、その分類に対応する「すべ
て」コマンドを選択します。例えば、特定のレビュー担当者による注釈のみを表
示していた場合、表示/レビュー担当者別に表示/すべてのレビュー担当者を選
択します。
注釈の検索
注釈の検索機能を使用すると、注釈内のテキストをもとに特定の注釈を検索する
ことができます。
注釈を検索するには:
1. 「注釈」タブをクリックして注釈のリストを表示します。
2. 注釈のリストツールバーの注釈を検索ボタン
をクリックします。
3. PDF を検索パネルで、検索する語句を指定して「注釈を検索」をクリックしま
す。
その他の検索オプションについて詳しくは、テキストの検索についてを参照して
ください。
注釈の書き出しおよび取り込み
電子メールベースまたはブラウザベースのレビューに参加している場合、注釈の
送受信に「取り込み」コマンドと「書き出し」コマンドを使用する必要はありま
せん。この場合は、レビュープロセスの一環として注釈の書き出しと取り込みが
行われます。どちらの方法も使用していない場合は、注釈を送信するために注釈
を書き出したり、受信した注釈を取り込む必要があります。
注釈を書き出す場合、注釈だけを含むフォームデータ形式(FDF)のファイルを
作成します。FDF ファイルは通常 PDF ファイルよりもファイルサイズが小さく
なります。この FDF ファイルから元の PDF 文書に注釈を取り込むことができま
す。また、PDF 文書から注釈を取り込むこともできます。FDF ファイル自体は
開いたり表示したりすることはできません。XML ベースの FDF ファイルである
XFDF ファイルへの注釈の書き出しと XFDF ファイルからの注釈の取り込みを行
うこともできます。
注釈を Microsoft Word ファイルに書き出すには、Word 文書への注釈の書き出
し(Windows)を参照してください。
注釈を AutoCAD 図面に書き出すには、AutoCAD 図面への注釈の書き出しを参
照してください。
文書のすべての注釈を書き出すには:
1. 文書内で、注釈/注釈の書き出し/ファイルに書き出し(Windows)または注釈
/注釈の書き出し(Macintosh)を選択します。
2. 「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Macintosh)から、
「Acrobat FDF ファイル (*.fdf)」または「Acrobat XFDF ファイル (*.xfdf)」を
選択します。
3. 注釈の書き出し先のフォルダを選択し、書き出し先の文書の名前を指定します。
4. 「保存」をクリックして、注釈だけを含んだ FDF ファイルを作成します(取り
込んだ注釈は、元のファイル内での同じページおよびページ内での位置に表示さ
れます)。
文書で選択した注釈だけを書き出すには:
1. 注釈のリストで、書き出す注釈を選択します。
2. 注釈のリストのオプションメニューから「選択した注釈の書き出し」を選択しま
す。
3. 「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Macintosh)から、
「Acrobat FDF ファイル (*.fdf)」を選択します。
4. ファイル名と書き出し先を指定し、「保存」をクリックします。
注釈を取り込むには:
1. 注釈を取り込む文書を開いて、文書/注釈の取り込みを選択します。
2. 「ファイルの種類」(Windows)または「表示」(Macintosh)から、
「Acrobat FDF ファイル (*.fdf)」、「Adobe PDF ファイル (*.pdf)」、
「Acrobat XFDF ファイル (*.xfdf)」または「すべてのファイル (*.*)」を選択し
ます。
3. 取り込む注釈が含まれる文書の名前をダブルクリックします。
取り込み元のファイルと同じ場所に注釈が置かれます。注釈が正しい場所に表示
されない場合、送信元と受信者の PDF 文書が異なる可能性があります。例え
ば、10 ページの文書の注釈を 2 ページの文書に取り込むと、最初の 2 ページの
注釈だけが表示されます。
注釈の一覧の印刷
注釈の一覧を作成すれば、PDF 文書内のすべての注釈を簡単に一覧にできます。注釈の一覧を作
成する場合、後で印刷できるように注釈一覧を含めた PDF 文書を新規作成するか、一覧を直接印
刷できます。この一覧は、注釈のソースである PDF 文書とは関連付けられていません。また、リ
ンクもされていません。
注釈の一覧の例A.コネクタラインを含む文書と注釈を 1 つのページに表示 B.コネクタラインを含む文書
と注釈を別のページに表示 C.注釈のみ D.シーケンス番号を含む文書と注釈を別のページに表示
デフォルトでは、適用されたすべての注釈と共に PDF 文書が印刷されます。注釈の印刷方法を細
かく制御するには、ファイル/注釈の一覧付きで印刷を選択します。
注釈の一覧を作成するには:
1. 注釈の一覧に表示しない注釈を非表示にします(詳しくは、注釈の表示と非表示を参照してくだ
さい)。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
注釈/注釈の一覧を選択するか、注釈のリストのオプションメニューから「注釈の一覧」を選択
します。
●
ファイル/注釈の一覧付きで印刷を選択します。
3. 注釈の一覧オプションダイアログボックスで、次の操作を行い、「OK」をクリックします。
●
ページ上での注釈のレイアウトを指定します。
●
注釈の並べ替え方法を選択します(詳しくは、注釈の並べ替えを参照してください)。
●
注釈の一覧にすべての注釈を含めるか、または現在表示されている注釈のみを含めるかを選択し
ます。
注釈の一覧を作成すると、新しく別の PDF 文書が表示されます。この文書を保存または印刷しま
す。注釈の一覧を再度作成する場合は、ウィンドウメニューを使用して元の文書に戻ります。
注釈の一覧オプションダイアログボックスを開かずに、注釈の一覧を直接印刷または作成
するには、注釈のリストのツールバーにある注釈を印刷(Windows)または注釈をプリント
から、「注釈の一覧を印刷」(Windows)または「注釈の一覧をプ
(Macintosh)メニュー
リント」(Macintosh)および「注釈の一覧 PDF を作成」を選択します。このような場合に使用
されるデフォルトの設定は、注釈を印刷メニューの「その他のオプション」で選択します。
2 つの PDF 文書の比較
PDF 文書を修正し、別の名前で保存したり、別の場所に保存したりするときに、
以前のバージョンと比較することによって最新バージョンを確認できます。レ
ビューで受信した注釈を使用して文書を修正している場合は、以前のバージョン
を表示して、すべての修正が取り込まれていることを確認する必要があります。
レビュー担当者は、更新された PDF 文書を以前のバージョンと比較して、要求
したすべての変更内容を作成者が反映させていることを確認できます。
文書の比較機能を使用すると、同じ PDF 文書の 2 つのバージョンの相違点を表
示したり、検索する相違点の種類を選択して、適切な変更が加えられたことを確
認したりできます。文書の比較機能では、PDF 文書に追加されている注釈の比較
は行われません。
2 つの PDF 文書を比較するには:
1. 文書/文書を比較を選択します。
2. 比較する 2 つの文書を指定します。必要に応じて、「選択」をクリックしてファ
イルを選択し、「開く」をクリックします。文書が開いている場合は、ポップ
アップメニューから選択できます。
3. 「比較の種類」で、次のいずれかを選択します。
●
文書間のテキストまたはグラフィックの相違を判別するには、「ページごとの視
覚的な違い」を選択します。ポップアップメニューから必要な詳細のレベルを選
択します。
●
挿入、削除または移動したテキストを表示するには、「テキストの違い」を選択
します。フォーマットの相違を比較するには、「フォント情報(スタイル、サイ
ズ、書体)を含める」を選択します。
4. 「比較レポートの種類を選択」で、次のいずれかを選択します。
●
連続見開きページモードで 2 つの文書が表示される PDF 文書を新規作成するに
は、「比較結果を並べたレポートを新規作成」を選択します。
●
現在の文書との違いをマークアップするには、「比較先に統合してレポートを表
示」を選択します。統合レポート内で手のひらツールを使用してマークアップの
上にマウスポインタを置くと、相違点が表示されます。
例えば、テキスト主体の文書で比較を実行する場合には、「テキストの違
い」を選択し、並列レポートの形式で表示します。図面など描画が主体の文書の
場合は、「ページごとの視覚的な違い」を選択し、統合レポートの形式で表示し
ます。
Word 文書への注釈の書き出し(Windows)
Microsoft Word 文書から作成された PDF 文書をレビューするようなこともあり
ます。これらのレビュー注釈をもとに元の Word 文書を変更する必要がある場
合、Word と Acrobat を切り替えながら作業するよりも、注釈を Word 文書に
直接取り込む方が簡単なことがあります。Acrobat または Word を使用して、注
釈を PDF 文書から Word に書き出したり、Word 2002 以降で注釈を取り込んだ
りできます。この PDF 文書は、Word で作成されたものであり、タグを含んで
いる必要があります。
関連項目:
Word 文書へのテキスト注釈の転送(Windows)
Word 文書への注釈の書き出しに関するヒント
修正した PDF 文書への未解決の注釈の移行
Word 文書へのテキスト注釈の転送(Windows)
Word 文書に取り込まれた注釈は、Word 注釈として Word 文書の端に表示され
ます。PDF 文書でテキスト注釈ツールを使用して挿入したり、取り消し線で消し
たり、置換したりしたテキストは、元の Word 文書で直接削除および転送できま
す。注釈を Word に書き出す場合、取り消し線でマークアップされたテキストの
削除または挿入マークアップされたテキストの挿入を選択できます(詳しくは、
校正箇所の指示を参照してください)。
Word 文書に注釈を転送するには:
1. 複数のレビュー担当者の注釈を含むすべての注釈が 1 つの PDF 文書にまとめら
れていることを確認し、PDF 文書を保存します(詳しくは、Word 文書への注釈
の書き出しに関するヒントを参照してください)。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
注釈/注釈の書き出し/Word に書き出しを選択します。ダイアログボックスか
ら Word 文書を選択し、「開く」をクリックします。
●
Word で元の文書を開いた状態で、Acrobat コメント/Acrobat から注釈を取り
込むを選択します。
3. 説明を読んでから、「はい」をクリックします。
4. Acrobat から注釈を取り込むダイアログボックスで、正しい PDF ファイルおよ
び Word ファイルが選択されていることを確認し、取り込む注釈の種類を選択し
て、「OK」をクリックします。
●
すべての注釈を Word 文書に取り込むには、「すべての注釈」を選択します。
●
チェックマークの付いた注釈だけを取り込むには、「チェックマーク付きのすべ
ての注釈」を選択します(詳しくは、チェックマークを使用した注釈のマーキン
グを参照してください)。
●
注釈ツールバーのテキスト編集コマンドを使用して追加したテキスト編集だけを
取り込むには、「テキスト編集のみ」を選択します。テキスト編集コマンドは、
テキストの挿入、削除、および置換を示します(詳しくは、校正箇所の指示を参
照してください)。
●
作成者、種類、またはステータスごとに指定した注釈だけを取り込むには、「注
釈にカスタムフィルタを適用」を選択します。
●
取り込んだ注釈による変更内容だけを表示する場合は、「注釈を取り込む前に
「変更の履歴」をオンにする」を選択します。
5. (オプション)統合可能なテキスト編集を取り込む場合は、取り込み完了ダイア
ログボックスの「テキスト編集を統合する」をクリックして、各編集内容を個別
にレビューして適用します。次の操作を行います。
●
取り込んだテキスト編集をそれぞれレビューします。テキスト注釈の編集に対
し、変更内容を確定するには「適用」をクリックします。変更内容を破棄するに
は「破棄」をクリックします。「適用」または「破棄」を選択すると、コメント
吹き出しが削除されます。「次へ」をクリックすると、コメント吹き出しを削除
せずに、次のテキスト編集へ進みます。「すべて適用」をクリックすると、残り
のすべてのテキスト編集が統合されます。
●
コメントが空の場合、スペースであるか段落改行であるかを確認するために統合
します。予期しない結果になった場合は、「元に戻す」ボタンをクリックしま
す。これによって、手動による変更を含め、最後に実行したテキスト編集操作を
元に戻すことができます。
統合が済んだら、スキップされたコメントまたは統合されなかったコメントだけ
が Word 文書内で吹き出しとして表示されます。これらのコメントをすべて削除
するには、Acrobat コメント/すべてのコメントを文書から削除するを選択しま
す。コメントを個別に削除するには、コメント上で右クリックし、「コメントの
削除」を選択します。
Word 文書への注釈の書き出しに関するヒント
PDF 注釈を Word 文書に書き出す場合、次の点に注意します。
●
●
●
●
●
Word 文書には一度だけ注釈を取り込むことをお勧めします。2 回以上注釈を取
り込む必要がある場合は、注釈を取り込む前に Word 文書のコピーを作成してお
きます。
注釈を正常に取り込むには、PDF 文書が Word 用の PDFMaker を使用して作成
され、タグを含んでいる必要があります(詳しくは、Microsoft Office ファイル
の変換(Windows)を参照してください)。
取り込みの前に PDF 文書から不必要な注釈を削除しておきます。または、追加
する注釈にのみチェックマークを付けておき、注釈を取り込むときに「チェック
マーク付きのすべての注釈」を選択します(詳しくは、チェックマークを使用し
た注釈のマーキングを参照してください)。
テキスト編集のマークアップを Word 文書に追加する前に、マークアップに余分
な情報が含まれないようにします。例えば、テキスト注釈を開始ツールを使用し
て、ホームという単語をキャビンに置き換えた場合、ノートウィンドウにはキャ
ビンだけが含まれている状態にします。キャビンに置き換えのような補足説明文
などが含まれていてはなりません。ただし、テキスト編集の統合を行えば、この
ような余分なテキストを削除することができます。
注釈の書式は Word 文書では反映されず、手動で追加する必要があります。例え
ば、追加した注釈を太字にした場合でも、Word 文書に取り込むと太字は解除さ
れます。
修正した PDF 文書への未解決の注釈の移行
PDF 文書を修正した後、注釈を PDF 文書に取り込むには、注釈の移行機能を使用します。この機能に
よって、修正された文書で特定の単語のグループや構造エレメントを検索し、正しい位置に注釈を配置
できます。
注意:タグ付きではない PDF 文書には、修正済みの文書に取り込んだ注釈を正しく配置するために必
要が内部構造がないので、タグ付き文書の場合に比べて信頼性が低くなる場合があります(詳しくは、
タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上を参照してください)。
ハイライト、下線、取り消し線、挿入記号など、特定の単語を参照するテキスト注釈は、元の文書で配
置されていた単語のグループ内に表示されます。
描画マークアップ、スタンプ、およびノートは、元の文書と同じ構造上の場所に表示されます。例え
ば、タグ付きテキストブロック要素と図の要素の間に注釈が配置されていた場合、修正された文書の論
理構造でこれらのタグ付き要素が検索され、注釈が配置されます。
修正された文書に注釈が参照していた元の単語のグループや論理構造が含まれていない場合は、注釈は
元の文書と同じページに表示されます。参照していたページが存在しない場合は、最後のページに表示
されます。テキスト編集の対象である単語のグループが見つからない場合、テキスト編集はノート注釈
に変換されます。円形、多角形、長方形、およびスタンプ注釈の場合は、単語のグループや論理構造は
検索されません。これらの注釈は常に元の文書と同じページに表示されます。参照していたページが存
在しない場合は、最後のページに表示されます。
注釈がソース文書に転送されて修正されます。
修正した PDF 文書に未解決の注釈を移行するには:
1. 修正済みの PDF 文書で、注釈/注釈の移行を選択します。
2. PDF ファイルが開いている場合は、ポップアップメニューから選択するか、「参照」(Windows)ま
たは「選択」(Macintosh)をクリックして選択し、「OK」をクリックします。
取り込んだ注釈は、修正済みの PDF 文書内で、PDF 文書の以前のバージョンと同じ場所に表示されま
す。
注釈の移行ステータスを設定するには:
注釈のリストで、注釈を選択し、注釈のステータスを設定/移行/[ステータス]を選択します。
AutoCAD 図面への注釈の書き出し
Windows XP または 2000 で Autodesk AutoCAD 図面から作成した PDF 文書
に対して、レビュー担当者に注釈を追加してもらうことができます。このような
注釈に基づいて AutoCAD 図面を変更する必要がある場合は、AutoCAD と
Acrobat を切り替えながら作業する代わりに、注釈を直接 AutoCAD 図面に取り
込むことができます。そのためには、AutoCAD PDFMaker を使用して、レイア
ウト情報を含む PDF 文書を作成する必要があります(詳しくは、Autodesk
AutoCAD ファイルの変換(Windows)を参照してください)。
Adobe Acrobat または AutoCAD を使用して、注釈を AutoCAD 図面に取り込
むことができます。描画マークアップ、ノート、スタンプ、およびテキスト注釈
など、ほとんどの種類の注釈を取り込むことができます。テキスト注釈は、
AutoCAD カスタムオブジェクトとして適切なレイアウトで取り込まれます。
関連項目:
AutoCAD 図面への注釈の転送
AutoCAD 図面での注釈のレビュー
AutoCAD 図面への注釈の書き出しに関するヒント
AutoCAD 図面への注釈の転送
Acrobat で PDF 文書から注釈を書き出すときに、AutoCAD が起動し、
AutoCAD ソースファイルが開かれます(逆に、AutoCAD を使用して注釈を取
り込む場合は、Acrobat が起動します)。PDF ファイル内のすべての注釈を取り
込むオプションを選択するか、レビュー担当者、種類、ステータス、または
チェックマークの状態によって注釈をフィルタリングできます。取り込んだすべ
ての注釈は、カスタムオブジェクトとして Adobe Acrobat Markups レイヤーに
表示されます。取り込んだ注釈は、編集、フィルタリング、または削除できま
す。
AutoCAD 図面に注釈を転送するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
Acrobat で、注釈/注釈の書き出し/AutoCAD に書き出しを選択します。.
●
AutoCAD で、Acrobat マークアップ/Acrobat から注釈を取り込むを選択しま
す。
2. 「注釈の取り込み」ダイアログボックスで、注釈を含んでいる PDF文書と注釈の
取り込み先の AutoCAD ファイルを指定し、取り込む注釈を選択して、「続行」
をクリックします。カスタムセットを取り込む場合は、必要な特性だけが選択さ
れていることを確認してセットを指定します。
注意:デフォルトではすべての分類およびオプションが選択されます。各分類で
少なくとも 1 つのオプションが選択されている必要があります。
●
●
●
●
「作成者別に表示」を選択すると、個々のレビュー担当者別に注釈を指定できま
す。
「種類別に表示」を選択すると、テキスト注釈やノート注釈など、取り込む注釈
の種類を指定できます。
「ステータス別に表示」を選択すると、設定されているステータスごとに注釈を
取り込むことができます。
「チェック別に表示」を選択すると、チェックマーク付きの注釈またはチェック
マークなしの注釈を取り込むことができます。
AutoCAD 図面での注釈のレビュー
注釈を取り込んだ後、注釈およびノートのポップアップウィンドウの表示方法を
変更できます。
注釈を表示および変更するには:
1. 注釈を変更するには、注釈を右クリックし、「Acrobat マークアップ」を選択し
て、オプションを選択します。
●
「ステータスを設定」を選択すると、注釈にステータスを割り当てることができ
ます。
●
「状態を設定」を選択すると、注釈にチェックマークを追加できます。
●
「ポップアップを開く」、「ポップアップを閉じる」を選択すると、選択した注
釈のポップアップウィンドウを開いたり、閉じたりできます。
●
「内容を変更」を選択すると、注釈内のテキストを変更できます。
●
「完全な内容を表示」を選択すると、注釈ポップアップウィンドウにすべての内
容が表示されます。
●
「注釈の削除」を選択すると、注釈およびポップアップウィンドウを削除できま
す。
●
「選択した項目を表示」、「選択した項目を非表示」を選択すると、選択した注
釈を表示したり、非表示にしたりできます。
2. 取り込んだ注釈のプロパティを表示するには、ページで注釈を選択し、
AutoCAD のプロパティウィンドウを開きます。
PDF 文書から AutoCAD 図面への注釈の書き出し
AutoCAD 図面への注釈の書き出しに関するヒント
PDF 文書から注釈を書き出す前に、次の点に注意してください。
●
●
●
PDF 文書が AutoCAD 用の Acrobat PDFMaker を使用して作成されたものであ
り、レイアウト情報が含まれていることを確認します。例えば、PDF ファイルを
作成するときに、PDF 設定ダイアログボックスで「レイアウト情報を含める」オ
プションが選択されている必要があります。
注釈の取込先の AutoCAD ファイルのバックアップコピーを作成します。バック
アップコピーを使用して、整然とした図面の表示を参照することができます。
注釈を AutoCAD 図面に書き出す前に、注釈を含む PDF 文書を保存します。こ
れにより、追加された最新の注釈も書き出されます。
電子印鑑を使用した Adobe PDF 文書の承認
承認プロセスについて
承認プロセスの設定
承認プロセスへの参加
電子印鑑の使用
承認プロセスについて
Adobe Acrobat では、PDF 文書を電子メールの添付ファイルとして送信し、他のユーザに承認してもらう
ことができます。承認要求を受信したユーザは、電子印鑑を追加することによって PDF 文書を承認した
後、次の承認者に送信するか、または承認せずに依頼者に文書を返信することができます。承認者は電子
印鑑を使用して承認の意思表示をします(詳しくは、電子印鑑の使用を参照してください)。依頼者は、
PDF 文書が承認されるたびに通知を受け取ることを選択して、文書の承認作業の進行状況をトラックでき
ます。最後の承認者が依頼者に PDF 文書を返信するとプロセスは終了します。文書が承認されなかった場
合は、再度承認プロセスを開始する必要があります。承認プロセスは、組織のさまざまなレベルの承認を
必要とするプロジェクトや文書に適しています。
注意:承認プロセスを開始するには、Adobe Acrobat 7.0 Professional または Adobe Acrobat 7.0
Standard を使用する必要があります。Acrobat 7.0 Professional を使用して承認プロセスを開始する場合
は、PDF 文書に追加機能の使用権限を含めることによって、Adobe Reader 7.0 ユーザに承認プロセスへ
の参加を依頼することができます。
承認プロセスを設定するウィザード(左)と、文書を承認するための電子印鑑を表示するスタンプパレット(右)
承認プロセスの設定
承認を求める Adobe PDF 文書を電子メールで送信する場合、承認者は電子メー
ルの添付ファイルとして文書を受け取ります。受信者は添付された PDF ファイ
ルを開いて、スタンプパレットから電子印鑑を適用したり、承認ダイアログボッ
クスで適切な項目を選択したりできます。
承認用の PDF 文書を送信するには、Acrobat のウィザードを使用します。ウィ
ザードの画面に表示される指示に従って、承認者への依頼、説明のカスタマイ
ズ、および PDF 文書を添付した電子メールの送信を行うことができます。この
ウィザードで、PDF 文書に追加機能の使用権限を含めることによって、Adobe
Reader のユーザは承認プロセスに参加できるようになります。承認プロセスを
開始する前に、電子メールアプリケーションが使用できるように設定されている
ことを確認します(詳しくは、レビューのための電子メールソフトの設定を参照
してください)。
承認用の PDF 文書を送信するには:
1. レビュー用に送信メニューから「承認用に電子メールで送信」を選択します。
2. ユーザ情報の環境設定で電子メールアドレスを入力していない場合は、入力する
よう求めるメッセージが表示されます。
3. 「参照」(Windows)または「選択」(Macintosh)をクリックして、ローカル
ドライブまたはネットワークドライブから PDF 文書を選択し、「次へ」をク
リックします。
4. 宛先フィールドに、最初の承認者の電子メールアドレスを入力します。
5. PDF 文書が承認されるたびに電子メールで通知を受信するには、「文書が承認さ
れて別の承認者へ送信されるたびに電子メールでの通知を要求」を選択します。
Adobe Reader 7.0 のユーザが参加できるようにするには、「Adobe Reader
7.0 のユーザにも承認者として参加を許可」を選択します。
6. 電子メールメッセージの先頭に、最初の承認者への追加の説明を入力します。以
降の承認者には、デフォルトのテキストメッセージと説明だけが転送されます。
7. 「承認依頼を送信」をクリックします。
注意:依頼メールには、承認プロセスを完了するために必要な説明が含まれてい
るので、変更または削除しないでください。
承認プロセスへの参加
承認プロセスへの参加を依頼された場合は、添付されている PDF 文書を承認す
る手順を説明した電子メールを受信します。添付された PDF 文書を開くと、ス
タンプパレットと使い方パネルが開き、文書メッセージバーが文書の上部に表示
されて、操作手順が示されます。
スタンプパレットの電子印鑑のいずれかを選択して文書を承認できます。文書に
スタンプを追加したら、次の承認者に文書を送信できます。または、文書を却下
し、スタンプを追加せずに依頼者に返信することもできます(詳しくは、PDF 文
書の却下と返信を参照してください)。
承認プロセスに参加する場合は、依頼メールの操作手順に従ってください。文書
メッセージバーまたはスタンプを適用した後に表示されるダイアログボックスに
表示されるオプションだけを使用します(詳しくは、電子印鑑の適用を参照して
ください)。
重要:ツールバーの電子メールボタン
を使用して PDF 文書を送信する場
合、文書はプロセスの一部ではなくなり、電子メールメッセージの受信者は承認
オプションを使用できません。
関連項目:
電子印鑑の適用
他のスタンプおよび注釈ツールの使用
PDF 文書の却下と返信
電子印鑑の適用
PDF 文書を承認するには、電子印鑑を使用します。適用したスタンプは、文書の
ページコンテンツの一部になります。承認プロセスの実行中は自分のスタンプを
削除できますが、承認プロセスが完了すると、スタンプはロックされます。他の
参加者のスタンプは移動または削除できません。電子印鑑を適用する前に、スタ
ンプに ID 情報を追加しておく必要があります(詳しくは、電子印鑑への ID 情報
の追加を参照してください)。
PDF 文書を承認するには:
1. 承認依頼電子メールメッセージに含まれる PDF 添付ファイルを開きます。スタ
ンプに ID 情報を追加していない場合は、追加するよう求めるメッセージが表示
されます(詳しくは、電子印鑑への ID 情報の追加を参照してください)。
2. 選択されているスタンプ以外のスタンプを使用する場合は、スタンプパレットで
必要なスタンプを選択します。分類に含まれるすべてのスタンプを表示するに
は、スクロールするか、ウィンドウの隅をドラッグしてウィンドウのサイズを変
更します(詳しくは、電子印鑑の使用を参照してください)。
3. 文書ウィンドウの左下にスタンプパレットが表示され、デフォルトでスタンプが
選択されています。
4. 文書を承認または却下します。
●
PDF 文書を承認するには、文書内の適切な場所をクリックしてスタンプを適用し
ます。
●
PDF 文書を却下するには、文書メッセージバーの「非承認して返信」ボタンをク
リックし、適切なユーザに電子メールメッセージを送信します(詳しくは、PDF
文書の却下と返信を参照してください)。
5. 承認プロセスを完了しますかダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行い
ます。
●
承認プロセスの次の参加者に文書を送信するには、「承認して送信」を選択しま
す。表示された電子メールメッセージで、宛先フィールドに次の承認者の電子
メールアドレスを入力し、「送信」をクリックします。依頼者が承認のたびに通
知を受け取ることを選択していた場合、「Cc」ボックスには依頼者の電子メール
アドレスが表示されます。
●
承認プロセスを完了するには、「最終承認者です」を選択します。次に、承認済
み PDF 文書の「印刷」、「コピーを保存」、または「電子メール」オプション
を選択するか、「キャンセル」を選択して承認プロセスを完了しますかダイアロ
グボックスで別のオプションを選択します。「印刷」、「コピーを保存」、また
は「電子メール」を選択するとスタンプがロックされ、スタンプの変更が防止さ
れます。
●
複数のスタンプの適用、スタンプのサイズ変更、承認した後の PDF 文書の表示
を行うには、「保留」を選択します。承認プロセスを終了するには、文書メッ
セージバーの「承認して送信」ボタンをクリックし、宛先フィールドに次の承認
者または依頼者の電子メールアドレスを入力し、「送信」をクリックします。
●
最後に適用したスタンプを削除し、後で承認プロセスを完了するには、「キャン
セル」を選択します。
承認プロセスに含まれる PDF 文書には、操作手順とツールが表示されます。
他のスタンプおよび注釈ツールの使用
承認プロセスでは、承認スタンプを追加する以外に、カスタムスタンプやその他
の注釈を PDF 文書に追加できます。注釈ツールを使用すると、ノート、テキス
ト注釈、添付ファイルなど、さまざまな種類の注釈を追加できます(詳しくは、
注釈を追加するためのツールの選択およびカスタムスタンプの作成を参照してく
ださい)。
PDF 文書の却下と返信
承認要求で受け取った PDF 文書が承認の要件を満たしていない場合、文書メッ
セージバーのオプションを使用して、文書を却下し、依頼者に返信できます。
PDF 文書が却下された場合は、再度承認プロセスを開始する必要があります。
PDF 文書を却下するには:
1. 依頼電子メールに含まれる PDF 添付ファイルを開きます。
2. 文書メッセージバーで、「非承認して返信」ボタンをクリックします。
3. 表示された電子メールメッセージで、宛先フィールドに依頼者またはその他の適
切なユーザの電子メールアドレスを入力します。文書が承認されなかったことを
示すメッセージを含む電子メールの本文にテキストを入力して、PDF 文書が却下
された理由を含めることができます。
4. 「送信」をクリックします。
電子印鑑の使用
電子印鑑は、PDF 文書を承認するために使用するツールです。電子印鑑には、氏名、役職、組織
名、および電子メールアドレスなど、指定した ID 情報が含まれます。Acrobat には、選択できる
ようにいくつかのスタンプが用意されています。電子印鑑は署名の代わりに使用できますが、電
子署名やデジタル ID とは異なります(詳しくは、電子署名についてを参照してください)。
画像ファイルを取り込んで、カスタマイズされた電子印鑑を作成できます。
関連項目:
電子印鑑への ID 情報の追加
カスタムスタンプの作成
カスタムスタンプの削除
電子印鑑への ID 情報の追加
電子印鑑を使用して PDF 文書を承認するには、ユーザ情報の環境設定で自分の
ID 情報を指定する必要があります。電子印鑑を設定すると、以降の承認プロセス
では、デフォルトでそのスタンプが選択されます。スタンプの ID 情報を変更す
るには、必要に応じてこのプロセスを繰り返して、ユーザ情報の環境設定で既存
の情報を削除または編集します。
電子印鑑に ID 情報を追加するには、次のいずれかの操作を行います。
●
●
注釈ツールバーで、スタンプツールメニューから「スタンプ」を選択し、「電子
印鑑」を選択して、「承認」タブをクリックして必要なスタンプを選択します。
ユーザ情報の設定ダイアログに、氏名、役職、電子印鑑用の会社名、部署名、お
よび電子メールアドレスを入力し、「完了」をクリックします。
編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側の一覧から「ユーザ情報」を選択します。表示されたフィールドに氏
名、役職、電子印鑑用の会社名、部署名、および電子メールアドレスを入力し、
「OK」をクリックします。
カスタムスタンプの作成
多くのデジタル画像形式からカスタムスタンプを作成できます。例えば、PDF、
JPEG、ビットマップ、Adobe Illustrator(AI)、および Autodesk AutoCAD
(DWT、DWG)ファイルを使用できます。既存のスタンプの分類にカスタムス
タンプを保存することも、新しいスタンプの分類を作成することもできます。
PDF 文書に画像を 1 回だけ追加する場合は、画像をクリップボードにコピーして
文書に貼り付けます。貼り付けた画像は他のスタンプ注釈と同じ特性を持ち、そ
れぞれポップアップウィンドウと編集可能なプロパティを持ちます。
カスタムスタンプを作成するには:
1. スタンプツールメニューからスタンプパレットを表示を選択します。
2. 上側のポップアップメニューからスタンプの分類を選択します。
3. 「取り込み」をクリックし、使用するファイルを選択して、「選択」をクリック
します。
4. ファイルに複数のページがある場合は、目的のページまでスクロールし、「OK」
をクリックします。
5. ポップアップメニューから分類を選択するか、名前を入力して新しい分類を作成
し、カスタムスタンプの名前を指定して、「OK」をクリックします。
カスタムスタンプを編集するには:
1. スタンプツールメニューからスタンプパレットを表示を選択します。
2. スタンプの分類を選択し、スタンプを右クリック(Windows)または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「編
集」をクリックします。
3. スタンプの分類や名前を編集したり、画像を置換したりして、「OK」をクリック
します。
カスタムスタンプの削除
スタンプパレットからカスタムスタンプとスタンプの分類を削除できます(あら
かじめ定義されているスタンプは削除できません)。スタンプを削除すると、ス
タンプツールメニューから削除されますが、画像ファイルは削除されません。
スタンプを削除するには:
1. スタンプツールメニューからスタンプパレットを表示を選択します。
2. スタンプの分類を選択し、スタンプを右クリック(Windows)または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)し、ポップアップメニューから「削
除」をクリックします。
注意:カスタムスタンプの分類に属するすべてのスタンプを削除すると、その分
類自体も削除されます。
セキュリティ
セキュリティについて
開いている PDF 文書のセキュリティ設定の表示
セキュリティについて
Acrobat のセキュリティは住宅のセキュリティに似ています。ドアに鍵をかけて
誰かが許可なく家に侵入するのを防止するのと同様に、Acrobat のセキュリティ
機能を使用して PDF 文書をロックします。例えば、パスワードを使用して、
ユーザが PDF 文書を開いたり、印刷したり、編集したりするのを制限できま
す。電子署名を使用して PDF 文書を証明したり、PDF 文書を暗号化して承認さ
れたユーザだけが文書を開けるようにしたりできます。後で使用するためにセ
キュリティ設定を保存する場合は、セキュリティ設定を保存するセキュリティポ
リシーを作成します。さまざまな種類のセキュリティの概要については、開いて
いる PDF 文書のセキュリティ設定の表示を参照してください。
Acrobat では、Windows XP およびその他の数多くのセキュリティシステムのセ
キュリティ機能を利用します。
●
●
パスワード保護については、Acrobat は 128-bit RC4 および 128-bit AES
(Advanced Encryption Standard)セキュリティ方法をサポートしています。
文書をセキュリティで保護するときに、使用する方法を選択できます。
電子署名と文書の暗号化については、Acrobat は公開鍵暗号をサポートしていま
す。公開鍵暗号では 2 つの鍵を使用します。証明書に格納され、他のユーザと共
有できる公開鍵と、デジタル ID と呼ばれる他のユーザとは共有されない秘密鍵
です。公開鍵証明書は、文書を暗号化(スクランブル)したり、電子署名を検証
したりするために使用されます。デジタル ID は、暗号化された文書を復号化
(スクランブル解除)したり、電子署名を作成したりするために使用されます
(詳しくは、デジタル ID および証明方法の使用を参照してください)。
注意: 「セキュリティ」は「アクセシビリティ」と混同される場合があります
が、アクセシビリティは視覚に障害を持つユーザが文書を読みやすくするもので
す。アクセシビリティについて詳しくは、既存の PDF 文書からアクセシブルな
文書への変更を参照してください。
開いている PDF 文書のセキュリティ設定の表示
制限付きの PDF 文書を受け取った場合、文書を開くためにパスワードが必要と
なることがあります。文書が暗号化されている場合、文書の作成者によって許可
されたユーザしか文書を開くことができません。さらに、文書の制限や証明に
よって、ファイルをコピーしたり、別のアプリケーションに情報をコピーしたり
することが許可されない場合もあります。PDF 文書を開くことができない場合、
または制限により特定の機能を使用できない場合は、PDF 文書の作成者に問い合
わせてください。
Acrobat で開いている文書のセキュリティ設定を表示するには:
文書/セキュリティ/文書のセキュリティ設定を表示を選択します。
文書に制限や特殊なステータスが設定されている場合、文書ウィンドウの左
下にアイコンが表示されます。ステータスアイコンをクリックすると、詳細が表
示されます。
Web ブラウザで開いている文書のセキュリティ設定を表示するには:
文書の右側の垂直スクロールバーの上にあるポップアップメニュー
から「文
書のプロパティ」を選択します。次に、「セキュリティ」をクリックします。
Adobe PDF 文書への電子署名
電子署名について
PDF 文書への署名
文書の証明
「署名」タブの使用
署名の検証
電子署名の環境設定
電子署名について
電子署名は、従来の手書き署名と同じように、文書に署名した個人を識別するものです。し
かし、従来の紙面への署名とは異なり、電子署名には、署名者に関する情報が保存されてい
ます。署名によって、PDF 文書が不正に改変されるのを防止することができます。例え
ば、作成者が、会社のレターヘッド付きの PDF 文書に署名した後、変更されないようにす
ることができます(詳しくは、PDF 文書への署名を参照してください)。
文書の最初の署名を、作成者の署名と言います。文書に最初の署名を追加するときには、文
書を証明するためのオプションが示されます。文書を証明することによって、文書の内容を
立証し、許可する変更の種類を指定できます。文書に対する変更は、「署名」タブで検出さ
れます。以降の文書への署名は、通常の署名と呼ばれます。
文書に署名するには、証明書の中に他のユーザと共有できる署名情報を含むデジタル ID を
選択する必要があります。Acrobat Self-Sign セキュリティハンドラを使用してデジタル
ID を作成するか、サードパーティのプロバイダからデジタル ID を取得することができま
す。証明書を使用して、他のユーザが自分の署名を検証したり、他のユーザの署名を検証し
たりできます(詳しくは、デジタル ID および証明方法の使用を参照してください)。
注意:電子署名に関する最新の情報については、ヘルプ/オンラインサポートを選択して、
アドビ システムズ社の Web サイトにある Adobe Acrobat のサポートページを開き、サ
ポートデータベースから「電子署名」を検索してください。
PDF フォーム内の有効な電子署名
PDF 文書への署名
PDF 文書の作成者は、簡単に承認を示す署名を追加できます。また、PDF 文書では
1 つの文書に対して複数の人による、複数回の署名が可能です。例えば、作成者は
フォームフィールドを含む PDF 文書をフォームフィールドのみ入力可能な証明済み文
書として保存することができます。別のユーザがこの PDF 文書を開くと、証明がまだ
有効であるかどうかを示すメッセージが表示されます。このユーザは、フォームに入
力し、作業が終わったら文書に署名することができます。
文書の既存のフィールドに署名したり、新しいフィールドを作成したり、「署名」タ
ブにのみ表示される署名を作成したりできます。ページに表示されるのは署名の単な
る標識であり、実際の電子署名情報は、「署名」タブに表示されます。「署名」タブ
には、各署名が追加されてからどのような変更が加えられたか、および署名が有効で
あるかどうかが示されます(詳しくは、署名の検証を参照してください)。
署名の形式A. テキスト署名 B. グラフィック署名
注意:既存のフィールドに署名をするとき、文書の作成者が他のページにフィールド
の複製を配置している場合があります。例えば、1 つのフィールドがすべてのページ
の同じ位置にコピーされていることがあります。このような場合はフィールドで 1 回
だけ署名を行えば、複製されたすべてのフィールドに署名が表示されます。署名
フィールドの複製を使用すると、各ページにすばやく署名することができます。
関連項目:
Acrobat での PDF 文書への署名
Web ブラウザでの PDF 文書への署名
署名の表示方法の変更
Palm OS 表示ファイルの設定
電子署名のクリアまたは削除
Acrobat での PDF 文書への署名
電子署名には、可視署名と不可視署名があります。可視署名は、文書と「署名」
タブの両方に表示されます。不可視署名は、「署名」タブにのみ表示されます。
署名を文書に追加しても、同じ文書内にある他の署名の正当性に影響することは
ありません。
文書に署名をすると、署名および関連する情報をページに埋め込まれた署名
フィールドに保存することができます。署名フィールドは、Acrobat フォーム
フィールドの一種です。署名を行うと、署名フィールドがページに追加されま
す。また、電子署名ツール
を使用して、後で署名できるように空白の署名
フィールドを作成することもできます。
重要:文書への署名は、変更作業がすべて終わってから行ってください。署名後
が署
に PDF 文書を変更すると、署名は有効なままですが、警告を示す三角形
名フィールドおよび「署名」タブに表示されます。これは、署名を追加した後、
変更が行われたことを示します。PDF 文書の作成者は、文書の署名後に追加の変
更を行うことができないよう、フィールドをロックすることもできます。
Acrobat で文書に署名するには:
1. PDF 文書で、未署名の署名フィールドをクリックするか(フィールドは、空の
ボックスではなく、実際のフォームフィールドである必要があります)、または
文書/電子署名/この文書に署名を選択します。
2. 文書が証明されていない場合は、その文書に署名または証明することを求める
メッセージが表示されます。「署名を続行」をクリックします。その他の文書の
証明について詳しくは、文書の証明を参照してください。
3. 既存の署名フィールドに署名(使用できる場合)、新規署名フィールドを作成、
または不可視署名を新規作成(「署名」タブにのみ表示)を選択し、「次へ」を
クリックします。メッセージが表示されたら、署名フィールドをドラッグして指
定します。
4. まだデジタル ID を選択していない場合は、ID を選択して「OK」をクリックし
ます(詳しくは、デジタル ID および証明方法の使用を参照してください)。
5. 文書に署名ダイアログボックスで、署名の理由を入力します。「パスワードの確
認」が表示された場合はパスワードを入力します。
6. オプションを表示していない場合は、「オプションを表示」をクリックし、次の
操作を行います。
●
必要に応じて、検証のための連絡先を追加します。
●
署名の表示方法を選択します。「標準テキスト」は、署名ステータスアイコンと
一緒に識別名などの情報が表示されます。登録した署名の表示方法がある場合
は、「署名の表示方法」ドロップダウンメニューから選択します。署名を確認し
てから文書に署名するには、「プレビュー」をクリックします。新しい署名の表
示方法を設定するには、「新規」をクリックし、署名の表示方法の変更に記載さ
れている手順に従います。
7. 文書に署名をして保存するには、次のいずれかの操作を行います。
●
(推奨)文書に署名をして、「署名して名前を付けて保存」(Windows)または
「署名して別名で保存」(Macintosh)を選択して、別のファイル名で保存しま
す。このコマンドを使用すると、署名を有効に保ったまま元の PDF 文書を変更
することができます。
●
既に文書を別名で保存している場合は、「署名して保存」を選択します。保存し
た PDF 文書を変更する場合は、署名を無効にすることができます。
注意:文書に署名したときにタイムスタンプを表示したい場合は、セキュリティ
設定ウィンドウで、デフォルトのタイムスタンプサーバを設定できます。アドバ
ンスト/セキュリティ設定を選択し、タイムスタンプサーバを追加後、選択し、
「デフォルトに設定」をクリックします。
Web ブラウザでの PDF 文書への署名
Web 上で PDF 文書に署名するには、文書に空の署名フィールドが含まれている
必要があります。署名フィールドをクリックすると、Acrobat で直接文書に署名
するときに表示される「署名して保存」ボタンや、「署名して名前を付けて保
存」(Windows)または「署名して別名で保存」(Macintosh)ボタンではな
く、「署名」ボタンが表示されます。ブラウザで文書に署名する場合は、ファイ
ルに追加した内容だけがコンピュータのハードディスクに保存されます。
Web ブラウザで文書に署名するには:
1. タスクツールバーの署名メニューから「この文書に署名」を選択するか、または
署名フィールドをクリックし、Acrobat での PDF 文書への署名の手順に従いま
す。
2. 署名済み文書のコピーを保存するには、ファイルツールバーのコピーを保存ボタ
ン
をクリックします。
署名の表示方法の変更
署名フィールドに署名を表示する方法を指定できます。例えば、企業のロゴの画
像を含めることができます。SVG 画像を署名に使用する場合は、画像だけが使用
され、周囲の白い部分は使用されません。画像は、署名フィールドに収まるよう
にトリミングおよび縮小されます。
注意:作成した署名の表示方法を使用するには、文書への署名の最後の手順で表
示方法を選択します(詳しくは、Acrobat での PDF 文書への署名を参照してく
ださい)。
署名の表示方法を新規作成するには:
1. スキャンした署名やロゴなどの画像を署名に含める場合は、文書作成アプリケー
ションで画像を作成または取り込み、その画像を単独でページ上に配置して、
ファイルを PDF に変換します。
2. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側の「セキュリティ」を選択します。
3. 「新規」をクリックします。
4. 署名の表示方法の設定ダイアログボックスで、署名の表示方法のタイトルを入力
します。文書に署名する場合は、署名をタイトルで選択するので、署名を正確に
表す短いタイトルを使用します。
5. 「グラフィックの設定」セクションで次のいずれかを選択して、署名の表示方法
を定義します。
●
「グラフィックなし」を選択すると、デフォルトの電子署名アイコンと、「テキ
ストの設定」オプションで指定したその他の情報だけが表示されます。
●
「取り込まれたグラフィック」を選択すると、指定したグラフィック署名が表示
されます。「ファイル」ボタンをクリックし、「参照」ボタンをクリックして、
ファイルの種類メニューからグラフィックファイルの種類を選択します。次に、
グラフィックを選択し、「選択」をクリックして「OK」をクリックします。
注意:「Palm オーガナイザ」ボタンは、Palm OS® 表示ファイルが検出されな
い限り、使用できません(詳しくは、Palm OS 表示ファイルの設定を参照してく
ださい)。
「名前」を選択すると、デフォルトの電子署名アイコンと、デジタル ID ファイ
ルに表示される名前だけが表示されます。
6. 「テキストの設定」セクションで、署名に表示するテキスト項目を選択します。
「識別名」を選択すると、デジタル ID で定義された氏名、会社名、国名などの
ユーザの属性が表示されます。
●
署名の表示方法を編集または削除するには:
1. 環境設定ダイアログボックスで、左側の「セキュリティ」を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
署名の表示方法を編集するには、「表示方法」ボックスでタイトルを選択し、
「編集」をクリックします。
●
署名の表示方法を削除するには、「表示方法」ボックスでタイトルを選択し、
「削除」をクリックします。
Palm OS 表示ファイルの設定
電子署名に Palm OS 表示ファイルを使用するには、Palm Desktop アプリケー
ションに Palm OS アプリケーションファイルを追加する必要があります。
Windows の場合は、AcroSign.prc ファイルは Program Files¥Adobe¥Acrobat
7.0¥Acrobat¥PalmPilot フォルダにあります。
Macintosh の場合は、AcroSign.prc は Acrobat アプリケーション内部にありま
す。Acrobat 7.0 アイコンを Control キーを押しながらクリックして、「パッ
ケージの内容を表示」を選択します。Mac OS フォルダ内の Palm Pilot フォルダ
を参照します。
Palm OS デバイスで作成したグラフィックを取り込む方法について詳しくは、ア
ドビ システムズ社の Web サイトおよび Palm OS のマニュアルを参照してくだ
さい。
電子署名のクリアまたは削除
すべての署名フィールドをクリアすると、署名は削除されますが、空の署名
フィールドが残ります。PDF 文書の作成者が編集を許可している場合は、署名
フィールドも削除できます。
文書のすべての署名フィールドをクリアするには:
「署名」タブで、オプションメニューから「すべての署名フィールドを空にす
る」を選択します。
署名フィールドを削除するには:
1. 削除したい署名を選択します。
2. 文書/電子署名/署名フィールドを削除を選択します。
文書の証明
Adobe PDF 文書を証明済みとして保存する場合、文書の内容を立証し、許可する
変更の種類を指定します。例えば、行政機関が署名フィールドのあるフォームを作
成するとします。フォームの完成後に機関が文書を証明すると、ユーザはフォーム
フィールドのみを変更して文書に署名することができるようになります。ユーザは
フォームに入力して文書に署名することができますが、ページを削除したり注釈を
作成したりすると、証明されたステータスは保持されなくなります。文書を証明す
ると、作成者の許可がなければ PDF 文書を変更できなくなります。
文書を証明済みとして保存すると、電子署名の左上と「署名」タブに青いリボンの
アイコン が表示されます。
署名の証明
その他のセキュリティ方法について詳しくは、文書のセキュリティについてを参照
してください。
PDF 文書を証明するには:
1. PDF 文書に対する変更をすべて行います。
2. ファイル/証明済み文書として保存を選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
アドビ システムズ社の Web サイトでデジタル ID の取得に関する詳細を確認する
には、「Adobe パートナーからデジタル ID を取得」を選択します(詳しくは、デ
ジタル ID および証明方法の使用を参照してください)。
●
Self-Sign デジタル ID を既に持っている場合、または新しく作成する場合は、
「OK」をクリックします。
4. 「許可する動作」オプションから、この文書に対して許可する操作を選択します。
フォームフィールドへの入力および注釈の作成を許可するオプションを選択する場
合は、他のユーザが削除しないように証明用署名をロックするかどうかを指定しま
す。「次へ」をクリックします。
5. 文書のセキュリティが損なわれたり、文書の外観が変更される内容がないか、確認
してください。証明を取り消して、これらの項目を修正してから、文書を証明する
ことができます。例えば、埋め込みフォントや、アクションが割り当てられている
メディアクリップを削除します。証明を続行するには、PDF 文書に含める警告コ
メントを選択し、「次へ」をクリックします。
6. 文書の証明を表示するには、「文書の証明を表示する」を選択して「次へ」をク
リックし、手順に従って署名フィールドを作成します。
7. 電子署名を適用ダイアログボックスでどのデジタル ID を使用するかを選択し、
「OK」をクリックします。
8. 文書への署名を完了するには、署名の理由を指定し、オプションを表示していない
場合は、「オプションを表示」を選択して署名の外観を変更します。パスワード入
力が必要な場合は入力します。
●
(推奨)文書に署名をして、「署名して名前を付けて保存」(Windows)または
「署名して別名で保存」(Macintosh)を選択して、別のファイル名で保存しま
す。名前を付けて保存することで、元の PDF 文書を変更できます。
●
文書に署名をして、「署名して保存」を選択し、同じ名前で保存します。元の
PDF 文書を変更する必要がある場合は、証明を無効にすることができます。
9. 文書を変更せずに閉じます。
「署名」タブの使用
「署名」タブには、現在開いている文書のすべての署名フィールドが一覧表示さ
れます。「署名」タブの各署名には、現在の検証状況を示すアイコンが表示され
ています。青いリボンのアイコン は、証明が有効であることを示します。「署
名」タブに電子署名アイコン
とフィールド名が表示された場合は、その署
名フィールドが空であることを示します。チェックマークアイコン
名が有効であることを示します。疑問符アイコン
ことを示します。警告アイコン
ことを示します。
は、署
は、署名が未検証である
は、署名の追加後に文書が変更されている
署名情報を折りたたんで名前、日付および状況だけを表示したり、展開して詳し
い情報を表示したりできます。
検証状況を示すアイコン
「署名」タブを表示するには:
表示/ナビゲーションタブ/署名を選択するか、文書ウィンドウの左側の「署
名」タブをクリックします。
「署名」タブの署名フィールドを右クリック(Windows)または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)すると、署名、クリア、検証などの署
名に関連する大半の作業を実行できます。ただし、署名後に署名フィールドが
ロックされる場合があります。
「署名」タブのツリー構造のレベルを表示または非表示にするには:
下のレベルを表示するには、署名の左のプラス記号(+)(Windows)または三
角矢印(Macintosh)をクリックします。非表示にするには、署名の左のマイナ
ス記号(-)(Windows)または下向き三角矢印(Macintosh)をクリックしま
す。
署名の検証
署名を検証する場合は、署名者の ID を検証し、文書への署名後に変更がないか
どうかを確認します。ID が有効であると判断されるには、署名者の証明書または
ユーザ証明書の発行に使用されたいずれかの親証明書が、信頼済み証明書の一覧
に含まれており、有効期限が切れたり、失効したりしていないことが必要です
(詳しくは、他のユーザのデジタル ID 情報の取得を参照してください)。
環境設定の「文書を開くときに署名を検証」を無効にしていない限り、文書を開
くと、自動的に署名が検証されます。検証状況が、文書ページおよび「署名」タ
ブに表示されます。署名者の証明書が信頼済み証明書の一覧で認識されない場
合、署名の検証ステータスは不明です。サードパーティの署名ハンドラの場合
は、他の方法を使用して ID を確認することができます。文書の検証に文書固有
の設定とデフォルトの設定のどちらを使用するかを指定したり、署名が失効して
いるかどうかを確認したり、署名にタイムスタンプを追加したり、その他の検証
の設定を変更したりできます(詳しくは、電子署名の環境設定を参照してくださ
い)。
署名を検証するには:
1. 署名を含む PDF 文書を開きます。
2. 署名フィールドまたは「署名」タブで、署名の横に警告アイコン
が表示さ
れているかどうかを確認します。このアイコンが表示されている場合は、文書が
署名後に変更されている可能性があります。
3. 「署名」タブで署名を選択し、オプションメニューの「署名を検証」を選択しま
す。署名の検証のステータスは、署名の状態を示しています。
4. この署名の法的規制の詳細を確認するには、「著作権に関する注意」をクリック
して、「OK」をクリックします。
5. ステータスが不明である場合は、「署名のプロパティ」をクリックし、「署名
者」タブをクリックします。次に、「証明書を表示」をクリックし、証明書の詳
細を表示します。Acrobat Self-Sign セキュリティハンドラを使用して作成したデ
ジタル ID を使用している場合は、証明書の詳細が有効であることを確認します
(詳しくは、証明書に関する情報のチェックを参照してください)。
文書が署名後に変更されている場合は、以前のバージョンを表示したり、バー
ジョンを比較して加えられた変更を確認したりできます(詳しくは、署名済み文
書の以前のバージョンの表示または署名済み文書のバージョンの比較を参照して
ください)。
関連項目:
署名済み文書の以前のバージョンの表示
署名済み文書のバージョンの比較
署名済み文書の以前のバージョンの表示
文書が複数回署名された場合、すべての署名済みバージョンは 1 つの PDF ファ
イルで管理されます。各バージョンが追加専用の形式で保存されている場合は、
文書を変更できません。すべての署名とそれぞれの署名に対応したバージョンが
「署名」タブに表示されます。
以前の署名済みバージョンを表示するには:
「署名」タブで署名を選択し、オプションメニューから「署名バージョンを表
示」を選択します。
古いバージョンが新しい PDF ファイルで開かれ、バージョンの情報と署名者の
名前がタイトルバーに表示されます。元の文書に戻るには、ウィンドウメニュー
で文書名を選択します。
署名済み文書のバージョンの比較
文書への署名後、前のバージョン以降に文書に対して行われた変更の一覧を表示
します。
署名済み文書の 2 つのバージョンを比較するには:
「署名」タブで署名を選択し、オプションメニューから「署名バージョンと現在
のバージョンを比較」を選択します。
電子署名の環境設定
環境設定ダイアログボックスのセキュリティパネルを使用して、署名の表示方法
の変更、電子署名の詳細環境設定の変更およびセキュリティの詳細設定の変更を
行うことができます(詳しくは、署名の表示方法の変更を参照してください)。
電子署名の詳細環境設定を設定するには:
1. 環境設定ダイアログボックスで、左側の「セキュリティ」を選択し、「詳細環境
設定」をクリックします。
2. 検証時に除外する証明書の一覧で証明書の確認することを要求するには、「署名
を検証する際に、可能な場合は証明書の失効確認が必要」を選択します。オンラ
イン証明書状態プロトコル(OCSP)および証明書失効リストは、ネットワーク
サーバのセキュリティを維持するための一般的な方式です。証明書失効リストに
は、失効しているが、有効期限が切れていない証明書の一覧が含まれます。この
オプションが選択されていない場合、証明者の署名に対する失効状況は無視され
ます。
3. 「署名の検証に使用する時刻」で、電子署名に表示される時刻に、現在の時刻、
署名に埋め込まれたタイムスタンプサーバ等によって保証される時刻、見つから
ない場合は現在の時刻、または署名が作成された時刻のいずれを反映させるかを
決定するオプションを選択します。
4. 「Windows 統合」タブをクリックし、次の操作を行います。
●
Windows 証明書ストアから、証明書を信頼済み証明書の一覧に取り込むかどう
かを指定します(詳しくは、他のユーザのデジタル ID 情報の取得を参照してく
ださい)。
●
署名を検証するときおよび証明済み文書を検証するときに Windows 証明書スト
アのすべてのルート証明書を信頼するかどうかを指定します。これらのオプショ
ンを選択すると、セキュリティを損なう可能性があります。
Adobe PDF 文書へのセキュリティの追加
文書のセキュリティについて
パスワードの追加とセキュリティオプションの設定
証明書を使用した PDF ファイルの暗号化
セキュリティポリシーを使用した PDF ファイルの暗号化
eEnvelope による保護されたファイルの送信
文書のセキュリティについて
Adobe PDF 文書を作成するときに、作成者は次の方法で文書のセキュリティを
強化することができます。
●
●
●
●
パスワードによるセキュリティ。パスワードを追加し、セキュリティオプション
を設定することによって、PDF 文書を開いたり、編集、印刷したりすることを制
限できます(詳しくは、パスワードの追加とセキュリティオプションの設定を参
照してください)。
証明書によるセキュリティ。文書を暗号化して、指定したユーザ以外は文書を開
けないようにします(詳しくは、証明書を使用した PDF ファイルの暗号化を参
照してください)。
Adobe Policy Server。サーバベースのセキュリティポリシーを PDF 文書に適用
します。サーバベースのセキュリティポリシーは、期間を限定して PDF 文書へ
のアクセスを許可したい場合に特に役立ちます(詳しくは、セキュリティポリ
シーを使用した PDF ファイルの暗号化を参照してください)。
文書の証明。作成者の電子署名が追加されている場合、編集による変更は制限さ
れており、検出されます(詳しくは、文書の証明を参照してください)。
複数の PDF 文書に対して同じセキュリティ設定を頻繁に使用する場合は、
作業を簡素化するためにセキュリティポリシーを作成することをお勧めします
(詳しくは、ユーザセキュリティポリシーの作成を参照してください)。
関連項目:
セキュリティの制限付きの保護された PDF 文書を開く
セキュリティの制限付きの保護された PDF 文書を開く
セキュリティによって保護または制限されている PDF 文書を受け取った場合、
文書を開くには ID の認証を受けたり、パスワードを入力したりする必要があり
ます。また、保護された文書では、文書内の内容を印刷、編集またはコピーでき
ない場合があります。保護されている文書の左下隅に表示される南京錠のアイコ
ンにポインタを置くと、保護の設定を確認できます。文書の機能が制限されてい
る場合は、その機能に関連するツールやメニュー項目はグレーで表示されます。
PDF 文書を開くことができない場合、または制限により特定の機能を使用できな
い場合は、PDF 文書の作成者に問い合わせてください。
Acrobat のセキュリティ機能について詳しくは、セキュリティについてを参照し
てください。
パスワードの追加とセキュリティオプションの設定
パスワードを設定し、印刷や編集など特定の機能を制限して、PDF 文書へのアク
セスを制限できます。文書の暗号化や証明など、他の方法を使用して文書を保護
することもできます(詳しくは、文書のセキュリティについてを参照してくださ
い)。
PDF 文書には、文書を開くパスワードと権限パスワードの 2 種類のパスワードを
設定できます。文書を開くパスワード(ユーザパスワードとも呼ばれる)を設定
すると、PDF 文書を開く際にパスワードの入力を求められます。印刷と編集を制
限する場合は、権限パスワードを追加してセキュリティを強化します。
権限パスワード(マスターパスワードとも呼ばれる)を設定すると、権限パス
ワードを入力するまでセキュリティ設定を変更できません。PDF 文書に両方のパ
スワードが設定されている場合は、どちらのパスワードでもファイルを開くこと
ができます。ただし、機能制限を設定したり変更したりするには、権限パスワー
ドが必要です。PDF 文書に権限パスワードだけが設定されている場合や、文書を
開くパスワードで文書を開いた場合にセキュリティ設定を変更しようとすると、
パスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。
重要:パスワードを忘れてしまうと、PDF 文書からパスワードを知る方法はあり
ません。パスワードで保護する前に必ず文書のバックアップコピーを作成してく
ださい。
パスワードによる文書のセキュリティ設定を変更するには:
1. タスクツールバーから、セキュリティ/文書のセキュリティ設定を表示を選択し
ます。
2. 「設定を変更」ボタンをクリックします。
3. メッセージが表示されたら、セキュリティ設定の変更に必要な権限パスワードを
入力します。パスワードがわからない場合は、PDF 文書の作成者に問い合わせて
ください。
4. パスワードによるセキュリティ - 設定ダイアログボックスで、必要に応じてセ
キュリティオプションを設定します。
注意:文書を証明するとき、または文書にポリシーを適用するときに、編集によ
る変更を制限することもできます。
ポリシーを使用してパスワードによる文書のセキュリティ設定を変更するには:
1. タスクツールバーから、セキュリティ/文書を保護を選択します。
2. 使用するパスワードセキュリティポリシーを選択し、「適用」をクリックしま
す。
セキュリティポリシーについて詳しくは、セキュリティポリシーを使用した
PDF ファイルの暗号化を参照してください。
文書のパスワードによるセキュリティ設定を削除するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
タスクツールバーから、セキュリティ/文書のセキュリティ設定を削除を選択し
ます。
●
文書のプロパティダイアログボックスの「セキュリティ」タブで、セキュリティ
方法メニューから「セキュリティなし」を選択します。
2. メッセージが表示されたら、権限パスワードを指定して「OK」をクリックしま
す。
複数の文書のセキュリティ設定を変更するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
「Set Security To No Changes」などの既存のシーケンスを選択し、「シーケン
スを実行」をクリックします。
●
異なるセキュリティオプションを設定するには、新しいバッチ処理シーケンスを
定義するか、既存のシーケンスを編集します。
バッチシーケンスについて詳しくは、バッチシーケンスについてを参照してくだ
さい。
関連項目:
パスワードによるセキュリティオプション
パスワードによるセキュリティオプション
パスワードによるセキュリティダイアログボックスには、次のセキュリティオプ
ションがあります。これらのオプションは、Acrobat Distiller を使用して PDF
文書を作成するときにセキュリティオプションを変更する場合にも表示されま
す。これらのオプションの多くは、セキュリティポリシーを作成するときにも使
用できます。
互換性
パスワードで保護されている文書を開くための暗号化の種類を設定します。
「Acrobat 3.0 およびそれ以降」オプションを選択すると、低レベルの暗号化
(40-bit RC4)が使用されます。その他のオプションを選択すると、高レベルの
暗号化(128-bit RC4)が使用されます。「Acrobat 6.0 およびそれ以降」を選択
すると、検索用のメタデータが有効になります。「Acrobat 7.0 およびそれ以
降」を選択すると、検索用のメタデータおよび添付ファイルのみの暗号化が有効
になります。
以前のバージョンの Acrobat を使用しているユーザは、互換性のレベルが高く設
定されている PDF 文書を開けないことに注意してください。例えば、文書のセ
キュリティ設定として「Acrobat 7.0 およびそれ以降」の互換性を選択した場
合、Acrobat 6.0 またはそれ以前のバージョンではこの文書を開くことができま
せん。
文書のすべてのコンテンツを暗号化
このオプションを選択すると、文書のすべての内容が暗号化され、検索エンジン
は文書のメタデータにアクセスできなくなります。
文書のメタデータを除くすべてのコンテンツを暗号化(Acrobat 6 以降互換)
このオプションを選択すると、文書のすべてが暗号化されますが、検索エンジン
は文書のメタデータに引き続きアクセスできます(文書へのメタデータの追加に
ついて詳しくは、文書メタデータの編集を参照してください)。
添付ファイルのみを暗号化(Acrobat 7 以降互換)
このオプションを選択すると、ユーザが添付ファイルを開くときにパスワードが
必要になります。ただし、文書を開くときにはパスワードは必要ありません。添
付ファイルがこの文書に格納されている間、添付ファイルだけを暗号化します。
文書の残りの部分は暗号化されないままになります。
文書を開くときにパスワードが必要
このオプションを選択し、「文書を開くパスワード」ボックスにパスワードを入
力すると、ユーザは指定されたパスワードを入力しない限り文書を開くことがで
きません。「添付ファイルのみを暗号化」オプションが選択されている場合、こ
のオプションは使用できません。
文書を開くパスワード
指定されたパスワードを入力しない限りユーザが文書(または文書の添付ファイ
ル)を開くことができないようにするためのパスワードを指定します。「添付
ファイルのみを暗号化」が選択されている場合、このオプションは使用できませ
ん。
添付ファイルを開くパスワード
指定されたパスワードを入力しない限りユーザが文書の添付ファイルを開くこと
ができないようにするためのパスワードを指定します。このオプションは、「添
付ファイルのみを暗号化」も選択している場合にのみ表示されます。
権限パスワード
「文書の印刷および編集とセキュリティ設定にパスワードが必要」オプションを
選択し、権限パスワードを指定すると、他のユーザによる印刷および編集が制限
されます。指定された権限パスワードを入力しない限り、セキュリティ設定を変
更できません。文書を開くパスワードと同じパスワードは使用できません。
印刷を許可
PDF 文書を印刷するときの品質を指定します。
●
●
●
「許可しない」を選択すると、文書の印刷ができなくなります。
「低解像度(150 dpi)」を選択すると、文書を印刷するときの解像度が 150
dpi に制限されます。各ページがビットマップ画像として印刷されるので、印刷
速度が遅くなります。このオプションは、「互換性」オプションが「Acrobat
5.0 およびそれ以降」またはそれ以降の Acrobat のバージョンに設定されている
場合にのみ使用できます。
「高解像度」を選択すると、任意の解像度で印刷でき、PostScript や高品質の印
刷機能をサポートするその他のプリンタに高品質のベクトル出力を行うことがで
きます。
変更を許可
PDF 文書で許可する編集操作を定義します。
●
●
●
●
●
「許可しない」を選択すると、フォームフィールドへの入力や注釈の追加など、
「変更を許可」オプションに表示されている、文書に対する変更をユーザが実行
できなくなります。
「ページの挿入、削除、回転」を選択すると、ページの挿入、削除および回転、
またしおりとサムネールの作成が許可されます。このオプションは、高レベルの
暗号化が選択されている場合にのみ有効です。
「フォームフィールドの入力と既存の電子署名フィールドに署名」を選択する
と、フォームへの入力と既存の電子署名フィールドへの電子署名の追加、および
前のオプションの操作が許可されます。ただし、注釈の追加およびフォーム
フィールドの作成はできません。このオプションは、「互換性」オプションが
「Acrobat 5.0 およびそれ以降」またはそれ以降の Acrobat のバージョンに設定
されている場合にのみ使用できます。
「注釈の作成、フォームフィールドの入力と既存の電子署名フィールドに署名」
を選択すると、フォームの入力と電子署名および注釈の追加ができます。
「ページの抽出を除くすべての操作」を選択すると、「変更を許可」オプション
に表示される任意の方法を使用して、文書に変更を加えることができます。
テキスト、画像、およびその他の内容のコピーを有効にする
PDF 文書の内容を選択してコピーできます。このオプションは、Acrobat
Catalog など、PDF ファイルの内容にアクセスする必要のあるユーティリティの
動作に関連しています。このオプションは、「互換性」オプションが「Acrobat
5.0 およびそれ以降」またはそれ以降の Acrobat のバージョンに設定されている
場合にのみ使用できます。
テキスト、画像、およびその他の内容のコピーとアクセシビリティを有効にする
視覚に障害を持つユーザがスクリーンリーダーを使用して文書の内容を読み取る
ことができます。文書の情報をコピーまたは抽出することもできます。このオプ
ションは、「互換性」が「Acrobat 3.0 およびそれ以降」に設定されている場合
にのみ使用できます。
スクリーンリーダーデバイスのテキストアクセスを有効にする
視覚に障害を持つユーザがスクリーンリーダーを使用して文書を読み取ることが
できます。ただし、文書の内容のコピーおよび抽出はできません。このオプショ
ンは、「互換性」オプションが「Acrobat 5.0 およびそれ以降」またはそれ以降
の Acrobat のバージョンに設定されている場合にのみ使用できます。
証明書を使用した PDF ファイルの暗号化
証明書を使用して PDF ファイルを暗号化するときは、受信者の一覧を指定し、
受信者に許可するファイルへのアクセスレベル(ファイルの編集、コピー、また
は印刷など)を定義します。セキュリティポリシーを使用して文書を暗号化する
こともできます(詳しくは、セキュリティポリシーを使用した PDF ファイルの
暗号化を参照してください)。
受信者の一覧について文書を暗号化する作業では、まず自分のデジタル ID を一
覧に追加し、後で文書を開くことができるようにします。次に、文書を開けるよ
うにするユーザのデジタル ID 証明書を選択します。デジタル ID 証明書は、信頼
済み証明書一覧、ディスク上のファイル、LDAP サーバ、または Windows を使
用している場合は Windows 証明書ストアから取得できます。ファイルへのアク
セス権を持つ受信者の一覧を作成したら、受信者ごとに制限付きの権限を適用で
きます(詳しくは、他のユーザのデジタル ID 情報の取得を参照してくださ
い)。
注意:簡単に再利用できるように証明書の設定を保存するセキュリティポリシー
を作成することもできます(詳しくは、ユーザセキュリティポリシーの作成を参
照してください)。
ファイルを暗号化し、受信者一覧を作成するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから、セキュリティ/文書のセキュリ
ティ設定を表示を選択します。
2. 「セキュリティ方法」オプションから「デジタル ID によるセキュリティ」を選
択します。
3. デジタル ID によるセキュリティの全般的な設定を選択します。ポリシー名を設
定して保存、または破棄のいずれかを選び、暗号化する文書コンポーネントの種
類(詳しくは、パスワードの追加とセキュリティオプションの設定を参照してく
ださい)および暗号化アルゴリズムを選択し、次へをクリックします。
●
暗号化アルゴリズムでは、「128-bit AES(Acrobat 7.0 およびそれ以降と互
換)」または「128-bit RC4(Acrobat 6.0 以降およびそれ以降と互換)」を選択
します。
4. 使用するデジタル ID を選択して「OK」をクリックします(詳しくは、デジタ
ル ID および証明方法の使用を参照してください)。
5. 「受信者の選択」で、次の操作を行います。
●
暗号化ファイルの受信者一覧を作成します。ダイアログボックスの上部にある
「検索」を使用して ID を検索します。検索結果に表示された ID を選択し、
「OK」をクリックして受信者を一覧に移動します。
●
ID の一覧から権限を設定する受信者を選択し、「権限」をクリックします(詳し
くは、パスワードによるセキュリティオプションを参照してください)。受信者
ごとに異なるアクセスレベルを設定できます。権限を設定しない場合、デフォル
トで受信者にはフルアクセスが許可されます。
●
「詳細」で、証明書の詳細な内容を確認できます。
6. 「次へ」をクリックして設定を確認し、「完了」をクリックします。文書を保存
して閉じます。
受信者一覧に含まれているユーザが PDF 文書を開くと、そのユーザに指定され
ているセキュリティ設定が適用されます。
暗号化された文書のセキュリティ設定を変更するには:
1. タスクツールバーから、セキュリティ/文書のセキュリティ設定を表示を選択し
ます。
2. セキュリティパネルで、「設定を変更」を選択します。
3. 必要に応じて次の手順に進み、以下の操作を行い、「完了」をクリックします。
●
送信者の信頼済み証明書を確認するには、受信者を選択し、「詳細」を選択しま
す。
●
受信者を削除するには、該当する受信者を選択し、「削除」を選択します。一覧
から自分の証明書を削除しないでください。削除すると、その証明書を使用して
ファイルにアクセスできなくなります。
●
受信者の権限を変更するには、該当する受信者を選択し、「権限」を選択しま
す。
文書のセキュリティ設定を削除するには:
1. ツールバーから、セキュリティ/文書のセキュリティ設定を削除を選択します。
2. パスワードの入力を求められた場合は、権限パスワードを入力します。権限パス
ワードがわからない場合は、PDF 文書の作成者に問い合わせてください。
セキュリティポリシーを使用した PDF ファイルの暗号化
複数の PDF 文書に同じセキュリティ設定を頻繁に適用する場合があります。例
えば、特定のパスワードと権限を使用して文書を暗号化する場合や、公開鍵証明
書を使用して経理担当者用の文書を暗号化する場合などです。Adobe Acrobat
7.0 では、セキュリティ設定を、再利用可能なポリシーとして保存できます。セ
キュリティポリシーには、セキュリティ暗号化の種類、権限の設定、および文書
を開いたり、セキュリティ設定を変更したりできるユーザの情報が含まれます。
セキュリティポリシーには 2 つの種類があります。
●
●
ユーザポリシーは、個々のユーザごとに作成および適用されます。同じセキュリ
ティ設定をさまざまな文書に適用する場合、ユーザポリシーを作成し、ユーザポ
リシーを文書に再適用することによって、毎回セキュリティ設定を指定する必要
がなくなり、時間を節約できます。パスワードおよび公開鍵証明書のユーザポリ
シーは、ローカルコンピュータに保存されます。Adobe Policy Server にアクセ
スできる場合は、ポリシーサーバに保存され、ポリシーの作成者だけが使用でき
るユーザポリシーを作成することもできます。
組織ポリシーは、Adobe Policy Server の管理者によって作成され、ユーザのグ
ループで共有されるポリシーサーバに保存されます。Adobe Policy Server は、
セキュリティポリシーの定義に従って、PDF 文書へのアクセスおよびイベントの
調査を制御します。会社が使用権限を購入し、ユーザが利用できるようにしてい
る場合は、Adobe Policy Server を使用できます。
関連項目:
セキュリティポリシーがサーバ上で認証される仕組み
Adobe Policy Server の使用
セキュリティポリシーの管理
ユーザセキュリティポリシーの作成
文書へのセキュリティポリシーの適用
文書に適用されているユーザセキュリティポリシーの削除
セキュリティポリシーがサーバ上で認証される仕組み
同じセキュリティ設定を再利用できるようにすることに加えて、Adobe Policy
Server に保存されたポリシーによって、作成または配付された部数に関係なく文
書を有効期限切れまたは失効させたり、保護された文書を開いたユーザを調査す
ることによって説明責任を果たしたり、使用方法の柔軟性を維持することができ
ます。
セキュリティポリシーA. ポリシーがサーバに保存されます。 B. ポリシーが PDF 文書
に適用されます。 C. ユーザはポリシーで許可されている場合にのみ文書を開いたり、
編集、印刷したりできます。
サーバベースのセキュリティポリシーを使用するプロセスは、大きく 4 つの段階
に分かれています。
ポリシーサーバの構成
通常、組織またはグループのシステム管理者が、Adobe Policy Server の構成、
アカウントの管理、および組織ポリシーの設定を行います。ポリシーサーバの構
成について詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイトを参照してください。
セキュリティポリシーを使用した文書の配布
作成者は PDF 文書を作成し、Adobe Policy Server に保存されているポリシー
を文書に適用します。ポリシーサーバによって、文書のライセンスおよび固有の
暗号キーが生成されます。Acrobat によってライセンスが文書に埋め込まれ、暗
号キーを使用して文書が暗号化されます。作成者または管理者は、このライセン
スを使用して文書をトラックおよび調査できます。
ポリシーが適用された文書の表示
ユーザが Acrobat 7.0(または Adobe Reader 7.0)でセキュリティで保護され
た文書を開く場合、自分の ID の認証を受ける必要があります。ユーザに PDF 文
書へのアクセス権が付与されている場合、文書の暗号化が解除され、ポリシーで
指定されている権限で文書が開きます。
イベントの管理とアクセス権の変更
Web コンソールを使用して、作成者または管理者はイベントをトラックし、ポリ
シーで保護された文書へのアクセス権を変更できます。管理者は、すべての文書
とシステムイベントの表示、構成の変更、およびポリシーで保護された文書への
アクセス権の変更を行うことができます。ユーザはファイルにアクセスし続ける
ために PDF 文書を定期的にチェックインしなければならない場合があります
(詳しくは、Adobe Policy Server の使用を参照してください)。
Adobe Policy Server の使用
Adobe Policy Server は、PDF 文書を動的に管理する、Web サーバベースのセ
キュリティシステムです。Adobe Policy Server は、LDAP、ADS およびその他
のエンタープライズシステムと共に実行できるように構成できます。Adobe
Policy Server によって提供されるポリシーは、サーバ上に保存され、サーバから
更新できます。このようなサーバポリシーを使用するには、Adobe Policy
Server にログインする必要があります。
セキュリティポリシーはポリシーサーバに保存されますが、PDF 文書はポリシー
サーバには保存されません。ただし、セキュリティポリシーが適用された PDF
文書を開いて使用し続けるために、ユーザはポリシーサーバに接続する必要があ
る場合があります。Adobe Policy Server の構成について詳しくは、ブラウザで
Adobe Policy Server Web コンソールを起動したときに表示されるヘルプシステ
ムを参照してください。
Adobe Policy Server にログインするには:
1.
2.
3.
4.
アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
左側で「Adobe Policy Server」を選択します。
右側でサーバを選択し、「編集」をクリックします。
ユーザ名とパスワードを入力し、「このサーバに接続」をクリックします。
Adobe Policy Server のポリシーを表示するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから、「APS Web コンソールを使
用」を選択します。
2. 画面の指示に従ってユーザ名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
組織ポリシーと自分が作成したポリシーがブラウザに表示されます。Adobe
Policy Server の使用について詳しくは、APS Web コンソールウィンドウの右上
隅にある「ヘルプ」をクリックします。
セキュリティポリシーの管理
セキュリティポリシーの管理ダイアログボックスを使用して、セキュリティポリ
シーを作成、コピー、編集および削除できます。セキュリティメニューに表示さ
れる優先ポリシーを指定することもできます。
セキュリティポリシーを管理するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから、「セキュリティポリシーを管
理」を選択します。
2. 表示メニューから、組織ポリシー、作成したユーザポリシー、またはアクセス可
能なすべてのポリシーのいずれを表示するかを選択します。
3. ポリシーを選択し、次のいずれかの操作を行って、「閉じる」をクリックしま
す。
●
新しいポリシーを作成するには、「新規作成」をクリックします(詳しくは、
ユーザセキュリティポリシーの作成を参照してください)。
●
既存のポリシーをコピーするには、「コピー」をクリックします。このオプショ
ンは、既存のポリシーの設定に基づいて新しいポリシーを作成する場合に便利で
す。
●
既存のポリシーを編集するには、「編集」をクリックします。パスワードおよび
証明書によるポリシーの場合はローカルコンピュータに保存されるので、ポリ
シーの編集は、ポリシーの編集後にこのポリシーを適用した文書にのみ反映され
ます。サーバに保存されているポリシーの場合は、権限の設定やその他のオプ
ションを編集できます。組織ポリシーの場合、このボタンは使用できません。
●
ポリシーを削除するには、「削除」をクリックします。このオプションは、組織
ポリシーについては使用できない場合があります。
●
選択したポリシーをタスクツールバーのセキュリティメニュー、または文書/セ
キュリティメニューに追加するには、「優先」をクリックします。複数のポリ
シーを優先するポリシーに設定できます。
ユーザセキュリティポリシーの作成
パスワードによるセキュリティ(パスワードで保護された文書)、公開鍵証明書
によるセキュリティ(受信者一覧に対する暗号化された文書)、および Adobe
Policy Server ポリシーの 3 種類のセキュリティポリシーを作成できます。パス
ワードおよび公開鍵証明書によるセキュリティポリシーを作成すると、各文書の
セキュリティ設定を変更することなく、複数の文書に同じセキュリティ設定を再
利用できます。パスワードおよび証明書によるセキュリティのポリシーは、ロー
カルコンピュータに保存されます。
Adobe Policy Server を使用するユーザセキュリティポリシーを作成する場合、
ポリシーはサーバに保存され、操作を調査したり、セキュリティ設定を動的に変
更したりできます。会社が使用権限を購入し、ユーザが利用できるようにしてい
る場合は、Adobe Policy Server を使用できます。Acrobat または Adobe
Policy Server の Web ページのいずれかを使用して、サーバに保存されるポリ
シーを作成できます。
パスワードによるセキュリティポリシーを作成するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから、「セキュリティポリシーを管
理」を選択します。
2. 「新規作成」をクリックします。
3. 「パスワードを使用」を選択し、「次へ」をクリックします。
4. 一般設定パネルで、ポリシーの名前と説明を入力します。このポリシーを文書に
適用するたびにパスワードと制限を指定する場合は、「パスワードをポリシーと
共に保存」の選択を解除します。「次へ」をクリックします。
5. 「パスワードをポリシーと共に保存」が選択されている場合、パスワードを指定
し、セキュリティ設定を変更して、「次へ」をクリックします(詳しくは、パス
ワードによるセキュリティオプションを参照してください)。
6. 「完了」をクリックします。
証明書によるセキュリティポリシーを作成するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから、「セキュリティポリシーを管
理」を選択します。
2. 「新規作成」をクリックします。
3. 「公開キー証明書を使用」を選択し、「次へ」をクリックします。
4. 一般設定パネルで、ポリシーの名前と説明を入力します。このポリシーを文書に
適用するたびに受信者を指定する場合は、「このポリシーを適用するときに受信
者に確認」を選択します。「次へ」をクリックします。
5. 「このポリシーを適用するときに受信者に確認」を選択しない場合は、受信者を
指定し、「次へ」をクリックします(詳しくは、証明書を使用した PDF ファイ
ルの暗号化を参照してください)。
6. 「完了」をクリックします。
Adobe Policy Server を使用するセキュリティポリシーを作成するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから、「セキュリティポリシーを管
理」を選択します。
2. 「新規作成」をクリックします。
3. 「Adobe Policy Server を使用」を選択し、「次へ」をクリックします(このオ
プションを使用できない場合は、Adobe Policy Server へのアクセス権がありま
せん。詳しくは、システム管理者に問い合わせてください)。
4. まだ Adobe Policy Server にログインしていない場合は、ユーザ名とパスワード
を入力し、「OK」をクリックします。
5. セキュリティポリシーの一般的な情報を入力するには、次の操作を行って、「次
へ」をクリックします。
●
ユーザポリシーの名前と、「マーケティングプラン、30 日間有効、印刷および編
集不可」のようにユーザポリシーの説明を入力します。
●
文書の有効期間を指定します。
●
文書と文書のメタデータを暗号化する場合は、「文書のすべてのコンテンツを暗
号化」を選択します。ストレージ / 検索システムおよび検索エンジンによる、文
書に格納されているメタデータへのアクセスを許可するには、「文書のメタデー
タを除くすべてのコンテンツを暗号化(Acrobat 6 以降互換)」を選択します。
文書へのフルアクセスを許可し、添付ファイルのみ暗号化するには、「添付ファ
イルのみを暗号化(Acrobat 7 以降互換)」を選択します。
●
ポリシーを適用した PDF 文書のイベントをトラックする場合は、「文書を監
査」を選択します。イベントには、文書の印刷、編集、表示、閉じる、フォーム
入力、署名などがあります。
6. ポリシーが適用された文書を開くことができるユーザを指定するには、次の操作
を行います。
●
受信者を追加します。外部ユーザを追加する場合は、セキュリティで保護された
文書にアクセスできることを通知する電子メールメッセージが送信されます。こ
の電子メールメッセージには、登録のリンクが含まれています。
●
受信者のセキュリティ権限を変更します。受信者を選択し、「権限」を選択し
て、許可する操作を指定します。次に、「OK」をクリックします。Adobe
Policy Server の権限について詳しくは、Adobe Policy Server ヘルプを参照して
ください。
7. 「次へ」をクリックし、「完了」をクリックします。
文書へのセキュリティポリシーの適用
既存の組織ポリシーまたはユーザポリシーを PDF 文書に適用できます。Adobe
Policy Server ポリシーを文書に適用するには、Adobe Policy Server ホストに接
続してオンラインになっている必要があります。Adobe Policy Server セキュリ
ティポリシーはポリシーサーバに保存する必要がありますが、ポリシーを適用す
る PDF 文書をポリシーサーバに保存する必要はありません。PDF 文書にポリ
シーを適用するには、Acrobat、サーバ側のバッチシーケンス、または
Microsoft Outlook® などのその他のアプリケーションを使用できます。
文書にセキュリティポリシーを適用するには:
1. PDF 文書を開きます。
2. タスクツールバーから、セキュリティ/セキュリティポリシーを更新を選択し
て、最新のサーバポリシーにアクセスできることを確認します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
タスクツールバーのセキュリティメニューから、セキュリティポリシーを選択し
ます(ポリシーが表示されない場合は、Adobe Policy Server にログインしま
す。詳しくは、Adobe Policy Server の使用を参照してください)。「はい」を
クリックして、文書のセキュリティ設定を変更します。
●
タスクツールバーから、セキュリティ/文書を保護を選択します。ポリシーを選
択し、「適用」をクリックします。
文書に適用されているユーザセキュリティポリシーの削除
開いている PDF 文書からユーザセキュリティポリシーを削除するには、タスク
ツールバーのセキュリティメニューから「文書のセキュリティ設定を削除」コマ
ンドを使用します。PDF 文書をユーザのグループが使用できるようにしている場
合で、文書を開く権限を失効させたい場合は、ポリシーを変更できます。セキュ
リティポリシーの編集について詳しくは、タスクツールバーからセキュリティ/
APS Web コンソールを使用を選択し、「ヘルプ」をクリックしてください。
PDF 文書のセキュリティを削除するには:
ツールバーから、セキュリティ/文書のセキュリティ設定を削除を選択し、
「OK」をクリックします。
eEnvelope による保護されたファイルの送信
文書にセキュリティを追加するときに、添付ファイルだけを暗号化することを選
択できます。文書が埋め込まれたこの PDF 文書を、eEnvelope と呼びます。文
書の添付ファイルだけを暗号化すると、添付ファイル自体を変更せずに、セキュ
リティで保護された添付ファイルを送信するのに便利です。eEnvelope は他の方
法では暗号化されず、権限の制限もありません。他のユーザが eEnvelope を開く
場合は、添付ファイルを抽出してディスクに保存できます。保存されたファイル
は元の添付ファイルと同じであり、保存時には暗号化されません。
例えば、PDF 以外の文書を含む複数の文書を経理担当者に送信する場合に、他の
ユーザがこの文書を表示できないようにしたいとします。これらの文書を添付
ファイルとして eEnvelope に埋め込み、経理担当者だけが添付ファイルを開くこ
とができるように eEnvelope を暗号化し、eEnvelope を電子メールで送信でき
ます。eEnvelope は誰でも開くことができ、カバーページや内容の一覧も表示で
きますが、暗号化された添付ファイルを表示し、コンピュータに抽出できるのは
経理担当者だけです。
安全に送信するために eEnvelope にファイルを添付します。
関連項目:
添付ファイルを安全に配付するための eEnvelope の作成
添付ファイルを安全に配付するための eEnvelope の作成
eEnvelope は自動で作成できます。「保護された PDF を配信」コマンドを選択
すると、ウィザードの指示に従って、あらかじめ定義された eEnvelope テンプ
レートを選択し、ファイルを添付し、セキュリティ設定を適用して、文書を送信
できます。eEnvelope を手動で作成するには、既存のテンプレートを選択する
か、既存の PDF 文書をテンプレートとして使用できます。次に、手動で PDF 文
書を添付し、セキュリティ設定を適用して、文書を送信できます。
ウィザードから保護された eEnvelope を作成するには:
1. タスクツールバーのセキュリティメニューから「保護された PDF を配信」を選
択します。
2. 「送信するファイルを追加」をクリックし、添付する文書を選択して、「開く」
をクリックします。
3. 「次へ」をクリックします。
4. 使用する eEnvelope テンプレートを選択し、「次へ」をクリックします。
5. 使用するセキュリティポリシーを選択するか、新しいポリシーを作成し、「次
へ」をクリックします(詳しくは、セキュリティポリシーを使用した PDF ファ
イルの暗号化を参照してください)。
6. 配信方法を選択し、「次へ」をクリックします。
7. ユーザ情報を入力し、「次へ」をクリックします。
8. 「完了」をクリックします。
デジタル ID および証明方法
デジタル ID および証明方法の使用
デジタル ID 証明書の管理
信頼性管理マネージャの環境設定
デジタル ID および証明方法の使用
デジタル ID は、電子署名の作成や暗号化された PDF 文書の復号化に使用され、
秘密キー、証明書またはプロファイルとも呼ばれます。文書に署名または文書を
復号化するときは、使用するデジタル ID を選択します。通常、デジタル ID はパ
スワードで保護され、コンピュータ上には PKCS#12 形式のファイルで保存でき
ます。また、スマートカードや Windows 証明書ストアにも保存可能です。サー
ドパーティのプロバイダからデジタル ID を取得するか、または Acrobat SelfSign セキュリティハンドラを使用してデジタル ID を作成し、公開キー証明書を
使用して他のユーザと署名情報を共有することもできます。証明書はデジタル
ID の裏付けとなるもので、データの保護に使用される情報が含まれています(詳
しくは、デジタル ID 証明書の管理を参照してください)。
電子署名が適用されると、暗号化された数字による個別なメッセージダイジェス
トが文書に埋め込まれます。受信者は、電子署名と証明書が署名者のデジタル
ID と一致することを検証するために署名者の証明書を必要とします。Adobe
Acrobat 7.0 では、複数の場所にある信頼済み証明書にアクセス可能なハンドラ
を提供しています。それらの場所には、Windows セキュリティで使用される
Microsoft の証明書ストア、業界標準の暗号化形式である PKCS#12 ファイル、
スマートカードで使用される PKCS#11 が含まれます。
関連項目:
サードパーティからのデジタル ID の取得
デジタル ID の作成
既存のデジタル ID の検索と追加
デジタル ID の選択
サードパーティのデジタル ID の使用
サードパーティからのデジタル ID の取得
一般に、サードパーティから発行されたデジタル ID は、公式に認められた署名
を使用する際に必要になります。Entrust などサードパーティのプロバイダで
は、高度なセキュリティ機能を備えています。デジタル ID 証明書のプロバイダ
は、認証機関または署名ハンドラと呼ばれることもあります。サードパーティの
プロバイダでは、ID の検証、秘密キーの発行、公開キーの保護、およびシステム
の完全性維持のための手段を提供します。異なる立場、または異なる証明方法で
文書に署名する場合は、複数のデジタル ID を取得できます。高度なセキュリ
ティ機能を持つプロバイダの使用について詳しくは、アドビ システムズ社の
Web サイトを参照してください。
サードパーティのデジタル ID に関する情報を見るには:
1.
2.
3.
4.
アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
左側で「デジタル ID」を選択します。
「ID を追加」をクリックします。
「サードパーティのデジタル ID を取得」を選択して「次へ」をクリックし、
Web ページに表示される手順に従います。
デフォルトの署名方法を指定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)、または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側で「セキュリティ」を選択します。
2. 「詳細環境設定」をクリックし、「作成」タブを選択します。
3. 「文書の署名および暗号化時に使用するデフォルトの方法」から、サードパー
ティプロバイダなどの署名方法を選択します。
デジタル ID の作成
サードパーティのデジタル ID を使用しない場合は、Acrobat Self-Sign セキュリ
ティハンドラを使用してデジタル ID を作成できます。Adobe Self-Sign セキュリ
ティを使用してデジタル ID を作成すると、文書の署名や復号化に使用する暗号
化された秘密キーと、証明書内に含まれ署名の検証や文書の暗号化に使用する公
開キーがファイルに保存されます。
業界標準の暗号化形式である PKCS#12 のデジタル ID を作成することも、
Windows 証明書ストアに保存される既定の Windows 証明書のデジタル ID を作
成することもできます。PKCS#12 ファイルの拡張子は .pfx(Windows)また
は .p12(Macintosh)です。
Self-Sign セキュリティハンドラを使用してデジタル ID を作成するには:
1. アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
2. 左側で「デジタル ID」を選択し、「ID を追加」をクリックします。
3. 「Self-Sign セキュリティハンドラを使用してデジタル ID を作成」を選択し、
「次へ」をクリックします。「次へ」をもう一度クリックします。
4. 次のいずれかの操作でデジタル ID の保存先を選択し、「次へ」をクリックしま
す。
●
「新しい PKCS#12 デジタル ID ファイル」を選択すると、他者へ送信できる情
報をファイルに格納できます。
●
「Windows 証明書ストア」を選択すると(Windows のみ)、Windows アプリ
ケーションで取得できる場所にファイルを格納します。
5. デジタル ID の名前とその他の個人情報を入力します。この名前は、文書の証明
や署名を行う際に、「署名」タブと署名フィールドに表示されます。
6. (オプション)拡張文字に Unicode 値を使用する場合は、「Unicode をサポー
ト」を選択し、適切なフィールドに Unicode 値を指定します。
7. メニューからキーのアルゴリズムを選択します。2048-bit RSA は 1024-bit RSA
よりセキュリティが強力ですが、1024-bit RSA の方が互換性に優れています。
8. 「デジタル ID の使用方法」で、デジタル ID を電子署名に使用するか、データの
暗号化に使用するか、またはその両方に使用するかを指定します(詳しくは、証
明書を使用した PDF ファイルの暗号化を参照してください)。
9. 「次へ」をクリックし、デジタル ID ファイルの名前と場所を指定します。
10. パスワードを入力します。パスワードは大文字と小文字が区別され、6 文字以上
の長さが必要です。「パスワード」テキストボックスおよび「パスワードの確
認」テキストボックスの両方に同じパスワードを入力します。「次へ」をクリッ
クします。
11. 「完了」をクリックします。
証明書ファイルを書き出して、署名を検証する必要があるユーザに送ることがで
きます(詳しくは、デジタル ID 証明書の管理を参照してください)。
重要:デジタル ID ファイルのバックアップコピーを必ず作成してください。デ
ジタル ID ファイルを紛失または破損したり、パスワードを忘れたりすると、そ
のプロファイルを使用して署名や検証ができなくなります。
既存のデジタル ID の検索と追加
作成したデジタル ID ファイルが一覧に表示されていない場合は、ファイルを検
索して一覧に追加できます。Acrobat で使用される標準的な暗号化形式の 1 つで
ある PKCS#12 のファイル拡張子は .pfx(Windows)または .p12
(Macintosh)です。Acrobat の以前のバージョンのデジタル ID ファイルの拡
張子は .apf です。.apf デジタル ID ファイルを選択すると、サポートされている
ファイルの種類に変換するように求めるメッセージが表示されます。
デジタル ID ファイルを検索して追加するには:
1.
2.
3.
4.
アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
左側で「デジタル ID」を選択し、「ID を追加」をクリックします。
「既存のデジタル ID を検索」を選択し、「次へ」をクリックします。
「参照」をクリックしてデジタル ID ファイルを選択し、「開く」をクリックし
ます。
5. デジタル ID ファイルのパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。
6. 「完了」をクリックします。
デジタル ID の選択
PDF 文書に対して証明、署名または暗号化を実行する前に、デジタル ID ファイ
ルの選択を求めるメッセージが表示されることがあります。このメッセージが繰
り返し表示されないようにするには、常に使用するデジタル ID ファイル、また
は、Acrobat を終了するまで使用するデジタル ID ファイルを指定します。指定
するデジタル ID ファイルは、PDF 文書の署名に使用するか、暗号化に使用する
か、またはその両方に使用するかを指定できます。
デフォルトの Self-Sign デジタル ID ファイルを選択するには:
1. アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
2. 左側でデジタル ID ファイルを選択します。
3. デフォルトに設定メニューで、デジタル ID を署名に使用するか、暗号化に使用
するか、またはその両方に使用するかを選択します。
デジタル ID ファイルの選択を求めるメッセージを表示しないように設定する
と、署名と暗号化の両方に使用するデジタル ID の横には鍵とペンのアイコン
が表示されます。暗号化のみに使用するデジタル ID の横には鍵のアイコン
、署名のみに使用するデジタル ID の横にはペンのアイコンが表示されます。
サードパーティのデジタル ID の使用
文書に対して証明、署名または暗号化を実行する際には、サードパーティのセ
キュリティ方法を使用できます。サードパーティの署名ハンドラをインストール
した場合は、別のメニューコマンドが表示されることがあります。これらのコマ
ンドは、「デジタル ID の管理」コマンドと併用または代用できます。また、編
集メニュー(Windows)または Acrobat メニュー(Macintosh)に、ハンドラ
の環境設定を変更するためのサードパーティの環境設定サブメニューが表示され
ます。
サードパーティのセキュリティ方法を指定するには:
1. 必要に応じて、サードパーティ署名ハンドラをインストールします。
2. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「セキュリティ」をクリックします。
3. 「詳細環境設定」をクリックし、「作成」タブを選択します。
4. 「文書の署名および暗号化時に使用するデフォルトの方法」からハンドラを選択
します。この一覧には、Acrobat Plug-ins フォルダにインストールされているす
べてのセキュリティ方法が一覧表示されます。
5. 「OK」をクリックします。
デジタル ID 証明書の管理
デジタル ID 証明書には、電子署名の検証と文書の暗号化に使用される公開キー
が含まれます。
●
●
署名の検証:他のユーザが受信した文書の署名を検証するには、ユーザ間で共有
できる証明書へアクセスできるようにする必要があります。同様に、他のユーザ
の証明書を共有して、信頼したユーザの証明書の一覧を作成することができま
す。この一覧は信頼済み証明書と呼ばれ、署名の検証に使用されます(詳しく
は、署名の検証を参照してください)。
文書の暗号化:証明書を使用して文書を暗号化するには、暗号化する文書を開か
せたい相手の証明書にアクセスする必要があります。ディレクトリ検索で信頼済
み証明書を検索するか、信頼済み証明書の一覧にユーザの証明書を保存できま
す。信頼済み証明書の一覧に追加した内容は Acrobat によって管理されます。
また、共通の Windows 証明書ストアにある証明書を信頼するように Windows
電子認証セキュリティを構成することもできます(詳しくは、電子署名の環境設
定を参照してください)。サードパーティの署名ハンドラでは、その他の方法を
使用して ID を検証する場合や、検証方法が Acrobat に統合される場合がありま
す。
関連項目:
デジタル ID 証明書の共有
他のユーザのデジタル ID 情報の取得
証明書に関する情報のチェック
証明書の信頼レベルの決定
ID 検索ディレクトリの構成
デジタル ID 証明書の共有
証明書を FDF ファイルに書き出して、Acrobat Self-Sign セキュリティハンドラ
を使用して作成したデジタル ID 証明書を他のユーザと共有したり、証明書を直
接メールで送ることができます。サードパーティの署名ハンドラを使用している
場合は、通常、証明書を他のユーザと共有する必要はありません。詳しくは、
サードパーティの署名ハンドラのマニュアルを参照してください。
デジタル ID 証明書を共有するには:
1. アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
2. 左側で「デジタル ID」を選択します。
3. 証明書の情報が正確であることを確認するには、共有するデジタル ID を選択
し、「証明書の詳細を表示」をクリックします。「OK」をクリックすると、セ
キュリティ設定ダイアログボックスに戻ります。
4. デジタル ID を選択した状態で、「証明書を書き出し」をクリックします。
5. 次のいずれかの操作を行います。
●
「データを電子メールで送信」を選択し、「次へ」をクリックして、デジタル
ID 証明書を他のユーザに送ります。電子メールアドレスを指定し、「電子メー
ル」をクリックして、ご使用の電子メールアプリケーションでメッセージを送信
します。
●
「データをファイルに保存」を選択し、「次へ」をクリックして、デジタル ID
を FDF ファイルに保存します。証明書ファイルを保存する場所を指定して、
「保存」をクリックします。
他のユーザのデジタル ID 情報の取得
他のユーザのデジタル ID 証明書のコピーを、信頼済み証明書の一覧として管理
することができます。信頼済み証明書の一覧は、デジタル ID 証明書を保存する
ためのアドレス帳のようなものです。信頼済み証明書の一覧を使用すると、受け
取った文書上にあるユーザの署名を検証することができます。信頼済み証明書の
一覧を使用してファイルを暗号化することもできます(詳しくは、証明書を使用
した PDF ファイルの暗号化を参照してください)。
他のユーザの証明書を信頼済み証明書の一覧に追加するには、受信した FDF
ファイルから取り込む方法を使用することをお勧めします。他のユーザが
Acrobat Self-Sign セキュリティハンドラを使用して作成したデジタル ID を使用
して署名した PDF 文書から直接信頼済み証明書を追加することもできますが、
この方法は信頼性が低いためお勧めできません。
他のユーザに証明書を要求するには:
1.
2.
3.
4.
アドバンスト/信頼済み証明書を選択します。
「連絡先を要求」をクリックします。
名前、電子メールアドレスおよび連絡先情報を入力します。
他のユーザが信頼済み証明書の一覧にあなたの証明書を追加できるようにするに
は、「自分の証明書を含める」を選択します。
5. 要求を電子メールで送るか、後で送信できるようにファイルとして保存するかを
選択し、「次へ」をクリックします。
6. 使用するデジタル ID ファイルを選択し、「選択」をクリックします。
7. 次のいずれかの操作を行います。
●
電子メールを作成ダイアログボックスが表示されたら、証明書を要求する相手の
電子メールアドレスと件名を入力します。「電子メール」をクリックします。証
明書要求を添付した新規メッセージが、デフォルトの電子メールアプリケーショ
ンで開きます。このメッセージを電子メールアプリケーションで送信します。
●
データの書き出しダイアログボックスが表示されたら、「保存先」ボックスで証
明書を保存する場所を選択し、ファイル名を入力して、「保存」をクリックし、
次に「OK」をクリックします。
電子メールで受信した証明書を信頼済み証明書の一覧に追加するには:
1. 他のユーザから書き出された証明書情報が送られてきたら、電子メールの添付
ファイルを Acrobat で開き、表示されるダイアログボックスで「連絡先の信頼を
設定」をクリックします。
2. 信頼オプションを選択して、「OK」をクリックします。もう一度「OK」をク
リックし、次に「閉じる」をクリックします。
ファイルの証明書を信頼済み証明書の一覧に追加するには:
1. Windows の証明書機能を使用して証明書を管理する場合は、セキュリティの環
境設定で「Windows 証明書ストアからの証明書の取り込みと使用を有効にす
る」オプションを選択します。電子署名の詳細環境設定ダイアログボックスの
「Windows 統合」タブをクリックし、必要なオプションを選択して、「OK」を
クリックし、さらにもう一度「OK」をクリックします(詳しくは、電子署名の環
境設定を参照してください)。
2. アドバンスト/信頼済み証明書を選択します。
3. 「連絡先を追加」をクリックします。
4. 必要に応じて次の操作を行います。
●
Windows 証明書ストアからの取り込みを有効にしてある場合は、適切なディレ
クトリおよびグループを選択します。
●
ID 検索ディレクトリを構成している場合は、適切なディレクトリおよびグループ
を選択します。「検索」をクリックして、特定のデジタル ID 証明書を検索しま
す(詳しくは、ID 検索ディレクトリの構成を参照してください)。
●
「参照」をクリックし、証明書ファイルを指定して、「開く」をクリックしま
す。
5. 追加された証明書を選択し、「詳細」をクリックします。
6. 証明書の属性ダイアログボックスで、MD5 と SHA-1 のメッセージダイジェスト
番号を書きとめます。証明書の発行者に情報が正しいかを確認します。情報が正
しくない場合は、その証明書は信頼できません。「閉じる」をクリックします。
「OK」をクリックします。
7. 情報が正しい場合は、「信頼」をクリックし、信頼オプションを指定して、
「OK」をクリックします。
PDF 文書の署名から証明書を追加するには:
1. 他のユーザが Acrobat Self-Sign セキュリティハンドラを使用して作成した署名
を含む PDF 文書を開きます。
2. 文書の署名をクリックして、署名が有効かどうかを確認します。
3. 署名の検証のステータスで「署名のプロパティ」ボタンをクリックします。署名
のプロパティダイアログの要約で、「証明書を表示」をクリックします。
4. 証明書ビューアの詳細タブをクリックし、証明書データの MD5 と SHA-1 の
メッセージダイジェストの値を書きとめます。証明書の発行者に情報が正しいか
を確認します。証明書が正しいことが検証された場合は、信頼タブをクリック
し、「信頼済み証明書に追加」をクリックし、「OK」をクリックします。信頼設
定オプションを指定し、「OK」をクリックします。
信頼済み証明書の一覧から証明書を削除するには:
1. アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
2. 証明書を選択して、「ID を削除」をクリックします。
証明書に関する情報のチェック
証明書ビューアダイアログボックスには、ユーザの属性や証明書に関するその他
の情報が表示されます。他のユーザがこの証明書を取り込んだときに、受け取っ
た証明書と署名者のメッセージダイジェストを比較してチェックするよう、署名
者にたずねる場合があります。自分のデジタル ID ファイル、または取り込んだ
ID ファイルの証明書情報を確認することができます。
証明書ビューアダイアログボックスには、証明書の有効期間、対象となる用途、
および証明書データ(固有のシリアル番号および公開キー方式など)が表示され
ます。
自分の証明書に関する情報を確認するには:
1. アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
2. デジタル ID を選択し、「証明書の詳細」をクリックします。
証明書に関する情報を確認するには:
1. アドバンスト/信頼済み証明書を選択します。
2. 連絡先を選択して「詳細」をクリックします。
3. 名前を選択して「証明書を表示」をクリックします。
証明書の信頼レベルの決定
証明書の信頼設定は変更できます。例えば、他のユーザから受け取った証明書が
信頼できるものだと確信できる場合は、その証明書を使用して作成された電子署
名や証明済み文書を明示的に信頼するように設定を変更できます。また、証明済
み文書のダイナミックコンテンツや埋め込み JavaScript まで信頼するように設定
することもできます。
証明書の信頼レベルを表示するには:
1.
2.
3.
4.
アドバンスト/信頼済み証明書を選択します。
左側で連絡先を選択して「詳細」をクリックします。
左側で名前を選択して「信頼を編集」をクリックします。
「信頼設定」タブで、この証明書を信頼する対象を次のオプションから選択しま
す。
●
署名、および信頼するルート
●
証明済み文書:作成者が証明した文書を、作成者の署名を使用して信頼します。
●
ダイナミックコンテンツ:ボタン、リンク、ムービーおよびその他のダイナミッ
クエレメントを信頼します。
●
埋め込まれている特権の高い JavaScript:埋め込まれているスクリプトを信頼し
ます。
5. 「OK」をクリックし、もう一度「OK」をクリックします。
ID 検索ディレクトリの構成
ID 検索ディレクトリは、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サー
バなどのネットワークサーバで特定のデジタル ID 証明書を検索する際に役立ち
ます。信頼済みデジタル ID 証明書を保存する領域を構築すると、ワークグルー
プ内のメンバが暗号化に関連する処理をスムーズに進めることができます。検索
したデジタル ID 証明書は、信頼済み証明書の一覧に追加できます。信頼済み証
明書の一覧に追加しておくと、再検索する必要がありません。
ID 検索ディレクトリを構成するには(Windows):
1. アドバンスト/セキュリティ設定を選択します。
2. 左側で「ディレクトリサーバ」を選択します。
3. 「新規」をクリックして、ディレクトリ名を指定し、サーバ設定を入力して、
「OK」をクリックします。
サーバ設定について詳しくは、システム管理者に問い合わせてください。
信頼性管理マネージャの環境設定
環境設定ダイアログボックスの信頼性管理マネージャパネルでは、信頼済み文書
と信頼済みでない文書のマルチメディアのセキュリティ設定を変更できます。例
えば、信頼済み文書ではマルチメディアファイルの再生を許可し、信頼済みでな
い文書では禁止することができます。
文書は、信頼済み文書と作成者の一覧に追加されると、信頼済みとなります。信
頼済みでない文書の場合、権限が「警告を表示」に設定されているメディアク
リップを再生しようとすると、文書をこの一覧に追加するように求めるメッセー
ジが表示されます。証明済み文書をこの一覧に追加すると、その文書と、作成者
の証明書が両方とも一覧に追加されます。この作成者によって証明されている文
書はすべて信頼済みとなります。
信頼性管理マネージャの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)、または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、左側の一覧から「信頼性管理マネージャ」を選択します。
2. 「対象の文書」で、信頼済み文書と信頼済みでない文書のいずれについてセキュ
リティ権限を表示するかを選択します。
3. 信頼済み文書(または信頼済みでない文書)から他のファイルを開いたり他のア
プリケーションを起動したりできるかどうかを選択します。
4. 「マルチメディアに関する権限の設定」で「マルチメディア操作を許可」を選択
して、メディアクリップの再生を許可します。
5. 特定のマルチメディアプレイヤーの権限の設定を変更するには、リストボックス
でマルチメディアプレイヤーを選択し、「選択したマルチメディアプレイヤーを
実行する権限」で次のいずれかのオプションを選択します。
●
「常に許可」を選択すると、警告を表示させずにプレイヤーを使用できます。
●
「許可しない」を選択すると、プレイヤーを使用できません。
●
「警告を表示」を選択すると、プレイヤーを使用するかどうかの指示を求める
メッセージが表示されます。このオプションを選択すると、選択したプレイヤー
を使用してメディアクリップを再生しようとする際に、信頼済みでない文書を信
頼済み文書の一覧に追加するかどうかを決定できます。
6. メディアの再生オプションを設定するには、次のオプションを必要に応じて選択
します。
●
タイトルバーのないフローティングウィンドウでの再生を許可
●
フローティングウィンドウにタイトルテキストの設定を許可
●
全画面での再生を許可
マルチメディアの環境設定の方法について詳しくは、マルチメディアの環境設定
を参照してください。
アクセシビリティと折り返し
アクセシビリティと Adobe PDF 文書について
折り返し機能の概要と最適化
タグ付き PDF 文書の内容の折り返し表示
PDF 文書のアクセシビリティの確認
アクセシビリティと Adobe PDF 文書について
Adobe Acrobat 7.0 には、大きく 2 種類に区別できるアクセシビリティの機能
(視覚障害や運動障害を持つユーザを支援する各種の機能)があります。一つ目
は、新規および既存の PDF 文書をアクセシブルな文書にするものです。この種
類には、簡単な方法で PDF 文書のアクセシビリティをチェックし、文書にタグ
を追加する機能が含まれます(詳しくは、既存の PDF 文書からアクセシブルな
文書への変更を参照してください)。
さらに、高度な機能を使用すれば、作成者が PDF ファイルの構造を編集して文
書のアクセシビリティや読み上げ順序の問題を修正することもできます(詳しく
は、文書の読み上げ順序のチェックを参照してください)。PDF 文書のアクセシ
ビリティを向上することで、アクセシビリティの法的基準を満たすことができる
と共に、文書の読者層を広げることができます。
もう一方は、視覚障害や運動障害を持つユーザがより簡単に PDF 文書内を移動
して文書を読むためのものです。この種類には以下のような機能があり、多くの
設定はアクセシビリティ設定アシスタントを使用して調整できます(詳しくは、
アクセシビリティ環境設定を参照してください)。
●
●
●
●
●
●
キーボードによるマウス操作の代替(詳しくは、メニューコマンドとナビゲー
ション用のショートカットキーの使用を参照してください)。
支援テクノロジ(スクリーンリーダーや拡大鏡など)のサポート。文書の内容を
音声やブライユ点字に変換します(詳しくは、スクリーンリーダーの使用および
アクセシブルなテキストをブライユ点字プリンタへ出力を参照してください)。
表示設定のカスタマイズ。テキストや画像を見やすく表示します(詳しくは、ハ
イコントラストカラーの使用を参照してください)。
テキストの折り返し。拡大表示や PDA(個人向け携帯情報端末)での表示に使用
します(詳しくは、タグ付き PDF 文書の内容の折り返し表示を参照してくださ
い)。
支援テクノロジを利用できないシステム上での音声機能(詳しくは、読み上げ機
能の使用を参照してください)。
自動スクロールによる文書内の移動。キーボードの操作が必要となる頻度を減ら
します(詳しくは、自動スクロールを参照してください)。
アクセシブルな PDF 文書の作成方法と、Adobe Acrobat のアクセシビリティ機
能を使用して PDF 文書を読む方法について詳しくは、http://www.adobe.co.jp/
products/acrobat/solutionsacc.html を参照してください。
関連項目:
アクセシブルな PDF 文書の構成要素
タグとアクセシビリティの関係について
アクセシブルな PDF 文書の構成要素
アクセシビリティを考慮して Adobe PDF 文書を新規に作成する場合や、既存の
文書をアクセシブルな文書に変更する場合には、次の点に注意してください。
読み上げ順序
スクリーンリーダーまたは音声合成機能を使用してページの内容を正しく読み上
げるには、コンテンツが構造化されている必要があります。PDF 文書にタグを追
加すると、内容が構造化されます。タグによって、見出し、段落、セクション、
表などのエレメントが識別され、ページの適切な読み上げ順序が定義されます
(詳しくは、タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上を参照してくだ
さい)。
文書にタグを追加した後で、読み上げ順序をチェックし、問題があれば
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して修正します(詳しくは、文書の読み上
げ順序のチェックを参照してください)。
画像、フォームフィールドおよびリンクの説明
イラストやグラフ、インタラクティブなフォームフィールドなどをスクリーン
リーダーで読み上げるには、それらを説明する代替テキストを追加する必要があ
ります。また、スクリーンリーダーでは Web リンクも読み上げられますが、リ
ンクの説明として名前を付ければ、わかりやすさが向上します。
視覚障害や学習障害を持つユーザのために、機能を説明する代替テキストやツー
ルヒントをタグ付き PDF 文書に追加できます(詳しくは、図の代替テキストの
確認と追加およびPDF フォームをアクセシビリティ可能にするを参照してくださ
い)。
注意:スキャナを使用して紙のページから作成した PDF 文書は、そのままの状
態ではアクセシブルではありません。文書が文字ではなく画像として認識されて
いるので、タグを追加して論理構造化したり、読み上げ順序を設定したりできま
せん。
スキャナを使用して作成した PDF 文書のテキストを検索可能テキストに変換す
るには、スキャンした画像のみのページから検索可能テキストへの変換を参照し
てください。Adobe Paper Capture について詳しくは、www.adobe.co.jp を参
照してください。
ナビゲーション
PDF 文書のナビゲーション支援機能(リンク、しおり、見出し、目次など)を使
用すると、文書内の目的の場所へと直接に移動できます。しおりは特に有用性が
高く、また、文書の見出しから作成できます(詳しくは、しおりの作成およびリ
ンクの作成を参照してください)。
文書の言語
完全チェック機能を実行すると、文書の言語を指定していない場合にエラーが発
生します(詳しくは、タグへの補足情報の追加を参照してください)。
セキュリティ
PDF 文書のアクセシビリティを維持しつつ、ユーザによる印刷、コピー、抽出、
注釈、テキストの編集を制限することができます。追加のセキュリティ機能を適
用した PDF 文書をスクリーンリーダーの読み上げの対応は、文書のプロパティ
でセキュリティ方法を選択するときに、低レベルまたは高レベルの暗号化を指定
します。
暗号化レベルの低いセキュリティを指定した場合は、パスワードによるセキュリ
ティ - 設定ダイアログボックスで「テキスト、画像、およびその他の内容のコ
ピーとアクセシビリティを有効にする」を選択します。暗号化レベルの高いセ
キュリティを指定した場合は、「スクリーンリーダーデバイスのテキストアクセ
スを有効にする」を選択します(詳しくは、パスワードによるセキュリティオプ
ションを参照してください)。
タグとアクセシビリティの関係について
PDF 文書のアクセシビリティの精度を高めるには、文書にタグを追加する必要が
あります。タグ付けによって、論理構造ツリーと呼ばれる内部構造が文書に追加
されます。論理構造ツリーは、文書のコンテンツ(タイトルページ、章、セク
ション、サブセクションなど)がどのように構成されているかを表す情報です。
これによって PDF 文書の外観は変化しませんが、読み上げ順序が正確になり、
文書内の移動もしやすくなります。特に、長く複雑な構成の文書になるほど論理
構造ツリーの必要性は高まります。
論理構造ツリーがあれば、障害で文書を視覚的に見ることができない、または視
覚的に理解できないユーザでも、支援テクノロジを使用して文書のコンテンツに
高い精度でアクセスできます。ほとんどの支援テクノロジは、論理構造ツリーの
情報を頼りにして、コンテンツや画像の意味を音声などの代替形式で伝えます。
タグ付けされていない文書にはその構造がないので、環境設定で指定された読み
上げ順序に基づいて Acrobat が文書の構造を推測せざるを得ません。この方法で
は高い精度を得ることができず、ページ内の項目が正しい順序で読み上げられな
い場合や、まったく読み上げられない場合が多くなります。
Acrobat で PDF 文書を作成すると、多くの場合にはタグ付けが行われます。タ
グ付き PDF 文書であるかどうかは文書のプロパティで確認できます(詳しく
は、タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上を参照してください)。
注意:論理構造ツリーは、ナビゲーションパネルウィンドウのタグパネルに表示
されます。このパネルには文書のコンテンツが、複数の階層にネストされたペー
ジ要素として表示されます。
「タグ」タブの論理構造ツリー
注意:PDF タグは、HTML タグや XML タグと似た概念ですが、異なる点もあり
ます。基本的なタグの概念について詳しくは、書店、図書館または Web で入手
できる多数の参考文献および関連書籍を参照してください。
折り返し機能の概要と最適化
PDF 文書をハンドヘルドデバイスや狭いディスプレイに表示する場合や、通常のモニタで
も高い倍率で拡大表示する場合は、テキストを折り返し表示すると、1 行ずつ左右にスク
ロールせずに文書を読むことができます。折り返しコマンドは文書を読みやすくするための
機能です。折り返し表示された文書を印刷または保存することはできません。
PDF 文書の内容には、折り返し表示が可能な部分と、そうでない部分があります。ほとん
どの場合は、読み取り可能なテキストのみ折り返し表示が可能です。読み取り可能なテキス
トとは、アーティクル、段落、テーブル、画像、書式設定されたリストなどです。フォー
ム、注釈、電子署名フィールド、およびページ装飾(ページ番号、ヘッダ、フッタなど)
は、折り返し表示されないテキストです。読み取り可能なテキストとフォームフィールドま
たは電子署名フィールドが同じページに含まれる場合、そのページは折り返し表示されませ
ん。縦書きのテキストは、折り返し表示では横書きになります。
PDF 文書の作成者は、文書をタグ付けすることで折り返し表示用に最適化できます。タグ
付けされていれば、複数のブロックに分かれたテキストが正しく折り返され、内容が適切な
順序で表示されるので、複数のページや段にまたがるアーティクルに他の内容が割り込むこ
とがなく、読者がスムーズに読み進むことができます(詳しくは、タグ付き PDF 文書によ
るアクセシビリティの向上を参照してください)。
タグ付けしても PDF 文書の折り返しが意図したとおりに行われない場合は、PDF ファイル
のコンテンツの順序に矛盾があるか、タグ付け処理自体が原因である可能性があります。単
語のハイフネーションが適切に接続されないという単純な問題の場合は、特殊文字を挿入し
て解決できます。それ以外の場合は、「コンテンツ」タブを使用して折り返し表示に関する
問題を修正します(詳しくは、「コンテンツ」タブの使用を参照してください)。
見出しおよび段組(左)と、それらが論理的に正しく処理された折り返し表示(右)
タグ付き PDF 文書の内容の折り返し表示
タグ付き PDF 文書は、一度に 1 ページずつ、文書ウィンドウに折り返し表示さ
れます。折り返し表示された状態で文書を保存または印刷することはできませ
ん。
注意:PDF ファイルをハンドヘルドデバイスにダウンロードするには Adobe
Reader for Palm OS が必要です。Adobe Reader for Palm OS は、2 つのコン
ポーネントで構成されています。1 つはデスクトッププログラムで、これはユー
ザがコンピュータ上にインストールします。もう 1 つはハンドヘルドデバイスの
リーダーアプリケーションで、これはコンピュータとハンドヘルドデバイスを同
期すると自動的にインストールされます。
タグ付き PDF 文書を折り返し表示するには:
1. ステータスバー、または表示/ページレイアウトのサブメニューから、「単一
ページ」または「連続ページ」を選択します。
2. 表示/折り返しを選択します。
3. 標準的なモニタを使用している場合は、見やすい倍率で拡大表示します。
折り返し表示を解除するには:
ナビゲーションツールバーまたはツールバーメニューで、100% 表示ボタン、全
体表示ボタンまたは幅に合わせるボタンのいずれかをクリックするか、該当する
コマンドを表示メニューから選択します。
PDF 文書のアクセシビリティの確認
作成した PDF 文書の配布に際しては、必ず事前にアクセシビリティを確認する
ことをお勧めします。クイックチェック機能を使用すると、PDF 文書の構造とタ
グをすばやく調べ、アクセシブルな文書として必要な情報が含まれているかどう
かを確認できます。また、文書にアクセスできないような保護が設定されている
かどうか、文書がスキャンした画像かどうかも確認できます。スキャンした画像
はアクセシブルではありません。クイックチェックでは、アクセシビリティに関
する問題が検出されると、その内容が簡潔なメッセージで表示されます。
アクセシビリティに関する問題の詳細なレポートと修正のアドバイスの一覧を作
成する場合は、完全チェックを実行します。対象を特定のアクセシビリティ要素
(例:画像の説明)に限定してチェックすることも、デフォルト設定を使用して
包括的なレポートを作成することもできます。
デフォルト設定を使用して完全チェックを実行すると、エラーとそれを修正する
ためのアドバイスを一覧表示したレポートが使い方パネルに表示されます。完全
チェック機能では、文書の内容のうち重要な部分と重要でない部分は区別されま
せん。そのため、作成されたレポートには、読みやすさに影響しない問題も表示
される場合があります。レポートのすべての項目を検討して、どの問題を修正す
る必要があるかを判断してください。完全チェック後に作成されるレポートは、
チェック対象の PDF 文書と同じ名前の HTML 形式ファイルとして保存されるの
で、後で参照することができます。
注意:完全なアクセシビリティチェックには時間がかかることがあります。途中
で中断するには Esc キーを押します。アクセシビリティの完全チェックダイアロ
グボックスで少ないページ範囲を対象に指定すると、短時間でチェックできま
す。
クイックチェックを使用して PDF 文書のアクセシビリティを確認するには:
アドバンスト/アクセシビリティ/クイックチェックを選択します。
注意:文書が構造化されていない場合は、読み上げ順序の環境設定を変更するよ
う促すメッセージが表示されることがあります(詳しくは、読み方の環境設定を
参照してください)。
完全チェックを使用して PDF 文書のアクセシビリティを確認するには:
1. アドバンスト/アクセシビリティ/完全チェックを選択します。
2. 「アクセシビリティレポートを作成」を選択し、「参照」をクリックしてレポー
トの保存先を選択します。
3. アクセシビリティチェックをかける対象ページを指定します。レポートを PDF
文書内に注釈として表示するには、「文書に注釈を作成」を選択します。
4. 「チェックするオプション」を必要に応じて選択し、「チェック開始」をクリッ
クします。
使い方パネルにレポートが開き、問題の一覧と問題箇所へのリンクが表示されま
す。
注意:エラーは手動で修正する必要があります(詳しくは、タグの修正を参照し
てください)。
完全チェックのアクセシビリティレポートを再び表示するには:
1. アドバンスト/アクセシビリティ/アクセシビリティレポートを開くを選択しま
す。
2. HTML ファイルを選択して、「開く」をクリックします。使い方パネルにレポー
トが表示されます。
3. 使い方パネルでリンクをクリックすると、文書ウィンドウに表示される PDF 文
書内の該当する箇所がハイライト表示されます。
注意: 対象の PDF 文書と一緒にアクセシビリティレポートを再表示するには、
両方のファイルが完全チェックコマンドを実行したときと同じフォルダに保存さ
れている必要があります。
アクセシブルな PDF 文書の作成
既存の PDF 文書からアクセシブルな文書への変更
Web ページからのタグ付き PDF の作成
文書作成アプリケーションからのタグ付き PDF の作成
既存の PDF 文書からアクセシブルな文書への変更
Adobe Acrobat で PDF 文書にタグを追加することによって、文書のアクセシビ
リティが向上します。タグを含まない PDF 文書の場合でも、Adobe Reader お
よび Acrobat は、文書を読み上げたり、折り返し表示したりするときに自動的に
タグを設定しますが、期待どおりの結果が得られるとは限りません。タグ付き
PDF 文書では、文書に論理構造ツリーが含まれるため、内容を適切な順序でスク
リーンリーダーに渡すことができます。これによって文書内のナビゲーションが
容易になり、内容が理解しやすくなります(詳しくは、タグ付き PDF 文書によ
るアクセシビリティの向上を参照してください)。できるだけ文書作成アプリ
ケーションで文書を作成する時に、文書にタグを追加してください(詳しくは、
文書作成アプリケーションからのタグ付き PDF の作成を参照してください)。
文書にタグを追加したら、TouchUp 読み上げ順序ツールを使用してページの読
み上げ順序をチェックし、スクリーンリーダーやその他の支援テクノロジを使用
する場合に、ページが正しい順序で読み上げられ、適切に折り返し表示されるか
どうかを確認します。さらに TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、タグ付
き PDF 文書のタグを修正し、非テキストエレメントに代替テキストの説明を追
加して、アクセシブルなエレメントにします。フォームフィールドのアクセシビ
リティを高めるには、オブジェクト選択ツールを使用して説明を追加します。追
加された説明はツールヒントとしても使用されます(詳しくは、PDF フォームを
アクセシビリティ可能にするを参照してください)。表の構造が正しく認識され
ないなどの複雑な問題を修正するには、「タグ」タブを使用します。アクセシブ
ルな PDF 文書の作成方法について詳しくは、http://www.adobe.co.jp/
products/acrobat/solutionsacc.html を参照してください。
関連項目:
タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上
タグの追加結果の確認
タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上
スクリーンリーダーによる読み上げが可能、またはハンドヘルドデバイスの画面
に適切に折り返し表示される PDF 文書を作成するには、文書作成アプリケー
ションで文書を作成するときに、タグ付きの文書を作成するのが最適な方法で
す。PDF 文書にタグを含まれていない場合でも、Adobe Acrobat でタグを追加
することができます。タグ付け機能では、不規則な段組み、箇条書き、複数の段
組みにまたがる見出し、テキストと重なる画像、色付きの背景なども含め PDF
文書のほとんどのエレメントを識別し、タグを追加できます。
入力可能な PDF フォームや情報を伝える画像が文書に含まれている場合は、こ
れらを説明する代替テキストを追加して、PDF フォームや画像をアクセシブルに
する必要があります(詳しくは、PDF フォームをアクセシビリティ可能にするお
よびページ装飾および要素の削除を参照してください)。
既存の PDF 文書にタグを追加するには:
1. PDF 文書を開きます。
2. アドバンスト/アクセシビリティ/文書にタグを追加を選択します。
処理が終了すると、PDF 文書にタグが追加され、使い方パネルにレポートが表示
されます(詳しくは、タグの追加結果の確認を参照してください)。
タグの追加結果の確認
PDF ファイルにタグを追加すると、信頼性ログレポートが作成され、使い方パネルに
表示されます。このレポートには、アクセシビリティに関する問題と問題を修正するた
めのアドバイスが表示されます。Acrobat では、ページ要素の大半を適切な順序で認識
してタグ付けしますが、複雑なレイアウトやきわめてまれなエレメントを含むページで
は正しくタグ付けされない場合があります。そのような場合は、修正が必要です(詳し
くは、タグの修正を参照してください)。PDF 文書内で直接、問題をチェックし、ど
のような修正が必要かを確認することをお勧めします。例えば作成されたレポートに、
文書の背景のデザインエレメントにアクセシブルな情報がないので、このエレメントを
説明する代替テキストを加える必要がある、と表示される場合があります。レポートに
表示された各エラーのリンクをクリックすると、PDF 文書内の該当する箇所へ移動で
きます。TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、問題を修正します(詳しくは、
TouchUp 読み上げ順序ツールの使用を参照してください)。
信頼性ログレポートは一時ファイルなので、保存できません。文書のアクセシビリティ
を確認するためのレポートを作成するには、完全チェック機能を使用します(詳しく
は、PDF 文書のアクセシビリティの確認を参照してください)。
レポートに表示されるリンクを使用して、タグ付け処理で発生した問題を確認します。
Web ページからのタグ付き PDF の作成
Web ページを PDF に変換するときに、タグ付き PDF ファイルを Acrobat で作
成することもできます(詳しくは、Internet Explorer での Web ページの変換
(Windows)を参照してください)。
Web ページからタグ付き PDF ファイルを作成するには:
1. Acrobat で、ファイル/PDF の作成/Web ページを選択します。
2. 「URL」に、Web ページのアドレスを入力します。または、目的の Web ページ
に移動します。
3. 「設定」をクリックします。
4. 「一般」タブで、「PDF タグを作成」(Windows)または「PDF タグの追加」
(Macintosh)を選択して「OK」をクリックします。
5. 必要に応じてその他のオプションを選択して、「作成」をクリックします。
文書作成アプリケーションからのタグ付き PDF の作成
通常、タグ付き PDF ファイルを作成するには、Adobe® FrameMaker®、
Adobe InDesign、Microsoft Word などの文書作成アプリケーションを使用しま
す。一般的に、文書作成アプリケーションでタグ付き文書を作成する方が、
Adobe Acrobat でタグを追加するよりも良い結果が得られます。
Microsoft Excel、PowerPoint および Word でタグ付き PDF ファイルを作成す
るには、PDFMaker で変換設定を指定します(詳しくは、PDF 変換設定につい
て(Microsoft Office ファイル)を参照してください)。
Acrobat で文書のプロパティを表示すると、タグ付き PDF 文書であるかどうか
を確認できます。
タグ付き Adobe PDF 文書の構造の編集
文書の読み上げ順序のチェック
タグの修正
図の代替テキストの確認と追加
ページコンテンツのハイライト表示領域の新規作成
表に関する作業
文書の読み上げ順序のチェック
「文書にタグを追加」コマンドを使用すると、ページ構造が分析され、ページの
内容の役割と順序が決定されます。ページ構造が分析されると、ページコンテン
ツの折り返し順序およびスクリーンリーダーや読み上げ機能での読み上げ順序を
示す論理構造ツリーが文書に追加されます。
ページレイアウトが複雑で、近接する段組、規則的に整列されていないテキス
ト、インタラクティブでないフォーム、境界線のないテーブルなどが含まれる場
合、ページの構造を認識することは困難です。このようなページをタグ付けする
と、要素が間違って結合される場合やタグの順序が不適切になる場合があり、そ
の結果、PDF 文書の折り返し処理と読み上げ順序に問題が生じることがありま
す。
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用すると、タグ付き PDF 文書の読み上げ順序
をすばやく確認できます。このツールは、画像に代替テキストを追加する場合
や、信頼性ログレポートに表示されるさまざまなタグ付けの問題を修正する場合
にも使用できます。信頼性ログレポートは、Acrobat で PDF 文書にタグを追加
するときに作成されます(詳しくは、タグの追加結果の確認およびタグの修正を
参照してください)。サブ構造レベルのタグに対する詳細な編集操作が必要な場
合や、テーブルに詳細なタグ付けを行う場合は、「タグ」タブを使用します(詳
しくは、タグの使用を参照してください)。
関連項目:
TouchUp 読み上げ順序ツールの使用
TouchUp 読み上げ順序オプション
読み上げ順序に関する問題の特定と修正
TouchUp 読み上げ順序ツールの使用
TouchUp 読み上げ順序ツールでは、タグ付き PDF 文書の読み上げ順序を確認お
よび調整できます。TouchUp 読み上げ順序ツールを選択すると、ダイアログ
ボックスが開き、ページの内容の順序を示すオーバーレイハイライトが表示され
ます。個々のハイライト表示領域は、番号付きで不透明なグレーまたは色付きの
ブロックで強調表示されます。番号は、その領域がページ内で読み上げられる順
番を示します。ページの読み上げ順序を確認した後は、必要に応じて、タグ付け
に関するさらに細かい問題も修正できます(詳しくは、タグの修正を参照してく
ださい)。
TouchUp 読み上げ順序ダイアログボックスA. タグ付けボタン B. ハイライト表示オプ
ションC. 構造表示オプション:「ページ構造をクリア」、「順序パネルを表示」D.
TouchUp 読み上げ順序ツール
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用してページコンテンツの順序を表示するには:
1. 次のいずれかを実行して、TouchUp 読み上げ順序ツールを選択します。
●
アドバンスト/アクセシビリティ/TouchUp 読み上げ順序を選択します。
●
ツール/高度な編集/TouchUp 読み上げ順序ツールを選択します。
●
高度な編集ツールバーで TouchUp 読み上げ順序ツール
をクリックします。
TouchUp 読み上げ順序ダイアログボックスが開き、ポインタが十字
ます。
に変わり
2. TouchUp 読み上げ順序ダイアログボックスで、「ページコンテンツの順序を表
示」を選択します。
3. 必要に応じて、色のサンプルボックスをクリックし、ハイライト表示の色を表示
されるカラーピッカーから選択します。
4. 表や図をハイライト表示し、図の代替テキストを表示するには、「図表を表示」
を選択します(詳しくは、図表のハイライト表示領域の確認を参照してくださ
い)。
TouchUp 読み上げ順序ツールを閉じるには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
TouchUp 読み上げ順序ダイアログボックスで「閉じる」をクリックします。
アドバンスト/アクセシビリティ/TouchUp 読み上げ順序を選択解除します。
TouchUp 読み上げ順序オプション
TouchUp 読み上げ順序オプションは、ダイアログボックスで設定するか、ハイ
ライト表示領域で右クリック(Windows)または Control キーを押しながらク
リック(Macintosh)して表示されるポップアップメニューで設定するか、また
は「順序」タブのオプションメニューで設定します。TouchUp 読み上げ順序
ツールには次のオプションがあります。
テキスト
現在の選択範囲をテキストとしてタグ付けします。
図
現在の選択範囲を図としてタグ付けします。図タグ内のテキストは画像の一部と
して定義され、スクリーンリーダーで読み上げられません。
フォームフィールド
現在の選択範囲をフォームフィールドとしてタグ付けします(アクセシブルな
フォームフィールドにするには、PDF フォームをアクセシビリティ可能にするを
参照してください)。
図 / キャプション
選択した図とキャプションを 1 つのタグでタグ付けします。このタグ内のテキス
トはキャプションとして定義されます。キャプションと写真を一緒にタグ付けす
ると、誤ってキャプションが隣接するテキストブロックに追加されるのを防ぐこ
とができます。図には代替テキストが必要となる場合があります。
見出し 1、見出し 2、見出し 3
現在の選択範囲を、レベル 1、レベル 2 またはレベル 3 の見出しとしてタグ付け
します。ユーザが文書内を移動しやすいように、見出しタグをしおりに変換でき
ます(詳しくは、しおりの作成を参照してください)。
表
ヘッダ、列および行の位置を判定するために選択範囲を分析した後、表としてタ
グ付けします。
セル
現在の選択範囲を表のセルまたは表ヘッダのセルとしてタグ付けします。不適切
に分割されたセルを結合するには、このオプションを使用します。
数式
現在の選択範囲を数式としてタグ付けします。音声認識ソフトウェアでは、数式
タグを通常のタグとは異なる方法で処理する場合があるので、数式を説明する代
替テキストを追加することをお勧めします。
背景
現在の選択範囲を背景要素またはページ装飾としてタグ付けし、タグのツリー構
造から除外します。タグのツリー構造に含まれない項目は、折り返し表示される
文書に表示されず、スクリーンリーダーで読み上げられません。
ページコンテンツの順序を表示
コンテンツ要素を、読み上げ順序を示す番号と共にハイライト表示します。色の
サンプルボックスをクリックし、カラーピッカーでハイライト表示の色を選択で
きます。
表のセルを表示
表のセルのコンテンツを個々にハイライト表示します。色のサンプルボックスを
クリックし、カラーピッカーでハイライト表示の色を選択できます。
図表を表示
表と図に取り消し線ボックスのアウトラインを表示します。要素に代替テキスト
が含まれるかどうかもボックスに表示します。色のサンプルボックスをクリック
し、カラーピッカーでボックスの色を選択できます。
ページ構造をクリア
ページからタグ構造を削除します。このオプションは、既存の構造に問題が多い
場合、最初からやり直して新しい構造を作成するために使用します。
順序パネルを表示
順序パネルを開いて、ハイライト表示されたコンテンツの順序を変更します。
代替テキストを編集
ハイライト表示された図を右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)して表示されるコンテキストメニューから選択でき
ます。図のプロパティに説明となるテキストを追加および編集します。追加され
たテキストはスクリーンリーダーやその他の支援テクノロジで読み上げられま
す。
フォームフィールドテキストを編集
フォームフィールドを右クリック(Windows)または Control キーを押しながら
クリック(Macintosh)して表示されるコンテキストメニューから選択できま
す。フォームフィールドのプロパティにツールヒントのテキストを追加および編
集します。追加されたテキストはスクリーンリーダーやその他の支援テクノロジ
で読み上げられます。
読み上げ順序に関する問題の特定と修正
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用することによって、読み上げ順序に関する
問題を簡単に発見できます。ページコンテンツの隣接する各セクションが個別の
領域としてハイライト表示され、読み上げ順序に従って番号付けされます。各領
域内では、テキストは左から右、上から下の順に並びます(この順序は
「TouchUp の環境設定」で変更できます)。1 つのハイライト表示領域内に、2
段組や通常の読み進め方と異なるテキストがある場合は、順序を変更できるよう
に領域を分割します。ハイライト表示領域は長方形なので、互いに重なり合って
見えることがあります。特に、ページコンテンツの形状が不規則な場合はよく発
生します。これは、ページコンテンツが重なり合っている場合や、1 つのコンテ
ンツが 2 つのハイライト表示領域に属している場合を除き、読み上げ順序の問題
を示すものではありません。ページコンテンツは、複数のハイライト表示領域に
属すことはできません。
ハイライト表示領域の読み上げ順序を変更するには、「順序」タブで該当する項
目を移動して順序を変更するか、文書ウィンドウ内のハイライト領域をページ上
でドラッグします。ページ上でハイライト表示領域の順序を変更することによっ
て、図の説明やキャプションを、テキスト内で言及されるタイミングに合わせて
読み上げることができます。ハイライト表示領域の順序を変更することで、PDF
文書の実際の外観を変更することなく、読み上げ順序を変更できます。
読み上げ順序の問題を特定するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで
「ページコンテンツの順序を表示」を選択します。
注意:文書内にハイライト表示された領域がない場合、その文書にタグは含まれ
ていません。タグを追加するには、タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティ
の向上を参照してください。
2. ハイライト表示領域内のテキストの読み上げ順序を確認します。必要に応じて
「ズームイン」ボタンを使用してページを拡大表示してください。ハイライト表
示領域内のページコンテンツの順序を変更する必要がある場合は、ハイライト表
示領域へのコンテンツの追加と削除を参照してください。
3. すべてのハイライト表示領域が適切に番号付けされているか確認します。正しく
読み進められる順序で領域の番号が付けられていない場合は、「順序」タブで順
番を変更します。
「順序パネルを表示」をクリックし、「順序」タブで個々のコンテンツ(角
かっこ [ ] 内に番号を表示)を選択すると、文書ウィンドウで該当する領域がハ
イライト表示されます。ページ上では見えにくい領域や場所がわからない領域を
見つけることができます。
「順序」タブで読み上げ順序を変更するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで「順
序パネルを表示」を選択します。
2. 「順序」タブで、文書ウィンドウに表示されるハイライト表示領域の一覧を確認
します。
3. ハイライト表示領域のコンテナアイコンを選択して、新しい位置へドラッグしま
す。ドラッグすると、移動先として指定できる場所に線が表示されます。斜線付
きの円
が表示されるのはタグを移動できない領域です。移動先の場所でド
ラッグを終了すると、ハイライト表示領域の番号が付け直されます。必要に応じ
て、隣接する複数の領域を選択して移動することもできます。
ページ上でドラッグして読み上げ順序を変更するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで
「ページコンテンツの順序を表示」を選択します。
2. 文書ウィンドウ内で、移動するハイライト表示領域の番号の上に十字ポインタ
を置き、読み上げ時の順序として適切な位置へドラッグします。テキスト挿入
がテキスト内の移動先に表示されます。
ポインタ
ハイライト表示領域のドラッグを終了すると、テキスト挿入ポインタが境界線に
なって、下のハイライト表示領域が 2 つの領域に分かれます。すべてのハイライ
ト表示領域の番号が新しい読み上げ順序に付け直されます。
タグの修正
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用すると、タグ付けの問題(支援テクノロジ
による読み上げ処理をスムーズに実行できない可能性がある個所)を修正できま
す。タグ付けが適切でないコンテンツを見つけ、再定義して正しいタグに修正で
きます。例えば、隣接する画像と 1 行のテキストが一緒にタグ付けすることがで
きます。修飾的なページ境界線などが不必要にタグ付けされている場合は、その
コンテンツを論理構造から削除できます。科学的な公式や数式の個々の記号が図
としてタグ付けされている場合は、式全体を選択して数式として定義します。
関連項目:
ハイライト表示領域のタグの変更
ハイライト表示領域へのコンテンツの追加と削除
図表のハイライト表示領域の確認
ページ装飾および要素の削除
ハイライト表示領域のタグの変更
ページ要素のタグ付けが適切でない場合、ハイライト表示領域のタグの種類を変
更できます。
注意:TouchUp 読み上げ順序ツールには「元に戻す」コマンドがないので、作
業中はファイルを頻繁に保存してください。PDF 文書を最後に保存した状態に戻
すには、ファイル/復帰を選択します。
ハイライト表示領域のタグの種類を変更するには:
1. 高度な編集ツールバーで TouchUp 読み上げ順序ツール
を選択します。
2. TouchUp 読み上げ順序ダイアログボックスで「ページコンテンツの順序を表
示」が選択されていることを確認します。
3. ハイライト表示領域を選択するには、次のいずれかの操作を行います。
●
ドラッグして選択します。
●
ハイライト表示領域の番号をクリックします。
4. そのハイライト表示領域に設定するタグのボタンをクリックします(詳しくは、
TouchUp 読み上げ順序オプションを参照してください)。
ハイライト表示領域へのコンテンツの追加と削除
TouchUp 読み上げ順序ツールでは、ハイライト表示領域の数ができるだけ少なくなるよう
に処理されます。1 つのハイライト表示領域内でコンテンツの順序が正しくない場合は、
領域を分割して順序を変更する必要があります。本来は追加するタグの種類が異なる、関
連性のないページコンテンツでも、隣接しているために同じハイライト表示領域に含まれ
ることがあります。また、場合によってはページコンテンツの一部が関連する要素から切
り離されることもあります。これはページコンテンツの形状が四角形の領域に収まらない
場合によく発生します。そうした場合には、TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、コ
ンテンツを領域に追加、領域から削除、または順序を変更するために領域を分割します。
ハイライト表示領域を選択(右上)、選択範囲からテキストを削除(左下)、選択範囲にテキスト
を追加(右下)
ハイライト表示領域へコンテンツを追加または削除するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで「ページコンテ
ンツの順序を表示」を選択します。
2. 文書ウィンドウでハイライト表示領域を選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
現在の選択範囲にコンテンツを追加するには、追加するコンテンツを Shift キーを押しな
がらクリックします。プラス記号(+)が付いたポインタ
に変わります。
●
現在の選択範囲からコンテンツを削除するには、削除するコンテンツを Ctrl キー
(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらクリックします。マイ
ナス記号(-)が付いたポインタ
に変わります。
4. そのハイライト表示領域に最終的に定義するタグのボタンをクリックします(詳しくは、
TouchUp 読み上げ順序オプションを参照してください)。
1 つのハイライト表示領域を 2 つに分割するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、ダイアログボックスで「ページコンテンツの順序
を表示」を選択します。
2. 文書ウィンドウで、作成する最初の領域の境界線に近い場所の少量のコンテンツをドラッ
グして選択します。
3. ダイアログボックスで適したカテゴリのボタンをクリックします。ハイライト表示領域が
2 つの領域に分かれ、それぞれに番号が付きます。
4. 読み上げ順序を修正する必要がある場合は、「順序パネルを表示」をクリックし、「順
序」タブで、順序を変更するハイライト表示領域をドラッグして正しい位置へ移動します
(詳しくは、読み上げ順序に関する問題の特定と修正を参照してください)。
5. 手順 4 で作成した最初のコンテンツ領域を、背景として定義した領域まで含めてドラッグ
して選択します。ダイアログボックスでタグの種類のボタンをクリックし、タグを設定し
ます。
図表のハイライト表示領域の確認
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、図や表のタグ付け結果を確認および
修正できます。支援テクノロジによる読み上げを正しく実行するための代替テキ
ストが図に含まれているかどうか、また、代替テキストが必要かどうかを判定で
きます。図のタグでは、文書全体に対して図の画像コンテンツが持つ意味(例:
グラフ、説明用の写真など)がわかるようにすることが理想的です。読み上げに
適さない背景要素が図としてタグ付けされている場合は、背景として再定義する
必要があります。
表のタグを表示することで、列、行、セルが正しく識別されているか確認できま
す。境界線や罫線が明確に定義されていない表では、正しくタグ付けされず、隣
接するページ要素を含むことが多くなります。表が適切にタグ付けされなかった
場合は、選択して再定義するか、各セルにタグを作成して、結合されているセル
を分割します(詳しくは、タグの修正を参照してください)。表のタグ付けに関
する複雑な問題の解決と、代替テキストの追加には、「タグ」タブを使用します
(詳しくは、タグの使用を参照してください)。
図のタグを確認および修正するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで「図
表を表示」を選択します。
2. 必要に応じて次の操作を行います。
●
図が図としてタグ付けされていない場合、タグ付けする領域を選択し、ダイアロ
グボックスで「図」または「図 / キャプション」をクリックします。
●
誤って図と結合したテキストを除外するには、テキストをドラッグして選択し、
ダイアログボックスで「テキスト」をクリックします。
●
図に関連するキャプションを含めるには、図とキャプションを選択し、ダイアロ
グボックスで「図 / キャプション」をクリックします。
●
図の代替テキストを追加するには、図の代替テキストの確認と追加を参照してく
ださい。
表のタグを確認および修正するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで「図
表を表示」を選択します。
2. 「表のセルを表示」を選択して、セルが正しくタグ付けされているか確認しま
す。
3. 必要に応じて次の操作を行います。
●
表が表としてタグ付けされていない場合や、表のハイライト領域に表のコンテン
ツが含まれないか、表以外のコンテンツを含む場合は、文書ウィンドウで表全体
をドラッグして選択し、ダイアログボックスで「表」ボタンをクリックします。
●
表のセルが 2 つ以上のハイライト表示領域に分割されている場合や、セルが不適
切に結合されている場合は、1 つのセル領域を選択し、ダイアログボックスで
「セル」ボタンをクリックします。必要に応じて手順を繰り返します。
●
表に代替テキストを追加します。詳しくは、タグへの補足情報の追加を参照して
ください。
ページ装飾および要素の削除
Acrobat で PDF 文書にタグ付けするとき、重要な情報を含む図と装飾的なペー
ジ要素が適切に区別されない場合があります。装飾的な境界線、線、背景要素な
どはレイアウトの視覚的効果を高めるためのもので、ページの論理構造には不必
要なので、削除する必要があります。Acrobat によるタグ付けでは、ページ装飾
やページ要素に図のタグが誤って追加される場合があります。ページ装飾や不要
なページ要素を背景タグとして再定義することで、それらをタグ構造から除外で
きます。また、テキスト内に出現するグラフィック文字(省略記号やドロップ
キャップなど)も、本来のテキストブロックに含まれずに図としてタグ付けされ
る場合があります。
ページ要素を削除するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで
「ページコンテンツの順序を表示」を選択します。
2. ダイアログボックスで「図表を表示」を選択します。
3. 次のいずれかを実行して、ページ要素を削除します。
●
文書ウィンドウでページ要素を選択し、ダイアログボックスで「背景」をクリッ
クします。
●
「順序」タブでページ要素を選択し、Delete キーを押します。
図の代替テキストの確認と追加
重要な情報を持つグラフィック要素をスクリーンリーダーで読み上げるには、そ
の内容を説明するテキストを追加する必要があります。図やマルチメディアは、
タグのプロパティに代替テキストを追加しない限りスクリーンリーダーでは認識
されず、読み上げられません。テキスト要素に代替テキストを追加した場合は、
代替テキストだけが読み上げられ、実際のテキストは読み上げられません。
表の内容を説明する代替テキストを追加するには、「タグ」タブを使用します
(詳しくは、タグへの補足情報の追加を参照してください)。フォームフィール
ドに手順の説明を追加するには、PDF フォームをアクセシビリティ可能にするを
参照してください。または「フォームフィールドテキストを編集」オプションを
使用します(詳しくは、TouchUp 読み上げ順序オプションを参照してくださ
い)。
図に代替テキストを追加するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択します。
2. ダイアログボックスで「図表を表示」を選択します。
3. 図を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、コンテキストメニューの「代替テキストを編集」を選択しま
す。
4. 代替テキストを編集ダイアログボックスで、図の説明を新しく入力するか既存の
説明を編集し、「OK」をクリックします。
ページコンテンツのハイライト表示領域の新規作成
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、タグ付けされていない PDF 文書にタ
グを作成したり、既存の構造に新しいタグを追加したりできます。ただし、手動
でタグを追加する場合、「文書にタグを追加」コマンドと同等レベルの詳細なタ
グ構造(段落、箇条書き、番号付きリスト、改行、ハイフンなど)を作成するこ
とはできません。既存の構造のクリアは、手動でタグ付けする以外に方法がない
ことが確実な場合にのみ実行してください(詳しくは、タグ付き PDF 文書によ
るアクセシビリティの向上を参照してください)。
ページコンテンツのタグ付け領域を新規作成するには:
1. 文書ウィンドウで TouchUp 読み上げ順序ツールを使用し、1 種類のコンテンツ
(テキストブロックなど)を含む領域をページ上でドラッグして選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
現在の選択範囲にページコンテンツをさらに追加するには、Shift キーを押しなが
らドラッグします。
●
現在の選択範囲からページコンテンツを削除するには、Ctrl キー(Windows)ま
たは Command キー(Macintosh)を押しながらドラッグします。
3. ダイアログボックスで、適切なボタンをクリックしてタグの種類を指定します
(詳しくは、TouchUp 読み上げ順序オプションを参照してください)。
4. 必要に応じて、手順 1 ∼ 3 を繰り返し、すべてのページコンテンツをタグ付けし
ます。
関連項目:
見出しの作成
図の作成
ページのタグ付けのやり直し
見出しの作成
読者が文書内をスムーズに移動して必要な情報を見つけられるようにするには、
見出しをタグ付けし、コンテンツの階層構造がわかるように適切なレベルに配置
します。その後、見出しタグをしおりに変換します(詳しくは、しおりの作成を
参照してください)。
見出しタグを作成するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、PDF 文書内で見出しのテキストを選択
します。
2. TouchUp 読み上げ順序ダイアログボックスで、適切な見出しタグ(「見出し
1」、「見出し 2」など)を選択します。
図の作成
TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、選択した要素を図として定義できま
す。図として定義した要素には、図の内容を説明する代替テキストを追加できま
す。
タグ付けされている画像に、ユーザにとって有用な情報や説明の必要な情報が含
まれない場合は、タグ付け構造から削除することで、読み上げや折り返し表示の
対象から除外できます(詳しくは、ページ装飾および要素の削除を参照してくだ
さい)。テキストボックス内にある省略文字や装飾的な文字が誤って図としてタ
グ付けされている場合は、テキストボックス全体を選択して「テキスト」ボタン
をクリックすると、図のタグを削除できます。
ページのタグ付けのやり直し
Adobe Acrobat による PDF 文書のタグ付け処理で、過度に複雑で修正が困難な
タグ付け構造が作成された場合は、TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して現
在の構造を削除し、新しい構造に置き換えることができます。文書がほとんどテ
キストのみで構成される場合は、ページ全体を選択してから、見出し、表などの
テキスト以外の要素を削除することで、シンプルなタグ付け構造を作成できま
す。
新しいタグを追加して、タグ付け構造を新規に作成するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで
「ページ構造をクリア」を選択します。
2. 文書ウィンドウでページ要素をドラッグして選択し、ダイアログボックスで、適
切なタグのボタン(「見出し 1」ボタンなど)をクリックしてタグ付けします。
3. ページごとに個々の要素を選択してタグ付けし、文書のすべてのコンテンツにタ
グ付けします。
既存のタグ付け構造を新しい構造に置き換えるには:
注意:この操作は、テキストの段組が 1 段のみのページに適しています。複数段
に組まれたページの場合は、各段を 1 つずつ選択してタグ付けする必要がありま
す。
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択します。
2. 文書ウィンドウでページ全体をドラッグして選択します。テキストとテキスト以
外の両方の要素が選択範囲に含まれます。
3. Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら、図
やキャプションなどのテキスト以外の要素を選択から除外します。ページ内のテ
キストだけが選択された状態になるまで操作を繰り返します。ダイアログボック
スで「テキスト」ボタンをクリックします。
4. 文書ウィンドウでテキスト以外の要素(図、キャプションなど)を選択し、ダイ
アログボックスで適切なボタンをクリックしてタグ付けします。操作を繰り返し
て、すべてのページコンテンツにタグ付けします。
表に関する作業
表はテキストデータや数値データを視覚的に参照しやすい形で示すものなので、
スクリーンリーダーで読み上げる場合は困難な問題が伴います。表のセルの内容
はさまざまで、リストやテキスト段落、フォームフィールド、さらに別の表を含
む複雑なセルもあります。
表のタグ付けで意図したとおりの結果を得るには、元の文書作成アプリケーショ
ンで PDF 文書を作成する際にタグを追加してください(詳しくは、文書作成ア
プリケーションからのタグ付き PDF の作成を参照してください)タグ付けされ
ていない PDF 文書にタグを追加するには、「文書にタグを追加」コマンドを使
用します。このコマンドを使用すると多くの場合は表が適切に認識されますが、
明確な境界線、見出し、列、行を含まない表は適切に認識されないことがありま
す。TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して、表が正しく認識されているか確
認し、問題があれば修正できます(詳しくは、図表のハイライト表示領域の確認
を参照してください)。表や表のセルに特殊な書式を適用するには、「タグ」タ
ブを使用します(詳しくは、タグの使用を参照してください)。
表の要素を表示するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで「図
表を表示」を選択します。
2. 「表のセルを表示」をクリックし、表の行と列が適切に識別されているか確認し
ます。
認識されていない表にタグを追加するには:
1. TouchUp 読み上げ順序ツールを選択し、表示されるダイアログボックスで「図
表を表示」を選択します。
2. 文書ウィンドウで表が正確に認識されていない場合は、表全体をドラッグして選
択し、ダイアログボックスで「表」をクリックします。
3. 「表のセルを表示」をクリックし、表のすべてのセルが個別の要素として認識さ
れているか確認します。
4. セルが個別の要素として表示されない場合は、次のいずれかの操作を行います。
●
結合されたセルがある場合は、TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して単一セ
ル内の領域を選択し、ダイアログボックスで「セル」をクリックします。この操
作を、結合されているすべてのセルで繰り返します。
●
セルがハイライト表示されない場合は、表に標準的でない形式が使用されている
可能性があります。文書作成アプリケーションで表を作成し直してください。
5. 複数の列にまたがるセルが表に含まれる場合は、タグ構造でそのような行に
ColSpan および RowSpan 属性を設定します(詳しくは、表と表のエレメントの
修正を参照してください)。
高度なツールを使用したタグエラーの修正
タグの使用
タグの編集、移動および再定義
「コンテンツ」タブの使用
タグの使用
「タグ」タブでは、タグツリーと呼ばれる PDF 文書の論理構造ツリーでタグを
表示し、編集することができます。「タグ」タブには、読み上げ順序に従って、
タグが階層的に表示されます。この構造の最上位の項目はタグルートです。その
他の項目はタグとタグルートの子です。「タグ」タブでは、エレメントの種類を
山括弧(< >)で囲んで表示します。セクションやアーティクルなどの構造エレメ
ントを含め、すべてのエレメントは、論理構造ツリーに種類別に表示されます。
種類の後にはタイトル、エレメントの内容または説明が表示されます。通常、構
造エレメントはコンテナ(親タグ)として表示されます。コンテナには、複数の
より小さな単位のエレメント(子タグ)が含まれます(タグの種類を示すコード
一覧について詳しくは、http://access.adobe.com を参照してください)。
注意:論理構造について詳しくは、エクスパートユーザ向けの http://partners.
adobe.com/links/acrobat の『PDF Reference, Fifth Edition』(英語)を参照
してください。
タグに関する問題の大半は、Touchup 読み上げ順序ツールを使用して、文書ウィ
ンドウ内で修正できます(タグの修正を参照してください)。しかし、複数言語
の設定を必要とする段落、リスト、セクションなどのサブ構造や表の詳細なタグ
付けについては、「タグ」タブを使用する必要があります。「タグ」タブを使用
して文書に手動でタグを追加するのは、他に適切な手段がない場合のみにしてく
ださい。「文書にタグを追加」コマンドを使用する方が、より詳細に制御しなが
らタグ付けを行うことができます。
「タグ」タブにタグを表示するには:
1. 表示/ナビゲーションタブ/タグを選択します。次に、必要に応じて、フロー
ティングウィンドウからナビゲーションパネルウィンドウへ「タグ」のタブをド
ラッグします。または、ナビゲーションパネルウィンドウで「タグ」タブをク
リックして、論理構造ツリーを表示します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
セクションを展開するには、タグルートの横のプラス記号(+)(Windows)ま
たは三角矢印(Macintosh)をクリックします。
●
論理構造ツリー内のすべてのタグを表示するには、Ctrl キーを押しながらタグ
ルートの横のプラス記号(+)(Windows)、または Option キーを押しながら
タグルートの横の三角矢印(Macintosh)をクリックします。
タグの編集、移動および再定義
タグのタイトルの編集、タグの位置の変更およびエレメントのタグの種類の変更
を行うことができます。すべてのページコンテンツは、タグ付けされているか、
ページ装飾として定義されているか、論理構造ツリーから削除されている必要が
あります(詳しくは、タグタブのオプションを参照してください)。
「タグ」タブの論理構造ツリーA. 図タグ B.画像コンテンツ C.段落タグ
タグのタイトルを編集するには:
1. 「タグ」タブで、編集する論理構造のセクションを展開します。
2. タイトルを編集するには、次のいずれかの操作を行います。
●
タイトルを編集するタグの種類をダブルクリックし、山括弧で囲まれているタグ
の後にポインタを置いてタイトルを入力します。任意の場所をクリックして編集
モードを終了します。
●
タイトルを編集するタグの種類を選択し、オプションメニューの「プロパティ」
を選択します。「タイトル」ボックスにタイトルを入力し「閉じる」をクリック
します。
タグの種類(山括弧で囲まれたタグ)の後に、入力したタイトルが表示されま
す。
タグを移動するには:
1. 「タグ」タブでタグルートを展開し、すべてのタグを表示します。
2. 移動するタグのアイコン
を選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
タグを上下にドラッグして、新しい位置に移動します。移動可能な場所には、ド
ラッグしたときに線が表示されます。
●
オプションメニューの「切り取り」を選択します。移動したい位置のすぐ上にあ
るタグを選択します。オプションメニューの「貼り付け」を選択すると、選択し
たタグと同じレベルに、切り取ったタグが移動します。オプションメニューの
「子を貼り付け」を選択すると、選択したタグ内にタグが移動します(詳しく
は、タグタブのオプションを参照してください)。
エレメントの種類を変更するには:
1.
2.
3.
4.
「タグ」タブで、変更する論理構造のセクションを展開します。
エレメントを選択します。
オプションメニューの「プロパティ」を選択します。
種類ポップアップメニューで、新しいエレメントの種類を選択し、「閉じる」を
クリックします。
関連項目:
タグタブのオプション
タグへの補足情報の追加
注釈のタグ付け
表と表のエレメントの修正
タグタブのオプション
「タグ」タブでは、オプションメニューを使用するか、論理構造ツリーでタグを
選択して右クリック(Windows)、または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して表示されるコンテキストメニューを使用して、次のオプショ
ンを選択できます。
新規タグ
論理構造ツリー内で、現在選択されている項目の下に新規のタグを作成します。
新規タグの種類とタイトルを指定します。
選択範囲からタグを検索
「タグ」タブ内で、文書ウィンドウで選択したテキストやオブジェクトを含むタ
グを検索します。
選択範囲からタグを作成
論理構造ツリー内で、文書ウィンドウで選択した項目の下に新規のタグを作成し
ます。新規タグの種類とタイトルを指定します。
検索
マークされていない(タグ付けされていない)ページ装飾、コンテンツ、注釈、
リンクを検索します。ページまたは文書のどちらを検索対象とするかを指定した
り、見つかった項目にタグを追加することもできます。
タグをページ装飾に変更
選択したタグをページ装飾に変更し、構造ツリーのタグ付けコンテンツの一覧か
ら除外します。
コンテンツをクリップボードにコピー
選択したタグに含まれるすべてのコンテンツをコピーします。
クラスマップの編集
文書のクラスマップ、またはスタイル辞書を追加、変更および削除できます。ク
ラスマップには各エレメントの属性が格納されます。
ロールマップの編集
文書のロールマップを追加、変更および削除できます。ロールマップを使用する
と、固有に定義されたタグセットを文書に含めることができます。Acrobat であ
らかじめ定義されているタグにカスタムタグをマップすることによって、カスタ
ムタグの識別と編集が容易になります。
注釈作成時にタグを作成
このオプションを選択すると、新規に作成されるすべての注釈とフォームフィー
ルドが、タグツリーで選択したタグエレメントの下に追加されます。既存の注釈
とフォームフィールドはタグツリーに追加されません。ハイライトおよび下線の
注釈は、注釈が適用されるテキストに自動的に関連付けられ、タグ付けされるの
で、このオプションを選択する必要はありません(詳しくは、タグの使用を参照
してください)。
タグ付き PDF
タグ付け文書であることを示すフラグを PDF 文書に設定します。このオプショ
ンの選択を解除すると、フラグが削除されます。
重要:このオプションは、対象の PDF 文書が PDF ガイドラインに適合している
ことを必ずしも示すものではありません。このことを考慮して、慎重に使用して
ください。
コンテンツをハイライト表示
このオプションを選択すると、「タグ」タブでタグを選択したときに、関連付け
られているコンテンツのアウトラインが文書ウィンドウで強調表示されます。
メタデータを表示
選択したタグに関する参照情報を表示する読み取り専用のダイアログボックスを
開きます。
プロパティ
TouchUp のプロパティダイアログボックスが開きます(詳しくは、タグへの補
足情報の追加を参照してください)。
タグへの補足情報の追加
タグ付き PDF 文書の中には、必要な情報をすべて含んでいないために、文書の
内容を柔軟に使用できないものがあります。例えば、文書をスクリーンリーダー
で読み上げるには、図の代替テキスト、デフォルト以外の言語で記述されたテキ
ストに対する辞書プロパティおよび略語の拡張テキストが PDF 文書に含まれて
いなければなりません。各テキストエレメントに適切な言語を指定しておくと、
その文書を別の目的で使用したときに文字が正しく表示されます。また、スペル
チェック時には正しい辞書を使用してチェックが行われます。
「タグ」タブを使用して、タグに代替テキストを追加し、複数の言語を指定でき
ます(必要な言語が 1 つだけの場合は、「文書のプロパティ」で言語を選択して
ください)。TouchUp 読み上げ順序ツールを使用して代替テキストを追加する
こともできます(詳しくは、ページ装飾および要素の削除を参照してくださ
い)。
テキストの言語を指定するには:
1. 「タグ」タブで必要に応じてタグツリーを展開し、エレメントを表示します。
2. テキストエレメントを選択して、オプションメニューから「プロパティ」を選択
します。
3. TouchUp のプロパティダイアログボックスで、「タグ」タブをクリックしま
す。
4. 言語ポップアップメニューから言語を選択し、「閉じる」をクリックします。
注意:エレメントに対して指定した言語は、論理構造ツリーでその下にネストさ
れているすべてのエレメントにも適用されます。
図の代替テキストを追加するには:
1. 表示/ナビゲーションタブ/タグを選択します。
2. 論理構造ツリーを展開し、画像を示す <Figure> タグエレメントを見つけ、選択
します。
タグを簡単に検索するには、文書ウィンドウで TouchUp 読み上げ順序
ツールを使用して図(または図の近くのテキスト)を選択するか、「タグ」タブ
のオプションメニューの「選択範囲からタグを検索」を選択します。
3. 「タグ」タブのオプションメニューの「コンテンツをハイライト表示」を選択し
て、タグに対応する箇所を文書ウィンドウで強調表示します。
4. 「タグ」タブのオプションメニューから「プロパティ」を選択します。
5. TouchUp のプロパティダイアログボックスで、「タグ」タブをクリックしま
す。
6. 「代替テキスト」ボックスに、図に関する説明を入力します。
注意:代替テキストに入力する説明はできるだけ簡潔にします。
図の代替テキストを追加
略語の代替テキストを追加するには:
1. 「タグ」タブで次のいずれかの操作を行って、略語を検索します。
●
必要に応じてタグツリーを展開し、目的の略語を含むエレメントを表示します。
●
TouchUp テキストツールまたはテキスト選択ツールを使用して、文書内で略語
を選択します。次に、オプションメニューの「選択範囲からタグを検索」を選択
して、タグツリー内でテキストを検索します。
2. エレメントのタグを選択して、オプションメニューから「プロパティ」を選択し
ます。
注意:略語にその他のテキストが含まれている場合は、その他のテキストを切り
取り、同じ <Span> 親タグの新しい <Span> 子タグ内に置く必要があります。
3. TouchUp のプロパティダイアログボックスで、「タグ」タブをクリックしま
す。
4. 「代替テキスト」ボックスに、省略されていない用語を入力します。
5. 「閉じる」をクリックします。
子タグを新規作成するには:
1. 「タグ」タブで、子タグを作成するタグツリー内の親ノード(子タグが含まれる
レベルと同レベルのアイコン)を選択します。
2. オプションメニューの「新規タグ」を選択します。
3. 種類ポップアップメニューでタグの種類を選択するか、カスタムタグの種類を入
力し、必要に応じてタグの名前を入力して、「OK」をクリックします。
注釈のタグ付け
注釈を含む PDF 文書にタグを追加する場合、注釈にもタグ付けできます(詳し
くは、タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上を参照してくださ
い)。しかし、既にタグ付けされた PDF 文書に新しく注釈を追加する場合は、
事前に注釈のタグ付けを有効にしていないと、注釈を追加してもタグ付けされま
せん(詳しくは、注釈の追加についてを参照してください)。文書にタグ付けさ
れていない注釈が含まれる場合、「タグ」タブの「検索」オプションを使用して
論理構造ツリー内でタグ付けされていない注釈を検索し、タグを追加することが
できます。
PDF 文書内の注釈のタグ付けを有効にするには:
「タグ」タブで、オプションメニューから「注釈作成時にタグを作成」を選択し
ます。PDF 文書に注釈やマークアップを追加すると、それらは自動的にタグ付け
されます。
タグ付き PDF 文書の注釈にタグを追加するには:
1. 「タグ」タブで、オプションメニューから「検索」を選択します。
2. エレメントを検索ダイアログボックスの検索ポップアップメニューで「タグ付け
されていない注釈」を選択し、「検索」をクリックします。
3. 「種類」フィールドに注釈の種類(例:テキスト)が表示された場合は、「タグ
エレメント」をクリックして新規タグダイアログボックスを開き、種類ポップ
アップメニューで「注釈」を選択して「OK」をクリックします。
4. エレメントを検索ダイアログボックスで「次を検索」をクリックし、すべての注
釈を検索して、タグを追加します。作業を完了したら、「閉じる」をクリックし
ます。
表と表のエレメントの修正
表が正しくタグ付けされているかを確認するには、TouchUp 読み上げ順序ツー
ルを使用します。表のセル内に図とテキストを構造化して含める必要がある場合
は、文書作成アプリケーションで表を作り直してから、アクセシブルな PDF 文
書に変換することをお勧めします。Acrobat を使用して個々のセルにタグを追加
するのは非常に手間がかかります。
表のエレメントに変更を加える前に、TouchUp 読み上げ順序ツールを使用し
て、表が正しくタグ付けされているかどうか確認します(詳しくは、表に関する
作業を参照してください)。
表のエレメントを確認するには:
1. 「タグ」タブでタグルートを展開し、表のタグを表示します。
2. 表タグを示す <Table> を選択し、次のエレメントのいずれかが含まれることを確
認します。
●
テーブル行。各テーブル行には、テーブルヘッダ <TH> またはテーブルデータ
<TD> セルが含まれます。
●
<THead>、<TBody>、<TFoot> セクション。それぞれにテーブル行が含まれます
(テーブル行には、<TH> セル、<TD> セルのどちらか、または両方が含まれま
す)。
3. 必要に応じて次の操作を行います。
●
表のタグに上述のエレメントが含まれていないにもかかわらず、文書ウィンドウ
に表示される表には行、列、セルが含まれている場合は、Touchup 読み上げ順序
ツールを使用して、表や個々のセルを選択して定義します(詳しくは、表に関す
る作業を参照してください)。
●
2 つ以上の列にまたがる行が表に含まれる場合は、タグ構造でそのような行に
ColSpan および RowSpan 属性を設定します。
●
文書作成アプリケーションで表を作り直し、作成した表をタグ付き PDF 文書に
変換します(詳しくは、文書作成アプリケーションからのタグ付き PDF の作成
を参照してください)。
ColSpan および RowSpan 属性を設定するには:
1. 「タグ」タブで、<TD> または <TH> エレメントを選択します。
2. オプションメニューの「プロパティ」を選択します。
3. TouchUp のプロパティダイアログボックスで「タグ」タブをクリックし、「属
性オブジェクトの編集」をクリックします。
4. 「属性オブジェクト」を選択し、「新規項目」をクリックして、属性オブジェク
トの辞書を新規作成します。
5. 作成した新しい辞書を展開し、O Layout 属性を選択して「項目の変更」をク
リックします。
6. Layout を Table に変更します。
7. 属性オブジェクトの辞書を選択し、「新規項目」をクリックします。
8. キーと値の追加ダイアログボックスの「キー」ボックスに ColSpan または
RowSpan と入力し、「値」ボックスにスパン範囲の列または行の数を入力しま
す。データ型ポップアップメニューで「整数」を選択し、最後に「OK」をクリッ
クします。
9. TouchUp のプロパティダイアログボックスを閉じます。
「コンテンツ」タブの使用
「コンテンツ」タブでは、TouchUp 読み上げ順序ツールでは修正できない PDF
文書の折り返しの問題を修正するときに使用します。コンテンツオブジェクトに
変更を加えると PDF 文書を壊してしまう可能性があるので、PDF 構造の知識が
ある場合のみ編集作業を行ってください。PDF 構造について詳しくは、http://
partners.adobe.com/links/acrobat からダウンロードできる『PDF Reference,
Fifth Edition』(英語)を参照してください。
「コンテンツ」タブには、PDF 文書オブジェクトそのものを含む、PDF 文書を
構成するオブジェクトが階層的に表示されます。1 つの文書には、1 ページ以上
のページ、一連の注釈(コメントやリンクほか)およびページコンテンツのオブ
ジェクトが含まれます。ページコンテンツのオブジェクトは、コンテナ、テキス
ト、パス、画像で構成されます。オブジェクトは、論理構造ツリーに表示される
タグと同様に、ページでの出現順に表示されます。ただし、論理構造ツリーとは
異なり、PDF 文書でオブジェクト構造を表示および変更する際にはタグは必要あ
りません。
「コンテンツ」タブで PDF 文書の折り返し順序を変更するには:
1. 表示/ナビゲーションタブ/コンテンツを選択します。次に、必要に応じて、フ
ローティングウィンドウからナビゲーションパネルウィンドウへ「コンテンツ」
のタブをドラッグします。または、ナビゲーションパネルウィンドウで「コンテ
ンツ」タブをクリックして、論理構造ツリーを表示します。
2. ページやオブジェクトを表示するには、文書名の横のプラス記号(+)
(Windows)または三角矢印(Macintosh)をクリックします。
3. コンテナまたはオブジェクトを移動するには、移動するエレメントを選択して、
次のいずれかの操作を行います。
●
コンテナまたはオブジェクトを上下にドラッグして、新しい位置へ移動します。
●
オプションメニューの「切り取り」(Windows)または「カット」
(Macintosh)を選択します。移動したい位置のすぐ上に表示されているコンテ
ナまたはオブジェクトを選択し、オプションメニューの「貼り付け」
(Windows)または「ペースト」(Macintosh)を選択します。
コンテナエレメントをページエレメントに直接貼り付けることはできませ
ん。コンテナを他のページに移動するには、移動したいコンテナを切り取って、
移動先のページ内の任意のコンテナを選択し、オプションメニューの「子を貼り
付け」を選択します。それから、貼り付けたコンテナを 1 レベル外側へドラッグ
します。
関連項目:
コンテンツタブのオプション
コンテンツタブのオプション
「コンテンツ」タブには各種のオプションがあります。これらのオプションは、
オプションメニューから選択するか、あるいはオブジェクトを右クリック
(Windows)、または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して表
示されるコンテキストメニューから選択します。選択できるオプションは次のと
おりです。
新規コンテナ
選択したページまたはコンテナの最後に新規のコンテナオブジェクトを追加しま
す。
コンテナ辞書を編集
コンテナ辞書を指定します。このダイアログボックスに間違いがあると、 PDF
文書が壊れる場合があります。このオプションは、辞書を含むコンテナにのみ表
示されます。
切り取り
選択したオブジェクトを切り取ってコピーします(対象はオブジェクトで、関連
するページコンテンツではありません)。
貼り付け
選択したオブジェクトの下、同じ階層レベルにコンテンツを貼り付けます。
子を貼り付け
選択したオブジェクトの子コンテンツとして貼り付けます。
削除
文書からオブジェクトを削除します(対象はオブジェクトで、関連するページコ
ンテンツではありません)。
選択範囲からコンテンツを検索
文書ウィンドウで選択したオブジェクトを含むオブジェクトを「コンテンツ」タ
ブ内で検索します。
検索
マークされていない(タグ付けされていない)ページ装飾、コンテンツ、注釈、
リンクを検索します。ページまたは文書のどちらを検索対象とするかを指定した
り、見つかった項目にタグを追加することもできます。
ページ装飾を作成
選択したオブジェクトをページ装飾として定義します。ページ装飾は、スクリー
ンリーダーや読み上げ機能で読み上げられません。
ページ装飾を削除
選択したオブジェクトからページ装飾定義を削除します。
選択したコンテンツを整列
コンテンツの並べ替えダイアログボックスで選択したオブジェクトの読み上げ順
序を指定します。
コンテンツをハイライト表示
このオプションを選択すると、「コンテンツ」タブでオブジェクトを選択したと
きに、関連付けられているコンテンツのアウトラインが文書ウィンドウで強調表
示されます。
メタデータを表示
画像やオブジェクトのメタデータを表示および編集できます。
プロパティ
TouchUp のプロパティダイアログボックスが開きます。
Adobe Acrobat アクセシビリティの設定と使用
アクセシビリティ環境設定について
アクセシビリティ環境設定
メニューコマンドとナビゲーション用のショートカットキーの使用
自動スクロール
スクリーンリーダーの使用
読み上げ機能の使用
アクセシビリティ環境設定について
Adobe Acrobat には、視覚や四肢に障害を持つ人々が利用できるよう、PDF 文
書をよりアクセシブルにするためのさまざまな機能があります。これらの機能を
使用して、PDF 文書が画面に表示される状態やスクリーンリーダーで文書を読み
上げる順序を変更します。また、ショートカットキーだけを使用して、文書内を
移動できるようにすることも可能です。アクセシビリティ設定アシスタントで
は、画面に表示される手順に従って、Acrobat のアクセシビリティの設定を行う
ことができます。
環境設定ダイアログボックスでは、設定アシスタントを使用して設定できない項
目も含め、すべての設定を選択できます。特に、マルチメディアの設定ではビデ
オの説明や音声による説明がある場合にそれらを再生するかどうか、読み方の設
定ではフォームフィールドを読み上げるかどうかを設定できます。Adobe
Acrobat で使用できるショートカットキーの一覧は、ショートカットキーを参照
してください。障害を持つユーザによるアクセシブルな PDF 文書の利用方法に
ついて詳しくは、http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/solutionsacc.
html を参照してください。
アクセシビリティ環境設定
Windows ではスクリーンリーダーまたは拡大鏡の実行中に、初めて Adobe
Acrobat を起動すると、アクセシビリティ設定アシスタントが起動し、Acrobat
のアクセシビリティ機能を設定するためのウィザードが表示されます。システム
に適したオプションを表示できるよう、使用する支援テクノロジの種類をウィ
ザードで選択します。Macintosh を使用している場合、または後で設定を変更す
る場合は、アドバンストメニューを使用してアクセシビリティ設定アシスタント
を開始してください。ウィザードでは、主にスクリーンリーダーと拡大鏡を使用
するユーザを対象としたアクセシビリティオプションを設定できます。その他の
設定は、環境設定ダイアログボックスのアクセシビリティパネル、読み方パネ
ル、フォームパネル、マルチメディアパネルを使用して手動で設定できます(詳
しくは、アクセシビリティのオプションを参照してください)。
アクセシビリティ設定アシスタントを使用してアクセシビリティを設定するには:
1. 次のいずれかを実行して、アクセシビリティ設定アシスタントを開始します。
●
アドバンスト/アクセシビリティ/設定アシスタントを選択します。
●
(Windows のみ)スクリーンリーダーまたは拡大鏡の実行中に、Adobe
Acrobat を起動します。
2. 設定するオプションを選択します。
●
読み上げソフトウェアを使用したり、テキストをブライユ点字プリンタに転送す
る場合は、「スクリーンリーダーのオプションを設定」を選択します。
●
画面上でテキストを拡大表示する場合は、「拡大鏡のオプションを設定」を選択
します。
●
複数の支援テクノロジを組み合わせて使用する場合は、「すべてのアクセシビリ
ティオプションを設定」を選択します。
●
アクセシビリティ用の推奨設定を使用する場合は「推奨設定を使用してセット
アップをスキップ」を選択します。
3. 画面に表示される指示に従って、アクセシビリティのオプションを選択します
(詳しくは、アクセシビリティのオプションを参照してください)。ウィザード
の途中で「キャンセル」をクリックすると、Acrobat のデフォルト設定が使用さ
れます(お勧めしません)。
4. 「完了」をクリックします。
環境設定ダイアログボックスを使用してアクセシビリティを設定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。
2. 「アクセシビリティ」を選択します。タブの順序が指定されていない文書との互
換性を向上させるには、「タブの順序が明示的に指定されていない場合は文書構
造を使用」を選択します。必要に応じて、その他のオプションを設定します(詳
しくは、ハイコントラストカラーの使用を参照してください)。
3. 「フォーム」を選択し、フォームフィールドの背景またはハイライト表示色を選
択します。
4. 「マルチメディア」を選択し、必要に応じてアクセシビリティのオプションを設
定します。
5. 「読み方」を選択し、「フォームのフィールドを読み上げる」オプションやその
他のオプションを必要に応じて設定します(詳しくは、読み方の環境設定を参照
してください)。
関連項目:
アクセシビリティのオプション
ハイコントラストカラーの使用
読み方の環境設定
読み上げ順序の選択
単一のショートカットキーの使用
アクセシビリティのオプション
アクセシビリティ設定アシスタントでは、Acrobat のアクセシビリティ機能を十
分に活用するためのオプションを設定できます(支援テクノロジを使用している
場合に特に有効です)。その他のアクセシビリティオプションは、環境設定ダイ
アログボックスの各種のパネルを使用して、手動で設定できます。アクセシビリ
ティ設定アシスタントには次のオプションがあります。
注意:指定した支援テクノロジの種類によっては、選択できないオプションもあ
ります。アクセシビリティ設定アシスタントには、指定した支援テクノロジに適
したオプションだけが表示されます。
文書テキストにハイコントラストカラーを使用
このオプションを選択した場合、一覧からテキストと背景のコントラストカラー
の組み合わせを選択できます。また、独自の色の組み合わせを作成することもで
きます(詳しくは、ハイコントラストカラーの使用を参照してください)。
テキストのスムージングを無効にする
拡大鏡を使用したときに判読しやすいように、テキストがくっきりと表示される
ようにします。
デフォルトの表示ズーム
文書を画面に拡大表示する倍率をパーセント値(8.33% ∼ 6400%)で設定しま
す。折り返し表示された PDF 文書を、視覚障害を持つユーザが読みやすいよう
に表示します。
常にテキスト選択カーソルを使用
PDF 文書を開いた後で選択ツールを選択する必要がないように、テキスト選択
カーソルが常に表示されている状態に保ちます。このオプションは、拡大鏡を使
用する場合に選択します。
読み上げ順序(タグ付けされていない文書のみ)
タグ付けされていない文書の読み上げ順序を指定します(詳しくは、読み上げ順
序の選択を参照してください)。
タグ付けされている文書の読み上げ順序を上書き
文書のタグ構造に基づく読み上げ順序ではなく、「読み方」の環境設定で指定さ
れた読み上げ順序を使用します。PDF 文書のタグ付けに問題がある場合にのみ選
択してください(詳しくは、読み上げ順序の選択を参照してください)
文書にタグ付けする前に確認
タグ付けされていない文書を、支援テクノロジを使用して読み上げ可能な文書に
変更する前に、使用する設定を確認するメッセージを表示します。大きな文書の
場合は特に、タグ付けに時間がかかることがあります。
ページまたは文書の配信
「現在表示可能なページを配信」を選択すると、一度に 1 ページまたは数ページ
を開きます(「ページのみ」モード)。「文書全体を一度に配信」を選択する
と、文書全体を開くことになり、パフォーマンスが低下する場合があります。
「小さい文書のみすべてのページを配信」を選択すると、文書のページ数によっ
てモードが切り替わります。ページ数が「小さい文書の最大ページ数」ボックス
で指定した数を超える場合には、「ページのみ」モードで文書を開きます。
「ページのみ」モードは、拡大鏡を使用する場合に適した設定ですが、この設定
を選択すると、ページ間を移動するときに、拡大鏡ではなく Acrobat のキースト
ロークコマンドを使用する必要があります。
文書の自動保存を無効にする
このオプションを選択すると、自動保存機能が無効になります。PDF 文書の自動
保存を行う場合は、そのたびにスクリーンリーダーや拡大鏡で文書を再読み込み
するようにしてください。
文書を再び開く際に前回表示したページを表示
次回に同じ文書を開くとき、最後に表示したページを開きます。
PDF 文書を Web ブラウザに表示
インターネットでアクセスした PDF 文書を、Acrobat ウィンドウではなく、
Web ブラウザで開きます。スクリーンリーダーで文書を読む場合により細かく調
整するには、このオプションを選択しないでください。
ハイコントラストカラーの使用
Acrobat には、PDF 文書を画面により見やすく表示するためのさまざまなオプ
ションが用意されています。小さなテキストを拡大し、テキストと背景の色やコ
ントラストを調整することができます。また、表示する文書の拡大は、表示ツー
ルバー、ステータスバーの「ズーム」オプション、または表示メニューのコマン
ドを使用して行うことができます(詳しくは、拡大表示と縮小表示を参照してく
ださい)。アクセシビリティの環境設定では、ページの背景、文書のテキストお
よびラインアートについてのみ色を設定できます。それ以外の画面表示に適用す
る色のオプションについては、環境設定ダイアログボックスの、フォームパネ
ル、フルスクリーンパネル、単位とガイドパネルおよびスペルチェックパネルで
設定します。
「しおり」タブのオプションメニューを使用して、しおりのフォントサイ
ズを拡大および縮小できます。環境設定ダイアログボックスで、ページの背景色
とテキストの色を設定することができます。環境設定はすべての PDF 文書の表
示に適用されますが、印刷には適用されません。また、同じ文書を他のユーザが
別のコンピュータで開くときの表示にも影響しません。
背景色とテキストの色を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「アクセシビリティ」を選択します。
2. 「カラーの表示を調整」を選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
「ハイコントラスト色の使用」を選択し、ポップアップメニューから色の組み合
わせを選択します。
●
「カスタムカラー」を選択し、「ページ背景色」と「テキスト色」の色のサンプ
ルボックスをそれぞれクリックして、表示されるカラーピッカーからカラーを選
択します。
●
(Windows のみ)「Windows のカラースキームを使用」を選択し、Windows
標準のカラースキームを使用します。
注意:色が指定されているテキストの色を変更したくない場合は、「黒いテキス
トまたはラインアートの色のみを変更する」を選択して「OK」をクリックしま
す。
読み方の環境設定
「読み方」の環境設定では、スクリーンリーダーや読み上げ機能で文書を読み上
げる順序や方法を選択できます。音声のボリュームと速度を設定し、システム付
属のデフォルトの音声か、音声合成エンジン(Windows の場合は SAPI 4 や
SAPI 5)と一緒にインストールされる音声を使用するかを選択します。
注意:アクセシビリティに影響するその他の環境設定について詳しくは、アクセ
シビリティのオプションを参照してください。
テキストの読み方の環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「読み方」を選択します。
2. 「読み上げ順序」からオプションを選択し、「タグ付き文書の読み上げ順序を上
書き」オプションを選択するかどうかを指定します(詳しくは、読み上げ順序の
選択を参照してください)。
3. スクリーンリーダーを使用する場合は、必要なオプションを選択します(詳しく
は、アクセシビリティのオプションを参照してください)。
4. 読み上げ機能を使用する場合は、「読み上げオプション」で、「ボリューム」、
「音声」、「ピッチ」、「1 分あたりの語数」について必要な設定を選択しま
す。「フォームのフィールドを読み上げる」オプションを選択すると、入力可能
なフォームフィールドのテキストフィールド、チェックボックス、ラジオボタン
を読み上げ機能で読み上げます。
注意:「ピッチ」および「1 分あたりの語数」オプションは、「デフォルトのス
ピーチ属性を使用」を解除している場合にのみ使用できます。
読み上げ順序の選択
複数のコラムや記事が含まれているページでは、各種のテキストブロックを視覚
的に自然な流れで読み上げることが難しい場合があります(特にページのデザイ
ンが複雑な場合や文書構造が不適切な場合)。読み上げ順序を指定することに
よって、タグ付けされていない PDF 文書を、スクリーンリーダーや読み上げ機
能を使用して読み上げたときの状態を改善することができます。読み上げ順序
は、ファイル/名前を付けて保存(Windows)、またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択し、「テキスト(アクセシビリティ可能)」オプションを
選択したときにテキストが保存される順序にも影響します。
次の読み上げ順序オプションがあります。
●
●
●
●
「文書の読み上げ順序を支持(推奨)」を選択すると、高度な構造推論プロセス
によって最適な読み上げ順序が決定され、文書が読み上げられます。読み上げが
実際にうまくいかない文書がある場合や、このオプションを選択するとパフォー
マンスが低下する場合を除き、通常はこのオプションを選択しておいてくださ
い。
「左から右、上から下への順序で読む」は、ページ上のテキストの位置関係に
従って読み上げるときに使用します。「文書の読み上げ順序を支持」オプション
より処理速度が速くなります。このオプションはテキストのみを分析します。
フォームフィールドは無視され、表は表として認識されません。このオプション
を選択した場合は、「文書全体を読み上げる」オプションを選択するか、「大き
な文書の最小ページ数」ボックスに大きな数値を指定することができます。
「印刷ストリーミングの読み上げ順序を使用」は、印刷ストリーミングに記録さ
れている順序で読み上げるときに使用します。「文書の読み上げ順序を支持」オ
プションより処理速度が速くなりますこのオプションはテキストのみを分析しま
す。フォームフィールドは無視され、表は表として認識されません。このオプ
ションを選択した場合は、「文書全体を読み上げる」オプションを選択するか、
「大きな文書の最小ページ数」ボックスに大きな数値を指定することができま
す。
「タグ付き文書の読み上げ順序を上書き」は、タグ付けされた文書の読み上げで
問題が生じる場合にのみ選択します。
単一のショートカットキーの使用
単一のショートカットキーを使用することによって、キーボードでの操作性を高
めることができます。Acrobat のショートカットキーの大半は、このオプション
を選択しなくても使用できます(詳しくは、ツール選択に関するショートカット
キーを参照してください)。
単一のショートカットキーを使用可能にするには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。
2. 「一般」を選択し、「単一のショートカットキーでツールを使用可能にする」を
選択します。
メニューコマンドとナビゲーション用のショートカットキーの
使用
マウスではなくキーボードからナビゲーション機能を使用できます。詳しくは、
ショートカットキーについてを参照してください。Macintosh では、多数の操作
をキーボードから行うことができます。Windows の場合、Acrobat でナビゲー
ションに使用するショートカットキーは、他の Windows アプリケーションで使
用するショートカットキーと一部異なります。
関連項目:
フルキーボードアクセスの設定(Macintosh のみ)
Web ブラウザ内でのショートカットの使用(Windows のみ)
フルキーボードアクセスの設定(Macintosh のみ)
Macintosh では、システムレベルの環境設定を行うことによって、Acrobat 作業
エリア内および PDF 文書内で、キーボードによるナビゲーションと操作が可能
です。
フルキーボードアクセスを設定するには:
1. アップルメニューから「システム環境設定」を選択し、「キーボードとマウス」
(Mac OS 10.3 以降)または「キーボード」(Mac OS 10.2)を選択します。
2. 「キーボードショートカット」タブ(Mac OS 10.3 以降)または「フルキーボー
ドアクセス」タブ(Mac OS 10.2)をクリックします。
3. 「フルキーボードアクセスを入にする」オプションを選択します。
4. 次のいずれかの操作を行います。
●
Mac OS 10.3 以降では、アップルメニューで「システム環境設定」を選択して、
「ユニバーサルアクセス」を選択します。「補助装置にアクセスできるようにす
る」を選択して、インストールされているスクリーンリーダーを使用するか、
「ユニバーサルアクセス環境設定で Text-To-Speech を使用する」を選択して、
Mac OS の音声テクノロジを使用します。
●
Mac OS 10.2 では、「すべてのコントロール可能な部分を選択」を選択し、「シ
ステム環境設定」を終了します。
Web ブラウザ内で Acrobat を開く場合、キーボードのコマンドは Web ブラウ
ザに対する割り当てが優先されます。そのため、Acrobat のショートカットキー
の中には、使用できないものや、PDF 文書にフォーカスを移した状態でしか使用
できないものがあります。
Web ブラウザ内でのショートカットの使用(Windows の
み)
Windows では、Internet Explorer のウィンドウ内でキーボードを使用して
Acrobat を操作できます。最初は、フォーカスが PDF 文書と Acrobat アプリ
ケーションにあるので、ナビゲーションとコマンド用のキーストロークは正常に
機能します。Ctrl+Tab キーを押すと、Web ブラウザにフォーカスが移ります。
Tab キーを押すと、文書にフォーカスが戻ります。
自動スクロール
自動スクロール機能を使用すると、長い PDF 文書、特に折り返し表示された文
書を簡単に読み進めることができます。キーストロークやマウス操作を使用せず
に、ページ間をスクロールできます。
自動的に文書をスクロールするには:
1. 表示/自動スクロールを選択します。
2. 必要に応じて次の操作を行います。
●
スクロール速度を変更するには、数字キーを押すか、上向き矢印または下向き矢
印を押します。数字キーの場合は、9 が最も速く、0 が最も遅くなります。
●
スクロール方向を逆にするには、ハイフンまたはマイナス記号キーを押します。
●
次のページや前のページにジャンプするには、左矢印キーまたは右矢印キーを押
します。
自動スクロールを停止するには、Esc キーを押すか、表示/自動スクロールをも
う一度選択します。
関連項目:
アクセシブルなテキストをブライユ点字プリンタへ出力
アクセシブルなテキストをブライユ点字プリンタへ出力
PDF 文書のテキストを保存し、ブライユ点字プリンタで印刷できます。ブライユ
点訳ソフトウェアを使用することによって、アクセシブルなテキストを、グレー
ド 1 またはグレード 2 フォーマットのブライユ点字文書として取り込み、印刷で
きます。詳しくは、点訳ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
PDF 文書をアクセシブルなテキストとして保存するには:
1. ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択します。
2. ポップアップメニューから「テキスト (アクセシビリティ可能)」を選択し、
ファイルの名前を入力して「OK」をクリックします。
スクリーンリーダーの使用
Adobe Acrobat は、視覚障害者によるコンピュータアプリケーションのインタラ
クティブ操作を可能にする、スクリーンリーダーや拡大鏡などの支援テクノロジ
をサポートしています。支援テクノロジを使用する場合、Adobe では、一時的な
タグを追加して PDF 文書を開き、文書の読みやすさを向上させます。アクセシ
ビリティ設定アシスタントを使用して、Acrobat と各種の支援テクノロジがス
ムーズに連携するよう設定できます(詳しくは、アクセシビリティ環境設定を参
照してください)。スクリーンリーダーを使用した文書の読み方の設定を変更す
るには、アドバンスト/アクセシビリティ/読み上げオプションを変更を選択し
ます(詳しくは、読み方の環境設定を参照してください)。
Acrobat と一緒にスクリーンリーダーや拡大表示アプリケーションを使用する方
法について詳しくは、各製品のベンダーに問い合わせてください。
読み上げ機能の使用
読み上げ機能を使用して、PDF 文書内のページの必要なページをすべて読み上げ
ることができます。読み上げ機能では、注釈ポップアップのテキストや、入力可
能なフィールドおよび画像を説明する代替テキストを読み上げます。タグ付けさ
れている PDF 文書では、論理構造ツリーに表示される順序でコンテンツが読み
上げられます。タグ付けされていない文書で特定の読み上げ順序が指定されてい
ない場合は、読み上げ順序は推測されます(詳しくは、読み上げ順序の選択を参
照してください)。
読み上げ機能では、システムにインストールされている音声を使用します。
Windows でその他の種類の音声を使用する場合は、オペレーティングシステム
のベンダーに問い合わせてください。テキスト読み上げアプリケーションまたは
言語アプリケーションから SAPI 4 または SAPI 5 の音声をインストールしてい
る場合は、それらを使用して PDF 文書を読み上げることもできます。
注意:読み上げ機能では、PDF ファイルのテキストを読み上げることができます
が、これはスクリーンリーダーではありません。システムによっては、この機能
をサポートしていない場合もあります。
文書を読み上げるには:
1. PDF 文書を開きます。
2. 読み上げるページへ移動します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
表示/読み上げ/このページのみを読み上げるを選択します。
●
表示/読み上げ/文書の終わりまで読み上げるを選択します。
読み上げ機能を中断するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
表示/読み上げ/一時停止を選択します。
表示/読み上げ/中止を選択します。
フォームフィールドを読み上げるには:
1. 「読み方」の環境設定で「フォームのフィールドを読み上げる」オプションが選
択されていることを確認します(詳しくは、読み方の環境設定を参照してくださ
い)。
2. フォームで Tab キーを押して、最初のフォームフィールドを選択します。説明が
読み上げられます。
注意:テキストフィールドに新しくテキストを入力した場合、そのテキストを読
み上げるには、Tab キーを押してそのテキストフィールドをいったん離れ、次に
Shift+Tab キーを押して再びそのテキストフィールドに戻る必要があります。
3. 必要に応じて、入力や選択をします。Acrobat では、チェックボックスやラジオ
ボタンの選択状態を読み上げます。
4. Tab キーを押してフォームフィールドを 1 つずつ選択し、フォームにあるすべて
のフォームフィールドを読み上げます。
編集
Adobe PDF 文書の編集について
PDF 文書の電子配布について
PDF ファイルの使いやすさの向上
Adobe PDF 文書の編集について
Adobe PDF 文書は、画像やテキストを含んだほかの種類の文書と違い、ページ
上の項目を自由にコピー、貼り付けおよび移動することはできません。大幅な変
更は文書作成アプリケーション上で実行し、Adobe Acrobat は PDF ファイルの
読みやすさと配布効率向上のために使用します。
PDF の大きな利点は、どこでも使用できる形式であること、ファイルサイズが小
さいこと、ナビゲーションツールの便利さ、およびアクセシビリティにありま
す。また、タグ付きのしおりの作成、リンクや添付ファイルの追加もできます。
PDF 文書の編集操作としては、例えば次のようなことが可能です。
TouchUp テキストツールによるテキストの追加または削除
新しい行を作成するには、Ctrl キー(Windows)または Option キー
(Macintosh)を押しながらクリックします(詳しくは、TouchUp テキストツー
ルによるテキストの編集を参照してください)。
1 ∼ 2 行のテキストのコピー
テキストを別のアプリケーションに貼り付けるには、選択ツールを使用します。
ファイル内のすべてのテキストを保存するには、「名前を付けて保存」を使用
し、ポップアップメニューからリッチテキストフォーマット(RTF)を選択して
ファイルを保存します。
しおりの追加と再構成
しおりの表示方法を変更するには、「しおり」タブを使用します(詳しくは、し
おりの使用を参照してください)。
コピーした画像の挿入
編集/貼り付けを選択するか、または、クリップボード画像をスタンプとして貼
り付けツールを使用します(詳しくは、クリップボードの画像の貼り付けを参照
してください)。
カスタムリンクの作成
文書内の別のページに移動する動作を選択します(詳しくは、リンクの作成を参
照してください)。
2 つの PDF ファイルの結合
1 つの文書を開き、文書/ページの挿入を選択します。または、PDF の作成/複
数ファイルを選択して 2 つの文書を結合します。
ムービーとサウンドクリップの追加
PDF 文書が開かれたときにムービーおよびサウンドクリップを再生させることが
できます(詳しくは、メディアクリップの文書への組み込みを参照してくださ
い)。
ヘッダとフッタの追加
タイトルやページ番号などの情報をページの上部または下部に追加します(詳し
くは、ヘッダおよびフッタの追加を参照してください)。
背景と透かしの追加
PDF 文書ページの前面または背面にテキストや画像を追加します(詳しくは、透
かしと背景の追加を参照してください)。
PDF 文書の電子配布について
Acrobat Professional を使用して PDF 文書を電子的に配布する場合は、読み手
が必要な情報をすばやく探せるように、文書をできるだけ簡単に開いて読めるよ
うにすることが望ましいと考えられます。また、さまざまな閲覧者を対象として
PDF ファイルを配布する場合は、多様なニーズにできるだけ合わせる配慮も必要
です。
PDF ファイルを配布する前に、次のような点を考慮してください。
●
●
●
●
モバイルデバイス、電子書籍リーダー、標準のコンピュータモニタなど、出力機
能やサイズの異なるさまざまなデバイスで読めるように文書をタグ付けします
(詳しくは、タグ付き PDF 文書によるアクセシビリティの向上を参照してくだ
さい)。
配布の効率を考えてファイルを最適化します(詳しくは、PDF の最適化の使用を
参照してください)。
バッチ処理を使用して、複数の PDF ファイルに変更を適用します(詳しくは、
バッチシーケンスについてを参照してください)。
アクセシビリティおよび文書の読み易さを向上するためのガイドラインに従いま
す(詳しくは、PDF ファイルの使いやすさの向上を参照してください)。
PDF ファイルの使いやすさの向上
PDF ファイルを電子的に配布する場合、いくつかの手順に従うことで、できるだ
けユーザの快適さに配慮したファイルを作成できます。例えば、ダウンロードを
しながら読み始めることができる、ファイル名が望ましい命名規則に従ってい
る、検索用のキーワードを含む、などといった配慮のあるファイルは、ユーザに
とって読みやすいものです。
また、スクリーンリーダーやその他のデバイスを使用しているユーザがファイル
に問題なくアクセスできることも確認してください(詳しくは、既存の PDF 文
書からアクセシブルな文書への変更を参照してください)。
関連項目:
Web 表示用の最適化の許可
ウェルカムページの追加
PDF 文書の命名規則
検索情報の追加と綴じ方の設定
Web 表示用の最適化の許可
Web 表示用に最適化すると、PDF 文書が再構成され、Web サーバからページ単
位でダウンロード(バイトサービング)できるようになります。ページ単位のダ
ウンロードでは、PDF 文書全体ではなく、要求したページだけが Web サーバか
ら送信されます。ダウンロードに時間がかかるサイズの大きい文書では、この機
能は特に効果があります。
Web 管理者に問い合わせて、使用している Web サーバソフトウェアがページ単
位のダウンロードをサポートしているかどうか確認してください。Web サイト上
の PDF 文書を古いバージョンのブラウザで表示できるようにするには、(ASP
スクリプトや POST メソッドではなく)PDF 文書への HTML リンクを作成し、
ファイルのパス名(URL)を 256 文字未満にします。
バッチシーケンスを使用すれば、PDF ファイルのフォルダ全体を Web 表示用と
してすばやく最適化できます(詳しくは、バッチシーケンスの実行を参照してく
ださい)。
PDF 文書が Web 表示用に最適化されているかどうかを確認するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択します。
2. 「概要」タブをクリックします。
ダイアログボックスの右側に、Web 表示用に最適化されているかどうかが「は
い」または「いいえ」で示されます。
PDF 文書を Web 表示用に最適化するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。
2. ダイアログボックスの左側で、「一般」を選択します。
3. ダイアログボックスの右側の「その他」で、「Web 表示用に最適化して別名で保
存」を選択します(このオプションはデフォルトで設定されています)。「OK」
をクリックします。
4. ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択し、同じファイル名と保存場所を選択します。
ウェルカムページの追加
初めて Web サイトや CD-ROM を開くユーザは、最初にどこから読めばよいの
か見つからなかったり、文書全体がどのような内容なのかわかりにくい場合があ
ります。そこで、ユーザを必要な情報へと導くウェルカムページを用意するとよ
いでしょう。ウェルカムページとは、Web サイトや CD-ROM に含まれる文書に
ついての概要説明や、文書内の各種の場所へのリンクなどがあるページです。
Web サイトを設置する場合は、HTML ページでウェルカムページを作成して、
PDF 文書へのリンクを HTML コードで記述することもできます(詳しくは、リ
ンクの作成を参照してください)。
1 つにまとめた大きな文書を配布するのではなく、互いにリンクされたサ
イズの小さい複数の文書を配布することをお勧めします。サイズの小さい文書
は、大きい文書よりすばやく開くことができます。また、リンクを設定しておけ
ば、サイト上を探したり、検索機能を使用したりせずに、関連情報をすぐに参照
できます。
PDF 文書の命名規則
電子的に配布する PDF 文書に名前を付けるときは、次のような標準的な命名規
則に従うことが望ましいと考えられます。
●
●
ネットワークや電子メールプログラムの種類によっては、長いファイル名が省略
されてしまうので、ISO 9660 ファイル名を使用します。ISO 9660 ファイル名
は、1 ∼ 8 文字(スペースは含めない)の名前と、オプションの拡張子(1 つの
ピリオドと 1 ∼ 3 文字)で構成されます。ISO 9660 のフォルダ名とファイル名
で使用できる文字は、半角アルファベットの大文字、アンダースコア(_)および
数字(0 ∼ 9)だけです。フォルダ名は 8 文字以下で、拡張子は付けることがで
きません。フォルダの深さは、最大 8 階層までに制限されます。Macintosh を使
用している場合は、ファイル名とフォルダ名の先頭にスペースが入らないよう注
意してください。
PDF ファイルでは、拡張子 .pdf を使用します。Windows では、文書に .pdf と
いう拡張子が付いていないと、ファイルを開くダイアログボックスで .pdf と入
力しても PDF が見つかりません。多くの Web ブラウザ、Web サーバおよびほ
とんどのバージョンの Windows では、Adobe Reader、Adobe Acrobat または
Web ブラウザのプラグインと PDF 文書が関連付けられ、ファイル名が .pdf で
終わるときはそのアプリケーションが起動するように設定されています。
検索情報の追加と綴じ方の設定
タイトル、サブタイトル、作成者およびキーワード(複数も可)を Acrobat やブ
ラウザ内の PDF 文書に設定できます。ここで入力した値は、文書メタデータに
も反映されます(詳しくは、文書のプロパティへの検索可能な情報の追加を参照
してください)。メタデータは、文書の基本情報として情報検索に利用できま
す。特にこれから索引を作る文書グループ内の文書に有用です(詳しくは、カタ
ログを使用した Adobe PDF 文書のインデックス作成についてを参照してくださ
い)。
文書を表示するときの綴じ方を選択できます。ページを見開きまたは連続で表示
したときの各ページの並び方は、綴じ方の設定によって異なります。文書内のテ
キストを読む方向に合わせて綴じ方を設定してください。つまり、左から右に向
かって読むテキストの場合は「綴じ方」を「左」に設定し、右から左の場合は
「右」に設定します。例えば、アラビア語、ヘブライ語、中国語、縦書きの日本
語を表示する場合は右綴じが適しています。
検索情報を追加し、綴じ方を設定するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択し、「概要」をクリックします。
2. 「タイトル」、「作成者」、「サブタイトル」、「キーワード」を入力します。
複数のキーワードを入力する場合は、「花,バラ,植物,庭」というように、各キー
ワードをコンマで区切ります。スペースは入れないでください。
注意:多くの Web 検索エンジンでは、検索結果一覧に文書のタイトルが表示さ
れます。PDF ファイルにタイトルが付いていない場合は、代わりにファイル名が
表示されます。
3. 「詳細設定」をクリックし、「読み込みオプション」の「綴じ方」で「左」また
は「右」を選択します。
Adobe PDF 文書へのナビゲーションの追加
サムネール画像の使用
タブの順序の定義
しおりの使用
リンクの使用
特殊効果を追加するアクションの使用
Web ページから変換した PDF 文書内での移動
アーティクルを使用した作業
サムネール画像の使用
サムネール画像とは、文書内のページを縮小してプレビュー表示したものです。
Adobe Acrobat Professional でサムネール画像を使用すると、選択したページに
直接ジャンプしたり、ページの表示を調整することができます。
サムネール画像を移動、コピーまたは削除すると、該当するページが実際に移
動、コピーまたは削除されます。このため、サムネール画像は PDF 文書を作成
するときに非常に便利です。
サムネール画像
関連項目:
サムネール画像の作成
サムネール画像へのページアクションの追加
サムネール画像の作成
サムネール画像を使用するとファイルサイズが大きくなるため、作成の指定をし
ない限り、文書で自動的に作成されることはありません。サムネール画像は、ナ
ビゲーションパネルウィンドウの「ページ」タブをクリックして動的に作成する
ことができます。サムネール画像の描画処理には数秒かかることがあります。特
に、サイズの大きい文書では時間がかかります。「ページ」タブをクリックする
たびにサムネールの再描画処理が発生しないようにするには、サムネール画像を
埋め込みます。必要に応じて埋め込みの解除や再埋め込みもできます。
注意:描画中にアプリケーションを操作すると、サムネール画像の描画が中断す
ることがあります。
サムネール画像を表示するには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウで「ページ」タブをクリックします。
2. 現在のサイズのおよそ半分のサイズでサムネール画像を表示するには、オプショ
ンメニューの「サムネール画像を縮小」を選択します。現在のサイズのおよそ 2
倍のサイズでサムネール画像を表示するには、オプションメニューの「サムネー
ル画像を拡大」を選択します。
大小のサムネール画像
文書へのサムネール画像の埋め込み、または埋め込み解除を行うには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウで「ページ」タブをクリックします。
2. オプションメニューで「すべてのサムネール画像を埋め込む」または「サムネー
ル画像の削除」を選択します。
Distiller を使用してサムネール画像を埋め込む方法について詳しくは、
PostScript オプションの設定を参照してください。
複数の文書に対してサムネール画像の埋め込み、または埋め込み解除を行うには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
サムネール画像を埋め込むには、「Embed Page Thumbnails」を選択します。
詳しくは、あらかじめ定義されたバッチシーケンスの使用を参照してください。
●
サムネール画像の埋め込みを解除するには、「新規シーケンス」をクリックし、
新しいバッチ処理を設定して、埋め込まれたサムネール画像を削除します(詳し
くは、バッチシーケンスの作成を参照してください)。
サムネール画像へのページアクションの追加
ページ開閉時のアクション(倍率の変更など)を指定して、文書のインタラク
ティブ機能を拡張します。
ページの開閉に関連するアクションを設定するには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウで「ページ」タブをクリックします。
2. ページに対応するサムネール画像を選択して、オプションメニューの「ページの
プロパティ」を選択します。
3. ページのプロパティダイアログボックスで「アクション」をクリックします。
4. 「トリガを選択」オプションから、ページを開いたときに起こるアクションは
「ページを開く」で設定し、ページを閉じるときに起こるアクションは「ページ
を閉じる」で設定します。
5. 「アクションを選択」オプションからアクションを選択して「追加」をクリック
します。サムネール画像に関連付けることができるアクションについて詳しく
は、アクションの種類を参照してください。
6. アクションのオプションを指定して「OK」をクリックします。使用できるオプ
ションは、選択したアクションによって異なります。
7. 次のいずれかの操作を行います。
●
他のアクションを作成するには、オプションから別のアクションを選択して、も
う一度「追加」をクリックします。アクションが起こる順番を変更するには、
「上へ」および「下へ」ボタンをクリックします。
●
ページのアクションを編集するには、ページのアクションを選択して、「編集」
をクリックします。「OK」をクリックして変更を適用し、ページのプロパティダ
イアログボックスに戻ります。
●
ページのアクションを削除するには、ページのアクションを選択して「削除」を
クリックします。
8. 「閉じる」をクリックして、ページのアクションを適用します。
注意:「ページを開く」または「ページを閉じる」アクションに「フルスクリー
ンモード」を割り当てた場合は、次に同じページを開いたり閉じたりすると全画
面表示に切り替わります。
タブの順序の定義
「ページ」タブでは、フォームフィールド、リンクおよび注釈間をタブ移動する
順序をページごとに設定できます。
フォームフィールド、リンクおよび注釈のタブの順序を設定するには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウで「ページ」タブをクリックします。
2. サムネール画像を選択し、オプションメニューから「ページのプロパティ」を選
択します。
3. ページのプロパティダイアログボックスで「タブの順序」をクリックし、タブの
順序を選択します。
●
行を左から右に移動、または右綴じのページで右から左へ移動するには、「行の
順序を使用」を選択します。
●
列を左から右および上から下に移動、または右綴じのページで右から左に移動す
るには、「列の順序を使用」を選択します。
●
文書作成アプリケーションで指定された順序で移動するには、「文書構造を使
用」を選択します。
注意:構造化された文書では、作成アプリケーションの作成意図に応じた「文書
構造を使用」オプションを選択することをお勧めします。
古いバージョンの Acrobat で作成された文書では、デフォルトでタブ移動は指定
されていません。この場合、Tab キーを押すと、まずフォームフィールドから
フォームフィールドに移動し、次に行の順序どおりにリンク間を移動し、最後に
注釈間を移動します。
しおりの使用
しおりは、ナビゲーションパネルウィンドウの「しおり」タブにある目次テキス
トへのリンクの一種です。各しおりを使用して、文書内の別の表示またはページ
に移動することができます。紙のしおりのように、電子しおりを使用して任意の
文書内の場所に戻るためのマークを付けられます。また、しおりを使用して、読
者の注意を引き付けることもできます。しおりを使用して、PDF 文書内の別の
ページ、他の PDF または PDF 以外の文書、または Web ページにジャンプする
こともできます。メニュー項目を実行したり、フォームを送信するなどのアク
ションを実行することもできます。
しおりは、ほとんどのデスクトップパブリッシングアプリケーションで作成した
文書の目次の項目から自動的に生成されます。また、タグ付き PDF ファイルか
らタグ付きしおりを生成することもできます。
注意:セキュリティ設定で許可されている場合は、ユーザが文書にしおりを追加
することもできます。
しおりは、PDF 文書によっては目次として機能します。
関連項目:
しおりの作成
しおりの管理
しおりの階層の作成
タグ付きしおりの追加
しおりの作成
目次から生成されたしおりは、通常、文書内をナビゲートするのに適していま
す。しかし、特定のセクションを示すしおりを設定して、そこに読者の注意を引
き付ける使い方もできます。このような場合は、しおりの表示方法を設定した
り、しおりにアクションを追加することもできます。
新しいしおりを作成するには:
1. しおりのリンク先とするページを開き、表示設定を調整します。この移動先の変
更や設定の表示は、後からいつでもできます。
2. 選択ツール
を選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
ある画像にしおりを設定するには、画像をクリックするか、マウスをドラッグし
て画像を選択します。
●
画像の一部にしおりを設定するには、マウスをドラッグしてその領域を選択しま
す。
●
選択されたテキストにしおりを設定するには、ドラッグしてテキストを選択しま
す。選択したテキストは、新規しおりのラベルになります。ラベルは編集できま
す。
3. 「しおり」タブをクリックし、新規のしおりを配置したい場所のすぐ上にあるし
おりをクリックします。しおりを選択しない場合には、新規のしおりは自動的に
リストの最後に追加されます。
4. オプションメニューから「新規しおり」を選択するか、「しおり」タブの上部に
ある新規しおりアイコンをクリックします。
5. 新規しおりの名前を入力または編集して、Enter キーまたは Return キーを押し
ます。
6. 表示/ツールバー/プロパティバーを選択し、テキストの色およびスタイルを選
択します。
しおりを選択し、しおりのコンテキストメニューから「現在の表示方法を
デフォルトとして使用」コマンドを選択すると、このしおりの表示方法の設定を
再利用することができます。
しおりにアクションを追加するには:
1. 「しおり」タブをクリックします。
2. しおりを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。
3. しおりのプロパティダイアログボックスで、「アクション」をクリックします。
4. 「アクションを選択」オプションからアクションを選択して「追加」をクリック
します。
しおりに関連付けることができるアクションについて詳しくは、アクションの種
類を参照してください。
しおりの管理
初期設定では、しおりをクリックすると、しおりの作成時に表示されていたペー
ジが表示されます。つまり、作成時の表示がしおりの移動先となります。各しお
りを作成するときにしおりの移動先を設定できますが、しおりのグループを作成
してから、移動先を設定する方が簡単な場合もあります。一度しおりを作成する
と、しおりのテキスト、移動先またはアクションの種類をいつでも変更できま
す。読者の注意を引くように、しおりの表示方法を変更することもできます。
しおりの名前または表示方法を変更するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
●
「しおり」タブでしおりを選択し、オプションメニューで「しおり名の変更」を
選択し、新しいしおりの名前を入力します。
「しおり」タブでしおりを右クリック(Windows)、または Control キーを押し
ながらクリック(Macintosh)し、「名前の変更」を選択します。
必要に応じて、表示/ツールバー/プロパティバーを選択して、プロパティツー
ルバーを表示します。しおりを選択して、色およびスタイルを変更します。
しおりを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。「表示方法」タブで、テキ
ストの色およびスタイルを変更します。
フォントサイズを変更するには、オプションメニューで「文字のサイズ」をポイ
ントして、小、標準または大を選択します。
しおりのプロパティダイアログボックスでしおりの表示方法を設定します。
しおりの移動先を編集するには:
1.
2.
3.
4.
「しおり」タブをクリックして、しおりを選択します。
文書ウィンドウで、新しい移動先として指定したい場所に移動します。
必要に応じて、表示倍率を調整します。
オプションメニューで「しおりの位置の設定」を選択します。
しおりを削除するには:
1. 「しおり」タブをクリックして、削除するしおりまたはしおりの範囲を選択しま
す。
2. オプションメニューで「しおりの削除」を選択します。
重要:しおりを削除すると、その下層にある子要素のしおりもすべて削除されま
す。しおりを削除しても、文書のテキストは削除されません。
長いしおりを折り返すには:
「しおり」タブをクリックして、オプションメニューから「長いしおりを折り返
す」を選択します。ナビゲーションパネルウィンドウの幅に関係なく、長いしお
りのテキストがすべて表示されます(このオプションは、チェックがついている
ときは有効で、ついていないときは無効です)。
しおりの階層の作成
しおりのリストをネスト(入れ子構造)して、トピック間の関係を表示できま
す。ネストによって、親子関係が作成されます。この階層リストは、必要に応じ
て表示したり非表示にすることができます。
しおりの階層を表示または非表示にするには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
しおりのアイコンの横にあるプラス記号(Windows)または横向きの三角形記号
(Macintosh)をクリックすると、すべての子要素が表示されます。マイナス記
号(Windows)または反対向きの三角形記号(Macintosh)をクリックすると、
リストは再び非表示になります。
しおりを選択し、オプションメニューの「現在のしおりを展開」を選択します。
上位レベルのすべてのしおりを表示または非表示にするには:
オプションメニューの「上位レベルのしおりを展開」を選択します。「上位レベ
ルのしおりを非表示」を選択すると、すべてのしおりが非表示になります。
しおりの下に別のしおりをネストするには:
1. ネストするしおりまたはしおりの範囲を選択します。
2. 親しおりアイコンのすぐ下にアイコンをドラッグします。線アイコン
はアイ
コンの位置を示しています。
3. しおりを放します。しおりがネストされても、実際のページは文書中の元の位置
のままです。
しおりのネスト(左)とその結果(右)
ネストされた位置からしおりを移動するには:
1. 移動するしおりまたはしおりの範囲を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
アイコンをドラッグし、親しおりのラベルのすぐ下に矢印を配置します。
●
オプションメニューの「切り取り」を選択して、親しおりを選択します。次に、
オプションメニューの「選択したしおりの下に貼り付け」を選択します。
ネストされた位置からのしおりの移動(左)とその結果(右)
タグ付きしおりの追加
タグ付きしおりを使用すると、通常のしおりよりも、ページの内容全体を通して
の制御機能が向上します。タグ付きしおりは、見出し、段落、表のタイトルなど
の文書要素の構造的な情報を使用して作成されているので、ページの削除など文
書の編集に使用できます。タグ付きしおりは、タグ付きしおりのアイコン
に
よって識別できます。
Adobe InDesign や Microsoft Word など数種類の文書作成アプリケーションで
は、タグ付きしおりをサポートしています。PDF ファイルに構造的な情報が含ま
れている場合、PDF ファイルに段落や HTML 要素を持つその他のアイテム用と
してタグ付きしおりを追加することができます。それ以外の場合、Acrobat で
PDF 文書にタグを追加します(詳しくは、タグ付き PDF 文書によるアクセシビ
リティの向上を参照してください)。
また、Web ページ用の別の種類のタグ付きしおりも使用できます(詳しくは、
Web ページから変換した PDF 文書内での移動を参照してください)。
PDF 文書にタグ付きしおりを追加するには:
1. 「しおり」タブをクリックし、オプションメニューから「ストラクチャから新規
しおり作成」を選択します。
2. タグ付きしおりとして指定する項目を選択します。Ctrl キーを押しながらクリッ
ク(Windows)、または Command キーを押しながらクリック(Macintosh)
して、項目を複数選択することもできます。
タグ付きしおり
ます。
は、名前が付けられていない新規のしおりの下にネストされ
リンクの使用
リンク(ハイパーリンク)によって、同一文書内の別の場所、別の電子文書(添付ファイル
を含む)または Web サイトへジャンプできます。リンクを使用すると、読者に関連情報へ
の素早いアクセスを提供できます。リンクを使用してアクションを開始することもできま
す。また、サウンドやムービーファイルを再生するアクションを追加することもできます
(詳しくは、メディアクリップの文書への組み込みを参照してください)。
リンクをクリックすると、別のページ、文書、または Web サイトに移動します。
関連項目:
リンクの作成
リンクの表示方法の変更
リンクへのアクションの追加
リンクの編集
URL からのリンクの作成
すべての Web リンクの削除
添付ファイルへのリンク
移動先の使用
リンクの作成
リンクを作成するには、リンクツールを使用します。リンクは表示することも非
表示にすることもできます。選択ツールおよびスナップショットツールを使用し
て、テキストや画像からのリンクを直接作成できます。
リンクツールを使用して、リンクを作成するには:
1. 文書内でリンクを作成したい場所(開始点)に移動します。
2. ツール/高度な編集/リンクツールを選択するか、高度な編集ツールバーでリン
クツール
を選択します。ポインタが十字(+)に変わり、文書内の既存リンク
(非表示リンクも含む)が一時的に表示されます。
3. マウスをドラッグして、リンクボックスの範囲を選択します。これは、リンクが
有効な領域を示しています。
4. リンクの作成ダイアログボックスで、リンクの表示方法の設定を選択します。
5. リンクのアクションを設定するには、次のいずれかの操作を行います。
●
「ページビューに移動」を選択し、「次へ」をクリックします。現在の文書また
は別の文書で、必要なページ番号と表示倍率を設定し、「リンクを設定」をク
リックします。
●
「ファイルを開く」を選択し、「参照」をクリックしてリンクするファイルを選
択し、「選択」をクリックします。ファイルが PDF 文書である場合は、文書の
開き方を指定します。「OK」をクリックします。
注意:ファイル名が長すぎてテキストボックスに入りきらない場合は、名前の途
中で切り捨てられます。
●
●
「Web ページを開く」を選択し、リンクする Web ページの URL を入力します
(詳しくは、移動先の使用を参照してください)。
「カスタムリンク」を選択し、「OK」をクリックしてリンクのプロパティダイア
ログボックスを開きます。このダイアログボックスでは、アーティクルの読み込
みなど、リンクに関連付けるアクションを設定することができます(詳しくは、
リンクへのアクションの追加を参照してください)。
選択ツールまたはスナップショットツールを使用してリンクを作成するには:
1. 選択ツール
またはスナップショットツール
を選択し、リンクを作成する
テキストまたは画像をドラッグして選択します。
2. 選択したテキストや画像を右クリック(Windows)、または Control キーを押し
ながらクリック(Macintosh)し、「リンクの作成」を選択します。
3. 前述の手順に従って、リンクの作成ダイアログボックスのオプションを選択しま
す。
注意:「カスタムリンク」オプションは、選択したテキストから作成するリンク
では使用できません。
リンクの表示方法の変更
リンクの表示方法の設定は、プロパティツールバーまたはリンクのプロパティダ
イアログボックスを使用して、いつでも変更できます。リンクのプロパティダイ
アログボックスは、カスタムリンクを作成するときに自動的に開き、プロパティ
ツールバーよりも多くのオプションがあります。その他のリンクの種類の場合
は、手動でダイアログボックスを開く必要があります。プロパティを選択して、
リンクを表示または非表示にすることができます。
リンクの表示方法を変更するには:
1. リンクのプロパティダイアログボックスの「表示方法」タブで、リンクの色、線
の太さ、線のスタイルを選択します。各ボタンまたはテキストボックスの横にあ
るポップアップメニューをクリックすると、使用できるオプションが表示されま
す。
2. 「ハイライト表示のスタイル」では、リンクが選択されたときの表示方法を設定
できます。
●
リンクの表示方法を変更しないようにするには、「なし」を選択します。
●
リンクの色を反対色に変更するには、「反転」をクリックします。
●
リンクのアウトラインの色を反対色に変更するには、「アウトライン」を選択し
ます。
●
ボックスの内部が押し下げられたような外観を作成するには、「プッシュ」を選
択します。
注意:「ボックスを非表示」が設定されている場合は、「リンクの種類」、
「色」、「スタイル」オプションは使用できません。
3. PDF 文書のリンクをユーザに見せたくない場合は、「リンクの種類」で「ボック
スを非表示」を選択します。非表示のリンクは、画像上にリンクを設定する場合
に便利です。
4. ユーザが誤って設定を変更しないように保護する場合は、「ロック」を選択しま
す。
5. リンクをテストするには、手のひらツールを選択します。
注意:リンクの作成ダイアログボックスのリンクのプロパティは、そのプロパ
ティが変更されるまで、作成する新しいリンクのすべてに適用されます。リンク
の表示方法の設定を再利用するには、プロパティをデフォルトとして使用するリ
ンクで右クリック(Windows)、または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「現在の表示方法をデフォルトとして使用」を選択します。
リンクへのアクションの追加
リンクがクリックされたときのアクション(倍率の変更など)を指定して、文書
のインタラクティブ機能を拡張します(詳しくは、特殊効果を追加するアクショ
ンの使用を参照してください)。
リンクの編集
リンクはいつでも編集することができます。リンクのホットスポット領域、リン
クのアクションの変更、リンクボックスの削除やサイズの変更、リンクの移動先
の変更を行うことができます。既存のリンクのプロパティを変更すると、現在選
択されているリンクのみが変更されます。
リンクツールまたは選択ツールを使用してリンクを選択すると、複数のリ
ンクのプロパティを一度に変更することができます。
リンクボックスを移動したりサイズ変更するには:
1. リンクツール
またはオブジェクト選択ツール
を選択し、リンクボックス
の上にポインタを移動します。ポインタをコーナーに移動すると、十字のポイン
タが矢印に変わります。ポインタがリンクボックスのコーナーにきちんと合わせ
られていないと、ポインタは通常のポインタになります。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
リンクボックスを移動するには、ボックス内の任意の位置に矢印を置いて、他の
位置までドラッグします。
●
リンクボックスのサイズを変更するには、ボックスが目的のサイズになるまで、
コーナーポイントのいずれかをドラッグします。
リンクを削除するには:
1. リンクツール
またはオブジェクト選択ツール
を選択します。
2. 削除するリンクボックスを選択します。
3. 編集/削除を選択するか、Delete キーを押します。
URL からのリンクの作成
文書内のすべての URL または選択したページの URL から自動的にリンクを作成
することができます。
PDF 文書の URL からリンクを作成するには:
1. アドバンスト/リンク/文書の URL からリンクを作成を選択します。
2. Web リンクの作成ダイアログボックスで、文書内のすべての URL からリンクを
作成するには「すべて」を選択します。選択したページのリンクを作成するに
は、「開始ページ」を選択してページの範囲を入力します。
すべての Web リンクの削除
PDF 文書からすべての Web リンクを削除することができます。
PDF 文書からすべての Web リンクを削除するには:
1. アドバンスト/リンク/文書からすべてのリンクを削除を選択します。
添付ファイルへのリンク
Acrobat 7.0 では、PDF 文書に添付ファイルを追加できます。添付ファイルは
「添付ファイル」タブに表示されます。添付ファイルは「添付ファイル」タブを
使用して開くこともできますが、ユーザが文書ウィンドウから添付ファイルを開
くことができるよう、文書内にリンクを作成すると便利です。また、添付ファイ
ル間にリンクを作成することも、添付ファイルから親 PDF 文書へのリンクを作
成することもできます。
注意:添付ファイルとはリンクから開くファイルのことではないので、混同しな
いようにしてください。添付ファイルを文書に追加するには、「ファイルを添
付」コマンドを使用します。リンクからファイルを開くには、リンクの作成時に
「ファイルを開く」を選択します(詳しくは、リンクの作成を参照してくださ
い)。
添付ファイルへのリンクを作成するには:
1. 添付ファイルを含んだ PDF 文書を開きます(詳しくは、PDF 文書への添付ファ
イルの追加を参照してください)。
2. リンクを作成したい場所に移動します。その場所が添付ファイル内にある場合
は、「添付ファイル」タブをクリックして添付ファイルを選択し、「開く」をク
リックします。
3. ツール/高度な編集/リンクツールを選択するか、高度な編集ツールバーでリン
クツールを選択します。
4. リンクの領域を選択します。
5. リンクの作成ダイアログボックスで、リンクの表示方法を設定します。次に、
「ページビューに移動」を選択して「次へ」をクリックします。
6. 親 PDF 文書または添付ファイルで、必要なページ番号と表示倍率を設定し、
「リンクを設定」をクリックします。
移動先の使用
移動先は、「移動先」タブに表示されるテキストが表すリンク先です。移動先を
使用して、複数の PDF 文書間のナビゲーションパスを設定することができま
す。異なる文書間をリンクするときには、移動先を使用してリンクすることをお
勧めします。ページリンクとは異なり、移動先リンクでは、移動先の文書内で
ページが挿入または削除されても影響を受けないためです。
移動先リストを表示して並べ替えるには:
1. 表示/ナビゲーションタブ/移動先を選択します。すべての移動先が自動的にス
キャンされます。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
移動先名をアルファベット順で並べ替えるには、「移動先」タブの上部にある名
前ラベルをクリックします。
●
移動先名をページ番号順に並べ替えるには、「移動先」タブの上部にあるページ
ラベルをクリックします。
移動先を変更または削除するには:
1. 表示/ナビゲーションタブ/移動先を選択します。
2. 移動先を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、次のようにコマンドを選択します。
●
リンク先の場所に移動するには、「移動先」を選択します。
●
移動先を削除するには「削除」を選択します。
●
表示されているページを移動先として再設定するには、「移動先の設定」を選択
します。
●
移動先に別の名前を付けるには、「名前の変更」を選択します。
同じまたは別の PDF 文書に移動先を作成し、リンクを設定するには:
1. ターゲット文書(移動先をリンクする文書)で、移動先を作成したい場所に移動
し、必要な表示方法を設定します(詳しくは、文書の表示を参照してくださ
い)。文書に既に移動先が含まれている場合は、手順 4 にスキップします。
2. 表示/ナビゲーションタブ/移動先を選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
オプションメニューの「新規移動先」を選択します。
●
「移動先」タブの上部にある、移動先の新規作成ボタン をクリックします。
3. 移動先の固有の名前を入力して、Enter キーまたは Return キーを押します。
4. ソース文書(リンクの作成元となる文書)でリンクツール
を選択し、マウス
をドラッグしてリンク元のボックスを指定します。
5. リンクの作成ダイアログボックスで、リンクの表示方法を設定します。次に、
「カスタムリンク」を選択して「次へ」をクリックします。
6. リンクのプロパティダイアログボックスの「アクション」タブをクリックし、
「アクションを選択」オプションから「ページビューに移動」を選択して、「追
加」をクリックします。
7. 次のいずれかの操作を行います。
●
別のファイルで移動先を選択するには、ファイルを開いて「リンクを設定」をク
リックします。
●
ソースファイルで移動先を選択するには、「リンクを設定」をクリックします。
8. リンクツールを使用し、作成したリンクを右クリック(Windows)または
Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「プロパティ」を選択
します。
9. 「アクション」タブをクリックし、アクションを選択して「編集」をクリックし
ます。
10. 「移動先を使用」を選択し、「参照」をクリックして、名前を付けた移動先を選
択します。
特殊効果を追加するアクションの使用
しおりやリンクをクリックまたはページを表示したときの効果を指定できます。
例えば、リンクやしおりを使用して、文書内の別の場所への移動、メニューのコ
マンドの実行を行うことができます。アクションはプロパティダイアログボック
スで設定します。
「ロック」オプションを使用すると、表示方法やオブジェクトに関連付けられた
アクションを誤って変更することがないように保護することができます。
関連項目:
アクションの追加
アクションの種類
トリガの種類
アクションの追加
しおりやリンクには、クリックしたときのアクションを指定できます。それ以外
の、ページ、メディアクリップ、フォームフィールドなどの項目については、ア
クションを起こすきっかけを定義し、次にアクションそのものを定義する必要が
あります。1 つのトリガに対し、複数のアクションを追加することもできます。
詳しくは、トリガの種類を参照してください。
アクションのオプションを指定するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
手のひらツールを使用し、しおりやサムネール画像を右クリック(Windows)ま
たは Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「プロパティ」を
選択します。
●
オブジェクト選択ツールを使用して、リンクまたはフォームフィールドをダブル
クリックし、「プロパティ」を選択します。
2. 「アクション」タブをクリックします。
3. 「アクションを選択」オプションから、実行するアクションの種類を選択して、
「追加」をクリックします(詳しくは、アクションの種類を参照してくださ
い)。複数のアクションを追加することもできます。アクションは、「アクショ
ン」の一覧に表示された順序で実行されます。
4. 次のいずれかの操作を実行し、「閉じる」をクリックします。
●
1 つのマウスの操作に複数のアクションを割り当てている場合、アクションの順
序を変更するには、アクションを選択して「上へ」または「下へ」ボタンをク
リックします。
●
アクションを編集するには、編集したいアクションを選択して「編集」をクリッ
クし、必要な変更を加えます。
●
アクションを削除するには、削除したいアクションを選択して「削除」をクリッ
クします。
アクションの種類
リンク、しおり、ページ、メディアクリップ、フォームフィールドには、次のア
クションを割り当てることができます。
メニュー項目を実行
指定したメニューコマンドを実行します。
ページビューに移動
現在の文書内または別の文書内の指定された移動先に移動します。
フォームデータを取り込み
別のファイルからフォームデータを取り込み、アクティブなフォームにそのデー
タを入力します。
ファイルを開く
アプリケーションを起動し、ファイルを開きます。PDF 形式以外のファイルへの
リンクが含まれる PDF ファイルを配布する場合は、そのファイルを作成したア
プリケーションがユーザのシステムにインストールされている必要があります
(ターゲットファイルを開くための環境設定を追加する必要があります)。
Web リンクを開く
インターネットの指定された移動先に移動します。http、ftp、mailto プロトコル
を使用してリンクを定義します。
サウンドを再生
指定したサウンドファイルを再生します。Windows と Macintosh で再生できる
クロスプラットフォーム形式で、サウンドファイルを PDF に埋め込みます。
メディアを再生(Acrobat 5 互換)
Acrobat 5 互換として作成された、指定の QuickTime または AVI ムービーを再
生します。ムービーを選択するには、PDF 文書にムービーへのリンクを用意して
おく必要があります(詳しくは、ムービークリップの追加を参照してくださ
い)。
メディアを再生(Acrobat 6 互換)
Acrobat 6 互換として作成された、指定のムービーを再生します。ムービーを選
択するには、PDF 文書にムービーへのリンクを用意しておく必要があります(詳
しくは、ムービークリップの追加を参照してください)。
アーティクルを読む
現在の文書または別の PDF 文書内のアーティクルスレッドをたどります。
フォームをリセット
以前フォームに入力したデータをクリアします。「リセットするフィールドを選
択」の一覧からリセットするフィールドを選択することができます。
JavaScript を実行
指定した JavaScript を実行します。
レイヤーの表示 / 非表示を設定
どのレイヤー設定を有効にするかを指定します。このアクションを追加するに
は、まず適切なレイヤー設定を指定してください(詳しくは、レイヤーへのナビ
ゲーションの追加を参照してください)。
フィールドの表示 / 非表示を設定
PDF 文書のフィールドの表示と非表示を切り替えます。このオプションは、
フォームフィールドで非常に役立ちます。例えば、ボタンの上をポインタが通過
するときにオブジェクトをポップアップさせるには、「ポインタを範囲内に入れ
る」トリガではフィールドを表示するアクションを、「ポインタを範囲外に出
す」トリガでは、フィールドを非表示にするアクションを設定します。
フォームを送信
指定した URL にフォームデータを送信します。
トリガの種類
トリガによって、メディアクリップ、ページ、フォームフィールドでアクション
をアクティベートする方法を決めます。例えば、ページの開閉時やマウスポイン
タをフィールドに移動したときに、ムービーやサウンドのクリップが再生される
ように指定できます。最も一般的に使用されるトリガは「マウスボタンを放す」
です。
メディアクリップおよびフォームフィールド(リンクやしおりではありません)
には、次のトリガを使用することができます。
マウスボタンを放す
クリックの後、マウスボタンを放したとき。これは、最も一般的なボタントリガ
です。マウスボタンを押したままポインタをボタンの範囲から外せばアクション
は有効にならないので、もう一度やり直しができます。
ページを表示(メディアクリップのみ)
現在のページであるかどうかに関係なく、メディアクリップを含むページが表示
されたとき。例えば、見開きページレイアウトで表示されている場合は、表示す
るページと現在のページが異なる可能性があります。
ページを非表示(メディアクリップのみ)
メディアクリップを含むページを非表示にするとき。
ページを開く(メディアクリップのみ)
メディアクリップを含むページが現在のページになるとき。
ページを閉じる(メディアクリップのみ)
メディアクリップを含まないページに移動するとき。
マウスボタンを押す
マウスボタンをクリックしたとき(クリックして放していない状態)。通常は、
「マウスボタンを放す」を使用することをお勧めします。
ポインタを範囲内に入れる
ポインタがフィールドまたは再生領域に入ったとき。
ポインタを範囲外に出す
ポインタがフィールドまたは再生領域から出たとき。
フォーカスを合わせる(メディアクリップのみ)
マウス操作またはタブ移動によって、フォームフィールドにフォーカスを合わせ
たとき。
フォーカスをはずす(メディアクリップのみ)
フォーカスを別のフォームフィールドに外したとき。
Web ページから変換した PDF 文書内での移動
Web ページから変換した PDF 文書も、その他の PDF 文書の場合と同じように
操作できます。Web ページのリンクをクリックしたとき、PDF 文書にリンク先
のページが含まれていない場合、PDF 文書の最後にそのリンクを追加するように
設定できます。Web ページを追加するその他の方法について詳しくは、ダウン
ロードした Web ページからの PDF ファイルの作成を参照してください。
注意:Web ページとしては 1 ページでも、PDF に変換されると複数のページに
なる場合があるので注意してください。Web ページとは Web サイト上の 1 つの
トピック(URL)で、1 つの連続した HTML ページであることがよくありま
す。Web ページを PDF に変換すると、長いページは複数の標準サイズの PDF
ページに分割されます。
Web ページを PDF ページに変換するときに選択したオプションによっては、タ
グ付きしおりが利用できるようになります。Web のしおりのコンテキストメ
ニュー(しおりを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらク
リック(Macintosh)すると使用可能)には、さらに Web ページをダウンロー
ドするコマンドが含まれていますが、このタグ付きしおりは、他のタグ付きしお
りと同じです。
関連項目:
変換された Web ページを構成するためのタグ付きしおりの使用
変換した Web ページへのタグ付きしおりの追加
変換した Web ページからの情報取得
変換した Web ページの更新
変換したページと現在の Web ページの比較
変換された Web ページを構成するためのタグ付きしおりの使
用
Web ページから初めて PDF 文書を作成する場合、Web ページの変換設定ダイ
アログボックスで「しおりの作成」を選択すると、タグ付きしおりが作成されま
す。「しおり」タブの一番上のレベルに、Web サーバを表す標準(タグ付きでは
ない)しおりが表示されます。そのしおりの下に、ダウンロードされた各 Web
ページのタグ付きしおりが表示されます。タグ付きしおりの名前には、HTML
ページのタイトルか、タイトルがない場合には URL が付けられます。
「しおり」タブA.Web サーバを表す標準しおり B.ダウンロードした Web ページを表
すタグ付きしおり C.親しおり D.子しおり
タグ付き Web しおりは、最初は全部同じレベルにありますが、そのしおりを構
成し直してグループ別にまとめると、Web ページの階層を把握しやすくなりま
す。また、タグ付きしおりを使用して、PDF 文書の対応ページを並べ替えること
もできます。
親のタグ付きしおりを移動または削除する場合、その子のタグ付きしおりも親し
おりと一緒に移動または削除されます。
タグ付きしおりを移動または削除するには:
1. 移動または削除するタグ付きしおり
を選択します。複数のタグ付きしおりを
選択するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を
押しながらクリックします。連続した複数のタグ付きしおりを選択するには、
Shift キーを押しながらクリックします。
2. タグ付きしおりを移動するには、ドラッグします。矢印が別のタグ付きしおりの
アイコンの下に表示されているときにマウスボタンを離すと、移動したしおりは
そのしおりの子となります。矢印が別のタグ付きしおりの名前の下に表示されて
いる場合、移動したしおりはそのしおりの兄弟となります。
3. タグ付きしおりを削除するには、次のいずれかの操作を行います。
●
Delete キーを押します。
●
オプションメニューの「しおりの削除」を選択します。
●
編集/削除を選択します。
タグ付きしおりと一緒に Web ページを移動するには:
Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながらタグ付き
しおりをドラッグします。
タグ付きしおりと一緒に Web ページを削除するには:
タグ付きしおりを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらク
リック(Macintosh)し、「ページの削除」を選択します。
変換した Web ページへのタグ付きしおりの追加
Web ページをダウンロードするときに Web ページの変換設定ダイアログボック
スで「PDF タグを作成」を選択すると、元のページの HTML 構造に対応する構
造情報が PDF 文書に保存されます。この情報を使用して、PDF ファイルに段落
や HTML 要素を持つその他のアイテム用としてタグ付きしおりを追加すること
ができます。
PDF 文書にタグ付きしおりを追加するには:
1. オプションメニューから「ストラクチャから新規しおり作成」を選択します。
2. タグ付きしおりとして指定する項目を選択します。アーティクルは、HTML の
Title 要素によって表される 1 つの Web ページ全体です。リスト内の他の項目
は Web ページで使用されている HTML のタグです。
変換した Web ページからの情報取得
ダイアログボックスには、現在のページの URL、ページのタイトル(HTML の
<TITLE> タグが付いているタイトルまたはページの URL)、ダウンロードした
日時、内容の種類(HTML テキストまたは JPEG 画像など)、および拡大縮小率
と画像サイズに基づいた倍率設定を表示できます。
現在の Web ページで情報を見るには:
アドバンスト/Web Capture/ページ情報を選択します。
変換した Web ページの更新
PDF 文書の Web ページを更新して、Web サイトから最新データを取得できま
す。更新するとき、Web サイト全体またはリンクを再びダウンロードして、新規
の PDF 文書を作成します。新規 PDF 文書には、テキスト、Web リンク、埋め
込まれたファイル名、書式など、変更が加えられたコンポーネントすべてが一覧
表示されます。サイトに追加された新規のページがある場合は、新規ページがダ
ウンロードされます。変更されたページはしおりとして、「しおり」タブの「新
規ページと変更ページ」の下に一覧表示されます。
最初にページをダウンロードしたときに「アップデートコマンドを保存」が選択
されていないと、Web ページの更新はできません(詳しくは、変換する HTML
ページの表示オプションの設定を参照してください)。
Web ページを更新すると、元の PDF ページと更新したデータの両方が保
持されます。Web サイトに対する変更の記録を保持するには両方のバージョンを
保存してください。
更新された Web ページを表示するには:
1. アドバンスト/Web Capture/ページの更新を選択します。
2. 新規ページと変更されたページを表示するには、「新規ページと変更ページのし
おりを作成」を選択します。次に、比較する更新されたタグ付きしおりの範囲を
指定します。
●
「ページのテキストだけを比較して、変更されたページを検出」を選択すると、
ページのテキストだけが比較されます。
●
「ページの全構成要素を比較して、変更されたページを検出」を選択すると、テ
キスト、画像、Web リンク、埋め込まれたファイル名、書式などのすべてのペー
ジ内容が比較されます。
3. 以前送信したフォームデータを再送信しないようにするには、「フォームデータ
の再送信」のチェックを外します。「フォームデータの再送信」をチェックする
場合には、注意が必要です。購入依頼やその他の送信ファイルが重複して送信さ
れる可能性があります。このオプションは、ページにフォームと検索結果がある
場合にのみ有効です。
4. 更新するページを変更するには、「更新コマンド一覧の編集」を選択し、更新す
る URL を選択して、「OK」をクリックします。
5. 「更新」をクリックします。
変換したページと現在の Web ページの比較
Web ブラウザを起動して、PDF ページに変換済みのページに対応する Web
ページを表示することができます。これは、ダウンロードした PDF 文書とその
サイトの現在の Web ページを比較したい場合に便利です。
変換したページと現在の Web ページを比較するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
現在のページを Web ブラウザで開くには、アドバンスト/Web Capture/Web
ブラウザでページを開くを選択します。
しおりを作成したページを開くには、タグ付きしおりを右クリック(Windows)
または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し、「Web ブラウザで
ページを開く」を選択します。
リンクされているページを開くには、Web ページの PDF ファイルでリンクを右
クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)
し、「ブラウザで Web リンクを開く」を選択します。
ブラウザが新規のアプリケーションウィンドウで指定するページを開きます。
アーティクルを使用した作業
雑誌や新聞のような従来の印刷文書の多くでは、複数の段組の中にテキストが配
置されています。記事はある段組から次の段組に、場合によっては数ページにわ
たっています。この形式は印刷文書には効果的ですが、画面ではスクロールや
ズームが必要になるので、段組による文書を画面上で読み進むのは困難なことが
あります。
アーティクル機能を使用すると、読者にとって、複数の段組や連続したページに
書かれた内容が読みやすくなります。アーティクルツールを使用して、さまざま
なセクションをつなぐ一連のリンクされたボックスを作成し、テキストの流れを
たどることができます。PDF ファイルに変換するとき、ページレイアウトファイ
ルからアーティクルスレッドを自動的に生成するように選択できます。ほとんど
のデスクトップパブリッシングアプリケーションでは、ファイルのアーティクル
スレッドを自動的に生成できます。表示しているファイルにアーティクルがある
場合、タブにアーティクルの名前を表示すると、そのアーティクル間を簡単に移
動できます。
関連項目:
アーティクルの定義
アーティクルの編集と削除
アーティクルの定義
読ませたい内容が含まれる範囲を順番にボックスで囲み、アーティクルを作成します。
アーティクルに対するナビゲーション用の経路はアーティクルスレッドと呼ばれます。
アーティクルツールを使用して、アーティクルの内容が含まれるボックスをつなぐス
レッドを作成し、一つの連続したテキストにまとめます。
作成する各アーティクルボックスにはラベルがあります。ラベルには、PDF 文書のアー
ティクル番号とアーティクル内の番号が表示されています。例えば、文書中で 1 番目に
定義したアーティクルの 1 番目のボックスには、1-1、2 番目のボックスには 1-2 という
ようにラベルが付けられます。同一文書内の 2 番目のアーティクルのボックスには、21、2-2、2-3 のようにラベルが付けられます。
アーティクルスレッドの流れ。ユーザは、テキスト A を読み、テキスト B および C は飛ばし
て、再びテキスト A を続けて読みます。
アーティクルを定義するには:
1. ツール/高度な編集/アーティクルツールを選択するか、高度な編集ツールバーでアー
ティクルツール
を選択します。文書ウィンドウに十字ポインタが表示されます。
2. ボックスをドラッグして、最初のアーティクルボックスを定義します。囲まれたテキス
トの周囲にアーティクルボックスが表示され、ポインタがアーティクルポインタに変わ
ります。
3. アーティクルに加える文書の次の部分に移動し、そのテキストの周囲を選択します。
アーティクル全体の定義が終わるまで繰り返します。
注意:アーティクルボックスのサイズを変更または移動するには、まずアーティクルを
終了してください。
4. アーティクルを終了するには、Enter キーまたは Return キーを押します。
5. アーティクルのプロパティダイアログボックスに、アーティクルのタイトル、サブタイ
トル、作成者、およびアーティクルを説明するキーワードを入力して、「OK」をクリッ
クします。
6. アーティクルを開いた後、「アーティクル」タブを非表示にするには、「アーティク
ル」タブのオプションメニューで「ジャンプ後に閉じる」を選択します(「アーティク
ル」タブを再び表示するには、表示/ナビゲーションタブ/アーティクルを選択しま
す)。
アーティクルの編集と削除
アーティクルツールを使用して、既存のアーティクルスレッドを編集できます。
アーティクルボックスの削除、挿入、組み合わせ、移動やサイズの変更、および
アーティクルのプロパティ編集ができます。
アーティクルまたはアーティクルボックスを削除するには:
1. アーティクルツール
を選択して、文書のアーティクルを表示します。
2. 表示/ナビゲーションタブ/アーティクルを選択し、次のいずれかの操作を行い
ます。
●
アーティクル全体を削除するには、「アーティクル」タブのアーティクルを選択
し、Delete キーを押します。
●
アーティクルから 1 つのボックスだけを削除するには、ボックスを右クリック
(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、
「削除」を選択します。警告メッセージが表示されたら「ボックス」を選択しま
す。「アーティクル」を選択すると、そのアーティクル全体が削除されます。
残りのアーティクルまたはアーティクルボックスは、自動的に番号が変更されま
す。
注意:「アーティクル」タブは、フローティングパネルです。デフォルトではナ
ビゲーションパネルウィンドウ内に配置されていません。他のタブと一緒に配置
するには、「アーティクル」タブをナビゲーションパネルウィンドウにドラッグ
してください。
アーティクルボックスをアーティクルスレッドに挿入するには:
1. アーティクルツールを選択して、新規のアーティクルボックスを置きたい場所の
前にあるアーティクルボックスを選択します。
2. 選択したボックスの下部にあるプラス記号をクリックします。新規のアーティク
ルボックスをドラッグして作成することを促すメッセージが表示されたら、
「OK」をクリックします。
アーティクルツールでのアーティクルの選択
3. 新規のアーティクルボックスを描きます。新規のボックスがアーティクルフロー
に挿入され、それ以降のすべてのボックスの番号が変更されます。
アーティクルボックスを移動またはサイズ変更するには:
1. アーティクルツールを選択します。
2. アーティクルボックスを選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
ボックスを移動するには、新しい位置へドラッグします。
●
ボックスのサイズを変更するには、コーナーポイントのいずれかをドラッグしま
す。
アーティクルボックスのサイズ変更
アーティクルプロパティを編集するには:
1. アーティクルツールを選択し、変更するアーティクルボックスを選択します。
2. ボックスを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。
3. アーティクルのプロパティダイアログボックスの情報を変更し、「OK」をクリッ
クします。
2 つのアーティクルを組み合わせるには:
1. アーティクルツールを選択します。
2. 文書ウィンドウで、最初に読ませたいアーティクルのアーティクルボックスを選
択します。
3. アーティクルボックスの下部にあるプラス記号を選択します。
4. Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながら、次に読
ませたいアーティクルボックスをクリックします。2 番目のアーティクルが 1 番
目のアーティクルの最後に追加された形で表示されます。記事内のすべてのアー
ティクルボックスは自動的に番号が変更されます。
Adobe PDF 文書の編集
テキスト、テーブルおよび画像のコピーと貼り付け
テキストの編集
画像およびオブジェクトの編集
リンク、フィールドおよびその他オブジェクトの選択と編集
ページのトリミング
ページの回転
ページの抽出、移動およびコピー
ページの削除と置換
プレゼンテーションの設定
PDF 文書の結合
ページの番号付け
ヘッダおよびフッタの追加
透かしと背景の追加
OLE をサポートする文書への PDF 文書の組み込み
テキスト、テーブルおよび画像のコピーと貼り付け
Acrobat Professional では、Adobe PDF 文書内のテキスト、テーブルまたは画
像を選択し、クリップボードにコピーしたり、別のアプリケーション内の文書に
貼り付けたりすることができます。選択ツールを使用すると、任意のページ項目
を選択できます(Acrobat 6.0 では、テキスト選択ツール、グラフィック選択
ツール、テーブル選択ツールという 3 つの選択ツールを使用して、それぞれの
ページ項目を選択できます)。
その他、PDF 文書内のテキストと画像すべての書き出し、ページから画像形式へ
の変換およびすべての画像の書き出しも可能です(詳しくは、PDF 文書の別の
ファイル形式への変換を参照してください)。
関連項目:
テキストのコピー
テーブルのコピー
画像のコピー
テキストと画像の組み合わせを画像としてコピー
テキストのコピー
選択ツールを使用すると、PDF 文書内のテキストまたは文字列を選択できます。
「コピー」コマンドおよび「貼り付け」(Windows)または「ペースト」
(Macintosh)コマンドを使用すると、選択したテキストを別のアプリケーショ
ンにコピーできます。また、コンテキストメニューを使用して、注釈を追加した
り、テキストにリンクを作成したりできます。ただし、次の点に注意してくださ
い。
●
●
●
●
●
●
一般の環境設定では、手のひらツールのポインタがテキストの上にあるとき、テ
キスト選択ツールとして機能するように設定できます。画像とテキストのどちら
を先に選択するかを指定することもできます(詳しくは、一般の環境設定を参照
してください)。
テキストを選択しても「カット」、「コピー」、「貼り付け」(Windows)およ
び「ペースト」(Macintosh)の各コマンドが使用できない場合は、PDF 文書の
作成者がテキストのコピーを許可しない設定にしている可能性があります(詳し
くは、文書のセキュリティについてを参照してください)。
PDF 文書からコピーしたテキストに、使用中のシステムにはインストールされて
いないフォントが指定されている場合、コピーしたテキストのフォント指定の情
報は失われ、コピー先のシステムにある似たフォントまたはデフォルトのフォン
トに置き換えられます。
適切にタグ付けされている PDF 文書の場合、「書式設定を維持してコピー」コ
マンドを使用して、文書中の複数列のレイアウトを保持することができます。こ
のオプションの機能は、タグなしの PDF 文書の「クリップボードにコピー」と
同じです。
場合によっては、選択範囲に不要なテキストが含まれていることがあります。例
えば、2 ページにわたるテキストを選択したときにフッタ情報が含まれる場合で
す。テキストに適切なタグ付けを行うことで、不要なテキストが含まれないよう
にできます(詳しくは、折り返し機能の概要と最適化を参照してください)。
スキャナを使用して作成した PDF 文書のテキストが検索可能になっていない場
合や、テキストが画像の一部として含まれている場合は、テキストが文字ではな
く画像として認識されているために選択できない可能性があります。「スキャナ
から PDF を作成」コマンドと「OCR を使用してテキストとして認識」コマンド
は、どちらも、画像テキストを選択可能なテキストに変換するコマンドです(詳
しくは、紙の文書からの PDF ファイルの作成を参照してください)。
テキストを選択するには、選択する範囲を挿入点の開始位置から終了位置までドラッグ
するか(左)、テキストの上を斜めにドラッグします(右)。
文字、スペース、単語または複数行のテキストを選択するには:
1. 選択ツール
を選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
選択するテキスト上をドラッグします(クリックして挿入点を作成した後、Shift
キーを押しながらクリックして 2 つ目の挿入点を設定することでも範囲を指定で
きます。この場合、2 つの挿入点の間にあるテキストが選択されます)。
●
ダブルクリックすると単語を選択できます(欧文のみ)。
●
トリプルクリックするとテキストの行全体を選択できます。
●
4 回クリックするとページ内の全テキストを選択できます。
2. 選択範囲を 1 文字ずつ広げるには、Shift キーを押しながら矢印キーを押しま
す。選択範囲を 1 語ずつ広げるには、Shift+Ctrl キー(Windows)または Shift
+Command キー(Macintosh)を押しながら、矢印キーを押します。
Esc キーを押すと、いつでも手のひらツールに戻ります。スペースバーを押して
いる間は、一時的に手のひらツールに切り替わります。テキストの選択範囲上に
ポインタを置くと、メニューが表示され、テキストのコピー、ハイライト表示、
下線の追加などのオプションを適用することができます。
テキストを縦方向に選択するには:
1. 選択ツール
を選択し、ポインタをテキストの上に移動します。ポインタが、
が範囲選択モードに
ボックスと縦線を重ねた形に変化したら、選択ツール
なったことを示しています。強制的に範囲選択モードにするには、Alt キー
(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
テキスト領域の外側をポイントし、ポインタが範囲選択ポインタ
に変わった
ら、テキストのブロックまたは列をドラッグして選択します。
Ctrl+Alt キー(Windows)または Command+Option キー(Macintosh)を押
しながらテキストのブロックまたは列をドラッグします。
複数列のテキストを選択するには、選択範囲のテキストの最初の列の先頭から最
後までマウスをドラッグします。
選択ツールがテキスト選択モードから範囲選択モードに切り替わるまでの余白サ
イズは、一般の環境設定で設定します。
ページ内の全テキストを選択するには:
1. ページレイアウトとして「単一ページ」を選択し、選択ツール
を選択しま
す。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
編集/すべてを選択を選択します。
●
ページ内のすべてのテキストを選択するには、Ctrl+A キー(Windows)または
Command+A キー(Macintosh)を押します。
注意:ページレイアウトとして「連続」または「連続見開きページ」が選択され
ていると、文書全体のテキストが選択されます。
●
ページ内を 4 回クリックします。この方法では、ページレイアウトに関係なく、
ページ内のすべてのテキストが選択されます。
選択したテキストをコピーするには:
1. 選択ツール
を使用して、ページ内の任意のテキスト範囲を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
編集/コピーを選択して、選択したテキストを別のアプリケーションにコピーし
ます。
●
選択範囲上にポインタを置き、メニューが表示されたら、「クリップボードにコ
ピー」または「書式設定を維持してコピー」を選択します(列のレイアウトを保
持する「書式設定を維持してコピー」コマンドは、文書が適切にタグ付けされて
いる場合のみ表示されます)。
選択範囲の上にポインタを置き、メニューを表示します。
コピーしたテキストは、注釈やしおりに貼り付けたり、他のアプリケーションで
作成された文書に貼り付けたりできます。
テーブルのコピー
テーブルを選択し、クリップボードにコピーできます。また、別のアプリケー
ションに読み込みや取り込みが可能なファイル形式で保存することもできます。
Microsoft Excel など CSV 準拠のアプリケーションを使用すれば、選択したテー
ブルを直接開くことができます。タグ付き文書の場合は、PDF 文書内のテーブル
をクリックしてテーブル全体を選択することができます。
選択ツールを使用してテーブルをコピーするには:
1. 選択ツール
を選択します。
2. テーブルの上にポインタを置きます。ポインタがテーブルアイコン
に変わっ
たら、テーブル内をクリックしてテーブル全体を選択するか、コピーする行およ
び列をドラッグして囲みます。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
他の文書作成アプリケーションで開いた文書にテーブルをコピーするには、Ctrl
キー(Windows)または Control キー(Macintosh)を押しながらテーブルをク
リックして、「テーブルとしてコピー」を選択します。次に、貼り付け先の文書
にテーブルを貼り付けます。
●
テーブルをファイルにコピーするには、Ctrl キー(Windows)または Control
キー(Macintosh)を押しながらテーブルをクリックして、「テーブルとして保
存」を選択します。テーブルに名前を付け、保存する場所と形式を選択して、
「保存」をクリックします。
●
テーブルをスプレッドシートにコピーするには、Ctrl キー(Windows)または
Control キー(Macintosh)を押しながらテーブルをクリックして、「スプレッ
ドシートでテーブルを開く」を選択します。Excel などの CSV 準拠のアプリケー
ションにより、新しいスプレッドシートが開き、取り込んだテーブルが表示され
ます。
●
書式設定を保持したまま Excel にテーブルをコピーするには、Ctrl キー
(Windows)または Control キー(Macintosh)を押しながらテーブルをクリッ
クして、「テーブルとしてコピー」を選択します。Excel で「形式を選択して貼
り付け」コマンドを使用し、「XML スプレッドシート」を選択します。
●
RTF でテーブルをコピーするには、選択したテーブルを、コピー先のアプリケー
ションで開いている文書にドラッグします。
注意:日中韓言語を含むテーブルのコピーもサポートされています。
画像のコピー
PDF 文書内にある個々の画像をクリップボードにコピーして、別のアプリケー
ションに貼り付けたり、選択ツールを使用して別のファイルに貼り付けたりでき
ます。
PDF 文書内のすべての画像をコピーする方法について詳しくは、PDF 文書の別
のファイル形式への変換を参照してください。
選択ツール、およびスナップショットツールを使用して、テキストや画像からの
リンクを作成できます。詳しくは、リンクの作成を参照してください。
テキストに重なり合っているために画像を選択できない場合、一般の環境設定で
「テキストの前に画像を選択」オプションを選択します。
選択ツールを使用して画像をコピーするには:
1. 選択ツール
を選択し、次のいずれかの操作を行います。
●
画像を選択するには、画像をクリックするか、ドラッグして画像を囲みます。
●
画像の一部を選択するには、ドラッグしてその部分を囲みます。
注意:画像の選択を解除するには、画像の外側をクリックします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
画像を別の文書に貼り付けるには、編集/コピーを選択し、別のアプリケーショ
ンで開いている文書に対して、編集/貼り付け(Windows)または編集/ペース
ト(Macintosh)を選択します。
●
画像をクリップボードにコピーするには、画像を右クリック(Windows)また
は Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「画像をクリップ
ボードにコピー」を選択します。
●
画像を別のアプリケーションで開いている文書にドラッグします。
●
画像をファイルとして保存するには、画像を右クリックして「画像に名前を付け
て保存」(Windows)または Control キーを押しながらクリックして「画像を別
名で保存」(Macintosh)を選択します。画像に名前を付けて保存ダイアログ
ボックス(Windows)または、画像を別名で保存ダイアログボックス
(Macintosh)で、画像の名前を入力し、保存場所を選択します。
テキストと画像の組み合わせを画像としてコピー
スナップショットツールを使用して、選択した内容(テキスト、画像、または両
方)をクリップボードや別のアプリケーションにコピーできます。テキストも画
像も画像としてコピーされます。
スナップショットツールを使用して画像、テキスト、またはその両方を画像形式でコ
ピーするには:
スナップショットツール
●
●
●
を選択し、次のいずれかの操作を行います。
画面に表示されている内容の全体をキャプチャするには、ページ内の任意の場所
をクリックします。
テキスト、画像またはその両方を、ドラッグして囲みます。
画像の一部だけをコピーするには、ドラッグしてその部分を囲みます。
選択範囲をハイライト表示するために、選択した領域の色が一時的に反転しま
す。マウスボタンを放すと、選択した内容が自動的にクリップボードにコピーさ
れます。別のアプリケーションで文書を開いている場合は、編集/貼り付けを選
択して、コピーした選択範囲をその文書に直接貼り付けることができます。
PDF 文書にあるすべての画像を保存することができます。詳しくは、画像
の画像形式への変換を参照してください。
テキストの編集
TouchUp テキストツールを使用すると、PDF 文書に小さな変更を加えることが
できます。テキストを編集したり、フォント、フォントサイズや水平比率、単語
や文字の間隔、ベースラインのオフセットやシフト、塗りつぶしや線の特性、
フォントの埋め込みやサブセットを含むさまざまなプロパティを編集したりでき
ます。
テキストを編集するためには、使用するフォントがシステム上にインストールさ
れている必要があります。フォントが文書に埋め込まれている場合、既存のテキ
ストのプロパティを変更することはできますが、テキストを追加したり置換する
ことはできません(詳しくは、TouchUp テキストツールを使用したフォントの
埋め込みおよび埋め込みの解除を参照してください)。
TouchUp テキストツールは、フォームフィールド内の文字列の修正には使用で
きません。
セキュリティ機能によっては、PDF 文書の編集が許可されていない場合がありま
す。セキュリティで保護されている場合、TouchUp テキストツールを使用する
ことはできません。PDF 文書の変更については、作成者に問い合わせてくださ
い。
TouchUp テキストツールを使用すると、文書の折り返し表示の方法に影響し、
スクリーンリーダーでの読み上げに影響する場合があります。
縦書きの行のテキストも、横書きの行のテキストと同様に編集できます。また、
縦書きフォントを使用したテキストも、横書きフォントのテキストと同様に編集
できます。横書きフォントのベースラインは上から下にオフセットまたはシフト
しますが、縦書きフォントのベースラインは左から右へオフセットまたはシフト
します。
TouchUp テキストツールによる編集
関連項目:
TouchUp テキストツールによるテキストの編集
テキストの属性の編集
文書への新しいテキストの追加
特殊文字の挿入
TouchUp テキストツールを使用したフォントの埋め込みおよび埋め込みの解除
TouchUp テキストツールによるテキストの編集
基本的に、TouchUp テキストツールは PDF 文書のテキストに小さな変更を加え
る場合に限って使用します。広範囲の変更が必要となる場合は作成元のアプリ
ケーションで文書を編集し、PDF ファイルを生成し直してください。このとき、
修正が必要なページだけを生成して PDF 文書に挿入することもできます(詳し
くは、ページの削除と置換を参照してください)。
TouchUp テキストツールを使用してテキストを編集するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp テキストツールを選択するか、高度な編集ツー
を選択します。
ルバーの TouchUp テキストツール
2. 編集するテキストをクリックします。選択可能なテキストがバウンディングボッ
クスで囲まれます。
3. 編集するテキストを選択するには、次のいずれかの方法を使用します。
●
バウンディングボックス内のすべてのテキストを選択するには、編集/すべてを
選択を選択します。
●
文字、スペース、単語または行を選択するには、マウスをドラッグします。
4. 次のいずれかの操作を行います。
●
選択したテキストを置き換えるには、新しいテキストを入力します。
●
テキストを削除するには、Delete キーを押すか、編集/削除を選択します。
●
選択したテキストをコピーするには、編集/コピーを選択します。
●
テキストを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、適切なオプションを選択します。
選択を解除するには、選択範囲の外側をクリックします。
注意:システムに使用するフォントがインストールされていない場合は、テキス
トを追加したり置換することはできません。ただし、PDF 文書にフォントが埋め
込まれている場合は、テキストの属性を変更することができます。
テキストの属性の編集
フォント、フォントサイズおよび文字の間隔などのテキストの属性を編集するに
は、TouchUp テキストツールを使用します。
テキストの属性を編集するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp テキストツールを選択するか、高度な編集ツー
を選択します。
ルバーの TouchUp テキストツール
2. 属性を編集するテキストをクリックします。テキストの段落がバウンディング
ボックスで囲まれます。段落内のテキストを選択するには、マウスをドラッグし
て選択します。
3. テキストを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。
4. TouchUp のプロパティダイアログボックスで、「テキスト」タブをクリックし
ます。次のテキストの属性を変更できます。
●
フォント。システムにインストールされているフォントと、PDF 文書に完全に埋
め込まれているすべてのフォントを選択できます。文書のフォントは一覧の上部
に表示され、システムフォントは下部に表示されます(フォントの使用方法につ
いて詳しくは、フォントへのアクセスとフォントの埋め込みを参照してくださ
い)。
●
フォントサイズ。
●
文字の間隔。選択したテキストの 2 文字以上の文字の間に一定の間隔を挿入しま
す。
●
単語の間隔。選択したテキストの 2 単語以上の間に一定の間隔を挿入します。
●
拡大 / 縮小(横)。文字の高さと幅の比率を指定します。
●
ベースラインのオフセット。テキストをベースラインからオフセットします。
ベースラインとは、文字の下位置を揃える線です。
●
塗りつぶしの色と線の色。
●
線幅。
注意:ライセンス上の問題により、テキストを変更する際には、そのテキストで
使用するフォントを購入してシステムにインストールしておく必要があります。
文書への新しいテキストの追加
文書にテキストを追加するには、TouchUp テキストツールを使用します。
文書に新しいテキストを追加するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp テキストツールを選択するか、高度な編集ツー
を選択します。
ルバーの TouchUp テキストツール
2. テキストを追加する場所を、Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)また
は Option キーを押しながらクリック(Macintosh)します。
3. 新規テキストのフォントダイアログボックスで、フォントおよび書き込みモード
を選択して、「OK」をクリックします。
4. 新しいテキストを入力します。
特殊文字の挿入
特定の特殊文字(改行、ソフトハイフン、改行なしスペース、Em ダッシュ)を
タグ付き PDF 文書に挿入すると、折り返し表示を改善することができます(詳
しくは、タグ付き PDF 文書の内容の折り返し表示を参照してください)。ま
た、これらの特殊文字を他の形式の PDF 文書に挿入して、スクリーンリーダー
の読み上げを改善したり、単に一般的な読みやすさを改善することもできます。
特殊文字を挿入するためにフォントをインストールする必要はありません。
PDF 文書に特殊文字を挿入するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp テキストツールを選択します。
注意:高度な編集ツールバーで TouchUp テキストツール
を選択する場合
をクリックしないように注意してく
は、誤って選択ツールバーの選択ツール
ださい。これは TouchUp テキストツールとは機能が異なるツールです。
2. 文字を挿入する場所をクリックするか、文字と置換するテキストを選択します。
3. 選択したテキストまたは場所を右クリック(Windows)または Control キーを押
しながらクリック(Macintosh)して、「挿入」を選択し、挿入する特殊文字を
選択します。
TouchUp テキストツールを使用したフォントの埋め込みおよ
び埋め込みの解除
テキストの属性を編集するためには、使用するフォントがシステム上にインス
トールされている必要があります。埋め込みフォントやサブセットフォントがシ
ステムにインストールされていない場合、変更できるプロパティは、色、単語の
間隔、文字の間隔、ベースラインのオフセット、余白のみに限られます。
TouchUp テキストツールを使用して、フォントの埋め込みおよび埋め込みの解除を行
うには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp テキストツールを選択するか、高度な編集ツー
2.
3.
4.
5.
6.
●
●
●
●
●
を選択します。
ルバーの TouchUp テキストツール
フォントの埋め込みまたはサブセットを編集するテキストをクリックします。テ
キストの段落がバウンディングボックスで囲まれます。段落内のテキストを選択
するには、マウスをドラッグして選択します。
テキストを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。
TouchUp のプロパティダイアログボックスで「テキスト」タブをクリックする
と、フォント名、フォントのプロパティと共に、埋め込みとサブセットの機能が
表示されます。
すべてのフォントの一覧を確認するには、フォントメニューをスクロールしま
す。文書のフォントが最初に表示されます。システムフォントは、文書のフォン
トの下に表示されます。
フォントメニューでフォントを選択し、そのフォントで使用できる権限オプショ
ンを確認し、埋め込みのオプションを選択します。
「フォントの埋め込みが可能」の場合は、埋め込みオプションとサブセットオプ
ションの両方を選択できます。サブセットではなくフォント全体を埋め込む場合
は、「サブセット」チェックボックスをオフにします(サブセットオプションを
選択できるのは欧文フォントのみです)。
「印刷およびプレビュー用に埋め込みが可能」の場合は、埋め込みオプションを
選択できます。
「フォントの埋め込みが不可」の場合は、埋め込みオプションもサブセットオプ
ションも選択できません。
フォントの埋め込みを解除するには、「埋め込み」チェックボックスをオフにし
ます。システムにインストールされていないフォントの埋め込みを解除した場
合、フォントの置き換えが発生し、意図しない表示結果となる可能性がありま
す。
「使用可能なフォントがシステムに存在しない」の場合は、埋め込みオプション
もサブセットオプションも無効です。
画像およびオブジェクトの編集
TouchUp オブジェクトツールでは、PDF 文書内の画像またはオブジェクトを選
択して、別の場所に移動したり、TouchUp オブジェクトツールの機能を使用し
て編集したり、PDF 文書から Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、その他の
アプリケーションに直接取り込んで編集できます。外部アプリケーションを使用
している場合は、編集が完了した時点で、その画像またはオブジェクトを直接
PDF 文書に戻して、文書内の編集前と同じ場所に表示できます。このツールを最
大限に活用するには、編集に使用する外部アプリケーションの知識も必要です。
テキストボックスを編集する場合は、テキストボックスの全体が選択されます。
TouchUp オブジェクトツールでは、大きなテキストブロックに含まれる個々の
文字を選択することができません。個々の文字や単語を編集するには、
TouchUp テキストツールを使用する必要があります(詳しくは、TouchUp テキ
ストツールによるテキストの編集を参照してください)。
注意:注釈は、表示の外観がグラフィックに似ている場合がありますが、ページ
要素とは見なされません。したがって TouchUp ツールによる選択や操作はでき
ません。
関連項目:
TouchUp オブジェクトツールを使用した画像の編集
編集用アプリケーションによる画像の編集
TouchUp ツールの環境設定オプションの設定
TouchUp オブジェクトツールを使用した画像の編集
TouchUp オブジェクトツールを使用すると、PDF 文書内の画像やオブジェクト
の最終的な修正を行うことができます。広範囲の変更が必要となる場合は、作成
元のアプリケーションを使用し、PDF 文書を生成し直します。
TouchUp オブジェクトツールのコンテキストメニューを使用すると、画像に対
して、外部編集用アプリケーションを起動しなくてもある程度の編集作業を行う
ことができます。コンテキストメニューを開くには、TouchUp オブジェクト
ツールを使用して、テキストを右クリック(Windows)または Control キーを押
しながらクリック(Macintosh)します。TouchUp オブジェクトツールを使用す
ると、文書の折り返し表示が変更され、アクセシビリティに影響することがあり
ます。例えば、オブジェクトの位置を変更すると、スクリーンリーダーがオブ
ジェクト(またはその代替テキスト)を読み上げる順序が変わることがありま
す。
TouchUp オブジェクトツールを使用して画像やオブジェクトを編集するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp オブジェクトツールを選択するか、高度な編集
を選択します。
ツールバーの TouchUp オブジェクトツール
2. 画像またはオブジェクトを右クリック(Windows)または Control キーを押しな
がらクリック(Macintosh)して、次のようにコマンドを選択します。
●
「クリップの削除」を選択すると、選択したオブジェクトを隠しているオブジェ
クトが削除されます。例えば、テキストを拡大したときに文字が部分的に欠けて
表示された場合などは、このオプションを選択すると、文字全体が表示されま
す。
●
「ページ装飾を作成」を選択すると、読み取り順序からオブジェクトが削除さ
れ、スクリーンリーダーや「読み上げ」コマンドで読み上げられません。
●
「画像を編集」は、ビットマップ画像を選択したときに表示され、Adobe
Photoshop を開くことができます。
●
「オブジェクトを編集」は、ベクトルオブジェクトを選択したときに表示され、
Adobe Illustrator を開くことができます。
●
TouchUp のプロパティでは、画像に代替テキストを追加するなど、内容、タグ
およびテキストのプロパティを編集して、アクセシビリティを備えた画像を作成
できます(詳しくは、タグへの補足情報の追加を参照してください)。
画像やオブジェクトを移動するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp オブジェクトツールを選択するか、高度な編集
を選択します。
ツールバーの TouchUp オブジェクトツール
2. 画像またはオブジェクトを移動先の場所にドラッグします。
編集用アプリケーションによる画像の編集
TouchUp オブジェクトツール
を使用すると、画像を移動したり、画像に小
さな変更を加えるだけでなく、PDF 文書の画像を Adobe Photoshop や Adobe
Illustrator などのアプリケーションに取り込んで編集することができます。編集
が完了したら、画像またはオブジェクトを直接 PDF 文書に戻すことができま
す。使用する編集用アプリケーションは、TouchUp ツールの環境設定で指定し
ます。
注意:ページに透明効果や論理構造が含まれている場合は、編集用アプリケー
ションで編集するとページの外観が変わることがあります。さらに、PDF タグが
削除されると、ページの外観に予期しない変化が起こる可能性があります。PDF
タグを削除すると、アクセシビリティ、折り返し表示、および別形式での保存に
おけるページの動作にも影響します。
外部編集用アプリケーションで画像またはオブジェクトを編集するには:
1. Acrobat Professional で、TouchUp オブジェクトツール
を選択します。
2. 画像またはオブジェクトを選択します。複数の画像やオブジェクトを選択するに
は、Shift キーを押しながらクリックします。
3. 選択範囲を右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「画像を編集」、「オブジェクトを編集」または「ページを
編集」を選択します(選択対象によって、使用できるコマンドは異なります)。
注意:画像を Adobe Photoshop で開くことができない場合は、Photoshop の
環境設定が適切かどうかを確認します。ICC プロファイルに変換する確認メッ
セージが表示されたら、「変換しない」を選択します。画像ウィンドウに格子模
様が表示された場合、画像データは Photoshop では読み取られていません。
4. 外部編集用アプリケーションで必要な変更を行います。
注意:Photoshop で画像の寸法を変更すると、画像は PDF 文書内の元の場所に
戻りますが、配置が異なることがあります。また、透明度情報はインデックスカ
ラースペースにインデックス値として指定したマスクに対してのみ保存されま
す。画像のマスクはサポートされません。画像編集中に画像モードを変更した場
合は、元のモードにのみ適用できる有効な情報を失う可能性があります。
Acrobat から Photoshop または Illustrator を起動して編集する機能は、他の
機能と並行して同時に使用することはできません。オブジェクトの選択を変更す
ると編集セッションは終了します。引き続き編集を行っても、その後の変更は
PDF 文書には反映されません。編集を続けないで、新しいセッションを開始して
ください。
5. Photoshop を使用する場合は、レイヤー構造の画像を統合します(画像を統合し
ないと Photoshop PDF 形式での保存はできません)。
6. 編集用アプリケーションで、ファイル/保存を選択します。オブジェクトが自動
的に更新され、Acrobat を前面に表示すると PDF 文書内のオブジェクトも更新
されています。
重要:画像が Photoshop 6.0 以降でサポートしている形式の場合、画像の編集結
果は PDF 文書に反映され保存されます。ただし、画像が Photoshop 6.0 以降で
サポートされている形式でない場合、画像は汎用 PDF 画像として処理され、編
集された画像はディスクには保存されますが、PDF には反映されません。
TouchUp ツールの環境設定オプションの設定
TouchUp ツールの環境設定で、TouchUp オブジェクトツールを使用してアート
や画像を選択するときに使用するデフォルトの編集用アプリケーションを指定し
ます。
TouchUp ツールの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます(文書ウィンドウのポップアップメニューから「環境設定」を選択すること
もできます)。
2. 環境設定ダイアログボックスの左側で「TouchUp」を選択します。
3. 「画像エディタの選択」を選択し、画像エディタを選択します。
4. 「ページ / オブジェクトエディタの選択」を選択し、ページまたはオブジェクト
エディタを選択します。
リンク、フィールドおよびその他オブジェクトの選択と編集
さまざまな編集ツールを使用して、PDF 文書内にあるリンク、フィールドおよび
マルチメディアオブジェクトなどを選択および編集できます。通常、選択したオ
ブジェクトにはバウンディングボックスが表示されます。ポインタがそのオブ
ジェクトの上にある間、選択ハンドルが表示されます。ただし、ロックされたオ
ブジェクトの上にポインタがある場合は、選択ハンドルが表示されません。
複数のオブジェクトを選択すると、1 つのオブジェクトは赤色になり、残りのオ
ブジェクトは青色になります。赤色のオブジェクトは、整列操作の基準となる動
かないアンカーオブジェクトです。最後に選択されたオブジェクトがアンカーオ
ブジェクトとなります。選択に含まれる別のオブジェクトをアンカーオブジェク
トにするには、Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押し
ながら、アンカーにするオブジェクトを 2 回クリックします(最初のクリックで
オブジェクトの選択が解除され、次のクリックで選択範囲に再び追加されま
す)。これによって、目的のオブジェクトが最後に選択されたことになるので、
アンカーオブジェクトとなります。
1 種類のオブジェクトが複数選択され、選択範囲が複数のページにまたがってい
る場合、オブジェクトの外観を変更することはできますが移動させることはでき
ません。
オブジェクト選択ツールが選択された場合、または非表示のオブジェクトを作成
した種類のツールが選択された場合、非表示のオブジェクトが自動的に表示され
ます。
オブジェクトを別のページへドラッグすることはできません(切り取って別の
ページに貼り付けることはできます)。
Shift キーを押しながらオブジェクトをドラッグすると、オブジェクトの動かせる
方向を垂直または水平方向のみに制限できます。オブジェクトのサイズを変更す
るとき Shift キーを押しながらドラッグすると、元の縦横比を維持できます。
コピー、切り取り、貼り付けは、すべてのオブジェクトに対して行うことができ
ます。
1 つまたは複数のオブジェクトを選択するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
選択ツール
でオブジェクトをクリックするか、オブジェクトの作成に使用し
たツールでオブジェクトをクリックします。
オブジェクトを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)し、コンテキストメニューの「すべてを選択」を選択します。
オブジェクト選択ツールがアクティブで、単一ページレイアウトで文書を表示し
ている場合は、現在のページにあるすべてのオブジェクトが選択されます。単一
ページレイアウト以外のページレイアウトの場合は、文書内のすべてのオブジェ
クトが選択されます。高度な編集ツールバーのいずれかのツールがアクティブに
なっている場合は、文書内にあるその種類のオブジェクトがすべて選択されま
す。
マウスをドラッグして、選択するオブジェクトを囲みます。選択ツールがアク
ティブになっていれば、囲んだすべてのオブジェクトが選択されます。高度な編
集ツールバーのいずれかのツールがアクティブになっている場合、ドラッグしな
がら Ctrl キーを押すと、囲んだ範囲内でツールに該当する種類のオブジェクトが
すべて選択されます。
Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながらオブジェ
クトをクリックすると、そのオブジェクトを選択に追加できます。Shift キーを押
しながらオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトと現在選択されてい
るオブジェクトの間にあるオブジェクトをすべて選択に追加できます。
ページのトリミング
ページのトリミングダイアログボックスで、指定したページの各ページ領域を調
整できます。ページ領域を調整するには、各パラメータを設定します。生成され
たページ領域は、ページを表示または印刷するときに使用されます。トリミング
の操作を元に戻すには、トリミングダイアログボックスで余白をリセットしま
す。ここでの設定は各ページ領域のサイズを指定するだけで、破棄される情報は
ないため、ファイルのサイズを縮小する効果はありません。
ページのトリミングダイアログボックスで文書のページ領域を変更した場合、
ファイルを保存し直す必要があります。
PDF 文書を印刷やその他の方法で出力する場合に備え、ページのトリミングダイ
アログボックスを使用して、仕上がり、裁ち落とし、アートの境界線を定義しま
す。
ページをトリミングするには:
1. 表示/ページレイアウト/単一ページを選択します。
2. 次のいずれかの操作を行い、ページのトリミングダイアログボックスを開きま
す。
●
文書/ページのトリミングを選択します。
●
「ページ」タブのオプションメニューから「ページのトリミング」を選択しま
す。
3. 単位メニューで測定単位を選択します。
4. 上下左右の余白を数値で入力するか、上向きの三角矢印ボタンをクリックして設
定します。上下左右の余白を同時に調整するには、「縦横の比率を固定」を選択
します。
デフォルトでは対象としてトリミング領域が選択されているため、余白の制御で
変更した値は、トリミング領域を指定します。調整したいページ領域を選択した
上で、余白の制御を行ってください。
●
●
●
●
「トリミング」では、表示または印刷したときのページ表示の境界線を定義しま
す。JDF(ジョブ定義形式)設定などのその他の指定がなければ、メディアへ出
力されるページの内容の位置はトリミングの境界線によって決まります。
「仕上がり」では、ページの最終寸法を定義します。
「裁ち落とし」では、ページをプリプレス印刷するときの裁ち落とし領域を定義
して、用紙のトリミングや折りたたみを可能にします。裁ち落とし領域の外に印
刷マークが表示されることもあります。
「アート」では、空白を含むページの内容を定義します。
注意:ダイアログボックスでは、選択された各プロパティがそれぞれ異なる色の
ボックスとしてプレビュー領域に表示されます。「すべての領域を表示」を選択
すると、すべてのプロパティが同時にプレビューされます。
5. 必要に応じて次の操作を行います。
●
「余白を削除」を選択すると、アートワーク境界線まで余白が削除されてページ
がトリミングされます。このオプションは、PDF ファイルとして保存されたプレ
ゼンテーションスライドの縁をトリミングする場合に役立ちます。
●
「ゼロに設定」をクリックすると、余白のトリミングがゼロになります。
●
「選択範囲に復帰」をクリックすると、トリミングツールで選択されたトリミン
グの余白に戻ります。
6. 「ページ範囲」では、新しい余白の設定をすべてのページに適用するか、指定し
たページ範囲に適用するか、または「ページ」タブでサムネールのページを選択
した場合に、選択したページのみに適用するかを選択します。
7. 適用先メニューから、「偶数および奇数ページ」、「奇数ページのみ」または
「偶数ページのみ」を選択します。
また、高度な編集ツールバーでトリミングツール
を選択するか、ツー
ル/高度な編集/トリミングツールを選択しても、ページのトリミングダイアロ
グボックスが開きます。
PDF 文書のページサイズを変更するには:
1. 次のいずれかの操作を行い、ページのトリミングダイアログボックスを開きま
す。
●
文書/ページのトリミングを選択します。
●
「ページ」タブのオプションメニューから「ページのトリミング」を選択しま
す。
2. 次のいずれかを実行して、ページサイズを変更します。
●
「固定サイズ」を選択し、ページサイズメニューからプリセットを選択します。
●
「カスタム」を選択し、ページの幅と高さの値を入力します。
注意:ページサイズを大きくすると、ページの内容はダイアログボックスのプレ
ビューで小さく表示されますが、実際のページの内容は縮小されません。
関連項目:
アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズの環境設定
アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズの環境設定
ページ表示の環境設定によって、PDF 文書で定義するアートサイズ、仕上がりサ
イズ、裁ち落としサイズを表示できます。
アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、環境設定ダイアログボックスの左側で「ページ表示」をクリックします(ま
たは、文書ウィンドウのメニューから「環境設定」を選択します)。
2. 定義されている領域を PDF 文書に表示するには、「アートサイズ、仕上がりサ
イズ、裁ち落としサイズを表示」を選択します。
前へ | 次へ Adobe PDF 文書の編集
ページの回転
文書のすべてのページを回転したり、選択したページだけを回転したりできま
す。ページの回転は 90 度単位で実行できます。
1 ページ、複数ページ、全ページを回転するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
文書/ページの回転を選択します。
●
「ページ」タブのオプションメニューから、「ページの回転」を選択します。
2. 「ページ範囲」では、ページの回転を文書全体に適用するか、「ページ」タブで
選択したサムネールのページに適用するか、または指定したページ範囲に適用す
るかを選択します。
3. 「回転」オプションから、「偶数および奇数ページ」、「奇数ページのみ」、
「偶数ページのみ」を選択します。また、どの向きのページに回転を適用するか
を選択します。
ページの表示を一時的に回転させるには、表示/表示を回転/右 90u^ 回転
または左 90u^ 回転を選択します。回転した表示を保存することはできません。
前へ | 次へ | ページの先頭 Adobe PDF 文書の編集
ページの抽出、移動およびコピー
「抽出」コマンドを使用すると、PDF ファイルからページを抽出できます。抽出
したページは、削除することも、別のファイルにコピーすることもできます。
PDF 文書からページを抽出すると、そのページの内容に関連付けられたすべての
注釈とリンクも抽出されます。フォームフィールドも抽出されます。ただし、
ページに関連付けられたしおりとアーティクルは抽出されません。
ページのサムネール画像を使用すると、文書内および文書間でページをコピーし
たり移動したりできます。1 ページずつ、または同時に複数のページをコピーま
たは移動できます。
このほか、ページを文書内で移動および削除する操作は、タグ付きしおりを使用
しても実行できます。
ページを抽出するには:
1. 文書/ページの抽出を選択します。
2. 抽出するページの範囲を指定します。
3. 次のいずれかの操作を行い、「OK」をクリックします。
●
抽出したページを文書から削除する場合は、「抽出後にページを削除」を選択し
ます。
●
抽出したページを新しいファイルとして保存し、元のページを文書に残す場合
は、「抽出後にページを削除」を選択しないでください。
4. 「抽出後にページを削除」を選択した場合は、削除の確認のために「OK」または
「はい」をクリックする必要があります。抽出したページは新しい文書に配置さ
れ、「文書名:[元の文書名]」という名前が付けられます。
注意:PDF 文書の作成者は、セキュリティを設定してページの抽出を禁止できま
す。文書のセキュリティ設定を表示するには、ファイル/文書のプロパティを選
択し、「セキュリティ」を選択します。
サムネール画像を使用して文書内でページを移動またはコピーするには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウの「ページ」タブをクリックし、サムネール画
像を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ページを移動するには、対応するサムネール画像のページ番号ボックスまたはサ
ムネール画像自体を新しい場所までドラッグします。サムネール画像の移動先を
示すバーが表示されます。ページ番号が付け直されます。
●
ページをコピーするには、そのページに対応するサムネール画像を、Ctrl キー
(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながらドラッグします。
サムネール画像を使用して文書間でページを移動またはコピーするには:
1. 両方の PDF 文書を開き、それぞれの「ページ」タブを開いた状態で、並べて表
示します。
2. コピーまたは移動するページがあるファイルで、サムネール画像を選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
ページをコピーするには、ページに対応するサムネール画像を、コピー先の文書
のサムネール画像領域にドラッグします。サムネール画像が 1 列に表示されてい
る場合は、下または上にバーが表示され、サムネール画像が複数の列で表示され
ている場合は、左または右にバーが表示されます。目的の位置にバーが表示され
たら、マウスボタンを放します。ページが文書にコピーされ、ページ番号が付け
直されます。
●
ページを移動するには、ページに対応するサムネール画像を選択して、Ctrl キー
(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながらドラッグします。
ページが移動先の文書に挿入され、参照元文書から削除されます。ページ番号が
付け直されます。
タグ付きしおりを使用してページを移動するには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウの「しおり」タブをクリックし、移動するデー
タのタグ付きしおりアイコン
を選択します。しおりを追加選択するには、
Shift キーを押しながらしおりをクリックして選択します。
注意:階層構造内の異なるレベルにある複数のしおりを選択することもできま
す。この場合、移動したしおりの階層構造は移動先でも維持されます。親しおり
を移動すると、その子しおりも自動的に移動します。親しおりとは別に子しおり
を移動するには、子しおりを単独で選択します。
2. Ctrl キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながら、しおり
をドラッグします。移動先の上または左にバーが表示されます。目的の位置に
バーが表示されたら、マウスボタンを放します。文書内容の構成が変更される
と、「しおり」タブ内に表示される階層構造も変化します。
重要:この手順はタグ付きしおりに対してのみ有効です。タグ付きしおりは、ナ
で表示され
ビゲーションパネルウィンドウ内ではタグ付きしおりのアイコン
ます(詳しくは、タグ付きしおりの追加を参照してください)。
ページの削除と置換
PDF 文書からページを削除するには、「削除」コマンドを使用するか、ページのサム
ネール画像またはタグ付きしおりを削除します。再構成した文書を、「ファイルサイズを
縮小」コマンドを使用して新しい名前で保存すると、文書ファイルのサイズを最小化でき
ます。
重要:「削除」コマンドを元に戻すことはできません。
ある PDF ページ全体を、別の PDF ページで置き換えることができます。ページの置換で
は、元のページにあるテキストや画像だけが置換されます。リンクやしおりなどの、元の
ページに付いているインタラクティブな構成要素は影響を受けません。同様に、置換する
前にページに付いていたしおりやリンクも取り込まれません。しかし、注釈は置換する
ページと一緒に取り込まれ、文書内の既存の注釈と結合されます。
置換前と置換後のページ。ページのしおりとリンクは同じ位置に残ります。
「削除」コマンドを使用してページを削除するには:
1. 文書/ページの削除を選択します。
2. 削除するページの範囲を入力して、「OK」をクリックします。
すべてのページを削除することはできません。少なくとも文書内の 1 ページを残す必要が
あります。
環境設定ダイアログボックスのページ表示パネルで「ページ番号を使用」を選択し
ている場合は、括弧内にページ番号を入力してページ番号に対応するページを削除できま
す。例えば、文書の最初のページに「i」という番号が付いている場合に、ページの削除
ダイアログボックスに「(1)」と入力すると、ページ「i」が削除されます。
サムネール画像を使用してページを削除するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
サムネールのページ番号ボックスかサムネール画像そのものを選択します。
●
Shift キーを押しながらクリックすると、連続するページのサムネールを選択できます。
Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)、または Command キーを押しながらク
リック(Macintosh)して、項目を複数選択することもできます。Ctrl+A キー
(Windows)を押すと、すべてのサムネールを選択できます。
●
サムネールのグループを、マウスをドラッグして囲みます。
2. オプションメニューから「ページの削除」を選択し、「OK」をクリックします。
ナビゲーションパネルウィンドウの上部にあるごみ箱にサムネール画像をドラッグ
すると、サムネール画像に対応するページを削除できます。
タグ付きしおりの付いたデータを削除するには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウの「しおり」タブで、削除するデータのタグ付きしおり
をクリックします。複数のしおりを選択するには、Shift キーを押しながらしおりをク
リックします。
2. オプションメニューから「ページの削除」を選択します。タグ付きしおりが削除され、そ
のしおりに対応するページが文書から削除されます。
「置換」コマンドを使用してページの内容を置換するには:
1.
2.
3.
4.
5.
置換するページがある PDF 文書を開きます。
文書/ページの置換を選択します。
置換するページがある文書を選択して、「選択」をクリックします。
「元のページ」に、元の文書のうち置換されるページの範囲を入力します。
「置換後のページ」に、置換するページ範囲の最初のページを入力します。最後のページ
は、元の文書を置換するページ数に基づいて計算されます。
サムネール画像を使用してページを置換するには:
1. 置換するページがある PDF 文書と、置換後のページがある PDF 文書を開きます。
2. ナビゲーションパネルウィンドウのページパネルで、次のいずれかの操作を行います。
●
置換後のページとして使用するページの、サムネール画像のページ番号ボックスまたはサ
ムネール画像を選択します。
●
複数のサムネールを選択するには、Shift キーを押しながらサムネールをクリックしま
す。Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)、または Command キーを押しながら
クリック(Macintosh)して、項目を複数選択することもできます。
●
サムネールのグループを、マウスをドラッグして囲みます。
3. 選択したサムネールを、置換するページがある文書の「ページ」タブにドラッグします。
置換する最初のサムネール画像のページ番号ボックスの上に、直接ポインタを置きま
す。
4. マウスボタンを放します。最初の文書で選択したページが、2 つ目の文書でドロップして
指定した置換先のページから始まる同じ数のページに置換されます。
プレゼンテーションの設定
プレゼンテーションではフルスクリーンモードがよく使用されます。フルスクリーンモードで
は、PDF ページが画面全体に表示され、Acrobat のメニューバー、ツールバー、ウィンドウコン
トロールは表示されません。他の開き方も設定でき、文書や文書コレクションの開き方に一貫性
を持たせることができます。どの開き方でも、ページ効果を追加して、文書に目を通すときの視
覚効果を高めることができます。
フルスクリーンビューボタン(丸で囲まれているボタン)を使用して、PDF 文書をスライドショーとし
て表示および移動します。
関連項目:
フルスクリーンモードでの開き方の定義
開き方の定義
文書のプロパティの開き方オプション
ページ効果の追加
フルスクリーンモードでの開き方の定義
フルスクリーンモードを使用するには、文書の開き方を定義する必要がありま
す。開き方の設定は文書のプロパティダイアログボックスで行い、その文書に対
してのみ有効です。
文書内の移動に関する設定や、ページを自動的に切り替えるかどうかの設定は、
フルスクリーンモードの環境設定で行います。フルスクリーンモードの環境設定
は、システム全体に対して有効です。プレゼンテーション用のシステム全体の設
定を変更することが許可されている場合は、この環境設定を使用できます(詳し
くは、フルスクリーンモードの環境設定を参照してください)。
文書をフルスクリーンモードで開くには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択します。
2. 文書のプロパティダイアログボックスで、「開き方」を選択します。
3. 「文書のオプション」で、次の操作を行います。
●
プレゼンテーションを最初のページから開始する場合は、「開くページ」のペー
ジ番号を 1 に設定します。
●
表示メニューで「ページのみ」を選択します。
●
ページレイアウトメニューで「単一ページ」を選択します。
4. 「ウィンドウオプション」で「フルスクリーンモードで開く」を選択すると、メ
ニューバー、ツールバー、ウィンドウコントロールが表示されず、文書が画面全
体に表示されます。「OK」をクリックします。設定を確認するには、ファイルを
保存して開き直す必要があります。
注意:環境設定ダイアログボックスの「フルスクリーンモード」で「Esc キーで
取り消し」を選択している場合は、Esc キーでフルスクリーンモードを終了でき
ます。ただし、フルスクリーンモードでは、ショートカットキー以外の方法でコ
マンドやツールを使用できません。このような場合は、ページ開閉時の動作を文
書内に設定することにより、コマンドやツールを使用可能にできます(詳しく
は、特殊効果を追加するアクションの使用を参照してください)。また、文書内
にボタンを設定して、コマンドやツールを使用可能にすることもできます(詳し
くは、ボタンの作成を参照してください)。
開き方の設定について詳しくは、文書のプロパティの開き方オプションを参照し
てください。
5. 選択したページまたは文書全体に、ページの効果を追加します(詳しくは、ペー
ジ効果の追加を参照してください)。
注意:Acrobat は、Microsoft PowerPoint の「画面切り替え」および「スライド
イン」アニメーション効果をサポートしています。
開き方の定義
ユーザが文書や文書コレクションを開くときの開き方(倍率レベルやページレイ
アウトなどを含む)を定義できます。文書をフルスクリーンモードで開くのが、
一般的な開き方です。詳しくは、フルスクリーンモードでの開き方の定義を参照
してください。
複数の文書の開き方を一度に指定する場合は、フルスクリーンモードでの開き方
の定義の説明に従ってください。
文書の開き方を指定するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択します。
2. 文書のプロパティダイアログボックスで、「開き方」をクリックします。
3. 必要なオプションを設定し、「OK」をクリックします(詳しくは、文書のプロパ
ティの開き方オプションを参照してください)。設定を確認するには、ファイル
を保存して開き直す必要があります。
4. 選択したページまたは文書全体に、ページの効果を追加します(詳しくは、ペー
ジ効果の追加を参照してください)。
注意:Acrobat は、Microsoft PowerPoint の「画面切り替え」および「スライド
イン」アニメーション効果をサポートしています。
文書のプロパティの開き方オプション
文書のプロパティの「開き方」オプションは、「文書のオプション」、「ウィン
ドウオプション」、「ユーザインタフェイスオプション」の 3 つの領域で構成さ
れています。
文書のオプション
文書ウィンドウ内での文書の外観、ページレイアウトと倍率、開くウィンドウ、
スクロール方法、および文書を開くときのページ番号を指定します。
●
●
●
●
●
「表示」は、アプリケーションウィンドウにデフォルトで表示されるウィンドウ
およびパネルを指定します。「表示」で「しおりパネルとページ」を選択する
と、文書ウィンドウと「しおり」タブが表示されます。
「ページレイアウト」は、文書の表示レイアウトを指定します(単一ページ、見
開きページ、連続ページまたは連続見開きページ)。
「倍率」では、文書を開いたときの表示の倍率レベルを設定します。「デフォル
ト」を選択すると、ユーザが設定した倍率を使用します。
「開くページ」では、文書を開くときのページを設定します(通常は 1 ペー
ジ)。
「最後に表示したページ」オプションは、起動時の環境設定で指定します。
注意:「倍率」オプションと「ページレイアウト」オプションで「デフォルト」
を選択すると、ページ表示の環境設定で指定した、ユーザごとの設定を使用しま
す。
ウィンドウオプション
ユーザが文書を開いたときにウィンドウの表示が画面内でどのように調整される
かを指定します。「ウィンドウオプション」は、ユーザのモニタの画面領域と関
連して、文書ウィンドウ自体に適用されます。「ユーザインタフェイスオプショ
ン」は、ユーザが文書を開いたときにどのコントロールが表示されるかを指定し
ます。
●
●
●
●
●
「ページにウィンドウサイズを合わせる」を選択すると、「文書のオプション」
で選択したオプションに従って、開いたページに合わせて文書ウィンドウのサイ
ズを調整します。
「ウィンドウを画面中央に配置」を選択すると、ウィンドウを画面領域の中央に
配置します。
「フルスクリーンモードで開く」を選択すると、文書ウィンドウが最大化され、
文書が画面全体に表示されます。メニューバー、ツールバーおよびウィンドウコ
ントロールは表示されません。
「表示」で「ファイル名」を選択すると、ウィンドウのタイトルバーにファイル
名が表示されます。
「表示」で「文書のタイトル」を選択すると、ウィンドウのタイトルバーに文書
のタイトルが表示されます。文書のタイトルは、文書のプロパティダイアログ
ボックスの説明パネルから取得されます。
ユーザインタフェイスオプション
インタフェイスのどの部分(メニューバー、ツールバーまたはウィンドウコント
ロール)を非表示にするかを指定します。
注意:メニューバーとツールバーを非表示にした場合、ショートカットキーを知
らないユーザは、コマンドを使用したり、ツールを選択したりできなくなりま
す。このような場合は、ページ開閉時の動作を文書内に設定することにより、コ
マンドやツールを使用可能にできます(詳しくは、特殊効果を追加するアクショ
ンの使用を参照してください)。また、文書内にボタンを設定して、コマンドや
ツールを使用可能にすることもできます(詳しくは、ボタンの作成を参照してく
ださい)。Esc キーを押すと、フルスクリーンモードモードが終了します。
ページ効果の追加
ページ効果を使用して、ページが進むたびに生じる効果を作成することができま
す。「ページ効果の設定」機能を使用して、文書内のページに効果を追加しま
す。また、「バッチ処理」コマンドを使用すると、複数の文書に対してページ効
果を設定できます(詳しくは、バッチシーケンスについてを参照してくださ
い)。
ページ効果を定義するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
文書/ページ効果の設定を選択します。
●
「ページ」タブで、効果を適用するページのサムネール画像を選択し、オプショ
ンメニューから「ページ効果の設定」を選択します。
2. 効果の設定ダイアログボックスの効果ポップアップメニューから、ページ効果を
選択します。設定できる効果は、フルスクリーンモードの環境設定で設定できる
効果と同じです(詳しくは、フルスクリーンモードの環境設定を参照してくださ
い)。
3. 効果の速度を設定します。
4. 「自動切り替え」を選択し、自動的にページを切り替えて表示する間隔の秒数を
入力します。このオプションを選択しない場合は、キーボードコマンドまたはマ
ウスを使用してページを送ります。
5. 「ページ範囲」で効果を適用する範囲を選択します。
注意:ユーザがフルスクリーンモードの環境設定で「すべての効果を無視」を選
択した場合は、設定したページ効果が表示されません。
PDF 文書の結合
「挿入」コマンドを使用すると、PDF 文書を別の PDF 文書に付加したり挿入し
たりできます。また、ドラッグ&ドロップを使用して 1 つまたは複数の文書を
PDF 文書に挿入することもできます。
「複数のファイルから PDF を作成」コマンドを使用してファイルを結合する方
法について詳しくは、複数ファイルからの PDF ファイルの作成を参照してくだ
さい。
「ページの挿入」コマンドを使用して 2 つの PDF 文書を結合するには:
1. 結合先の文書を開いて、文書/ページの挿入を選択します。
2. 挿入するファイルの選択ダイアログボックスで、結合先の文書に挿入する参照元
文書を選択し、「選択」をクリックします。
3. ページの挿入ダイアログボックスで、文書を挿入する場所を指定し、「OK」をク
リックします。
ページの番号付け
文書ページに表示されるページ番号は、サムネール画像の下やステータスバーに
表示されるページ番号と一致しない場合があります。ページには、1 から始まる
整数で、最初のページからの通し番号が付けられます。著作権や目次などの前付
けのページが PDF 文書に含まれる場合は、本文のページ番号が、ステータス
バーに表示される通し番号と異なることがあります。
印刷した文書(上)とオンライン文書(下)のページ番号の比較
文書にページ番号を付けるには、さまざまな方法があります。ページのグループ
ごとに、1、2、3、または i、ii、iii、または a、b、c のように、異なるスタイル
のページ番号を付けることができます。また、接頭辞を付けて番号付けの規則を
カスタマイズすることもできます。例えば、1 章のページ番号は 1-1、1-2、13、2 章は 2-1、2-2、2-3 のようなページ番号付けが可能です。
「ページ番号」コマンドの使用は、サムネール画像やステータスバーにの
み影響します。PDF 文書の外観に新しいページ番号を追加するには、ヘッダおよ
びフッタ機能を使用します(詳しくは、ヘッダおよびフッタの追加を参照してく
ださい)。
ページの番号を付け直すには:
1. ナビゲーションパネルウィンドウの「ページ」タブをクリックし、オプションメ
ニューから「ページ番号」を選択します。
2. ページ範囲を指定します(「選択したページ」を指定すると、ページパネル上で
選択されているページが対象となります)。
3. 次のいずれかを選択し、「OK」をクリックします。
●
「新セクション開始」を選択すると、新しいページ番号が開始されます。ポップ
アップメニューからスタイルを選択して、セクションの開始ページの番号を入力
します。必要な場合は、接頭辞を指定します。
●
「先行セクションのページ番号を選択ページまで継続」を選択すると、先行する
一連のページで使用されていたページ番号が、選択したページまで継続されま
す。
ヘッダおよびフッタの追加
ヘッダとフッタは、文書の上下の余白に、日付、ページ番号、文書のタイトルな
どの情報を表示します。文書内の既存のヘッダまたはフッタを置き換えたり、
ページの余白を調整してヘッダとフッタが既存のページ項目に重なり合わないこ
とを確認することができます。
ヘッダとフッタの追加ダイアログボックスには、ヘッダとフッタそれぞれに関す
るタブがあります。各タブには 3 つのボックスがあります。左側のボックスに追
加された情報は、左揃えになります。中央のボックスに追加された情報は、中央
揃えになります。右側のボックスに追加された情報は、右揃えになります。複数
のヘッダやフッタを追加できます。例えば、奇数ページの右側にページ番号を表
示するヘッダと、偶数ページの左側にページ番号を表示するヘッダを追加するこ
とができます。
ヘッダはページの上部に表示され、フッタはページの下部に表示されます。
ヘッダおよびフッタを追加するには:
1. 文書/ヘッダとフッタの追加を選択します。
2. ヘッダとフッタの追加ダイアログボックスで、「ヘッダ」タブまたは「フッタ」
タブをクリックします。
3. ヘッダまたはフッタにテキストを含めるには、必要に応じて次の操作を行いま
す。
●
作成日を追加するには、いずれかのボックス(左、中または右)をクリックし、
「日付を挿入」オプションで日付のスタイルを選択し、「挿入」をクリックしま
す。
●
ページ番号を追加するには、いずれかのボックス(左、中または右)をクリック
し、「ページ番号を挿入」オプションからページ番号のスタイルを選択し、「挿
入」をクリックします。
●
表示するテキストを、該当するボックスに入力します。ボックスに入力されたテ
キストは左揃え、中央揃えまたは右揃えで表示されます。
注意:テキストを日付やページ番号と結合することができます。また、1 つのエ
ントリにテキスト行を追加したり、他のボックス内のエントリを追加したりでき
ます。
ページのヘッダの左側に挿入する内容の指定
4. フォントとフォントサイズを選択します。このセッションで作成したすべての
ヘッダやフッタに、フォントおよびフォントサイズを適用します。ヘッダまたは
フッタの一部分に別のフォントやフォントサイズを適用することはできません。
5. ページのオプションを設定するには、次のいずれかの操作を行います。
●
ヘッダまたはフッタを適用するページを選択します。各ヘッダとフッタに対して
異なる範囲を指定することはできません。
●
文書のページの順序以外の番号でページ番号を開始する場合、「開始ページ番
号」を選択し、番号を指定します。例えば、3 ページ目からページ番号を付け、
そのページに「3 ページ」と表示しない場合は、「開始ページ番号」を選択して
「1」を選択します。
●
ページ番号を 1 ページおきに表示するには、ページメニューから「奇数ページの
み」または「偶数ページのみ」を選択します。例えば、左側のボックスにページ
番号の情報を挿入して「偶数ページのみ」を選択し、「奇数ページのみ」を選択
して右側のボックスにページ番号情報を含む別のヘッダまたはフッタを作成でき
ます。
●
PDF 文書を大きなサイズで印刷するときにヘッダとフッタのサイズを一定に保つ
には、「印刷時にサイズ / 位置を適用しない」を選択します。
6. ヘッダまたはフッタの周囲に空白を設定するには、「余白」を設定します。上余
白の設定はヘッダに適用されます。下余白の設定はフッタに適用されます。
7. 結果をプレビューするには、「プレビュー」をクリックします。プレビューで
は、以前に追加したヘッダとフッタを含む、すべてのヘッダとフッタの情報が表
示されます。
すべてのヘッダおよびフッタを削除または復元するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
編集メニューの、ヘッダ / フッタを元に戻す(Windows)またはヘッダ / フッタ
の取り消し(Macintosh)を選択します。最後に追加されたすべてのヘッダおよ
びフッタが削除されます。ヘッダとフッタが複数の段階を経て追加されている場
合、すべてのヘッダおよびフッタを削除するには、この手順を繰り返す必要があ
ります。
文書/ヘッダとフッタの追加を選択します。「ヘッダ」タブと「フッタ」タブの
ボックス内にあるすべての項目を削除し、「ページ範囲内の既存のヘッダとフッ
タを置換」を選択して、「OK」をクリックします。
ヘッダおよびフッタを復元するには、ヘッダ / フッタのやり直しを選択します。
ヘッダとフッタが複数の段階を経て追加されている場合は、すべてのヘッダおよ
びフッタが復元されるまでこの手順を繰り返す必要があります。
ヘッダまたはフッタを編集するには:
1. 文書/ヘッダとフッタの追加を選択します。最後に追加したヘッダやフッタの情
報が表示されます。
2. ヘッダやフッタのテキストを編集するか削除します。または別のオプションを指
定します。
3. ヘッダおよびフッタの情報をすべて最新の情報と置き換えるには、「ページ範囲
内の既存のヘッダとフッタを置換」を選択し、「OK」をクリックします(このオ
プションを選択しない場合は、既存のヘッダとフッタの情報を残したまま、新し
い情報が追加されます)。
透かしと背景の追加
透かしとは、文書を表示または印刷したときに、既存の文書内容の上に表示されるテキ
ストや画像です。例えば、完了する必要があるタスクの一覧で、完了したタスクの上に
「完了」という透かしを置くことができます。背景とは、ページ上のテキストや画像の
背後の画像です。
透かしの追加前と追加後
透かしと背景を追加するには:
1. 文書/透かしと背景の追加を選択します。
2. 透かしと背景の追加ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
「背景を追加」を選択すると、ページ内のテキストおよび画像の背後に画像または画像
効果が追加されます。
●
「透かしを追加」を選択すると、ページ内のテキストおよび画像の上にテキスト、画像
または効果が重ね合わせられます。
3. ページの背景および透かしが画面に表示されるようにするには、「画面で表示」を選択
します。
4. ページの背景および透かしがページの印刷時に印刷されるようにするには、「印刷時に
出力」を選択します。
5. 次のいずれかの操作を行います。
●
「テキストから」を選択し、テキストボックスにテキストを入力します。フォント、サ
イズ、色またはテキストの位置を設定します。
●
「ファイルから」を選択し、「参照」をクリックして背景または透かしを含むファイル
を検索し、「開く」をクリックします。ファイル内の複数ページにわたって画像が含ま
れる場合は、ページ番号を選択します。
注意:背景の画像に使用できるのは、PDF、JPEG および BMP ファイルのみです。
6. 配置および表示を指定するには、次のいずれかの操作を行います。
●
背景または透かしの、縦方向および横方向の位置を設定します。
●
倍率の値を指定して、画像のサイズを拡大または縮小するか、または「ページに合わせ
る」を選択して、ページの上下および左右のサイズに合わせて背景または透かしのサイ
ズを調整します。
●
背景または透かしを回転させるには、「回転」に回転の角度を度単位で入力します。
●
背景または透かしの不透明度を設定するには、「不透明度」で、スライダを使用するか
テキストボックスに値を入力します。例えば、会社のロゴを透かしで表示することがで
きます。
7. 「すべてのページ」を選択すると、背景または透かしが全ページに追加されます。
「ページ範囲を指定」を選択すると、ページ範囲を指定して、選択したページに背景ま
たは透かしを追加することができます。
透かしと背景を削除したり復元したりするには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
透かしまたは背景を削除するには、編集/背景の追加を元に戻す、または編集/透かし
の追加を元に戻す(Windows)、編集/背景の追加の取り消し、または編集/透かし
の追加の取り消し(Macintosh)を選択します。
削除した透かしまたは背景を復元するには、編集/背景の追加のやり直し、または編集
/透かしの追加のやり直しを選択します。
OLE をサポートする文書への PDF 文書の組み込み
Object Linking and Embedding(OLE)をサポートしているコンテナ文書に
PDF 文書を組み込み、後でその PDF 文書を Acrobat で編集することができま
す。
OLE をサポートしているアプリケーションに PDF を組み込むには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
OLE コンテナアプリケーションの「オブジェクトの挿入」コマンドを選択する
と、コンテナアプリケーションに文書を直接挿入できます。
Acrobat で、編集/ファイルをクリップボードにコピーを選択して現在の文書を
クリップボードにコピーし、次に、コンテナアプリケーションの特殊ペーストコ
マンドを選択します。
Adobe PDF レイヤーを使用した作業
Adobe PDF レイヤーについて
レイヤーに対するナビゲーション
PDF レイヤーのプロパティの編集
レイヤーへのナビゲーションの追加
レイヤーの結合
PDF レイヤーの統合
レイヤーを持つ内容の編集
Adobe PDF レイヤーについて
Acrobat は、Adobe InDesign、AutoCAD、Visio などのアプリケーションで出
力される、レイヤーを持つ PDF の内容の表示、ナビゲーションおよび印刷をサ
ポートしています。
レイヤーの名前変更や結合、レイヤーのプロパティの変更、レイヤーへのアク
ションの追加などを行うことができます。レイヤーをロックして、非表示になら
ないようにすることもできます。
レイヤーの表示は、レイヤーのプロパティにある、デフォルトの状態とレイヤー
の初期設定を使用して制御できます。例えば、文書に著作権情報が含まれる場
合、文書を画面表示するときは著作権情報のレイヤーを非表示にし、印刷時には
著作権情報のレイヤーも常に印刷するといった設定が簡単にできます。
Acrobat では、倍率レベルに応じて見え方が変化するレイヤーを直接作成するこ
とはできませんが、倍率レベルに応じて見え方を変化させる機能はサポートして
います。
レイヤーを含んだ PDF 文書にしおりを追加して、カスタムのビューに設定した
特定のレイヤーにユーザを移動させることができます。この方法を使用すると、
レイヤーの特に重要な部分をハイライトすることができます。表示されるリンク
や非表示のリンクを追加して、クリックすると特定のレイヤー表示に移動した
り、レイヤーを拡大したりするようにできます。
InDesign CS 以降の文書を PDF に書き出す際にレイヤーを作成するには、「互
換性」が「Acrobat 6(PDF 1.5)」に設定され、PDF 書き出しダイアログボッ
クスで「Acrobat レイヤーを作成」が選択されていることを確認してください。
レイヤーに対するナビゲーション
PDF 文書内では、情報を複数のレイヤーに分けて格納できます。文書内にどのよ
うなレイヤーが存在するかは、文書を作成したアプリケーションで作成するレイ
ヤーの構成によります。Acrobat ではレイヤーを作成することはできませんが、
ナビゲーションパネルウィンドウの「レイヤー」タブを使用して、レイヤーを結
合したり、各レイヤーに属する内容の表示または非表示を切り替えたりできま
す。ロックされたレイヤー上の項目は非表示にできません。
注意:「レイヤー」タブのロックアイコンは、そのレイヤーが参照専用であるこ
とを表します。ロックされたレイヤーは、AutoCAD ファイルや Visio ファイル
から作成できます。ロックされたレイヤーの表示および非表示を変更するには、
レイヤーのプロパティダイアログボックスを使用します。
レイヤータブA. 表示レイヤー B.ロックされたレイヤー C.非表示のレイヤー
レイヤーの表示と非表示を切り替えるには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
レイヤーを非表示にするには、目のアイコン
をクリックします。非表示に
なっているレイヤーを表示するには、アイコンがない枠をクリックします(表示
されているレイヤーには目のアイコンが付き、非表示のレイヤーには付きませ
ん。この設定は、文書が開かれている間は、レイヤーのプロパティダイアログ
ボックスの設定よりも優先されます)。
●
複数のレイヤーの表示と非表示を切り替えるには、レイヤーパネルのオプション
メニューからオプションを選択します(「レイヤーの設定を優先して適用」は、
「レイヤー」タブに一覧表示されていないレイヤーも含め、PDF 文書内のすべて
のオプションの内容に影響します。レイヤーのプロパティダイアログボックスの
設定に関係なく、すべてのレイヤーが表示されます。このコマンドをオフにしな
いと、目のアイコンでレイヤーの表示または非表示を切り替えることができませ
ん。レイヤーのプロパティは、レイヤーのプロパティダイアログボックスで編集
できます。ただし、レイヤー名以外の変更については、オプションメニューから
「レイヤーの表示を初期状態にリセット」を実行するまでは変更が適用されませ
ん)。
2. レイヤーパネルのオプションメニューから、必要に応じて次の操作を行います。
●
「すべてのページのレイヤーを表示」を選択すると、文書のすべてのページにお
けるすべてのレイヤーが表示されます。
●
「現在のページのレイヤーを表示」を選択すると、現在表示されているページの
レイヤーだけが表示されます。
●
「レイヤーの表示を初期状態にリセット」を選択すると、レイヤーのプロパティ
の初期状態にリセットされます。
●
「レイヤーの設定を優先して適用」を選択すると、すべてのレイヤーが表示され
ます。このオプションは、「レイヤー」タブに一覧表示されていないレイヤーも
含め、PDF 文書内のすべてのオプションの内容に影響します。レイヤーのプロパ
ティダイアログボックスの設定に関係なく、すべてのレイヤーが表示されます。
このコマンドをオフにしないと、目のアイコンでレイヤーの表示または非表示を
切り替えることができません。レイヤーのプロパティは、レイヤーのプロパティ
ダイアログボックスで編集できます。ただし、レイヤー名以外の変更について
は、オプションメニューから「レイヤーの表示を初期状態にリセット」を実行す
るまで変更は適用されません。
注意:レイヤーを持つ PDF ファイルを作成する際、レイヤーパネルの目のアイ
コンを使用してレイヤーの表示と非表示を設定しても、設定内容は保存されませ
ん。ファイルを保存するとき、レイヤーの表示設定は自動的に初期設定に戻りま
す。レイヤーを持つ PDF ファイルの表示設定を変更して保存するには、レイ
ヤーのプロパティダイアログボックスで、デフォルトの状態を変更する必要があ
ります。
PDF レイヤーのプロパティの編集
レイヤーのプロパティダイアログボックスで、PDF レイヤー名の変更またはロッ
ク、デフォルトの状態の設定、表示または非表示、印刷および書き出しの初期設
定の変更を行うことができます。
デフォルトの状態の設定、表示設定、印刷の設定を組み合わせると、どのような
場合にレイヤーを表示および印刷するかを制御できます。例えば、透かしに使用
するレイヤーがある場合、画面上では透かしを非表示にして、印刷や他のアプリ
ケーションへの書き出しの場合は常に透かしを含める、といったレイヤーの設定
ができます。そのためには、「デフォルトの状態」をオンに、表示ポリシーの初
期設定を「常に非表示」に設定し(画像を画面に表示しない)、印刷の初期設定
を「常に印刷」に、書き出しの初期設定を「常に書き出す」に設定します。透か
しに使用するレイヤーは、自動的に処理されるので、レイヤーパネルの一覧には
表示されません。
注意:レイヤーのプロパティダイアログボックスでの設定は、環境設定の起動オ
プションで「文書内のレイヤーの初期設定を使用」が選択されている場合のみ有
効になります。選択されていない場合は、レイヤーのプロパティダイアログボッ
クスの「レイヤー名」および「デフォルトの状態」以外の設定が無視されます。
PDF レイヤーのプロパティを編集するには:
1. 「レイヤー」タブをクリックします。
2. レイヤーを選択し、オプションメニューから「レイヤーのプロパティ」を選択し
ます。
3. レイヤーのプロパティダイアログボックスで、必要に応じて次の操作を行い、
「OK」をクリックします。
●
新しいレイヤー名をテキストボックスに入力します。
●
「デフォルトの状態」を設定します。「デフォルトの状態」設定では、レイヤー
の表示設定について、文書を最初に開いたときまたはリセットしたときの初期設
定を定義します。各レイヤーの目のアイコンが初期設定で表示されるかどうか
は、この値に基づいて決まります。例えば、この値がオフの場合、そのレイヤー
に対応する目のアイコンは、文書を開いたときと、「レイヤーの表示を初期状態
にリセット」をオプションメニューから選択したときに非表示になります。
●
「インテント」では、レイヤーのオンとオフを切り替えるには「表示」を選択し
ます。「参照」を選択すると、レイヤー名は斜体で表示され、レイヤーのオプ
ションの編集が維持されます。
●
PDF レイヤーを画面上に表示するかどうかを定義するには、「表示設定」オプ
ションを選択します。文書を開いたときにレイヤーを表示するか、非表示にする
か、または「デフォルトの状態」に従うかを設定できます。
●
レイヤーを印刷するかどうかを決めるには、「印刷」オプションを選択します。
●
レイヤーをサポートするアプリケーションまたはファイル形式へ PDF ファイル
を書き出す際にレイヤーを結果の文書に含めるかどうかを決めるには、「書き出
し」オプションを選択します。
特定のレイヤーに、レイヤーを持つ PDF 文書の作成者によって関連付けられた
追加プロパティがある場合は、レイヤーのプロパティダイアログボックスの下端
にあるボックスに追加プロパティが表示されます。
レイヤーへのナビゲーションの追加
リンクと移動先をレイヤーに追加することで、ユーザがしおりやリンクをクリッ
クすると文書の表示が変わるように設定できます。
注意:通常、レイヤーパネル上の目のアイコンを使用して行った表示設定の変更
については、ナビゲーションツールバーに設定内容が記録されません。
レイヤーの表示設定をしおりに関連付けるには:
1. 文書ウィンドウで、ターゲット PDF レイヤーに対し、必要なレイヤーのプロパ
ティ、表示設定および倍率レベルを設定します。
2. 「しおり」タブをクリックして、オプションメニューから「新規しおり」を選択
します。
3. 新しいしおりを選択して、オプションメニューから「プロパティ」を選択しま
す。
4. しおりのプロパティダイアログボックスで、「アクション」タブをクリックしま
す。
5. 「アクションを選択」で、「レイヤーの表示 / 非表示の設定」を選択して、「追
加」をクリックします。
6. 「閉じる」をクリックします。
7. しおりパネルでしおりラベルを選択して、しおりに名前を付けます。
レイヤーの表示設定をリンクの移動先に関連付けるには:
1. 文書ウィンドウで、必要なレイヤーのプロパティを移動先に設定します。
2. 表示/ナビゲーションタブ/移動先を開きます。文書内に移動先が存在する場合
は、自動的に移動先のスキャンが始まります。
3. 移動先の新規作成ボタン をクリックするか、オプションメニューから「新規移
動先」を選択し、移動先の名前を入力します。
4. リンクツール
を選択し、文書ウィンドウでドラッグしてリンクを作成します
(内容はすべてのレイヤーに追加されるので、ターゲット以外のレイヤーにリン
クを作成したように見えても問題はありません。作成したリンクは、すべてのレ
イヤーで機能します)。
5. リンクの作成ダイアログボックスで、「カスタムリンク」を選択し、「次へ」を
クリックします。
6. リンクのプロパティダイアログボックスの「表示方法」タブをクリックし、リン
クの表示方法を設定します(詳しくは、リンクの表示方法の変更を参照してくだ
さい)。
7. リンクのプロパティダイアログボックスの「アクション」タブをクリックし、
「レイヤーの表示 / 非表示の設定」を選択して、「追加」をクリックします。
8. ダイアログボックスを閉じます。
リンクをテストするには、レイヤー設定を変更し、手のひらツールを選択してか
ら、リンクをクリックします。
レイヤーの結合
文書内のレイヤーを結合することができます。結合された各レイヤーは、結合先
のレイヤー(ターゲットレイヤー)のプロパティを取得します。結合されたレイ
ヤーを取り消すことはできません。
PDF 文書内のレイヤーを結合するには:
1. 「レイヤー」タブをクリックし、オプションメニューから「レイヤーの結合」を
選択します。
2. 左側のパネル(「結合するレイヤー」)で、結合するレイヤーを 1 つまたは複数
選択します。複数のレイヤーを選択する場合は、Ctrl キー(Windows)または
Command キー(Macintosh)を押しながらクリックし、「追加」を選択しま
す。すべてのレイヤーを結合する場合は、「すべて追加」をクリックします。
3. 中央のパネルからレイヤーを削除するには、そのレイヤーを選択します。複数の
レイヤーを選択する場合は、Ctrl キー(Windows)または Command キー
(Macintosh)を押しながらクリックします。選択し終わったら、「削除」をク
リックします。
4. 右側のパネル(「結合先のレイヤー」)で、選択したレイヤーの結合先のレイ
ヤーを選択し、「OK」をクリックします。
PDF レイヤーの統合
PDF レイヤーを統合すると、統合操作を実行したときに表示されていない内容は
すべて非表示になります。レイヤーが整理されるため、統合操作を取り消すこと
はできません。
レイヤーを統合するには:
「レイヤー」タブをクリックし、オプションメニューから「レイヤーの統合」を
選択します。
レイヤーを持つ内容の編集
レイヤーを持つ PDF 文書の内容は、選択ツールやスナップショットツールを使
用して選択またはコピーできます。また、TouchUp ツールで内容を編集するこ
ともできます。これらのツールでは、どのレイヤーに属する内容かは関係なく、
表示されている内容をすべて認識して選択できます(詳しくは、TouchUp テキ
ストツールによるテキストの編集を参照してください)。また、TouchUp オブ
ジェクトツールを使用して画像を編集することもできます(詳しくは、
TouchUp オブジェクトツールを使用した画像の編集を参照してください)。
編集または削除する内容が 1 つのレイヤーに関連付けられている場合は、そのレ
イヤーの内容に変更が反映されます。編集または削除した内容が複数のレイヤー
に関連付けられている場合は、それらすべてのレイヤーの内容に変更が反映され
ます。例えば、文書の最初のページの同じ行に表示されるタイトルと著者名を変
更する際に、そのタイトルと著者名が異なる 2 つの表示レイヤーにある場合は、
一方のレイヤーの内容を編集すると、両方のレイヤーの内容が変更されます。
他の PDF 文書の場合と同様に、レイヤーを持つ文書にもレビューの注釈、スタ
ンプ、フォームフィールドなどの内容を追加できます。ただし、特定のレイヤー
を選択した状態でこれらの内容を追加しても、そのレイヤーには追加されませ
ん。内容は、文書全体に追加されます。
レイヤーを持つ PDF 文書を結合するには、「複数のファイルから PDF を作成」
コマンドを使用します。各文書のレイヤーは、ナビゲーションパネルウィンドウ
の「レイヤー」タブで、文書ごとの見出しの下にグループ化されます。このグ
ループを表示または非表示にするには、グループのタイトルバーにあるアイコン
をクリックします。
添付ファイルを使用した作業
添付ファイルについて
添付ファイルの開き方と保存の方法
PDF 文書への添付ファイルの追加
添付ファイルでの検索
添付ファイルの削除
添付ファイルについて
Acrobat では PDF やその他のファイルを Adobe PDF 文書に添付できるので、
他のユーザがそれらのファイルを開いて参照できます。PDF 文書を別の場所に移
動すると、添付ファイルも PDF 文書と一緒に自動的に移動されます。ファイル
ツールバーから文書レベルおよびページレベルの 2 種類の添付ファイルを PDF
文書に追加できます。文書レベルの添付ファイルを追加するには、ファイル添付
ツール
を使用します。この添付ファイルには、親文書へのリンクや親文書か
らのリンク、または他の添付ファイルへのリンクが含まれている場合があります
(詳しくは、ファイル間のリンクを参照してください)。ページレベルの添付
ファイルは、さまざまなツールを使用してサウンドファイルや文書を追加し、注
釈として追加します(詳しくは、注釈としての添付ファイルの追加を参照してく
ださい)。注釈、つまりページレベルの添付ファイルがある場合、それらが置か
れているページに添付ファイルアイコン
示されます。
またはスピーカーアイコン
が表
PDF 文書に添付ファイルが含まれている場合、ステータスバーに添付ファイルア
イコン
が表示されます。このアイコンの上にマウスポインタを置くと、添付
ファイルの総数とともにツールヒントが表示されます。「添付ファイル」タブに
は、名前、説明、更新日時、ファイルサイズを含め PDF 文書内のすべての添付
ファイルが一覧表示されます。ページレベルの添付ファイルでは、配置場所の
ページ番号も表示されます。
添付ファイルを追加、削除または表示するには、「添付ファイル」タブを使用します。
添付ファイルの開き方と保存の方法
Acrobat での添付ファイルを開いたり保存したりする操作は簡単です。ただし、
添付ファイルのファイル形式をサポートするアプリケーションをインストールす
る必要があります。PDF 形式の添付ファイルは Acrobat で開いて変更すること
ができます(変更権限がある場合)。変更内容は添付ファイルに適用されます。
PDF 形式以外の添付ファイルを開く場合は、そのファイルを開くまたは保存する
オプションがあります。ファイルを開くと、添付ファイルのファイル形式をサ
ポートするアプリケーションが起動します。PDF 形式以外の添付ファイルを変更
しても、そのファイルに変更は適用されません。代わりにファイルへの変更を保
存して、プライマリ PDF 文書に添付し直します(詳しくは、変更したファイル
を添付先の PDF 文書に保存する方法を参照してください)。
添付ファイルを開くには:
1. 「添付ファイル」タブで、添付ファイルを選択します。
2. 「開く」をクリックするか、オプションメニューから「添付ファイルを開く」を
選択します。
1 つまたは複数の添付ファイルのコピーを保存するには:
1. 「添付ファイル」タブで、1 つまたは複数の添付ファイルを選択します。
2. 「保存」をクリックするか、オプションメニューから「添付ファイルを保存」を
選択します。
3. 添付ファイルを保存します。
●
1 つの添付ファイルを保存する場合は、ファイルに名前を付け、保存する場所を
指定して「保存」をクリックします。
●
複数の添付ファイルを保存する場合は、保存する場所を指定して「OK」をクリッ
クします。
関連項目:
変更したファイルを添付先の PDF 文書に保存する方法
Acrobat 6.0 より前のバージョンで作成した添付ファイルの操作
変更したファイルを添付先の PDF 文書に保存する方法
PDF 形式以外の添付ファイルを変更する場合、添付先の PDF 文書内の既存の添
付ファイルを削除してから、変更した文書が含まれた新しい添付ファイルを作成
する必要があります。
Acrobat 6.0 より前のバージョンで作成した添付ファイルの操
作
Acrobat 7.0 では、Acrobat 5.0 または 6.0 で作成した PDF ファイル内の添付
ファイルを表示し保存できます。Acrobat 7.0 で作成した添付ファイルが確実に
以前のバージョンの Acrobat で開くようにするには、ファイルを開いたときに添
付ファイルが表示されるようにするオプションを使用して、添付ファイルを含む
PDF ファイルを保存します。
Acrobat 5.0 または 6.0 で表示できる添付ファイルを作成するには:
1. PDF 添付ファイルを文書に追加します(詳しくは、PDF 文書への添付ファイル
の追加を参照してください)。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
「添付ファイル」タブをクリックし、オプションメニューから「添付ファイルを
デフォルトで表示する」を選択します(デフォルトで選択されています)。
●
ファイル/文書のプロパティを選択し、「開き方」タブをクリックします。表示
メニューから「添付ファイルパネルとページ」を選択し、「OK」をクリックしま
す。
3. PDF 文書を保存します。
PDF 文書への添付ファイルの追加
PDF 文書に関連情報を含む別のファイルを添付する場合があります。Acrobat
7.0 では、PDF ファイルや他のアプリケーションのファイルを PDF 文書に添付
できます。ファイルを注釈として添付するには、注釈としての添付ファイルの追
加を参照してください。
ファイルを PDF 文書に添付するには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
文書/ファイルを添付を選択します。
ファイルツールバーのファイルを添付ボタン
をクリックします。
●
「添付ファイル」タブをクリックし、追加ボタンをクリックします。
2. 添付ファイルを追加ダイアログボックスで、添付するファイルを選択して、「開
く」をクリックします。
●
PDF ファイルを開いている PDF ファイルの「添付ファイル」タブにドラッ
グして、添付します。
関連項目:
説明の追加による添付ファイルの固有化
ファイル間のリンク
説明の追加による添付ファイルの固有化
添付ファイルに説明を追加すると、「添付ファイル」タブ内の類似のファイルを
区別しやすくなります。
説明を添付ファイルに追加するには:
1. 添付ファイルを選択し、オプション/説明を編集を選択します。
2. 説明のテキストを編集します。
3. ファイルを保存します。
ファイル間のリンク
Acrobat 7.0 では、PDF 文書から添付ファイルに(またはその逆)リンクした
り、添付ファイル間でリンクしたりできます。詳しくは、リンクの作成および添
付ファイルへのリンクを参照してください。
添付ファイルでの検索
特定の単語または語句を検索する場合、検索範囲に PDF 添付ファイルを含める
ことができます。それには、「添付ファイル」タブの「検索」ボタンまたはツー
ルバーの「検索」から、PDF を検索ウィンドウの高度な検索オプションを使用し
ます。添付ファイルの検索結果は、添付ファイル名の下にある結果一覧に表示さ
れます。この一覧には添付ファイルアイコンが含まれています。PDF 形式以外の
添付ファイルは、検索エンジンで無視されます。
「添付ファイル」タブから PDF 添付ファイルを検索するには:
1. 「添付ファイル」タブで、「検索」ボタンをクリックします。PDF を検索ウィン
ドウが開きます。
2. 検索する単語または語句を入力し、必要な結果オプションを選択して、「添付
ファイルを検索」をクリックします。
PDF を検索ウィンドウから PDF 添付ファイルを検索するには:
1. ツールバーの「検索」ボタンをクリックして、PDF を検索ウィンドウを開きま
す。
2. 検索する単語または語句を入力し、必要な結果オプションを選択します。
3. ウィンドウの下部にある「高度な検索オプションを使用」をクリックし、「添付
ファイルを含める」を選択します。
添付ファイルの削除
1 つまたは複数の添付ファイルを削除するには、「添付ファイル」タブを使用し
ます。
1 つまたは複数の添付ファイルを削除するには:
1. 「添付ファイル」タブをクリックして、1 つまたは複数の添付ファイルを選択し
ます。
2. 「削除」ボタンをクリックするか、オプションメニューから「添付ファイルを削
除」を選択します。
Adobe PDF 文書の最適化
PDF の最適化の使用
PDF の最適化の使用
PDF の最適化には、Adobe PDF ファイルのサイズを縮小するための多くの設定
があります。すべての設定を使用するか、または一部のみを使用するかは、その
ファイルの使用目的と、ファイルに必要な基本のプロパティによって異なりま
す。多くの場合は、デフォルト設定で最大の効果が得られます。つまり、不要な
埋め込みフォントの削除、画像の圧縮、不要になった項目の削除を行うことで、
PDF ファイルのサイズが縮小されます。
ファイルを最適化する前に、ファイルの使用容量を調査すると効果的です。容量
の調査では、フォント、画像、しおり、フォーム、移動先、注釈など、文書内の
各要素で使用されている合計バイト数とファイル全体のサイズに関するレポート
が作成されます。調査結果は、バイト数とファイル全体のサイズに占める割合
(パーセント)の両方で表示されます。こうした容量の調査結果を見ることで、
ファイルのサイズを最大限縮小する方法を決める判断材料を得ることができま
す。
重要:一部の圧縮方法を使用すると、印刷工程のワークフローで画像を使用でき
なくなる場合があります。破棄できない変更を行う前に、いろいろな設定を試す
必要があります。
PDF ファイルの使用容量を調査するには:
1. 次のいずれかの操作を行い、PDF の最適化ダイアログボックスを開きます。
●
アドバンスト/PDF の最適化を選択します。
●
ツール/印刷工程/PDF の最適化を選択します。
●
印刷工程ツールバーの PDF の最適化アイコン
をクリックします。
2. ダイアログボックスの上部にある「スペースの使用状況を調査」ボタンをクリッ
クします。
注意:電子署名された文書を最適化すると、署名は無効になります。
PDF ファイルを最適化するには:
1. 次のいずれかの操作を行い、PDF の最適化ダイアログボックスを開きます。
●
アドバンスト/PDF の最適化を選択します。
●
ツール/印刷工程/PDF の最適化を選択します。
●
印刷工程ツールバーの PDF の最適化アイコン
をクリックします。
注意:PDF の最適化は、表示メニューで「折り返し」が選択されていると使用で
きません。
2. 互換性を確保メニューで、その PDF ファイルで互換性を確保したい Acrobat の
バージョンを選択します(このパネルに表示されるオプションは、選択した
Acrobat のバージョンによって異なります)。
3. 左側で「画像」を選択し、「カラー画像」、「グレースケール画像」、「白黒画
像」で、必要なオプションを選択します(詳しくは、画像の設定セクションの使
用を参照してください)。
4. 左側で「スキャンしたページ」を選択し、圧縮率と画質のバランスが最適になる
ようにし、フィルタを適用します(詳しくは、スキャン済みページの設定セク
ションの使用を参照してください)。
5. 左側で「フォント」を選択し、不要なフォントの埋め込みを解除します。例え
ば、ユーザのコンピュータにインストールされていることがわかっているシステ
ムフォントやフォントなどを削除します(詳しくは、フォントの設定セクション
の使用を参照してください)。
6. 左側で「透明度」を選択し、「透明効果の統合」を適用し、「分割・統合の設
定」オプションを設定します(詳しくは、透明効果の設定セクションの使用を参
照してください)。
7. 左側で「オブジェクトを破棄」を選択し、どのオブジェクトを破棄するか、また
曲線のコントロールポイントを減少するかどうかを選択します(詳しくは、破棄
するオブジェクトの設定の使用を参照してください)。
8. 左側で「最適化」を選択し、オブジェクトやストリームに対する圧縮オプショ
ン、ファイルから破棄する項目の選択、Web 表示用に最適化するかどうかを設定
します(詳しくは、最適化の設定セクションの使用を参照してください)。
9. 「保存」ボタンをクリックし、カスタマイズした設定に名前を付けて保存します
(保存した設定は、ファイル名を選択して「削除」ボタンをクリックすれば削除
できます)。
10. 必要なオプションを選択したら、「OK」をクリックします。
11. 最適化して名前を付けて保存(Windows)または最適化して別名で保存
(Macintosh)ダイアログボックスで「保存」をクリックし、元のファイルを最
適化したファイルで上書きします。または必要に応じて、新しい名前や別の保存
場所を選択します。
PDF の最適化の設定の一部は、Acrobat Distiller を使用して PDF ファイルを作
成するときの設定と同じです(詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定ファイ
ルの使用を参照してください)。
複数の文書を一度に最適化する場合は、「バッチ処理」コマンドの「出力
オプション」を使用します(詳しくは、バッチシーケンスの実行を参照してくだ
さい)。
関連項目:
画像の設定セクションの使用
スキャン済みページの設定セクションの使用
フォントの設定セクションの使用
透明効果の設定セクションの使用
破棄するオブジェクトの設定の使用
最適化の設定セクションの使用
画像の設定セクションの使用
PDF の最適化の画像パネルを使用すると、カラー画像、グレースケール画像、および白黒画像の圧縮オ
プションを設定できます。
PDF の最適化の画像パネルこのダイアログボックスで PDF の互換性を変更できます。
「画像の設定」セクションでは、次のオプションを選択できます。
●
ダウンサンプルは、画像の解像度を低くすることによってファイルサイズを縮小する方法です。この場
合、元のカラーピクセルを結合して大きいピクセルが生成されます(詳しくは、画像の圧縮とダウンサ
ンプルおよび画像オプションを参照してください)。
注意:マスクされた画像および 16 x 16 ピクセルより小さい画像はダウンサンプルされません。
●
●
圧縮では、不要なピクセルデータを排除することによってファイルサイズを縮小します。一般に、写真
などのカラーグラデーションを含む画像に対しては、JPEG 圧縮および JPEG2000 圧縮を使用すると高
い圧縮率が得られます。広い領域が単色で塗りつぶされているイラストや、単色の組み合わせで構成さ
れたパターンには ZIP が適しています。白黒画像の場合は、CCITT より JBIG2 圧縮が適しています。
PDF の最適化では JBIG2 圧縮を使用できますが、Acrobat Distiller では使用できません(詳しくは、
圧縮方法を参照してください)
画質は、JPEG 圧縮と JPEG2000 圧縮でのみ設定できます。一般に、JPEG と JPEG2000 は、ピクセ
ルデータの一部が完全に削除される非可逆圧縮方式です。カラー画像に対しては、劣化を伴う JPEG 圧
縮または JPEG2000 圧縮をさまざまなレベル(最低、低、中、高、最高)で適用できます。
JPEG2000 圧縮の場合は劣化なしを指定し、ピクセルデータが削除されないようにすることもできま
す。白黒画像の圧縮は、JBIG2 圧縮を除き劣化なしです。JBIG2 圧縮では、劣化ありと劣化なしの圧縮
モードが用意されています。
スキャン済みページの設定セクションの使用
PDF の最適化のスキャンしたページパネルを使用すると、カラーコンテンツに基づいたページ領域の圧
縮の最適化、ファイルサイズと画質のバランスの最適化、フィルタの適用などを行うことができます。
「カラーコンテンツに基づいてページ領域の圧縮を最適化」オプションを選択すると、画像パネルのオ
プションは使用できなくなりますが、さまざまなフィルタを適用することができます。
このスライダを使用して、ファイルサイズの圧縮率と画質のバランスを設定します。「ゆがみ補正」、
「背景を除去」、「輪郭除去」、「ノイズを除去」、「モアレフィルタ」および「ハロ (光輪) を除去」
のオプションについて詳しくは、画像の設定オプションの使用を参照してください。
カラーコンテンツに基づいて圧縮を適用してから、フィルタを適用します。
フォントの設定セクションの使用
PDF ファイルのページは、ファイルの作成者と他のユーザが同じアプリケーショ
ンやフォントを使用しているかどうかにかかわらず、作成者が自分のコンピュー
タの文書作成アプリケーションで表示したときとまったく同じように他のユーザ
も表示できます。元のページと完全に一致させるには、文書内で使用されている
すべてのフォントを埋め込む必要があります。完全に一致させる必要はなく、
ファイルサイズを小さくしたい場合は、欧文テキストと日中韓言語テキスト(中
国語(繁体)、中国語(簡体)、韓国語および日本語)のフォントを埋め込まな
いように選択できます。Acrobat では、これらの言語の置き換えフォントを作成
できます。これらの言語のテキストは、元のフォントがないシステム上で表示す
ると、置き換えフォントを使用して表示されます(詳しくは、フォントの埋め込
みと置き換えについてを参照してください)。
PDF の最適化のフォントパネルには 2 つのフォントリストがあります。左側のリ
ストには、特定の互換性設定で埋め込みを解除できるフォントが表示されます。
右側のリストには、埋め込みを解除するフォントが表示されます。一部のフォン
トは埋め込みを解除できず、フォントパネルに表示されません。
文書に埋め込まれているフォントの埋め込みを解除するには、「埋め込むフォン
ト」のリストで 1 つまたは複数のフォントを選択し、「埋め込みを解除」ボタン
をクリックします。埋め込みを解除したフォントを元に戻す場合は、右側の「埋
め込まないフォント」のリストから目的のフォントを選択して、「埋め込みを維
持」ボタンをクリックします。
透明効果の設定セクションの使用
PDF 文書に透明効果を含むアートワークがある場合、PDF の最適化の透明度パ
ネルの「透明効果の設定」セクションを使用して、透明効果を統合してファイル
サイズを小さくできます(統合すると、透明効果がベクトルの領域とラスタライ
ズ領域に区分けされ、Acrobat 5.0 およびそれ以降のファイルの対応するアート
ワークに組み込まれます)。PDF の最適化では、他の最適化設定を適用する前
に、透明効果の設定を文書内のすべてのページに適用します。これで、透明効果
をサポートしていない Acrobat のバージョンとの互換性が確保されます。
「分割・統合の設定」セクションでオプションを変更できるのは、「透明効果を
統合」オプションを選択した場合だけです。
文書に分割・統合の設定が関連付けられている場合、これらの設定は透明度パネ
ルで初期値として使用されます。それ以外の場合、透明度パネルで最後に使用し
た設定が使用されます。
注意:ファイルの保存後に、透明効果の統合を取り消すことはできません。
破棄するオブジェクトの設定の使用
PDF の最適化のオブジェクトを破棄パネルを使用すると、PDF 文書から削除す
るオブジェクトを指定したり、曲線のコントロールポイントを減少することがで
きます。互換性を確保メニューで選択した互換性のレベルによって、破棄するオ
ブジェクトが決まります。破棄できるオブジェクトには、Acrobat で作成したオ
ブジェクトだけでなく、他のアプリケーションで作成したオブジェクトも含まれ
ます。オブジェクトを選択すると、PDF 文書内に出現するそのオブジェクトがす
べて削除されます。
「オブジェクト設定を破棄」セクションでは、次に示すオプションやその他のオ
プションを選択できます。
すべての代替画像を破棄
画面表示用の画像を除き、画像のすべてのバージョンを削除できます。一部の
PDF 文書には、低解像度での画面表示や高解像度での印刷などのさまざまな目的
に対応するために、同じ画像の複数のバージョンが含まれています。
埋め込まれたサムネールを破棄
埋め込まれたサムネール画像を削除できます。「ページ」タブを選択した後、サ
ムネールの描画に時間がかかるサイズの大きい文書では、このオプションは便利
です。
他のアプリケーションのプライベートデータを破棄
その PDF 文書を作成したアプリケーションでしか使用しない情報を文書から削
除できます。これによって PDF 文書の機能が影響を受けることはありません
が、ファイルサイズが小さくなります。
文書構造を破棄
文書からタグを削除できます。このオプションを選択すると、テキストのアクセ
シビリティと折り返し機能も削除されます。
非表示レイヤーの内容を破棄し、表示レイヤーを統合
ファイルサイズを縮小できます。最適化された PDF 文書は元の PDF と同じよう
に見えますが、レイヤー情報を含まない文書となります。
曲線のコントロールポイントを減らす
CAD 図面で曲線の作成に使用されるコントロールポイントの数を削減できます。
この結果、PDF ファイルのサイズが小さくなり、画面のレンダリングが高速にな
ります。
画像のフラグメントを検出して結合
薄いスライスにフラグメント化された画像を探し、それらのスライスを 1 つの画
像に結合するよう試みることができます。
最適化の設定セクションの使用
PDF の最適化の最適化パネルの「最適化の設定」セクションを使用すると、不要な項目を文書から削除
できます。例えば、古くなった要素や、文書の使用目的に合わない項目を削除できます。特定の要素を
削除すると、PDF 文書の機能に大きな影響を及ぼす可能性があります。デフォルトでは、機能に影響を
与えない要素だけが選択されています。オプションの削除による影響を十分に理解していない限り、デ
フォルトの設定を使用してください。
「最適化の設定」セクションで次のオプションを選択できます。
●
●
●
●
●
「オブジェクト圧縮オプション」は次のように機能します。互換性を確保メニューで「Acrobat 4.0 お
よびそれ以降」または「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を選択した場合、オブジェクト圧縮オプション
メニューで、「文書構造を圧縮」または「圧縮を解除」を選択できます。「Acrobat 6.0 およびそれ以
降」または「Acrobat 7.0 以降」を選択した場合、オブジェクト圧縮オプションメニューで、「ファイ
ル全体を圧縮」、「文書構造を圧縮」、「圧縮を解除」または「圧縮を変更しない」を選択できます。
「エンコードされていないストリームに Flate 圧縮を使用」では、圧縮を特定のストリームに適用した
ときに、ファイルサイズを縮小するかどうかを指定できます。圧縮が適用されるのは、ファイルサイズ
を縮小する場合だけです。
「無効なしおりを破棄」および「無効なリンクを破棄」では、削除された文書内のページまたは他の無
効な移動先をポイントするしおりとリンクを削除できます。
「参照していない移動先を破棄」では、PDF 文書内から参照されていない移動先を削除できます。この
オプションは他の PDF ファイルや Web サイトからのリンクをチェックしないので、一部のワークフ
ローには適さない場合があります。
「PDF を Web 表示用に最適化」では、PDF 文書が再構成され、Web サーバからページ単位でダウン
ロード(バイトサービング)できるようになります。ページ単位のダウンロードでは、PDF 文書全体で
はなく、要求したページの情報だけが Web サーバからユーザに送信されます。ダウンロードに時間が
かかるサイズの大きい文書では、このオプションを選択すると特に効果的です。
PDF の最適化の最適化の設定パネル
Adobe PDF 文書のバッチ処理
バッチシーケンスについて
バッチシーケンスの実行
あらかじめ定義されたバッチシーケンスの使用
バッチシーケンスのコマンドの編集
バッチシーケンスのインタラクティブな設定
コマンド内のオプションの編集
バッチ処理のソースファイルと出力オプションの選択
バッチシーケンスの作成
バッチ処理の環境設定
バッチシーケンスについて
複数のファイルに対して同じコマンドを繰り返し実行する場合は、自動バッチ
シーケンスを使用すると、時間やキーストロークを省くことができます。自動
バッチシーケンスにより、指定した一連のコマンドを指定した設定に従い、指定
した順序で一度に実行できます。このシーケンスは、1 つの文書、複数の文書ま
たは文書セット全体に適用できます。
Acrobat にはバッチシーケンスが付属していますが、自分で定義することもでき
ます。自分で定義したバッチシーケンスは、あらかじめ定義されたシーケンスと
共にバッチ処理ダイアログボックスに表示されます。アプリケーションの終了時
にバッチ処理の定義が保存されるので、同じバッチ処理を後で使用できます。
ディベロッパーは、バッチ処理や Acrobat の他の高度な機能をさらに拡張できま
す。それには、Acrobat ソフトウェア開発キット(SDK)を使用して、特定の
ニーズに合ったスクリプトとプラグインを作成します。Adobe Solution
Network(ASN)および Acrobat SDK について詳しくは、アドビ システムズ社
の Web サイト(http://www.adobe.co.jp/products/main.html)を参照してく
ださい。
バッチシーケンスの実行
Acrobat では、作業の合理化に役立ついくつかの簡単なバッチシーケンスがあら
かじめ定義されています。これらのバッチシーケンスを実行する前に、PDF ファ
イルを開いておく必要はありません。
PDF 文書をバッチ処理するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択します。
2. バッチシーケンスダイアログボックスで、必要なバッチシーケンスを一覧から選
択し、「シーケンスを実行」ボタンをクリックします。詳しくは、あらかじめ定
義されたバッチシーケンスの使用を参照してください。
3. シーケンス実行の確認ダイアログボックスで、正しいシーケンスが選択されてい
ることを確認して「OK」をクリックします。
4. 処理するファイルを選択ダイアログボックスで、目的のファイルを選択して、
「選択」をクリックします(Windows では、これらのファイルが同じフォルダ
に格納されている必要があります)。
5. シーケンスの特定のコマンドについて、その他の情報の指定を求めるメッセージ
が表示されたら、必要なオプションを選択して「OK」をクリックします。
6. 進行状況バーが消えたら、「閉じる」をクリックします。
進行状況ダイアログボックスで「停止」をクリックすると、処理が停止します。
進行状況ダイアログボックスに、進行状況(パーセンテージ)およびエラーメッ
セージや警告メッセージが表示されます。処理が完了したファイルは、バッチ
シーケンスで定義したとおりに保存されます。進行状況ダイアログボックスを閉
じると、バッチ処理ダイアログボックスでの選択に従って、バッチ処理エラーロ
グにエラーが自動的に書き込まれます(詳しくは、バッチ処理の環境設定を参照
してください)。
注意:独自に作成したシーケンスでは、上記の手順があてはまらない場合もあり
ます。
あらかじめ定義されたバッチシーケンスの使用
あらかじめ定義されたバッチシーケンスは、ファイルの配布準備に必要となる一
般的な作業を実行します。
Embed Page Thumbnails
各ページの内容を縮小した画像を埋め込みます。これらの画像は「ページ」タブ
に表示されます(詳しくは、サムネール画像の作成を参照してください)。
Fast Web View
長い文書をページ単位でダウンロードできるようにします(詳しくは、Web 表示
用の最適化の許可を参照してください)。
Open All
指定されたすべてのファイルを開きます。このバッチシーケンスは、サポートさ
れているファイルタイプのすべての入力ファイルに対して PDF ファイルを作成
します。
Print 1st Page of All
バッチシーケンスに含まれている各 PDF ファイルの最初のページだけを印刷し
ます。ページは、現在のデフォルトの印刷設定を使用して、デフォルトのプリン
タで印刷されます(詳しくは、印刷についてを参照してください)。
Print All
バッチシーケンスに含まれているファイルのすべてのページを印刷します。ファ
イルは、現在のデフォルトの印刷設定を使用して、デフォルトのプリンタで印刷
されます。
Remove File Attachments
バッチシーケンス内の PDF ファイルに添付されているファイルを削除します
(詳しくは、注釈としてファイルを添付ツールの使用および特殊効果を追加する
アクションの使用を参照してください)。
Save All as RTF
ファイルをリッチテキスト形式(RTF)で保存します(詳しくは、PDF 文書の別
のファイル形式への変換を参照してください)。
お使いのコンピュータでバッチ処理の定義を作成した場合は、その独自のバッチ
シーケンスも表示されます。
Set Security to No Changes
パスワードを設定し、印刷や編集など個別の機能を使用禁止にして、PDF 文書へ
のアクセスを制限します(詳しくは、文書のセキュリティについてを参照してく
ださい)。
バッチシーケンスのコマンドの編集
バッチシーケンスは、自分で作成したか、あらかじめ定義されているかにかかわ
らず変更できます。作業要件に合わせて、バッチシーケンス定義にコマンドを追
加したり、バッチシーケンス定義のコマンドの順序を変更したり、バッチシーケ
ンス定義からコマンドを削除したりできます。
バッチシーケンスのコマンドを変更するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択します。
2. バッチシーケンスダイアログボックスで、変更するバッチシーケンスを選択し
て、「シーケンスの編集」をクリックします。
3. バッチシーケンスの編集ダイアログボックスで、「コマンドの選択」をクリック
します。
4. コマンドのシーケンスを変更するには、次のいずれかの操作を行って「OK」をク
リックします。
●
シーケンスにコマンドを追加するには、左側の一覧でコマンドを選択し、「追
加」をクリックします。選択したコマンドが右側の一覧に移動します。
●
シーケンスからコマンドを削除するには、右側でコマンドを選択して、「削除」
をクリックします。
●
コマンドが適用される順序を変更するには、目的のコマンドを選択して、「上に
移動」または「下に移動」をクリックします。
注意:バッチシーケンスの各コマンドのオプションを変更したり、バッチ処理の
重要なポイントには一時停止を挿入してインタラクティブな操作を待つこともで
きます(詳しくは、コマンド内のオプションの編集およびバッチシーケンスのイ
ンタラクティブな設定を参照してください)。
バッチシーケンスのインタラクティブな設定
同じコマンドセットを文書ごとに少し異なる設定で実行する場合も、バッチ処理を使用して作業
を自動化できます。特定のコマンドの間で一時停止するようにバッチ処理の定義を設定しておく
と、そのコマンドを実行する前にコマンドオプションを変更できます。
注意:インタラクティブなオプションを設定できないコマンドには、インタラクティブな一時停
止は追加できません。
バッチシーケンスにインタラクティブな一時停止を追加するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択し、インタラクティブな一時停止を追加するバッチシーケンス
を選択して、「シーケンスの編集」をクリックします。
2. バッチシーケンスの編集ダイアログボックスで、「コマンドの選択」をクリックします。
3. シーケンスの編集ダイアログボックスの右側で、処理中に入力を行うコマンドの「ダイアログ
ボックスの表示を切り替え」オプション
を選択します。次に「OK」をクリックします。
ダイアログボックスの表示の切り替えA. インタラクティブモードは選択できません。B. インタラクティ
ブモードが有効ですが選択されていません。 C. インタラクティブモードが選択されています。
コマンド内のオプションの編集
バッチシーケンスに含まれているコマンドの順序を変更して(バッチシーケンスのコマンドの編
集を参照してください)バッチシーケンスを編集したり、各コマンド内のオプションを編集した
りできます。
バッチ処理コマンドのオプションを編集するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択し、バッチシーケンスを選択して、「シーケンスの編集」をク
リックします。
2. バッチシーケンスの編集ダイアログボックスで、「コマンドの選択」をクリックします。
3. シーケンスの編集ダイアログボックスで、変更するコマンドを選択して、「編集」をクリックし
ます。
注意:オプションのないコマンドを選択した場合、「編集」ボタンは使用できません。
4. 必要に応じてオプションを変更して、「OK」をクリックします。
5. 変更するその他のコマンドを選択します。作業を終了したら、「OK」をクリックします。
注意:コマンド設定を確認するには、コマンド名の左にある三角形をクリックして、コマンド表
示を拡張します。
シーケンスの編集ダイアログボックスでコマンド表示を拡張
バッチ処理のソースファイルと出力オプションの選択
バッチ処理を適用するファイル、結果の出力先、ファイル名の指定方法と保存方
法を選択できます。
バッチ処理のソースファイルと出力ファイル、およびそれらの場所を指定するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択し、編集するバッチシーケンスを選択して、
「シーケンスの編集」をクリックします。
2. コマンドを実行する対象プルダウンメニューから、バッチシーケンスの処理を行
うファイルを選択します。
3. 「コマンドを実行する対象」の横にある「選択」をクリックして、処理するファ
イルまたはフォルダを選択します。次に「ソースファイルオプション」をクリッ
クします。
4. 出力場所の選択プルダウンメニューから、バッチ処理によって作成されるファイ
ルの保存場所を選択します。
5. 「出力場所の選択」の横にある「選択」をクリックして、新しいファイルの出力
場所を選択します。
出力ファイルの名前と形式を指定するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択し、編集するバッチシーケンスを選択して、
「シーケンスの編集」をクリックします。
2. 「出力オプション」をクリックします。
3. 出力オプションダイアログボックスの「ファイル名の指定」で、必要に応じて次
の操作を行います。
●
「元と同じ」を選択します。
●
「元のファイル名に追加」を選択して、元のファイル名に接頭辞(「前に挿
入」)または接尾辞(「後ろに挿入」)を追加します。
●
同じ名前が付けられた既存のファイルを新しいファイルで上書きするかどうかを
指定します。
4. 「出力ファイル形式」で、必要に応じて次の操作を行い、「OK」をクリックしま
す。
●
別名で保存プルダウンメニューから出力ファイルのファイル形式を指定します
(詳しくは、PDF 文書の別のファイル形式への変換を参照してください)。
●
新しい PDF ファイルを Web 表示用に最適化するかどうかを指定します(詳しく
は、Web 表示用の最適化の許可を参照してください)。
●
PDF の最適化を使用するかどうかを指定します。PDF の最適化ダイアログボッ
クスを開くには、「設定」をクリックします(詳しくは、PDF の最適化の使用を
参照してください)。
バッチシーケンスの作成
それぞれの作業要件に合わせて独自のバッチシーケンスを作成できます。
新しいバッチシーケンスを作成するには:
1. アドバンスト/バッチ処理を選択します。
2. 「新規シーケンス」をクリックします。
3. シーケンス名の入力ダイアログボックスにシーケンスの名前を入力して、「OK」
をクリックします。
4. バッチシーケンスを編集ダイアログボックスで、「コマンドの選択」をクリック
します。
5. シーケンスの編集ダイアログボックスの左側でコマンドを選択し、「追加」をク
リックします。この操作を繰り返し、必要なコマンドすべてを選択します。
6. ダイアログボックスの右側でコマンドを選択し、「上に移動」ボタンと「下に移
動」ボタンをクリックしてコマンドの順序を変更します。次に「OK」をクリック
します。
7. バッチシーケンスを編集ダイアログボックスの「コマンドを実行する対象」およ
び「出力場所の選択」で、必要なオプションと設定を選択します。
8. 「出力オプション」をクリックし、必要なオプションを選択して「OK」をクリッ
クします。
バッチ処理の環境設定
一部の環境設定はバッチ処理全体に適用されます。文書が開いているかどうかに
かかわらず、これらの環境設定はいつでも行えます。
バッチ処理の環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。
2. ダイアログボックスの左側で、「バッチ処理」を選択します。
3. ダイアログボックスの右側で、必要に応じて次の操作を行い、「OK」をクリック
します。
●
「シーケンス実行の確認ダイアログボックスを表示」を選択すると、バッチシー
ケンスを実行する直前に、シーケンス実行の確認ダイアログボックスを表示でき
ます。
●
「警告とエラーをログファイルに保存」を選択すると、メッセージをログファイ
ル(batch-date-time.log)に保存できます。「場所」をクリックして、ログ
ファイルの保存場所を選択します。
●
「セキュリティ方法」では、パスワードで保護されたファイルの処理方法を指定
できます。
注意:セキュリティ方法は、ファイルにセキュリティを適用するための設定では
ありません。パスワードで保護されたファイルをバッチ処理でどのように扱うか
を指定します。「パスワードの入力を求めない」を選択した場合は、ファイルが
保護されていない場合と同じようにバッチシーケンスが実行されるため、パス
ワードで保護された PDF ファイルを処理することはできません。「パスワード
によるセキュリティ」を選択した場合は、シーケンス実行前に一度、パスワード
を求めるメッセージが表示されます。処理対象の PDF に設定されているパス
ワードを入力すれば、PDF ファイルを処理できます。ただし、複数の PDF のパ
スワードが異なっていた場合には処理できません。
Adobe PDF 文書でのデジタルメディアを使用した作業
メディアクリップの文書への組み込み
マルチメディアの環境設定
Acrobat 5.0 互換メディアのプロパティの指定
Acrobat 6.0 互換メディアのプロパティの指定
3D コンテンツのインタラクティブ操作
3D コンテンツの追加
ピクチャタスク機能の使用
Photoshop Album Mini の使用によるスライドショーの作成
メディアクリップの文書への組み込み
Adobe PDF 文書にメディアクリップを追加するときは、次の事項を考慮してく
ださい。
●
●
●
●
PDF 文書にムービークリップまたはサウンドクリップを追加する際は、クリップ
の互換性、つまり Acrobat 6.0 以降で使用可能にするか、または Acrobat 5.0 以
前のバージョンでも使用できるようにするかを選択します。「Acrobat 6 互換メ
ディア」を選択すると、埋め込みムービークリップなどの新機能を PDF 文書で
表示できるようになります。ただし、マルチメディアファイルを表示するには、
Acrobat 6.0 以降または Adobe Reader 6.0 以降を使用する必要があります。
PDF 文書では、Apple QuickTime、Flash Player、Windows ビルトインプレー
ヤー、RealOne および Windows Media Player と互換性のあるムービーファイ
ルとサウンドファイルを再生できます。マルチメディアファイルが含まれた
PDF 文書を表示するには、各メディアファイルの再生に必要なハードウェアとソ
フトウェアがインストールされている必要があります。
リンク、しおり、フォームフィールドおよびページ開閉時の動作設定を使用し
て、メディアファイルを再生することができます(詳しくは、特殊効果を追加す
るアクションの使用を参照してください)。
環境設定を指定して、メディアクリップを含む PDF 文書のセキュリティとアク
セシビリティを拡張することができます(詳しくは、フルスクリーンモードの環
境設定を参照してください)。
関連項目:
ムービークリップの追加
サウンドクリップの追加
レンディションの追加と編集
レンディションの設定
ムービークリップの追加
「Acrobat 6 互換メディア」オプションを選択した場合、メディアファイルの
PDF 文書への埋め込みやメディアファイルへのリンクを作成することができま
す。また、接続速度に応じて、ムービーを別のレンディションで再生することも
できます。例えば、インターネット接続が低速な場合は、ムービーの解像度を低
くして表示できるようにしたり、デフォルトのプレーヤーを使用できない場合
は、別のプレーヤーを使用することができます。
注意:ムービークリップが再生できないという警告メッセージが表示された場合
は、QuickTime などのメディアプレーヤーをインストールしてから、PDF 文書
にメディアクリップを追加してください。
ムービークリップを追加するには:
1. ムービーツール
を選択するには、次のいずれかの操作を行います。
●
ツール/高度な編集/ムービーツールを選択します。
●
ツールバーを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「高度な編集」を選択します。高度な編集ツールバーから
ムービーツールを選択します。
2. ムービーを表示するページ上の領域を、ドラッグまたはダブルクリックして選択
します。ムービーの再生領域は、ムービーフレームと同じ大きさになります
(Acrobat でメディアクリップのサイズが読み取れる場合)。ムービーを追加ダ
イアログボックスが表示されます。
3. ムービーのすべてのオプションを使用する場合は、「Acrobat 6 互換メディア」
を選択し、Acrobat 5.0 以前または Adobe Reader 5.0 以前のバージョンからま
だアップグレードしていないユーザがメディアクリップを表示できるようにする
場合は、「Acrobat 5 またはそれ以前の互換メディア」を選択します。
注意:メディアクリップの埋め込み、異なるレンディションの割り当て、別の
ファイルからのポスターの作成およびコンテンツの種類の指定を行うときは、
「Acrobat 6 互換メディア」を選択する必要があります。「Acrobat 5 またはそ
れ以前の互換メディア」を選択した場合、これらのオプションは使用できませ
ん。
4. ムービークリップを指定するには、「場所」ボックスにパスまたは URL アドレ
スを入力するか、「参照」(Windows)または「選択」(Macintosh)をクリッ
クし、ムービーファイルをダブルクリックします。
5. Acrobat 6.0 互換のムービークリップでは、次の設定を行います。
●
Acrobat で使用するメディアプレーヤーを認識できるように、コンテンツの種類
を指定します。通常は、デフォルトで選択されているコンテンツの種類を使用し
てください。間違ったコンテンツの種類を指定すると、再生時に問題が発生する
場合があります。
●
ムービーファイルを PDF 文書に埋め込むときは、「文書にコンテンツを埋め込
み」を選択します。このオプションを選択解除すると、外部のムービーファイル
へのリンクだけが文書に含まれます。ファイルを埋め込まない場合は、PDF 文書
を配布するときに、ムービークリップのファイル名と相対パスが正しいことを確
認してください。
6. 再生時にムービーの元のサイズを維持するには、「コンテンツの縦横比に合わせ
てスナップ」を選択します。
7. ムービーを再生していないときの再生領域の表示方法を指定するポスター画像を
選択するには、次のいずれかの操作を行います。次に「OK」をクリックします。
●
ムービーを再生していないときに、ムービーの背景を非表示にするには、「ポス
ター画像を設定しない」オプションを選択します。
●
クリップの最初のフレームを静止画像として表示するには、「ムービーからポス
ター画像を取得」オプションを選択します。
●
ポスターとして別の画像を選択するときには、「ファイルからポスター画像を作
成」オプションを使用します。「参照」をクリックして、目的のファイルをダブ
ルクリックします。
ムービーを移動、削除、またはサイズ変更するには:
1. ムービーツール
、サウンドツール
、またはオブジェクト選択ツール
を
使用して、ムービーの再生領域をクリックして選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
サウンドクリップを移動するには、サウンドのアイコンを任意の位置にドラッグ
します。
●
ムービークリップを削除するには、ムービークリップを選択して Delete キーを
押します。
●
サウンドクリップの大きさを変更するには、サウンドフレームの隅のいずれか 1
つをドラッグします。Shift キーを押しながらドラッグするとムービーの縦横比を
保ったまま大きさを変更することができます。
注意:ムービーツールが選択されていると、ムービーの境界線を非表示に設定し
ていても、境界線が強調表示されます。この場合、ツールの選択を解除すると強
調表示も解除されます。
サウンドクリップの追加
サウンドクリップを追加するには、サウンドツールを使用します。ページ開閉時
の動作設定を使用して、リンク、しおりおよびフォームフィールドからサウンド
クリップを再生することもできます(詳しくは、特殊効果を追加するアクション
の使用を参照してください)。サウンドクリップの追加方法は、ムービークリッ
プの追加方法とほとんど同じです。
サウンドクリップを追加するには:
1. サウンドツール
を選択するには、次のいずれかの操作を行います。
●
ツール/高度な編集/サウンドツールを選択します。
●
ツールバーを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「高度な編集」を選択します。高度な編集ツールバーのメ
ディアポップアップメニューからサウンドツールを選択します。
2. ボックスをドラッグして再生領域を指定します。このボックスがサウンドクリッ
プが動作する場所になります。
3. サウンドを追加ダイアログボックスで、ムービークリップの追加で説明されてい
る手順を実行します。一部のムービークリップオプションは、サウンドクリップ
では使用できません。
サウンドクリップのプロパティの変更について詳しくは、Acrobat 6.0 互換メ
ディアのプロパティの指定またはAcrobat 5.0 互換メディアのプロパティの指定
を参照してください。
サウンドクリップの再生領域を移動、削除、またはサイズ変更するには:
1. サウンドツール
またはオブジェクト選択ツール
を使用して、再生領域を
クリックして選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
サウンドクリップを移動するには、サウンドのアイコンを任意の位置にドラッグ
します。
●
サウンドクリップを削除するには、サウンドクリップを選択して Delete キーを
押します。
●
サウンドクリップの大きさを変更するには、サウンドフレームのいずれかの隅を
ドラッグします。
注意:サウンドツールが選択されていると、サウンドの境界線を非表示に設定し
ていても、境界線が強調表示されます。この場合、ツールの選択を解除すると強
調表示も解除されます。
レンディションの追加と編集
デフォルトでは、マルチメディアのプロパティダイアログボックスのレンディ
ションの一覧には、ムービーを追加ダイアログボックスまたはサウンドを追加ダ
イアログボックスで指定したメディアクリップだけが表示されます。このレン
ディションは「マウスボタンを放す」に割り当てられており、マウスボタンをク
リックして放したときにこのレンディションが再生されます。既存のレンディ
ションを編集してそのプロパティを変更したり、以前のレンディションが再生で
きなくなった場合に備えて他のレンディションを追加することができます。マウ
スの複数種類の操作に異なるレンディションを割り当てることも可能ですが、通
常、レンディションは「マウスボタンを放す」に割り当てることをお勧めしま
す。
代替レンディションの一覧を作成すると、ユーザはシステムに応じた適切なメ
ディアクリップを再生できるようになります。例えば、1 つのムービーについ
て、高品質でサイズの大きいファイルと低品質でサイズの小さいファイルの 2 種
類を Web 上に用意します。ユーザのシステムに応じて適切なファイルを再生す
るようにレンディションを設定します。
最初のレンディションが再生できなかった場合には、次に使用できるレンディションが
再生されます。
代替レンディションを作成するには:
1. サウンドツール
またはムービーツール
を使用して、再生領域をダブルク
リックします。
2. 「設定」タブで「レンディションを追加」をクリックし、次のいずれかの操作を
行います。
●
「ファイルを使用」を選択し、レンディション一覧に追加するファイルをダブル
クリックします(最初のレンディションと同じコンテンツが含まれているメディ
アクリップの低解像度バージョンのファイル、同じメディアクリップでも設定が
異なるファイルなど)。「コンテンツの種類」を指定し、「OK」をクリックしま
す。
●
「URL を使用」を選択して URL アドレスを入力し、「コンテンツの種類」を指
定して「OK」をクリックします。
●
「既存のレンディションをコピー」を選択し、コピーするレンディションを選択
して「OK」をクリックします。
3. レンディションを選択し、「レンディションを編集」をクリックします。システ
ム要件、再生要件などの設定を指定し、他のレンディションと区別します(詳し
くは、レンディションの設定を参照してください)。
4. 必要なレンディションをすべて追加および編集します。
5. リストボックスの右側の矢印キーを使用して、レンディションを適切な順序に並
べます。Acrobat では、一覧の一番上から順に再生し、要件に合ったレンディ
ションが見つかるまで、下に移動していきます。
6. レンディションの追加と編集が終わったら、「閉じる」をクリックします。
レンディションの設定
マルチメディアのプロパティダイアログボックスの「設定」タブで「レンディ
ションを編集」をクリックすると、レンディション設定ダイアログボックスが表
示されます。このダイアログボックスに表示されるオプションは、Acrobat 6 互
換メディアクリップでのみ使用可能です。
レンディション設定ダイアログボックス
注意:メディアプレーヤーには、それぞれ異なる特性があります。プレーヤーコ
ントロールなど、いくつかのレンディション設定は、一部のプレーヤーでは使用
できません。このような場合には、「再生要件」タブで要件の設定を変更するこ
とにより、レンディションの再生にそのプレーヤーを使用するかどうかを指定で
きます。
メディア設定
このタブでは、メディアクリップ用の一般プロパティを指定します。
●
●
●
●
●
「レンディション名」では、レンディションの一覧に表示するレンディション名
を入力します(この名前は、再生するメディアファイルを決定するものではあり
ません)。
レンディションを使用する JavaScript コードを使用する場合には、「レンディ
ションは JavaScript にアクセス可能」を選択します。
「メディアクリップの場所」では、メディアクリップの別の場所、またはコンテ
ンツの種類を指定します。
「代替テキスト」では、視覚に障害を持つユーザのために読み上げる説明を入力
します。
「一時ファイルを許可」では、一時ファイルの書き込みを許可するかどうかを指
定します。埋め込みムービークリップの中には、再生するときに一時ファイルを
必要とするものもあります。保護された文書のメディアコンテンツをユーザが簡
単にコピーできないようにするときは、一時ファイルの作成を許可しないように
します。ただし、一時ファイルを使用する必要があるムービーがメディアプレー
ヤーで再生されなくなる可能性があります。
再生設定
このタブでは、メディアクリップの再生方法を指定します。
●
●
●
●
●
メディアクリップを再生したら毎回コンテンツの長さだけアクティべートする
か、アクティべートしないか、指定した秒数だけ毎回アクティべートするか選択
します。
メディアを再生する音量をパーセントで指定します。
中止、一時停止および再生できるように、ムービーの下にコントローラバーを表
示したいときは、「プレーヤーのコントロールを表示」を選択します。
メディアクリップを繰り返し再生する場合は「繰り返し」を選択し、次に「連
続」を選択するか、または再生する回数を指定します。
「プレーヤー一覧」では、「追加」をクリックしてプレーヤーを指定します。ま
た、必須、優先、禁止のいずれかの設定を指定します。プレーヤーの名前、プ
レーヤーの最小バージョン番号およびそのステータスを選択します。複数のプ
レーヤーのステータスを「必須」に設定すると、そのうちの 1 つだけがレンディ
ションの再生に使用されます。プレーヤーのステータスを「優先」に設定する
と、優先するよう指定されていないプレーヤーより先にそのプレーヤーが選択さ
れます(ただし、必須プレーヤーの方が優先されます)。プレーヤーのステータ
スを「禁止」に設定すると、そのプレーヤーはレンディションの再生に使用され
ません。
再生場所
このタブでは、メディアクリップを PDF 文書で再生するか、再生中は非表示に
するか(サウンドクリップの場合に推奨)、フローティングウィンドウで再生す
るか、全画面で再生するか指定します。「再生場所」オプションで「フローティ
ングウィンドウ」を選択したときは、次の設定を行います。
●
●
●
●
「タイトルバーを表示」を選択したときは、タイトルバーに表示するテキストを
入力します。ユーザの環境設定によって、再生するときにタイトルバーのテキス
トが必要となる(または無視される)場合があります(詳しくは、ID 検索ディレ
クトリの構成を参照してください)。
「サイズ変更」では、フローティングウィンドウのサイズ変更を許可するか、フ
ローティングウィンドウのサイズ変更を許可するが元の縦横比を固定するか、フ
ローティングウィンドウのサイズ変更を許可しないかを選択します。
「ウィンドウの位置」では、文書ウィンドウまたはアプリケーションウィンドウ
を基準にして、ウィンドウの位置を指定します。デュアルモニタ設定の場合は、
仮想デスクトップまたはプライマリデスクトップを基準にしたウィンドウの位置
を指定します。フローティングウィンドウの幅と高さも指定できます。「メディ
アから取得」をクリックすると、ムービークリップのサイズが読み込まれます
(可能な場合)。必要に応じてこのサイズを編集します。
再生ウィンドウが画面からはみ出している場合は、そのまま再生するか、再生し
ないか、画面上に再生ウィンドウを移動するかを選択します。
システム要件
このタブでは、メディアクリップを再生する最小限のシステム設定を選択しま
す。例えば、ムービークリップを再生するためには、1024 x 768 以上の画面解
像度が必要となるように設定することができます。「副音声を再生」などのオプ
ションでは、「そのまま実行」、「無効」、または「有効」を選択できます。
「そのまま実行」を選択したときは、環境設定ダイアログボックスのマルチメ
ディアパネルでの設定に従って再生されます。「無効」または「有効」を選択し
たときは、マルチメディア環境設定で使用を許可されているレンディションのみ
使用できます。例えば、「副音声を再生」オプションを有効に設定する場合は、
マルチメディアの環境設定で「副音声があれば再生」オプションが選択されてい
るときにのみ、そのレンディションが使用されます(詳しくは、マルチメディア
の環境設定を参照してください)。
再生要件
このタブでは、レンディションの再生に必要な属性を選択します。このタブの属
性には、他のタブで指定した属性も表示され、ここで必須項目にするかどうかを
指定することができます。例えば、「再生要件」タブでボリュームを 50 %に設
定したとします。レンディションの再生に必ずこのボリュームレベルを使用する
ように指定するには、「再生要件」タブの「属性」一覧にある「ボリューム」の
「必須ファイル」ボックスをチェックします。
マルチメディアの環境設定
サウンドクリップとムービークリップの再生に優先的に使用するメディアのプ
レーヤーを選択したり、視覚に障害を持つユーザのためにマルチメディアのアク
セシビリティオプションを設定することができます。例えば、一部のムービーク
リップには、サブタイトル、副音声または補助テキストキャプションが含まれて
いることがあります。PDF 文書でムービーを再生する際に、これらのオプション
を表示するかどうかを設定できます。文書にサウンドクリップおよびムービーク
リップを追加することもできます(詳しくは、メディアクリップの文書への組み
込みを参照してください)。
マルチメディアの環境設定を変更するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、環境設定ダイアログボックスの左側で「マルチメディア」をクリックしま
す。
2. 「優先的に使用するメディアのプレーヤー」オプションから、メディアクリップ
を再生するデフォルトのプレーヤーを選択します。
3. アクセシビリティのオプションで、再生する際に有効にする機能を選択し、複数
の言語がある場合はメディアで優先的に使用する言語を指定して、「OK」をク
リックします。
信頼済み文書でのマルチメディアの環境設定について詳しくは、信頼性管理マ
ネージャの環境設定を参照してください。
Acrobat 5.0 互換メディアのプロパティの指定
メディアクリップを Acrobat 5.0 で再生できるようにすると、Acrobat 6.0 以降
専用のオプションを選択することはできません。Acrobat 5.0 互換メディアク
リップは、Acrobat 5.0 およびそれ以前のバージョンでも再生できます。
Acrobat 5.0 互換メディアのプロパティを指定するには:
1. サウンドツール
またはムービーツール
を使用して、再生領域をダブルク
リックします。
2. プロパティダイアログボックスの「一般」タブで、次の設定を行います。
●
「タイトル」ボックスにファイル名を入力します。デフォルトでは、そのメディ
アファイルの名前が表示されています。このメディアタイトルを参照するアク
ションを作成した場合は、このファイル名を変更すると、そのアクションが正常
に実行されなくなります。
●
ローカルドライブ上の別のメディアファイルを指定するには、「ローカルファイ
ル」を選択してから「場所を変更」をクリックします。インターネット上の別の
メディアファイルを指定するには、「URL」を選択してから「場所」ボックスに
Web アドレスを入力します。「閉じる」をクリックします。
3. 「再生」タブでは、必要に応じて次の操作を行います。
●
ムービーの下にコントローラバーを表示したい場合は、「プレーヤーのコント
ロールを表示」を選択します。
●
別のウィンドウでムービーファイルを再生するときは、「フローティングウィン
ドウを使用」を選択します。次に、サイズポップアップメニューでフローティン
グウィンドウのサイズ(倍率を使用)を指定します。
●
再生ポップアップメニューで、メディアクリップの再生動作を指定するオプショ
ンを選択します。
「繰り返し」を選択し、フローティングウィンドウの設定をデフォルトにする
と、Esc キーを押すまでメディアクリップが再生されます。
4. 「表示方法」タブで、再生領域の境界線とポスターの表示方法を指定し、「OK」
をクリックします。
●
境界線を表示する場合は、「幅」で境界線の幅を選択し、「スタイル」および
「カラー」オプションで、使用するスタイルと色を選択します。境界線を表示し
ない場合は、「種類」として「ボックスを非表示」を選択します。
●
「ポスター」で、文書での再生領域の表示方法を指定します。ファイルサイズを
小さくするときは、256 色を選択します。この場合、画質が低下する可能性があ
ります。
Acrobat 6.0 互換メディアのプロパティの指定
再生領域の表示方法の変更、メディアクリップを 1 回再生するか連続再生するか
どうかの指定およびその他のさまざまなプロパティの設定を行うことができま
す。Acrobat 6.0 互換メディアクリップを使用する利点の 1 つは、代替レンディ
ションの一覧を設定できることです。この一覧を設定すると、ユーザのシステム
で高解像度ムービーを再生できない場合や、指定されているメディアプレーヤー
を使用できない場合に、次に使用できるレンディションでムービーを再生するこ
とができます。
メディアのプロパティを変更するには:
1. ムービーツール
、サウンドツール
またはオブジェクト選択ツール
を
選択し、再生領域をダブルクリックします。
2. マルチメディアのプロパティダイアログボックスの「設定」タブをクリックし、
必要に応じて次の操作を行います。
●
「注釈のタイトル」でムービーのタイトルを指定します。このタイトルは、再生
するメディアファイルを決定するものではありません。
●
「代替テキスト」では、視覚に障害を持つユーザのために読み上げる説明を入力
します。
●
プレーヤーのコントロールの表示やボリュームレベルの設定などのメディア設定
を変更するには、メディアクリップのレンディションを選択し、次に「レンディ
ションを編集」をクリックします。レンディションを編集ダイアログボックスで
必要な設定を選択し、「OK」をクリックしてマルチメディアのプロパティダイア
ログボックスに戻ります(詳しくは、レンディションの設定を参照してくださ
い)。
●
低解像度ファイルなどの代替レンディションを追加するには、「レンディション
を追加」をクリックします(詳しくは、レンディションの追加と編集を参照して
ください)。
3. 「表示方法」タブをクリックし、再生領域の境界線の表示方法を指定します。
「ポスターオプションの変更」をクリックし、再生領域に表示するポスター画像
を変更します。
4. 「アクション」タブをクリックし、各種のマウス操作に対して新しいアクション
を指定します(詳しくは、特殊効果を追加するアクションの使用を参照してくだ
さい)。
5. 「閉じる」をクリックします。
3D コンテンツのインタラクティブ操作
Adobe Acrobat では、プロフェッショナル用 3D CAD(Computer Aided
Design)プログラムや 3D モデリングプログラムで作成した高品質の 3D(3 次
元)コンテンツの表示およびインタラクティブ操作ができます。
3D コンテンツは、初期の表示状態は 2 次元のポスター画像として表示されま
す。3D コンテンツをインタラクティブ操作するには、アクティブにした 3D コ
ンテンツの上部に表示される 3D ツールバーのツールを使用します。また、3D
カンバスを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)してツールを選択することもできます。
3D ツールの操作:
3D ツールバーでツールを選択してから、カンバス領域をドラッグします。
注意:3D ツールバーが表示されない場合は、手のひらツールで 3D カンバス領
域をクリックして 3D コンテンツをアクティブにしてください。
●
●
●
●
「回転」を使用すると、シーン内のオブジェクトの周囲を旋回できます。旋回す
る距離を大きくするには、Shift キーを押しながら操作します。
「移動」を使用すると、任意の方向に進むことができます。表示を傾けるには、
Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら操作
します。ビューを動かすには、Shift キーを押しながら操作します。
「ズーム」を使用すると、シーン内のオブジェクトに近づく、またはオブジェク
トから遠ざかります。
「パン」を使用すると、上下または左右に平行移動できます。
3D コンテンツの追加
Adobe Acrobat 7.0 Professional では、3D ツールを使用して、PDF 文書に 3D
ファイル(U3D)を埋め込むことができます。3D ファイルを埋め込む際には、
JavaScript ファイルを含めることで特別な機能(カスタムのメニュー、ツール、
アニメーションなど)を追加できます。また、3D コンテンツに表示されるポス
ターフレームも指定できます。使用する 3D ファイルにライティング処理が不足
している場合、 Acrobat によって用意されたライティング処理を適用することが
できます。
3D ファイルを埋め込んだ後は、3D カンバスの調整、3D ツールバーとコンテン
ツの表示プロパティの編集、およびデフォルトビューの作成ができます。ビュー
には、使用した 3D ファイルに保存されているビューを使用することも、
Acrobat で新規のビューを作成することもできます。追加のビューを作成するこ
とにより、3D コンテンツ内でのナビゲーションをすばやく実行できるようにな
ります。ビューの一覧は、3D ツールバーのビューメニューに表示されます。ま
た、「3D ビューへ移動」アクションを使用し、しおりまたはリンクに 3D
ビューを追加することもできます。
3D ファイルを追加するには:
1. 3D ツールを選択するには、ツール/高度な編集/3D ツールを選択します。
2. ページ上をドラッグして長方形の領域を指定し、3D ファイルのカンバス領域を
作成します。
3. 3D コンテンツを追加ダイアログボックスで、「参照」を選択し、使用する 3D
ファイルを選択します。
4. (オプション)JavaScript(JS)ファイルを含める場合は、「参照」をクリック
し、含めるファイルを選択します。3D ファイルと同じ名前の JavaScript ファイ
ルを作成しておけば、3D ファイルを選択すると JavaScript ファイルも自動的に
読み込まれます。
5. 3D ファイルの表示方法を指定するには、「ポスター画像設定」で次のいずれか
を選択し、「OK」をクリックします。
●
「現在のポスター画像を保持」の場合、現在表示されているポスター画像が保持
されます。
●
「デフォルトビューからポスター画像を取得」の場合、3D ファイルのデフォル
トのビューからポスター画像が生成されます。
●
「ファイルからポスター画像を作成」の場合、ポスターフレーム用の画像ファイ
ル(BMP、JPG、PDF)を指定できます。
3D カンバスを移動、削除、またはサイズ変更するには:
1. ツール/高度な編集/オブジェクト選択ツールを選択します。
2. 3D カンバスを選択します。
3. 必要に応じて次の操作を行います。
●
カンバスを移動するには、カンバスのアイコンを任意の位置にドラッグします。
●
カンバスを削除するには、カンバスを選択して Backspace キーまたは Delete
キーを押します。
●
カンバスの大きさを変更するには、カンバスの隅のいずれか 1 つをドラッグしま
す。調整されたフレーム内の 3D コンテンツについては元の縦横比が保たれま
す。
3D ファイルのプロパティを編集するには:
1. オブジェクト選択ツールを使用し、3D カンバスを右クリック(Windows)また
は Control キーを押しながらクリック(Macintosh)して、「プロパティ」を選
択します。
2. プロパティダイアログボックスで、必要に応じて次のプロパティを指定します。
●
「3D ツールバーを表示」では、3D コンテンツをアクティブにすると共に 3D
ツールバーを表示します。3D ツールバーを表示する設定がデフォルトです。
●
「アクティブ」および「非アクティブ」では、3D コンテンツがアクティブにさ
れる条件を指定します。
●
「コンテンツを編集」では、埋め込まれた 3D ファイル、JavaScript またはポス
ター画像を置き換えることができます。
ビューを新規作成するには:
1.
2.
3.
4.
5.
●
●
手のひらツールを選択します。
3D ツールバーのツールを使用し、目的の位置に移動します。
3D ツールバーから、ビューの管理を選択します。
ビューの管理ダイアログボックスで、「新規ビュー」をクリックします。
(オプション)ビューを選択し、必要に応じて次の操作を行います。
「上に移動」または「下に移動」をクリックすると、選択したビューが一覧内で
上または下に移動します。
「デフォルトとして使用」をクリックすると、選択したビューが、3D コンテン
ツがアクティブにされたとき表示されるビューとして指定されます。
しおりまたはリンクに 3D ビューを追加するには:
1. しおりまたはリンクを、右クリック(Windows)または Control キーを押しなが
らクリック(Macintosh)して、「プロパティ」を選択します。
2. 「アクション」タブをクリックします。
3. 「アクションを選択」オプションから「3D ビューへ移動」を選択し、「追加」
をクリックします。
4. 3D ビューを選択ダイアログボックスで、「OK」をクリックし、「閉じる」をク
リックします。
ピクチャタスク機能の使用
ピクチャタスクは、Adobe Photoshop® Album、Adobe Photoshop® Elements
2.0 または Adobe Acrobat で JPEG ソースファイルから作成した PDF ファイル
を受け取ったとき、PDF ファイルから JPEG 形式のピクチャを抽出するためのプ
ラグインです。ピクチャタスクでピクチャを書き出してローカルマシンに保存
し、Photoshop または Photoshop Elements を使用して編集することができま
す。抽出したピクチャは、ローカルマシンで標準的な写真印刷サイズやレイアウ
トを使用して印刷することもできます。Windows 版 Acrobat では、インター
ネット上でピクチャを共有したり、オンラインサービスプロバイダに印刷を注文
して印刷結果を送付してもらったりもできます。
注意:その他のアプリケーションで作成した JPEG 形式の PDF ファイルや、
Photoshop Elements 2.0 で作成した ZIP 圧縮画像の PDF ファイルは、ピク
チャタスクでサポートされていません。
関連項目:
ピクチャタスクページの開き方
ピクチャの書き出し
ピクチャの編集
ピクチャをオンラインで共有またはプリントの注文(Windows のみ)
ローカルプリンタでのピクチャとプロジェクトの印刷
ピクチャタスクページの開き方
ピクチャタスクに対応した PDF ファイルを開くたびに、ツールバー上のピク
チャタスク機能がアクティブになります。使い方パネルのピクチャタスクページ
にあるリンクから、主要な機能の使い方を参照できます。
使い方パネルでピクチャタスクページを開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
ヘルプ/使い方/ピクチャタスクを選択します。
ツールバーのピクチャタスクボタン
をクリックします。
ツールバーで、ピクチャタスクポップアップメニュー
の使い方」を選択します。
から「ピクチャタスク
注意:ピクチャタスクボタンは、現在の文書でピクチャタスク機能がアクティブ
な場合にのみ使用できます。
使い方パネルのピクチャタスクページとピクチャタスクメニュー(Windows)
ピクチャの書き出し
ピクチャタスクプラグインの書き出し機能を使用することで、PDF ファイル内に
含まれるピクチャをいくつでもローカルマシンに保存できます。ピクチャをスラ
イドショーに書き出すこともできます。
ピクチャを書き出すには:
1. ツールバーのピクチャタスクポップアップメニュー
から「ピクチャの書き出
し」を選択します。
2. ピクチャの書き出しダイアログボックスで、書き出すピクチャを 1 つずつ選択す
るか、「すべてを選択」をクリックしてすべてのピクチャを書き出します。
3. ピクチャの保存場所を変更するには、「変更」をクリックし、保存場所を選択し
て「OK」をクリックします。
4. 「ファイル名」セクションで、次のいずれかの操作を行います。
●
元のファイル名でピクチャを保存する場合は、「元の名前」を選択します。
●
すべてのピクチャに共通のファイル名を付けて保存する場合は、「共通ファイル
名」を選択し、ベースとなるファイル名を入力します。各ピクチャが保存される
ファイル名は、「共通ファイル名」で指定した名前の後にピクチャを区別する番
号を付加したものとなります。例えば、書き出すピクチャを 3 つ選択して、
「Sunset」という名前を指定すると、3 つのピクチャはそれぞれ Sunset1.jpg、
Sunset2.jpg、Sunset3.jpg というファイル名で保存されます。
5. 「書き出し」をクリックします。
ピクチャをスライドショーに書き出すには:
1. ツールバーのピクチャタスクポップアップメニュー
から「スライドショーに
書き出し」を選択します。
2. スライドショーに書き出しダイアログボックスで、スライドショーに書き出す画
像を選択するか、「すべてを選択」をクリックしてすべてのピクチャを書き出し
ます。
3. スライドの表示時間、効果および音楽に使用するスライドショーの環境設定を選
択し、「書き出し」をクリックします。
4. スライドショーに名前を付け、ファイルを保存する場所を選択して、「保存」を
クリックします。
ピクチャの編集
ローカルマシンに書き出したピクチャは、Adobe Photoshop、Photoshop
Elements などの画像編集アプリケーションで編集できます。
「ピクチャの書き出しと編集」コマンドを使用すると、ピクチャを書き出して保
存し、画像編集アプリケーションで自動的に開くことができます。
注意:PDF ファイルからピクチャを書き出して画像編集アプリケーションで編集
する場合、変更内容は元のピクチャが含まれている PDF ファイルには反映され
ません。
ピクチャを書き出して編集するには:
1. ツールバーのピクチャタスクポップアップメニュー
から「ピクチャの書き出
しと編集」を選択します。
2. ピクチャの書き出しと編集ダイアログボックスで、編集するピクチャを 1 つずつ
選択するか、「すべてを選択」をクリックしてすべてのピクチャを編集します。
3. ピクチャの保存場所を変更するには、「変更」をクリックし、保存場所を選択し
て「OK」をクリックします。
4. 「ファイル名」セクションで、次のいずれかの操作を行います。
●
元のファイル名でピクチャを保存する場合は、「元の名前」を選択します。
●
すべてのピクチャに共通のファイル名を付けて保存する場合は、「共通ファイル
名」を選択し、ベースとなるファイル名をボックスに入力します。各ピクチャが
保存されるファイル名は、「共通ファイル名」で指定した名前の後にピクチャを
区別する番号を付加したものとなります。例えば、書き出すピクチャを 3 つ選択
して、「Sunset」という名前を指定すると、3 つのピクチャはそれぞれ Sunset1.
jpg、Sunset2.jpg、Sunset3.jpg というファイル名で保存されます。
5. ピクチャを編集するアプリケーションを選択します。編集アプリケーションを変
更するには、「変更」をクリックし、新しい編集アプリケーションの場所を指定
して、「開く」をクリックします。
6. 「編集」をクリックします。編集アプリケーションが起動し、選択したピクチャ
がすべて開きます。各ピクチャは、個別に編集および保存ができます。
ピクチャをオンラインで共有またはプリントの注文
(Windows のみ)
オンラインサービス機能を使用すると、オンライン印刷サービスプロバイダに画
像を送信して印刷を注文し、印刷結果を送付してもらったり、画像をオンライン
で他のユーザと共有したりできます。印刷の共有または注文は、PDF ファイル
や PDF プロジェクトファイルから行うことができます(PDF プロジェクトファ
イルとは、Photoshop Elements 2.0 または Photoshop Album 1.0 で特定のテ
ンプレートを使用して作成された、カレンダーやフォトアルバムなどの PDF
ファイルです)。プロジェクトを作成するときに使用したテンプレートによっ
て、有効なオンラインサービスプロバイダが決まります。
ファイルをアップロードした後、オンラインサービスプロバイダの Web サイト
で、ファイルを表示し、共有オプションを選択するか、印刷オプションを選択し
て注文処理を完了することができます。オンラインサービス一覧は、画像を送信
するたびに更新される可能性があるので、一覧をチェックして新しいサービスを
確認するようにしてください。
ピクチャまたはプロジェクトの印刷を注文するには:
1. ツールバーのピクチャタスクポップアップメニュー
から「プリントをオンラ
インで注文」または「プロジェクトをオンラインで注文」を選択します。
注意:オンラインサービスを初めて使用するときには、エンドユーザ使用許諾契
約書が表示されます。「同意」をクリックして、操作を続けてください。
2. 「次へ」をクリックします。
3. オンラインサービスウィザードの一覧からサービスを選択し、画面の指示に従っ
て操作します。ヘルプが必要な場合は、使用するサービスプロバイダのカスタ
マーサービスに連絡するか、アプリケーションヘルプを参照してください。
オンラインサービスダイアログボックス(Windows)
ローカルプリンタでのピクチャとプロジェクトの印刷
ピクチャは、PDF ファイルからローカルプリンタに簡単な手順で印刷できます。印刷ダイアログボック
スで標準的な写真印刷サイズを選択すると、ピクチャを何枚でも印刷できます。
ピクチャを印刷ダイアログボックス
ピクチャを印刷するには:
1. ツールバーのピクチャタスクポップアップメニュー
から「ピクチャの印刷」を選択します。
2. ピクチャの選択ダイアログボックスで、印刷するピクチャを 1 つずつ選択するか、「すべてを選択」を
クリックしてすべてのピクチャを印刷します。
3. 「次へ」をクリックします。
4. 次のオプションを必要に応じて設定し、「次へ」をクリックします。
●
ページに印刷するピクチャのサイズを指定するには、「プリントサイズ」オプションから選択します。
「ピクチャパッケージ」オプションを選択した場合は、「レイアウトサイズ」をクリックして、用紙サ
イズとレイアウトを指定します。他のすべてのオプションの用紙サイズを変更するには、「プリンタ設
定」の下にある「設定を変更」をクリックします。
●
印刷するページのサイズを指定するには、「レイアウトの選択」から選択します。
●
各ページにピクチャを 1 つずつ印刷するには、「1 ページに 1 枚の写真をプリント」を選択します。
●
選択した印刷サイズの範囲全体にピクチャを印刷するには、「用紙に合わせて切り抜きおよび回転」を
選択します。このオプションを選択すると、ピクチャのサイズと選択した印刷サイズの差から周囲に余
白ができることはなくなります。
●
「各画像の使用回数」ボックスに、各ピクチャの印刷部数を入力します。
注意:ピクチャを印刷ダイアログボックスでの変更は、選択したすべてのピクチャに適用されます。
5. 印刷ダイアログボックス(Windows)またはプリントダイアログボックス(Macintosh)で、必要なオ
プションを設定し、「OK」をクリックします(詳しくは、PDF 文書の印刷を参照してください)。
注意:印刷レイアウトが用紙の印刷可能領域からはみ出してしまう場合は、他のオプションを選択する
よう促すメッセージが表示されます。
Photoshop Album Mini の使用によるスライドショーの作成
Adobe Photoshop Album 2.0 Mini ソフトウェアでは、Photoshop Album 2.0
の基本機能を自由に体験することができます。Photoshop Album 2.0 Mini を使
用すると、デジタル写真の検索、修正および共有を簡単に行うことができます。
デジタル写真をすぐに整理したり、写真の傷を 1 ∼ 2 回のクリックで即座に修正
したりできます。また簡単に、思い出をキャプション付きのスライドショーで共
有したり、個々の写真を家族や友人に電子メールで送ったりできます。
コンピュータに Photoshop Album 1.0 または Photoshop Album 1.0 Mini が既
にインストールされている場合、Photoshop Album 2.0 Mini をインストールす
ると、既存のカタログのコピーが自動的に作成されます。Photoshop Album
2.0 Mini は、アップデートとして入手可能で、ヘルプ/アップデートの有無を今
すぐチェックを選択してインストールできます。
Photoshop Album 2.0 Mini について詳しくは、Photoshop Album Mini のヘル
プメニューを参照してください。
検索およびインデックス
Adobe PDF 文書の検索について
Adobe PDF 文書の検索について
Acrobat には、知りたい情報を検索できる方法がいくつかあります。
●
●
●
PDF 文書または PDF インデックス内で、指定された条件に一致する単語や
PDF ファイルを検索します。PDF 文書では、テキスト、レイヤー、フォーム
フィールド、電子署名、注釈、しおり、添付ファイル、文書のプロパティ、文書
のカスタムプロパティ、メタデータ、オブジェクトデータおよびインデックス付
きの構造タグに存在する単語を検索できます(詳しくは、Adobe PDF 文書での
単語句の検索を参照してください)。
PDF キャビネットウィンドウを使用して、PDF ファイルをすばやく検索および
整理し、一般的なタスクを開始します。PDF キャビネットウィンドウでの PDF
ファイルの検索は、コンピュータのハードディスクの階層、お気に入りの場所と
して指定したコンピュータやネットワークの場所、関連する PDF ファイルをま
とめるために作成したコレクション、または開いた PDF ファイルの履歴を介し
て行います。作業する PDF ファイルが見つかったら、その PDF ファイルを開い
たり、印刷、電子メールで送信、レビュー用に送信、または 1 つのファイルに結
合したりすることができます(詳しくは、PDF キャビネットの使用を参照してく
ださい)。
カタログ機能を使用して PDF インデックスを作成し、複数の PDF 文書をすばや
く検索できるようにします。PDF インデックスには、文書のテキスト以外に注
釈、しおり、フォームフィールド、タグ、メタデータなどさまざまな項目を含め
ることができます(詳しくは、カタログを使用した Adobe PDF 文書のインデッ
クス作成についてを参照してください)。
Adobe PDF 文書でのテキストの検索
テキストの検索について
Adobe PDF 文書での単語句の検索
複数の PDF 文書での検索
検索の環境設定
テキストの検索について
開いている Adobe PDF 文書、指定した場所にある一連の PDF 文書、インター
ネット上の PDF ファイルまたはインデックス付き PDF 文書のカタログで、その
テキスト内の特定の語句を検索できます。PDF 文書では、テキスト、レイヤー、
フォームフィールド、電子署名、注釈、しおり、添付ファイル、文書のプロパ
ティ、文書のカスタムプロパティ、XMP メタデータ、オブジェクトデータ、イ
ンデックス付きの構造タグおよび画像 XIF(拡張画像ファイル形式)メタデータ
に存在する語句を検索できます。これらの項目の一部は、デフォルトで検索対象
となりますが、他の項目については、特定のオプションを選択するか、特定の検
索ツールを使用する必要があります(詳しくは、Adobe PDF 文書での単語句の
検索を参照してください)。
Adobe PDF 文書での単語句の検索
検索ツールバーまたは PDF を検索パネルを使用すると、現在の PDF 文書から単
語、語句または語句の一部を検索することができます。検索ツールバーには、現
在の PDF 文書だけを対象にした、基本的な一連のテキスト検索オプションが用
意されています。PDF を検索パネルでは、検索ツールバーよりも多くの PDF 領
域を検索でき、より多くの拡張オプションが使用可能であり、テキストの検索も
1 つまたは複数の PDF 文書、PDF ファイルのインデックスまたはインターネッ
ト上の PDF ファイルで行うことができます(詳しくは、インターネット上の
PDF 文書の検索を参照してください)。
デフォルトでは、検索ツールバーと PDF を検索パネルのどちらも、PDF 文書内
のテキスト、レイヤー、フォームフィールドおよび電子署名が検索対象になりま
す。両機能とも、検索の対象にしおりと注釈を含めることができます。PDF を検
索パネルでは、デフォルトで、オブジェクトデータおよび画像 XIF(拡張画像
ファイル形式)メタデータも検索対象になります。また、複数の PDF 文書また
は 1 つの PDF インデックスを検索する場合にのみ、デフォルトで文書のプロパ
ティおよび XMP メタデータも検索対象になります。インデックス付きの構造タ
グが検索対象になるのは、PDF インデックスの検索時のみです。さらに、PDF
を検索パネルでは、添付ファイルを検索対象にすることができます。
注意:PDF 文書では、複数のレイヤーを使用することができます。検索結果に非
表示のレイヤーの語句が含まれている場合、その語句を選択すると、レイヤーを
表示するかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。
検索ツールバーを使用する場合、Acrobat ツールバーと同じ領域に連結さ
せ、常時使用可能にすることもできます(詳しくは、作業エリアのカスタマイズ
を参照してください)。PDF を検索パネルの高度な検索オプションを使用する場
合は、デフォルトでこれらのオプションを表示するように検索の環境設定を行い
ます(詳しくは、検索の環境設定を参照してください)。
簡易検索オプションメニュー内のオプションは、検索範囲を拡張したり制限したりしま
す。
検索ツールバーを使用して語句を検索するには:
1. 文書を開きます。
2. 検索ツールバーを表示するには、ツールバー領域を右クリック(Windows)また
は Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し、「検索」を選択しま
す。
3. 「検索」ボックスに、検索する単語、語句または語句の一部を入力します。
4. 簡易検索オプションメニュー から、必要なオプションを選択します(詳しく
は、セキュリティオプションを参照してください)。
5. それぞれの検索結果を表示するには、前を検索ボタン
をクリックして、文書内を前後に移動します。
または次を検索ボタン
PDF を検索機能に切り替えて追加の検索オプションを指定する場合は、検索ツー
ルバーの簡易検索オプションメニューで「Acrobat の検索パネルを開く」を選択
します。
PDF を検索パネルを使用して、PDF 文書内の語句を検索するには:
1. 文書を開きます。
2. ファイルツールバーの検索ボタン
をクリックします。
3. 高度な検索を実行する場合、「高度な検索オプションを使用」をクリックします
(詳しくは、高度な検索オプションを参照してください)。
「検索」をクリックしたときに、基本的な検索オプションではなく、高度な
検索オプションを開くように環境設定を行うこともできます。詳しくは、検索の
環境設定を参照してください。
4. 検索する単語、語句または語句の一部を入力します。
5. 必要なオプションを設定します。詳しくは、セキュリティオプションおよび高度
な検索オプションを参照してください。
6. 「検索」をクリックします。結果はページ順で表示され、検索された単語の前後
に語句がある場合は、それらの語句も表示されます。それぞれの検索結果には、
語句の種類を示すしおりアイコン 、注釈アイコン 、レイヤーアイコン
ま
たは添付ファイルアイコン
が表示されます。その他すべての検索可能な領域
には、検索結果アイコン
が表示されます。
7. 検索結果を含むページを表示するには、結果一覧の項目をクリックします。検索
語句がハイライトされます。編集/検索結果/次の結果、または編集/検索結果
/前の結果を選択するか、PDF を検索パネルの上部にある戻るボタン
と進む
ボタン
を使用して、検索パネル内を前後に進みます。
注意:検索を実行中でも、結果をクリックするかショートカットキーを使用し
て、処理を中断することなく結果を表示できます(詳しくは、一般的なナビゲー
ションに関するショートカットキーを参照してください)。検索の進行状況バー
の下にある「停止」ボタンをクリックすると、それ以降の検索が中断され、それ
までに見つかった語句だけが表示されます。中断しても、PDF を検索パネルは閉
じません。また検索結果は削除されません。他の検索結果を表示するには、新し
く検索を実行する必要があります。
関連項目:
セキュリティオプション
高度な検索オプション
PDF を検索パネルの終了
セキュリティオプション
検索ツールバーの簡易検索オプションメニューには、次の検索オプションがあり
ます。PDF を検索パネルの場合、これらのオプションは、基本的な検索モードま
たは高度な検索モードに備わっています。
●
●
●
●
「完全に一致する語だけを検索」オプションを選択すると、テキストボックスに
入力した単語と完全に一致する単語だけが検索されます。例えば、テキストボッ
クスに「stick」と入力した場合は、「tick」や「sticky」は無視されます。
「大文字と小文字を区別」オプションを選択すると、入力した単語と大文字およ
び小文字が一致する単語だけが検索されます。例えば、テキストボックスに
「Web」と入力した場合は、「web」や「WEB」は無視されます。
「しおりを含める」オプションを選択すると、文書内のテキストだけでなく、し
おりパネル内のテキストも検索されます。
「注釈を含める」オプションを選択すると、注釈と文書のテキストが検索されま
す。「注釈」タブ内の特定のテキストの検索方法について詳しくは、注釈の検索
を参照してください。
注意:PDF を検索パネルでは、検索ツールバーの全検索対象領域だけでなく、デ
フォルトでさらに広範囲の領域も検索されます(詳しくは、Adobe PDF 文書で
の単語句の検索を参照してください)。
高度な検索オプション
PDF を検索パネルの高度な検索オプションを使用すると、検索結果の範囲を広げ
たり制限したりできます。高度な検索オプションを表示するには、PDF を検索パ
ネルに基本的な検索オプションが表示されているときに、パネルの下部にある
「高度な検索オプションを使用」をクリックします。
注意:パネルが基本的な検索モードの場合は、「完全に一致する語だけを検
索」、「大文字と小文字を区別」、「しおりを含める」および「注釈を含める」
オプションも使用できます。これらのオプションについて詳しくは、セキュリ
ティオプションを参照してください。
次の条件を含むメニューでは、選択したオプションに従って検索結果を制限する
ことができます。
●
●
●
●
「完全に一致する語句を検索」では、スペースを含めた文字全体が検索されま
す。テキストボックスに入力された語句と同じ順序のものだけが検索されます。
例えば、「Adobe Acrobat」と入力した場合、結果には「Adobe Acrobat」
(この順序で表示されている単語)が出現する箇所だけが表示されます。
「いずれかの語が一致するものを検索」では、入力した単語のうち、少なくとも
1 つが該当するものが検索されます。例えば、「each of」と入力した場合は、
2 つの単語のいずれかまたは両方を含む語句(each、of、each of または of
each)が検索されます。
「すべての語が一致するものを検索」では、検索する単語がすべて含まれている
語句が検索されますが、入力した順序と同じとは限りません。例えば、「of
each」と入力した場合、検索結果には「of each」や「each of」などの語句が
表示されます。このオプションは、複数の文書またはインデックス定義ファイル
を検索する場合にのみ使用することができます。
「ブールクエリ」では、ブール演算子を使用して単語または語句が検索されま
す。このオプションは、指定した場所で検索を実行する場合にのみ使用できま
す。1 つの文書内の検索に使用することはできません(詳しくは、複数文書の検
索でのブールクエリの使用を参照してください)。
検索する場所メニューを使用すると、検索対象を現在の文書、インデックスまた
はコンピュータ上の場所に制限することができます。インデックスまたはコン
ピュータ上の場所を検索する場合、「その他の条件」の下に追加オプションが表
示されます(これらの追加オプションについて詳しくは、複数文書の検索での高
度な検索オプションの使用を参照してください)。
「その他の条件」の下にあるオプションでは、指定した条件に従って検索パラ
メータを制限できます。検索結果には、選択した条件すべてに該当するものだけ
が表示されます。例えば、「Color」という単語の検索で「完全に一致する語だ
けを検索」および「大文字と小文字を区別」を選択した場合、結果には、
「color」や「Colors」などの語句は含まれません。
●
●
●
「近似」では、指定した複数の単語を含み、指定した単語間のワード数が検索の
環境設定で指定された数より少ない文書が返されます。例えば、「Adobe
printer」という語句を近似検索する場合、近似検索の環境設定を 900 に設定す
ると、「Adobe」と「printer」が含まれていて、その単語の間が 900 ワード以
上離れていないものがすべて検索されます。このオプションは、「すべての語が
一致するものを検索」が選択されていて、複数の文書またはインデックス定義
ファイルを検索する場合にのみ使用することができます。
「語幹検索」では、欧米言語に対し、指定した検索単語の一部(語幹)を含む単
語が検索されます。このオプションは、現在の PDF、フォルダまたは Acrobat
のインデックスで検索を実行する場合、1 つの単語または語句に適用されます。
例えば、英語の場合、語幹を指定すると、「ing」、「ed」、「x」、「ion」な
どで終わるものが検索されます。ただし「er」は検索されません。Acrobat 5.0
以前のバージョンで作成されたインデックスで語句の検索を実行する場合、この
オプションを使用することはできません。語幹検索では、ワイルドカード文字
(*、?)を使用することはできません。
「添付ファイルを含める」では、現在の PDF 文書に添付されているすべての
PDF ファイルが検索されます(「添付ファイル」タブを使用した添付ファイルの
検索について詳しくは、添付ファイルでの検索を参照してください)。
PDF を検索パネルの終了
PDF を検索パネルを閉じるには、いくつかの方法があります。
●
●
●
PDF を検索パネルの上部にある「非表示」(Windows)または「隠す」
(Macintosh)をクリックします。文書パネルが元の大きさに戻ります。誤って
PDF を検索パネルを閉じてしまった場合は、PDF を検索パネルを再び開くだけ
で、直前の検索結果を表示することができます。
PDF を検索パネルの下部にある「完了」をクリックします。使い方パネルが、
「検索」をクリックする前の状態に戻ります。
検索を開始する前に使い方パネルを開いていた場合は、このページが再び表示さ
れるまで戻るボタン
をクリックします。
検索結果が表示されているときに、誤って PDF を検索パネルを閉じてし
まった場合は、「検索」ボタン
をクリックして結果を表示することができま
す。また、編集/検索結果/次の結果、または編集/検索結果/前の結果を選択
して、検索結果を表示できます。最新の検索結果は、次の検索を行うか、
Acrobat を閉じるまで表示されたままになります。
複数の PDF 文書での検索
PDF を検索パネルを使用して、ハードディスクまたはネットワーク上の特定の場
所に保存されている PDF ファイル、作成済みの PDF インデックスファイル、イ
ンターネット上の PDF ファイルで単語を検索することができます。
関連項目:
特定の場所にあるすべての PDF ファイルの検索
複数文書の検索での高度な検索オプションの使用
複数文書の検索結果の絞り込み
PDF インデックスファイルの検索
複数文書の検索でのブールクエリの使用
インターネット上の PDF 文書の検索
特定の場所にあるすべての PDF ファイルの検索
ハードディスクやローカルネットワーク上のフォルダなど、特定の場所に保存さ
れている複数の PDF ファイルを検索することができます。ファイルを開いてお
く必要はありません。
注意:暗号化(セキュリティが適用されている状態)されている文書は、複数文
書のファイル検索で検索することができません。暗号化されている文書は、1 つ
ずつ開いて検索する必要があります。ただし、電子書籍として暗号化されている
文書は例外で、複数文書のファイル検索で検索することができます。
特定の場所にある PDF 文書を検索するには:
1. デスクトップで(Web ブラウザウィンドウではなく)Acrobat を開きます。
2. 検索ボタン
をクリックするか、編集/検索を選択し、検索する単語または語
句を入力します。
3. 「検索する場所」(高度な検索)または「検索する場所を指定してください。」
(基本的な検索)で「参照」を選択し、検索したい場所を指定します。または、
「以下の場所にあるすべての PDF 文書」(基本的な検索)を選択して、ポップ
アップメニューで場所を選択することもできます。
4. 「検索」をクリックします。検索結果が文書名およびパスの下にネストして表示
されます。
複数文書の検索結果を表示するには:
1. PDF を検索パネルで、文書名の横のプラス記号(+)(Windows)または三角
形 (Macintosh)をクリックすると、その文書の結果の一覧が展開します。
2. 結果をクリックします。文書が開いて該当するページが表示され、検索語句がハ
イライトされます。次の文書の最初の結果を表示するには、編集/検索結果/次
の文書を選択します。前の文書の最後の結果を表示するには、編集/検索結果/
前の文書を選択します。
複数文書の検索結果は、さまざまな方法で並べ替えることができます。
PDF を検索パネルの下部近くにある「並べ替え」オプションからオプションを選
択します。結果は、「適合性のランキング」、「変更日」、「ファイル名」、
「場所」などの順序で並べ替えることができます。
複数文書の検索での高度な検索オプションの使用
複数の PDF 文書の検索を選択した場合、「その他の条件」の下にある 3 つの追
加検索条件を使用できます。これらのオプションを使用すると、検索結果を指定
された日付条件に一致するものに制限したり、特定の文書のプロパティ(作成
者、タイトル、サブタイトル、ファイル名、キーワード、しおり、注釈、JPEG
画像、XMP メタデータ、オブジェクトデータ、インデックス付きの構造タグを
含む)に追加の単語を含むものに制限することもできます。
検索する単語を入力せずに、文書の特性だけを使用して検索することもでき
ます。例えば、特定の日付以降に作成されたすべての PDF 文書をローカルディ
スクで検索することができます。
複数の PDF 文書の検索では、追加の検索条件を指定することができます。
文書の特性を検索条件に追加するには:
1. PDF を検索パネルの高度な検索オプションで、「検索する場所」から「現在の
PDF文書」以外の検索する場所を選択します。
2. 「その他の条件」の下にあるチェックボックスを選択します。
3. 検索条件を指定します。最初のポップアップメニューから文書のプロパティを選
択し、隣接するポップアップメニューから値を選択します。
4. ボックスに条件の値を入力します。手順 2 で「作成日」または「変更日」を選択
した場合、ポップアップメニューをクリックして、インタラクティブなポップ
アップカレンダーから日付を選択することもできます。
5. 文書の特性を検索条件に追加する場合は、手順 1 ∼ 4 を繰り返します。
複数文書の検索結果の絞り込み
複数の文書を検索した後、「検索結果を絞り込む」オプションを使用して条件を
追加し、検索結果の数を減らすことができます。これは既存の結果のみを検索す
るため、時間を短縮できます。例えば、最初に特定の作成者ですべての文書を検
索し、次にその文書のサブセットに対して検索クエリを定義することができま
す。その結果、指定した作成者による文書の中で、検索文字列を含む文書のサブ
セットが得られます。
複数文書の検索の結果を絞り込むには:
1. 最初の検索結果を表示した状態で、PDF を検索パネルの下部にある「検索結果を
絞り込む」をクリックします。
2. 追加の検索条件を指定します(詳しくは、セキュリティオプション、高度な検索
オプションおよび複数文書の検索での高度な検索オプションの使用を参照してく
ださい)。
3. 「検索結果を絞り込む」をクリックします。
この手順を繰り返して、結果をさらに絞り込むことができます。
PDF インデックスファイルの検索
PDF インデックスは、複数の PDF ファイルをカタログにした特別なファイル
で、検索機能で使用することができます。PDF 文書のセットに対してフルテキス
トインデックスが用意されている場合、個々の文書を検索するのではなく、イン
デックスを検索することができます。フルテキストインデックスとは、1 つの文
書内、または通常は複数の文書内で使用されているすべての単語をアルファベッ
ト順に記載した一覧です(詳しくは、検索インデックスの作成を参照してくださ
い)。
インデックスの検索は、文書内のすべてのテキストを検索するよりも高速です。
インデックス検索を行うと、検索語句が見つかったインデックス付き文書へのリ
ンクの一覧が結果として表示されます。インデックスを検索する際に、「完全に
一致する単語だけを検索」オプションを選択すると、検索にかかる時間を大幅に
短縮できます。
注意:PDF インデックスを検索するには、Web ブラウザ内ではなく、スタンド
アロンアプリケーションとして Acrobat を開く必要があります。Macintosh の
場合、古いバージョンの Acrobat を使用して作成された一部のインデックスは互
換性がありません。インデックスを更新しない限り、Acrobat 7.0 で現在の検索
機能を使用して検索することができません。
インデックスを検索するには:
1. PDF を検索パネルの下部で、「高度な検索オプションを使用」をクリックしま
す。
2. 検索する単語を入力します。
3. 「検索する場所」で「インデックスを選択」を選択します。
4. 使用可能なインデックスに関する情報を表示するには、インデックスのタイトル
を選択して「情報」をクリックし、「OK」をクリックします。表示される情報に
はタイトル、インデックス作成者が入力した説明、インデックスのファイル名と
パス、最終構成日、作成日、インデックス内の文書数、およびインデックスのス
テータスが含まれています。
5. 使用するインデックスを選択するか、「追加」をクリックしてインデックスファ
イル(.pdx)を参照して、「開く」をクリックします。
6. インデックスの選択ダイアログボックスで、「OK」をクリックし、検索を開始し
ます(詳しくは、高度な検索オプションを参照してください)。
検索するインデックスを選択したら、手順 3 で「インデックスを選択」コ
マンドの代わりに「現在選択されているインデックス」を選択して、検索するそ
のインデックスを選択します。
複数文書の検索でのブールクエリの使用
ブール検索では、完全一致検索、あいまい検索、排他検索など、多数のオプショ
ンを使用することができます。
複数文書の検索でブールクエリを使用するには:
1. 編集/検索をクリックするか、検索ボタン
をクリックして、「高度な検索オ
プションを使用」をクリックします。
2. 「検索する場所」で検索する場所を選択します。
3. 「次の条件を含む」で「ブールクエリ」を選択します。
4. 検索文字列に、ブール条件および構文を使用してクエリを入力します。
5. 必要に応じてその他の条件を選択し、「検索」をクリックします。
クエリでは、次に示すような一般的なブール演算子を使用できます。
●
●
●
●
●
2 つの単語間に AND 演算子を使用すると、両方の単語を含む文書が検索されま
す。例えば、「paris AND france」と入力すると、「paris」および
「france」の両方を含む文書が検索されます。単純な AND 検索の場合は、「す
べての語が一致するものを検索」オプションを使用しても同じ結果が得られま
す。
単語の前に NOT 演算子を使用すると、その単語を含む文書が排除されます。例
えば、「NOT kentucky」と入力すると、単語「kentucky」を含まないすべて
の文書が検索されます。または、「paris NOT kentucky」と入力すると、単
語「paris」を含み「kentucky」を含まないすべての文書が検索されます。
OR 演算子を使用すると、いずれかの単語を含むものがすべて検索されます。例
えば、「email OR e-mail」と入力すると、どちらかのスペルが含まれるすべ
ての文書が検索されます。単純な OR 検索の場合は、「いずれかの語が一致する
ものを検索」オプションを使用しても同じ結果が得られます。
^(排他 OR)を使用すると、両方の単語ではなく、いずれかの単語を含む文書が
すべて検索されます。例えば、「cat ^ dog」と入力すると、「cat」または
「dog」のいずれかが含まれているすべての文書が検索されますが、「cat」およ
び「dog」の両方を含む文書は検索されません。
クエリ内の単語を評価する順序を指定するには、括弧を使用します。例えば、
「white & (whale | ahab)」と入力します。クエリプロセッサは、まず
「whale」と「ahab」に対して OR クエリを実行し、次にその結果と「white」
に対して AND クエリを実行します。
検索で使用できるブールクエリ、構文、その他のブール演算子について詳しく
は、ブール情報の詳細が記載されている書籍、Web サイト、またはその他のリ
ソースを参照してください。
注意:Acrobat 7.0 のインデックス検索では、アスタリスク(*)または疑問符
(?)を使用したワイルドカード検索はできません。
インターネット上の PDF 文書の検索
インターネットに接続されている場合、検索条件に一致する PDF 文書を検索す
ることができます。
インターネット上の PDF 文書を検索するには:
1.
2.
3.
4.
5.
編集/検索を選択するか、または検索ボタン
をクリックします。
PDF を検索パネルの下部で、「インターネットを検索」をクリックします。
検索したい単語または語句を入力します。
検索結果を制限するには、検索条件オプションを選択します。
「インターネットから検索」をクリックします。デフォルトの Web ブラウザが
開き、検索結果のページが表示されます。
6. 項目をクリックして、そのリンク先の文書を確認します。
「検索」(Windows)または Finder(Macintosh)を使用すると、イン
ターネットまたはシステム上の PDF 文書を検索することができます。詳しく
は、システムのマニュアルを参照してください。
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検索の環境設定
検索ツールバーまたは PDF を検索パネルの環境設定を行うことができます。こ
の設定は、それ以降のすべての検索に適用されます。PDF を検索パネルにのみ適
用され、検索ツールバーには適用されない検索の環境設定については、オプショ
ンの説明を参照してください。
検索の環境設定を行うには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。
2. 「検索」をクリックします。
3. 必要なオプションを設定し、「OK」をクリックします。
全角と半角を区別しない
入力された検索テキストが全角であるか半角であるかにかかわらず、すべての語
句が検索されます。
発音区別符号とアクセント記号を無視する
例えば、検索テキストとして「cafe」と入力すると、「cafe」と「caf?」の両方
が検索されます。このオプションを選択しない場合、「cafe」と入力しても
「caf?」は検索されません。
常に高度な検索オプションを使用
高度な検索ウィンドウが PDF を検索パネルにデフォルトで表示されます。高度
な検索ウィンドウに基本的な検索オプションも表示されますが、基本的な検索
ウィンドウは使用できません。
結果で返す文書の最大数
PDF を検索パネルの検索結果を指定した文書数に制限できます。デフォルトで
は 100 が選択されていますが、1 ∼ 10,000 までの任意の数字を入力することが
できます。
近似検索の単語の範囲
検索結果を指定した単語間のワード数が指定された数より少ないものに制限でき
ます。1 ∼ 10,000 までの任意の数字を入力することができます。
高速検索を有効にする
検索ツールバーまたは PDF を検索パネルを使用して検索した、PDF ファイルの
情報のキャッシュが自動的に生成されます。このキャッシュにより、次回 PDF
を検索パネルを使用して同じファイルを検索するときに、検索処理が速くなりま
す。キャッシュの容量が大きすぎると、全体のパフォーマンスを低下させる可能
性があるので、「最大キャッシュサイズ」オプションの値を高く設定しすぎない
ようにしてください。
最大キャッシュサイズ
高速検索オプションの検索情報の一時キャッシュサイズを、指定したサイズ(メ
ガバイト)に制限することができます。デフォルトの値は 20 ですが、5 ∼
10,000 の任意の数字を入力できます。キャッシュサイズが指定されたサイズを
超えると、最も長い間使用されていないキャッシュ情報から順に削除されます。
キャッシュの内容をクリア
高速検索オプションの検索情報の一時キャッシュ全体が削除されます。
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複数の Adobe PDF 文書のインデックス作成
カタログを使用した Adobe PDF 文書のインデックス作成について
インデックスの作成に使用する文書の準備
クロスプラットフォームでのインデックス作成の互換性に関するガイドライン
文書のプロパティへの検索可能な情報の追加
文書のプロパティ情報に関するガイドライン
カタログ Readme ファイルに関するガイドライン
検索インデックスの作成
既存のインデックスの更新、再構成、クリア
インデックス更新のスケジュール
文書のグループおよびインデックスの移動
カタログの環境設定
カタログを使用した Adobe PDF 文書のインデックス作成につ
いて
カタログ機能を使用すると、特定の PDF ファイルのグループを検索する際に使
用できるインデックスが作成されます。インデックスと PDF ファイルを組み合
わせて配布または公開することで、ユーザは必要な情報を簡単に検索できるよう
になります。例えば、PDF ファイルのインデックスを CD に焼き付けたり、
PDF ファイルのインデックスを Web サイトに発行して、ユーザが特定の PDF
ファイルや単語を手軽に検索できるようにできます。
英字、中国語、日本語、または韓国語で記述された文書のカタログを作成するこ
とができます。カタログにできる項目には、文書のテキスト、注釈、しおり、
フォームフィールド、タグ、オブジェクトと文書のメタデータ、添付ファイル、
文書情報、電子署名、画像 XIF(拡張画像ファイル形式)メタデータおよび文書
のカスタムプロパティがあります。
文書のグループに対するインデックスを作成する前に、ディスクドライブまたは
ネットワークサーバボリューム上に文書構造を設定し、クロスプラットフォーム
形式のファイル名であるかどうかを確認しておく必要があります。次に、情報を
検索する際に役立つその他のオプションを設定します。
インデックスの作成に使用する文書の準備
インデックスを作成する PDF ファイルを含むフォルダを作成して、インデック
スの作成処理を開始します。カタログ機能を実行すると、文書を含むフォルダ内
に、インデックス定義ファイル(拡張子は .pdx)およびサポートフォルダが生成
されます。サポートフォルダには、インデックスの作成処理で自動生成された
ファイルが含まれています。サポートフォルダには、.pdx ファイルと同じ名前が
付けられます。
文書をフォルダから移動または削除しても、その文書は検索対象に含まれます。
ただし、その文書を開こうとすると、文書が見つからないというメッセージが通
知されます。文書をインデックス付きのフォルダで追加、移動または削除する場
合は、インデックスを再構成または更新してください(詳しくは、既存のイン
デックスの更新、再構成、クリアを参照してください)。
インデックスの作成に使用する文書を準備するには:
1. インデックスを作成するすべての PDF 文書を作成したフォルダに移動またはコ
ピーします。
注意:フォルダには、インデックスを作成する必要がないファイルを含むサブ
フォルダも含まれる場合があります。インデックスの作成処理で、これらのサブ
フォルダの内容をすべて除外することができます。ファイルを削除する必要はあ
りません(詳しくは、検索インデックスの作成を参照してください)。
2. 必要に応じて PDF 文書の名前を変更します(詳しくは、クロスプラットフォー
ムでのインデックス作成の互換性に関するガイドラインを参照してください)。
3. 各ファイルの文書のプロパティに情報を追加します(詳しくは、文書のプロパ
ティへの検索可能な情報の追加を参照してください)。
インデックスの内容を説明する Readme ファイルをインデックスと同じ
フォルダに配置することができます。または、Readme ファイルを別の場所にま
とめて配置し、インデックス自体がどこにあるかをユーザが知らなくても、すべ
てのインデックスに関する説明を簡単に見つけられるようにすることもできま
す。
次のガイドラインは、インデックス作成についての重要な注意事項および推奨事
項です。
●
●
●
●
●
カタログ機能を使用してインデックスを作成する前に、文書の内容や、リンク、
しおり、フォームフィールドなどの機能が完全であることを確認します。
長い文書の場合は、章またはセクション別に個別の PDF ファイルを作成するこ
とをお勧めします。文書を分割すると検索のパフォーマンスが向上し、すばやく
結果を表示することができます。
文書のプロパティに適切な情報を入力します。これにより、検索が高速になりま
す。ユーザに役立つ情報ファイルを作成することもできます(詳しくは、文書の
プロパティへの検索可能な情報の追加を参照してください)。
ユーザが使用するプラットフォームに適した名前を文書およびインデックスに付
けます(詳しくは、クロスプラットフォームでのインデックス作成の互換性に関
するガイドラインを参照してください)。
インデックスを作成するファイルにスキャンした文書が含まれている場合は、テ
キストが検索可能であることを確認してください(詳しくは、スキャンした画像
のみのページから検索可能テキストへの変換を参照してください)。
クロスプラットフォームでのインデックス作成の互換性に関す
るガイドライン
ファイルを作成し、そのファイルを別のプラットフォームを使用するサーバで使
用または配布する場合、長いファイル名が短縮されることがあります。名前が短
縮されると、ユーザは情報を探すのが困難になり、適切なファイルを区別できな
くなる可能性があります。Adobe Acrobat には、インデックス付き文書の形式を
識別する洗練されたマッピングフィルタ機能がありますが、不必要に複雑なファ
イル名があると検索効率が低下したり、名前が短縮されたために、文書を見つけ
られないことがあります。
インデックスを作成するグループのファイル、フォルダおよびインデックスに名
前を付けるときは、次のガイドラインに従うことをお勧めします。
DOS の命名規則
最も確実な方法は、フォルダ名に MS-DOS® のファイル命名規則(8 文字以下)
を使用することです。
OS/2® LAN サーバ
OS/2 LAN サーバで Macintosh を使用していて、すべての Windows プラット
フォームでインデックス付きファイルを検索できるようにしたい場合は、MSDOS ファイル命名規則を強制するように LAN Server Macintosh(LSM)を構成
するか、FAT ボリュームだけでインデックスを作成します(HPFS ボリュームに
は長くて検索不可能なファイル名が含まれることがあります)。
単一のプラットフォーム
PDF 文書のファイル名が長いため Windows で使用するとファイル名が短縮され
る場合、PDF 文書のインデックスを作成または更新する作業は、Windows また
は Macintosh のいずれか一方のみで行ってください。
フォルダ構造
Macintosh ユーザのみが検索する文書を作成する場合は、何層にも下位フォルダ
が続く構造や、256 文字を超えるパス名は使用しないでください。
ディスクの配布
文書のグループおよびインデックスを ISO 9660 形式のディスクで配布したい場
合は、ISO 9660 のファイル名を使用する必要があります。
拡張文字
インデックスまたはインデックス付きファイルのファイル名およびフォルダ名に
は、アクセント付き文字などの拡張文字および英字以外の文字を使用しないでく
ださい。カタログ機能で使用するフォントは、文字コード ISO 8859 133 ∼
159 をサポートしていません。
文書のプロパティへの検索可能な情報の追加
ファイルを簡単に検索できるように、文書のプロパティに情報(メタデータ)を
追加することができます。PDF ファイル(特にカタログ機能を使用してインデッ
クスを作成するファイル)に対してメタデータを入力する前に、必ずガイドライ
ンを参照してください(詳しくは、文書のプロパティ情報に関するガイドライン
を参照してください)。
文書のプロパティ情報を追加するには:
1. PDF ファイルを開きます。
2. ファイル/文書のプロパティを選択します。
3. 「概要」タブを選択して情報を入力し、「OK」をクリックします。
インデックスを作成するグループの各文書に対してこの手順を繰り返します。メ
タデータの追加について詳しくは、文書メタデータの編集を参照してください。
(Windows)デスクトップからデータプロパティ情報を入力したり、表示
することもできます。Windows エクスプローラで文書を右クリックし、「プロ
パティ」を選択して「PDF」タブをクリックします。このダイアログボックスで
入力または編集した情報は、ファイルを開いたときに、文書のプロパティダイア
ログボックスの「概要」にも表示されます。
文書のプロパティ情報に関するガイドライン
文書のプロパティにデータを追加する場合は、以下の項目を参考に入力すること
をお勧めします。
タイトル
「タイトル」フィールドには、わかりやすいタイトルを入力します。文書のファ
イル名は、検索結果ダイアログボックスに表示されます。
情報の入力先
共通した情報がある複数の文書がある場合は、その情報を常に同じフィールドに
入力します。例えば、ある文書に重要な情報を「サブタイトル」に入力した場
合、同じ情報を持つ文書にも「キーワード」フィールドを使用せず、「サブタイ
トル」フィールドを使用します。
カテゴリ
同じカテゴリには、同じ単語を使用します。例えば、ある文書に「生物学」と使
用した場合、他の文書に「生命科学」は使用しません。
作成者
文書を担当するグループを示すには、「作成者」フィールドを使用します。例え
ば、採用の方針が書かれた文書の場合は、作成者に「人事部」と入力します。
パート番号
文書のパート番号を使用する場合は、キーワードとして追加します。例えば、
「doc#=m234」という番号を「キーワード」フィールドに追加して、特定のサ
ブタイトルに関する一連の多数の文書内で特定の文書を示します。
文書の種類
「サブタイトル」および「キーワード」フィールドのいずれかまたは両方を使用
して、文書を種類別に分類します。例えば、ある文書で「サブタイトル」に「ス
テータスレポート」と入力し、「キーワード」に「月次」または「週次」と入力
します。
既に PDF に慣れている場合は、インデックスの作成時に「データ型」、「数
値」、「ID」などのカスタムデータフィールドを定義できます。この説明は、ヘ
ルプトピックでは扱われていないため、熟練ユーザにお勧めします。
カタログ Readme ファイルに関するガイドライン
別の方法として、個別の Readme ファイルをインデックスと共にフォルダ内に配
置することもお勧めします。この Readme ファイルで次のような情報を使用して
インデックスを説明します。
●
●
●
●
●
●
インデックスを作成した文書の種類。
サポートされている検索オプション。
問い合わせ先の担当者名または質問を受け付ける電話番号。
インデックスから除外されている数字または単語の一覧。
LAN ベースのインデックスに含まれる文書があるフォルダの一覧またはディスク
ベースのインデックスに含まれる文書の一覧。各フォルダまたは文書の内容に関
する簡単な説明も含めることができます。
「文書情報」フィールドに値を割り当てている場合は、各文書の値の一覧。
カタログに特に多数の文書がある場合は、各文書に割り当てた値を示す表を用意
すると便利です。この表は、Readme ファイルに含めたり、別の文書として作成
することができます。インデックスを作成する際に、この表を使用して一貫性を
維持することができます。
検索インデックスの作成
PDF ファイルのインデックスを作成する前に、ファイルおよびグループが正しく
準備されていることを確認します。カタログ機能を使用すると、選択したフォル
ダ内すべての PDF 文書のインデックスが作成されます(詳しくは、インデック
スの作成に使用する文書の準備を参照してください)。
新しいインデックスを定義して作成するには:
1. アドバンスト/カタログを選択し、「新規インデックス」をクリックします。
2. 「インデックスのタイトル」にファイル名を入力します(詳しくは、クロスプ
ラットフォームでのインデックス作成の互換性に関するガイドラインを参照して
ください)。
3. 「インデックスの説明」に説明を入力します。「オプション」をクリックし、オ
プションを選択します(詳しくは、インデックスの説明のための高度なオプショ
ンを参照してください)。「OK」をクリックします。
4. 「含めるディレクトリ」の横にある「追加」をクリックして、インデックスが結
果のインデックスに含める PDF ファイルを検索するフォルダを選択します。さ
らにフォルダを追加する場合は、この手順を繰り返します。
注意:インデックスまたは文書のグループ内の項目を移動する予定がない場合
は、複数のサーバまたはディスクドライブからフォルダを追加することができま
す(詳しくは、カタログの環境設定を参照してください)。
5. 特定のサブディレクトリをインデックス作成の対象から除外するには、「除外す
るサブディレクトリ」の横にある「追加」をクリックして、「除外するサブディ
レクトリ」一覧に表示されているフォルダ内の除外するフォルダを選択します。
6. 「作成」をクリックして、インデックスファイルを保存する場所を指定します。
「保存」をクリックします。
「含めるディレクトリ」オプションおよび「除外するサブディレクトリ」オ
プションで長いパス名がウィンドウに収まっていない場合は、その長いパス名の
上にポインタを置いてツールヒントを表示すると、含めるフォルダまたは除外す
るフォルダの完全なパスを確認することができます。
インデックスの作成を停止するには:
カタログダイアログボックスで「停止」ボタンをクリックします。
インデックス作成を一度停止すると、同じインデックス作成セッションを再開す
ることはできません。ただし、インデックスを再び開いて再構成、クリアまたは
再作成することができます。オプションやフォルダの設定はそのまま残されてい
るので、設定作業をやり直す必要はありません。
関連項目:
インデックスの説明のための高度なオプション
カスタムプロパティの追加
インデックスからの特定の単語の除外
インデックスの説明のための高度なオプション
新しいインデックスを作成する場合、オプションダイアログボックスに次の情報を入力す
ることができます。
新規インデックスの定義(左)、インデックスオプション(右)
数値を含めない
文書のテキストに表示されるすべての数値をインデックスから除外するには、このオプ
ションを選択します。数値を除外すると、インデックスのサイズが大幅に小さくなり、検
索が高速になります。
Adobe PDF v1.0 ファイルに ID を追加
ID 番号が自動的に追加されない Adobe v2.0 以前のアプリケーションで作成した PDF
ファイルがグループに含まれている場合は、このオプションを選択します。ID 番号が、長
い Macintosh ファイル名を DOS ファイル名に変換するときに名前が短縮される場合に必
要です。Acrobat 2.0 以降のアプリケーションでは、ID が自動的に追加されます。
検索時に変更された文書を警告しない
このオプションを選択しない場合、最新のインデックスを作成した後に変更した文書があ
ると、検索時にメッセージが表示されます。
カスタムプロパティ
インデックスに既存の文書のカスタムプロパティを含める場合に、このオプションを使用
します。インデックスを作成する PDF 文書内に既に存在している文書のカスタムプロパ
ティのみ、インデックスが作成されます。指定したカスタムプロパティは、結果のイン
デックスを検索する際、PDF を検索パネルのその他の条件ポップアップメニューに検索オ
プションとして表示されます(詳しくは、カスタムプロパティの追加を参照してくださ
い)。
注意:PDFMaker で「文書情報を追加」オプションが選択されているカスタムフィールド
を Microsoft Office アプリケーションで作成すると、フィールドは、作成する任意の
PDF ファイルに変換されます。
XMP フィールド
XMP フィールドを含める場合に、このオプションを使用します。カスタム XMP フィール
ドには、インデックスが作成され、選択したインデックスで検索できるように、その他の
条件ポップアップメニューにこのフィールドが表示されます。
除外する単語
インデックスの検索結果から特定の単語を除外する場合に使用します(詳しくは、イン
デックスからの特定の単語の除外を参照してください)。
構造タグ
タグ付きの論理構造を持つ文書内での特定のリーフ要素のタグノードを検索可能にするに
は、このオプションを使用します。
注意:「カスタムプロパティ」、「除外する単語」、「XMP フィールド」、「構造タ
グ」設定は、現在のインデックスにのみ適用されます。これらの設定を作成するすべての
インデックスに適用するには、環境設定でカスタムフィールド、除外する単語、XMP
フィールドおよび構造タグのデフォルト設定を変更することができます(詳しくは、カタ
ログの環境設定を参照してください)。
カスタムプロパティの追加
インデックスを使用して PDF 文書のカスタムプロパティ内を検索できるように
するには、「カスタムプロパティ」オプションを使用します。例えば、インデッ
クスを作成するときに、「Document_Name」という名前のカスタムプロパティ
を追加し、プロパティの種類に「文字列」を割り当てることができます。これに
より、インデックスを検索するユーザは、インデックスを選択し、その他の条件
ポップアップメニューから「Document_Name」を選択して、カスタムプロパ
ティ内を検索することができます(詳しくは、カスタムプロパティの作成を参照
してください)。
カスタムプロパティを追加するには:
1. アドバンスト/カタログを選択し、「新規インデックス」または「インデックス
を開く」をクリックします。
2. 「オプション」をクリックし、「カスタムプロパティ」をクリックします。
3. 「カスタムプロパティ」テキストボックスに、カスタムプロパティ名を入力しま
す。
4. 「データ型」オプションからプロパティの種類を選択し、「追加」をクリックし
ます。
インデックスからの特定の単語の除外
インデックスに表示される特定の単語を最大 500 個まで除外することができま
す。例えば、「the」、「a」、「but」、「or」、「for」および「by」などの単
語を除外することができます。インデックスから単語を除外すると、インデック
スのサイズを 10 ∼ 15 %小さくすることができます。個々の除外する単語には
128 文字まで含めることができ、大文字と小文字は区別されます。
数値を除外するには、オプションダイアログボックスで「数値を含めない」オプ
ションを使用します。
数値や単語を除外することの欠点は、ユーザが検索する際にこれらの単語や数値
を含む条件を使用できなくなることです。このため、インデックスが作成されて
いない数値や特定の単語の一覧をユーザに提供することが重要です。
インデックスから単語を除外するには:
1. アドバンスト/カタログを選択し、「新規インデックス」をクリックします。
2. 「オプション」をクリックします。
3. 「除外する単語」を選択します。インデックスから除外する単語を入力し、「追
加」をクリックします。この手順を繰り返して、他の除外する単語を追加しま
す。
4. 一覧から単語を削除する(つまり、インデックス処理に再び含める)には、単語
を選択し、「削除」をクリックします。
5. 一覧での単語の追加および削除が完了したら、「OK」をクリックします。
既存のインデックスの更新、再構成、クリア
新しいインデックスを作成すると、新しい .pdx ファイルと、.idx ファイルが含
まれている新しいフォルダが作成されます。この .pdx ファイルは、サイズが小
さく、検索機能で .idx ファイル内の情報を使用できるようにします。.idx ファイ
ルには、インデックスに表示されるインデックス項目が含まれているため、個々
のファイルまたは全体のファイルのサイズは大きくなります。インデックスを検
索するユーザがこれらのすべてのファイルを使用できる必要があります。
既存のインデックスを更新、再構成、またはクリアすることができます。更新、
再構成、クリアの違いは、.idx ファイルに対して行われる操作です。
●
●
●
「作成」オプションは、既存のインデックスを置き換えるのではなく更新しま
す。この処理では、以前の .idx ファイルの変更が更新されたインデックス情報を
含む追加の .idx ファイルが作成されます。既存のインデックスを更新すると、削
除または変更された文書の元の項目はインデックスに残りますが、無効として
マークされます。特にインデックスを作成する文書の数が多くて変更が少ない場
合、通常、更新は新しいインデックスの再構成ほど時間はかかりません。ただ
し、変更が多い場合や、繰り返し更新を行ってサイズが大きくなった場合は、イ
ンデックスの検索速度が大幅に低下し、効率が悪くなります。
「再構成」オプションは、既存のインデックスを単に更新するのではなく、新し
いインデックスを作成します。この処理でも、既存の .idx ファイルのフォルダが
上書きされ、古い .idx ファイルはすべて新しい .idx ファイルに置換されます。
「クリア」オプションは、既存の .idx ファイルのフォルダ(.idx ファイル)の内
容を削除しますが、.pdx ファイルは削除しません。
既存のインデックスを修正するには:
1. アドバンスト/カタログを選択し、「インデックスを開く」をクリックします。
2. 目的のインデックスのインデックス定義ファイル(PDX)を選択し、「開く」を
クリックします。
3. インデックスが Acrobat 5.0 以前のバージョンで作成されている場合は、次のい
ずれかのオプションを選択して手順 5 へ進みます。
●
以前のインデックスを上書きせずに新しいインデックスを作成する場合は、「コ
ピーを作成」を選択します。
●
互換性のために以前のファイルを保存しておく必要がない場合は、「古いイン
デックスを上書き」を選択します。
●
新しいインデックスを作成せずに、既存のインデックスを使用する場合は、
「キャンセル」を選択します。
4. インデックスの定義ダイアログボックスで必要な変更を行い、次のいずれかを選
択します。
●
既存のインデックスを更新、つまり新しい項目のみを追加し、古くなった項目を
無効としてマークする場合は、「作成」を選択します。
●
新しいインデックスを作成し、既存のインデックスおよび関連ファイルを上書き
するには、「再構成」を選択します。
●
インデックスファイル自体は削除せずにインデックスの内容を削除するには、
「クリア」を選択します。
5. インデックス作成処理が完了したら、「閉じる」をクリックします。
インデックス更新のスケジュール
カタログ機能とカタログバッチ PDX(.bpdx)ファイルを使用すると、インデッ
クスの作成、再構成、更新およびクリアをスケジュール実行することができま
す。.bpdx ファイルは、プラットフォームに依存するカタログインデックスファ
イルのパスとフラグの一覧を含むテキストファイルです。.bpdx ファイルを
Acrobat で表示するには、Windows Scheduler や Scheduler for Mac OS など
のスケジューリングアプリケーションを使用します。これにより、Acrobat で
は、.bpdx ファイルのフラグに従ってインデックスが再作成されます。
インデックス更新のスケジュールについて詳しくは、アドビ システムズ社の
Web サイトのサポートページ(http://www.adobe.co.jp/support/main.html)
を検索してください。
文書のグループおよびインデックスの移動
インデックス付き文書のグループをローカルのハードディスクで作成およびテス
トしてから、完成した文書のグループをネットワークサーバまたはディスクに移
動することができます。インデックス定義には、インデックス定義ファイル
(PDX)とインデックス付き文書を含むフォルダ間の相対パスが含まれていま
す。これらの相対パスが変更されていない場合は、インデックス付き文書のグ
ループを移動した後にインデックスを再構成する必要はありません。PDX ファイ
ルとインデックス付き文書を含むフォルダが同じフォルダ内にある場合は、その
フォルダを移動するだけで相対パスを維持できます。
相対パスが変わる場合は、インデックス付き文書のグループを移動した後に、新
しいインデックスを作成する必要があります。ただし、元の PDX ファイルは引
き続き使用できます。元の PDX ファイルを使用するには、まずインデックス付
き文書を移動します。次に、新しいインデックスを作成するフォルダに PDX
ファイルをコピーし、必要に応じて、含めるまたは除外するディレクトリおよび
サブディレクトリの一覧を編集します(詳しくは、検索インデックスの作成を参
照してください)。
インデックスが、適用されるグループとは別のドライブまたはサーバボリューム
上にある場合は、グループまたはインデックスを移動するとインデックスが壊れ
ます。文書のグループをネットワーク上の別の場所または CD に移動する場合
は、グループと同じ場所にインデックスを作成してください。
カタログの環境設定
作成するすべてのインデックス全体に適用される、インデックス作成用の環境設
定を行うことができます。インデックスを定義する際に別の設定を選択して、一
部の環境設定を個々のインデックスに対して無効にすることもできます。
カタログの環境設定を設定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択
し、「カタログ」を選択します。
2. 変更する環境設定を選択します。
使用できるオプションは、新しいインデックスを作成するときに開くことができ
る、オプションダイアログボックスに表示されるものとほぼ同じです(詳しく
は、インデックスの説明のための高度なオプションを参照してください)。
その他のカタログの環境設定オプションには、別のドライブ上にある PDF 文書
のインデックス作成、インデックス作成処理中のログの有効化、ISO 9660 準拠
の名前の使用などのオプションがあります。
インデックス作成のために文書を準備するときに、長い名前の PDF ファイルを
MSDOS ファイル名に変更したくない場合は、ISO 9660 規格のファイル名を使
用すると便利です。ただし、ファイル名の場合は必要ありませんが、フォルダ名
に対しては MSDOS ファイル命名規則(8 文字以内)に従う必要があります。
印刷工程
Acrobat での印刷工程について
Acrobat での印刷工程について
ハイエンド印刷またはデジタルプレスのいずれを対象としたプロジェクトでも、
Acrobat が多数備えている、印刷物の準備と製作用の高度な機能を使用できま
す。Acrobat の印刷工程および出力機能には、クリエイティブプロフェッショナ
ルおよび印刷・出力会社が扱う、Adobe Photoshop CS、Adobe Illustrator
CS、Adobe InDesign CS などのプロフェッショナル製品で作成した非常に高度
なレイアウトを処理する能力があります。これらの機能は主として印刷工程ツー
ルバーおよび印刷の詳細設定に配置されています。
Acrobat の印刷工程機能の概要を次に示します。
出力のプレビュー
出力プレビューダイアログボックスの強力な機能を使用して、色分解、透明部分
および色の問題を出力に回す前に正確に評価することにより、出力時のミスで高
いコストが発生する事態を予防できます。
PDF 出力オプション
PDF/X-1a および PDF/X-3 など最新の仕様基準に準拠するためのオプションがあ
ります。
プリフライト
考えられる出力上の問題に対して、文書とそのオブジェクトをいろいろな方法で
評価できます。
製品間で一貫性のあるインタフェイスおよび用語
ユーザインタフェイスと用語について、プリプレス関連機能に対応した他の
Adobe アプリケーションとの一貫性がさらに高まっています。例えば、分割・統
合のプレビュー機能は、Adobe InDesign CS、Adobe Illustrator CS および
Adobe Acrobat 6.0 Professional 以降のいずれの製品でも同じように使用できま
す。
カスタムプリセット
標準的なワークフローおよび出力の設定を保存できます。印刷・出力会社が顧客
にカスタムプリセットを提供することにより、顧客側で印刷工程に適合した文書
を作成するのが容易になります。
カラーマネジメントインタフェイス
文書内の色を修正できます。CMYK と RGB の相互変換も、スポットカラーから
プロセスカラー(またはプロセスカラーからスポットカラー)の変換も、複数の
特色のマッピングも可能です。また、選択した色と PDF/X 出力インテント(文
書を準備する際に想定した印刷条件)とを関連付ける方法も指定できます。
JDF ファイル
編集可能なカスタムの Job Definition Format(JDF)ファイルを作成し、プロダ
クション環境で使用できます。
大きな用紙サイズのサポート
最大 15,000,000 x 15,000,000 インチ(38,100,000 x 38,100,000 センチ)の
用紙サイズがサポートされています。
トラッピングのサポート
最近の RIP では、PostScript レベル 3 を介して In-RIP トラッピングがサポート
されています。そのような RIP を使用して作業する場合、トラッピングの指定が
完全にサポートされます。
ページのトリミング
各種の文書領域(トリミングサイズ、アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落と
しサイズおよびメディアサイズ)を指定できます。
色分解
InRIP 色分解またはホストベースの色分解を作成できます。版の基本的な制御、
カスタムのスクリーニングと線数の指定、トンボの挿入なども可能です。
印刷工程ツールの使用
印刷工程ツールについて
トラッピングについて
Adobe In-RIP トラッピングオプションの指定
出力のプレビュー
色を置換
「インキ」の使用
トンボの埋め込み
ページの余白およびページサイズの調整
ヘアラインを修正
透明部分の分割・統合のプレビューおよび適用
印刷工程ツールについて
Adobe Acrobat Professional 7.0 には、高解像度のカラー出力に完全対応した
PDF ワークフローを実現する洗練された印刷工程ツールが追加されています。印
刷工程に使われるツールは、ツールメニュー、および印刷工程ツールバーにあり
ます。また、「インキ」および「透明部分の分割・統合」は詳細設定ダイアログ
ボックスにもあります。
印刷工程ツールバーA. トラッププリセットツール B. 出力プレビューツール C. プリフ
ライトツール D.色を置換ツール E.インキツール F. トンボを追加ツール G.ページのト
リミングツール H.ヘアラインツール I.透明部分の分割・統合ツール J.PDF の最適化
ツール K.JDF ジョブ定義ツール
トラッププリセット
トラッピング設定を作成および適用します。トラッピングは、Adobe In-RIP ト
ラッピングのライセンスを使用する Adobe PostScript 3 RIP により内部で後処
理されます(詳しくは、Adobe In-RIP トラッピングオプションの指定を参照し
てください)。
出力プレビュー
分版プレビュー、ソフト校正、カラー警告、インキなどの機能を便利な 1 つのダ
イアログボックスに統合したツールです(詳しくは、出力のプレビューを参照し
てください)。
プリフライト
400 以上の定義済みチェック項目を実行し、デザイナーから渡されるファイルに
よく見られる出力エラーをすべてチェックできます。また、PDF/X への準拠、プ
リフライトプロファイルのパスワード保護、PostScript レベルの互換性、その他
多くのオプションもチェックできます(詳しくは、文書の検査を参照してくださ
い)。
色を置換
RGB、CMYK およびグレースケールのカラースペースをターゲットのカラース
ペースに変換します。ターゲットのカラースペースは常に CMYK です。また、
Adobe PDF 文書への ICC プロファイルの埋め込みも「色を置換」で実行できま
す(詳しくは、色を置換を参照してください)。
インキ
「インキ」では、現在の PDF 文書を印刷出力する場合のインキの取り扱い方法
を変更します。Acrobat のインキツールでは、他の Adobe アプリケーションと
同じオプションおよびコントロールが使用されています(詳しくは、「インキ」
の使用を参照してください)。
トンボを追加
位置決め用の標準的なトンボを PDF ページに追加します。Acrobat 6.0 とは異な
り、トンボは注釈でなくコンテンツとして適用されます(詳しくは、トンボの埋
め込みを参照してください)。
ページのトリミング
ページのトリミングサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズ、アートサイズ
およびメディアサイズを定義できます。これは、特に面付け用にトンボを正しく
ページに配置するために重要な機能です(詳しくは、ページのトリミングを参照
してください)。
ヘアラインを修正
ヘアラインを検索し、より太いラインに置き換えます(詳しくは、ヘアラインを
修正を参照してください)。
透明部分の分割・統合
印刷中または EPS 形式などへの書き出し中に発生するラスタライズの量を制御す
るために、分割・統合に関する設定を行います。また、透明効果が適用されたオ
ブジェクトや、それらのオブジェクトに設定内容が与える影響を視覚的に確認で
きるプレビュー機能もあります(詳しくは、透明部分の分割・統合のプレビュー
および適用を参照してください)。
PDF の最適化
文書の検査、解析および修復と PDF ファイルのサイズ縮小に関する多くの設定
を行うことができます(詳しくは、PDF の最適化の使用を参照してください)。
JDF ジョブ定義
カスタムジョブ定義を作成できます。作成した定義は、プロダクション環境で編
集および使用できます。JDF ファイルには、印刷工程に適した PDF ファイルの
作成に必要な情報(PDF 変換設定、プリフライトプロファイルなど)を含めるこ
ともできます(詳しくは、JDF ジョブ定義の作成を参照してください)。
トラッピングについて
商用印刷される文書では、同一ページ上で複数色のインキを使用する場合、隣接
するすべてのインキについて見当を合わせ(刷り位置を正確に一致させる)、イ
ンキの境界部分に隙間ができないようにします。しかし、印刷機の中を通過する
すべての用紙の上で、すべてのオブジェクトについて厳密な刷り位置を保証する
ことは不可能であり、インキのずれが生じる可能性は排除できません。ずれが生
じると、インキとインキの間に意図しない隙間ができてしまいます。
インキのずれを補うには、オブジェクトをわずかに拡張し、異なるカラーのオブ
ジェクトと重なるようにします。この処理をトラッピングと呼びます。通常、デ
フォルトでは、あるインキの上に別のインキを重ねた場合、カラーの無用な混合
を避けるため下のインキに抜きが設定され、削除されます。しかしトラッピング
では、インキをオーバープリント(他のインキの上に印刷)して、少なくとも部
分的にインキが重なるようにする必要があります。
インキのずれが生じた状態。トラッピングなしの場合(左)と、トラッピングありの場
合(右)
多くの場合、トラッピング処理には、明るいオブジェクトを暗いオブジェクトに
向かって広げるスプレッディングという方法が採用されます。オブジェクトやテ
キストの視覚上のエッジは、隣接するカラーの暗い方によって決まるので、明る
い方のカラーを暗い方に向かって少し広げても、視覚上はエッジを同じ位置に保
つことができます。
Adobe In-RIP トラッピングオプションの指定
トラッピングは、いろいろなカラー、インキ、印刷時の要因の相互作用に依存す
る複雑な処理です。適切な設定は実際の印刷条件によって異なります。トラッピ
ング設定は、利用する印刷・出力会社との間で事前の調整が済んでいる場合を除
き、デフォルトの設定内容から変更しないでください。また、設定の変更は、次
に説明する手順の中で参照しているトラッピング関連のトピックを読み、自分の
使用する文書と印刷の条件においてトラッピングオプションがどのように影響す
るかを理解してから実行してください。
Acrobat では、次の場所でトラッピングオプションを指定します。
●
●
●
●
トラッププリセットダイアログボックスでは、プリセットの編集、削除または作
成と、文書のページへのプリセットの割り当てを行います。
インキダイアログボックスでは、インキの種類、トラッピングの順序および ND
値を入力します。ここで入力した値は、In-RIP トラッピングの制御に使用されま
す。
印刷またはプリントの詳細設定ダイアログボックスでは、Adobe In-RIP トラッ
ピングを選択します。
文書のプロパティダイアログボックスでは、作成元アプリケーションによるト
ラッピング情報が PDF ファイルに含まれるかどうかを指定します。
Acrobat では Adobe In-RIP トラッピングをサポートしています。Adobe InRIP トラッピングエンジンを使用して文書をトラッピングするには、次のソフト
ウェアおよびハードウェアが必要です。
●
●
Adobe In-RIP トラッピング対応プリンタ用 PPD(PostScript Printer
Description)ファイル。この PPD は、オペレーティングシステム上のドライバ
を使用して選択します。
RIP を使用する Adobe PostScript レベル 2 以上の出力デバイスでは、Adobe
In-RIP トラッピングがサポートされます。PostScript 出力デバイスが Adobe InRIP トラッピングをサポートするかどうかは、デバイスのメーカーまたは印刷・
出力会社に問い合わせてください。
PDF 文書をトラッピングするには:
1. 必要に応じて、文書や印刷の条件に合ったトラッププリセットを作成します(詳
しくは、トラッププリセットによるトラッピング設定の指定を参照してくださ
い)。
2. トラッププリセットをページ範囲に割り当てます(詳しくは、ページへのトラッ
ププリセットの割り当てを参照してください)。
3. ファイル/印刷、またはファイル/プリントを選択して、印刷またはプリントダ
イアログボックスを開き、「詳細設定」をクリックします。
4. 左側の一覧で「カラー」を選択します。
5. 「色」では、「色分解(In-RIP)」を選択します。
6. 「トラッピング」では、「Adobe In-RIP」を選択します。このオプションは、
Adobe In-RIP トラッピングをサポートする出力デバイスでのみ有効です。
7. 「インキ」をクリックします。必要に応じて、インキを選択し、次のオプション
を指定して、「OK」をクリックします。
●
「種類」では、印刷・出力会社から設定の変更を勧められた場合に限り、選択し
たインキを示すインキの種類を選択します(詳しくは、特殊インキやニスの使用
を参照してください)。
●
「ND 値」では、印刷・出力会社から設定の変更を勧められた場合に限り、デ
フォルト値とは異なる値を入力します(詳しくは、インキの ND 値の調整を参照
してください)。
●
「トラッピングの順序」では、印刷・出力会社から設定の変更を勧められた場合
に限り、インキの印刷順序を設定する値を入力します(詳しくは、トラッピング
の順序の指定を参照してください)。
●
他の印刷オプションを指定し、「印刷」をクリックして文書を印刷します。
関連項目:
トラッププリセットによるトラッピング設定の指定
ページへのトラッププリセットの割り当て
トラップの幅の設定
トラップの外観の設定
トラップのしきい値の設定
トラッピングの許容範囲の調整
スライドトラップの使用
取り込んだ画像のトラッピング
黒およびリッチブラックのトラッピング
インキの ND 値の調整
特殊インキやニスの使用
トラッピングの順序の指定
トラッププリセットによるトラッピング設定の指定
トラッププリセットとは、PDF 文書のページまたはページ範囲に適用できる各種
のトラッピング設定をセットにしたものです。トラッププリセットダイアログ
ボックスは、簡単にトラッピング設定を入力してトラッププリセットとして保存
できるインタフェイスです。トラッププリセットは、現在の文書の任意のページ
またはすべてのページに適用できます。トラッピングページ範囲にトラッププリ
セットを適用しない場合、そのページ範囲には「[デフォルト]」のトラッププリ
セットが使用されます。「[デフォルト]」プリセットには、新規文書のすべての
ページにデフォルトで適用される標準的なトラッピング設定が含まれています。
別のプリセットを割り当てる方法、またはプリセットを使用しない方法について
は、ページへのトラッププリセットの割り当てを参照してください。
注意:Acrobat では、トラッププリセットとその割り当ては文書が開いている間
のみ適用されます。つまり、トラッププリセットは PDF ファイルには保存され
ません。これは InDesign とは異なります。InDesign では、トラッププリセット
とその割り当ては InDesign 文書に保存されます。
新規のトラッププリセットダイアログボックスで、新規プリセットまたは既存プ
リセット(「[デフォルト]」トラッププリセットを含む)のトラッピング設定を
指定するか、またはトラッププリセットを削除します。
トラッププリセットを作成または修正するには:
1. ツール/印刷工程/トラッププリセットを選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ひな形となる既存のプリセットを選択し、「作成」をクリックします。
●
プリセットをダブルクリックして編集します。
3. 必要なオプションを設定し、「OK」をクリックします。
●
「名前」では、プリセットの名前を入力します。「[トラッププリセットなし]」
および「[デフォルト]」トラッププリセットの名前は変更できません。
●
「トラップの幅」では、インキの重なり量を指定する値を入力します(詳しく
は、トラップの幅の設定を参照してください)。
●
「トラップの外観」では、トラップの形を制御するオプションを指定します(詳
しくは、トラップの外観の設定を参照してください)。
●
「画像」では、取り込んだビットマップ画像のトラッピング方法を指定します
(詳しくは、取り込んだ画像のトラッピングを参照してください)。
●
「トラップのしきい値」では、トラッピングの発生条件を指定する値を入力しま
す。ここで入力する値は、さまざまな要因を考慮して決定する必要があります。
詳しくは、印刷・出力会社に問い合わせてください。また、トラッピングに関す
る他のトピックを参照してください。
トラッププリセットを削除するには:
1. トラッププリセットダイアログボックスで、プリセットを選択し、「削除」をク
リックします。
2. 置換するトラッププリセットの指定を求めるダイアログボックスが表示された場
合は、置換するプリセットを選択します。このダイアログボックスは、選択した
プリセットの少なくとも 1 つがページに割り当てられている場合に表示されま
す。
3. 「OK」をクリックして、削除を確認します。
注意:インストールされるプリセットの「[トラッププリセットなし]」および
「[デフォルト]」は削除できません。
ページへのトラッププリセットの割り当て
トラッププリセットは、文書または文書内のページ範囲に割り当てることができ
ます。隣接するカラーが存在しないページは、そのページのトラッピングを無効
にすれば速く印刷できます。文書を印刷するまで、実際にトラッピングは発生し
ません。
トラップの割り当てには、いろいろなページに適用したプリセットの一覧が表示されま
す。「割り当て」をクリックするたびに表示内容が更新されます。
トラッププリセットをページに割り当てるには:
1.
2.
3.
4.
トラッププリセットダイアログボックスで「割り当て」をクリックします。
「トラッププリセット」で、適用するプリセットを選択します。
トラッププリセットを適用するページを選択します。
「割り当て」をクリックし、次に「OK」をクリックします。
注意:「割り当て」をクリックしないで「OK」をクリックすると、トラップの割
り当てを変更せずにダイアログボックスが閉じてしまいます。その場合、「割り
当て」をクリックする前のトラップの割り当てがそのまま適用されます。
ページのトラッピングを無効化するには:
1. トラッププリセットダイアログボックスで「割り当て」をクリックします。
2. トラッピングを無効化するページを選択し、「トラッププリセット」で「[トラッ
ププリセットなし]」を選択します。
3. 「割り当て」をクリックし、次に「OK」をクリックします。
トラップの幅の設定
必要なトラップの量は、用紙の特性、スクリーン線数および印刷機の条件に応じ
て変わります。「トラップの幅」で指定できる最大値は 8 ポイントです。個別の
ジョブごとに適切なトラップの幅については、印刷・出力会社に問い合わせてく
ださい。トラッププリセットでは、次の 2 種類の方法でトラップの幅(トラッピ
ングが重なる量)を設定できます。
●
●
●
「デフォルト」では、黒ベタを含む場合を除くすべてのカラーのトラッピングに
使用するトラップの幅をポイント単位で指定します。0 ポイントから 8 ポイント
までの値を入力してください。デフォルト値は 0.25 ポイントです。
「黒」では、インキが黒ベタに向かって広がる場合の長さ、つまりホールドバッ
クの量(リッチブラックのトラッピングで黒のエッジと下のインキとの間隔)を
示します。デフォルト値は 0.5 ポイントです。この値は、多くの場合、デフォル
トのトラップ幅の 1.5 倍から 2 倍に設定します。どのカラーを黒ベタ、または
リッチブラック(黒ベタと C、M、Y インキの組み合わせで構成されるプロセス
カラー)と見なすかは、「トラップのしきい値」の「黒」に設定する値によって
決まります。詳しくは、黒およびリッチブラックのトラッピングを参照してくだ
さい。
「画像」では、すべての画像のトラッピングに使用するトラップの幅をポイント
単位で指定します。0 ポイントから 8 ポイントまでの値を入力してください。デ
フォルト値は 0.25 ポイントです。
トラップの外観の設定
結合とは、2 つのトラップエッジが共通のパスの終点で接する場所です。2 つの
トラップセグメントが結合する個所の外周の形状と、3 つのトラップの交差部分
を制御できます。新規のトラッププリセットダイアログボックスの「トラップの
外観」には、次の 2 つのオプションがあります。
●
「結合スタイル」は、2 つのトラップセグメントが結合する個所の外周の形状を
制御します。「マイター」、「ラウンド」および「ベベル」の中から選択しま
す。デフォルトは「マイター」です。これは、従来のトラッピングと同じ結果を
生成し、Adobe トラッピングエンジンの旧バージョンと互換性があります。
トラッピングの結合スタイルの例:左から右へ、マイター、ラウンド、ベベル
●
「終了スタイル」は、3 方向のトラッピングの交差部分を制御します。「マイ
ター(デフォルト)」では、トラップの端が、交差するオブジェクトから離れた
形になります。このスタイルは、従来のトラッピングと同じ結果を生成し、
Adobe トラッピングエンジンの旧バージョンと互換性があります。「重なり」
は、複数の暗いオブジェクトと交差する最も明るい ND オブジェクトによって生
成されるトラップの形に影響します。このオプションでは、最も明るいトラップ
の端が、3 つのオブジェクトが交差するポイントで折り返されます。
トラップの端の拡大図:マイター(左)と重なり(右)
トラップのしきい値の設定
印刷・出力会社から勧告があった場合は、印刷条件に応じてトラップのしきい値
を調整できます。トラップのしきい値は、次のカラー条件で使用できます。
●
●
●
●
●
「手順」は、隣接するカラーのコンポーネント(CMYK 値など)にどの程度差が
あるとトラップが作成されるかを示します。1% から 100% までの値を入力する
か、デフォルトの 10% を使用します。最良の結果を得るには、8% から 20% ま
での値を使用してください。小さい割合を指定するほど、カラーの差異に対する
感度が高くなり、より多くのトラッピングが発生します。
「黒」は、「黒」のトラップ幅が適用される黒インキの最小必要量を示します。
0% から 100% までの値を入力するか、デフォルトの 100% を使用します。最良
の結果を得るには、70% 以上の値を使用してください(詳しくは、黒およびリッ
チブラックのトラッピングを参照してください)。
「黒の密度」は、インキが黒と見なされる ND 値を示します。ここで設定した値
以上の値は黒と見なされます。例えば、ある暗い特色をトラップ幅の設定の
「黒」として使用する場合は、その特色の ND 値をここに入力します。.001 か
ら 10 までの値を使用できますが、一般的にはデフォルトの 1.6 前後の値を設定
します。
「スライドトラップ」は、隣接するカラー同士の ND 値の差がどの程度の割合に
なるとトラップがカラーエッジの暗い側から中央線寄りに移動するかを示しま
す。中央線寄りに移動すると、より滑らかなトラップになります(詳しくは、ス
ライドトラップの使用を参照してください)。
「トラップの減色」は、トラップを減色するために使用する隣接カラーのコン
ポーネントの度合いを示します。このオプションは、ある種のカラー(パステル
など)が隣接する場合に、どちらのカラーよりも暗く見苦しいトラップが作成さ
れるのを避けるために役立ちます。「トラップの減色」を 100% から下げるほ
ど、トラップの色はより明るくなり、0% に設定すると、トラップの ND 値は暗
い方のカラーの ND 値と同じになります。
トラッピングの許容範囲の調整
トラッピングに要求される処理内容はジョブによって異なり、最も極端なカラー
の変化だけを処理すればよい場合もあれば、微妙なカラーの変化まで処理しなけ
ればならない場合もあります。「手順」の値は、トラッピングエンジンがトラッ
プの作成を開始するしきい値を指定します。
隣接するカラー間でコンポーネントインキにどの程度の差があるとトラッピング
が発生するかを変更するには、新規のトラッププリセットダイアログボックスで
「手順」の値を増減します。「手順」の割合が小さいほど、カラーの間に多くの
トラップが作成されます。
スライドトラップの使用
スライドトラップを使用すれば、グラデーションのエッジに作成されるトラップ
に急激で不自然な色の変化が発生するのを防ぐことができます。トラッピング処
理の際、明るいカラーから暗いカラーへと中央線をまたいで幅広く変化していく
ように、トラッピングエンジンがトラップの位置を調整(スライド)します。
新規のトラッププリセットダイアログボックスの「スライドトラップ」の値に
よって、トラッピングエンジンがカラーの境界線の中央線にまたがるトラップを
開始するタイミングが決まります。スライドトラップの値は、暗い隣接カラーの
ND 値に対する明るいカラーの ND 値の比率を表します。例えば、「スライドト
ラップ」の値を 70% に設定すると、明るいカラーの ND 値が暗いカラーの 70%
(明るいカラーの ND 値を暗いカラーの ND 値で割った値が 0.70)を超えた時
点で、中央線をまたいだトラッピングが開始されます。同じ ND 値を持つカラー
同士でのトラッピングの場合は、「スライドトラップ」を 100% に設定しない限
り、常にちょうど中央線の上にトラップが作成されます。
トラップがスライドし始める割合の差を設定するには:
1. トラッププリセットダイアログボックスで「作成」をクリックし、プリセットを
ダブルクリックして編集します。
2. 「トラップのしきい値」の「スライドトラップ」で、0 から 100 までの割合を入
力するか、デフォルトの 70% を使用します。0% に設定すると、すべてのトラッ
プはデフォルトで中央線に合わせられます。100% に設定すると、スライドト
ラップはオフになり、隣接するカラーの ND 値の差に関係なく、一方のカラーが
もう一方のカラーに向かって広がります。
取り込んだ画像のトラッピング
画像内のトラップや、ビットマップ画像(写真やラスタ PDF ファイルに保存さ
れた画像など)とベクトルオブジェクト(描画アプリケーションやベクトル
PDF ファイルの画像など)間のトラップは、トラッププリセットを作成して制御
できます。
新規のトラッププリセットダイアログボックスには次のオプションが含まれてい
ます。
●
●
●
●
●
「トラップの配置」では、ベクトルオブジェクトをビットマップ画像にトラッピ
ングするときにトラップが作成される位置を指定します。「減光」以外のすべて
のオプションでは、視覚的に一貫したエッジが作成されます。「中央」は、エッ
ジがオブジェクトと画像の両方にまたがるトラップを作成します。「チョーク」
は、隣接する画像の上にオブジェクトが重なります。「減光」は、文書の他の場
所で使用されているのと同じトラッピングルールを適用します。「減光」設定を
使用してオブジェクトを写真にトラッピングすると、トラップがエッジの両側を
移動して不均等なエッジになります。「スプレッド」は、隣接するオブジェクト
の上にビットマップ画像を重ねます。
「オブジェクトを画像にトラップ」を選択すると、「トラップの配置」設定を使
用して、ベクトルオブジェクト(キーラインとして使用されるフレームなど)を
画像の上にトラッピングすることができます。トラッピングするページ範囲でベ
クトルオブジェクトと画像が重ならない場合は、このオプションをオフにすると
そのページ範囲のトラッピングを高速化できます。
「画像を画像にトラップ」を選択すると、重なるか隣接する複数のビットマップ
画像が、境界線に沿ってトラッピングされます。このオプションは、デフォルト
でオンになっています。
「画像を内部でトラップ」を選択すると、ベクトルアートワークやテキストに接
する部分でなく、各ビットマップ画像内のカラー同士がトラッピングされます。
このオプションは、スクリーンショットや漫画など、単純でハイコントラストな
画像に含まれるページ範囲でのみ使用します。連続階調画像などの複雑な画像で
使用すると見苦しいトラップになるので、このオプションはオフにしておくこと
をお勧めします。このオプションがオフになっていると、トラッピング処理が高
速化されます。
「1 ビット画像をトラップ」を選択すると、1 ビット画像が隣接するオブジェク
トの上にトラップされます。1 ビット画像で使用されるカラーは 1 色だけなの
で、このオプションには「画像」の「トラップの配置」の設定は使用されませ
ん。通常、このオプションはオンのままにしておきます。場合によっては、ピク
セルの間隔が広い 1 ビット画像でこのオプションを選択すると、画像が暗くなり
トラッピング処理に時間がかかることがあります。
黒およびリッチブラックのトラッピング
新規のトラッププリセットダイアログボックスの「黒」に入力した値によって、
黒ベタおよびリッチブラックと見なされるカラーが決まります。リッチブラック
とは、サポートスクリーンを使用(プロセスインキの割合を追加して強化)した
黒です。
「黒」は、極端なドットゲイン(低品質の用紙を使用するときなど)を補正する
必要があるときに便利な設定です。そのような状況では、黒の割合が 100% 未満
の領域でもベタとして印刷されます。黒またはリッチブラックを(黒ベタの濃淡
を使用して)スクリーンバックし、「黒」の設定をデフォルトの 100% から減ら
すことによって、ドットゲインを補正し、トラッピングエンジンが黒のオブジェ
クトに正しいトラップの幅と配置を適用できるようにします。
カラーが「黒」の値に達すると、すべての隣接カラーに「黒」のトラップ幅が適
用され、リッチブラックの領域には「黒」のトラップ幅による間隔をあけたト
ラップが適用されます。
サポートスクリーンを黒の領域のエッジいっぱいまで拡大すると、インキのずれ
によってサポートスクリーンのエッジが見えるようになり、オブジェクトのエッ
ジに無用のハロ(光輪)や歪みが発生します。トラッピングエンジンは、前面の
反転要素または明るい要素のエッジから一定の間隔を置いて(ホールドバックし
て)リッチブラックを配置し、明るい要素のシャープさが維持されるようにしま
す。サポートスクリーンと黒の領域のエッジとの間隔は、「黒」のトラップ幅の
値を指定することによって制御します。
注意:「黒」のトラップ幅の設定が広すぎて、画像を囲む黒いキーラインなど細
い要素のトラッピングに適さないという心配はありません。このような場合に
は、自動的に「黒」のトラップの幅の設定が無視され、トラップは細い要素の幅
の半分に制限されます。
黒に隣接するカラーのトラップの幅を設定するには:
1. トラッププリセットダイアログボックスで、「作成」をクリックしてプリセット
を作成するか、プリセットを選択して「編集」をクリックして編集します(詳し
くは、トラッププリセットによるトラッピング設定の指定を参照してくださ
い)。
2. 「トラップの幅」の「黒」に、隣接するカラーが黒に向かって広がる距離、また
はサポートスクリーンが黒の下でチョークバックする距離を入力します。一般
に、「黒」のトラップ幅は「デフォルト」トラップ幅の 1.5 倍から 2 倍に設定し
ます。
3. 「黒」および「黒の密度」の値を設定します(詳しくは、トラップのしきい値の
設定を参照してください)。
注意:黒のトラッピング機能を使用するには、カラー領域に「黒の密度」と同等
またはそれ以上の ND 値を持つインキを使用する必要があります。またそのイン
キの割合は、「黒」の設定と同等またはそれ以上でなければなりません。
インキの ND 値の調整
インキの ND(減光)値は調整できます。ND 値は、選択したトラッピングエン
ジンがトラップを正確に配置するために使用します。プロセスインキのデフォル
トの ND 値は、世界各地の業界規格に準拠するプロセスインキのサンプルボック
スの示数に基づいています。どの規格に準拠するかは、Acrobat の言語バージョ
ンによって決まります。例えば、英語(米国)版 Acrobat の ND 値は、
Graphic Arts Technical Foundation of North America 発行『Specifications
for Web Offset Publications(SWOP)』のインキ濃度値に準拠しています。
Acrobat では、他の地域の印刷規格に合わせてプロセスインキの ND 値を調整で
きます。
トラッピングエンジンでは、特色の ND 値として同等の CMYK の ND 値を使用
します。ほとんどの特色については、同等の CMYK の ND 値を使用すれば正し
いトラップが作成されます。プロセスインキによるシミュレートが難しい、メタ
リックインキやニスなどの特色については、トラッピングエンジンが正しくト
ラップできるように ND 値を調整する必要があります。新しい値を入力すること
によって、目立って暗いまたは明るいインキが Acrobat で正しく認識され、適切
なトラップ配置が自動的に適用されます。
インキの適切な ND 値を知りたい場合は、印刷業者に問い合わせてください。イ
ンキの ND 値を最も正確に知る方法は、インキのサンプルボックスを商用濃度計
で測定することです。濃度計の V、つまりインキの視覚濃度の値を読み取ります
(プロセスフィルタは使用しないでください)。この値がデフォルトの設定値と
異なる場合は、ND ボックスに新しい値を入力します。
注意:特色の ND 値の変更は、カラーのトラッピング方法のみに影響します。文
書のカラーの外観は変化しません。
ND 値を調整するときは次のガイドラインに従って操作します。
●
メタリックインキは、同等の CMYK より暗い値とするのが普通です。また、不
透明インキは、下にどのようなインキがあっても覆い隠します。一般的に、メタ
リックおよび不透明の特色の ND 値は、デフォルト値よりかなり高めに設定し、
これらの特色が広がらないようにします。
注意:「インキ」の種類メニューで「不透明」または「不透明を無視」を設定す
れば、不透明インキが他のカラーに向かって広がるのを防ぐことができます。た
だし、さらに ND 値の高い不透明インキがある場合を除きます。
●
●
パステルインキは、同等のプロセスカラーより明るいのが普通です。このような
インキの ND 値はデフォルト値より低めに設定すれば、これらのインキを隣接す
る暗いカラーに広げることができます。
ターコイズやネオンオレンジなどの特色は、同等の CMYK よりかなり暗いカ
ラーまたは明るいカラーになります。明るいか暗いかは、実際の特色が印刷され
たサンプルボックスと同等の CMYK が印刷されたサンプルボックスを比較して
判断できます。特色の ND 値は、必要に応じて高くしたり低くしたりできます。
特殊インキやニスの使用
インキによっては、トラッピング時に特別な配慮が必要です。例えば、文書にニ
スを使用する場合は、ニスがトラッピングに影響しないようにする必要がありま
す。逆に、一定の領域を完全に不透明なインキでオーバープリントする場合は、
その下にあるアイテムにトラッピングを作成する必要はありません。このような
状況に対応するインキのオプションがあります。印刷・出力会社から勧告された
場合を除き、デフォルトの設定は変更しないことをお勧めします。
特殊インキのトラッピングをカスタマイズするには:
1. 「インキ」を開き、特別な処理を必要とするインキを選択します(「インキ」を
表示する方法については、「インキ」の使用を参照してください)。
2. 「種類」で次のいずれかを選択し、「OK」をクリックします。
●
従来のプロセスインキおよび多くの特色インキには「標準」を選択します。
●
クリアインキには「透明」を選択し、下のアイテムが確実にトラッピングされる
ようにします。ニスやダイラインインキにはこのオプションを使用します。
●
厚い不透明インキには「不透明」を選択し、下のカラーがトラッピングせず、イ
ンキのエッジに沿ってトラッピングされるようにします。メタリックインキには
このオプションを使用します。
●
厚い不透明インキで、下のカラーがトラッピングせず、インキのエッジに沿って
もトラッピングされないようにするには、「不透明を無視」を選択します。メタ
リックインキやニスなど、他のインキとの間に好ましくない相互作用のあるイン
キにはこのオプションを使用します。
トラッピングの順序の指定
トラッピングの順序(トラッピングシーケンス)を調整できます。トラッピング
の順序はインキが印刷される順番と一致しますが、出力デバイスで色分解が作成
される順番とは異なります。
トラッピングの順序は、メタリックインキなどの不透明なカラーを複数使用して
印刷するときは特に重要です。先に印刷される不透明インキは、後で印刷される
不透明インキの下に広がります。それにより、最後に適用されるインキが広がる
のを防ぎ、きれいなトラッピングを作成できます。
注意:デフォルトのトラッピング順序を変更するときは、事前に印刷・出力会社
に問い合わせてください。
トラッピングの順序を調整するには:
1. 「インキ」を開きます。インキの一覧の「シーケンス」列に、現在のトラッピン
グの順序が表示されます(「インキ」を表示する方法については、「インキ」の
使用を参照してください)。
2. インキを選択し、「トラッピングの順序」に新しい値を入力して Tab キーを押し
ます。選択したインキの順序が変更され、それに応じて他のインキの順序も変更
されます。
3. 必要なインキの数だけ上記の手順を繰り返し、「OK」をクリックします。
出力のプレビュー
出力プレビューダイアログボックスを使用すれば、PDF 文書を開いて、色分解の
表示、カラーの校正、版およびソース別のカラーの表示や、色域外、インキ総使
用量の制限およびオーバープリントの警告領域のハイライト表示が簡単にできま
す。ダイアログボックスの上部には、いくつかのコントロールがあります。「プ
レビュー」では、色分解とカラー警告の表示を切り替えることができます。「色
分解」を選択すると、ダイアログボックスの下半分にファイル内のすべてのイン
キと、インキ警告コントロールおよびインキ総使用量のコントロールが表示され
ます。「カラー警告」を選択すると、色分解セクションが警告セクションに変わ
ります。出力プレビューダイアログボックスで指定したプレビュー設定は、開い
ている文書にすぐ反映されます。
また、出力プレビューからは、(他の Adobe Creative Suite のように)「イン
キ」のすべての機能にもアクセスでき、印刷とプレビューの両方での特色インキ
の変換や、線数やスクリーン角度の設定ができます(詳しくは、「インキ」の使
用を参照してください)。
注意:カラーマネジメントシステム(CMS)を使用して正しく調整された ICC
プロファイルでモニタを調整していない場合は、画面上に表示される色分解プレ
ビューの色が、最終的な出力結果と一致しないことがあります(詳しくは、
Acrobat によるカラーの管理およびICC モニタプロファイルの作成を参照してく
ださい)。
「色分解」が選択された出力プレビューダイアログボックスA. シミュレーション用ソー
スプロファイル B.ソフト校正オプション C.選択されたカラースペース D.インキの一覧
E. 許容されるインキ総使用量 F. 版あたりのインキ総使用量 G.警告カラー
出力プレビューダイアログボックスを開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
ツール/印刷工程/出力プレビューを選択します。
印刷工程ツールバーで、出力プレビューツール
を選択します。
アドバンスト/出力プレビューを選択します。
ソースのカラースペース別にカラーを表示するには:
出力プレビューダイアログボックスで、表示ポップアップメニューのオプション
を選択します。
すべての版または単一の版を選択します。
プレビューで使用する警告カラーを変更するには:
1. 出力プレビューダイアログボックスで、警告の横にあるカラーのサンプルボック
スを選択します。
2. カラーピッカーでカラーを選択します。
関連項目:
色分解のプレビュー
カラー警告の表示
カラーのソフト校正
色分解のプレビュー
分版とインキ総使用量をプレビューし、印刷物が必要条件を確実に満たすことを
確認できます。「領域全体をカバー」では、使用するすべてのインキの割合の合
計を指定します。例えば、280 はインキ総使用量 280% を意味します。60C、
60M、60Y および 100K のような場合がインキ総使用量 280% に当たります。
使用するインキが多すぎると用紙が濡れた状態になり、乾燥上の問題が起こった
り、文書のカラー特性が変化したりします。印刷・出力会社に、使用する印刷機
で許容されるインキの最大使用量を問い合わせてください。その後、文書をプレ
ビューし、インキの総使用量が印刷機の制限を超える領域を確認します。
モニタで色分解を表示すれば、分版を印刷しなくても問題を検出できますが、ト
ラッピング、膜面のオプション、トンボ類、ハーフトーンスクリーンや解像度は
プレビューされません。このような設定については、インテグラル校正または
オーバーレイ校正を使用して印刷・出力会社で検証することをお勧めします。
注意:非表示レイヤーのオブジェクトは、画面に表示されるプレビューには含ま
れません。
色分解の分版をプレビューするには:
1. 出力プレビューダイアログボックスで、プレビューメニューの「色分解」を選択
します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
分版を表示するには、各分版名の左側にある空のボックスを選択します。各版
が、割り当てたカラーで表示されます。
●
分版を非表示にするには、分版名の左側にあるボックスの選択をオフにします。
●
すべてのプロセスカラーまたはすべての特色の版を一度に表示するには、「プロ
セス版」または「特色版」を選択します。
注意:単一のプロセス版または特色版は墨版として表示されます。
特定領域のインキ総使用量をチェックするには:
1. 出力プレビューダイアログボックスで、プレビューメニューの「色分解」を選択
します。
2. 文書ウィンドウで、文書ウィンドウの領域の上にポインタを置きます。各インキ
名の横にある出力プレビューダイアログボックスのインキの一覧に、インキ総使
用量の割合が表示されます。
インキの総使用量は、いくつかの特色をプロセスカラーに変換することによ
り調整できます(詳しくは、スポットカラーのプロセスカラーへの分解について
を参照してください)。
カラー警告の表示
出力の問題は、使用する印刷機で文書のカラーを再現できない場合や、誤って文
字にリッチブラックを使用した場合に発生します。PDF 文書をハイエンド出力に
送る前にこのようなカラー上の問題を診断するには、出力プレビューダイアログ
ボックスの各種カラー警告を使用します。警告の原因となった領域のピクセル
が、警告カラーで表示されます。警告カラーは警告の種類の横にあるサンプル
ボックスのカラーで識別します。警告カラーを変更するには、サンプルボックス
のカラーピッカーを使用します。
モニタにカラー警告のプレビューを表示して、次の項目をチェックできます。
●
●
「オーバープリントを表示」は、色分解された出力でブレンド、透明度および
オーバープリントがどう表示されるかを示します。また、詳細設定ダイアログ
ボックスの出力パネルで「オーバープリントをシミュレート」を選択して、コン
ポジット印刷デバイスに出力したときのオーバープリントの効果を確認すること
もできます。これは色分解の校正に役立ちます。
「リッチブラック」は、リッチブラックとして印刷される領域を示します。リッ
チブラックは、プロセスカラーのブラック(K)にカラーインキを混合して不透
明度を上げたものです。リッチブラックオブジェクトは下のカラーを抜きに設定
し、背景にあるオブジェクトが透けて見えないようにします。このオプション
は、通常、大きな黒い表示にのみ適しています。
カラー警告を表示するように設定された出力プレビューダイアログボックス
カラー警告を表示するには:
1. 出力プレビューダイアログボックスで、シミュレーションプロファイルポップ
アップメニューから目的の出力デバイスを示すプロファイルを選択します。
2. 「プレビュー」で「カラー警告」を選択します。
3. 「オーバープリントを表示」または「リッチブラック」を選択して、開いている
PDF ページのカラーに関する問題をハイライト表示します。
カラーのソフト校正
従来どおりの出版ワークフローでは、文書のカラーの見え方を確認するために、
文書を実際に印刷(校正刷り)する必要があります。カラーマネジメントが行わ
れているワークフローでは、カラープロファイルの精度を使用することにより、
文書をモニタ上で直接ソフト校正できます。つまり、文書のカラーを特定の出力
デバイスで再現したときにどう見えるかをモニタ画面で確認できます。
ソフト校正の信頼性は、お使いのモニタ、モニタのプロファイル、作業環境の照
明に強く影響されることに注意してください(詳しくは、表示環境の作成および
ICC モニタプロファイルの作成を参照してください)。
ソフト校正を表示するには:
出力プレビューダイアログボックスで、シミュレートする校正プロファイルス
ペースを選択します。
●
●
●
特定出力デバイスのカラープロファイル:「なし」は、別の校正ファイルをシ
ミュレートしない、黒インキまたは紙色のシミュレートの校正用です。カスタム
校正の設定を文書のデフォルト校正の設定にする場合は、すべての文書ウィンド
ウを閉じてから「出力プレビュー」を選択します。
「黒インキのシミュレート」:校正プロファイルで定義された実際の動的範囲を
モニタスペースでプレビューする場合に選択します。このオプションは、すべて
のプロファイルで使用できるとは限りません。
「紙色のシミュレート」:校正プロファイルで定義された印刷メディアで発生し
た、特定の白いシェードをモニタスペースでプレビューする場合に選択します。
このオプションをオンにすると、「黒インキ」オプションが自動的に選択されま
す。このオプションは、すべてのプロファイルで使用できるとは限りません。
色を置換
PDF 文書がハイエンド出力デバイスに出力される場合、またはプリプレスワーク
フローに組み込まれる場合は、文書のカラーオブジェクトを CMYK または別の
カラースペースに置換できます。Acrobat は、PDF 文書にあるオブジェクトの
ソースカラースペースを使用して、カラー変換の必要性の有無とカラー変換の種
類(RGB から CMYK など)を判断します。埋め込みカラープロファイルのある
オブジェクトが PDF ファイルに含まれる場合、デフォルトのカラースペースで
はなく、その埋め込みプロファイルを使用してカラーが管理されます。カラー変
換は、単一のページについても、文書全体についても実行できます。
色を置換ダイアログボックスA. 文書の色の一覧 B.変換後のカラースペースのカラープ
ロファイル
関連項目:
カラープロファイルの埋め込みについて
カラープロファイルの出力インテントとしての埋め込みについて
埋め込みカラープロファイルの削除について
変換先カラースペースへの色の置換
カラープロファイルの埋め込みについて
文書のカラースペースの特性を記述したプロファイルを埋め込むことができま
す。Acrobat は、色を置換ダイアログボックスの「変換後のカラースペース」の
指定内容に従って、PDF 文書の選択したカラースペースに適切なプロファイルを
添付します。例えば、グレースケールオブジェクトを 1 つ、RGB オブジェクト
を 2 つ、CMYK オブジェクトを 2 つ含む文書があるとします。この場合、各カ
ラースペースでカラーを調整するための個別のカラーファイルを埋め込み、合計
3 つのプロファイルを埋め込むように指定できます。この機能は、RIP が PDF
ファイルのカラー管理を実行する場合、または PDF ファイルを他のユーザと共
有する場合に便利です。
カラープロファイルの出力インテントとしての埋め込みについ
て
出力インテントによって、PDF 文書のカラー特性を、文書を印刷物として作成す
る出力デバイスやプロダクション環境に一致させることができます。出力インテ
ントには、使用可能な出力デバイスまたはプロダクション条件のカラー再現特性
が記述されています。文書のカラースペースは、変換後のプロファイルのカラー
モデルに応じて、DeviceGray、DeviceRGB または DeviceCMYK になります。
既存の出力インテントは、変換後のプロファイルに変更されます。
埋め込みカラープロファイルの削除について
埋め込んだプロファイルを一括して削除したり、削除して仕様に合う新しいプロ
ファイルを添付したりできます。埋め込みの削除は、PDF ファイルにカラープロ
ファイルが埋め込まれている場合で、その CMYK およびグレースケールカラー
値をそのまま維持する場合に便利です。
変換先カラースペースへの色の置換
「色を置換」コマンドを選択すると、選択したカラースペースに応じて、ソース
のカラースペースのカラー値がそのまま維持されるか、変換されるか、または指
定した変換後のカラースペースにマッピングされます。操作は次のように行いま
す。
●
●
●
タグなし RGB データ(DeviceRGB)のオブジェクトは、作業用 RGB プロファ
イルから変換後のカラースペースの CMYK 色域に変更されます。タグなし
CMYK(DeviceCMYK)およびグレースケール(DeviceGray)値も同様に処理
されます。
デバイス依存カラースペースのオブジェクト(CalGray、CalRGB または CIE
L*a*b)は、そのまま維持するか変換できます。変換された場合は、デバイス依存
オブジェクトの埋め込みプロファイル情報が使用されます。
特色(色分解、DeviceN および NChannel カラースペースなど)が設定されて
いるオブジェクトは、そのまま維持、変換、または文書内の他のインキへのマッ
ピングが可能です。また、変換後のカラースペースのプロセスカラーモデルが
CMYK の場合、特色を CMYK プロセスカラーにマッピングすることもできま
す。他のインキにマッピングされた特色は、出力プレビューダイアログボックス
でプレビューできます(詳しくは、出力のプレビューを参照してください)。
色を置換ダイアログボックスを開くには:
ツール/印刷工程/色を置換を選択するか、印刷工程ツールバーで色を置換ツー
ル
を選択します。
文書の色を別のカラースペースに変換するには:
1. 色を置換ダイアログボックスで、文書に使用されているカラースペースおよび色
材の一覧からオプションを選択します。
現在アクションが選択されているカラースペース
2. 「アクション」で、次のいずれかのオプションを選択します。
●
「保持」を選択すると、文書を出力しても、オブジェクトは選択したカラース
ペースで維持されます。
●
「変換」を選択すると、変換後のカラースペースプロファイルを使用して、カ
ラーオブジェクトを出力デバイス用の共通の ICC プロファイルに変換します。
●
「キャリブレーションの解除」を選択すると、埋め込みプロファイルが指定した
カラースペースのカラーオブジェクトから削除されます。
注意:特色は、エイリアスと呼ばれる別のインキを使用して変換後のカラース
ペースにマッピングできます。
3. カラーの変換後のカラースペースを指定します。変換後のプロファイルによっ
て、変換後のカラースペースに対応するターゲット出力デバイスが定義されま
す。
4. 変換するページを指定します。
5. 変換オプションを選択します。
●
「プロファイルをソースのカラースペースとして埋め込む」は、すべての画像
に、プロファイルメニューで選択された変換後のプロファイルのタグを付けま
す。
●
「プロファイルを出力インテントとして埋め込む」は、変換後のプロファイルを
出力インテントとして使用します。
●
「プロファイルを埋め込まない」は、オブジェクトにプロファイルのタグを付け
ません。
●
「黒のオブジェクトを維持」は、CMYK、RGB またはグレーで描かれたオブジェ
クトのカラー値を変換時もそのまま維持します。このオプションでは、CMYK に
変換しても RGB 黒のテキストはリッチブラックに変換されません。
「インキ」の使用
「インキ」は、現在の PDF 文書が開いている間のインキの取り扱い方法を変更
します。「インキ」の設定は、出力プレビューでのインキの表示方法、色分解を
生成したときのインキの印刷方法に影響します。
「インキ」オプションは、特に印刷・出力会社にとって便利なオプションです。
●
●
●
プロセスジョブに特色が含まれる場合、印刷・出力会社では文書を開いて、その
特色インキを同等の CMYK プロセスカラーにマッピングし直すことができま
す。
類似する 2 色の特色が文書内にあり、1 色しか必要とされない場合、印刷・出力
会社は別の特色またはプロセスカラーのエイリアスを作成します。インキエイリ
アスの効果は、印刷後の出力で確認できます。他の特色またはプロセスカラーで
エイリアスを作成した特色は、出力プレビューダイアログボックスで開いた文書
にはすぐに反映されます。プロセスカラーでエイリアスを作成した特色は、文書
ではプロセスカラーとして表示されます。
トラッピングのワークフローで、トラッピング情報をインキの版に関連付けるこ
とができます。例えば、トラッピング発生のタイミングを制御するインキ濃度、
正しいインキの数と順序を設定します(トラッピングオプションの使用について
詳しくは、インキの ND 値の調整およびトラッピングの順序の指定を参照してく
ださい)。
インキA. プロセスインキ B. 特色インキ C.エイリアスを作成した特色インキ
「インキ」を表示するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
●
●
ツール/印刷工程/インキを選択します。
印刷工程ツールバーで、インキツール
を選択します。
ツール/印刷工程/出力プレビューを選択し、「インキ」ボタンをクリックしま
す。
ファイル/印刷を選択し、「詳細設定」をクリックします。詳細設定ダイアログ
ボックスのカラーパネルで、次のいずれかの操作を行います。
ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択し、ファイルの種類で「PostScript」または
「Encapsulated PostScript」を選択します。「設定」をクリックし、「インキ」
をクリックします。
すべての特色をプロセスカラーに変換するには:
「インキ」で、「すべてのスポットカラーをプロセスカラーに変換」をクリック
します。インキの一覧でカラーの左にあるアイコンが、CMYK カラーモードに変
わります。「OK」をクリックすると、それまでに設定したインキエイリアスはす
べて破棄されます。
特色を復元するには、「すべてのスポットカラーをプロセスカラーに変換」をオ
フにします。
注意:同等のプロセスカラーが元の特色と正確に一致しない場合もあります。そ
の場合、文書のオーバープリント設定やトラッピング設定に影響があります。
個々の特色をプロセスカラーに変換するには:
「インキ」で、特色またはエイリアスを作成した特色の左にあるインキの種類の
アイコンをクリックします。4 色プロセスのアイコンが表示されます。
インキエイリアスを作成するには:
1. 「インキ」で、エイリアスを作成する特色インキを選択します。
2. 「インキエイリアス」で、オプションを選択します。選択内容に応じて、インキ
の種類のアイコンとインキの説明が変更されます。
注意:「インキ」にはファイル内のすべてのインキが一覧表示されるので、ある
ページに存在するインキに対して、別のページに存在するインキのエイリアスを
作成してしまうことがあります。この場合、そのページの分版を印刷してもエイ
リアスされたインキは印刷されません。このようなインキの問題がないか、分版
をプレビューして確認してください(詳しくは、色分解のプレビューを参照して
ください)。
トンボの埋め込み
印刷工程のために文書を準備する場合、印刷・出力会社で色分解フィルムの位置
を合わせることができるように、多数のトンボ類が必要です。トンボ類は、校正
を生成したり、適正な補正とインキ密度を設定するためにフィルムを測定した
り、所定のサイズにフィルムを裁断するときなどに使用されます。トンボ類は、
仕上がりサイズや裁ち落としサイズなど、PDF がサポートする文書領域の境界線
を示します。
印刷時に一時的にトンボ類を追加するには、詳細設定ダイアログボックスの「ト
ンボと裁ち落とし」を使用します。また、ファイル(レイヤーの場合もあり)に
トンボ類を埋め込むには、トンボを追加ダイアログボックスを使用します。印刷
出力へのトンボの追加について詳しくは、トンボと裁ち落としの指定を参照して
ください。
注意:InDesign CS で作成された PDF ファイルでは、トンボ類を独立したレイ
ヤーとして、またはページ内に含むことができます。Acrobat では、別のレイ
ヤーとして書き出された場合のみトンボ類を検出します。トンボ類は、Acrobat
の「レイヤー」タブで表示できます。レイヤーとして書き出された場合、
Acrobat の「トンボを追加」機能でトンボを作成すると、InDesign のトンボが
Acrobat のトンボに変更されます。トンボ類がレイヤーに存在しない場合、
Acrobat のトンボが InDesign のトンボの上に重なり、両方のトンボの位置が合
わない場合があります。
ファイルにトンボを埋め込むには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
ツール/印刷工程/トンボを追加を選択します。
●
印刷工程ツールバーで、トンボを追加ツール
を選択します。
2. トンボを追加するページを指定します。
3. 次のオプションを使用して、トンボと設定を指定します。
すべてのマーク
すべてのマークを一度に設定します。
コーナートンボ(内)
仕上がりの境界線を示すために、仕上がりサイズの各コーナーにトンボが付けら
れます。
コーナートンボ(外)
裁ち落としの境界線を示すために、裁ち落としサイズの各コーナーにトンボが付
けられます。裁ち落としとは、仕上がりサイズの外側に余分に取られる画像用の
はみ出し(塗り足し)領域です。
センタートンボ
色分解をしたフィルムを揃えるために、仕上がりサイズの外にレジストレーショ
ンマーク(見当トンボ)が付けられます。
カラーバー
特色またはプロセスカラーを表す小さな四角形が印刷されます。プロセスカラー
に変換された特色は、プロセスカラーで表現されます。これらのマークは、サー
ビスプロバイダが印刷機のインキ密度を調整するときに使用します。
ページ情報
仕上がり領域の外側にページ情報が印刷されます。ページ情報には、ファイル
名、ページ番号、現在の日付と時刻および色分解名が含まれます。
スタイル
トンボの外観を選択できます。デフォルトの InDesign CS のトンボを選択する
か、または一覧に表示された他のアプリケーションのトンボを選択できます。
線幅
コーナートンボ(内)、コーナートンボ(外)およびセンタートンボの線の幅を
指定します。
トンボをレイヤーに埋め込む
レイヤーにトンボの内容を追加します。レイヤーは、「レイヤー」タブで表示と
非表示を切り替えることができます。レイヤーをサポートしていないワークフ
ローで作業する場合は、このオプションをオフにし、ページの内容にトンボを追
加します。
トリミングサイズが小さすぎる場合に警告を表示
既存のトリミングサイズが小さすぎて追加したトンボが入らない場合に、警告
メッセージを表示します。トリミングサイズを拡大するには、印刷工程ツール
バーのページのトリミングツール
を使用します。
ページの余白およびページサイズの調整
ページのトリミングツールを使用して、メディアサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落とし
サイズおよびアートサイズなど、PDF がサポートする文書領域の余白を調整できま
す。この機能は、トンボを追加ツールを使用して追加したトンボが、トリミングサイズ
が小さすぎてクリップされる場合に役立ちます。印刷・出力会社でも、このツールを使
用して面付け用のページサイズを拡大できます。
各領域に設定した余白はそのままで、領域を切り替えることができます。個別の領域に
ついてサイズを調整すると、ページのトリミングダイアログボックスのプレビューに、
新しい設定を反映したプレビューが再描画されます。例えば、トリミングサイズやメ
ディアサイズを拡大した場合、プレビューではページの内容が縮小され、商用印刷機で
どのように印刷されるかがシミュレートされます。
注意:トリミングサイズを拡大すると、それに応じてメディアサイズも調整されます。
ページのトリミングダイアログボックス
関連項目:
文書領域について
文書領域の作成と修正
文書領域について
Acrobat を使用して、PDF ページにいくつかの長方形の領域(サイズ)を定義し
たり、領域が Adobe InDesign など PDF 1.3 技術を使用する別のアプリケーショ
ンで作成された PDF 文書に定義された場合に領域をプレビューしたりできます。
これらの文書領域は、Acrobat の文書ウィンドウのページ、またはページのトリ
ミングダイアログボックスの右側にあるページプレビューで表示できます。
文書領域を表示するには、ページ表示の環境設定で「アートサイズ、仕上がりサ
イズ、裁ち落としサイズを表示」を選択します。裁ち落としサイズ、仕上がりサ
イズ、アートサイズはページのプレビューにデフォルトカラーを使用して表示さ
れます。カラーは、ページ表示の環境設定で変更できます。ただし、領域のカ
ラーが PDF 文書と共に保存されている場合は、文書を開くと保存されているカ
ラーが使用されます。
PDF 1.3 以降の文書では、次の種類の文書領域を含めることができます。
●
●
●
●
メディアサイズ(ページサイズ)。裁ち落とされるオブジェクトやはみ出してし
まうオブジェクトなども含め、ページ上に表示されるすべてのオブジェクトが含
まれます。Acrobat では、メディアサイズ外のオブジェクトは PDF 作成時に除外
されます。
裁ち落としサイズ。仕上がりサイズよりもひとまわり大きい領域のことで、この
領域の境界線より外にある内容はすべてクリップされます。裁ち落としが必要な
文書には、裁ち落としサイズも必要です。裁ち落としサイズは、メディアサイズ
より小さくする必要がありますが、トリミングサイズと同じまたはトリミングサ
イズより大きいサイズにすることは可能です。トンボ類は、裁ち落とし領域およ
びその外側に表示されます。
仕上がりサイズ。印刷およびトリミング後の最終的な文書のサイズを示します。
商業印刷用の文書には、仕上がりサイズが必要です。仕上がりサイズは、メディ
アサイズより小さくする必要がありますが、裁ち落としサイズと同じまたは裁ち
落としサイズより大きいサイズにすることは可能です。
アートサイズ。ページレイアウトプログラムなどのアプリケーションに配置可能
なアートワーク(例えばクリップアートなど)として定義した領域です。アート
サイズは、裁ち落としサイズよりも小さい必要があります。仕上がりサイズと
アートサイズは同じサイズになることがあります。
PDF の文書領域A. メディアサイズ B.裁ち落としサイズ C.仕上がりサイズ D.アートサ
イズ
文書領域の作成と修正
元の PDF 文書が仕上がりサイズ、裁ち落としサイズまたはアートサイズなしで
作成されている場合は、ページのトリミングダイアログボックスを使用して
PDF 文書にこれらのサイズを定義できます。
ページのトリミングダイアログボックスを表示するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
ツール/印刷工程/ページのトリミングを選択します。
印刷工程ツールバーで、ページのトリミングツール
を選択します。
ツール/高度な編集/トリミングツールを選択します。
文書領域の余白の調整方法、またはページサイズ(メディアサイズ)の変更方法
については、ページのトリミングを参照してください。
ヘアラインを修正
ヘアラインと呼ばれる非常に細いラインは、商用印刷では問題を起こしがちで
す。PDF 文書の太さのままにすると、最終的な印刷出力では見えなくなる可能性
があります。ヘアラインを修正ツールを使用すると、そのようなヘアラインの多
くを発見して太いラインに変更できます。
ヘアラインを修正ツールでは、Type3 フォントおよび PostScript パターンのヘ
アラインを置き換えることもできます。しかし、フォント特性やパターンは同じ
文書のさまざまな場所で使用されるので、線幅を変更すると予想外の結果になる
ことがあります。例えば、同じ Type 3 の文字が異なる縮尺(倍率)で使用され
る場合もあります。「ヘアラインを修正」のオプションを選択した場合の結果を
よく検討し、必要に応じて選択内容を調整してください。
ヘアラインを修正するには:
1. ツール/印刷工程/ヘアラインを修正を選択するか、印刷工程ツールバーで、ヘ
アラインを修正ツール
を選択します。
2. ヘアラインの幅と置き換える幅の値を入力します。三角矢印ボタンをクリックし
て、幅を増減します。Shift キーを押しながら三角矢印ボタンをクリックすると、
ヘアラインの幅を大きい単位で変更できます。
三角矢印ボタンによるヘアラインの幅の調整
3. 「単位」では、測定単位を選択します。
4. 「Type3 フォントを含める」または「パターンを含める」を選択すると、Type
3 文字のヘアラインまたはパターンを、他のヘアラインと同じ置き換え幅で置き
換えます。
5. チェックするページを指定します。
透明部分の分割・統合のプレビューおよび適用
分割・統合のプレビューウィンドウのプレビューオプションを使用して、PDF 文書の透明
なオブジェクトと、透明部分の分割・統合によって影響を受けないオブジェクトを検出で
きます。透明なコンテンツは赤くハイライト表示され、その他のアートワークはグレース
ケールで表示されます。この情報を使用して、文書に設定を適用する前に分割・統合のオ
プションを調整できます。
分割・統合のプレビューダイアログボックスでは、分割・統合の設定および現在の PDF ページの
プレビューが表示されます。
透明部分の分割・統合をプレビューするには:
1. ツール/印刷工程/透明部分の分割・統合を選択します。
2. プレビューを拡大するには、プレビュー領域をクリックします。プレビューをパンするに
は、スペースバーを押しながらドラッグします。元の設定に戻すには、「更新」をクリッ
クします。
3. 「ハイライト表示」で、オプションを選択します。使用できるオプションは、アートワー
クの内容によって異なります。
●
「ラスタライズされた複雑な領域」を選択すると、ラスタライズされる領域がプレビュー
されます(ラスタライズ / ベクトルスライダの設定値によって結果が左右されます)。プ
レビュー領域の境界線部分では、ステッチングの問題が発生することがあります(プリン
タドライバの設定やラスタライズの解像度に依存します)。「複雑な領域をクリップ」を
選択すると、ステッチングの問題を最小限に抑えることができます。
●
「透明オブジェクト」を選択すると、透明オブジェクト、描画モードを使用したオブジェ
クト、および不透明度マスクなど、透明部分のソースとなるオブジェクトがプレビューさ
れます。さらに、スタイルや効果にも透明部分が含まれることがあります。また、オー
バープリントオブジェクトが透明部分に重なっていたり、オーバープリントを分割・統合
する必要がある場合、オーバープリントオブジェクトが透明部分のソースとして扱われる
ことがあります。
●
「影響を受けるすべてのオブジェクト」を選択すると、透明オブジェクトや透明オブジェ
クトが重なっているオブジェクトなど、透明部分に含まれるすべてのオブジェクトがプレ
ビューされます。プレビューされたオブジェクトは分割・統合処理の影響を受けて、線や
パターンが拡張されたり、部分的にラスタライズされることなどがあります。
●
「拡張されたパターン」を選択すると、透明部分として拡張されるすべてのパターンがプ
レビューされます。
●
「アウトライン化された線」を選択すると、透明部分に重なっていたり、「すべての線を
アウトラインに変換」が選択されているためにアウトライン化されるすべての線が表示さ
れます。
4. ラスタライズとベクトルのバランススライダをドラッグするか値を入力して、アートワー
クの複雑な領域におけるラスタライズの度合いを指定します。
5. 複雑なラインアートとテキスト、グラデーションとメッシュをラスタライズする際のラス
タライズの解像度を指定します。
6. 分割・統合のオプションを選択します(詳しくは、透明部分の分割・統合のオプションを
参照してください)。
7. 「更新」をクリックすると、いつでも設定内容に基づいて新しいバージョンをプレビュー
できます。
PDF 文書に分割・統合の設定を適用するには:
1. 分割・統合のプレビューダイアログボックスで、分割・統合の設定を指定します。
2. 次のいずれかを選択し、設定の対象とするページを選択します。
●
「文書内のすべてのページ」を選択すると、文書内のすべてのページに設定が適用されま
す。
●
「現在のページ」を選択すると、現在表示されているページに設定が適用されます。
●
「ページの範囲」を選択し、「開始ページ」と「終了ページ」を設定すると、指定した
ページ範囲に設定が適用されます。ページ番号は 1 から始まります。
3. 「適用」をクリックします。この操作は元に戻せません。
関連項目:
透明部分の分割・統合のオプション
透明部分の分割・統合のオプション
分割・統合のプレビューウィンドウ、PDF の最適化または詳細設定ダイアログ
ボックスで、次のオプションを設定できます。
ラスタライズとベクトルのバランス
スライダを使用して、維持されるベクトル情報の割合を設定します。大きな値を
設定すると、より多くのベクトルオブジェクトが維持され、小さい値を設定する
と、より多くのベクトルオブジェクトがラスタライズされます。中間値を設定す
ると、ベクトル形式の単純な領域が維持され、複雑な領域はラスタライズされま
す。
ラインアートとテキストの解像度
画像、ベクトルアートワーク、テキスト、グラデーションなどのすべてのオブ
ジェクトを、72 から 2400 ppi までの指定した解像度でラスタライズします。
グラデーションとメッシュの解像度
分割・統合の結果としてラスタライズされたグラデーションとメッシュの解像度
を指定します。指定できる範囲は、72 から 2400 ppi までです。大きな値を設定
するとファイルの処理速度が低下しますが、明らかな品質向上効果があるとは限
りません。
すべてのテキストをアウトラインに変換
アートワークのすべてのテキストの幅が一定になるようにします。ただし、この
オプションを選択すると、小さいフォントが極端に太く見えることがあります
(特に低解像度の印刷システムを使用して印刷する場合)。また、小さいフォン
トが読みにくくなったり、分割・統合のパフォーマンスが著しく低下する可能性
があります。
すべての線をアウトラインに変換
アートワークのすべての線の幅が一定になるようにします。ただし、このオプ
ションを選択すると、細い線が太く見えることがあります(特に低解像度の印刷
システムを使用して印刷する場合)。また、線の外観が変化したり、分割・統合
のパフォーマンスが著しく低下する可能性があります。
複雑な領域をクリップ
ベクトルのアートワークとラスタライズされたアートワークの境界をオブジェク
トのパスに合わせます。このオプションを選択することで、ベクトルオブジェク
トの一部だけがラスタライズされた場合(ラスタライズ / ベクトルスライダの設
定値によってラスタライズされる度合いは変化します)に発生するステッチング
を抑えることができます。ただし、クリッピングパスが非常に複雑になるために
計算に大幅な時間がかかったり、印刷時にエラーが発生する可能性があります。
オーバープリントを保持
透明アートワークのカラーを背景色とブレンドして、オーバープリント効果を作
成します。
Adobe PDF 文書のプリフライト
プリフライトについて
文書の検査
プリフライト結果の使用
プリフライトプロファイルについて
既存のプリフライトプロファイルの編集
プリフライトプロファイルの作成および修正用の高度なツール
プリフライトプロファイルの取り込みまたは書き出し
PDF/X 互換ファイルの作成と検証
Adobe PDF ファイルの自動検査
プリフライトの環境設定
プリフライトについて
作成した Adobe PDF 文書に、指定した以外の機能、フォント、書式設定が含ま
れていないことを確認するには、プリフライトツールを使用して文書の内容を検
査します。プリフライトとは、PDF 文書の内容を分析して、印刷工程やその他の
条件に対する妥当性を検査する機能です(文書の修正は行われません)。プリフ
ライトは、印刷に影響を与える問題を識別するのに最もよく使用されますが、画
像の透明度や解像度、PDF バージョンの互換性などさまざまな要素の情報を識別
する場合にも役立ちます。
プリフライトの使用または PDF 文書の出力の前に、PDF 文書が次の標準的な出
力基準を満たしているかを確認してください。
●
Acrobat Distiller、Adobe InDesign、または Adobe Illustrator で作成した
PDF 文書が、Distiller や InDesign の定義済み PDF 設定や印刷・出力会社が提
供する設定を使用して印刷またはプリプレス用に最適化されていること。
使用された PDF 設定(ジョブオプション)は、プリフライトを使用して確認で
きます(詳しくは、デフォルトの Adobe PDF 設定ファイルの使用または
Adobe InDesign および Adobe Illustrator のユーザガイドで PDF 文書作成の章
を参照してください)。
●
4 色のプロセスカラーの場合、CMYK または DeviceN(ダブルトーンやマルチ
トーンなどを表現するための Adobe PostScript 3 カラースペース)を使用して
いること。
PDF/X では、文書内で CMYK およびスポットカラー(特色)以外の色を使用で
きません。
●
文書作成アプリケーションを使用してすべてのフォントが埋め込まれていること
(詳しくは、フォントへのアクセスとフォントの埋め込みを参照してくださ
い)。フォントを埋め込むことにより、代替フォントではなく元のフォントの外
観を保ったままテキストを出力することができます。
文書の検査
Acrobat Professional のプリフライト機能では、文書の内容を分析し、その結果
をプリフライトプロファイルと呼ばれるユーザ定義の値のセットと比較します。
選択されたプロファイル内で、文書のプロパティとパラメータとの間に競合が発
生した場合、プリフライトダイアログボックスおよびオプションのレポートに結
果が一覧表示されます。
プロファイルは既存のものを変更することも、独自に作成することもできます
(詳しくは、プリフライトプロファイルについてを参照してください)。
プリフライトダイアログボックスA. コマンド B.プリフライトプロファイル C. プロファ
イル説明 D.検査対象のページ範囲 E.PDF/X ステータス
プリフライトの検査を実行するには:
1. 開いている文書で、次のいずれかの操作を行います。
●
ツール/印刷工程/プリフライトを選択します。
●
印刷工程ツールバーで、プリフライトツール
を選択します。
●
アドバンスト/プリフライトを選択します。
2. 一覧からプロファイルを選択します。
3. 必要に応じて、検査対象のページ範囲を指定します。
4. 「実行」をクリックするか、オプションメニューから「プリフライトプロファイ
ルを実行」を選択します。
一覧内のプロファイルをダブルクリックしてプリフライト検査を実行する
こともできます。
検査の結果は、プリフライトダイアログボックスに表示されます(詳しくは、プ
リフライト結果の使用を参照してください)。
プリフライト結果の使用
プリフライトの検査結果は、一覧または注釈として表示するか、プリフライトダ
イアログボックスで個別に確認することができます。「結果」の一覧には、問題
点が重要度の順に(最初にすべてのエラー、次に警告、その他というように)表
示されます。選択したプリフライトプロファイルに基づいて、適合しなかった各
規則の横に警告アイコンが表示されます(詳しくは、プリフライト警告について
を参照してください)。
問題のあるオブジェクトを示すプリフライトダイアログボックス
関連項目:
内容の問題点の一覧表示
内容の問題点の別ウィンドウ表示
リソースおよび一般的な情報の表示
注釈による結果の表示
レポートの作成
内容の問題点の一覧表示
プリフライトダイアログボックスには、選択したプロファイルの規則によってフ
ラグの付けられた問題が一覧表示されます。PDF 文書には、ファイルサイズ、文
書の最終修正日、ページ番号やページサイズ、注釈、フォームフィールド、トン
ボ、テキスト、画像など、さまざまな種類のオブジェクトが含まれています。プ
リフライトダイアログボックスの上部に赤色の X が表示された場合は、問題が
あったことを示します。緑色のチェックマークが表示された場合は、問題がな
かったことを示します。
注意:問題を修正するには、作成元のアプリケーションまたは Acrobat Distiller
を使用する必要があります。
文書の内容の問題点を表示するには:
1. プリフライト検査を実行します(詳しくは、文書の検査を参照してください)。
2. プロファイルで識別された問題の横のプラス記号(+)をクリックすると、問題
のオブジェクトに関する詳細を確認できます。このとき最初のいくつかの問題だ
けが表示されますが、それ以上の問題がある場合は、プリフライト環境設定に
従って追加の結果を一覧表示することもできます(詳しくは、プリフライトの環
境設定を参照してください)。
3. 項目をダブルクリックすると、PDF の該当するページ上で問題のオブジェクトを
確認できます。問題の所在がわかりやすいように、該当するオブジェクトのアウ
トラインが赤い点線で示されます。この機能は、文書内の複数個所に同じ項目
(例えばフォントなど)が存在する場合に便利です。場合によっては、オブジェ
クトの属性(カラースペースなど)が問題の項目となることもあります。そのよ
うな場合は、問題のある属性が使用されているオブジェクトをプリフライトで特
定できます。
PDF ページ上の問題のオブジェクト
最新の検査結果を表示するには:
プリフライトダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
●
ダイアログボックスの上部にある「結果」ボタンをクリックします。
オプションメニューから「最新の結果を表示」を選択します。
内容の問題点の別ウィンドウ表示
スナップビューを使用すると、オブジェクトが複雑に重なり合っている場合で
も、問題の項目だけを簡単に特定できます。文書情報フィールドやページラベル
など一部の項目は、表示できません。
内容の問題点を別のウィンドウに表示するには:
1. 規則の横のプラス記号(+)をクリックして、検査中に発見された問題のオブ
ジェクトを表示します。
2. 問題のオブジェクトを一覧から選択します。
3. 「選択したページエレメントをスナップビューで表示」を選択します。
4. プリフライト : スナップビューウィンドウで、「背景色」からオプションを選択
します。ここで選択した色がスナップビューの背景色として使用されます。
問題のオブジェクトのスナップビュー
リソースおよび一般的な情報の表示
プリフライトダイアログボックスの「概要」セクションには、カラースペース、
フォント、パターン、ハーフトーン設定、グラフィックの状態、使用されている
画像など、PDF 文書の特性が一覧表示されます(詳しくは、プロパティグループ
についてを参照してください)。PDF 変換元アプリケーション、作成日や最終修
正日など、分析した文書の一般的な情報も一覧表示されます。この文書情報に
は、印刷するように設定されたノート、フォーム、ハイパーテキストリンク、ま
たは他のベンダによる類似の項目が PDF ファイルに含まれているかどうかも示
されます。これらの項目を印刷しない場合は、作成元のアプリケーションまたは
Distiller で印刷条件を変更する必要があります。
文書に関する追加情報を表示するには:
1. 結果が表示されているプリフライトダイアログボックスで、「文書に関する詳細
情報を表示」を選択します。概要とプリフライト情報が表示されます(詳しく
は、リソースおよび一般的な情報の表示を参照してください)。
2. 概要とプリフライト情報の横のプラス記号(+)をクリックして、詳細を表示し
ます。
3. 「概要」セクションで、各プロパティの横のプラス記号(+)をクリックし、文
書のリソースを一覧表示します。
問題のオブジェクトとしてカラースペース、フォント、画像が検出された文書のリソー
ス
注釈による結果の表示
内容の問題点を PDF 文書に注釈として埋め込み、通常の PDF 注釈と同じように
表示できます。例えば、ナビゲーションパネルの「注釈」タブをクリックし、
個々の注釈(またはフィルタリングされた注釈)を一覧表示できます。「注釈」
タブで使用可能なコマンドについて詳しくは、注釈のリストの使用を参照してく
ださい。
結果を注釈として表示するには:
1. プリフライトダイアログボックスで「注釈」をクリックするか、オプションメ
ニューから「プリフライト結果を注釈として挿入」を選択します。問題の各オブ
ジェクトの周囲に黄色い点線のアウトラインが表示されます。
2. 問題点が多数ある場合は実行の確認を求められることがあります。その場合、注
釈を埋め込むには「埋め込み」をクリックします。
3. 注釈をクリックして、内容を表示します。
ノート注釈付きの PDF レポートの例
プリフライト注釈を削除するには:
プリフライトダイアログボックスで、オプションメニューから「プリフライト注
釈を削除」を選択します。
レポートの作成
プリフライト検査の結果は、さまざまな種類のレポートにまとめることができま
す。結果の形式として、テキストファイル、XML ファイルまたは単一の PDF
ファイルを指定できます。PDF レポートには、概要だけを含めることも、詳細情
報をさまざまな方法で提示することもできます。
PDF レポートでは、文書や問題のオブジェクトに関する情報がレイヤー内に含ま
れています。レイヤーの表示は、ナビゲーションパネルの「レイヤー」タブでオ
ンとオフを切り替えます。
問題のオブジェクトのレポートを作成するには:
1. プリフライトダイアログボックスで「レポート」をクリックするか、オプション
メニューから「レポートを作成」を選択します。
2. レポートの名前と保存場所を入力します。レポート名には、接尾辞「_report」が
自動的に追加されます。
3. レポートの種類を選択し、「保存」をクリックします。
●
「PDF レポート」を選択すると、問題の一覧が作成され、(オプションを選択し
た場合は)問題の各オブジェクトに透明マスクまたは注釈が付けられます。「詳
細」を選択すると、オブジェクトの位置など、問題の各オブジェクトに関する詳
細情報が出力されます。このオプションを選択しない場合は、レポートにはオブ
ジェクトの問題の一覧のみが含まれます。Photoshop マスクに似た色付きのマス
クをかけて問題の領域を目立たせるには、「問題点を透明マスクでハイライト」
を選択します。マスクの色は、プリフライト環境設定を使用して変更できます。
プリフライト結果を注釈として挿入するには、「問題点を注釈でハイライト」を
選択します。
●
「XML レポート」を選択すると、構造化形式(XML 形式)でレポートが作成さ
れます。この形式のレポートは、プリフライト結果を解釈して処理できるワーク
フローシステムで使用できます。詳しくは、印刷・出力会社に問い合わせてくだ
さい。
●
「テキストレポート」を選択すると、ASCII テキスト形式でレポートが作成され
ます。テキストの各行は、プリフライト : 結果ダイアログボックスの階層に合わ
せてインデントされます。このレポートはテキストエディタで開いて、参照また
は編集できます。
PDF レポートのレイヤーを表示または非表示にするには:
1. ナビゲーションパネルで、「レイヤー」タブをクリックして、ナビゲーションパ
ネルを開きます。
2. 「レイヤー」タブで、レイヤー名の左側にある四角形をクリックして、レイヤー
を表示または非表示にします。
プリフライトプロファイルについて
プリフライト検査が正常に行われるかどうかは、検査基準の定義に左右されま
す。検査基準は、プリフライトプロファイルと呼ばれるファイルにまとめられま
す。検査基準の値と、プリフライトで問題点を処理する方法は、プロファイルを
編集ダイアログボックスで指定できます。
関連項目:
プリフライトプロファイルについて
プリフライト警告について
プリフライトプロファイルについて
Acrobat には定義済みのプリフライトプロファイルがいくつか用意されており、
そのまま使用することも、変更してカスタムプロファイルを作成することもでき
ます。プロファイルを構成する規則はカテゴリ別に分類されています。1 つのカ
テゴリに属する各規則は、文書の特定のプロパティを制御します。
文書のどのようなプロパティをプリフライトプロファイルで分析するか(つま
り、どのようにパラメータを設定するか)を決定する際には、プロファイルを編
集ダイアログボックスで、選択した個々の規則について情報を確認するようお勧
めします。この情報は、ある規則に基づいて文書のプロパティを分析する際に使
用される条件を示します。
プリフライトプロファイルの構成要素について詳しくは、規則および条件につい
ておよびプロパティグループについてを参照してください。
プリフライト警告について
プリフライトでの検査時に問題点を扱う方法は、プロファイルに含まれる各要素
に対して指定します。これを行うには、プロファイルを編集ダイアログボックス
のポップアップメニューから選択するか、チェックボックスを切り替えて警告の
種類を設定します。警告のアイコンは、プリフライトダイアログボックスで「結
果」ボタンをクリックすると検査済みオブジェクトの横に表示されます。
プリフライト警告A. エラー B.警告 C.情報 D.アクティブでない
●
●
●
●
「エラー」を選択すると、該当する規則(または該当するカテゴリ内の任意の規
則)に対してエラーメッセージが生成されます。修正しないと PDF 文書をワー
クフローの次の段階に進めることができないような問題点に対して選択します。
「警告」を選択すると、該当する規則(または該当するカテゴリ内の任意の規
則)に対して警告メッセージが生成されます。最終出力の前に認識しておく必要
があり、場合によっては修正が必要となるような問題点に対して選択します。
「情報」を選択すると、該当する規則(または該当するカテゴリ内の任意の規
則)に対して単なる注意のメッセージが生成されます。最終出力の前に認識して
おく必要があるが修正の必要はない問題点に対して選択します。
「警告なし」を選択すると、該当する規則(または該当するカテゴリ内の任意の
規則)に対しては何のエラーメッセージも生成されません。PDF 文書の出力品質
に影響を与えない問題点に対して選択します。テキストボックスを使用可能にす
るには、状態を「警告なし」から他の状態に変更する必要があります。
既存のプリフライトプロファイルの編集
既存のプロファイルを編集し、編集済みのプロファイルを新しい名前で保存する
ことで、簡単に既存のプロファイルの修正や新しいプリフライトプロファイルの
作成ができます。プロファイルとそのコンポーネントに慣れたら、高度な方法を
使用して複数のプロファイルをすばやく修正できます(詳しくは、プリフライト
プロファイルの作成および修正用の高度なツールを参照してください)。
関連項目:
プリフライトプロファイル設定の指定
プリフライトプロファイルへのセキュリティの適用
プリフライトプロファイル設定の指定
プリフライトプロファイルを編集する前に、プロファイルのロックを解除する必
要があります(詳しくは、プリフライトプロファイルへのセキュリティの適用を
参照してください)。
使用可能なすべてのプリフライトプロファイルを表示するには:
プリフライトダイアログボックスの上部にある「プロファイル」ボタンをクリッ
クするか、オプションメニューから「プリフライトプロファイルを表示」を選択
します。この一覧には、定義済みのすべてのプロファイルおよび作成したカスタ
ムプロファイルが含まれます。
プロファイルを編集ダイアログボックスを開くには:
1. プリフライトダイアログボックスで、修正するプロファイルを選択します。
2. 「編集」をクリックするか、オプションメニューから「プリフライトプロファイ
ルを編集」を選択します。
ロックされたプリフライトプロファイルのロックを解除するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、左側の一覧からプロファイルを選択
します。
2. プロファイルを編集ダイアログボックスの下部にあるポップアップメニューから
「ロック解除」を選択します。
ロックされたプリフライトプロファイルのロックの解除
3. メッセージが表示されたら、正しいパスワードを入力して「OK」をクリックしま
す。ファイルのロックが解除されます。
一般的なプリフライトプロファイル設定を指定するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、左側の一覧からプロファイルを選択
します。
2. プロファイルの固有の名前を入力し、「用途」ボックスに説明を入力します。
3. 名前と電子メールアドレスを入力します。
4. そのプロファイルが一覧内で他のプロファイルより上に太字で表示されるように
するには、「よく使うプロファイル」を選択します。
5. プロファイルにパスワード保護を適用するには、「プロファイルをパスワードで
保護する」を選択し、ポップアップメニューから「ロック」を選択します。保護
しない場合は「ロック解除」を選択します。
プロファイルを編集ダイアログボックスに、分析される文書のプロパティが表示されま
す。
詳細なプリフライトプロファイル設定を指定するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、プロファイルを選択します。
2. プロファイルの横のプラス記号(+)をクリックして、そのプロファイルで使用
できるプロパティグループを表示します(詳しくは、プロパティグループについ
てを参照してください)。
3. グループを選択します。
4. 警告条件ポップアップメニューをクリックして、プリフライトでの検査時にその
問題点を扱う方法を指定します(詳しくは、プリフライト警告についてを参照し
てください)。
5. オプションを設定して、検査の条件を指定します。オプションは、選択したカテ
ゴリに応じて変わります。
6. 「OK」をクリックするか、ダイアログボックスを終了せずに変更をプロファイル
に保存する場合は「保存」をクリックします。
プリフライトプロファイルへのセキュリティの適用
プロファイルをロックし、パスワードを適用することで、プリフライトプロファ
イルが許可なく変更されるのを防止できます。このセキュリティは、プリフライ
トプロファイルを複数のユーザで共有する場合にも役立ちます。プリフライトプ
ロファイルのロックは、プロファイルを最初に作成する際にも、任意の保存時に
も適用できます。ロックされているプリフライトプロファイルを修正のために
ロック解除するには、パスワードが必要です。デフォルトでは、新規のプリフラ
イトプロファイルはロックされていません。
プリフライトプロファイルをロックするには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、プロファイルを選択します。
2. プロファイル設定を指定し、「プロファイルをパスワードで保護する」を選択し
ます。
3. 半角英大文字と小文字、数字および句読点を入力できます。確認のため、パス
ワードを次のボックスに再度入力します。
オプションが使用不可になり、プロファイルを編集ダイアログボックスの左下に
ある、ロック / ロック解除ポップアップメニューが「ロック」に変わります。
プリフライトプロファイルの作成および修正用の高度なツール
使用可能なすべてのプリフライトプロファイルを総合的に検査するには、詳細の
プロファイルを編集ダイアログボックスを使用できます。これは、プロファイル
を編集ダイアログボックスの拡張バージョンであり、プロファイルを一度に修正
するために使用します(詳しくは、既存のプリフライトプロファイルの編集を参
照してください)。プリフライトプロファイルには 1 つ以上の規則が含まれ、各
規則には PDF の内容を検証する 1 つ以上の条件のステートメントが含まれま
す。プリフライトでは、ある規則内のすべての条件にエラーがある場合にのみエ
ラーが表示されます。
規則や条件を追加、削除、または編集して、新しいプリフライトプロファイルを
定義したり、既存のプロファイルを修正したりできます。プロファイルの作成や
修正を行うときは、PDF の内容の検証に必要な規則だけを追加し、規則や条件を
できるだけ単純なものにしておくことをお勧めします。例えば、PDF/X 特有の条
件をチェックするために PDF/X プロファイルを使用し、その後、画像の解像度
など PDF/X 以外の条件をチェックする規則を追加します。
関連項目:
プロファイルを編集ダイアログボックスの使用
プリフライトプロファイル設定の表示
プリフライトプロファイルの修正
新しいプリフライトプロファイルの作成
プロファイルを編集ダイアログボックスの使用
プロファイルを編集ダイアログボックスの「プロファイル」一覧には、Acrobat
に含まれている定義済みのプロファイルおよび作成したカスタムプロファイルが
含まれています。各列の間の矢印キーを使用すると、規則や条件を列の間で移動
することができます。通常は右から左の順に作業を進め、まず規則に対して条件
を指定および追加してから、プロファイルに対して規則を指定および追加しま
す。列の下部のボタンを使用すると、複製、削除、作成などの基本的な編集機能
を実行できます。使用できるボタンは、プロファイル、規則、条件のいずれを修
正するかによって異なります。検索ボックスを使用するとプロファイルがハイラ
イトされます。
「プロファイル」列 A. 新規作成 B. 複製 C. 編集 D. 削除 E. 取り込み F. 書き出し G.
検索 H. 割り当て I.割り当て解除 J.説明
プリフライトプロファイル設定の表示
特定のプロファイルについて、実際に文書のどのプロパティが分析されるかを確
認するには、プロファイルを編集ダイアログボックスで、各規則および規則で使
用される各条件の説明を表示します。プロファイルを編集ダイアログボックスに
は、プロファイル、規則、および条件のすべてがそれぞれ別々の列に表示されま
す。現在のプロファイルはハイライト表示されます。
プロファイルの要約を作成するには:
プリフライトダイアログボックスでプロファイルを選択し、オプションメニュー
から「プロファイルの要約を作成」を選択します。
プロファイルの要約は PDF 文書です。
プロファイルの設定を表示するには:
1. 必要に応じて、プリフライトダイアログボックスの「プロファイル」ボタンをク
リックして、プロファイルを一覧表示します。
2. プロファイルを選択し、オプションメニューから「プリフライトプロファイルを
編集(詳細)」を選択します。
3. 「プロファイル」列で、プロファイルの横のプラス記号(+)をクリックして、
プロファイルで使用されている規則を一覧表示します。
4. 「プロファイル」列または「規則」列で、規則の横のプラス記号(+)をクリッ
クして、規則で使用されている条件を一覧表示します。
列内のプロファイル、規則または条件をすばやく検索するには:
列の上部にある検索ボックスに、項目名または名前の一部を入力します。該当す
る項目がハイライトされます。
プリフライトプロファイルの修正
Acrobat には定義済みのプリフライトプロファイルがいくつか用意されており、
そのまま使用することも、変更してカスタムプロファイルを作成することもでき
ます。既存のプロファイルの規則に異なる条件を追加することで、目的に合わせ
たプロファイルを作成することができます。例えば、既存の規則を使用すると、
完全に黒ではない(黒にシアン、マゼンタ、黄などの色が混ざっている)すべて
のテキストが検出されることがあります。これは小さい文字のテキストを印刷す
るときに問題になることがあるため、複数の色を使用していてテキストサイズが
12 ポイント以下のテキストオブジェクトにフラグが設定されるように、この規則
を修正することができます。
規則は他のプロファイルで再利用することができます。ただし、複数のプロファ
イルで使用される規則を修正すると、その規則を使用するすべてのプロファイル
も影響を受けることに注意してください。不必要な修正を行わないように、特定
のプロファイルで使用する規則の場合は名前を変更します。プリフライトプロ
ファイルを編集する前に、プロファイルのロックを解除する必要があります(詳
しくは、プリフライトプロファイルへのセキュリティの適用を参照してくださ
い)。
注意:PDF/X など、一部のプロファイルは修正できません。プロファイルを編集
ダイアログボックスの「プロファイル」列では、編集できないプロファイル名の
横にロックアイコン
が表示されます。
プリフライトプロファイルを修正するには:
1. プリフライトダイアログボックスでプロファイルを選択し、オプションメニュー
から「プリフライトプロファイルを編集(詳細)」を選択します。そのプロファ
イルが「プロファイル」列で選択されます。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
プロファイルの横のプラス記号(+)をクリックして規則を表示し、矢印キーを
使用して規則を移動します。追加できる規則の数に制限はありません。
●
規則の横のプラス記号(+)をクリックして条件を表示し、矢印キーを使用して
条件を移動します。
●
プロファイルを選択し、編集アイコン
をクリックするか、プロファイルをダ
ブルクリックし、名前、説明またはセキュリティの状態を変更します。
規則を修正するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスの「規則」列で、規則を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
プロファイルの規則の横のプラス記号(+)をクリックして条件を表示し、矢印
キーを使用して条件を移動します。
●
規則を選択し、編集アイコン
をクリックするか、規則をダブルクリックし、
名前、説明、およびオブジェクトのチェック場所を変更します。
3. (オプション)その規則に適合しないオブジェクトをプリフライト検査時にエ
ラーにしないようにする場合は、警告条件ポップアップメニューから「情報」を
選択します。
条件を修正するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスの「条件」列で、条件をダブルクリック
します。
2. 次のいずれかの操作を行い、「OK」をクリックします。
●
名前や説明を変更します。
●
「グループ」セクションで、条件を別のプロパティグループに割り当てます(詳
しくは、規則および条件についてを参照してください)。
●
「プロパティ」セクションで、ポップアップメニューから別の条件ステートメン
トを選択します。
●
プロパティの説明を編集します。
規則または条件が使用されている場所を表示するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
規則をダブルクリックし、規則を編集ダイアログボックスで「使用状況」をク
リックして、その規則を使用しているプロファイルを表示します。
条件をダブルクリックし、条件を編集ダイアログボックスで「使用状況」をク
リックします。
新しいプリフライトプロファイルの作成
カスタムのプリフライトプロファイルを独自に作成することができます。新しい
プロファイルを最初から作成する前に、同じような目的を持つ既存のプロファイ
ルがあれば内容を確認します。可能であれば、既存のプロファイルを複製して必
要な部分だけを変更します。
プリフライトプロファイルには、PDF の内容を検証する規則と条件が、少なくと
も 1 つずつ含まれている必要があります。規則を最初から作成する場合は、既存
の条件を使用するか、新しい条件を作成します。
プリフライトプロファイルを新規作成するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
新規作成アイコン
をクリックします。
●
既存のプロファイルをもとに新しいプロファイルを作成するには、プロファイル
または複製アイコン
をクリックします。
を選択し、編集アイコン
2. 新しいプロファイルダイアログボックス、またはプロファイルを編集ダイアログ
ボックスで、新しいプロファイルの名前と説明を入力します。他のオプションは
必要に応じて選択します。
3. プロファイルを編集ダイアログボックスの「プロファイル」列で、作成したプロ
ファイルを選択し、そのプロファイルの横のプラス記号(+)をクリックしま
す。
4. 「規則」列で適切な条件を持つ規則を選択し、割り当て矢印をクリックします。
5. 同じようにして必要な数の規則を追加します。
規則を新規作成するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
新規作成アイコン
をクリックします。
●
既存の規則をもとに新しい規則を作成するには、規則を選択し、編集アイコン
または複製アイコン
をクリックします。
2. 規則を編集 / 複製ダイアログボックスで、新しい規則の名前と説明を入力しま
す。他のオプションは必要に応じて選択します。
3. プロファイルを編集ダイアログボックスの「規則」列で、作成した規則を選択
し、その規則の横のプラス記号(+)をクリックします。
4. 「条件」列で適切な条件を選択し、割り当て矢印をクリックします。
5. 同じようにして必要な数の条件を追加します。
条件を新規作成するには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
新規作成アイコン
をクリックします。
●
既存の条件をもとに新しい条件を作成するには、条件を選択し、編集アイコン
または複製アイコン
をクリックします。
2. 条件を編集 / 複製ダイアログボックスで、新しい条件の名前と説明を入力しま
す。
3. 次のいずれかの操作を行い、「OK」をクリックします。
●
「グループ」で、条件を別のプロパティグループに割り当てます(詳しくは、規
則および条件についてを参照してください)。
●
「プロパティ」で、ポップアップメニューから別の条件ステートメントを選択し
ます。
●
「オペレータ」で、特定のオブジェクトに対して条件が True、False のいずれに
なるかを選択します。
プリフライトプロファイルの取り込みまたは書き出し
プリフライトプロファイルは他のユーザと共有することができます。例えば、印
刷・出力会社からプリフライトプロファイルを顧客に提供することで、そのプロ
ファイルで定義された検査を事前に行うことができ、問題が発生するのを防ぐこ
とができます。ワークグループの場合、グループ独自のプロファイルを作成して
おくと、Web 上へのアップロードまたは特殊プリンタでの印刷の前に文書を検査
したり、作業工程を確認するのに役立ちます。
プロファイルを交換するには、取り込みおよび書き出し用にパッケージを作成し
ます。パッケージには、選択したプロファイルに関連するすべての規則と条件が
含まれます。
プリフライトプロファイルを取り込むには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、プロファイルを選択し、取り込みア
をクリックします。
イコン
2. プリフライトのパッケージファイル(拡張子は .kfp)を指定して、「開く」をク
リックします。プリフライト : プロファイルダイアログボックスの一覧に、取り
込んだプロファイルが表示されます。
3. プロファイルがロックされている場合は、編集アイコン
をクリックし、ポッ
プアップメニューから「ロック解除」を選択します。
4. パスワードの入力を求められた場合は、パスワードを入力します。
取り込んだプロファイルは編集できます。
プリフライトプロファイルを書き出すには:
1. プロファイルを編集ダイアログボックスで、プロファイルを選択します。
2. プロファイルを書き出す前にロックするには、編集アイコン
をクリックし、
ポップアップメニューから「ロック」を選択します。また、「プロファイルをパ
スワードで保護する」を選択し、パスワードを入力することもできます。
3. 書き出しアイコン
をクリックします。
4. パッケージの名前と場所を指定して、「保存」をクリックします。
関連項目:
規則および条件について
プロパティグループについて
規則および条件について
1 つのプロファイルに属する各規則は、文書の特定のプロパティを制御します。
規則を構成するプロパティはカテゴリ別に分類されています(詳しくは、プロパ
ティグループについてを参照してください)。条件とは、指定した PDF ファイ
ルに対して True または False の結果を返す単純なステートメント(例えば、
「フォントが埋め込まれていない」や「カラーマネジメントされたカラーを使
用」など)です。
プロファイルを編集ダイアログボックスの「条件」列
ファイルサイズ、文書の最終修正日、ページ番号、ページサイズ、注釈、フォー
ムフィールド、トンボ、テキストオブジェクト、ベクトルオブジェクト、画像な
ど、検査するすべてのオブジェクトに対する条件を作成できます。一部の条件の
ステートメントは、プロパティの実際の値(テキストサイズや特色名など)とダ
イアログボックスに入力した値(「12」や「濃い青」など)の関係を示します。
その他のステートメントは、数値を比較したり、「仕上がりサイズあり」や「特
色である」などの論理値のプロパティを定義します。
プロパティの値と入力した値の関係 数値間の関係 論理値のプロパティ
等しい
含む
で始まる
で終わる
に含まれる
等しくない
含まない
で始まらない
で終わらない
に含まれない
より小さい
以下
等しい
等しくない
より大きい
以上
True
True でない
プロパティグループについて
条件のステートメントを定義するプロパティは、いくつかのカテゴリに整理する
ことができます。プロファイルを編集ダイアログボックスに、すべてのプロパ
ティグループの一覧を表示できます。また、プリフライトでプロパティを使用す
る方法の説明や、グループを構成する個々のプロパティを表示できます。
プリフライトで使用できるプロパティグループは、次のとおりです。
注釈
注釈と描画マークアップ、トラップおよびトンボのほとんどの特性が含まれま
す。
カラー
カラースペース、代替カラースペース、パターン、特色など、色に関する特性が
含まれます。代替カラースペースを使用すると、Acrobat で特定の特色やマルチ
コンポーネントの特色(DeviceN)を表示または印刷できます。例えば、モニタ
やプリンタで橙色を再現するには、PDF 文書にその特色用のカラースペースと、
その特色がどのように見えるかを定義するカラースペース(RGB カラーまたは
CMYK カラーで作成します)が両方とも必要です。
文書
PDF 文書全体に適用されるすべての情報が含まれます。プリフライトでは、DVA
(Dictionary Validation Agent)を使用して、ファイル形式や辞書内のエントリ
などの文書構造内の構文エラーをチェックします。例えば、DeviceRGB カラー
スペースには 3 つの値が必要となりますが、2 つの値しか存在しない場合、プリ
フライト実行時にこの条件にフラグが付けられます。
文書情報
Acrobat の文書のプロパティダイアログボックスでもアクセスできる標準的な入
力項目や、ISO 15930 規格(PDF/X)で標準化されている情報が一覧表示されま
す。
埋め込み PostScript
PDF ファイルに埋め込める PostScript オペレータのことです。この条件には 2
つのテストがあります。1 つは Type 4 関数に使用される PostScript オペレータ
用のテスト、もう 1 つは PostScript XObject に埋め込まれる PostScript オペ
レータ用のテストです(それぞれ True または False のテストを行うように設定
できます)。
フォント
テキストに使用されているフォントに関するすべての情報が含まれます。フォン
トは PDF 文書全体でさまざまなサイズで使用されるため、テキストサイズはテ
キストのプロパティであり、フォントのプロパティではないことに注意してくだ
さい。テキストサイズは、「テキスト」プロパティグループに含まれます。
フォームフィールド
フォームフィールドのプロパティが含まれます。
全般のグラフィック状態プロパティ
PDF ページにテキストまたは画像が正確に表示されるように制御するための設定
が含まれます。「オーバープリント」設定などがここに含まれます。
塗りのグラフィック状態プロパティ
現在のカラースペースのカラー値など、領域の塗りに関するグラフィックステー
ト情報が含まれます。
線のグラフィック状態プロパティ
現在のカラースペースのカラー値など、線の描画に関するグラフィックステート
情報が含まれます。このグループには、線の太さなどの線のプロパティも含まれ
ます。
ハーフトーン
スクリーン角度、線数、スポットの形など、プリプレス処理に関するグラフィッ
ク状態情報が含まれます。
ICC カラースペース
ICC カラースペースを定義する、埋め込み ICC プロファイルの特性にアクセスす
るプロパティが含まれます。ICC プロファイルには、デバイスに依存する色を
CIE L*a*b などのデバイスに依存しないカラースペースに変換するためのデータ
が含まれています。これにより、異なるプラットフォーム、異なるデバイス、異
なる ICC 準拠アプリケーション(Adobe Illustrator や Adobe InDesign など)
で一貫性のある色を再現できます。異なるカラースペース(RGB、CMYK、およ
びグレースケールなど)で保存された画像を含む文書は、各カラースペースの色
を調整するための個別の ICC プロファイルを持つことがあります(詳しくは、カ
ラーマネジメントについてを参照してください)。
画像
画像の解像度、ビット深度、ピクセル数、レンダリングインテントなどが含まれ
ます。
レイヤー
ページの外観に影響を与える可能性のあるオプショナルコンテンツのオペレータ
をチェックします。
OPI
OPI のバージョンが 1.3 であるか 2.0 であるかにかかわらず、既存のすべての
OPI リンク(注釈)を分析するためのプロパティが含まれます。PDF ファイルで
有効な OPI エントリは、PostScript ファイルとほぼ同じです。
出力インテント(ICC プロファイルプロパティ)
出力インテントの一部として埋め込まれる ICC プロファイルの情報にアクセスす
るプロパティが含まれます。このグループには、プロファイルの名前や種類な
ど、オブジェクト用の ICC プロファイルと同じプロパティが含まれています。
ICC プロファイルには、文書を画像にする際のデバイスの出力条件が記述されて
います。
出力インテント
どの出力処理用に PDF ファイルを準備するかを定義します。高解像度の印刷用
に作成した PDF ファイルには、ICC プロファイルと共に出力インテントが含ま
れます。Acrobat でこの ICC プロファイルが自動的に使用されることはありませ
んが、校正デバイスや RIP で使用される可能性があるため含まれています。校正
デバイスや RIP でのイメージングで使用されます。
ページ記述
PDF ページに「描画された」PDF ファイルの一部が含まれます。このグループ
には「BX ... EX 内にあり」という 1 つのプロパティしかありません。このプロ
パティはページ記述内のオペレータのペアで、このオペレータで囲まれた部分が
古いバージョンの Acrobat でサポートされていない場合、スキップするように命
令します。例えば、Adobe Acrobat 4.0 以前のスムーズシェーディングなどが挙
げられます。
ページ
PDF 1.3 以降でサポートされるさまざまな文書領域(メディアサイズ、裁ち落と
しサイズ、仕上がりサイズ、アートサイズ)を表すページ番号やページサイズが
含まれます。このグループには、事前に分版された PDF ファイルの版の名前も
含まれます。
テキスト
テキストの入力に使用する現在のフォントのサイズが含まれます。
PDF/X 互換ファイルの作成と検証
PDF/X-1a ファイルと PDF/X-3 ファイルを作成および検証できます。また、既存
の PDF/X 互換 PDF ファイルからすべての PDF/X 情報を削除できます。
プリフライトダイアログボックスの左下にある PDF/X アイコンは、現在の文書
の PDF/X ステータスを示します。ツールヒントは、その文書に対して実行でき
る操作を示します。例えば、文書が PDF/X 互換でないことがアイコンで表示さ
れている場合、ツールヒントには、現在の PDF 文書を PDF/X に変換できること
が表示されます。
PDF/X 警告A. PDF/X への変換 B.PDF/X の検証 C. PDF/X の情報削除
関連項目:
PDF ファイルの PDF/X への変換
PDF/X の条件に基づく Adobe PDF ファイルの検証
PDF/X 情報の削除
PDF ファイルの PDF/X への変換
PDF/X-1a または PDF/X-3 の条件に基づいて PDF の内容を検証し、特定の要件
を満たしていれば、PDF 文書のコピーを PDF/X として保存することができま
す。例えば、PDF/X-1a 準拠および PDF/X-3 準拠共に、使用デバイスを記述す
る ICC プロファイルが必須です。文書に ICC 出力プロファイルが埋め込まれて
いない場合は、保存する前に埋め込むことができます。
Acrobat Distiller を使用して PDF/X 準拠のファイルを作成することもできます
(詳しくは、規格オプションを参照してください)。
重要:プリフライトでは、PDF ファイルを無効にしているオブジェクトを修正す
ることはできません。例えば、RGB カラーを CMYK に変換したり、埋め込まれ
ていないフォントを埋め込むことはできません。
PDF ファイルを PDF/X に変換するには:
1. プリフライトダイアログボックスの左下にある PDF/X アイコンで、PDF ファイ
ルが PDF/X 互換でないことが示されている場合、次のいずれかの操作を行いま
す。
●
●
2.
3.
4.
5.
●
●
PDF/X に変換アイコン
をクリックします。
オプションメニューから「現在の PDF を PDF/X に変換」を選択します。
PDF/X に変換ダイアログボックスで、PDF 文書を PDF/X-1a に変換するのか、
PDF/X-3 に変換するのかを選択します。
ポップアップメニューから出力条件を選択します。このオプションは、どの印刷
条件を想定して文書を準備するかを示します。要件を満たさない文書は、準拠し
ているかどうかのチェックに失敗します。
トラッピングキーの設定方法を指定します。PDF/X 互換ファイルでは、トラッピ
ングキーを True または False に設定する必要があります。文書にトラッピング
情報が含まれている場合は、「トラッピングキーを "True" に設定」を選択しま
す。トラッピングのステータスが不明であるか、文書にトラッピング情報が含ま
れていない場合は、「トラッピングキーを "False" に設定」を選択します。
変換の結果に応じて、次のいずれかの操作を行います。
変換が成功した場合は、PDF ファイルを保存します。プリフライトダイアログ
ボックスに、緑色のチェックマークが表示されます。
変換が失敗した場合は、「結果」の一覧を表示するか、「レポート」をクリック
して結果を表示します。プリフライトダイアログボックスに、赤色の X が表示さ
れます。確認を求められた場合は「OK」をクリックして、プリフライト結果を表
示します。
PDF/X の条件に基づく Adobe PDF ファイルの検証
PDF/X ファイルは、Acrobat Distiller を使用するなど、さまざまな方法で作成で
きます。Distiller や別のアプリケーションで作成した PDF/X ファイルを開い
て、プリフライトを起動すると、プリフライトダイアログボックスの左下にある
PDF/X を確認アイコン
で、ファイルが PDF/X 互換かどうか確認する必要
があることが示されます。このアイコンには疑問符(?)が含まれています。ア
イコンの横に、このファイルの作成に使用された PDF/X バージョンおよびファ
イルに関連付けられたカラー設定ファイルが表示されます。
プリフライト検査の実行前に、PDF/X-3 または PDF/X-1a の条件に基づいて
PDF ファイルを検証できます。
PDF/X の条件に基づいて PDF ファイルを検証するには:
1. プリフライトダイアログボックスで、PDF/X を確認アイコン
をクリックし
ます。PDF ファイル作成時に使用した PDF/X 標準にそのファイルが準拠してい
るかどうかが報告されます。検証が成功した場合、PDF/X アイコンに緑色の
チェックマークが表示されます。検証が失敗した場合、PDF/X アイコンに赤色の
チェックマークが表示されます。
2. 検証後には、「結果」の一覧を表示するか、「レポート」をクリックして結果を
表示します。
PDF/X 情報の削除
出力条件や GTS_PDFX バージョンキーなど、すべての PDF/X 固有の情報は削
除できます。これは、PDF/X 準拠のファイルを修正したり、最初からやり直した
り、ICC プロファイルによりファイルサイズが大きくなり過ぎた場合などに便利
です。
PDF/X 情報を削除するには:
1. プリフライトダイアログボックスで、PDF/X 情報を削除アイコン
をクリッ
クします。A PDF/X 互換ファイルでは、アイコンの右下隅に緑色のチェックマー
クが付いています。
2. 確認を求められたら、「はい」をクリックします。
緑色のチェックマークが表示されなくなり、アイコンの横のツールヒントに
「PDF/X ファイルではありません。」と表示されます。
Adobe PDF ファイルの自動検査
同じプリフライトプロファイルを使用して文書を検査する作業を定型的に行う場
合、ドロップレットまたはバッチ処理コマンドを使用してファイルを処理できま
す。
関連項目:
ドロップレットの使用
バッチ処理コマンドの使用
ドロップレットの使用
プリフライトのドロップレットは、プリフライト検査を実行する小さなアプリ
にド
ケーションです。PDF ファイル(複数可)をドロップレットアイコン
ラッグして検査できます。ドロップレットは、デスクトップまたはディスク上の
別の場所に配置できます。
ドロップレットを使用したファイル検査では、検査に合格したファイルと問題の
あるファイルを分けることができます。指定したフォルダに、プリフライト実行
結果の PDF ファイルをコピーまたは移動するかファイルのエイリアスを作成で
きます。また、それらのファイルに関するレポートを自動的に作成することもで
きます。
プリフライト検査を実行するドロップレットを作成するには:
1. 使用するプリフライトプロファイルを設定し、そのプロファイルがプリフライト
ダイアログボックスに表示されていることを確認します(詳しくは、既存のプリ
フライトプロファイルの編集を参照してください)。
2. プリフライトダイアログボックスで、オプションメニューから「プリフライトド
ロップレットを作成」を選択します。
3. ポップアップメニューからプリフライトプロファイルを選択します。
4. 「成功した場合」セクションで、次の操作を行います。
●
ポップアップメニューの左側にあるチェックボックスを選択し、検査に合格した
ファイルの処理方法を選択します。
●
結果のレポートを作成するには、フォルダのレポートオプションを選択し、「設
定」をクリックして、レポートの種類と詳細情報の量を指定します。レポート設
定について詳しくは、レポートの作成を参照してください。
●
「サクセスフォルダ」をクリックして、検査に合格したファイルやそのファイル
に関するレポートを保存するフォルダを指定します。
5. 「エラーの場合」セクションで、次の操作を行います。
●
ポップアップメニューの左側にあるチェックボックスを選択し、検査に合格しな
かったファイルの処理方法を選択します。
●
レポートオプションを指定します。
●
「エラーフォルダ」をクリックして、検査に合格しなかったファイルやそのファ
イルに関するレポートを保存するフォルダを指定します。
●
必要に応じて、問題のあるファイルの一覧を表示するオプションを選択します。
6. 「保存」をクリックします。フォルダの名前と場所を指定して、再度「保存」を
クリックします。
ドロップレットを使用してファイルを処理するには:
ドロップレットを使用するには、PDF ファイルまたはフォルダをドロップレット
アイコン
にドラッグします。
プリフライトが実行中でない場合、ドロップレットによってアプリケーションが
起動されます。ファイルが検査され、指定したフォルダに保存されます。
バッチ処理コマンドの使用
バッチ処理では、ドロップレットと同様に複数のファイルを一度に検査し、検査
に合格したファイルと問題のあるファイルを分けて、指定した場所にレポートを
作成します。さらに、ホットフォルダでは、指定した変換設定を使用して複数の
ファイルの種類(JPEG、HTML、RTF など)を PDF または PDF/X に変換でき
ます。また、指定したプロファイルを使用してファイルをプリフライト検査する
ことや、ファイルを Acrobat でサポートされている任意の形式(PDF や
PostScript を含む)で出力することができます。
注意:検査のみを行う場合は、変更を保存したり、出力フォルダにコピーを保存
する必要はありません。
複数の PDF ファイルを検査するには:
1. 使用するプリフライトプロファイルを設定し、そのプロファイルがプリフライト
ダイアログボックスに表示されていることを確認します(詳しくは、プリフライ
トプロファイルについてを参照してください)。
2. アドバンスト/バッチ処理を選択します。
3. 「新規シーケンス」をクリックします。
4. シーケンス名の入力ダイアログボックスにシーケンスの名前を入力して、「OK」
をクリックします。
5. バッチシーケンスを編集ダイアログボックスの「コマンドを実行する対象」およ
び「出力場所の選択」で、必要なオプションと設定を選択します(詳しくは、
バッチ処理のソースファイルと出力オプションの選択を参照してください)。
6. 「コマンドの選択」をクリックします。
7. シーケンスの編集ダイアログボックスの左側から「プリフライト」コマンドを選
択し、「追加」をクリックします。選択したコマンドが右側の一覧に追加されま
す。
8. 「編集」をクリックします。
9. プリフライト : バッチシーケンス設定ダイアログボックスで、「プリフライト
チェックの実行手段」からプロファイルを選択します。
10. 次のいずれかの操作を行い、「保存」をクリックします。
●
検査に合格したファイルと合格しなかったファイルの処理方法を指定するには、
「成功した場合」セクションまたは「エラーの場合」セクションで、ポップアッ
プメニューの横のチェックボックスをクリックし、「PDF ファイルをコピー」、
「PDF ファイルを移動」または「PDF ファイルのエイリアスを保存」を選択し
ます。
●
プリフライト結果のレポートを個別に作成するには、「レポートを作成してサク
セスフォルダに保存」を選択します。検査したすべてのファイルを含むレポート
や、問題のあるファイルだけを含むレポートを作成することができます。レポー
トの出力先フォルダを指定していない場合は、レポートは元の PDF ファイルと
同じフォルダに保存されます。レポート設定について詳しくは、レポートの作成
を参照してください。
●
検査に合格したファイルと合格しなかったファイル、およびそれらのファイルに
関するレポートを保存するフォルダを指定するには、それぞれ「サクセスフォル
ダ」または「エラーフォルダ」をクリックして、フォルダを指定します。
●
検査したすべてのファイルに対するプリフライト結果の一覧を作成する場合は、
ダイアログボックスの下部にあるオプションを選択します。
プリフライトの環境設定
結果の報告方法を管理し、PDF/X ファイル作成時の出力インテントを指定するに
は、プリフライト環境設定ダイアログボックスを使用します。PDF ファイルに埋
め込まれている ICC プロファイルを、ローカルマシンにコピーすることができま
す。コピーしたプロファイルは、他の ICC プロファイルと同じように使用するこ
とができます。
プリフライト環境設定ダイアログボックスを開くには:
オプションメニューから「プリフライト環境設定」を選択します。
一般的なプリフライトの環境設定を行うには:
1. プリフライト環境設定ダイアログボックスの「一般」タブで、次の設定を行いま
す。
●
プリフライト : 結果ダイアログボックスに表示する違反の数を指定します。
●
プリフライト結果の一覧に表示する詳細情報の程度を指定します。例えば、一般
の環境設定を「結果の重要な詳細を一覧表示」(デフォルト)に設定した場合
で、文書に 5 つの RGB 画像が含まれ、「4 色ではないすべてのオブジェクトを
一覧表示」というプロファイルを選択したとすると、プリフライト結果の一覧に
は 3 つの RGB 画像が表示されます。他の 2 つの RGB 画像を一覧に表示するに
は、結果一覧のページの横のプラス記号(+)をクリックする必要があります。
出力インテントを作成するには:
1. プリフライト環境設定の「出力インテント」タブで、次のいずれかの操作を行い
ます。
●
新しい出力インテントを最初から作成するには、出力インテントを新規作成アイ
コン
をクリックします。
●
既存の出力インテントを基準に新しいインテントを作成するには、左側の一覧か
をクリック
らオプションを選択し、選択した出力インテントを複製アイコン
します。複製した出力インテントの名前には整数が付加されます。
2. 出力インテントオプションを設定します
出力インテントファイルから取り込むには:
1. プリフライト環境設定ダイアログボックスの「出力インテント」タブで、「キャ
プチャ」をクリックします。
2. 出力インテントの名前と場所を指定し、「開く」をクリックします。
出力インテントを削除するには:
1. プリフライト環境設定ダイアログボックスの「出力インテント」タブで、選択し
をクリックします。
た出力インテントを削除アイコン
2. 確認を求められたら、「はい」をクリックします。
出力インテントから ICC プロファイルを書き出すには:
1. プリフライト環境設定ダイアログボックスの「出力インテント」タブで、「ICC
プロファイルを書き出し」をクリックします。
2. ICC プロファイルの名前と場所を指定し、「保存」をクリックします。
Color フォルダに、該当する ICC プロファイルが他の ICC プロファイルと共に
表示されます。
関連項目:
出力インテントのオプション
出力インテントのオプション
プリフライト環境設定ダイアログボックスの「出力インテント」タブでは、次の
オプションを設定できます。
名前
出力インテントプロファイルの名前。左側の一覧からオプションを選択します。
出力インテントプロファイル(ICC プロファイル)
文書を準備する際に想定した印刷条件で、PDF/X に準拠するために必須です。
「参照」をクリックして、デフォルトの Color フォルダから 1 つを選択します。
出力条件 ID
出力インテントプロファイル名のレジストリで指定される参照名。出力条件の一
覧(「出力条件」ボックスに説明が表示されます)から選択するか、「カスタ
ム」を選択して独自の ID を作成します。この一覧には、デフォルトの ISO 出力
条件のほかにカスタム設定の条件も表示されます。
レジストリ
その出力インテントプロファイルに関する詳細情報を参照できる URL(Web ア
ドレス)。
出力条件
想定する印刷ジョブの印刷条件。印刷の種類(商業用オフセット印刷など)、
フィルムの膜面、紙種、スクリーン線数などが含まれます。編集する出力条件ま
たは最初から作成する出力条件については、この記述を変更できます。
ロック
このオプションを使用すると、出力インテントが別のユーザによって変更される
のを防止できます。すべてのテキストフィールドがグレー表示になります。
印刷
印刷について
PDF 文書の印刷
レイヤーがある文書の印刷
詳細印刷オプションの設定
出力設定の指定
トンボと裁ち落としの指定
透明部分の分割・統合の制御
PostScript オプションの設定
コンポジット印刷
色分解の準備
色分解の印刷
言語特有のフォントのダウンロードについて
色のオーバープリントのプレビュー
インターネット経由の印刷
印刷について
印刷とは、文書中のページを出力デバイスに送信するプロセスのことです。外部
のサービスプロバイダにカラー文書を送信する場合も、身近なインクジェットプ
リンタやレーザープリンタに簡単な文書を送信する場合も、印刷に関する基本的
な情報を知っていれば、印刷をスムーズに行うことができ、望んでいたとおりの
文書を完成させることができます。印刷について最適な決定を行うには、プリン
タの解像度やモニタの補正や解像度が印刷された文書に与える影響など、印刷に
関する基本的な原則を理解しておく必要があります。
印刷の種類
アプリケーションからファイルを印刷することにより、通常の用紙を使用したプ
リンタへの出力、デジタル印刷機への出力、商業印刷で使用されるマスタープ
レートを作成するためのネガティブまたはポジティブ画像のフィルム出力などを
行うことができます。印刷またはプリプレスアプリケーションで使用するため
に、Acrobat で文書を PostScript に変換することもできます。PostScript ファイ
ルには、DSC(文書構造化規約)コメントが適用され、Acrobat Distiller から継
承され Adobe PDF ファイル中に保持していた詳細な設定情報が挿入されます。
画像の種類
テキストのような単純な画像であれば、使用する色の階調は 1 つですみます。し
かし、画像が複雑になると、1 つの画像の中でさまざまなカラートーンを使用し
なければなりません。この種類の画像のことを、連続階調画像と言います。デジ
タル写真は連続階調画像の一例です。
ハーフトーン
連続階調の変化を実現するために、画像は無数のドットに分解されます。このプ
ロセスのことをハーフトーンといいます。ハーフトーンでは、ドットのサイズや
密度を変えることにより、さまざまなグレーや連続階調カラーの表現を可能にし
ます(詳しくは、ハーフトーンのスクリーン線数の指定を参照してください)。
色分解
フルカラーのアートワークを商業目的で印刷する場合は、構成色ごとに、その
アートワークを個別のマスター版に印刷する必要があります。このプロセスのこ
とを色分解と言います(詳しくは、色分解の印刷を参照してください)。
画像細部の表現
出力される画像の細部の表現は、プリンタの解像度とスクリーン線数の組み合わ
せにより変化します。出力デバイスの解像度が高いほど、より細かい(高い)ス
クリーン線数を使用することができます(詳しくは、ハーフトーンのスクリーン
線数の指定を参照してください)。
透明オブジェクト
Adobe InDesign 2.0 以降、Adobe Illustrator 9.0 以降および Adobe
Photoshop 7.0 以降で追加された透明機能を使用したオブジェクトが PDF ファ
イルに含まれている場合、それらの透明アートワークは詳細設定ダイアログボッ
クスでの設定に従って分割・統合されます。ラスタライズ画像と、印刷アート
ワーク上のベクトル画像の比率を調整することができます(詳しくは、透明部分
の分割・統合の制御を参照してください)。
PDF 文書の印刷
Adobe Acrobat Professional の印刷ダイアログボックスのオプションは、他のア
プリケーションとほぼ同じです。基本的なオフィス印刷の場合、まず印刷設定
(Windows)またはページ設定(Macintosh)ダイアログボックスで、プリン
タ、ページサイズ、ページの向きおよびその他の一般的な印刷オプションを選択
します。
PDF 文書は、インターネット上のモバイルデバイスにも印刷できます(詳しく
は、インターネット経由の印刷を参照してください)。
PDF 文書を印刷するには:
1. 必要に応じて、次のいずれかの操作を行います。
●
印刷するページを選択するには、「ページ」タブで印刷したいページのサムネー
ルを選択します。連続していない複数のページを選択するには、Ctrl キー
(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらサムネールを
クリックします。連続した複数のページを選択するには、Shift キーを押しながら
サムネールをクリックします。連続したページ範囲は、印刷ダイアログボックス
で選択することもできます。
ページ内で印刷したい範囲を指定するには、スナップショットツール
を選択
し、ドラッグして印刷したい範囲を囲みます。選択した範囲がクリップボードに
コピーされ、メッセージが表示されます。「OK」をクリックしてメッセージボッ
クスを閉じます。
2. 一般的な印刷オプションを設定するには、ファイル/印刷設定(Windows)また
はファイル/ページ設定(Macintosh)を選択します。使用できるオプション
は、プリンタやプリンタドライバによって異なります。詳しくは、プリンタドラ
イバのマニュアルを参照してください。
●
3. 印刷ボタン
をクリックするか、ファイル/印刷(Windows)またはファイ
ル/プリント(Macintosh)を選択します。
4. 表示されるダイアログボックスの上部にある一覧からプリンタを選択します。
5. (Macintosh)プリセットポップアップメニューからオプションを選択します。
6. Windows では、「プロパティ」をクリックしてプリンタのドライバオプション
を設定します。Macintosh では、「Print Center」をクリックしてプリンタのド
ライバオプションを設定します。
7. Acrobat の印刷ダイアログボックスの注釈とフォームポップアップメニューで、
現在表示されている内容の印刷する部分を指定します。「文書」オプションを選
択すると、文書の内容とフォームフィールドが印刷されます。「文書と注釈」を
選択すると、文書の内容、フォームフィールドおよび注釈が印刷されます。「文
書とスタンプ」(デフォルト)を選択すると、文書、フォームフィールドおよび
スタンプは印刷されますが、ノートや鉛筆の線など他の注釈は印刷されません。
「フォームフィールドのみ」を選択すると、インタラクティブなフォームフィー
ルドは印刷されますが、文書の内容は印刷されません。
8. 右側の「プレビュー」で、スライダをドラッグするか、スライダ領域をクリック
して、複数ページ上の拡大縮小の効果を確認できます。
9. 必要に応じて次のオプションを選択して「OK」(Windows)または「印刷」
(Macintosh)をクリックします。使用できるオプションが変わる場合がありま
す。例えば、「ページ順序」オプションは、「ページの拡大 / 縮小」の「1 枚に
複数ページを印刷」を選択している場合にのみ使用できます。
現在の表示 / 選択したグラフィック
現在の画面に表示されているページ領域(テキスト、注釈などを含む)を印刷し
ます。オプションは、ページが選択されているか(現在の表示)、スナップ
ショットツールを使用してページ上の領域が選択されているか(選択したグラ
フィック)によって変わります。
現在のページ
現在画面に表示されているページを印刷します。
ページ範囲の開始および終了
指定された範囲のページを印刷します。Windows では、ページ表示の環境設定
で「ページ番号を使用」オプションを選択している場合、ローマ数字または実際
のページ番号を使用して、ページに印刷される番号に一致する番号を入力するこ
とができます。例えば、文書の最初のページに「iii」というページ番号が付いて
いる場合、そのページを印刷するには「iii」または「1」と入力します。
ページの拡大 / 縮小
印刷するときにページを縮小、拡大、または分割します。Acrobat では、最大
15,000,000 x 15,000,000 インチ(38,100,000 x 38,100,000 センチ)の用紙サ
イズがサポートされています。
●
●
●
●
●
●
「なし」を選択すると、拡大または縮小せずに、ページの左上部または中央部
(自動回転と中央配置を選択した場合)が印刷されます。用紙に入りきらない
ページや領域は自動的にトリミングされます。
「用紙に合わせる」を選択すると、現在選択されている用紙サイズの印字可能領
域に合わせて、各ページが縮小または拡大されます。用紙の印字可能領域はプリ
ンタドライバによって決まります。
「大きいページを縮小」を選択すると、現在選択されている用紙サイズに合わせ
て大きいページが縮小されますが、小さいページは拡大されません。領域を選択
しており、その領域が現在選択されている用紙サイズの画像領域より大きい場
合、画像領域に合わせて縮小されます。
「大きいページを分割」を選択すると、用紙サイズより大きいページまたは用紙
サイズより大きい選択領域を、セグメントに分けてタイル印刷します。小さい
ページは拡大されません。「大きいページを分割」を選択した場合、「倍率」、
「重なり」、「タイルマーク」(「西洋トンボ」や「日本式トンボ」を含む)お
よび「ラベル」の設定を指定できます。「重なり」では、アセンブリを容易にす
るために、各タイルに印刷する重複した情報の最小量を入力します。「重なり」
オプションでは、文書に指定された単位が使用されます。この値は、プリンタの
印刷対象外の最小余白より大きい必要があります。文書ページの重なりについて
は、最大で、そのページの短い方の半分のサイズまで指定できます。例えば、11
x 17 インチ(279.4mm x 431.8mm)のページのタイルは、最大 5.5 インチ
(139.7mm)重ねることができます。「ラベル」オプションを選択すると、印刷
ジョブで PDF 文書名、印刷日付およびタイル座標(Page 1(1,1)など)を各タ
イルに追加します。ここで、Page 1(1,1)は、プリンタから出力される最初の
ページの行 1、列 1 を意味します。「ラベル」は、タイルの再アセンブリに使用
されます。「タイルマーク」オプションでは、ページのタイル印刷用の「西洋ト
ンボ」または「日本式トンボ」を選択できます。
「すべてのページを分割」を選択すると、ページまたは選択領域をセグメントに
分けてタイル印刷します。「すべてのページを分割」を選択した場合、「倍
率」、「重なり」、「タイルマーク」(「西洋トンボ」や「日本式トンボ」を含
む)および「ラベル」の設定を指定できます。
「1 枚に複数ページを印刷」を選択すると、複数のページが 1 枚の用紙に印刷さ
れます。ページレンダリングは実際の用紙サイズに合わせて調整され、すべての
レンダリングは出力デバイスの実際の解像度で実行されます。「1 枚に複数ペー
ジを印刷」を選択した場合、「1 枚あたりのページ数」、「ページ順序」、
「ページ境界を印刷」および「ページを自動回転」の設定を指定できます。
注意:Acrobat の N-up(1 枚に複数ページを印刷)印刷は、プリンタドライバ
の N-up 印刷とは無関係に機能します。Acrobat の印刷設定には、プリンタドラ
イバの N-up 設定は反映されません。N-up 印刷機能が Acrobat とプリンタドラ
イバの両方で有効になっている場合、出力は 2 つのネストされた N-up プロセス
で生成されます。
1 枚あたりのページ数
「1 枚に複数ページを印刷」の実行中に、定義済みのページ数またはカスタムの
ページ数(最大 99)を横および縦方向に印刷します。メニューから定義済みの
ページ数を選択すると、最良の用紙の向きが自動的に選択されます。「プレ
ビュー」の下のスライダをドラッグして、個々のページを表示します。
ページ順序
「1 枚に複数ページを印刷」を選択した場合に、用紙上でのページの順序を定義
します。「横」を選択すると、ページは左から右、上から下に配置されます。
「横(右から左)」を選択すると、ページは右から左、上から下に配置されま
す。「縦」を選択すると、ページは上から下、左から右に配置されます。「縦
(右から左)」を選択すると、ページは上から下、右から左に配置されます。
ページ境界を印刷
「1 枚に複数ページを印刷」を選択した場合に、トリミングボックス(PDF ペー
ジの境界)を描画します。
ページを自動回転
PDF 文書の向きを、プリンタのプロパティで指定されている向きに合わせます。
注意:「大きいページを縮小」オプションは、「1 枚に複数ページを印刷」を使
用した印刷では常にアクティブになっています。したがって、ページのサイズ
は、「自動回転と中央配置」オプションの設定とは無関係に、常に印字領域に合
うよう変更されます。
自動回転と中央配置
PDF 文書の向きを、プリンタのプロパティで指定されている向きに合わせ、ペー
ジを印字領域の中央に配置します。
PDF のページサイズに合わせて用紙を選択
(Windows)ページ設定オプションではなく、PDF ページサイズに基づいて出
力トレイを決定します。このオプションは、複数のページサイズが定義されてい
る PDF ファイルを、複数の出力トレイが装着されているプリンタで印刷すると
きに便利です。
ファイルへ出力(Windows)
文書のデバイス依存 PostScript ファイルを作成します。ただし、PostScript ファ
イルを作成するときは、ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイ
ル/別名で保存(Macintosh)コマンドを使用した方が良い結果を得られます
(詳しくは、PostScript または Encapsulated PostScript(EPS)の変換オプショ
ンを参照してください)。
白黒 2 値印刷(図面用)(Windows)
白以外のすべてのカラーを黒で印刷します。このオプションは、薄い色の線が多
数引かれている図面や設計書などを印刷するときに便利です。
印刷のヒント
インターネット接続できる場合、このオプションを選択すると、印刷に関するト
ラブルシューティング情報をアドビ システムズ社の Web サイトから取得しま
す。
詳細設定
追加の印刷オプションを設定するためのパネルを開きます(詳しくは、詳細印刷
オプションの設定を参照してください)。どのオプションを使用できるかは、
Acrobat アプリケーションによって異なります。
レイヤーがある文書の印刷
通常は、レイヤーがある PDF 文書を印刷すると、画面に表示されている内容だ
けが印刷されます。レイヤーがある PDF 文書の作成者は、透かし情報や機密情
報などのレイヤーの内容を、画面上の表示に関係なく強制的に印刷させる(また
は印刷させない)ように指定することができます。文書の設計により、実際に印
刷されるものが画面上の現在の表示とは異なる場合は、印刷ダイアログボックス
(Windows)またはプリントダイアログボックス(Macintosh)にメッセージが
表示されます。このダイアログボックスのページサムネールには、実際に印刷さ
れるものが表示されます。
印刷結果と同じように文書を表示するには:
1. 「レイヤー」タブをクリックするか、表示/ナビゲーションタブ/レイヤーを選
択します。
2. オプションメニューから「印刷の設定を優先して適用」を選択します。
注意:PDF ファイルの作成時に指定した表示設定によっては、オプションメ
ニューで「印刷の設定を優先して適用」を使用できない場合があります。
優先して適用されるレイヤーの印刷設定を変更するには:
1. 「レイヤー」タブをクリックするか、表示/ナビゲーションタブ/レイヤーを選
択します。
2. レイヤーを選択し、オプションメニューから「レイヤーのプロパティ」を選択し
ます。
3. レイヤーのプロパティダイアログボックスで、印刷ポップアップメニューから次
のいずれかのオプションを選択します。
●
「常に印刷」を選択すると、レイヤーは常に印刷されます。
●
「常に印刷しない」を選択すると、レイヤーは常に印刷されません。
●
「表示のときに印刷」を選択すると、画面上の表示と同じように印刷されます。
詳細印刷オプションの設定
詳細設定ダイアログボックスは、PostScript プリンタと非 PostScript プリンタで
使用できます。
詳細設定ダイアログボックスのオプションを設定するには:
1. 印刷ダイアログボックス(Windows)またはプリントダイアログボックス
(Macintosh)で、「詳細設定」をクリックします。
2. 適切な設定が定義されたカスタムプリンタ設定ファイルが既に存在している場合
は、詳細設定ダイアログボックスの上部にある「印刷プリセット」オプションか
ら設定ファイルを選択します。それ以外の場合は、Acrobat のデフォルト設定を
使用します。
オプションを選択すると、ダイアログボックスの下部にそのオプションの説
明が表示されます。
3. 通常の印刷設定では望んでいる結果が得られない場合、「画像として印刷」を選
択し、ポップアップメニューから解像度を選択します。「画像として印刷」によ
り、ページがビットマップ画像として印刷されるため、デスクトッププリンタに
よる印刷に関する問題の多くを解決できます。
4. 詳細設定ダイアログボックスの左側にあるいずれかのパネルを選択し、コンポ
ジット出力または分解出力のオプションを設定します。
●
色条件および他の出力条件を設定します(詳しくは、出力設定の指定を参照して
ください)。
●
印刷マークのオプションを設定します(詳しくは、トンボと裁ち落としの指定を
参照してください)。
●
透明オブジェクトの処理方法を指定します(詳しくは、透明部分の分割・統合の
制御を参照してください)。
●
PostScript プリンタのデバイスに依存するオプションを設定します(詳しくは、
PostScript オプションの設定を参照してください)。
5. 設定操作が終了したら「OK」をクリックして設定内容を適用し、印刷のダイアロ
グボックスに戻ります。
関連項目:
印刷設定の保存
印刷設定の保存
印刷設定は、PDF 文書が開かれている間のみ保持されます。印刷設定を再度使用
できるよう設定をプリセットファイルに保存することができます。
印刷プリセットファイルを保存するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスで「名前を付けて保存」をクリックします。
2. ファイル名を指定して「OK」をクリックします。印刷設定は .spf ファイルとし
て保存されます。
出力設定の指定
カラーマネジメントを使用した RGB または CMYK 文書を印刷する場合、プリン
タ出力で色の一貫性を保つために、カラーマネジメントオプションを指定するこ
とができます。例えば、現在の文書にプリプレス出力用に調整されたプロファイ
ルが含まれているが、文書の色出力をデスクトッププリンタで校正する場合を考
えてみましょう。カラーパネルでは、文書で使用されている色をデスクトッププ
リンタのカラースペースに変換することができます。印刷時には、現在の文書の
プロファイルではなく、プリンタプロファイルが使用されます。さらにカラー
データは、さまざまな RGB プロファイルを使用して RGB 値としてプリンタに送
信できます。
ホストベースのカラーマネジメントまたはプリンタベースのカラーマネジメント
のいずれかを選択できます。ホストベースのカラーマネジメントは、カラーマネ
ジメント環境設定で選択されたカラーマネジメントエンジンを使用するため、出
力カラースペースの管理が容易で、ICC ワークフローも予想しやすくなります。
ユーザ独自の出版用プロファイルやプリンタプロファイルを定義することもでき
ます。対照的に、プリンタベースのカラーマネジメントでは、プリンタの RIP で
カラーが管理されます。
出力設定を指定するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスの左側にある「カラー」を選択します。
2. 色ポップアップメニューからコンポジットまたは色分解のオプションを選択しま
す。
3. 「トラッピング」では、「Adobe In-RIP」または「オフ」を選択します。「ト
ラッピング」オプションは、Adobe In-RIP トラッピング用の設定を行い、色
ポップアップメニューから「色分解 (In-RIP)」を選択した場合にのみ使用できま
す。
4. スクリーンポップアップメニューで、ハーフトーンのスクリーン線数と解像度を
指定します(詳しくは、ハーフトーンのスクリーン線数の指定を参照してくださ
い)。
5. 「反転」オプションで画像の露出を指定し、必要に応じて「ネガ」オプションを
設定します(詳しくは、膜面と画像の露出の指定を参照してください)。
6. 他のカラーおよび出力オプションを選択します。
●
「カラープロファイル」。ホストベースのカラーマネジメントを使用する場合
は、標準的な出版用プロファイルまたはカラースペースのエミュレーションのい
ずれかを選択するか、ユーザ定義プロファイルを選択します。通常は、印刷する
用紙と解像度に合わせて、選択したプリンタのカラープロファイルを使用してく
ださい。「プリンタ / PostScript カラーマネジメント」を選択すると、文書のカ
ラーデータは文書プロファイルと共に PostScript プリンタに直接送信され、プリ
ンタ側で文書からプリンタカラースペースへの変換が行われます。厳密には、色
変換の結果にはプリンタごとに多少の差があります。PostScript カラーマネジメ
ントを使用するには、PostScript レベル 2 以降のプリンタが必要です。使用する
プリンタ用の ICC プロファイルをシステムにインストールする必要はありませ
ん。カラーマネジメントを使用しない場合は、「ソースと同じ(カラーマネジメ
ントなし)」を選択します。このオプションを選択すると、文書にカラーマネジ
メント情報が含まれているかどうかにかかわらず、すべてのカラーマネジメント
情報を破棄し、デバイスカラーをプリンタに送信します。
●
「出力プレビュー設定を適用」を選択すると、出力プレビューダイアログボック
ス(ツール/印刷工程/出力プレビューを選択)の「シミュレーションプロファ
イル」オプションで指定したデバイスによって定義した、印刷スペースをシミュ
レートできます。このオプションを選択すると、校正設定ダイアログボックスで
定義されている出力条件が現在の出力デバイス上でシミュレートされます。
●
「オーバープリントをシミュレート」を選択すると、コンポジット出力に対する
オーバープリントの効果をシミュレートすることができます。シミュレートの際
には、文書内のスポットカラーは同等のプロセスカラーに変換されますが、文書
自体は変更されません。このオプションを選択すると、印刷に時間がかかる場合
があります。「オーバープリントをシミュレート」は、色ポップアップメニュー
から「コンポジット」を選択した場合にのみ有効です。このオプションを選択す
ることにより、オーバープリントをサポートしていないコンポジット印刷デバイ
スについても、オーバープリントの効果を見ることができます。
重要:オーバープリントをサポートしているプリンタに印刷する場合、プリンタ
のネイティブのオーバープリント機能を使用できるようにこのオプションは選択
しないでください。
●
●
●
「トラッピング情報を出力」。文書にトラッピング情報が含まれている場合、こ
のオプションを選択すると、In-RIP トラッピングをサポートしている
PostScript 印刷デバイスにトラッピング情報が送信されます。
「JPEG2000 画像の最大解像度を使用」を選択すると、プログレッシブ情報が存
在する場合、PostScript を生成するときにその情報を使用する方法を指定できま
す。このオプションを選択すると、画像に含まれている最大の解像度データが使
用されます。このオプションを選択しない場合は、透明部分の分割・統合パネル
の解像度設定に一致した解像度データが使用されます。
「インキ」では、PDF 文書のデータを変更せずにインキの取り扱い方法を変更し
ます(詳しくは、「インキ」の使用を参照してください)。
関連項目:
ハーフトーンのスクリーン線数の指定
膜面と画像の露出の指定
ハーフトーンのスクリーン線数の指定
商業印刷の場合、連続階調を表現するためにドット(ハーフトーンドットと呼ば
れる)が行(線または線スクリーンと呼ばれる)として印刷されます。行が目立
たなくなるよう、各線は異なる角度で印刷されます。詳細設定ダイアログボック
スのカラーパネルの「スクリーン」オプションには、PPD ファイルに基づいて、
スクリーン線数(lpi)および解像度(dpi)の推奨値が表示されます。インキの
一覧でインキを選択すると、「線数」ボックスと「角度」ボックスの値は、その
インキに適したハーフトーンスクリーン線数と角度に自動的に変化します。
高解像度イメージセッタの場合、PPD ファイルにはスクリーン線数とイメージ
セッタ解像度の選択肢が数多く含まれます。低解像度プリンタの場合、PPD ファ
イルに含まれるスクリーン線数の選択肢は少なく、通常は 53 lpi から 85 lpi の
間の解像度が低いスクリーンだけです。ただし、低解像度プリンタを使用する場
合、スクリーンの解像度が低い方が良い結果を得ることができます。そのような
場合に 100 lpi のように解像度の高いスクリーンを使用すると、低解像度プリン
タで実際に最終出力したときの画像品質は低下してしまいます。
ハーフトーンのスクリーン線数と解像度を指定するには:
詳細設定ダイアログボックスのカラーパネルで、次のいずれかの操作を行いま
す。
●
●
事前に設定されているスクリーン線数とプリンタ解像度の組み合わせを選択する
には、「スクリーン」オプションからオプションを選択します。
カスタムのハーフトーンスクリーン線数を指定するには、インキの一覧でカスタ
マイズする版を選択し、「線数」ボックスに lpi 値、「角度」ボックスにスク
リーン角度を入力します。
注意:ハーフトーンスクリーンを作成する前に、スクリーン線数と角度の指定が
あるかどうかプリプレスサービスプロバイダに確認してください。また、出力デ
バイスによってはデフォルトのスクリーン線数と角度が上書きされる場合がある
ので注意してください。
膜面と画像の露出の指定
使用する印刷機の種類と、フィルムから印刷用の版に情報を転送する方法によっ
ては、サービスプロバイダに提供するフィルムをネガティブにするかポジティブ
にするか、また膜面を上にするか下にするかを指定する必要があります。膜面と
は、フィルムまたは用紙の感光性のあるレイヤーのことを指します。一般的に米
国のサービスプロバイダはネガティブフィルムを要求し、欧州と日本のサービス
プロバイダはポジティブフィルムを要求します。膜面の方向について詳しくは、
取り引き先のサービスプロバイダに確認してください。
見ている面が膜面または非膜面(ベース面とも言います)のどちらかを判断する
には、明るい場所で最終フィルムの表面を比べてください。表面につやがある面
とつやがない面があるはずです。表面につやがない方が膜面で、つやがある方が
ベース面です。
フィルムオプションA. ポジティブ画像 B. ネガティブ画像 C. 膜面が下面のネガティブ
画像
重要:膜面と画像の露出を設定すると、競合するプリンタドライバの設定は上書
きされます。印刷設定は、必ず詳細設定ダイアログボックスを使用して指定しま
す。
膜面を指定するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスの左側にある「カラー」を選択します。
2. 「色」では、色分解のオプションを選択します。
3. 「反転」では、次のいずれかのオプションを選択します。
●
「なし」(デフォルト)を選択すると、画像領域の向きは変更されません。感光
性のあるレイヤーを正面から見たときに画像中の文字を読み取ることができます
(つまり「読み取り可能」)。
●
「横」を選択すると、画像領域は垂直軸を中心にミラー化されるので、「読み取
り不可能」になります。
●
「縦」を選択すると、画像領域は水平軸を中心にミラー化されるので、上下が逆
になります。
●
「縦と横」を選択すると、画像領域は水平軸と垂直軸を中心にミラー化されるの
で、「読み取り不可能」になります。感光性のあるレイヤーを裏側から見たとき
に画像中の文字を読み取ることができます。
画像の露出を指定するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスの左側にある「カラー」を選択します。
2. 「色」では、色分解のオプションを選択します。
3. 「ネガ」オプションを選択または選択解除します。
トンボと裁ち落としの指定
詳細設定ダイアログボックスのトンボと裁ち落としパネルでは、仕上がりサイズ
や裁ち落としサイズなど、PDF でサポートされている文書ボックスの境界線を表
す印刷マークがページに追加されます。印刷マークは PDF ファイルに実際に追
加されるのではなく、PostScript 出力に挿入されます。
トンボと裁ち落としパネルのオプションは、次の状況では使用できません。
●
●
別の Acrobat 機能であるトンボを追加ツールを使用して追加された印刷マーク
が、PDF ファイルに含まれている場合(詳しくは、トンボの埋め込みを参照して
ください)。
トリミングサイズ、裁ち落としサイズおよび仕上がりサイズがすべて同じサイズ
の場合。トリミングサイズは、ページのトリミングダイアログボックス(ツール
/印刷工程/ページのトリミングを選択)で定義します。アートワークに裁ち落
としが含まれる場合は、トリミングサイズが十分大きく、裁ち落としサイズやそ
の他のトンボが入ることを確認してください(詳しくは、ページの余白および
ページサイズの調整を参照してください)。
印刷マークA. コーナートンボ(内) B. センタートンボ C. ページ情報 D. カラーバー
E. コーナートンボ(外)
トンボと裁ち落としを追加するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスの左側にある「トンボと裁ち落とし」を選択しま
す。
2. ソースアプリケーションで埋め込まれた印刷マーク注釈を使用する(使用できる
場合)か、次のオプションを指定して最終出力に付ける印刷マークを作成しま
す。Acrobat でトンボを出力する際は、文書に裁ち落としと仕上がりのサイズが
正しく設定されている必要があります。文書/ページのトリミングでこれらの値
を確認してください。通常、裁ち落としは仕上がりサイズの 3 mm 外側に設定さ
れます。これらの値が正しく設定されている場合、詳細設定ダイアログボックス
左側のプレビューで、印刷時のトンボを確認できます。
印刷マークを出力
PDF ファイルに組み込まれている印刷マークを使用します。
すべてのマーク
すべての印刷マークを一度に設定します。
線幅
コーナートンボ(内)、コーナートンボ(外)およびセンタートンボの線の幅を
指定します。
スタイル
トンボの外観を指定します。デフォルトの InDesign CS のトンボを選択するか、
または一覧に表示された他のアプリケーションのトンボを選択できます。
コーナートンボ(内)
仕上がりの境界線を示すために、仕上がりサイズの各コーナーにトンボが付けら
れます。
コーナートンボ(外)
裁ち落としの境界線を示すために、裁ち落としサイズの各コーナーにトンボが付
けられます。裁ち落としとは、仕上がりサイズの外側に余分に取られる画像用の
はみ出し(塗り足し)領域です。
センタートンボ
色分解をしたフィルムを揃えるために、仕上がりサイズの外にレジストレーショ
ンマーク(見当トンボ)が付けられます。
カラーバー
特色またはプロセスカラーを表す小さな四角形が印刷されます。プロセスカラー
に変換された特色は、プロセスカラーで表現されます。これらのマークは、サー
ビスプロバイダが印刷機のインキ密度を調整するときに使用します。
ページ情報
仕上がり領域の外側にページ情報が印刷されます。ページ情報には、ファイル
名、ページ番号、現在の日付と時刻および色分解名が含まれます。
透明部分の分割・統合の制御
アートワークに透明部分が含まれる場合、Acrobat では、アートワークの印刷ま
たは保存の前に、分割・統合と呼ばれるプロセスが実行されます。分割・統合プ
ロセスでは、重なり合っている領域を個別の断片(ベクトルオブジェクトまたは
ラスタライズ領域)として表現するために、透明なアートが分割されます。アー
トワークが複雑になるほど(混合画像、ベクトル、種類、スポットカラー、オー
バープリントなど)、分割・統合プロセスおよびその結果も複雑になります。
透明部分の分割・統合は、透明オブジェクトを含む文書を印刷するとき、または
PDF 1.4(Acrobat 5.0 以降)以前の形式に書き出すときに行います。透明オブ
ジェクトは、詳細設定ダイアログボックスの設定に従って分割・統合されます。
透明部分の分割・統合では、重なり領域は、ベクトルオブジェクトまたはラスタライズ
領域のいずれかで表示されます。この例では、ベクトルオブジェクトのみ使用します。
高解像度出力のために透明部分の分割・統合を指定するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスの左側にある「透明部分の分割・統合」を選択しま
す。
2. ラスタライズとベクトルのバランススライダをドラッグするか、テキストボック
スに新しい値を入力して、ラスタライズの程度を調整します。できるだけ多くの
オブジェクトをベクトルデータとして印刷または書き出す場合は、最も高い設定
を選択します。すべてのアートワークを、指定された透明度でラスタライズする
場合は、最も低い設定を選択します。
注意:どの程度ラスタライズが適用されるかは、Adobe Acrobat で使用できる
RAM の容量、ページの複雑度、重なりオブジェクトの種類によって決まりま
す。
3. 透明部分の分割・統合パネルで、必要に応じてオプションを選択します(詳しく
は、透明部分の分割・統合のオプションを参照してください)。
PostScript オプションの設定
詳細設定ダイアログボックスの PostScript オプションパネルでは、非常駐のプリ
ンタフォントの処理方法や 2 バイトフォントのダウンロード方法など、特定の
PostScript プリンタのオプションを設定します。PDF ファイルにハーフトーンや
トランスファ関数などのデバイス依存情報が含まれる場合、これらの設定を
PostScript 出力機に送信し、プリンタの設定を上書きすることができます。これ
らのオプションを使用するには、ご使用のシステムに PostScript プリンタドライ
バが、対応する正しい PPD ファイルと共にインストールされている必要があり
ます。
PostScript オプションを設定するには:
1. 詳細設定ダイアログボックスの左側にある「PostScript オプション」を選択しま
す。
2. 「フォントとリソースのポリシー」では、フォントとリソースのダウンロード方
法を指定します。
3. 「PostScript レベル」では、出力デバイスの PostScript レベルを選択します。
4. PostScript パネルで、必要に応じてオプションを選択します。詳しくは、パネル
の下部にあるオプションの説明を参照してください。PDF 文書に 2 バイトフォン
トが埋め込まれていない場合は、このパネルでダウンロードの設定ができます
(詳しくは、言語特有のフォントのダウンロードについてを参照してくださ
い)。
コンポジット印刷
コンポジットの印刷では、ファイルで使用されているすべての色が 1 つの版に印
刷されます。詳細設定ダイアログボックスで使用できるオプションは、
PostScript プリンタを使用する場合と PostScript 以外のプリンタを使用する場合
で異なります。
色分解を作成する前に、カラーまたはグレースケールのコンポジット印刷で校正
出力をして仕上がりを確認することができます。
コンポジットを印刷するときは、次の点に注意してください。
●
●
文書内にオーバープリントを設定したオブジェクトがある場合、オーバープリン
トをサポートしているプリンタであれば、オーバープリントが正しく印刷されま
す。デスクトッププリンタの多くはオーバープリントをサポートしていません
が、詳細設定ダイアログボックスのカラーパネルにある「オーバープリントをシ
ミュレート」を選択すると、オーバープリントの効果をシミュレートすることが
できます。「オーバープリントをシミュレート」を選択すると、スポットカラー
(特色)は印刷用のプロセスカラーに変換されます。RIP(ラスターイメージプ
ロセッサ)での色分解または最終出力のためにファイルを使用する場合は、この
オプションは選択しないでください。
白黒プリンタに印刷する場合、そのページのグレースケールのコンポジットバー
ジョンが出力されます(ただし、印刷のダイアログボックスで「白黒 2 値印刷
(図面用)」オプションを選択した場合を除きます。このオプションを選択する
と、白以外の色はすべて黒で印刷されます)。文書に色が含まれている場合、使
用されている色をシミュレートするために適切なグレーが適用されます。例え
ば、視覚的に黄色は黒よりも明るいため、濃度 20 %の黄色を表すグレーには、
濃度 20 %の黒を表すグレーより明るい色が使用されます。
注意:モニタと同様にカラープリンタも機種によって印刷の品質が大きく異なる
ため、最終的な印刷結果を確認するためには、印刷・出力会社から校正用の印刷
結果を入手することをお勧めします。
コンポジットを印刷するには:
1. ファイル/印刷(Windows)またはファイル/プリント(Macintosh)を選択
し、次の操作を行います。
●
プリンタを選択します。
●
ページ処理オプションを選択します。
●
「注釈とフォーム」オプションから「文書と注釈」を選択し、すべての描画領域
を印刷します。
2. 「詳細設定」をクリックします。詳細設定ダイアログボックスが開きます。
3. 詳細設定ダイアログボックスのカラーパネルで、色ポップアップメニューからコ
ンポジットのオプションを選択します。他の出力設定を指定します(詳しくは、
出力設定の指定を参照してください)。
4. 文書に透明オブジェクトが含まれている場合は、透明部分の分割・統合パネルで
必要なオプションを選択します(詳しくは、透明部分の分割・統合のオプション
を参照してください)。
5. (PostScript 印刷専用)PostScript オプションパネルで、オプションを指定しま
す。
色分解の準備
通常、プリンタでは、カラー画像および連続階調の画像を再現するために、アー
トワークをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの 4 つの版に分解します。適
切な色のインキが正確に重ね合わされることにより、アートワークで使用される
元の色が再現されます。画像を複数の色に分離するプロセスを色分解と言い、版
を生成する元となるフィルムを作成することを分版と言います。
コンポジット(左)および色分解(右)
色分解を作成する前に、次の操作を行います。
●
●
●
●
モニタを補正します(詳しくは、ICC モニタプロファイルの作成を参照してくだ
さい)。
PDF 文書を開き、文書にトラッピング情報が含まれているかどうかを指定します
(詳しくは、トラッピング情報の存在の宣言を参照してください)。
色分解および透明部分の分割・統合をプレビューします(詳しくは、出力のプレ
ビューおよび透明部分の分割・統合のプレビューおよび適用を参照してくださ
い)。
プリフライトの検査を行います(詳しくは、文書の検査を参照してください)。
注意:プリプレスサービスプロバイダを使用して色分解を生成する場合、各ジョ
ブの開始前およびプロセス全体を通して、その担当者と密接に作業することをお
勧めします。
関連項目:
PPD ファイルについて
トラッピング情報の存在の宣言
PPD ファイルについて
PostScript Printer Description(PPD)ファイルは、使用するプリンタのプリン
タドライバの動作をカスタマイズするときに使用します。PPD ファイルには、プ
リンタ常駐フォント、使用できる用紙のサイズと向き、最適なスクリーン線数、
解像度、カラー出力機能など、出力デバイスに関する情報が記述されています。
PostScript プリンタまたはイメージセッタに対応した PPD ファイルを選択する
と、出力デバイスで使用できる設定が詳細設定ダイアログボックスに表示され、
文書を印刷するときにどの PostScript 情報がプリンタに送信されるかが決まりま
す。例えば、PPD ファイルに一覧表示されているフォントはプリンタに常駐して
いるため、明確な指示を出さない限り、印刷時にそれらのフォントがダウンロー
ドされることはありません。
トラッピング情報の存在の宣言
PDF ファイルをプリプレスサービスプロバイダに送信する場合は、文書のプロパ
ティダイアログボックスで、PDF ファイルにトラッピング情報が含まれているか
どうかを指定できます。情報が含まれていることを宣言しておくと、矛盾するお
それのあるトラッピングコマンドがサービスプロバイダでファイルに追加される
ことを防止できます。トラッピング情報は、文書作成アプリケーションから他の
PostScript 情報と共に取り込むか、Adobe In-RIP トラッピングでサポートされ
ているトラッピングプリセットを使用して、Acrobat で作成することができます
(トラッピング情報を PostScript ファイルに含める方法について詳しくは、
Adobe In-RIP トラッピングオプションの指定または文書作成アプリケーション
のマニュアルを参照してください)。
トラッピング情報の設定を指定するには:
1. PDF ファイルを開き、ファイル/文書のプロパティを選択します。
2. 文書のプロパティダイアログボックスで「詳細設定」タブを選択します。
3. 「トラッピング」オプションから次のいずれかを選択し、「OK」をクリックしま
す。
●
ファイルにトラッピング情報が含まれている場合は、「はい」を選択します。
●
ファイルにトラッピング情報が含まれていない場合は、「いいえ」を選択しま
す。
●
トラッピング情報の有無がわからない場合は、「不明」を選択します。
色分解の印刷
Acrobat Professional では、ホストベースの色分解と In-RIP 色分解がサポート
されています。2 つの方法の大きな違いは、色分解がホストコンピュータ
(Acrobat およびプリンタドライバを使用するシステム)で作成されるか、出力
デバイスの RIP で作成されるかという点です。
●
●
ホストベースの色分解。従来のホストベースの事前に色分解されたワークフロー
では、文書に必要な版ごとの PostScript 情報を作成し、その情報を出力デバイス
に送信します。
色分解(In-RIP)。In-RIP 色分解では、ファイルの色分解作業はホストでは行わ
ずに RIP で行います。このため、ホストベースの色分解に比べ短時間で処理する
ことができますが、In-RIP 色分解をサポートしている PostScript 3 対応の出力
デバイスが必要です。In-RIP 色分解を生成するには、In-RIP 色分解をサポートす
る PPD ファイル、および任意の PostScript 3 出力デバイスまたは PostScript レ
ベル 2 デバイス(その RIP が In-RIP 色分解をサポートする)が必要となりま
す。
色分解を印刷するには:
1. ファイル/印刷(Windows)またはファイル/プリント(Macintosh)を選択
し、次の操作を行います。
●
プリンタを選択します。
●
ページ処理オプションを選択します。
●
「注釈とフォーム」オプションから「文書と注釈」を選択し、すべての描画領域
を印刷します。
2. 「詳細設定」をクリックします。詳細設定ダイアログボックスが開きます。
3. 適切な色分解が定義されたカスタムプリンタ設定ファイルが既に存在している場
合は、詳細設定ダイアログボックスの上部にある「印刷プリセット」オプション
から設定ファイルを選択します。
4. カラーパネルの「色」オプションから「色分解」を選択します。In-RIP 色分解を
サポートする PPD ファイルを使用している場合は、「色分解(In-RIP)」を選
択します。ハーフトーンスクリーン線数、膜面および画像の露出を指定します。
5. 分解する色を指定します。
●
色分解を作成するには、色の名前の横にあるチェックボックスを選択します。す
べてのインキを同時に選択するには、「版」オプションで「すべての版を出力」
を選択します。
●
特定の色版を出力しない場合はチェックボックスを選択解除します。
インキ一覧でインキの状態を変更すると、「版」オプションが「カスタム」に変
化します。
6. 「インキ」をクリックして、色分解のインキ設定を変更します(詳しくは、「イ
ンキ」の使用を参照してください)。
7. トンボと裁ち落としパネルで、「すべてのマーク」を選択します。
8. 文書に透明オブジェクトが含まれている場合は、透明部分の分割・統合パネルで
必要なオプションを選択します(詳しくは、透明部分の分割・統合のオプション
を参照してください)。
9. PostScript オプションパネルで、必要なオプションを選択します。
10. 「OK」をクリックして詳細設定ダイアログボックスを閉じ、もう一度「OK」を
クリックして印刷ダイアログボックス(Windows)またはプリントダイアログ
ボックス(Macintosh)を閉じます。
PDF 文書の色分解を作成すると、詳細設定ダイアログボックスで選択した設定
が、色分解されたファイルに保存されます。
関連項目:
分解する色の指定について
スポットカラーのプロセスカラーへの分解について
PostScript としての分解の保存
分解する色の指定について
4 つのプロセスカラー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)は、必ずカ
ラー版の一覧の最上部に表示され、その後に各スポットカラーがアルファベット
順に列挙されます。色名の横にあるチェックボックスの X は、その色の色分解が
作成されることを表しています。初期設定では、文書内で定義されている各色に
個別の版が作成されます。個別の版が作成される色には、取り込まれた(配置)
PDF ファイルや EPS ファイルに使用されているスポットカラー、DeviceN カ
ラースペースで定義された色などがあります。DeviceN カラースペースとは、ダ
ブルトーンやマルチトーンなどを表現するための、Adobe PostScript 3 カラース
ペースです。
スポットカラーのプロセスカラーへの分解について
スポットカラーなどの特色を、同等の CMYK プロセスカラーに分解することが
できます。スポットカラーのプロセスカラーへの変換は、例えば、実際に印刷で
きるスポットカラーより多くのスポットカラーが文書に含まれている場合に便利
です。この変換により、文書中のカラー定義が変更されることはありません(詳
しくは、「インキ」の使用を参照してください)。
注意:プロセスカラーの近似値は、元のスポットカラーと厳密には一致しませ
ん。また、このオプションを選択すると、文書のオーバープリント設定やトラッ
ピング設定に影響が及ぶ場合もあります。
PostScript としての分解の保存
使用できるプリプレスソフトウェアにもよりますが、サービスプロバイダは、出
力デバイスの RIP で、トラッピング、面付け、分版、OPI 置換などのプリプレス
処理を実行することができます。このため、サービスプロバイダは、事前分解さ
れた PostScript ファイルではなく、In-RIP 分解のために最適化された文書のコ
ンポジット PostScript ファイルを要求する場合があります。
ファイルを PostScript 形式で保存すると、色分解設定、PPD 情報、および詳細
設定ダイアログボックスで指定された色変換情報がすべて保存されます。
最高の結果を得るには、印刷ダイアログボックスの「ファイルへ出力」オプショ
ンではなく「名前を付けて保存」(Windows)、またはプリントダイアログボッ
クスの「ファイルへ出力」オプションではなく「別名で保存」(Macintosh)を
使用します(詳しくは、PostScript または Encapsulated PostScript(EPS)の変
換オプションを参照してください)。
言語特有のフォントのダウンロードについて
PDF 文書にフォントが埋め込まれている場合は、常に埋め込まれたフォントデー
タがプリンタにダウンロードされます。PDF 文書に含まれている 2 バイトフォン
トが文書に埋め込まれていない場合、デフォルトで「2 バイトフォントのダウン
ロード」オプションが選択されているため、プリンタに Acrobat の代替フォント
がダウンロードされて印刷されます。このオプションを使用するには、
PostScript レベル 2 以上のプリンタが必要です。英語版や欧文言語版などで 2 バ
イトフォントをプリンタにダウンロードできるようにするには、Adobe Acrobat
のインストール時に、「カスタム」または「すべて」オプションを選択し
Acrobat 日中韓フォントをインストールしておく必要があります。
「2 バイトフォントのダウンロード」を選択していない場合、PDF 文書で使用し
ているフォントがプリンタに存在すればそのフォントを使用して印刷しますが、
該当するフォントがない場合は類似のプリンタフォントに置き換えられます。日
本語 PostScript プリンタ以外を使用する場合、「2 バイトフォントのダウンロー
ド」を選択していないと、PDF に埋め込まれていないフォントは Courier に置き
換えられます。
「2 バイトフォントのダウンロード」を選択してもきれいに印刷できない場合
は、PDF 文書をビットマップ画像として印刷します。ただし、文書を画像として
印刷すると、プリンタのフォントで置き換えるよりも印刷に時間がかかる場合が
あります。
注意:ビットマップフォントが使用されていたり、フォントの埋め込みがその文
書だけに制限されている場合は、フォントをプリンタにダウンロードすることは
できません。このような場合は、置換フォントを使用して印刷されるので、印刷
結果と画面表示が完全に一致しない場合があります。
色のオーバープリントのプレビュー
「オーバープリントプレビュー」モードでは、色分解出力でのオーバープリント
の効果を画面上でプレビューすることができます。オーバープリントの効果は、
コンポジット印刷デバイスに出力する方法でもシミュレートすることができま
す。どちらの方法も、色分解を前提とする文書を校正する場合に便利です。
画面上のアートワーク(左)と印刷されたアートワーク(右)
カラーのオーバープリントとブレンドをプレビューするには:
PDF ファイルを開き、アドバンスト/オーバープリントプレビューを選択して、
オーバープリント表示のオンとオフを切り替えます。オーバープリントプレ
ビューがオンの場合は、「オーバープリントプレビュー」コマンドの横にチェッ
クマークが表示されます。
インターネット経由の印刷
開いている PDF 文書を PrintMe ネットワーク上のプリンタやファックスに送信
したり、オンデマンドプリンティング用に PDF 文書をオンラインに安全に保存
することもできます。
インターネット経由で印刷するには:
1. 文書を保存し、ファイル/PrintMe インターネットプリンティングを選択しま
す。
2. 表示される URL の手順に従います。
PrintMe 機能について詳しくは、http://www.printme.com/ を参照してくださ
い。
JDF 手順付きの Adobe PDF ファイルの受け渡し
JDF ファイルについて
JDF ジョブ定義の表示
JDF ジョブ定義の作成
JDF ジョブ定義の編集
JDF ジョブ定義の追加と削除
頻繁に使用する情報の指定
ファイルの送信準備
JDF ファイルについて
Acrobat で作成するジョブ定義形式(JDF)ファイルには、製品または印刷ジョ
ブのクリエイティブインテントを記述します。それらの設定は、プロダクション
環境で最終的な印刷結果を生成する際に使用できます。JDF ファイルには、メ
ディアとインキの要件、制作部数、顧客情報、制作物の説明などのデータが含ま
れます。また、ページを含むファイルへの参照を JDF ファイルに含め、それらの
ページから制作物を作成する際の並び順を記述することもできます。さらに、印
刷工程に適した Adobe PDF ファイルの作成に必要な情報(PDF 変換設定、プリ
フライトプロファイルなど)を含めることもできます。
ジョブに関する追加情報が収集するに従って JDF ファイルの内容を充実させるこ
とや、ジョブが印刷工程に送信される段階でファイルが完成させることもできま
す。ファイルの形式が柔軟にできているので、最初は高レベルの定義として制作
物の大まかな概要だけを記述しておき、より具体的な詳細情報を後から追加して
いくことができます。または、一度の作業でファイルを完成させることもできま
す。
JDF ファイルとそれに関連する PDF ファイルは共に、JDF ワークフローの一部
として JDF デバイスから JDF デバイスへと移動します。JDF ファイルが印刷工
程に送信されると、そのファイルに含まれる情報が印刷工程のプロセスを定義す
るために使用されます。
基本的な JDF のワークフローA. PDF ファイル B.新規または編集した JDF ジョブ定義
C.ジョブ定義に関連付けられ、JDF デバイスへの送信準備ができた PDF ファイル
JDF ジョブ定義の表示
Acrobat の JDF ジョブ定義には、印刷対象ファイルへの参照と、印刷・出力会社のプロダク
ションサイト向けの手順と情報が含まれています。印刷ジョブのコンポーネントとその印刷順
序は、JDF ジョブ定義を編集ダイアログボックスの左側に表示される文書階層の一覧で確認で
きます。
JDF ジョブ定義を開くと、印刷ジョブのコンポーネントの一覧を表示し、さまざまなパネルに
アクセスして情報を指定できます。文書階層を使用すると、印刷ジョブの個々のコンポーネン
トに対する設定を表示できます。
JDF ジョブ定義ダイアログボックス
JDF ジョブ定義ダイアログボックスを開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
ツール/印刷工程/JDF ジョブ定義を選択します。
ローカルマシン上の JDF ファイルをダブルクリックして、Acrobat を起動します。JDF ジョ
ブ定義ダイアログボックスに JDF ファイルがリストされます。
印刷ジョブの設定を表示するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、一覧内の項目を選択し、「編集」をクリックします。
2. JDF ジョブ定義を編集ダイアログボックスの文書階層で、いずれかのプラス記号(+)をク
リックして、セクションのコンポーネントを一覧表示します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
基本的な印刷ジョブの設定と顧客情報を表示するには、JDF ジョブ定義名(階層内の最初の項
目)を選択します。JDF 定義には、「Product」というラベルが付いていることがあります。
●
ページレイアウト、メディアおよびインキの設定を表示するには、セクション(階層内の 2 番
目のレベル)を選択します。
●
ファイルに固有の情報を表示するには、そのファイルを選択します。
4. 異なる設定を表示するには、タブをクリックします。
JDF ジョブ定義を編集ダイアログボックスA.文書階層 B.JDF ジョブ定義タブ
JDF ジョブ定義の作成
JDF ジョブ定義ダイアログボックスを使用すると、さまざまな方法で新しい
JDF ジョブ定義を作成できます。結果の各 JDF ファイルは、プロダクション環
境で編集および使用できます。特定の種類のジョブを定期的に印刷する印刷・出
力会社では、ジョブの種類に合った JDF ファイルをいくつか作成しておき、テン
プレートとして使用すると便利です。テンプレートを使用すれば、時間を節約で
き、ミスで高いコストが発生するのを防止できますが、ジョブによっては適用で
きない場合もあります。新しいジョブ定義を最初から作成する前に、同じような
目的を持つ既存のジョブ定義がないか確認してください。
新しい JDF ジョブ定義を作成するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、「新規」をクリックします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
「新規作成」を選択すると、空白の JDF ジョブ定義が作成されます。
●
「基準にする文書」を選択すると、サイズやページ数など、現在開いている
PDF 文書のプロパティを使用できます。右側の一覧(Acrobat で現在開いている
ファイル名が表示されている)から文書を選択します。
●
「基準にするジョブ定義」を選択すると、すべてのプロパティ(参照ファイルの
一覧を含む)を持つ既存の JDF ジョブ定義のコピーを作成できます。ワークフ
ローの残りの部分に進む前に、ページの内容を変更するようにしてください。こ
のオプションを選択すると、選択に該当する使用可能なジョブ定義の一覧が右側
に表示され、JDF ジョブ定義ダイアログボックスに存在している JDF ファイル
の一覧が示されます。
3. 対象のジョブ定義に互換性を持たせる JDF 仕様のバージョンを指定します。デ
フォルトは 1.2 です。手順 2 で「基準にするジョブ定義」を選択した場合、この
オプションは使用できません。この場合、バージョンは選択したジョブ定義と同
じになります。
4. 「参照」をクリックし、名前と保存先を指定して「保存」をクリックします。
5. ジョブ定義の新規作成ダイアログボックスで、次のいずれかをクリックします。
●
設定を修正するには、「作成と編集」をクリックします。
●
JDF ジョブ定義を作成するには、「作成」をクリックします。
JDF ジョブ定義の編集
ジョブ定義の作成元となるアプリケーションは、クリエイティブアプリケーショ
ン、Acrobat Distiller 6.0 以降、Acrobat 7.0 Professional 以降などさまざまで
す。JDF ジョブ定義ダイアログボックスを使用すると、そうした JDF ジョブ定
義を編集できます。
JDF ジョブ定義を編集するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、ジョブ定義を選択し、「編集」をクリッ
クします。
2. タブをクリックして、編集オプションを選択します。
3. 完了したら「OK」をクリックするか、別のタブをクリックしてさらにオプション
を編集します。
JDF ジョブ定義の編集オプションA. セクションの追加 B.ファイルの追加 C.選択を下に
移動 D.選択を上に移動 E.選択の削除
関連項目:
一般的なオプション
顧客情報オプション
一般的なオプション
印刷ジョブを記述するには、「一般」オプションを使用します。
製品名
製品または印刷ジョブの固有な名前です。
ジョブ ID / ジョブパーツ ID
ジョブの関係者が使用するジョブ ID または参照コードです。
埋め込みプリフライトプロファイル
印刷ジョブ内の PDF ファイルの検証に、選択したプリフライトプロファイルの
条件を使用します。プリフライトプロファイルについて詳しくは、プリフライト
プロファイルについてを参照してください。
PDF 変換設定の埋め込み
選択した PDF 設定ファイル内の設定を使用して、Adobe 以外の PDF ファイル
を変換します。Adobe PDF 設定について詳しくは、デフォルトの Adobe PDF
設定ファイルの使用を参照してください。
説明
ジョブ定義の送信先向けの注釈を JDF ジョブ定義に追加できます。
綴じ込みを使用
綴じ込みに関する設定の「種類」および「サイド」オプションが表示されます。
顧客情報オプション
プロジェクトに対して顧客やその他の重要情報を指定するには、「顧客情報」オ
プションを使用します。
課金コード
プロダクション中に発生した費用を請求するためのコードです。
顧客 ID
該当するジョブ定義を、課金またはより上位の MIS システムと照合するのに使用
される顧客 ID です。通常、ジョブを作成した MIS システムの内部顧客番号で
す。
顧客ジョブ
顧客がジョブを参照する際使用する名前です。
顧客注文 ID
印刷・出力会社と顧客間の契約を表す内部注文番号です。この番号は、通常発注
時に提供され、印刷・出力会社と顧客間の通信で、該当するジョブ(課金、注文
変更、配送などを含む)を示す際に参照されます。
連絡先
そのジョブの関係者と役割を示す一覧です(詳しくは、連絡先情報の指定を参照
してください)。
JDF ジョブ定義の追加と削除
JDF ジョブ定義は再使用したり、他のユーザと共有したりできます。例えば、印
刷・出力会社から顧客にジョブ定義を提供することで、印刷ジョブが印刷工程に
送られる前に正しく指定されることを保証できます。
ジョブ定義をジョブ一覧に追加するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、「追加」をクリックします。
2. JDF ジョブ定義ファイル(拡張子は .jdf)を指定して「開く」をクリックする
か、JDF ジョブ定義ファイルをダブルクリックします。
JDF ジョブ定義の一覧に、JDF ジョブ定義が表示されます。
ジョブ一覧から JDF ジョブ定義を削除するには:
JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、JDF ジョブ定義を選択し、「削除」をク
リックします。
頻繁に使用する情報の指定
連絡先管理マネージャとメディア管理マネージャのどちらを選択しても、印刷
ジョブの各コンポーネントに適用できる情報を指定するダイアログボックスが開
きます。
関連項目:
連絡先情報の指定
メディア設定の定義
メディアのオプション
連絡先情報の指定
印刷ジョブの連絡先情報を指定するには、連絡先管理マネージャを使用します。
連絡先を作成するか、連絡先情報を更新するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、「連絡先管理マネージャ」をクリックし
ます。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
新しい連絡先を指定するには、「追加」をクリックします。
●
情報を更新するには、一覧から連絡先を選択し、「編集」をクリックします。
●
既存の連絡先を基に新しい連絡先を作成するには、一覧から連絡先を選択し、
「複製」をクリックします。
3. 連絡先情報ダイアログボックスで、氏名と住所を該当するテキストボックスに入
力します。
4. 次のいずれかの操作を行って、「連絡手段」セクションを更新します。
●
「追加」をクリックして新しい情報を入力します。オプションは、選択した連絡
手段の種類に応じて変わります。
●
一覧から項目を選択し、「編集」をクリックして情報を更新します。
●
一覧から項目を選択し、「削除」をクリックして削除します。
連絡先をジョブ定義に追加するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、JDF ジョブ定義を選択し、「編集」をク
リックします。
2. 「顧客情報」タブをクリックします。
3. 「連絡先」セクションで、「追加」をクリックします。
4. 連絡先ポップアップメニューから連絡先名を選択します。
5. 右側の列の担当職務をダブルクリックするか、右側の列で担当職務を選択し、
「<< 追加」ボタンをクリックします。デフォルトの一覧から選択するか、カスタ
ムの担当職務を追加できます。
連絡先を追加ダイアログボックス
6. 連絡先に含まれている情報が正しくない場合、「編集」をクリックして、情報を
更新します。
7. 確認を求められたら、現在のジョブ定義で連絡先を更新するかどうかを選択しま
す。または、連絡先管理マネージャで同様に情報を更新します。
担当職務を追加するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスまたは「顧客情報」タブで、「連絡先管理マ
ネージャ」をクリックします。
2. 「その他の連絡先タイプ」をクリックします。
3. 次のいずれかの操作を行って、担当職務または連絡先タイプの一覧を更新しま
す。
●
新しい担当職務を入力するには、「追加」をクリックしします。
●
情報を更新するには、一覧から担当職務を選択し、「編集」をクリックします。
●
情報を削除するには、一覧から担当職務を選択し、「削除」をクリックします。
メディア設定の定義
印刷ジョブの各コンポーネントのメディアを指定するには、メディア管理マネー
ジャを使用します。ストックのブランドがわかっている場合は、それを指定しま
す。わからない場合はメディアの特性を記述し、プロダクションサイトで特性と
照合して特定のストックを使用できるようにします。
メディア設定を定義するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、メディア管理マネージャボタンをクリッ
クします。
メディア管理マネージャ
2. 次のいずれかの操作を行って、メディア設定を更新します。
●
「追加」をクリックして新しい情報を入力します。
●
一覧から項目を選択し、「編集」をクリックして情報を更新します。
●
一覧から項目を選択し、「削除」をクリックして削除します。
メディアをジョブ定義のセクションに追加するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、ジョブ定義を選択し、「編集」をクリッ
クします。
2. セクションを選択します。
3. メディアポップアップメニューからオプションを選択します。
4. メディアが存在しないか、ジョブ定義に合ったメディアがない場合は、メディア
管理マネージャボタンをクリックします。
5. 次のいずれかの操作を行って、メディア設定を更新します。
●
「追加」をクリックして新しい情報を入力します。
●
一覧から項目を選択し、「編集」をクリックして情報を更新します。
●
一覧から項目を選択し、「削除」をクリックして削除します。
メディアのオプション
用紙の要件を指定するには、メディアのオプションを使用します。
概要
メディアの固有の ID です。
メディアタイプ
メディアが用紙か透明オブジェクトかを示します。
指定メディア
メディアに対する説明です。
グレード
用紙材料のグレードです。オフセット印刷のグレードは 1 ∼ 5 の尺度を基準に
し、光沢紙は「1」、非塗工紙(ナチュラル)は「2」です。
坪量
メディアの想定される重量で、単位は平方メートルあたりのグラム数(g/m2)で
す。
厚さ
選択したメディアの厚さで、単位はミクロン(オm)です。
不透明度
メディアの不透明度です。他の面に印刷したものが通常の光で透けて見えないよ
うにする場合に、両面印刷に対して「不透明」を使用します。バックライト表示
には「半透明」を使用します。
テクスチャ
メディアの想定されたテクスチャです。
表面コート / 裏面コート
メディアの表面と裏面に適用されるプリプレスコートです。
ストックの銘柄
メディアに関連付けられたブランド名です。
ストックのタイプ
使用可能なストックのタイプです。オフセットには本のストックも含まれている
ことに注意してください。
明度
反射率です。
再生紙率
メディアに含まれている必要がある再生紙の率(0 ∼ 100)です。
カラー
メディアのカラーです。
シェード
カラーのシェードで、明暗のいずれかです。
透過
カラーが半透明かどうかを指定するオプションです。
ファイルの送信準備
前に作成した送信サイト手順を使用すると、いつでも、JDF パッケージ(JDF
ファイルと PDF ファイル)の送信準備を行うことができます。送信プロセスに
は、任意のプリフライトプロファイルまたはジョブ定義に埋め込まれている
PDF 変換設定ファイルが使用されます。
関連項目:
送信サイト手順の作成
送信サイトのオプション
ファイルのプロダクションシステムへの送信
送信サイト手順の作成
ジョブを JDF が有効なプロダクションシステムに送信すると、設定したオプショ
ンが自動的に起動されます。
送信サイト手順を作成するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、JDF ジョブ定義を選択し、「送信マネー
ジャ」をクリックします。
2. 「追加」をクリックするか、一覧から項目を選択し、「編集」をクリックしま
す。
3. 送信サイトのオプションを設定します。
送信サイト手順を削除するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、JDF ジョブ定義を選択し、「送信マネー
ジャ」をクリックします。
2. 一覧から項目を選択し、「削除」をクリックして削除します。
送信サイトのオプション
送信プロセス中に印刷ジョブで実行する操作を指定するには、送信設定ダイアロ
グボックスのオプションを使用します。
名前
送信サイトの固有な名前です。
デフォルトの PDF 変換設定
送信プロセスで JDF ジョブ定義が送信されると、参照されている PDF 以外の
ファイルが PDF に変換されます。変換設定としては、送信設定ダイアログボッ
クスのデフォルトの PDF 変換設定ポップアップメニューの変換設定か、ジョブ
定義に埋め込まれている PDF 変換設定が使用されます。送信前にジョブ定義で
参照される PDF ファイルは、指定した PDF 変換設定の影響を受けません。
Acrobat に付属している定義済みの PDF 設定について詳しくは、デフォルトの
Adobe PDF 設定ファイルの使用を参照してください。
PDF ファイルが JDF ジョブ定義と一致していることを確認する
JDF ジョブ定義の情報と関連ファイルを比較して、関連ファイルがすべて存在
し、適切な URL にリンクされていることを検証します。ページサイズ、イン
キ、関連文書で使用可能なページ数に不整合があると、エラーが表示されます。
例えば、JDF ジョブ定義に文書 A の 1 ∼ 12 ページを使用すると記述している
のに、文書 A に 8 ページしかない場合、エラーが報告されます。JDF ジョブ定
義を文書に合うように修正するか、他の機能を使用して文書を修正するか、変更
せずに処理を続けることができます。
注意:エラーの内容によっては修正できない場合もあります。
複数の PDF ファイルを単一の PDF ファイルに結合する
文書階層内の PDF ファイルを 1 つの PDF ファイルに結合します。必要に応じ
て、印刷対象外の注釈を、セクション名とセクション内のそのページの番号を示
すために各ページの隅に追加できます。
重要:PDF/X の互換性に依存するワークフローに対して、この機能を使用するこ
とはお勧めしません。参照される PDF ファイルを変更すると、PDF/X 仕様との
互換性が失われる可能性があるためです。プリフライトオプションを適切な
PDF/X プロファイルを使用して選択した場合には、非準拠のテストが行われま
す。
空白ページを挿入する
結合された PDF ファイルで PDF ページへの参照がない場合(セクション内に
12 ページ存在すると指定されているのに、PDF ファイルへの参照がない場合な
ど)に、その PDF ファイルに空白ページを挿入します。
プリフライトを実行する
関連 PDF ファイルのプリフライト検査を実行します。プリフライトプロファイ
ルとしては、送信設定ダイアログボックスのデフォルトのプリフライトプロファ
イルポップアップメニューで選択したプロファイルか、ジョブ定義に埋め込まれ
ているプリフライトプロファイルが使用されます。プリフライト機能について詳
しくは、文書の検査を参照してください。
MIME パッケージに変換して JMF デバイスに送信する
JDF ファイルと関連する PDF ファイルを 1 つの Multipurpose Internet Mail
Extensions(MIME)ファイルとしてパッケージ化します。MIME とは、ASCII
以外のメッセージのファイル形式を設定し、インターネット上でお互いに分離せ
ずに送信できるようにした仕様です。これにより、パッケージを指定した URL
で、Job Messaging Format(JMF)をサポートする出力デバイスに送信できるよ
うになります。JMF を使用すると、電子デバイスはネットワーク上で通信できま
す。
フォルダに送信
JDF ファイルと関連する PDF ファイルを、「パス」テキストボックスに指定し
たフォルダに送信します。
MIME パッケージとして送信
JDF ファイルと関連する PDF ファイルを MIME に変換します。
ファイルのプロダクションシステムへの送信
印刷ジョブをハンドオフして送信する準備ができたら、JDF ジョブ定義と関連す
る PDF ファイルを、設定済みの JDF が有効なプロダクションシステムに送信し
ます。送信設定ダイアログボックスでの選択によっては、ジョブ定義と PDF
ファイルとの不整合が一覧表示され、その後にプリフライト検査の結果が表示さ
れます(詳しくは、送信サイトのオプションを参照してください)。サイトを追
加または更新するには、送信サイト手順の作成を参照してください。
PDF ファイルと JDF パッケージを送信するには:
1. JDF ジョブ定義ダイアログボックスで、ジョブ定義を選択し、「送信」をクリッ
クします。
2. 「送信先」オプションで送信サイトを選択します。
3. 「開始」をクリックします。
4. 送信ダイアログボックスに不整合エラーがある場合、それらのエラーを選択し
て、ジョブ定義で修正できるかどうかを調べます。修正できる場合は JDF を更新
ボタンが使用可能になります(「次へ」や「前へ」をクリックすると、修正可能
なエラー間を移動することもできます)。
5. ジョブ定義を更新するには、エラーを選択して、「JDF を更新」をクリックしま
す。JDF ジョブ定義が自動的に更新され、エラーが消えます。一部のエラーは完
全に修正できません。この場合、前のエラーの代わりに、警告が表示されます。
6. 修正可能なエラーをすべて修正したら、「続行」をクリックします。
7. 送信設定ダイアログボックスで「プリフライト」を選択した場合、PDF ファイル
に対してプリフライト検査が実行され、結果が表示されます(詳しくは、プリフ
ライト結果の使用を参照してください)。
注意:問題を修正するには、作成元のアプリケーションまたは Acrobat Distiller
を使用する必要があります。
8. 「OK」をクリックして、プリフライトダイアログボックスを終了し、送信を継続
します。
送信ダイアログボックスに、送信プロセスの結果が表示されます。送信が失敗し
た場合、警告で失敗の理由が示されます。JDF ファイルを書き込みできない、
JDF パッケージを JDF デバイスに送信できないなどです。
一貫したカラーの生成
カラーマネジメントについて
カラーモデルについて
カラーマネジメントの必要性
表示環境の作成
Acrobat によるカラーの管理
ICC モニタプロファイルの作成
カラーマネジメントについて
カラーマッチングの問題は、各種のデバイスやソフトウェアで異なるカラース
ペースを使用しているために起こります。デバイスではカラーを表現するために
それぞれ独自の言語が使用されるので、デバイス間でカラーをうまく伝えられな
い場合があります。1 つの解決策は、デバイス間でカラーを正確に変換するシス
テムを用意することです。カラーマネジメントシステム(CMS)では、あるカ
ラーを作成したカラースペースと、同じカラーを出力するためのカラースペース
を比較し、デバイスが異なっていてもできるだけ一貫したカラーを表現できるよ
うに必要な調整を行います。
カラーマネジメントワークフローには、次の要素が不可欠です。
デバイスに依存しないカラースペース
異なるデバイス間で色域を比較し、調整を正しく行うには、CMS でカラーを客観
的に定義するための参照用のカラースペースが必要です。ほとんどのシステムで
は CIE(Commission Internationale d'Eclairage または国際照明委員会)L*a*b
カラーモデルを使用しています。これは、デバイスに依存しない色測定の国際標
準です。このため、CIE L*a*b は「デバイスに依存しない」といえます。
CIE LAB によって、コンピュータのモニタ、テレビ画面、フィルム、4 色分解処
理などの出力デバイスよりも広範囲の、デバイスに依存しないカラースペース
で、カラーオブジェクトを編集することができます。カラーオブジェクトは、
ソースデバイスと出力デバイスの特性を示す情報を含んだプロファイルと一緒に
保存されます。
その結果、カラーマネジメントワークフローが効率的に行われます。画像にさま
ざまな出力デバイス用の ICC(International Color Consortium)プロファイル
を添付(タグ付き)すれば、さまざまなデバイスで表示できるようになり、画像
を移動しやすくなります。
一方、「デバイスに依存する」カラーは、そのカラーを生成するデバイスによっ
て異なります。デバイスに依存するカラースペースで設定されているオブジェク
ト(ベクトルグラフィックやビットマップ画像)は、作成および出力に使用され
るハードウェアによってさまざまなカラーで表示されます。デバイスに依存する
カラーは、画像処理の各工程が一括管理されている場合に適しています。例え
ば、印刷・出力会社では、写真のカラーを正確にデジタル化できるようにスキャ
ナが調整されます。電子画像は、調整された特定のモニタに表示され、その結果
作成されたファイルは、調整された特定のプリンタで印刷されます。使用するデ
バイスは、どのデバイスでも正確なカラーが表示されるように、すべて調整され
ています。
カラーマネジメントエンジン
さまざまな企業によってさまざまなカラーマネジメント方法が開発されていま
す。その中で、使用する方法を表すカラーマネージメントエンジンを選択するこ
とができます。カラーマネジメントモジュール(CMM)とも呼ばれるカラーマネ
ジメントエンジンは、CMS の一部であり、異なるカラースペース間でカラーの読
み取りと変換を行います。
カラープロファイル
CMS では、カラープロファイルを利用してカラーを変換します。プロファイルは
デバイスのカラースペースを数学的に表現したものです。つまり、カラースペー
ス内の各色の基準 CIE 値が、デバイスによって表現される実際のカラーにどのよ
うにマッピングされるかを表したものです。例えば、スキャナプロファイルを使
用してスキャナのカラーの「見えかた」を CMS に伝えることで、スキャナから
読み取った画像を正確に CIE カラースペースに変換できます。そして CIE カ
ラースペースからは、別のプロファイルを利用して、出力デバイスのカラース
ペースに正確に変換することができます。Adobe 製品では、ICC プロファイルを
使用しています。これは、クロスプラットフォームの標準として、International
Color Consortium(ICC)で定義された形式です。また、Adobe 製品は、
Microsoft ICM(Image Color Management)プロファイルと、Windows XP お
よび Windows 2000 のシステムレベルの CMS をサポートしています。
レンダリングインテント
1 種類だけのカラー変換方法では、あらゆる種類のグラフィックのカラーを正し
く管理することはできません。例えば、野生動物の写真に現れるカラーを正しく
保つことのできるカラー変換法を、単調な色彩のロゴに使用すると違うカラーと
なることが考えられます。カラーマネジメントエンジンでは、レンダリングイン
テントまたはカラー変換方法を選択でき、グラフィック要素ごとに適切な方法を
使用することができます。Adobe Acrobat Professional では、PDF ファイルを
作成するときに、Adobe PDF 設定を使用してレンダリングインテントを指定し
ます(詳しくは、カラーオプションを参照してください)。
注意:カラーマネジメントとカラー補正を混同しないようにしてください。CMS
では、色調やカラーバランスに問題のある画像の修正はできません。最終的に出
力した状態で、確実に画像を評価できる環境を提供することが CMS の目的で
す。
カラーモデルについて
印刷システムにおいては、肉眼で認識できるすべてのカラーを再現できるデバイ
スは存在しません。各デバイスは、ある一定範囲(色域)のカラーを生成でき
る、特定のカラースペース内で動作します。
カラースペースの代表的な 2 種類のカテゴリは、RGB(赤、緑、青)カラーモデ
ルおよび CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)カラーモデルです。
RGB スペースと CMYK スペースの色域は、大きく異なります。全体的には
RGB カラーモデルの方が CMYK カラーモデルよりも広い色域を表すことができ
ます(つまり、より多くのカラーを表すことができます)が、CMYK カラーモデ
ルのすべてのカラーが RGB カラーモデルの色域内に入るわけではありません。
RGB カラーモデルの色域の範囲は、CMYK カラーモデルの色域の範囲を超えます。 A.
RGB カラーモデル B.CMYK カラーモデルの色域
さらに、同じカラーモデルを採用していても、処理できる色域はデバイスによっ
てわずかに異なります。例えば、スキャナやモニタの種類によってさまざまな
RGB カラースペースがあり、印刷機やデスクトッププリンタの種類によってもさ
まざまな CMYK カラースペースがあります。
関連項目:
RGB カラーモデル
CMYK カラーモデル
グレースケールカラーモデル
RGB カラーモデル
可視光線の大部分は、赤(R)、緑(G)、青(B)の光をさまざまな割合と強度
で混ぜて表すことができます。RGB のカラーを重ね合わせると、シアン、マゼン
タ、そしてイエローができます。
R、G、B を混ぜ合わせる(つまり、すべての光が反射される)と白になります。
このため、RGB カラーは加法混色と呼ばれています。加法混色は、照明、テレ
ビ、そしてコンピュータのモニタで利用されています。例えばモニタでは、赤、
緑、青の蛍光体を発光させてカラーを作成します。
加法混色(RGB)
CMYK カラーモデル
RGB カラーモデルではカラーの作成に光源を利用しているのに対し、CMYK カ
ラーモデルでは、紙面に印刷されたインキが光を吸収するという性質を利用して
います。白い光が半透明のインキに当たると、スペクトルの一部が吸収されま
す。そして、吸収されなかったカラーが反射して目に映ります。
純粋なシアン(C)、マゼンタ(M)、そしてイエロー(Y)の色素を混ぜると、
すべてのカラーが吸収されて黒になります。色素を混ぜ合わせるとカラーが吸収
されるため、CMY カラーは減法混色と呼ばれます。CMY のインキに加え、暗い
部分の濃度をより濃く表現するためにブラック(K)のインキも使用します。こ
のように 4 種類のインキを混合してカラーを生成する方法を、4 色分解処理と呼
びます。
減法混色(CMYK)
グレースケールカラーモデル
グレースケールでは、グレーの濃淡を利用してオブジェクトを表現します。グ
レースケールオブジェクトには、0 %(ホワイト)から 100 %(ブラック)まで
の明度が設定されています。モノクロやグレースケールのスキャナで画像を作成
すると、通常グレースケールで表示されます。
また、グレースケールカラーモデルを使用すると、カラーのアートワークを高品
質のモノクロアートワークに変換することもできます。元のアートワークに含ま
れていたすべての色情報は破棄され、元のオブジェクトの明度は変換されたオブ
ジェクトのグレーレベル(濃度)で表示されます。
グレースケールのオブジェクトを RGB に変換すると、各オブジェクトのカラー
の値には、変換前のグレーの値が割り当てられます。グレースケールから
CMYK に変換することもできます。
カラーマネジメントの必要性
カラーマネジメントが必要かどうかを判断するには、次のガイドラインを使用し
てください。
●
●
●
カラーに関する作業のすべてを印刷・出力会社に完全に依存している場合は、作
業環境でのカラーの正確さは必須ではありません。
モニタ表示でのカラーの正確さの維持、カラーをソフト校正機能、および大規模
なワークグループでのカラーの一貫性の維持が必要な場合は、カラーマネジメン
トの利用をお勧めします。
印刷メディアやオンラインメディアでカラーグラフィックを再利用する場合、単
一のメディア内で種類の異なるデバイス(異なる印刷機など)を使用する場合、
国内外のさまざまな出版物として印刷する場合などには、カラーマネジメントの
利用をお勧めします。
カラーマネジメントを利用する場合は、グラフィックアーティストや印刷・出力
会社などのプロダクションパートナーと相談し、カラーマネジメントワークフ
ローのあらゆる局面で作業を統合できることを確認してください。
表示環境の作成
作業環境によって、モニタでの表示や印刷結果のカラーが異なって見えます。最
良の結果を得るために、次の事項に従って作業環境のカラーと照明を調整してく
ださい。
●
●
●
●
●
光源レベルと色温度が変化しない環境で文書を確認します。例えば、一日を通し
てカラーの特性が変化する日光によって、画面上のカラーの見え方が変わるの
で、カーテンを閉めるか、窓のない部屋で作業してください。蛍光灯の青緑色の
光を避けるために、D50(5000K)照明の使用を検討してください。印刷した文
書を見るときには D50 ライトボックスを使用するのが理想的です。
ニュートラルカラー(グレー系統のカラー)の部屋で文書を確認します。モニタ
上のカラーと印刷したカラーの認識は、部屋のカラーに影響されることがありま
す。文書の確認を行うのに最適な部屋のカラーは、グレー系統のカラーです。さ
らに、衣服のカラーがモニタのガラスに反射すると、画面上のカラーの見え方に
影響を及ぼす場合があります。
部屋やライトボックスでの照明の輝度とモニタの輝度を合わせます。連続階調の
アート、印刷結果および画面上の画像を見るときは、同じ輝度の照明を使用しま
す。
モニタのデスクトップ上のカラフルな背景パターンを削除します。文書の周囲に
派手なパターンや明るいパターンがあると、正確にカラーを認識する妨げになり
ます。デスクトップのカラーを灰色だけに設定してください。
校正用の文書を見るときは、最終結果を見る場合と同じ状態となる実際の環境で
確認します。例えば、家庭にある白熱電球の照明で家庭用品のカタログを眺めた
り、オフィスにある蛍光灯の下でオフィス家具のカタログを確認することが考え
られます。ただし、最終的なカラーの判定は、必ず国の校正刷り(コントラクト
プルーフ)に関する法律で定められた照明条件のもとで確認してください。
Acrobat によるカラーの管理
画像をモニタに表示したり、プリンタに送信するときには、カラーの変換が必要
になることがよくあります。使用しているカラーモデルが一致しない(例えば、
CMYK カラーの画像を RGB モニタに表示している)場合は、常に変換が必要で
す。カラーの変換に使用する技術は、ICC プロファイルの使用が前提となってい
ます。管理されているカラーの場合、ICC を使用してカラーが表現されるので、
どのような変換処理を行うのかがはっきりしています。一方、管理されていない
カラーの場合は ICC プロファイルを使用していないので、変換の目的を一時的に
想定することが必要です。環境設定ダイアログボックスのカラーマネジメントパ
ネルでは、管理されていないカラーを変換するためのプロファイルを用意してい
ます。また、ローカルな出版条件に基づいた特定のプロファイルを選択すること
もできます。
ソフト校正機能を使用すると、特定の出力デバイスで出力される PDF 文書のカ
ラーをモニタ上で正確に確認することができます(詳しくは、カラーのソフト校
正を参照してください)。
印刷時には、カラーマネジメントをホストコンピュータで行うか、プリンタで行
うかを指定できます。プリンタよりもホストでカラーマネジメントを行った方が
出力されるカラースペースを制御しやすくなり、ICC の処理結果を予想しやすく
なります(詳しくは、出力設定の指定を参照してください)。
関連項目:
既成のカラーマネジメント設定の使用
管理されていないカラーに対する作業用スペースの指定
RGB 作業用スペースオプション
CMYK 作業用スペースオプション
グレースケール作業用スペースオプション
カラーマネジメントエンジンの指定
出力インテントの使用
黒点の補正の使用
カラーマネジメントシステムへのデバイスプロファイルの追加
既成のカラーマネジメント設定の使用
カラーマネジメントパネルには、ほとんどのカラーマネジメントコントロールが
表示されます。各コントロールを手動で調整しなくても、既成のカラーマネジメ
ント設定ファイル(CSF)の一覧から選択することができます。ほとんどの場
合、既成の設定で十分なカラーマネジメントを実現できます。既成の各設定に
は、Web や国内向けのプリプレス出力などの一般的な出版ワークフローにおいて
一貫したカラーを生成するための一連のカラーマネジメントオプションが含まれ
ています。また、既成の設定を元にして、各自のワークフローに固有の設定にカ
スタマイズすることもできます。
注意:Acrobat の CSF は、Adobe InDesign、Adobe Illustrator および Adobe
Photoshop で使用されている CSF のサブセットです。Acrobat では、カスタマ
イズした CSF ファイルを保存できません。カスタマイズした CSF ファイルを共
有するためには、そのファイルを InDesign、Illustrator または Photoshop で作
成する必要があります。そのファイルをデフォルトの設定フォルダに保存する
と、その設定を Acrobat カラーマネジメントパネルで使用できます。また、デ
フォルトの設定フォルダにプロファイルを手動で追加することもできます(詳し
くは、カラーマネジメントシステムへのデバイスプロファイルの追加を参照して
ください)。
既成のカラーマネジメント設定を選択するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。環境設定ダイアログボックスの左側のウィンドウで、「カラーマネジメン
ト」を選択します。
2. 「設定」で、次のいずれかの設定オプションを選択します。既成の設定を選択す
ると、カラーマネジメントパネルが更新され、その設定に関連付けられた特定の
カラーマネジメント設定が表示されます。
注意:CSF よりも、PDF ファイルに埋め込まれているカラーマネジメント情報が
優先的に使用されます。Acrobat では、CSF の情報は、カラーマネジメントエン
ジンと、文書内で管理されていない(デバイスに依存する)カラーを表示または
印刷するために使用されるプロファイルを指定するためだけに使用されます。
CSF の情報は、PostScript プリンタで印刷する場合に、デフォルトの CMYK 作
業用スペースを使用するかどうかに影響することもあります。
最小限のカラーマネジメント
カラーマネジメントをサポートしていないアプリケーションの動作をシミュレー
トするために、最小限のカラーマネジメント設定を使用します。ビデオや画面表
示でのプレゼンテーションの文書を準備する場合は、このオプションを使用しま
す。
ColorSync ワークフロー(Macintosh のみ)
「ColorSync」コントロールパネルで選択したプロファイルと共に、ColorSync
3.0 以降の CMS を使用してカラーマネジメントを行います。この設定は、
Windows ベースのシステムや旧バージョンの ColorSync では認識されません。
Acrobat 4.0 カラー設定に合わせる
Adobe Acrobat 4.0 で使用されているカラーワークフローをシミュレートしま
す。
Photoshop 4.0 カラー設定に合わせる
Adobe Photoshop 4.0 以前で使用されているカラーワークフローをシミュレート
します。
一般用初期設定(ヨーロッパ)
ヨーロッパで Adobe ソフトウェア製品全般にわたって一貫したカラー処理を行
うための、汎用のカラー設定を提供します。
プリプレス用-ヨーロッパ
ヨーロッパの一般的な印刷環境で出力される印刷物のカラーマネジメントを行い
ます。
日本-Japan Color
日本の一般的な印刷環境で出力される印刷物のカラーマネジメントを行います。
一般用初期設定(日本)
日本で Adobe ソフトウェア製品全般にわたって一貫したカラー処理を行うため
の、汎用のカラー設定を提供します。
一般用初期設定(北米)
北米で Adobe ソフトウェア製品全般にわたって一貫したカラー処理を行うため
の、汎用のカラー設定を提供します。
プリプレス用-US
米国の一般的な印刷環境で出力される印刷物のカラーマネジメントを行います。
Web コンテンツ作成用設定
World Wide Web 上で発行する文書に適したカラーマネジメントを行います。
カスタム
カラーマネジメントパネルで選択した設定を使用します。作業用スペースの設定
を編集できるのは、「カスタム」を選択した場合だけです(詳しくは、管理され
ていないカラーに対する作業用スペースの指定を参照してください)。
管理されていないカラーに対する作業用スペースの指定
あらかじめ定義されているカラーマネジメント設定では、RGB、CMYK およびグ
レースケールのカラーモデルに関連付けられる、デフォルトのカラープロファイ
ルが指定されます。これらのデフォルトのプロファイルは、それぞれ RGB、
CMYK、グレースケールの作業用スペースと呼ばれます。これらの作業用スペー
スは、いくつかの標準的な出力条件の下で最良のカラーを生成するカラープロ
ファイルに対応しています。例えば、「プリプレス用-日本」では、ジャパンカ
ラーというオフセット印刷標準規格の条件で一貫したカラーを保つ CMYK 作業
用スペースを使用します。
特定の出力デバイスや表示デバイスを使用するワークフローを反映するように、
RGB、CMYK またはグレースケールの作業用スペースをカスタマイズすることが
必要になる場合があります。
カラーマネジメントが行われているワークフローでは、カラーモードごとに、そ
れに関連付けられた作業用スペースプロファイルが必要です。Acrobat には、ほ
とんどのカラーマネジメントワークフロー用に弊社が推奨するテスト済みのカ
ラープロファイルの標準セットが付属しています。デフォルトでは、これらのプ
ロファイルだけが「作業用スペース」セクションに表示されます。
管理されていないカラーに対する作業用スペースを指定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。環境設定ダイアログボックスの左側のウィンドウで、「カラーマネジメン
ト」を選択します。
2. 「設定」オプションで「カスタム」を選択します。
3. RGB、CMYK およびグレースケールの「作業用スペース」セクションでオプショ
ンを選択します(詳しくは、RGB 作業用スペースオプション、CMYK 作業用ス
ペースオプションおよびグレースケール作業用スペースオプションを参照してく
ださい)。
RGB 作業用スペースオプション
Monitor RGB - sRGB IEC61966-2.1
RGB 作業用スペースを、使用中のモニタの現在のカラープロファイルに設定しま
す。ワークフローに含まれる他のアプリケーションがカラーマネジメントをサ
ポートしていない場合は、この設定を使用してください。「Monitor RGB sRGB IEC61966-2.1」を指定するカラーマネジメント設定を、別のシステムで作
業をしている別のユーザと共有している場合、この設定では、その別のシステム
のモニタプロファイルを作業用スペースとして使用します。
Adobe RGB (1998)
十分に広い色域を提供します。CMYK に変換される文書に適しています。広範囲
のカラーを使用する印刷物の作成作業を行う場合は、このスペースを使用してく
ださい。
Apple RGB
Apple 標準 13 インチモニタの特性を反映します。これは、Adobe Photoshop
4.0 以前などさまざまなデスクトップパブリッシングアプリケーションで使用さ
れています。Macintosh モニタに表示する予定のファイルや、従来の(古い)デ
スクトップパブリッシングファイルでの作業にこのスペースを使用してくださ
い。
ColorMatch RGB
Radius Pressview モニタのネイティブカラースペースと一致します。このスペー
スは、色域が狭めで、印刷物の作成作業で「Adobe RGB (1998)」の代わりに使
用できます。
sRGB IEC61966-2.1
平均的なコンピュータモニタの特性を反映します。この標準のスペースは、さま
ざまなハードウェアおよびソフトウェアの製造元に支持されており、さまざまな
スキャナ、下位機種のプリンタおよびソフトウェアアプリケーションにおけるデ
フォルトのカラースペースになりつつあります。このスペースは、Web 作業には
お勧めしますが、色域が限られているので、プリプレス作業にはお勧めしませ
ん。
CMYK 作業用スペースオプション
Euroscale Coated v2
次の印刷条件で Euroscale インキを使用して高品質の色分解を生成します:イン
キの総使用量 350 %、ポジ版、明るい白のコート紙
Euroscale Uncoated v2
次の印刷条件で Euroscale インキを使用して高品質の色分解を生成します:イン
キの総使用量 260 %、ポジ版、上質白オフセット用紙
Japan Color 2001 Coated
次の印刷条件で Japan Color インキを使用して高品質の色分解を生成します:イ
ンキの総使用量 350 %、ポジティブフィルム、ISO Type 3 用紙
Japan Color 2001 Uncoated
次の印刷条件で Japan Color インキを使用して高品質の色分解を生成します:イ
ンキの総使用量 310 %、ポジティブフィルム、ISO Type 4 用紙
Japan Color 2002 Newspaper
次の印刷条件で Japan Color インキを使用して新聞印刷用の高品質の色分解を生
成します:インキの総使用量 230 %、ポジティブフィルム、日本の標準の新聞紙
Japan Web Coated (Ad)
次の印刷条件で高品質の色分解を生成します:インキの総使用量 320 %、ポジ
ティブフィルム。このプロファイルは、Japan Magazine & Printing Association
(JMPA)データセットを使用して作成されています。データセットは、DDCP
(Digital)校正基準に基づいています。
U.S. Sheetfed Coated v2
次の印刷条件で U.S. インキを使用して高品質の色分解を生成します:インキの
総使用量 350 %、ネガ版、明るい白のコート紙
U.S. Sheetfed Uncoated v2
次の印刷条件で U.S. インキを使用して高品質の色分解を生成します:インキの
総使用量 260 %、ネガ版、上質白オフセット用紙
U.S. Web Coated (SWOP) v2
次の印刷条件で U.S. インキを使用して高品質の色分解を生成します:インキの
総使用量 300 %、ネガ版、出版用コート紙。このプロファイルは、TR001 記述
データを使用して作成されました。
U.S. Web Uncoated v2
次の印刷条件で U.S. インキを使用して高品質の色分解を生成します:インキの
総使用量 260 %、ネガ版、上質白オフセット用紙
グレースケール作業用スペースオプション
特定のドットゲインの特性に基づくグレースケール作業用スペースプロファイル
を指定できます。ドットゲインは、プリンタのハーフトーンのドットがインキに
置き換えられ、広がって紙に染み込むことで発生します。ドットゲインの値は、
出力結果のドットがオリジナルのドットより大きいか、または小さいかで表しま
す。例えば、50 %のハーフトーンスクリーンが用紙に印刷され、実際の濃度が
60 %になった場合は、10 %のドットゲインが発生したことになります。「Dot
Gain 10%」というオプションは、この例で示したドットゲインのグレースケール
特性が反映されたカラースペースを表しています。
元の画像、正しい表示(ドットゲインなし)、印刷画像(ドットゲインあり)
また、特定のガンマの特性に基づくグレースケール作業用スペースプロファイル
を指定することもできます。モニタのガンマは、そのモニタで表示できる(最大
輝度と最小輝度の)中央の輝度を定める数値です。「Gray Gamma 1.8」は
Macintosh コンピュータ用のデフォルトのグレースケールディスプレイと同じ値
で、Photoshop 4.0 以前のデフォルトグレースケールスペースにも一致します。
「Gray Gamma 2.2」は、Windows コンピュータ用のデフォルトグレースケー
ルディスプレイと同じ値です。
カラーマネジメントエンジンの指定
カラーマネジメントエンジンによって、カラースペース間のカラー変換に使用す
るカラーマネジメントシステムとカラーマッチング手法が指定されます(詳しく
は、カラーマネジメントについてを参照してください)。
カラーマネジメントエンジンを指定するには:
1. 編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し
ます。環境設定ダイアログボックスの左側のウィンドウで、「カラーマネジメン
ト」を選択します。
2. 「変換方式」で、次のいずれかの標準エンジンオプションを選択します。追加で
インストールしたカラーマネジメントエンジンもオプションとして表示されま
す。
Adobe(ACE)
Adobe カラーマネジメントシステムおよび Adobe カラーエンジンを使用しま
す。この設定は、あらかじめ設定されているほとんどのカラー設定のデフォルト
値になっています。
Microsoft ICM(Windows のみ)
Microsoft 社が提供する、Windows XP、Windows 2000 および Windows NT
用のカラーマネジメントシステムを使用します。
Apple ColorSync(Macintosh のみ)
Apple 社が提供するカラーマネジメントシステムを使用します。
Apple CMM(Macintosh のみ)
Apple ColorSync カラーマネジメントシステムと、このカラーマッチング手法を
使用します。
出力インテントの使用
出力インテントは、デバイスに依存するワークフローに使用されます。出力イン
テントは、カラーの再現に使用する最終的なデバイスがモニタなのか、コンポ
ジット校正デバイスなのか、最終的な色分解の標準なのかを表します。出力イン
テントは、表示および印刷において作業用スペースより優先されますが、PDF 文
書内のカラーの変換は行いません。
出力インテントは 2 種類あります。1 つは U.S. Web Coated(SWOP)v2 な
ど、出力デバイスのカラースペースを定義する埋め込みデバイスプロファイルを
含みます。もう 1 つは、出力のカラースペースを定義し、通常は標準の出力条件
に付けられる名前です。埋め込みプロファイルではなく名前付きの出力インテン
トを使用すると、PDF ファイルのサイズを縮小できます。
出力インテントを持つ PDF 文書を開くと、出力インテントで定義されたカラー
スペースによって、使用する作業用スペース(RGB、CMYK またはグレースケー
ル)が決まります。文書に複数の出力インテントが含まれる場合は、最初の出力
インテントだけが使用されます。埋め込みプロファイルではなく名前付きの出力
インテントを持つ文書の場合は、プログラムがそのインテントに関連付けられた
カラープロファイルを探します。プロファイルが不明の場合、プログラムはメッ
セージを表示し、その出力インテントを無視します。
出力インテントを PDF ファイルに含めるには:
Acrobat Distiller の「規格」タブの PDF/X オプションを使用します(詳しく
は、規格オプションを参照してください)。また、サードパーティ製プラグイン
も使用できます。
作業用スペースではなく出力インテントのカラースペースを使用するには:
環境設定ダイアログボックスのカラーマネジメントパネルで、「出力インテント
を作業用スペースに優先的に適用する」オプションを選択します。
黒点の補正の使用
「黒点の補正を使用」オプションを使用すると、カラースペース間でカラー変換
を行うときに黒点の差を調整するかどうかを制御できます。このオプションを有
効にすると、元のスペースの動的範囲全体が変換先スペースの動的範囲全体に
マッピングされます。このオプションを無効にすると、元のスペースの動的範囲
が変換先のスペースでシミュレートされます。このモードでは、ブロックやグ
レーの影ができることがありますが、元のスペースの黒点が変換先のスペースの
黒点より低い場合に有効です。
「黒点の補正を使用」オプションは、どの既成カラーマネジメント設定でも使用
できます。このオプションはオンにしておくことを強くお勧めします。
カラーマネジメントシステムへのデバイスプロファイルの追加
使用するデバイスのプロファイルが必要な場合は、自分で作成するか、デバイス
の製造元から入手します。プロファイルを使用して作業をするときに混乱しない
ように、誰も使用していないデバイスのプロファイルは削除してください。
Macintosh では、ColorSync プロファイルフォルダ内にフォルダを作成し
たり、他のフォルダへのエイリアスを追加したりして、ColorSync プロファイル
フォルダを整理することができます。
システムにプロファイルを追加するには:
次に推奨するいずれかの保存先にプロファイルをコピーします。
●
●
●
(Windows XP)Windows¥System32¥Spool¥Drivers¥Color
(Windows 2000)WinNT¥System32¥Spool¥Drivers¥Color
(Macintosh)使用環境によって、プロファイルを 2 つの場所のいずれかにコ
ピーします。メインの場所は、<Mac OS X が稼動しているディスク>/Library/
ColorSync/Profiles フォルダです。プロファイルを自分だけが使用する場合は、
<Mac OS X が稼動しているディスク>/Users/<ユーザ>/Library/ColorSync/
Profiles フォルダにコピーします。
ICC モニタプロファイルの作成
カラーマネジメントを利用し、正確な ICC モニタプロファイルを維持すると、モ
ニタに表示されるカラーの信頼性が高まります。モニタキャリブレーションユー
ティリティを使用すると、モニタの特性を調べたり調整することができます。ま
た、設定を ICC 準拠プロファイルとして保存すると、使用しているカラーマネジ
メントシステムを使用するすべてのプログラムでその設定を使用できます。この
調整により、モニタのカラーキャストを一切解消でき、モニタのグレーが最大限
にニュートラルになり、異なるモニタ間での画像表示を標準化できます。ワーク
フローのシナリオに応じて、ICC モニタプロファイルをソースプロファイルや変
換先プロファイル、またはその両方にすることができます。
ソフトウェアキャリブレーションユーティリティは、調整やプロファイル作成に
効果的なツールですが、精度はハードウェアベースのユーティリティの方が高く
なります。ICC 準拠プロファイルを生成するハードウェアベースのユーティリ
ティを使用することをお勧めします。
注意:フラットパネルモニタを使用する場合は、サードパーティ製ユーティリ
ティを使用してモニタプロファイルを作成するか、モニタに付属のモニタプロ
ファイルをロードします。
関連項目:
モニタキャリブレーションの設定について
ICC モニタプロファイルを作成するためのガイドライン
モニタキャリブレーションの設定について
プロファイリングソフトウェアでは、モニタの特性の調査と調整を行うことがで
きます。モニタの特性の調査とは、現在モニタがカラーをどのように再現してい
るかを記述したプロファイルを作成することです。モニタの調整とは、あらかじ
め定義された基準にモニタを準拠させることです。モニタをホワイトポイント
5000K のグラフィックアート基準に合わせることは、調整の一例です。
調整の基準をあらかじめ決定する必要があります。基準が決定されていれば、そ
の基準に値のセットを入力することができます。作業グループおよび印刷・出力
会社が、共に必ず同じ基準に従って調整を行うようにします。
モニタの調整では、ビデオ設定の調整も行います。モニタプロファイルでは、モ
ニタの色再現の様子を正確に記述するために、次の設定を使用します。
明るさとコントラスト
それぞれ表示の輝度の、全体的なレベルと範囲です。これらのパラメータの動作
は、テレビ受像器の場合と同様です。モニタキャリブレーションユーティリティ
を使用すると、調整に最適な範囲の明るさとコントラストを設定できます。
ガンマ
(最大輝度と最小輝度の)中央の輝度を定める数値です。モニタで生成される、
黒から白までの値は非線形です。つまり、その値をグラフにすると、直線ではな
く曲線になります。ガンマは、黒と白の中間におけるその曲線の値を定義しま
す。ガンマを調整することにより、モニタのブラウン管のような出力デバイス
の、非線形の色調再現を補正できます。
蛍光体
モニタでの発光に使用される発光性物質です。蛍光体ごとにカラーの特性が異な
ります。
ホワイトポイント
赤、緑、青の各蛍光体の最大輝度によって白が生成されるときの RGB 座標で
す。
ICC モニタプロファイルを作成するためのガイドライン
正確なモニタプロファイルを作成するためのガイドラインを次に示します。
モニタキャリブレーションユーティリティの使用中は、モニタのユーザガ
イドを手元に置いてください。
●
●
●
●
●
●
ICC 準拠のキャリブレーションユーティリティを使用して、モニタの調整を定期
的に実施してください。モニタのカラーは時間の経過と共に変化します。
モニタの電源を入れてから 30 分以上経過していることが必要です。これは、カ
ラーの読み取りを正確に行うためのウォームアップとして十分な時間です。
モニタで数千色以上のカラーを表示できることを確認してください。
モニタのデスクトップ上のカラフルな背景パターンを削除します。文書の周囲に
派手なパターンや明るいパターンがあると、正確にカラーを認識する妨げになり
ます。デスクトップの表示色を灰色のみに設定してください。RGB の各値は
128 です。詳しくは、使用するオペレーティングシステムのマニュアルを参照し
てください。
ある範囲のプリセット値からホワイトポイントを選択するためのデジタルコント
ロールがモニタに付属している場合は、キャリブレーションツールを起動する前
にそのコントロールを設定してください。その後、キャリブレーションユーティ
リティで、モニタの現在の設定と一致するようにホワイトポイントを設定しま
す。デジタルコントロールの設定は、必ずキャリブレーションユーティリティを
起動する前に行います。ユーティリティでキャリブレーションプロセスを開始し
てからデジタルコントロールを設定した場合は、プロセスを始めからやり直す必
要があります。
モニタのパフォーマンスは、時間の経過と共に変化および低下します。1 か月に
1 回程度、モニタの特性を調査してください。モニタを基準に合わせて調整する
ことが困難または不可能と判断できる場合は、モニタが古すぎて色あせが生じて
いる可能性があります。
特殊な機能
文書メタデータについて
Acrobat の JavaScript について
電子書籍について
文書メタデータについて
文書メタデータには、文書とその内容に関する情報が含まれています。一部の文
書メタデータは、PDF ファイルの作成時に自動的に作成されます(PDF 文書の
作成に使用したアプリケーション、PDF バージョン、ファイルサイズ、ページサ
イズ、ファイルを Web 表示用に最適化するかどうかの情報など)。その他の文
書メタデータは、文書の作成者またはユーザが手動で追加できます(作成者名、
文書のタイトル、検索キーワードなど)。文書を変更できないようにセキュリ
ティが適用されていない限り、文書の作成者が設定できるすべてのメタデータを
ユーザも編集することができます。
メタデータは、検索エンジンによってよく使用されます。例えば、検索対象の
ファイルに適切なメタデータが追加されているとわかっている場合は、検索条件
に作成者名、キーワードまたは作成日を指定して、複数の PDF 文書の検索を絞
り込むことができます(詳しくは、カスタムプロパティの作成を参照してくださ
い)。
また、文書のメタデータを確認してファイルのプロパティを判別することもでき
ます。例えば、ファイルが Web からの高速ダウンロード用に最適化されている
かどうかは、メタデータを調べることで判別できます。最適化されていない場合
は、Web に掲載する前にファイルを最適化できます(詳しくは、カスタムプロパ
ティの作成を参照してください)。
Acrobat の JavaScript について
Acrobat Professional では、Adobe により拡張された JavaScript を PDF 文書
で使用し、計算の実行、ユーザアクションに対する応答、ユーザデータの検証、
バッチシーケンスによる複数の PDF 文書の処理、および文書の動作の制御を行
うことができます。ユーザがページやファイルを開閉、しおりやリンクをクリッ
ク、またはフォームフィールドにデータを入力したりするときに JavaScript が呼
び出されるようにして、PDF 文書に動作を与えることができます(詳しくは、特
殊効果を追加するアクションの使用を参照してください)。
電子書籍について
Adobe 電子書籍(eBook)は、文書作成者や出版社の著作権を保護する特別な形
式でパッケージ化された PDF ファイルです。Adobe 電子書籍は、販売店から購
入したり、ライブラリから借りたり、ユーザ間で交換したりできます。雑誌や定
期刊行物の PDF バージョンも、電子書籍サービスを購読することで取得できま
す。
電子書籍は他の Adobe PDF ファイルと同様に、フォルダや CD へと移動または
コピーしたり、Web 上に掲載したり、電子メールに添付して送信することができ
ます。電子書籍を読むには、特定の電子書籍を開いて読むためのライセンスを入
手して(通常は販売元または貸し出し元から提供されます)、Acrobat アプリ
ケーションをアクティベートする必要があります(詳しくは、Acrobat のアク
ティベートを参照してください)。
文書のプロパティとメタデータ
文書のプロパティの表示
文書メタデータの編集
カスタムプロパティの作成
オブジェクトメタデータとオブジェクトデータの表示
文書のプロパティの表示
文書のプロパティを表示すると、文書のタイトル、使用しているフォント、セ
キュリティ設定などのファイル情報を見ることができます。この情報には文書の
作成者によって設定されたものと、Acrobat によって生成されたものがありま
す。文書の作成者が設定した情報は変更することができます。ただし、文書を変
更できないようにファイルにセキュリティが設定されている場合は変更すること
はできません。
現在開いている文書の情報を見るには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択するか、文書ウィンドウのメニューから「文
書のプロパティ」を選択します。
2. 文書のプロパティダイアログボックスの下記のタブをクリックします。
概要
「概要」タブには、文書に関する基本的な情報が表示されます。PDF 文書の作成
者によって、タイトル、作成者、サブタイトルおよびキーワードが設定されてい
る場合があります。セキュリティオプションで変更が許可されている場合は、情
報を追加したり、情報を編集したりできます。Acrobat では、これらの情報を使
用して特定の文書を検索できます。「キーワード」は、検索条件を絞り込むのに
特に便利です。
多くの Web 検索エンジンでは、検索結果一覧に文書のタイトルが表示されま
す。PDF ファイルにタイトルが付いていない場合は、代わりにファイル名が表示
されます。ファイルのタイトルは必ずしもファイル名と同じではありません。
「PDF 情報」には、PDF 文書のバージョン、用紙サイズ、ページ数、文書のタ
グの有無などの情報が表示されます。この情報は自動的に生成され、変更できま
せん。
セキュリティ
「セキュリティ」タブでは、制限されている機能(ある場合)が示されます(詳
しくは、文書のセキュリティについてを参照してください)。
フォント
「フォント」タブには、元の文書で使用されているフォントとフォントの種類、
表示用に使用されている実際のフォントとフォントの種類、およびエンコーディ
ングが一覧表示されます。
代替フォントが使用されているときに文書がきれいに表示されない場合は、シス
テムに元のフォントをインストールするか、元のフォントを文書に埋め込んで文
書を作成し直すように作成者に依頼してください(詳しくは、フォントへのアク
セスとフォントの埋め込みを参照してください)。
開き方
「開き方」タブは、PDF 文書を開いたときに PDF 文書がどのように表示される
かを示します。ウィンドウのサイズ、開くページ番号と表示倍率、しおり、サム
ネール、ツールバー、およびメニューバーの表示の有無などを設定できます。こ
れらの設定を変更して、次に文書を開くときの表示方法を変えることができます
(詳しくは、文書のプロパティの開き方オプションを参照してください)。
カスタム
「カスタム」タブでは、文書のプロパティを文書に追加できます(詳しくは、カ
スタムプロパティの作成を参照してください)。
詳細設定
「詳細設定」タブには、PDF の設定と読み込みオプションが表示されます。
「ベース URL」には、文書内で設定されている Web リンクのベース URL が表
示されます。ベース URL を指定しておくと、他の Web サイトへの Web リンク
を簡単に処理できます。例えば、リンク先の URL が変わった場合は、ベース
URL を編集するだけですみます。このサイトを参照する個々の Web リンクを編
集する必要はありません。完全な URL アドレスがリンクに含まれている場合
は、ベース URL は使用されません。
「検索用インデックスファイル」では、カタログインデックスファイル(PDX)
が PDF ファイルに関連付けられます。その PDF ファイルが PDF を検索ウィン
ドウで検索された場合、指定の PDX ファイルでインデックスされているすべて
の PDF ファイルも同じように検索対象となります(詳しくは、複数の PDF 文書
での検索を参照してください)。
「トラッピング」には、ファイルにトラッピングが適用されているかどうかが示
されます。この情報は、印刷時にトラッピングを適用するかどうかを決めるため
にプリプレスソフトウェアで使用されます。
「印刷の倍率」では、印刷ダイアログボックスの「ページの拡大 / 縮小」の値を
「なし」または「デフォルト」に指定できます。
「綴じ方」では、見開きページレイアウトでページを表示するときのページの並
べ方を指定します(詳しくは、ページのレイアウトと向きの設定を参照してくだ
さい)。このオプションは、文書内のテキストを読む方向(左から右、または右
から左)に合わせるためのものです。右綴じは、アラビア語やヘブライ語、また
は縦書きの日本語の表示に適しています。この設定はユーザが変更できます。
「言語」では、スクリーンリーダーで使用する言語を指定します。この設定は
ユーザが変更できます(詳しくは、スクリーンリーダーの使用を参照してくださ
い)。
文書メタデータの編集
Acrobat 5.0 以降で作成された PDF 文書には、XML 形式の文書メタデータが含
まれています。メタデータには、作成者の名前、キーワード、著作権情報など文
書およびその内容に関する情報が含まれており、それらの情報は検索ユーティリ
ティで使用されます。文書メタデータには、文書のプロパティダイアログボック
スの「概要」タブに表示される情報も含まれます。「概要」タブで設定を変更す
ると、文書のメタデータに反映されます。文書のメタデータは、サードパーティ
の製品を利用して拡張したり修正したりできます。
Extensible Metadata Platform(XMP)は、複数のパブリッシングワークフロー
間での文書メタデータの作成、処理、交換を標準化する、共通の XML フレーム
ワークをアプリケーションに提供します。文書メタデータの XML ソースコード
は XMP 形式で保存また取り込むことができるため、文書間でメタデータを簡単
に共有することができます。
文書メタデータを編集するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択します。
2. 「概要」タブに、作成者名、サブタイトルおよびキーワードを入力します。他の
ユーザが検索ユーティリティで使用する可能性があるキーワードを使用して、
PDF 文書を検索します。
詳細な文書メタデータを表示して編集するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択し、「その他のメタデータ」をクリックしま
す。
2. 説明情報を追加する場合、一覧で「説明」を選択し、テキストボックスに情報を
入力します。
3. 「詳細」をクリックして、文書に埋め込まれているすべてのメタデータを表示し
ます(メタデータは、スキーマごとに表示されます。つまり、あらかじめ定義さ
れているグループ単位で分類されて表示されます)。スキーマ名の横にあるプラ
ス記号とマイナス記号(Windows)または矢印(Macintosh)をクリックする
と、スキーマ内の情報の表示と非表示を切り替えることができます。判別可能な
スキーマ名がない場合は、不明と表示されます。スキーマ名の後ろに、括弧で囲
まれた XML ネームスペースがあります。
4. メタデータを編集するには、次のいずれかの操作を行い、「OK」をクリックしま
す。
●
以前に保存した情報を追加するには、「追加」をクリックし、XMP または FFO
ファイルを選択して「開く」をクリックします。
●
新しい情報を追加し、既存の情報の一部またはすべてを置き換えるには、「置
換」をクリックし、保存済みの XMP ファイルを選択して「開く」をクリックし
ます。新しいプロパティが追加され、既存のプロパティで新しいファイルにも指
定されているプロパティは置き換えられ、置換ファイルに存在しない既存のプロ
パティはメタデータに残ります。
●
XML スキーマを削除するには、削除するスキーマを選択して「削除」をクリッ
クします。
メタデータを文書に取り込むには:
ファイル/文書のプロパティを選択し、「その他のメタデータ」をクリックし
て、次のいずれかの操作を行います。
注意:テンプレートからメタデータを取り込む前に、メタデータテンプレートを
保存する必要があります。
●
●
●
現在のメタデータをメタデータのテンプレートで置き換えるには、ダイアログ
ボックスのオプションからテンプレート名を選択します。
テンプレートのメタデータを使用して現在のメタデータを追加するには、Ctrl
キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら、ダイア
ログボックスのオプションからテンプレート名を選択します。
現在のメタデータを XMP ファイルに保存されている情報で置き換えるには、左
側の一覧から「詳細」を選択して、「置換」をクリックします。次に、XMP
ファイルを選択して「開く」をクリックします。
複数の文書でメタデータコードを共有するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択します。
2. 「その他のメタデータ」をクリックして、左側の一覧から「詳細」を選択しま
す。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
メタデータを外部ファイルに保存するには、「保存」をクリックします。ファイ
ル名と保存先を指定し、「保存」をクリックします。情報が XMP 形式で保存さ
れます。
●
メタデータをメタデータテンプレートとして保存するには、右上にあるポップ
アップメニューから「メタデータテンプレートの保存」を選択します。テンプ
レート名を入力し、「保存」をクリックします。
4. 保存したメタデータを別の PDF 文書で使用するには、文書を開いて、メタデー
タを文書に取り込むための手順を実行します。
カスタムプロパティの作成
文書にカスタムプロパティを追加して、バージョン番号や会社名など、特定の種
類のメタデータを PDF 文書内に格納することができます。作成したプロパティ
は、文書のプロパティダイアログボックスに表示されます。作成したプロパティ
の名前は、他のタブにある標準のプロパティと同じ名前にすることはできませ
ん。必ず固有の名前にする必要があります。
文書のプロパティを作成または変更するには:
1. ファイル/文書のプロパティを選択し、「カスタム」をクリックします。
2. プロパティを追加するには、「名前」と「値」を入力し、「追加」をクリックし
ます。
3. プロパティを変更するには、必要に応じて次の操作を行い、「OK」をクリックし
ます。
●
プロパティを編集するには、プロパティを選択して「名前」または「値」を変更
し、「変更」をクリックします。
●
プロパティを削除するには、削除するプロパティを選択して「削除」をクリック
します。
オブジェクトメタデータとオブジェクトデータの表示
Acrobat 7.0 では、PDF 文書内の特定のオブジェクト、タグおよび画像のメタ
データ情報を表示できます。オブジェクトに関連するメタデータを表示するに
は、TouchUp オブジェクトツール
を使用し、Microsoft Visio のカスタムプ
ロパティのオブジェクトデータを表示するには、オブジェクトデータツール
を使用します。PDF 文書に Visio オブジェクトデータが含まれている場合は、左
下の Acrobat ステータスバーにオブジェクトデータツールアイコン
れます。
が表示さ
注意:オブジェクトのメタデータは、オブジェクトを作成したアプリケーション
によって作成されます。Acrobat でオブジェクトメタデータを編集することはで
きません。
オブジェクトのグループとオブジェクトデータを表示するには、オブジェクトデータ
ツールを使用します。
オブジェクトメタデータを表示するには:
1. ツール/高度な編集/TouchUp オブジェクトツールを選択します。
2. オブジェクトをクリックしてハイライトした後、コンテンツパネルで該当するコ
ンテナを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「メタデータを表示」を選択します(「メタデータを表
示」が使用できない場合、オブジェクトにメタデータが関連付けられていませ
ん)。
Visio カスタムプロパティのオブジェクトデータを表示するには:
1. ツール/オブジェクトデータ/オブジェクトデータツールを選択します。
2. オブジェクトをクリックして、オブジェクトデータウィンドウを表示します。
3. 選択したオブジェクトの境界線の色を変更するには、「ハイライト表示の色」オ
プションでカラーを選択します。
4. (オプション)文書ウィンドウ内のビューを変更するには、オプションメニュー
から次のいずれかを選択します。
●
オブジェクトを文書ウィンドウ全体に拡大するには、「選択範囲にズーム」を選
択します。
●
最後に表示した文書ビューに戻るには、「前の画面」を選択します。
5. 同じオブジェクトデータが関連付けられているすべてのオブジェクトを選択する
には、オプションメニューで「同じ項目をすべて選択」を選択するか、「すべて
を選択」を選択してオブジェクトデータを含むすべてのオブジェクトを選択しま
す。
6. 同じオブジェクトデータが関連付けられているオブジェクト数を表示するには、
オプションメニューで「回数」を選択します。
7. 特定のデータを含むオブジェクトを検索するには、オプションメニューで「検
索」を選択し、PDF を検索パネルを使用して検索します(詳しくは、Adobe
PDF 文書での単語句の検索を参照してください)。
8. オブジェクトデータ情報をコピーするには、オプションメニューで「データをク
リップボードにコピー」を選択します。
JavaScript を使用した作業
Acrobat での JavaScript を使用した作業
Acrobat での JavaScript を使用した作業
JavaScript 言語は Netscape Communications 社が開発したもので、インタラク
ティブな Web ページをより簡単に作成できます。拡張された JavaScript を使用
すると、PDF 文書にこのレベルのインタラクティブ機能を簡単に統合できます。
JavaScript では、計算の実行、ユーザアクションに対する応答、ユーザデータの
検証、複数の PDF 文書のバッチシーケンスでの処理および文書の動作の制御を
行うことができます。JavaScript コードを呼び出すには、次の方法があります。
●
●
●
●
●
「ページを開く」および「ページを閉じる」アクションを使用します。例えば、
ページの日付を更新することもできます(詳しくは、特殊効果を追加するアク
ションの使用を参照してください)。
「アクションの設定」を使用して、文書全体に適用される文書レベルの
JavaScript アクションを作成します。例えば、「文書を保存した」を選択する
と、文書の保存後に JavaScript を実行できます。
しおりまたはリンクを使用します(詳しくは、サムネール画像へのページアク
ションの追加およびリンクへのアクションの追加を参照してください)。
フォームフィールドを使用します。Acrobat フォームでは、JavaScript を使用し
て、データのフォーマット、計算、検証およびアクションの割り当てを行えま
す。フィールドレベルのスクリプトは、ボタンなどの特定のフォームフィールド
に関連付けられます。この種のスクリプトは、「マウスボタンを放す」アクショ
ンなどイベントの発生時に実行されます(詳しくは、インタラクティブなボタン
の作成を参照してください)。
ハードディスクの JavaScripts フォルダから直接スクリプトを開きます。
JavaScript によるスクリプトの作成方法について詳しくは、アドビ システムズ社
の Web サイト JavaScript のマニュアルをダウンロードしてください。
『Acrobat JavaScript Scripting Guide』には、背景情報とチュートリアルが記
載されており、『Acrobat JavaScript Scripting Reference』には、詳細な参
照情報が記載されています。上記およびその他の JavaScript リソースについて
は、http://partners.adobe.com/asn/acrobat/index.jsp(英語のみ)にアクセス
してください。
電子書籍の購入と表示
電子書籍について
Acrobat のアクティベート
電子書籍の更新
電子書籍の入手
電子書籍の読み取り
マイブックシェルフの使用
電子書籍について
Adobe 電子書籍(eBook)とは、作成者や出版社の著作権を保護するために
Adobe Content Server によってパッケージ化された PDF ファイルです。電子書
籍はオンライン書店での販売、貸し出しサイトでの貸し出し、またはユーザ間で
の交換に使用されます。電子書籍形式の定期刊行物を購読することもできます。
電子書籍を読むには、特定の電子書籍を開いて読むためのライセンスを入手して
(通常は販売元または貸し出し元から提供されます)、Acrobat をアクティベー
トする必要があります。
Acrobat のアクティベート
Acrobat を使用して電子書籍を購入したり読んだりするには、あらかじめ
Acrobat をアクティベートする必要があります。初めて保護された電子書籍を開
こうとすると、Acrobat では自動的に簡易アクティベートが起動されます。文書
を他のコンピュータに移動するには、Adobe ID または .NET Passport ログイン
を使用して、フルアクティベーションを完了する必要があります。
Adobe 電子書籍を Palm OS モバイルデバイスで読むには、アドビ システムズ社
の Web サイト(http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readermain.
html)にアクセスし、Palm OS または Pocket PC 用の Adobe Reader をダウン
ロードしてインストールします。
初めて Acrobat をアクティベートするには(簡易アクティベート):
1. インターネットに接続します。
2. Acrobat で、アドバンスト/電子書籍/Adobe Digital Media Store を選択しま
す。
3. Adobe Digital Media Store の Web ページで、無料の電子書籍をダウンロード
できるリンクをクリックします。
4. 画面の指示に従って、ダウンロードする無料の電子書籍を選択し、その電子書籍
を注文に追加してダウンロードします(簡易アクティベートプロセスが開始しま
す)。
Web ページにメッセージが表示され、Adobe ID または .NET Passport ログイ
ンを使用して、フルアクティベーションを完了するよう求められます。
5. Web ページの「サインインおよびアクティベーションの再試行」ボタンをクリッ
クし、画面の指示に従ってフルアクティベートを完了します。
Adobe ID または .NET Passport ID を使用して、Acrobat をアクティベートするに
は:
1. インターネットに接続中に、次のいずれかの操作を行います。
●
簡易アクティベートを終了したばかりの場合は、簡易アクティベートプロセスの
後に表示されるページで、「サインインおよびアクティベーションの再試行」ボ
タンをクリックし、画面の指示に従ってフルアクティベートを完了します。
●
Acrobat で、アドバンスト/電子書籍/デバイスのアクティベートを選択しま
す。Adobe DRM Activator の Web サイトで、Adobe ID または .NET
Passport ID を使用してサインインし、画面の指示に従って Acrobat をアクティ
ベートします。
●
アドビ システムズ社の Web サイト(http://aractivate.adobe.com)にアクセス
し、画面の指示に従います。
注意:Acrobat をアクティベートするには、Adobe ID とパスワード、または
Microsoft .NET Passport の ID とパスワードが必要です。いずれの ID もお持ち
でない場合は、画面上の指示に従って ID とパスワードを作成してください。
モバイルデバイスをアクティベートするには:
1. モバイルデバイスを同期クレードルにセットします。
2. Acrobat で、アドバンスト/電子書籍/デバイスのアクティベートを選択しま
す。
3. Adobe DRM Activator のWeb サイトで、Adobe ID または .NET Passport ID
を使用してサインインした後、Palm OS または Pocket PC デバイスをアクティ
ベートするボタン
をクリックします。
電子書籍の更新
以前のバージョンの Acrobat を使用して、電子書籍を所有し読んでいる場合は、
これらのファイルを Acrobat 7.0 に移行する必要があります。最初にマイブック
シェルフを開いたとき、または Acrobat 7.0 を使用して電子書籍を読もうとした
ときに、ファイルを Acrobat 7.0 に移行するよう求めるメッセージが表示されま
す。画面の指示に従います。
電子書籍の入手
Adobe 電子書籍は、販売店から購入したり、ライブラリから借りたり、ユーザ間
で交換したりできます。無料の電子書籍を Adobe Digital Media Store(http://
digitalmediastore.adobe.com)からダウンロードできます。電子書籍形式の定
期刊行物を購読することもできます。
関連項目:
電子書籍のダウンロード
電子書籍サービスの購読
電子書籍購読の共有
オンラインライブラリからの電子書籍の貸し出し
別のデバイスへの電子書籍の送信
他のユーザとの電子書籍の共有
電子書籍のダウンロード
初めて電子書籍をダウンロードすると、Acrobat が自動的にアクティベートされ
ます。電子書籍をモバイルデバイスで読めるようにするには、Adobe ID または .
NET Passport を使用して、Acrobat をアクティベートする必要があります(詳
しくは、Acrobat のアクティベートを参照してください)。
電子書籍をダウンロードするには:
1. インターネットに接続します。
2. Acrobat で、アドバンスト/電子書籍/Adobe Digital Media Store を選択しま
す。
3. Adobe Digital Media Store の Web サイトで、画面のリンクと指示に従い、電
子書籍を購入するか、または借ります。
ダウンロードに失敗すると、ダイアログボックスはタイムアウトになりますが、
後でダウンロードを再試行できます。電子書籍が部分的にダウンロードされた場
合は、マイブックシェルフのその電子書籍のサムネールに、ダウンロードの終了
を促すメッセージが表示されます。デフォルトでは、ダウンロードした電子書籍
は、My Documents の My Digital Editions フォルダ(Windows)または書類
の Digital Editions フォルダ(Macintosh)に格納されます。
電子書籍サービスの購読
電子書籍購読サービスを提供する Web サイトもあります。このサービスでは、
電子書籍を定期刊行物(それぞれに発行日を持つ一連の文書や号)としてダウン
ロードできます。電子書籍購読には、開始日と終了日があり、当日が開始日以
降、終了日以前であれば任意の号をダウンロードできます。
購読を受信する登録を行うと、最初の号を受信します。この号は、他の電子書籍
のダウンロードと同様にダウンロードします。Acrobat のアクティベートが必要
となります(詳しくは、Acrobat のアクティベートを参照してください)。購読
の号は、マイブックシェルフに表示され、その号のアイコン上に購読アイコンが
あります。刊行物を読んで格納し、同じ ID でアクティベートしたコンピュータ
上で任意の購読機能を実行することができます。
新しい号のチェック方法を指定するには:
1. マイブックシェルフの電子書籍の号のサムネールにある、購読アイコンをクリッ
クします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
「ネットワークでチェックする間隔」を選択し、「日」のテキストボックスに日
数を入力して、新しい号を自動的にチェックする頻度を指定します。号のチェッ
クとダウンロードは、Acrobat の実行中にバックグラウンドで行われます。
●
「新しい号が入手可能になったらメッセージを表示する」を選択して、入手可能
な号をすぐにダウンロードできるダイアログボックスを開きます。
●
「電子書籍のサムネールにのみマークを付ける」を選択して、新しい号が入手可
能になったらいつでも、購読アイコンを黄色でハイライトします。
新しい号を手動でチェックするには:
1. マイブックシェルフの電子書籍の号のサムネールにある、購読アイコンをクリッ
クします。
2. 購読の環境設定ダイアログボックスで、「新しい号があるかどうかチェック」ボ
タンをクリックします。
3. 入手可能な新しい号ダイアログボックスで、新しい号をダウンロードする場合
は、「はい」をクリックします。新しい号が自動的に開きます。「いいえ」をク
リックすると、将来その号をダウンロードするかどうかを確認するメッセージが
表示されます。再び「いいえ」をクリックすると、今後その号はダウンロードで
きなくなります。
購読を更新またはキャンセルするには:
●
マイブックシェルフの電子書籍の号のサムネールにある、購読アイコンをクリッ
クし、購読の環境設定ダイアログボックスで「購読 Web サイトにアクセス」ボ
タンをクリックします。
電子書籍購読の共有
電子書籍の号は、他の電子書籍と共にマイブックシェルフに表示されます。PDF
ファイルのコピーを友人に転送したり、コピーをマイブックシェルフから直接電
子メールで送信したりできます。受信者が号を開こうとすると、出版社の Web
サイトに転送され、文書の所有権を取得するか、ユーザ購読の登録をするよう求
められます。
オンラインライブラリからの電子書籍の貸し出し
印刷された本を図書館から借りるのと同じように、電子書籍は電子書籍ライブラ
リから借りる(「チェックアウト」する)ことができます。借りた電子書籍は、
貸し出し期間の終了時に有効期限切れとなり自動的に返却、つまり「チェックイ
ン」されるので、滞納金を心配する必要はありません。オンラインライブラリに
よっては、一度に借りることのできる電子書籍の数に制限があるので、有効期限
が切れる前に借りた電子書籍を返すことができます。
各オンラインライブラリの Web サイトでは、電子書籍の選択、貸し出しおよび
ダウンロードを行うための独自の方法があります。マイブックシェルフでは、こ
れらのプロセスを自動化していませんが、電子書籍を貸し出し先のオンラインラ
イブラリに手動で返却できます。
借りた電子書籍はマイブックシェルフに表示され、そのサムネールの横にタ
イムアウトアイコン
が表示されます。タイムアウトアイコンをクリックする
と、その電子書籍の有効期限が表示されます。
注意:タイムアウトアイコンは、購入した電子書籍で、失効日時付きでパッケー
ジ化されている書籍にも表示されます。
電子書籍をオンラインライブラリに返却するには:
1. インターネットに接続します。
2. 電子書籍のサムネールの横にあるタイムアウトアイコン
をクリックし、文書
の有効期限ダイアログボックスで「返却する」をクリックします。
注意:ライブラリから借りた電子書籍は通常、電子メールで送信したり他のユー
ザと共有したりすることはできません。借りた電子書籍をモバイルデバイスに送
信することはできますが、モバイルデバイスから返却することはできません。モ
バイルデバイスへ送信しても、電子書籍の有効期限設定は変わらず、指定の期間
が過ぎると無効となります。
別のデバイスへの電子書籍の送信
コンピュータやモバイルデバイスに Acrobat または Adobe Reader をインス
トールしアクティベートとしていれば、電子書籍を送信することができます。同
じログインでデバイスをアクティベートしている場合、それ以上の操作は不要で
す。同じログインまたは簡易アクティベートを使用してデバイスをアクティベー
トしていない場合は、画面の指示に従って、転送された電子書籍の所有権を確立
します。
電子書籍をモバイルデバイスに送信するには:
1. アドバンスト/電子書籍を選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
●
マイブックシェルフで、モバイルデバイスに送信ボタン
をクリックします。
モバイルデバイスをアクティベートしていない場合、このボタンを使用すること
はできません。
右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)して、「モバイルデバイスに送信」を選択します。
手順 2 に続く手順は、インストールしたモバイルデバイスの種類によって異なり
ます。画面の指示に従ってください。
注意:DRM ではない PDF 文書はマイブックシェルフからモバイルデバイスへ送
信できません。
他のユーザとの電子書籍の共有
電子書籍に販売店の URL が含まれている場合、他のユーザに電子書籍を電子
メールで送信できます。受信者が、ライセンスまたは権限のない電子書籍を開こ
うとすると、販売店からライセンスを取得するよう促すダイアログボックスが表
示されます。
電子書籍を電子メールで送信するには:
1. マイブックシェルフで、サムネールまたは本のタイトルを選択します。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
電子メールボタンをクリックします。
●
サムネールで、右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「電子メール」を選択します。
3. 使用する電子メールオプションを選択して「OK」をクリックします。
電子書籍の読み取り
他の PDF 文書とほとんど同じ方法で電子書籍を読むことができます。電子書籍
を読むとき、次の操作を行うことができます。
●
●
●
●
電子書籍の出版社の許可を受けた場合の読み上げ機能の使用(詳しくは、読み上
げ機能の使用を参照してください)。
文字のスムージングによる読みやすさの向上(詳しくは、文字のスムージングに
よる読みやすさの向上を参照してください)。
電子書籍でのテキストのハイライト、ノートの追加、テキストおよびオブジェク
トのコピー(詳しくは、ノート注釈の追加を参照してください)。
電子書籍での単語または語句の検索(詳しくは、Adobe PDF 文書での単語句の
検索を参照してください)。
関連項目:
電子書籍の開き方
所有していない電子書籍の開き方
文字のスムージングによる読みやすさの向上
電子書籍の開き方
電子書籍は、電子書籍のフォルダまたはマイブックシェルフから直接開くことが
できます。電子書籍を閉じてから後で再度開くと、最後に表示していたページが
開きます。
電子書籍を開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
●
ファイル/開くを選択して、電子書籍を選択し、「開く」をクリックします。
アドバンスト/電子書籍/マイブックシェルフを選択して、電子書籍をダブルク
リックするか、電子書籍を選択して、読むボタン
をクリックします。
サムネールで、右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリッ
ク(Macintosh)して、「読む」を選択します。
所有していない電子書籍の開き方
所有していない電子書籍を開こうとすると、文書を開けませんダイアログボック
スが表示されます。
所有していない電子書籍の号を開くには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
「他のユーザから譲渡され、所有を希望しています」を選択して、「所有権を取
得」ボタンをクリックします。ダイアログボックスが開き、所有者または出版社
の Web サイトにアクセスできます。「OK」をクリックし、画面の指示に従っ
て、電子書籍の所有権を取得します。
「自分が所有者であり、このコンピュータにコピー、またはバックアップから復
元しました」をクリックして、「所有権を取得」ボタンをクリックします。
Adobe DRM Activator の Web サイトに、Acrobat を再度アクティベートして
文書を共有または復元する方法の手順が表示されます。
文字のスムージングによる読みやすさの向上
環境設定では、文字、ラインアートおよび画像のスムージングを使用するかどう
か、また、CoolType を読みやすさの改善のために使用するかどうかを設定でき
ます。文字、ラインアートおよび画像のスムージングは、背景と文字または画像
とのコントラストを最小限に抑え、画面表示(特に大きなサイズのテキスト)の
画質を向上します。
ページ表示の環境設定を行うには:
1. Acrobat で、編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定
(Macintosh)を選択し、環境設定ダイアログボックスで「ページ表示」を選択
します。
2. 文字、ラインアート、画像のそれぞれについて、スムージングするかを選択しま
す。デフォルトでは文字と画像の両方をスムージングします。
3. PDF のテキスト表示について、使用するモニタに最適な微調整を行うには、
「CoolType 使用」を選択します。このオプションは、ラップトップまたはモバ
イルデバイスの場合にお勧めします。
4. 「OK」をクリックして設定を適用し、環境設定ダイアログボックスを閉じます。
マイブックシェルフの使用
マイブックシェルフを使用して、電子書籍および他の PDF ファイルのアクセスと管理ができます。
マイブックシェルフ
マイブックシェルフを開くには:
アドバンスト/電子書籍/マイブックシェルフを選択します。
マイブックシェルフを閉じるには:
「閉じる」ボタンをクリックします。
関連項目:
マイブックシェルフの内容の表示
電子書籍の権限の表示
マイブックシェルフへの PDF 文書の追加
電子書籍の整理
コンピュータ上にある電子書籍のバックアップ
マイブックシェルフの内容の表示
マイブックシェルフには、自分が持っている本のライブラリをサムネールの一覧で表
示するか、本のタイトル、作成者、最終アクセス日および分類などの詳細情報の一覧
を表示できます。電子書籍を選択すると、作成者、タイトル、出版社およびページ数
などの情報が、マイブックシェルフの下部に表示されます。
ライブラリ内容の表示を変更するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
ライブラリ内のすべての本のサムネールを表示するには、サムネール表示ボタン
をクリックします。
ライブラリ内のすべての本のタイトル、作成者、アクセス情報および分類を一覧表示
するには、詳細表示ボタン
をクリックします。
ライブラリの内容A. 詳細表示 B. サムネール表示
詳細表示でライブラリの内容を並べ替えるには:
列の見出しを選択すると、選択した列(タイトル、作成者、最終アクセス日または分
類)によって、電子書籍を昇順または降順に並べ替えることができます。
電子書籍の権限の表示
すべての電子書籍には、出版社が設定した権限が含まれています。権限には、電
子書籍を印刷およびコピーできる回数、Acrobat で文書を読み上げることができ
るかどうか、また文書の有効期限が指定されています。これらの権限は文書と共
に保存されており、電子書籍を借りたり購入したりする際にダウンロードされま
す。
権限の設定を表示するには:
1. 電子書籍を開きます。
2. ファイル/文書のプロパティを開き、「セキュリティ」タブをクリックします。
3. 文書のプロパティダイアログボックスの「文書のセキュリティ」セクションで
「詳細を表示」をクリックします。
注意:Adobe DRM 文書のセキュリティ方法またはセキュリティ設定を変更する
ことはできません。
マイブックシェルフへの PDF 文書の追加
マイブックシェルフには PDF 文書を追加することもできます。例えば PDF の技
術研究論文などを蔵書に含めることが可能です。マイブックシェルフ内の PDF
文書は、電子書籍と同じ方法で開いたり管理したりできます。
PDF 文書をマイブックシェルフに追加するには:
1. マイブックシェルフで「ファイルを追加」をクリックします。
2. ファイルを追加ダイアログボックスで、追加する PDF 文書を指定して、「追
加」をクリックします。
電子書籍の整理
電子書籍を分類して整理すると、管理がしやすくなります。定義済みの分類を使
用することも、独自の分類を定義することもできます。1 つの電子書籍は、1 つ
または 2 つの分類に属することができます。例えば、歴史小説の電子書籍がある
場合、「フィクション」と「歴史」の両方に分類することが可能です。
マイブックシェルフの「分類」オプション
分類を追加または編集するには:
1. アドバンスト/電子書籍/マイブックシェルフを選択して、マイブックシェルフ
の上部の「分類」オプションのポップアップメニューから「分類の編集」を選択
します。
2. 電子書籍の分類ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行い、「OK」をク
リックします。
●
新しい分類を追加するには、テキストボックスに分類名を入力して「追加」をク
リックします。
●
分類を削除するには、削除する分類を選択して「削除」をクリックします。
分類を電子書籍に割り当てるには:
1. アドバンスト/電子書籍/マイブックシェルフを選択します。
2. 電子書籍を選択します。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
選択した電子書籍を 1 つの分類に割り当てるには、「分類 1」オプションのポッ
プアップメニューから分類を選択します。
●
選択した電子書籍を 2 番目の分類に割り当てるには、「分類 2」オプションの
ポップアップメニューから分類を選択します。
コンピュータ上にある電子書籍のバックアップ
電子書籍や他の PDF ファイルは、バックアップコピーを作成して、不慮の削
除、ハードウェアエラー、その他の問題による損失に備えてください。マイブッ
クシェルフに保存した電子書籍からは必要なものをバックアップすることができ
ます。
電子書籍をバックアップするには:
1. アドバンスト/電子書籍/マイブックシェルフを選択します。
2. 「バックアップ」ボタンをクリックし、「バックアップ」オプションで、すべて
の電子書籍、すべての文書、または特定の分類のいずれのバックアップを行うか
を選択します。
3. 電子書籍に作成した注釈やマークアップを保存する場合は、「ユーザの注釈を含
める」を選択します。
4. 「OK」をクリックして、ライブラリのバックアップを保存する場所を選択しま
す。
電子書籍を復元するには:
1. アドバンスト/電子書籍/マイブックシェルフを選択します。
2. 「バックアップ」ボタンをクリックして、「復元」を選択します。
3. 電子書籍に保存した注釈や描画マークアップを復元する場合は、「ユーザの注釈
を含める」を選択します。
4. 復元したい内容を含むフォルダを指定して、「OK」をクリックします。
注意:ライブラリの復元を行うには、Acrobat がアクティベートされている必要
があります。
個々の電子書籍のコピーを保存するには:
1. マイブックシェルフで、電子書籍のアイコンまたはタイトルを選択します。
2. コピーを保存ボタン
をクリックします。
3. コピーを保存ダイアログボックスで電子書籍の保存先のディレクトリを選択し
て、「保存」をクリックします。
電子書籍を削除するには:
1. マイブックシェルフで、電子書籍を右クリック(Windows)、または Control
キーを押しながらクリック(Macintosh)し、「削除」を選択します。
2. 確認のダイアログボックスで、マイブックシェルフから電子書籍を削除すること
を確認します。電子書籍がディスクのマイブックシェルフフォルダから削除され
ます。
Adobe Version Cue
Adobe Version Cue について
ヘルプの利用
Adobe Version Cue の主な機能
Adobe Version Cue について
Adobe Version Cue™ は、個人での作業、複数のユーザによる共同作業、または
その両方の場合においても、生産性を向上させることができる革新的な製品で
す。Version Cue により、Adobe® Creative Suite を使用した既存のワークフ
ローに、ファイルバージョン、ファイルのセキュリティなどのファイル管理を
シームレスに統合できます。
単独で作業を行う場合は、Version Cue を使用することで、ファイルバージョン
の作成、ファイル履歴の管理、ファイルの検索と管理、プロジェクト全体のバッ
クアップや復元を簡単に行えるようになります。他のユーザと共同で作業を行う
場合は、Version Cue を使用することで、他のユーザと瞬時にプロジェクトを共
有したり、ファイルを使った共同作業を安全に行えるようになります。
Version Cue ワークスペースは、Adobe Creative Suite の機能です。Adobe
Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive® CS、Adobe Illustrator CS、
Adobe InDesign CS、または Adobe Photoshop CS を個別に購入し、Adobe
Creative Suite を持っていない場合は、Adobe Creative Suite を所有する他の
ユーザによりネットワークに公開されている Version Cue ワークスペースにアク
セスして、Version Cue 機能を使用することができます。
ヘルプの利用
Adobe Version Cue には、問題を解決するための方法が多数用意されています。
次の表は、問題の種類とその問題の解決に必要な情報の探し方を示しています。
注意:Adobe Version Cue のヘルプトピックを正しく表示するには、最新の
Web ブラウザが必要です。また、JavaScript をアクティブにする必要がありま
す。
Version Cue のヘルプの見つけ方
問題 . .
対処方法 . .
Version Cue のインストールに関する Adobe Creative Suite CD に収録されて
情報を参照したい
いる「インストールについて」ファイル
を参照してください。Creative Suite
CD から Adobe Version Cue をインス
トールして、画面上のインストール指示
に従います。
Version Cue で実行可能な操作の概要 Adobe Version Cue の主な機能から必
を知りたい
要な操作の説明を参照します。
Adobe Creative Suite に付属している印
刷形式のマニュアル『Adobe デザイン
ガイド』の「ファイルのバージョニング
とコラボレーション」を参照してくださ
い。
チュートリアル:Version Cueを参照し
ます。
具体的な操作手順を知りたい
アドビ システムズ社の Web サイトにあ
るチュートリアルを実行します。
機能についての詳しい情報を参照した ヘルプの索引からその機能に関する項目
い
を探すか、検索機能を使用します。
Creative Suite 固有の情報(ダウン
Adobe Studio(www.studio.adobe.
ロード、アップデート、パッチ、プラ com/jp)の Creative Suite ページを参
グイン、ユーザフォーラムへのリンク 照してください。
など)にアクセスしたい
Version Cue トレーニング情報の見つけ方
問題 . .
対処方法 . .
アドビ製品に関する高度な Adobe Studio の Web サイト(www.studio.adobe.
トレーニングを受けたい com/jp)のチュートリアルを参照してください。
利用可能なトレーニング(www.adobe.co.jp/
support/training)を参照してください。
実践的なレッスンについては、Adobe Classroom
in a Book® シリーズを参照してください。
Version Cue のサポートの見つけ方
問題 . .
対処方法 . .
トラブルシューティングでよく アドビサポートデータベースおよびトップ項目
ある質問への回答を知りたい で検索します。これらのページには、Adobe サ
ポートページ(www.adobe.co.jp/support/)か
らアクセスすることができます。
カスタマサポートまたはテクニ ユーザ登録を行うと、Adobe の無償および有償
カルサポートを利用したい
のテクニカルサポートを受けられます。詳細は
弊社サポートプログラムサイト(http://www.
adobe.co.jp/support/supportsys.html)をご参
照ください。
Adobe Creative Suite サポートページ(www.
adobe.co.jp/support/products/creativesuite.
html)を参照してください。
このマニュアルの制作後に明らかになった情報
については、Version Cue と共にインストール
される「お読みください」ファイルを参照して
ください。
Creative Suite 固有の情報(ダ Adobe Studio(www.studio.adobe.com/jp)
ウンロード、アップデート、 の Creative Suite ページを参照してください。
パッチ、プラグイン、ユーザ
フォーラムへのリンクなど)に
アクセスしたい
Adobe Version Cue の主な機能
Version Cue ファイルバージョン機能を使用したファイルの管理
Version Cue を使用すれば、Adobe Creative Suite、Adobe Acrobat
Professional 7.0、Adobe Photoshop CS、Adobe Illustrator CS、Adobe
InDesign CS、Adobe GoLive CS から、ファイルバージョンを簡単に作成および
管理したり、ファイルをすばやく見つけることができます。ファイルバージョン
により、間違って古いファイルを編集対象にしてしまうことなく正しいファイル
を選択でき、そのファイルに関する情報を常に利用できるようになるため、生産
性が向上し、時間を節約することができます(詳しくは、Version Cue でのファ
イルバージョンについてを参照してください)。
プロジェクト主体のワークスペースの設定
Version Cue では、プロジェクト主体のワークスペースを設定して、そこで関連
するファイルを整理したり、個人プロジェクトと共同プロジェクトを分けること
ができます。他のチームメンバーが追加のハードウェアやソフトウェアを購入し
てインストールや設定しなくても、ワークスペース内のファイルにアクセスでき
るように設定できます(詳しくは、Version Cue プロジェクトの作成と共有を参
照してください)。
バージョン管理されたファイル共有環境での共同作業
Version Cue により、他のユーザと明瞭な共同作業を行うことができます。他の
チームメンバーの作業効率を低下させることなく、メンバー全員が正しいファイ
ルバージョンを使用して共同作業を行うことができます。マルチユーザアクセス
が可能であるため、デザイナやエディタなどの複数のユーザがファイルを使用で
きると共に、間違いによるファイルの上書きを防止できます(詳しくは、
Version Cue プロジェクトの作成と共有を参照してください)。
ファイル情報の検索による、迅速なファイル検索
Version Cue を使用すれば、Adobe のデザイン環境内から最新ファイルにすばや
くアクセスできます。前回カタログで使用したロゴを探したり、以前に作成した
クライアント向けのプレゼンテーションをアーカイブで検索する場合など、
Version Cue を使用すればファイルを探し出すための時間を大幅に短縮すること
ができ、これらの時間をクリエイティブな作業に費やすことができます。サム
ネール表示により、必要なファイルを Acrobat Professional 7.0、Photoshop、
Illustrator、InDesign、GoLive で視覚的に見つけ出すことができます。また、
Version Cue は、XMP メタデータを取得することもできるため、キーワード、
コメント、ファイル名、作成者、日付などで迅速に検索を行えます。正しいファ
イルをすばやく簡単に探し出せることにより、作業を効率的に行うことができま
す(詳しくは、Version Cue プロジェクト内でのファイルの検索を参照してくだ
さい)。
ファイルステータスの確認
Version Cue では、バージョン番号、コメント、ファイルを編集したユーザな
ど、ファイルのステータスを簡単に確認できます(詳しくは、ファイルバージョ
ンの表示および管理を参照してください)。
Version Cue の操作方法
Version
Version
Version
Version
Version
Version
Version
Cue
Cue
Cue
Cue
Cue
Cue
Cue
プロジェクトとプロジェクト管理について
をオンにする、または再起動する
ワークスペースの環境設定
ワークスペースとプロジェクトの参照
プロジェクトの作成と共有
プロジェクトのファイルとアセットの操作
プロジェクトでのオフライン作業
Version Cue プロジェクトとプロジェクト管理について
一般的にデザイナは、単独作業であるか共同作業であるかを問わず、プロジェク
ト管理に費やす時間を極力減らして、クリエイティブな作業により多くの時間を
費やすことを望んでいます。適切なファイルの検索、ファイルステータスの検
証、ファイルバージョンの手動による作成や選別、正しい場所へのファイルの保
存、チームメンバーやクライアントとの打ち合わせなどに時間がかかると、創造
性や生産性が低下します。しかし、これらのタスクはプロジェクトの成功に必要
不可欠なタスクです。Adobe Version Cue™ は、これらのタスクで威力を発揮し
ます。
Adobe Version Cue は、ファイルバージョンの自動的な作成と管理、バージョン
に関するコメントの保存、プロジェクトでの共同作業、チームメンバー間でのコ
メントやファイル情報の共有、協力なファイル管理機能の操作を、Adobe®
Creative Suite、Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive® CS、
Adobe Illustrator® CS、Adobe InDesign® CS、Adobe Photoshop® CS から直
接実現できる Adobe® Creative Suite の統合された機能です。
シームレスなバージョン管理機能により、どのユーザも Version Cue プロジェク
ト内の他のユーザのファイルを上書きできなくなります。また、あるユーザが
ファイルを使用しているときも、他のユーザが同じファイルで作業を行えるよう
になります。デザイナは、バージョン機能を使用して、ファイルのその時々の状
態を保持してファイルを以前のバージョンに戻したり、最終的なバージョンを選
択する際にチームメンバーやクライアントとファイルのバージョンを比較するこ
とができます。
自分のコンピュータで Creative Suite を使って作業を行っているときに、
Creative Suite アプリケーションや WebDAV をサポートしているアプリケー
ションを使用している他のユーザと Version Cue プロジェクトを瞬時に共有でき
ます。また、あらゆるユーザと Version Cue プロジェクトを共有できるように設
定したり、ユーザが Version Cue プロジェクトにアクセスする際にユーザアカウ
ントを使用してログインするようにアクセス制限を設定することもできます。
他のユーザと共同作業を行っているかどうかにかかわらず、Version Cue のコメ
ント機能を使用すれば、新しいファイルバージョンを保存するたびにファイルの
履歴説明を維持できます。Version Cue に対応した Creative Suite アプリケー
ションでは、バージョンダイアログボックスを使用して、ファイルのすべての
バージョンのサムネールと、各バージョンのコメントと日付を表示できます。
Version Cue は、バージョンのコメント、作成者、日付を、XMP メタデータま
たはファイル情報としてファイルに自動的に埋め込みます。このメタデータと
ユーザが Adobe Creative Suite(Adobe CS)アプリケーションでファイルに追
加したファイル情報を使用すれば、キーワード、著作権情報、作成者、タイトル
を検索して、Version Cue ですばやくファイルを見つけることができます。ま
た、すべてのバージョンの視覚的なサムネールを参照して正しいバージョンを見
つけることもできます。
関連項目:
Version Cue 環境の選択
Version Cue プロジェクトとフォルダの概要
Version Cue 環境の選択
Version Cue の機能を使用するには、チームメンバーの全員が Version Cue ワー
クスペースにアクセスできる必要があります。Adobe Creative Suite をフルイン
ストールした場合、コンピュータに Version Cue ワークスペースが自動的にイン
ストールされます。各プロジェクトの必要に応じて、共同作業者のコンピュータ
またはサーバ上にある Version Cue ワークスペースを使用することもできます。
プロジェクトやファイルバージョンを他のユーザと共有する必要がない場合、ま
たはネットワークに常時接続されていないノートブック型コンピュータを使用す
る場合は、自分のコンピュータ上の Version Cue ワークスペースを使用するのが
最も簡単な方法です。その後、プロジェクトやファイルバージョンを他のユーザ
と共有する必要性が生じた場合には、Version Cue プロジェクトをすぐに共有す
ることができます。他の Creative Suite ユーザと共同作業を行う場合は、
Version Cue ワークスペースが、すべてのユーザがネットワークを介してアクセ
スできるコンピュータ上にあり、共同プロジェクトがそのワークスペースにある
ことを確認してください。
注意:Version Cue ワークスペースは、Adobe Creative Suite の機能です。
Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive CS、Adobe Illustrator CS、
Adobe InDesign CS、または Adobe Photoshop CS を個別に購入し、Adobe
Creative Suite を持っていない場合は、Adobe Creative Suite を所有する他の
ユーザによりネットワークに公開されている Version Cue ワークスペースにアク
セスして、Version Cue 機能を使用することができます。
Version Cue プロジェクトとフォルダの概要
ファイルバージョンを作成、管理して、他のユーザと共同作業を行うには、
Version Cue プロジェクトを作成して Version Cue ワークスペース内の関連性の
あるファイルをグループ化する必要があります。例えば、他のユーザと共同作業
する必要がないファイル、ワークグループの全員が共同作業する必要があるファ
イル、指定したユーザだけがアクセスできるファイル用に、それぞれ個別の
Version Cue プロジェクトを作成します。
新しい Version Cue プロジェクトを作成すると、そのプロジェクト用に
documents、web-content、web-data という 3 つのフォルダが Version Cue
ワークスペースに自動的に作成されます。Acrobat Professional 7.0、Illustrator
CS、InDesign CS、Photoshop CS を使用している場合は、プロジェクトの
documents フォルダにファイルを保存し、GoLive CS を使用している場合は
web-content フォルダにファイルを保存します。GoLive を使用して既存の
Version Cue プロジェクトに接続したり、新しい Version Cue プロジェクトを作
成する場合、デフォルトで web-content フォルダと web-data フォルダが使用さ
れます。
Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe Illustrator、Adobe InDesign、また
は Adobe Photoshop を使用して、Version Cue ワークスペース内の Version
Cue プロジェクトを初めて開いたときに、使用しているコンピュータのマイ ド
キュメント(Windows)または書類(Macintosh)フォルダに Version Cue と
いう名前のフォルダが作成され、開いた各プロジェクトのフォルダが Version
Cue フォルダに追加されます。Version Cue ワークスペース内の Version Cue
プロジェクトにあるファイルを開くと、使用しているコンピュータのマイ ドキュ
メント¥Version Cue(Windows)または書類/Version Cue(Macintosh)フォ
ルダのプロジェクトフォルダにファイルの作業コピーが追加されます。ファイル
の編集操作や保存操作は、実際には作業コピーに対して行われます。「バージョ
ンを保存」コマンドを使用してマスターファイルに新しいファイルバージョンを
追加すると、作業ファイルに行った変更が Version Cue ワークスペース内のマス
ターファイルに追加されます。
Version Cue をオンにする、または再起動する
Creative Suite で Version Cue を使用するには、Version Cue ワークスペースを
オンにして、Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe Illustrator CS、Adobe
InDesign CS、Adobe Photoshop CS で Version Cue を有効にする必要がありま
す(GoLive CS は、デフォルトで Version Cue をサポートしています)。
注意:Version Cue ワークスペースは、Adobe Creative Suite の機能です。
Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive CS、Adobe Illustrator CS、
Adobe InDesign CS、または Adobe Photoshop CS を個別に購入し、Adobe
Creative Suite を持っていない場合は、Adobe Creative Suite を所有する他の
ユーザによりネットワークに公開されている Version Cue ワークスペースにアク
セスして、Version Cue 機能を使用することができます。
Version Cue ワークスペース をオンまたはオフにするには:
1. Version Cue ワークスペースがインストールされているコンピュータのコント
ロールパネル(Windows)またはシステム環境設定(Macintosh)から、
を開きます。
Adobe Version Cue 環境設定
2. Version Cue メニューから「オン」または「オフ」を選択します。
3. コンピュータの起動時に自動的に Version Cue ワークスペースがオンになるよう
に設定するには(推奨)、「コンピュータの起動時に Version Cue をオンにす
る」をオンにします。
4. ワークスペースアクセスメニューから、以下のいずれかを選択します。
●
「このワークスペースを公開する」を選択すると、自分の Version Cue プロジェ
クトに他のユーザがアクセスできるようになります。
●
「このワークスペースを公開しない」を選択すると、自分のワークスペースが他
のユーザには見えなくなります。
注意:Version Cue ワークスペースがファイアウォールを使用するコンピュータ
にインストールされていて、ワークスペースを他のユーザと共有する場合は、
TCP ポート 3703 と 427 が開いたままになっていることを確認し、「インター
ネット接続ファイアウォール」オプションをオフにします(Windows のみ)。
「インターネット接続ファイアウォール」オプションについて詳しくは、
Windows のヘルプを参照してください。
5. 「適用」(Windows)または「今すぐ適用」(Macintosh)をクリックします。
確認メッセージが表示されたら、「はい」(Windows)または「今すぐ再起動」
(Macintosh)をクリックして変更を適用します。
6. Adobe Version Cue 環境設定を閉じます。
注意:Adobe Version Cue 環境設定ダイアログボックスの他のオプションとタブ
について詳しくは、Version Cue ワークスペースの最適化を参照してください。
アプリケーションで Version Cue を有効にするには:
1. Version Cue プロジェクトで使用する各アプリケーションで次の手順を実行しま
す。
●
Acrobat Professional 7.0 の場合は、編集/環境設定(Windows)または
Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択して、一般カテゴリーを選択します。
「Version Cue ワークグループファイル管理を有効にする」を選択して、
「OK」をクリックします。
●
Photoshop CS の場合は、編集/環境設定/ファイル管理(Windows)または
Photoshop/環境設定/ファイル管理(Macintosh)を選択します。「Version
Cue ワークグループファイル管理を使用」を選択して、「OK」をクリックしま
す。
●
Illustrator CS の場合は、編集/環境設定/ファイル管理・クリップボード
(Windows)または Illustrator/環境設定/ファイル管理・クリップボード
(Macintosh)を選択します。「Version Cue を有効にする」を選択して、
「OK」をクリックします。
●
InDesign CS の場合は、編集/環境設定/ファイル管理(Windows)または
InDesign/環境設定/ファイル管理(Macintosh)を選択します。「Version
Cue を有効にする」を選択して、「OK」をクリックします。InDesign を再起動
します。
GoLive CS では、環境設定で有効にする必要はありません。
Version Cue ワークスペースの環境設定
Version Cue 環境設定により、Version Cue ワークスペースを最適化したり、
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを表示したり、ワークススペー
スのデータフォルダとバックアップフォルダの場所を変更できます(Version
Cue ワークスペースをオンにして、他のコンピュータからアクセスできるように
する方法について詳しくは、Version Cue をオンにする、または再起動するを参
照してください)。
関連項目:
Version Cue ワークスペースの最適化
Version Cue ワークスペースのデータフォルダとバックアップフォルダの移動
Version Cue ワークスペースの最適化
デフォルトでは、Version Cue ワークスペースの設定は、Version Cue ワークス
ペースに 128 MB の RAM が割り当てられていて、複数のメディアが混在するプ
ロジェクトを 1 人のユーザが作業する場合に合わせて最適化されています。これ
らの設定を変更して、各自のプロジェクトに応じて Version Cue ワークスペース
を最適化できます。
Version Cue ワークスペースを最適化するには:
1. Version Cue がインストールされているコンピュータのコントロールパネル
(Windows)またはシステム環境設定(Macintosh)から、Adobe Version
2.
●
●
●
3.
4.
5.
を開きます。
Cue 環境設定
Adobe Version Cue ダイアログボックスの「設定」タブで、次のいずれかの操作
を行います。
ワークグループのサイズメニューから、Version Cue ワークスペースに通常アク
セスするユーザ数を選択します。
最適化メニューから、通常作成するプロジェクトのタイプを選択します。
「メモリ使用量」テキストボックスに、Version Cue ワークスペースに割り当て
る RAM 容量を入力します。
「適用」(Windows)または「今すぐ適用」(Macintosh)をクリックします。
確認メッセージが表示されたら、「はい」(Windows)または「今すぐ再起動」
(Macintosh)をクリックして Version Cue ワークスペースを再起動します(こ
の設定を変更したときに Version Cue がオンになっていた場合は、再起動するよ
うに求められます)。
Adobe Version Cue 環境設定を閉じます。
注意:「設定」タブに表示される Version Cue メニューおよびワークスペースア
クセスメニューについて詳しくは、Version Cue をオンにする、または再起動す
るを参照してください。
Version Cue ワークスペースのデータフォルダとバックアップ
フォルダの移動
Version Cue ワークスペースには、プロジェクト、ファイルバージョン、ユーザ
ID、およびその他の情報が含まれる Version Cue/data フォルダと、プロジェク
トのバックアップが含まれる Version Cue/backups フォルダがあります。
Version Cue 場所環境設定を使用して、これらのフォルダを同じコンピュータ上
の別の場所に移動できます。
重要:Version Cue データフォルダ内にあるファイルは編集しないでください。
また、これらのフォルダを手動で移動しないでください。データフォルダには、
Version Cue のファイルバージョン、メタデータ、プロジェクト情報の整合性を
維持するためのファイルが含まれています。
Data フォルダまたは backups フォルダを移動するには:
1. Version Cue がインストールされているコンピュータのコントロールパネル
(Windows)またはシステム環境設定(Macintosh)から、Adobe Version
2.
3.
4.
5.
を開きます。
Cue 環境設定
Version Cue メニューから「オフ」を選択します。
「適用」(Windows)または「今すぐ適用」(Macintosh)をクリックします。
表示される確認ダイアログボックスで「はい」(Windows)または「オフにす
る」(Macintosh)をクリックします。
「場所」タブを選択して、移動する項目の横にある「選択」ボタンをクリックし
ます。
フォルダの新しい場所を選択し、「OK」(Windows)または「選択」
(Macintosh)をクリックします。
注意:Version Cue ワークスペースがインストールされているコンピュータ上の
場所を選択する必要があります。
6. Version Cue プロジェクトとファイルの操作を続行するには、「設定」タブを選
択して、Version Cue メニューから「オン」を選択し、「適用」(Windows)ま
たは「今すぐ適用」(Macintosh)をクリックします。
7. 「OK」をクリックします。
Version Cue ワークスペースとプロジェクトの参照
Version Cue ワークスペース内の Version Cue プロジェクトで作業を開始するには、
Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、および Photoshop CS で
「開く」、「保存」、「配置」、「書き出し」、「読み込み」などのファイル操作をす
るときに Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリック
します。Version Cue ボタンをクリックすると、開く、配置、書き出し、再リンクなど
のダイアログボックスに、Version Cue ワークスペース、プロジェクト、ファイルを操
作するためのタブ、メニューおよびオプションが表示されます(Photoshop CS では、
Version Cue プロジェクト内のファイルを配置することはできませんが、Version Cue
プロジェクト内の開いているドキュメントへファイルを配置することができます)。
注意:Version Cue ボタンは、各アプリケーションの環境設定で Version Cue を有効に
した場合にのみ、開く、別名で保存、複製を保存、配置などのダイアログボックスに表
示されます。CS アプリケーションによっては、環境設定で Version Cue を有効にした
後で、アプリケーションを再起動しないと Version Cue ボタンが表示されません
(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイアログボックスには表示されませ
ん)。
初めて Version Cue を使用する場合は、同じサブネットワーク上の Version Cue ワー
クスペースだけが表示されます。Version Cue ワークスペースを自分のコンピュータに
インストールして、ワークスペースをオンにした場合は、自分のコンピュータ上の
Version Cue ワークスペースも表示されます。リストに表示されない他の Version Cue
ワークスペースは、それらに直接アクセスしたときに自動的にこのリストに追加されま
す(詳しくは、リモートコンピュータ上の Version Cue ワークスペースへのアクセス、
または WebDAV アプリケーションからの Version Cue ワークスペースへのアクセスを
参照してください)。
開く、別名で保存、複製、配置ダイアログボックスで Version Cue ボタンをクリックすると、
使用可能な Version Cue ワークスペースと Version Cue プロジェクトが表示されます。
関連項目:
Version Cue ワークスペースと Version Cue プロジェクトを開く
リモートコンピュータ上の Version Cue ワークスペースへのアクセス、または WebDAV アプ
リケーションからの Version Cue ワークスペースへのアクセス
Version Cue のワークスペース、プロジェクトおよびファイル情報の表示
Version Cue ワークスペースと Version Cue プロジェクトを
開く
Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックす
ると、Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、Photoshop CS
の開くダイアログボックスにVersion Cue のタブ、メニューおよびオプションが
表示されます。Version Cue ワークスペースは、「参照」タブにワークスペース
アイコン (Windows)または (Macintosh)で示されます。
注意:Version Cue ボタンは、各アプリケーションの環境設定で Version Cue を
有効にした場合にのみ、開く、別名で保存、複製を保存、配置などのダイアログ
ボックスに表示されます。CS アプリケーションによっては、環境設定で
Version Cue を有効にした後で、アプリケーションを再起動しないと Version
Cue ボタンが表示されません(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイ
アログボックスには表示されません)。
Version Cue プロジェクトを開くと、そのプロジェクトへのショートカッ
トが自動的に作成されます。これらのショートカットは、開く、配置、または保
存ダイアログボックスで Version Cue アイコンをクリックすると、Version Cue
ワークスペースと並んで表示されます。
Version Cue ワークスペースとプロジェクトを開くには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
使用する Version Cue ワークスペースがオンになっていることを確認します(詳
しくは、Version Cue をオンにする、または再起動するを参照してください)。
●
Adobe Creative Suite アプリケーションを Version Cue ワークスペースと共に
使用する場合は、Creative Suite アプリケーションの環境設定で Version Cue 環
境設定が有効になっていることを確認してください。GoLive CS では、この手順
を実行する必要はありません(詳しくは、Version Cue をオンにする、または再
起動するを参照してください)。
●
異なるコンピュータ上の Version Cue ワークスペースで作業を行っている場合
は、そのコンピュータと同じサブネットワークやネットワーク、またはインター
ネットに接続していることを確認してください。
2. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
3. Version Cue ボタンをクリックします。
開くダイアログボックスに Version Cue のタブ、メニューおよびオプションが表
示されます。
注意:サブネットワークの外部にある Version Cue ワークスペースにアクセスす
る方法について詳しくは、リモートコンピュータ上の Version Cue ワークスペー
スへのアクセス、または WebDAV アプリケーションからの Version Cue ワーク
スペースへのアクセスを参照してください。
4. ワークスペースを開くには、ワークスペースをダブルクリックします。
注意:目的のワークスペースが表示されない場合は、プロジェクトツールメ
ニューから「更新」を選択します。
5. プロジェクトを開くには、プロジェクトのアイコン
(Macintosh)をダブルクリックします。
(Windows)または
プロジェクトの documents、web-content、web-data の各フォルダが表示され
ます。Version Cue プロジェクトのフォルダについて詳しくは、Version Cue プ
ロジェクトとフォルダの概要を参照してください。
6. ファイルを開くには、ファイルを選択して「開く」をクリックします。Version
Cue プロジェクトのファイルの操作方法について詳しくは、Version Cue でファ
イルとファイルバージョンを開く、編集、保存するを参照してください。
リモートコンピュータ上の Version Cue ワークスペースへの
アクセス、または WebDAV アプリケーションからの
Version Cue ワークスペースへのアクセス
自分のコンピュータとは異なるサブネットワーク上のコンピュータにある
Version Cue ワークスペース内の Version Cue プロジェクトで作業を行う必要が
ある場合は、Version Cue クライアント URL を使用してそのワークスペースに
アクセスします。WebDAV をサポートしているアプリケーションを使用してい
るユーザは、Version Cue WebDAV クライアント URL を使用して、ワークス
ペース内のプロジェクトにアクセスします。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティのログインページを表示
することにより、リモートユーザや WebDAV アプリケーションがワークスペー
スにアクセスする際に使用する Version Cue クライアント URL を確認できます
(詳しくは、Version Cue ワークスペース管理ユーティリティへのログインとロ
グオフを参照してください)。
Creative Suite からリモートの Version Cue ワークスペースにアクセスするには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. プロジェクトツールメニュー
から「接続先」を選択します。
4. 接続先ダイアログボックスで、Version Cue クライアント URL(Version Cue
ワークスペースの IP または DNS アドレス)、コロン、ポート番号(3703)を
入力します。例えば、「http://153.32.235.230:3703」と入力します。
5. 「OK」をクリックします。リモートの Version Cue ワークスペースに接続する
と、そのワークスペースで使用可能な Version Cue プロジェクトがダイアログ
ボックスに表示されます。
開く、別名で保存、または配置ダイアログボックスで次回 Version Cue ボタンを
クリックすると、使用可能な Version Cue ワークスペースのリストに、アクセス
したことのあるリモートワークスペースへのショーカットが自動的に追加されま
す。
注意:目的のワークスペースが表示されない場合は、プロジェクトツールメ
ニューから「更新」を選択します。
WebDAV をサポートしているアプリケーションからリモートの Version Cue ワーク
スペースにアクセスするには:
使用しているアプリケーションのマニュアルを参照して WebDAV 機能の使用方
法を確認してから、Version Cue WebDAV クライアント URL、ポート番号
(3703)、「webdav」、およびプロジェクト名を使用して、作業対象のプロ
ジェクトを指定します。例えば、「http://153.32.235.230:3703/webdav/
project_name」と入力します。
Version Cue のワークスペース、プロジェクトおよびファイル
情報の表示
Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、および Photoshop
CS の開く、配置、複製、および別名で保存ダイアログボックスの列の表示/非
表示を切り替えることができます。これらの列には、参照したワークスペース、
プロジェクト、およびファイルに関する情報が表示されます。また、ファイルの
上にポインタを移動して、各 CS アプリケーションの「ファイル情報」コマンド
を使用してファイルに埋め込まれたメタデータを含むファイル情報の概要を表示
することもできます。「ファイル情報」コマンドの使用方法について詳しくは、
CS アプリケーションのヘルプを参照してください。
Version Cue および他のファイル情報の確認
Version Cue によって管理されるファイルは、必ず Version Cue の 6 つのファ
イルステータスのいずれかになります。ファイルのステータスは、Version Cue
プロジェクトのファイルを参照しているときに確認できます。また、Version
Cue ワークスペース内のファイルを開いた後に、ドキュメントウィンドウのタイ
トルバーに表示されます。
Version Cue によって管理されるファイルは、次のいずれかのファイルステータ
スになります。
使用可
ファイルが編集可能であることを示しています。
ダウンロード可
ファイルが Version Cue ワークスペース内にあり、使用しているコンピュータの
マイ ドキュメント¥Version Cue(Windows)または書類/Version Cue
(Macintosh)フォルダにコピーできることを示しています。
ユーザ自身が使用中
自分がファイルを編集していることを示しています。
ユーザ自身が別の場所で使用中
現在自分が使用しているコンピュータ以外のコンピュータ上で、自分がファイル
を編集していることを示しています。
使用中のユーザ:<ユーザ名>
特定のユーザがファイルを編集していることを示しています。
オフライン
Version Cue ワークスペースがオフになっているか、ワークスペースへのネット
ワークアクセスが切断されたことを示しています。
Version Cue ワークスペース、プロジェクトおよびファイル情報を表示するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
●
ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. ダイアログボックスの「参照」、「検索」、「削除ファイル」タブで、Version
Cue ワークスペース、プロジェクト、またはファイルの表示内容を変更するに
は、次のいずれかの操作を行います。
●
項目を縦に一覧表示するには、リスト表示ボタン
をクリックします。
●
項目をサムネールで表示するには、サムネール表示ボタン
をクリックします
(このオプションは、「削除ファイル」タブでは使用できません)。
●
リスト表示で表示しているときに項目をアルファベット順に並べ替えるには、列
タイトルをクリックします。クリックして上矢印にすると、クリックした列タイ
トルを基準にしてワークスペースが昇順で並べ替えられます。クリックして下矢
印にすると、降順で並べ替えられます。
●
リスト表示で表示しているときに、表示する情報を設定するには、リストの列タ
イトルを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック
(Macintosh)し、「すべてを表示」、「すべてを隠す」、またはそれぞれの列
タイトルを選択します(「名前」列は非表示にできません)。
●
情報が表示されている列の幅を変更するには、列タイトル間の区切り線をドラッ
グします。区切り線をダブルクリックすると、列に含まれている項目の幅に合わ
せて列の幅が自動的に調整されます。
4. ファイル、プロジェクト、またはワークスペースの情報を表示するには、ダイア
ログボックスの「参照」、「検索」、「削除ファイル」タブで次のいずれかの操
作を行います。
●
項目の上にポインタを移動します。ファイル情報の概要が表示されます。
●
ファイルを選択して「開く」をクリックします。タイトルバーにファイルのス
テータスが表示されます。「バージョン」コマンドと「ファイル情報」コマンド
を使用して、開いているドキュメントの詳細情報を表示することができます。
Version Cue プロジェクトの作成と共有
Version Cue を使用するには、Version Cue プロジェクトを作成して、関連性の
あるファイルをグループ化する必要があります。Version Cue プロジェクトを使
用して、他のユーザと共同で使用するファイルと個人用のファイルを分けること
ができます。
関連項目:
Version Cue プロジェクトの作成と編集
Version Cue プロジェクトを共有または個人使用にする
Version Cue プロジェクトの作成と編集
Adobe Creative Suite で Version Cue プロジェクトを作成するときには、プロ
ジェクト名、プロジェクトを格納する Version Cue ワークスペース、プロジェク
トの説明、プロジェクトを他のユーザと共有するかどうかを指定します。プロ
ジェクトのより詳細なプロパティを指定したり、一連のファイルを読み込んで新
しい Version Cue プロジェクトを作成するには、Version Cue ワークスペース管
理ユーティリティを使用する必要があります(詳しくは、Version Cue ワークス
ペース管理ユーティリティでのプロジェクトとユーザ ID の操作を参照してくだ
さい)。
注意:共有しないように設定できるのは、自分のコンピュータ上の Version Cue
ワークスペース内のプロジェクトだけです。リモートコンピュータ上の Version
Cue ワークスペース内のプロジェクトは、共有しないように設定することはでき
ません。
開くまたは配置ダイアログボックスのプロジェクトツールメニューを使用して、
Version Cue プロジェクト全体を削除できます。削除したプロジェクトは、完全
に削除され、復元することはできません。または、Version Cue プロジェクト内
のファイルを削除できます。個別に削除したファイルは、検索および復元するこ
とができます(詳しくは、Version Cue プロジェクト内のファイルの削除と復元
を参照してください)。
Version Cue プロジェクトを作成するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. Version Cue ワークスペースのアイコン (Windows)または
(Macintosh)をダブルクリックして、ワークスペースを開きます。
4. プロジェクトツールメニュー
から「新規プロジェクト」を選択します。
5. 「プロジェクト名」テキストボックスにプロジェクト名を入力します。
6. 「プロジェクト情報」テキストボックスにプロジェクトの説明を入力します(入
力した説明は、プロジェクトの上にポインタを移動したときにツールヒントに表
示されます。または、ワークスペースのリストでプロジェクトを選択すると表示
されます)。
7. このプロジェクトとそこに含まれているファイルを他のユーザが使用できるよう
にするには、「このプロジェクトを他のユーザと共有」を選択します(Version
Cue ワークスペースが自分のコンピュータではなく別のコンピュータ上にある場
合、Version Cue プロジェクトはデフォルトで共有されます)。
8. 「OK」をクリックします。
Version Cue プロジェクトのプロパティを編集するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator、InDesign または Photoshop で、次のい
ずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
2. Version Cue ボタンをクリックします。
3. プロジェクトが含まれている Version Cue ワークスペースをダブルクリックし
て、ワークスペースを開きます。
4. プロジェクトのアイコン (Windows)または
(Macintosh)を選択して、
プロジェクトツールメニューから「プロパティの編集」を選択します。
5. [プロジェクト名] プロパティの編集ダイアログボックスで、次のいずれかの操作
を行い、「保存」をクリックします。
●
プロジェクト名を変更するには、「プロジェクト名」テキストボックスに名前を
入力します。
●
プロジェクトの説明を変更するには、「プロジェクト情報」テキストボックスに
説明を入力します。
●
このプロジェクトとそこに含まれているファイルを他のユーザが使用できるよう
にするには、「このプロジェクトを他のユーザと共有」を選択します(Version
Cue ワークスペースが自分のコンピュータではなく別のコンピュータ上にある場
合、Version Cue プロジェクトはデフォルトで共有されます)。
ロック保護を有効にしたり、自分の Version Cue プロジェクトにユーザを
割り当てたり、他のユーザが自分の Version Cue プロジェクトにアクセスする際
にログインを要求するように設定するには、[プロジェクト名] プロパティに編集
ダイアログボックスで「ワークスペース管理を開く」ボタンをクリックし、
Version Cue ワークスペース管理にログインします(詳しくは、Version Cue
ワークスペース管理ユーティリティでのプロジェクトの作成と編集を参照してく
ださい)。
Version Cue プロジェクトを削除するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator、InDesign または Photoshop で、次のい
ずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
2. Version Cue ボタンをクリックします。
3. プロジェクトが含まれている Version Cue ワークスペースをダブルクリックし
て、ワークスペースを開きます。
4. プロジェクトを選択して、プロジェクトツールメニューから「削除」を選択しま
す。
5. 確認ダイアログボックスで「OK」をクリックします。
Version Cue プロジェクトを共有または個人使用にする
Version Cue プロジェクトを初めて作成した場合、Version Cue ワークスペース
がどこにあるかに応じて、プロジェクトを共有または個人使用に設定することが
できます。この設定は、後で Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive
CS、Adobe InDesign CS、Adobe Photoshop CS を使用していつでも変更でき
ます(また、Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、この
設定とプロジェクトの詳細プロパティを変更できます。詳しくは、Version Cue
ワークスペース管理ユーティリティでのプロジェクトの作成と編集を参照してく
ださい)。
注意:共有しないように設定できるのは、自分のコンピュータ上の Version Cue
ワークスペース内のプロジェクトだけです。別のコンピュータ上にある Version
Cue ワークスペース内の Version Cue プロジェクトは、デフォルトで共有され
ます。個人使用には設定できません。
Version Cue ワークスペースと同じサブネットワーク上に存在し、Version Cue
環境設定で Version Cue を有効にした場合、ワークスペースの共有プロジェクト
にアクセスできます。Version Cue ワークスペースのサブネットワークの外部に
存在する Version Cue ユーザ、または WebDAV をサポートするアプリケーショ
ンを使用しているユーザは、Version Cue クライアント URL を使用して
Version Cue の共有プロジェクトにアクセスできます(Version Cue ワークスー
ペース URL を指定する方法については、Version Cue ワークスペース管理ユー
ティリティへのログインとログオフを参照してください)。
注意:Version Cue ワークスペースがファイアウォールを使用するコンピュータ
にインストールされていて、ワークスペースを他のユーザと共有する場合は、
TCP ポート 3703 と 427 が開いたままになっていることを確認し、「インター
ネット接続ファイアウォール」オプションをオフにします(Windows のみ)。
「インターネット接続ファイアウォール」オプションについて詳しくは、
Windows のヘルプを参照してください。
Creative Suite を使用して、Version Cue プロジェクトを共有または個人使用にする
には:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. 共有または個人使用にするプロジェクトが含まれている Version Cue ワークス
ペース (Windows)または (Macintosh)を開きます。
4. プロジェクトのアイコン (Windows)または
(Macintosh)を選択しま
す。
5. プロジェクトを共有するには、次のいずれかの操作を行います。
●
プロジェクトツールメニュー
から「プロジェクトを共有」を選択します。
●
プロジェクトツールメニューから「プロジェクトの編集」を選択します。「この
プロジェクトを他のユーザと共有」を選択して、「保存」をクリックします。
注意:Version Cue ワークスペースが自分のコンピュータではなく別のコン
ピュータ上にある場合、Version Cue プロジェクトはデフォルトで共有されま
す。
6. プロジェクトを個人使用にするには、プロジェクトを選択して、プロジェクト
ツールメニューから「プロジェクトのプロパティを編集」を選択します。「この
プロジェクトを他のユーザと共有」をオフにして、「OK」をクリックします。
プロジェクトのプロパティを編集した後、「キャンセル」をクリックして変更を
反映せずにダイアログボックスを閉じることができます。
Version Cue プロジェクトのファイルとアセットの操作
Version Cue ワークスペース内の Version Cue プロジェクトにファイルを追加し
た後、そのファイルのバージョンを作成および管理したり、バージョンコメント
の履歴を維持できます。また、Creative Suite で「ファイル情報」コマンドを使
用して、ファイルに追加したバージョン情報や他のメタデータを検索して、ファ
イルをすばやく見つけることができます。さらに、Creative Suite アプリケー
ションを使用している他のユーザと、1 つのファイルに対する共同作業を行うこ
とができます。
関連項目:
Version Cue でのファイルバージョンについて
Version Cue プロジェクトへのファイルの追加
Version Cue でファイルとファイルバージョンを開く、編集、保存する
ファイルバージョンの表示および管理
Version Cue プロジェクト内でのファイルの検索
Version Cue プロジェクト内のファイルの削除と復元
Version Cue でのファイルバージョンについて
Version Cue プロジェクトとファイルは、ワークスペースが存在しているコンピュータ上
の Version Cue ワークスペースに保存されます。ワークスペースは、プロジェクトに追
加したファイルのマスターコピーと共に、ファイルバージョン、およびコメント、バー
ジョンの日付、ユーザ ID などのファイルデータを維持します。
ユーザが Version Cue プロジェクト内のファイルを編集すると、マスターファイルの作
業コピーに対して編集が行われ、マスターファイルはワークスペースで保護されたままに
なります。この作業コピーは、使用しているコンピュータのマイ ドキュメント¥Version
Cue(Windows)または書類/Version Cue(Macintosh)フォルダに、編集された状態
で格納および保存されます。編集途中の作業コピーは、「保存」コマンドを使用して保存
します。この場合、マスターファイルの新しいバージョンは作成されません。その後、
「バージョンを保存」コマンドを使用してファイルバージョンを保存すると、作業コピー
が更新され、Version Cue ワークスペースに格納されているマスターファイルに新しい
バージョンが追加されます。
Version Cue ワークスペース内のマスターファイルの作業コピーにより、複数のユーザが
最新バージョンのマスターファイルを使用して作業を行うことができます。例えば、2 人
のユーザが 1 つのイラストにアクセスする必要があり、その時期が重なっている場合、
それぞれのユーザは最新のファイルバージョンの作業コピーを使用して作業を行うことが
できます。後からイラストにアクセスしたユーザには、ファイルが既に使用中であること
が示されるので、そのファイルを使用するかどうかを選択できます。これにより、すべて
のユーザが柔軟にプロジェクトファイルにアクセスできるようになり、ワークフローを少
しでも進めなければならない状況に対応することができます。
Version Cue により、複数のユーザが 1 つのファイルで作業する際に、編集したファイ
ルがプロジェクト内の他のユーザによって上書きされないようにできますが、他のユーザ
の変更はローカルにコピーされた作業コピーには反映されないため、それぞれ別々な変更
が含まれることになります。編集終了後に、各ユーザは各自の変更が適用されたファイル
を新しいバージョンとしてワークスペースに保存することになります。この場合、各ユー
ザの変更部分を 1 つにまとめるには手動で行う必要があります。または、同時に編集し
ているユーザの一方が「別名で保存」コマンドを使用して別ファイルとして新しいバー
ジョンスレッドを開始するか、最初に編集を始めたユーザがファイルの編集を終えるまで
待ってから編集を開始してシーケンシャルに保つなどの管理が必要です。
ロック保護が設定されていない Version Cue プロジェクトでは、非シーケンシャルファイルバー
ジョンが可能です。 A. 午前 8 時に左側のユーザが Version Cue ワークスペースのファイルを開
きます。 B. 午前 9 時に右側のユーザがワークスペースにある同じファイルを開きます。 C. 左
側のユーザは、独自の作業コピーを編集し、「保存」コマンドを選択して自分の作業コピーにだ
け変更を保存します。 D. 右側のユーザは、独自の作業コピーを編集し、「保存」コマンドを選
択して自分の作業コピーにだけ変更を保存します。 E. 左側のユーザは、「バージョンを保存」
コマンドを選択して 4 番目のファイルバージョンをワークスペースに追加します。 F. 右側の
ユーザは、「バージョンを保存」コマンドを選択して 5 番目のファイルバージョンをワークス
ペースに追加します。左側のユーザの変更は、4 番目のバージョンにのみ表示されます。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、Version Cue プロジェク
トにロック保護を設定することもできます。ロック保護により、ファイルバージョンは、
シーケンシャルファイルバージョンに制限されます(同時に複数のユーザによる分散され
た編集が行えないようになり、ファイルのバージョンが連番に保たれます)。1 人のユー
ザが、ロック保護が設定されている Version Cue プロジェクト内の使用可能なファイル
の編集を開始すると、そのユーザだけがそのファイルの次のバージョンを Version Cue
プロジェクトに保存できるようになります。同じファイルを同時に編集する別のユーザ
は、最初のユーザがバージョンを保存した後も、そのファイルの新しいバージョンに変更
内容を保存することはできません。2 番目のユーザは、変更内容を新しいファイルに保存
するか、ワークスペースの新しい場所に保存する必要があります。または、元のファイル
の最新バージョンが利用可能になるまで待ってから編集する必要があります。
ロック保護が設定されている Version Cue プロジェクトでは、シーケンシャルファイルバージョ
ンだけが可能になります。 A. 午前 8 時に左側のユーザが Version Cue ワークスペースのファイ
ル A を開きます。 B. 左側のユーザは、作業コピーを編集し、「保存」コマンドを選択して自分
の作業コピーにだけ変更を保存します。 C. 午前 9 時に右側のユーザがワークスペースにある
ファイル A を開きます。 D. 正午に右側のユーザは「バージョンを保存」コマンドを選択して、
新しいファイルバージョンをワークスペースに保存しようとしますが、保存できません。 E. 右
側のユーザは、ファイルの変更内容を Version Cue プロジェクト内の新しいファイルに保存しま
す。 F. 午後 4 時に左側のユーザは「バージョンを保存」コマンドを使用して、ワークスペース
に新しいファイルバージョンを追加します。
Version Cue ワークスペース内のファイルを開いたときに他のユーザがそのファイルの作
業コピーを編集している場合、使用中のユーザがいることを通知する警告が表示されま
す。また、Version Cue ワークスペース内のファイルを他のユーザが編集しているとき
に、同じファイルの編集を開始した場合、次のいずれかをクリックするように求められま
す。
●
●
「変更を破棄する」を選択すると、Version Cue ワークスペース内の最新バージョンの
ファイルを表示して、作業ファイルに対して自分が行った変更を破棄します。
「編集を続行する」を選択すると、Version Cue ワークスペース内の現在バージョンを編
集できます。このオプションを選択しても、他のユーザが同じファイルバージョンの各自
の作業コピーに行っている変更は反映されません。代わりに、ファイルの新しいバージョ
ンを保存するように求められます。または、ファイルを閉じるときや、Version Cue プロ
ジェクトにファイルを保存するときに自分のファイルを別のファイルとして保存する必要
があります(詳しくは、Version Cue でファイルとファイルバージョンを開く、編集、保
存するを参照してください)。
開いているファイルの新しいバージョンが Version Cue プロジェクトに保存されると、
変更を行おうとしたとき、またはドキュメントウィンドウをドキュメントグループの最前
面に表示したときに、ドキュメントを最新バージョンに更新するかどうかを尋ねられま
す。次のいずれかをクリックする必要があります。
●
●
「はい」を選択すると、Version Cue プロジェクト内の最新バージョンでドキュメントを
更新します。ファイルが更新された後で、引き続きファイルを編集することができます。
「いいえ」を選択すると、ドキュメントはそのままの状態になります。引き続きファイル
を編集することができます。このオプションをクリックしても、ファイルの最新バージョ
ンに行われた変更は上書きされません。代わりに、ファイルの新しいバージョンを保存す
るように求められます。または、ファイルを閉じるときや、Version Cue プロジェクトに
ファイルを保存するときに自分のファイルを新しいファイルとして保存する必要がありま
す(詳しくは、Version Cue でファイルとファイルバージョンを開く、編集、保存するを
参照してください)。
Version Cue プロジェクトへのファイルの追加
ファイルのバージョンを保存して、Adobe Creative Suite および Adobe
Acrobat Professional 7.0 で Version Cue のファイル管理機能を利用するには、
ファイルを Version Cue プロジェクトに追加または保存する必要があります。
Creative Suite および Acrobat Professional 7.0 でファイルを 1 つずつ追加する
か、マイ ドキュメント¥Version Cue(Windows)または書類/Version Cue
(Macintosh)フォルダに配置したファイルを同期することで複数のファイルを
追加できます。
注意:Version Cue プロジェクト内の 1 つのファイルの最大サイズは 2 GB で
す。
また、スウォッチライブラリなどのアセットを追加して、ワークグループで
共有できます。これらのファイルをプロジェクトのマイ ドキュメント¥Version
Cue(Windows)または書類/Version Cue(Macintosh)フォルダ内の
documents フォルダに追加して同期します(詳しくは、作業コピーの編集と
Version Cue プロジェクトとの同期を参照してください)。
Creative Suite または Adobe Acrobat Professional 7.0 でファイルのコピーを
Version Cue プロジェクトに追加するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
でファイルを開きます。
2. ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択します。
3. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
4. Version Cue ワークスペースのアイコン (Windows)または
(Macintosh)をクリックして、ワークスペースを開きます。
5. プロジェクトのアイコン (Windows)または
(Macintosh)をダブルク
リックして、プロジェクトを開きます。
6. documents フォルダ
を選択して「開く」をクリックします。
7. 「保存」をクリックします。
8. 最初のバージョンのコメントを入力して、「続行」をクリックします。
ファイルを同期して、ファイルやフォルダを Version Cue プロジェクトに追加するに
は:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
使用しているコンピュータ上のマイ ドキュメント¥Version Cue(Windows)ま
たは書類/Version Cue(Macintosh)フォルダ内のプロジェクトフォルダを指定
します。
●
ハードディスク上のマイ ドキュメント¥Version Cue(Windows)または書類/
Version Cue(Macintosh)フォルダ内にプロジェクトフォルダがない場合は、
Version Cue フォルダ内に新しいフォルダを作成します。ワークスペース内の既
存の Version Cue プロジェクトと同じ名前をフォルダに付けます。新しいプロ
ジェクトフォルダ内に、新しいフォルダを作成して、documents という名前を
付けます。
2. プロジェクトに追加する項目を、使用しているコンピュータ上のマイ ドキュメン
ト¥Version Cue(Windows)または書類/Version Cue(Macintosh)フォルダ
のプロジェクトフォルダ内にある documents フォルダに移動またはコピーしま
す。
3. Acrobat Professional 7.0、Illustrator、InDesign または Photoshop で、ファイ
ル/開くを選択して、Version Cue ボタンをクリックします。Version Cue ワー
クスペース、プロジェクト、documents フォルダを開きます。プロジェクトツー
ルメニュー
から「同期」を選択します。
ファイルを同期する方法について詳しくは、作業コピーの編集と Version Cue プ
ロジェクトとの同期を参照してください。
Version Cue でファイルとファイルバージョンを開く、編集、
保存する
ファイルを Version Cue プロジェクトに保存すると、ファイルは Version Cue
によって自動的に管理されるようになります。Version Cue ワークスペースから
開いたファイルの編集を開始すると、どのユーザも Version Cue プロジェクト内
の他のユーザのファイルを上書きできなくなります。また、ファイルや新しい
バージョンを保存するときに、ファイル名、バージョン番号または場所を指定す
る必要はありません。これらはすべて Version Cue により管理されます。
Version Cue ワークスペースから開いたファイルを編集するとき、「保存」コマ
ンドを選択すると、変更内容を自分のコンピュータにある作業コピーに保存でき
ます。これらの変更は、この時点ではローカルの作業コピーにのみ反映されま
す。つまり、Version Cue ワークスペースを使用している他のユーザがこれらを
利用したり、Version Cue を使用して復元することはできません。そのファイル
の新しいバージョンを保存したり、バージョンにコメントを追加したり、他の
ユーザと共有するには、「バージョンを保存」コマンドを使用して変更内容を
Version Cue ワークスペースに保存する必要があります。これにより、サムネー
ルを使用してファイルのバージョンを比較したり、「バージョン」コマンドを使
用して表示、削除、提示することができます。
Version Cue プロジェクト内のファイルを開くまたは編集するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. Version Cue ワークスペース (Windows)または (Macintosh)を開き、
ファイルを含むプロジェクト
す。
(Windows)または
(Macintosh)を開きま
注意:Version Cue ワークスペースまたはプロジェクトが使用できない場合(使
用可能かどうかの確認には数秒かかります)、ダイアログボックスには、使用し
ているコンピュータ上のマイ ドキュメント¥Version Cue(Windows)または書
類/Version Cue(Macintosh)フォルダ内の作業コピーだけが表示されます(詳
しくは、Version Cue プロジェクトでのオフライン作業を参照してください)。
4. ファイルを選択して、「開く」をクリックします。他のユーザがファイルを使用
している場合、次のいずれかをクリックするように求められます。
●
「はい」を選択すると、ファイルの最新バージョンが表示されます。
●
「ドキュメントを閉じる」を選択すると、ファイルは開かれません。
5. ファイルを編集します。編集を開始したときのファイルのステータスによって
は、次のいずれかのダイアログボックスが表示されます。
●
ファイルが他のユーザによって使用されている場合は、「変更を破棄する」
(行った変更をキャンセルしてファイルの最新バージョンを表示する)または
「編集を続行する」(ファイルの作業コピーを編集する)をクリックするように
求められます。
●
ファイルを開いた後に新しいファイルバージョンが Version Cue プロジェクトに
保存されると、「はい」(最新のファイルバージョンでドキュメントウィンドウ
を更新する)または「いいえ」(ドキュメントウィンドウをそのままの状態にし
ておく)をクリックするように求められます。
6. ファイルを保存するには、次のいずれかの操作を行います。
●
変更内容を作業コピーに保存するには、ファイル/保存を選択します。
●
新しいファイルバージョンを Version Cue ワークスペースに保存してコメントを
追加するには、ファイル/バージョンを保存を選択します。バージョンを保存ダ
イアログボックスで、このバージョンに追加するコメントを入力して、「保存」
をクリックします。
ファイルバージョンの表示および管理
Version Cue ワークスペース内のファイルを開いた後、バージョンダイアログ
ボックスを使用して、ファイルの以前のバージョンのサムネール、バージョンコ
メントおよびバージョンの日付を表示できます。以前のバージョンのコピーを作
成して、それを最新バージョンとして使用することができます。また、以前の
バージョンを削除して、ハードディスクの空き容量を増やしたり、ワークフロー
を単純化することができます。
バージョンダイアログボックスには、サムネール、コメントおよび各ファイルバージョ
ンの日付が表示されます。
注意:最新バージョンよりも前のファイルバージョンを開いた場合、ドキュメン
トは一時ファイルとして開かれます。必要に応じて、開いたドキュメントを新し
いファイルに保存したり、異なる Version Cue プロジェクトに保存したり、
Version Cue プロジェクト内の異なるフォルダに保存できます。または、バー
ジョンダイアログボックスを使用して、以前のバージョンに基づいて新しいファ
イルバージョンを追加できます。
ファイルバージョンを表示するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. Version Cue ワークスペース (Windows)または (Macintosh)を開き、
(Macintosh)から
対象ファイルを含むプロジェクト (Windows)または
ファイルを開きます。
4. ファイル/バージョンを選択します。
5. バージョンダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
●
以前のバージョンを個別のドキュメントウィンドウで表示するには、バージョン
を選択して「バージョンを表示」をクリックします。
●
バージョンを削除するには、バージョンを選択して「削除」をクリックします。
●
以前のバージョンから新しいファイルバージョンを作成するには、バージョンを
選択して「最新バージョンとして指定」をクリックします。新しいバージョンの
コメントを入力して、「続行」をクリックします。
Version Cue プロジェクト内でのファイルの検索
バージョンの日付、作成者、コメントなどのメタデータ(ファイル情報)は、
ファイルで作業を行ったときに Version Cue プロジェクト内のファイルに自動的
に追加されます。また、Creative Suite アプリケーションの「ファイル情報」コ
マンドを使用して、他の情報をファイルに手動で追加することもできます。タイ
トル、作成者、著作権データ、キーワード、日付、場所などの情報をこのメタ
データで検索して、Version Cue プロジェクト内のファイルをすばやく見つける
ことができます。また検索機能では、指定したプロジェクト内を検索できるほ
か、プロジェクトから削除されたファイルを検索することもできます。
Version Cue プロジェクト内でファイルを検索するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. 検索するプロジェクトが含まれている Version Cue ワークスペース
(Windows)または (Macintosh)を開きます。
4. 検索するプロジェクト (Windows)または
(Macintosh)を開きます。
5. 「検索」タブをクリックします。
6. 「検索文字列」テキストボックスに情報を入力して、「検索」をクリックしま
す。
検索結果に表示されているファイルの場所やその他の情報を表示する方法につい
て詳しくは、Version Cue のワークスペース、プロジェクトおよびファイル情報
の表示を参照してください。
Version Cue プロジェクト内のファイルの削除と復元
ファイルが使用可能な状態になっているときに、プロジェクトツールメニューを
使用して、選択したファイルを Version Cue プロジェクトから削除できます。削
除したファイルは、表示したり並べ替えることができます。また、これらのファ
イルは、Version Cue の検索機能を使用してプロジェクトを検索するときに、自
動的に検索対象に含まれます。削除したファイルをワークスペースから完全に削
除することもできます。完全に削除する前であれば、削除したファイルはファイ
ルバージョンや関連した情報と共に復元することができます。
注意:ファイルが別のユーザにより使用されている場合、または Version Cue プ
ロジェクトに対して書き込み権限を持っていない場合は、ファイルを削除するこ
とができません。ユーザ ID 権限について詳しくは、Version Cue ワークスペー
ス管理ユーティリティでのユーザ権限の選択を参照してください。
Version Cue プロジェクトからファイルを削除するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
●
ファイル/名前を付けて保存(Windows)またはファイル/別名で保存
(Macintosh)を選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. Version Cue ワークスペース (Windows)または (Macintosh)を開き、
削除するファイルを含むプロジェクト (Windows)または
を開きます。
4. 削除するファイルを選択して、プロジェクトツールメニュー
選択します。
(Macintosh)
から「削除」を
Version Cue プロジェクトから削除したファイルを復元するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
2. Version Cue ボタンをクリックします。
3. 復元するファイルが含まれている Version Cue ワークスペースとプロジェクトを
開きます。
4. 「削除ファイル」タブをクリックします。
5. 復元するファイルを選択して、プロジェクトツールメニューから「復元」を選択
します。
6. 「参照」タブをクリックして、プロジェクトツールメニューから「更新」を選択
します。
Version Cue プロジェクトの元の場所にファイルが復元されます。
削除したファイルを完全に削除するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、次のいずれかの操作を行います。
●
ファイル/開くを選択します。
●
ファイル/配置を選択します(Version Cue ボタンは、Photoshop の配置ダイア
ログボックスには表示されません)。
2. Version Cue ボタンをクリックします。
3. 完全に削除するファイルが含まれている Version Cue ワークスペースとプロジェ
クトを開きます。
4. 「削除ファイル」タブをクリックします。
5. 完全に削除するファイルを選択して、プロジェクトツールメニューから「削除」
を選択します。
6. 「OK」をクリックします。
Version Cue プロジェクトでのオフライン作業
ユーザが Version Cue プロジェクト内のファイルを開いたり編集しているとき
に、Version Cue ワークスペースがオフになった場合、または Version Cue ワー
クスペースへのアクセスに使用しているネットワークからユーザが切断された場
合、ユーザは作業コピーを使用してオフラインで作業を行い、後でファイルを同
期することができます。
関連項目:
作業コピーの編集と Version Cue プロジェクトとの同期
作業コピーの編集と Version Cue プロジェクトとの同期
Version Cue ワークスペースがオフになっているとき、またはネットワーク上の
ワークスペースにアクセスできないときに、Version Cue プロジェクト内のファ
イルで作業を行う必要がある場合は、自分のコンピュータのマイ ドキュメント
¥Version Cue(Windows)または書類/Version Cue(Macintosh)フォルダに
ある作業コピーを編集することができます。Version Cue ワークスペースが再び
使用できるようになったら、ファイルをワークスペースと同期して、新しいファ
イルバージョンを Version Cue ワークスペースに保存できます。プロジェクト全
体、プロジェクト内の 1 つのフォルダ、または選択したファイルを同期すること
ができます。
オフラインで作業を行うには、Version Cue ワークスペースがオンライン
になっているときに、Version Cue プロジェクト全体または必要なファイルを同
期します。これにより、オフラインになる前に作業対象の作業コピーが作成され
ます。
注意:使用しているコンピュータのマイ ドキュメント¥Version Cue
(Windows)または書類/Version Cue(Macintosh)フォルダには、Version
Cue ワークスペースから開いたファイルまたは同期したファイルの作業コピーだ
けが含まれます。作業プロジェクトフォルダは、初めて Version Cue ワークス
ペースからプロジェクトを開いたときに作成されます。
オフラインになっている Version Cue プロジェクト内の最近編集したファイルの作業
コピーを編集するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/最近使ったファイルを選択します。
2. ファイルの編集が終了したら、ファイル/保存を選択して、作業コピーに変更内
容を保存します。Version Cue ワークスペースがオンになり、アクセスできるよ
うになったら、ファイルを同期します。
オフラインになっている Version Cue プロジェクト内のファイルの作業コピーを編集
するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
2. Version Cue ボタン
(Windows)または
(Macintosh)をクリックし
ます。
3. 編集するファイルを含むワークスペースのアイコン (Windows)または
(Macintosh)をダブルクリックして、その対象ファイルを含む Version Cue プ
ロジェクトをダブルクリックします。
注意:Version Cue ワークスペースまたはプロジェクトが使用可能かどうかの確
認に数秒かかる場合があります。
4. documents フォルダを選択して、プロジェクトツールメニューから「エクスプ
ローラで表示」(Windows)または「Finder で表示」(Macintosh)を選択し
ます。Windows または Macintosh のウィンドウに、プロジェクト内のすべての
作業コピーが表示されます。ファイルをダブルクリックするか、ファイルをアプ
リケーションウィンドウにドラッグしてファイルを開きます。
5. ファイルの編集が終了したら、ファイル/保存を選択して、作業コピーに変更内
容を保存します。Version Cue ワークスペースがオンになり、アクセスできるよ
うになったら、ファイルを同期します。
Version Cue プロジェクト内のファイルの作業コピーを同期するには:
1. Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択します。
2. Version Cue ボタンをクリックします。
3. オフラインで編集したファイルのマスターファイルが含まれる Version Cue ワー
クスペースを選択して、「開く」をクリックします。
4. マスターファイルを含むプロジェクト (Windows)または
(Macintosh)
を選択して、次のいずれかの操作を行います。
●
プロジェクト全体を同期するには、プロジェクトツールメニュー
から「同
期」を選択します。
●
1 つのフォルダ、1 つまたは複数のファイルを同期するには、プロジェクトを開
いて同期するフォルダまたはファイルを選択し、プロジェクトツールメニューか
ら「同期」を選択します。
5. 作業コピーを編集したものの、Version Cue ワークスペース内のマスターファイ
ルに、自分が持っている作業コピーよりも新しいバージョンが含まれていた場合
は、ファイルの競合ダイアログボックスが表示され、次のいずれかの操作を行う
ように求められます。
●
ファイルの競合が発生した場合、常に以下のいずれかのオプションが選択される
ようにするには、「以下のアクションを今後のすべての競合に適用する」を選択
します。
●
作業コピーを新しいファイルバージョンとして Version Cue ワークスペースに保
存するには、「バージョンを保存」をクリックします。
●
Version Cue ワークスペースから最新バージョンをダウンロードせず、編集した
作業コピーをワークスペースに保存しない場合は、「このファイルをスキップ」
をクリックします。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティの使用
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティの用途
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用したタスクの実行
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのプロジェクトとユーザ ID の操作
詳細な Version Cue ワークスペース管理タスク
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティの用途
プロジェクトの作成と共有、ファイルへのコメントの追加、ファイルバージョン
の作成などの数多くの Version Cue タスクを、Adobe Creative Suite、Adobe
Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive CS、Adobe Illustrator CS、Adobe
InDesign CS、Adobe Photoshop CS などのアプリケーションで実行できます。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用すれば、これらのタスク
に加え、指定したプロジェクトや Version Cue ワークスペース全体に影響を与え
る高度なタスクを実行することもできます。
Version Cue 関連タスクのうち、Acrobat Professional 7.0 または Creative
Suite アプリケーションで実行できるものと、Version Cue ワークスペース管理
ユーティリティで実行する必要があるものを次の表に示します。
タスク
Acrobat または Creative
Suiteアプリケーション
Version Cue プロジェクトの作
○
成、編集、削除
Creative Suite、Creative Suite ア ○
プリケーション、または
WebDAV 対応アプリケーションを
使用しているユーザとのプロジェク
トの共有
ファイルバージョンの削除
○
既存のプロジェクトへのファイルの ○
追加
ファイルバージョンの作成
○
ファイルのコメントやその他の情報 ○
の表示
ファイル情報(メタデータ)を使用 ○
したファイルの検索
FTP または WebDAV を使用し
て、リモートファイルから
Version Cue プロジェクトを作成
Version Cue プロジェクトのバッ
クアップと、プロジェクトのバック
アップバージョンの復元
プロジェクトが使用しているディス
ク容量、ロック保護のステータス、
プロジェクトの作成者と作成日時の
表示
Version Cue プロジェクトの複製
または書き出し
Version Cue ワークスペースの環
境設定の編集
Web Workgroup Server プロジェ
クトの読み込み
ユーザの追加と編集、ユーザのプロ
ジェクト権限の定義
個々の Version Cue プロジェクト
へのアクセス時にログインを要求す
るように Version Cue プロジェク
トのプロパティを変更
Version Cue ワークスペース内の
すべてのユーザと各プロジェクトへ
のユーザ権限の表示
プロジェクト内のすべてのロックの
解除、または指定したユーザが作成
したロックの解除
Version Cue ワークスペースのロ
グとレポートの表示
管理ユーティ
リティ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用したタ
スクの実行
ログイン ID とパスワードを持っているすべてのユーザ(権限が「なし」に設定
されているユーザを除く)は、ブラウザベースの Version Cue ワークスペース管
理ユーティリティにログインできます。そのようなユーザがワークスペースで実
行できるタスクは、Version Cue ログイン ID に割り当てられた権限によって制
限されます(ユーザ権限について詳しくは、Version Cue ワークスペース管理
ユーティリティでのユーザ権限の選択を参照してください)。
関連項目:
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティへのログインとログオフ
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのヘルプの使用方法とナビゲーショ
ン方法
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティへのログイン
とログオフ
Version Cue ワークスペース管理のログインページは Version Cue の環境設定ダ
イアログボックスから表示できます。または、Acrobat Professional CS、
GoLive CS、Illustrator CS、InDesign CS、Photoshop CS で「ワークスペース
管理を開く」ボタンをクリックしたり、Web ブラウザにログインページの URL
を直接入力することでも表示できます。
Version Cue ワークスペースをインストールすると、自動的に管理者権限が設定
されたシステムユーザログイン ID が作成されます。Version Cue ワークスペー
ス管理ユーティリティを使用するには、Version Cue のデフォルトのシステムロ
グイン ID とパスワードを使用します。
注意:システム管理者のユーザアカウントを削除したり、その権限を変更するこ
とはできません。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティのホームページA. ヘッダ B. Version
Cue ワークスペース IP アドレスまたは DNS アドレス C. リモートでワークスペースに
アクセスするための Version Cue URL D. ナビゲーションリスト E. コンテンツフレー
ム
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティにログインするには:
1. 次のいずれかの操作を行います。
●
Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、Photoshop CS のいず
れかで、ファイル/開くを選択して、Version Cue ボタンをクリックします。管
理する Version Cue ワークスペース (Windows)または (Macintosh)を
選択し、プロジェクトツールメニュー
から「プロパティの編集」を選択しま
す。[ワークスペース] プロパティの編集ダイアログボックスの「ワークスペース
管理を開く」をクリックします。
●
プロジェクト [プロジェクト名] のプロパティを編集ダイアログボックスで「ワー
クスペース管理を開く」をクリックします。プロジェクトのプロパティの編集ダ
イアログボックスの表示方法については、Version Cue ワークスペース管理ユー
ティリティでのプロジェクトの作成と編集を参照してください。
●
GoLive CS で、Version Cue プロジェクトサイトファイルを開き、サイト/
Version Cue/Version Cue 管理を開くを選択します。
●
Version Cue ワークスペースがインストールされているコンピュータのコント
ロールパネル(Windows)またはシステム環境設定(Macintosh)から Version
Cue 環境設定を開きます。「設定」タブをクリックし、「ワークスペース管理を
開く」をクリックします(「ワークスペース管理を開く」ボタンを有効にするに
は、Version Cue ワークスペースがオンになっている必要があります。詳しく
は、Version Cue をオンにする、または再起動するを参照してください)。
●
Version Cue ワークスペースがインストールされているコンピュータの IP アド
レスまたは DNS アドレスを Web ブラウザに入力します。アドレスの前に
http:// を付け、アドレスの後ろにコロンとポート番号を入力します。デフォルト
のポート番号は、3703 です。例えば、http://153.32.235.230:3703(IP)また
は http://myserver.mycompany.com:3703(DNS)のように入力します。
ブラウザウィンドウに Adobe Version Cue ワークスペース管理ログインページ
が表示されます。ワークスペース管理に初めてアクセスした場合、システムアカ
ウントを変更ダイアログボックスが表示され、デフォルトのシステムパスワード
を変更するように求められます。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
Version Cue のログイン ID とパスワードが割り当てられている場合は、それら
をテキストボックスに入力して、「ログイン」をクリックします。
●
Version Cue のデフォルトのシステムログイン ID(ログイン ID「system」、
デフォルトのパスワード「system」)を使用してログインします(デフォルト
のパスワードから変更されている場合は、それを使用してください)。
●
システムアカウントを変更ダイアログボックスが表示された場合は、「ユーザ
名」テキストボックスに英数字を入力し、「パスワード」と「確認用パスワー
ド」テキストボックスに新しいパスワードを入力できます(デフォルトのログイ
ン ID「system」は変更できません)。電話番号または電子メールアドレスを入
力することもできます。「保存」をクリックします。Version Cue ワークスペー
スをインストールした後、初めて Version Cue ワークスペース管理ユーティリ
ティにアクセスすると、システムアカウントを変更ダイアログボックスが表示さ
れます。
●
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティをログオフするには、ページの
上部にある「ログオフ:[ログイン ID]」をクリックします。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのヘルプの
使用方法とナビゲーション方法
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでは、各ページの上部に
Version Cue のヘルプリンクが表示され、ページの左側にナビゲーションリスト
が表示されます。ナビゲーションリストにより、管理オプションにすばやくアク
セスすることができます。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティ内を移動するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
管理タスクのメイン画面を表示するには、左側のナビゲーションリストで目的の
カテゴリーのリンクをクリックします。
ページ上部の「Version Cue ワークスペース管理」をクリックして、ホームペー
ジに戻ることができます。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティで Version Cue ワークスペース管理
ヘルプを表示するには:
次のいずれかの操作を行います。
●
●
Version Cue ワークスペース管理ヘルプを表示するには、Version Cue ワークス
ペース管理の任意のページの上部にあるヘルプリンクをクリックします。
特定のタスクのヘルプを表示するには、タスクが表示されているコンテンツフ
レームに移動し、そのコンテンツフレームの右上隅にあるコンテキストヘルプを
クリックします。
ブラウザウィンドウが開き、Version Cue ヘルプが表示されます。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのプロジェ
クトとユーザ ID の操作
Acrobat Professional 7.0、GoLive CS、Illustrator CS、InDesign CS、
Photoshop CS で、Version Cue プロジェクトを作成、編集および削除できま
す。Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでは、このほかに、プロ
ジェクトを複製、書き出し、バックアップすることができます。また、ログイン
要件を指定したり、ロック保護を設定したり、プロジェクトにユーザ ID を割り
当てることもできます。
関連項目:
Version Cue
Version Cue
プと復元
Version Cue
出し
Version Cue
Version Cue
Version Cue
ワークスペース管理ユーティリティでのプロジェクトの作成と編集
ワークスペース管理ユーティリティを使用したプロジェクトのバックアッ
ワークスペース管理ユーティリティでの Version Cue プロジェクトの書き
ワークスペース管理ユーティリティでのユーザ ID の作成と編集
ワークスペース管理ユーティリティでのユーザ権限の選択
ワークスペース管理ユーティリティでのユーザリストの操作
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのプロジェ
クトの作成と編集
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、新規 Version Cue
プロジェクトを作成したり、ワークスペースがインストールされているコン
ピュータ上のフォルダや、FTP サーバまたは WebDAV サーバからファイルを読
み込んで Version Cue プロジェクトを作成できます。また、ワークスペースから
プロジェクトを複製したり、ワークスペースのプロジェクトを削除できます。
注意:Adobe Web Workgroup Server プロジェクトを Version Cue ワークス
ペースに読み込む方法について詳しくは、Web Workgroup Server プロジェクト
のバックアップとユーザ ID の Version Cue ワークスペースへの読み込みを参照
してください。
新しい Version Cue プロジェクトを作成するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックし、「新規」をクリックし
ます。
●
ページ上部の「Adobe Version Cue ワークスペース管理」をクリックして、
ショートカットタスクの「プロジェクトを作成」をクリックします。
3. 新規プロジェクトコンテンツフレームで、次のいずれかを選択します。
●
「ブランクプロジェクト」を選択して、空の Version Cue プロジェクトを作成し
ます。「次へ」をクリックして、ブランクプロジェクトを作成コンテンツフレー
ムを表示します。
●
「フォルダから読み込み」を選択して、Version Cue ワークスペースがインス
トールされているコンピュータ上にあるフォルダから Version Cue プロジェクト
を作成します。「次へ」をクリックして、プロジェクトをフォルダから読み込み
コンテンツフレームを表示します。読み込むコンテンツが Web サイトの場合
は、「フォルダを Web サイトとして読み込み」を選択して、コンテンツをプロ
ジェクトの web-content フォルダに読み込みます。読み込むフォルダを指定する
には、「参照」をクリックしてフォルダ内のファイルを選択し、「開く」をク
リックします。または、目的のワークスペースフォルダのパスをテキストボック
スに入力します。
●
「FTP サーバから読み込み」または「WebDAV サーバから読み込み」を選択し
て、指定したサーバ上にあるファイルからプロジェクトを作成します。「次へ」
をクリックして、プロジェクトを FTP サーバから読み込みコンテンツフレームを
表示します。読み込むコンテンツが Web サイトの場合は、「FTP ディレクトリ
を Web サイトとして読み込み」または「WebDAV ディレクトリを Web サイト
として読み込み」を選択して、コンテンツをプロジェクトの web-content フォル
ダに読み込みます。「FTP サーバ」テキストボックスまたは「WebDAV サー
バ」テキストボックスに読み込み元の FTP サーバまたは WebDAV サーバを指定
し、「ポート」テキストボックスにポート番号を入力します。フォルダを指定す
るには、「ディレクトリ」テキストボックスにフォルダのパスを入力します。
サーバへのアクセスにユーザ名とパスワードが必要な場合は、それらの情報を
「ユーザ名」テキストボックスおよび「パスワード」テキストボックスに入力し
ます。サーバへの接続にプロキシサーバを使用する場合は、「プロキシ」を選択
します。ファイアウォール経由でサーバに接続する場合、または 21 以外のポー
ト番号を指定した場合は、「パッシブモードを使用」を選択します(このオプ
ションは、「FTP サーバから読み込み」を選択した場合のみ使用できます)。
4. 「プロジェクト名」テキストボックスにプロジェクト名を入力します。
5. 読み込んだコンテンツの URL エンコーディングの処理方法を指定するには、
URL エンコーディングメニューからオプションを選択します。
6. 安全ではない文字をパーセント記号(%)と 2 つの 16 進数にエンコードする必
要がある URL 構文に従う場合は、「% HH エスケープ」を選択します。
7. 次のいずれかの操作を行って、「次へ」をクリックします。
●
他の Version Cue ユーザまたは WebDAV ユーザがプロジェクトにアクセスでき
るようにするには、「このプロジェクトを他のユーザと共有」を選択します
(ユーザがワークスペースにアクセスするには、ユーザはサブネットワーク上に
存在しているか、Version Cue ワークスペースの IP アドレスまたは DNS アドレ
スとポート番号を知っている必要があります)。
●
プロジェクトへアクセスする際に、Version Cue のログイン ID とパスワードを
使用してログインするよう設定するには、「このプロジェクトへのアクセス時に
ユーザログインを要求」を選択します。このオプションを選択すると、指定した
Version Cue ユーザだけがプロジェクトにログインしてアクセスできるようにな
ります。
注意:他のユーザが認証なしでプロジェクトにアクセスしているときにこのオプ
ションを選択した場合、既にプロジェクトにアクセスしているユーザは、プロ
ジェクトにログインすることなく、引き続きアクセスすることができます。必要
に応じて、割り当てられているユーザのプロジェクトリストでこれらのユーザの
権限を変更してください。
同時に複数のユーザによる分散された編集を避け、ファイルのバージョンを連番
に保つには、「このプロジェクトのロック保護を有効にする」を選択します。プ
ロジェクトのロック保護について詳しくは、Version Cue でのファイルバージョ
ンについてを参照してください。
●
プロジェクトに関する補足情報を追加するには、「コメント」テキストボックス
に補足情報を入力します。
8. ユーザを割り当てコンテンツフレームで次のいずれかの操作を行い、「保存」を
クリックします。
●
各ユーザのプロジェクトへのアクセスを定義するには、各ユーザ名の横にあるオ
プションを「権限」列で選択するか、すべてを次の権限に設定メニューからオプ
ションを選択します。これらのオプションは、「このプロジェクトへのアクセス
時にユーザログインを要求」を選択した場合にのみ有効になります。
●
ユーザが GoLive CS から、指定した FTP サーバまたは WebDAV サーバにプロ
ジェクトを公開できるようにするには、ユーザ名の横にある「公開権限」列の
チェックボックスをオンにします。
●
注意:他の Version Cue ユーザまたは WebDAV ユーザが Version Cue プロ
ジェクトにアクセスできるようにする場合、ユーザを割り当てる必要はありませ
ん。プロジェクトのプロパティで「このプロジェクトへのアクセス時にユーザロ
グインを要求」をオフにすることで、これらのユーザがプロジェクトにアクセス
できるようになります。
Version Cue プロジェクトのプロパティを編集するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックし、プロジェクト名をク
リックします。
3. プロジェクトのプロパティを編集するか、「リセット」をクリックしてプロパ
ティを元の値に戻します。
4. 「保存」をクリックします。
Version Cue プロジェクトを複製するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックします。
3. プロジェクト名の横にあるチェックボックスをオンにし、「複製」をクリックし
ます。
4. プロジェクトを複製コンテンツフレームで、プロジェクトの固有な名前を入力し
ます。
5. プロジェクトのプロパティを編集します。
6. 「複製」をクリックします。
Version Cue プロジェクトを削除するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックし、次のいずれかの操作を
行います。
●
プロジェクトを削除するには、削除するプロジェクトの名前の横にあるチェック
ボックスをオンにします。
●
表示されているすべてのプロジェクトを削除するには、プロジェクト名の列タイ
トルの横にあるチェックボックスをオンにします。
3. 「削除」をクリックします。プロジェクトを削除コンテンツフレームが表示され
ます。もう一度「削除」をクリックします。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用したプ
ロジェクトのバックアップと復元
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、Version Cue プロ
ジェクト内のすべての情報のバックアップを作成できます。プロジェクトのバッ
クアップは、Version Cue ワークスペースのファイルシステムに保存されます。
その後、Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、特定の日
付の Version Cue プロジェクトのバックアップコピーを簡単に復元できます。
注意:プロジェクトのバックアップを復元しても、元の Version Cue プロジェク
トが置き換えられることはありません。復元したプロジェクトには異なるプロ
ジェクト名が付けられます。
プロジェクトのバックアップは、Version Cue Data フォルダに保存されま
す。Data フォルダを移動する方法について詳しくは、Version Cue ワークス
ペースのデータフォルダとバックアップフォルダの移動を参照してください。
Version Cue プロジェクトをバックアップするには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックします。
3. プロジェクト名の横にあるチェックボックスをオンにして、「バックアップ」を
クリックします。
4. プロジェクトをバックアップコンテンツフレームの「バックアップ名」テキスト
ボックスにプロジェクトのバックアップの名前を入力します。
5. オプションの対象リストで、バックアップする内容を選択します(プロジェクト
メタデータには、プロジェクトやファイルのコメントなどの情報と Creative
Suite アプリケーションで入力したファイル情報が含まれます)。
6. 必要に応じて、「コメント」テキストボックスにバックアップファイルの補足情
報を入力します。
7. 「保存」をクリックします。
Version Cue プロジェクトのバックアップコピーを復元するには:
1.
2.
3.
4.
5.
Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックします。
「バックアップリスト」をクリックします。
復元するバックアップの名前をクリックします。
「新規プロジェクト名」テキストボックスに、既存のプロジェクト名と重ならな
い名前を入力します。
6. 次のいずれかの操作を行って、「復元」をクリックします。
●
プロジェクトに割り当てられているユーザのリストを維持するには、「ユーザを
復元」を選択します。
●
割り当てられている各ユーザの権限を維持するには、「ユーザ割り当てを復元」
を選択します。
●
補足情報を追加するには、「コメント」テキストボックスに補足情報を入力しま
す。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでの
Version Cue プロジェクトの書き出し
Version Cue ワークスペースから Version Cue プロジェクトを書き出して、別
の Version Cue ワークスペースにプロジェクトをコピーしたり、プロジェクトの
コピーを作成してアーカイブしたりできます。
注意:書き出されるのは、各ファイルの最新バージョンのみです。
Version Cue プロジェクトをコンピュータに書き出すには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックします。書き出すプロジェ
クトの横にあるチェックボックスをオンにして、「書き出し」をクリックしま
す。
●
ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「プロジェクトを書き出し」
をクリックします。プロジェクトを書き出しコンテンツフレームが表示されま
す。書き出すプロジェクトをプロジェクト名メニューから選択します。
3. プロトコルメニューから「ファイル」を選択します。
4. 「参照」をクリックして、プロジェクトの書き出し先とするフォルダを指定しま
す。フォルダ内のファイルを選択して、「開く」をクリックします。
5. 「書き出し」をクリックします。
Version Cue プロジェクトを FTP サーバまたは WebDAV サーバに書き出すには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ナビゲーションリストで「プロジェクト」をクリックします。書き出すプロジェ
クトの横にあるチェックボックスをオンにして、「書き出し」をクリックしま
す。
●
ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「プロジェクトを書き出し」
をクリックします。プロジェクトを書き出しコンテンツフレームが表示されま
す。書き出すプロジェクトをプロジェクト名メニューから選択します。
3. プロトコルメニューから「FTP」または「WebDAV」を選択します。
4. 「サーバアドレス」テキストボックスに FTP サーバまたは WebDAV サーバのア
ドレスを指定します。アドレスの前に選択したプロトコルを付ける必要はありま
せん。デフォルトのポート番号は、必要に応じて「ポート」テキストボックスで
変更できます。
5. フォルダを指定するには、「ディレクトリ」テキストボックスにフォルダのパス
を入力します。
6. サーバへのアクセスにユーザ名とパスワードが必要な場合は、それらの情報を
「ユーザ名」テキストボックスおよび「パスワード」テキストボックスに入力し
ます。
7. サーバへの接続にプロキシサーバを使用する場合は、「プロキシ」を選択しま
す。
8. ファイアウォール経由でサーバに接続する場合、または 21 以外のポート番号を
指定した場合は、「パッシブモードを使用」を選択します(このオプションは、
プロトコルメニューで「FTP」を選択した場合だけ選択できます)。
9. 「書き出し」をクリックします。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのユーザ
ID の作成と編集
自分の Version Cue プロジェクトやワークスペースに、他の Creative Suite ま
たは WebDAV ユーザのアクセスを許可するために、Version Cue ユーザ ID を
作成して割り当てる必要はありません。サブネットワーク上に存在しているか、
Version Cue ワークスペースの IP アドレスまたは DNS アドレスとポート番号を
知っているユーザは、ワークスペースにアクセスできます。ユーザが Version
Cue ログイン ID を使用せずに Version Cue ワークスペースにアクセスすると、
そのユーザのコンピュータのログイン ID が Version Cue ワークスペースのユー
ザリストに自動的に追加され、パスワードは空のままになります。
ユーザがアクセスできる Version Cue プロジェクトを制限するには、プロジェク
トの既存のユーザ ID を編集して、新しい Version Cue ユーザ ID を作成し、そ
れを特定のプロジェクトに割り当てます。Version Cue のログイン ID とパス
ワードを持っているすべてのユーザ(権限が「なし」に設定されているユーザを
除く)は、Version Cue ワークスペース管理ユーティリティにログインできま
す。それらのユーザが実行できるタスクは、各自の ID に割り当てられている権
限によって制限されます。
注意:新しいユーザ ID を作成するには、システム管理者権限が必要です。
新しい Version Cue ユーザ ID を作成するには:
1. システム管理者権限があるログイン ID を使用して、Version Cue ワークスペー
ス管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ナビゲーションリストで「ユーザ」をクリックし、コンテンツフレームで「新
規」をクリックします。
●
ページ上部の「Adobe Version Cue ワークスペース管理」をクリックして、
「ユーザを追加」をクリックします。
3. 新規ユーザコンテンツフレームで、ユーザに与えるアクセス権のレベルを権限メ
ニューから選択します(各オプションのアクセス権限について詳しくは、
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのユーザ権限の選択を参照し
てください)。
4. 「ユーザ名」テキストボックスにユーザ名を入力します。
5. 「ログイン」テキストボックスに固有なログイン ID を入力します。ログイン ID
は、プロジェクトで要求された場合に、Version Cue ワークスペース管理にログ
インしてユーザを識別するのに Creative Suite アプリケーションで使用されま
す。
6. ユーザのパスワードを「パスワード」テキストボックスに入力し、同じパスワー
ドを「確認用パスワード」テキストボックスにもう一度入力します。
7. 必要に応じて、残りのテキストボックスに電話番号、電子メールアドレス、コメ
ントを入力します。
8. プロジェクトごとにアクセス権を定義するには、各プロジェクト名の横にある権
限列からユーザのプロジェクト権限を選択します。ユーザに、すべてのプロジェ
クトに対して同じ権限を与えるには、すべてを次の権限に設定メニューからオプ
ションを選択します。
9. ユーザが、指定した FTP サーバまたは WebDAV サーバにプロジェクトを公開で
きるようにするには、プロジェクト名の横にある公開権限列のチェックボックス
をオンにします。
10. 「保存」をクリックします。
Version Cue ユーザ ID を編集するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ナビゲーションリストで「ユーザ」をクリックします。
●
ページ上部の「Adobe Version Cue ワークスペース管理」をクリックして、
「ユーザを編集」をクリックします。
3. 編集するユーザログイン ID のユーザ名をクリックします。
4. ユーザプロファイルを編集します。
注意:「権限」オプションと「プロジェクト権限」オプションを編集するには、
システム管理者権限が必要です。
5. 「保存」をクリックします。
Version Cue ユーザ ID を複製または削除するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「ユーザ」をクリックします。
3. 複製または削除する各ユーザ名の横にあるチェックボックスをオンにします。表
示されているすべてのユーザ名を選択するには、ユーザ名の列タイトルの横にあ
るチェックボックスをオンにします。
4. 次のいずれかの操作を行います。
●
「複製」をクリックします。ユーザを複製コンテンツフレームでユーザのプロパ
ティを編集し、「保存」をクリックします。
●
「削除」をクリックします。削除を確認するには、ユーザを削除コンテンツフ
レームで「削除」をクリックします。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのユーザ権
限の選択
Version Cue ユーザログイン ID には、Version Cue ワークスペースを使用する
ための 4 つの権限、「なし」、「ユーザ」、「プロジェクト作成者」、「システ
ム管理者」のいずれかが設定されています。権限が「なし」に設定されている
ユーザは、Version Cue ワークスペース管理ユーティリティにはアクセスできま
せんが、Creative Suite アプリケーションまたは WebDAV をサポートしている
アプリケーションを使用しているときに Version Cue プロジェクトにアクセスで
きます。他の 3 つのログイン ID 権限レベルの説明を次の表に示します。
管理ユーティリティタスク
Version Cue ユーザログイン ID の作
成と更新
他のユーザの Version Cue ログイン
情報の表示
ログイン ID 権限レベルを除く、各自
のユーザログイン情報の更新
ユーザ ID の複製と削除
ユーザリストの読み込みと書き出し
新規プロジェクトの作成
ユーザが割り当てられていないプロ
ジェクトに関する情報の表示
ユーザが割り当てられ、管理権限が与
えられているプロジェクトの複製
ユーザが割り当てられ、管理権限が与
えられているプロジェクトの編集、
バックアップ、書き出し、削除
プロジェクトのバックアップの削除ま
たは復元
詳細コンテンツフレームに表示されて
いるすべてのタスクの実行
環境設定で管理ユーティリティのカ
ラースキームの変更
ユーザが割り当てられ、管理権限が与
えられているプロジェクトのロックの
リセットとファイルバージョンの削除
すべての Version Cue ワークスペー
スデータのバックアップ、削除、復元
ワークスペース情報、ログ、およびレ
ポートの表示とレポートの保存
ユーザが割り当てられ、管理権限が与
えられているプロジェクトのレポート
の削除
ユーザ プロジェクト作成者 システム管
理者
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのユーザリ
ストの操作
Version Cue ワークスペースからユーザのリストを書き出して、それを別のコン
ピュータ上の Version Cue ワークスペースで使用することができます。このよう
にするには、ユーザリストを書き出して、それを Version Cue ワークスペースが
インストールされている別のコンピュータの Version Cue アプリケーションフォ
ルダの usersExport フォルダにコピーします。
ユーザのリストを書き出すには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「ユーザ」をクリックします。
3. 書き出す各ユーザ名の横にあるチェックボックスをオンにします。表示されてい
るすべてのユーザ名を選択するには、ユーザ名の列タイトルの横にあるチェック
ボックスをオンにします。
4. 「リストを書き出し」をクリックします。ユーザを書き出しコンテンツフレーム
に、書き出すユーザリストが表示されます。
5. 「次へ」をクリックして、「名前」テキストボックスにリストの名前を入力しま
す。必要に応じて、「コメント」テキストボックスに補足情報を入力します。
6. 「保存」をクリックします。ユーザを書き出しコンテンツフレームに、書き出し
たユーザリストが表示されます。
7. ユーザリストが書き出された場所は、「ユーザを書き出し」ヘッダの下に表示さ
れます。このリストを別の Version Cue ワークスペースで読み込むには、読み込
むワークスペースがインストールされているコンピュータの Version Cue アプリ
ケーションフォルダの data/usersExport フォルダにこのファイルをコピーしま
す。
リストからユーザを読み込むには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「ユーザ」をクリックして、「リストを読み込み」をク
リックします。
3. 読み込むユーザリストの名前をクリックします。
4. 読み込む各ユーザ名の横にあるチェックボックスをオンにするか、ユーザ名の列
タイトルの横にあるチェックボックスをオンにして、表示されているすべての
ユーザ名を選択します。
5. 「次へ」をクリックします。
ユーザリストを削除するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「ユーザ」をクリックします。
3. 削除する各ユーザ名の横にあるチェックボックスをオンにするか、ユーザ名の列
タイトルの横にあるチェックボックスをオンにして、表示されているすべての
ユーザ名を選択します。
4. 「削除」をクリックします。ユーザを削除コンテンツフレームが表示され、削除
の確認が求められます。
5. 「削除」をクリックします。
詳細な Version Cue ワークスペース管理タスク
詳細な Version Cue ワークスペース管理タスクを使用して、ワークスペースの詳
細な環境設定、Adobe Web Workgroup Server プロジェクトのバックアップの
読み込み、プロジェクトの書き出し、メンテナンス、ログやレポートの表示がで
きます。
関連項目:
Version Cue ワークスペース環境設定
Web Workgroup Server プロジェクトのバックアップとユーザ ID の Version Cue
ワークスペースへの読み込み
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのファイルのロック解除
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでの、プロジェクトからのファイル
バージョンの削除
Version Cue ワークスペースデータのバックアップと復元
Version Cue ワークスペースに関する情報の表示
Version Cue ワークスペース環境設定
ワークスペース環境設定では、プロジェクトやワークスペース全体を共有可能ま
たは不可能にしたり、ワークスペースのログオプションを設定したり、デフォル
トの FTP プロキシサーバおよび HTTP プロキシサーバを設定できます。システ
ム管理者権限を持っているユーザだけがワークスペース環境設定を設定できま
す。ただし、「カラースキーム」オプションは、すべてのユーザが設定できま
す。
Version Cue ワークスペース環境設定を設定するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「環境設定」をクリックしま
す。
●
ページ上部の「Adobe Version Cue ワークスペース管理」をクリックして、「詳
細タスクを実行」をクリックし、「環境設定」をクリックします。
3. Version Cue ワークスペース名を変更するには、「ワークスペース名」テキスト
ボックスに名前を入力します(この名前を使用して、Version Cue を使用する
Adobe Creative Suite アプリケーションのワークスペースを識別します)。この
オプションに行った変更を有効にするには、「保存」をクリックした後で
Version Cue を再起動する必要があります(Version Cue の再起動方法について
詳しくは、Version Cue をオンにする、または再起動するを参照してくださ
い)。
4. 他のコンピュータが Version Cue ワークスペースにアクセスできるようにするに
は、「この Version Cue ワークスペースを他のユーザに公開する」を選択しま
す。このオプションに行った変更を有効にするには、「保存」をクリックした後
で Version Cue を再起動する必要があります(Version Cue の再起動方法につい
て詳しくは、Version Cue をオンにする、または再起動するを参照してくださ
い)。
注意:Version Cue ワークスペースがファイアウォールを使用するコンピュータ
にインストールされていて、ワークスペースを他のユーザと共有する場合は、
TCP ポート 3703 と 427 が開いたままになっていることを確認し、「インター
ネット接続ファイアウォール」オプションをオフにします(Windows のみ)。
「インターネット接続ファイアウォール」オプションについて詳しくは、
Windows のヘルプを参照してください。
5. ユーザによって表示できるプロジェクトを制限する場合は、「ユーザによるアク
セスが許可されているプロジェクトのみをワークスペースに表示」を選択しま
す。
注意:目的の各プロジェクトのプロパティで、「このプロジェクトへのアクセス
時にユーザログインを要求」をオンにして、プロジェクトのユーザを割り当てリ
ストを編集しておくことが必要です(詳しくは、Version Cue ワークスペース管
理ユーティリティでのプロジェクトの作成と編集を参照してください)。
6. Version Cue ワークスペースシステムレポートに含まれる情報を設定するには、
ログのレベルからオプションを選択します。
●
「エラー」は、Version Cue ワークスペースのエラーのみを表示します。
●
「警告」は、Version Cue ワークスペースのエラーと警告を表示します。
●
「情報」は、実行したタスクに関するエラー、警告、情報を表示します。
7. システムレポートの最大サイズを設定するには、「ログサイズ」テキストボック
スに値をキロバイト単位で入力します。
8. ログファイルを圧縮形式の .gz ファイルとして保存してファイルサイズを小さく
するには、「ログファイルを圧縮」を選択します。
9. ユーザが FTP サーバからプロジェクトを読み込んだり、FTP サーバにプロジェ
クトを書き出したり、GoLive を使用して FTP サーバに公開する際に使用するデ
フォルトの FTP プロキシサーバを指定するには、「FTP プロキシ」テキスト
ボックスおよび「ポート」テキストボックスにプロキシサーバのアドレスとポー
ト番号を入力します。
10. ユーザが WebDAV サーバからプロジェクトを読み込んだり、WebDAV サーバ
にプロジェクトを書き出したり、GoLive を使用して WebDAV サーバに公開す
る際に使用するデフォルトの HTTP プロキシサーバを指定するには、「HTTP プ
ロキシ」テキストボックスおよび「ポート」テキストボックスにプロキシサーバ
のアドレスとポート番号を入力します。
11. ナビゲーションリストとワークスペースのアドレス表示の背景色を変更するに
は、カラースキームメニューからオプションを選択します。
12. 「保存」をクリックします。
Web Workgroup Server プロジェクトのバックアップとユー
ザ ID の Version Cue ワークスペースへの読み込み
Web Workgroup Server と Version Cue プロジェクトおよびワークスペースが
同じコンピュータ上に存在する場合は、ユーザ ID とプロジェクトのバックアッ
プを Adobe Web Workgroup Server から Version Cue プロジェクトに読み込
むことができます。各ファイルの最新バージョンが読み込まれます。
Web Workgroup Server プロジェクトのバックアップを読み込むには:
1. Adobe Web Workgroup Server を停止します(詳しくは、Adobe Web
Workgroup Server のマニュアルを参照してください)。
2. Version Cue ワークスペースがインストールされているコンピュータで Version
Cue ワークスペース管理ページにログインします。
3. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「Web Workgroup Server プ
ロジェクトバックアップを読み込み」をクリックします。
4. 「参照」をクリックして、Adobe Web Workgroup Server アプリケーション
フォルダで startserver.bat(Windows)または startserver.sh(Macintosh)
ファイルを選択し、「開く」をクリックします。
5. 「次へ」をクリックし、読み込む項目を選択して「読み込み」をクリックしま
す。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでのファイル
のロック解除
システム管理者権限を持っているユーザ、またはプロジェクト固有の管理権限を
持っているユーザは、ファイルのロックを解除して、他の Version Cue ユーザが
編集できるようにすることができます。指定したプロジェクトのすべてのファイ
ルロックを解除したり、特定のユーザが設定したワークスペース内のすべてのプ
ロジェクトのファイルロックを解除できます。または、指定したプロジェクトに
ついて、特定のユーザが設定したすべてのファイルロックを解除できます。ロッ
クを解除されたユーザは、ファイルに行った変更を新しいバージョンまたは新し
い名前のファイルとして保存できます。プロジェクトのロック保護について詳し
くは、Version Cue でのファイルバージョンについてを参照してください。
注意:システム管理者がロックしたファイルは、システム管理者権限を持ってい
るユーザだけがリセットできます。
Version Cue プロジェクトからファイルのロックを解除するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、コンテンツフレームでロック
保護をリセットをクリックします。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
プロジェクト名メニューからプロジェクトを選択します。
●
ユーザ名メニューからユーザを選択します。
4. 「ロックをリセット」をクリックして、指定したファイルのロックを解除しま
す。
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティでの、プロ
ジェクトからのファイルバージョンの削除
ファイルのバージョンを保存するたびに、バージョンが Version Cue ワークス
ペースデータベースに保存されます。このデータベースによりファイルバージョ
ン履歴が作成され、ファイルを以前の状態にすばやく戻すことができます。バー
ジョン履歴は便利なツールですが、履歴が多くなりすぎると大量のディスク容量
が消費され、Version Cue ワークスペースのパフォーマンスが低下します。頻繁
にバージョンのクリーンアップを行って、パフォーマンスが低下しないようにし
てください。
プロジェクト内のファイルバージョンを削除するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「旧バージョンを削除」をク
リックします。
3. プロジェクト名メニューからプロジェクトを選択します。
4. バージョンを削除するには、「次の年月日より古いバージョンをすべて削除」を
選択して、日付を選択します。
5. 「削除」をクリックしたときに結果として残される最大バージョン数を指定する
には、「保持するバージョン数」を選択して、テキストボックスに値を入力しま
す。
6. 「削除」をクリックします。
Version Cue ワークスペースデータのバックアップと復元
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、Version Cue ワー
クスペースのすべての Version Cue データおよびプロジェクトのバックアップコ
ピーを作成、復元、削除できます。Version Cue ワークスペースのバックアップ
コピーを復元すると、Version Cue プロジェクト、ファイル、バージョンを含む
すべてのデータがバックアップによって置き換えられます。現在使用しているの
と同じバージョンの Version Cue 機能で作成された Version Cue ワークスペー
スのバックアップだけを復元できます。
注意:プロジェクトのバックアップ方法について詳しくは、Version Cue ワーク
スペース管理ユーティリティを使用したプロジェクトのバックアップと復元を参
照してください。
Version Cue ワークスペース内のすべてのデータをバックアップするには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「Version Cue データをバッ
クアップ」をクリックします。
3. ワークスペースのバックアップに関する補足情報を追加するには、「コメント」
テキストボックスに補足情報を入力します。
4. 「保存」をクリックします。「OK」をクリックして、ワークスペースのバック
アップのリストを表示します。
デフォルトでは、ワークスペースのバックアップファイルは Version Cue アプリ
ケーションフォルダの Backups フォルダに保存されます。Backups フォルダの
移動について詳しくは、Version Cue ワークスペースのデータフォルダとバック
アップフォルダの移動を参照してください。
Version Cue ワークスペース内にあるすべてのプロジェクトとファイルを以前の
Version Cue バックアップのファイルで置き換えるには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「バックアップを管理」をク
リックします。
3. 復元するバックアップの名前をクリックして、「復元」をクリックします。
Version Cue ワークスペースがオフになります。
4. Version Cue ワークスペースをオンにします(詳しくは、Version Cue をオンに
する、または再起動するを参照してください)。
Version Cue ワークスペースのバックアップファイルを削除するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「バックアップを管理」をク
リックします。
3. 削除するバックアップファイルの横にあるチェックボックスをオンにします。す
べてのバックアップを選択するには、バックアップ名の列タイトルの横にある
チェックボックスを選択します。
4. 「削除」をクリックして、バックアップを削除コンテンツフレームで「削除」を
クリックします。
Version Cue ワークスペースに関する情報の表示
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティを使用して、Version Cue ワー
クスペースのバージョン、名前、登録者名、シリアル番号、Java バージョン、
データベースバージョン、Version Cue クライアント URL(IP アドレスまたは
DNS アドレス)、WebDAV クライアント URL、著作権情報、特許情報などを表
示できます。
Version Cue ワークスペースと異なるサブネットワーク上からでも、
Creative Suite で Version Cue クライアント URL を使用して Version Cue プロ
ジェクトに接続できます。WebDAV をサポートしているアプリケーションを使
用しているユーザも、WebDAV クライアント URL を使用して Version Cue プ
ロジェクトに接続できます(詳しくは、リモートコンピュータ上の Version Cue
ワークスペースへのアクセス、または WebDAV アプリケーションからの
Version Cue ワークスペースへのアクセスを参照してください)。
また、3 種類のレポート(読み込み、書き出し、公開)と Version Cue ワークス
ペースログファイルを表示および管理できます。ログファイルには、指定した詳
細レベルに従ってすべてのサーバ処理が記録されます。ログファイルの環境設定
の方法について詳しくは、Version Cue ワークスペース環境設定を参照してくだ
さい。
注意:表示されるまでの時間は、ログファイルのサイズによって異なります。ロ
グファイルのデフォルトのサイズは 1024K です。ログファイルが指定したサイ
ズを超えると、新しいログファイルが作成され、古いログファイルが保存されま
す。ログファイルは、Version Cue アプリケーションフォルダ内の Logs フォル
ダに保存されます。
Version Cue ワークスペースに関する情報を表示するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. 次のいずれかの操作を行います。
●
ページ上部の「Adobe Version Cue ワークスペース管理」をクリックするか、ナ
ビゲーションリストの「ホーム」をクリックします。コンテンツフレームの下方
に、Version Cue ワークスペースの情報が表示されます。
●
ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「ワークスペース情報」を選
択します。
●
著作権情報および特許情報を表示するには、ページ上部の「バージョン情報」を
クリックします。ウィンドウが開き、Version Cue に関する情報が表示されま
す。
Version Cue ワークスペースログファイルを表示するには:
1. Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
2. ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「ワークスペースログ」を選
択します。ワークスペースログコンテンツフレームに、ワークスペースの履歴に
関する情報が表示されます。
3. 次のいずれかの操作を行います。
●
表示する行数を変更するには、表示行数メニューからオプションを選択します。
●
ログの別のページに移動するには、「先頭」、「戻る」、「次へ」、「末尾」の
いずれかをクリックします(表示しているページにより、ボタンが選択できなく
なることがあります)。
Version Cue ワークスペースのレポートを表示するには:
1.
2.
3.
4.
Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「レポート」を選択します。
表示するレポートの種類をレポートメニューから選択します。
1 つのプロジェクトの表示可能なレポートを表示するには、フィルタメニューか
らプロジェクト名を選択します。Version Cue ワークスペースのすべてのプロ
ジェクトの表示可能なレポートを表示するには、「すべて」を選択します。
5. プロジェクト名列でプロジェクト名をクリックします。コンテンツフレームにレ
ポートが表示されます。レポートの表示形式を変更するには、メニューからオプ
ションを選択します。
6. レポートの HTML コピーをコンピュータに保存するには、「保存」をクリック
して場所を指定します。
7. レポートリストに戻るには、「レポートリスト」をクリックします。
Version Cue ワークスペースレポートを削除するには:
1.
2.
3.
4.
Version Cue ワークスペース管理ページにログインします。
ナビゲーションリストで「詳細」をクリックして、「レポート」を選択します。
削除するレポートの種類をレポートメニューから選択します。
1 つのプロジェクトのすべてのレポートを削除するには、フィルタメニューから
プロジェクト名を選択します。Version Cue ワークスペースの複数のプロジェク
トに関するすべてのレポートを削除するには、「すべて」を選択します。
5. レポートを削除する各プロジェクトの横にあるチェックボックスをオンにしま
す。すべてのプロジェクトレポートを選択するには、プロジェクト名の列タイト
ルの横にあるチェックボックスをオンにします。
6. 「削除」をクリックします。
チュートリアル:Version Cue
Version Cue の使い方
Version Cue の使い方
Adobe Creative Suite には、ユーザおよび共同作業者のファイル検索に必要な時間を削
減して、生産性を向上することが可能な統合化機能である Adobe Version Cue が組み込
まれています。Version Cue を使用すれば、プロジェクトファイルの異なるバージョン
を簡単に作成、管理、見つけることができます。例えば、Version Cue は、ファイルの
すべてのバージョンへの簡単かつ統合されたアクセスを作成します。他のユーザと共同作
業を行う場合、チームメンバーは、間違いによるコンテンツの上書きが防止されているマ
ルチユーザ環境でプロジェクトファイルを共有できます。また、Adobe Creative Suite
または Adobe Acrobat Professional 7.0 から、各バージョンに説明を付け加えたり、埋
め込みファイル情報を検索してすばやくファイルを見つけたり、強力なファイル管理機能
を使用できます。
バージョンダイアログボックスにバージョンのサムネールと情報が表示されます。
ここでは、Version Cue を使用する前に済ませておく作業と、Creative Suite で
Version Cue を使用する方法について説明します。
注意:Version Cue ワークスペースは、Adobe Creative Suite の機能です。Adobe
Acrobat Professional 7.0、Adobe GoLive CS、Adobe Illustrator CS、Adobe
InDesign CS、または Adobe Photoshop CS を個別に購入し、Adobe Creative Suite を
持っていない場合は、Adobe Creative Suite を所有する他のユーザによりネットワーク
に公開されている Version Cue ワークスペースにアクセスして、Version Cue 機能を使
用することができます。
1. Version Cue ワークスペースをセットアップします。
Creative Suite で Version Cue の機能を使用するには、ユーザとワークグループの他の
ユーザが Version Cue ワークスペースにアクセスできる必要があります。Adobe
Creative Suite をフルインストールした場合、使用しているコンピュータに Version
Cue ワークスペースが自動的にインストールされます。各プロジェクトの必要に応じ
て、共同作業者のコンピュータまたはサーバ上にある Version Cue ワークスペースを使
用することもできます。
Creative Suite をインストールすると、Version Cue ワークスペースもインストールされます。
プロジェクトやファイルバージョンを他のユーザと共有する必要がない場合、またはネッ
トワークに常時接続されていないノートブック型コンピュータを使用する場合は、自分の
コンピュータ上の Version Cue ワークスペースを使用するのが最も簡単な方法です。そ
の後、プロジェクトやファイルバージョンを他のユーザと共有する必要性が生じた場合に
は、Version Cue プロジェクトをすぐに共有することができます。他の Creative Suite
ユーザと共同作業を行う場合は、Version Cue ワークスペースが、すべてのユーザが
ネットワークを介してアクセスできるコンピュータ上にあり、共同プロジェクトがその
ワークスペースにあることを確認してください。インストール方法について詳しくは、
Adobe Creative Suite CD の「インストールについて」を参照してください。
2. Version Cue ワークスペースをオンにします。
Version Cue 機能を使用するには、Version Cue ワークスペースをオンにする必要があ
ります。Version Cue ワークスペースが存在するコンピュータの「コントロールパネ
ル」(Windows)または「システム環境設定」(Macintosh)から「Adobe Version
Cue 環境設定」を開き、Version Cue ポップアップメニューから「オン」を選択しま
す。他のユーザがネットワーク経由でワークスペースを表示およびアクセスできるように
するには、ワークスペースアクセスメニューから「このワークスペースを公開する」を選
択します。共有できないようにしておくには、「このワークスペースを公開しない」を選
択して、「OK」をクリックします。
Version Cue ワークスペースをオンにして使用します。
3. Adobe Acrobat Professional 7.0、Adobe Illustrator CS、Adobe InDesign CS、
Adobe Photoshop CS の環境設定で Version Cue を有効にします。
Adobe Acrobat Professional 7.0 の場合は、編集/環境設定(Windows)または
Acrobat/環境設定(Macintosh)を選択し、「一般」を選択します。「Version Cue の
ワークグループファイル管理を有効にする」を選択して「OK」をクリックします。
Illustrator CS の場合は、編集/環境設定/ファイル管理・クリップボード(Windows)
または Illustrator/環境設定/ファイル管理・クリップボード(Macintosh)を選択しま
す。「Version Cue を有効にする」を選択して、「OK」をクリックします。Photoshop
CS の場合は、編集/環境設定/ファイル管理(Windows)または Photoshop/環境設
定/ファイル管理(Macintosh)を選択します。「Version Cue ワークグループファイ
ル管理を使用」を選択して、「OK」をクリックします。InDesign CSの場合は、編集/
環境設定/ファイル管理(Windows)または InDesign/環境設定/ファイル管理
(Macintosh)を選択します。「Version Cue を有効にする」を選択して、「OK」をク
リックします。InDesign を再起動します。
Adobe GoLive CS では、デフォルトで Version Cue 機能が有効になっています。
Adobe Acrobat 6.0 Professional は Version Cue をサポートしていません。
4. 関連するファイルのセットごとに Version Cue プロジェクトを作成します。
これで、関連するファイルを整理するために使用する Version Cue プロジェクトの作成
準備が整いました。例えば、共有しないファイル用の Version Cue プロジェクトを作成
し、他のユーザと共有するファイル用の別のプロジェクトを作成することができます。
Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、または Photoshop CS で、
ファイル/開くを選択して、Version Cue ボタンをクリックし、プロジェクトツールメ
ニューから新規プロジェクトを選択します。GoLive では、ファイル/新規サイトを選択
し、Version Cue プロジェクトを選択します。次に、GoLive サイトウィザードを使用し
て Version Cue プロジェクトサイトを作成します。
5. Version Cue プロジェクトにファイルを追加します。
Version Cue プロジェクトに既存のファイルまたは新しいファイルを追加するには、
ファイル/別名で保存を選択します。Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、
InDesign CS、または Photoshop CS で、Version Cue をクリックし、Version Cue プ
ロジェクトとその documents フォルダを開き、「バージョンコメント」テキストボック
スにそのバージョンのコメントを入力して「保存」をクリックします。GoLive では、
ファイルを Version Cue プロジェクトサイトウィンドウの「ファイル」タブに追加し
て、ファイルを web-content フォルダに保存します。
複数のファイルを Version Cue プロジェクトに追加する場合は、使用しているコン
ピュータのマイ ドキュメント¥Version Cue(Windows)または書類/Version Cue
(Macintosh)フォルダ内のプロジェクトの documents フォルダにファイルを追加し
て、プロジェクトを同期します(詳しくは、Version Cue プロジェクトでのオフライン
作業を参照してください)。
6. ファイルバージョンを作成します。
ファイルを Version Cue プロジェクトに保存すれば、ファイルのバージョンを複数作成
し、Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS および Photoshop CS で
「バージョンを保存」コマンドを使用して、コメントを追加することができます
(GoLive では、ファイルを Version Cue ワークススペースにチェックインするたびに
ファイルバージョンが保存されます)。
Version Cue でファイルにバージョンを付けることで、Version Cue プロジェクト内の
他のユーザのファイルを上書きしてしまうことがなくなります。また、複数のユーザが同
じファイルで作業を行う必要がある場合に、あるユーザが使用しているために他のユーザ
が使用できなくなることを回避できます。ファイルバージョンを使用すれば、各ファイル
のその時々の状態を保持して、ファイルを以前のバージョンに戻さなければならないとき
に備えることができます。また、最終的なバージョンを選択する際に、チームメンバーや
クライアントとファイルのバージョンをすばやく比較することができます。
7. ファイルのすべてのバージョンをレビューします。
ファイルのバージョンをいくつか作成した後、Acrobat Professional 7.0、Illustrator
CS、InDesign CS、または Photoshop CS でファイル/バージョンを選択して、ファイ
ルのすべてのバージョンのサムネールと、各バージョンのコメントと日付を表示して、
バージョンを開いたり、管理したり、削除することができます。GoLive では、Version
Cue ツールバーでバージョンを表示ボタンをクリックします。
バージョンダイアログボックスにファイルバージョンのサムネールと情報が表示されます。
8. Version Cue プロジェクトで共同作業を行います。
1 つの Version Cue プロジェクトに対して他のユーザと共同作業を行う場合、Adobe
Creative Suite から、それらのユーザにプロジェクトへのアクセス権を与えることができ
ます。Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、または Photoshop CS
で、ファイル/開くを選択して、Version Cue ボタンをクリックし、共有する Version
Cue プロジェクトが含まれている Version Cue ワークスペースを開きます。ダイアログ
ボックスでプロジェクトを選択し、プロジェクトツールメニューから「プロジェクトを共
有」を選択します。
9. 埋め込みメタデータを検索してファイルを見つけます。
Adobe Creative Suite では、ファイル情報ダイアログボックスにさまざまな情報を入力
できます。この情報は、ドキュメントに XMP メタデータとして埋め込まれます。例え
ば、メタデータには、ドキュメントのタイトル、著作権、キーワード、説明、プロパ
ティ、作成者、元のドキュメントなどの情報を含めることができます。また、各ファイル
バージョンに追加するコメントもファイルのメタデータに含まれます。Version Cue を
使用すれば、Version Cue プロジェクト内のすべてのファイルの埋め込みメタデータを
検索して、すばやくファイルを見つけることができます。検索対象に Version Cue のコ
メントを指定することもできます。メタデータのサブセットを表示して、ファイルのス
テータス、最後のコメント、バージョンの日付、そのファイルを編集しているユーザをす
ばやく確認できます。
Acrobat Professional 7.0、Illustrator CS、InDesign CS、または Photoshop CS で、
ファイル/開くを選択して、Version Cue をクリックし、検索するプロジェクトが含ま
れている Version Cue ワークスペースを開いて、プロジェクトを選択します。「検索」
タブを選択して、検索するファイルのメタデータに埋め込まれているテキストを入力する
か、ファイル名で検索を実行します。
ファイル情報を表示しながら、Version Cue プロジェクト内のファイルを参照できます。
10. Version Cue ワークグループ管理ユーティリティを使用して、詳細タスクを実行します。
Creative Suite アプリケーションを使用しているあらゆるユーザと Version Cue プロ
ジェクトを共有することが可能な単純な共同作業環境、またはプロジェクトへのアクセス
にログインが必要な、アクセスが制限された環境をセットアップすることができます。
Version Cue ワークグループ管理ユーティリティを使用して、ユーザ ID の設定、ユーザ
のプロジェクト権限の定義、ファイルロックの解除、Version Cue ワークスペースの環
境設定の編集など、プロジェクトやワークスペースの管理を行うことができます。
Web ブラウザベースの Adobe Version Cue ワークスペース管理ユーティリティ
Version Cue ワークスペース管理ユーティリティのログインページを表示するには、
Version Cue ワークスペースが存在するコンピュータ上の「コントロール パネル」
(Windows)または「システム環境設定」(Macintosh)から Adobe Version Cue 環
境設定を開き、「ワークスペース管理を開く」をクリックします。ブラウザウィンドウに
表示される Version Cue ワークスペース管理ログインページで、システム管理者のデ
フォルトのログイン情報(ログイン名「system」、パスワード「system」)を入力し
て、「ログイン」をクリックします。
ショートカットキー
ショートカットキーについて
ツール選択に関するショートカットキー
編集に関するショートカットキー
注釈作業に関するショートカットキー
文書内の移動に関するショートカットキー
一般的なナビゲーションに関するショートカットキー
ナビゲーションタブ操作に関するショートカットキー
ヘルプウィンドウに関するショートカットキー
使い方パネルに関するショートカットキー
ショートカットキーについて
ショートカットキーは、通常、メニュー内のコマンド名の隣に表示されます。探
しているショートカットキーがここで見つからない場合には、メニュー項目をご
覧ください。
注意:ショートカットを使用するには、環境設定ダイアログボックスの左側の
ウィンドウで「一般」を選択し、「単一のショートカットキーでツールを使用可
能にする」オプションを選択します。
ツール選択に関するショートカットキー
ツール
Windows での操作
Macintosh での操作
手のひらツール
手のひらツールを一時的
に選択
選択ツール
選択ツールの切り替え:
選択、オブジェクトメタ
データツール
スナップショットツール
ズームツールの切り替
え:ズームイン、ズーム
アウト、ダイナミック
ズーム、ルーペ
現在のズームツール
ズームインツールを一時
的に選択
ズームアウトツールを一
時的に選択
ダイナミックズームツー
ルを一時的に選択(ズー
ムインツールまたはズー
ムアウトツールが選択さ
れている場合)
オブジェクト選択ツール
アーティクルツール
トリミングツール
リンクツール
ボタンツール
フォームツールの切り替
え:ボタン、チェック
ボックス、コンボボック
ス、リストボックス、ラ
ジオボタン、テキスト
フィールド、電子署名
ムービーツール
サウンドツールとムー
ビーツールの切り替え
TouchUp ツールの切り
替え:TouchUp テキス
ト、TouchUp 読み上げ
順序、TouchUp オブ
ジェクト
TouchUp オブジェクト
ツール
間隔ツール
ものさしツールの切り替
え: 間隔、周辺、領域
H
スペースバー
H
スペースバー
V
Shift+V
V
Shift+V
G
Shift+Z
G
Shift+Z
Z
Ctrl+ スペースバー
Z
Command+ スペースバー
Ctrl+Alt+ スペースバー Command+Option+ スペー
スバー
Shift
Shift
R
A
C
L
F
Shift+F
R
A
C
L
F
Shift+F
M
Shift+M
M
Shift+M
T
T
Shift+T
Shift+T
B
Shift+B
B
Shift+B
編集に関するショートカットキー
結果
Windows での操作 Macintosh での操作
コンテンツをすべて選択
コンテンツをすべて選択解除
フォルダを参照
全体表示
ステータストレイにフォーカスを移
動
Ctrl+A
Ctrl+Shift+A
Ctrl+9
Ctrl+0
Shift+F5
Command+A
Command+Shift+A
Command+9
Command+0
Shift+F5
注釈作業に関するショートカットキー
結果
Windows での操作 Macintosh での操作
ノートツール
テキスト注釈を開始ツール
スタンプツール
現在のハイライトツール
ハイライトツールの切り替え:ハイ
ライト、取り消し線、下線
矢印ツール
描画ツールの切り替え:長方形、楕
円、矢印、線、多角形、折れ線、鉛
筆、消しゴム
テキストボックスツール
現在の添付ツール
注釈にフォーカスを移動
注釈のテキストにフォーカスを移動
次の注釈にフォーカスを移動
フォーカスがある注釈のポップアッ
プウィンドウを開く
ブラウザベースのレビューで注釈を
送受信
文書を保存してオフラインで作業
(ブラウザベースのレビュー)
オンラインに戻る
S
E
K
U
Shift+U
S
E
K
U
Shift+U
D
Shift+D
D
Shift+D
X
J
Tab
F2
Shift+Tab
スペースバー
X
J
Tab
O
O
Y
Y
I
I
Shift+Tab
スペースバー
文書内の移動に関するショートカットキー
結果
Windows での操作
Macintosh での操作
前の画面
次の画面
開始ページ
Page Up
Page Down
Home、Shift+Ctrl+Page Up
または Shift+Ctrl+ 上向き矢
印
End、Shift+Ctrl+Page
Down または Shift+Ctrl+ 下
向き矢印
左向き矢印または Ctrl+Page
Up
右向き矢印または Ctrl+Page
Down
Alt+ 左向き矢印
Alt+ 右向き矢印
Alt+Shift+ 左向き矢印
Alt+Shift+ 右向き矢印
上向き矢印
Page Up
Page Down
Home、Shift+Command+Page
Up または Command+Shift+ 上向
き矢印
End、Shift+Command+Page
Down または Shift+Command+
下向き矢印
左向き矢印または Command
+Page Up
右向き矢印または Command
+Page Down
下向き矢印
下向き矢印
Ctrl+ プラス記号
Ctrl+ ハイフン
Ctrl+ スペースバーを押しな
がらクリック
Command+ プラス記号
Command+ ハイフン
Command+ スペースバーを押しな
がらクリック
最終ページ
前のページ
次のページ
前の画面
次の画面
前の文書
次の文書
スクロール
アップ
スクロールダ
ウン
ズームイン
ズームアウト
ズームイン
ツールを一時
的に選択
ズームアウト
ツールを一時
的に選択
倍率指定
上向き矢印
Ctrl+Alt+ スペースバーを押 Command+Option+ スペースバー
しながらクリック
を押しながらクリック
Ctrl+M
Command+M
一般的なナビゲーションに関するショートカットキー
結果
Windows での操作
Macintosh での操作
メニューバーの表示 /
非表示
メニューにフォーカス
を移動
ブラウザでツールバー
にフォーカスを移動
プロパティツールバー
を開く
プロパティダイアログ
ボックスを開く
開いている次の文書に
移動(フォーカスが文
書ウィンドウにある場
合)
開いている前の文書に
移動(フォーカスが文
書ウィンドウにある場
合)
現在の文書を閉じる
開いているすべての
ウィンドウを閉じる
次のウィンドウまたは
パネルにフォーカスを
移動
前のウィンドウまたは
パネルにフォーカスを
移動
文書ウィンドウで次の
注釈、リンクまたは
フォームフィールドに
フォーカスを移動
文書ウィンドウに
フォーカスを移動
文書ウィンドウで前の
注釈、リンクまたは
フォームフィールドに
フォーカスを移動
選択したツール、項目
(ムービーやしおりな
ど)またはコマンドを
アクティブにする
コンテキストメニュー
を開く
コンテキストメニュー
を閉じる
手のひらツールに戻る
F9
Shift+Command+M
F10
F10
Shift+F8
Shift+F8
Ctrl+E
Command+E
Ctrl+I
Command+I
Ctrl+F6
Command+F6
Ctrl+Shift+F6
Command+Shift+F6
Ctrl+F4
Ctrl+Shift+W
Command+F4
Command+Shift+W
F6
F6
Shift+F6
Shift+F6
Tab
Tab
F5
F5
Shift+Tab
Shift+Tab
スペースバーまたは
Enter
スペースバーまたは Enter
Shift+F10
Control+ クリック
タブ付きダイアログ
ボックスで次のタブに
フォーカスを移動
次の検索結果に移動し
て、文書内でハイライ
ト表示する
テキストの選択(選択
ツールが選択されてい
る場合)
次の単語を選択、また
は前の単語を選択解除
(選択ツールが選択さ
れている場合)(欧文
のみ)
ステータスバーに
フォーカスを移動
(フォーカスが文書
ウィンドウにある場
合)
F10
Esc(一部のツールを除
く)
Ctrl+Tab
Esc
F3
Command+G
Shift+ 矢印キー
Shift+ 矢印キー
Ctrl+ 右向き矢印または
左向き矢印
Command+ 右向き矢印また
は左向き矢印
Shift+F5
Shift+F5
ナビゲーションタブ操作に関するショートカットキー
結果
Windows での操作
Macintosh での操作
ナビゲーションパネル
ウィンドウを開く / 閉
じる
文書内の領域間で
フォーカスを移動:文
書、黄色の文書メッ
セージバー、ナビゲー
ションパネルウィンド
ウ、使い方パネル
アクティブなナビゲー
ションタブの次のエレ
メントにフォーカスを
移動:ごみ箱、オプ
ションメニュー、ク
ローズボックス、タブ
の内容、およびタブ
次のナビゲーションタ
ブに移動しアクティブ
にする(タブにフォー
カスがある場合)
次のナビゲーションタ
ブに移動しアクティブ
にする(ナビゲーショ
ンパネルウィンドウ内
にフォーカスがある場
合)
現在のしおりを展開
(しおりにフォーカス
がある場合)
現在のしおりを閉じる
(しおりにフォーカス
がある場合)
すべてのしおりを展開
選択したしおりを閉じ
る
ナビゲーションタブの
次の項目にフォーカス
を移動
ナビゲーションタブの
前の項目にフォーカス
を移動
F4
F4
F6
F6
Tab
Tab
上向き矢印または下向き
矢印
上向き矢印または下向き矢印
Ctrl+Tab
Option+Tab
右向き矢印または Shift+
プラス記号
右向き矢印
左向き矢印またはマイナ
ス記号
左向き矢印
Shift+*
スラッシュ(/)
Shift+*
スラッシュ(/)
下向き矢印
下向き矢印
上向き矢印
上向き矢印
ヘルプウィンドウに関するショートカットキー
結果
ヘルプウィンドウを開く
ヘルプウィンドウを閉じ
る
タブ間の移動:目次、検
索、インデックス。必要
な場合は Ctrl+Tab また
は Command+Tab を押
してナビゲーションパネ
ルウィンドウにフォーカ
スを移動してください。
アクティブなタブとタブ
の内容でのフォーカスの
切り替え
アクティブなタブで次の
エレメントに移動
Windows での操作
F1
Ctrl+W または Alt+F4
Macintosh での操作
Command+?
右向き矢印または左向き 右向き矢印または左向き矢
矢印
印
Tab
Tab
上向き矢印または下向き 上向き矢印または下向き矢
矢印
印
使い方パネルに関するショートカットキー
結果
使い方パネルを開
く / 閉じる
使い方パネルを開
いてフォーカスを
移動
使い方ホームに移
動
使い方パネルのエ
レメントおよび使
い方パネルのヘッ
ダ間でフォーカス
を移動
使い方パネルのエ
レメント間で順方
向にフォーカスを
移動
使い方パネルのエ
レメント間で逆方
向にフォーカスを
移動
使い方パネルで次
のページに移動
使い方パネルで前
のページに移動
Windows での操作
Macintosh での操作
Shift+F1
Shift+F1
Home
Home
Shift+F4
Shift+F4
Ctrl+Tab または Ctrl+Shift Command+Tab または
+Tab
Command+Shift+Tab
Tab
Tab
Shift+Tab
Shift+Tab
右向き矢印
右向き矢印
左向き矢印
左向き矢印
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