コンピュータの歴史

●オンラインシステムの登場。
コンピュータの歴史
マイコンが登場した 1970 年代。この頃からコンピュータは高速化、大型化し、オンラ
インシステムなどが実現されていった。
URL
http://www.nikonet.or.jp/spring/sanae/inf_box/
E-mail
sunny@nikonet.or.jp
この、「オンライン」と は、コンピュータがネットワークに接続されており、ネット
ワークを通じてサービスを受けられる状態のことを指す。現在では、インターネットの
普及によりインターネットに繋がっている状態をいう事が多くなったが(例:オンライン
●世界最初の電子計算機。
1937 年~1942 年頃、アイオワ州立大学で約 300 本の真空管からなる世界最初の電子計
算機 ABC マシンが製作された。これは実用化されなかったが、実質上、世界初のコンピ
ュータである。
初めて実用化されたコンピュータは、1945 年、ペンシルバニア大学で弾道計算機とし
ゲーム、オンラインショッピング etc…) 、歴史的には、鉄道や飛行機など交通機関の座
席予約システムや、銀行の振込みや入金、引き出しなどを行う勘定系システムなど、業
界独自のネットワーク経由でホストコンピューターに接続されている状態をいう。
また、旧国鉄の座席予約システムは、日本におけるオンラインシステムの基盤となっ
ているのではないかと思う。これは今で言う、JR の「みどりの窓口」だ。そして、三井
銀行は、日本で始めてオンライン・リアルタイム・バンキング・システムを取り入れた企
て開発された「ENIAC」である。これは 18,800 本の真空管で作られ、重量は 30t、所用
業である。その後、このオンラインシステムも発展を遂げ、今ではキャッシュディスペ
面積 165 ㎡、消費電力は 140kW。プログラムにいたっては、配線を変えて行うと言うも
ンサーのオンライン化などにも利用されている。
のだった。
●世界最小のパーソナル・コンピュータ!?
●プログラム内臓型コンピュータの誕生。
アメリカの TIQIT 社は、マッチ箱サイズのパーソナル・コンピュータ「Matchbox PC」
ENIAC がほぼ完成に近づきつつあった頃、やはりコンピュータにはプログラムを内蔵
を販売している。これが恐らく現在世界最小のパーソナル・コンピュータだろう。サイ
すべきである。と言う声があがった。これによって動き出したプロジェクトが「EDVAC」
ズは約 70×50×24(mm)程度で、重さは 93g だが、Windows95/98 や Linux が動作する。こ
である。EDVAC はノイマン型コンピュータ。つまり、現在のコンピュータの基礎となる
コンピュータだった。その後、プログラム内蔵方式の最初の商用計算機である
「UNIVAC-1」が作られ、1950 年代には、IBM が最初の商用のプログラム内臓式コンピ
のパーソナル・コンピュータの特性上、一般ユーザー向けのものではないが、IBM のマ
イクロドライブを取り付ければ Windows も動作するらしい。
ところで、小型化といえば、日本人。アメリカの会社がこのような小型のパーソナル・
ュータ「IBM701」を発売し、以後、コンピュータは科学技術計算や事務計算用に普及す
コンピュータを開発できたのだから、日本の会社も小型化にチャレンジして欲しいもの
ることになる。
だ。日本人の小型化の技術は、世界でも認められるほどである。そんな日本人が開発す
また、日本でも 1956 年にレンズ設計を目的に開発された電子計算機「FUJIC」が登場
した。これが日本初の電子計算機である。
●マイコンの登場。
1970 年代。大型コンピュータが作られる中、マイコンと呼ばれる小型コンピュータが
開発され始めた。1971 年には、
「4004」という世界最初のマイクロプロセッサ(3mm×4mm
のチップ上に約 2300 個のトランジスタを集積)がアメリカのインテル社から登場。これ
以降、コンピュータの概念が根本的に変化し、これまでの中央集中型の大型コンピュー
タからパソコンの時代に移っていった。
一方で、モス・テクノロジー社の「6502」を使って開発された「アップルⅠ」が爆発
的に売れ、この資金をもとに「アップルⅡ」が販売された。名機と呼ばれるこのマシン
るマッチ箱サイズのパーソナル・コンピュータ・・・考えるだけでも楽しそうだ。
<世界最小 PC 参考サイト>
・「Matchbox PC」発売元 Web サイト:http://www.tiqit.com/
●最後に。
このように、我々の生活に欠かすことが出来なくなってきているコンピュータ。
その歴史は、以外にも軍事用だったり、カメラのレンズ計算機だったり・・・思わぬと
ころから発展していった物である。もし、このような歴史に興味を持つ人がいたら、ぜ
ひ、インターネットで検索してみることをオススメする。サイトによっては、世界初の
コンピュータの画像があったり、最小コンピュータの画像があったり・・・と、新しい
発見ができるかもしれない。
が、世界初のパーソナル・コンピュータ(パソコン)だとされている。
ちなみに、「アップルⅠ」は少年たちがガレージで造った物だとされている。
(担当:金石 藍,北海道情報大学 4 年)