学長選挙にあたっての組合の見解

組合ニュース号外(2004.09.17)
「学長選挙についての特集号」
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学長選挙にあたっての組合の見解
−第一次意向投票にあたって全教職員の皆さんへ−
【教職員の意思を反映できる学長選考を】
8月9日に開かれた学長選考会議および12日の教育研究評議会において、学長選考規則
(およびそれに関わる諸規程)が決定され、以下の日程で学長選考が行われることになり
ました。(注1)
9月22日
10月
5日
教職員(非常勤を除く)による第一次意向投票
学長選考会議(学長候補者の選考)
*意向投票の上位得票者および学長選考会議からの推薦者(2名
以内)の2∼7名を学長候補者として選出
10月25日
候補者による所信表明(六甲ホールにて)
11月10日
第二次意向投票(講師以上の教員・課長補佐相当職以上の職員)
11月11日
学長選考会議(学長予定者の選考)
私たち神戸大学教職員組合は、6月17日付「組合ニュース特報」や7月1日付「緊急声
明」、8月3日および6日付「組合ニュース号外」などで、全教職員の意思を反映した民主
的な学長選考手続きの実現を求めてきました。
(注2)
今回決定された手続きで「候補者による所信表明」を行うとした点は、当然のこととはい
え一定の前進だといえます。しかしながら、第二次意向投票において、投票資格者から従
来認められてきた助手が何らの説明もなく排除され、また過半数得票者がいなくとも2回
で投票を終了するとされた点は、たいへん重大な後退であるといわざるを得ません。
また、10月25日に実施される「所信表明」も、伝えられるところによると、候補者1
人につき、所信表明が10分、事前に寄せられた質問への回答に10分、その場の質疑・
応答が5分とされています。これが事実なら、構成員に十分な判断材料を提供するものと
はいえません。学長選考は、神戸大学が進むべき方向について構成員が議論を深める重要
な機会です。学長候補者の考え方が十分に伝わるよう、十分な質疑・応答時間を確保し、
希望する教職員の出席を保証するなど、より内実をもった形で「所信表明」が実施される
ことを求めます。
【私たちが求める学長像】
今回の学長選挙は、法人化されて以降初めて実施されるものです。国立大学の法人化に伴
い、学長の権限は大きく強化されました。どのような学長が選ばれるのかは、今後の神戸
大学のみならず、日本の大学が進む方向に大きな影響を与えることになります。
私たち教職員組合は、今回の学長選考にあたり、「私たちが求める学長像」として以下の
7項目を提起します。
1:大学人として高い見識と良心をもつ人。
2:学問の自由の破壊、大学の自治の形骸化に抗し、それらの内実化・発展を図る強い
意志をもつ人。
3:必要なときには政府の文教政策に批判的な態度をとることができる人。
4:必要かつ十分な情報を開示し、民主的な討議の場と時間を確保するなど、全構成員
の叡智を集めた大学運営をすすめる人。
5:働きがいある職場環境づくりをすすめる人。
6:大学の教育・研究を軍事目的に利用することを許さない人。
7:組合との交渉に誠実に対応し、約束を誠実に履行する人。
また、教職員組合はこの「学長像」に沿って、学長候補者へ公開質問状を送付する予定
です。
【9月22日の第一次意向投票に積極的に参加しよう】
私たち教職員組合は、すべての教職員のみなさんが、今回の学長選挙に関心をもち、第
一次意向投票に積極的に参加されることを呼びかけます。
注1)学長選考規則等については神戸大学ホームページを参照してください。
http://www.ofc.kobe-u.ac.jp/info/election/index.htm
注2)組合の主張と学長選考規則の比較
(組合の主張)
1.非常勤職員を含む全教職員による第一次意向投票の実施
2.学長候補者による所信表明の実施と十分な質疑・応答時間の確保
3.全教職員による第二次意向投票の実施
4.過半数得票者が得られるまで第二次意向投票の実施
(学長選考規則)
1.非常勤職員を除く教職員による第一次意向投票
2.学長候補者による所信表明の実施
3.講師以上の教員および課長補佐相当職以上の職員による第二次意向投票
4.第二次意向投票は2回までで終了