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ニュースリリース
ロレックス アート・イニシアチヴの記念式典をヴェネチアで開催
一流アーティストと芸術界の第一人者たちが世界中から集い
世代を超えたクリエイティブなコラボレーションを祝福
2013年9月25日、世界的に有名な一流アーティストと芸術界の国際的リーダーたちがスイス、ジュネーブに集まり、
2012 - 2013年度のロレックスメントー&プロトジェアート・イニシアチヴで実施された、メントー(指導者)とプロトジェ(生徒)
によるクリエイティブなコラボレーションの成功を祝います。このフィランソロフィープログラムは、有能な若手アーティストと、
7つの芸術分野における第一人者を結びつけるものです。
10月21日にヴェネチアの新しいオペラハウス、フェニーチェ劇場で開催される記念式典には、マーガレット・アトウッド(文学)、
パトリス・シェロー(舞台芸術)、ジルベルト・ジル(音楽)、ウィリアム・ケントリッジ(視覚芸術)、リン・フアイミン(林懐民)(舞踏)、
ウォルター・マーチ(映画)、妹島和世(建築)ら各分野のメントーおよび新進気鋭のプロトジェが招待されています。会場では
ロレックスのCEO、ジャン・リカルド・マリーニが約500人のゲストを歓迎し、式典の開会を宣言します。
また、10月7日に亡くなった舞台芸術のメントー、パトリス・シェロー氏に特に敬意を表します。ロレックスは、氏がこのプログラ
ムに参加し、次世代のアーティストとその豊富な英知と経験を分ちあった寛容さに感謝の意を捧げます。
この式典に先行して実施されたロレックス アート・ウィークエンドでは、各プロトジェがプログラム期間中に取り組んだ作品を
披露しました。このイベントは、10月19日~20日の2日間にわたりヴェネチアのジョルジョ・チーニ財団にて開催されます。
この場所はかつてベネディクト修道院でしたが、現在は芸術と学習のための施設になっています。 2002年にロレックス
アート・イニシアチヴが発足して以来、この式典がイタリアで開催されるのは今回が初めてです。芸術
家の徒弟制度が発祥し、全盛を極めた芸術の都としての歴史を誇るヴェネチアは、このイベントの舞台にふさわしい都市と
言えます。
「世代を超えた芸術知識の継承は、ロレックス アート・イニチアチヴの礎となるコンセプトです。」と、ロレックスのフィランソロ
フィー部門の部長であるレベッカ・アーヴィンは話します。「このプログラムの発展を祝し、成果を披露する場所として、ヴェ
ネチアはまさに理想的な場所です。本年度の指導期間はかつてない成功を収めました。全ペアが何週間も芸術について
議論を交わし、有益なコミュニケーションを実現したのです。こうした交流は、巨匠と若手アーティストの双方にインスピレー
ションをもたらしています」。 指導の成果はロレックス アート・ウィークエンドで披露されるプロトジェの作品、パフォーマンス、朗読会、討論会、特定会場
でのインスタレーションのクオリティに反映されました。ロレックス アート・ウィークエンドのハイライトとして、舞踏のプロト
ジェ、エドゥアルド・フクシマがリン・フアイミン(林懐民)の指導を受けて台湾で創作したソロ作品『Crooked Man』や、音楽
のプロトジェ、ディナ・エル・ウェディディのコンサートなどが行われました。エル・ウェディディはデビューアルバムの収録曲を
演奏しました。このアルバムにアドバイスし、レコーディングにも参加したメントーのジルベルト・ジルもステージに登場しました。
さらに、メントーのリン・フアイミン(林懐民)とジルベルト・ジル、振付家のマーク・モリス、建築家のダニエル・リベスキンド、
ハーバード大学文学教授のホミ・K・バーバの各氏を迎え、「12ミニッツ・スピードトーク」と題する分野を超えた討論会も行わ
れました。
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2012 - 2013年度 ロレックス アート・イニシアチヴ
• 文学のプロトジェ、イギリス人作家ナオミ・アルダーマンは、この1年間でロンドン、トロント、ニューヨークに滞在し、
マーガレット・アトウッドと文化、書籍、そして書くという行為の本質の変化について話し合うチャンスに恵まれました。
科学とテクノロジーに高い関心を持つ2人は、ゾンビをテーマとする小説『Happy Zombies Sunrise Home』を共同
執筆し、デジタルプラットフォーム、Wattpadで発表しました。
• 舞台芸術のメントー、パトリス・シェローは、指導期間の初期にクラクフを訪問し、プロトジェであるポーランド人監督の
ミハウ・ボルチュフが手掛けたヘンリク・イプセン原作の舞台『ブラン』を鑑賞しました。その後はパリ、ミラノ、エクス=
アン=プロヴァンスで顔を合わせ、ボルチュフはシェローによるリヒャルト・シュトラウスのオペラ『エレクトラ』の準備、
リハーサル、そして上演までを見学するという貴重な経験を得ました。それぞれに異なる演劇の伝統を背景に持ち、異なる
芸術的アプローチを取る両者は、舞台芸術の本質と目的について1年間におよぶ充実した議論を交わしました。
• 音楽のプロトジェ、エジプト人のディナ・エル・ウェディディは、ジルベルト・ジルによる指導が始まるとすぐに、世界的な
ステージに駆り出されました。ジルと共にモントルー、ニューヨーク、リオデジャネイロを訪問しただけでなく、ロンドンの
Back2Blackフェスティバルではジルと同じステージに立ちました。その後、ジルがエル・ウェディディの母国を訪ね、第5
回カイロ・ジャズフェスティバルで共演を果たしました。ジルのアドバイスにより、エル・ウェディディは自らのバンドと自分
自身について、強いアイデンティティを獲得することができました。
• 映画のプロトジェ、イタリア出身のサラ・フガイエは、カンヌ、コペンハーゲン、ニューヨークを巡り、メントーである
ウォルター・マーチと共に過ごしました。フガイエは映画編集に関するレベルの高い効率的な講義を受けながら、実に
多彩な映画編集技術を目の当たりにする機会に恵まれました。米国を訪問した際には、マーチによるドキュメンタリー
映画『Particle Fever』の編集作業を見学しました。
• 舞踏のプロトジェ、アジアの血を引く、ブラジル出身のエドゥアルド・フクシマは、メントーのリン・フアイミン(林懐民)の
招待で、台湾のクラウド・ゲイト舞踊団(雲門舞集)にて1年間を過ごしました。環境の変化、また米の収穫、巡礼への
参加、労働者の動作にヒントを得たダンスムーブメントのスケッチなどの新しい文化体験を通し、フクシマは自らの肉体
について認識を改めることができました。
• 視覚芸術のプロトジェ、コロンビア人のマテオ・ロペスはまず米国を訪問し、メントーのウィリアム・ケントリッジと芸術に
関する議論を開始しました。その後、彼のメントーがパフォーマンスしたアムステルダムで、その後はヨハネスブルグに
あるケントリッジのスタジオに数週間滞在しました。このスタジオで、ロペスはケントリッジの傍らで作品作りをする機会
に恵まれました。ケントリッジはロペスの芸術創作手法に疑問を投げかけ、彼が得意としていた精密製図という分野を
脱し、パフォーマンスアートを含む新たな表現方法を検討するように勧めました。
• 建築のプロトジェ、若手中国人建築家のヤン・チャオは、プログラム参加期間中に8回も日本を訪問し、メントーの
妹島和世の指導を受け、2011年の津波の被害で住居を失った人々の共同集会所となる「みんなの家」の設計に参加
しました。この2人の建築家は意見を交わし、アイデアを提案し合いながら、年齢、経験、文化を超えて仕事に対する
情熱を共有しました。
ロレックス メントー&プロトジェ アート・イニシアチヴについて
ロレックス アート・イニシアチヴは、2002年の発足以来、世界中のアーティストを結びつける素晴らしい芸術コミュニティを
構築してきました。過去のメントーには、トニ・モリソン、サー・ピーター・ホール、ウォーレ・ショインカ、ピンチャス・ズッカーマン、
ジュリー・テイモア、ミラ・ナイール、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、マーティン・スコセッシ、デイヴィッド・ホックニー、
ジョン・バルデッサリの他、各界の錚々たる著名人が肩を並べています。
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