基本戦略① 個々の魅力づくりと 受入れ体制づくり 基本戦略② 基本戦略③ 地域間連携と ネットワーク化 交通環境整備と 快適回遊の実現 基本戦略④ 一元的な情報発信と プロモーション 戦略プロジェクト⑧:情報の受発信の充実化 <趣旨・ねらい> インターネットの発達や、個人型の旅行形態の増加により、近年は旅行先の決定や旅行計 画づくりを行う上で、地域観光の情報が掲載されたホームページの役割が大きくなってい ます。一方で地域観光の情報を発信するホームページは様々な主体のものがあり、どのよ うな場合にどのホームページを参考にすればよいか、必ずしも明確になっているとはいえ ない状況にあります。そのため、利用者の立場に立ち、高梁市の観光情報を一元的にまと めたポータルサイトの立ち上げについて、関係団体と協議を行っていきます。 高梁市に何度も訪れてもらえるような“高梁ファン”を開拓・組織化し、このような人を 対象とした特別な情報を発信できるような体制づくりについても検討していきます。 <具体的アクション> 19)ポータルサイトの立ち上げ ・ 高梁市の旬の観光情報を紹介するとともに、既存のホームページや市内の飲食店や観光施 設のページもリンクされたポータルサイトの立ち上げについて、観光協会等関係団体と協 議を行っていきます。情報発信にあたっては、多様な年代のターゲットを想定し、パンフ レット等の紙媒体はもとより、メールマガジンの配信、携帯(スマホ)サイトやツイッター の活用、また、登録した市民による自由な書き込みができるような、市民参加型のサイト 構築等、様々な媒体の活用の可能性を検討します。 ・ また、市職員全員が Web(フェイスブック、ブログ等)を活用し、全員が広報宣伝パーソン となる仕組みを検討します。 20)高梁ファンクラブの組織化 ・ 個人情報保護に配慮しながら来訪者情報を蓄積し、高梁ファンの開拓・組織化を図ってい きます。ファンに特典を設けるなど、再来訪のきっかけづくりや手法の検討を行っていき ます。なお高梁市にゆかりのある人(市民の縁戚、出身者等)は高梁ファンとなる有望な 層であり、高梁ファンとして登録してもらうように、ダイレクトにはたらきかけることも 考えていきます。 ・ 芸能界や経済界等で活躍する高梁市出身者や高 梁にゆかりのある方に「備中高梁伝えたいし!」 を委嘱し全国に高梁を PR していただきます。 ・ また、「伝えたいし!」や都会に出ている高梁出 身者や高梁自慢をしていただける方に「名刺」 を作成し、配布を依頼します。 ・ そして、その名刺を持参して高梁市の観光施設 (「高梁慕情」を歌う歌手の井上由美子さん/中央) を訪れたた方には、入館料を無料とするなど、制度づくりについて研究・検討します。 - 29 - 基本戦略① 個々の魅力づくりと 受入れ体制づくり 基本戦略② 基本戦略③ 地域間連携と ネットワーク化 交通環境整備と 快適回遊の実現 基本戦略④ 一元的な情報発信と プロモーション 戦略プロジェクト⑨:地域イメージの発信・プロモーションの展開 <趣旨・ねらい> 多くの人に高梁市に訪れてもらえるようにするためには、まずは高梁市の魅力を知っても らい、興味を持ってもらえるようなプロモーションを行う必要があります。 そこで、市内各地域の個性ある魅力・イメージを積極的に発信するとともに、それを束ね るような形での一元的なプロモーションを展開していきます。 <具体的アクション> 21)各地域の個性ある魅力・イメージの積極的な発信 ・ 高梁市内の各地域には、備中松山城や武家屋敷の歴史的町並みが残る高梁地区、ベンガラ によって発展し、国の重要伝統的建造物郡保存地区に選定されている吹屋地区、農村型リ ゾート地の宇治地区など、それぞれ個性的な魅力、イメージがあります。そのため、 「高 梁市」として一括りのイメージをつくるよりも、これまでの取り組み、地域イメージを継 承し、個別の地域の魅力を訴求していくことが効果的となります。 ・ そのため、情報発信・PRにあたっては、各地区の魅力が鮮明になるよう、それぞれの地 区の個性を前面に出していくことを基本とします。 22)市全体のプロモーション展開 ・ 各地域の魅力・イメージの発信とともに、高梁市の認知度を高め、魅力を知ってもらうた めの戦略的なプロモーション活動を展開します。 ・ 具体的には、高梁市全体のプロモーション活動を担う組織を一元化し、JR西日本と連携 したPR活動、TV番組や旅行雑誌等への積極的な観光情報のリリース、たかはしフィル ムコミッションとの連携活動等を実施していきます。 ・ 観光プロモーションビデオ等をの制作し、旅行エージェントや出版社、テレビ局等への売 り込みなどを積極的に行います。 ■市内における先行的取り組み たかはしフィルムコミッションの取り組み たかはしフィルムコミッションで は、ホームページによるロケ地情報の 提供や、映画・CM等、各種ロケーシ ョンの手伝い等の活動を行っている。 また、 「こども映画塾-方谷さんを探そ う-」や「映画『バッテリー』ロケ地 巡りツアーin たかはし」など、映画に 係るイベントも開催している。 - 30 - 基本戦略① 個々の魅力づくりと 受入れ体制づくり 基本戦略② 基本戦略③ 地域間連携と ネットワーク化 交通環境整備と 快適回遊の実現 基本戦略④ 一元的な情報発信と プロモーション 戦略プロジェクト⑩:品質管理の徹底と気品ある地域づくり <趣旨・ねらい> 顧客満足度を高め、リピーターを確保していくためには、定期的な顧客満足度調査を行い、 過去の調査結果との比較から傾向を把握し、必要な改善対応を図っていくことが重要とな ります。また、旅行者から寄せられるクレーム情報には、改善へのヒントが数多く含まれ ています。そのため、定期的なアンケート調査の実施やクレーム情報の一元管理を行い、 観光地として品質管理を徹底していきます。 また、各地域での取り組みをトータル的にマネジメントできるような人材育成や専門家と の連携体制づくりを推進していきます。 <具体的アクション> 23)定期的な顧客満足度調査の実施 ・ 顧客満足度を高め、リピーターを確保していくための必要な対策等を検討するため、平成 21 年に実施したアンケート調査のような定期的な顧客満足度調査を実施し、 観光入込数等 の客観的データと照らし合わせながら、取り組みの効果と必要な改善点を検証します。 (顧客満足度調査での主な把握事項) 属性(年代、性別、居住地)/旅行形態(個人、団体等)/同行者タイプ(家族、友人 等)これまでの来訪経験/観光行動・主な来訪先/予定滞在時間/地域内予定消費額 満足度(来訪前の期待、来訪後の実感を点数で把握) 24)クレーム情報の一元管理・共有化と的確な対応の実施 ・ アンケートやホームページへの書き込み等、積極的にクレーム情報を集め、関係者で共有 するとともに、その改善を図っていきます。また、個人や地域としての心のこもった事後 対応を徹底することで、ご意見をいただいた方を高梁ファンとして取り込んでいけるよう にしていきます。 ・ そのために、観光協会を始め JR、バス、タクシー、観光施設、宿泊施設、地域住民情報と 連携を図りながらクレーム情報の一元管理・共有化と的確な対応を実施します。 25)各種取り組みをマネジメントする人材の育成・登用 ・ 観光まちづくりの取り組みを継続していく上では、客観的な視点で地域の現状を把握し、 マネジメントの基本要素とされる(a)工程管理、(b)品質管理、(c)予算管理、(d)危機管理 の4つを総合的に担う人材が必要になります。そこで、このような役割を担う人材を見出 し、さらに育成し、登用を図っていくことについて、積極的に検討していきます。 ・ また、専門的な知識と多様な経験をもち、客観的な視点で地域を評価しながら、今後の方 向性を示唆することができるような専門家との連携体制づくりについても検討を行いま す。 - 31 -
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