2.時間を間違えないこと!! 食前 食直前 食後 食直前 ※頓服(用)― 食間 眠前 症状に応じて一時的に服用。 ☆特に糖尿病薬では 食前 or 食直前 かで効果が異なるため、注意が必要です。 今回のテーマ: 例えば「ベイスン」という薬があります。この薬は腸の中で糖質と同時に存在することで、糖が くすり・与薬 分解・吸収されるのを防ぐことができるため、食事開始直前(つまり食直前)に服用することが 最近ドラックストアがどんどん増え、昔は病院でしか手に入らなかった薬の一部が、市販薬として ※ 大事なのです。ちなみに この薬は、食事開始 15 分後くらいまでなら この効果が期待できると されているため、 あ!飲ませ忘れた 販売されるようになりました。また、サプリメントの普及などにより、セルフメディケーションが と気づいたら、この時間までなら与薬してください。 ―もし 15 分を過ぎてしまったら・・・・いつもと変わった様子が無いかに注意して 私達にとってとても身近なものになっています。 しかし、くすりは使用方法(飲み方、時間など)を間違えると過剰な作用が起こったり、十分な 効果が得られないことがあります。 更にほとんどのくすりには副作用があり、時には死に至ることもあるのです。 与薬というのは、生死に関わる重要な業務であることを忘れてはいけません。 その薬は飲ませず、食後薬があれば確実に与薬して下さい。 低血糖症状 高血糖症状 手足のふるえ、冷汗、動悸、顔面蒼白 口渇、多飲、多尿(特に夜間)、倦怠感 ※ セルフメディケーションとは?? セルフ メディケーション 薬剤師さんより・・・[食後 30 分後って??] 自 己 + 薬 物 療 法 = 自分で治療・健康管理するという意味。 食後に服用する薬は、食後 30 分(以内)に服用します。この間は胃の中に食物が存 在するため、薬によって胃が荒れてしまうのを防ぐことができます。 食べ物の性質によっては、薬の吸収を高めることもあります。また、薬を飲み忘れな いようにするためにも有効です。しかし、薬には食べ物との相性により、効果が強く 出たり、反対に効果が弱くなったりするものがあるので、注意が必要です。 では、正しく与薬するには? 1. 人を間違えないこと!! ☆自分で名前が言えるご利用者には「お名前を教えて下さい」と聞く。 この時、「○○さんですか?」 『うん、そうだよ』のやりとりは無効です。 ☆自分で名前が言えない(理解できない)方には、 ①近くにいるケアスタッフに「○○さんにお昼の薬を与薬します」と 一緒に薬の袋を見ながら確認 する。 3.確実に服用してもらうこと!! or ②薬の袋を見ながら「○○さん朝食後」更にご利用者の顔を見て「○○さん、朝食後の薬ですよ」と 声に 出して確認 する。 ◆ご利用者の顔と名前が一致しない、少しでも自信が無い時は、必ず他のスタッフと確認して下さい。 ◆与薬したあと、再度袋の名前と顔を見て確認する。 ◆疲れている時、体調がすぐれない時、忙しい時は 普段は間違えないのに ということを間違えてしまいが ちです。スタッフ間で声を掛け合って、注意しましょう。 ▼よく、口の中にパパっと入れて水を飲ませて、そのあと口の中を見ると歯のすき間や口の周りに 散剤が付いているのを見かけますが・・・ ▼ご利用者の手にくすりを出して、ちゃんと口に入れるのを見届けずに、その場を離れてしまうス タッフを見かけますが・・・ ! 口から出してしまうかもしれない 落とすかもしれない んでもらうまでを見届けるのが大切なのです。 −だから確実に口の中に入れ、飲 ☆口の中で散剤まみれにしない工夫 ・薬を飲む前に水を 1 口飲ませ口腔内を湿らせる。 (高齢者の口の中は乾いている!) ・なるべく舌のまん中 にまとまるように入れる(舌のまん中は苦味を感じにくい!) ・スプーンに水を少しすくい、薬を湿らせるようにのせる。 ・オブラートに包む。 ・口の中を見て薬が残っていたら水をすすめて下さい。 ☆錠剤を砕いたり、カプセルをはずして飲むと効果が得られなかったり、苦味を強く感じて しまうため、どうしても飲めない時は看護に相談して下さい。 薬剤師さんより・・・[薬を飲む時は、必ずコップ 1 杯の水で!!] 水が少なすぎると、食道粘膜にくっついてしまうことがあります。 十分な水の量で服用して下さい。口の中で溶けるタイプの薬は大丈夫です。 また、ジュースや牛乳などの お水以外のもので飲むこともやめましょう。 おわりに ひそかに私が思っていること どうなのォ∼? それは、食事に薬を混ぜて与薬するのは ・・・ということです。 皆さんが介助される側になったとき、薬の味がするご飯を美味しく食べることが できますか? 楽しみにしていたデザートに、何の断りもなく薬をパーッと かけられちゃったら・・・ 薬の中には中途半端な甘さの物と混ぜると、余計に苦味が強くなったりするものも あります。 話せないから文句も言えないだろう 飲ませなきゃいけないんでしょ? どうせ味なんて分からないでしょ だったら手段を選らばず与薬して いいのでしょうか? 自分だったら? だって 自分の大事な人だったら?
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