沿革 年月日 制定 2009.04.17 改1 2010.01.13 改2 2010.09.30 改3 改4 2013.02.22 改5 2013.05.21 2012.09.7 三菱ふそう 三菱ふそう IMDS 入力マニュアル 入力マニュアル -0- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 本書について...................................................... - 2 ダイムラー社における IMDS データのチェック......................... - 3 自動 MDS チェックの目的 ........................................... - 3 ダイムラー拒否コード.............................................. - 3 三菱ふそうへの MDS の送信 ......................................... - 3 三菱ふそう ID ..................................................... - 4 MDS 送信先情報 ................................................... - 5 自動チェックルーチン 自動チェックルーチンに チェックルーチンに関する注意 する注意 .................................. .................................. - 6 三菱ふそう部品番号(拒否コード A001) ............................. - 6 ダイムラー・サプライヤーコード(拒否コード A002) ................. - 6 補足コードおよび様々な色のコンポーネント.......................... - 6 コンポーネント上で使用する材料のバリエーション.................... - 6 ワイルドカードの使用(拒否コード A007)........................... - 6 質量公差(拒否コード A008) ....................................... - 7 削除された物質(拒否コード A009) ................................. - 7 構造エラー(拒否コード A010) ..................................... - 8 禁止物質に 禁止物質に関する注意 する注意 .............................................. .............................................. - 8 ELV 指令の ANNEX II に従ったチェック(拒否コード ELV001/3/4) ....... - 8 アプリケーションコード(ELV002) ................................. - 8 最高濃度.......................................................... - 8 ES-W56901 に従ったチェック ........................................ - 9 材料および 材料および物質 および物質の 物質の申告にあたっての 申告にあたっての注意 にあたっての注意.............................. 注意 .............................. - 10 材料名称(拒否コード G001) ...................................... - 10 材料分類(拒否コード G002) ...................................... - 11 公的材料規格(G003) ............................................ - 11 商品名(G004) .................................................. - 12 OEM 材料規格(拒否コード G005) .................................. - 12 材料メーカー(拒否コード G006) .................................. - 12 物質リストのチェック(拒否コード G008) .......................... - 12 元素分析形式による材料報告(拒否コード G009) .................... - 12 溶剤(拒否コード G010) .......................................... - 12 アウトプットまたは生産プロセス材の詳細(拒否コード G011) ........ - 13 ディスクレーマー(拒否)(拒否コード G014) ...................... - 13 Flat Bill of Material(拒否コード G015)......................... - 14 その他のエラー(拒否コード G016) ................................ - 15 不要な材料レベル(拒否コード G017) .............................. - 15 IMDS プロトタイプ(拒否コード G018) ............................. - 15 合成樹脂およびエラストマーの材料記号(拒否コード P001) .......... - 15 熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーおよび熱可塑性エラストマー. - 15 フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーお よび熱可塑性エラストマー......................................... - 16 着色された熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーおよび熱可塑性エラス トマー........................................................... - 16 材料番号および材料規格(拒否コード M001 および M002) ............ - 16 - -1- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 プロセス材および資材............................................. コンポーネントおよびセミコンポーネントの名称..................... IMDS コミッティが公開する材料 .................................... 材料申告内容の完全性............................................. 材料の一括申告................................................... 1 グラム以下の質量を有する材料 ................................... 三菱ふそうからの支給品........................................... キャリオーバ部品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ その他 その他の情報 ..................................................... ..................................................... 初めて IMDS をご利用される方へのご案内 ........................... IMDS に関する一般的なご質問 ...................................... 三菱ふそうに関するご質問......................................... IMDS に関する情報 ................................................ - 17 17 17 17 18 18 18 19 19 19 19 19 20 - 本書について 本書について ・本書はダイムラー社の“Supplier Information on MDS Checking in IMDS“を元 に、三菱ふそうの取引先様向けに作成された IMDS(*)の入力マニュアルです。 ・本文中、参考例として、いくつかの IMDS 入力画面を掲載していますが、これらは ダイムラー社の原文のまま、ドイツ語表示となっています。恐縮ですが、ご了承 下さい。 (*)International Material Data System -2- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 ダイムラー社 ダイムラー社における IMDS データの データのチェック 三菱ふそうはダイムラー・トラック部門の一員として、ダイムラー社の方式に則り IMDS(International Material Data System)による材料データ収集を行います。取引先 様には、IMDS による MDS(Material Data Sheet)の入力をお願い致します。入力頂い た MDS は、ダイムラー社の方式に従いチェックが行われます。 これにより、複雑なモジュールおよび車両全体における MDS 評価、そして法的要求 に従った付随証明文書の作成が遂行されることになります。 現状では IMDS 入力ガイドラインが IMDS レコメンデーション(推奨事項)の中で 様々に解釈されています。さらに IMDS レコメンデーションを読んでいない、理解し ていない、または実行されていないという現状が生じています。このため、内部 ツールおよびプロセスの基礎となるデータの品質を高レベルで維持するためには、 三菱ふそうへ送信される MDS をチェックすることが必要となります。 多数の MDS が送信されることから、常時繰り返される手順を自動化することが必要 かつ重要です。自動チェックシステムによる品質の低下をできる限り回避するため、 ダイムラーでは人による評価と自動チェックルーチンとを併用しています。これに より、コンポーネントおよび材料、化学物質の複雑な組み合わせを考慮し、標準外 の材料も承認することが可能となります。 本マニュアルでは、MDS を送信する皆様にダイムラーでの MDS チェックに関する詳 細をお知らせしています。 自動 MDS チェックの チェックの目的 ダイムラーによる MDS のチェック MDS 上の材料の評価方法をダイムラーの全工場で一貫化 ダイムラーにおける MDS チェックの中で個々の材料特性のチェックにとる時間 を拡大 MDS チェックに関する複雑な質問へのサプライヤー向けサポートを向上 ダイムラー拒否 ダイムラー拒否コード 拒否コード MDS が拒否された場合、該当材料および単数もしくは複数の拒否/警告コードが記載 されたリストが送付されます。材料名には MDS 上の英語表記内容の最初の 20 文字 のみが使用されます。 拒否/警告コードのリストは IMDS の公式ページでご覧いただけます(「その他の情 報」の章も参照して下さい)。三菱ふそうへ MDS を再送信する前に、必ずここで指 摘された材料に関する入力内容を修正して下さい。ここに記載されているすべての コードが拒否を意味するのではなく、警告を目的としているものもあるということ にご注意下さい。 三菱ふそう 三菱ふそうへ ふそうへの MDS の送信 弊社から MDS 入力の要請を受けた後、できるだけ早い時期に MDS を送信して下さい。 MDS のチェックのためのプロセスが長引くことが考えられますので、送信の際には 充分に時間を見積もって下さい。 -3- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 MDS は弊社が指定する組織ユニット(ID:89408)に送信して下さい。 不明な点等がありましたら、三菱ふそうの担当者までお問い合わせ下さい。 三菱ふそうコンポーネントの MDS を公開しないで下さい。 三菱ふそうの部品番号ごとにひとつの MDS-ID を使用して下さい。同じ部品番号に対 して MDS を再度送信する場合には、同じ MDS-ID の「新バージョン」を作成して下 さい。MDS-ID の新規作成はお避け下さい。 コンポーネントの質量が合意された質量公差外となった場合やコンポーネント内の ひとつまたは複数の材料が変更となった場合、新規バージョンの MDS を再作成する 必要があります(6 価クロムフリー表面処理へのコンポーネント変更は材料変更と見 なされます)。 弊社へ送信されたデータシートはすべて転送許可扱いとなります。 三菱ふそう 三菱ふそう ID MDS は以下の ID へのみ送信して下さい。 ID:89408 -4- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 MDS 送信先情報 以下の欄に完全に記入してから、MDS を三菱ふそうへ送信して下さい。 弊社から送付されたリストに記載され た三菱ふそうの部品番号 記入不要 弊社から送付されたリストに記載され た三菱ふそうの部品名称 図面に記入された図面番号 記入不要 EO の場合は EO-No.を記入 記入不要 記入不要 記入不要 貴社の「グローバスコード」を記入。 (従来の「取引先コード」ではありませ ん) はい を選択 入力必須項目(誤記の場合は拒否) 任意入力項目(拒否の対象外) -5- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 自動チェックルーチン チェックルーチンに する注意 自動 チェックルーチンに関する 注意 三菱ふそう ) 三菱ふそう部品番号 ふそう部品番号( 部品番号(拒否コード 拒否コード A001) サプライヤー社内の部品番号ではなく、三菱ふそうが指示した部品番号のみを入力 して下さい。部品番号が正確に入力されていないと、三菱ふそう社内での照合確認 が行えない他、ダイムラーのチェックシステム上でパーツリスト上の部品番号の認 識が行えない場合があります。これがエラーメッセージまたは自動的拒否の原因と なる場合があります。 ダイムラー・ ) ダイムラー・サプライヤーコード( サプライヤーコード(拒否コード 拒否コード A002) サプライヤー コードとしては、ダイムラーの「グローバス コード」を入力して下さ い。(従来の「取引先コード」ではありません。) 「グローバス コード」は 8 桁の数字で構成されています。ここでは空白文字や特殊 文字は使用できません。 補足コード 補足コードおよび コードおよび様 および様々な色のコンポーネント 補足コード用として特に情報が提供されていない場合には、Supplementary code(補 足コード)1 および 2 の欄に何らかの情報(„0“や„X“)を追加入力しないで下さい。 三菱ふそうへ様々な色のコンポーネントを納入している場合、全色のうちから一色 を選び一件の MDS を送信するだけで充分です。ただしこれは、何らかの色の部品に 限って禁止物質または要申告物質が使用されていたり、材料質量が指定中の質量公 差を上回っていたりする場合には適用されません。 コンポーネント上 コンポーネント上で使用する 使用する材料 する材料の 材料のバリエーション 納入されるコンポーネントの中で様々なメーカーの材料を使用している場合、全 メーカーの材料の中からひとつを選んで一件のデータを入力して下さい。不明な点 等がありましたら、三菱ふそうの担当者にお問い合わせ下さい。 ワイルドカードの ワイルドカードの使用( 使用(拒否コード 拒否コード A007) A007) ワイルドカードは未定義の化学物質に対するプレースホルダーです。IMDS 上では 様々なフィールド(CAS No.など)に「system」という言葉が使用されています。 それぞれの均質材料の中に 10%以下の割合で含有されている物質はワイルドカード として“隠す”ことが可能です。ただし、禁止物質または要申告物質はここで“隠 す”ことはできません。 機密扱いとなっている物質もワイルドカードの対象となります。ワイルドカードの 使用された物質に関しては、三菱ふそう側で承認された人物のみに閲覧が許可され ます。 -6- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 ただし、機密扱いとなっている物質が要申告物質または禁止物質である場合、IMDS 上ではサプライヤーおよび三菱ふそう両者の全ユーザーに開示されます。 !それぞれのサプライヤーはワイルドカードを含む材料が最新の法的規制に準じてい るかを定期的にチェックする必要があります。 質量公差( ) 質量公差(拒否コード 拒否コード A008) 質量公差(限界値はレコメンデーション参照)はチェックツールにより監視され、 相違が判明した場合には拒否されます。 ただし指定公差に従えない正当な理由がある場合には、それぞれのケースに応じて 弊社に交渉し、場合によっては承認を受けることも可能です。 削除された ) 削除された物質 された物質( 物質(拒否コード 拒否コード A009) 削除された材料および物質はダイムラーのチェックシステムで検知され、チェック 担当者に提示されます。ただし、削除された材料および物質としてここで表示され る物質のすべての MDS が拒否されるわけではありません。多くの MDS は以前にシス テム上に存在した物質で作成されており、その後も有効とされています。ただし、 何らかの物質が上位概念や物質群を表し、要申告物質でないことが特に明示されて いないと、この物質は拒否されます。 例: Amount of pigment (顔料成分) (詳細定義なし) Preservative(保存料) Cannot currently be answered (現在は対応不可能) Query/Hg/Cr6/Cd/Pb (問い合わせ/Hg/Cr6/Cd/Pb) Other admixtures(その他の混入物) Dye(着色料) -7- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 その他の物質にも影響をおよぼしますので、ご使用になる材料とその記入内容に注 意して下さい。 構造エラー ) 構造エラー( エラー(拒否コード 拒否コード A010) Recommendation 001 に記載中の構造エラーは拒否されます。 悪い例: 禁止物質に する注意 禁止物質に関する 注意 ELV 指令の ) 指令の ANNEX II に従ったチェック ったチェック( チェック(拒否コード 拒否コード ELV001/3/4) その他の法的要求への適合性チェックとは関係なく、ELV 指令の中で禁止されている 含有物質はすべてチェックされます。 使用中の物質に間違ったアプリケーションコードを割り当てると、この物質は拒否 されます。 アプリケーションコード( ) アプリケーションコード(ELV002) アプリケーションコードは材料に割り当てられますが、コンポーネントに割り当て られることも頻繁にあります。主要材料のアプリケーションコードに関しては以下 の入力限界値に注意して下さい。 最高濃度 鉛、水銀が質量の 0.1 % 以下、カドミウムが質量の 0.01 % 以下となる場合のアプリ ケーションコードは、常に以下の通りです。 旧コード: “Impurity (not intentionally added)” 新コード: “Concentration within acceptable GADSL limits” これら両方のアプリケーションコードが承認されます。 鉄鋼 質量の 0.1 < x ≤ 0.35%の鉛を含む加工用鉄鋼: “Alloying element in steel for machining purposes or galvanised steel” -8- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 アルミニウム 質量の 0.1 < x ≤ 1.5%の鉛を含む加工用アルミニウム: (2008 年 7 月 1 日以降 質量中鉛 0.1 < x ≤ 0.4%) „Alloying element in aluminium for machining purposes” 銅 質量の 0.1 < x ≤ 4%の鉛を含む銅材料 „Alloying element in copper“ はんだ材料 はんだ材料 上記の限界値を超える鉛量を含有するはんだ材料: “Solder in electronic circuit boards and other electric applications” ガラスまたは ガラスまたはセラミック またはセラミック材料内 セラミック材料内の 材料内の鉛および鉛合成品 および鉛合成品 “Electrical components which contain lead in a glass or ceramic matrix compound except glass in bulbs and glaze of spark plugs” 何らかのコンポーネントにアプリケーションコードが割り当てられると、必ずそれ ぞれのコードがチェックされます。 ES-W56901 に従ったチェック ったチェック 材料中に ES-W56901 に記載された物質が含まれている場合、それぞれの含有量制限 が維持されているかがチェックされます。許容限界値を超えた場合、MDS は拒否され ます。 -9- バージョン 5.0, 2013 年 5 月 材料および物質の申告にあたっての注意 材料名称 ) 材料名称( 名称(拒否コード 拒否コード G001) 材料名称はひとつの材料に割り当てる必要があります。ダイムラーAG へは多数の データセットが送信されることから、この点は厳重に注意して下さい。 必須 任意 任意 任意 樹脂は入力、その他は任意 必須 金属は入力、樹脂は不要 任意 任意 特に材料名の記入欄には英語で記入して下さい(ローマ字日本語は不可)。金属加 工分野などの標準材料が使用されている場合、それぞれの規格で定められた名称を 使用して下さい。補足名称は商品名の欄に記入することが可能です。 悪い例:不適切な材料名 - 10 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 以下では材料の認識や割り当てが困難または不可能な材料名の例をあげています。 悪い例: Mix Carrier fabric5 FLEECE 5779 Rhenus Norplex ELV 2 VAL013V, Fr-4 Outer layer PD2204 TS 3528 SGW Surface (Shield) Q Plastic Coating Alloy 151 FXD6A E110 2LL9120000 規格外の材料名の場合には、その材料を明確に表す名称を記入して下さい。つまり ある接着剤の材料名には“adhesive“、“bonding agent“や“glue“などの用語が使用される ことが必要です。同様に塗料には”lacquer”や“paint“もしくはこれに類似した明確な用 語を使用して下さい。固有名称は後ろに追加するか、「商品名」の欄に記入して下 さい。 これを怠ると、即時の認識が不可能となります。 材料分類( ) 材料分類(拒否コード 拒否コード G002) 材料分類は、使用目的ではなく材料の種類に従って選択して下さい。このため、例 えば電気亜鉛メッキは保存用として使用されますが、この材料は「亜鉛合金」とし て分類されます。 熱可塑性樹脂の場合には、「フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂」か「フ ィラー(充填材)を含有しない熱可塑性樹脂」のいずれかに分類して下さい。複合 材には通常複数の材料が含まれ、これらの個々の均質材料を記入することが必要と なることから、「高分子複合材に含まれる合成樹脂」という分類はお避け下さい。 同様に「熱可塑性樹脂」という分類もお避け下さい。 公的材料規格 ) 公的材料規格( 料規格(G003) 材料の化学物質について定める、国際的に有効な最新の材料規格を使用して下さい。 物理的材料特性に関する規格は、材料の化学情報データベースとなる IMDS の中では 関係ありません。 フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂、フィラー(充填材)を含有しない熱 可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーおよび熱可塑性エラストマーに関する材 料規格はここでは要求されません。 - 11 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 商品名( ) 商品名(G004) 商品名は材料名の欄ではなく、「商品名(trade names)」の欄に記入して下さい。 商品名の記入は三菱ふそうが要求するものではありません。このため、これは材料 の拒否につながるものではありません。 OEM 材料規格 ) 材料規格( 規格(拒否コード G005) 現在、記入は不要です。 材料メーカー ) 材料メーカー( メーカー(拒否コ 拒否コード G006) 現在、記入は不要です。 物質リスト ) 物質リストの リストのチェック( チェック(拒否コード 拒否コード G008) 材料に含まれる物質のリストは材料専門の担当者がチェックします。チェック結果 は材料データベースへ送られ、同じ材料が再報告された場合に自動的に認識されま す。報告内容が該当材料内の物質に関する既存データに一致しない場合、この材料 は拒否されます。 元素分析形式による 元素分析形式による材料報告 拒否コード G009) ) による材料報告( 材料報告(拒否コード 材料およびその物質は、コンポーネントの中で認識できるように入力して下さい。 このため金属以外の材料では、元素分析を物質リストとして入力することはできま せん。 悪い例: 元素レベルでの物質の記入(元素分析)は容認されません。 溶剤( ) 溶剤(拒否コード 拒否コード G010) 溶剤は様々な材料の製造に重要な役割を果たします。通常、完成した車両内では溶 剤は微量に残っている程度であるか、または全く確認されません。このため、溶剤 を大量に使用する材料は拒否されます。 悪い例: - 12 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 アウトプットまたは ) アウトプットまたは生産 または生産プロセス 生産プロセス材 プロセス材の詳細( 詳細(拒否コード 拒否コード G011) 材料の物質として報告される内容は実際のコンポーネント内の材料状況と同等であ ることが必要です。このため、アウトプット品を材料製造用として入力することは 容認されません。 悪い例: epsilon-Caprolactam はポリアミドのベースとなりますが、コンポーネント内 のポリアミドには* epsilon-Caprolactam は含まれません *微量 微量の 微量の Epsilon-Caprolactam は合成樹脂の特性を決定します。このためこの量であれ ば承認されます。 ディスクレーマー ) ディスクレーマー( マー(拒否) 拒否)(拒否コード 拒否コード G014) MDS としてのディスクレーマー(拒否)の記入は容認されないことから、拒否につ ながります。備考欄は材料に関係する追加情報のみに使用できます。 悪い例: - 13 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 Flat Bill of Material( (拒否コード ) 拒否コード G015) フラット構造は、「存在しない構造や材料分類」と同意語ではありません。コン ポーネントはフラット構造で表すことが可能です。この際には、すべてのコンポー ネントをそれぞれの材料とともに報告することが必要です。この場合、これらの下 位部品の上位コンポーネントへの属性を示す必要はありません。ただし、それぞれ のコンポーネント(ネジやホルダー等)への材料の属性はわかるようにしておく必 要があります。 フラット構造 承認されます 構造なし 承認されません - 14 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 その他 ) その他のエラー( エラー(拒否コード 拒否コード G016) 拒否コードリストに表示されていないエラーが発生した場合、拒否コード G016 が出 されます。さらに発生中の問題の詳細が指摘されます(個別記述)。 不要な ) 不要な材料レベル 材料レベル( レベル(拒否コード 拒否コード G017) 自動評価には常に最上位の材料レベルが考慮されることから、データ計算時にエ ラー発生の原因となる不要な材料レベルは承認されません。この場合、セミコン ポーネントレベルまたはコンポーネントレベルを使用して下さい。 悪い例: 良い例: IMDS プロトタイプ( ) プロトタイプ(拒否コード 拒否コード G018) 弊社は IMDS プロトタイプをサプライヤーに要求していません。このためコンポーネ ントをプロトタイプ材料とともに、または開発 PPAP 用 MDS として入力しないで下 さい。 合成樹脂および ) 合成樹脂およびエラストマー およびエラストマーの エラストマーの材料記号( 材料記号(拒否コード 拒否コード P001) フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂、フィラー(充填材)を含有しない熱 可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーおよび熱可塑性エラストマーに関する材 料記号は、該当する材料分類の材料規格に従って「材料記号(Symbol)」の欄に入 力して下さい。 材料規格: フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂、フィラー(充填材)を含有しない熱 可塑性樹脂、熱硬化性樹脂: ISO 1043 (パート 1 ~ 4) エラストマー: ISO 1629 熱可塑性エラストマー: ISO 18064 熱可塑性樹脂、 熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、 熱硬化性樹脂、エラストマーおよび エラストマーおよび熱可塑性 および熱可塑性エラストマー 熱可塑性エラストマー 合成樹脂およびエラストマーは IMDS 内のスクロールダウンメニューで入力できます。 - 15 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 フィラー( フィラー(充填材) 充填材)を含有する 含有する熱可塑性樹脂 する熱可塑性樹脂、 熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、 熱硬化性樹脂、エラストマー および熱可塑性 および熱可塑性エラストマー 熱可塑性エラストマー 石灰、硫酸バリウム、二酸化チタン等(ISO 1043-2 のリスト参照)が 5 %以上含有さ れることを申告する際には、弊社ではフィラー(充填材)とみなされます。この場 合、該当する材料はフィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂として分類し、相 応の記号を入力することが必要です。着色用顔料として微量に使用されるカーボン ブラックや二酸化チタン等の物質についても、濃度が 5%を超える場合にはフィラー (充填材)とみなされます。 着色された 着色された熱可塑性樹脂 された熱可塑性樹脂、 熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、 熱硬化性樹脂、エラストマーおよび エラストマーおよび熱可塑性 および熱可塑性エラ 熱可塑性エラ ストマー 着色された合成樹脂およびエラストマーは顔料を含有する材料として入力するか、 Rec. 010 の指示に従って複数の材料を下位に持つ上位材料として入力することが必 要です。この場合、上位材料レベルの入力内容のみがチェックされます。これによ り、例えば材料全体としてワイルドカード用の限界値が維持されている場合には、 マスターバッチ内の顔料含有量が従来適用されている限界値(10%)を明らかに上 回ることになります。 良い例:材料がベース材料およびマス ターバッチで構成されている 悪い例 材料番号および 材料番号および材料規格 拒否コード M001 および M002) ) および材料規格( 材料規格(拒否コード すべての金属に対して、材料番号を「名称」欄に入力して下さい。材料番号には、 その材料番号の出所となる材料規格も含まれます。この金属の化学組成を規定した 材料規格も必ず「公的材料規格」欄に入力して下さい。 ここでは、物理的特性や試験方法等を定める規格は関係ありません。入力した材料 番号と材料規格にもとづき物質がチェックされます。国際的に有効な最新の材料番 号および材料規格を使用して下さい。 IMDS コミッティが提供する材料は通常承認されますので、これらの材料を優先的に 使用して下さい。これらの材料は、IMDS Org-ID 313、423、18986 に記載されていま す。その他の検索用語に関しては、IMDS 内の FAQ にあるファイルをご覧下さい。 標準外の材料の場合には、備考欄に相応の内容(特殊グレード等)を記載して下さ い。これにより材料番号および材料規格を入力しなくても材料の承認を受けること ができるようになります。 - 16 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 プロセス材 プロセス材および資材 および資材 コンポーネントを短期的に保護する目的で、または運搬時に使用されるワックスや 保護フィルム等の最終的には車両内に残らない材料およびコンポーネント、または 最終的にコンポーネント上に残らない生産プロセス材等は車両構成要素としてみな されないことから、申告の必要はありません。 コンポーネントおよび コンポーネントおよびセミコンポーネント およびセミコンポーネントの セミコンポーネントの名称 サプライヤーの皆様には、明確なコンポーネント名の使用が望まれます。可能な限 り図面上で使用しているコンポーネント名を使用して下さい。 アプリケーションコードのつけられた要申告物質では、明確なコンポーネント名が 記載されていないと正当性チェックが不可能となります。これはコンポーネントの 拒否につながります。 悪い例: 不適切なコンポーネント名 IMDS コミッティが コミッティが公開する 公開する材料 する材料 IMDS コミッティが公開する材料を優先的に使用して下さい。 IMDS コミッティが公開する材料は、ELV 指令やその他の物質使用禁止に反していな い限り通常承認されます(認められない材料は IMDS コミッティに申告し、記載内容 を修正する必要があります)。 IMDS コミッティが公開する材料は Org- ID 313(鉄鋼リスト)、423(IMDSCommittee)、18986(IMDS-Committee / ILI)でご覧いただけます。ここで公開中の 材料を使用すると、質量公差やワイルドカードの割合が入力ガイドラインで指定さ れた値を上回ることがあります。この MDS をコピーし、新たに名前を付けてコン ポーネント内で適用する場合には、IMDS レコメンデーションに留意して下さい。 [IMDS コミッティが コミッティが公開する 公開する材料 する材料の 材料の見つけ方 つけ方] 材料の検索画面において、「他社データシート」欄で「公開データシート」のチェックボックス を on にすることで検索できます。また、「名称」欄にキーワードとして材料名の一部(iron、 alumi など)を入力することで、さらに対象を絞り込むことができます。 材料申告内容の 材料申告内容の完全性 すべての材料を申告して下さい。 サプライヤーの皆様には、使用中の材料すべてを完全に入力することをお願い致し ます。MDS 上での申告内容が不完全であることが後日判明した場合は、すでに承認 済の MDS に関しても修正を行い、不足情報を補足するようお願い致します。 - 17 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 材料の 材料の一括申告 異なる材料を一括しないで下さい。 例: 電解処理表面は、ベース材料および有機表面処理とともにひとつの材料として まとめることはできません。 悪い例: 良い例: 1 グラム以下 グラム以下の 以下の質量を 質量を有する材料 する材料 多くの材料は微量の質量を有しています(数ミリグラムという材料も頻繁にありま す)。これらの材料はワイルドカードおよび公差のチェック対象とはなりません。 その他のチェック基準については全てチェックされ、満たされていない場合には、 引き続き拒否につながります。 三菱ふそうからの 三菱ふそうからの支給品 ふそうからの支給品 1. .三菱ふそうから 三菱ふそうからの ふそうからの支給品 支給品に熱加工、 熱加工、または機械加工等 または機械加工等を 機械加工等を施した後、再度三 菱ふそうに納品 ふそうに納品する 納品する場合 する場合 部品名称の下にコミッティが公開している材料(S_Fe_150)を選択して追加し、加 工後の部品重量を入力して下さい。 (2.のように部品番号の前にDは付けないで下さい。) 2. .MDS( (親部品) 親部品)の中に、子部品と 子部品として三菱 して三菱ふそうからの 三菱ふそうからの支 ふそうからの支給品を 給品を含む 場合 下の例のように最初に子部品の名称として“D+ 支給部品番号”の名称でコンポーネ ントを作成し、その下の階層に更にコンポーネントとしてダミーデータ“dum001” を追加して下さい。1 つの MDS の中に複数の異なる支給品がある場合は、それぞれ - 18 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 に“D+ 支給部品番号”を設定して下さい。(追加するダミー番号“dum001”は特 に変更する必要はありません) DMC36443Ⅹ コンポーネント名称 支給部品番号 Dを付ける 追加するダミーデータは“dum001”の名称で「コンポーネント」として公開されて います。重量は 0.001mg(1μg:実質ゼロ)で支給部品の重量分だけ軽くなります が、MDS(親部品)に支給部品の実測重量分は加算しないで下さい。 キャリオーバ部品 キャリオーバ部品 キャリオーバ部品は最新の情報にアップデートして下さい。入力データに変更の無 い場合は再入力は不要です。 その他 その 他の情報 初めて IMDS をご利用 をご利用される 利用される方 される方へのご案内 へのご案内 予備知識なしに IMDS を操作することは困難です。初めて IMDS をご利用される方は、 まず、IMDS 公式ホームページの「はじめてご利用頂く方へ」をご一読いただき、 必要なアクション(企業登録や基本操作の確認及び IMDS ユーザーマニュアルの確認 等)をお取り下さい。 https://www.mdsystem.com/ (IMDS ホームページ(トップページ)) https://www.mdsystem.com/magnoliaPublic/ja/public/New2IMDS.html IMDS に関する一般的 する一般的なご 一般的なご質問 なご質問 IMDS に関する一般的なお問い合わせは、下記にご連絡下さい。 IMDS サービスセンター E-mail: jpimds-helpdesk@hp.com TEL:03-4530-9270 IMDS アドバンスド・ソリューションズ・サービスセンター E-mail: jpimds-solutions@hp.com TEL:03-4530-9277 三菱ふそう 三菱ふそうに ふそうに関するご質問 するご質問 三菱ふそうに関するお問い合わせは、下記にご連絡下さい。 三菱ふそう IMDS 事務局 E-mail:mftbc_imds@daimler.com (極力 E メールでお願い致します。) TEL:044-331-4810 - 19 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月 ご連絡の際、必ず該当する MDS の MDS-ID とご自身の連絡先情報を記載して下さい。 ダイムラー拒否コードのリストは IMDS の公式ページの「FAQ」でご覧いただけます。 ここで質問カテゴリ「OEM Specific Info(OEM 特殊情報)」を選び、「Go」をクリッ クして下さい。この際、常時最新バージョンを使用するようにして下さい。さらに IMDS の公式ウェブサイトにある FAQ やその他の項目の情報も活用して下さい。 IMDS に関する情報 する情報 システムへの登録を行うと、IMDS レコメンデーションが「Recommendations」の項 目の左側でご覧いただけるようになります。常時最新バージョンを入手するように 注意して下さい。 同じくシステムへの登録後、クエスチョンマーク(ヘルプ)の下の最上バー内でヒ ューレット・パッカード トレーニング資料が入手できるようになります。ハンドブ ック上での使用言語はご使用中のブラウザの言語設定に応じます。 システムの取扱や材料をテーマとした IMDS トレーニングを是非ご利用下さい。 三菱ふそう IMDS 事務局 - 20 - バージョン 5.0, 2013 年 5 月
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