Principles of Teaching Young Learners

Principles of Teaching Young Learners
Summary of Abstracts
(年少学習者の指導原理|コース概要)
Essential session:(必修セッション)
How Children Learn(子どもはどんなふうに学ぶのか)
Classroom Management(クラスルーム・マネジメント)
実用的な体験型セッションです。まずは、実際に子ども向けのレッスンを参加者の方々に体験して
いただき、その上でこのレッスンプランの根底にある子どもの学習方法についての理論や方法論
について話し合います。
このセッションでは、クラスルーム・マネジメントについてさまざまな面から検証し、グループ
分けや教室のレイアウト、レッスンで使う言葉などが、学習と指導の両過程においてどのように
役立っているかを考察します。
CLIL- Planning Cross-Curricular Teaching around a Theme
Optional sessions:(選択セッション) Assessing Young Learners(子どもの学習評価について)
(CLIL:内容言語統合型学習
−あるテーマを中心とした教科間連携授業のプランニング)
学習評価は学びの過程の中でも重要な部分です。なぜなら、それは学習者がそれまでにどれぐら
い学習内容を身につけたか、
またこれから何を学習する必要があるかを明らかにするものだから
です。このセッションでは、指導と評価を1つの流れととらえ、子どもたちのスキルや知識の評価は
もとより、教室での学習方法を反映するようなさまざまな評価方法とは何かを探ります。また、教
室で評価を行う構造化されたアクティビティや、ポートフォリオのような継続的に行う評価方法の
利点についても考えます。
このセッションでは、まずCLIL(内容言語統合型学習)
とその主な特徴を紹介し、その1つである
“テーマを中心としたアプローチ”
について詳しく説明していきます。参加者の方々には、CLILの
アクティティビティを数多く体験し、1つのテーマをもとにCLILのコースをプランニングする際に
何が必要となるか考えていただきます。このセッションは、ストーリー中心のCLILコースと一緒に
受講することも可能ですし、単独で受講することもできます。
CLIL: Planning Cross-Curricular Teaching around a Story
(CLIL:内容言語統合型学習
Brain-Based Learning(学習における脳の働き)
このセッションでは、脳がどのように学習するかについての最近の研究結果をもとに、学習を
促進させるような環境やアクティビティについて検証します。学習過程において、環境はきわめ
て重要な役割を果たします。まずどのようにすれば自分のクラスを学習しやすい雰囲気にでき
るか再点検し、さらに、リラックスしながらも緊張感を持って行えるアクティビティ、学習する脳
を動かし刺激する方法、記憶力を向上させる方法、自己評価を高めることの意義などについて
も考察していきます。
Classroom Dynamics(教室における集団力学)
このセッションでは教室における集団力学をさまざまな角度から検証するとともに、クラスの
雰囲気やいつものレッスン手順が、子どもたちの学習成果や行動にどのような影響を与えてい
るのかを考えます。参加者の方々には、ご自身のクラスをうまくまとめるために、また教室に良
い意味での活力を生み出すために役に立つヒントやテクニック、ルールをきっと見つけていた
だけることでしょう。
−あるストーリーを中心とした教科間連携授業のプランニング)
このセッションでは、まず CLIL(内容言語統合型学習)とその主な特徴を紹介し、その 1 つで
ある“ストーリーを中心としたアプローチ”について詳しく説明していきます。次に、英語教育
にこのようなアプローチを導入することについて実際にどんな意味があるのかを考察します。ま
た、参加者の方々には、あるストーリーをもとに CLIL のコースをプランニングする際に何が必
要となるか考えていただきます。このセッションは、テーマ中心の CLIL コースと一緒に受講す
ることも可能ですし、単独で受講することもできます。
Drama(演劇)
このセッションでは、演劇を使った子どもの英語指導について、平易なものから難易度の高い
ものまで幅広いアクティビティを通して、さまざまな面から考察していきます。また、なぜ演劇
があらゆるタイプの子どもの学習者に有益であるか検証を行い、さらにいろいろなタイプのア
クティビティを試してその実用性を考えます。
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(年少学習者の指導原理|コース概要)
Grammar(文法)
Speaking 1: Encouraging Speaking
このセッションでは、抽象的な概念の分析やメタ言語を使った言語説明、より高度な考察をす
ることが難しい年齢層における文法の役割に注目します。そして、学習者が興味を持って言語
のパターンに気づくことができるような文法の導入方法や練習の仕方を紹介するとともに分析
していきます。さらに、一連のコース教材に掲載されている文法問題を評価し、それらをより
独創的に発展させるためにはどうしたらよいか考えていきます。
(スピーキング 1:発話を促す)
Phonics Fun(フォニックスを楽しく)
Speaking 2: Speaking Activities
(スピーキング 2:スピーキング・アクティビティ)
フォニックスといえば、今や子どもたちのリーディングや単語の解読の指導には欠かせない存
在として広く認められています。フォニックスをレッスンに取り入れる方法はたくさんあります。
このセッションでは、フォニックスのさまざまな導入方法やシンプルで楽しいアクティビティを
紹介します。
Reading(リーディング)
このセッションでは、子どもたちにどのようなリーディングスキルを身につけさせるべきかを考え
ます。いろいろなタイプの文章やアクティビティについて分析し、
この年齢の学習者にふさわしい
ものとは何かを考えていきます。続いて、
リーディング用の文章の内容についても検討し、
どのよ
うにすれば子どもたちがより楽しく学べるかを考えていきます。
Projects(プロジェクト)
プロジェクト・ワークとは、学習者が自分で生み出したアイデアや素材を用いて自主的な学習を
促進する指導方法です。この指導法は、自分たちにとってどんな学習方法が最良なのかを生徒
自らが考える機会を与えたり、自分の仕事に責任を持つという気持ちを喚起したりします。学習
者は、プロジェクト全体の成功のためには、協力することがいかに必要か、また1人1人の貢献が
いかに大切かを認識することを学びます。このセッションの前半では、プロジェクト・ワークを
下から支える教育的な問題点について検証し、後半ではプロジェクトのプランニングと発表を
行います。
世界中の多くのクラスでは、子どもたちが英語を話すことに自信を持てずにいます。そこで、学
習を始めたばかりでも、どのようにすれば発話を促すことができるかという点に注目しながら、
さまざまなスピーキングの導入法や練習法とともに、ゲームやアクティビティを数多く紹介して
いきます。また、教室内での相互理解のための第1言語の重要性についても考えます。
このセッションでは、形式より意味を、正確性より流暢さを重んじる子どもたちを指導する際
のスピーキングの役割に注目します。まずはいろいろな課題やゲームを試行し、さらに、一連の
コース教材に掲載されているスピーキング・アクティビティを評価し、それらをより独創的に発
展させるためにはどうしたらよいか考えていきます。
Storytelling(読み聞かせ)
このセッションでは、ある1つのストーリーに注目し、まずそれを題材にした子ども向けのレッ
スンを実際に体験していただきます。それは、読み聞かせのレッスンの1つのモデルでもあり、
使用された課題やその理論的根拠を分析する機会でもあります。とてもインタラクティブな
セッションでもあり、またそのまま教室に持ち帰ることができるような実用的なアイデアを提
供することを目的としたセッションでもあります。
Teaching Mixed Classes
(混合クラスを指導する)
このセッションでは、混合クラスとはどのようなものかについて、また混合クラスの長所と短所
について考えます。私たちの指導が確実に全ての生徒に向けたものとなるために実行可能な方
法を検証し、生徒全員の参加を促すようなクラスルーム・マネジメントの方法についても探究し
ていきます。
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(年少学習者の指導原理|コース概要)
Using Songs and Chants
Starting to Write(入門期のライティング)
参加者の方々にチャンツや歌の楽しさを体験していただける、活気あふれるセッションです。教
育学的側面がどうすれば生徒のやる気を促す側面につながるかということを解明するよい機会
となるでしょう。
このセッションでは、教室内で生じるさまざまなライティング指導の状況を明らかにし、子ども
たちが英語を書き始めるときに必要なこととは何かを考えます。また、いろいろなライティング
のアクティビティを数多く紹介しながら、書き始める前の段階から文字を書く、単語や文を書く
というレベルまで、入門段階のライティング指導に焦点を当てて説明します。
(歌とチャンツを使って)
Young Learner English Exams(子どもの英語テスト)
Vocabulary 1: Presenting New Vocabulary
(ボキャブラリー 1:新しいボキャブラリーの導入)
Cambridge English Examinations(ケンブリッジ英検)に参加するということは、生徒に
このセッションでは、ボキャブラリーがなぜ大切なのか、どのように学習されるべきか、単語を
「知っている」ということはどういうことなのかを検証していきます。また、子どもたちが単語
の意味や形や発音に集中できるようなアクティビティもいくつか紹介します。さらに、さまざま
な学習スタイルを持つ学習者たちの興味を引くような新しいボキャブラリーの導入方法ととも
に、新しい単語を“発する”前に“受動する”ことの大切さにも注目していきます。
とって“資格を与えられる”という意味ですばらしい経験となることでしょう。とはいえ、教師
にとってそれはさらなるストレスと仕事量の増大を意味するかもしれません。このセッションで
は、まずYLEスターターズ、YLEムーバーズ、YLEフライヤーズについて簡単に説明し、サンプル
問題を見ながらどのようなタイプの問題があるのか検証していきます。
Vocabulary 2: Storing, Recycling & Using Vocabulary
(ボキャブラリー 2:ボキャブラリーの蓄積、練習、応用について)
このセッションでは、単語がどのようにして蓄えられ、定着してゆくかについて見ていきます。
記憶とはどのように作用し、記憶力に影響を与えるものとは何か、また、異なる学習スタイル
を最大限生かすために有効なさまざまな単語の記録法について検証します。その後、実際に
ボキャブラリーを指導するためのさまざまなテクニックを駆使したアクティビティを紹介し、単
語の練習や応用の仕方に注目します。
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