株式投資勝利の方程式 ムッシュ望月の週刊イカス(第 425 号)

★★★株式投資勝利の方程式★★★
ムッシュ望月の週刊イカス(第 425 号)
10 年 4 月 18 日発行
『勝つことより、負けないこと!!』
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巻頭言・相場展望
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『NINE』は、2008 年他界したアンソニー・ミランゲの生涯最後の
脚本による、『夢、愛、笑い』に溢れたミュージカル映画です。天才映画
監督グイドと、彼を取り巻く美しい女性たちとの関係を幻想的に描いた
作品です。主人公グイドは、2 度のオスカー賞に輝くダニエル・デイ=
ルイスです。取り巻きの女性たちに、歴代のオスカー受賞者である
ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス、マリオン・コティヤール、
ジュディ・デンチ、グイドの母親役のソフィア・ローレン、音楽会で
人気のステイシ―・ファーガソン、ケイト・ハドソンが華を添えていま
す。映画監督のグイドは典型的なイタリア人で、取り巻く女性には優し
く愛を語りかけます。生き方は、『明日はない覚悟で、今日を生きる』を
信条としています。『グッドナイトのキスは、あなたの人生の糧になる』
など、洒落た台詞が心に残りました。パリには、『リド』『ムーランルー
ジュ』『クレージーフォース』『フォーリーベルジェール』『パラディ・
ラタン』等の有名キャバレーがあり、このミュージカルには『フォーリ
ーベルジェール』の舞台が紹介されていました。観客も踊り子と一緒に
楽しめるキャバレーは、『パラディ・ラタン』や『フォーリーベルジェー
ル』です。『ショーほど楽しい商売はない』
、本当にそう思いますね。
株式投資も同じように思いますが!!4 月 22 日の一目均衡表の変化日
前にキャッシュポジションを増やすことが出来ましたか?
日経平均は 25 日移動平均線(11,1041 円)及び心理的節目の 11,000 円
を割り込むことで、調整色が濃厚となりました。相場の過熱感を示す東証
1 部の騰落レシオ(25 日移動平均)は 130.6 と前週の 150 台から若干低下
したとはいえ、買われすぎの水準であることは間違いありません。過去の
パターンでも、同指数がピークから下落する過程では相場が調整しており、
もうしばらく日柄の調整が必要です。前回でも指摘した通り、連休明け
位まで、様子見がベターです。ただ、良好なマクロ指標、企業業績に対す
る期待もあり、押し目買い対応する投資家も多く、下値不安は限定的と
は思いますが、75 日移動平均線(10,630 円)を割り込むことも想定し
て対応ください。米国市場の週末には、ゴールドマン・サックスに対す
る訴追の影響を受け、金融規制の強化懸念から金融株が急落しています。
1月 25 日のボルカーショックは、2 月 8 日の 9,908.39 の安値で織り込
みました。営業日で 10 日程度は必要かもしれません。
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4 月 16 日(金) シカゴ日経先物
10,940 円
TOPIX:
988.84(▲10.06) NT 倍率:11.22 倍
日経平均引値:
11,102.18 円(▲171.61 円)
25 日移動平均線:
11,041.60 円(乖離率+0.55%)
75 日移動平均線:
10,630.68 円(乖離率+4.44%)
200 日移動平均線:
10,253.02 円(乖離率+8.28%)
騰落レシオ(25 日): 130.6%
騰落レシオ(10 日): 104.4%
ST%K: 6.54
ST%D:
40.25
MACD:
5.66
シグナル:
28.28
一目均衡表基準線・転換線:
10,998 円
11,221 円
先行スパン 1・先行スパン 2: 10,328 円
10,424 円
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イベント面からみると、引き続き海外市場をにらんだ展開となります。
米国では四半期決算が本格化しています。来週は金融大手(シティグル
ープ、ゴールドマン、モルガン)、IT 大手(IBM、マイクロソフト、アマ
ゾン、アップル)が決算発表を予定しており、これらの決算が相場を大き
く左右する展開となりそうです。中国はマクロ指標が過熱感を示しており、
当局がどのような対応をするかも注目されます。また、ギリシャも来週に
は 5 年債・10 年債の償還日を迎えることから、欧州各国がギリシャ支援に
同意したとはいえ、無事通過出来るまでは予断を許さない状況となります。
指標面では、日米の半導体製造装置 BB レシオが注目で、インテルの決算
発表で半導体関連の上昇が目立っただけに、追い風となるか、織り込み済
みとなるか注目されます。国内では、第 2 弾となる事業仕訳け(前半戦)
の開始も話題を呼びそうですね。前回は製薬企業(薬価、長期収載品の
価格設定、漢方やパップ剤の保険適応などを見直す)や IHI(GX ロケッ
ト会社清算)など、事業仕訳により影響を受けた経緯があっただけに、
今回も、その動向には目が離せませんね。
オバマ米大統領は 4 月 12 日・13 日に核安全保障サミット開幕後の
記者会見で、『中国の人民元が過小評価されていることは、明らかだ』と
述べ、人民元の必要性を改めて訴えたものの、『中国の為替問題は自分
自身の問題である』として、外交的な圧力はかけないとの認識を示し
ました。この米中首脳会談前に、財務省は 4 月 15 日に予定していた
『外国為替に関する報告書(米国はここで中国を為替操作国として
認定する予定だった)』を、3 ヵ月延期すると発表しました。これは、
4 月 7 日にガイトナー財務長官が急遽訪中し、お膳立てしたと言えそう
ですね。最近中国の学会や政府内では、人民元の切り上げは購買力を
増やすことや、他国との競争力で平等の立場となる、などの考え方が
背景にあります。1980 年代に米国が日本の大国化を危険視した時と
は異なり、米国も日本ほど危険視しておらず、中国も当時の日本のこと
を研究していると言えそうです。
中国の人民元は、リーマンショック以降、1 ドル=6.83 元前後で固定
されていましたが、香港で自由に取引されている 12 ヵ月先物レートは、
早期の切り上げを織り込む形で、じわりと上昇し始めています。『自主的
に切り上げる環境のタイミングが整った』と見る向きも多く、この調子
では来月にもとの予測も、なされだしています。5 月下旬に開かれる『
米中戦略・経済対話』、6 月 26・27 日のカナダで開かれる G20 などの
重要イベントも注目です。切り上げの方法としては、①1 日当たりの変
動幅を拡大させる、②現行の 1 ドル=86.63 元から一定水準切り上げる、
等が挙げられます。①のケースであれば、中国の輸出企業への打撃も最
小限に留められます。②のケースでは、それなりの影響が出ますが、2 月
26 日に実施した人民元切り上げのストレステストの結果もあり、全く
可能性がないとは言えません。2005 年 7 月に中国が人民元切り上げを
開始した時は、アジア通貨が連動(上昇)したものの、円は逆に下落
しました。最近の韓国ウォンの上昇は、その当時を連想させます。
日本は、政治も経済も八方ふさがりの状態です。その中で、株式市場
では輸出関連の輸出株を軸に3D やツィター関連等の材料株で堅調な
相場展開をしてきました。しかし、内需の回復は見込めにくく、デフレ
経済も継続しそうです。今年 1 月の生活保護世帯は 131 万 8761 世帯と
なり、前月比で 1 万 1316 世帯増えています。生活保護人口は 1 万 6317
人増の 182 万 6752 人となっています。一般的に、貧困基準には『絶対的
貧困』と『相対的貧困』があり、経済協力開発機構(OECD)で使われて
いる指標は『相対的貧困』で、可処分所得が全国民の中央値の半分に
満たない割合国民を示します。2005 年の時点で、日本の貧困率は 14.9
%と、OECD 平均の 10.6%を大きく上回っています。自殺が毎年 3 万人
以上あることも、その証明となります。それでも隠居部屋ですき焼きを
食べている人達もいる訳で、公務員改革・独立法人改革を放置した過去
官僚・自民党政権は許せませんね。
≪買い点灯銘柄:1ヵ月程度の期間の投資が前提です≫
イビデン(4062)、大阪製鉄(5449)、三井海洋開発(6269)、日立
建機(6305)、新神戸電機(6934)、サイゼリヤ(7581)、飯田産業
(8880)、千葉銀行(8331)等
≪注目銘柄:1 週間程度経過で、買い点灯する可能性が強い銘柄です≫
キューピー(2809)、ココカラ FHD(3098)、ドワンゴ(3715)、
ステラケミファ(4109)、コマツ(6301)、東芝(6502)、佐世保重工
(7007)、日産自動車(7201)、タカタ(7312)等
≪個別銘柄のテクニカル分析≫
大阪製鉄(5449)
1570 円
10 年 3 月期の当初予想は 66.2 円でしたが直近の予想では 99.3 円に
上方修正されました。本決算の発表は 4 月 28 日午後 2 時台に予定さ
れています。時価での、PER は 15.9 倍、PBR は 0.6 倍、配当利回り
0.95%、信用倍率 2.6 倍、13 週移動平均 1463 円の+7.6%です。
低 PBR 株の投資では、13 週移動がプラスに転じているかが重要です。
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5 月 08 日:13 時 30 分から『ICAS 模擬投資クラブ』開催
5 月 10 日:16 時 00 分から『ICAS 中国模擬投資クラブ』開催
5 月 13 日:13 時 30 分から『ICAS カルチャースクール』開催
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