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2009 年 2 月 12 日
ABB グループ、厳しい市場環境の中、堅調な業績
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2008 年度通期収益、金利税引前利益(EBIT)、営業キャッシュフローがそれぞれ過去
最高を記録
第四四半期の EBIT と当期利益は、前回発表の引当金により大幅減
大型案件の減少により、第四四半期の受注は減少
2010 年までに、経費削減プログラムによって、13 億米ドルの経費を削減
取締役会により提示された予定配当は、1 株あたり 0.48 スイスフラン(変化なし)
(ABB グループ 2009 年 2 月 12 日発表)ABB は、世界市場の難局と、その影響を受けた受注状況に
もかかわらず、第四四半期の業績で、堅調な収益の伸びと、安定したキャッシュフローについて発表しま
した。第四四半期における 金利税引前利益(EBIT)および当期利益は、 先に発表した引当金により減
少しましたが、通期の EBIT については、46 億米ドルと過去最高を達成しました。
第四四半期には、受注は 19 パーセント減少し、72 億米ドルとなりました(現地通貨では 11 パーセント
減)。主として、発展途上国での新規電力インフラストラクチャー大型案件の受注が低調であったこと、工
業設備への新規投資の減少などが要因でした。 成熟した市場においては、電力網(パワーグリッド)の
アップグレードや、設備の交換の受注は堅調に推移しました。 高効率エネルギー技術への需要もまた
成長した分野です。
目立ったキャンセルもなく、受注残を順調にこなし、収益は、5 パーセント(現地通貨では 15 パーセン
ト)の伸びを記録し、91 億米ドルとなりました。
第四四半期の EBIT は 4 億 5,900 万米ドルで、前年同期比 60 パーセント減となりました。 EBIT に含
まれるのは、現在継続中であるコンプライアンス調査に関連した約 8 億 7,000 万米ドルの引当金、付加
価値税(VAT)の負担、そして、リストラ関連の経費です。 第四四半期の当期利益は、2 億 1,300 万米ド
ルとなり、通期の当期利益は 31 億米ドルでした。
第四四半期の営業キャッシュフローは 14 億米ドルで、通期では、40 億米ドルと、過去最高を記録しま
した。 一方、通期のフリーキャッシュフローは 29 億米ドルでした。
「第四四半期における我々の堅調な収益ならびにキャッシュフローの成長は、当社の潜在的な業務遂
行力の強さを示しています。」ABB グループ最高経営責任者(CEO)、ジョー・ホーガンは述べています。
「お客さまのプロジェクトの延期、あるいは設備投資の減少により、受注は減少しました。 しかしながら、
我々の事業の長期的な要素‐エネルギーの効率化、安定的電力の確保、工業生産性の向上― に関し
ては、状況は変わっていません。 」
「2009 年の展望はいまだ不透明です。」ホーガンは続けます。「その中で、我々は、市場がどのように展
開したとしても、競争力を維持し続けるための手段を講じているのです。 我々の持つ市場での主導的な
地位および技術力と、世界中にある適応性の高い生産拠点とを結びつけ、高い競争力を維持しつつ、
この不況を乗り越え、我々の 2011 年のターゲットの達成を確実なものにします。」
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2008 年第四四半期および通期決算ハイライト
08 年 第四
四半 期
07 年 第四
四半 期
表示のあるもの以外は百万米ドル
単位
受注
受注残(2008 年 12 月末)
収益
金利税引前利益(EBIT)
対収益比 (%)
当期利益
一株あたり利益(米ドル)
一株あたり配当 (スイスフラン)
対前 年同 期 比
米ドル
現地通貨
7,183
8,868
-19%
-11%
23,837
22,715
5%
14%
9,140
8,713
5%
15%
459
1,145
-60%
5.0%
13.1%
213
1,753
0.09
0.76
1,395
1,469
2008 年
2007 年
1
営業キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
対当期利益比(%)
資本収益率
表示のあるもの以外は百万米ドル
単位
対前年度比
米ドル
現地通貨
38,282
34,348
11%
7%
34,912
29,183
20%
16%
4,552
4,023
13%
13.0%
13.8%
3,118
3,757
1.36
1.66
0.48
0.48
営業キャッシュフロー
3,958
3,054
フリーキャッシュフロー
2,888
2,429
93%
65%
30.8%
35.3%
受注
受注残 (2008 年 12 月末)
収益
金利税引前利益(EBIT)
対収益比(%)
当期利益
一株あたり利益(米ドル)
一株あたり配当 (スイスフラン)
対当期利益比(%)
資本収益率
1
1
予定配当
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配 当と 自 社 株 買 いにつ いて
ABB の取締役会は、前期と同レベルの、一株あたり 0.48 スイスフランの配当を提示しています。この提
案は、2009 年 5 月 5 日に予定されている、年次株主総会での承認を必要とします。 株主総会で承認
されれば、配当落ち期日、ならびに支払日は、2009 年 7 月末となる予定です。
現在の不透明な市場において、ABB は、昨年発表した 22 億スイスフラン相当の自社株買いプログラム
下での新規自社株買いを活発に行なっていません。 当該プログラムでは、現在までに、約 6 億 5 千万
スイスフランの自社株買いを行ないましたが、2008 年 9 月以来は積極的な活動はしておりません。
雇用
ABB は 2009 年 12 月末現在、約 12 万人の従業員を雇用しています。 前年同期比約 8000 人増とな
っています。
2009 年 の展 望
当社の製品とシステムに対する、主要な需要を喚起する要因をとりまく環境が混迷を極める現在、ABB
のかかわる市場の不透明感は払拭されない状況にあります。直近の数四半期においても、送電設備へ
の需要 ‐ 設備の交換、新規送電設備案件の双方において ‐に関しては、世界各地で変化はありませ
ん。 しかしながら、プロジェクト資金の不足、およびコスト高によって、たくさんの電力投資に対する決定
が先延ばしされています。 そして、我々ABB には、各国政府による景気刺激策が、いつ効果をあらわす
のか、そしていつ資金供給の状況が改善するのか、予想することはできません。
ABB の工業製品の市場における需要は、原材料の価格に加え、GDP の成長と設備投資の動向に大き
く依存しています。 建設業界や一般産業における需要とともに、お客さまには、激化する競争に応じ、
受注を喚起するため、絶えず効率化と生産性を向上させたいという要求があります。
したがって、2009 年の最優先経営課題は、利益成長へむけて、さらなるチャンスの開拓をしつつ、世界
に広がる拠点、強固なバランスシート、そして最先端技術という優位性を活かし、コスト優位性を高め、
ABB が市場の状況に迅速に反応する柔軟性を持つことを強化することにあります。
ABB はまた、以前発表した 2007 年から 2011 年の中期計画に変更がないことを確認します。
ABB(www.abb.com)は世界のおよそ 100 カ国に 120,000 人の従業員を擁する電力技術とオートメー
ション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適
化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。ABB ジャパンは日本国
内では電力およびオートメーション事業を、製造、販売、サービス分野にわたって展開しており、約 700
名の従業員、3 つの合弁事業、12 都市にわたる販売/サービスネットワークを擁しています。ABB ジャ
パンについての詳細は、www.abb.co.jp をご覧ください。
本件に関するお問い合わせ先:
ABB 株式会社
広報部 フラ ン クリ ン・ワ ン( Franklin Wang)
jpabb.communications@jp.abb.com
Tel: 03-5784-6254 Fax: 03-5784-6281
〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町 26-1 セ ルリ アンタ ワー
www.abb.co.jp
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