理工学部研究シーズ2016 (最終更新日 2016.5.27) シーズ名 電波吸収機能を有する木質プラスチック複合材作製技術 氏名・職 三浦健司・助教 所属,研究室 システム創成工学科 電気電子通信コース (3-232) 連絡先 TEL: 019-621-6458/FAX: 019-621-6458 E-mail kmiura@iwate-u.ac.jp カテゴリー 複合デバイス,環境共生,自動車,医療,その他(情報・通信) キーワード 電磁環境,電波吸収体,GHz 帯,無線 LAN ウッドデッキなどで商品実績のある混練型ウッドプラスチック複合材(WPC)に シーズ概要 磁性粉を均一分散させることで,見た目・手触りともに木質感がありながら GHz 帯の電波を吸収する材料を開発しました。 これまでのモルタル板等で検討されてきた内装用電波吸収体は含水による電波吸収性能の劣化が 課題でしたが,本技術は市販実績のある混練型 WPC に磁性粉を混練させることで,木質感がありな がら高耐水性と可塑性を併せ持つ電波吸収体という点で優れています。従来のプラスチック成形技 術(押出成形・多層成形等)を利用できるため,断面形状や層構成次第で複数の吸収周波数を設定 することが可能です。また,電波カバーエリアを構築する内装材としてだけでなく,ワイヤレスハ ーネスの導入が検討されている自動車用部材や電子機器筐体などにこの材料を用いることで,電磁 障害などの EMC 問題を解決できます。 市販されているウッドデッキ形状の混練型 2.45GHz に吸収周波数を設けた二層構造での WPC の一例。プラスチックと木粉を混練・成 反射減衰量の相対湿度依存性。相対湿度 90%で 形したものであるが,これに磁性粉を配合した も電波吸収体の反射減衰量は 20dB 以上(電界 のが今回のシーズとなる。 強度で 1/10 以下)を保っている。 応用例,研究成 果の活用分野 関連特許,論文 関連資料 研究室 HP 公共施設や車内で EMC 問題を解決する内装材や部材 特願 2013-184349 電波吸収性能を有する混練型磁性ウッドプラスチック
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