来週の投資環境 - しんきんアセットマネジメント投信

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
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< 来週の投資環境 >
6月3日 ~ 6月7日
早くも副作用
● 来週の金融市場見通し
4 月の新設住宅着工戸数は、前年比で 8 か月連続のプラスとなった。景気回復期待や住宅ローン金利の先高観
を背景に、持ち家などが堅調に推移した模様だ。ただ、31 日には大手銀が相次いで、6 月の固定の住宅ローン金
利の引き上げを発表した。日銀は金利安定策を決めたものの、さらなる金利抑制を余儀なくされる可能性がある。
1.株価 : 不安定さは残る
【 予想レンジ 】日経平均株価
(来週)13,200~14,000 円
17,000
(6 月)13,000~15,500 円
日経平均株価、TOPIX の予想 PER は 15 倍台まで低下
しており、割高感は後退している。ただ、日経平均株
価はいったん 1 万 3,500 円台で切り返したものの、値
動きが大きく下値の目途となるかは予断を許さない。
来週は週末に米雇用統計発表を控え、動きにくそう。
米国の量的緩和策の早期縮小、停止などの思惑に振ら
される可能性も。為替などを睨みながら、落ち着きど
ころを探る展開となりそうだ。
図表1.
(円)
日経平均株価
予想レンジ
上限
16,000
15,000
14,000
13,000
下限
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
12/6
12/8
12/10
12/12
13/2
(年/月、日次)
13/4
13/6
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2.長期金利 : 低下余地は限定的か
【 予想レンジ 】新発 10 年債利回り
(来週)0.80~0.90% (6 月)0.60~1.20%
1.3
図表2.
(%)
新発10年物国債利回り
予想レンジ
上限
1.2
日銀が、国債買い入れオペレーション(公開市場操
作)の実施日数を増やすなど、長期金利の安定策を決
めたことから、債券市場にやや安心感が広がっている。
国内株が不安定な動きになっており、リスク回避から
も需要が見込める。4 日に 10 年国債入札が予定されて
おり、順調な結果となった場合には、長期金利は水準
を切り下げる可能性も。ただ、相場急落の記憶も新し
く、低下余地が限定的となる可能性がある。
1.1
1.0
0.9
0.8
0.7
0.6
下限
0.5
0.4
0.3
12/6
12/8
12/10
12/12
13/2
(年/月、日次)
13/4
13/6
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3.為替 : 神経質な展開
【 予想レンジ 】ドル円レート
(来週)99.0~102.0 円 (6 月)95.0~105.0 円
75
ドル円レート
80
ドル円は神経質な動きが継続しそうだ。リスクオン
ならドル高・円安、リスクオフならドル安・円高とな
る傾向が見られるが、株価の不安定な動きが続いてお
り、ドル円は動きにくい。米長期金利は 2.0%を超え
てきているものの、金利ではなく株価に反応しやすい
状況。週末に米雇用統計発表を控え、様子見姿勢も広
がりそう。株価などを睨みながら、神経質な展開が続
きそうだ。
(2013.5.31 シニアストラテジスト
図表3.
(円/ドル)
85
90
予想レンジ
上限
95
100
105
下限
110
鈴木和仁
12/6
12/8
12/10
12/12
13/2
(年/月、日次)
13/4
13/6
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
E-Mail : k.suzuki@skam.co.jp)
<本資料に関してご留意していただきたい事項>
※ 本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成し
た資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。
※ 本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ま
た、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。
※ 本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点の
ものですので、予告なく変更する場合があります。
※ 投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購
入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。
※ 投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したが
って、預金と異なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。
※ 特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時
にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求い
ただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。
1 ⁄ 5
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● 来週の投資戦略
日銀の金利安定化策に、いったんは素直に反応
1.
「量的・質的金融緩和」の波及経路
異次元の金融緩和である「量的・質的金融緩和」決定以降、日銀の思惑とは違い、長期金利は水準を切り上げ
るとともに、乱高下する展開となっている。黒田日銀総裁が長期金利について「経済・物価の見通し改善で徐々
に金利が上昇していくのは当然」との認識を示したことから、日銀が金利上昇を容認するとの見方が広がったこ
とも手伝い、5 月 23 日には長期金利は 1.0%まで上昇した(図表 1)
。
黒田日銀総裁は、
「量的・質的金融緩和」の波及経路として、
(1)長期国債やETF、J-REITの買入れによって、
「イールドカーブ全体の金利の低下を促し、資産価格
のプレミアムに働きかける効果」
(資金調達コストの低下を通じて、企業などの資金需要を喚起する)
(2)日本銀行が長期国債を大量に買い入れる結果として、これまで長期国債の運用を行っていた投資家や金融
機関が、株式や外債等のリスク資産へ運用をシフトさせたり、貸出を増やしていく、
「ポートフォリオ・リ
バランス効果」
(3)
「物価安定の目標」の早期実現を明確に約束し、これを裏打ちする大規模な資産買入れを継続することで「市
場や経済主体の期待を抜本的に転換する効果」
(予想物価上昇率が上昇すれば、現実の物価に影響するだけでなく、実質金利の低下を通じて民間需要を
刺激することも期待)
を挙げている。
(2)、(3)は長期金利の上昇要因だが、(1)でイールドカーブの低下を図る目論見が外れてしまった格好だ。
社債の利回りも上昇しており、調達コスト面でも景気の足を引っ張る懸念が出てきている(図表 2)
。
図表1. 長期金利推移
図表2. 国債、社債利回り
(%)
(%)
(5年債)
1.4
1.05
1.00
0.95
0.90
0.85
0.80
0.75
0.70
0.65
0.60
0.55
0.50
0.45
0.40
0.35
0.30
1.2
1.0
0.8
BBB
0.6
A
AA
0.4
国債
0.2
13/1
12/7
12/1
11/7
11/1
10/7
10/1
13/5
13/4
13/3
13/2
13/1
0.0
(年/月、日次)
※データはBloombergのフェアマーケット・カーブ・インデックス、社債は工業
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
※ 表紙の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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(年/月、日次)
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2.金利安定策の効果は
日銀は、債券市場の不安定な動きを受け、国債買い入れオペレーション(公開市場操作)の実施日数を増やす
など、長期金利の安定策を決めた。
買入金額は毎月 7 兆円強程度を基本とするが、政策効果の浸透を促すため、市場動向を踏まえて弾力的に運用
する。買入頻度については、当初の月 6 回程度を月 8~10 回(営業日)程度(必要に応じて回数を増やすことが
ある)に、機動性を持たせる形で増やした。また、残存期間1年超 5 年以下については、残存期間の区分を細分
化して同時にオファーするとした。買入金額を見ると、1年超 5 年以下、10 年超を厚めにし、国債の発行額と日
銀による買入金額のバランスをとった格好だ(図表 3)
。
日銀が金利の過度な上昇や変動率を抑える方針を示したことから、債券市場は幾分落ち着きを取り戻してきて
いる。巨額の国債買入れの効果が広がっていくのもこれから。ただ、短期市場では異次元の金融緩和以降、徐々
に金利先高観が強まってきている(図表 4)
。他方、米国でも 4 月の米雇用統計発表以降、量的緩和第 3 弾(QE3)
の年内の縮小、停止観測が広がってきている。時間軸(市場が織り込む利上げまでの期間)の短期化とともに、
米長期金利が 2%まで上昇しており、内外で長期金利の上昇圧力が強まっている(図表 5)
。ひとまず債券市場に
安心感が広がるも、今回の措置だけで相場が落ち着き、イールドカーブを押し下げるかどうかは予断を許さない。
図表3. 当面の月間買入予定
(単位:億円)
オファー回数
残存期間:1年以下
利付国債
(変動利 残存期間:1年超5年以下
付債、物
価連動債 残存期間:5年超10年以下
を除く)
残存期間:10年超
1回あたりオファー金額
合計
当初の買入金額
2回程度
1,100程度
2,200程度
2,200
6回程度
5,000~7,000程度
30,000~42,000程度
30,000
6回程度
4,500~6,000程度
27,000~36,000程度
34,000
5回程度
2,000~3,000程度
10,000~15,000程度
8,000
変動利付債<偶数月>
隔月1回
1,400
1,400
隔月1,400
物価連動債<奇数月>
隔月1回
200
200
隔月200
(注1) 2つまたは3つの残存期間区分を同時にオファーします。
(注2) 買入対象銘柄の残存期間が重複する利付国債の入札日(流動性供給入札を含む)には、原則オファーしません。また、物価連動債および
変動利付債の買入は月の後半に行います。
(注3)残存期間1年超5年以下については、残存期間の区分を細分化して同時にオファーすることがあります。
(出所)日銀の資料を基に、しんきん投信作成
図表5. 米国の時間軸と長期金利
図表4. ユーロ円金利先物
(%)
3.5
0.8
3.0
2013/4/30
0.6
1.0
1.4
1.6
2013/5/30
0.5
(%)
1.2
2013/3/29
0.7
(年)
2.5
1.8
2.0
0.4
2.0
2.2
2.4
0.3
1.5
0.2
2.6
2.8
0.1
(2013.5.31 シニアストラテジスト
E-Mail : k.suzuki@skam.co.jp)
※ 表紙の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
13/6
13/5
13/4
13/2
13/3
13/1
12/12
12/11
長期金利(右逆目盛)
※時間軸:ここではFF金利先物が織り込む利上げまでの期間を試算
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
鈴木和仁
3 ⁄ 5
12/9
12/8
12/7
12/6
12/5
12/4
12/2
12/3
時間軸(左目盛)
(年/月)
12/10
16/7
16/10
16/4
16/1
15/7
15/10
15/4
15/1
14/7
14/10
14/4
14/1
13/7
13/10
13/4
13/1
0.0
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3.0
12/1
1.0
(年/月、日次)
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● 主な内外経済スケジュール
6 月 3 日(月)
4 日(火)
5 日(水)
6 日(木)
7 日(金)
8 日(土)
9 日(日)
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
5 月の新車登録台数
1-3 月期の法人企業統計調査
米 5 月のISM製造業景況指数
ユーロ圏 5 月のPMI製造業景況指数(確報値)
中国 5 月のHSBC製造業PMI(確報値)
10 年利付国債入札
5 月のマネタリーベース
4 月の毎月勤労統計
米 4 月の貿易収支
米週間小売売上高指数
米ABC消費者信頼感指数
ユーロ圏 4 月の生産者物価指数
豪中銀政策決定会合
国庫短期証券入札(6 か月)
安倍晋三首相が講演【成長戦略第 3 弾発表見通し】(グランドプリンスホテル新高輪)
4 月の家計消費状況調査
米地区連銀景況報告(ベージュブック)
米 5 月のISM非製造業景況指数
米 5 月のADP雇用統計
米 4 月の製造業受注
米 1-3 月期の労働生産性(確報値)
米MBA住宅ローン申請指数
ユーロ圏 4 月の小売売上高
ユーロ圏 1-3 月期のGDP統計(改定値)
国庫短期証券入札(3 か月)、30 年利付国債入札
6 月のESPフォーキャスト調査
5 月末の東京都心オフィス空室率(三鬼商事)
米新規失業保険申請件数、米失業保険継続受給者数
欧州中央銀行(ECB)理事会
4 月の景気動向指数
米 5 月の雇用統計
米 4 月の消費者信用残高
中国 5 月の貿易統計
中国 5 月の生産者物価、消費者物価、小売売上高、鉱工業生産、固定
資産投資
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4 ⁄ 5
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【お申込みに際しての留意事項】
 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスク
もあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり
投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆
様に帰属します。
また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市
場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資
に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
 投資信託に係る費用について
(お客様に直接ご負担いただく費用)
 ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.15%(税抜 3.0%)
 ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3%
(保有期間中に間接的にご負担いただく費用)
 運用管理費用(信託報酬)
・・・純資産総額に対して、上限年率 1.554%(税抜年率
1.48%)
 その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸
費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、フ
ァンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動
するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。
投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファ
ンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定してお
ります。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用する
全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載し
ております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なります
ので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みくだ
さい。
※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義
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