Zhonglun newsletter 82

Newsletter
中倫律師事務所
Volume 82 Jan, 2015
CONTENTS
Ⅰ.
外商投資
1、 外商投資による営利性養老施設の設立の関連事項に関
する商務部、民政部による公告
Ⅱ.
金融
1、 国家外貨管理局「金融機関の銀行間外貨市場への参入
に関する管理政策の調整に関する通知」
2、 中国証券業協会が「プライベート・エクイティ・クラ
ウドファンディング融資管理弁法(試行)
(パブリック
コメント募集稿)
」を公布
3、 証監会が「証券経営機構の全国株式譲渡システム関連
業務への参加にかかわる問題に関する通知」を公布
4、 「中国証券監督管理委員会公告」
5、 「中国銀監会、財政部による信託業保障基金管理弁法
の印刷・配布に関する通知」
Ⅲ.
労務
1、 人力資源及び社会保障部による「企業人員削減規定(パ
ブリックコメント募集稿)」のパブリックコメント募集
に関する通知
Ⅳ.
税務
1、 財政部、国家税務総局が「小企業・零細企業からの関
連政府性基金の徴収免除に関する通知」を発布
2、 国家税務局の「持分譲渡所得個人所得税管理弁法(試
行)
」の公布に関する公告
3、 国家税務総局の一般反租税回避管理弁法(試行)
Ⅴ.
知的財産権
1、 国家知的産権局による特許代理機構審査承認中及び審
査承認後の監督管理業務の更なる強化に関する通知
Ⅵ.
その他
1、 不動産登記暫定条例
1
Ⅰ. 外商投資
1、外商投資による営利性養老施設の設立の関連事項に関する商務部、民政部
による公告
(商務部 2014 年第 81 号、2014 年 11 月 24 日公布)
我が国の養老サービス業の健全な発展を推進し、社会サービス業の対外開放を促進
するため、商務部及び民政部は 2014 年 11 月 24 日に本公告を公布した。公告の主な
内容は以下のとおりである。
1、 外国投資者が中国において単独で投資し、又は中国会社、企業及びその他経済組
織と共同して投資し、若しくは提携して営利性養老施設を設立することを奨励す
る。
2、 外商が営利性養老施設に投資する場合、設立予定の施設の所在地にある省級商務
主管部門に外商投資企業設立の申請書類を提出し、法に従い養老施設の設立許可
証を申請、取得しなければならず、経営範囲に医療衛生サービスが含まれる場合
には、関連規定に従い承認申請手続を履行しなければならない。
3、 外商投資による営利性養老施設は養老サービスに関連する国内投資に従事する
ことができる。
4、 外商投資による営利性養老施設は、税収等の優遇政策および行政事業性費用減免
政策につき、国内資本の投資により設立された養老施設と同等の扱いを受ける。
5、 外商投資による営利性養老施設は、リバースモーゲッジ(中国語:住宅貼現養老)
等の業務を営んではならない。
出所:
http://wzs.mofcom.gov.cn/article/n/201412/20141200819221.shtml
Ⅱ. 金融
1、国家外貨管理局「金融機関の銀行間外貨市場への参入に関する管理政策の
調整に関する通知」
(国家外管局 匯発[2014]48 号 2014.12.05 発布 2015.01.01 実施)

背景
国家外管局は、行政の簡素化・権限委譲を更に推し進め、市場参入主体の多様化を図
り、外貨市場の発展を促進するため、「中華人民共和国外貨管理条例」に基づき、国
内金融機関の銀行間外貨市場への参入に関する管理政策を見直し、2014 年 12 月 5 日
2
に「金融機関の銀行間外貨市場への参入に関する管理政策の調整に関する通知」(以
下、「通知」という)を発布した。

主な内容
(1) 「通知」の規定においては、国内の金融機関が国家外貨管理局からの許可により
直物決済・売却業務資格を取得し、且つ関連の金融監督管理部門からの許可によ
りデリバティブ商品取扱業務資格を取得する場合、銀行間外貨市場関連業務の関
連技術規範条件を充足することを条件として、銀行間外貨市場の会員となり、人
民元対外貨の直物・デリバティブ商品を取り扱うことができ、国家外貨管理局は
事前に銀行間外貨市場の参入資格について審査許可を行わない、としている。
(2) 「通知」規定によれば、銀行業監督管理部門の審査認可を経て設立される通貨取
扱会社(支店を含む)は、銀行間外貨市場において人民元対外貨のデリバティブ
商品取引、外貨間取引、外貨融資等の外貨管理の対象である外貨取扱業務に従事
することができ、国家外貨管理局は事前に資格の許可を行わない。また、これま
での金融機関の銀行間外貨市場への参入に関する 4 件の外貨管理文書(即ち「中
国銀行の銀行間外貨市場における人民元と外貨スワップ取引の関連問題に対する
国家外貨管理局の回答」(匯復[2006]61 号)、「人民元対外貨オプション取引の
実施関連問題に関する国家外貨管理局の通知」(匯発[2011]8 号)、「銀行間外貨
市場一部業務管理の調整に関する国家外貨管理局の通知」(匯発[2012]30 号)、
「人民元・外貨デリバティブ商品業務管理の調整に関する国家外貨管理局の通知」
(匯発[2013]46 号))は全て廃止される。

意義
より多くの外貨取引主体が銀行間外貨市場へ参入することを認めることにより、市場
自身の調節機能を更に発揮させ、外貨市場の活性化を強化し、外貨管理政策の透明性
を高めるものである。
出所:
http://www.safe.gov.cn/wps/portal/!ut/p/c5/04_SB8K8xLLM9MSSzPy8xBz9CP0os3gPZxdn
X293QwN3N2cnA0_H4DBjN3cTQwNTA6B8pFm8s7ujh4m5j4GBhYm7gYGniZO_n4dzo
KGBpzEB3eEg-5BUWHiHWRh4epoGO3uFehsZeZtD5PGZD5I3wAEcDfT9PPJzU_ULci
MMMgPSFQEQWPPq/dl3/d3/L2dJQSEvUUt3QS9ZQnZ3LzZfSENEQ01LRzEwODRJQzB
JSUpRRUpKSDEySTI!/?WCM_GLOBAL_CONTEXT=/wps/wcm/connect/safe_web_store/
safe_web/zcfg/whscyrmbhn/whjysc/node_zcfg_whjy_store/f88f3480467facda93e4bb47f970f
8e4
2、中国証券業協会が「プライベート・エクイティ・クラウドファンディング
融資管理弁法(試行)(パブリックコメント募集稿)」を公布
3
(中国証券業協会 中証協発[2014]236 号)

背景
中国証券業協会は、一般大衆の投資ニーズに応え、インクルーシブファイナンスシス
テムを発展させ、業界におけるイノベーションの発展を奨励するため、2014 年 12 月
18 日、「プライベート・エクイティ・クラウドファンディング融資管理弁法(試行)
(パブリックコメント募集稿)」(以下「管理弁法」という)を公布し、パブリック
コメントを募集するものである。

主な内容
1、「管理弁法」によれば、エクイティ・クラウドファンディングプラットフォーム
とは、インターネットプラットフォーム(インターネットウエブサイト又はその他類
似する電子媒体)を通し、エクイティ・クラウドファンディング投資・融資の双方に
情報公開、ニーズのマッチング、資金振替の協力等の関連サービスを提供する仲介機
構を指す。
2、「管理弁法」は、エクイティ・クラウドファンディングが非公開発行方法を採用
すること、投資者は特定の相手、すなわちエクイティ・クラウドファンディングプラ
ットフォームによる確認を経た、弁法に規定されている条件に合致する実名登録した
ユーザーであること、投資者は累計で 200 人を超えてはならないことを規定している。
なお、エクイティ・クラウドファンディングプラットフォームは実名登録したユーザ
ーにのみプロジェクト情報を紹介することができ、エクイティ・クラウドファンディ
ングプラットフォーム及び融資者のいずれも公開宣伝、推奨をしてはならない。
3、「管理弁法」は、主として「私募投資基金監督管理暫定弁法」における関連の要
件を参照して適格投資者の具体的な基準を設けるとともに、投資者の範囲に対し「金
融資産が 300 万人民元を下回らず、又は直近三年間における個人の平均年収が 50 万
人民元を下回らない個人」という要件を加えている。
4、「管理弁法」は融資者については中小企業であることのみ要求しており、融資額
については制限を設けていない。「管理弁法」は融資者のエクイティ・クラウドファ
ンディングにかかる融資活動における職責を規定し、適度な情報開示義務を強調して
いる。
5、「管理弁法」は参加主体ごとの禁止行為を明確に列挙しており、法律法規及び「管
理弁法」に違反する行為に対し、整理改善命令、警告、業務の一時停止等の自律管理
措置及び規律処分を規定している。

意義
「管理弁法」は、中小企業の直接融資ルートの拡大、革新創業の促進及びネット金融
の健全な発展、資本市場の実体経済に対する影響力の向上に資するものである。
出所
http://www.sac.net.cn/tzgg/201412/t20141218_113326.html
4
3、証監会が「証券経営機構の全国株式譲渡システム関連業務への参加にかか
わる問題に関する通知」を公布
(中国証監会)

背景
証監会は、「国務院による全国中小企業株式譲渡システムの関連問題に関する決定」
(国発〔2013〕49 号)の貫徹実行のため、2014 年 12 月 25 日に「証券経営機構の全
国株式譲渡システム関連業務への参加にかかわる問題に関する通知」
(以下、
「通知」
という)を公布し、証券経営機構が全国株式譲渡システム業務に参加する際の関連事
項をより明確にした。

主な内容
1、「通知」は、各証監局、全国株式譲渡会社及び委員会内の関連部門に対し、証券
会社が上場推薦業務及び継続的な監督指導業務を全うし、中小企業へのサービス提供
能力及びレベルを全面的に向上させるよう指導を行うことを要求する。
2、「通知」は、各証監局、全国株式譲渡会社及び委員会内の関連部門に対し、証券
会社等の機構が積極的にマーケットメーク業務を展開して、市場組織者及び流動性の
提供者等の機能を十分に発揮し、販売取引専門能力を向上させるよう指導することを
要求する。
3、「通知」は、各証監局、全国株式譲渡会社及び委員会内の関連部門に対し、関連
機構が法に従い全国株式譲渡システムに上場した株式に投資して、全国株式譲渡シス
テムの機構投資家を増加させるよう指導することを要求する。
4、「通知」は、各証監局、全国株式譲渡会社及び委員会内の関連部門に対し、証券
先物経営機構が全国株式譲渡システムを利用して資本を補充して、リスク対抗能力を
向上させるよう指導することを要求する。
5、「通知」は、各証監局、全国株式譲渡会社及び委員会内の関連部門に対し、証券
会社がコンプライアンス及びリスク管理を強化し、業務水準を高めて、秩序ある規範
化された業務展開を確実にできるよう促すことを要求する。
6、「通知」は、システム内の各単位に対し、役割分担及び協力を強化し、集中統一、
優位性相互補完、機能完備、情報共有、協調・効率的な管理監督システムを構築する
よう要求する。

意義
「通知」は、証券経営機構が全国中小企業株式譲渡システムを拠点とし、中小企業に
対してより良いサービスを提供して、自己のイノベーションの発展を実現させること
を推し進めるものである。
出所
http://www.csrc.gov.cn/pub/newsite/zjhxwfb/xwdd/201412/t20141226_265694.html
5
4、「中国証券監督管理委員会公告」
(中国証券監督管理委員会
証監会公告(2014)50 号 2014.12.11 公布・発効)
本公告は、監督管理手段を完備させ、審査承認中の検査を強化し、投資者の保護及び
関連業務活動の監督及び管理を更に強化するため、主として、一部の中国証監会によ
る行政審査承認項目及び職業資格許可認定事項について、行政審査承認を取り消すも
のである。
公告内容に基づき、
適格国外機関投資家の委託管理人資格、証券会社の行政再編、転融通(証券会社が自
社で資金や株券を調達できない場合に証券金融会社から借り入れる)互保基金管理弁
法、転融通業務規則等の八項目の行政審査承認事項が取り消された。
また、外国証券類機構の在中代表機構首席代表資格に関する審査承認事項の行政審査
承認も取り消された。推薦代表者資格については、中国証券業協会がこれを証券従業
人員自律管理システムに編入して統一的な管理を行う。
出所:
http://www.csrc.gov.cn/pub/zjhpublic/zjh/201412/t20141212_265027.htm
5、「中国銀監会、財政部による信託業保障基金管理弁法の印刷・配布に関す
る通知」
(中国銀監会、財政部 銀監発(2014)50 号
2014.12.10 公布・発効)
信託業保障基金管理弁法の規定によれば、保障基金会社は、中国信託業協会が信託会
社等の機構と連携して出資し、設立するとされている。
本弁法は、保障基金会社の合法的な運営を確保するため、保障基金会社及び基金理事
会の設立、職責、組織管理制度を規定している。
本弁法は、中国信託業保障基金の募集、管理及び使用について規範化し、市場化リス
クの対応メカニズムを構築するため、主に保障基金の募集管理、使用及び分配並びに
清算、監督管理について具体的な規定を設けている。
本弁法の規定に基づき、
保障基金会社は保障基金管理人として、保障基金の募集、管理、保障基金の日常運営
等の職責を履行する。
保障基金会社は、信託会社が債務超過となり、法に従い破産手続に入る場合、又は信
託会社が法律法規に違反した経営を行ったため、閉鎖、取消を命じられた等の場合に
おいて、保障基金を利用することができる。
信託会社は保障基金専用口座を開設し、保障基金引受人の資金及びその享有すべき利
益の清算に用い、保障基金の募集及び支払を実際に即して記録しなければならない。
国務院銀行業監督管理機構は財政部とともに保障基金の募集、管理及び使用に対し監
督を行う。
出所:
http://www.cbrc.gov.cn/chinese/home/docView/D367D22752BE45B988D9DADF0B24673F
.html
6
Ⅲ. 労働
1、人力資源及び社会保障部による「企業人員削減規定(パブリックコメント
募集稿)」のパブリックコメント募集に関する通知
(人力資源・社会保障部 HP
2014.12.31 公布)

背景
人力資源社会保障部は、「中華人民共和国労働契約法」に基づき、企業による人員削
減行為を規範化し、従業員及び企業の合法的な権益を保護するため、検討の上、「企
業人員削減規定(パブリックコメント募集稿)」(以下、「募集稿」という)を起草
し、一般社会に公開して意見を募集するものである。

主な内容
1、適用範囲について
募集稿に基づき、企業に労働契約法第 41 条第 1 項に規定した情況が生じ、20 人以上
又は 20 人未満だが企業従業員総数の 10%以上の人員を削減する場合、本規定を適用
する。(第 3 条)
2、人員削減手続について
募集稿は、労働契約法の規定に照らし、企業による人員削減行為を規範化するため、
人員削減について、30 日前までに状況説明を行って、人員削減の初歩的な計画案を
提出して意見聴取を行うとともに、人員削減計画案を確定して公表し、人力資源社会
保障行政部門に報告したうえで、人員削減を実施しなければならないこと、また、
(従
業員に)経済的補償を与えなければならないこと等の要求を明確化した。(第 7 条な
いし第 9 条、第 11 条及び第 13 条)。なお、企業が協議の上合意した方法で労働契約
を解除した人数が 20 人を上回る場合には、募集稿に基づき、企業は 30 日前までに当
該企業の労働組合又は全従業員に関連状況を告知し、同時に労働契約を解除する予定
の人数を人力資源社会保障部門に報告し、大規模な労働契約解除が従業員及び社会に
及ぼす影響を最小限に抑えなければならないとされている。(第 18 条)
3、従業員の権益保護について
従業員の権益を保護するため、募集稿は、企業が人員削減対象従業員との労働契約を
解除する際には経済補償を支払わなければならず、且つ早急に未払い賃金を決済し、
滞納している社会保険料を納付しなければならないとしている。(第 13 条)
4、法的責任について
募集稿においては、企業が労働契約法第 41 条、第 42 条の規定に違反して人員削減を
行う場合、労働契約法第 48 条、第 87 条の規定に照らし執行するとされている(第
21 条)。また、企業が本規定第 11 条、第 18 条の規定に違反する場合には、「労働
保障監察条例」第 30 条第 1 項第 3 号の規定に照らし執行される(第 22 条)。
出所:
http://www.mohrss.gov.cn/SYrlzyhshbzb/zxhd/SYzhengqiuyijian/201412/t20141231_14771
4.htm
7
Ⅳ. 税務
1、財政部、国家税務総局が「小企業・零細企業からの関連政府性基金の徴収
免除に関する通知」を発布
(財政部、国家税務総局 2014.12.23 発布 2015.01.01 発効)

背景
財政部、国家税務総局は、小企業・零細企業に対する支援を更に強化するため、国務
院の許可を経て、2014 年 12 月 23 日に「小企業・零細企業からの関連政府性基金の
徴収免除に関する通知」(以下、「通知」という)を公布した。

主要内容
「通知」によれば、2015 年 1 月 1 日から 2017 年 12 月 31 日までに月々税金を納付し
月間販売高又は売上高が 3 万元以内(3 万元を含む)となる納税義務者、四半期ごと
に税金を納付し月間販売高又は売上高が 9 万元以内(9 万元を含む)となる納税義務
者に対しては、それぞれ、教育費付加、地方教育付加、水利建設基金、文化事业建設
費の徴収が免除され、また、工商登記登録の行われた日から 3 年以内に身体障害者の
雇用比率が所定の基準に達していない小企業・零細企業で、従業員総人数が 20 人以
下(20 人を含む)のものに対しては、障害者就業保障金の徴収が免除される。

意義
本年から国は融資及び財政・税務政策において小企業・零細企業に対するサポートを
強化する一方、税収優遇政策においても、国は小企業・零細企業の減税措置を 2 回打
ち出している。「通知」の公布により小企業・零細企業の優遇策が更に拡大され、小
企業・零細企業が速やかに発展することが期待される。
出所:
http://szs.mof.gov.cn/zhengwuxinxi/zhengcefabu/201412/t20141224_1171839.html
2、国家税務局の「持分譲渡所得個人所得税管理弁法(試行)」の公布に関す
る公告
(国家税務総局公告 2014 年第 67 号 2015 年 1 月 1 日施行)
主な内容
1、持分譲渡行為の定義を明確にした。
2、「納税者」及び「源泉徴収義務者」の確認原則の解釈を行った。
3、持分譲渡による収入を確定する原則及び方法を規定した。
4、持分譲渡による収入を審査確定しなければならない場合を紹介した。
5、持分の原価値を確認する方法を規定した。
6、持分譲渡における納税場所及び納税時期の確認方法を明確にした。
7、納税者、源泉徴収義務者、投資対象企業は持分譲渡過程において、以下の義務を
8
履行しなければならないとされた。
(1)事前報告義務
(2)納税申告義務
(3)事後報告義務
出所
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1394141/content.html
3、国家税務総局の一般反租税回避管理弁法(試行)
(国家税務総局令第 32 号、2015 年 2 月 1 日施行)
主な内容
「一般反租税回避管理弁法」は、一般反租税回避の適用範囲及び判断基準を明確にす
るとともに、「税収利益」の定義、「租税回避手配」の主要な特徴などの概念及び問
題をも明らかにし、税務機関が実務の中においてより正確に一般反租税回避を発動す
る基準を把握できるようにしている。
このほか、「一般反租税回避管理弁法」は、一連の厳格な一般反租税回避管理手続を
制定し、立件、調査、完了の三つの段階を通して、各段階における異なるレベルの税
務機関が担う職能及び権限について詳細且つ実効性のある規定を設け、厳格な手続を
もって、一般反租税回避措置が透明、公平及び公正に執行されるようにすることを目
指している。
「一般反租税回避管理弁法」は、調査対象企業に異議申立て、救済申請、
紛争の調停解決等の権利を認め、納税者の合法的な権利を確実に保護している。
出所
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1395341/content.html
Ⅴ. 知的財産権
1、国家知的産権局による特許代理機構審査承認中及び審査承認後の監督管理
業務の更なる強化に関する通知
( 国家知的産権局 国知弁函法字(2014)502 号 2014 年 12 月 8 日公布)
国家知的産権局は、「登録資本登記制度改革方案」の要求に基づき、2014 年より特
許代理機構の年次検査を取り消して、特許代理機構による年次報告公示制度を実施す
るとともに、特許代理機構経営異常名簿及び厳重違法特許代理機構名簿を作成し、特
許代理機構審査承認中及び審査承認後における監督管理を更に強化している。
9
1、特許代理機構による年次報告公示制度の実施
年次報告の提出。国家知的産権局の承認を経て設立した特許代理機構及び特許代理業
務を行う弁護士事務所(以下、合わせて「特許代理機構」という)は、毎年 3 月 1
日から 3 月 31 日にかけて特許代理管理システムを通じて年次報告を提出する。
特許代理機構は年次報告の真実性、合法性に対し責任を負う。
2、特許代理機構経営異常名簿及び厳重違法特許代理機構名簿の作成
国家知的産権局は特許代理機構経営異常名簿及び厳重違法特許代理機構名簿を作成
し、機構の設立過程及び日常経営において違法行為のある特許代理機構について、公
示を行う。
経営異常名簿に列記された特許代理機構について、1 年以内に再度上記の情況が生じ
なかった場合、国家知的産権局がこれを経営異常名簿から抹消する。規定に適合しな
い状態が 3 年間継続される場合、厳重違法特許代理機構名簿に列記され、且つ国家知
的産権局がこれを公示する。特許代理機構は厳重違法特許代理機構名簿に記入された
日から 5 年間再度上記の情況が生じなかった場合、国家知的産権局がこれを厳重違法
特許代理機構名簿から抹消する。
3、特許代理機構への監督管理を更に強化
審査承認業務を厳格化し、必要に応じて、各地方知的産権局は特許代理機構の設立に
ついて実地調査を行わなければならない。
分支機構の設立を承認した場合、速やかに関連地方知的産権局に通知し、国家知的産
権局に届け出るものとする。
出所
http://www.sipo.gov.cn/tz/gz/201412/t20141212_1045643.html
Ⅵ. その他
1、不動産登記暫定条例
(2014 年 11 年 24 日公布、2015 年 3 月 1 日より施行)
国務院の李克強首相は、不動産登記に係る職責を統合して統一不動産登記制度を構築
し、不動産権利者の合法的な権益を保護するため、2014 年 11 月 24 日に国務院令に署
名し、「不動産登記暫定条例」(以下、「条例」という)を公布した。条例は 2015
年 3 月 1 日より施行し、主な内容は以下のとおりである。
1、 条例は、不動産登記業務については、国土資源主管部門がこれを指導、監督する
10
こと、不動産登記については、不動産所在地の県級人民政府不動産登記機構がこ
れを行うことを明確にした。
2、 条例は、不動産登記簿の登記内容を明確にし、登記形式を規範化し、保管責任を
細分化した。
3、 条例においては、国民の利便性向上という原則が体現されており、主として、
(1)
申請者の予期可能性に配慮して、申請者、申請書類、手続期間等の事項を明確に
し、(2)申請者の自由意思を尊重して、不動産登記機構が登記申請事項を不動
産登記簿に記載する前に、申請者が当該登記申請を撤回することができる旨規定
し、(3)申請手続を簡略化させ、現場審査の原則を強調し、(4)申請の負担
を軽減し、登記機構がリアルタイムで相互に情報を共有でき、申請者に重複申請
を要求してはならない旨規定した。
4、 条例は、不動産登記情報の共有及び保護を明確にし、主として、(1)統一化さ
れた不動産登記情報管理基礎プラットフォームの構築を規定し、(2)登記部門
及び管理部門(住宅城郷建設等の部門)の情報共有を強化することを規定し、
(3)
その他部門間(国土資源、警察、民政、財政、税務、工商、金融、審計、統計等
の部門)の情報共有を強化することを規定した。
5、 条例は、不動産登記資料の照会を規定し、照会の主体及び照会資料の用途を明確
にした。
6、 条例は不動産登記機構、不動産登記情報共有単位、当事者等関連主体の法的責任
を明確にした。
出所:
http://www.gov.cn/zhengce/content/2014-12/22/content_9325.htm
11
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経理、人事、マーケティング、IT 等の専門家
であるマネージャーとスタッフ約 700 名を含
めて約 870 名が所属しています。
上海事務所
丁 丁恒
+86(21) 6061 3736
dingheng@zhonglun.com
徐 江燕
+86 (21) 6061 3535
xujiangyan@zhonglun.com
日本業務部について
日本業務部は、中倫律師事務所の設立と同時
深セン事務所
林 克敏
+86 (755) 3325 6855
に設立され、最も重要な業務部のひとつで
linkemin@zhonglun.com
す。
日本業務部の弁護士は、ほとんどが日本、中
広州事務所
朴 松燦
国のトップ大学(院)で法律を学んでおり、
+86 (20) 2826 1789
piaosongcan@zhonglun.com
日本の大手法律事務所での勤務経験を持つ
者も尐なくありません。2014 年 1 月末現在、
計 51 名の弁護士およびスタッフが所属して
おり、中国国内最大手を誇ります。
本ニュースレターに記載の情報はあくまでも一般的参考に供するものであり、
いかなる意味においても弁護士からクライアントの皆様への法的意見やアドバ
イスを提供するものではありません。これら情報への信頼に基づくいかなる行
為に対しても、中倫律師事務所としては一切責任を負うことができかねます。
これらの情報について、何か問題がございましたら、誠にお手数とは存じます
が、大場もも
oba@zhonglun.com
までご連絡くださいますよう、よろしくお
願い申し上げます。
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