Arup Newsletter 2015-04-17 アラップ東京事務所・発行 「ボンベイ・サファイア」蒸留所と付帯施設 英国で 1761 年から作られているお酒のジン、「ボンベイ・サファイア」。 英国で注目のデザイナー、トーマス・ヘザーウィックが、この蒸留所の設計を担当しました。 既存ビルは赤レンガで、ビクトリア王朝時代に紙幣用の製紙工場として建てられたものです。赤レンガ建築から 飛び出したような 2 つのガラスの“温室”では、蒸留過程で出る熱を利用して、1 つは熱帯植物を、もう 1 つは 地中海性の植物を育てています。その植物の中には、ボンベイ・サファイアを作るために必要な 10 種類の植 物も含まれているということです。 ガラスと金属が織り成すプリーツのような造形。トーマス・ヘザーウィックは上海万博の英国館や、テムズ川にか かる奇抜なガーデンブリッジの設計提案など、注目の建築家の一人です。 ケンプラッツにて詳細を紹介しています(アラップ トータル・デザインの舞台ウラ 29)▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/column/20150414/697929/ 英・ダービーにスポーツ複合施設がオープン 金・銀・銅のリボンをまとったような外観が目を惹くアリーナ。2012 年ロンドンオリンピック以降スポーツ施設の建 設されていなかったイギリスに、新たな自転車競技場が完成しました。無柱の内部空間には、自転車競技のバ ンクと 12 面のバドミントンコート相当の広さの競技スペースがあります。スポーツはもちろん、さまざまなイベント に活用される予定です。 アラップはイギリス人建築家フォークナーブラウンと協働し、土木、構造、設備、地質の各種エンジニアリングに 加え、交通、音響、火災安全設計のコンサルティングを提供しました。 敷地は 1990 年代にアラップが計画に携わった巨大な工業跡地の再開発、プライド・パーク内にあり、アラップ と縁の深いプロジェクトともいえるかもしれません▼ http://arup.com/News/2015_03_March/19_March_Derby_Arena_Opens.aspx アラップ設計の橋、オランダで切手に 実は切手集めてます、という方、いらっしゃいませんか?アラップが構造設計した 2 基の橋が、切手の図柄に 起用されました!水運の国オランダで重要な役割を担ってきた数千もの橋から、“オランダの橋シリーズ”として 選ばれた 10 基のうちの 2 基です。 ネスシオ・ブリッジは、美しい曲線を描きながら分岐し、剛性を高めるとともに歩行者と自転車の分離を図ったオ ランダ初の吊り構造の橋です。もう一つは 1km に渡りライン川のデルタに架かる高速列車用の橋、HST ブリッ ジ。無駄のないデザインで、V 字の橋脚が表す力強いシルエットが特徴となっています。 “オランダの橋シリーズ”切手はポスト NL とオランダ橋梁財団のコラボレーションによって生まれました。切手 のデザインを手がけたのは、著名グラフィック・デザイナー、ハンス・ボクティングです▼ http://www.arup.com/News/2015_03_March/27_March_Netherlands_bridges_to_feature_on_stamps 自転車シェアリング コカ・コーラ・ゼロ・バイク 飲料メーカーであるコカ・コーラ社が、アイルランドで自転車シェアリングを展開しているのをご存知でしょうか? 5 年前の首都ダブリンを皮切りに国内数箇所で実施され、人気を集めているコカ・コーラ・ゼロ・バイク。このた び最大規模のプログラムが、南部の都市コークでスタートしました。 アラップはプログラムを運営するアイルランド・ナショナル・トランスポート・オーソリティのコンサルタントとして、フ ィージビリティ・スタディから詳細設計、住民の意見聴取などを行い、このプログラムを成功に導きました。 千代田区の“ちょくる”、広島の“ぴーすくる”など日本でも運用が広まりつつある自転車シェリング。15,000 台の 自転車をシェアするコークの事例は、よい参考になるかもしれません▼ http://www.arup.com/News/2015_03_March/03_March_City_Bike_Share_Scheme_opens_in_Cork 災害に対する準備、できていますか? アラップのホームページには、エンジニアやコンサルタントが話題を提供し、読者と議論を交わす場、” Thoughts”というページがあります。デザインから、環境、健康に至るまでテーマはさまざまです。 今年の 3 月で、東日本大震災から 4 年が経ちました。東京事務所の我々の同僚であるピット・リケが、複合的 に発生する災害に対する意識という観点で投稿しています。地震や津波に対する準備という点では世界に類 を見ないほど知見や技術を有していた(と信じていた)日本ですら、甚大な被害を受け、復興も思うように進ん でいないというニュースが聞こえてきます。 災害に対して我々は完璧な準備ができるのでしょうか?少なくとも、過去に起こったことを教訓として意識するこ とが大切ではないかと問いかけています。 読者の皆さまも議論に参加可能です▼ http://thoughts.arup.com/post/details/431/how-can-we-prepare-for-multi-hazards アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、技術等が ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見、メールアドレス変更→ tokyo-news@arup.com (2) 配信停止・新規登録→ http://c.bme.jp/5/485/164/4 (3) 本ニュースレターのバックナンバー(PDF 版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』より→ http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地 雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町24-4 東武 富士ビル3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.comの内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2015 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
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