ge fe Budd Li 7 2013 Chan s Your Vol. 94 ’s Wis d om Rissho Kosei-kai ha The World of the Lotus Sutra 妙法蓮華経 観世音菩薩普門品第二十五 無尽意菩薩が世尊に、観世音菩薩はなぜ「観世 尊に、 もう一つは多宝如来に差し上げられたのでした。 音」 という名をお持ちなのでしょうか、 とおたずねしまし 無尽意菩薩は、 重ねて「どういうわけで観世音と名 た。 その問いに対して世尊は、 「衆生がさまざまな苦 づけられたのですか」 とたずねます。 それに対して世 悩を受けたときに、 この菩薩の名をとなえれば、 その声 尊は、 「観世音菩薩がこれまでに積んできた修行の深 をよく聞き分けて、苦悩から解脱させてくれるので、観 さと、 その実践力の偉大さについて、 深く知らなければ 世音菩薩と名づけられたのです」 とお答えになります。 なりません。 観世音菩薩は、 あらゆる苦境にある人々を、 そして、 観世音菩薩が七難や三毒から衆生を救い、 その場に応じた方法で救いたいという広大な誓いを立 また求めるものを与えられる観世音菩薩の慈悲の神 てたのです。 その誓いの深さは海のごとく、普通の人 通力についてお説きになり、 「観世音菩薩に対する恭 間が長い間考えても考え及ばないほどです。 そして無 敬の念をしっかり持つならば、限りない福徳を授かる 数の仏に仕えて教えを受け、大清浄の願を立てたの であろう」 とおっしゃいました。 です。 その願のあらましを説いてきかせましょう」 と、 多く それをうかがった無尽意菩薩はさらに「観世音菩 薩はどのようにして衆生を済度し、法を説かれるので しょうか。 その方便力の現われはどのようなものでしょう か」 とおたずねします。 の人に代わってその苦しみを受けてあげようという、 観 世音菩薩の大慈悲の大願について説かれました。 そのことを伺って感動した無尽意菩薩が、偈をもっ て観世音菩薩の徳をたたえますと、持地菩薩がそれ すると世尊は、観世音菩薩は、 「あらゆる人の苦し に応えて、 「観世音菩薩が、 あらゆる人々を平等に真 み、望みをよく察し、 それに応じた教えを説いて、 その 理の門に引き入れるために、相手に応じていろいろと 苦しみから解脱させ、 また望んでいる方向へ導いてく 姿を変え、 自由自在に教えを説く神通力をもっておられ ださる、 そして、 人を導かれるときには、 導く相手に応じ ることを聞いた人は、 たくさんの功徳を得ることでござ てふさわしい姿をとって出現する、 そういう徳と神通力 いましょう」 と世尊に申し上げて、 この品は終わります。 をもった方だ」 と教えられます。 そして、 「だからこそ、 一 心に観世音菩薩を供養しなければならないのです」 と諭されました。 また、 「観世音菩薩は、恐るべき危機・ 困難に際しても動揺することのない精神力を衆生に 施すので、 この世界では、 みな観世音菩薩を施無畏 者と呼んでいるのです」 と説かれます。 観世 そのことをうかがって感激した無尽意菩薩は、 音菩薩を供養しようとして、首にかけていた高価な首 飾りをさし出しました。 しかし、 観世音菩薩はどうしても すすめになりますと、 ようやくそれに従われましたが、 そ れを自分の首にかけずに、二つに分けて、一つは世 SHAN ZAI ZAI SHAN SHAN ZAI July 2013 1 日々 の 営 み が 信 仰 実 践 会長 法話 立正佼成会 会長 庭野日鑛 生活即信仰 私たち在家の仏教徒にとって、 日々の生活は 仏さまの教えを学び、実践するところそのもので す。呼ばれたら「はい」の返事をする、人と会っ たらあいさつをする、 はきものを揃える、人にやさ しく接する、思いやる……。いつでもどこでもだ れにでも、 そうしたことが自然にできるようになる には、仏さまの教えから学ぶのが何よりです。 ど きょうく よう ほう ざ 読経供養、法座、導き、手どりなどをとおして ひと 自分をふり返るのも、 それが家族や他人さまへ の思いやりやあたたかな言葉かけにつながる からです。その結果、 日々明るく元気ですごせ くどく ることが、 いわば信仰の功徳であります。 仏さまの教えを「学ぶ、実践する」というと、 学ぶことと実践することを別々に受けとめがち ま ね です。けれども、学ぶは「真似る」と同じであり、 人や車が往来する所が道であるように、学ぶこ しょ さ と実践することがともなってこそ仏道といえま 所作や会話が教えの実践であり、 そこから生ま す。 れる活力が、仏さまの教えの真価、すなわち信 しゃくそん 釈尊は「たとえ、 ためになることをたくさん語っ 仰の喜びであるといえましょう。 おこた ても、 それを実践しなければ、 その人は怠ってい し どう ぶ なん ぜん じ る」と説かれ、至道無難禅師は「道という 言 「生かされている」の気づき あさ ゆう 葉に迷うことなかれ 朝夕おのが なすわざと 知れ」と明快に示されています。 朝、私が出かける際、家内はいつも明るく 「行ってらっしゃい」といって見送ってくれます。 ただ、私たちはいつも穏やかな気持ちですご せるわけではありません。ときには、 自分の気ま まから、つい感情のおもむくままにふるまい、苦悩 を招くことも多いのです。 私はその声に励まされ、元気をもらって出かける 以前から「真理・法を知ることが大事」と言っ のですが、 こうした生活のひとこま、一瞬一瞬の てまいりましたが、 それは感情に左右されがちな 2 SHAN ZAI July 2013 私たちも、真理を認識することにより、 ものごとの されていくのです。 ぼ さつ ところで、菩薩の実践といえば、 ご承知のよう ありのままが見えてきて、冷静になれるからです。 しょぎょう む じょう えん ぎ ろく は ら みつ ふせ じ かい にんにく しょうじん ぜんじょう ち 諸行無常や縁起の教えなどは、要するに に六波羅蜜─布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智 「だれ一人として自分の力で生きているものは 慧─ですが、なかでも禅定と智慧は、言葉を見 なく、私たちはあらゆるものに生かされていま、 こ ただけでは実践に結びつきにくい感じがします。 こにある」ということを教え示しています。 しかし、ひとことでいうと智慧は「生かされてい え そのことを知る、つまり生かされていることに る」と気づくことであり、 その気づきから「感謝し 気づくと、 この世のすべてに感謝せずにはいら つつ穏やかに生きる」という禅定の境が生まれ れません。そしてその感謝の気持ちは、 「ありが るのですから、 この二つはむしろ、私たちの人生 とう」という言葉となり、やさしい態度となって表 の根幹となる実践といえるかもしれません。 きょう われるのです。 日常的には、たとえば朝、台所で食事の支 なご ふれあう人とのあいだを和ませるこのような 度をしているときに、ふと幸せを感じ、感謝して はぐく 言動は、 きっとあたたかな縁を育み、対立してい 生きることができる人がいるとします。そのような た人と仲よくなる可能性も広がることでしょう。 心境で日々をすごす人は、何にもまして救われ こうしてこじれていた人間関係が和むとき、私た を証明する説法者です。布教の原点がそこに ちは気持ちが楽になります。真理の認識と感謝 あります。 の実践がともなって、現実の悩み苦しみが解消 SHAN ZAI July 2013 『佼成』2013年7月号より 3 笑 顔 は 天 の 花 立正佼成会 次代会長 庭野光祥 開祖さまの夢の中 ࣬ẟЈẲềỚỦểẆᅑẰộỊஜ࢘ỆẟếờẆշỮỂẪẻẰỦ૾ỂẲẺẇ つ ܖݱఄầấ˞ỚỉଐẆଔឪẨửẲềẆắܰЭỉấ໊ଢểấዴᬐửໜẬẆẐấẳẟ ẼỞộẆắ̓ẲộẲỢạẑể٣ửấẦẬẲẺẮểầẝụộẲẺẇấᒧửӤẲɥầụễầỤẆ ૼᎥửᛠỮỂẟỤẲẺᅑẰộỊẆẴẫỆửഥỜẆẐܘầᛔẾềẪủẺỮẳỞẆẮạẲ ẼỞẟỤủễẟὲấኺỉ᧓ὲẑể۹ẲẸạỆẰẾểᇌẼɥầụẆẟếờợụݲẲଔỜỆ ắ̓ầڼộụộẲẺẇ もくしょう ஙᤶỉấࢫửẴủịẐễẦễẦɥẻẑểշỮỂẪẻẰụẆୌᣏỉẆᅶẺẼầấ つ දẩẴỦểẆẐېܘỆදẟỂờỤạấᣒỊଐஜɟấẟẲẟẑểᚕẾềẪẻẰẟộẴẇ ʙỉᨥẆᅑầỔẨủễẦẾẺസụỉờỉử᪬ẟẺờẐܘầịẝẰỮửяẬềẪ ủẺẇẮỮễ࠳ẶễẮểỊễẟẑểẆểềờշỮỂẪẻẰẟộẲẺẇἘἋἚỉဇኡửấᙸẶ ẲềờẆӕẾềẨẺẸỉໜૠửẐẮỉẪỤẟầɟဪẟẟẑểᚕẾềẆẟếờշỮỂẪẻẰẟ ộẲẺẇ ẐấЭẺẼầấẳẟẼỞỮửշịẶỦỉỊቇҥễỮẻợẑẇẸạấẾẲỞẾềẪẻẰỦ ᅑẰộửẆẟếờշịẶẺẟể࣬ẟễầỤẆᅶẺẼỊᧈẲộẲẺẇ ݤỉấᅔửႸЭỆảẺẮỨẆᅑẰộỊྦྷẲẪᢲửọẦủẆẲịỤẪắஜᢿ ửấ˞ỚẰủẺẮểầẝụộẲẺẇឱởửภỜỦểợẟểᎥẨẆٸẆấ˞ỚỆễỦểẨ ỆẆểʚʴỂᅑẰộỉឱử੧ỚỖẫẲễầỤภỜộẲẺẇᅑẰộỊẺẼộẼ ݏऒửẺềỤủẆឱờỘẦỘẦểภẦẪễẾẺợạỂẲẺẇẴỦểᆳẆɲửٻẨẪ ѣẦẲẆ˴ẦểềờჇгễಮ܇ỂẆẐႏẰỮḠḠஜ࢘ỆḠḠẑểݏᚕầڼộụộẲ Ẻẇ ẐẮủẻẬợẪủịẆଔẪᑣẪễỤủỦỪỈẑểẆᅶẺẼỊấẦẲẪễẾềẆẪẴẪẴể ᇰẟộẲẺẇ 4 SHAN ZAI July 2013 庭野光祥 にわの・こうしょう 庭野日鑛会長の長女として東京都に生まれる。 学習院大学法学部を卒業し、 立正佼成会の幹部養成機関である 学林本科に学ぶ。 現在、 法華経の研鑽につとめるなか、 教団主要行事における参拝 者への講話や国内外での宗教協力活動に取り組み、 次代会長とし ての修行を続けている。 統弘氏と結婚。一男三女の母。 ẲịỤẪẲềᅑẰộầႸửᙾộẰủẺỉỂẆẐấẳẟẼỞộẆỄỮễٹửᙸềẟỤ ẲẺỮỂẴẦᾎẑể˨ạểẆộẻܦμỆٹẦỤᙾỜẨỤễẟಮ܇ỂẆẐẟởẆٳỉ ܪᎍỉʴẺẼỆỈẆᛟଢẲềẟẺỮẻợẑểỉẮểẇ ẐộẜḠḠẇٹỉɶộỂẸỮễỆٻẳỞẆấ၅ủỆễỦỪỈẑểầݲẲ ٣ỂᚕẟộẲẺẇᅶờẆấẦẲẟợạễẆතẨẺẟợạễẆẸỮễൢЎỆễụộẲẺẇ ᵚẮủẦỤỊẆẺẻշỮỂẟẺẻẪẻẬỂễẪẆᅑẰộỆ࣎ܤẲềẆỡẾẪụ˞ỮỂẟ ẺẻẬỦợạẆẲẾẦụẲễẪềỊᵜẇẸạ࣬ẟộẲẺẇ ᅑẰộầᢲỂܼỆẟỤẲẺૠଐ᧓ỊẆᅶẺẼܼଈỆểẾề࣬ẟầẬẵ۹Ẳ ẟଐẉỆễụộẲẺẇẸủộỂᅑẰộỊẆỖểỮỄấ˞ỚỆễỦẮểầễẦẾẺỉ ỂẆஔẆᅑẰộầấЈẦẬỆễỤễẟỉờИỜềẆଷửܼỂɟደỆ᪬ẪỉờИ ỜềỉẮểỂẲẺẇ ᅑẰộỊỚỦỚỦࣛࣄẰủẆẝỦୌẮạấẾẲỞẟộẲẺẇ ẐẰẜẆờạٻɣپẇჵỂờᤧᄉỂờਤẾềẮẟẆẻὲẑ οҗοബỆễỤủỦᅑẰộỊẆ፻ଐẆộẺẟếờỉợạỆấЈẦẬỆễụộẲ Ẻẇ 「やくしん」2012年5月号より SHAN ZAI July 2013 5 Spiritual Journey サンガのおかげさまで得られた「感謝」 ロサンゼルス教会 キャプロン幸代 ※この体験説法は2013年4月28日にロサンゼルス教会で行われた北米幹部教育で発表されたものです。 皆さまお願いいたします。 気づかせて頂きました。このことを通して、学んだ 私はキャプロン幸代と申します。信仰2代目で、 ことをくり返し実践することの大切さを改めて感 現在サンディエゴ法座所にて地区主任のお役を させて頂いています。私は当時横須賀米軍基地 じました。 最近、組長さんと一緒に、Aさん宅に手取りに に軍人として勤務していた主人と出会い結婚し、 行かせて頂くことができました。私の地区ではほ 三人の子供に恵まれました。そして、 1988年に とんどの方がお仕事をしていて、お互いにご近所 サンディエゴに転勤が決まり今日に至っています。 というわけではありません。一緒に手取りに歩か 私は昨年、一昨年と第4期リーダー教育のお手 せていただくことは、互いに距離感もあり難しい 配を頂き、 たくさんの講義を聞かせていただきま ことです。そんななか、組長さんと共に手取りに したが、その中で光祥さまは、 「すべての人はそれ 行かせて頂きたいとかねてから願っていました。 ぞれに宝物をもっていて、その宝物を発揮したい! おかげさまでAさんの状況もお互いに把握するこ と願っている心を温かい目で見て、人さまにふれ とができ、一人だけではなくて、 こうやって共に分 て行くことがリーダーにとって大切なのです」と かち合い体験できることの喜びを感じています。 教えてくださいました。 サンガの皆さんがいてくださるからこそお役がで このように教えて頂いたおかげさまで、 苦手だっ た会員さんから逃げ出さず、 じっくりと話を聞かせ きることに感謝しています。 現在はこのようにならせて頂いた私ですが、 て頂く努力ができるようになりました。相手の淋し さや辛さに共感し、その方の心に寄り添って話を 聞かせて頂けるようになりました。そうしていくう ちに、その方ご自身から「人のために何かさせて 頂きたい」と言ってくださるようになりました。人 はみな人のことを思い、人のために役に立ちたい という願い(仏性) を持っているんだと実感いたし ました。 自分の経験や価値観だけで物事を判断し、 自分で 「この人は苦手だ」 という苦をつくっていたのだと 6 ロサンゼルス教会での成道会式典で説法をする キャプロンさん SHAN ZAI July 2013 Spiritual Journey 4年半前に26歳の長女を亡くしました。自殺でし きたのか、 母の思いに寄り添いたいと思っても、 私 た。悲しみのどん底に突き落とされ、 「なぜこんな の母もこの世にはいません。前向きに生きてきた ことになってしまったのか」 「悩んでいたのならな 母のことを思うと、 ご法は母の生きがいであり、要 ぜ私に話してくれなかったのか」 「話してもらえな だったと思います。その母が私の誇りでもありま いような私だったのか」 「私はどんな子育てをして す。私も母のようになりたい思いました。 きたのだろう」と自分を責めました。主人も辛い 開祖さまは、法華経のごとく自ら実践され、私 思いをしていると思うと話もできず、心の行き場 たちに人の役に立つために生まれてきていること がなく、 「あの子を一人で死なせ、 かわいそう」 「娘 をわかり易く示してくださっています。私自身、人 のそばに行ってあげたい」 「私も死にたい」 と思い の役に立つようにはなれないと思っていました。 ました。でも、二人の息子のことを思うとそれもで でも、サンガの皆さんのおかげさまで、お役を通 きず、辛い毎日でした。ご供養するときも涙しか出 して、研修に参加させて頂いたり、先輩幹部さん ず、声も出せない状態でした。そんななか、 サンガ に支えて頂きながらたくさんのふれ合いをさせ の皆さんが心配してくださり、毎日のように電話 て頂いたりして、いま体験させて頂いていること をしてくださり、いろいろな思いをかけてくださ が幸せなことだと思えてきました。仏さまは、 こう いました。 やっていろんな姿を現して、私を導いてくださっ お釈迦様は、生老病死の苦は、人として生まれ ているんだと思えてきました。 たからには逃れられない、現実の苦であることを 「娘や両親、兄弟、 ご先祖さまに喜んでもらい 悟り示して下さっています。 「そうなんだ」と頭で たい」 「自分の命を人さまのために役立てられる は理解できていても、現実に自分に振りかかって 私でありたい」と念じています。この気持ちを持 くると、受け入れられなくて悲しみに押しつぶされ ち続け、 ご法精進してまいります。 そうな日々でした。まわりの人に話しても理解し てもらえないのは当たり前、そう思うと自分の悲 みまさま、 ご清聴まことにありがとうございまし た。 しみを心に閉ざしたまま、辛い心の内をありのま まに開けることができませんでした。 私の母も、私の兄と姉を亡くしています。私の 娘の49日を迎える頃だったと思いますが、母が 兄を亡くした後に話してくれたことを思い出しま した。ご法が大好きだった母は「仏さまは、お母さ んが子煩悩過ぎるから、一番辛い経験をしないと 人のことが思えないから、人として何が大事なの かを教えてくださるために、 お兄ちゃんとお姉ちゃ んを授けて下さった」 と言っていました。 辛くて悲しかっただろうに、 どんな思いで生きて ᴿ 2011年本部で開催された国際伝道本部リーダー教育に参 加した際のキャプロンさん shanzaiでは、皆さまから信仰体験をお寄せいただいております。あなたの信仰体験を、shanzaiで世界中の皆さんにお分けしてくだ さいませんか? ご投稿、お問い合わせは、shanzai.rk-international@kosei-kai.or.jpまで。 SHAN ZAI July 2013 7 㛤♽ᗞ㔝᪥ᩗ䛾ᩍ䛘 人間の味 最近は、 いつでも四季の野菜が食べられますが、 半面、 季 節感が失われたともいわれます。 夏だからこそ赤く熟れたトマトを冷やして食べるのがおい しいのに、近ごろでは冬でもトマトやキュウリが食卓に出てく るというように、 ひと昔前には想像もできなかったような時代 になりました。 そうしていつでも食べられるせいでしょうか、 物 に対するありがたみが薄れてきた気がします。 もうひとつ、 いつでも食べられるかわりに、 トマトやキュウリ 本来の味がしなくなったことも、 ありがたみがわかなくなった 原因だと言う人もおります。 確かに、昔食べたのとは違って、味も香りもさしてしないの は温室栽培だからでしょう。 ところが温室栽培でも、夜中の 数時間、外の冷たい空気を温室に入れるようにしたところ、 実がしまって、 色も濃く、 味もよい野菜ができるようになった、 と いうことを聞きました。 弱い人間を評して「温室育ち」 と言いますが、 やはり、 時に 応じて厳しさというものがないと、 人も本当の成長ができませ んし、 人間の味というものが出てこないように思うのです。 䛄㛤♽㝶ឤ㻢䛅䠄ᡂฟ∧♫䠅㻼㻚㻠㻠㻙㻠㻡䜘䜚㻌 Column ローマ法座にご本尊が勧請されました 本年5月12日、大聖堂にて本会ローマ法座にご本尊の勧請を頂き ました。そして先日、ご本尊像をローマ法座の御宝前にご安置させて 頂きました。ヨーロッパ文化の中心地でありカトリック教会の総本山 が位置するローマの地に、本会の法座拠点が開設されることになった のは、会内外の本当に多くの皆様のお陰さまです。 歴史学者トインビー博士は、開祖さまへの書簡の中で、「人類は 心の向上には十分取り組んでいない」との重要な指摘をされました。 人類はそれぞれに人間形成の道を歩むことが大事であり、そのうえで 仏法は大きな役割を果たすことができると思います。 今秋にはローマ拠点の開所式が予定されています。拠点を中心に、 欧州全土に仏法を伝えるとともにキリスト教との対話を進め、あらゆ る人々の仏性開顕に役立っていきたいと思います。 国際伝道本部長 水谷 庄宏 8 SHAN ZAI July 2013 世界で起こった災害 4月24日午前、 バングラデシュの首都ダッカ郊外で、 託され、被災者の支援に役立てられる予定です。 商店や銀行、縫製工場などが入った8階建てのビルが 突然、崩落する事故が発生しました。 二教会とも、立正佼成会会員の被害の報告はありま せんでしたが、仏さまの教えを頂いている私達は、海 地元メディアによりますと、 これまでに事故による死 外で起こったこれらの事態にも思いを馳せ、心を一つ 者は1,000人を超え、2,400人以上が負傷したとの にして、犠牲になられた方へのご冥福、 また被災された ことです。 方の一日も早い回復、復興をお祈り申し上げたいと思 バングラデシュ教会では、事故犠牲者の慰霊供養を います。 今後執り行う予定です。 一方、5月20日には、米国オクラホマ州ムーア市で お寄せください! ! ! 大規模な竜巻が発生しました。竜巻の強度は、最高レ ベルの「EF5」を記録しました。被害は死者24人、負傷 者240人に上り、約2400棟の家屋が損壊。3万人以 上が被災しました。 今回の竜巻被害を受け、オクラホマ教会は5月25 日、教会道場駐車場で被災者支援を目的にチャリティ ーバザーを行いました。収益金は米国赤十字社に寄 立正佼成会について 立正佼成会は1938年に開祖庭野日敬、脇祖長沼妙佼によって創立された、法華三部経を所依の経典とする 在家仏教教団です。家庭や職場、地域社会の中で釈尊の教えを生かし、平和な世界を築いていきたいと願う 人々の集まりです。現在は庭野日鑛会長とともに、私たち会員は仏教徒として布教伝道に励みながら、宗教界 をはじめ各界の人々と手をたずさえ、 国内外でさまざまな平和活動に取り組んでいます。 Vancouver, Canada Seattle London, The United Kingdom Ulaanbaatar, Mongolia Sukhbaatar Venezia, Italy Roma, Italy Kathmandu, Nepal Paris, France オクラホマ教会でのチャリティーバザー Sakhalin, Russia Delhi, India Hong kong West Delhi San Francisco Los Angeles RKI of North America (Irvine) Tokyo, Headquarters Pusan Masan Shanghai Taipei Kolkata North Kolkata Colombo, Sri Lanka Phnom Penh Kandy-Wattegama Polonnaruwa Habarana Galle RKI of South Asia Chittagong, Bangladesh Dhaka Mayani Patiya Domdama Cox’ s Bazar Satbaria Laksham Raozan Chendirpuni Hawaii Taichung Jilung Denver Klamath Falls Chicago Dayton San Mateo Seoul, Korea Lumbini Sacramento San Jose Colorado Oklahoma New York Tampa Bay Dallas San Antonio Kona Maui Tainan San Diego Las Vegas Arizona Singapore Bangkok, Thailand Sao Paulo, Brazil Sydney, Australia Mogi das Cruzes Sao Miguel Rissho Kosei-kai International Branches SHAN ZAI 2013年7月号(Vol.94) 【発行】立正佼成会 国際伝道本部 〒166-8537 東京都杉並区和田2-6-1 普門館5F Tel; 03-5341-1124 Fax; 03-5341-1224 E-mail: shanzai.rk-international@kosei-kai.or.jp 編集責任者:水谷庄宏 編集チーフ:中村悦子 校閲者:吉田晃一郎 編集スタッフ:松岡志帆・ 江藤真弓・鈴木佐祐里・金尾江利子・三浦志都代・牧野紗知・野川友里江・中山悦宏 ※このニュースレターは、 「日本語版」 「英語版」 「中国語版」 「ポルトガル語」他、14カ国語ございます。 ※ご意見・ご感想・ご不明な点などがございましたら、 ご遠慮なく上記の連絡先までお寄せください。 二次使用をされる際には、国際伝道本部までご連絡ください。 SHAN ZAI July 2013 9 Rissho Kosei-kai Overseas Dharma Centers Rissho Kosei-kai International 5F Fumon Hall, 2-6-1 Wada, Suginami-ku, Tokyo, Japan Tel: 81-3-5341-1124 Fax: 81-3-5341-1224 Rissho Kosei-kai International of North America (RKINA) 4255 Campus Drive, University Center A-245 Irvine, CA 92612, U.S.A. Tel: 1-949-336-4430 Fax: 1-949-336-4432 e-mail: info@rkina.org http://www.rkina.org Branch under RKINA Rissho Kosei-kai of Tampa Bay 2470 Nursery Rd.Clearwater, FL 33764, USA Tel: (727) 560-2927 e-mail: rktampabay@yahoo.com http://www.buddhismtampabay.org/ Rissho Kosei-kai International of South Asia (RKISA) 201 Soi 15/1, Praram 9 Road, Bangkapi, Huankhwang Bangkok 10310, Thailand Tel: 66-2-716-8141 Fax: 66-2-716-8218 e-mail: thairissho@csloxinfo.com Rissho Kosei-kai Buddhist Church of Hawaii 2280 Auhuhu Street, Pearl City, HI 96782, U.S.A. Tel: 1-808-455-3212 Fax: 1-808-455-4633 e-mail: info@rkhawaii.org http://www.rkhawaii.org Rissho Kosei-kai Maui Dharma Center 1817 Nani Street, Wailuku, Maui, HI 96793, U.S.A. Tel: 1-808-242-6175 Fax: 1-808-244-4265 Rissho Kosei-kai Kona Dharma Center 73-4592 Mamalahoa Highway, Kailua-Kona, HI 96740, U.S.A. Tel: 1-808-325-0015 Fax: 1-808-333-5537 Rissho Kosei-kai Buddhist Church of Los Angeles 2707 East First Street, Los Angeles, CA 90033, U.S.A. Tel: 1-323-269-4741 Fax: 1-323-269-4567 e-mail: rk-la@sbcglobal.net http://www.rkina.org/losangeles.html Rissho Kosei-kai Dharma Center of San Antonio 6083 Babcock Road, San Antonio, TX 78240, U.S.A. Tel: 1-210-561-7991 Fax: 1-210-696-7745 e-mail: dharmasanantonio@gmail.com http://www.rkina.org/sanantonio.html Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Arizona Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Colorado Rissho Kosei-kai Buddhist Center of San Diego Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Las Vegas Rissho Kosei-kai of San Francisco 1031 Valencia Way, Pacifica, CA 94044, U.S.A. Tel: 1-650-359-6951 Fax: 1-650-359-6437 e-mail: info@rksf.org http://www.rksf.org Rissho Kosei-kai of Seattle’s Buddhist Learning Center 28621 Pacific Highway South, Federal Way, WA 98003, U.S.A. Tel: 1-253-945-0024 Fax: 1-253-945-0261 e-mail: rkseattle@juno.com http:// www.buddhistLearningCenter.com Rissho Kosei-kai of Sacramento Rissho Kosei-kai of San Jose Rissho Kosei-kai of Vancouver Lotus Buddhist Circle San Mateo, CA 94401, U.S.A. Tel: 1-650-200-3755 e-mail: LotusBuddhist@gmail.com http://www.LotusBuddhistCircle.com 2013 Rissho Kosei-kai of New York 320 East 39th Street, New York, NY 10016, U.S.A. Tel: 1-212-867-5677 Fax: 1-212-697-6499 e-mail: koseiny@aol.com http://rk-ny.org/ Rissho Kosei-kai of Chicago 1 West Euclid Ave., Mt. Prospect, IL 60056, U.S.A. Tel & Fax: 1-847-394-0809 e-mail: murakami4838@aol.com http://home.earthlink.net/~rkchi/ Rissho Kosei-kai Dharma Center of Oklahoma 2745 N.W. 40th Street, Oklahoma City, OK 73112, U.S.A. Tel & Fax: 1-405-943-5030 e-mail: ok.risshokoseikai@gmail.com http://www.rkok-dharmacenter.org Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Dallas Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Klamath Falls 724 Main St., Suite 214, Klamath Falls, OR 97601, U.S.A. Tel: 1-541-810-8127 Rissho Kosei-kai, Dharma Center of Denver 1571 Race Street, Denver, Colorado 80206, U.S.A. Tel: 1-303-810-3638 Rissho Kosei-kai Dharma Center of Dayton 446 “B” Patterson Road, Dayton, OH 45419, U.S.A http://www.rkina-dayton.com/ Risho Kossei-kai do Brasil Rua Dr. José Estefno 40, Vila Mariana, São Paulo-SP, CEP 04116-060, Brasil Tel: 55-11-5549-4446 Fax: 55-11-5549-4304 e-mail: risho@terra.com.br http://www.rkk.org.br Risho Kossei-kai de Mogi das Cruzes Av. Ipiranga 1575-Ap 1, Mogi das Cruzes-SP, CEP 08730-000, Brasil Tel: 55-11-4724-8862 Rissho Kosei-kai of Taipei 4F, No. 10 Hengyang Road, Jhongjheng District, Taipei City 100 Tel: 886-2-2381-1632 Fax: 886-2-2331-3433 Rissho Kosei-kai of Taichung No. 19, Lane 260, Dongying 15th St., East Dist., Taichung City 401 Tel: 886-4-2215-4832/886-4-2215-4937 Fax: 886-4-2215-0647 Rissho Kosei-kai of Tainan No. 45, Chongming 23rd Street, East District, Tainan City 701 Tel: 886-6-289-1478 Fax: 886-6-289-1488 Rissho Kosei-kai of Pingtung Korean Rissho Kosei-kai 423, Han-nam-dong, Young-San-ku, Seoul, Republic of Korea Tel: 82-2-796-5571 Fax: 82-2-796-1696 e-mail: krkk1125@hotmail.com Korean Rissho Kosei-kai of Pusan 1258-13, Dae-Hyun-2-dong, Nam-ku, Kwang-yok-shi, Pusan, Republic of Korea Tel: 82-51-643-5571 Fax: 82-51-643-5572 Korean Rissho Kosei-kai of Masan Branches under the Headquarters Rissho Kosei-kai of Hong Kong Flat D, 5/F, Kiu Hing Mansion, 14 King’s Road, North Point, Hong Kong, Special Administrative Region of the People’s Republic of China Tel: 852-2-369-1836 Fax: 852-2-368-3730 Rissho Kosei-kai of Ulaanbaatar 39A Apartment, room number 13, Olympic street, Khanuul district, Ulaanbaatar, Mongolia Tel & Fax: 976-11-318667 e-mail: rkkmongolia@yahoo.co.jp Rissho Kosei-kai of Sri Lanka 382/17, N.A.S. 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