www.pwclegal.co.uk PwC Immigration News 英国イミグレーションに関するアップデート 10 July 2012 Recent changes to immigration rules 扶養家族のビザについて 不法労働防止対策について 英国政府は2012年6月11日、欧州経済領域 (EEA)圏外の国籍を有する者が、結婚や 婚約などで扶養家族として、渡英もしくは 英国滞在延長を目的としたビザ申請の際の 条件の変更について発表しました。当該変 更は2012年7月9日より施行されます。以 下、主要な変更内容をまとめました。 EEA圏外の国籍を有する配偶者または パートナーが、英国の永住権を申請す る条件として必要とされていた同居期 間が、2年から5年に延長される。 EEA圏外の国籍を有する個人が、英国 籍の配偶者またはパートナーと英国外 で4年間同居していた事実に基づき、 英国の永住権(ILR)の申請を可能とし ていた規定が廃止される。 2013年10月以降、ILRの申請には現行 の条件として課されている「Life in the UK」の合格証明の提出に加え、国 境局の指定する英語テスト(リスニン グとスピーキングのみ)において、 「Common European Framework of Reference for Languages」の規定 (B1)レベル以上に相当するスコアの 証明も提出する必要が生じる。 EEA圏外の国籍を有する個人が、英国 人の配偶者、フィアンセ、パートナー のいずれかとして滞在するためにビザ を申請する場合、英国籍の相手方はそ の申請者のスポンサーとして最低 18,600ポンド以上の年収を得ている必 要がある。子供を帯同する場合は、1 人であれば22,400ポンド以上、さらに 1人増えるごとに追加で2,400ポンドが 必要となる。 政府は不法労働者の採用を防止するため、 雇用主向けのガイダンスをまとめました。 パスポートの確認 雇用主は出来る限り現在有効のパスポ ート、及びエントリークリアランス (査証)の確認を行うことが大切です。 何らかの理由により、期限の切れた書 類しか確認できない場合、査証の有効 期限が切れていないか、生年月日が正 確なものであるか等について細心の注 意を払う必要があります。 バイオメトリックIDカード ILRの取得者もバイオメトリック登録 を義務付けられたことに伴い、雇用主 はそのバイオメトリックIDカードの有 効期限(満16歳以上は10年間、16歳未 満は5年間)を確認し、期限切れのID カードについては受け付けてはならな いとガイダンス上に明記されました。 不法労働防止のための確認事項リスト 上記を含め、英国境局による不法労働 者の採用防止に関するガイダンスは、 以下のリンク先の上から2つ目 「Comprehensive guidance for employers on preventing illegal working, June 2012'(PDFファイル)」 にてご確認いただくことが出来ます。 また、ガイダンスでは確認事項がリス ト化されており、これを活用すること で不法労働者採用防止の作業が適切に 行われているか確認をすることが出来 www.pwclegal.co.uk ます。詳しくはガイダンス中の 「Annex B 」(85ページ以降)をご参照 下さい。 http://www.ukba.homeoffice.gov.uk/s itecontent/documents/employersands ponsors/preventingillegalworking/ 上記の内容についてのご質問、また本ニュースレターの配信の停止をご希望の方は、大変お手数 ですが、草野誠 (直通: +44 (0)20 7804 9756 makoto.kusano@pwclegal.co.uk)までご連絡くだ さい。 This publication has been prepared for general guidance on matters of interest only, and does not constitute professional advice. You should not act upon the information contained in this publication without obtaining specific professional advice. No representation or warranty (express or implied) is given as to the accuracy or completeness of the information contained in this publication, and, to the extent permitted by law, PricewaterhouseCoopers Legal LLP, its members, employees and agents do not accept or assume any liability, responsibility or duty of care for any consequences of you or anyone else acting, or refraining to act, in reliance on the information contained in this publication or for any decision based on it. © 2013 PricewaterhouseCoopers Legal LLP. All rights reserved. PricewaterhouseCoopers Legal LLP is a member of PricewaterhouseCoopers International Limited, each member firm of which is a separate legal entity.
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