www.pwclegal.co.uk PwC Immigration News 英国イミグレーションに関するアップデート 5 February 2013 Recent changes to immigration rules ファイナンシャル・タイムズ(FT)に掲載された イミグレーション関連の記事について 弊事務所PwCリーガル・イミグレーションチー ムのパートナーであるジュリア・オンスロー・コ ールはFTの取材に応じ、現行の入国管理法 が英国経済に与えている影響として、以下の 点を挙げました。 現在の経済情勢やテロ行為勃発の危険 性などを考慮し、入国管理の引き締めを 最優先と位置づける政府の政策が、グロ ーバルな人材市場の中で最適な人材を 採用することを困難にしている 与党、野党を含む全政党は、現行の規制 が事業成長にいかに影響を及ぼしている か具体的に把握するべきである ＥＵ国籍を有する個人が、ＥＵ圏内を制 限無く移動することを許容されている現状 は、EU参加国の基礎理念に基づいてお り、その現状は英国の入国管理法の観点 からのみ議論できる問題ではない 現行の入国管理法で会社に課されたコン プライアンスは、ロンドン証券取引所の時 価総額上位100銘柄(FTSE-100)の対象と なる大企業に焦点を当て厳格に制定され ており、非EU国籍の外国人のを少数採用 する中小企業には適していない グローバルな市場で企業が競争力を維 持して成長していくためには、会社の事 業戦略に必要な能力や技術を持つEU圏 外の外国人を積極的に採用できる基盤の 整備が必要で、入国管理法の大きな課題 でもある 昨今、企業がイミグレーション関連のアド バイスも求める際、ビザ申請手続き等テク ニカルなアドバイスより、企業の事業戦略 に沿った人事計画に基づくストラテジック なアドバイスを求める傾向が強くなってい る 英国のビザ申請代金のお支払いについて 2013年12月16日以降、以下の国から英国の ビザを申請する場合、オンラインにてビザ申請 代金を支払う必要が生じています。 アンゴラ、ブータン、ボツワナ、カンボジア、中 国、東ティモール、フィジー、インドネシア、コ ソボ、レバノン、マラウイ、モーリタニア、モンテ ネグロ、モザンビーク、ナイジェリア、パキスタ ン、パレスチナ、パプアニューギニア、ルーマ ニア、サントメ・プリンシペ、タイ、西サハラ、ザ ンビア お支払いに利用できるカードの種類はVISA、 Masterのデビット・クレジットカード、中国では チャイナユニオン（銀聯）のデビット・クレジット カード、ルーマニア、モンテネグロ、パキスタン はSkrill eWallet、ナイジェリアではe-wallet PAGAとなっております。 結核テスト 2013年12月31日以降、以下の国から6ヶ月以 上の滞在を目的として英国のビザを申請する 場合、結核診断の証明書を提出することが義 務付けられました。 北朝鮮、韓国、ロシア、キルギス共和国、アゼ ルバイジャン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、 タジキスタン、ナイジェリア、セネガル、ジョー ジア、ガボン 過去2年間で初めて英国への移民数が上昇 Office for National Statistics(ONS)は、近年減 少傾向にあった Net migration (英国外から英 国に移住してきた人口の総数から英国から国 外へ移住した人口の総数を引いて導き出す 移民の純移動人口数）が、再び増加したと発 表しました。具体的には 2011 年 7 月から www.pwclegal.co.uk 2012 年 6 月までの Net migration は 167,000 人であったのに対して、2012 年 7 月から 2013 年 6 月までは 182,000 人と 9％増加しており、 その背景には EU 圏内で長期化する不況によ り、英国に職を求めて移住する人口の増加が 挙げられています。なお、現政権は 2015 年ま でに Net migration 数を 100,000 人に抑える ことを公約として掲げています。 イミグレーションニュースレターのバックナンバーは以下の URL よりご覧いただけます。 http://www.pwc.co.uk/who-we-are/japanese-business-network-publications.jhtml 英国のイミグレーション関連のご質問、お問い合わせがありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。 上記の内容についてのご質問、また本ニュースレターの配信の停止をご希望の方は、大変お手数です が、草野誠 （直通: +44 (0)20 7804 9756 Email: makoto.kusano@pwclegal.co.uk)までご連絡ください。 草野 誠 / 斉藤 彩子 This publication has been prepared for general guidance on matters of interest only, and does not constitute professional advice. You should not act upon the information contained in this publication without obtaining specific professional advice. No representation or warranty (express or implied) is given as to the accuracy or completeness of the information contained in this publication, and, to the extent permitted by law, PricewaterhouseCoopers LLP, its members, employees and agents do not accept or assume any liability, responsibility or duty of care for any consequences of you or anyone else acting, or refraining to act, in reliance on the information contained in this publication or for any decision based on it. © 2014 PricewaterhouseCoopers Legal LLP. All rights reserved. In this document, “PwC” refers to PricewaterhouseCoopers Legal LLP, which is a member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each member firm of which is a separate legal entity.
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