「六本木クロッシング 2007:未来への脈動」展 プライズ授賞式

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六本木クロッシング 2007:未来への脈動 プレスリリース
「六本木クロッシング
Vol.5
2008.1.15
2007 :未来への脈動」展
プライズ授賞式開催
森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53 階)
森美術館は 2008 年 1 月 14 日(月・祝)に、
「六本木クロッ
シング 2007:未来への脈動」展プライズ授賞式を開催いたし
ました。昨年 12 月 20 日(木)に「オーディエンス賞」に輝
いた田中偉一郎氏、
「MAM 賞」に輝いた榎 忠氏に賞を授与する
とともに、新年を飾るサプライズとして、クロスジャンルで活躍
する審査員 3 名が選んだ「特別賞」を発表いたしました。
「特別賞」は、
幅広い分野で活躍する審査員の方々に作品を選考していただき、
多様な視点を盛り込むことをその趣旨としました。この賞の審査
員は、建築家の伊東豊雄氏、写真家の篠山紀信氏、ファッション・
エッセイストのフランソワーズ・モレシャン氏の 3 名です。展
覧会の最終日であった当日、授賞式の会場となったギャラリーの
フランソワーズ・モレシャン氏
(右)
より特別賞の賞状を受け取る名和晃平氏
(左)
。
撮影:木奥恵三
中は多くの人で賑わい、晴れやかな授賞式となりました。
<オーディエンス賞> 受賞者:田中偉一郎
<MAM賞> 受賞者:榎 忠
審査員:山下裕二(明治学院大学教授/森美術館理事)、市原研太郎(美術評論家/森美術館理事)、
南條史生(森美術館館長)
<特別賞>
受賞者:冨谷悦子
審査員:篠山紀信
本展はまるで異種格闘技の様相を呈していて、この中から一人を選び出すことは正直困憊した。
その中で冨谷悦子さんに魅入られたのは、驚くべき高密度な創作力と技術力そして作品制作に
かける間尺に合わない時間の消費量だ。写真家であるぼくの現在は、デジタルの登場で一瞬の
内に欲しい映像を手に入れ、すぐさま確認出来る。本展最年少作家で美しき女性が、まだあり
あまる時間を惜しげもなく使って、憑かれたように彫り起こした作品は、写真初期の銀塩写真
家がモノクロームで撮った細密世界のように懐かしく美しく、そしてエロティックに見えた。
篠山紀信(写真家)
受賞コメント
《無題》
2007 年 courtesy: YAMAMOTO GENDAI
突然の知らせにとても驚きました。全く思いもよらなかったので、非常に
うれしいです。たくさんの方に見ていただける機会を得られたことと合わせ
まして、とても感謝しております。
プロフィール
1981 年愛知県に生まれる。2007 年に東京藝術大学大学院美術学部美術研究科版画終了。2006 年「棗菊」(山本現代、東京)
や 2006 年「 ALLLOOKSAME? TUTTTUGUALE? Arte da Cina, Corea, Giappone」(サンドレット・レ・レバウ
デンゴ財団現代美術館、トリノ、イタリア)に参加。
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六本木クロッシング 2007:未来への脈動 プレスリリース
受賞者:春木麻衣子
Vol.5
2008.1.15
審査員:伊東豊雄
春木麻衣子さんの写真はほとんど闇に包まれている。そしてわずかに残された白い余白から不思議
なメッセージが伝わってくる。
「either portrait or landscape」では、ハイウェイ下の歩道橋を歩いて
いる人々の姿だけが浮かび上がる。男、女、子供、自転車…、さまざまな人がさまざまなポーズ
で歩いているだけなのに、人々は東海道を旅していた人達のように遠い国へ向かって歩き続けて
いるように見える。
抽象でもなく、具象でもなく、モノクロでもなく色彩がある訳でもなく…でも深く柔らかい。
伊東豊雄(建築家)
受賞コメント
《either portrait or landscape 1A》2007 年
courtesy: TARO NASU, Tokyo
カンムリ?!がずり落ちてこないよう背筋を正し、撮りつづけます。勇気を
ありがとうございます。お世話になったみなさんに感謝をこめて。
プロフィール
1974 年茨城県に生まれる。95 年 -96 年には Goldsmiths College, University of London へ交換留学、97 年に玉
「On Recent Landscape」
(Museo de Colecciones ICO、マドリード)や「伍」
川大学文学部芸術学科卒業。99 年以降、
(大宰府天満宮、福岡)など、多数の個展やグループ展に参加。
受賞者:名和晃平
審査員:フランソワーズ・モレシャン
時代や流行を超えた美の永遠性ということで名和さんの作品を選びました。流行を超えたという
のは正確ではないかもしれません。というのもシュルレアリズムがまだ勢いを持っていた 50 年
代風の作品はある意味で、今、極めて流行だから。現代のコクトー風威厳を保つ作品は私にはい
つか来る氷河期の真っ白な樹木を思わせる。アーチ型に伸びる幹は、人間を守ろうとしながら、
天に向かう威厳を見せながら、未知の世界へと私たちを誘う。まるで神道の神が宿るよう…。
フランソワーズ・モレシャン(ファッション・エッセイスト)
《Scum-Compulsion》
受賞コメント
2007 年
この度は本当にありがとうございます。ご協力頂いた多くの方々に感謝の
発砲ポリウレタンに塗装
気持ちで一杯です。
「うつろなスペクタクル」というテーマを『六本木クロッシ
サイズ可変
Courtesy: SCAI/
Shiraishi Contemporary
Art Inc./Nomart Project
Space
ング』という混沌で表現し、それが評価を得たということに大変意義を感じて
います。今後も「感性と表皮」について、彫刻を続けていきます。
プロフィール
1975 年大阪府生まれ。2003 年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。「第三回バレンシア・ビエンナー
主な個展に「GUSH」
(SCAI THE BATHHOUSE, 東京 /2006 年)など。
レ」
(バレンシア /2005 年)など多くのグループ展に参加、
また 2007 年には京都府文化賞奨励賞を受賞した。
<関連情報>
「六本木クロッシング 2007」展をサポートしたデザイナーのアニエスベーが、出展作品の中から独自の視点で選考する「アニエスベーセレクション」のアー
ティスト 3 名が以下の通り決定致しました。
冨谷悦子、さかぎしよしおう、山口崇司 /d.v.d.
今後、アニエスベーでは、この 3 名のアーティストへのサポートを目的とした活動を、全国のアニエスベーブティックで展開する予定です。
プレスお問い合わせ : アニエスベー プレス 藤野 Tel: 03-6229-5840 Web: www.agnesb.com
<展覧会情報>
会期 :2007 年 10 月 13 日(土)∼ 2008 年 1 月 14 日(日)会期終了
主催:森美術館
協賛:日本サムスン株式会社、agnès
b.
協力:ニコラ・フィアット、グレイグース
企画協力:hhstyle.com 、エプソン販売株式会社、 株式会社エービーシー商会、 株式会社カシマ、 共栄繊維株式会社、キリンホールディングス株式会社、
大日本印刷株式会社、タカヤ株式会社、有限会社トータルインテリア スガハラ、パール株式会社、有限会社フォトグラファーズ・ラボラトリー、富士フィルム株式会社、
富士フィルムイメージテック株式会社、三菱電機株式会社
アーティスト助成:財団法人セゾン文化財団、財団法人中山隼雄科学技術文化財団
お問い合わせ 広報部 担当:高橋、田村、瀧、渡邉
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : pr@mori.art.museum Website : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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