分析事例C0343 2014/04/30 2014/04/30 ビタミンCのLC/MS/MS分析 D,L-アスコルビン酸、デヒドロアスコルビン酸の一斉分析 測定法 :LC/MS/MS 製品分野 :食品 分析目的 :製品調査・組成評価・同定 概要 食品に含まれるビタミンCは還元型のL-アスコルビン酸と酸化型のデヒドロアスコルビン酸の総量を指し ます。用途としては栄養強化の目的の他、酸化防止剤としても使用されます。ビタミンCをHPLCで測定す る場合にはデヒドロアスコルビン酸にUV吸収がないため、酸化型に変換した後に誘導体化して測定する のが一般的です。LC/MS/MSを用いてデヒドロアスコルビン酸を定量することにより、前処理を簡略化し、 かつ高感度に分析することが可能となります。 データ HO H HO O H 酸化 O HO HO O H O O O HO HO 還元 OH HO O ① L-アスコルビン酸 HO O ② デヒドロアスコルビン酸 OH ③ D-アスコルビン酸 食品添加剤として使用される ビタミンCの異性体 ビタミンC 図1 ビタミンCの構造式 ② Intensity ビタミンCの酸化型と還元型(①,②)、 異性体であるD,L-アスコルビン酸(①, ③)を一斉に分析することが可能です。 ③ Area R2=0.9997 定量下限:20 ng/mL 市販品定量結果 表示値:300mg 分析値:319mg ① 0 10 20 30 40 Conc. (ng/mL) 50 図3 デヒドロアスコルビン酸の検量線 0 2 4 6 8 10 12 14 16 Time (min) 図2 ビタミンCのトータルイオンクロマトグラフ 18 分析サービスで、あなたの研究開発を強力サポート! TEL : 03-3749-2525 E-mail : info@mst.or.jp URL : http://www.mst.or.jp/
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