350-5 pFUSE-Fc:Fc 融合タンパク質発現ベクター Fc 融合タンパク質は免疫グロブリンの Fc 部位を C 末端に結合させたキメラタンパク質です。これら可溶性キメラ タンパク質は元のタンパク質の活性を保ちつつ循環血中での長い半減期、哺乳類における効率的発現および容易 に精製できるという利点を示します。 InvivoGen 社は Fc 融合タンパク質の作製を容易にするために設計された新規発現ベクターである pFUSE-Fc を販 売しています。 特 長 製品説明 ● Fc 領域融合タンパク質発現ベクター ● 各種動物由来の Fc 融合タンパク質発現ベクターを販売 ● 変異型の Fc 融合タンパク質発現ベクターを販売 ● 高レベルの発現 ● 細胞内発現用と分泌型発現用ベクターを販売 ■ pFUSE ベクターについて Available with IL2ss 1) 2 種類の複合プロモーター(EF1 prom/HTLV 5'UTR と CMV enh/FerL prom)を持つプラスミド骨格 ①汎用的に使用される細胞(CHO, COS, HEK293)を含む様々な 哺乳類細胞にトランスフェクション可能であり、恒常的かつ 構成的に Fc 融合タンパク質を発現します。 ②大腸菌と哺乳類細胞の双方で ZeocinTM による選択ができま す。pFUSE は、一過性および安定的に哺乳類細胞にトランス フェクションすることが可能です。 2) Fc 融合タンパク質の分泌 pFUSE-Fc1 は、目的タンパク質が元来分泌シグナル配列を持っ ている場合にお奨めします。pFUSE-Fc2 には、元来分泌されな いタンパク質由来の Fc 融合タンパク質を分泌させるために、IL2 シグナル配列(IL2ss)が含まれています。 ■ Fc 融合タンパク質について 1) 融合タンパク質の独立した機能 pFUSE-Fc プラスミドが発現する Fc 領域は、IgG 重鎖の CH2、CH3 領域とヒンジ領域から構成されます。ヒンジ領域は Fc- 融合タンパク質内の柔軟なスペーサーとして機能する事から、各分子が独立して機能する事を可能にしています。 2) IgG-Fc の設計 Fc 領域は、抗体依存性細胞障害(ADCC)および補体依存性細胞障害(CDC)などのエフェクター機能を担っています。 ADCC は、抗体の Fc 領域が NK 細胞、マクロファージなどの免疫エフェクター細胞表面上の Fc レセプター(Fc γ Rs) に結合し、標的細胞の貪食作用や細胞溶解を誘導します。CDC は、抗体が細胞表面で補体カスケードを活性化して標 的細胞を死滅させます。Fc 領域を操作して Fc レセプターや補体因子への結合力を増減させることで、エフェクター機 能を変化させることができます。 製品ラインアップ ■ 各動物種由来 Fc 融合タンパク質発現ベクター 製品名 Isotype 種 エフェクター活性 Protein A Protein G Protein L メーカー製品番号 結合性 結合性 結合性 (IL-2 シグナルなし ) メーカー製品番号 (IL-2 シグナルあり ) pFUSE-hIgG1-Fc* IgG1 human ADCC +++, CDC +++ ++++ ++++ ++++ pfuse-hg1fc1 pfuse-hg1fc2 pFUSE-hIgG2-Fc* IgG2 human ++++ ++++ ++++ pfuse-hfc1 pfuse-hfc2 - ++++ ++++ pfuse-hg3fc1 pfuse-hg3fc2 ++++ ++++ ++++ pfuse-hg4fc1 pfuse-hg4fc2 pFUSE-hIgG3-Fc* IgG3 human pFUSE-hIgG4-Fc* IgG4 human pFUSE-mIgG2A-Fc ADCC +/-, CDC + ADCC +++, CDC ++++ ADCC +/-, CDC - IgG2a mouse ADCC +++, CDC +++ ++++ ++++ ++++ pfuse-mg2afc1 pfuse-mg2afc2 pFUSE-mIgG2B-Fc* IgG2b mouse ADCC +++, CDC +++ +++ +++ ++++ pfuse-mg2bfc1 pfuse-mg2bfc2 pFUSE-mIgG3-Fc IgG3 mouse ADCC +++, CDC + ++ +++ ++++ pfuse-mg3fc1 pfuse-mg3fc2 pFUSE-rIgG-Fc IgG rabbit CDC +++ ++++ +++ + pfuse-rfc1 pfuse-rfc2 IgG2b rat ADCC ++, CDC ++ - ++ ++++ pfuse-rtg2bfc1 pfuse-rtg2bcf2 pFUSE-rtIgG2B-Fc * イントロンを含む Fc 領域を発現するベクターも用意しています。詳細はお問い合わせください。 ■ 各変異型 Fc 融合タンパク質発現ベクター Isotype 種 変異 性質 メーカー製品番号 (IL-2 シグナルなし ) メーカー製品番号 (IL-2 シグナルあり ) pFUSE-hIgG1e1-Fc IgG1e1 human T250Q/M428L Increased half-life pfc1-hg1e1 pfc2-hg1e1 pFUSE-hIgG1e2-Fc IgG1e2 human M252Y/S254T/T256E/ H433K/N434F Increased half-life pfc1-hg1e2 pfc2-hg1e2 pFUSE-hIgG1e3-Fc IgG1e3 human E233P/L234V/L235A/ Reduced ADCC ⊿ G236/A327G/A330S/P331S and CDC pfc1-hg1e3 pfc2-hg1e3 pFUSE-hIgG1e4-Fc IgG1e4 human E333A Increased ADCC and CDC pfc1-hg1e4 pfc2-hg1e4 pFUSE-hIgG2e1-Fc IgG2e1 human K322A Reduced CDC pfc1-hg2e1 pfc2-hg2e1 pFUSE-mIgG2ae1-Fc IgG2ae1 mouse L235E+E318A/K320A/K322A Reduced ADCC and CDC pfc1-mg2ae1 pfc2-mg2ae1 製品名 アプリケーションに合わせた pFUSE-Fc プラスミドの選択 ・in vivo での長期間発現 :Fc 融合タンパク質の半減期を延長する Fc 部分に変異や置換を施した pFUSE-Fc を選択してください。 ・細胞枯渇活性を伴う遺伝子治療研究 :ADCC および CDC を増強する Fc 部分に変異や置換を施した pFUSE-Fc を選択してください。 ・細胞枯渇活性を除いた遺伝子治療研究 :ADCC および CDC を減じる Fc 部分に変異や置換を施した pFUSE-Fc を選択してください。 価格表 ■ Fc 融合タンパク質発現ベクター 容量 価格 pfuse- メーカー製品番号 各動物種由来 Fc 融合タンパク質発現ベクター 製品ラインアップ 20 μ g 108,000 pfc- 各変異型 Fc 融合タンパク質発現ベクター 20 μ g 114,000 各製品には、大腸菌選択用培地(Fast-Media ® )が添付されています。 ■ コントロールプラスミド コントロールプラスミドとして、SEAP*-Fc 融合タンパク質を発現するベクターも販売しています。 製品名 Isotype 種 メーカー製品番号 製品名 Isotype 種 メーカー製品番号 pFUSE-SEAP-hG1-Fc IgG1 human pfuse-hg1sp pFUSE-SEAP-mG2aFc IgG2a mouse pfuse-mg2asp pFUSE-SEAP-hG2Fc IgG2 human pfuse-hsp pFUSE-SEAP-mG2b-Fc IgG2b mouse pfuse-mg2bsp pFUSE-SEAP-hG3-Fc IgG3 human pfuse-hg3sp pFUSE-SEAP-mG3-Fc IgG3 mouse pfuse-mg3sp pFUSE-SEAP-hG4-Fc IgG4 human pfuse-hg4sp pFUSE-SEAP-rFc IgG rabbit pfuse-rsp pFUSE-SEAP-mG1-Fc IgG1 mouse pfuse-mg1sp pFUSE-SEAP-rtFc IgG2b rat pfuse-rtsp 容量 20 μ g 価格 108,000 円 SEAP*:胎盤由来の分泌性アルカリホスファターゼ ご注意 試験・研究用以外には使用しないでください。 ※記載の内容は、'11 年 11 月現在の情報に基づいております。 ※価格に消費税は含まれておりません。 ■販売取扱店 ナカライテスク株式会社 〒 604-0855 京 都 市 中 京 区 二 条 通 烏 丸 西 入 東 玉 屋 町 498 Web site http://www.nacalai.co.jp 試 薬 は こ こ に 0 1 2 0 - 4 8 9 - 5 5 2 価格 ・ 納期のご照会 製品に関する技術的なご照会 E-mail:info-tech@nacalai.co.jp TEL:075-211-2703 FAX:075-211-2673 1111
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