日本中古車輸出業協同組合 日本中古車輸出業協同組合の会員の皆様

日本中古車輸出業協同組合の
日本中古車輸出業協同組合の会員の
会員の皆様へ
皆様へ
平成 26 年 3 月吉日
ウィリス ジャパン サービス株式会社
サービス株式会社
関西支店
青木 宏之
大阪市北区梅田2
大阪市北区梅田2-2-2
ヒルトンプラザウェストオフイスタワー16
ヒルトンプラザウェストオフイスタワー16階
16階
電話番号:
電話番号:(06)4796-
(06)4796-5545(
5545(直通)
直通)
E-Mail:aokih@willis.com
E-Mail:aokih@willis.com
この資料
この資料は
資料は、中古車輸出業者の
中古車輸出業者の皆様が
皆様が世界各国に
世界各国に輸出する
輸出する際
する際に、お役に立つ情報を
情報を主にJ
ETRO(
ETRO(日本貿易振興機構)
日本貿易振興機構)のホームエージこの
ホームエージこの資料
この資料は
資料は、中古車輸出業者の
中古車輸出業者の皆様が
皆様が世界各国
に輸出する
輸出する際
する際に、お役に立つ情報を
情報を主にJETRO(
JETRO(日本貿易振興機構)
日本貿易振興機構)のホームページを
ホームページを利
用して作成
して作成したものです
作成したものです。
したものです。
今回は
(前回は
)
今回は 2 回目の
回目の配信となります
配信となります。
となります。
前回は 2013 年 10 月に配信しました
配信しました。
しました。
今後、
(更新国には
今後、3 か月~6 か月単位で
月単位で内容を
内容を見直し
見直し更新する
更新する予定
する予定です
予定です。
です。
更新国には赤字
には赤字で
赤字で更新年月と
更新年月と更
新の旨を赤字で
赤字で記載しています
記載しています。
)
しています。
ウィリス ジャパン サービス(
サービス(株)はロンドンに
ロンドンに本社のある
本社のある世界第三位
のある世界第三位の
世界第三位の世界的保険ブローカー
世界的保険ブローカーです
ブローカーです。
です。
日本には
日本には 1991 年に進出し
進出し、現在は
現在は、保険代理店、
保険代理店、再保険ブローカー
再保険ブローカーおよび
ブローカーおよびリスク
およびリスク・
リスク・マネジメント・
マネジメント・
コンサルティングの
コンサルティングの分野で
分野で、お客様のあらゆる
客様のあらゆる保険
のあらゆる保険および
保険およびリスク
およびリスク・
リスク・マネジメント・
マネジメント・ニーズにお
ニーズにお応
にお応えしています。
えしています。
1
社屋(ウィリス・ビルディング)右奥
左はロイズ本社
目次
各国の中古車輸入規制
アイルランド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
EU:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
イタリア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
英国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
オーストラリア(更新)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
カナダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
韓国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
ケニア(新規掲載)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
シンガポール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
ジンバブエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
スペイン(新規掲載)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
スリランカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
台湾(新規掲載)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
タンザニア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
中国(新規掲載)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
チリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
ドミニカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
ナイジェリア(新規掲載)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
ニュージーランド(更新)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
パナマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
パラグアイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
バングラデシュ(新規掲載)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
フィリピン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
フランス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
香港(新規掲載)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
米国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
ペルー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
南アフリカ共和国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
マレーシア(新規掲載)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
2
ミャンマー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
モンゴル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
UAE・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
ルーマニア(更新)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
ロシア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
日本からの中古車の輸入が制度上困難な国々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59
<アジア>1.中国 2.タイ 3.インドネシア 4.ベトナム 5.インド 6.パキスタン
7.カンボジア
<中南米>8.チリ 9.ペルー 10.アルゼンチン 11.ブラジル 12.メキシコ
13.コスタリカ 14.パナマ 15.パラグアイ 16.ドミニカ
17.コロンビア、エクアドル、ベネズエラ
<アフリカ>18.南アフリカ 19.エジプト 20.ナイジェリア
<その他の地域>21.ウズベキスタン 22.カナダ
中古車輸出の際の必要書類と手続き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
「中古車天国」の極東で新車販売が拡大―ロシア自動車・部品産業セミナー・・・・・・・・・・・62
参考資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
各国の
各国の中古車輸入規制:JETROホームページより作成
中古車輸入規制
国名
輸入の可否
(原則)
アイルランド
○
輸入規制と留意点
調査時期
※輸入関税については太字で記載
I. アイルランドでは中古車輸入に際して特別な輸入許可証を取得する必要はありませ 2012/09
んが、以下の品質基準を満たす必要があります。
1. ハンドル位置
右ハンドル車が大多数ですが、左ハンドル車も輸入可能です。 アイルランドは左側通行
で、左ハンドル車の場合は保険料が高くなることから右ハンドル車を希望する人が多く、
ほとんどの車は右ハンドルのマニュアル車です。
2. 車齢制限
車齢制限はありません。初回登録が 3 カ月以上前の車両または 3,000km 以上走行した車両
は、中古車として輸入し、登録することができます。
3. 排ガス規制
EU 型式認証制度には排ガス規制があります。ただし、新車(最初の登録日が 3 カ月未満で、
走行距離が 3,000km 未満の車両)にのみ適用され、中古車には CO2 排出量に応じた後述の
車両登録税(Vehicle Registration Tax:VRT)および道路税(Motor Tax)が設定されて
います。
4. 船積み前検査
船積み前検査は不要です。
5. 改造車の輸入可否
改造車を輸入することは可能です。
ただし、改造された状態で安全基準適合を証明する資料が必要です。座席の設置・除去の
ように車両の安全性に影響を与える改造を加えた輸入車については登録時に改造届書
(Vehicle Owner’s Declaration of Conversion)を提出しなければなりません。届書に
は改造の質と申請事項の正確性を証明する適格技術者(Suitably Qualified Individual:
SQI)の押捺が必要です。改造メーカーによる補完資料も添付します。
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
「 中古車輸出の際の必要書類と手続き 」で紹介している書類
3
2. 輸出者として行わなければならない検査 :なし
III. 輸入通関手続き
1. 輸入通関書類
共通管理書類(Single Administrative Document:SAD)
、インボイス、輸出仮抹消登録証
明書(英訳付)等。
車両は必ず検査を受けます。
2. 関税等
EU 外から輸入
から輸入された
輸入された車両
された車両は
車両は関税(Customs Common Tariff:
Tariff:CCT)
CCT)と付加価値税(Value Added
Tax:
Tax:VAT)
VAT)を通関時に
通関時に支払います
支払います。
います。
a.関税率
a.関税率:
関税率:10%
10%
バイヤーから
バイヤーから支払
から支払われた
支払われた金額
われた金額(
金額(通常の
通常の請求書に
請求書に記載されている
記載されている金額
されている金額)
金額)をもとに算定
をもとに算定されま
算定されま
す。
b.付加価値税
b.付加価値税
インボイスに
インボイスに記載されている
記載されている金額
されている金額、
金額、関税、
関税、貨物輸送代などの
貨物輸送代などの最終合計金額
などの最終合計金額の
最終合計金額の 23%。
23%。
IV. 登録手続き
車両の到着後 7 日以内に、国内 46 カ所にある NCTS センター(National Car Test Service
Center)に車両の登録前検査の予約を行います。その後、車両を持ち込んで検査・査定を
受け、到着後 30 日以内に登録手続きを完了させ VRT を支払わなければなりません。
NCTS センターでの提出書類
1.パスポートまたは運転免許証
2.輸出抹消仮登録証明書(英訳付、原本は返却されないのでコピーを用意する)
3.購入日を明確に示すインボイス
4.登録者(持主)の住所、氏名を確認できる書類(公共料金の請求書など)
5.登録者の社会保障番号(Personal Public Service Number:PPSN)の確認できる書類
6.CO2 排出レベルの証拠書類(メーカーからの製造時の排ガス証明書など)
7.(日本からの輸入中古車の場合)輸出抹消仮登録証明書
8.(日本からの輸入中古車の場合)当該車種に対する CO2 排出レベルを示す 国土交通省
公表の自動車燃費一覧
(メーカー別、通称名・型式別に燃費と CO2 排出量が掲載されているので該当部分をプリ
ントアウトして、それに翻訳文を添付する)
車両検査は登録申請書類の精査、および書類記載の車両の特徴(車種、型式番号、エンジ
ンサイズ、ドア数など)の現物との照合確認を行います。
車両検査が終了し、査定された VRT を支払い、車両登録が完了すると、輸入者は車両に割
り当てられた登録番号の記された VRT 受領書と、道路税支払いのための「Form RF100」の
交付を受けます。VRT 受領書で登録プレートを発注し、道路税事務所に「Form RF100」お
よび自動車保険証を呈示して道路税の申請をします。
道路税額は排気量を基準にして定められています。道路税の納付後、自動車登録証が
Department of Transport から送付されます。登録プレートは登録日から 3 日以内に車両
に取り付けられなければなりません。
V. 車両登録税(Vehicle Registration Tax:VRT)
VRT 税率は公開市場価格(Open Market Selling Price:OMSP、アイルランド国内で税金を
含めた最終金額=市場の小売価格)に占めるパーセンテージで示されます。
VRT カテゴリーA の乗用車等については、2008 年 7 月から、以下のとおり、CO2 排出量が
基準となっています(VRT カテゴリーB、C、D については、従来どおり車種、排気量基準
に従う) 。
1. VRT カテゴリーA(乗用車および、運転席を含め 12 席未満のミニバス)
4
CO2 排出量(CO2g/km)
VRT 料率
0 - 120g
OMSP の 14%(最低税:280 ユーロ)
120g/km 超 - 140g/km 以下
OMSP の 16%(最低税:320 ユーロ)
140g/km 超 - 155g/km 以下
OMSP の 20%(最低税:400 ユーロ)
155g/km 超 - 170g/km 以下
OMSP の 24%(最低税:480 ユーロ)
170g/km 超 - 190g/km 以下
OMSP の 28%(最低税:560 ユーロ)
190g/km 超 - 225g/km 以下
OMSP の 32%(最低税:640 ユーロ)
225g/km 超
OMSP の 36% (最低税:720 ユーロ)
VRT カテゴリーB(特定の小型バン)
:OMSP の 13.3% (最低税 125 ユーロ)
VRT カテゴリーC(特定の商用車、農業用トラクター、普通のバス等)
:200 ユーロ均
2.
3.
一
4. VRT カテゴリーD(救急車、消防車、道路建設機械運搬車)
:VRT なし
5. オートバイ(中古車) :350cc まで 2.00 ユーロ/cc、それを超えた分 1.00 ユーロ/cc、
車齢に応じて割引あり。
なお、2012 年 12 月 31 日までに登録された電気自動車に対しては VRT 免除、ハイブリッド
車、フレックスフューエル車に対しては最高 1,500 ユーロ、プラグインハイブリッド車に
対しては最高 2,500 ユーロが軽減されます。
VI. 自動車検査
輸入者は自動車登録証を受領した後、最寄りの NCTS センターに自動車登録証を携行し、
NCTS データベースに車の情報を入力します。
原産地での初回登録月日が初回検査日になり
ます。
ただし、製造後 4 年以上経過した中古車を輸入した場合は、自動車の車両登録後、直ちに
NCTS センターに申告して検査を受けなければなりません。
初回検査以後は、2 年ごとに検査が必要です。2011 年 6 月以降、車齢 10 年超の車両は毎
年検査を義務づけられました。
VII.留意事項
事前に車体内外の土、泥を洗浄しておくこと、車体内外に動植物(種子を含む)が付着し
ていないように清掃して輸出する必要があります。
関係機関
財務省国税局(Ministry of Finance, Revenue Commissioners)
運輸省(Department of Transport, Tourism and Sport)
道路安全局(Road Safety Authority:RSA)
国家自動車試験場(National Car Test Service:NCTS)
在日アイルランド大使館
EU
○
参考資料・情報
財務省国税局:
VRT ガイド
Revenue Online Service:
VRT のオンラインによる推定計算
I. 輸入規制概要
2012/11
「中古車」に関する EU 統一の規定はありませんので、域外から輸入された車両、あるい
は型式認証の対象モデルでない車両は、加盟国ごとの個別認証(Single Vehicle Approval)
を受ける必要があります。 加盟各国の規制については、文末の参考資料を参照ください。
EU 指令「型式認証に関する理事会指令 70/156/EEC」は「自動車」の EC 型式認証(Whole
Vehicles Type-Approvals)の基本原則、行政手続きで型式認証の際に満たさなければな
らない個別指令のリストを掲げています。加盟国が実施する個別認証も基本的には、同指
令に沿ったものとなっています。
5
II. 輸出手続き
輸出通関時の必要書類はインボイス、パッキングリスト、船荷証券や Air Waybill(AWB)
等の運送書類(CIF/CIP 金額を示す船積書類等)
、輸出抹消登録届証明書(日英併記のフォ
ーム使用)です。船積み前検査等、輸出者として行わなければならない検査は特にありま
せん。
III. 輸入業者の資格、輸入、通関手続き
通関、輸入時の必要書類としては、通関申告書、関税申告書、商業インボイス、パッキン
グリスト、B/L、または AWB などの運送書類がありますが、国ごとに必要書類が異なりま
すので、各国税関にご確認ください。また、車両登録手続きについても EU レベルの規定
はなく、加盟各国の規定に従わなければなりません。
EU レベルでは、下記のような規定を含め約 60 の個別指令があります。
1. 排気ガス:「自動車の排気ガスに関する理事会指令 70/220/EEC」や「ディーゼルエン
ジン車の排気ガスに関する理事会指令 72/306/EEC」の規定を満たす必要があります。
2. 車両の技術検査:「技術検査に関する理事会指令 96/96/EC」の規定により、車両の種
類や大きさ別に検査実施の間隔が決められています。
3. リサイクル:
「再使用、リサイクル、回収の可能性を考慮した自動車の型式認証、並
びに理事会指令 70/156/EEC の修正に関する欧州議会・理事会指令 2005/64/EC」の規定に
より、加盟国は指令の要求を満たす車両にのみ、EC 型式認証や国内レベルの型式認証を与
えます。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税(
他諸税(多くの税
くの税がある場合
がある場合、
場合、その計算方式
その計算方式)
計算方式)
欧州共同体合同関税品目分類表(
(CN)
欧州共同体合同関税品目分類表
CN)の 87 類(以下、
以下、中古の
中古の関税率)
関税率)に掲載されていま
掲載されていま
す。
1. 輸入関税:
輸入関税:課税基準は
課税基準は CIF 価格、
価格、 対日輸入適用税率は
対日輸入適用税率は MFN(
MFN(最恵国)
最恵国)税率が
税率が適用さ
適用さ
れます。
れます。
(HS8701)
HS8701)トラクター:
トラクター:16%、
16%、7
%、7%、3
%、3% または Free
(HS8702)
HS8702)運転手を
運転手を含め 10 人以上を
人以上を輸送する
輸送する乗合自動車
する乗合自動車・
乗合自動車・バス:
バス:16%
16% または 10%
10%
(HS8703)
HS8703)主に人の輸送用の
輸送用の自家用車やその
自家用車やその他
やその他の乗用車:
乗用車:10%
10%または 5%
(HS8704)
HS8704)モノの
モノの輸送用貨物自動車・
輸送用貨物自動車・トラック:
トラック: 22%、
22%、10
%、10%、
10%、3.5
%、3.5%
3.5% および Free
(HS8705)
HS8705)特殊自動車:
特殊自動車:3.7%
3.7% ただし、
ただし、クレーンローリ車
クレーンローリ車は USA 原産に
原産に限り追加輸入税
15%
15%
なお、
なお、税率は
税率は毎年変わる
毎年変わる可能性
わる可能性があります
可能性があります。
があります。 World Tariff 等にて最新値
にて最新値をご
最新値をご確認
をご確認くださ
確認くださ
い。
2. その他内国税
その他内国税:
他内国税:課税基準は
課税基準は CIF 価格 + 輸入関税
VAT(
VAT(付加価値税)
付加価値税)や登録税等、
登録税等、加盟各国の
加盟各国の規定に
規定に従う。
V. その他留意事項、輸出者として注意すべき点
中古車に限ったことではありませんが、欧州は環境政策先進地域として、新たな CO2 削減
規制等を次々と打ち出しています。
1. クリーンでエネルギー効率のよい自動車を、公共調達を通じてより広範に市場へ参入
させるための欧州委員会の法案が欧州議会で可決(2008 年 10 月 22 日)されました。加盟
各国は同指令を採択して、クリーンエネルギー施策を推進しています。
2. 乗用車の排出量制限に関する EU 議会・理事会規則が 2009 年 6 月に発効しています
(規
則 443/2009 12 年から段階的に削減し、15 年までに平均排出量を 130 グラムとすること
を義務付け、中長期的目標としては、20 年までに 95 グラムまで引き下げるとしている)
。
3. 欧州委員会は地球温暖化対策として、軽トラック、バン等小型商用車の CO2 排出量を
制限する規則案 No.510/2011 を施行(2011 年 6 月 3 日付)しました(2014 年から 17 年
にかけて段階的に平均排出量を走行 1 キロ当たり 175 グラムまで削減し、20 年には 147
グラムを上限とする) 。
関係機関
在日欧州委員会代表部
6
欧州委員会貿易総局(European Commission Trade)
テュフラインランドジャパン株式会社
関係法令
欧州委員会:
EU 指令・規則(Directives and regulations on motor vehicles )
Eur-lex:
EU 共通関税率(Commission Regulation (EC) No 948/2009 of 30 September 2009)
イタリア
×
参考資料・情報
ジェトロ:
貿易投資・相談 Q&A
「 中古車の現地輸入規則および留意点:イタリア向け輸出 」
「 中古車の現地輸入規則および留意点:英国向け輸出 」
「 中古車の現地輸入規則および留意点:フランス向け輸出 」
日本国内向けに製造販売されている自動車(中古車を含む)は、EU の定める型式認証に沿
った仕様ではないため、イタリアでの車両登録は現実的には不可能です。
そのため、日本から同国向けの輸出は僅少です。
I. 現地の輸入規制概要
HS コード 8702~8704 に該当する中古車は輸入自由品目で、輸入ライセンスは不要です。
ただし、新車、中古車を問わず、自動車を公道で使用するためには、自動車の型式認証
(Whole Vehicle Type Approval:WVTA)の基準を満たしていることが条件です(EU 指令
70/156/EEC の ANNEX IV)
。
型式は 58 項目の基準(EEC Regulation)として発表されており、主な仕様基準は以下で
す。
1.騒音レベル(EEC70/157)
2.燃費(EEC80/1268)
3.盗難防止装置(EEC74/61)
4.シートベルト・アンカレージ(EEC76/115)
5.シート・アンカレージ・ヘッドレストの固定(EEC74/408)
6.排気ガス(EEC70/220)
7.ブレーキ(EEC71/320)
8.一酸化炭素・窒素酸化物の排出量(EEC78/665)
II. 日本からの輸出手続き
輸出通関時の必要書類は以下です。
船積み前検査等、輸出者として義務付けられた検査は特にありません。
1.輸出申告書
2.インボイス
3.パッキングリスト
4.船荷証券
5.輸出抹消登録届証明書(日本語、英語併記のフォーム使用)
III. イタリアでの車両登録等
EU 以外の国原産の自動車は、インフラ・交通省(Ministry of Infrastructure and
Transport)管轄の地方行政機関である陸運局 Department of Motorvehicles(Ufficio
Motorizzazione Civile:UMC)に登録し、通行許可書を入手します。その上で、自動車登
録所(Pubblico Registro Automobilistico:PRA)で登録します。 必要書類は、所有権
書、ID(写)
、住民票、様式 NP2B、通行許可書(写)です。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
税率は
(World
税率は毎年変わる
毎年変わる可能性
わる可能性があります
可能性があります。
があります。 ジェトロ「
ジェトロ「世界各国の
世界各国の関税率」
関税率」
(World Tariff)
Tariff)等
で、最新の
最新のデータをご
データをご確認
をご確認ください
確認ください。
ください。
7
2012/09
1. 輸入関税:
輸入関税:課税標準額は
課税標準額は CIF 価格
バス(
バス(HS8702)
S8702):10%
:10% または 16%
一般乗用車(
一般乗用車(HS8703)
HS8703):10%
:10%
貨物自動車(
貨物自動車(HS8704)
HS8704):10%
:10% または 22%
2. 内国税:
内国税:課税標準は
課税標準は CIF + 関税
IVA(
:21%
IVA(イタリア付加価値税
イタリア付加価値税)
付加価値税)
:21%
関係機関
インフラ・交通省(Ministry of Infrastructure and Transport)
在日イタリア大使館
税関庁(Agenzia delle Dogane)
英国
○
関係法令
欧州委員会:
EU 指令 No. 70/156/EEC
Directives and regulations on motor vehicles
I. 英国の規制概要
2011/11
事前の中古車の輸入許可の取得は不要ですが、以下の品質基準を満たす必要があります。
1. 型式認証
新車、中古車を問わず英国で自動車を登録、使用するための要件として EU 共通の型式認
証制度の仕様に適合する必要があります。英国では The Road Vehicles (Approval)
Regulations 2009 に基づき、次の型式認証制度が運用されており、Vehicle Certification
Agency(VCA)が以下のa.~c.の制度を、Driver and Vehicle Licensing Agency (DVLA)
がd.の制度を管理しています。
a.EC Whole Vehicle Type Approval(ECWVTA)
:EC 共通の型式認証制度で大量生産車に適
用。
b.EC Small Series Type Approval:EC 共通の型式認証制度で少量生産車に適用。
c.National Small Series Type Approval:英国独自の型式認証制度で英国国内市場向け
の少量生産車に適用。
d.Individual Vehicle Approval (IVA)
:車両 1 台ごとの検査制度で上記a.~c.の制
度に入らない車両(輸入車、僅少量生産車、特殊ケースなど)に適用。
日本から輸出された車齢 10 年未満の中古車は IVA の対象となります。IVA(Basic IVA と
Normal IVA がある)は従来の Single Vehicle Approval(SVA と ESVA がある)に代わる制
度で、2009 年より段階的に移行中で、2009 年 4 月より乗用車、2010 年 10 月よりバス、2011
年 10 月より小型商用車(3.5 トン以下)
、2012 年 10 月より大型貨物車(3.5 トン超)やト
レーラーなどに適用されます。
Basic IVA は個人輸入車、僅少量生産車、左ハンドル車、小型の救急車やモーターキャラ
バンなどを対象とするもので、設計と構造面についての観察検査が主体です。Normal IVA
は Basic IVA 対象外の車両についてブレーキ、衝突安全、シートベルト、排気、騒音、消
音器、盗難防止装置などを含む安全・環境・保安基準について文書および実地検査を行い、
車齢に相応した EC 基準に適合することを確認するものです。
2. 左ハンドル車
登録可。ただし、Basic IVA の検査を受けねばならない。
3. 車齢
車齢 10 年超の乗用車および小型商用車は型式認証制度の対象外になります。 ただし、す
べての車両は the Road Vehicles (Construction & Use) Regulations 1986 および the
Road Vehicle Lighting Regulations 1989 に適合しなければなりません。
4. 重量・排気量規制・排ガス規制
重量規制なし。排気量・排ガス規制あり。
5. 改造車の可否
可。ただし、改造された状態で安全基準適合を証明する資料が必要です。
II. 輸出手続き
8
1. 輸出者として用意しなければならない書類
「 中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類(A-021201) 」で紹介している書類
2. 輸出者として行わなければならない検査
なし
III. 輸入通関・
輸入通関・関税等
HS コード第
コード第 87 類の一般的な
一般的な中古車(
中古車(例:8703.22.90.00 等)の関税は
関税は次の通りです。
りです。
1. 関税(
関税(Duty)
Duty)
課税価格(
課税価格(CIF または CIP 価格)
価格)の 10%
10%
2. 付加価値税(
付加価値税(VAT)
VAT)
課税価格(
課税価格(CIF または CIP と関税額、
関税額、および通関手数料
および通関手数料の
通関手数料の合計)
合計)の 17.5%
17.5%
通関時の
通関時の必要書類は
必要書類は、インボイス、
インボイス、船荷証券写し
船荷証券写し、保険証券写し
保険証券写し、およびその他必要書類
およびその他必要書類
として輸出抹消仮登録証明書
として輸出抹消仮登録証明書(
輸出抹消仮登録証明書(英訳付)
英訳付)等
IV. 車両登録(Licensing and Registration)
輸入される車齢 10 年未満の自動車が、下記のような技術的な要件を満たしているかどう
かの検査に加え、必要に応じてテストを受け、合格すれば証明書が発行されます。その証
明書を添付して、車両登録事務所(Vehicle Registration Office)に 登録申請ができま
す。 品質基準検査としては、通常の車検(MOT test)と輸入中古車登録前に受ける安全
基準検査(Normal IVA)の 2 つがあり、いずれも必要です。 車齢 10 年以上の自動車は
通常の車検のみ必要です。
1. Normal IVA
DVLA Swansea に申請し、指定日に車両の検査を受けます。
a.日本車(乗用車および小型商用車)に対しては次の証明書等の提出が要求されます。IVA
の申請書に原本(日本語)のコピーを添付し申請手続きを行い、車両の検査日に原本を持
参して検査官に提出しなければなりません。
i.輸出抹消仮登録証明書原本(英訳付)
ii.その車両が日本で少なくとも 6 カ月間登録されてない限り、車齢に対応する排ガス規
制(Emissions directive)に適合することを証明する書類原本(英訳付)
iii.2006 年 7 月 1 日より前に、初めて登録された車両は盗難防止・インモービライザー指
令に対応する必要があり、盗難防止・インモービライザーの取り付けを証明する書類原本
(英訳付)
b.Normal IVA の検査では上記書類により関係個所の検査を実施しその他の項目は実際に
検査する。
c.Normal IVA 検査に包含されなかった他の分野についての完全な Basic IVA 検査適合を確
認する。
以上により問題なければ Individual Approval Certificate(IAC)が発行されます。
検査費用・検査項目の詳細につきましては、後述の URL を参考ください。
2. 路上使用適格性検査(MOT:Roadworthiness Test)
安全性と環境保護の観点から、路上での使用に適しているかどうかを設計、構造、照明の
機能について簡便に検査する制度です。MOT 検査費用は車種により異なりますので、後述
の URL を参照ください。
3. 日本車の中古車に対しては、Basic IVA と Normal IVA の基準を満たすためには、以下
の改造を施すことが要求されます。
a.後部フォグランプの取り替え
b.スピードメーターをマイルに変更(Ireland は KM 表示)
c.ナンバープレートの取付けスペースの変更
d.燃料注入ノズルの直径の変更
e.4WD 車等の後ドアに設置のスペアタイヤは補助灯・ブレーキランプの視界をさえぎらな
いように車体中央、または車体にめり込むように設置等をする必要があります。 上記の
改造費用合計は、改造業者によって異なりますが、目安は、約 600 英国ポンドです。
関係機関
英国交通省(Department for Transport)
9
英国歳入税関庁(HM Revenue & Customs)
VCA(英国・車両型式認証認定機関)
VOSA(Vehicle and Operator Services Agency)
参考資料・情報
英国交通省(Department for Transport)
:
交通省の車両関係情報(Roads and Vehicles)
IVA 検査費用
ECWVTA について(Q&A)
VOSA’s Guide to IVA Scheme
オーストラリ
ア
○
GOV.UK:
IVA 検査項目
MOT 検査費用
I. オーストラリアの規制概要
オーストラリア国内を走行する自動車は、Australian Design Rules(ADR)に定める車種
ごとの安全および環境基準等に適合する必要があります(Motor Vehicle Standard Act
1989)。連邦インフラ・運輸・地域開発および地方行政省自動車安全基準部の輸入許可
(Vehicle Import Approval: VIA) がなければ、オーストラリアへ自動車を輸入すること
はできません。規制には次のようなものがあります。
1. ハンドル規制
原則は右ハンドルです。左ハンドル車は例外的にのみ認められますが、通常、左ハンドル
から右ハンドルへの付け替えが必要です。左ハンドル車の規制は地域により異なります。
例えばニューサウスウェールズ州では、基本的に左ハンドル車の登録は認められません
が、
30 年以上の中古車または車の総重量が 4.5 トンを超える場合はこの限りではありませ
ん。詳細は州または地域の登録機関にお問合せください。
2. 排ガス・騒音規制
排ガス基準(ADR79&80)は、2013 年 11 月から新車に対し Euro 5 規格が採用されます(既
存車に対しては 2016 年 11 月から)
。
また、
車種毎・車体総重量によって騒音基準(ADR83/00)
が設けられています。詳細は文末のウェブサイトを参照ください。
3. RAW スキーム(製造が 1989 年 1 月 1 日以降の中古車が対象)
製造が 1989 年 1 月 1 日以降の中古車は、
2002 年 4 月に導入された RAW スキーム(Registered
Automotive Workshop Scheme:RAWS)に従います(Motor Vehicle Standards Act Amendment
Act 2001)
。RAW(登録自動車業者)とは、自動車のカテゴリーごとに年間 100 台までの中
古車の輸入と改造・プレートの取り付けを認可されている業者です。この RAW スキームで
は、必要な改造を加え、ADR 適合承認を行い、輸入中古車プレートを取り付ける場合に限
り、RAW は SEV スキーム(Specialist and Enthusiast Vehicles Scheme:SEVS)に適合
する中古車種(SEV)を輸入できます。通常この条件以外の輸入はできません。RAW および
各 RAW が取扱いを認可された SEV は文末のウェブサイトで検索できます。
4.ADR 適合書による輸入スキーム
ADR に適合した型式で生産され、オーストラリアで販売実績のある車種の中古車について
は、
該当車に対する ADR 適合書
(Letter of Compliance)
を特定の IPA
(Identification Plate
Approval)所持業者・メーカーから取り付けることにより、輸入許可申請ができます。輸
入者はこの方式により年間 1 台を輸入できます。なお、ADR 適合書を発行できる IPA 所持
業者・メーカーは RVCS Certification Unit Search で検索できます。
5. Pre-1989 スキーム(製造が 1988 年 12 月 31 日以前の中古車が対象)
製造が 1988 年 12 月 31 日以前の中古車は、ADR 準拠は要求されませんが、輸入許可は必要
です。各州での車両登録の際に独自の検査が行われるため、当該検査に合格するレベルの
安全性が必要です。
6. 個人使用目的で輸入される中古車(Personal Import Scheme)
オーストラリアに定住する移民、長期の海外居住からオーストラリアに帰国し定住する市
民が自身の入国と同時に個人所有車を持ち込むことを認める制度で、輸入許可申請が必要
です。許可条件や申請に必要な書類等は、文末のウェブサイト「個人輸入スキーム」を参
10
2012/09
↓
2013/09
更新
照ください。
Personal Import Scheme に基づき輸入された中古車は、ADR 基準に適合するよう必要な改
修を行い、登録機関または代行検査場で車体の検査を受け、承認を受けた後、Personal
Import Plate を取得し、登録します。自動車検査と登録の手続きについては州・地域登録
機関へ問合せてください。
II. 輸出手続き
輸出に必要な書類はジェトロ貿易・投資相談 Q&A「 中古車輸出の際の通関手続きおよび書
類 」を参照ください。
III. 中古車の
中古車の輸入関税率、
輸入関税率、内国税の
内国税の種類と
種類と税率
中古乗用車の
の関税率は
中古乗用車
関税率は、FOB 価格の
価格の 5%および中古車
および中古車1
中古車1台当たり
台当たり 1 万 2,000 豪ドルの
ドルの合計
です。
です。内国税の
内国税の種類と
種類と税率は
税率は以下のとおりです
以下のとおりです。
のとおりです。
1.財
1.財・サービス税
サービス税(GST)
GST)
CIF 価額および
価額および関税
および関税の
関税の合計額の
合計額の 10%
2.奢侈自動車税
2.奢侈自動車税(
奢侈自動車税(Luxury Car Tax: LCT)
LCT)
自動車価格(
自動車価格(CIF 価額・
価額・関税・
関税・GST の合計額)
合計額)が特定価格(
特定価格(6 万 316 豪ドル(
ドル(2013/2014
年度)
)に
年度)を超える自動車
える自動車(
自動車(2 トン未満
トン未満・
未満・9 座席未満、
座席未満、トラック・
トラック・バス等
バス等の商用車を
商用車を除く)
)に
対し、33%
33%の LCT が課税されます
課税されます。
されます。LCT が課税される
課税される特定価格
される特定価格は
特定価格は GST 込みで算出
みで算出されます
算出されます
が、LCT が課税されるのは
課税されるのは GST を含まない価格分
まない価格分に
価格分に対してのみです。
してのみです。また、
また、低燃費車(
低燃費車(燃
料消費量が
料消費量が 100 キロ当
キロ当たり 7 リットル以下
リットル以下)
以下)に関しては、
しては、7 万 5,375 豪ドルの
ドルの特定価格が
特定価格が
適用されます
適用されます。
されます。
IV. 輸入通関、登録手続き
RAW スキームを通じた輸入手続きは以下のとおりです。
1. 輸入許可書の入手(船積み前に輸入許可書を取得すること)
SEVS 基準に適合する中古車の詳細は Register of Specialist and Enthusiast Vehicles
(the Register)に記載されています。輸出する中古車が登録されていることを確認し、
その車種の適合承認ができる RAW を検索します。
輸入許可申請は当該 RAW の名前で行います。RAW に連絡をとり、中古車の適合を確認した
後、輸入許可申請のため RAW が必要とする書類(売買契約書・インボイス等)を提供しま
す。
(一連の手続きは文末の RAW スキームのウェブサイトで、オンラインで行えます)
。RAW
は自動車安全基準部に輸入許可申請し、RAW 名義で輸入許可が発行されます。
2. 通関手続き
通関時には、輸入許可書、BL、インボイスなどを提示し、関税、財・サービス税(Goods and
Services Tax:GST)
、車種によっては(LCT)を納付します。通関手続き終了後、RAW が中
古車を引取ります。
3. 適合処置、プレートの取り付けおよび消費者情報掲示の貼付
RAW が中古車の改修を行い、ADR 適合証明書を州・地域登録機関に提出しプレート(Used
Import Plate)取り付け許可を受けます。消費者情報掲示は車体の外部から見やすい場所
に貼付する必要があります。消費者情報にはシートベルト、タイヤ、フィルター、ブレー
キオイルなどが新たに供給されたこと、エンジン調整済みであることなどの記載が必要
で、RAW の検査者が署名します。
4. 登録
各州政府の自動車登録窓口で登録します。
V. その他の留意点
1.通関時に農業漁業林業省(DAFF)による検疫を受ける必要があります。検疫に当たって
は、事前に車体内外の土、泥を徹底的に洗浄する、さらに車体内外に動植物(種子を含む)
が付着していないよう清掃する必要があります。
2.代替フロン(HFC・HCFC)を使用しているエアコンや冷蔵庫の輸入も規制されています
(Ozone Protection and Synthetic Greenhouse Gas Management Act 1989)。2010 年 7
月以降、HCFC を封入したエアコンの輸入が禁止されています。中古車に HFC・HCFC を使用
したエアコンが装着されている場合は、事前にエアコンガスを脱気する、あるいは付け替
11
える必要があります。原産国の規則に従ってガス抜きが行われたことを証明するメーカー
/サプライヤーのレター(エアコン機体のモデル、シリアルナンバー等を明示する)や認
定空調技術者のガス抜き証明書(英文・和文併記)および Compliance Report を税関に提
出する必要があります。
関係法令
Comlaw:
自動車基準法(Motor Vehicle Standards Act 1989)
自動車基準規則(Motor Vehicle Standards Regulations 1989)
騒音基準(ADR83/00)
カナダ
×
参考資料・情報
ニューサウスウェールズ州:
Vehicle standards information “Left-hand drive vehicles”
ヴィクトリア州:
輸入車の登録(の例)
オーストラリア政府:
排ガス規制(ADR79&80)
RAW スキーム(Registered Automotive Workshop(RAW)Scheme)
適合書手配による輸入スキーム(Letter of Compliance Arrangement Scheme)
1989 年より以前の製造車輸入スキーム(Pre-1989 Scheme)
個人輸入スキーム(Personal Imports Scheme)
the Register of Specialist and Enthusiast Vehicles
エアコンガスに関する情報(Import Scenario 5,7,8,9 参照)
税関:Importing Vehicles
農業漁業林業省:Importing Motor Vehicles
I. 輸入条件
2002 年 12 月改正されたカナダ自動車安全基準では、米国以外からカナダへ輸入される自
動車に関して、同安全基準に適合していない、もしくは適合するように改造された自動車
はその輸入が許可されません。その唯一の例外として、製造から 15 年以上経過した中古
車ないし 1971 年 1 月 1 日以前に製造されたバスについてのみ輸入が可能です。ハンドル
の位置は現在のところ左右いずれでも規制はありませんが、ドライバーの安全、および事
故率の増加傾向から、右ハンドル車の運行を制限する動きも出てきています。
また、米国以外の外国で購入した自動車であっても、カナダの自動車安全基準ないしは米
国の自動車安全基準に基づいてデザイン、製造、検査および証明がなされ、正規メーカー
の適合ラベルを貼付してあれば、カナダへの輸入が認められることもあります。ただし、
改造は一切施されず、また正規メーカーの車両証明書を保持していることが条件であり、
輸入時に検査の対象となります。なお、この条件で輸入された自動車は、カナダ運輸省の
委託を受けた輸入自動車登録機関(Registrar of Imported Vehicles :RIV)の車両登録
が必要です。
II. 輸入規則および通関手続き
1. 日本を含む米国以外の国から輸入
カナダに輸入される自動車は、その製造日時点で有効であったカナダ自動車安全基準に準
拠している必要があります。カナダないし米国市場以外での販売を目的に製造され、かつ
カナダ自動車安全基準を満たしていない自動車を、同基準に適合するよう改造すること、
ないし輸入することは出来ません。上述のとおり、この輸入規則が適用されない唯一の例
外は、製造から 15 年以上経過した中古車および 1971 年 1 月 1 日以前に製造されたバスの
みです。また、中古車に付着している可能性のある植物・害虫の駆除ないし拡散防止の為
に、食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency)が所管する植物保護法(Plant
Protection Act)に基づき、カナダ到着時に検疫検査を受けなければなりません。
2. 必要な通関書類
a.Cargo Control Documents 二通
12
2011/08
b.Business Number(Canada Customs Revenue Agency :CCRA に登録した番号)
c.Invoice 二通
d.Form B-3(CANADA CUSTOMS CODING FORM)二通
e.Form-A(原産地証明、必要に応じて)
f.その他許可書等(必要に応じて)
3.
関税およびその
関税およびその他
およびその他の諸税
カナダは
カナダは複税制ですが
複税制ですが主
ですが主として従価税
として従価税を
従価税を採用しています
採用しています。
しています。また、
また、対日輸入には
対日輸入には最恵国関税
には最恵国関税
率(MFN)
MFN)が適用税率されます
適用税率されます。
されます。
A. 関税
一般乗用車(
一般乗用車(HS8703)
HS8703)6.1%(
6.1%(ただし、
ただし、娯楽・
娯楽・スポーツ用雪上車
スポーツ用雪上車は
用雪上車は Free)
Free)、貨物
、貨物トラック
貨物トラック
(HS8704)
、乗合
HS8704)6.1%(
6.1%(ただし、
ただし、ハイウエイ非走行設計車
ハイウエイ非走行設計車 Free)
Free)
、乗合バス
乗合バス(
バス(HS8702)
HS8702)6.1%
B. その他の諸税
a.連邦・商品サービス税(Goods and Service Tax:GST)および州売上税(Provincial Sales
Tax:PST)が設定されており、課税基準は CIF + duty です。 2010 年現在で GST は 5%~
7%、PST は州により 0~10%、また GST と PST を統合した統一売上税(HST)を採用して
いる州もあります。詳しくはジェトロの国・地域別情報(J-FILE)よりカナダの税制を参
照してください。
b.Excise Tax on Fuel-inefficient Vehicles(燃料非効率車両付加税)
GST ないし PST の他に、乗用車には、平均消費燃料に基づき燃料非効率車両付加税が次の
ように課税されます。走行距離 100Km 当り消費燃料が 13 から 14 リットル:C$1,000、14
から 15 リットル:C$2,000、15 から 16 リットル:C$3,000、16 リットル超:C$4,000。 さ
らに、エアコン搭載の乗用車両(乗用車、ワゴン車、バン、トラック)には同付加税 C$100
が加算されます。
III. 輸出手続き
日本からカナダに中古車を輸出する際の通関手続きおよび必要書類については、ジェトロ
貿易・投資相談 Q&A(記事番号 A-021201)を参照してください。
関係機関
カナダ運輸省
カナダ国境管理局
関係法令
Justice Laws Website:
Motor Vehicle Safety Act
韓国
○
参考資料・情報
カナダ運輸省:
Vehicle Importation
Importation of vehicles into Canada from countries other than the United States
Review of the 15-Year Exclusion for Imported Vehicles
Registrar of Imported Vehicles (RIV)
:
Importing a vehicle from the United States
カナダ法務省:
Motor Vehicle Safety Regulations
MEMORANDUM D19-12-1” Importation of Vehicle
“MEMORANDUM D17-1-1” Documentation Requirements for Commercial Shipments
カナダ歳入庁:
Excise Taxes and Special Levies Notices
韓国での中古車の輸入は原則自由ですが、輸入者は輸入通関前までに輸入する中古車が自 2010/11
動車管理法(Automobile Management Act)にもとづく安全基準に適合することを自ら認
証(「自己認証」
)することが必要です。この自己認証制度(Self-Certification System)
とは、政府の事前規制がなく自動車製作者が一定の安全基準に基づいて自主的に製作・販
13
売できる制度であり、型式承認制度(Type-Approval System)とは異なるものです。
以下、HS コード第 8702 項と第 8703 項の中古車を日本から輸出した際の、韓国での輸入手
続きの概要を、輸入通関前、通関時、そして通関後にわけて順を追って説明します。
I. 輸入通関前手続き
1. 「製造・輸入者登録」と「自己認証」および「貿易業固有番号」
a.自己認証の手続きは、最初に国土海洋部(旧建設交通部)に「製造・輸入者登録」をお
こない、
「製作者登録番号」
(製作者には輸入者も含む。
)を取得します。
b.その後に、交通安全公団の韓国自動車試験調査研究所(KATRI)へ技術検討申請書、自
動車諸元表、車両外観図など必要書類を提出して、輸入中古車の自己認証の確認
(Confirmation of Self-Certification)を受けます。 ただし、生産規模や安全および
性能試験施設などについて国土海洋部令が定める要件を満たさない製作者または輸入者
は、自ら全てを行うことはできず、「性能試験代行者」に確認を受けてから、輸入中古車
の自己認証をすることになります。 KATRI では、自己認証に係る書類審査をおこない、技
術検討確認書を発給します。
c.持続的な貿易を行おうとする者は、輸出入申告書等に記載する「貿易業固有番号」を、
韓国貿易協会へ申請して取得します。その際、税務署が発行する事業者登録証原本1部が
必要です。
2. 自動車安全基準等
自己確認にあたっての自動車安全基準に関する規則の主なものは次の通りです。
a.車種、ハンドル位置と車齢については、特に基準はなし。
b.車両寸法は、長さ 13m、幅 2.5m、高さ 4m のいずれも超えてはならない。
c.車両の総重量は、20 トン(貨物自動車と特殊自動車は 40 トン)を超えてはならない。
d.排出ガスは、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物、煤煙について、大気環境保存法(Clean
Air Conservation Act)
、同法施行規則等の規定に基づく、排出許容基準値以下。
e.騒音は、騒音・振動規制法、同法施行令等の規定に基づく。
なお、排出ガスと騒音規制は車種ごとに異なり、年々厳しくなってきていますので、最新
の基準値に基づくことに留意下さい。
II. 輸入通関手続き
1. 通関書類は、通常の輸入通関に要するものとして、インボイス、税関用価格申告書、
B/L の写しまたは AWB の写し、ほかに必要に応じて、パッキングリスト、カタログや保険
料明細書など税関が課税価格決定のために要する書類です。なお。インボイスには、車台
番号、排気量、 製作年度を記入しておきます。
2. 中古車の輸入通関用に、特に要する書類としては、
「輸出抹消仮登録証明書」または、
「輸出予定届出証明書」があります。いずれも、中古車輸出者が日本で輸出通関の際に、
税関に提出して確認を要する書類であり、交付機関は国土交通省の運輸支局または自動車
検査登録事務所です。なお、韓国向輸出で船積前検査(Pre-shipment Inspection)は、
原則求められません。
III. 関税等輸入関連諸税(
関税等輸入関連諸税(輸入時に
輸入時に掛かる諸税
かる諸税)
諸税)
a.課税価格
a.課税価格は
課税価格は FOB 価格に
価格に運賃(
運賃(F)と貨物海上保険料(
貨物海上保険料(I)を加えたいわゆる「
えたいわゆる「CIF 課税価
格」です。
です。
b.HS コードの
(6
コードの「号」
(6 桁)に、韓国の
韓国の国内細分 4 桁を加えた 10 桁表示で
桁表示で、品目と
品目と関税率
が特定されます
特定されます。
されます。HS コード第
コード第 87 類の車両関係
車両関係では、
では、新車と
新車と中古車の
中古車の細分や
細分や用途細分に
用途細分に国
内細分の
内細分の 4 桁が当てられています。
てられています。
c.関税
c.関税は
関税は協定税率(
協定税率(WTO)
WTO)で、第 8702 項(バス)
バス)と 8703 項(乗用車)
乗用車)については、
については、前者
が 10%、
(4
10%、後者が
後者が 8%と
8%と「項」
(4桁)で決まり、
まり、新車と
新車と中古車は
中古車は同一関税となっています
同一関税となっています。
となっています。
d.特別消費税率
d.特別消費税率は
特別消費税率は、2000cc を境にして分
にして分かれています。
かれています。2000cc 以下が
以下が 3.5%で
3.5%で、2000cc
超が 7%です
7%です。
です。
e.教育税
e.教育税は
教育税は一律 30%, 付加価値税率も
付加価値税率も一律 10%です
10%です。
です。
し た が っ て 、 2000cc 以 下 の 中 古 ガ ソ リ ン 乗 用 車 ( 韓 国 輸 入 統 計 品 目 番 号
Nos.8703.21Nos.8703.21-8000、
8000、8703.228703.22-8000 と 8703.238703.23-1020 が該当)
該当) を一例に
一例に、掛かる諸税
かる諸税を
諸税を計
14
算すると以下
すると以下のようになります
以下のようになります。
のようになります。ここでは、
ここでは、わかり易
わかり易いように、
いように、CIF 価格を
価格を 100 とします。
とします。
f.関税額
f.関税額 = (CIF 価格)
価格) x (関税率 8%)
8%) = 8
g.特別消費税
g.特別消費税 = (CIF 価格 + 関税額)
関税額) x (特別消費税率 3.5%)
3.5%) = 3.78
h.教育税
h.教育税 = (特別消費税)
特別消費税) x (教育税率 30%)
30%) = 1.134
i.付加価値税
= CIF 価格 + 関税 + 特別消費税 + 教育税)
x VAT 税率 10%)
i.付加価値税(VAT)
VAT)(
教育税)(
10%)=11.2914
以上の
以上の諸税を
諸税を合計すると
合計すると、
すると、24.2054 となり、
となり、輸入時に
輸入時に CIF 価格の
価格の約 24.2%を
24.2%を納税すること
納税すること
になります。
になります。
IV. 輸入通関後の手続き
1. 輸入通関前に KATRI から技術検討確認書の発給を受けた輸入者は、輸入通関後に
KATRI にて「安全基準検査」を受けます。さらに、環境(排出ガス・騒音認証)関連の試
験については、以下に記したように、国立環境科学院・交通環境研究所で受けて「環境認
証」を取得する事が必要です。
2. 「環境認証」の取得
a.輸入者は、輸入通関後、国立環境研究院(NIER)傘下の交通環境研究所へ自動車排出ガ
ス認証申請書、騒音認証申請書、輸入中古車諸元関連書類等必要書類を揃えて「環境認証」
を申請します。
b.郵便またはメールで試験日程通知書が送られてきたら、当該中古車を指定試験機関へも
って行って、試験依頼書等必要書類に受験料を添えて、試験申請をします。
c.試験結果が適合となれば、受験日から 5 日以内に試験成績書と一緒に送られてくる「環
境認定書」を取得することとなります。
なお、中古車の排ガス基準は、
「大気環境保存法」
(Clean Air Conservation Act)と「大
気環境保全法施行規則」に基づき、軽自動車、乗用自動車、貨物自動車の 3 種別に加えて
エンジン排気量と車両総重量により分類された車種ごとに、一酸化炭素(%)、炭化水素
(ppm)
、窒素酸化物(ppm)
、煤煙(%)の排出許容基準値が規定されており、騒音基準に
ついては「騒音・振動規制法施行規則」に、車種ごとに加速走行騒音、排気騒音、警笛騒
音が規定されています。
「環境認書」の取得は、輸入許可後の輸入者による韓国内での手続きであり、取得できな
い場合には、車両登録が出来ないことになります。このような事態において品質トラブル
へ発展しないように、売買契約書において売り手と買い手の責任及び免責範囲を明確にし
ておくことが重要です。
3. 車両登録
ソウルでは区庁へ、地方では車両登録事業所へ、輸入申告済み証および所有権証明書類、
排ガス・騒音認定書、車両登録申請書等必要書類を提出し登録申請をおこないます。登録
翌日には、ナンバープレートを受領できます。
関係機関
韓国税関庁(KCS)
国土海洋部(MLTM)
・自動車管理課(自己認証関係)
韓国交通安全公団(TS)
・韓国自動車試験調査研究所(KATRI)(自動車安全基準検査)
国立環境研究院(NIER)
・交通環境研究所(環境関連検査)
韓国貿易協会(KITA)
ケニア
○
関係法令
(以下のサイトから最新の法令全文ダウンロード可。
)
韓国交通安全公団(TS)
:
自動車管理法(Automotive Management Act)
自動車管理法施行規則(Enforcement Decree of the Automotive Management Act)
大気環境保存法(Clean Air Conservation Act)
大気環境保存法施行規則(Enforcement Decree of the Clean Air Conservation Act)
騒音・振動規制法(Noise & Vibration Control Act)
I. ケニアの規制概要
15
2012/11
1.ケニア基準局(KEBS)標準規格 KS1515:2000(路上走行車両検査実施要綱)に基づき、 新規掲載
初年度登録から 8 年以上経過した中古車および左ハンドル車は輸入禁止です。また、製造
年月日から初年度登録年月日まで 1 年以上経過している場合も認められません。
2.排ガス規制があります。KEBS 発行の「Code of Practice for Inspection of Road
Vehicles」第 4 章第 1 項、第 2 項参照)によると、以下のように規制されています。
a.目視検査により、排気ガスとして濃い青煙または黒煙を発してはならないこと。
特に 1960 年以前に生産された車両は輸入の例外とすること。理由としてエンジン設計上、
排気煙は不可避であり、それにより、検査ができないため。
b.標準排気ガス検査で一酸化炭素は 0.5%(重量)を超えてはならないこと、炭化水素は
0.12%(重量、1,200ppm)を超えてはならないこと。
3.燃費規制はありません。
II. 輸出者の必要な手続き(船積み前検査)
1. 放射線量測定検査について
福島第一原子力発電所の事故以降、ケニア向け中古車は輸出前に放射線量の測定検査をす
る
必要があります。高い放射線量が検出される中古車は、実質的に日本からの輸出は不可能
となります。詳細は日本における KEBS の指定検査機関(2012 年 2 月現在 3 社。文末の URL
参照)に問い合わせるか、その他ジェトロの関連情報を参照願います。
2. 路上使用適格検査について
標準規格 KS1515:2000(路上走行車両検査実施要綱)に基づき、KEBS の指定検査機関で、
路上使用適格性検査(Road Worthiness Inspection:RWI)を受けます。車の型式、登録
年月、エンジン、車体番号、ハンドル位置(右ハンドル必須)
、損傷状態、機器動作状態、
走行距離計などで KEBS が定めた基準を満たすと「検査証明書」が発行されますので、輸
出者(申請者)は証明書入手後、抹消登録証明書とともに、通常、航空便にてケニアの輸
入者へ送付します。
3. 船積前基準適合認証プログラム(Pre-export Verification of Conformity : PVoC)
について
KEBS が公表したガイドライン(2005 年 9 月 29 日付)によると、日本の中古車を含めて、
HS コード 87 類の車両は対象外となっています。
III. 輸入通関手続き
1. 必要書類
a.契約書または信用状
b.路上使用適格性検査証明書
c.輸入申請書(Import Declaration Form:IDF)
d.船荷証券(B/L)または航空貨物運送状(AWB)
e.インボイス
f.パッキングリスト
g.輸出抹消登録証明書(Logbook)
2006 年 7 月 6 日付けで、ケニア歳入庁(Kenya Revenue Authority:KRA)は「抹消登録証
明書」 の英訳認証を原則廃止。
2. 輸入業者は IDF(Import Declaration Form) とともに、KRA にインボイス、輸出業
者との売買契約書(または見積書)を提出し、申告費用(CIF 価格で 2.25%または現地通
貨 5,000 ケニア・シリングのいずれか高い額)を支払います。KRA は、48 時間以内に IDF
に 10 桁の IDF 番号を付し、通関手続きが開始されます。
IV. 輸入税
輸入税体系は
輸入税体系は基本的には
基本的には、
には、関税、
関税、物品税、
物品税、および付加価値税
および付加価値税(
付加価値税(VAT)
VAT)で構成されます
構成されます。
されます。
a.関税
a.関税:
関税:CIF 価格に
価格に課税:
課税:25%
25%
b.物品税
b.物品税:
物品税:CIF 価格+
価格+関税の
関税の合計に
合計に課税:
課税:20%
20%
c.付加価値税
c.付加価値税(
付加価値税(VAT)
VAT):CIF
:CIF 価格+
価格+関税+
関税+物品税の
物品税の合計に
合計に課税:
課税:16%
16%
上記 a. b. c.および
c.および IDF 手数料(
手数料(2.25%)
2.25%)を
%)を併せると、
せると、CIF 価格の
価格の 76.25%
76.25%になります。
になります。
なお、
なお、関税の
関税の適用税率は
適用税率は、日本に
日本に対しては特段
しては特段の
特段の特恵税率がないため
特恵税率がないため、
がないため、一般の
一般の税率が
税率が適用
16
されます。
されます。2005 年 1 月 1 日、東アフリカ共同体
アフリカ共同体(
共同体(EAC)
EAC)関税同盟発効により
関税同盟発効により、
により、KRA は中古
車の追加課税撤廃を
追加課税撤廃を実施しました
実施しました。
しました。しかし、
しかし、年式規制は
年式規制は安全上の
安全上の問題から
問題から撤廃
から撤廃されていま
撤廃されていま
せん。
せん。なお、
なお、税率は
税率は毎年変わる
毎年変わる可能性
わる可能性があります
可能性があります。
があります。 World Tariff 等にて最新値
にて最新値をご
最新値をご確認
をご確認
ください。
ください。
V. 車両登録手続き
車両手続きは KRA に必要書類を提出して行います。一般乗用車の場合、車両登録税は排気
量によって区別されています。また、中古車の 8 年規則に準じ、2005 年の車輌は、2012
年 12 月 31 日までにケニアの輸入者側で登録手続きを終える必要があります。そのため、
日本側の輸出手続き、出港日、ケニアに到着後の輸入手続き、および登録手続きまでのス
ケジュールに対して留意する必要があります。
VI. 特殊車両の扱い
消防車や救急車の関税は無税です。またこれらの車両は、乗用車で禁止されている左ハン
ドル、年式規制の適用からも除外されています。
VII. 自動車リサイクル法
2005 年 1 月 1 日付より実施されました。詳細は文末の関係機関にお問い合わせください。
関係機関
在日ケニア大使館
ケニア貿易省
ケニア歳入庁(Kenya Revenue Authority:KRA)
ケニア基準局 (Kenya Bureau of Standards:KEBS)
財団法人日本自動車リサイクル促進センター (TEL 03-5673-7396)
<KEBS の指定検査機関>
オートターミナルジャパン株式会社(Auto Terminal Japan Ltd ) (TEL 078-805-2550) :
株式会社日本輸出自動車検査センター(Japan Export Vehicle Inspection Center:JEVIC)
(TEL 0120-521-828)
株式会社クオリティーインスペクションサービス(Quality Inspection Services Inc
Japan) (TEL 045-500-6033):
シンガポール
○
参考資料・情報
KEBS:
Inspection of motor vehicles
Kenya Pre-export Verification of Conformity
I. シンガポールの規制概要
2010/11
事前の中古車の輸入許可の取得は不要ですが、以下の品質基準を満たす必要があります。
1. ハンドル規制
右ハンドル車のみシンガポールで登録できます。左ハンドル車は認められません。
2. 車齢規制
中古車の場合、新車登録日より 3 年未満の車両であればシンガポールに輸入し、登録する
ことができます。海外で新車登録された車両で、その登録日が不明な場合は最初の製造年
月日から 3 年未満であれば有効とみなされます。
自動車メーカーから直接シンガポールに輸入された車両、もしくはシンガポールと同等ま
たは厳しい安全・排ガス基準を有する国で新車登録された後 14 日以内にシンガポール輸
出のため登録抹消され登録抹消日から 3 ヵ月以内にシンガポールに到着する車両は新車と
して登録されます。
3. 車種・重量・排気量規制:特に規定されていません。
4. 排ガス規制
一般乗用車の場合、 Euro II 規格に基づく排ガス基準を準用している。 次のいずれかの
書類が適合の証拠として求められる。
a.Euro II 規格に適合していることを証明するメーカーの書状
b.メーカーの発行する EEC 適合証明書
17
c.車を陸上交通庁・国家環境庁の認定検査機関(末尾 5.参考情報・資料中 Annex A 参照)
に持ち込み、テストを受け、同検査機関より認定フォーム(末尾 6.参考情報・資料中 Annex
B 参照)による適合証明書およびテストレポートを発行してもらう。
5. 改造車の可否:可
改造部分により、陸上交通庁の許可しない改造、許可を要する改造があります(同庁 URL
参照)。すべて改造は製造元のメーカーにより適切に認定され、加えて、メーカーまたは
メーカーの正規代理店により、メーカーの定めた手順と要求事項に従って施されたもので
なければならず、その証明書を提出しなければなりません。
6. その他の規制:その他、以下の条件を満たす必要があります。 これらの条件は陸上
交通庁による下記登録検査で合否が確認されます。
a.乗用車(タクシーを除く)の場合、無鉛ガソリン仕様車である。
b.国家環境庁(NEA:National Environment Agency)の規定により、カーエアコンの冷媒
は CFC(オゾン層破壊物質であるクロロフルオロカーボン)の使用が禁止されており、CFC
代替冷媒である HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)や HFC(ハイドロフルオロカー
ボン)冷媒使用のカーエアコンのみ許可される。
c.車に搭載される安全ガラスは、ECE・JIS など認知された国際規格のいずれかに準拠し、
所定の条件(フロントガラスと前席側ガラスの透明度が 70%以上など)に適合している。
d.前後のシートには国際規格に見合った安全ベルトを搭載している。
e.NEA の毒物法規定により、ノンアスベストのブレーキおよびクラッチライニングを使用
している。
f.自動光軸補正機能の付いた高輝度放電ランプを装備している。
(2010 年 1 月 1 日より実
施)
g.時間当たりキロメートル(kmh)の単位で表示するスピードメーターを常装備している。
h.最大積載重量が 3.5 トン以上の貨物自動車またはトレーラーは、EEC 規格または陸上交
通庁で認可された規格の後部バンパーおよび側面ガードを装備している。
i.最大積載重量 12 トン超の貨物自動車はスピード制御器(アクチュエーター油空圧的装
置)欧州標準 92/24/EEC または BS AU217 を満たす認可された機器で、時速 60km に設定さ
れたスピード制御器を搭載している。
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
「 中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類(A-021201) 」で紹介している書類に加
え、シンガポールに輸出するにあたって特に必要な書類:排ガス規制適合検査証明書およ
びテストレポート
2. 輸出者として行わなければならない検査
船積前検査(排ガス規制適応検査:陸上交通庁・国家環境庁の指定検査機関は日本に 4 社
あります。参考情報・資料の適合「Annex A」をご参照ください。
)
III. 輸入業者の資格、輸入、通関、登録手続き
1. 輸入業者は、
会社を登記したときに発行される個別企業登録番号(UEN: Unique Entity
Number)をシンガポール税関に登録しなければなりません。 UEN は「トレードネット
(Trade Net)」と呼ばれる電子データ交換(EDI)システムを通じた輸出入申告等に使用
されます。
2. 輸入、通関、登録手続き:
a.税関に対して、貨物がシンガポールに輸入される前にトレードネットを通じて輸入許可
(Import Permit)の申請を行い、査定のため必要に応じ、インボイス・運賃保険等の書
類・排気ガス等証明書・車両登録関係書類などを提出し、下記物品税および消費税を支払
います。諸税等の支払いは銀行間 GIRO システムにより電子的に処理されます。輸入許可
通知が届いた後、申告者は内航貨物通関許可証(Inward Cargo Clearance Permit)をプ
リントアウトし、署名の上、通関手続きの際に提示します。
登録検査・登録手続き:
b.陸上交通庁に、排気ガス証明書・輸出抹消登録証・輸出関係書類・Inward Cargo Clearance
Permit・BL・インボイスなどを提出し、原則的許可を受けた後、陸上交通庁によるメカニ
カル検査(登録検査)を受け、すべてに合格した後、車両許可コード(VAC:Vehicle Approval
18
Code)をもらいます。VAC 受領後、登録手続きに入ります。
国土が狭いシンガポールでは、交通渋滞緩和を目的として車両総量規制(入札制度)が実
施されています。政府が国内での車両台数を決め、車を所有する権利(COE:Certificate
of Entitlement)を発行するもので、入札によって価格が設定されます。自動車登録のた
めには、入札により COE を取得した後、登録料 140 S ドル、追加登録料(OMV の 100%)
、
および道路税などの支払いが必要です(貨物自動車、バス、オートバイに対しては登録料
140 S ドル、追加登録料は各々OMV の 5%(但し、貨客兼用車は OMV の 100%)
、OMV の 5%、
OMV の 15%、それに道路税など必要)
。
IV. 関税、
関税、物品税及び
物品税及び消費税(
消費税(GST)
GST)
シンガポール税関
シンガポール税関は
税関は車両の
車両の購入価格、
購入価格、運賃、
運賃、海上保険料、
海上保険料、その他経費
その他経費を
他経費を考慮してその
考慮してその車両
してその車両
の公開市場価格(
公開市場価格(OMV:
OMV:Open Market Value)
Value)を査定します
査定します。
します。関税は
関税は課税されませんが
課税されませんが、
されませんが、内
国税として
国税として、
として、物品税が
物品税が乗用車・
乗用車・タクシーに
タクシーに対して OMV の 20%(
20%(貨物自動車や
貨物自動車やバスは
バスはゼロ、
ゼロ、
オートバイや
、また
オートバイやスクーターは
スクーターは OMV の 12%)
12%)
、また、
また、消費税が
消費税が OMV に物品税を
物品税を加えた額
えた額の 7%で
7%で
徴収されます
徴収されます。
されます。それに、
それに、別途サーチャージ
別途サーチャージとして
サーチャージとして 10,000 シンガポールドル(
シンガポールドル(S ドル)
ドル)を
徴収されます
徴収されます。
されます。
V. その他留意事項、輸出者として注意すべき点
検疫に当たっては、事前に車体内外の土、泥を洗浄しておくこと、車体内外に動植物(種
子を含む)が付着していないように清掃して送る必要があります。
関係機関
陸上交通庁
シンガポール税関
交通警察
関係法令
シンガポール検察庁:
道路交通法(Road Traffic Act:Cap. 276)
ジンバブエ
○
参考情報・資料
陸上交通庁:
Procedures on Importation and Registration of a Car in Singapore
I. 規制概要
1.左ハンドル車の輸入禁止:2011 年 10 月 31 日に正式に実施されました。ただし、この日
以前に輸入され、車両登録法による免許を受けた左ハンドル車は、その寿命まで運転する
ことができます。
2.製造した日より 5 年以上経過した中古車の輸入は規制がありましたが、この規制は無期
限に延期されたため、5 年以上経過した中古車両の輸入も今は合法です。
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
必要書類は、
「 中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類 」を参照ください。
2. 輸出者として行わなければならない検査
特にありません。
III. 輸入通関手続き
1. 通常のコマーシャルベースの輸入
輸入者は次の書類を、輸入通関時に用意しなければなりません。
a.Bill of Entry(Form 21)
b.英文が併記された輸出抹消仮登録証明書(Export Certificate)
c.エンジン番号を記載した船荷証券
d.CIF 価格を証明するインボイス、海上運賃および貨物海上保険料等の証拠書類
19
2012/09
e.港での取り扱い手数料のインボイス
(Invoices for any port handling or other charges)
f.支払い証明書(Documentary Proof of Payment)
輸入者が購入代金を支払ったことを証明するもの、送金レシートなど。
2. 個人が自分で使用する目的で車両を輸入する場合
海外に居住していた国民や旅行者が自分用の車両を持ち込む場合は、 輸入申告書(Form
24)に基づいて申告します。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
税金の
税金の支払いは
支払いは特定
いは特定の
特定の日に換算された
換算されたレート
されたレートで
レートで米ドル、
ドル、ポンド、
ポンド、ランド(
ランド(南ア通貨)
通貨)、ユ
、ユ
ーロ、
ーロ、プラ(
プラ(ボツアナ通貨
ボツアナ通貨)
通貨)のいずれかで支払
のいずれかで支払うこと
支払うこと。
うこと。
1. 関税(
関税(Customs Duty)
Duty)
乗用車は
乗用車はエンジンの
エンジンの排気量により
排気量により 25%~
25%~60
%~60%
60%の範囲で
範囲で CIF 価格に
価格に課税されます
課税されます。
されます。
10~
10~14 人乗りの
人乗りのバス
りのバスは
バスは CIF 価格の
価格の 60%、
60%、15
%、15 人乗り
人乗り以上は
以上は 15%
15%です。
です。
荷物運送車:
荷物運送車:積載量 500 キログラムまで
キログラムまで 25%、
25%、1.4 トンまで
トンまで 20%、
20%、1.4 トン~
トン~5 トン 40%、
40%、
6~20 トン 10%、
10%、ピックアップトラック
%、ピックアップトラック 20%、
20%、パネルバン
%、パネルバン 40%
40%
トラクター0
トラクター0%、トレーラー
%、トレーラー25
トレーラー25%、
25%、キャラバン
%、キャラバン 40%、
40%、モーターサイクル
%、モーターサイクル 250CC まで 15%、
15%、
250CC 以上は
以上は 25%
25%など
2. 所得税特別付加税(
所得税特別付加税(Sur tax)
tax)
5 年以上経過している
年以上経過している中古車
している中古車のみ
中古車のみ CIF 価格の
価格の 25%
25%の付加税がかかります
付加税がかかります。
がかかります。
3. 付加価値税(
付加価値税(ValueValue-added Tax:
Tax:VAT)
VAT) CIF 価格と
価格と関税の
関税の合計の
合計の 15%
15%
次の税金は
税金は車両の
車両の登録時に
登録時にジンバブエ歳入庁
ジンバブエ歳入庁に
歳入庁に支払わねばなりません
支払わねばなりません。
わねばなりません。
4. 登録税 (Registration Fee)
:160
Fee)
:160 米ドル [ナンバープレートと
ナンバープレートと登録料金]
登録料金]
5. 炭素税(
炭素税(Carbon Tax)
Tax):地球温暖化
:地球温暖化の
地球温暖化の原因になる
原因になる二酸化炭素
になる二酸化炭素を
二酸化炭素を抑制する
抑制する目的
する目的で
目的でガソリ
ンなど化石燃料
など化石燃料を
化石燃料を使用するものに
使用するものに対
するものに対して課税
して課税される
課税される環境税
される環境税。
環境税。ジンバブエ訪問中
ジンバブエ訪問中(非居住者)
非居住者)
の者に課せられます。
せられます。通常の
通常の在住者には
在住者には課税
には課税されません
課税されません。
されません。
6. 道路使用料(
道路使用料(Road Access Fee)
Fee)最大 30 米ドル
スペイン
×
関係機関
Zimbabwe Revenue Authority(ジンバブエ歳入庁:ZIMRA)
駐日ジンバブエ大使館(TEL 03-3280-0331)
以下に輸入規制、必要な手続きを説明します。
ただし、日本国内向けに製造販売されている自動車(中古車を含む)は、EU およびスペイ
ンの定める型式認証に沿った仕様ではないため、スペインでの車両登録は現実的にはでき
ません。
そのため、日本から同国向けの輸出は非常に少ないのが現状です。
I. 輸入規制概要
HS コード 8702~8704 に該当する中古車は輸入自由品目で、輸入ライセンスは不要です。
ただし、新車、中古車を問わず、公道で自動車を使用するためには、以下のいずれかに適
合していることが条件です。
1. EU の自動車の型式認証
(Whole Vehicle Type Approval:WVTA)
の基準(EU 指令 70/156/EEC
の ANNEX IV)
細部にわたる EU 規格で検査項目数は 58 に及びます。自動車メーカーが EU 加盟国に新車
を輸出する場合、事前に認証を取得しておく必要があります。
2. スペインの自動車個別認証(Single Type Approval:STA)(スペイン勅令 2822/1998)
の規格
スペインの車検制度で検査項目数は 30 以上に及びます。EU 域外から輸入した中古車を登
録するときに適用されます。当該車両にはあらかじめ、スペイン内務省交通局が定める認
証を受ける必要があります。
II. 日本からの輸出手続き
輸出通関時には以下の書類が必要です。
船積み前検査等、輸出者として義務付けられた検査は特にありません。
20
2012/09
新規掲載
1.輸出申告書
2.インボイス
3.パッキングリスト
4.船荷証券
5.輸出抹消登録届証明書(日本語、英語併記のフォームを使用のこと)
III. スペインでの車両登録
1.管轄官庁:スペイン内務省交通局(Ministerio del Interior, Direccion General de
Trafico)
2.登録申請、問合わせ先:各州内各県の交通本部(Jefatura de Trafico)
3.必要書類:車両登録申請書、身分証明書、納税証明書(車両通行税、車両登録税)等
4.必要経費:車両登録税 92.80 ユーロ
5.車両検査の必要性:必要あり。あらかじめ最寄りの公認車検センターで車両検査の上、
車検証書を取得しておく必要があります。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
税率は
税率は車種、
車種、車両総重量、
車両総重量、排気量、
排気量、使用目的等により
使用目的等により決
により決められています。
められています。
また、
(World Tariff)
また、税率は
税率は毎年変わる
毎年変わる可能性
わる可能性があります
可能性があります。
があります。 ジェトロ「世界各国の
世界各国の関税率」
関税率」
Tariff)
等で、最新の
最新のデータをご
データをご確認
をご確認ください
確認ください。
ください。
1. 中古車の
中古車の輸入関税:
輸入関税:課税基準は
課税基準は CIF 価格
バス(
バス(HS8702)
HS8702):10%
:10% または 16%
一般乗用車(
一般乗用車(HS8703)
HS8703): 10%
貨物自動車(
貨物自動車(HS8704)
HS8704):10%
:10%または
10%または 22%
2. その他内国税
その他内国税:
他内国税:課税基準は
課税基準は CIF +関税
+関税
付加価値税(
:18%
付加価値税(VAT)
VAT)
:18%
関係機関
ス ペ イ ン 内 務 省 交 通 局 ( Direccion General de Trafico, General Directorate of
Transport)
在日スペイン大使館経済商務部
関係法令
欧州委員会:
EU 指令 No. 70/156/EEC
Directives and regulations on motor vehicles
スリランカ
○
参考資料・情報
ジェトロ:
世界各国の関税率「 World Tariff 」
貿易・投資相談 Q&A「 中古車の現地輸入規則および留意点:EU 向け輸出
HS コード 87.02 項から 87.05 項に入る中古車の現地の輸入規制および輸入手続きについて 2012/07
説明します。
2012 年 3 月 31 日に中古車の物品税等の引上げ改正と輸入可能な中古車の車齢改正が発効
しました。これは、2010 年 6 月 1 日に発効した中古自動車の物品税等輸入税の引下げ改正
によって 2010 年 6 月以降、増え続けていた輸入車の抑制を目的として、物品税等輸入税
の増額がなされたものです。
スリランカでは中古車輸入にかかわる関税等輸入税の改正は頻繁ですので、文末に揚げた
「関税等諸税改訂資料リンク先リスト」で時系列に最新のものを把握するよう留意くださ
い。
近年の主要改正内容を略記すると、
2009 年には関税率表の 8 桁品目番号での全面改訂と輸
入関連諸税の大幅な増額改正があり、特に乗用車を含む HS 87.03 項の変更が顕著でした。
この増額改正により、2009 年から中古輸入車台数が激減した状態が 2010 年 5 月まで続き
ました。2010 年 6 月 1 日発効の減額改正では、前年の増額による輸入抑制の反動として、
中古車の輸入が一気に増加しました。2011 年の改正では、HS87.03 項の改造車(Modified
21
Vehicle)に新たに取られた 20 数品目の 8 桁品目番号が HS 87.02 項に組み込まれました。
I. 輸入規制
1.輸入管理許可書(Import Control License:ICL)なしで輸入可能な中古車
新車登録日から船積日(B/L date)までの「車齢」
(期間)が次に該当する完成車は、輸
入に際し ICL は不要です。
2012 年 3 月 31 日発効で、
「HS87.02 項の自動車(バスを除く)
」と「HS87.03 項の自動車」
は 2 年から 1 年に、
「HS87.04 項の自動車(ダンプカー、タンカー、給水(給油)タンク車、
平均重量 5 トン以上の車を除く)
」は 5 年から 3 年半に、それぞれ短縮されました。
その後再度見直しが行われ、4 月 18 日から「HS87.02 項の自動車(バスを除く)
」と「HS87.03
項の自動車」は車齢制限が 1 年から 2 年に戻り、
「HS87.04 項の自動車(ダンプカー、タン
カー、給水(給油)タンク車、平均重量 5 トン以上の車を除く)
」は 3 年半から 4 年に緩
和されました。
2.輸入管理許可書(ICL)が必要な中古車
上記 1.の規定年数より古い中古車を輸入する者は、原則として ICL を輸入・輸出管理局
(Department of Import and Export)から船積み前に取得することが必要となっていま
す。ただし実態としては、規定より古い車の輸入許可取得は非常に困難と理解しておくべ
きでしょう。
3.輸入できる車は、右ハンドル車に限られ、車両寸法・重量に関する規定があります。排
ガスに関する規制は、国家環境法(National Environment Act No.47 of 1980)に基づく
中央環境局(Central Environment Authority:CAE)の改正環境規則(官報 No.1295/11 of
30.06/2003)の Part III で、輸入車の排ガス基準規定があり、一酸化炭素(CO)と炭化
水素(HC)
、それにディーゼル車のスモーク不透過度(smoke opacity)について基準値が
定められており、輸出国の車両検査機関発行の排ガス基準適合証明書が原則必要です(文
末に掲げた「中央環境局排ガス規則」を参照)。また走行安全性等については、義務付け
られている船積前検査(後述)の項目に入っています。
II. 輸出手続き
1. 輸出者が用意する書類
輸出関係書類で特に重要なのは、下記の船積前検査証明書(Pre-shipment Inspection)
と運輸支局等交付の「輸出抹消仮登録証明書」または「輸出予定届出証明書」(いずれも
英語併記のもの)です。
2. 船積前検査証明書(Pre-shipment Inspection)
スリランカ財務・計画省が船積前検査証明書の検査機関として指定している日本自動車査
定協会(Japan Auto Appraisal Institute:JAAI)、またはビューローベリタス社いずれ
かの「検査済証明書」
(Certificate of Export Inspection)の取得が必要です。
III. 輸入手続き
1.税関での輸入通関手続きは、通常の手順と同様に、輸入申告から税関による審査・検査、
納税、輸入許可の順で、その後貨物の引取りとなります。
2.輸入申告に必要な書類と決済手段輸入申告は輸入申告書(様式 No.53:CUSDEC I&II)に、
添付書類としてインボイス、パッキングリスト、保険証券、船荷証券(B/L)
、コンテナ内
容物明細証明書(コンテナ船積みの場合)、荷渡指図書(D/O)、原産地証明書などの要求
書類に加えて、積荷価格申告書(Sri Lanka-Value Declaration Form)、輸入管理許可書
(ICL)
(対象車両の場合のみ)と上記 II.-1.の重要書類を付けて行います。
決済手段については、4輪完成車の場合、原則信用状(L/C)ベースとなります。
3.輸入者登録と車両登録
輸入者(個人利用目的または商業目的で貨物を輸入する者)は関税法に基づき、税関申告
の前に輸入者登録が義務づけられています。スリランカ税関局での輸入者登録には、登録
申請書のほかに国内歳入局発行の付加価値税(VAT)登録証明書、国民身分証明書(企業
の場合は役員 2 名分、外国人の個人輸入の場合はパスポート)と会社登録書(個人輸入の
場合は不要)を、いずれも原本とコピーの両方を提出します。したがって、輸入者登録に
先立って、国内歳入局で納税者識別番号(TIN)証明書を取得してから、次に同局の VAT
証明担当に TIN 証明書と国民身分証明書(またはパスポート)
、輸入貨物のインボイスを
22
提出して、VAT 証明書を事前に取得しておくことが必要です。
輸入中古車を使用する前に、自動車交通局(Department of Motor Traffic)に車両登録
(Motor Vehicle Registration)を、登録申請書の様式「MTA2」を用いて行います。
IV. スリランカの
スリランカの関税率表(
関税率表(Tariff)
Tariff)の品目番号と
品目番号と関税等諸税
中古車 の 輸入 に 課 せられる関税等諸税
せられる 関税等諸税 とその改正算出式
とその 改正算出式 ( Computation formula for
imported
。
imported goods)
goods)を、 以下に
以下に示します(
します(文末の
文末の関連資料ウェブサイト
関連資料ウェブサイト参照
ウェブサイト参照)
参照)
1.品目番号
(6
1.品目番号は
品目番号は、HS コードの
コードの「号」
(6 桁)に、スリランカ独自
スリランカ独自の
独自の 2 桁国内細分(
桁国内細分(統計細分)
統計細分)
を加えた 8 桁表示で
桁表示で、この 8 桁品目番号で
桁品目番号で輸入貨物が
輸入貨物が分類・
分類・特定され
特定され、
され、関税等諸税の
関税等諸税の種類
と各税率が
各税率が決まってきます。
まってきます。国内細分は
国内細分は、車種、
車種、エンジン排気量
エンジン排気量、
排気量、運転手を
運転手を含めた人員数
めた人員数
に、用途(
用途(例:救急車、
救急車、霊柩車)
霊柩車)と「車齢」
車齢」を加えて分
えて分けられています。
けられています。8 桁の輸入品目
番号(
番号(統計細分)
統計細分)の数は著しく多
しく多いので、
いので、スリランカ関税率表
スリランカ関税率表に
関税率表に慣れておくことが必要
れておくことが必要で
必要で
す。例えば、
えば、一般の
一般の乗用車
乗用車が含まれる HS コード第
コード第 87.03 項で日本と
日本と比較すると
比較すると、
すると、スリラ
ンカの
ンカの輸入品目番号は
輸入品目番号は 106 個あり、
あり、日本の
日本の 9 桁の実行関税率表統計番号の
実行関税率表統計番号の 9 個や輸出統計
品目番号の
品目番号の 29 個に比べて多岐
べて多岐にわたっていることがわかります
多岐にわたっていることがわかります。
にわたっていることがわかります。
2.日本
2.日本から
日本から船積
から船積みの
船積みの中古車
みの中古車(
中古車(4 輪完成車)
輪完成車)に、スリランカ輸入時
スリランカ輸入時に
輸入時に課される税
される税の種類と
種類と税
率は 2012 年 7 月 23 日現在、
日現在、次のとおりです。
のとおりです。
関税は
関税は MFN 税率適用で
税率適用で、HS87.02 項と HS87.03 項のハイブリッド車
ハイブリッド車(HEV)
HEV)に課される関
される関
税は 2011 年 1 月 1 日に発効して
発効して以来一律
して以来一律 15%、
15%、それ
%、それ以外
それ以外の
以外の 4 輪完成車は
輪完成車は 30%
30%です。
です。ただ
し、HS87.02 項のバスには
バスには、
には、関税が
関税が無税となるものがあります
無税となるものがあります。
となるものがあります。HS87.04 項は、車種等に
車種等に
より 30%、
%、15
15%、
30%、
15%、5
%、5%、無税
%、無税とありますので
無税とありますので関税率表
とありますので関税率表で
関税率表で個々に当ってください。
ってください。HS87.05
項は全て無税です
無税です。
です。
付加価値税(
付加価値税(VAT)
VAT)12%
12% (ただし、
ただし、輸入品目番号 87.02 項の一部の
一部のバスや
バスや、HS 87.04 項
と 87.05 項の一部の
一部の貨物自動車や
貨物自動車や特殊用途自動車には
特殊用途自動車には、
には、2012 年 1 月 1 日発効等で
日発効等で VAT が
免税適用となっているものがあります
免税適用となっているものがあります)
となっているものがあります)、港湾
、港湾・
港湾・空港開発税(
空港開発税(PAL)
PAL)5%、2009
%、2009 年に新設さ
新設さ
れた国家推進税
れた国家推進税(
国家推進税(NBT)
NBT)3%は 2%へ改正され
改正され、
され、2011 年 1 月 1 日発効しました
日発効しました。
しました。 このほか
に、2010 年に課されていた地方
、社会責任税
されていた地方インフラ
地方インフラ整備税
インフラ整備税(
整備税(RIDL 重量税)
重量税)
、社会責任税(
社会責任税(SRL)
SRL)と関
税課徴金(
税課徴金(Surcharge)
Surcharge)は廃止され
廃止され、
され、輸入課徴金(
輸入課徴金(Cess)
Cess)は、現在賦課除外となっていま
現在賦課除外となっていま
す(2012 年度の
年度の Cess が発表されているが
発表されているが、
されているが、4 輪中古完成車は
輪中古完成車は賦課対象にはなっていませ
賦課対象にはなっていませ
ん)
。
関税とともに、輸入税額への大きなファクターとなる物品税(Excise Duty)は、中古車
の仕様等によって税率が異なります。 直近の物品税改正は 2012 年 3 月 31 日に発効し、
主な改正内容は、a. 2011 年 4 月 24 日の発効時に上がった物品税をさらに今回大幅に増額
し、最大物品税率を 138%から 173%へ上げてほぼ全ての中古車が増額対象、b. 一部のハ
イブリッド車は改正で 8%が無税となるが、他のハイブリッド車は 8%が 15~57%の幅で
増額、c. HS87.02 項、87.03 項と 87.04 項に従来からあった従価税率、重量税率と従価重
量選択税率を、今回 HS87.02 項と 87.03 項は従価税率のみとした。HS87.05 項については、
全て無税を維持して、今回改正なし。
3.スリランカ税関のウェブサイトにある「Tariff Calculator」に、上記 2.の諸税率と
Surcharge、Cess、RIDL と SRL の各欄に 0%の入力を行うと、輸入関連諸税額と合計額が
出力されます。下記 VI.「中古乗用車の納付諸税額の計算例」と同じ結果が得られて大変
便利です。
V. 中古車輸入時にかかる諸税と法定費用
輸入通関時に税関局に納付する関税等諸税の他に、埠頭使用料等の諸法定費用を納付しま
す。課税価格は、スリランカ国内にある輸入車の代理店が提示する新車 FOB 価格を規定の
減価償却表(Depreciation table for the valuation of used vehicles、減価償却率は
2010.6.1 発効で改正後、2010.11.22 再改正となる)に当てはめて算出された「減価償却
後 FOB 価値」
(Depreciated FOB Value)と、インボイスの FOB 価格のいずれか高い方の金
額に、運賃(F)
、海上保険料(I)と追加付属品価格を加えたいわゆる「CIF 課税価格」で
す。
VI. 中古乗用車の納付諸税額の計算例
1000 超~1500cc 以下ガソリン車で 2 年以下中古乗用車(輸入品目番号:8703.22.59)の
23
輸入を例に、かかる諸税の名称と税率および税額の算出式を以下に示します。また、CIF
課税価格を 100 として各種の税額がどれ位になるかを示します。 なお、2012 年 3 月 31
日発効改正ならびに 4 月 18 日の変更により、当該品目番号の車齢規制は 3 年半が 2 年以
下へ、物品税率は 43%が 85%へと変更されました。
a.関税=(CIF 価格)×(関税率 30%)=30
b.港湾・空港開発税(PAL)=(CIF 価格)×(PAL 税率 5%)=5
以下の物品税、付加価値税、地方インフラ整備税、国家建設税の計算には、上記の 2 税を
加算したものが使われますので、ここでは「合算 2 税」と仮称します(輸入課徴金 Cess
は自動車輸入には非課税となりました)
。上記合算 2 税を計算すると CIF 価格の 35%とな
ります。
c.物品税={(CIF 価格)×1.15 +(合算2税)}×(物品税率 85%)=(115 + 35)×
0.85 =127.5
d.付加価値税(VAT)={(CIF 価格の 110%)+(合算2税)+(物品税)} ×(VAT 税率
12%)=(110 + 35 + 127.5) × 0.12 = 32.7
e.国家建設税=(CIF 価格の 110%+合算2税+物品税)×(国家建設税率 2%)= 272.5
× 0.02 =5.45
国家推進税(NBT=National Building Tax)として税率 1%で 2009 年 2 月 1 日に発効しま
したが、同年 5 月 1 日発効で税率 3%へ引き上げられ、2011 年 1 月 1 日より 2%に改正さ
れました。
上記諸税 a.から e.を加算した合計額は、
200.65 となり、
納付総税額は CIF 価格の約 201%
となります。
(参考)改正前の物品税率 43%では、合計額が 128.83 となり、納付総税額は CIF 価格の
約 129%となる。よって、2011 年の日本からスリランカ向中古車輸出実績が 14,989 台と
最も多かった 1000cc 超~1500cc 以下ガソリン乗用車では、今回の改正で約 72%増額とな
る。スリランカはガソリン車市場であったが、日本からのディーゼル中古乗用車の輸出が、
2010 年 846 台から 2011 年には 1,811 台と倍以上の伸びを示しディーゼル車への需要が増
えてきている。なお、物品税は車種、排気量によって税率が多様で、14~173%まである
ので、対象車により、税総額が大きく異なってくる。個別の税額については文尾の参考資
料・情報を参照願います。
関係機関
スリランカ税関局(Sri Lanka Customs Department)
スリランカ輸入・輸出管理局(Department of Import and Export Control)
(指定輸出前検査機関)財団法人日本自動車査定協会
台湾
○
参考資料・情報
スリランカ税関局:
関税等諸税改訂資料リンク先リスト(tariff)
Changes in Customs duty and description of text in used vehicles,w.e.f.31/03/2012
2012 Budget changes VAT exemption
Computation formula for imported goods
Importing a Vehicle
改正減価償却表(Depreciation table)
輸入申告書・申告ガイド(Guidelines for CusDec)
スリランカ財務・計画省: Excise Duty Changes-Revised List ,w.e.f.31/03/2012
中央環境局: 排ガス規則
I. 輸入時の規制
2011/09
経済部国際貿易局に登録をしていない会社あるいは個人が、
FOB 価格 20,000 米ドル相当以
上の中古車を輸入する場合、輸入許可証が必要です。経済部国際貿易局に登録済みの輸入 新規掲載
業者であれば、輸入許可証は不要です。登録は、国際貿易局貿易サービス部(貿易服務組)
、
高雄弁事処経済部中南区連合サービスセンターで行うことができます。ここでは、窓口で
の直接手続きのほか、郵送、ファックス、オンラインでの手続きも可能です。輸出入業者
の登録申請書類やその他必要書類については、国際貿易局のウェブサイトを参照くださ
24
い。なお、台湾の自動車は原則左ハンドル仕様となっており、右ハンドル車は台湾域内で
のナンバー登録ができませんのでご留意ください。船積み前検査については、特段の必要
はありません。
II. 輸入許可証の取得手続き
用途説明書および身分証明書類のコピーを持参の上、国際貿易局貿易サービス部あるいは
高雄弁事処で輸入許可証を申請します。台湾での自動車の輸入関税率は、税則第 87 章に
より 17.5%です。詳細は、下記経済産業省製造産業局自動車課のウェブサイトをご確認く
ださい。
III. 輸入関税率について
輸入関税率について
中古自動車の
中古自動車の輸入時にかかる
輸入時にかかる税金
にかかる税金(
税金(輸入税、
輸入税、貨物税、
貨物税、営業税および
営業税および貿易開拓
および貿易開拓サービス
貿易開拓サービス費
サービス費)
の関税率と
関税率と計算方式については
計算方式については、
については、下記のとおりです
下記のとおりです。
のとおりです。
1.輸入税
1.輸入税=
輸入税=課税価格(
課税価格(CIF 価格)
価格)× 輸入税率(
輸入税率(17.5%)
17.5%)
2.貨物税
2.貨物税=(
貨物税=(課税価格
=(課税価格+
課税価格+輸入税)
輸入税)× 貨物税率
a.排気量
a.排気量 2,000CC 以下の
以下の場合、
場合、税率 25%
25%
b.排気量
b.排気量 2,001CC 以上の
以上の場合、
場合、税率 30%
30%
3.営業税
3.営業税=(
営業税=(課税価格
=(課税価格+
課税価格+輸入税+
輸入税+貨物税)
貨物税)× 営業税率(
営業税率(5%)
4.貿易開拓
4.貿易開拓サービス
貿易開拓サービス費
サービス費=課税価格 × 貿易開拓サービス
貿易開拓サービス費
サービス費(0.04%)
0.04%)
IV. 課税価格の
課税価格の決定方法
1.輸入地
1.輸入地の
輸入地の関税局が
関税局が実物の
実物の中古車に
中古車に対し査定した
査定したモデル
したモデル年式
モデル年式を
年式を参考に
参考に、関税法第 29 条か
ら第 35 条の規定に
規定に従って課税価格
って課税価格を
課税価格を決定します
決定します。
します。
2.関税法第
2.関税法第 35 条の規定に
規定に基づく輸入中古車
づく輸入中古車の
輸入中古車の課税価格の
課税価格の決定方法は
決定方法は、下記のとおりです
下記のとおりです。
のとおりです。
i.輸入中古車
i.輸入中古車の
輸入中古車の中に、税関が
税関が過去に
過去に査定したことのある
査定したことのあるモデル
したことのあるモデル年式
モデル年式の
年式の新車と
新車と同類あるいは
同類あるいは
類似した
類似した新車
した新車がある
新車がある場合
がある場合、
場合、その新車
その新車の
新車の FOB 価格を
価格を参考に
参考に輸入する
輸入する中古車
する中古車の
中古車の減価償却を
減価償却を行
い、運賃と
運賃と保険料を
保険料を加算して
加算して課税価格
して課税価格を
課税価格を決定します
決定します。
します。
ii.代理店
ii.代理店、
代理店、専門業者、
専門業者、汽車商業同業公会が
汽車商業同業公会が提供する
提供する相場
する相場あるいは
相場あるいは査定価格
あるいは査定価格に
査定価格に従って課税
って課税
価格を
価格を決定します
決定します。
します。
3.輸入中古車
3.輸入中古車の
輸入中古車の償却年数については
償却年数については、
については、購入してから
購入してから輸入地
してから輸入地に
輸入地に到着するまでの
到着するまでの年
するまでの年が使用年数
となります。
となります。詳しい計算方式
しい計算方式および
計算方式および償却率
および償却率については
償却率については、
については、財政部関税総局の
財政部関税総局のウェブサイトを
ウェブサイトを
参照ください
参照ください。
ください。
4.個人用
4.個人用に
個人用に輸入する
輸入する中古自動車
する中古自動車についても
中古自動車についても、
についても、上記(
上記(1)~(3
)~(3)の規定に
規定に基づき課税価格
づき課税価格
を決定します
決定します。
します。
V. 中国製の中古自動車輸入について
乗用車、3.5 トン以下の商用車など一部小型自動車の輸入は禁止されています。その他の
車種については、国際貿易局のサイトにある「限制輸入貨品表」を参照ください。
VI. 台湾での自動車排ガス規制について
台湾での自動車排出物質規制については、主に自動二輪車排出ガスの削減を目的として、
2009 年より「台湾五期規制」という厳しい排ガス・燃費規制が施行されており、将来的に
は自動車の排ガス規制も強化されることが予想されます。詳細は行政院環境保護署にお問
い合わせください。
関係機関
経済部国際貿易局:
輸出入業者登録関連
輸出入貨品分類表(貨物輸出入規定照会)
財政部関税総局:
輸入通関手順
税則税率データベース
自動車
輸入中古車の課税について
輸入中古車の減価償却計算方式と償却率
行政院環境保護署
25
タンザニア
○
経済産業省製造産業局自動車課
I. タンザニア中古車規制の概要
左右ハンドル位置について規制はありません。また、製造年度の規制もありませんが、2012
年 7 月以降は製造年から 8 年以上超過している中古車の輸入に対して追加の課税
(III.-4.参照)があります。
ただし、当局では再度 10 年に戻す、年式による追加課税そのものをなくす、という論議
をしていますので、常に最新情報を確認の上、進められることをお勧めします。
II. 輸出手続き(輸出者の手続き)
1. 輸出者としての必要な輸出手続きと書類
中古車の輸出抹消登録届などの輸出の際の一連の手続きは、以下の関連情報に詳しく記載
されていますのでご参照ください。
「 中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類 」
2. 輸出前検査について
日本および UAE からの中古車輸入については船積前検査(Pre-shipment Inspection:PSI)
が義務付けられており、タンザニア基準局(Tanzania Bureau of Standards:TBS)が指
定した検査機関(日本では財団法人日本自動車査定協会(JAAI)とイーストアフリカオー
トモービルサービス(株)の2つ)が実地検査(路上使用適格性検(Roadworthiness
Inspection:RWI))を行います。
輸出者は指定検査機関に輸出抹消仮登録証明書を添えて、輸出用車輌を持ち込み(検査機
関によっては、出張検査も可)、実地検査を受けます。検査に合格すれば、検査後、車両
フロントガラス部に検査終了を示すステッカーが貼られます。指定検査機関が発行する
Certificate of Export Inspection(輸出検査済証明書)および Certificate of Appraisal
(価格査定証明)を、輸出抹消仮登録証明書を含む輸出書類に添えて輸入者に送付します。
なお、指定検査機関の検査を受けずに輸出した場合には、現地で輸入する際に CIF 価格に
対し、一定割合のペナルティーが課せられます。
3. 揚地検査について
現在は揚地検査は実施されておりませんが、今後、実施再開を検討しているという情報が
ありますので、事前に輸入者と十分確認することをお勧めします。
III. 輸入通関手続(輸入者の手続き)
1. 輸入申告書(Import Declaration Form:IDF)ナンバーの取得
輸入者は通関業者を通じて、IDF を申請します。通関業者がフォームに必要事項を記入し、
船積書類一式と共に提出します。
2. 支払いと提出
TRA(タンザニア国家歳入局)に関税を支払う際、その他の諸税と一緒に支払います。IDF
申請料は 10US ドル相当です。輸出前検査機関(会社)発行の証明書 を TBS に提出し、確
認後、TRA に渡します。
3. 課税標準価格の計算
TRA(タンザニア国家歳入局)が計算方法を定めており、インボイス金額にかかわらず、
課税標準となる価格が車種、年式別に一覧表としてリストアップされており、それを基に
計算する。自動計算できる書式も同局のウェブサイトに用意されています。
http://www.tra.go.tz/
Download Retail Selling Price(RSP) List
基準小売価格一覧表
Download Valuation Calculator For Used Motor Vehicles
自動計算書式
4. 輸入税その
輸入税その他諸税
その他諸税の
他諸税の支払い
支払い
輸入者は
輸入者は TRA で算出された
算出された税額
された税額を
税額を TRA に支払います
支払います。
います。
なお、
なお、税率は
税率は排気量に
排気量に応じて、
じて、以下の
以下の通りとなっております。
りとなっております。
排気量が
排気量が 2000cc まで:
まで:輸入税(
輸入税(25%)
25%) 物品税(
物品税(5%、
5%、1000cc 以下は
以下は 0%)
0%) 付加価値税(
付加価値税(18%)
18%)
排気量が
排気量が 2000cc 以上:
以上:輸入税(
輸入税(25%)
25%) 物品税(
物品税(10%)
10%) 付加価値税(
付加価値税(18%)
18%)
関税以外の
関税以外の諸税として
諸税として、
として、付加価値税(
付加価値税(VAT、
VAT、18%)
18%)のほか、
のほか、製造後 8 年以上経過している
年以上経過している
車両には
車両には物品税
には物品税(
物品税(Excise Duty、
Duty、20%)
20%)がそれぞれ課税
がそれぞれ課税されます
課税されます。
されます。なお、
なお、東アフリカ共同体
アフリカ共同体
26
2012/09
(EAC)
EAC)関税同盟が
関税同盟が 2005 年 1 月 1 日に発効し
発効し、現在の
現在の加盟国は
加盟国は、ケニア、
ケニア、ウガンダ、
ウガンダ、ルワ
ンジ、
ンジ、ブルネイの
ブルネイの 5 カ国となっています。
となっています。域外からの
域外からの輸入品
からの輸入品には
輸入品には 0、10、
10、25%の
25%の3段階の
段階の
対外共通関税率が
対外共通関税率が適用され
適用され、
され、税体系が
税体系が簡素化されました
簡素化されました。
されました。
IV. 貨物の引き取り
船会社に B/L 原本を提出して、荷渡受指図書(Delivery Order:D/O)を受取ります。関
税を TRA に支払うと支払完了の通知がタンザニア港湾局(Tanzanian Ports Authority:
TPA)に伝送され、現車輌と書類を照合した後、問題がない場合、TPA 内の TRA 出先事務所
より引渡指示書(Release Order:R/O)が交付されます。荷渡指図書と引渡指示書を TPA
に提出し、港湾諸掛りを支払い、通行証(Gate Pass)を入手します。中古車を受け取り、
手続きは完了します。
関係機関
在日タンザニア大使館
財団法人 日本自動車リサイクル促進センター (TEL 03-5673-7396)
タンザニア基準局(Tanzania Bureau of Standards:TBS)
タンザニア国家歳入庁(Tanzania Revenue Agency:TRA)
タンザニア港湾局(Tanzania PortsAuthority:TPA)
(検査機関)
イーストアフリカオートモービルサービス(株) (TEL 046-205-7611)
財団法人日本自動車査定協会(JAAI) (TEL 03-5776-0901)
中国
×
参考資料・情報
TRA: Valuation of Used Motorvehicles
COTECNA: Tanzania Contract Overview
I.中古車輸入は中国では、原則としていかなる取引方法でも禁止されています。
2011/02
中国商務部は「自動車貿易政策」
(2005 年 16 号令)を 2005 年 8 月 10 日に発布・施行し、
第七章「自動車対外貿易」第三十七条で、「国はいかなる貿易方式でも中古自動車および 新規掲載
そのアッセンブリ、備品および右ハンドル用自動車を輸入することを禁止する。(輸出製
品の開発に使用する右ハンドル車を除く)」と規定しており、商業目的の中古車輸入は認
められていません。
II. 中国に
中国に 1 年以上長期滞在する
年以上長期滞在する外国籍駐在員
する外国籍駐在員(
外国籍駐在員(外交官も
外交官も含む)の個人使用目的として
個人使用目的として、
として、
新車、
、中古車を
新車
中古車を問わず1
わず1台に限り輸入が
輸入が認められていました。
められていました。但し、2010 年 7 月から、
から、
政府間協定により
政府間協定により免税
により免税での
免税での自動車輸入
での自動車輸入が
自動車輸入が許可された
許可された常駐機構
された常駐機構およびその
常駐機構およびその常駐人員
およびその常駐人員、
常駐人員、国家が
国家が
専門的に
専門的に招致した
招致した高級人材
した高級人材および
高級人材および専門家
および専門家に
専門家に限って上記中古車
って上記中古車を
上記中古車を輸入できるようになり
輸入できるようになり、
できるようになり、一
般の常駐機構および
常駐機構および常駐人員
および常駐人員は
常駐人員は新車に
新車に限って輸入
って輸入ができることになりました
輸入ができることになりました。
ができることになりました。その際
その際、輸
入税として
入税として次
として次のように課税
のように課税されます
課税されます。
されます。
a.関税
:25
a.関税(
関税(課税基準は
課税基準は CIF)
CIF)
:25%
25%
b. 増値税(
:17
増値税(VAT、
VAT、課税基準は
課税基準は CIF + duty)
duty)
:17%
17%
c. 自動車税(
:10%
自動車税(Motor Vehicle Tax、
Tax、課税基準は
課税基準は CIF)
CIF)
:10%
d.消費税
:排気量
d.消費税(
消費税(Consumption Tax、
Tax、課税基準は
課税基準は CIF)
CIF)
:排気量により
排気量により税率
により税率は
税率は異なり、
なり、1.0L
1.0L 以下は
以下は
1%、1.5L
%、1.5L 以下は
以下は 3%、
3%、2.0L 以下は
以下は 5%、
5%、2.5L 以下は
以下は 9%、
9%、3.0L 以下は
以下は 12%、
12%、4.0L 以下は
以下は 25%、
25%、
4.0L 超は 40%
e. 車船税(
:現時点
車船税(the Vehicle and Vessel Tax)
Tax)
:現時点では
現時点では、
では、現行の
現行の「車船税暫定条例」
車船税暫定条例」に基
づき各省
づき各省および
各省および市
および市の関連規定により
関連規定により決定
により決定され
決定され、
され、例えば上海
えば上海であれば
上海であれば、
であれば、積載人数 9 人以内の
人以内の
マイクロバスの
マイクロバスの場合は
場合は毎年 450 元、そのうち排気量
そのうち排気量 1 リットル以下
リットル以下の
以下の小型車は
小型車は 300 元とな
っています。
っています。
但し、2012 年 1 月 1 日から「
から「車船税法」
車船税法」が施行の
施行の予定であり
予定であり、
であり、施行後の
施行後の本法では
本法では車船
では車船税
車船税
はエンジンシリンダーの
エンジンシリンダーの容量により
容量により税
により税を七段階に
七段階に分けており、
けており、各省および
各省および市
および市はこれを参照
はこれを参照
して具体的
して具体的な
具体的な税額を
税額を決めることになります。
めることになります。例えば 1 リットル以下
リットル以下の
以下の乗用車の
乗用車の場合は
場合は、毎
年 60 元から 360 元の範囲で
範囲で各省及び
各省及び市がこれを確定
がこれを確定することになります
確定することになります。
することになります。
a.
なお、この形式により輸入した中古車は、通関の日から 6 年間の税関の監督に服すことに
27
なります。監督期間内、税関の認可なくしてこれを譲渡、売出、貸出、担保提供、質入ま
たはその他の処置をしてはならず、また毎年審査を受けねばなりません。監督期間満了後
は税関に監督管理の解除を申請し、認められれば上記の処分行為等を行うことができま
す。
III. 中国へ持ち込む乗用車は、原則として左ハンドル仕様のものとなります。
前述の通り、いかなる貿易方法または贈与によっても右ハンドル車の輸入は禁止されてい
ます。「自動車貿易政策」の定めにより、輸出用右ハンドル車開発に供する場合について
のみ輸入することができますが、申請手続きが非常に複雑です。なお、中国では右ハンド
ル車の一般道路での走行は禁じられています。
IV. 個人使用の乗用車の輸入に必要な資料、書類は以下の通りです。
a.パスポート
b.長期居留許可証(1 年以上の連続滞在の証明)
c.就業証
d.出入国個人使用物品申請表(車においては:エンジンナンバー、フレームナンバー)
e.貨物引換証、注文書、パッキングリスト
V. 中古車の販売、競売、仲介、鑑定評価等の経営行為について規定した「中古車流通管
理弁法」が施行されています。
関連規定によれば、廃車報告後または国家の強制廃車基準に達した車両でまだ担保状態に
あるもの、並びに税関の取引認可を受けていない税関監督下の中古車は、取引等の処置が
禁止されます。
なお、江蘇省張家港市張家港保税区高新技術産業園は「輸入廃自動車プレス集中分解利用
試点園区」
(2010 年 9 月に政府部門の検収許可)を設立し、園区内の 4 社の企業の中古車
輸入を認めました。しかし輸入された自動車は「自動車」
、
「自動車部品」商品として再販
売することができず、全て分解して鋼鉄等の資源とすることになっています。中国全国で
このような業務が認められているのは同園のみですが、業務自体は未だ開始されていませ
ん。
関係機関
国家認証認可監督管理委員会
国家品質監督検査検疫総局
中国商務部
中国税関総署
関係法令
中国商務部:
自動車貿易政策(中国商務部 2005 年 16 号令、2005 年 8 月 10 日公布・施行)
右ハンドル自動車管理の強化に関する通知(中国公安部 公交管(2000)183 号、2000 年
9 月 8 日公布、施行)
中国税関:
常駐機関および常駐人員による車両自動車の入国に関する事柄(中国税関総署公告
[2010]32 号、2010 年 5 月 25 日公布、2010 年 7 月 1 日施行)
「中国税関の非居住者・長期旅客の出入境における個人用品管理弁法」に関する改正の決
定(中国税関総署令〔2010〕194 号、2010 年 11 月 1 日公布、2010 年 12 月 1 日施行) 全
国人民代表大会:
中国車船税法(全国人民代表大会常務委員会、2011 年 2 月 25 日公布、2012 年 1 月 1 日施
行)
中国国家税務総局:
1.6 リットル以下排気量の乗用車自動車税の減税政策の満期による執行停止についての通
知(中国財政部 国家税務総局[2010]127 号、2010 年 12 月 27 日公布、施行)
中国中央人民政府:
28
中古自動車流通管理弁法(中国商務部、公安部、国家工商行政管理総局、国家税務総局令
2005 年第 2 号、2005 年 8 月 29 日公布、2005 年 10 月 1 日施行)
チリ
×
参考情報・資料
ジェトロ:
World Tariff
I. 規制概要
1. 根拠法
チリでは、中古車の輸入は原則として禁止されています。例外として、イキーケフリーゾ
ーン(第 1 州)とプンタ・アレナスフリーゾーン(第 12 州)で可能ですが、これらの州
から他の州へ販売することは下記の「拡大フリーゾーン」を除きできないとされています
(法第 18,483 号、第 21 条、1985 年 12 月 28 日官報)
。 ただし、救急車、消防車、クレー
ン車、除雪車等の特殊用途車については、例外として禁止規制対象外とされています。
2. 環境規制および安全基準
フリーゾーンでは、チリの環境規制と安全基準は適用されませんが、拡大フリーゾーン(第
1、10、11、12、15 州)では適用されます。つまりここでは、右ハンドルの車は左ハンド
ルへの改造が義務付けられ、チリ国内の価格制限および排ガス規制を受けます(1994 年以
前に製造された自動車には適用されません)。なお、拡大フリーゾーン内での排ガス検査
は、書類検査ではなく実際に車両検査が実施されます。
2011/09
II. 輸出手続き(フリーゾーンおよび拡大フリーゾーン向け)
輸出手続きに必要な書類は、「 中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類 」を参照し
てください。
III. 輸入業者の資格、輸入通関手続き
輸入業者は、フリーゾーンの管理者に対して使用者資格を申請する必要があります。
同資格を申請できるのは、チリで設立された法人で、代表者の少なくとも 1 名はチリ居住
者であることが条件となっています。
輸入通関の際、輸出抹消仮登録証明書や船積み前検査証明書、チリの排ガス規制をクリア
する書類の提示を求められることはありません。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
フリーゾーンでの
フリーゾーンでの輸入
での輸入は
輸入は関税・
関税・付加価値税ともに
付加価値税ともに免税
ともに免税です
免税です。
です。フリーゾーンから
フリーゾーンから拡大
から拡大フリー
拡大フリー
ゾーンへ
ゾーンへ販売する
販売する場合
する場合は
場合は特別税(
特別税(CIF 価格の
価格の 0.6%)
0.6%)が
%)が賦課されます
賦課されます。
されます。
V. その他
フリーゾーンに搬入された大半の車はチリの中古車輸入会社を通じて、ボリビアやパラグ
アイ等の近隣諸国へ搬出されています。 商談当初から最終仕向け国がチリ以外の場合は、
その国の輸入規制やどのような書類が要求されるか、輸入者の意向をよく確認する必要が
あります。 一例として、2011 年 3 月 11 日付け通商弘報で報じられたように、ボリビアに
おける車齢制限の設定により、イキーケフリーゾーンに大量の中古車が長期間、滞留した
ことがあります。
関係機関
チリ税関総局
イキーケ税関(フリーゾーンの使用者権取得条件)
ドミニカ
×
関係法令
チリ国立議会図書館:
法第 18,483 号(自動車産業新体制法)
チリ運輸通信省:
チリの排ガス規制
I. ドミニカ共和国における輸入規制
2011/11
a.右ハンドル車は輸入禁止です(2008 年 10 月 6 日、税関総局発表)
。
b.車齢 5 年以上の乗用車および 15 年以上のトラックは、事故や大気汚染防止の観点から、
29
大統領令 No.671-02(2002 年 8 月 27 日公布)によって輸入が禁止されています。
c.車両排気ガス規制は、環境天然資源省によって 2001 年制定、その後 2003 年 6 月決議
10-2003 により、以下のように改正されています。
i. ディーゼルエンジン車の許容基準
製造年
排気ガス
2000 年以前
不透明度 80%
2001 年以降
不透明度 70%
ii. ガソリンエンジン車の許容基準
製造年
CO
CO2
炭化水素
1980 年以前
6%
8%
1200ppm
1981-1999 年
4.5%
10.5%
600ppm
2000 年以降
0.5%
12%
125ppm
II. 輸出手続き
a.輸出手続きに必要な書類は、ジェトロの貿易・投資相談 Q&A の「 日本からの中古車輸
出の際の通関手続きおよび必要書類 」参照。
b.輸出者として行わなければならない検査:ありません。
III. 輸入業者の資格、通関手続き
輸入業者登録:必要ありません。 ただし、電子システムによる通関手続きを行う場合は
事前の申請が必要です。
通関手続きに必要な書類: 輸入申告書、商業インボイス、船荷証券。
IV. 関税率 その
その他諸税
他諸税
1. 関税
CIF 価格に
価格に課税されます
課税されます。
されます。関税率は
関税率は以下のとおりです
以下のとおりです。
のとおりです。
A. 乗用車、
乗用車、ステーションワゴン、
ステーションワゴン、レーシングカー
a.ガソリンエンジン
(但し救急車、
a.ガソリンエンジン車
ガソリンエンジン車 20%
20%
救急車、霊柩車は
霊柩車は 8%)
b.ディーゼルエンジン
b.ディーゼルエンジン車
ディーゼルエンジン車 20%
20%
B. トラック、
トラック、ダンプカー
a.ガソリンエンジン
a.ガソリンエンジン車
ガソリンエンジン車
積載量 5 トン以下
トン以下:
以下:20%
20% (但し、タンクローリー、
タンクローリー、冷凍車、
冷凍車、清掃車等は
清掃車等は 8%)
5 トン超
トン超 :8%
b.ディーゼルエンジン
b.ディーゼルエンジン車
ディーゼルエンジン車
積載量 5 トン以下
トン以下:
以下:20%
20% (但し、タンクローリー、
タンクローリー、冷凍車、
冷凍車、清掃車等は
清掃車等は 8%)
5 トン超
(但し、20ton 超のタンクローリー、
トン超 :8%
タンクローリー、冷凍車、
冷凍車、清掃車等は
清掃車等は無税)
無税)
ナイジェリア
1. 工業製品サービス移転税(ITBIS)
16% (CIF 価格 + 関税)に課税されます。
2. 選択消費税(奢侈税)
CIF 価格(US ドル)
税率
50,000 以下
0%
50,001~60,000
15%
60,001~70,000
30 %
70,001~80,000
45%
80,001 以上
60%
I.ナイジェリアの中古車規制概要
a.左ハンドル車のみ輸入可能です。
b.製造後 10 年以上経過した自動車は輸入禁止です。ただし、バスやトラックは年式に関
係なく、輸入可能です(The 2008-2012 Nigeria Customs and Excise Tariff Book に基
づき、2008 年 11 月改正)
。
c.当該車両は所有者が継続的に使用したものであって、転売、改造車でないこと。
II. 輸出手続き
1.2006 年 1 月 1 日から従来の船積み前検査(Pre-shipment Inspection:PSI)に代えて揚
30
2012/11
新規掲載
げ地検査(または仕向地検査、Destination Inspection:DI)が導入されています。これ
により従来は船積み地での PSI を経て発行されていた検査報告書(Clean Report of
Inspection:CRI)がナイジェリアでの検査を経て発行されることになりました。また、
中古車は SON(Standards of Nigeria:ナイジェリア標準規格)の対象外です。
2.Form M の取扱いについて
Form M ナンバーを B/L または AWB 面上に記載する必要があります。記載方法について船社
または航空会社に確認ください。Form M の手続きは輸入者が行いますが、その際に輸出者
が必要な情報を輸入者から入手して、B/L や AWB などの運送書類への記載を運送業者に指
示します。
3.CTN(Cargo Tracking Note System)の取扱いについて
2010 年 1 月から輸出者(シッパ-)は船積み前に CTN ナンバーを輸入者から入手して、B/L
面上に表記する必要があります。
2011 年 11 月から、B/L または AWB 上の CTN の記載は不要になりました。
III. 輸入通関手続き
1. 輸入業資格
全ての輸入業者は財務省に輸入業務を行う旨を申請して許可を受け、同時に過去 3 年間の
納税証明書を提出しなければなりません。輸入者は企業である必要があります。
2. Form M の手続き
全ての輸入者は銀行を経由して、最初に Form M(注:成約の時点で輸入者があらかじめ銀
行へ外貨手当ての申請を行うもの)を提出しなければなりません。同時に輸入者は、次に
掲げる書類を取り揃える必要があります。
Form M は金額に関係なく、全ての取引に適用されます。有効期間は 6 カ月、延長可能です。
3. 必要書類(b,c,e,h は商工会議所の認証が必要です。
)
a.検査報告書(Clear Report of Inspection:CRI)
b.最終送り状(Final Invoice)
c.価格・原産地証明書(combined certificate of value and Origin:CCVO)
:
d.梱包明細書(Packing List)
e.船荷証券(B/L)または航空運送状(AWB)またはウェイビル(Waybill)
f.運送業者からの証明書
g.保険証明書
h. 製 造 元 か ら の 規 格 が 明 記 さ れ た 製 造 証 明 書 ( Manufacturer's Certificate of
Production)
i.その他必要な検査機関によるテスト合格証明書
IV. 関税・
関税・その他諸税
その他諸税
1. 関税
従価税(関税基準は
、中古車両対日輸入適用税率は
関税基準は CIF 価格)
価格)
中古車両対日輸入適用税率は MFN(mostmost-favoredfavored-nation:
nation:
最恵国待遇)
、現行関税率
最恵国待遇)
、現行関税率は
現行関税率は次のとおりです(
のとおりです(毎年改定されます
毎年改定されます)
されます)。
a.トラクター
:5
a.トラクター(
トラクター(HS 番号 8701)
8701)
:5%
b.バス
:10
、20
b.バス(
バス(HS 番号 8702)
8702)
:10%(
10%(30
%(30 人乗りまたはそれ
人乗りまたはそれ以下
りまたはそれ以下)
以下)
、20%(
20%(30
%(30 人乗り
人乗り以上)
以上)
c.乗用車
、35
c.乗用車(
乗用車(HS 番号 8703)
703):20
:20%(
20%(500cc
%(500cc から 3000cc まで)
まで)
、35%(
35%(3000cc
%(3000cc 以上)
以上)
d.トラック
:5
d.トラック(
トラック(HS 番号 8704)
8704)
:5%から 10%(
10%(5
%(5 トン以下
トン以下、
以下、5 トンから
トンから 20 トン、
トン、20 トン以上
トン以上)
以上)
e.特殊車両
:5
e.特殊車両[
特殊車両[クレーン車
クレーン車、消防車、
消防車、ミキサー車
ミキサー車など(
など(HS 番号 8705)
8705)]
:5%
税率は
税率は毎年変わる
毎年変わる可能性
わる可能性があります
可能性があります。
があります。 World Tariff 等で、最新値をご
最新値をご確認
をご確認ください
確認ください。
ください。
2. その他諸税
その他諸税
a.VAT:
。ただし
a.VAT:5%(課税基準
%(課税基準は
課税基準は CIF +関税
+関税)
関税)
。ただし、
ただし、CKD(
CKD(complete knockknock-down)
down) は非課税
b.ETLS (ECOWAS Trade Liberalization Scheme)
:0.5
。ただし
Scheme)
:0.5%(
0.5%(課税基準
%(課税基準は
課税基準は CIF 価格)
価格)
。ただし、
ただし、
ECOWAS(
ECOWAS(The Economy Community of West African States)
States)メンバー国
メンバー 国からの輸入
からの輸入は
輸入は非
課税。
課税。
c.FAAN(
:7
c.FAAN(The Federal Airports Authority of Nigeria charges:
charges:空港利用税)
空港利用税)
:7%(航
%(航
空貨物のみ
空貨物のみ対象
のみ対象、
対象、課税基準は
課税基準は CIF 価格)
価格)
d.Charter Fee:
Fee:5 NGN/Kg(
NGN/Kg(航空貨物のみ
航空貨物のみ対象
のみ対象、
対象、ミニマム 750.00
750.00 NGN/AWB)
NGN/AWB)
e.CISS(
:1
e.CISS(Comprehensive Import Supervision Scheme)
Scheme)
:1%(課税基準
%(課税基準は
課税基準は FOB 価格、
価格、全輸
31
入貨物が
入貨物が対象)
対象)
V. 車両登録手続き
管轄官庁の官署は国立内国歳入局(States Internal Revenue Department)および自動車
検査事務所(Vehicle Inspection office for FCT)です。必要書類は通関証(Customs
Clearance Certificate)と自動車関税証(Motor Vehicle Duty Certificate)、 ライセ
ンス登録料が必要です。
VI. 留意点
1.支払い条件は B/C(Bill for Collection:取立扱い)または L/C 決済が可能ですが、事
前に輸入者と十分に取決めしておくことが重要です。
2.B/L 面上の Consignee の明記について
B/L 面上の consignee の欄に、CONSIGNEE の FULL NAME、 FULL ADDRESS を明記することに
なっています。また、L/C 条件で、
“To order “ または”To order of (L/C issuing Bank)
の場合には、Notify Party の欄に FULL NAME、 FULL ADDRESS を明記します。
ニュージーラ
ンド
○
関係機関
在日ナイジェリア連邦共和国大使館 (TEL 03-5425-8011、8013 /FAX 03-5425-8016)
在日ナイジェリア商工会議所(TEL 03-3225-5670)〒151-0051 渋谷区千駄ヶ谷 5-20-11
第一シルバービル 404
商工業省(Federal Ministry of Commerce and Industry) (TEL 234-9-234-8454、1490、
1491/FAX 234-9-234-1351)
財務省(Federal Ministry of Finance)
運輸省(Federal Ministry of Transport)
ナイジェリア税関(Nigerian Customs Service:NCS)
ナイジェリア港湾局(Nigerian Port Authority:NPA)
ナイジェリア中央銀行(Central Bank of Nigeria:CBN)
SON 日本事務所(c/o INTERTEK TESTING SERVICES (JAPAN)K.K. )TEL 03-5245-0665
I. 規制概要
2011/01
ニュージーランド(以下、NZ)では車種区分ごとに設けられている輸入条件を満たせば、
↓
原則として誰でも自由に輸入することができます。主な輸入条件は下記のとおりです。車
種によってはブレーキ基準など別の条件が設定されている場合や、部分的な免除条件が設 2012/09
定されている場合もあります。また、移民や海外から帰国する NZ 人が個人使用のために
持ち込む際にも条件が緩和されます。詳細は参考資料・情報にある調査レポート「NZ にお 更新
ける中古車・中古建設機械の輸入制度」5~8 ページをご覧ください。
a.排気ガス基準
b.輸入車両検査
c.左ハンドル規制(自家用の場合のみ左ハンドル車も輸入可能)
d.製造年によるその他の車両基準
e.前面衝突安全性能基準
f.燃費証明書
g.排気騒音規制
II. 輸出手続き
一般に必要とされる書類は、参考資料・情報にある貿易・投資相談 Q&A「 中古車輸出の際
の必要書類と手続き 」をご覧ください。また、NZ 運輸局は日本からの中古車輸入時必要
な書類に関する情報を提供しています。詳細は同局のウェブサイトを参照してください。
III. 輸入業者の資格、車両検査、輸入通関時に必要な書類
1. 輸入にライセンスは不要ですが、1 年に 6 台以上の販売もしくは 3 台以上の輸入に携
わる者は自動車取引業者とみなされ、政府登録が必要です(
「自動車販売法(Motor Vehicle
Sale Act 2003)」
)
。同法では、登録資格のない者、登録を禁じられた者を規定し、業者登
録を禁じられた個人・法人の一覧が公開されています。輸出者は事前に、取引先が禁止業
32
者・個人でないかを確認することができます。
2. 車両検査
NZ では輸入される全ての中古車は検疫検査の対象となります。検疫は車両の内装・外装に
昆虫、植物関連物質、土壌、汚水、その他汚染物質がないかを NZ 農林省第一次産業省バ
イオセキュリティ部門の検疫官が調査します。検査を通過できない場合は、第一次産業省
の指定施設で検疫処理(洗浄・消毒)を行うか、国外への転送を求められ、関連する費用
は全額輸入者の負担となります。なお並行輸入の新車は検疫を免除されますが、検疫官が
汚染を認めた場合は中古車同様の扱いとなります。また、検疫の場所を問わず、車輌の荷
揚げには以下の情報を含む検疫書類が必要となります。詳細は第一次産業省の”Importing
Vehicles, Machinery and Tyres from All Countries”をご覧ください。
a.車台番号(車両識別番号(Vehicle identification number:VIN)
、シャーシ番号等)
b.製造メーカー/車種
c.生産国(原産地)
d.貨物運送状
e.荷送人
f.荷受人および所在地
上記検査に併せて NZ 運輸局を代行して以下の水際検査が行われ、検査結果は運輸局に登
録されます。
a.車両(車体番号、製造メーカー、車種)
b.輸入者
c.検査時の走行距離表示値
d.目立った水没被害、構造上の損傷、劣化
e.ハンドル位置
日本からの輸出では、船積前に第一次産業省の検疫官による検疫検査と水際検査を行うこ
とが一般的で、合格した車両には緑のステッカーが貼付されます。これらの検査費用は船
会社などが申請や手続きを代行して運賃等に含めることが多いようです。最終的な輸入車
両検査は NZ で行います。NZ 運輸局が指定した検査業者による検査が義務付けられていま
す。この検査は輸入車検に相当し、NZ 以外では行うことができません。参考資料・情報に
ある「輸入車両検査業者」をご覧ください。
また、輸入通関時に必要な書類は、NZ 税関ウェブサイトの Motor Vehicles, boats &
aircraft の Clearance procedures-general で説明されています。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
NZ では一般
では一般に
一般に自動車と
自動車とオートバイに
オートバイに対しては輸入関税
しては輸入関税がなく
輸入関税がなく、
がなく、消費税(
消費税(15%)
15%)のみが
%)のみが課
のみが課
税されます。
されます。ただし、
ただし、10 人以上の
人以上の人員(
人員(運転者を
運転者を含む)の輸送用自動車(
輸送用自動車(HS:
HS:8702)
8702)に
は関税が
関税が 5%、救急車
%、救急車と
救急車とモーターホーム(
モーターホーム(ベッド・
ベッド・調理器具・
調理器具・トイレ等
トイレ等が付いたキャンパ
いたキャンパ
ーバン(
ーバン(HS:
HS:8703)
8703)には 10%、
10%、貨物自動車
%、貨物自動車(
貨物自動車(HS:
HS:8704)
8704)0~5%となっています。
となっています。関税は
関税は
FOB 価格、
価格、消費税は
消費税は CIF 価格と
価格と関税の
関税の合計額に
合計額に対して課税
して課税されます
課税されます。
されます。関税率は
関税率は、NZ 税関ウ
税関ウ
ェブサイトにある
ェブサイトにある“Section XVII Vehicles, aircraft, vessels and associated transport
equipment”
equipment”を参照してください
参照してください。
してください。
上記のほか、輸入取引手数料、バイオ・リスク・スクリーニング税、検疫水際検査費用な
ど各種費用が必要です。詳細およびその他の関連情報は「I. 規制概要」で紹介した調査
レポートの 13~19 ページをご覧ください。
関係法令
New Zealand Legislation:
「自動車販売法」
(Motor Vehicle Sale Act 2003, 2011/5/1 改正)
参考情報・資料
ジェトロ:
調査レポート「 NZ における中古車・中古建設機械の輸入制度 」
33
パナマ
○
貿易・投資相談 Q&A「 中古車輸出の際の必要書類と手続き 」
NZ 運輸局:
Used vehicle from Japan
第一次産業省バイオセキュリティ部門:
Importing Vehicles, Machinery and Tyres from All Countries
Motor Vehicle Traders Register(MVTR)
:
業者登録を禁じられた個人・法人一覧
NZ 税関: 輸入車両検査業者
Clearance Procedures
Section XVII Vehicles, aircraft, vessels and associated transport equipment
I. パナマにおける輸入規制
2011/10
2007 年 10 月 31 日付け法令第 45 号(消費者保護法)により車齢 5 年以上の中古車の輸入
は禁止されています(ただし、ごみ収集車、消防車、救急車等の特殊車両は除く)
。また、
輸入販売業者は中古車の販売に際して、走行期間 6 カ月未満、あるいは走行距離 1 万
5,000km 未満、のいずれか、距離または期間の最低保証をすることが求められています。
輸出者にこの保証義務はありませんが、走行距離は、リセットできない構造のオドメータ
ー(累積走行距離積算計)を見れば一目瞭然です。それ以外の車種、重量、排気量、ハン
ドル位置等に関する規定はありませんが、右ハンドル車(ハンドル改造車を含む)はパナ
マ国内での通行が禁止されていることもあり、輸入は許可されません。
II. 輸出手続き
1.輸出手続きに必要な書類は、ジェトロの貿易・投資相談 Q&A の「日本からの中古車輸
出の際の通関手続きおよび必要書類 」参照。
2.輸出者として行わなければならない検査:ありません。
II. 輸入業者の資格、通関手続き
輸入業者登録:必要ありません。 ただし、価格が 500 米ドルを超える物品の通関手続き
は、登録通関業者を通じて行うことが義務づけられています。
通関手続きに必要な書類: 輸入申告書、商業インボイス、船荷証券。
IV. 関税、
関税、その諸税
その諸税
関税:
関税:車種、
車種、税関評価額に
税関評価額に関係なく
関係なく無税
なく無税
消費税:7%
選択消費税:車種、税関評価額によって以下の 6 段階に設定されています。両税とも CIF
価格に課税されます。1 バルボア= 1米国ドル。
a. HS 番号 87.03 に分類される人員輸送用の自動車(4WD を含む)
CIF 価格 8,000 バルボア以下
15%
8,001~20,000 バルボア以下
18%
20,001~25,000 バルボア以下
23%
25,001 バルボア以上
25%
b.HS 番号 87.02 に分類される人員輸送用の電気自動車、およびハイブリッド車
2012 年 12 月 31 日まで 0%
2013 年 1 月1日以降 5%
c.HS 番号 87.03 に分類される身障者向け自動車(4WD を含む) 5%
d.HS 番号 87.03 に分類される貨物自動車 12
e.HS 番号 87.04 または 87.05 に分類される貨物自動車 10
f.HS 番号 87.02 に分類される人員輸送用の自動車 10%
V. 車両検査・登録手続き
1.通関後輸入者は、1996 年 5 月 17 日付け法令 36(大気汚染防止法)に基づきパナマ保健
省が指定する検査機関(パナマ陸運局または法的に認証された検査機関)で車両検査を行
い、その合格証明書をもって市役所で車両登録を行い、車両登録証(Registro Unico de
Propiedad Vehicular)
、車両検査証(ステッカー)
、ナンバープレートを取得します。
34
2.登録に必要な書類は通関書類、検査機関発行の車両検査書類、登録申請書です。車両検
査および車両登録は毎年更新手続きが必要で、登録料は 20 米ドル、車両検査料は 10.5 米
ドルとなっています。
VI. その他特筆すべき事項
1. 1998 年 12 月 18 日付政令第 255 号により決められた排気ガス基準を上回る全ての車両
の通行は禁止されています。
ガソリン車(1999 年製造以降、および触媒装着の場合)
CO 0.5% max.
CO2 12.5% max.
HC 125 ppm max.
2. 業界団体
中古車の輸入・販売に関わる業界団体は存在しません。
パラグアイ
○
関係機関
在日パナマ大使館
パナマ税関総局
パナマ議会(法令検索)
I. 中古車の輸入条件
パラグアイの中古車輸入制度(法令 2153/03)は、以下のとおりです。
1.使用年数が 10 年以内のものに限り輸入が許可されます(ただし、積載量 20 トンを超え
るトラックには年数制限はありません)
。 輸入通関の際、使用年数を証明する書類の提示
が求められます。
2. 輸入時のハンドルの位置に関し規制はありませんが、パラグアイ国内で走行する場合
には、左ハンドルが義務付けられています。 輸入通関後、車検をパスしてからナンバー
プレートが交付されます。
3.エアコンに使われるガスの種類が CFC-11 および CFC-12 である車の使用は禁止されてい
ます。
4.車両の原産国ならびにメーカー名は問われません。
5.輸入業者として税関に登録されていない個人は年間 1 台のみ輸入が可能です。
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
必要書類は「日本からの中古車輸出の際の通関手続き、および必要書類」(参考資料・情
報参照)で紹介している書類ですが、輸入者は下記の3.(2)に示す通関に必要な書類
を、別途、用意する必要があります。
2. 輸出者として行わなければならない検査
船積み前検査を含め、日本における事前検査は要求されていません。
III. 輸入業者の資格、必要書類
税関に対する輸入業者としての事前登録が必要です。 また、輸入時に必要な書類は下記
の通りです。
a.商業インボイス(在日パラグアイ大使館、あるいは在チリ・イキーケのパラグアイ領事
館の査証入り)
b.国際貨物引換証(MIC:Manifesto Internacional de Carga)
船社が B/L と引き換えに荷揚げ港のイキーケで発行します。
c.製造年を示す書類(輸出抹消仮登録証明書など)
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
1. 関税
a.乗用車
a.乗用車、
乗用車、ステーションワゴン、
ステーションワゴン、レーシングカー
ガソリン車
ガソリン車
1500cc 以下:
以下:10%
10%
1500 超 – 3000cc 以下:
以下:15%
15%
35
2011/10
3000cc 超:20%
20%
ディーゼル車
ディーゼル車
1000cc 以下:
以下:10%
10%
1000cc 超-2500cc 以下 :15%
15%
2500cc 超:20%
20%
アルコール/
アルコール/ガソリン併用車
ガソリン併用車:
併用車:排気量に
排気量に関係なく
関係なく無税
なく無税
b.トラック
b.トラック(
トラック(積載量に
積載量に関係なく
関係なく)
なく)
ガソリン車
ガソリン車:20%
20%
ディーゼル車
ディーゼル車:15%
15%
2. その他の税
税関手数料 :課税対象額の 0.5%
付加価値税(VAT)
:(課税対象額+関税)×10%
課税対象価格は、取引価格です(関税法)
。例えば、チリのイキーケ港(Free Zone)で下
ろされた後に(この時点で B/L が MIC と交換される)
、左ハンドルに改造、パラグアイの
輸入業者に売却された場合、パラグアイ税関への輸入申告価格は、仕向け地持込渡し価格
(DAP 価格)となります。CIF イキーケ価格ではありません。
ただし、税関は車の年式、車種、排気量に基づき、査定価格を算定することもできます。
取引価格、あるいは査定価格に基づき、輸入関税ならびにその他の税が課税されます。
V. その他特筆すべき事項
車両検査 : 首都アスンシオン市で登録されている乗用車、トラックは、ガソリン車、デ
ィ―ゼル車、排気量を問わず、指定車検センターで年 1 回排ガス検査を含むブレーキ、オ
イル漏れ等の車両検査を受けることが義務付けられています。他地域での登録車について
は規制されていません。
関係機関
在日パラグアイ大使館
パラグアイ税関総局
パラグアイ財務省
バングラデシ
ュ
○
関係法令
Cámara de Senadores(上院)
:
法令 2153/03(改正中古自動車、農機、建機の輸入を認める法律)
I. 中古車輸入規制の概要
輸入可能な品質基準は以下のとおりです。
a.車種、重量、排気量:全種輸入可(2 サイクルエンジン付三輪車を除く)
b.車齢は 5 年を超えない(船積時)
c.輸入中古車の年数は、車体製造の翌年 1 月 1 日から起算
d.ハンドル位置:右ハンドルのみ可
e.排出ガス:黒煙、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物の排出は環境保護法により規制
f.原産国からの輸入のみ可
g.シートベルトは必ず装備されている
h.フロントガラスおよび運転席両側の窓ガラスは透明であることが必要
i.1500cc から 2000cc までの中古タクシーについては、3 年未満のものに限る
II. 輸出手続き
輸出者として用意する書類、検査
輸入政策令 2009-2012 によると、中古車は船積み前輸出検査対象品目には指定されていま
せん。しかし、中古車は規制品目に指定されていて、(財)日本自動車査定協会(JAAI)
発行の証明書(年数、型番、車体番号を含む)が必要です。同協会は価格査定を行い、証
明書を発行します。製造日は(社)日本自動車工業会(JAMA)の車台番号(Chassis number:
シャシー・ナンバー)一覧表に基づいて決定されます。
36
2012/11
新掲掲載
III. 輸入者の資格、輸入、税関手続き
1. 輸入業者基準
全ての輸入業者は、所定の書類を輸出入管理長官事務所(THE CHIEF CONTROLLER OF IMPORTS
AND EXPORTS:CCI&E)へ提出して、輸入登録証(Import Registration Certificate :IRC)
を取得しなければなりません。
2. 輸入、通関手続き
別途規定のない限り、全て、L/C で決済しなければなりません。L/C を開設する際には、
信用状認可書(L/C Authorization Form:LCA)に以下の書類を添付して、銀行へ提出し
ます。
a.LCA フォーム
b.プロフォーマインボイス
c.納税者番号証明書(TIN:Identification Number)
d.輸入登録証(IRC)
e.税金支払
f.Taxpayer Identification Number (TIN)
g.保険カバーノート(Insurance cover note with money receipt)
h.銀行口座番号
i.商工会議所登録証
3. 通関時に輸入者が税関に用意する必要書類
a.事業用ライセンス(Trade License:ダッカ市役所が発給する事業者用ライセンス)
b.VAT(付加価値税)証明書
c.納税者番号証明書(Identification Number:TIN)
d.輸入登録証(Import Registration Certificate:IRC)
e.インボイス
f.パッキングリスト
g.運送書類(B/L、AWB など)
h.場合によって原産地証明書
i.信用状認可書(Letter of authorization)
j.JAAI 発行の車両証明書
k.輸出抹消登録届証明書(日本語、英語併記のフォーム使用)
l.船積み前検査証明書(バイヤーから要求された場合のみ)
IV. 輸入関税およびその
輸入関税およびその他
およびその他の諸税 (課税基準は
課税基準は CIF)
CIF)
関税率は
関税率は HS コード区分
コード区分によって
区分によって異
によって異なります。
なります。詳細は
詳細は下記リンク
下記リンク先
リンク先の世界各国の
世界各国の関税率
(World Tariff)
。
Tariff)をご参照
をご参照ください
参照ください(
ください(CKD はノックダウン、
ノックダウン、CBU は完成車両)
完成車両)
1. 輸入関税(
輸入関税(かっこ内
かっこ内は HS コード)
コード)
a.トラクター
:CKD5
a.トラクター(
トラクター(HS8701)
HS8701)
:CKD5%、
CKD5%、CBU3
%、CBU3%
CBU3%
b.バス
:5
b.バス(
バス(HS8702)
HS8702)
:5%、12
%、12%、
12%、25
%、25%
25%
c.一般乗用車
:25
c.一般乗用車(
一般乗用車(HS8703)
HS8703)
:25%(
25%(ただし
%(ただし、
ただし、救急車 5%、蓄電池
%、蓄電池による
蓄電池による走行車
による走行車 12%)
12%)
d.トラック
:3
d.トラック(
トラック(HS8704)
HS8704)
:3%、5
%、5%、12
%、12%、
12%、25
%、25%
25%
e.特殊乗用車
:クレーン
e.特殊乗用車(
特殊乗用車(HS8705)
HS8705)
:クレーン車
クレーン車、消防車 5%、コンクリートミキサー車
コンクリートミキサー車 12%
12%
2. その他
その他の諸税
a.前払
a.前払い
前払い所得税(
所得税(課税基準は
課税基準は CIF 価格)
価格):5
:5%
b.付加価値税
b.付加価値税(
付加価値税(VAT)
VAT):15
:15%
15%
c.調整税
c.調整税(
調整税(Regulatory Duty:
Duty:RD)
RD):5
:5%
d.補足税
d.補足税(
補足税(Supplementary duty:
duty:SD)
SD):排気量
:排気量に
排気量に対する累進税率
する累進税率(
累進税率(HS8703 の乗用車のみに
乗用車のみに
課税)
課税) ~1000cc:
1000cc:30%、
30%、1001~
1001~1650cc:
1650cc:45%、
45%、1651~
1651~2000cc:
2000cc:100%、
100%、2001~
2001~2750cc:
2750cc:250%、
250%、
2751~
2751~4000cc:
4000cc:350%、
350%、4001cc
%、4001cc~:
4001cc~:500
~:500%
500%
V. 課税価格の算出
a.最低課税対象価格算出方法:
(直近のイエローブック記載価格)-(ディーラー手数料
(20%)
)-(減価償却)
b.税関への申請金額が上記最低課税対象価格を上回った場合、減価償却は適用されず、申
請金額に対して課税されます。
37
c.減価償却率は、1 年以下:5%、2 年以下:10%、3 年以下:20%、4 年以下:30%です。
登録日を 1 日目として換算、365 日を 1 年とする。
なお、上述の税率は毎年変わる可能性があります。World Tariff 等や現地諸税の最新情報
をご確認ください。
VI. 放射線量測定検査について
バングラデ゙シュ向け中古車は輸出前の放射線量の測定検査を義務付けられていません
が、福島第一原子力発電所の事故以降、高い放射線量が検出される中古車は、実質的に日
本からの輸出が困難になります。詳細は日本の検査機関に問い合わせるか、ジェトロなど
から関連情報を入手しておくことを勧めます。
VII. 留意点
バングラデシュの輸入手続きは輸入者にとって複雑です。例えば、 CIF 条件の輸入は商工
大臣の事前同意が必要なことや、B/L 上には車両エンジン番号、本体番号、車両年齢の記
載が必要なことなど。輸出者には契約書条件や L/C 条件に反映されます。そのため、契約
書や L/C など、諸条件を細かく確認することをお勧めします。
関係機関
バングラデシュ商業省(Ministry of Commerce)
バングラデシュ国家歳入庁 NBR(National Board of Revenue)
バングラデシュ輸出入管理長官事務所(OFFICE THE CHIEF CONTROLLER OF IMPORTS AND
EXPORTS:CCI&E)
駐日バングラデシュ大使館
財団法人 日本自動車査定協会(JAAI)
財団法人 日本自動車工業会(JAMA)
フィリピン
○
参考資料・情報
タイ商務省輸出振興局(Department of Export Promotion)
:
輸入政策令 2009-2012(Import Policy Order, 2009-2012)
※バングラデシュ商業省のサイトに掲載されている同政令のデータがリンク切れとなっ
ているため、タイ商務省のサイトを掲載しています。
I. 中古自動車の輸入に関する規制
2011/10
フィリピンでは自動車の製造やノックダウン(CKD)産業を育成するため、自動車開発プ
ログラム(MVDP)を制定し、大統領令(Executive Order)EO-156 号(2002 年 12 月公布)
で、特定の場合を除き、中古車の輸入禁止措置が取られています。特定の場合とは、以下
に掲げる場合をいいます。ただし、これらいずれの場合も CB(Central Bank)通達 1389
号に基づき輸入許可証を取得することが条件となっています。また、右ハンドル車につい
ては、以下に掲げる場合であっても、フリーゾーン向けを除いて、1998 年 2 月公布の共和
国法 8506 号により、全面的に輸入禁止になっています。
1. No-Dollar Importation Program(NDI)による輸入
下記の条件を満たす者が、総重量 3 トン未満の中古車を輸入するときは貿易産業省
(DTI-BIS)の輸入許可を取得した上で輸入することができます。ただし、この場合、少
なくとも 3 年間転売することはできません。
a.申請直前の 3 年間に 1 年以上海外に居住したフィリピン国民が、帰国するときに個人用
に持ち込む場合
b.ビザ 13A または 13G を所持する移民または二重国籍の者が個人用に持ち込む場合
2. 外交官が使用するもので、外務省から輸入許可を取得したもの。
3. その他以下に掲げる範疇の車両
A. ピックアップ・トラックを除くトラック
総重量(GVW)が 2.5〜6.0 トンで 貿易産業省(DTI)から輸入許可証を取得しているもの。
総重量が 6.0 トンを超えるもの(輸入許可書は不要)
。
B. 多数の乗客を乗せる目的のバス
総重量が 6.0〜2.0 トンで DTI から輸入許可証を取得しているもの。
38
総重量が 12.0 トンを超えるもの(輸入許可書は不要)
。
C. 以下に掲げる特殊な用途に使用する自動車(輸入許可書は不要)
。
a. 消防車、b. 救急車、c. 霊枢車、d. クレーン車、e. トラクター・ヘッドまたは牽引
用トラック、f. ブームトラック、g. タンク車、 h. 高圧スプレーガンを有するタンク車、
i. 冷車または保冷トラック、j. 移動式掘削装置、k. ミキサー車またはコンクリート・
ミキサー車、l. 移動式放射線測定車両、m. レッカーまたは牽引トラック、n. コンクリ
ート・ポンプ車、o. 高所作業車(aerial/bucket flat-form trucks)、p. 街路清掃車、
q. バキューム・カー、r. ゴミ回収車、s. セルフローダートラック(self loader trucks)
、
t. 人が乗るリフト付きトラック(man lift trucks)、u. 照明用トラック(lighting
trucks)、v. 特殊機器を搭載したトラック、w. その他特殊な用途のために設計された車
両
II. 輸出手続き(フリーゾーン向け)
輸出手続きに必要な書類は、
「 日本からの中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類 」
参照。
III. 輸入業者の資格認定に関する要件
1.個人または輸入業者は、輸入を行う前に、関税局(BOC=Bureau of Customs)に登録す
るか、または、資格認定を申請することが求められています。登録、資格認定またはこれ
らの更新の申請は、毎年行われます。NDI(No-Dollar Importation) プログラムのもと
で輸入をする者は BOC に登録する必要はありません。
2.上記の 中古 自動車 を輸入し ようと する 輸入業 者は、DTI-BIS( =Bureau of Import
Services)が指定した書式を使用して、事前に輸入許可証を取得する必要があります。
3.2005 年 5 月 23 日に発効された輸入中古車に 50 万ペソの特別関税を賦課する行政令
EO418 は廃止されました。EO418 は、EO417 に改められ、EO156 に基づき輸入が許可される
中古車については、50 万ペソの特別関税は賦課されません。
関係機関
貿易産業省(Department of Trade and Industry:DTI)
フィリピン中央銀行(BSP)
フィリピン関税委員会
フランス
○
関係法令
フィリピン関税委員会:
大統領令第 156 号
Lawphil:
共和国法第 8506 号
フィリピン中央銀行(BSP)
:
フィリピン中央銀行(BSP)通達 第 1389 号
I. フランスの規制概要
フランスでは、EU 域外からの中古車輸入に対する規制または輸入割当はありません。
ただし、新車、中古車を問わずフランスで自動車を登録、使用するための要件として、EU
共通の型式認証 ECWVTA(EC Whole Vehicle Type Approval)の仕様に適合する必要があり
ます。域外から輸入された車両、あるいは型式認証の対象モデルでない車両は、加盟国ご
との個別認証(Single Vehicle Approval)を受ける必要があります。
II. フランスの自動車認証システム
車両型式別の認証内容は次のとおりです。
1. EC 型式認証(ECWVTA)
自動車の型式認証に関する EU 指令 2007/46/EC に基づき、国立自動車認証センター(CNRV)
により認証されます。この認証の義務化は、乗用車、救急車、モーターホーム、装甲自動
車、農業用トラクター、二輪、三輪、四輪車等のカテゴリーごとに、2009 年 4 月 29 日か
ら 2014 年 4 月 20 日までのスケジュールが定められています(同指令 ANNEX XIX)
。EC 型
式認証には少量生産車(スモールシリーズ)の認証も別枠で規定されています。いずれの
39
2012/11
認証も EU 域内で効力を持ちます。
2. 個別認証(Single Vehicle Approval)
フランスの国内法で規定された型式認証で、貨物車両、牽引自動車両および乗用車、およ
びトラクター以外の農業用車両(1954 年 7 月 19 日付け省令による)が対象です。この認
証は指令 2007/46/EC による期限まで有効となっていますが、フランス国内と、これを承
認した EU 諸国内で限定的な効力を持つにすぎません。
EC 型式認証は新車を EU に輸出する場合には適用されますが、中古車は特定車両を個別に
検査する「個別認証」により認証されることとなります。
3. ハンドル規制
フランスは右側通行で、ほとんどの車は左ハンドル車です。右ハンドルの場合はヘッドラ
ンプなど修正し、産業・研究・環境地域管理部(DRIRE)または環境・開発・住宅地域管
理部(DREAL)試験場で検査に合格しなければ車両の登録はできません。
4. 車齢規制
輸入中古車は 25 年以内
5. 車種・重量・排気量規制
特に規定されていません。
6. 排ガス規制
EU 統一規制の適用を受け、上記型式認証基準に従い、DRIRE/DREAL で検査されます。車齢
4 年超の車両はその登録申請前 6 カ月以内に車検を受けていない場合、認定試験場
(controle technique)で排ガスを含む路上走行適格性検査を受けなければ登録できませ
ん。EU 統一規制は段階的に基準が厳格化しており、2011 年 1 月から全車種で「EURO V」
基準が導入されました。基準に適合しない車両は、高い環境税が課税されるため、輸入す
る中古車が基準に適合しているかどうかが重要になってきます。
7. 改造車の可否
顕著な改造のある場合は、DRIRE/DREAL に可否を問い合わせる必要があります。
III. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
貿易・投資相談 Q&A「 中古車輸出の際の通関手続きおよび必要書類 」で紹介している書
類。輸出抹消仮登録証明書は英文・仏文併記のフォームを使用し、ほかに、排ガスと安全
基準検査に関する資料があれば用意します。
2. 輸出者として行わなければならない検査
特にありません。
IV. 輸入通関手続き
1. 必要書類
・輸入統一管理申告書
・インボイス
・パッキングリスト
・船荷証券等
2. 輸入関税(課税基準は
(EU
課税基準は CIF 価格)
価格)
(EU 諸国以外の
諸国以外の国または地域
または地域からの
地域からの輸入貨物
からの輸入貨物に
輸入貨物に適用)
適用)
a.一般乗用車
:5
a.一般乗用車(
一般乗用車(HS8703)
HS8703)
:5% または 10%
10%
b. 貨物トラック
:Free
貨物トラック(
トラック(HS8704)
HS8704)
:Free、
Free、 3.5%、
3.5%、 10%
10% または 22%
22%
c. バス(
:10
バス(HS8702)
HS8702)
:10%
10% または 16%
16%
d.特殊自動車
:3.7
d.特殊自動車(
特殊自動車(HS8705)
HS8705)
:3.7%
3.7%
e.トラクター
:Free
e.トラクター(
トラクター(HS8701)
HS8701)
:Free、
Free、3%、7
%、7% または 16%
16%
なお、税率は毎年変わる可能性があります。 World Tariff 等にて最新値をご確認くださ
い。
3. 付加価値税(課税基準は CIF と輸入関税額の合計)
: 19.6%
通関手続き終了後、通関証明書(846A)をもらいます。
V. 車両検査
40
車両の通関後、DRIRE/DREAL で車両検査を受けます。DRIRE/DREAL はフランスナショナル
型式への適合性を判断して必要な技術的改修を決定する権限をもっています。
輸入者は DRIRE/DREAL に対して、
「道路交通法の適用における個別型式認証書類作成カー
ド(RTI 01.2)
」を提出します。
「RTI 01.2」には次の書類が含まれます(添付資料はコピーでよいが車両の検査日には原
本を用意すること)
。
a.個別型式認証申請書
b.車両抹消仮登録証明書
c.メーカーまたは代理人による EC タイプまたはナショナルタイプ型式への適合または一
部不適合の証明書
d.原産国で認可または登録を許可された証拠を示すものとして、次の書類のうちの 1 つ
認定研究所などによるテストレポート、メーカーまたは代理人による証明書(テストレポ
ートを含む)
e.車両の詳細
f.車齢 4 年超の車両の場合、テストを受けた認定検査場の車検(roadworthiness)の手続
きの説明
書類の提出後 DRIRE / DREAL から検査日が指定され、書類の検査・確認後に車両の適合評
価に入りますが、追加資料を求められる場合があります。また、検査には国の認定研究所
(UTAC)のテストも含まれます。最終的には DRIRE / DREAL は運輸省と個々のクレームに
つき検討し、道路交通法に照らして認否を決定します。許可の場合は、個別型式認証調書
(un procès-verbal de réception à titre isolé)が輸入者に送られます。
通常は、輸入者は輸出抹消仮登録証明書および関係書類・情報のコピーを DRIRE / DREAL
に送付して、車両をフランスナショナルタイプへ適合させるための技術的変更に関する情
報をもらい、現地の修理工場で指示箇所の変更を済ませてから「RTI 01.2」の手続きをす
るようです。
VI. 車両登録手続き
1. 居住地の県(Prefecture)の車両登録部に車両登録を申請します。
<必要書類>
・車両登録申請書
・身分証明
・居住証明
・売買契約書
・輸出抹消仮登録証明書
・通関証明書(846A)
・車齢 4 年超の車両の場合、登録申請の 6 カ月前以内に車検を受けている証拠資料
・車両メーカーまたはそのフランスにおける代表者または DRIRE/DREAL により発行された
適合証明書[その両方とも無い場合は DRIRE/DREAL により作成された個別型式認証調書な
ど(和文の書類は仏訳添付) ]
車両登録税を納め車両登録証明書(Certificat d’immatriculation)と登録番号を受領
します。
2. 車両登録税ほか
a.車両登録税は車種により課税馬力数(エンジンによる実際の馬力とは同じではない)が
異なり、また税率も県によって異なります。平均として 34 ユーロ/課税馬力です(車齢 10
年超は半額)
。
b.環境税(Eco Supercharge)は環境汚染車の登録時に納付するもので、中古環境汚染車
に対する納付額はキロ当りの CO2 排出量に基づいて計算されます(CO2/キログラムが 200
グラム超 250 グラム以下の場合、CO2 1 グラム当り 2 セント、250 グラム超の場合同じく 3
セント)
。
c.環境汚染車保有税(年税 160 ユーロ)は 2009 年 1 月に導入され、フランスで初めて登
録された車両を対象として CO2 排出量 250 グラム/キロを超える車両に適用されます。基
準となる CO2 排出量は毎年逓減して規定されています。
41
VII. その他留意事項
事前に車体内外の土、泥を洗浄しておくこと、車体内外に動植物(種子を含む)が付着し
ていないように清掃して送る必要があります。
CNRV:Centre National de Réception des Véhicules
UTAC:Union technique de l’automobile et du cycle
DREAL:Direction régionale de l'environnement, de l'aménagement et du logement
DRIRE:Direction Régionale de l’Industrie, de la Recherche et de l‘Environnement
関係法令
EU:
型式認証に関する理事会指令(Framework 70/156/EEC and specific directives)
Eur-lex:
自動車の型式認証に関する欧州議会・理事会指令(2007/46/EC )
香港
○
関係機関
フランス税関:
国際貿易(フランス語)
フランス環境・永続開発・運輸・住宅省(DRIRE も同じ URL)(フランス語)
フランス政府:
車両登録、車両登録税(フランス語)
車検(Contrôle technique)
(フランス語)
型式認証に関する理事会指令(Framework 70/156/EEC and specific directives)
Eur-lex:
自動車の型式認証に関する欧州議会・理事会指令(2007/46/EC )
商用目的で香港に中古車を輸入するには、a.輸入者が自動車輸入業者/販売者登録をして 2011/01
いること、車両性能として b.廃棄ガスおよび騒音が香港の排出基準に適合していること、
c.右ハンドルであることが必要です。また、輸入に際して自動車輸入申告を行うことが 新規掲載
求められます。
香港内で使用する自家用車については、輸入手続きから輸入後の車の登録、ライセンス(日
本の車検に相当)の入手から実際の運転に入るまで様々な規制がありますので、輸入者ま
たは使用者は、税関、運輸、環境保護に関する以下の手続きをとる必要があります。
I. 自動車輸入商/販売業者登録
香港法例「第 330 章汽車(首次登記税)条例」により、自動車輸入業者および/または自動
車販売業者として開業後 30 日以内に税関へ「自動車輸入業者/自動車販売業者登録申請書」
(様式 CED 335)を提出し、登録を行わなくてはなりません。様式は運輸署香港牌照事務
処で入手し、記入後香港税関自動車評価課へ郵送するか、電子提出することができます。
II. 排出基準への適合申請
「第 311J 章大気汚染規制 (車両設計基準) (排出)条例」および「第 400I 章騒音規制(自
動車)条例」により、車を輸入する前に、香港環境保護署へ「車両の排ガスおよび騒音の
排出基準合致申請書」と「騒音証明書の『一般審査』」および裏付書類の原本を提出して
輸入許可を取得します。裏付け書類としては、a.車両製造業者が当該車両のために発行
した合致証明書(申請日の前 1 年以内に製造された車両にのみ適用)
、b.日本車両検査協
会などの検査機関が発行した有効期限が 6 カ月の排気テスト報告書および騒音基準合致報
告書などが挙げられています。
香 港 は 排 気 ガ ス と 騒 音 の 排 出 に 対 す る 規 制 が 厳 し く 、 車 自 体 に OBD(On-board
Diagnostics:排気ガスと騒音排出量をチェックする装置)の装着が義務付けられていま
す。
III. 輸入申告
1. 「第 60E 章輸出入(登記)条例」により、一時輸入貨物などの「通関申告免除物品」
42
を除き、いかなる者も物品の輸入(貨物荷揚げ)後 14 日以内に正確で記載漏れのない輸
入申告書を税関長官に提出しなければなりません。商品の輸入後 14 日以内に必要な税関
申告書を提出できない者は、商品総価額と申告時期によって、税関申告時に罰金が科され
ます。
2. さらに、
さらに、「第
「第 330 章自動車(
章自動車(首次登記税)
首次登記税)条例」
条例」により、
により、車両輸入(
車両輸入(貨物荷揚げ
貨物荷揚げ)後
30 日以内かつ
日以内かつ納車
かつ納車または
納車または販売
または販売の
販売の 5 日営業日前までに
日営業日前までに自動車輸入申告書
までに自動車輸入申告書(
自動車輸入申告書(様式 CED336)
CED336)を
香港税関に
香港税関に提出します
提出します。
します。CED336 にはオーナー
にはオーナー情報
オーナー情報、
情報、車両価格と
車両価格と明細等を
明細等を記入するととも
記入するととも
に関連書類として
関連書類として、
として、車両購入時の
車両購入時の請求書、
請求書、保険証書などの
保険証書などの提出
などの提出が
提出が必要です
必要です。
です。これらの書類
これらの書類
を基に香港税関が
香港税関が第一次車両登録税(
第一次車両登録税(First Registration Tax)を
Tax)を決定し
決定し、車両税(
車両税(第一
次登録税)
の暫定課税通知書(Notification of Motor Vehicle Provisional Taxable Value)
次登録税)
Value)
を申請者に
申請者に交付します
交付します。
します。車両税は
両税は、後記の
後記の香港運輸署での
香港運輸署での車両登録
での車両登録の
車両登録の際に納めます。
めます。
IV. 車両検査
輸入後、運輸署の試験センターで排気ガスと騒音の検査を受けます。その際、香港の廃棄
ガスおよび騒音排出基準に適合している証明書類として、輸入前に環境保護署から発行を
受けた許可書を提出します。検査にパスすると、試験センター発行の自動車機械検査合格
証書を受取ることが出来ます。
V. 車両登録およびライセンスの取得
車両検査合格後、
「第 330 章自動車(首次登記税)条例」により、運輸署香港ライセンス
事務処に車両の第一次登録およびライセンスを取得します。車両登録は車両ナンバー
(Registration Mark)と車種(Type Approval Certification)を付与するもので、香港
で車を販売する際は売主が車両登録を行います。ライセンスは当該車両が香港の公道を走
行するためのもので、特別な場合を除き、左ハンドル車の登録およびライセンス取得は、
許可されません。提出書類は以下のとおりです。
a.申請書(様式 TD22)
b.車両製造業者あるいは販売業者の請求書、領収書
c.輸出抹消仮登録証明書(日本の国土交通省発行)
d.申請者の身分証明(法人設立証明書等)
e.申請者名義の第三者賠償責任保険証書または臨時保険証書
f.自動車機械検査合格証書(試験センター発行)
g.暫定課税通知書(香港税関発行)
なお、b.ついては、英語または中国の翻訳文と在香港日本総領事館の翻訳証明書を添付す
ることが必要です。
関係機関
香港税関
香港環境保護署
香港運輸署
在香港日本総領事館
関係法令
香港司法機構:
香港法例第 330 章自動車(首次登記税)条例(MOTOR VEHICLES (FIRST REGISTRATION TAX)
ORDINANCE)
香港法例第 311J 章大気汚染規制(車両設計基準)
(排出)条例(AIR POLLUTION CONTROL
ORDINANCE)
香港法例第 400I 章騒音規制(自動車)条例(NOISE CONTROL ORDINANCE)
香港法規第 60 章輸出入条例(CAP 60 IMPORT AND EXPORT REGULATIONS)
参考資料・情報
香港税関:
自動車輸入業者/販売業者登録ガイド
香港運輸署:
43
米国
○
自動車およびモーターバイクの輸入および登録マニュアル
自動車の輸入・登録ガイドライン
香港運輸署申請書様式
日本から米国に輸出する中古車は、1966 年自動車安全法(1988 年改正)による安全基準、 2012/09
1972 年自動車情報およびコスト節減法(1978 年施行)によるバンパー基準、および 1968
年クリーンエア法による大気汚染管理基準などの規制を受けます。
I. 輸入規制
1. ハンドル規制
右ハンドル車の輸入に特別の制限はありません。安全基準に準拠して製造されていれば、
右ハンドル車も輸入可能です。安全基準に準拠しないで製造された車については、
Registered Importer(RI:登録輸入業者)からの請願書を受け、運輸省(Department of
Transportation:DOT)国家道路交通安全監督局(National Highway Traffic Safety
Administration:NHTSA)が適合していると認めれば輸入は可能です。輸入適格の判断基
準は以下のとおりです。なお、車種、重量、排気量規制は特にありません。
a.安全基準に準拠して製造された同年度の車種と実質上同じ(substantially similar)
である。
b.改造が容易であること。輸入しようとしている右ハンドル車の左ハンドル車種が米国で
販売されていても、substantially similar とは必ずしも認められません。ただし、日本
車のメーカーが、右ハンドル車も衝突テストで左ハンドル車と同じ性能を持つことを証し
た書面を NHTSA に提出し受理された場合は認められます。この証明がない場合、RI は改造
された車には衝突テストを含めた安全基準に適合する証明書を NHTSA に提出しなければ輸
入は許可されません。
2. 排ガス規制
A. 排ガス基準の内容
クリーンエア法による大気汚染管理のため、米国環境保護庁(Environmental Protection
Agency:EPA)が連邦規定の試験方法に則り、車種、年式グループ別、高速および通常道
路上別、走行距離グループ別に CO 基準を設定しています(文末のウェブサイト「Emission
Standards Reference Guide」参照)
。
車両が EPA 排ガス基準に準拠して製造された米国版(US version car)ならば、EPA の承
認なしで輸入可能です。
B. 排ガス基準の規制対象となる中古車
a.1968 年 1 月 1 日以降に製造されたガソリン乗用車および軽トラック
b.1975 年 1 月 1 日以降に製造されたディーゼル式乗用車
c.1977 年 1 月 1 日以降に製造されたディーゼル式軽トラック
d.1978 年 1 月 1 日以降に製造された自動二輪車
C. 排ガス規準非適合車(Non US version car)の輸入制度[注 1]
排ガス規準非適合車の場合は、必要に応じ通関担保金(Custom entry bond:輸入申告額
の 3 倍)を支払い、EPA 認定の輸入業者(Independent Commercial Importer:ICI)の下
で非適合車両として輸入し、適合させるための改造を行うことができます。ICI リストは
インターネットで検索できます。ICI は 1 社当たり 1 年間に軽自動車、軽トラック、乗用
車を合計で 50 台、自動二輪車 50 台を輸入し、適合改造を行うことができます。
D. 以下の車には排ガス規制が適用されません。
a.米国排ガス基準制定(1968 年1月1日)以前に製造されたガソリン乗用車と軽トラック
b.オフ・ロード車(2005 年およびそれ以前の年式で、走行速度 25 マイル以下で、公道の
走行に適さない車、ただし、25 マイル以下に改造された日本製中古軽トラックを除く[注
2] 、レーシングカー(公道を走行しないもの。別途、EPA の許可書が通関時に必要)
なお、排ガス基準については米国の場合、各州の基準が EPA 基準に優先しますので、事前
にチェックする必要があります。
3. 安全基準・バンパー基準・盗難防止基準
安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standard:FMVSS)の規制対象となる中古車は
(製造後)車齢 25 年未満の乗用車、トラック、自動二輪車です。また、1978 年 9 月 1 日
以降製造された車両はバンパー基準に、また、1987 年式以降の車両は盗難防止基準にそれ
44
ぞれ適合しなければなりません。
FMVSS に適合して製造された車両(自動二輪車を除く)には、運転手側のドアに認証ラベ
ルで明記してあります。認証ラベルが明記されていない車両は適合車として輸入すること
ができないため、RI が契約の下、DOT に担保金(DOT ボンド:輸入申告額の 1.5 倍)を支
払い、車両の改造・認証を行います。FMVSS への適合が可能かは NHTSA が決定します。
すでに米国に輸入実績のある車種は、NHTSA の「eligibility list」に掲載されています。
リスト掲載車は通常、通関後 DOT と EPA の対応整備登録手続きが可能な車種です。ただし、
国内モデルと大きく異なる車種の場合、輸入者にとって改造のための費用と、適合化のた
めに要する時間は大きな負担になりかねません。RI とよく相談する必要があります。
4. 個人使用限定の一時的輸入特例
個人の永続的使用のための輸入は商用輸入と同じ規制を受けますが、非居住者は 1 年未満
の個人使用目的のために無税で排ガス規準非適合車、FMVSS 非適合車(右左ハンドルを問
いません)を輸入することができます(排ガス規準、FMVSS に適合するための改造の必要
はありません)
。ただし、1 年以内に日本へ積戻ししなければならず、また、米国内での売
却はできません。排ガス規準非適合車の一時的輸入の場合、EPA の許可書を税関に提出し
なければなりません。
II. 輸出手続き
輸出者として用意しなければならない書類については、文末の参考資料・情報で紹介して
いる Q&A を参考にしてください。
III. 輸入通関
1. 輸入通関必要書類
インボイス、B/L、パッキングリスト、
(英文、和文併用の)輸出抹消仮登録証明書(以上
の書類は輸出者が送付)
、RI との契約書、保証書(輸入者が用意する)
2. 関税
FOB 価格に
価格に対して乗用車
して乗用車 2.5%、
2.5%、トラック
%、トラック 25%、
25%、自動二輪車無税
%、自動二輪車無税または
自動二輪車無税または 2.4%。
2.4%。詳細
%。詳細は
詳細は米
国関税率表参照してください
国関税率表参照してください。
してください。
3. 輸入にかかわる連邦税(Gas-Guzzler Tax)
燃費が基準以下の輸入車に対して賦課されます。税額は EPA により割り当てられた市街/
高速道複合燃費に基づき決定されますが、複合燃費が 22.5 マイル/ガロン以上の自動車
は無税です。
4. 防疫
米国農務省(US Department of Agriculture)は船積前に輸入車のタイヤ、車内、トラン
ク内から植物、植物の種、土、泥などを完全に除去することを要求しています。
5. 船積み輸送する車両内に、車輌と関係のない物品等を積み込むと輸出取消になるおそ
れがありますので注意が必要です。
IV. その他留意点
排ガス規制は EPA、安全・バンパー・盗難防止基準は DOT と、2 つの異なる省庁の管轄に
またがっているため、手続きが非常に複雑でかつ改造に要する費用も非常に高額となりま
す。米国ではすでに日本車が年間 300 万台以上生産されていますので、特別な理由がない
限り、高額となる日本製中古車を輸入する必然性は低くなります。もし、米国に中古車を
輸出する場合は、事前に十分な市場調査を行い、中古車輸入制度を熟知した業者を通じて
進めることが肝要です。
[注 1]
個人が車齢 21 年以上で原型未改修の形状・構造の排ガス規準非適合車を輸入する場合に
限り、排ガス規制が免除されます。エンジン交換された車齢 21 年以上の車両は、もしエ
ンジンが交換された年と同等、またはより新しい EPA 適合エンジンと排出制御システムを
備えていなければ免除対象になりません。車齢は、輸入する年から製造した年を差し引い
て決定されます。
[注 2]
2008 年 12 月 8 日にノン・ロード エンジンに対する排ガス基準が制定、施行(1 年間の
45
猶予措置付き)され、
「オフ・ロード車として輸入適格にするため、走行速度を 25 マイル
以下に改造されたが、元々は自動車として製造され使用されていた日本製中古軽トラッ
ク」は、米国輸入に際し、製造者の排ガス基準適合証明書(改造年が古くても上記制定の
排ガス基準で輸入年の前年の基準に合格しなければならない)により、EPA の認定を受け
ないと輸入できなくなりました。また、米国税関はクリーンエア法に不適合の軽トラック
を改造目的で FTZ に持ち込むことを認めず、自動車は没収されます。
関係機関
米国運輸省(DOT)国家道路交通安全監督局(NHTSA)
米国環境保護庁(EPA)
米国税関・国境警備局
ペルー
×
参考資料・情報
米国環境保護庁(EPA)
:
米国への自動車・エンジン輸入手続き
ICI リスト(2012 年 1 月現在)
排出基準参考ガイド
米国国際貿易委員会
米国関税率表
国家道路交通安全監督局(NHTSA)
:
改造適格の NHTSA 安全基準不適合車リスト「eligibility list」
米国税関・国境警備局:
不適合軽トラック輸入における変更(Change in Non-Compliant Mini-Truck Importations)
I. 中古車の輸入条件
2011/11
1. 基本的に以下のカテゴリーに属する車両でかつ車齢・走行距離条件を満たせば輸入可
能です(カテゴリーはペルーにおける分類です)。なお、ハンドルの位置・事故車・排ガ
ス等に基づく輸入制度については「3.輸入業者の資格、輸入、通関手続き」を参照して
ください。
A. 火花点火式エンジン車(ガソリン等)
: 車齢はすべて 5 年以内
カテゴリー
走行距離限度
L:二輪車、三輪車
5 万 km
M1:乗用自動車(運転席除き 8 席以下)
8 万 km
M2:乗用自動車(運転席除き 9 席以上、総重量 5t 以下) 9 万 km
M3:乗用自動車(運転席除き 9 席以上、同 5t 超)
30 万 km
N1:貨物自動車(同 3.5t 以下)
9 万 km
N2:貨物自動車(同 3.5t 超 12t 以下)
30 万 km
N3:貨物自動車(同 12t 超)
60 万 km
B. 圧縮着火方式エンジン車(ディーゼル等)
: 車齢はすべて 2 年以内
カテゴリー
走行距離限度
M3:乗用自動車(運転席除き 9 席以上、同 5t 超)
20 万 km
N3:貨物自動車(同 12t 超)
40 万 km
(L の細かな分類については大統領令 058‐2003‐MTC の Annex I、また総重量の定義は
同 Annex II を参照してください)
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
必 要 書 類 は 、 貿 易 投 資 相 談 Q&A 「 中 古 車 輸 出 の 際 の 通 関 手 続 き お よ び 必 要 書 類
(A-021201) 」で紹介している書類に加え、当該中古車に係る走行距離の証明書原本が
あります。この証明書は、認定された団体・企業(JEVIC, BUREAU VERITAS 等)が船積前 1
年以内に発行したもので、船積時における実際の走行距離以下の距離数が表示されていな
46
ければなりません。
2. 輸出者として行わなければならない検査
特に要求されていません。なお、右ハンドル車のペルーでの陸揚げ港は、規定によりイ―
ロ(モケグア県)、マタラニ(アレキパ県)あるいは、パイタ(ピウラ県)のいずれかと
なります。
III. 輸入業者の資格、輸入、通関手続き
1. 輸入業者の資格は国税庁(SUNAT)で納税者登録(RUC)を行う以外、特別な許可・登
録は要求されていません。なお、改造・整備後の中古車の品質について、エンド・ユーザ
ー対し、改造・整備業者、流通販売業者などと連帯責任を負います。
2. ハンドルの位置・排ガス・事故車という基準により輸入制度は以下二つに分かれます。
A. 一般輸入制度
以下の 3 条件すべてを満たす中古車が対象となります。
a.左ハンドル車(製造時右側にあったものを左ハンドルに改造された車両は輸入できませ
ん)
。
b.事故にあったことのない車両(事故とは、正面・側面・あるいは後部からの衝突により
かなりの被害を受けたものおよび横転したことがなく、機械・電気・電子的に正常な状態
にある車両を意味します)
c.排ガスが以下の数値以下であること。
ガソリン・LPG・天然ガス車:
CO: 0.50%
HC: 100ppm
CO+CO2: 12%
ディーゼル車:
ターボ搭載なしで総重量 3t 未満:オパシメータ 光吸収係数 1.6m-1
ターボ搭載で総重量 3t 未満:オパシメータ 光吸収係数 2.1m-1
ターボ搭載の有無にかかわらず総重量 3t 以上:オパシメータ 光吸収係数 2.1m-1
B. CETICO(保税の輸出加工製造流通サービスセンター) 経由輸入制度
以下 3 条件のうち、いずれかに該当するもの。
a.右ハンドル車であること。
b.事故車であること。ただし、事故の程度が、製造年が同じで良好な状態にある類似中古
車の平均 FOB 輸出価格の 30%から 70%の範囲にあること(全損、水没、ロールオーバー、
破壊等の車両は輸入禁止です) 。
c.排ガスが許容上限値(一般輸入の条件c.
)を超えていること。
このいずれかに該当する場合、
上記 II.-2.の陸揚げ港にて検査会社が上記 3 条件をチェッ
クの上、CETICO に運ばれ、改造・整備作業が行われます。終了後、別の検査会社が点検を
行い、検査証を発行した時点より輸入手続きが開始されます。
注意:マタラニ、イーロおよびパイタにおける CETICO での中古車の改造・修繕・整備は、
2012 年 12 月 31 日をもって終了(法律第 29303 号)となり、右ハンドルの中古車の輸入は
できなくなります。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
1. 輸入関税(
輸入関税(CIF に対する従価税
する従価税)
従価税)
HS8702、
HS8702、8704 に該当する
該当する車両
する車両:
車両:無税
HS8703 に該当する
該当する車両
する車両:
車両:6%
注:新車と
新車と中古車は
中古車は同じ関税率です
関税率です。
です。日本・
日本・ペルー経済連携協定
ペルー経済連携協定は
経済連携協定は 2011 年 5 月 31 日に署
名されましたが、
されましたが、未発効です
未発効です。
です。
2. その他諸税
GST(付加価値税)
:16%
IPM(地方振興税)
:2%
ISC(物品税)
:0%(一般輸入は 30%)
注:GST と IPM の課税ベースは(CIF+関税+ISC)です。
V. その他
大本となる法令は 1996 年 8 月公布の大統領令 843 号です。2010 年 9 月に「消費者保護法」
47
南アフリカ共
和国
×
が施行されたことにともない、「車両に関する国内法規」が一部改正され、交通事故・大
気汚染・走行距離改ざん防止等の観点より、中古車の輸入条件も厳しくなりました。
ペルー自動車工業会の資料では、2007~2009 年に輸入された中古車のうち 92.5%が
CETICOS 経由であり、輸入中古車の日本のシェアは約 87%です。
南アフリカ共和国では、商用・再販目的の中古車輸入には、輸入許可が発給されず、実質
禁止されています。
2010/09
同国の貿易管理法(the International Trade Administration Act:Act No.71 of 2002)
では、中古車の輸入を実質禁止していますが、例外として、移住者や、帰国する同国居住
者個人が使っていた中古車を、個人使用目的で輸入する場合、また、相続によるもの、障
害者向け特殊車、経年数 40 年以上のビンテージ・カーおよび収集目的の自動車、レーシ
ング・ドライバーが使用するレーシング・カーは、南アフリカ共和国貿易管理委員会の輸
入許可を得た上で輸入可能です。また、モービルクレーンのような特殊車は、同国産に類
似車または代替車がない場合、申請により輸入許可が発給される可能性があります。
統計上、日本から中古車が同国向けに輸出されていますが、これらは同国を通じて第 3 国
へ再輸出されているようであり、ビジネスとしての実態は不明です。
関連法令
The International Trade Administration Act/Act No.71 of 2002(貿易管理法)
参考資料・情報
南アフリカ共和国貿易管理委員会(International Trade
of South Africa:ITAC)
:
マレーシア
Administration
Commission
輸入管理ガイドライン(2010 年 7 月版)
マレーシアでは国産車保護政策により、中古車を含む全ての自動車(乗員 10 人以下)は、 2010/10
Custom ACT 1967 と Customs (Prohibition of Imports) Order 1998 に基づく輸入許可品
目とされており、輸入許可証なしでは一切輸入できません。商業目的の中古車輸入は、
「オ 新規掲載
ープン AP」といわれる事前認可の AP(Approved Permit:輸入許可証)を保有する PEKEMA
(Reconditioned Car Importers Association)所属のブミプトラ系(マレー系)ディー
ラーに限り許されています。日本人駐在員が私用・非商業目的のため赴任時に個人輸入す
るような場合でも、個別の輸入許可証が必要で、高税率の物品税・売上税も課されるなど、
全体として厳しい輸入制限政策がとられています。なお、同 AP 制度は段階的廃止の方針
が既に打ち出されており、オープン AP は 2015 年末に終了、2016 年 1 月から商業ベースの
中古車は輸入禁止となる予定です。
I. 輸入許可証(通称 AP)
国際貿易産業省(MITI)は、通常これを認可しません。中古車両で認可される AP は以下
の特定条件下に限ります。
a.個人が非商業目的で使用する中古車。具体的には駐在員の私有車や海外で就労・就学し
ていたマレーシア人の帰国時、その他の特別な政策スキーム(例:MM2H=マレーシア・マ
イセカンドホーム・プログラム)で持ち込まれる私用車に限る。
b.商業目的の普通乗用車(車齢 5 年以内)は、過去にブミプトラ系 100%資本の企業数社
を支援する意図で認可された「オープン AP」により、年間割当台数(前年輸入実績)のみ
が輸入できる。その他の中古車ディーラーはオープン AP 保有企業と組んで事業を行って
いる。
c.その他の輸入が認可される例外は、以下の場合です。
・クラシックカー(車齢 25 年以上のもの)
・研究開発/展示/レーシンググランプリ等の目的による一時的輸入
・官庁/王族その他機関による輸入
・バス(10 人以上の人員輸送用:HS8702、車齢 5 年以内)
・救急車や除雪車等の特殊車両(HS8703.10:ゴルフバギーは除く)であって、マレーシ
ア国内企業では組立てができないと認められるもの
・総重量 21 トン以上の超大型トラック(車齢 5 年以内)
48
・特殊用途自動車(HS8705:クレーン車、消防車、コンクリートミキサー、道路清掃車、
散水車等。車齢 5 年以内)
ただし、HS8705.90 はマレーシア国内に製造業者が存在しないことの確認(Confirmation
of Local Availability:CLA)が要求される。
II. AP 申請手続き
全ての種類の AP 申請に関しては、下記の書類の提出が必要です。
1. 申請書類
・申請の詳細を説明するカバーレター
・特殊な AP 申請には追加書類(例えば CLA 要求等)
・関税フォーム JK69
※フォーム JK69 は政府刊行物の印刷業者 Percetakan Nasional Malaysia Berhad または
州税関局で購入できます。
2. 申請先は MITI 貿易サービス部(Trade Service Department)またはオンラインで行
い、MITI は書類審査の上、認可または却下を判断し、申請者に通知します。審査所要期間
(書類に不備がなかった場合)は、持込み申請で 7 営業日、オンライン申請で 5 営業日と
されています。
3. MITI から認可の裏書がなされたフォーム JK69 が AP となります。ただし、AP の有効
期限は発行日から 3 カ月間に限られ、期限内に車両が輸入されなかった場合は再申請しな
ければなりません。
III. 輸入手続き
1. 税関手続き
通常は乙仲業者が通関手続きを代行しますが、輸入者が用意する必要書類は概ね以下のと
おりです。ただし、車両や状況によって個別に詳細は異なります。
・税関申告書(税関フォーム K1)
・税関からの輸入車両の関税番号の確認書
・インボイス/発注書/パッキングリスト(製品名、モデル、シャーシ、シリアルナン
バー、製造年の詳細が記載されたもの)
・製品カタログ、写真
・輸入会社のフォーム 9、24、29 および定款の認証付コピー
・原産国証明書(製造年の記載があるもの)原本およびコピー
・車両の外国での登録抹消証明書
・その他、AP 認可品目によって要求される書類、当局からのライセンスコピー、客観的
な公的機関によるサポートレター、CLA など
2. 輸入税の
輸入税の支払い
支払い
輸入時には
輸入時には、
には、関税・
関税・物品税・
物品税・売上税が
売上税が課税されます
課税されます。
されます。税関では
税関では輸入中
では輸入中古車
輸入中古車の
古車の年式・
年式・排気量・
排気量・
モデルを
モデルを基に標準評価額を
標準評価額を設定しており
設定しており、
しており、輸入税額は
輸入税額は税関が
税関が決定します
決定します。
します。
3. 検査/登録制度
Motor Vehicle Registration and Licensing Rules 1959 と Motor Vehicles Construction
and Use Rule 1959 に基づき、全ての車両は道路交通局(RTD)より民営化された PUSPAKOM
の検査センター(全国に 64 か所あり)に持ち込み、品質規格適合確認を受けてから RTD
に登録することが、車両登録の前提条件として、義務付けられています。なお、当該車両
規格は EU 規格に整合しています。
IV. 中古建機(HS8426、8427、8429)については以下のとおりです。
1. HS8426:デリッククレーン、モバイル昇降クレーン、クレーントラック等
・中古タワークレーン(HS8426.20)は輸入禁止
・クローラクレーン、オフショアクレーン、モバイルクレーン等は CLA が要求される。
・当該関税番号下の中古車両は車齢 5 年以内でなければならない。
2. HS8427:フォークリフトおよびその他の荷役トラックは AP 不要。
3. HS8429:ブルドーザー、パワーショベル、ロードローラー等も AP 不要。
以上、詳細はジェトロレポート「 マレーシアへの輸入手続きガイドブック-中古車及び中
古建設機械-(2010 年 11 月) 」をご参照ください。
49
参考資料・情報
国際貿易産業省:
車両輸入申請ガイドライン
国家自動車政策の見直しについて
完成車の輸入税率
ミャンマー
○
マレーシア税関:
中古車価額に係る税関通達 2010
PUSPAKOM(中古車両検査会社)
ミャンマーの貿易取引は全て許可制でのため、事前に現地で輸入ライセンスの取得が必要
です。中古車の輸入規制は、2011 年から 2012 年にかけて、以下の 2 つの政策が執行施行
されたことで、大きく緩和されました。
I. 中古自動車輸入に関する規則
現在、以下の 2 とおりの輸入方法が存在します。
1. 登録期間が長期に及ぶ中古車の代替プロジェクト
1 つ目は、2011 年 9 月から実施されている政策です。
これは、車両登録期間が長期に及ぶ、古い車両が持つ問題(燃費が悪い、安全性が低い、
排気ガスが環境を汚染しているなど)を是正するために、古い車両を新しい年式の車両に
取り替える政策(代替プロジェクト)です。
このプロジェクトでは、所有している古い車両を廃車にして廃棄証明書を得れば、代わり
の中古車を輸入するための輸入ライセンスが得られます。輸入ライセンスを得た人は、
1996 年~2006 年式までの車両が輸入できます。なお、排気量 1350cc 以下で CIF5,000 米
ドル以下であれば、1996 年~2010 年までの車両が輸入できます。
この政策の留意点は以下のとおりです。
a.廃車の対象となるのは、陸運局に登録のある車両のうち、登録期間が(1)40 年を超え
る車両、
(2)30 年から 40 年の車両、
(3)20 年から 30 年の車両。
b.40 年以上の車両から優先的に対象とされ、現在 20 年以上の車両も対象とされている。
c.廃車の依頼者は、陸運局に車両登録を行った本人でなければならない。
2. 外貨預金口座を開設した人への輸入ライセンス
2 つ目の政策は、2012 年 5 月から実施されている政策です。
これは、外貨預金口座を開設したミャンマー国民に、2007 年~2010 年式の車両 1 台分の
輸入許可が与えられるものです。排気量 1350cc 以下の車両の輸入には、車両登録料の大
幅な減免措置(50%減免)が用意されています。
車両の輸入を希望する人は、以下の書類を車両輸入に関する管理委員会に提出します。
a.車両輸入申請書
b.国民登録身分証明カードの原本と写し
c.銀行通帳とその写し
d.住民登録家族リストの原本とその写し
e.輸入予定の車両のインボイス
f.車両輸入に関する管理委員会に対して既に申請し、過去に輸入許可を発行された者では
ないことを宣誓陳述する書類
II. 日本からの輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
必要書類は「日本からの中古車輸出の際の通関手続き、および必要書類」(文末の参考資
料・情報参照)で紹介している書類です。
2. 輸出者として行わなければならない検査
船積前検査が要求されています。
ただし、実際には政府認定検査機関の指定がないため、ミャンマー向け中古車の船積前検
50
2013/03
査の実績はなく、輸出者がインボイス上で自己証明すればよいともいわれていますので、
契約時に輸入者に直接ご確認ください。
ちなみに検査事項は以下のとおりです。
a.エンジンの動作確認(動作に異常なく、真正かつ新しい部品に交換済みであること)
b.ブレーキ含むシャーシの安全性(オーバーホールと必要な修理・部品交換が済んでいる
こと)
c.車体状態(必要な修理・塗装がなされていること)
d.車内状態(清潔であること)
e.バッテリーとタイヤ(新しいものに交換済みであること)
f.ハンドル(左右の位置を問わないが、バスは左ハンドル車のみ輸入可能。
)
g.政府認定検査機関からの検査を受けていること
III. 輸入手続き
輸入のつど、輸入ライセンスを取得し、輸入通関する必要があります。
1. 輸入ライセンス(import license)取得
まず、ミャンマー投資商業銀行(Myanmar Investment & Commercial Bank:MICB)または
ミャンマー外国貿易銀行(Myanmar Foreign Trade Bank:MFTB)に外貨口座を開設します。
次に、商業省貿易局へ以下の書類を提出します。
申請書(会社のレターヘッド付き、6 チャットの収入印紙のあるもの)
プロフォーマ・インボイス(仕様の詳細、包装の形態、引渡し期日などが記載されたもの)
a.販売契約書
b.銀行通帳(Bank Pass Book)
c.銀行発行のクレジット・アドバイス
d.輸出外貨保有証明書(Export Earning Recommendation:銀行発行)
e.関係省庁(および必要な場合は関係団体)からの推薦状
f.企業登記証(Company Registration Certificate:Copy)
g.輸出入者登録証(Exporter/Importer Registration Certificate:Copy)
h.UMFCCI 会員登録証
i.代表者カード(Representative Card:ライセンス申請登録者のカード)
輸入ライセンス発給窓口は従来、首都ネピドーにある商業省貿易局だけでしたが、品目に
よってはヤンゴンでも発給を受けられるようになりました。ライセンスの発給申請は、輸
出入調整委員会(EICC)、輸出入監督委員会(EISC)で審査され、さらに、貿易政策審議
会(TC)の許可を得た上で発給されることになっています。通常、窓口申請から発給まで
2~3 週間程度必要です。
この時、輸入製品の CIF 相当額(ヤンゴン港到着時)に応じた手数料を商業省貿易局に支
払います。
輸入者は輸入代金相当の「外貨」を保有していなければなりません(従来、ミャンマーか
らの輸出で得た外貨の価額内でしか輸入できませんでしたが、2013 年現在は、外貨預金口
座の残高を充当できます)
。
また、輸入決済は従来、取消不能信用状(L/C)の開設が必要でしたが、2012 年 6 月から
T/T 送金も可能となりました。
[注]2013 年 3 月時点で、米国の経済制裁の影響から、米ドル建て決済を扱う邦銀はまだ
限定されていますので、事前によく確認しておく必要があります。
2. 輸入通関
ミャンマー側の取引銀行で決済し、船積書類を入手した上で、通関手続きを開始します。
輸入許可の取得前に当該貨物が輸入相手業者から輸出された場合、ペナルティーが科せら
れるので十分な注意が必要です。
以下の書類を整え、輸入申告書を税関局(Custom Department)に提出します。これらの
書類のうち輸出者が送らなければならない書類は b, c, d, e, f, g です。
a.輸入ライセンス
b.B/L(オリジナルを 1 セット)
51
c.Bill of Exchange
d.コマーシャル・インボイス
e.パッキング・リスト
f.保険証券
g.Inspection & Testing Certificate(船積前検査証明書)
[注]実務上はインボイス上
で自己証明すればよいとされる
h.輸入品に関する推薦状(関連省庁から)
i.delivery order by discharging port shipping agent
j.special power of attorney (to clearance agent)
k.企業登記証(Company Registration Certificate copy)
l.輸出入者登録証(Exporter/Importer registration certificate copy)
3. 車両登録手続き
通関手続き終了後、ただちに、全国 50 カ所の鉄道運輸省自動車交通管理部で車両登録の
必要があります。
a. 必要書類
輸入申告書(税関発行)
輸入ライセンスおよび輸入ライセンス
輸入証明書(税関発行)
自動車保険証
b. 車両登録料
鉄道運輸省自動車交通管理部の 2012 年 9 月決定によれば、代替プロジェクトで輸入する
場合の車両登録料は、従来の排気量別ではなく、ナンバープレート別に徴収されます。
「BA」
のナンバーでは 40%、
「NA」
「PA」のナンバーは 60%と定められています。
代替プロジェクト以外での輸入にかかる料率は以下のとおりです。
1350cc 以下の乗用車:50%
1351cc 以上 2000cc まで:80%
2001cc から 5000cc まで:100%
5001cc 以上の車両:120%
IV. 輸入関税、
輸入関税、商業税
1. 輸入関税
輸入時は
輸入時は関税率表にしたがって
関税率表にしたがって、
にしたがって、輸入関税(
輸入関税(Import Duty)
Duty)を支払います
支払います。
います。課税基準は
課税基準は CIF
価格です
価格です。
です。
<輸入関税率>
輸入関税率>
バス:
バス:3%
乗用車:
乗用車:原則的に
原則的に排気量 2000cc 未満は
未満は 30%、
30%、2000cc
%、2000cc 以上は
以上は 40%
40%
貨物自動車:
貨物自動車:3%
2. 商業税
輸入時に
輸入時に商業税(
商業税(Commercial Tax)
Tax)も課税されます
課税されます(
されます(税率は
税率は品目によって
品目によって異
によって異なります)
なります)。
課税基準は
課税基準は陸揚時の
陸揚時の価格(
価格(CIF 価格と
価格と輸入関税額の
輸入関税額の合計)
合計)です。
です。
ピックアップトラック、
ピックアップトラック、トラック、
トラック、ミニバス、
ミニバス、バス、
バス、特殊車両は
特殊車両は 20%、
20%、その
%、その他
その他は 25%
25%で
す。
2013 年 3 月時点で、主な条件は以上のとおりですが、規制はこれまで頻繁に変更されてお
り、今後、さらに多くの変更が行われることが確実に予測されます。実際の取引時には、
輸入者を通じて十分確認しながら進めることが肝要です。
関係機関
在日ミャンマー連邦大使館
商 業 省 貿 易 局 国 際 貿 易 促 進 部 ( Ministry of Commerce, Directorate of Trade,
International Trade Promotion Dept.)TEL 95-67-408269 FAX 95-67-408004
鉄 道 運 輸 省 自 動 車 交 通 管 理 部 ( Ministry of Rail Transportation, Road Transport
Administration Department)
52
モンゴル
○
参考資料・情報
『Customs tariff of Myanmar』Myanmar Customs Department、2012
ジェトロ:
ミャンマー・貿易為替管理制度―輸出入手続き
I. モンゴルの中古車規制概要
a.特に輸入に対する規制はありません。
b.製造後 10 年以上の中古車は 10 年未満の中古車より高い関税が課せられます
c.タクシー・バス等不特定多数乗車の車両は、右ハンドルの使用は不可です。
2011/11
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類、検査
「日本からの中古車輸出の際の通関手続および必要書類」 参照。
輸出前検査は輸入者側からの条件に付された場合には必要となります。 ただし、財団法
人日本自動車査定協会(JAAI)および日本自動車検査協会(JVIA)ではモンゴル向けの取
り扱いはないとのことです。
III. 輸入者の資格、輸入、 税関手続き
1. 輸入者に対する条件
a.輸入者は国家登録局へ納税者として、登録手続きをする必要があります。
b.輸入許可登録の有無:特になし。
2. 通関手続きの流れおよび主な必要書類
a.契約書
b.輸入許可証
c.積荷目録(カーゴマニフェスト)
d.船荷証券または運送書類(Railway Bill, Truck Waybill, Air Waybill など)
e.輸入申告書(CDF)
f.保険証明書
g.商業用インボイス、パッキングリスト
h.原産地証明書
i.諸税(関税、物品税など)支払受領書
j.所轄官署の許可証(必要な場合)
k.車両検査証明書(必要な場合)
3. 通関手続きの一般的な流れ
貨物通関はモンゴル語で記された通関申告書(CDF)のもとに行われます。通関業者が輸
入者に代行して手続きを進めることができます。通関手続きは以下のとおりです。
a.輸入者は到着駅で運送業者から船積み書類を入手。
b.税関が船積み書類を必要数および内容を確認。
c.輸入者が通関業者に輸入申告の作成を依頼し、運送業者が輸入申告を準備。
d.関税と諸掛の支払い。
e.輸入者は税関に船積み書類を税関に提出し、輸入申告書を取得。
f.貨物検査が行われて、通関許可が下りる。
注:2001 年以来、モンゴルでは電子通関システム(GAMAS)が導入されています。
IV. 輸入関税およびそ
輸入関税およびその
およびその他の諸税(
諸税(課税基準は
課税基準は CIF 価格)
価格)
a.輸入関税
a.輸入関税は
輸入関税は 5%です。
です。VAT(
VAT(付加価値税:
付加価値税:課税基準は
課税基準は CIF + 輸入税)
輸入税)15%
15%です。
です。
ガソリン車一台当
ガソリン車一台当りの
車一台当りの物品税
りの物品税は
物品税は製造日からの
製造日からの期間
からの期間(車齢)
車齢)によって次
によって次のとおり異
のとおり異なります。
なります。
この物品税
この物品税は
物品税はモンゴル物品税法第
モンゴル物品税法第 6 条に規定されています
規定されています。
されています。
排気量 1,500cc 以下:製造後 3 年以下は
年以下は 500 米ドル、
ドル、同 4 年以上 9 年以下は
年以下は 1,000 米ドル、
ドル、
同 10 年以上は
年以上は 2,000 米ドル
b.排気量
b.排気量 1,501cc 以上 2,500cc 以下:
以下:製造後 3 年以下は
年以下は 1,500 米ドル、
ドル、同 4 年以上 9 年以
下は 2,000 米ドル、
ドル、同 10 年以上は
年以上は 3,000 米ドル
c.排気量
c.排気量 2,501cc 以上:
以上:製造後 3 年以下は
年以下は 2,000 米ドル、
ドル、同 4 年以上 9 年以下は
年以下は 2,500
米ドル、
ドル、同 10 年以上は
年以上は 4,000 米ドル
53
V. 日本からモンゴルまでの輸送ルートについて
1. 日本からモンゴルまで中国、天津(新港)経由でウランバートルへ至るのが主要な輸
送経路です。輸送手段として、日本から天津までは海上輸送、a.天津からウランバート
ルまでは鉄道輸送です。また、b.天津から中国、二連(Erlian)およびザミンウ-ドま
ではトラック輸送、ザミンウ-ド(Zamyn Uud)からウランバートルまでは鉄道輸送です。
所要期間は 1 カ月くらいです。二連・ザミンウ-ドで国境通関が行われます。天津、二連、
ザミンウ-ドの通関状況、貨物の積替え状況によって、多く掛かる場合もあります。
2. 中国・モンゴル間の国境通関について
貨物は二連で通関および検査が行われて、モンゴル側(ザミンウ-ド)の鉄道へ積替えら
れます。ザミンウ-ドで通関および検査が実施され、ウランバートルへ鉄道輸送されます。
VI. 留意点
製造後 10 年以上の車両には、モンゴルオゾン対策局によるオゾン検査が必要です。現地
での検査には日本の車両検査証明書が必要です。
関連機関
モンゴル大使館
モンゴル国投資開発庁(Foreign Investment and Foreign Trade Agency:FIFTA)
UAE
○
参考資料・情報
国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)
:
Trade Facilitation in Selected Landlocked Countries in Asia V. MONGOLIA
Current Status of Trade and Transport Facilitation and Problems related to border
crossings
I. 輸入条件
アラブ首長国連邦(UAE)では、中古車輸入は、イスラエル以外の国ならばどこからでも
可能です。ただし、
a.左ハンドルであること
b.排ガス・騒音レベルが基準(GCC 仕様)を満たしていること
c.エンジンの状態が良好であること
が求められます。なお、製造年次に関する規制はありません。
II. 輸入手続き
輸入時には検査機関の検査を受ける必要があります。
関税として
関税として CIF 価格の
価格の 5%が課税されます
課税されます。
されます。
UAE で中古車の輸入・販売事業を行うには、各首長国政府の所轄部門から Commercial
License を取得する必要があります。Commercial License には、Trade License、Industrial
License、Professional License の 3 種類があり、中古車取扱いは Trade License の取得
(ドバイ首長国ではドバイ経済開発局が発行)が必要です。
外国法人が現地でビジネスを行うためには、現地資本との合弁会社であること、かつ、現
地資本(現地資本出資者が法人の場合は、その資本構成は 100%現地資本であること)の
比率は 51%以上であることが条件とされています(但し、UAE 国内の Free Zone に設立さ
れる場合は、例外的に 100%外国資本が可能です)
。
III. その他留意事項
日本から UAE に輸出される中古車の大半は、イラン、イラク、インド、アフガニスタン、
パキスタン、イエメンなどの近隣諸国、およびアフリカ諸国に再輸出されています。これ
ら再輸出用中古車については、上記の左ハンドル規制や排ガス・騒音等の条件は適用され
ず、最終仕向国の輸入規制が適用されます。船積み書類も異なる場合があるので注意が必
要です。また、再輸出用の場合は、UAE で輸入関税は課されませんが、輸入時に CIF 価格
の5%相当のデポジットを預託する必要があります。
54
2011/09
ちなみに、ドバイ首長国政府は、再輸出用中古車の取扱いに利便を図るため、Jabel Ali
Free Zone(JAFZ)の傘下に、Dubai Cars and Automotive Zone(略称 DUCAMZ)を専門エ
リアとして設けています。さらにトラックおよび重機の再輸出を目的とした Heavy
Equipment & Trucks Zone(略称 HETZ)
、自動車部品産業・マーケット集約を目指す Dubai
Autoparts City(略称 DAPC)などの建設が進行しています。
ルーマニア
○
関係機関
ドバイ経済開発局(Department of Economic Development)
ドバイ税関
UAE フリーゾーン
日本国内向けに製造販売されている自動車(中古車を含む)は、EU およびルーマニアの定
める型式認証に沿った仕様ではないため、ルーマニアでの車両登録は現実的には不可能で
す。
そのため、日本から同国向けの輸出実績はほとんどありません。
I. 輸入規制概要
HS コード 8702~8704 に該当する中古車は輸入自由品目で、輸入ライセンスは不要です。
ただし、新車、中古車を問わず、自動車を公道で使用するためには、以下のいずれかに適
合していることが条件です。
1.EU の自動車の型式認証(Whole Vehicle Type Approval:WVTA)の基準(EU 指令 70/156/EEC
の ANNEX IV)
細部にわたる EU 規格。検査項目数は 58。自動車メーカーが EU 加盟国に新車を輸出する場
合、事前に認証を取得しておく必要がある。
2.ルーマニアの自動車個別認証(Single Type Approval:STA)の規格
ルーマニアの車検制度。中古車を EU 域外から輸入して登録するときに利用される。
II. 日本からの輸出手続き
輸出通関時の必要書類は以下です。
船積み前検査等、輸出者として義務付けられた検査は特にありません。
1.輸出申告書
2.インボイス
3.パッキングリスト
4.船荷証券
5.輸出抹消登録届証明書(日本語、英語併記のフォーム使用)
III. ルーマニアでの車両登録
1.管轄官庁:ルーマニア自動車登録事務所、警察署・運転免許証および自動車登録部
2.必要書類:申請者依頼書、自動車登録フォーム、車両識別カード、自動車所有者証、申
請者 ID、定期車検実施証明書、自賠責保険証書、諸税納税証明書、自動車特別税納税証明
書、登録証発行料支払証明書、ナンバープレート発行料支払証明書、自動車真正性証明書
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
税率は
(World
税率は毎年変わる
毎年変わる可能性
わる可能性があります
可能性があります。
があります。 ジェトロ「
ジェトロ「世界各国の
世界各国の関税率」
関税率」
(World Tariff)
Tariff)等
で、最新の
最新のデータをご
データをご確認
をご確認ください
確認ください。
ください。
車種、
車種、車両総重量、
車両総重量、エンジン排気量
エンジン排気量、
排気量、使用目的等により
使用目的等により決
により決められています。
められています。
1.中古車
1.中古車の
中古車の輸入関税:
輸入関税:課税基準は
課税基準は CIF 価格
◦バス(
:10
バス(HS8702)
HS8702)
:10%
10%または 16%
16%
◦一般乗用車(
:10
一般乗用車(HS8703)
HS8703)
:10%
10%
◦貨物自動車(
:10
貨物自動車(HS8704)
HS8704)
:10%
10%または 22%
22%
2.その
2.その他内国税
その他内国税:
他内国税:課税基準は
課税基準は CIF+
CIF+関税
◦付加価値税(
:24
付加価値税(VAT)
VAT)
:24%
24%
◦物品税:
(ガソリンエンジン
物品税:
(ガソリンエンジン・
ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンに
ディーゼルエンジンに関わらず)
わらず)エンジン排気量
エンジン排気量に
排気量に応じて
1.5 ~27%
27%
55
2009/12
↓
2012/09
更新
関係機関
ルーマニア公共事業・運輸・住宅省
ルーマニア経済中小企業・通商・ビジネス環境省
ルーマニア自動車登録事務所(Registrul Auto Român:RAR)本部
関係法令
欧州委員会:
EU 指令 No. 70/156/EEC
Directives and regulations on motor vehicles
ルーマニア政府決定 No.1526&1527/2003-輸出入制度全般及び輸出入免許に関する規則
及び手順について
ロシア
○
参考資料・情報
ジェトロ:
世界各国の関税率「World Tariff」
中古車の現地輸入規則および留意点:EU 向け輸出
I. ロシアの規制概要
2012/11
1.路上を走る全ての乗用車、バス、トラック、トレーラーの技術仕様ならびに検査方法に
関する安全規格基準は、国家規格・度量衡委員会の規格 GOST P 51709-2001 で規定されて
います。
2.かつて右ハンドルの車を規制しようとする動きがありましたが、これまで具体的な措置
は実施されていません。
3.輸入中古車に対する検疫措置は、2009 年 7 月にいったん導入されましたが、同年 9 月撤
廃され、以後、実施されていません。
4.2009 年 9 月に VIN コード(Vehicle Identification Number、17 ケタの車両識別番号)
のない車両の通行を禁じる新規則の導入意向が示されましたが、日本製中古車の実質的輸
入禁止を意味するこの措置は、2010 年 9 月ロシア政府幹部会で撤回されました。
5.車齢や走行距離に関する制限は特にありません。
6.EU が定める「ユーロ 1」の排ガス基準を満たさないバス、トラックの輸入が 2002 年 12
月から禁止されています。2006 年 10 月 29 日から、輸入中古車にも環境基準「ユーロ 2」
への適合が義務づけられました。適合可否は連邦技術調整・度量衡庁のデータベース(毎
月更新)が基になります。データベースに未登録の車種は適合証明書の取得が必要です。
適合認証を行う機関は 2012 年 11 月時点でロシア国内に 67 カ所あり、極東連邦管区では
マガダン、ブラゴヴェシェンスク(2 カ所)
、ウラジオストック(2 カ所)の 4 カ所に設置
されています。なお、ロシア政府による環境基準の段階的導入計画は延期を繰り返してお
り、
「ユーロ 3」適合証明書の期限が 2013 年 12 月 31 日まで延長され、
「ユーロ 4」は輸入
車にのみ適用されています。
II. 輸出手続き
1. 輸出者として用意しなければならない書類
必要書類は、ジェトロ貿易・投資相談 Q&A「 中古車輸出の際の必要書類および手続き 」
を参照ください。ロシアへの輸出に当たり、特に追加で必要となる書類はありません。
2. 輸出者として行わなければならない検査
排ガス規制や植物検疫等に関する船積み前検査は、必要ありません。
III. 輸入業者の資格、輸入、通関手続き
1. 中古車の輸入業務に対する特別な許可制度はありませんが、輸入者(法人、個人)は
国家登記している地域の税関に、対外経済活動契約当事者の事前登録を行う必要がありま
す。
2. 通関および税関管理手続きに必要な書類
a.法人または個人の通関権利証明書類(委任状、登記書類等)
b.税関申告書
c.輸入者の登記簿・定款等、税務登記証明書
d.パッキングリスト
56
e.インボイス
f.B/L または AWB
g.商品の配送書類(TIR カルネ等)
h.銀行認可の輸出入取引パスポート
i. 輸出入ライセンス(必要な貨物の場合)
j.貿易取引契約書
k.外貨決済証明書類
l.政府機関の認可書類(前述の環境基準適合証明書等、必要な貨物の場合)
m.原産地証明(必要な貨物の場合)
必要書類は貨物の HS コードにより異なります。
3. 所有者あるいはその代理人は、輸入した中古車に対し税関で「車両パスポート(許可
証)
」の交付を受けた後、5 日以内に国家道路交通安全監査局(GIBDD)で車両の技術的な
データを同パスポートに記載、登録することとなります。対象は 50cc を超えるエンジン
を搭載、あるいは構造上のスピードが時速 50 キロ以上の自動車、ならびにトレーラーで
す。
IV. 関税、
関税、その他諸税
その他諸税
1. 関税:
関税:通関価格を
通関価格をベースに
ベースに課税。
課税。対日輸入適用税率は
対日輸入適用税率は最恵国(
最恵国(MFN)
MFN)税率です
税率です。
です。
ロシアは
ロシアは、2012 年 8 月 22 日に WTO 加盟国となりました
加盟国となりました。
となりました。中古乗用車の
中古乗用車の輸入関税は
輸入関税は、加盟
時に引き下げられ、
げられ、今後、
今後、5 年間の
年間の猶予期間を
猶予期間を挟んだ後
んだ後、2018 年からさらに段階的
からさらに段階的に
段階的に引き
下げられることが、
げられることが、WTO 加盟議定書に
加盟議定書に定められています。
められています。下記の
下記の税率は
税率は、ロシア、
ロシア、ベラル
ーシ、
ーシ、カザフスタンの
カザフスタンの 3 カ国により構成
により構成される
構成される関税同盟
される関税同盟の
関税同盟の統一関税として
統一関税として、
として、関税同盟委員
会の後継機関である
後継機関であるユーラシア
であるユーラシア経済委員会
ユーラシア経済委員会が
経済委員会が規定しています
規定しています。
しています。
a.乗用車
a.乗用車(
乗用車(HS8703)
HS8703)
i.ガソリン
i.ガソリン車
ガソリン車は 25%、
25%、ただし、
ただし、シリンダー容積
シリンダー容積(1 立法センチメートル
立法センチメートル)
センチメートル)当たり 0.45EUR、
0.45EUR、
0.5EUR、
0.5EUR、0.55EUR 以上。
以上。製造後 7 年以上経過車は
年以上経過車は、税率の
税率の規定はなく
規定はなく 1 立法センチメート
立法センチメート
ル当たり 1.5EUR、
1.5EUR、1.6EUR、
1.6EUR、2.2EUR。
2.2EUR。
ii.ディーゼル
ii. ディーゼル/
ディーゼル / セミディーゼル車
セミディーゼル 車 は 25%、
25 %、ただし
%、 ただし、
ただし 、 1 立法センチメートル
立法 センチメートル当
センチメートル 当 たり、
たり 、
0.4EUR、
0.4EUR、0.5EUR、
0.5EUR、1.0EUR 以上。
以上。製造後 7 年以上経過車は
年以上経過車は、税率の
税率の規定はなく
規定はなく 1 立法セン
立法セン
チメートル当
チメートル当たり 1.5EUR、
1.5EUR、2.2EUR、
2.2EUR、3.2EUR。
3.2EUR。
b.バス
b.バス(
バス(HS8702)
HS8702)
15%、
15%、ただし
%、ただし、
ただし、製造後 5~7 年経過車は
年経過車はシリンダー容積
シリンダー容積(
容積(1 立法センチメートル
立法センチメートル)
センチメートル)当たり
1.8EUR 以上。
以上 。 製造後 7 年以上経過車は
年以上経過車は 税率の
税率 の規定はく
規定 はく 1 立法センチメートル
立法 センチメートル当
センチメートル 当 たり
3.0EUR。
3.0EUR。その他
その他は 20%。
20%。特殊医療車
%。特殊医療車、
特殊医療車、ならびにエコ
ならびにエコ等新基準
エコ等新基準(
等新基準(ユーロ 4 以上)
以上)適合車は
適合車は
Free。
Free。
c.トラック
c.トラック(
トラック(HS8704)
HS8704)
i.5 トン以下
トン以下の
以下のシリンダー容積
シリンダー容積 2,500 立法センチメートル
立法センチメートル以下
センチメートル以下は
以下は 10%、
10%、製造後
%、製造後 5~7 年経
過車も
、7
過車も同率(
同率(ただし、
ただし、1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 0.2EUR 以上)
以上)
、7 年超経過車は
年超経過車は税率の
税率の
規定はなく
規定はなく 1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 1.0EUR。
1.0EUR。
ii.5 トン以下
トン以下の
以下のシリンダー容積
シリンダー容積 2,500 立法センチメートル
立法センチメートル超
センチメートル超は 15%、
15%、製造後
%、製造後 5~7 年経
過車も
、7
過車も同率(
同率(ただし、
ただし、1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 0.2EUR 以上)
以上)
、7 年超経過車は
年超経過車は税率の
税率の
規定はなく
規定はなく 1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 1.0EUR。
1.0EUR。
iii.5 トン超
トン超 20 トン以下
トン以下は
以下は 10%、
10%、製造後
%、製造後 5~7 年経過車も
年経過車も同率(
同率(ただし、
ただし、1 立法センチメ
立法センチメ
ートル当
ートル当たり 1.0EUR 以上)
以上)、7 年超経過車は
年超経過車は税率の
税率の規定はなく
規定はなく 1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当た
り 1.0EUR 以上。
以上。
d.特殊自動車
d.特殊自動車(
特殊自動車(HS8705)
HS8705)
i.クレーン
i.クレーン車
クレーン車は 10%、
10%、ただし
%、ただし、
ただし、排気量 1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 4.4EUR 以上。
以上。
ii.レッカー
ii.レッカー車
レッカー車は 15%、
15%、ただし
%、ただし、
ただし、1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 4.4EUR 以上。
以上。
iii.コンクリートミキサー
iii.コンクリートミキサー車
コンクリートミキサー車は 15%、
15%、ただし
%、ただし、
ただし、1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当り 0.5EUR 以上。
以上。
立法センチメートル
立法センチメートル
e.トラクター
e.トラクター(
トラクター(HS8701)
HS8701)
15%。
15%。製造後 5~7 年超経過車も
年超経過車も同率(ただし、
ただし、排気量 1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 0.6EUR
以上)
以上)、7
、7 年超経過車は
年超経過車は税率の
税率の規定はなく
規定はなく排気量
はなく排気量 1 立法センチメートル
立法センチメートル当
センチメートル当たり 1.0EUR。
1.0EUR。
2. 付加価値税(VAT)
57
課税標準は CIF 価格+関税+物品税、税率は 18%。
3. 通関手続き税(Customs Procedure)
特殊自動車(HS8705)を除き、通関価格に応じて 500~10 万ルーブルの範囲で課税。
4. 物品税(Excise Tax)
一般乗用車(HS8703)とバス(HS8702)が対象。税率(共通)は、小型車(90 馬力以下)
が Free、中型車(90~150 馬力)が 1 馬力当り 31.00 ルーブル、大型車(150 馬力以上)
が同 302.00 ルーブル。
5. リサイクル税(税額は製造後 3 年超経過車に一律適用)
a.乗用車は、排気量(1000cc 以下~3500cc 超)に応じて、10 万 6,000 ルーブル、16 万 5,200
ルーブル、32 万 2,400 ルーブル、57 万ルーブル、70 万 200 ルーブル。
b.バス(排気量 2,500cc 以下~1 万 cc 超)は、15 万ルーブル、45 万ルーブル、66 万ルー
ブル、78 万ルーブル。
c.トラック(総重量 2.5 トン以下~20 トン超 50 トン以下)は、13 万 2,000 ルーブル、18
万 7,500 ルーブル、24 万ルーブル、68 万 4,000 ルーブル、103 万 6,500 ルーブル、150 万
9,000 ルーブル、177 万ルーブル。
d.特殊自動車は、レッカー車は 150 万ルーブル、コンクリートミキサー車は 195 万ルーブ
ル、ダンプカー(総重量 50 トン超 80 トン以下~350 トン超)は、464 万 7,000 ルーブル、
480 万ルーブル、600 万ルーブル。トラクターは課税対象外。
V. その他の注意事項
リサイクル税は、ロシアの自動車リサイクルインフラの整備や WTO 加盟に伴う関税収入減
少の補填を主目的として、2012 年 9 月 1 日に導入されました。納税するのは、輸入者また
は国内の生産者ですが、リサイクルの実施を確約するロシア国内の自動車メーカーが生産
する車は対象外となるなど、国内自動車産業保護を目的とした政策であることは明らかで
す。また、輸入車の場合、新車に比べて中古車の税率が著しく高率(乗用車で 6.2~8.2
倍、トラックで 1.6~6.8 倍)に設定されており、中古車の輸入は、従来に増して困難に
なります。なお、欧州委員会の中にはリサイクル税は WTO 協定違反との声もあり、今後の
動向を注視する必要があります。
関税および内国税は、そのつど、 World Tariff 等で確認することをお勧めします。
関係機関
在日ロシア通商代表部(TEL 03-3447-3281/FAX 03-3447-3221)
工業商務省(ロシア語、英語)
経済発展省(ロシア語、英語)
ロシア中央銀行(ロシア語、英語)
連邦税関局(ロシア語)
国家道路交通安全監査局(ロシア語)
連邦技術調整・度量衡庁 (ロシア語) / (英語)
ユーラシア経済委員会(ロシア語)
参考資料・情報
Russian Automobile Dealers(業界団体)
(ロシア語)
Japancar.ru: 日本製中古車情報(ロシア語)
ジェトロ: World Tariff
58
日本からの中古車の輸入が制度上困難な国々
中古車の輸出については数多くのお問い合わせが寄せられますが、世界中には自国産業保護育成などの理由により、中古車の輸入を
禁止または実質的に制限している国々が多くあります。現実にはこれらの国々向けにも統計上、日本から相当数の中古車が輸出通関
されているようですが、ビジネスとしての実態は不明です。
<アジア>
アジア>
1.中国
商業目的の中古車輸入は原則禁止されています(商務部「自動車貿易政策:2005 年 16 号令」第 7 章 第 37 条)
。長期滞在駐在員の個
人用として 1 台に限り持ち込むことが認められますが、これも左ハンドル車に限られ、右ハンドル車の一般走行は禁じられています。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/trade_02/
2.タイ
同国でも国内産業保護育成と環境汚染抑制の観点から輸入許可品目とされ、かつ中古車といえども規格基準への適合(車両重量
3,500kg 以下)が求められ、関税も含め厳しい輸入条件が課せられることから、ビジネスとしての輸出は事実上不可能です。輸入許可
の条件は主に個人用、政府関係、再輸出目的に限られます。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/asia/th/trade_02/
3.インドネシア
中古車の輸入は 2007 年 2 月 28 日以降、一旦停止(2006 年 12 月 29 日付商業大臣文書第 1311 号)となり、その後、中古財の輸入に関
わる商業大臣令(57/M-DAG/PER/12/2008)が公布されましたが、輸入可能な中古財リストに自動車はありませんので、同国における
中古車の輸入は認められていないことになります。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/asia/idn/trade_02/
4.ベトナム
輸入可能な中古車は左ハンドル車のみ。右ハンドル車は輸入前に左ハンドル仕様に改造されたものを含めて輸入禁止です。すなわち
日本車は輸出できません。
左ハンドル車といえどもタイと同様に規格基準への適合と高関税+特別消費税がかかる厳しい状況によりビジネスとしての輸出は事
実上不可能です。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/asia/vn/trade_02/
5.インド
59
同国の自動車法(Motor Vehicles Act, 1988)と安全基準 CMVR(Central Motor Vehicle Rules, 1989)など諸条件をクリアすれば制
度上は輸入可能ですが、実態として高関税や煩雑な手続きなどを全てクリアしたうえで、輸入販売の認可を受けるのは極めて困難で、
商業ベースの中古車輸入は殆ど無いのが実情です。
実際に日本からの輸出にあたっては船積前検査(インド政府指定検査会社)と検査機関発行の型式認定(Homologation Certificate)
への適合証明が必要とされていますが、中古車についてはコストに見合わないなどの理由で対応していません。
6.パキスタン
商業目的の中古車輸入は禁止されており、パキスタン国籍の個人が個人所有あるいはギフトとして持ち込むケースなどに制度上は限
られています(中古品の輸入禁止品目=Import Policy Order, APPENDIX-C、個人貨物の例外 Personal Baggage Schemes=通達 666(I)
/2006 号)
。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/asia/pk/trade_02/
7.カンボジア
新車/中古車の区別なく右ハンドル車の輸入は禁止されています(政令 No.209 ANK.BK)
。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/asia/kh/trade_02/
<中南米>
中南米>
8.チリ
原則輸入禁止です。例外として、フリーゾーンのある第1州(イキケ)と第 12 州(プンタ・アレナス)は可能ですが他州への販売は
できません(法第 18.483 号、第 21 条、1985 年 12 月 28 日官報)
。フリーゾーンから周辺国への再輸出は可能ですが、再輸出先国の輸
入制限等により大きく影響を受けます。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/cl/trade_02/
9.ペルー
輸入可能な車両条件の1つに左ハンドル(製造時点では右側であったものを後に改造した車両は不可)であることがあります。これ
までは例外としてイロ、マタラニの輸出加工区(CETICO)でハンドル改修業が認められていましたが、2012 年末に廃止が決まってい
ます(法 29303;2008 年 12 月 18 日公布)
。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/pe/trade_02/
10.
10.アルゼンチン
原則輸入禁止です(公共歳入連邦管理庁決議 2146/2006)
。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ar/trade_02/
11.
11.ブラジル
中古財の輸入に関する法令(91 年 通達 8 号)では、国産品が存在しない中古生産財の輸入は認めています(第 22 条)が、中古消費
財の輸入を禁止しています(第 25 条)
。従って、中古車を輸入申請しても開発商工省貿易局(MDIC/SECEX)に却下されます。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/br/trade_02/
12.
12.メキシコ
自動車令により中古車輸入は禁止されています。また、日墨経済連携協定(2005 年 4 月発効)においても第 7 条(輸出入制限)付属
書 2 によって日本製中古車の輸入を禁じています。一方、NAFTA からの輸入には自由化傾向がみられます。
13.
13.コスタリカ
右ハンドル車の国内走行は禁止されていることに加えて、左ハンドルへの改造車は登録に当たって RITEVE(自動車登録機関)に当該
自動車メーカー作成によるハンドル変換が可能であることの証明書の提示が求められるため、実質的に右ハンドル車の輸入は不可能
です。
14.
14.パナマ
右ハンドル車の国内走行は禁止されています。
15.
15.パラグアイ
右ハンドル車の国内走行は禁止されています。
60
16.
16.ドミニカ
右ハンドル車は輸入禁止です(税関総局 2008 年 10 月 6 日付)
。
17.
17.コロンビア、
コロンビア、エクアドル、
エクアドル、ベネズエラ
アンデス共同体自動車補完協定に基づき、コロンビア(法令 2685 号)
、エクアドル(外国貿易投資審議会決定 184 号)
、ベネズエラ(法
令 3679 号)それぞれ国内法により中古車および同部品の輸入を禁止しています。
<アフリカ>
アフリカ>
18.
18.南アフリカ
中古車は貿易管理法(International Trade Administration Act, No.71 2002)に基づく輸入許可品目ですが、商業目的の中古車輸入
には輸入許可が発給されず、実質輸入禁止です。条件は個人用・特殊車両などに限られます。
日本から相当数の中古車が同国向けに輸出されていますが、これらは同国を経由して第三国へ再輸出されているようです。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/africa/za/trade_02/
19.
19.エジプト
右ハンドル車は輸入禁止です。左ハンドル車の車齢条件等は輸出入法施行規則付表 2 を参照。
【貿易管理制度】 http://www.jetro.go.jp/world/africa/eg/trade_02/
20.
20.ナイジェリア
右ハンドル車は輸入禁止です。詐欺事案も多く、注意を要します。
<その他
その他の地域>
地域>
21.
.ウズベキスタン
21
右ハンドル車は輸入禁止です(閣僚会議決定 No.90、道路交通安全保障に関する追加的措置、1993 年 2 月 17 日付)
。
22.
22.カナダ
車両安全法(Motor Vehicle Safety Act)および同安全規則(Motor Vehicle Safety Regulations)に基づく安全規格基準への適合が求
められ、米国およびカナダの自動車安全基準への適合証明書がないと輸入できません。
【連邦運輸省】Importing a Vehicle into Canada:
http://www.tc.gc.ca/eng/roadsafety/safevehicles-importation-other-than-index-446.htm
関係機関
日本中古車輸出業協同組合: http://www.jumvea.or.jp/j/index.php
調査時点:2011/12
中古車輸出の際の必要書類と手続き
Q. 日本から中古車を輸出する際の必要書類と手続きについて教えてください。
A.
I. 中古車を輸出する際の必要書類
現地での輸入に必要な書類については必ず海外バイヤーに確認することが鉄則ですが、通常日本側からの輸出で必要とされる通関書
類は以下のとおりです。
a.インボイス
b.パッキングリスト
c.B/L
d.輸出抹消登録証明書(日本語、英語併記のフォーム使用)
e.船積前検査証明書(バイヤーから要求された場合)
II. 中古車輸出の手続き
1. 商売目的で中古車の輸出を行う場合は、都道府県の公安委員会で古物商の許可を取得します。
税関で輸出申告する際の必要条件ではありませんが、日本国内で中古品の買取りをする際には輸出目的であっても古物商許可が必要
61
です。ちなみにインターネット上でオークションサイトを運営する場合は、古物競りあっせん業の届出も必要です。
2. 海外バイヤーと売買契約書(主に英文)を締結します。
支払条件が ADVANCED PAYMENT(前払い条件)の場合は、代金の入金を確認してから仕入れを行うのが普通です。契約=即仕入れでは、
代金が回収できないというリスクが発生します。
3. 輸出通関手続きを円滑に行うため、中古車輸出に慣れた通関業者を選び、輸出書類[インボイス(送り状)やパッキングリスト
(梱包明細書)
]等を作成します。インボイスには車種、車体番号、年式、ガソリン車/ディーゼル車の区別、排気量などを明記しま
す。
4. 仕向け地へ運ぶ船腹手配(Booking)をします。FOB 契約の場合はバイヤーが船を予約します。
5. 各地の運輸局で輸出抹消仮登録(一時抹消登録していない車両)
、または輸出予定届出証明書(一時抹消登録している車両)の交
付を受けます。
この証明書は有効期限(6 カ月)内に税関に輸出申告する際に提出します。
軽自動車や特殊車両でも道路運送車両法上の自動車登録がされているものはすべて対象となります。
ただし、ブレークダウン(バラバラに)した車両は使用済み自動車扱いとなり、これを輸出する場合は部品扱いとなります。
なお、これらの証明書は輸入地で英文併記のものを要求される場合が多いので、現地バイヤーに確認して対応してください。
6. 通関業者と打ち合わせ、輸出車を指定された保税地域に搬入します。
輸出車の車体やタイヤに泥などが付着していたり、車内に植物や種子などが発見されると、輸入国で検疫の問題が発生し、通関でき
なかったり、消毒費用等が発生して輸入者からのクレームにつながる恐れもありますので、十分に洗車、清掃を行う必要があります。
また室内やトランクルームに標準装備品(通常は予備タイヤ 1 本と工具類 1 式)と仕入書記載貨物以外の物品があると、密輸出の嫌
疑を受けて中古車本体の輸出許可も止まる恐れがありますので注意してください。
例えば車にカーステレオを取り付けずに無償で供与するような場合は、CAR STEREO 1PC ¥1,000(No Value)のように送り状に追記
します。
7. 税関申告、検査、許可
近年、各地で自動車や自動二輪、建設重機などの盗難事件が多発し、その一部が海外に不正輸出され、社会問題になっています。こ
のため、税関も輸出申告の審査の際には、関係機関と連絡をとって盗難車でないことを確認したり、現物検査の体制を強化して不正
輸出の防止に努めています。
中古自動二輪は返納証明書の原本、中古建設重機は譲渡証明書または売買時の請求書や領収書の写し、ブレークダウンした車両(パ
ーツ)は登録事項証明書などを輸出申告書類に添付します。さらに盗難車を不法解体してパーツで輸出する事例が増加してきたこと
から、適法に解体されたものであることを確認するため、マニフェスト(管理表)の提示を求める税関官署もあります。
なお、輸出相手国や需要者により安全保障貿易管理における、キャッチオール規制の対象となる可能性があるため、
「 安全保障貿易
管理におけるキャッチオール規制 」を参照いただき、海外バイヤーの事業内容を把握し、問題ないことを確認しておく必要がありま
す。
税関検査に時間がかかっても対応できるよう、船積みまでの時間に余裕をもって申告してください。
輸出が許可されると、税関から国土交通省に輸出許可情報が送信され、輸出抹消情報が公益財団法人自動車リサイクル促進センター
(JARC)へ送信されます。
8. 船積み後、通関業者は船会社が発行する B/L を取得し、輸出許可書などと共に輸出者に届けてくれます。
なお、コンテナ詰めの場合は船会社からガソリン抜き、バッテリーのターミナル外し、エアコンのフロン代替ガス廃棄の証明書を求
められることがあります。
輸出者は、船積み後、 「再資源化預託金等の取戻し申請書」 、 「輸出抹消仮登録証明書」または「輸出予定届出証明書」の写し 、
「輸出許可書」の写し(車体番号が記載されていること)
、 「船荷証券」の写し(車体番号が記載されていること)を添えて JARC に
リサイクル料金の返還請求を行います。
2005 年から「使用済自動車の再資源化等に関する法律」
(通称:自動車リサイクル法)が施行され、新車の購入時、またはそれ以前に
購入した車については最初の車検時か廃車時に、車種に応じたリサイクル料金を支払うことになっています。このリサイクル料金と
輸出抹消登録情報は JARC によって管理されており、これら情報を照合し料金の返還をします。
中古車輸出業者は、自動車リサイクルシステムへの登録を行うことでオンラインで手続きを行うことができ、返還手数料も安くなり
ます。
「中古車天国」の極東で新車販売が拡大−ロシア自動車・部品産業セミナー(2)− (ロシア).
2012 年 12 月 27 日 欧州ロシア CIS 課
「中古車天国」といわれるロシア極東では、リーマン・ショックおよび 2009 年の関税引き上げで打撃を受けた中古車輸入が徐々
に回復している。一方、近年では新車販売が拡大しつつあり、販売担当者の育成など課題は多いが、今後もこの流れは続くとみられ
62
る。
<中古車輸入は徐々に回復>
ロシアの自動車市場・産業の概要に続いて、ロシア極東の自動車市場の動向と WTO 加盟後の物流・通関の状況に関し、海外調査部
欧州ロシア CIS 課の菱川奈津子職員が以下のように報告した。
ロシア極東は右ハンドル車が多い。自動車関連調査会社アフトスタトによると、極東連邦管区で登録された外国車のうち 84%が
右ハンドル車だ。ロシアでは 2009 年以降、自動車の輸入関税が引き上げられ輸入が減少した。その一方で、ロシアは現在でも日本
の中古車輸出先の第 1 位だ。特にロシア極東では日本車がよく売れている。
中古車は新車とほぼ同価格だが、必要なオプションが既に装着されており、お得感があること、選択肢が豊富なことが人気の理由
のようだ。また、日本の中古車は長距離を走っても壊れないということで、品質に対する信頼も高い。
ロシアは 2002 年から関税引き上げにより、中古車の輸入規制を開始した。それでも 2005 年ごろにはロシア極東の中古車市場は飽
和状態となった。ロシア欧州部への中古車移送が始まったのもこのころだ。
2009 年には中古車輸入関税の大幅引き上げがあり、日本からロシアへの中古車輸出は前年比 91%減となった。しかし、その後は
少しずつ回復してきており、2012 年は 1〜9 月で 10 万 295 台に達し、11 年の輸出台数(9 万 8,992 台)を既に上回った。
2012 年 9 月にリサイクル税(2012 年 9 月 18 日記事参照)が導入され、中古車輸入は再び低調になるかと思われたが、10 月末時
点の地元輸入事業者の話によると、同税の導入による影響は小さいようだ。「個人によって個人利用目的で輸入される輸送用機器」
に対する課税が比較的軽微であることを利用するなどして、輸入を継続しているとみられる。
<「極東振興」の一環で自動車メーカーを誘致>
最近のロシア極東の自動車業界での大きなニュースは日系メーカーの生産が開始されたことだ。ロシアの自動車メーカー・ソレル
スは 2009 年に双竜(韓国)ブランドの車の生産を開始していたが、11 年に三井物産が同社と合弁でトヨタ車の組み立てを始めると
発表、12 年にはマツダも合弁で生産を開始した。
極東唯一の自動車組立工場であるソレルス極東の生産台数は、
ロシア国内のソレルス工場の中で最も少ないが、
2010 年の 1 万 3,700
台から 11 年には 2 万 5,100 台、12 年には 3 万 2,000 台(見込み)と、大きくその数を伸ばしている。また 2013 年には 6 万台規模
に生産規模を拡大する計画だ。
ソレルスの工場の隣接地には部品などの荷下ろしができるターミナルがあり、部品の輸入通関手続きも工場の敷地内で行うことが
できる。また工場敷地内には鉄道線も引き込まれており、工場からロシア欧州部への完成車の輸送も円滑に行える。ちなみに、ソレ
ルス極東工場で生産する完成車の 90%はロシア欧州部向けのものだ。
ロシア欧州部で販売するものを、なぜ遠く離れた極東で生産するのかという疑問があるかもしれない。ここにはロシア政府の極東
振興の意図がある。ロシア極東には競争力のある産業がなく、これまでも輸入の大半は機械・設備をはじめとする加工品、輸出は資
源という偏った貿易構造が続いていた。また人口の流出も続き、ソ連時代の 1990 年に 804 万人だったロシア極東の人口が、2010 年
には 644 万人と大幅に減少している。
この状況に危機感を抱いたロシア政府は、ロシア極東に製造業を誘致するため、ロシア極東での自動車生産に当たっては、工業組
み立て(注)による優遇措置の適用や、ロシア欧州部への完成車輸送費用の免除といった措置を導入している。ソレルス極東やソレ
ルスとの合弁企業は、これらの優遇措置を利用している。
ソレルスの中期的な課題は人材の確保だ。ウラジオストクでは技術専門学校の卒業生が少ない。またロシアではソ連崩壊後、政府
の施策により経済や金融といった文系教育に注力してきたこともあり、工場で働くよりも自分で起業したいという学生が多く、人材
のミスマッチが起こっている。
しかし、ソレルスも手をこまねいているわけではない。大学をはじめとする教育機関と連携し、製造実務の教育に力を入れる大学
から学生を受け入れ教育する、あるいは工場内にトレーニングセンターを設置し、自社内での人材育成にも力を入れ始めている。
<拡大の余地が大きい新車販売>
自動車販売市場に目を転じると、ロシア極東での新車販売が増えている。これまでロシア極東といえば「中古車天国」だったが、
新車販売台数も 2010 年の 1 万 3,361 台から 11 年には前年比 80.5%増の 2 万 4,112 台と、その数を大きく伸ばした。ディーラー網
も整備されつつあり、2012 年にはトヨタ、マツダが正規ディーラー網を構築した。ロシア極東には約 50 の新車販売正規ディーラー
があるが、他地域に比べるとまだ少ない。こうした背景もあり、新車販売は今後も伸びるものとみられる。
ロシア極東における新車需要の多くは買い替えだ。ロシア極東、特に沿海地方では他地域に比べ車齢が高い車が多い。アフトスタ
トの資料によると、
全乗用車登録台数に占める車齢 10 年以上の車の割合は、
ロシア全体では 48%にすぎないが、
ロシア極東では 75%、
沿海地方では 81%にも達する。今後も新車販売が拡大する余地は大きいとみられる。
その一方、新車販売拡大のための課題も見え隠れする。第 1 の悩みは個人輸入による新車の転売だ。個人輸入では、税関申告価格
を実際の価格より低めに申告し、通関コストを抑えようとする。そのため、個人売買市場でのそれらの車の流通価格は正規ディーラ
ーに比べ 15%安いものもあり、売り上げを圧迫しているという。第 2 に車両保険に対する消費者の不信感がある。自動車ローンを
組む場合には購入価格の約 4〜5%が保険として上乗せされるが、この部分への割高感が消費者の不信を生むようだ。第 3 に優秀な
販売員の確保がままならないこと。新車販売が本格化して間もないことから、「消極的過ぎず、かといって押し売りではない」優秀
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な販売員の確保・育成が必要になる。
<WTO 加盟後も通関実務に変化なし>
ロシア極東の通関手続きの状況は、WTO 加盟後も大きく変わってはいない。混乱も少なかったとの声が現地では多い。電子申告が
普及してきたことにより通関作業のスピードアップが図れること、職員の不正が入り込む余地が相対的に減ってきたことがその理由
となっているようだ。
沿海地方政府はウラジオストクをアジア太平洋諸国向けの窓口にしようとしており、ロシア独自の通関書類の廃止も視野に入れて
いる。現在はまだ構想段階で、連邦政府関係機関との調整が必要だが、地元のビジネス界の声をくみ取り施策を立案するという姿勢
は、ロシア行政当局の対応の変化を示すものといえる。
物流分野でもインフラ整備が進められている。ウラジオストクの南西約 103 キロにあるシベリア鉄道の基点となるトロイツァ(ザ
ルビノ)港では、マツダの完成車が陸揚げされており、ここからシベリア鉄道を経由してロシア欧州部へと輸送される。
また、同港では穀物ターミナルの建設構想もある。2012 年 9 月にウラジオストクで開催された APEC 首脳会議でプーチン大統領は、
ロシアがアジア太平洋地域における穀物供給地になるとの野心的な構想を披露した。これらの背景もあり、現在ウラジオストク商業
港にのみ設けられている穀物ターミナルが、トロイツァ港にも設置される可能性がある。
他方、トロイツァ港は中ロ国境と近いことから、中国発着のコンテナも取り扱う構想も持ち上がっている。
(注)自動車組み立てを行うに当たって、現地調達率や生産台数などの一定の義務を達成することにより、組立部品の輸入関税の減
免を行う措置。
(梅津哲也)
(ロシア)
通商弘報
50da9c81226c8
参考資料
※インターネットで下記資料を見ることができます
資料名
著者
発行日
中古車関連事業の動向調査
(株)矢野経済研究所
2005 年 3 月 29 日
中古車輸出市場の形成と発展に関する予備的考察
阿部 新・浅妻 裕
2007 年 12 月
中古車輸入制度の国際比較
浅妻 裕
2008 年 6 月
アラブ首長国連邦における中古車流通
浅妻 裕
2009 年 2 月
アラブ首長国連邦の中古車・中古部品流通に関する実態調査
阿部 新・浅妻 裕
2009 年 3 月 30 日
中古乗用車の貿易量に関する日欧比較
阿部 新
2010 年 3 月
中古車の越境移動と国際資源循環
阿部 新
2010 年 3 月
ニュージーランド向け中古車輸出市場の形成と発展
阿部 新
2010 年 9 月 24 日
日本を起点とする中古車再輸出システムに関する実態調査
浅妻裕・福田友子
2011 年 3 月 1 日
中古車流通総覧 2011 年版サマリー
(株)矢野経済研究所
2012 年
最近の中古車輸出市場の動きについて
阿部 新
2012 年 3 月
DETSからみるアラブ首長国連邦の中古車中継貿易
浅妻裕・岡本勝規・福田友子
2012 年 3 月 31 日
中古車・中古部品の国際リユース
浅妻 裕
2013 年
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