フランスの研究開発税額控除

フランスの研究開発税額控除
投資企業が受けられる優遇措置
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高い控除率
1 社あたり 1 億ユーロまでの年間研究開発費についてはその 30%、この上限金額を超える部分には 5%
が控除される。従業員の給与は 100%算入され、研究開発事業の運営費は、一括して支出額の 50%
が算入され、研究開発事業への投資に対しては 75%が算入される。
2
すべての企業に対して開かれた制度
産業分野や国籍や規模に関係なく、すべての企業が税額控除を受けられる。
3
多数の利用企業
2013 年には、16,000 社の企業が研究開発税額控除を利用。
4
非常に幅広い適用範囲
研究開発税額控除の適用範囲には、研究開発費用全体(給与、社会保障負担金、減価償却費、
運営費、下請委託費用、特許費用、動向モニタリング費用等)だけでなく、中小企業が支出するイノベ
ーション関連費用も含まれ、これについては年間 400,000 ユーロを上限として 20%の控除率が適用され
る。
5
個々のケースに合わせた措置
公的機関への委託費用は、200%として算入される。すなわち、1,200 万ユーロまでは、税額控除が 2
倍となる。無期限雇用契約(CDI)で初めて雇用契約を結ぶ若年博士への報酬に充当される支出に
は、2 年間について 400%の控除率が適用される。
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即時還付が可能
中小企業(PMI)、新興革新企業(JEI)などの新企業だけでなく、財政的に困難な状況にある企
業も、税額控除金の即時還付を請求することができる。公的投資銀行である Bpifrance が、このために、
最大 80%までの研究開発税額控除金の事前融資策を提供している(3 年以上前からフランスに進出
していて初めて研究開発税額控除の適用を受ける企業が対象)。
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リスクがなく確実な措置
研究開発税額控除および新興革新企業に関する措置は、少なくとも 2017 年まで維持される。これに
加え、企業は、Bpifrance または税務当局において研究開発税額控除の事前照会制度を利用して、
事業が研究開発税額控除の対象としてみなされるか保証を得ることができる(3 ヶ月以内に、当局か
フランス貿易投資庁 ‐ ビジネスフランス(日本事務所)
在日フランス大使館 〒106-8514 東京都港区南麻布 4-11-44
TEL: +81 (0)3 5798 6140 FAX : +81 (0)3 5798 6154 japan@businessfrance.fr
らの回答がない場合には、許可されたものとみなされる)。
8
確かな税優遇措置
この企業に対する税金優遇措置の金額は、2013 年度には 60 億ユーロに達している。
9
累積利用可能な税額控除
新興革新企業(JEI)の資格を有する企業は、研究開発税額控除による減税と、新興革新企業向け
免除(地方税、社会保障負担金等)、ならびに、より一般的な既存の支援策(たとえば、競争力強
化・雇用促進税額控除(CICE))のすべてを同時に利用することができる。
10 国際的に認められた効果
第 9 回欧州イノベーション調査では、フランスの研究開発税額控除が、欧州におけるイノベーション資金
調達措置の第 1 位にランクされている(Alma Consulting Group、2013)。
フランスは、企業に対して最も有利な研究開発税制を提案している国である(「OECD 科学・技術・産
業スコアボード」、2013)。
フランスは、研究開発活動に関する企業税制(課税標準、減価償却規則、免税および税額控除を
考慮)で世界第 1 位にランクされている(調査対象 10 ヶ国中)(KPMG、「国別事業立地選定ガ
イド」、2014 年)。
研究開発税額控除
イノベーション資金調達措置で第 1 位
研究開発税額控除の利用資格条件と利点の詳細については、下記ウェブサイトを参照のこと。
www.sayouitofrance.com
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