2014 FACULTY OF INTERNATIONAL STUDIES UTSUNOMIYA UNIVERSITY 国際学部 新たな世界、新たな出会い、新たな学び… 02 ▼ ここで過ごす時間は、君が描く将来の夢へとつながっています。 Contents 受験生・高校生の皆さまへ 04 01 国際学部概要 アドミッションポリシー 05 国際学部が目指す教育と研究 05 教育のプログラム 06 授業紹介 07 国際キャリア開発プログラム(国際キャリア合宿セミナー) 08 外国語臨地演習 09 宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター 10 宇都宮大学HANDSプロジェクト 11 教員紹介 12 国際社会学科 12 国際文化学科 15 留学生・国際交流センター 19 02 キャンパスカレンダー 20 協定校紹介 21 03 留学情報 留学体験談 22 04 国際学部学生紹介 学生紹介 24 学生活動紹介 26 05 卒業後の進路 取得可能な資格について 28 進学情報 28 就職情報 29 06 大学院国際学研究科 博士前期課程 32 博士後期課程 34 07 アクセス 35 ▼ Road to the Dream 03 受験生・高校生の 皆さまへ 宇都宮大学国際学部の特徴と魅力 ―2つの「際」とグローバル人材 国際学部長・国際学研究科長 田巻松雄 国際学部の特徴は、まずは、 「小さい」ことと「新しい」ことです。1学年の定員が100名、学生と教員の比率は ほぼ3対1です。少人数の学部なので、少人数教育が出来ますし、学生と教員の間でface to faceの関係ができます。 小ささ=非力では全然ありません。以前、Small is Beautifulという言葉がはやりましたが、小さいながらもまとまっ て上手く力を出し合うことで大きな力を発揮することが出来るのです。次に、国際学部は1994年に創設された新し い学部です。1990年代に入って日本社会の国際化やグローバル化が急速に進み始めます。国際化とグローバル化の 違い?、それについては、国際学部に入ってきてから多面的に学んでください。そして、大いに議論しましょう。そ れはともかく、90年代以降の社会状況の変化に対応することを目的に生まれた学部なのです。 国際学部に入学して来る学生たちの特徴については、「多様性」という言葉がピッタリの気がします。北は北海道 から南は沖縄まで、国際学部には全国各地から学生が入学してきます。他学部に比べて、海外留学に行く学生も多い ですし、海外から留学生を多く受け入れています。現在、宇都宮大学は海外の29の大学と大学間交流協定を結んで いますが、部局間交流協定校(学部を中心とした交流協定)については、国際学部が13、農学部が3、工学部が1、 オプティクス教育研究センターが1つなっています。また、国際学部には外国籍の児童生徒として日本の小中高で学 んだ学生や帰国子女の学生もいます。ルーツを異にする多様な学生がいるので、学部の中でも強烈な異文化体験をす ることが出来るのです。 国際学部の教育の特徴は、2つの「際」にあると言えます。学を超える「学際」と国を超える「国際」です。 「学 際」性とは、複数の学問分野にまたがるような研究のあり方です。本学部は、 「国際」に関するテーマを中心に据えて、 それに関連する複数の学問分野を関連付けたカリキュラム編成により、学生が複数の学問分野を学び、学生自身の中 でそれらを融合する手法を重視しています。従って、学部教育が目指すのはディシプリン(個別専門科学)の専門家 ではなく、「問題から出発した専門家」の育成です。学生は、研究する問題を自ら発見・設定し、その分析のために 複数のディシプリンの習得を目指すのです。つまり、問題解決型の学生を育成することが学部教育の大きな目標とな ります。ここで、 「国際」とは国際的事象だけを指すのではなく、国際的な視点や感覚(これを国際マインドと呼び ます)をも意味します。現在、どのような問題に向き合うにも、国際マインドが問われる時代になったと言えるでしょ う。 全国的にグローバル人材の育成が急務の課題と認識されつつありますが、この議論に引き付けて、学部の教育目標 を整理し直しておきましょう。語学力・コミュニケーション能力、社会人基礎力、異文化理解・活用力を兼ね備えた グローバル人材の育成は今後ますます重要となるでしょう。ただし、グローバル人材は、専ら日本企業のグローバル 化を担う「外向き」の人材という文脈で語られることが多いのですが、国際学部の課題をこのような「外向き」の人 材育成に特化させることはできません。グローバル化に伴って生起する国際社会・地域社会の諸課題を分析し、社会 的弱者の視点から創造的な地域の発展に貢献できる人間力を持つ人材の育成こそがより問われているのです。 国際学部は、創設以来、①国内外の多様な地域を対象にした研究成果とその発信、②言語運用能力、社会人基礎力、 異文化理解・活用力、地域理解力を向上させる内容豊富な教育カリキュラム、③グローバルな視点に基づく地域貢献 と地域貢献に関連付けた実践的な教育、④交換留学・私費留学・短期調査等の学生による活発な国際交流の4分野で の特色と強みを活かしながら、国際マインドを持ち国際社会と地域社会で活躍できるグローバル人材の育成にチャレ ンジしてきました。 04 ▼ 小さいけれども、このチャレンジングな学部で、皆さんと出会えることを心待ちにしています。 01 国際学部概要 アドミッション ポリシー ❶ 国際社会学科:世界大の社会問題と地球社会の現在および将来について 求める学生像 ❷ 様々な人々の存在に目を向け、共に学びあいながら、共に生きていく社 強い関心を持っている人 国際文化学科:世界の文化に興味を持ち、多様な文化の共生を望んでい る人 会について考えたいと思っている人 ❸ 多様な外国語や情報発信のスキルを学び、世界の人々とコミュニケー ションをとりたいと思っている人 ❹ 問題探究心・学習意欲に優れ、様々な問題や事象について論理的に考え、 解決策を追求することに熱意があり、適性を持っている人 国 際 学 部 が 目指す教育と研究 新しい学問体系の構築とその教育 現代は、あらゆる領域において国家を超えたネットワークが形成され、グ ローバリゼーションの時代を迎えています。また、環境、人口、貧困と飢餓、 民族間・地域間の対立など解決すべき課題が多くあります。 国際学部は、このような諸課題に的確に対処し解決するために、伝統 的学問の枠組みを越え、諸科学の連携による新しい学問体系「国際学」 (International Studies)の基礎的・専門的知識を身に付け、地域社会及び国 際社会に貢献することのできる人材を育成します。 グローバリゼーションへの対応 現代は国際化・情報化によりグローバリゼーションが進行しています。そ れは多くの利益を生み出す一方で、国家間の貧富の差を拡大し移民問題や地 域紛争の原因ともなり、文化的には世界の多様な価値観の画一化を引き起こ しています。 国際学部は、グローバリゼーションにともなう社会的・文化的諸課題を分 析し、その対処法を教育・研究します。 相互理解と共生 グローバリゼーションは、異なる国家・民族・地域の共生・共存を理想と しています。しかし、現実には多くの対立の要因ともなっています。異文化 や異なる社会に対する無理解や偏見がこの根底にあります。 国際学部は、多様な学問領域の有機的連携による国際学によって、相互理 解と共生の実現を目指します。 定 員 国際社会学科 入学定員 50名 一般選抜(前期)22名 推薦21名 社会人2名 帰国生2名 私費外国人留学生3名 国際文化学科 入学定員 50名 一般選抜(前期)22名 推薦21名 社会人2名 帰国生2名 私費外国人留学生3名 ※両学科とも第3年次編入学を実施しています。 (定員 各5名) ▼ 05 01 国際学部概要 教育のプログラム 国際交流・協力推進のための 実践的能力を 育てる授業体系 地球市民の養成 地球市民 地球 市民の養 の養成 成 課題設定・解決能力 多文化理解能力 コミュニケーション能力 卒業研究 卒業研究準備演習 演習 参加型授業 「東南アジア論実習」 「地域社会論Ⅰ実習」 NGO/NPO 活動 「国際キャリア実習」 「国際協力論実習」 「国際キャリア開発」 交流協定締結大学等への留学 「外国語臨地演習(英語・中国語)」 「International Communication Seminar」 専門選択科目を目的に合わせて履修 専門外国語科目、情報科目、学科基礎科目など 学部基礎科目 履修領域 「国際関係論」 「地球市民社会論」 「異文化間コミュニケーション」 地球社会形成領域 国際交流・コミュニケーション領域 地球文化形成領域 学べる外国語 Foreign languages you can learn 英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ 中国語・タイ語・朝鮮語・ポルトガル語*・ロシア語* 06 ▼ *専門外国語科目として設定されてはいませんが、選択科目として学ぶ ことができます。 サークル 活動 01 国際学部概要 授業紹介 学部基礎科目 基礎科目 専門外国語科目 国際関係論 情報科目 学術英語講読 International Communication Seminar 英語文章表現A・B 時事英語 ドイツ語会話 ドイツ語文章表現 ドイツ語講読A・B・C・D フランス語会話 フランス語文章表現 フランス語講読A・B・C・D スペイン語会話 スペイン語文章表現 スペイン語講読A・B・C・D 中国語会話 中国語文章表現 中国語講読A・B・C・D 朝鮮語会話 朝鮮語文章表現 朝鮮語講読A・B・C・D タイ語会話Ⅰ・Ⅱ タイ語文章表現 タイ語講読A・B 外国語臨地演習(英語) ・(中国語) International Career Seminar 上級英語会話 Directed English Reading 地球市民社会論 異文化間コミュニケーション 情報処理 データベース入門 国際社会学科の授業科目 国際文化学科の授業科目 学科基礎科目 学科基礎科目 国際政治論 国際法 国際経済論 国際社会論 言語学 比較文化論 芸術文化論 文化人類学 選択科目 選択科目 東北アジア論 近現代中国論 東南アジア論 中東地域研究 アフリカ論 日本文化論(歳時編) 日本文化論(文学編) 日本思想史 ミクロ経済学 マクロ経済学 経済政策論 財政学 国際金融論 韓国文化論 中国文化論 ヨーロッパの歴史と文化 キリスト教文化論 途上国経済発展論 ラテンアメリカ論入門 ラテンアメリカ政治経済社会論 アメリカ文化論 アメリカ文学史 イギリス文化論 イギリス文学史 アメリカの経済と社会 Japan-U.S.Relations 国際時事問題 国際機構論 ドイツ文化論 ドイツ学ー文芸と社会 フランス文化論 国際協力論 地域社会論Ⅰ・Ⅱ 憲法 民法 国際人権法 行政学 東西比較文化論 日韓文化交流史 日欧比較文学論 翻訳文学論 地方自治論 余暇政策論 現代日本社会論 日本の政治 タイ都市社会論 比較児童文学論 西洋史概説 日本史概説A・B 東洋史概説 哲学概論 ヨーロッパ思想構造論 地誌学概論A・B 哲学概論 現代文化と哲学 ヨーロッパ思想構造論 アジア近現代思想論 アジア比較地誌論 都市計画 地区計画 地域分析基礎論 自然地理学 比較思想論 比較宗教文化論 アジア比較地誌論 表象文化論 都市地理学 人口地理学 統計学 情報ネットワーク概論 環境と国際協力 身体表現論 言語と音声 言語と認知科学 対照言語学 地球環境政策論 現代福祉事情 社会福祉学概論 民族誌学 英語学特殊講義A・B 日本語論 日本語史 国際コミュニケーション論 現代日本語Ⅰ・Ⅱ Japan s International Relations 日本史概説A・B 民族誌学 ジェンダー論 対人コミュニケーション論 地球環境政策論 東洋史概説 西洋史概説 An Introductory Course to Latin America 英語圏文化論 An Introductory Course to Latin America Countemporary Socioeconomic and Political Issues in Latin America Countemporary Socioeconomic and Political Issues in Latin America アジア近現代思想論 比較思想論 日本思想史 現代文化と哲学 日本語教育方法論 Linguistic Typology and Language Communication 西洋現代思想 グローバル・ガバナンス概論 移民と多文化教育 現代日本語Ⅰ・Ⅱ 哲学概論 地誌学概論A・B 自然地理学 都市地理学 外国語特別講義Ⅰ・Ⅱ(ポルトガル語) 外国語特別講義Ⅲ・Ⅳ(ロシア語) 人口地理学 統計学 情報ネットワーク概論 環境と国際協力 西洋現代思想 国際キャリア開発 国際キャリア実習 地域研究論 国際学英書講読 外国語特別講義Ⅰ・Ⅱ(ポルトガル語) 外国語特別講義Ⅲ・Ⅳ(ロシア語) 経済学概論 グローバル化と外国人児童生徒教育 グローバル教育論 国際キャリア開発 国際キャリア実習 グローバル化と外国人児童生徒教育 多文化共生教育 演習及び実験・実習科目 演習及び実験・実習科目 国際関係論演習 国際法演習 国際経済論演習 国際英語コミュニケーション演習 民族誌学演習 表象文化論演習 東南アジア論実習 中東地域研究演習 アジア比較地誌論演習 対人コミュニケーション論実験 言語学演習 近現代中国論演習 途上国経済発展論演習 行政学演習 日本語論演習 日本文化論演習 韓国文化論演習 中国文化論演習 地域社会論Ⅰ実習 地域社会論Ⅱ演習 ドイツ文化論演習 フランス文化論演習 イギリス文化論演習 国際協力論実習 ラテンアメリカ論演習 情報ネットワーク実習 イギリス文学演習 アメリカ文化論演習 アメリカ文学演習 比較文化論演習 環境と国際協力演習 民族誌学演習 移民と多文化教育演習 日欧比較文学論演習 翻訳文学論演習 日本語教育Ⅰ・Ⅱ演習 グローバル・ガバナンス論演習 Seminar in Latin American Studies 日本語教育方法論演習 日本語教育特別演習 多文化共生教育演習 卒業研究準備演習 卒業研究 卒業研究準備演習 卒業研究 ▼ 07 01 国際学部概要 国際キャリア開発プログラム(国際キャリア合宿セミナー) 「グローバル人材」として活躍する道を見つけるためのプログラム 確実に目標に近づくために必要な能力を身につけ、世界へのキャリアパスを獲得しよう! 国際分野の第一線で活躍する講師を招き、国際的な仕事の意義 や必要な知識を考えます。 分科会では実際の仕事を模擬体験したり、問題を発掘し、その 解決方法を考えます。国際社会にアプローチし、キャリア獲得 に至る具体的な道すじを明確にしていきます。 国際キャリア合宿セミナー 「国際キャリア開発」 2泊3日合宿形式 参加学生達の体験談 開講式 国際キャリアって何だろう?自分には何が出来るだろうか! グローバルに活躍する講師から仕事の醍醐味を学ぼう! ➡ 全体講義 国際社会で活動するための基本的思考力と行動力を身に付けよう! ➡ 1日目 分科会講師の講義 多様な講師の仕事とキャリアについて紹介します! Comment 参加できたことを本当に良かったと感じている。自分 の成長を実感した。将来のキャリアパスに関して、新 しい考えや見方を持てて、今まで考えていたキャリア パスが大幅に変わるきっかけとなったことが、今回参 加した意義でもあったのではないかと思う。 世界的にも活躍している講師の方と話すことができ、 留学の相談や今後の将来について、アドバイスをもら い、刺激を受けた。 ➡ パネルトーク キャリア形式での心がまえなどを講師陣が討論します! ➡ 交流会 講師には全体講義やセミナーでは聞けなかった質問をぶつけよ う!参加者同士のネットワーク作りをしよう! ➡ 分科会 シュミレーションやケーススタディ、グループディスカッション 等を通じて、各講師が所属している組織の特徴や、組織が抱えて いる課題について学びぼう! 2日目 ➡ 分科会まとめ 分科会で学んだことを整理し、アクションプランや提言をまとめ よう! ➡ 合宿で一番力をつけたかったのが、自分の意見を相手 に伝えるというディスカッションの力だった。殆どの 時間を自分達で考え、話し合い、討論しながら、何か を作りあげていくというものだったので、とても貴重 な機会だった。 I have got what I wanted from this seminar, English communication, career questions, good way to my career path, and real desire for life. Looking forward to participating again soon. I learned to have passion, to take challenges, and to communicate with others. I also learned to think what I want to do, what I want to be, and what I want to contribute to. 全体発表 3日目 夢を叶えて 世界で会おう! 分科会ごとにまとめた内容をアクションプランや提言として発表します。 Be active and be positive ! ➡ 閉講式 修了証が渡されます。 ※『国際キャリア開発プログラム』では、合宿セミナーによる「国際キャリア開発」及び「International Career Seminar」 並びに国内・海外でのインターンシップによる「国際キャリア実習」の計3科目を開講します。 企画内容は年度により異なります。上記は実施内容の一部です。 08 ▼ URL:http://www.kokusai.utsunomiya-u.ac.jp/career-program/ 01 国際学部概要 外国語臨地演習 中国語 外国語臨地演習(中国語)は、台湾にある姉妹校・国立台湾師範大学の中国語セ ンターに約3週間滞在し、その中で中国語と台湾の文化を学ぶ授業です。滞在中は、 台湾人の教師による中国語の授業を1日3時間程度受けます。現地の先生は日本語 を話すことができないので、中国語を使って会話をしなければいけません。最初 は、聞き取る力も話す力も足りないということを痛感させられると思いますが、ネ イティブの先生から生の中国語を学べるのは、この演習の魅力の一つです。 語学学校での言語授業を除いても、台湾滞在中の生活全てが中国語の学習といえ ます。例えば、買い物をするときや、ご飯を食べに行くときも、現地の人々と中国 語で会話をしないと何もできません。はじめは自分から中国語で話しかけることや、 店員さんから中国語を聞き取ることが難しいと思いますが、3週間生活していく中 で自然と会話する姿勢が身に付くでしょう。 また、中国語の学習の一環として、2泊3日のホームステイを行います。はじめ は緊張するかもしれませんが、ホストファミリーと一緒に出かけたり、スポーツを したり、食事をしたりするうちに、だんだん中国語でコミュニケーションをとるこ とにも慣れ、楽しく過ごすことができます。ホストファミリーの生きた中国語に触 れることで、自分から話しかけたいという気持ちが生まれるのもホームステイの良 い点です。 言語授業以外にも、文化授業が行われます。中華料理を作ったり、伝統芸能の京 劇を鑑賞したりと様々な体験ができます。こうした体験が、複雑な状況下にある台 湾を理解するための手がかりになります。臨地演習は短い期間の研修です。そのた め、完全な中国語をマスターすることはできないと思います。しかし、中国や中国 語について学びたいという気持ちを高めてくれる、素晴らしい授業です。 臨地演習を通して中国語を学べる他、台湾が国際的に見ていかに複雑な状況にお かれているのかを知るきっかけになりました。 英語 カーティン工科大学研修プログラムに参加して 長期休みを利用して出来るだけ多くの国に行きたい!というのが、私の大学4年 間での目標でした。1年生後期、春休みの計画を立て始めようとしていた授業で、 この研修プログラムのことを知り、仲の良い友達みんなで参加しようと決めたのが きっかけでした。正直、自分の英語力には全く自信がなかったし、英語圏に行くの は初めてだったのでホームステイ先でのコミュニケーションや、大学での授業につ いていけるか不安でしたが、現地に着いてしまえばもうそんな不安なんて感じる暇 もないくらい密度の高いプログラムが待っていました。ホストファミリーの方も気 さくに話しかけてくれ、毎日楽しく生活ができました。授業もクラスの他の国籍の 人とたくさん知り合えたり、小学校訪問や島散策など充実したアクティビティーが 用意されていたりとあっという間に3週間が経ってしまいました。そして何よりも 印象に残っているのが、アボリジニー文化に触れたことです。先住民と市民が共生 しているオーストラリアでは、独特の社会問題を抱えていて、その問題を自分自身 が生活の中で経験できたことは貴重な体験だったと思います。留学するということ は、言葉を学ぶだけでなく、その国の歴史、現状すべてを学ぶことなのだと改めて 実感しました。このプログラムを通して、オーストラリアの素晴らしさはもちろん、 学ぶことの意義に気づけた気がします。みなさんも機会があったら是非参加してみ てください。 国際社会学科 阿部 有沙子 ▼ 09 01 国際学部概要 宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター CMPS Center for Multicultural Public Sphere 国際学部附属多文化公共圏センターは地域社会が抱える外国人やコミュニティに関連する公共的課題に対し て、自治体、市民団体(NGO / NPO)と協力してその解決に貢献していくことを目指しています。 本センターでは次のような市民講座、 シンポジウムなどを不定期に実施しています。詳細についてはホームペー ジをご覧ください。 (http://cmps.utsunomiya-u.ac.jp/) グローバル教育・国際連携シンポジウム 各種プロジェクト ●2013年10月31日㈭ 大学会館多目的ホール ●2013年12月7日㈯、8日㈰ 栃木市藤岡遊水池会館 第5回グローバル教育セミナー 平成25年度宇都宮大学地域連携活動支援事業 田中正造没後100年記念シンポジウム 「子どもの貧困とグローバル教育」 □基調講演 『グローバル時代における子どもの 貧困と権利』 甲斐田 万智子 氏 (文京学院大学准教授、認定NPO法人国際子ども権利センター代表理事) ●2013年11月19日㈫ 大学会館多目的ホール 宇都宮大学生国際連携シンポジウム2013 「ASEANから相互理解・相互協力を学ぶ ∼日本の進むべき道を考える∼」 □基調講演 “Cambodia and ASEAN, Educational Cooperation and Cultural Exchange” Oum Ravy 氏(Vice Rector, Royal University of Phnom Penh) 「田中正造とアジア」 7日 ‐ スタディーツアー 8日 ‐ シンポジウム □講演 赤上 剛 氏(渡良瀬川研究会副代表) 朴 孟洙 氏(韓国・円光大学校教授) 丁 貴連 氏(国際学部教授) □司会 高際 澄雄 氏(附属多文化公共圏センター長) ●2013年12月15日㈰ 大学会館多目的ホール 福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト 「原発事故による栃木県内への避難者、 栃木県北の乳幼児保護者アンケート報告会 子ども・被災者支援法の行方 」 “Thailand, ASEAN and the Education Exchange.” Narongchai Pipattanawong 氏(Faculty of Agriculture, Kasetsart University) □パネリスト 大山 香 氏(「栃木避難者母の会」代表) 手塚 真子 氏(「那須塩原 放射能から子どもを守る会」代表) 森田 省一 氏(「那須塩原 放射能から子どもを守る会」副代表) 荒川 朋子 氏(「那須野が原の放射能汚染を考える住民の会」メンバー) 関谷 暢之 氏(栃木県議会議員) 連続市民講座 報告書・年報 ●2013年10月28日㈪ ●2013年3月刊行 峰キャンパス地域連携教育研究センターA講義室 「福島乳幼児・妊産婦支援 プロジェクト(FSP)報告書」 連続市民講座 「多文化共生について考えるVOL.8」 「映画が写す世界の複数性 Image.Fukushimaの上映運動 」 □講師 三浦 哲哉 氏 ・福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト活動報告 ・アンケート結果 ・福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト栃木報告 ・子ども・被災者支援法要望書 ほか (映画評論家・青山学院大学准教授) 交流事業 ●2013年7月31日㈬ 日光市役所 第4庁舎2階 第2会議室 日光市国際交流協会 交流事業 「食から世界を考える 『フランス編』 美食の街リヨン ●2013年3月刊行 「多文化公共圏センター年報第5号」 特集:『メディア・教育・公共圏』 □講師 前之園 望 氏 (国際学部講師) 10 ▼ 問い合わせ先(国際学部附属多文化公共圏センター) TEL / FAX:028-649-5228 E-mail: tabunka-c@miya.jm.utsunomiya-u.ac.jp 01 国際学部概要 宇都宮大学HANDSプロジェクト 文部科学省特別経費プロジェクト 北関東を対象とした外国人児童生徒支援のための地域連携事業(研究代表 田巻松雄) 国際化する地域で問われる外国人児童生徒教育に関して、国際学部と教育学部が連携して取り組む特色あるプロジェ クトで、地域社会における支援体制モデルを提案します。 支援者の基盤・体制づくり 『外国人児童生徒・グローバル教育推進協議会』 (栃木県教委・県内10市町教委とその小中代表校長で構成) 『外国人児童生徒支援会議』 中学卒業後の外国人生徒進路調査 外国人生徒の中学卒業後の進路状況を把握するための調査を県 内すべての公立中学校を対象に実施。過去3回の調査で計392 名の卒業生の進路を把握。 (県内40の外国人児童生徒教育拠点校の研修・協議) 【それぞれ年3回実施】 キャリア形成の支援 『多言語による高校進学ガイダンス』 外国人児童生徒及びその保護者に対して、学校のしくみや高校 入試制度について7言語による正確な情報提供 ●2013年10月27日 本学にて開催 ●2013年 9月13日 那須塩原市内会場にて開催 ●2013年10月 5日 栃木市内会場にて開催 幅広いネットワーク作り 『だいじょうぶnet.』 支援の場と直接つながる 『外国人児童生徒支援のための学生ボランティア派遣』 県内の小中学校などからの支援要請に対して、登録のうえ研修 を受けた学生たちを直接派遣 (登録者数32名・派遣者数31名、2013年12月現在) 地域への発信と相互交流 『外国につながる子どもフォーラム』 外国につながる子どもを支援するすべての人が情報を交換し相 互に研修できる場を目的としたHPの開設 研究と支援の成果を報告し、地域の幅広い層の方々から意見を 吸収する場(2013年12月7日開催) 刊 行 物 未来の人材を育てる 教育現場、行政、NPO、地域等で外国人児童生徒やグローバル 化に向き合う人材を育成するための授業 『グローバル化と外国人児童生徒教育』を開講 『中学教科単語帳』シリーズ (写真は、フィリピノ語版) 『教員必携∼』シリーズ (写真は、第3弾) 問い合わせ先(国際学部附属多文化公共圏センター内 HANDSプロジェクト事務局) TEL:028-649-5196 FAX:028-649-5228 ▼ 11 01 国際学部概要 人文地理学 韓国文化地理 国際法学 国際人権法学 教員紹介 国際社会学科 International Social Studies 学科紹介 …………………… グローバリゼーションにともな う社会的諸問題について、国際協 力・環境・情報などの側面からア プローチします。国際社会の構造 を、歴史あるいは人権・法律・政 治・経済などのシステムから理解 し、世界規模の相互交流に必要な 基礎的・専門的知識を学習します。 今井 直 いまい ただし 佐々木 史郎 ささき しろう 「人権を守る」ということに異議を唱える人は ほとんどいないと思います。でも、何を人権とい うか、どのように人権を擁護するかとなると、さ まざまな立場があります。そこで、「国際人権法」 という学問が存在理由をもつのです。国際人権法 とは、人権に関する条約や宣言、そしてそれを実 施するための国際的、国内的システムを考察する 学問です。国際人権法を勉強することによって、 国際的レベルでいう人権とは何かそしていかなる 価値をまず追求するべきかを、客観的に認識する ことができ、またどのような方法でそれを実現し ようとしているかを知ることができます。とくに、 世界や日本のありかたを変えようとする意志をも つ市民にとって、国際人権法は不可欠な道具です。 この魅力的な道具の使い方を学んでみませんか。 昔、大学に入ったばかりのころに、恩師から「学 生は旅をしろ。旅をする金のないものは本を読め」 といわれました。今、同じ言葉を若い人々に申し 送りたいと思います。私は地理学科で学んだ人間 ですが、地理に縁遠い人でも、機会をみつけて外 を歩き、観察をたくましくしましょう。現地で生 の対象にふれると、いろいろな刺激や着想が得ら れます。そのとき、雑然と頭の中にあったさまざ まな知識がその対象とむすびついて、ひとつの方 向をとった理解に導かれていく楽しさは、フィー ルドワークの醍醐味です。 私自身は日韓の住まいの地域性を中心に勉強を 続けてきました。授業でも、韓国をはじめ、アジ ア諸地域の生活文化を題材としたお話を紹介して いきたいと思っています。 担当授業科目 国際法 国際法演習 国際人権法 担当授業科目 東北アジア論 アジア比較地誌論 アジア比較地誌論演習 imai@cc.utsunomiya-u.ac.jp sasakis@cc.utsunomiya-u.ac.jp 国際環境協力 アフリカ地域研究 社会開発論 行政学 地方自治論 中村 祐司 なかむら ゆうじ 阪本 公美子 さかもと くみこ 高橋 若菜 たかはし わかな 行政、地方自治、政策、政府、政治は、皆さん の考え方、行動、価値観に否応なく影響を及ぼし ます。たとえば、留学先の国では留学生の受け入 れに関する条件などを政策として定めています。 居住地の町や市あるいは州といった地方自治体で も、実際に学ぶ大学でも、留学生活をめぐる規則 やルールを定めています。 これまで小学校・中学校・高校で受けてきたの は教育政策そのものです。先生方はとくにその実 施面での担い手として皆さんと直に接してきたの です。それらは間違いなく皆さんの価値観に影響 を及ぼしています。このように「〇〇政策」は、 国際、国家、地域、コミュニティといったあらゆ る社会システムに無数に存在し、浸透しています。 大学において関心のある政策領域をとことん追求 することで、激動の世界を生き抜く力が必ず身に つきます。 経済成長は、自動的に他の地域に伝播し、社会 開発も伴うと、これまで近代化論では考えられて きました。しかし、世界の多くの国々が植民地体 制から独立し、特定地域や社会層が経済的により 豊かになったにもかかわらず、国際的・国内的な 格差はむしろ拡大しているだけでなく、経済成長 した地域でも多くの社会問題が山積しています。 この近代化論に代わる様々な経済発展論が議論さ れるようになり、従来の単線的経済開発を超えて、 多様な経済・社会・文化を土台とする発展が重要 視されるようになり、開発・発展のあり方を見直 す必要性が出てきています。 授業では、地球規模の問題群を私たちの生活と 繋がりのあるものと認識しつつ、理論やアフリカ 地域について学ぶことによって、世界の経済・社 会的状況を理解する目を養って行きます。 地球環境問題が重要な政治課題として国際社会 でとりあげられるようになったのは、この数十年 のことです。地球環境問題への取組は、国際・ 国・地域レベルで大きく異なります。たとえば酸 性雨についてはヨーロッパでは国際条約が早期に 作られましたが、北米はヨーロッパに遅れること 10年で国際協定が結ばれました。東アジアでは 条約とはまた違ったアプローチが模索されていま す。循環型社会形成政策については、地域や国家 間で全く様相が異なります。たとえば、ごみ有料 化は、欧州の主要国やお隣の韓国でも国レベルで 導入されていますが、日本では自治体毎に異なり ます。地球環境保全という公共益管理に対して、 なぜこのように異なるアプローチがとられている のでしょうか。ガバナンス構造やアクターの理念 や利害の相互作用に着目しながら、ともに考えま しょう。 担当授業科目 行政学 地方自治論 国際学英書講読 余暇政策論 現代政治の理論と実際 担当授業科目 アフリカ論 経済開発と社会開発 途上国経済発展論 担当授業科目 環境と国際協力 地球環境政策論 環境と国際協力演習 ksaka@cc.utsunomiya-u.ac.jp 12 ▼ yujin@cc.utsunomiya-u.ac.jp wakana@cc.utsunomiya-u.ac.jp 01 国際学部概要 地域社会学 観光社会学 情報科学 産業社会学 地域社会学 Malee Kaewmanotham マリー ケオマノータム 倪 永茂 にい よんも 古村 学 こむら まなぶ 1980年代の半ば以降、日本にはアジアからの労働者が大 量に流入しています。この背景には日本とアジアの大きな経 済格差があり、アジア系外国人の多くは「不法」就労者とし て人権を保障されないままに日本社会の底辺で暮らすことに なりました。私は日本とアジアの人々がお互いの違いを尊重 しながら対等な関係を築くことが重要であると考え、外国人 労働者の実態調査に取り組んでいます。また、母国であるタ イでは、首都バンコクの地域調査を行っています。タイは日 系企業の進出などにより業化が進み、バンコクと農村の地域 格差が拡大しています。そして農村では貧困、バンコクでは 人口集中による都市問題が発生しています。農村出身者の多 くはバンコクでスラムを形成し、劣悪な居住環境での生活を 強いられています。そうした恵まれない条件におかれた人々 が自分たちの生活を守り、改善していくために結成するのが 地域住民組織です。私は、この実態調査をとおして、住民の 権利と自治を保障する望ましい社会開発のあり方を考えてい ます。なお、そうした研究教育の一環として、私の授業では、 毎年、学生とともにタイでの現地調査を行っています。 今日の情報化社会において、インターネットは 人々の生活の基盤やコミュニケーションの基盤と なりつつあり、広く利用されています。Webペー ジのリンク情報を集めた巨大なデータベースに、 世界の何十億もの人々がアクセスし、日常的に情 報検索を行なっています。また、スマートフォン や携帯を肌身離さず利用している人が大勢いま す。さらに、中東革命に見られるように、情報が 国境を超え、あっという間に巨大なうねりを巻き 起こし一国の政府までを倒してしまい、その影響 力は絶大です。国際社会の相互理解の新しい手段 として情報ネットワークシステムを捉え、その利 用の可能性と問題点を情報科学の視点から探求し ながら、情報化社会に貢献することを目標に、教 育研究を行っています。 「田舎」や「僻地」と呼ばれるような村落社会、と くに日本の離島や中山間地域をフィールドとして勉 強させてもらっています。自然保護などのグローバ ルな現象を地域に住む人々はどのようにとらえてい るのか、そして、それはどうしてなのか。住込み調 査などの手法で、そこでの生活を理解することによっ て、人々の日常生活の視点から見たグローバルな現 象の意味について考えています。 地域社会は過去にはどのような社会であったのか、 なぜ、どのように変化していったのか、現在の状況 はどうなっているのか。これらのことを現地に生活 する人々の視点から学んでいくこと、とくにフィー ルドの場で、みずから学ぶことを重視しています。 そのことによって、グローバルな価値観を単純に受 け入れるのではなく、地域ごとに異なるローカルな 価値観から批判的に考えていきたいと思っています。 <教員の研究分野と研究テーマ> 村落社会学・知識社会学/日本の離島・中山間地 域における人々の生活とグローバルな現象の影響 担当授業科目 タイ都市社会論 東南アジア論 タイ語会話Ⅱ タイ語講読B 担当授業科目 情報処理 データベース入門 計算機ネットワーク概論 計算機ネットワーク概論実習 niy@cc.utsunomiya-u.ac.jp malee@cc.utsunomiya-u.ac.jp komura@cc.utsunomiya-u.ac.jp Ana Sueyoshi アナ スエヨシ 国際関係を研究する学問が確立したのは、「戦 争の世紀」と言われた20世紀になってのことで す。その課題は常に、 「戦争と平和」の問題に向 き合うことでした。なぜ国々は武力を用いて争い 合うのか、どうすれば異なる地域や文化に属する 人々が共に生きていくことができるのかを考える 作業が、その中心となります。 現代世界を見渡してみても、武力紛争や大量破 壊兵器の拡散、テロ、内戦での集団殺害など、多 くの問題が存在しています。国際関係を学ぶとい うことは、これらの問題はなぜ起きるのか、また どうすれば解決できるのかを粘り強く考え続ける ことです。授業では、世界の諸問題に対処してい る国連などの国際機構の働きを学びながら、私た ちが生きている世界に何が起こっているのかを一 緒に考えていきたいと思っています。 ラテンアメリカと聞くと、日本から非常に遠いところにあり、 全体的に同じような国々があるという印象を日本人は持ってい ると思います。しかし私はこのような画一した見方を乗り越え られるように授業をする予定です。 アメリカが発見されてから、アメリカ先住民の古代文明は西 洋世界と接触し、現在知られているような新しくて特徴的な地 域が作られてきました。ラテンアメリカとカリブ海諸国はしばし ば同質的だと考えられています。なぜなら、これらの国々は言語、 宗教、歴史などにおいて共通の面を持っているからです。しかし 実際には、原住民とスペイン、ポルトガルからの征服者が出会い、 またアフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの影響で文化が混 ざり合い、ラテンアメリカ諸国は社会的、経済的、政治的なユ ニークさを持つようになりました。このような同質さの中の異質 さは、ラテンアメリカの最も魅力的で面白いところです。 日本とラテンアメリカおよびカリブ海沿岸諸国との経済・文 化面での交流が最近増えてきたため、ラテンアメリカとの距離 は近くなってきています。その距離をもっと狭めることができる ようにラテンアメリカの社会、文化、経済、政治、歴史を学生 に紹介して刺激を受けてもらい、将来の研究や仕事の参考にし てもらいたいと思っています。 nshimizu@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 An Introductory Course to Latin America Countemporary Socioeconomic and Political Issues in Latin America Seminar in Latin American Studies 国際経済論 ラテンアメリカ論 国際関係論 国際機構論 清水 奈名子 しみず ななこ 担当授業科目 国際関係論 国際機構論 担当授業科目 情報処理 地域社会論I 地域社会論I実習 磯谷 玲 いそや あきら 現代は不思議な時代です。一方では大量の食料 を輸入し、その半分をゴミとして処分してしまっ ている国があり、他方では飢餓に苦しむ国があり ます。通信も交通も発達しているのに、です。ま た一方では、100万もするブランド品を次から 次に買いあさる人がおり、他方では住む家すら失 う人がいます。私の専門である経済学は、なぜこ のようなことが生じるのか、そしてそれを解決す るためにはどうしたらよいか、ということを明ら かにしようとしてきた学問領域です。その中でも 私の専門は、金融というお金の話に関わる問題で すが...これ以上は専門用語を使わず説明するこ とは不可能です。興味ある人には、授業の中で、 詳しくお話ししたいと思います。 担当授業科目 国際経済論 アメリカの経済と社会 国際金融論 isoya@cc.utsunomiya-u.ac.jp sueyoshi@cc.utsunomiya-u.ac.jp ▼ 13 01 国際学部概要 地域研究︵中東︶ 国際社会論 地域社会論 地球市 民 社 会 論 国 際 協 力 NGO 重田 康博 しげた やすひろ 田巻 松雄 たまき まつお 松尾 昌樹 まつお まさき 世界には、貧困、紛争、環境破壊、教育・保健 医療・男女格差など様々な不公正な問題が存在し ます。私たちは、どのようにこれらの地球的課題 を共有し、いかに問題を解決すればいいのでしょ うか。 私のあだ名は、ヒゲ先生。これまで国際協力団 体やNGOで活動してきました。私の講義は、皆 さんと地球的課題を共有し、自分の実践活動の経 験をもとに進めます。国際協力を考えるには、途 上国の現場の二一ズ、国際社会の動向、日本国内 での広報・提言・教育活動をどのように組み合わ せていくのかが課題です。 地球市民社会、国際協力やNGOに関心のある 人、就職先として考えている人、一緒に学習して いきましょう。そして貧困のない世界、紛争のな い世界を一緒に実現していきましょう。 現在、宇都宮大学HANDSプロジェクト(正式 名称: 「グローバル化社会に対応する人材養成と 地域貢献」 )の研究代表として、外国人児童生徒 教育に関する調査研究や各種事業を、学校教員、 学校管理職、教育委員会、市民活動家の人たちと 協働しながら進めています。このほかのテーマと しては、路上で野宿する人や在留資格のない非正 規滞在外国人を中心に、広い意味での貧困・下層 問題に関心を持っています。また、学外活動とし て、自分の故郷である夕張の歴史と文化を学ぶ活 動を行っています。自分の研究室に集まってくる 学生たちが関心を寄せるテーマは幅広いので、学 生たちから学ぶことも実に多いですね。 担当授業科目 地球市民社会論 国際協力論 tamakimm@cc.utsunomiya-u.ac.jp 西アジア、特に湾岸アラブ諸国の国民統合について研究 を行っています。ある国家の「国民」は、どのように1つの 集団としてまとまっているのでしょうか。湾岸アラブ諸国の 国民は、言語や習慣、風貌など、共通する点が多くありつつも、 別々の国民ということになっています。彼らを別々の国民に 分ける基準は、いったいどこにあるのでしょうか。 私はその基準として「歴史」に注目しています。「歴史」 は単なる過去の記録ではありません。何らかの目的のために 編集された過去の出来事の集合体です。「国民統合」の観点 から言えば、それぞれの国の歴史は「国民をまとめあげるた めの物語」として機能しています。その歴史はどのように 生み出され、どのように浸透しているのでしょうか。「物語」 から排除された出来事は、どこに埋もれているのでしょうか。 現在の国境は、不変のものではありません。国境が変化し、 国民の枠組みが変化するのと同じように、それぞれの国家の 歴史もまた、変化してゆきます。「過去の記録」とみなされ ている「歴史」が書き換えられてゆく様を、「国民」 の枠組 みの変化とあわせて、じっくりと観察してゆきたいとおもい ます。 担当授業科目 国際社会論 地域社会論Ⅱ 現代日本社会論 担当授業科目 地域研究論 中東地域研究 中東地域研究演習 shigeta@cc.utsunomiya-u.ac.jp matsuom@cc.utsunomiya-u.ac.jp グローバル・ガバナンス 近現代中国論 東アジア国際政治 多文化共生教育 国際政治論 立花 有希 たちばな ゆき 栗原 俊輔 くりはら しゅんすけ 私たちの暮らす東アジア地域は、いま大きな変動のな かにあるように見えます。なかでも中国は、その存在感 をますます強めています。2010年には日本を抜いて、 GDPで世界第二位へと躍進しました。これによって、新 しいビジネスチャンスが増えるという期待もあれば、中 国の軍事力が増大するという慎重な意見もあるでしょう。 このように大きな変化が訪れようとしている一方で、 変わらないものもまた多く残されています。アメリカが 東アジア諸国とつくりあげてきた同盟システム、南北朝 鮮や中国・台湾などの分断状況などは、半世紀以上たっ たいまもなお生き続けています。 あらゆることがそうであるように、東アジア地域もま た「変わるもの」と「変わらないもの」が同居する、複 雑なすがたをしています。それだけに知的冒険するため の世界は、限りなく広がっています。そのとき私たちに 必要なものは、思考するための確かな枠組み(理論)と 歴史、そして何より豊かで柔らかい発想力だと思います。 ぜひ、一緒にこの三つを育てていきましょう。 比較教育学が専門で、主にドイツの異文化間教 育について研究しています。文化、言語の異なる 子どもが在籍しているとき、学校にはどのような 対応が求められるのでしょうか。また、多文化化、 多言語化する社会のなかで、学校教育はどのよう に変化するべきでしょうか。そうした問いに答え るためには、歴史や国際比較に学ぶ必要がありま す。 授業では、多文化社会における教育を考える上 で重要な理論と実践について、国内外のさまざま な文献や事例を参照し、これからの多文化社会に ついて議論していきます。 私たちのまわりには、食糧や工業製品を始め、 途上国で生産されているものがあふれ、経済やIT を中心に世界はますますグローバル化が進んでい る。しかし、先進国と途上国の格差や、途上国で の低賃金や機会の不平等など、社会的側面を見逃 すことはできない。私たちの豊かな生活のために 誰かにしわ寄せが行っているのではないか、目に 見えないつながりを見つけ、それをたどることに より何かが見えてくるのがグローバル・ガバナン スである。 世界はますます深く複雑につながり、国家対国 家という国際社会の従来の枠組みを越えたつなが りも見られ、国際社会は益々複雑さを増している。 私たちがどのような場面でどのように世界とつな がっているのか、また、果たして正しくつながっ ているのかを分析し、問題解決への道筋を探すこ とを通し、これからの国際社会そして日本のあり 方を考えていきたい。 担当授業科目 多文化共生教育 多文化共生教育演習 国際キャリア開発関連科目 tachibana@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 近現代中国論演習 近現代中国論 国際政治論 国際政治史 担当授業科目 グローバル・ガバナンス概論 グローバル・ガバナンス演習 国際キャリア開発関連科目 f-matsu@cc.utsunomiya-u.ac.jp shunsuke@cc.utsunomiya-u.ac.jp ▼ 14 松村 史紀 まつむら ふみのり 01 国際学部概要 英語学 言語学 比較文学 国際文化学科 International Cultural Studies 学科紹介 …………………… グローバリゼーションにともな う文化的諸問題について、異文化 理解・コミュニケーション・文化 比較・言語・文学などの側面から アプローチします。国際社会の構 造を歴史・伝統・宗教・芸術など の人間精神に関わる分野から考察 し、異文化間の相互理解に必要な 基礎的・専門的知識を学習します。 市川 裕見子 いちかわ ゆみこ 佐々木 一隆 ささき かずたか 20世紀の後半まで、日本で文学を学ぼう、研 究しようとすれば、国文学、フランス文学、中国 文学など各国別(各言語別)にわかれて行なうの が普通でした。しかし現在、文化的にも政治的に も、また経済状況もこれほどグローバル化した中 にあって、文学もまた越境し、世界規模で連動し、 影響し合っています。 でも考えてみれば、文学をいうのは歴史的にそ の昔から、特定の地域に固有の形で生成発展して きたのではありません。例えば日本文学ひとつを とってみても、古代より中国を中心をする東アジ ア文化圏の圧倒的影響下にあり、また近代に入っ ては、明治時代以降西欧文学の熱心な摂取吸収の 跡をたどることができます。こうした観点から、 あなたの好きな文学、関心のある文学を見つめ直 してはみませんか。 アメリカの言語学者チョムスキーが創始した言 語理論に基づく英文法の研究をしています。この 研究は「なぜ人間は言語を自由に駆使できるのか」 などの問いに答えを出すことを目標としており、 そのやり方は仮説を立てて検証していくという科 学的アプローチをとります。 現在の主な関心は、英語と日本語の名詞句構造 の比較にあります。the good ideaと「そのよい 考え」はともに可能な表現ですが、日本語では「そ の数学が得意な学生」とも言えるのに、英語では the good at math studentとは言えません。不 思議です。なぜこのような共通点や相違点が存在 し、どうしてそれぞれの母語話者はそのような知 識を容易に獲得できるのでしょうか。私はこうし た問題に興味があり、その解明に取り組んでいま す。 担当授業科目 日欧比較文学論 イギリス文学史 フランス語講読B、D 担当授業科目 言語学 言語学演習 対照言語学 英語文章表現A、B ichikawa@cc.utsunomiya-u.ac.jp sasaki@cc.utsunomiya-u.ac.jp ドイツ文化・思想 感情心理学 社会心理学 比較文学 比較文化 日本文学 韓国文学 丁 貴連 チョン キリョン 中村 真 なかむら まこと 渡邉 直樹 わたなべ なおき ヨーロッパ文学の影響を強く受けた日本の近代 文学が、韓国や中国、台湾といった東アジア地域 の近代文学に及ぼした影響関係について研究して います。対象となる作家及び作品は、明治期日本 の文学的現実にあって、社会を嚮道してきたワー ズワースやモーパッサン、ツルゲーネフなどの ヨーロッパ文学と、その影響を強く受けた日本文 学、そして日本文学に影響された韓国文学です。 つまり、日欧韓の三者間を巡る近代文学の成立過 程を研究しています。このような比較文学研究は、 西洋文学の一方的な受信者と知られる日本近代文 学が、実は韓国や中国、台湾といった東アジア地 域の近代文学に大きな影響を及ぼしていたという もう一つの顔を浮き彫りにすることができます。 日中韓、日欧韓といった比較の視点から東アジア の近代化の過程を考えるのが目下の関心です。 感情とコミュニケーションの心理学について研 究しています。特に表情に表れる感情とその判断 に興味があります。表情を通した感情のコミュニ ケーションは、人間のあらゆるコミュニケーショ ンの基礎になるものです。いくつかの感情を表す 表情は、生まれながらといってもよいほど発達の ごく初期から人間に備わっています。新生児は泣 いたり、笑ったりすることで周囲の人間に情報を 伝え、適切な働きかけを促します。また、子供は 発達のプロセスを通じて、自分の表情、感情表現 を適切にコントロールするための規則を学んでい ます。このような規則には文化などの集団による 違いもあり、その違いを知らないために様々な誤 解が生まれる可能性もあります。このような規則 の内容についても研究を進めているところです。 ベルリン、ウィーン、パリ、ロンドンなど石畳の街 を歩いていると、歴史の息づかいが聞こえてきます。 旅先の駅の構内や列車の中で、あるいはラインやドナ ウ、セーヌやテムズの河べりを散歩していると、はじ めて訪れた場所なのになつかしさを感じることがある のはなぜでしょうか。 幕末から明治にかけて多くの日本人がヨーロッパを 訪れ、日本の近代化に必要な多くのもの、経済、技術、 医学、法律、文化等を採り入れました。わたしたちが今、 あたりまえとして享受しているものの原型は、実はヨー ロッパにあり、それゆえヨーロッパを体験したときに 郷愁に似たものを感じるのかも知れません。 わたしはヨーロッパ近代の思想・精神構造を研究 テーマとしています。ものの見方、考え方は目に見え、 手にとって確かめられるというものではありませんが、 すべてのものを創りだす源です。 国際社会で生きることが大前提となっている今日、 ヨーロッパを学ぶことは日本を学ぶことでもあります。 担当授業科目 韓国文化論 韓国文化論演習 日韓文化交流史 担当授業科目 対人コミュニケーション論 異文化間コミュニケーション jeong@cc.utsunomiya-u.ac.jp nakamura@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 ヨーロッパ思想構造論 日独比較文化論 ドイツ文化論 naokiw@cc.utsunomiya-u.ac.jp ▼ 15 01 国際学部概要 英文学と言語 日本文学と文化 日米文化交流 フランス文学 思想 アメリカ文学 アメリカ文化研究 米山 正文 よねやま まさふみ 田ロ 卓臣 たぐち たくみ Barbara Morrison バーバラ モリソン 私の研究対象は19世紀のアメリカ合衆国の文 学です。他の国でもそうかもしれませんが、合衆 国の場合とりわけ文学が国造りと関わってきまし た。18世紀末にイギリスから独立し新しい国家 ができたとき、作家たちは地域・民族・階級で分 裂していた人々に、新しい国の特徴や価値観を意 識的に描いていきました。私の研究対象は、こう した作家たちの詩や小説のみならず、パンフレッ ト、新聞記事、演説など文字にされたもの全般に なります。ナショナル・アイデンティティーを構 築しようという共通性とともに、こうした作家た ちの中の多様性にも注目したいと思っています。 それによって合衆国の形成されていく複雑な過程 を追うのが私の目的です。 専門は、18世紀フランス思想研究です。この 一環として、近現代の西欧文化に大きな影響を与 えたディドロの小説『運命論者ジャックとその人 生』を翻訳しました。最近は、古今東西の思想史 の中でくリかえし問われてきた「逸脱」の問題に ついて考えています。例えば、エピクロス、ディ ドロ、マルクス、プリゴジン、ドゥルーズ、九鬼 周造など。これらの思想家に共通しているのは、 自然学と人間学の境界を超えて思考しようとする 懐の深さであり、常識や通念にとらわれることの ない懐疑の精神です。授業では、少しでも彼らの 態度に倣い、常に自分のなかに複数の視点を養う ことで、知らず知らずのうちに自分を拘束してい る価値観の限界に気づけるようになることを目指 しています。 私は日本が大好きなアメリカ人です。2007 年度から国際学部で英語関連科目を中心に担当 しています。私は最近25年間、日本語と日本文 化、特に日本の仏教「真言密教」と日本の説話物 語「小栗・照手姫物語」の研究に没頭してきまし た。国際学部で英語を教えながら、日米文化交流 をの推進を始め、日本文化を広く世界に紹介して、 日本の国際化に貢献したいと思います。趣味は、 創作絵画「ニューヨークのBrooklyn Waterfront Artists Coalition=BWAC に所属。ギャラリー展 示あり」です。日本では、茶の湯、生け花などの 習い事を体験して、古き良き日本の伝統文化をエ ンジョイしたいと思います。 担当授業科目 アメリカ文化論 アメリカ文学史 担当授業科目 西洋現代思想 フランス文化論 yone@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 翻訳文学論 英語文章表現A、B International Communication Seminar barbaram@cc.utsunomiya-u.ac.jp taguchi@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 民族誌学 民族誌学演習 文化人類学 karakita@cc.utsunomiya-u.ac.jp 松井 貴子 まつい たかこ 高山 道代 たかやま みちよ 日本って何でしょう? 自分が生まれ育った日本を客観的に眺め、理解 するために、私には他者の視点が必要でした。日 本文学を経て比較文学比較文化に出会い、現代に つながる近代日本を研究の対象に選びました。 日本の近代化は急速な西洋摂取によって進めら れました。その結果、近代日本は、前時代から隔 絶したかに見えながらも、そこには、日本が東ア ジアから摂取した伝統文化が確かに底流していま す。変動する時代のなかで、文学も、文学以外の 様々な文化や歴史、社会の動きと連関しながら、 日々新たに創造され、生き続けてきました。 西洋受容に関わる伝統の継承と断絶という視点 から、日本の近代化の特質や本質を明らかにする ことを目指しています。 「ことば」は時間のながれの中で、また、他言 語との接触をとおして変容しつづける存在といえ ます。現在、世界の言語は一般的に三千余にわか れるといわれています。そのなかで日本語はどの ような点で普遍性また独自性をもつかを、文法的 視座にたった分析を通してとらえていきたいと考 えています。また、その際には現代語だけでなく、 その背景となる歴史的変容を視野に入れながら、 体系的にとらえたいと考えています。 授業では、文法を考える際の前提的知識を身に つけるとともに、現代語をはじめ古代語や地域語 など、実際の用例の中で具体的に考え分析するこ とに力を入れます。 担当授業科目 日本文化論 日本文化論演習 ▼ mtaka@cc.utsunomiya-u.ac.jp 16 日本語学 文化人類学は異文化理解のための学問です。私 は太平洋のサンゴ礁の島に住み着いて、そこから アジア太平洋地域全体で進行している社会変容 を、島人の視線で考えようとしてきました。そこ で学んだことは、《伝統文化》とは失われていく ものではなく、変動する歴史環境の中で、絶えず 再発見・再生産されているということです。「文 化人類学」では異文化理解のための基礎的方法を、 「民族誌学」ではアジア太平洋地域の社会変容の 過程で、人々が《伝統文化》と文化的アイデンティ ティーをいかに生成していくかを理解する方法を 指導します。 比較日本文化論・日本文学 文化人類学 柄木田 康之 からきた やすゆき 担当授業科目 日本語論 日本語史 01 国際学部概要 比較文化論 英語音声学 音響音声学 中国・台湾宗教社会史 松金 公正 まつかね きみまさ 湯澤 伸夫 ゆざわ のぶお Andrew N. Reimann アンドリュー ニール ライマン 東アジアにおける仏教の接触・変容過程につい て、異文化接触、植民地と近代といった視角から、 とくに中国・台湾をフィールドとして研究してい ます。ゼミは中国文化論。第三者からの伝聞等に よる安易で表層的な理解を脱するため、自分の眼 で見、自分の頭で考える基礎的知識と語学力の充 実にとくに重点を置いて指導しています。 日本にとって近くて遠い東アジアについて、簡 単に表面だけを理解しようとせず、わかりにくい のが当たり前と、ゆっくり粘り強く、すこしづつ でも自分の力で解明していくことを愉しんで欲し いと思います。また、以前、特殊法人で国際文化 交流事業に携わっていたことがありますが、気持 ちだけでは、国際交流はできません。積極的に知 識とスキルをしっかり身につけてください。 英語の音声を分節音とプロソディの観点から科 学的に研究する英語音声学が専門です。研究には 音声を正確に聞き取ること,発音記号を正確に読 めること,音声を正確に発音記号で書くことも重 要な技能になります。単に本を読んで理解しただ けでは済まされません。英語の音声の研究にはコ ンピュータによる分析は欠かせません。工学研究 者の研究成果により今後ますます優れたソフトウ エアが作られ,より精度の高い研究ができること を期待しています。 研究対象としている英語の音声は、基本的に BBC accent(RP)とGAです。この他に,世界 で使用されている様々な英語の音声もできる限り 研究対象としたいと思います。日本人英語学習者 が守らなければならない英語の音声の特徴の計量 的な研究も進めたいと思いますし,将来的には学 際的な研究を通して自動音声翻訳機の開発やTTS プログラムの改良にも挑戦したいと思っていま す。 私のおもな研究は社会言語学であり、なかでも 異文化コミュニケーションに重点をおいていま す。 英語は世界共通語とされていますが、世界各国 の多くの人々が様々な環境や文化をもっているな か、コミュニケーションをとるためには、単に言 語だけではなく、その背景になる環境や文化を理 解した上で、交流することが重要であります。 授業においては、世界の文化を比較し、人々の 異なる価値観を理解するために、言語、宗教、歴 史、文化、そして世界情勢などについての知識を 深めます。 担当授業科目 中国文化論 東洋史概説 アジア近現代思想論 中国語講読D 中国語会話 matskane@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 比較文化論 東西比較文化論 andrew@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当授業科目 言語と音声 上級英語会話 yuzawa@cc.utsunomiya-u.ac.jp 英語圏文化論・イギリス文化論 日本語論 文学 表象文化論 大野 斉子 おおの ときこ 大橋 敦 おおはし あつし 出羽 尚 いずは たかし フランスとの比較の視点からロシアの文化と文 学を研究しています。 もともとフランス語の勉強をしていた私はドス トエフスキイの1冊の本と出会ってロシア文学に 引きこまれました。それから文学、メディア、宮 廷文化、香水など様々なものに関心を持って研究 してきました。思えば私に次々と新しい世界を開 いてくれたのは本や人との出会いでした。 皆さんが今の日本で触れることのできるロシア 文化はたくさんあります。文学作品やバレエ、絵 画、音楽などロシアが発信する優れた文化は、も とをたどればヨーロッパの文化とロシアに古くか らあった文化との出会いから生まれたものなので す。 出会いは何かを生み出す原動力になります。大 学は様々な分野の授業があり、留学もできる開か れた場です。何を勉強するのも自由なのです!大 学で、あなたに世界を開くなにかをたくさん見つ けてください。 江戸時代の言語文化について研究しています。 とくに興味を持っているのは言語教育の問題で す。江戸時代の日本では、中国語(漢文)やオラ ンダ語などの外国語や古典日本語(古文)の教育 がさかんに行われていましたが、当時の漢文教育 は、日本の言語教育に大きな影響を与えているこ とがわかっています。例えば、現代の日本で一般 的に行われている、黙読・古文の現代語訳・外国 語の訳読・ゼミ形式の授業は、もとは漢文教育の 場で導入された手法が、他の言語の教育に応用さ れ、普及していったものです。江戸時代の言語教 育には、これからの日本の言語教育を考えるうえ で、重要なヒントが眠っていると予想されますの で、わかりやすく情報を提供していきたいと考え ています。 授業では、日本語のしくみについて理解を深め ながら、あわせて歴史的に日本語文化を考える視 点を養っていくことを目指しています。 イギリスの文化、とくに美術がわたしの研究対 象です。専門的な言い方では美術史学と呼ばれる 分野で、美術史学が対象とするのは絵画、彫刻、 工芸を中心に、建築、ファッション、写真など多 岐にわたります。 あまり触れることのなかった学問かも知れませ んが、案外皆さんの身近にも関わっています。例 えば、旅行。イギリスと言えば、大英博物館(= 美術館)、セント・ポール大聖堂(=教会・寺院)、 ストーンヘンジ(=遺跡)などの名が挙がるでしょ う。イギリスに限らず、美術館、教会・寺院、遺 跡はたいてい人気の観光地になりますが、いずれ も美術史学が研究対象とするものです。旅行はま さに美術史学の勉強、と言っても過言ではありま せん。 逆もまた真。美術史学の基本は歩くこと、見る こと。旅と同じです。そこが大きな魅力です。 担当授業科目 芸術文化論 表象文化論 担当授業科目 日本語論 日本語論演習 日本語史 担当授業科目 英語圏文化論 イギリス文化論 イギリス文化論演習 International Communication Seminar ohashi_a@cc.utsunomiya-u.ac.jp tokiko@cc.utsunomiya-u.ac.jp izuha@cc.utsunomiya-u.ac.jp ▼ 17 01 国際学部概要 特任教員 特任教員 内山 雅生 うちやま まさお 若林 秀樹 わかばやし ひでき 故鄧小平氏が指導した「改革・開放経済」体制 となった現代中国は、毛沢東時代とは異質な世界 となっています。特に地方農村では共産党幹部の 腐敗が進み、農民から様々な名目により手数料等 をとり上げる「乱収費」が横行していました。こ のような腐敗幹部への反発は、各地で農民たちの 実力行使を引き起こしています。やがてそのよう な闘争の中から、農業指導者としての見識と人格 的魅力により農民の支持を集めた「農民領袖」と 呼ばれるリーダーが登場しているとも報じられて います。そんな現代中国でこの10年近く農村調 査をしてきました。事実、上部機関の指令にただ 従うだけの従順な農民とは違って、堂々と異議申 し立てを行う「覚醒した農民」が現れてきまし た。彼らが何を考え何を行おうとしているのかそ のメッセージを聞きながら、21世紀のあるべき 社会を考えています。 「多文化共生」という言葉が れていますが、 いま誰が何をするべきなのかを実際に検証・実践 できる環境は十分に提供されているとは言えず、 言葉だけが一人歩きしているのが現状です。 現在は主に在日外国人児童生徒の教育環境改善 に取り組んでいます。日本語の習得に始まり学校 や社会への適応や進学問題さらに雇用問題など課 題は山積みです。彼らの将来を可能性あるものに するためには、学校環境だけでなく家庭や労働環 境さらには行政側の姿勢などに深く切り込まなけ ればなりません。 机上やメディアを通して知識を得たり考えたり するだけでなく、実際に身の回りで起きている問 題を生(ナマ)で検証し新たな取り組みを実践で きることに大きな手応えを感じています。 特任教員 担当授業科目 外国語特別講義Ⅰ 特任教員 uchiyama@cc.utsunomiya-u.ac.jp 18 ▼ hwaka@cc.utsunomiya-u.ac.jp 01 国際学部概要 日本語教育学 応用言語学 日本語教育学 留学生・国際交流センター International Student Center …………………… 宇都宮大学留学生・国際交流セ ンターは、2002年4月に留学生セ ンターとして設置され、2012年4 月に留学生・国際交流センターに 改称されました。その目的は、外 国人留学生に対して、必要な日本 語・日本事情教育及び修学・生活 上の指導助言を行うとともに、留 学生交流の推進や海外留学を希望 する学生に対する指導助言を行う ことにあります。また、留学生・ 国際交流センターの教員は国際学 部の授業と卒業研究の指導も担当 しています。 梅木 由美子 うめき ゆみこ 鎌田 美千子 かまだ みちこ 私が日本語教育に携わろうと思った直接のきっかけは大学の寮にいた とき、同じ部屋の先輩がアルバイトで日本語を教えに行っていたアメリ カンスクールの夜間日本語クラス(家族を対象としたもの)のピンチヒッ ターに行くハメになったことです。「タマネギは一個いくらですか?」 などという会話の練習で、とても緊張したものの、日本語を教えるのは 面白いなと感じました。 それから40年余り、日本語教育は大きく変わりました。国内では地域 在住外国人の増加に伴い、学習者や学習目的がいっそう多様化していま す。また、海外ではインターネットなどの普及により、日本の国内で使 われている「生の日本語」に簡単に触れることができるようになり、教 室内での日本語や日本文化についての学習だけでは、物足りないと感じ る学習者も増えています。また、以前にも増してビジネスシーンで使え る日本語は国内外で需要が高まっています。さらに、指導法も○○教授 法という主流の指導法があった頃から大きく変わり、応用言語学や心理 学などの教育研究の成果を反映して種々の指導法が試みられています。 授業ではいくつかの具体的な事例をとりあげながら、上に述べたよう な現在の日本語教育の状況を把握すること、また日本語教育に携わる/ 関わるにあたって必要な基本的知識を身につけることを目指します。 第二言語/外国語としての日本語の使用・習得・学 習・教授に関心があります。私たちは「わかる」と「で きる」は違うということを経験上知っていますが、そ れでは、どのようにしたら話せるようになり、また、 書けるようになるのでしょうか。 このような問題を考えるにあたって言語理解や言語 産出、言語習得といった諸側面に視点をおき、理論的、 実践的に探究しています。 現在、海外で日本語を学んでいる人々は約398万人、 日本で日本語を学んでいる人々は約14万人に達してい ますが、国内の場合に限って見ただけでも、その内訳 は、留学生、子ども、ビジネスパーソン、研究者、地 域に暮らす人々、短期滞在者…と実に多様です。学習 目的やレベル、年齢等が異なれば、教え方や教材も必 然的に違ってきます。授業では、こうした点をふまえ つつ、日本語の教え方や教材について取り上げます。 また、日本に滞在し日本語を母語としない児童生徒へ の日本語支援の重要性を認識し、取り組んでいます。 担当授業科目 日本語教育Ⅰ 担当授業科目 日本語教育方法論 日本語教育方法論演習 グローバル化と外国人児童生徒教育(他6名) umeki@cc.utsunomiya-u.ac.jp kamada@cc.utsunomiya-u.ac.jp グローバル教育論 市民組織論 一般言語学 教育学 教育社会学 外国語教育 戚 傑 チー ジエ 吉田 一彦 よしだ かずひこ 湯本 浩之 ゆもと ひろゆき ポスト構造主義・ポスト植民地主義の視点から学校教育・言 語教育に関する研究・分析を行っています。現在関心を持って 取り組んでいるのは日米中における大学入試制度と学力観・人 間形成観の相違に関する研究です。具体的には、社会や教育が どうのようにして人間を形成し、一旦形成された価値基準が社 会や教育にどのように影響を及ぼすかについて論理と実証の両 面から検証を試みています。これに加えて、グローバリゼーショ ンと多文化教育の在り方に関する研究も行っています。従来、多 文化論は、異なる文化背景を持っている人間同士が「交流・理 解できること」を前提に展開されましたが、紛争の絶えない世 界の現実を見る限り、他者を理解したつもりのミスコミュニケー ションは他者を理解する障害にさえなるとも言えます。そこで、 この「理解可能な他者」を前提とするよりも、理解できない「文 化的な溝」を分析することにより多文化教育の在り方を探求して います。なお、授業では、学生の理論的思考力と創造性を引き出 すことに重点を置き、異なる文化をもつ人々とコミュニケーショ ンをとる際に必要な能力と態度を養うことを目指しています。 言語とコミュニケーションの本質は何か?ということを追 究しています。相互理解と誤解の両方のメカニズムに関心を 持ち、個々の言語現象を、類似の現象や他の言語と比較・対 照し相対化してみる作業を大事なことだと考えています。日 本語・フランス語・英語・タイ語・モンゴル語・中国語・ペ ルシア語・ポルトガル語など、なるべく多くの言語をみずか ら学んで使用しつつ、比較対照をする研究と取り組んできま した。 自分自身留学生として非常に有意義な経験をしました。今 でも昨日のことのように思い出します。それで留学生の役に 立てる仕事を求めて、現在の職に就きました。センターでは 国際交流推進部門担当でこれから世界に出て行く人のサポー トの仕事もしています。 毎日の業務自体が国際交流でありフィールドワークであり、 研究成果の実践です。国際学部開講の授業でも、国籍や思想・ 信条、文化・社会背景が違う人間が机を並べて共同作業し学 び合える機会をなるべく多く提供するように心がけています。 71億人を越える人々が暮らす今日の地球社会は、飢餓 や貧困、環境破壊や人権侵害をはじめ、テロや内戦、宗教 や民族の対立、生物や文化の多様性の喪失、そして、福祉 や人口、資源やエネルギーなどをめぐる深刻な問題に直面 しています。 これら人類共通かつ地球規模の諸問題の解決に向けて は、各国政府や国際機関をはじめ、NGOやNPOなどの市 民組織による国際協力活動が長年取り組まれてきました。 同時に、開発教育や環境教育、人権教育や平和教育などの 教育・学習活動(グローバル教育)の試みも続けられてい ます。 こうした地球的諸問題の解決や、公正で持続可能な社会 づくりの担い手育成を目的としたグローバル教育の多様な 実践を追いかけながら、関連する国内外の教育思想や教育 政策の比較研究をはじめ、参加型学習などの学習方法論や 教材・カリキュラム開発の研究に取り組んでいます。 担当授業科目 移民と多文化教育 移民と多文化教育演習 グローバル化と外国人児童生徒教育(他6名) Japanese Communication Arts(基盤教育科目) 担当授業科目 日本語教育Ⅱ・実習 多言語コミュニケーション学 言語コミュニケーションと類型論 担当授業科目 グローバル教育論 国際キャリア開発 国際キャリア実習 ワークショップで学ぶ変わりゆく現代社会の中の私たち(基盤教育科目) 国際インターンシップ(全学科目) Globalization and Society(全学科目) jqi@cc.utsunomiya-u.ac.jp ysd@cc.utsunomiya-u.ac.jp yumoto@cc.utsunomiya-u.ac.jp ▼ 19 02 キャンパス カレンダー Utsunomiya University Campus Calendar 四季折々のイベントシーン。 きっと、一生忘れられない4年間になるはず。 4 入学式 オリエンテーション 新入生セミナー 5 International Communication Seminar 6 卒業生による就職セミナーⅠ 7 前期試験 夏季オープンキャンパス※ 8 外国語臨地演習 夏季休業 国際キャリア合宿セミナー(国際キャリア開発)※ 9 夏季休業 April May June July August September 10 キャリアフェスティバル 国際キャリア合宿セミナー (International Career Seminar)※ 11 卒業生による就職セミナーⅡ 大学祭(峰ヶ丘祭) 秋季オープンキャンパス(予定)※ 12 大学院 進学説明会 October November December 1 January 冬季休業 卒業論文提出 センター試験 業界理解セミナー 2 後期試験 春季休業 3 春季休業 卒業式 卒業パーティー February March ▼ ※詳しくはHPを確認下さい http://www.kokusai.utsunomiya-u.ac.jp/index.html 20 02 協定校紹介 協定校紹介 宇都宮大学は、海外の30の大学と大学間交流協定を結んでいます。また、国際学部は、13の大学と学部間交流協定を 結んでいます。このうち38大学との間で学生交流に関する協定を結び、短期留学推進制度によって、交流協定校へ本学 学生を留学生として送り出すとともに協定校からの留学生を受け入れています。 ユナイテッド・キングダム ★セントラル・ランカシャー大学 UNIVERSITY OF CENTRAL LANCASHIRE メキシコ合衆国 ★コリマ大学 UNIVERSITY OF COLIMA 中華人民共和国 ★復旦大学 FUDAN UNIVERSITY ★電子科技大学 フィンランド共和国 ★東フィンランド大学*2 UNIVERSITY OF JOENSUU キューバ共和国 ★ハバナ大学*1 UNIVERSITY OF HABANA UNIVERSITY OF ELECTRONIC SCIENCE AND TECHNOLOGY ★内蒙古農業大学 INNER MONGOLIA AGRICULTURAL UNIVERSITY ★浙江大学 フランス共和国 ★オルレアン大学 THE UNIVERSITY OF ORLEANS ペルー共和国 ★ポンティフィシアカトリック大学 PONTIFICIA UNIVERSIDAD CATOLICA DEL PERU ZHEJIANG UNIVERSITY ★浙江師範大学 ZHEJIANG NORMAL UNIVERSITY ★浙江工業大学 ZHEJIANG UNIVERSITY OF TECHNOLOGY ロシア連邦 ★イルクーツク国立言語大学*2 IRKUTSK STATE LINGUISTIC UNIVERSITY オーストラリア連邦 ★ビクトリア大学 VICTORIA UNIVERSITY ★寧波大学 NINGBO UNIVERSITY ★チチハル大学 QIQIHAR UNIVERSITY ★華南農業大学 チェコ共和国 インドネシア共和国 SOUTH CHINA AGRICULTURAL UNIVERSITY ★香港大学 ★パラツキ−大学 PALACKY UNIVERSITY IN OLOMOUC ドイツ連邦共和国 ★エアランゲン・ニュールンベルク フリードリヒ・アレクサンダー大学 ★ボゴール農科大学 ベトナム社会主義共和国 UNIVERSITY OF TRIER HANOI UNIVERSITY カンボジア王国 ★王立プノンペン大学*2 ROYAL UNIVERSITY OF PHNOM PENH DAMASCUS UNIVERSITY ★アジア工科大学 バングラデシュ 人民共和国 ★ダッカ大学 UNIVERSITY OF DHAKA モンゴル国 ★モンゴル人文大学 UNIVERSITY OF THE HUMANITIES アメリカ合衆国 KASETSART UNIVERSITY ASIAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY シリア ★ダマスカス大学 タイ王国 ★カセサート大学 ★ハノイ大学 FRIEDRICH-ALEXANDER UNIVERSITY ERLANGEN-NUREMBERG ★トリアー大学 UNIVERSITY OF HONG KONG BOGOR AGRICULTURAL UNIVERSITY ★モンゴル国立農業大学 MONGOLIAN STATE UNIVERSITY OF AGRICULTURE ★ノース・ダコタ大学 台湾 ★国立台湾師範大学 NATIONAL TAIWAN NORMAL UNIVERSITY ★国立政治大学 NATIONAL CHENG CHI UNIVERSITY UNIVERSITY OF NORTH DAKOTA ★カルフォル二ア州立大学 ロサンジェルス校*1 CALIFORNIA STATE UNIVERSITY, LOS ANGELES ★トライン大学 TRINE UNIVERSITY 大韓民国 ★国立曁南国際大学 NATIONAL CHI NAN UNIVERSITY ★祥明大学校 SANGMYUANG UNIVERSITY ★国立台北大学 NATIONAL TAIPEI UNIVERSITY ★全北大学校 CHONBUK NATIONAL UNIVERSITY ★天安蓮庵大学 カナダ ★ノーザン・ブリティッシュ・ コロンビア大学 UNIVERSITY OF NORTHERN BRITISH COLUMBIA CHEONAN YONAM COLLEGE ★慶北大学校 KYUNGPOOK NATIONAL UNIVERSITY ★釜慶大学校 *1 学術交流協定のみの締結校のため、 学生の派遣は行っていません。 *2 学生の派遣は、現在行っていません。 PUKYONG NATIONAL UNIVERSITY ▼ 21 留学体験談 Student's Voices Make the most of it!! Br 高橋 奈津美 ta in i 国際社会学科 イギリス 夢を叶え、夢を抱かせた ドイツ留学 国際社会学科 西川 明子 m G er 03 留学情報 an y ドイツ セントラル・ランカシャー大学 エアランゲン大学 “Make the most of it”この言葉は、私がイギリス留学中に友 「環境先進国ドイツに留学する!」 高校3年生の夏にふと思いつ 人によく言われた言葉で、留学中いつも心に留めていた言葉です。 いたこの夢を叶えるべく、私は大学2年生の夏から1年間、エアラ 10か月という限られた時間で何をするか、そしてその1日1日を ンゲンという緑豊かな美しい都市で学ばせていただきました。そこ 活かすか無駄にしてしまうかも自分次第でした。長いようであっと で得たものは学問的知識だけでなく、世界中から集まる友達、異文 いう間だった留学生活は、毎日が本当に刺激的でした。図書館に籠っ 化に対する感心と驚き、話題を豊かにするだろう笑いと涙の思い出、 て1日中勉強することもあれば、みんなでパーティーをすることも そして 「新たなる夢」 です。 ある、日本とは全く異なる学生生活でした。また、留学したことで、 私は、ドイツで起きるオーガニックブームに研究の焦点をしぼり、 語学面で成長できたことはもちろんですが、異なる文化や価値観に 留学中には農家の方々へのインタビュー調査を行いました。何度も 触れ、その中で生活したことで考え方も随分変わったように思いま くじけそうになった研究ですが、仲間に支えられ前へと進んでいっ す。不安や悩みも多い1年でしたが、後悔していることはありませ た先で、努力の成果を感じ、さらに自身の進路を決める新たな夢を ん。そして何より、イギリスでできた友人、過ごした時間、そして 発見することができました。 たくさんの思い出は、一生の宝物です。皆さんも、 「一生モノの何か」 もしも留学を夢見ている方がいるのならば、ぜひ一歩先へと進ん を得に、是非海外に飛び出してみてください! で夢を叶えてみてください!留学先でのかけがえのない体験を通し て、きっと 「新たなる夢」 が見つかるはずです。 趙 美慧 e フランス 国際社会学科 菊地 裕美香 w an i nc さまざまな経験から 得た自信 Ta 国際社会学科 Fr a 一生忘れない思い出に なる貴重な宝物 台湾 オルレアン大学 国立台北大学 フランスに行く前に想像していた以上に楽しく、充実した生活を 私が幼いころから、祖父の海外での仕事経験を聞いていたため、外国に 過ごしてきました。私がフランス留学を決めた最大の理由は、フラ 対する興味やあこがれを持っていました。その思いは年々強くなり、高校 ンス独特の雰囲気・空気に惹かれたことにあると思います。フラン 時代には長期の留学をしようと決めていました。中国語を履修していたた スの特有な雰囲気を肌で感じたいと思ったからです。フランス・パ め、留学先を決める際は英語圏にするか、中国語圏にするか悩みましたが、 リといえばシャンゼリゼ通りにエッフェル塔、ルーブル美術館など 中国語のほうが劣っていたため、一年間で自分がどれだけ成長することが があります。またフランスの友人と話したり、地下鉄に乗って学校 できるか挑戦してみたいという思いもあり、中国語圏を選びました。 へ行ったり、公園で本を読んだり、日曜日にはマルシェで食料を買っ 留学初期はコミュニケーションにおいて非常に苦労しました。私の通っ て料理をしたり、といった経験を、フランスで積むことができまし ていた大学にはほとんど日本人がいなかったので、日本語を使える相手が た。そんな普通の生活の中にこそ、私が感じたいフランスならでは おらず、自分の言語能力の低さに悩みました。私の学校には言語学校がな の空気があると考えています。今回の交換留学の機会を得て、フラ かったのですが、友達とほぼ毎日言語交換をしていました。この言語交換 ンス語はもちろん異文化も体験しました。この一年間は短かったで が言語の上達には非常に効果的だったと思います。 すが、私にとっては一生忘れない思い出になる貴重な宝物です。 言語学習だけでなく、様々なボランティアに参加したり、自分でイベン トを作ったりしました。イベントを立ち上げる際は、一人でも多くの人に 自分の思いを伝えるため、試行錯誤を繰り返しました。 この一年の留学は決して楽しく、笑顔のあふれる思い出ばかりではない ですが、留学の機会を頂き非常に感謝しています。この一年で得た一番大 きなものは自信です。様々なことを経験できたことで、これから何か難し 22 ▼ いことに挑む場合も、失敗を恐れず挑戦していけると感じています。 03 留学情報 国際文化学科 国際文化学科 中国 Cz 語学以上のものを獲得 した留学 ch Ch 人生のなかで最も重み のある1年 a in e チェコ 宇内 紳悟 佐藤 沙和子 香港大学 パラツキー大学 私は2年次後期から1年間香港大学で留学していました。“中華 私は留学を通して、違う環境に対応するための考え方の柔軟さと、 民国建国の父”孫文の母校ということもあり、香港だけでなく世界 人との出会いを得ることが出来ました。 各国から優秀な学生が集まり、その中での1年は今まで生きてきた 留学初期の頃は文化の違いに圧倒されたりすることが多々ありまし 中で1番重みのあるものでした。 た。例えば、サービス業なのに笑顔がなかったり、電車が遅れること 一番驚いたことは、学生の勉学への高すぎるモチベーションです。 や、どこに行っても待たされるのは当たり前。相手の気持ちを察して 周囲に圧倒され、押し潰されそうにもなりました。というか、押し おもてなしをするというのは日本独特の文化であって、それが存在し 潰されてました。しかし、つらい時でも支え合える友の存在もあり ない場では自分の意思をはっきりと伝える必要があります。でもその 乗り切ることが出来ました。 ショックを通して自分の視野を広く持ったり、相手の文化を理解する 香港は英国の植民地であったこともあり、東西が交じり合い、自 ことでコミュニケーションを円滑にしたり、人との思わぬ出会いに恵 分の視野を広げるにも良い環境です。実際に自分の中のステレオタ まれたりします。私は、様々な国籍の学生、チェコで働く日本人、チェ イプが次々と壊されていきました。憧れにひどく幻滅した事もあり コで学ぶ日本人の学生、その友達の友達など様々な人との交流があり ましたし、逆に嫌悪してたものが実は自分にとても合うと気付かさ ました。その人達から聞く話は自分の人生の糧となりました。 れていた事もありました。 これから留学に行きたいと考えている人は、ぜひ色々な体験をして 講義で聞いたり、本で読んだりして得た情報はあてにならない事 アクティブに語学以上の物を獲得してきてください! もあります。自分で直に経験し、感じることで知ることがとても多 くあります。留学に関して迷ってるのであれば、ぜひ行くことをお 勧めしますし、留学に興味のない人にも行くことで変わる何かが絶 対にあることをお伝えします。 横尾 知香 Am 国際文化学科 er ic a アメリカ 韓国で見つけた‘宝物’ Ko 自分で考えて行動する力 国際文化学科 re a 韓国 近藤 沙也香 トライン大学 祥明大学校 私は大学3年次に、アメリカ・インディアナ州にあるトライン大 韓国で過ごした一年は、私にとって、非常に有意義なものであり、 学へ留学しました。大学の規模は決して大きくなく、留学生も比較 人生における一つのターニング・ポイントとなりました。 的少ない学校でした。キャンパス内の寮に住むことができ、アメリ 留学当初、バスを乗り間違えて、深夜の山奥に放置されたり、言 カ人と交流する機会が多々ありました。 葉が通じず、必死に身振り手振りで意思疎通を図ったり。今考える 留学は自分の人間性を鍛えるいい機会になりました。正直なとこ と、気苦労も多く、泣きながら日本の友達に電話をしたこともあり ろ、語学力、国についての勉強などは、真剣に取り組めば留学せず ました。しかし、そういった中でも、「早く日本に帰りたい」と考 とも日本にいながら修得できるものだと思います。それよりも、留 えたことは、一度もありません。むしろ、一年という短い期間を、 学でしか得られないものがあるはずです。私は留学中、何度となく 惜しむばかりでした。それほど、私にとっての韓国生活は、非常に 困難にぶつかりました。友人との会話で相手を不快にさせてしまっ 魅力溢れるものだったのです。ソウル中の美味しい店巡り、バーベ ているのではないかという不安、信じられない量の授業の課題、理 キュー、野球観戦など、韓国での一年は、私のこれまでの人生にお 解しようにもどうしても納得できない他国の習慣など、時には泣き いて、最も疾走感ある一年だったと言えるでしょう。 ながら挫折をしたこともあります。留学で困難に直面した際、乗り また、言葉の通じる喜び、多様な価値観に触れる喜び、これらは 越えられるかどうかは自分次第です。誰も助けてくれない環境で 全て、異国の文化に身を投じ、そこで生活したからこそ味わえたも あったからこそ、自分で考えて行動する力がついたのだと思います。 のです。留学を通して考えたこと、体験したこと、これら全てが、 この経験はアルバイト職場でも役立っています。 今の私、そして未来の私にとっての大きな財産となりました。 私にとって留学は、自分を一回り大きく成長させてくれた絶好の 機会でした。 ▼ 23 04 国際学部 学生紹介 学生紹介 留学のきっかけとなった救援活動への思い 国際社会学科 2004年のインドネシア大津波の際に父が救援活動に従事した経験を見て、どうすれば早く被災者を救援でき るのか考えるようになりました。そして国際公務員の重要性に気付き、留学生として国際学部で学び始めました。 まるで運命のように、来日後は石巻でのボランティア活動に参加し、父のように被災者を支援できましたし、様々 な学年の友達ができました。国際社会学科ではツドン(スカーフ)をかぶっているのは私一人なので、友達がで きるか不安でしたが、他の学生は親しみやすかったです。入学してから4 ヶ月しか付き合っていない日本人の友 達が、マレーシアでの兄の結婚式に出席してくれたことも、一生忘れられないと思います。授業では色々な概念 を学ぶことで、戦争研究と平和研究にはどのような違いがあるのか、貧困層の人々を支援することと貧困問題を 解決することはどちらが重要なのかなど、いつも考えるようになりました。世界のことを学び、日本と比較し、 さらにマレーシアや自分個人の立場からどう見えるかを考えて、毎日ワクワクしながら授業を受けています。外 交官または政策立案者を目指して精一杯の大学生活を送り、世界を見てみたいです。 ヌルスライヤ・ハナニ・ビンティ・イズマイル (出身国:マレーシア) 国際社会での活躍は夢ではない 私はベトナム出身です。日本に留学に来て5年半が経ちました。一年生の時にはまだ日本語が良くできず、心 細いこともありましたが、他の留学生や日本人の友達に英語や日本語で話しかけてもらったり、助けてもらった ことが支えになりました。 2年生、3年生になると海外でボランティア活動をしたり、留学の準備を始める友達が増え、その姿を見て私 も頑張ろうという気持ちになりました。 国際学部に入ってわかったことは、留学や外国で就職をして、国際社会で活躍することは夢ではないというこ とです。皆さんもぜひ、国際学部で道を拓いてほしいと思います。 国際社会学科 チヤン・チイ・ハングエン (出身国:ベトナム) 大学生活で私が得られた大切なもの 国際社会学科 中條 玲 私が宇都宮大学の国際学部に入学して、得られたものとして学習面においては、言語への関心です。大学に入 るまで私にとっての外国語は英語しかありませんでした。国際学部に入ったきっかけも、元々は英語が好きだっ たからです。しかし、大学に入って、ロシア語や外国語特殊講義を受講していくうちに、新しい言語を学ぶこと の楽しさや新鮮さを知りました。また、ロシア人の留学生と交流していくうち、言語はもちろんロシアの文化や 歴史や社会にも興味を持つようになりました。そしてロシアでの留学を経験し、自分の母語である日本語につい ても客観的に捉え、日本語とはどういう言語なのかと改めて考えることができるようになりました。また、学生 生活において得られたものは、友達です。国際学部の友達ももちろんですが、交換留学先で出会った友達も私に とってとてもかけがえのない存在です。私が学んだことは、人のコミュニケーションにおいて言語の壁はまった く関係ないということです。留学先の友達は私の言語力に関係なく私を一人の人間として興味を持ち受け入れて くれました。このような出会いができたのも、国際学部に入学したからこそだと思います。私は、国際学部に入っ て、本当の友達を見つけることができました。 自分から 国際社会学科 24 ▼ 佐藤 利津 私は、宇都宮大学に入学して授業ももちろんですが、サークル活動や国際分野関係なく様々なイベントへの参 加が大学生活でより学びを深めるきっかけとなっていると感じています。授業だけでなく関心のあること、ない ことどんなことにも取り組むことに心がけています。大学に入ればたくさんの情報が入ってきます。学内外で様々 なイベントが開催され、チラシや友人、先輩からの誘いがきます。そこでは他大学の学生や年齢の離れた社会人 など、自分とは異なる経験をした方と触れ合うこともできます。 私は国際学部にいながらも海外に出ることにとても不安を感じていました。置いてあるチラシに目を通したこ とによって1年生の春には1か月程インドでの生活を送る機会にも恵まれました。そこでも新たな経験と出会い が生まれました。(写真はホームステイ先のお嫁さんの弟さんの結婚式に出席した時のものです) 大学生活では、授業はもちろんのこと様々な活動やイベントに参加することによって、出会いの場が増え出会っ た人からたくさんの影響や新たな考え方を学ぶことができる場が溢れています。私は誰かに何か誘われたら0.3 秒で「はい!」と返事することが出会いのカギとなると思います。ぜひ実践を! 04 国際学部学生紹介 “今”しか出来ない学びをしよう! 私は国際学部に所属しながら、教員免許取得を目指して、日々勉強しています。国際学部の授業に加えて、教 職の授業を選択するため、大変な部分もあります。しかし、国際学部で学んだことを生かして、教育について探 求できる点に「学びがい」を感じます。国際学部には、様々な場所から宇都宮に来ている人が多いため、多種多 様な価値観を肌で感じることができます。今、私が、1つの価値観に縛られることなく、教育について考えるこ とができるのも、広い視野を持った仲間や、様々な授業展開をしてくださる先生方のおかげだと思います。 私は、大学生活に「やらなきゃいけない」は存在しないと思います。自分自身が教職を選択したのも、自分が 「やりたい」から選択しました。大学生という、“今”しか出来ない学びを、ぜひこの、たくさんの刺激をもらえ る国際学部でしていってほしいと思います。 国際文化学科 熊谷 円 多くの可能性を秘めた国際学部 国際文化学科 高校までと違い、大学では自分で履修する授業を決めたり空いた時間をサークルやアルバイトに費やしたりと、 自由に時間を使える半面、きちんとした自己管理が要求されます。宇都宮大学の他学部と国際学部の異なる点は、 なんといっても「多様性」があることだと思います。国際文化学科でも国際社会学科の科目を履修できるなど、 学際的に学ぶことができるので、ひとつ興味があることを発見すれば、とことん研究することができるでしょう。 また、国際学部では英語の他に、フランス語や中国語、スペイン語など、さまざまな第二外国語を学ぶことが できます。大学で初めて学ぶ言語でも、独特な綴りや発音など、講師の方が基礎から丁寧に解説してくださるの で、とても楽しく学ぶことができます。 私は毎日、授業の課題に追われていたり、サークルやアルバイトに明け暮れていますが、その一つ一つが日々 の勉強だと思っています。国際学部では外国語、政治、歴史、文化、芸術など多岐に渡り学んでいけるので、きっ と自分のやりたいことが見つかると思います。 小室 友理佳 平凡だけど充実した私の毎日 国際文化学科 私は海外で働く親の影響から、外国に興味がありこの学部に入学しました。入学当初は「外国の文化や言語を 学べたら…」という漠然とした目標しかありませんでしたが、中学や高校では学べなかった様々な分野の外国の ことや日本のことを学ぶことができ、毎日の講義が楽しいです!特に芸術や文学についての講義に興味があり、 深く追求していきたいと思っています。また、私は大学祭の実行委員会とバンドのサークルに所属しています。 バンドは大学生に入ってからの初めての試みで、気の合う仲間と一緒に日々練習の積み重ねです。大学祭の実行 委員会ではその名の通り、大学祭の運営をしています。毎年行われる大学祭で来客者の方から、大学祭に関わる すべての人が満足し楽しんでくれるよう試行錯誤しています。 大学は自由ですが、そのかわり責任はすべて自分にあります。ボランティアをしたり、留学したり、サークル 活動に勤しんだり、どんな大学生活にするかは自分次第です。大学生活はあっという間に過ぎてしまうので、ど うか自分の目標を見失わずに後悔しないよう過ごしてください! 池田 瑞希 「ドロップアウト 別の視点を持つこと」 国際文化学科 藤原 貴則 国際学部に入りたいと思うあなたに知っておいて欲しいのは「別の視点をもつ」ということの大切さです。た ぶんここに載っている他の学生紹介文には、夢と希望溢れる素敵なことが書いてあるでしょう。それは勿論一つ の真実ですが、もっと別の現実があるのではないかな…という疑問をあなたには抱いて欲しい。 僕は、大学を一度ドロップアウトした人間です。だからこそ伝えられることがあるとすれば「大学が全てでは ない」ということです。入ってみて合わないと思ったら、飛び出せばいいのです。飛び出す権利をあなたは持っ ています。僕は大学2年で休学し、ワーキングホリデービザを取得してカナダで2年間働いてきました。休学し た2年間で学んだことが、今、僕の勉強する原動力となっています。 「大学」という場所はあなたにとってどのような意味を持つのでしょうか?社会に出る前のモラトリアムとし て、遊びながら社会に適応する能力を身に着ける場所なのか。学問、見識を深め志の高い仲間を得る場所なのか。 待遇の良い企業に就職するための職業訓練所なのか。大学に入る前に考えておくといいでしょう。 自分のいる環境に対して「本当にこれが全てなのか」と疑う姿勢を忘れないでください。「大学」という狭い 世界に閉じこもらないでください。それが大学生活を楽しむコツだと思います。 ▼ 25 04 国際学部学生紹介 学生活動紹介 タイの村の 子供たちを ナムチャイ 国際学部国際社会学科 金森 夏実 訪ねて 私が所属しているサークル、ナムチャイは一年に一度タイ北部の村を 訪問する活動を目的にしているサークルです。その訪問の目的は、「タ イ語文章表現」という授業でタイ語学習者が日本語からタイ語に翻訳し た絵本を届けることと、修学のための奨学金を贈ることです。そして滞 在期間中には村の子供たちと楽しい活動を通してふれあいます。その活 動内容も自分たちで考えて計画しています。 その他の活動では活動費をえるために大学祭でタイ料理を売るという こともしていて、先生、先輩方、料理を買って下さるたくさんの方々に 支えられて行うことができています。 絵本を翻訳する「タイ語文章表現」の科目は国際学部の授業で、国際 学部ではこの他にも幅広い分野の授業を自分の希望に合わせて取ること ができます。大学時代には自分の興味にあわせてサークル活動やその他 の活動など積極的に活動できる場面がたくさんあります。充実した学生 生活にしたいものですね! 宇都宮大学学生国際協力団体 Resource Network 国際学部国際社会学科 三上 果南子 私たちResource Networkは地球上に存在する資源(Resource)と開 発ニーズを結びつける(Network)ことでの国際協力を目指しています。 現在、インドで社会最下層のインド女性の自立を支援しています。パル ミラヤシやバナナファイバーを材料に、インド女性が手作業で作った商 品を学祭や地域のイベントで販売し、インドに還元しています。春休み に、商品の買い付けや、スタディツアーのために実際にインドに行って います。 私たちのサークルには国際学部生が多いのですが、その国際学部の魅 力は人だと思います。留学生も多く、日本全国から学生が集まるので様々 な人や考え方に出会うことができます。国際事情や文化について学ぶ中 で、海外に実際に行く人も多く、世界をより身近に感じたり、先生方の インド女性の 26 ▼ 自立支援 講義や、先輩や友達からたくさんの刺激をうけ、自分を高めていくこと ができます。 国際学部で、たくさんの人と出会い、切磋琢磨しながら自分の可能性 を広げていきましょう。 04 国際学部学生紹介 「架け橋の 種となり、人々や 世界をつなぐ」 KAKEHASEEDS 国際学部国際社会学科 蓮沼 実佳 カケハシーズには、人々を繋ぐ架け橋の種(SEEDs)となる、とい う意味があります。活動を通してつくる途上国とのつながりのみならず、 様々な人々の出会いから生まれるローカルなつながりをも広げていくこ とが一つの大きな目標です。 私たちは、途上国の低賃金労働者などへ十分な賃金を支払うための 「フェアトレード」という仕組みに乗っ取った支援活動をしています。 具体的には、宇都宮市内のイベントに参加し、バングラデシュ・ネパー ルで作られたフェアトレード商品を販売することです。また、個人個人 の興味に沿った勉強会も行っているので、メンバーの関心や想いを知る こともできます。 私の所属する国際学部の学生は、興味関心が実に多様で、フットワー クが軽く情熱を持った人が多いため、刺激を受けることも多々。留学す る学生も多く、興味深い話をたくさん聞くこともできます。多くの人々 と出会い、自分の興味は広がるでしょう。ぜひ、新たな可能性を見つけ に来てください。 7DEOH)RU7ZR⸖掌⸽ 国際学部国際社会学科 荒井 絵理菜 「Table For Two」とは、10億人の飢餓と10億人の飽食の問題に目 を向け、ヘルシーな「Table For Twoメニュー」を一食たべると、アフ リカの子どもたちに学校給食が届くというシステムです。私の所属す る「Table For Two宇都宮」という団体では、大学生に向けたヘルシー メニューを考案し、生協食堂でそのメニューを提供しています。学食で TFTメニューを食べるという誰にでもできる気軽な行動を通して、多く の人に世界が抱える食の問題に関心をもってもらえるよう、みんなでわ いわい活動しています。 国際学部の魅力は一言で説明できないところにあります。様々な角度 から学問を学べるだけでなく、専門分野の知識や技術をどう使うか、社 「食べるだけの 国際協力」 会をどうしていきたいかを考えられる時間が多くあります。すばらしい 技術で人を殺すこともできれば救うこともできるのは、私たちがどう使 いたいかで変わります。日本中、世界中から集まった仲間と共に、語り 合いながら、充実した毎日を過ごしてください! ▼ 27 05 卒業後の 進路 ○教育職員免許状 教職に必要な科目の単位を取得し、教育実習を行う ことによって以下の免許状が取得できます。 取得可能な 資格等について ■国際社会学科 中学校教諭一種免許状(社会) 高等学校教諭一種免許状(地理歴史、公民) ■国際文化学科 中学校教諭一種免許状(英語) 高等学校教諭一種免許状(英語) ○日本語教育プログラム 日本語教育に必要な専門知識と能力を身につけたい 人のために、日本語教育プログラムが開設されてい ます。 所定の単位を修得した人には、日本語教育プログラ ム修了証書が交付されます。 ○大学院進学 宇都宮大学大学院、東京大学大学院、東北大学大学院、 名古屋大学大学院、京都大学大学院、埼玉大学大学院、 筑波大学大学院、お茶の水女子大学大学院、 進学情報 東京外国語大学大学院、一橋大学大学院、 東京学芸大学大学院、横浜国立大学大学院、 神戸大学大学院、北九州市立大学大学院、 早稲田大学大学院、中央大学大学院、上智大学大学院、 28 ▼ 立命館大学大学院、国立政治大学大学院、パリ大学大学院、 トロント大学大学院、シェフィールド大学大学院、 ブラットフォード大学大学院 など 05 卒業後の進路 就職情報 国際関係 国際協力機構(職員・青年海外協力隊)、日本貿易振興機構(JETRO)、国際交流 サービス協会(在外日本国大使館など) 、在日本タイ王国大使館、日本赤十字社、 UNHCR協会、国際開発救援財団、難民を助ける会 など ジャーナリズム・出版 読売新聞社、下野新聞社、福島民友新聞社、静岡新聞・静岡放送、琉球新報、 NHK、とちぎテレビ、沖縄テレビ放送、琉球朝日放送、中央出版、新学社、ぎょ うせい、メディア21、毎日コミュニケーションズ など 旅行・観光・ホテル・運輸 日本航空、全日本空輸、エバー航空、ANAエアサービス東京、空港ターミナルサー ビス、中部国際空港旅客サービス、JALナビア、東日本旅客鉄道、JTB(東北・関 東など) 、近畿日本ツーリスト、H.I.S.、クラブツーリズム、農協観光、沖縄ツーリ スト、海外旅行開発、西日本旅客鉄道、ホテル丸の内東京、ヨコハマグランドイン ターコンチネンタルホテル、日光金谷ホテル、宇都宮グランドホテル、東急リゾート、 三井観光開発、日本通運、ヤマトインターナショナル、近鉄エクスプレス、韓進海運、 日本貿易株式会社、ツインリンクもてぎ、ホテルオークラ東京ベイ など 商社・情報・サービス JA東日本リテールネット、三菱商事マシナリ、豊通ヒューマンリソース、インター ネットビジネスジャパン、グレープストーン、デニーズジャパン、トランスコス モス、ANAロジスティック、エアーリンク、パンローリング、リクルート、ソフ トバンク、フレックス、TKC、アイビーエムソリューション、アグレックス、ユ ニシステム、日本NCRビジネスソリューション、東京コンピュータサービス、オー ビック、富士通東北システム、綜合警備保障 など 製造・開発 東芝、住友ゴム工業、三菱電機、ニッシン、マツダ、ダイハツ工業、スズキ、三松、 CAN、明治乳業、ソニーケミカル、東レ、明治商工、栃木ニコン、矢崎総業、積 水化学、ヤマハ、マニー、レオン自動機、トステム、中川特殊鋼、タカラスタンダー ド、サンコーシャ、日本サムスン、ボッシュ、大塚製薬、富士通ゼネラル など 金融・保険 三井住友銀行、足利銀行、栃木銀行、みちのく銀行、秋田銀行、岩手銀行、山形銀行、 東邦銀行、常陽銀行、茨城銀行、群馬銀行、静岡銀行、鹿児島銀行、中央労働金庫、 栃木信用金庫、みずほ証券、野村證券、新光証券、三菱UFJ証券、東京海上日動火災 保険、日本生命、住友生命、JCB、第一生命ニッセイ同和損保、損保ジャパン など 卸売・小売 西武百貨店、東武百貨店、丸井、福田屋百貨店、イオン、イオンリテール、ヨー クベニマル、オータニ、ヤマダ電機、日本トイザらス、山野楽器、ドンキホーテ、 エアーリンク、日本交易、ネッツトヨタ栃木、栃木ホンダ販売 など 建設 鹿島建設、積水ハウス、LIXIL、栃木セキスイハイム、SKホーム、大和ハウス工業、 トヨタウッドユーホーム、日本駐車場開発、など 教員・教育関連 栃木県教員、福島県教員、群馬県教員、埼玉県教員、静岡県教員、愛知県教員、 作新学院高等部、宇都宮海星女学院、八洲学園国際高等学校、宇都宮市教育委員会、 アルク教育社、日本公文教育研究会、人間文化研究機構、自治医科大学 など 公務員 外務省、総務省、財務省、東京入国管理局、厚生労働省、防衛省、北海道開発庁、 栃木県庁、群馬県庁、青森県庁、宇都宮市役所、小山市役所、日光市役所、那須 塩原市役所、佐野市役所、結城市役所、横浜市役所、福島市役所、郡山市役所、 警視庁、栃木県警、茨城県警、埼玉県警、静岡県警、新潟県警 など その他 日本郵便、JA、中部ガス、北部ガス、日光商工会議所、長野商工会議所、在日韓国青 年商工人連合会、社会保険診療報酬支払基金、専心会サンフラワー療護院、宇都宮記 念病院 など ▼ 29 05 卒業後の進路 就職情報 地域が世界を 変えていく∼ Th ink global ly Act locally 高橋 香里(国 際社会学科) ∼ 私は地元の 市役所で、国 小山市役所 民年金に関す 題に対する国 る仕事をして 際的な取り組 います。もと み に もと環境問 興味があり、 学んでいくう 国際学部に入 ちに「世界規 学しました。 模で考えるこ しかし 重要なのでは と も 大 切 だが、足元か ないか」とい らの取り組み う考えが強く 味を持ちまし も なり、地方自 た。研究室も 治体の行う環 行政学ゼミに 境政策に興 ました。国際 入り、様々な 学部は学びた 自 治体の政策研 いことを思い 究を行い からこそ、市 きり学べるあ 役所で働く今 りがたい環境 の 自 で 分 し に た。だ 辿 て配属された り着いたのだ 課は希望とは と思います。 違う部署でし 実際に就職し ように様々な た が、国際学部 仕事を経験す で様々なこと ることが、自 を学んだ ます。 分の発見や成 長につながる と信じてい 大学生活4 年間、思い返 すと輝かしい 自分を形成し 貴重な時間で ます。一瞬一 した。その時 瞬を大切に、 間が将来の 将来にむかっ て突き進んで ください。 201 4 をご紹介します! る、宇大の卒業生 界の第一線で活躍す 各 から マーケティングの現場 楽は世界を変える ― 海外 昆 卓也(国際文化学科) ヤマハ株式会社 マーケティングを担当し 門に配属され、鍵盤楽器の 入社2年目で海外営業部 、販売、販売後の市場調 品の企画から、開発、生産 て2年が経ちました。新商 出すほとんど全てのプロ 仕事は、商品を世界に送り 査まで、マーケティングの ・地域によって使われ 、国 、同じ楽器であっても セスに関わります。そして 今の仕事は本当に大変で ため、全世界を相手にする 方、市場環境は全く異なる す。 に影響を与えているこ YAMAHA」の名前で世界中 一方で、自分の仕事が「 だ異文化理解に対す 学ん 部で 際学 じていますし、国 とには大きなやりがいを感 ことを、とても嬉しく思 験を活かせる仕事に就けた る姿勢や、香港への留学経 大の楽器ショー参加 界最 20ヶ所を回り、LAでの世 います。この2年間で海外 農村部での市場調査 中国 席、 新商品発表イベント出 や、ドイツ・スペインでの ました。 など、沢山のことを経験し なれる音楽という分野 す。世界中の誰もが笑顔に 語で の言 共通 世界 楽は 音 す。 いま きることを、幸せに思 で、海外を舞台に仕事がで 30 ▼ 2014 05 卒業後の進路 金良 孝矢 2014 2014 東海林 梨奈 (国際文化学科) (国際社会学科) 琉球新報 H.I.S.宇都宮駅東口営業所 宇都宮大学では2008∼2012年まで学んでいました。現在、出身地である沖縄の地方紙、琉球新報 私は「旅行コンサルタント」として店頭でお客様のご旅行のサポートをしてい の写真映像部というところで記者をやっています。沖縄県内各地で写真や映像を撮り続けています。 ます。航空券やパッケージツアーの予約・販売のみでなく、現地での送迎や鉄 学生時代はいろんなことに興味を持っていました。その点国際学部で、法律や言語、文学などの 分野に多岐に渡って触れることが出来たのは大きな財産です。 道、ホテル、オプショナルツアーなどを組み合わせてお客様のご希望を汲み取っ たオリジナルの旅行をトータルで手配しています。 この仕事を選んだのは学生時代に海外留学に行った際に知らない土地で異文化 また学生時代に多くの人に出会ったことも大切なことでした。国際学部は外国人留学生や社会人、 や現地の人々と触れ合うことは価値のあるものだと実感し、そんな心を動かす体 全国から集まった学友がおり、彼らから多くのことを学びました。先生も個性的な人が多く、国際 験を少しでも多くの人に提供したいと思ったからです。 学部の自由な雰囲気は私に合っていたと思います。 このように世界に興味を持つことが出来たのも国際学部で文化や言語、文学な 私が沖縄のメディアに進もうとした理由の一つは、卒業研究で沖縄について勉強したことが大きい どの分野に多岐に渡って触れる機会があったからです。また大学で出会った仲間 や共に作った思い出は今でも私を支えてくれる糧となっています。学生時代にど のですが、先生は制限せず自由にやらせてくれたのは国際学部だからこそできたことでしょう。 れ位積極的に自分の知らない世界に飛び込んで行けるかがカギだと思います。国 多くの学生が「国際学部でよかった」と言ってくれることを期待しています。 際学部にはそのチャンスがありますのでぜひ自分に合った道を見つけて下さい。 波立 岬 2014 二階堂 翼 (国際文化学科) 2014 (国際文化学科) 株式会社ケイヒン 株式会社足利銀行 私は現在、東京にある物流会社で国際輸送に携わっております。その中でも、 私は栃木県の地方銀行で渉外担当をしています。担当地区を持ち、個人・法人を 通関チームに配属され、海外から海上コンテナで輸送されてくるお客様の貨物 問わずお客さまを訪問しています。 を、国内貨物として扱うための税関申告を担っています。一見派手な仕事ではあ りませんが、専門性も高く、大きな金額の動く仕事であり、次々と入港してくる これまで銀行では、預金・融資・為替が基本業務とされていましたが、景気や経 コンテナ船を相手にスピード感もあるため、日々緊張感を持って働いています。 済が激動する現代において、銀行の担う役割は幅広くなりました。資産運用やビジ 現在は、残念ながら在学時夢中で学んだ知識を直接役に立てられてはいません ネスマッチングの提案など、金融コンサルタントとしての側面も擁しています。 が、留学時代に養った国際感覚や、好きな事に夢中になれる力は今も健在です。 その中でお客さまのニーズを引き出すには、コミュニケーション能力だけでなく、 今でも、業務をしながら新たな知識を得られることは新鮮で、日々成長を感じま す。 取り扱う学問の幅が広い分、目標を定めにくい学部ではありますが、その分興 世の中の流れを把握する観察力など、多くの能力が求められます。 国際学部ではいろいろな人々と交流することができ、また自分の学びたいことを 味を持てば何でも出来るチャンスのある学部だと思います。ぜひ皆さんも、皆さ 多面的に学ぶことができます。皆さんも日々の学生生活の中で知識や感性を磨き、 んだけの「特別」を見つけてください。 様々な分野で活躍してください。 2014 2014 佐々木 真美 小島 周一郎 (国際社会学科) (国際社会学科) ヤマト運輸株式会社 宮城主管支店 総務省 総務省は、国の基本的な行政制度の管理・運営、地方自治や消防・救急行政、情報 私は広く社会の役に立ち、世界を視野に成長・活躍できる仕事がしたいと思いヤ 通信を活用した成長戦略の実現など、日本全国にわたる基本的な仕組みから、国民の マト運輸に入社しました。入社から2年間はジョブローテーションで、お客様に最 経済・社会活動に関わる諸制度を担う、国家の根本を支えている省庁です。その中に も近い営業所での受付業務に始まり、サポート役となる主管支店の人事総務課、品 おいて省全体のマネジメントを担う大臣官房という部署で、私は今働いています。 質管理のサービスセンターなどを回っています。まだまだ修行中の身ですが、24時 私は、宇大に入学した当初は世界的な規模で活躍する国際公務員を志望していました。 間365日止まらない物流の仕事はダイナミックで、時に繊細で、好奇心が尽きるこ もちろん、それに対応するための環境も整備されていましたが、幅広い授業科目の中 とはありません。 で、県内市町村を対象にしたフィールドワークや市町村合併について学び、特定の地 柔軟で迅速な対応力が求められる仕事ですが、カナダへの交換留学を含めた国際 域のためではなく、日本全体の視点に立った地方の活性化、地方を元気にしたいとい 学部の5年間で得た多様な経験、知識、度胸が今に活かされています。国際学部で う気持ちが強くなり、総務省で働くことを志しました。 学んでいると、多角的に物事を見る力が養われていきます。それは様々な国の友人 このように、宇大国際学部は、興味・関心を持った分野を幅広く学ぶことが可能で と出会い、個性的な教授に教わる事が出来る素晴らしい環境で、思う存分研究・探 あり、広い視野や高いアンテナを身につけたい人にとって、無限の可能性を秘めた環 求ができるからです。皆さんが国際学部で学び、様々な分野で活躍していくことを 境であると思います。 期待しています。 ▼ 31 06 大学院国際学 研究科 博 士 前 期 より深く研究したい人のために、 大学院国際学研究科博士前期・後期課程を設置しています。 課 程 アドミッションポリシー 求める学生像と受入れの基本方針 ⑴ 国際的な視野で豊かな地球社会の形成・地球文化の形成について深く学び、そのために寄与したいと思っている人 ⑵ 国際社会における国家、地域、個人の在り方について真摯に考えたいと思っている人 ⑶ 多文化の共生をめざして、ビジョンやアイデアを積極的に発信していきたいと思っている人 ⑷ 日本から発信する市民レベルおよび草の根的な国際交流・国際貢献活動に積極的に参加する希望を持っている人 ⑸ 国際化する問題の解決を説得的に表現し実践していく適性と基礎学力およびコミュニケーション能力を持っている人 国際社会研究専攻(入学定員10名) ・民族紛争、国家間対立、環境悪化等の国際的諸問題を理論的・実証的に解明します ・調査分析能力、問題解決能力を備えた人材を養成します ・地球社会形成の視点から多文化公共圏に関わる課題について教育研究を行います 豊富で充実した授業科目群 【教育研究領域:地球社会形成研究】 環境国際協力論 開発と地域変動 情報化社会と行政法 国際人権論 情報ネットワーク論 国際経済と金融 比較政策研究 国際機構法 経済統合論 経済開発と社会開発 【教育研究領域:陸域ユーラシア研究】 【教育研究領域:海域アジア・太平洋研究】 現代中国政治論 東アジア農村社会の構造 現代西アジア論 【研究科共通】 フィールドワーク実習 国際学総合研究A(英語圏文化論) 国際学総合研究B(国際化と日本) Methodologies of English Dissertation Writing Academic Writing 環日本海生活風土論 東南アジアの開発と地域社会 タイの開発と地域社会 アジア太平洋のグローバル化と伝統文化 ラテンアメリカ社会論 【専攻共通(必修)】 国際社会特別研究 国際文化研究専攻(入学定員10名) ・異文化間の摩擦や交流、言語問題、宗教的対立等の国際的諸問題を理論的・実証的に考究します ・異文化理解能力、コミュニケーション能力にもとづく多文化共生を推進できる人材を養成します ・地球文化形成の視点から多文化公共圏に関わる課題について教育研究を行います 豊富で充実した授業科目群 【教育研究領域:地球文化形成研究】 Comparative Study of Contemporary Culture 表象文化論と現代 芸術文化構造論 近代西欧文学とその影響 言語普遍性と英文法研究 人間の感情と動機づけ 国際英語コミュニケーション論 国際文化保護論 【教育研究領域:環太平洋研究】 アメリカと多文化主義 日本文化研究 中国文化研究 東アジアの文学と文化研究 東アジア交流史研究 現代日本語特論 【研究科共通】 32 ▼ フィールドワーク実習 国際学総合研究A(英語圏文化論) 国際学総合研究B(国際化と日本) Methodologies of English Dissertation Writing Academic Writing 【教育研究領域:環大西洋研究】 ヨーロッパ思想構造研究 イギリス文化研究 フランス文化の伝統と変容 フランス文学・思想研究 ドイツ現代文化研究 アメリカ文化研究 【専攻共通(必修)】 国際文化特別研究 06 大学院国際学研究科 国際交流研究専攻(入学定員10名) ・日本から発信する市民レベルの国際交流・国際貢献について体系的な教育研究を行います ・市民レベルの国際交流・国際貢献活動に従事する人材を養成します ・地球市民形成の視点による学際的な教育研究を行います 豊富で充実した授業科目群 【教育研究領域:専攻共通】 国際学臨地研究(必修) 国際交流特別研究(必修) 国際起業論 国際協力研究 国際ボランティア論 グローバル・ガバナンス研究 公共圏研究 【研究科共通】 フィールドワーク実習 国際学総合研究A(英語圏文化論) 国際学総合研究B(国際化と日本) Methodologies of English Dissertation Writing Academic Writing 国際学臨地研究 外国(テーマによっては国内)の研究機関、団体等 (交流協定校、NGO、NPO など)において20日間 程度のフィールドワーク、研究を行います。 【教育研究領域:国際交流研究】 東アジアの文学と文化研究 東アジア交流史研究 現代東南アジア交流論 東アジアの国際関係と地域 村落開発と共同体 イスラム社会と国際関係 海域アジア・オセアニアの地域変容 アメリカ経済と資本市場 ラテンアメリカ社会論 環日本海生活風土論 グローバル教育研究 【教育研究領域:国際貢献研究】 国際行動とコミュニケーション 国際人権論 国際都市問題論 現代日本語特論 日本文化研究 国際英語コミュニケーション論 Comparative Study of Contemporary Culutures 日本語から見る英語論 日本語教育特論 日本語教育実践 日本語論述表現法A 日本語論述表現法B 国際交流と日本語教育 言語教育論 多文化教育論 国際文化保護論 ジェンダーとアイデンティティ *国際学研究科は国際学部とあわせて、 国際学部とあわ とあわせて、 APSIAに APSIAに準加盟しています。 す。 (The Association on of Professional Scho S Schools ols of International nter al Affairs:国際問題大学院連合) APSIAは、 国際問題の解決に関するプロフェッショナルな教育を行う機関が参加する 問題の解決に関す する ッショ ッシ ショナルな教育を行う機関が参加する 国際的非営利学術組織です。 学術組織です 各国の47大学・機関が参加しています。 ・機関 機関 す。 (米)ハーバード大学・コロンビア大学、 ド大 ア大学、 (仏)パリ政治学院、 政治学院、(英)ロンドン大学LSE政治経済学院、 ンドン大学LSE政治経済学院、 (露)モスクワ大学、 スクワ大学、(韓)高麗大学、 高麗大学、 (日)立命館大学など 立命館大学な APSIAホームページURL ➡ http://w APSIA http://www.apsia.org/ ▼ 33 06大学院国際学研究科 大学院国際学研究科 博 士 後 期 課 程 アドミッションポリシー 求める学生像と受入れの基本方針 ⑴ 国家・文化の境界を越えるトランスナショナルな課題について、関係者の多様な知識や意見をひき出し、コンセンサ スを形成して、解決しようと考える人 ⑵ グローバル・ガバナンス、国際協力、多文化交流に関わる、国家・文化の境界を越えるトランスナショナルな課題を 把握し、研究対象地域に関する高度の理解や専門知識を持って研究したい人 ⑶ 国家・文化の境界を越えるトランスナショナルな課題の研究を、多分野の研究者との共同研究によって遂行し、その 成果を市民組織、国際機関、政府・自治体等の政策決定に活用したいと考える人 国際学研究専攻(入学定員3名) ・多文化公共圏の形成に関わる課題設定・企画立案・実施の組織的管理を行う指導的高度専門職業人を 養成します ・修了者には博士(国際学)の学位を授与します ・社会人に配慮した柔軟な教育方法をとっています ・博士論文を3年間で完成させる研究プロセス管理を実施します 国際学基盤研究 【グローバル・ガバナンス】 国際人権保障論 国際政治学 ネットワーク・ガバナンス分析論 地球環境ガバナンス論 地球環境政治論 国際NGO論 湾岸アラブ諸国国民統合論 国際経済学 現代アメリカ金融仲介機関論 対人コミュニケーション研究論 情報ネットワーク研究 国際制度論 ラテンアメリカ経済論 【国際協力】 現代中国農村社会構造論 日台交流史研究 東アフリカ社会開発論 国際下層問題論 タイ都市社会研究 海域アジア・オセアニア文化人類学 知的財産権論 東アジア国際関係史 日本村落社会とグローバリゼーション 34 ▼ 国際学基礎演習 国際学リサーチ演習 国際学臨地研究 【多文化交流】 日本文学比較文化論 日韓比較文学研究 日欧比較文学論 イギリス文化変容研究 アメリカ文化形成論 ドイツ文化思想研究 ドイツ現代文化研究 文化コミュニケーション研究 言語普遍性と英語研究論 多文化教育研究 言語教育研究 現代日本語論 日本語教育学研究 韓国文化地理研究論 英語音声学と音響音声学 表象文化研究 フランス思想・文学論 ジェンダー・パースペクティヴズ 特別研究 Ⅰ 特別研究 Ⅱ 特別研究 Ⅲ 07 アクセス 日光 Nikko 仙台 宇都宮市内 Sendai 福島、仙台 Fukushima, Sendai JR-Tohoku Line 国道119号線 Utsunomiya-shi JR東北線 Route-119 国道4号線 Route-4 東北自動車道 Tohoku High Way 栃木県庁 Pret. Office JR JRバス 東 東武駅前バス停 東武鉄道宇都宮駅 東 JR日光線 To Tobu Utsunomiya Ut JR-Nikko Line 平成通り 平 JR宇都宮駅周辺 JR宇都宮駅 JR-Utsunomiya aronud JR-Utsunomiya station 西口 東口 City Office Route-408 Route-123 鹿沼IC 宇都宮大学 峰キャンパス (国際学部、教育学部、農学部) 宇都宮海星女学院 Utsunomiya Kaisei 平成通り Kanuma-IC 浦和、東京 Urawa, Tokyo Heisei-Av. 東武宇都宮線 4号バイパス 号バイパ バ Route-4 Bypass JR東北新幹線 Tobu-Utsunomiya Line JR東北新幹線 仙台 Junior&senior Girls’ High School JR-Tohoku Shinkansen for Sendai 関東バス 宇都宮駅東口 バス乗車 東野バス 宇都宮駅西口 ララスクエア バス乗車⑭ LaLasquare 国道123号線 国 線 Heisei-Av. He JRバス 宇都宮駅西口 バス乗車③ 国道408号線 宇都宮大学 陽東キャンパス (工学部) 宇都宮市役所 ホテル サンルート Hotel Sunroute 西口 東口 宮の橋 Miyanohashi 東口 タクシー乗場 田川 River Tagawa チサンホテル Chisan Hotel 宇都宮 ポートホテル JR-Tohoku Shinkansen Utsunomiya Porthotel JR宇都宮線 ホテル サンシャイン JR宇都宮線 JR-Utsunomiya Line JR-Utsunomiya Line 2km Hotel Sunshine 上野・東京 国道4号線 for Ueno,Tokyo Route-4 北関東自動車道 東京 Kita-Kanto nto High Wa Way ayy Tokyo 上三川IC Kaminokawa-IC ■ 宇都宮大学国際学部(峰キャンパス)へのアクセス ●JRバス:(清原台団地、祖母井、茂木行など) JR宇都宮西口バス乗り場、③番で乗車約15分「宇大前」下車 ●東野バス:(真岡、益子、海星学院、清原球場、ベルモール行など) JR宇都宮西口バス乗り場、⑭番で乗車約15分「宇大前」下車 東武宇都宮駅東口バス乗り場で乗車、約25分「宇大前」下車 ●関東バス:(宇都宮駅東循環バス左回り) JR宇都宮駅東口から乗車。約10分「宇都宮大学前」下車 ●タクシー:JR宇都宮駅東口乗場から約5分 ■ 宇都宮へのアクセス ●電 車: JR東北新幹線 東京から 約50分 仙台から 約1時間20分 JR宇都宮線 上野から 普通 約1時間50分 快速 約1時間25分 JR湘南新宿ライン 新宿から 約1時間45分 東武鉄道 浅草から 約1時間40分 (新栃木で乗り換え、浅草∼新栃木間特急利用の場合) ●自動車:東北自動車道 東京から 鹿沼ICまで 約130㎞ 上三川ICまで 約130㎞ (北関東自動車道利用) 仙台から 宇都宮ICまで 約230㎞ 東武宇都宮駅西口乗場から約15分 http://www.kokusai.utsunomiya-u.ac.jp/ 宇都宮大学 国際学部 ▼ 検索 宇都宮大学国際学部ホームページは入試案内や教員インタビュー など充実した情報満載!ぜひ一度見に来てください! 宇都宮大学国際学部 2014 Utsunomiya University Faculty of International Studies 2014 2014年4月発行(記載内容は2014年3月13日現在) 企画・制作 宇都宮大学国際学部広報委員会 発行 宇都宮大学国際学部 〒321-8505 宇都宮市峰町350 TEL:028(649)5164 FAX:028(649)5171 ▼ 35 UTSUNOMIYA UNIVERSITY MOBILE SITE 宇都宮大学国際学部 TEL:028 (649) 5164 FAX:028 (649)5171 http://www.kokusai.utsunomiya-u.ac.jp/
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