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会社法と金融法制:
M&A
2009年6月04日
日興シティグループ証券株式会社
東京都千代田区丸の内1丁目5番1号
新丸の内ビルディング
日興シティグループ証券株式会社
投資戦略部株式投資戦略グループ
ストラテジスト
藤田 勉, CFA
+81-3-6270-4885
tsutomu.fujita@nikkociti.com
「アナリスト・サーティフィケーション」、「重要な開示事項」については、Appendix
アナリスト・サーティフィケーション」、「重要な開示事項」については、Appendix AA-1をご参照ください。
シティ・インベストメント・リサーチは、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インク(以下「当会社」といいます)の一部門です。当会社は、そのリサーチ・レ
ポート中でカバーされている企業と取引をしている又は今後取引をすることがあります。よって、投資家の皆様は、当会社が、本レポートの客観性に影響を
与える可能性がある利益相反関係にある場合があることを、ご了解ください。投資家の皆様は、本レポートが、投資を決定する際の要素の一つとしてのみ
考慮されるべきであることに、ご留意ください。本レポートを作成したリサーチ・アナリストは会員企業の関係者でない場合があり、従って、対象会社との連
絡、公の場への登場、及びリサーチ・アナリスト自身の口座における証券取引に関する、ニューヨーク証券取引所(NYSE)規則472と全米証券業協会(NASD)
規則2711の規制が適用されない場合があります。
本日の論点
株式会社制度の最大の特徴は、①資本と経営を完全に分
離できる、②資本を小分けにして売買できる、③プロの経営
者を選ぶことができる、ことである。
1. なぜ、世界の中で、日本企業の規模は著しく小さいのか?
2. なぜ、世界の先進国の中でも、日本企業は、相対的に、 も
のづくりに弱いのか?
3. M&Aのメリットは何か?
4. M&Aのデメリットは何か?
5. なぜ、日本では、M&Aが活発でないのか?
6. M&Aは、日本の企業風土に合わないのではないか?
2
1. 世界のM&A
3
世界の株式市場
1. 日本企業は、著しく小さい。
2. トヨタ自動車ですら、世界の時価総額トップ20に入らない。
世界の株式市場の時価総額上位20
社
世界の株式市場の時価総額上位20社
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
企業名
マイクロソフト
GE
インテル
ウォルマート
エクソン
メルク
IBM
コカコーラ
ファイザー
シスコシステムズ
ルーセント・テクノロジー
BPアモコ
ブリストル・マイヤーズ スクイブ
AT&T
MCIワールドコム
フィリップ モリス
グラクソウェルカム
NTT
ノバルティス
P&G
1998年末
年末
国
米国
米国
米国
米国
米国
米国
米国
米国
米国
米国
米国
英国
米国
米国
米国
米国
英国
日本
スイス
米国
時価総額 (百万ドル
百万ドル)
百万ドル
345,887
334,254
197,644
181,036
177,767
175,673
170,160
165,155
162,250
146,551
145,008
143,950
132,956
132,866
131,518
130,273
124,692
122,992
121,741
121,172
構成比
1.5%
1.4%
0.9%
0.8%
0.8%
0.8%
0.7%
0.7%
0.7%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
企業名
エクソンモービル
ペトロチャイナ
ウォルマート
中国移動通信 (香港)
P&G
マイクロソフト
GE
AT&T
ジョンソン&ジョンソン
シェブロン
ネスレ
BP
ノバルティス
中国工商銀行
トタルフィナエルフ
中国建設銀行
ファイザー
JPモルガン・チェース
HSBC
IBM
2008年末
年末
国
時価総額 (百万ドル
百万ドル)
百万ドル
米国
406,067
中国
241,352
米国
219,898
中国
201,250
米国
184,576
米国
172,930
米国
170,153
米国
167,951
米国
166,002
米国
150,292
スイス
149,695
英国
141,631
スイス
130,896
中国
130,208
フランス
128,208
中国
123,213
米国
119,417
米国
117,681
英国
115,214
米国
113,065
構成比
1.4%
0.8%
0.7%
0.7%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.5%
0.5%
0.5%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
4
出所: S&P Global Equity Indices, 日興シティグループ
日本はものづくりに弱い
1. 非製造業を含む世界時価総額上位100社以内に、日本の製造業企業は
22位トヨタ自動車、100位ホンダのみ。
2. 半導体、半導体製造装置、コンピュータ、薬品、航空宇宙、インターネット
など、ほとんどのハイテク分野では、米国企業が世界トップ。
3. S&P世界株式指数(製造業)時価総額上位100社中、米国45社、日本9社。
4. 電機ではキヤノンがセクター順位15位、日立製作所同28位、薬品では武
田薬品同15位 。
S&P世界株式指数
世界株式指数((製造業)
S&P世界株式指数
製造業)
時価総額上位10
時価総額上位10社
10社
企業名
1
P&G
2
GE
3 ジョンソン&ジョンソン
4 ネスレ
5 ノバルティス
6 ファイザー
7
IBM
8 トヨタ自動車
9 ロシュHD
10 コカコーラ
国
米国
米国
米国
スイス
スイス
米国
米国
日本
スイス
米国
時価総額 (百万ドル
百万ドル)
百万ドル
184,576
170,153
166,002
149,695
130,896
119,417
113,065
110,496
107,264
104,735
5
注: エネルギー除外。10位のフォルクスワーゲンを除く。2008年末現在。
出所: S&P Global Equity Indices, 日興シティグループ
世界のM&Aの推移
1. 1980年代は、米国のM&Aが多かったが、1990年代後半、欧州
でのM&Aが急増。
(10億ドル) 2. 日本のM&Aは著しく少ない。
4,500
その他
日本
ヨーロッパ
米国
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
1980
1983
1986
1989
1992
1995
1998
2001
注:完了案件、完了日、対象企業国ベース。出所:トムソンファイナンシャル、日興シティグループ
2004
20076
世界の買収案件上位20件
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
1.
世界最大の買収案件の金額は、約20兆円。
2.
トヨタ自動車の時価総額は約13兆円、日立製作所、東芝は1兆円台。
完了日
2000/6/19
2001/1/12
2008/3/28
2007/11/2
2000/6/19
1999/11/30
2000/12/27
2005/7/20
2006/12/29
1998/10/8
2002/11/18
1999/10/8
1998/9/30
2008/7/22
1999/6/30
2004/8/20
2000/5/1
2003/4/15
2004/7/1
2000/6/30
対象企業
マンネスマン
タイムワーナー
フィリップモリス
ABNアムロ
ワーナーランバート
モービル
スミスクラインビーチャム
シェルトランスポート
ベルサウス
シティコープ
AT&Tブロードバンド
アメリテック
バンカメリカ
スエズ
エアタッチコミュニケーションズ
アベンティス
ノーテルネットワークス
ファルマシア
バンクワン
USウェスト
国
ドイツ
米国
スイス
オランダ
米国
米国
英国
英国
米国
米国
米国
米国
米国
フランス
米国
フランス
カナダ
米国
米国
米国
買収企業
ボーダフォンエアタッチ
AOL
株主
RFSホールディングス
ファイザー
エクソン
グラクソウェルカム
ロイヤルダッチペトロリアム
AT&T
トラベラーズ
コムキャスト
SBCコミュンケーションズ
ネーションズバンク
GDF
ボーダフォングループ
サノフィサンテラボ
株主
ファイザー
JPモルガンチェース
クウェストコミュニケーションズ
国
英国
米国
スイス
オランダ
米国
米国
英国
オランダ
米国
米国
米国
米国
米国
フランス
英国
フランス
カナダ
米国
米国
米国
金額(百万
百万ドル
ドル)
金額
百万
ドル
202,785
164,746
107,650
98,189
89,168
78,946
75,961
74,559
72,671
72,558
72,041
62,593
61,633
60,856
60,287
60,243
59,974
59,515
58,761
56,307
7
出所:トムソンフィナンシャル、日興シティグループ
世界の敵対的買収
1. 敵対的買収は、欧州企業によるTOBが多い。
2. クロスボーダーの敵対的買収の事例は多くない。
3. 意外に、フランスで大型敵対的買収が成立している。
4. 米国では、最近、ほとんどない。
世界の敵対的買収上位10
10件
世界の敵対的買収上位
件
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
年
2000
2000
2004
2000
2000
1999
2006
1989
2000
1988
被買収企業
マンネスマン
ワーナーランバート
アベンティス
エルフアキテーヌ
ナショナルウェストミンスターバンク
テレコムイタリア
国
ドイツ
米国
フランス
フランス
英国
イタリア
買収企業
ボーダフォンエアタッチ
ファイザー
サノフィ
トタルフィナ
ロイヤルバンクオブスコットランド
イングオリベッティ
国
英国
米国
フランス
フランス
英国
イタリア
アルセロール
RJRナビスコ
ベストフーズ
クラフト
ルクセンブルグ
米国
米国
米国
ミタルスティール
KKR
ユニリーバ
フィリップモリス
オランダ
米国
英国
米国
金額(百万ドル)
202,785
89,168
60,243
50,070
38,525
34,758
34,323
30,599
25,065
13,444
8
注:ミタルスティールによるアルセロール買収は、敵対的買収として分類した。完了案件ベース。
出所:SDC、日興シティグループ
2. 日本のM&A
9
企業法制改革
1. 1990年代後半以降、会社法、金融商品取引法、税法、独占禁止法、
会計制度などの規制緩和が進み、M&Aを実行しやすい環境にある。
2. M&Aが企業経営戦略の中核として認知されつつあり、その結果、M&A
に対する拒否反応が薄れてきた。
(10億ドル)
日本企業関連の
日本企業関連のM&A金額の推移
M&A金額の推移
2,500
200
180
金額(左軸)
160
件数(右軸)
2,000
140
1,500
120
100
1,000
80
60
500
40
20
0
0
1980
1983
1986
1989
1992
1995
1998
2001
2004
2007
10
注: 完了案件、完了日ベース。
出所: トムソンファイナンシャル、日興シティグループ
外国企業買収ブーム
1. 2008年の外国企業買収金額は381億ドルと、過去最高水準を記録。
1990年前後、2000年前後に続く、第三次外国企業買収ブームである。
2. 好況時の最終盤であったためキャッシュフローや金融資産残高が潤沢
であり、外国企業の株価急落、円高が重なったためと思われる。
(10億ドル)
日本企業による外国企業買収金額の推移
40
400
金額(左軸)
35
350
件数(右軸)
30
300
25
250
20
200
15
150
10
100
5
50
0
1980
1983
1986
1989
1992
1995
1998
2001
2004
2007
11
注: 完了案件、完了日ベース。
出所: トムソンファイナンシャル、日興シティグループ
外国企業買収ブーム
過去の日本企業による外国企業の大型買収案件はほとんどが失敗に終
わっている。外国企業買収が失敗する要因として、主に、次が挙げられる。
1. 他社が買うから買う
2. 買収ブーム時に買う
3. 分不相応な大型企業を買う
日本企業による外国企業買収上位
上位10
10件(完了案件)
件(完了案件)
日本企業による外国企業買収
上位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
完了日
2007/4/18
2001/1/22
2008/10/13
2008/5/14
1999/5/12
1991/1/3
2000/9/13
2006/10/17
2008/10/20
1989/11/7
対象企業
ガラハーグループ
AT&Tワイヤレス
モルガン・スタンレー
ミレニアム・ファーマシューティカル
RJRインターナショナル
MCA
ベリオ
ウェスチングハウス
ランバクシー・ラボラトリーズ
コロンビアピクチャーズ
国
英国
米国
米国
米国
オランダ
米国
米国
米国
インド
米国
買収企業
JT
NTTドコモ
MUFG
武田薬品
JT
松下電器
NTTコミュニケーションズ
投資家グループ (東芝など)
第一三共
ソニー
百万ドル
ドル)
金額(百万
ドル
金額 百万
14,684
9,805
9,000
8,734
7,832
7,406
5,694
5,402
5,034
4,792
12
出所: トムソンファイナンシャル、日興シティグループ
3. M&A成功の条件
13
戦前の日本はM&Aが活発だった
日本的な企業システム(終身雇用制、年功序列などの雇用体系、株式の持
合など)は戦後定着した仕組み。
戦前の財閥はM&Aを駆使して巨大化。
例:三菱財閥。
1870年九十九商会(現在の日本郵船)創業。1881年高島炭鉱を買収(現在
の三菱マテリアル)。石炭販売部門がスピンオフして三菱商事設立。官営長
崎造船所(現在の三菱重工)。
三菱グループの主要
なスピンオフ
年
1917
1918
1919
1925
1927
1931
1933
1934
1937
現在の社名
三菱重工、ニコン
三菱商事、三菱マテリアル、三菱ガス化学
三菱東京フィナンシャル・グループ(東京三菱銀行)
菱食
三菱東京フィナンシャル・グループ(三菱信託)
新日本石油
三菱レイヨン
三菱化学
三菱地所
14
出所:三菱グループ
ルーツが外資系企業
戦前にルーツが外資系企業であった日本の大企業は意外に多い。
総合電機5社のうち日立製作所以外の4社は外資系企業がルーツ
NEC(1899年岩垂邦彦氏とウェスタン・エレクトリックが日本初の外国資本と
の合弁会社として設立 )
富士通(独ジーメンス系の富士電機の通信機器製造子会社)
東芝(1910年芝浦製作所にGEが資本参加)
三菱電機(三菱造船から1921年に独立後、ウェスティングハウス出資 )
三菱グループは外資系企業とのM&Aが得意
1885 年グラバー氏(長崎グラバー邸建設者)が外資系ビール会社を買収し、
1888年キリンビールを発売。
1907年、三菱グループがそれを買収。
15
戦前、敵対的買収は活発だった
戦前の敵対的買収は、電力、鉄道などにおいて多かった。
東京電力は敵対的買収によって成長
1897年、若尾逸平氏、根津嘉一郎氏らは経営難に陥っていた東京電燈(現
在の東京電力)を敵対的に買収。
その後、東京電燈は敵対的買収を繰り返し、関東一円の電力供給を行う大
企業に成長。
強盗慶太
1940年に五島慶太氏率いる東京横浜電鉄(現、東急電鉄)は現在の東京メ
トロ銀座線を運営していた東京地下鉄の敵対的買収に成功。
戦時中には、現在の小田急電鉄、京浜急行、京王電鉄を吸収。
戦後も、現在のコレド日本橋となった白木屋の敵対的買収に成功し、東急
百貨店に吸収した。
16
M&A大国日本の復活
1. 日本では、戦略的なM&Aは著しく少ない。
2. 21世紀になっても、対等合併、襷がけ人事が横行。
3. M&Aを成功させるリーダーシップ、そしてノウハウが十分でない。
日本のM&A
金額歴代上位10
10件
日本のM&A金額歴代上位
M&A金額歴代上位
10件
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
年
2001
2005
2000
1996
2000
1990
2003
2000
2001
2007
被買収企業
さくら銀行
UFJホールディングス
第一勧業銀行
東京銀行
日本興業銀行
太陽神戸銀行
りそな銀行
KDD
東海銀行
ガラハーグループ
国
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
英国
買収企業
住友銀行
MTFG
富士銀行
三菱銀行
富士銀行
三井銀行
預金保険機構
DDI
三和銀行
JT
国
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
買収金額(百万ドル
百万ドル)
買収金額
百万ドル
45,494
41,431
40,097
33,788
30,760
23,017
16,650
15,822
14,984
14,684
結論:M&A成功には、①強力なリーダーシップ、②企業のDNAの維持発展、
が不可欠である。
17
出所:トムソンファイナンシャル、日興シティグループ
参考資料
18
世界の金融業界の時価総額上位20社
米国は1999年の9社が2009年には6社に減少。中国は上位7社中5社と台頭。
保険が7社から3社と衰退。
2009年
年4月末
月末
1999年末
年末
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
銘柄
シティグループ
AIG
HSBCホールディングス
バンクオブアメリカ
アリアンツ
モルガン・スタンレー
バークシャーハザウェイ(A株)
アメリカンエクスプレス
ロイズ
ウェルズファーゴ
東京三菱銀行
エイゴン
チェースマンハッタン
ファニーメイ
ING
UBS
クレディスイスグループ
ドイチェバンク
AXA
ドイツ再保険
国
米国
米国
英国
米国
ドイツ
米国
米国
米国
英国
米国
日本
オランダ
米国
米国
オランダ
スイス
スイス
ドイツ
フランス
ドイツ
時価総額
(百万ドル)
187,778
167,378
117,628
85,670
82,227
79,512
75,286
74,430
67,082
66,398
66,181
64,253
64,077
64,061
59,886
57,702
53,801
51,565
49,042
46,660
銘柄
中国工商銀行(A株)
中国建設銀行
JPモルガンチェース
HSBCホールディングス
バークシャーハザウェイ(A株)
中国銀行
中国人寿保険
ウェルズファーゴ
バンコ・サンタンダール
MUFG
ゴールドマン・サックスグループ
バンクオブアメリカ
中国工商銀行(H株)
バークシャーハザウェイ(B株)
ロイヤルバンクオブカナダ
ウェストパックバンキング
アリアンツ
BNPパリバ
クレディスイスグループ
オーストラリア・コモンウェルス銀行
国
中国
中国
米国
英国
米国
中国
中国
米国
スペイン
日本
米国
米国
中国
米国
カナダ
オーストラリア
ドイツ
フランス
スイス
オーストラリア
時価総額
(百万ドル)
144,696
127,565
99,886
97,092
91,989
90,034
70,056
60,346
56,198
56,066
48,958
43,657
43,189
41,333
41,131
38,597
38,052
37,686
36,111
35,501
19
出所: S&P Global Equity Indices、日興シティグループ
世界の金融のM&A歴代金額上位20件
1. 成功案件は少ない。JPモルガン-バンクワンを除き、大型案件の多く
は失敗。
2. Too big, to manage.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
完了日
2007/11/2
1998/10/08
1998/09/30
2004/07/01
2009/01/01
2001/04/01
2005/10/01
2000/09/29
2000/03/13
2007/1/1
2006/01/03
1998/11/02
1996/04/01
2000/12/31
2000/09/29
1998/10/02
2007/10/1
2008/11/28
2006/10/02
2001/08/30
対象企業
ABNアムロ
シティコープ
バンカメ
バンクワン
メリルリンチ
さくら銀行
UFJホールディングス
第一勧業銀行
ナショナルウェストミンスター
サンパウロIMI
MBNA
ウェルズファーゴ
東京銀行
JPモルガン
日本興業銀行
ファーストシカゴ
キャピタリア
RBS
ゴールデンウェストフィナンシャル
アメリカンジェネラル
国
オランダ
米国
米国
米国
米国
日本
日本
日本
英国
イタリア
米国
米国
日本
米国
日本
米国
イタリア
英国
米国
米国
買収企業
RFSホールディングス
トラベラーズ
ネーションズバンク
JPモルガンチェース
バンクオブアメリカ
住友銀行
東京三菱銀行
富士銀行
RBS
バンカインテサ
バンクオブアメリカ
ノーウェスト
三菱銀行
チェースマンハッタン
富士銀行
バンクワン
ウニクレディト
英国財務省
ワ子ビア
AIG
国
オランダ
米国
米国
米国
米国
日本
日本
日本
英国
イタリア
米国
米国
日本
米国
日本
米国
イタリア
英国
米国
米国
金額(百万ドル
金額 百万ドル)
百万ドル
98,189
72,558
61,633
58,761
48,766
45,494
41,431
40,097
38,525
37,624
35,810
34,353
33,788
33,555
30,760
29,616
29,528
26,063
25,501
23,398
20
注:完了案件、不動産を除く。出所: トムソンファイナンシャル、会社資料、日興シティグループ
世界地域別TOBの推移
1. 地域別に見ると、1980年代は世界のTOBに占める米国の割
合が大きかった。
(10億ドル)
900
2. 1990年以降は、ヨーロッパでのTOBが、金額、件数ともに多い。
その他
日本
ヨーロッパ
米国
800
700
600
500
400
300
200
100
0
1980
1983
1986
1989
1992
1995
1998
2001
2004
注:完了案件、完了日、対象企業国ベース。出所:SDC
21
世界のTOB上位20
1. 欧州では、制度上、M&Aを行う際には、TOBを多く用いる。
2. 大型の敵対的TOBが多い。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
実施年
2000
2005
2004
2000
2000
2000
1999
1999
2006
2000
2006
1989
2005
2006
2005
2006
2001
2005
2000
2006
対象企業
マンネスマン
シェルトランスポート&トレーディング
アベンティス
エルフアキテーヌ
シーグラム
ナショナルウェストミンスターバンク
テレコムイタリア
アストラ
アルセロール
オレンジ
O2
RJRナビスコ
テレコムイタリアモバイル
BAA
アルマネイ
シェリング
ドレスナーバンク
バイエリッシェ・ヒポ・フェラ インス
セアト・パギン・ジアレ
インコ
国
ドイツ
英国
フランス
フランス
カナダ
英国
イタリア
スウェーデン
ルクセンブルグ
英国
英国
米国
イタリア
英国
ベルギー
ドイツ
ドイツ
ドイツ
イタリア
カナダ
買収者
ボーダフォンエアタッチ
ロイヤルダッチペトロリアム
サノフィサンテラボ
トタルフィナ
ビベンディ
ロイヤルバンクオブスコットランド
イング・C・オリベッティ
ゼネカグループ
ミタルスティール
マンネスマン
テレフォニカ
KKR
テレコムイタリア
エアポートデベロップメント
KBCバンク&インシュランス
バイエル
アリアンツ
ウニクレディト・イタリアーノ
Tin.it
Cia Vale do Rio Doce
国
英国
オランダ
フランス
フランス
フランス
英国
イタリア
英国
オランダ
ドイツ
スペイン
米国
イタリア
スペイン
ベルギー
ドイツ
ドイツ
イタリア
イタリア
ブラジル
金額(百万ドル)
202,785
74,559
60,243
50,070
40,428
38,525
34,758
34,637
34,323
32,595
31,659
30,599
28,821
21,811
20,891
20,565
19,656
18,256
18,206
18,019
態様
敵対的
友好的
敵対的
敵対的
友好的
敵対的
敵対的
友好的
敵対的
友好的
友好的
敵対的
友好的
友好的
友好的
友好的
友好的
友好的
友好的
友好的
22
注:ミタルスティールによるアルセロール買収は、敵対的買収として分類した。完了案件ベース。
出所:SDC、日興シティグループ
2008年の敵対的買収は4件成功
敵対的買収の試み、そして敵対的買収の成功数が増加しつつある。
2000年以降の日本の非友好的、敵対的買収
2000年以降の日本の非友好的、敵対的買収
2000年
2003年
2004年
2004年
2005年
2005年
2005年
2005年
2005年
2006年
2006年
2006年
2006年
2006年
2007年
2007年
2007年
2007年
2007年
2007年
2008年
2008年
2008年
2008年
被買収側
昭栄
ソトー、ユシロ化学
宮入バルブ
日本LSIカード
ニッポン放送
日本技術開発
サイア バージェス
TBS
阪神
オリジン東秀
北越製紙
フタタ
サンテレホン
明星食品
日本精密
ブルドックソース
天龍製鋸
テーオーシー
エーティーエルシステムズ
ソリッドグループホールディングス
NFKホールディングス
アーティストハウスホールディングス
アライヴ コミュニティ
春日電機
買収側
M&Aコンサルティング
スティール・パートナーズ・ジャパン
バナーズ
大株主(石川泰三氏)ら
ライブドア
夢真ホールディングス
スミダコーポレーション
楽天
村上ファンド
ドン・キホーテ
王子製紙
AOKIホールディングス
ダルトンインベストメンツ
スティール・パートナーズ・ジャパン
M&FC
スティール・パートナーズ・ジャパン
スティール・パートナーズ・ジャパン
ダヴィンチ・アドバイザーズ
日本アジアホールディングズ
ケン・エンタープライズ
原田秀雄氏(明治建物)
平原宏一氏
西岡孝氏、西岡進氏
アインテスラ、GLOBUCKS HOLDINGS PTE
結果
失敗
失敗
成功
成功
失敗
失敗
失敗
-
失敗
失敗
失敗
失敗
成功
失敗
成功
失敗
失敗
失敗
失敗
成功
成功
成功
成功
成功
手法
TOB
TOB
市場内での買い付け
株主提案(取締役選任)
市場内での買い付け
TOB
TOB
市場内での買い付け
市場での買い付け、転換社債の転換
TOB、市場内での買付
TOB
市場内での買付、TOB
TOB
委任状合戦(取締役選任)
TOB
TOB
TOB
TOB
TOB
臨時株主総会召集(取締役選任)
修正動議(取締役選任)
修正動議(取締役選任)
修正動議(取締役選任)
23
出所: 会社資料、日興シティグループ
世界の買収法制(米国)
1.
米国のTOB規制は、市場外での株式取得における情報開示規制で
あって、買収法制ではない。
2.
市場内での株式取得は、TOB規制に対象外。
3.
米国の会社法は、株主総会と比較して、取締役会の相対的権限が強
いエージェンシーモデルが基本。
4.
種類株式による防衛策は、一部の企業(グーグル、バークシャー・ハザ
ウェイ、マスコミなど)が複数議決権株式を採用している程度。
5.
1980年代の判例の蓄積により、買収ルールが整備された。近年は、敵
対的買収、TOBはほとんどない。
6.
ポイズンピルは、取締役会に大きな権限を与えるエージェンシーモデル
だからこそ可能。
7.
日本と大陸欧州は、株主総会絶対主義。取締役会にポイズンピル発動
を許容する範囲が著しく狭い。
24
世界の買収法制(米国)
1.
エージェンシーモデルとは、経営の主要事項において、株主のエー
ジェントたる取締役が、経営の専門家(経営執行委員会)に日常業務を
委任するもの。
2.
エージェンシーモデルの最大のメリットは、専門家が大衆の意見に左
右されず、適切な運営ができる。
3.
政治における間接民主制に相当。
例:1905年、日露戦争後の賠償に対する不満から、国民が暴動を起こして
日比谷焼打事件が発生。
1960年、日米安保条約改訂に反対する大規模なデモが発生。
1989年、消費税が導入されたが、同年の参議院選挙では自民党が史
上最大の敗北を喫した。
今や、日米安保条約や消費税を廃止しろという声は聞かなくなり、ロ
シアと講和した小村寿太郎の評価は高い。
25
世界の買収法制(欧州)
1.
欧州は、原則として、買収時に、買収者も、被買収者も、厳しく規制。
2.
市場外取引に関る情報開示規制である米国のTOB制度と異なり、欧
州のTOB制度は買収法制。
3.
市場内、市場外を問わず、議決権の30%以上の株式取得を規制し、
買収者には全株取得義務、被買収者には取締役の中立義務。
4.
欧州では、フランス以外の主要国には新株予約権を用いた防衛策が、
制度上、あるいは実質的に存在しない。
5.
株主が導入する種類株式を用いた防衛策が一般的。
6.
大陸欧州では、株主総会の権限が強い会社法体系であるため、TOB
指令がそうであるように、買収の是非を決めるのは株主であって、取
締役会ではない。
7.
米国の取締役権限を重視する間接民主制と異なり、株主判断を重視
する直接民主制。
26
世界の買収法制(日本)
会社法
ドイツから移入(1899年商法施行)。株主総会の相対的な権限が強い大
陸欧州型。
戦後、米国型の法制を次々に移入(例:M&A)。
日本独自の法制が加わっている(例:総会屋への利益供与)。
TOB法制
元来、米国型の情報開示規制(1968年米国で成立、1971年日本で成立)。
近年、欧州的な支配権移動規制が導入されてきた(例:全部買取義務)。
一つの哲学に沿って、M&AやTOBに関わる制度設計がなされていない
(会社法は法務省、TOBは金融庁管轄)。
このため、ブルドックソース型防衛策のように、世界で類を見ない特殊な
防衛策が編み出される。
27
Appendix A-1
アナリスト・サーティフィケーション
アナリスト・サーティフィケーション
本調査レポートの全部又は特定の部分の作成又は内容に主たる責任を負う各リサーチアナリストは、自身が担当する各発行体又は有価証券若しくはレポートにおける発行体又は有価証券に関する特定の部分について、本
調査レポートで表明された全ての見解が対象企業又は対象発行体についてのアナリスト個人の見解を正確に反映していることを、ここに証明します。また、各リサーチアナリストは、過去、現在又は将来において、自身の報酬
のいかなる部分も、本調査レポート中の特定の推奨又は見解に直接的又は間接的に関連しないことを証明します。
のいかなる部分も、本調査レポート中の特定の推奨又は見解に直接的又は間接的に関連しないことを証明します。
重要な開示事項
アナリストの報酬は、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インク及びその関係会社(以下「弊社」といいます)の顧客である投資家に便益をもたらすことを目的とする活動及びサービスに基づいて決定されます。全ての従業員
同様、アナリストの報酬は、会社全体の収益性によって決せられるものであり、これには、とりわけ、個人顧客部門、機関投資家向けセールス・トレーディング部門及び投資銀行部門における収入が含まれます。
Citi Investment Research product ("本プロダクト")の対象企業に関する重要な開示事項(開示事項の履歴の写しを含む)については、388 Greenwich Street, 29th floor, New York, NY, 10013 の Citi Investment Research (担当:Legal/Compliance)まで
ご連絡ください。また、同じ重要な開示事項(バリュエーション、リスク及び開示事項の履歴を除く)が弊社の開示事項に関するウェブサイト(www.citigroupgeo.com)に記載されています。個人顧客部門のお客様におかれましては、
www.smithbarney.com/research をご参照下さい。バリュエーション及びリスクは、対象企業の最新レポートの本文に記載されています。開示事項の履歴(過去3年間)は、ご希望に応じまして提供させていただきます。
シティ・インベストメント・リサーチ 格付分布
現在データ 2009 年 3 月 31 日
買い
売り
中立
シティ・インベストメント・リサーチ グローバル ファンダメンタルカバレッジ対象
43%
37%
20%
各投資評価カテゴリーにおける弊社の投資銀行業務の顧客企業数の割合
47%
43%
36%
投資評価の手引き: シティ・インベストメント・リサーチの株式推奨にはリスク格付と投資格付が含まれます。株価のボラティリティとファンダメンタルズの評価の両方を考慮したリスク格付には、低リスク[L]、中リスク[M]、高リスク
[H]、およびスペキュラティブ[S]があります。投資格付はトータルリターンのシティ・インベストメント・リサーチ予想(向こう 12 ヵ月の株価予想上昇/下落率と予想配当利回り)とリスク格付によって決まります。
先進市場(米国、英国、欧州、日本、オーストラリア、ニュージーランド) の株式の投資格付けは以下の通りです。: 買い (1) (低リスク銘柄の予想トータルリターンは 10%以上、中リスク銘柄は 15%以上、高リスク銘柄は 20%以上、
スペキュラティブ銘柄は 35%以上。); 中立 (2) (低リスク銘柄は 0%~10%、中リスク銘柄は 0%~15%、高リスク銘柄は 0%~20%、スペキュラティブ銘柄は 0%~35%。); 売り (3) (トータルリターンがゼロもしくはマイナス。)
新興市場(アジア太平洋、欧州エマージング市場、中東、アフリカ、中南米) の株式の投資格付けは以下の通りです。: 買い (1) (低リスク銘柄の予想トータルリターンは 15%以上、中リスク銘柄は 20%以上、高リスク銘柄は 30%以
上、スペキュラティブ銘柄は 40%以上。); 中立 (2) (低リスク銘柄は 5%~15%、中リスク銘柄は 10%~20%、高リスク銘柄は 15%~30%、スペキュラティブ銘柄は 20%~40%。); 売り (3) (低リスク銘柄は 5%以下、中リスク銘柄は 10%
以下、高リスク銘柄は 15%以下、スペキュラティブ銘柄は 20%以下。)
投資評価は調査開始時、投資格付及び/またはリスク格付の変更時、およびターゲットプライスの変更時において上記のレンジに該当するよう義務づけられています(ただし、マネジメントの裁量権により例外が認められる場合も
あります)。それ以外の時は、市場における株価変動またはその他の短期的なボラティリティやトレーディング・パターンあるいはその両方のために、予想トータルリターンが上記のレンジから外れる場合もあります。このような特
定のレンジからの一時的な乖離は許されますが、リサーチ・マネジメントによる審査の対象になります。お客様が有価証券の売買をなさる際の投資判断は、お客様自身の投資目的に基づき、銘柄の予想パフォーマンスとリスク
を評価した後においてのみ行われるべきです。
その他 開示事項
弊社は、弊社が本プロダクトで推奨された有価証券のマーケットメーカーでない場合には、発行会社の金融商品の流動性を供給するための取引において自己勘定における取引を行うことがあります。弊社は、本プロダクトにお
いて推奨されたことのある有価証券と連動するところの、取引されている金融商品に関し、通常の発行体です。弊社は、常に本プロダクトにおいて議論されている発行会社の有価証券の売買を行うことがあります。弊社は本プ
ロダクトの内容と矛盾した売買を行う可能性があり、本プロダクトにおいて記載された有価証券に関して、自己勘定で顧客と売買を行う可能性があります。
弊社が推奨、勧誘又は売付けを行う有価証券は、(i) 米国連邦預金保険公社の保険の対象ではなく、(ii)預金保険の対象となる預金機関(シティバンクを含む)の預金又はその他の債務でなく、(iii)投資元本の損失を含む投資リス
クを伴います。本プロダクト上の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、これらの情報が正確であるとの保証は致しかねます。また、情報が不完全な場合又は要約されている場合もあります。ただ
し、弊社は本プロダクトの重要な開示事項においてなされた開示の正確性、完全性を判断する上ですべての妥当な手段を講じています。弊社株式調査部は、本プロダクトにおいて言及されている対象会社から協力を得ました。
この協力は、対象会社の経営陣との協議を含みますが、それに限定されません。弊社ポリシーによりリサーチアナリストが対象会社にドラフト・レポートを送付することは禁止されていますが、本プロダクトの執筆者は、事実確認
を目的として発行の前に対象会社と議論を行ったとお考えください。本プロダクトに掲載された見解及び予測は、本プロダクト発行時における執筆者の判断であり、本プロダクトに含まれるその他いかなる情報と同様に予告なく
変更されることがあります。金融商品の価格及び供給状況もまた予告なく変動する可能性があります。弊社内の他の部門が、本プロダクトにおいて言及されている会社に対し助言を行っている場合においても、そのような役割
において得た情報を本プロダクトの作成の際に利用しておりません。シティ・インベストメント・リサーチではレポート発行の頻度についての規定はありませんが、本プロダクトがファンダメンタルリサーチレポートの場合、シティ・イ
ンベストメント・リサーチはこれらの対象会社に対し、適用されるリサーチ禁止期間や人員の制約のなかで、対象会社に影響を及ぼすニュースへの反応を含むリサーチカバレッジを提供する意図があります。本プロダクトは、情
報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買の勧誘を目的としたものではありません。本プロダクトに記載された有価証券への投資を判断される際には、当該有価証券に関する公開情報若しくは登録された目
論見書についての検討をお願いします。
28
米国預託証券を含む米国外の有価証券への投資には一定のリスクが伴います。米系以外の発行体の有価証券は、米国の証券取引委員会に登録されておらず、その報告義務の適用を受けない場合があります。外国の有価
証券に関しては限られた情報しか入手可能でない場合があります。原則として、外国会社は、米国と同程度の監査及び報告に関する統一基準、慣習並びに要件の適用を受けていません。外国会社の有価証券には、同程度の
米国会社の有価証券と比較して、流動性が低く、株価のボラティリティが高いものもあります。また、外国株式への投資の価値及びこれに対応する米国投資家への配当の支払いに対して、為替変動が重大な悪影響を及ぼすこ
とがあります。米国預託証券の投資家に対して支払う正味配当金の金額は、源泉税率に関する条約を使用して見積りされており、これらは正確と思われるものですが、厳密に正確な配当金の算定については税務の専門家とご
協議下さいますようお願い申し上げます。米国の州によっては、弊社から本プロダクトを受領した投資家が本プロダクトで言及されている有価証券の買付けを弊社から行うことを禁止していることがあります。詳細につきましては
担当のフィナンシャル・アドバイザーにお尋ね下さい。米国内においては、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクが本プロダクトについて責任を負います。本プロダクトに記載されている情報に基づく米国の投資家のお
客様による注文は、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクを通してのみ執行されるものとします。
本プロダクトの作成に関する責任を負うシティグループ法人は、最初に名前の記載されたアナリストが所属する法人です。オーストラリアにおいて、本プロダクトは機関投資家のお客様には Citigroup Global Markets Australia Pty Ltd.
(ABN 64 003 114 832 and AFSL No. 240992) を通じて、個人投資家のお客様には ASX Group の参加者であり Australian Securities & Investments Commission の規制をうける Citi Smith Barney Pty Ltd.(ABN 19 009 145 555 and AFSL No. 240813)を通じて
配布されています。Citigroup Centre, 2 Park Street, Sydney, NSW 2000.オーストラリアにおいて、本プロダクトは Citigroup Pty Limited (ABN 88 004 325 080 and AFSL 238098)を通じて、プライベートバンキングの機関投資家のお客様に配布されて
います。Citigroup Pty Limited は、オーストラリアにおけるプライベートバンキングの機関投資家のお客様に対して、バンカー又はリレーションシップ・マネージャーを通じて、全ての金融商品に関する助言を行っています。Citibank
Private Bank の口座を使用する投資に疑義がある場合には、Citibank Private Bank in Australia にお問い合わせ下さい。お客様への商品又はサービスの提供に関して、Citigroup の会社が関係会社又はその代理人に報酬を支払う場合
があります。本プロダクトはブラジルにおいて、CVM - Comissão de Valores Mobiliários, BACEN - Brazilian Central Bank, APIMEC - Associação Associação dos Analistas e Profissionais de Investimento do Mercado de Capitais 及び ANBID - Associação Nacional
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(Canada) Inc.(以下“CGM Canada”といいます)によって配布されている場合には、本プロダクトは、CGM Canada により承認されています。Citigroup Place, 123 Front Street West, Suite 1100, Toronto, Ontario M5J 2M3. 本プロダクトはフランスにおい
て、Financial Services Authority の規制を受ける Citigroup Global Markets Limited により配布されます。1-5 Rue Paul Cézanne, 8ème, Paris, France. 本プロダクトは、ドイツ内の個人投資家のお客様への配布が禁止されています。本プロダクトは
Bundesanstalt fuer Finanzdienstleistungsaufsicht (BaFin)管轄下の Citigroup Global Markets Deutschland AG & Co. KGaA によってドイツ国内で配布されています。Frankfurt am Main, Reuterweg 16, 60323 Frankfurt am Main. 本プロダクトが香港において
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Bank 及び Citibank N.A.は The Hong Kong Monetary Authority の規制を受けます。本プロダクトはインドにおいて Securities and Exchange Board of India の規制下にある Citigroup Global Markets India Private Limited により配布されています。
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Grupo Financiero Banamex (「Accival」といいます)により配布されています。Reforma 398, Col. Juarez, 06600 Mexico, D.F. 本プロダクトはニュージーランドにおいて the New Zealand Exchange Limited の会員であり New Zealand Securities Commission
の規制下にある Citigroup Global Markets New Zealand Ltd.(会社番号 604457)により配布されています。 Level 19, Mobile on the Park, 157 lambton Quay, Wellington. 本プロダクトはパキスタンにおいて、State Bank of Pakistan 及び Securities
Exchange Commission の規制を受ける、Citibank N.A. Pakistan Branch により配布されます。AWT Plaza, 1.1. Chundrigar Road, P.O. Box 4889, Karachi-74200. 本プロダクトはポーランドにおいて、Komisja Nadzoru Finansowego の規制下にあり Citigroup
Inc.の間接子会社である Dom Maklerski Banku Handlowego SA により配布されています。Bank Handlowy w Warszawie S.A. ul. Senatorska 16, 00 923 Warszawa. 本プロダクトは、Central Bank of the Russian Federation からロシア連邦での銀行業務を
行うライセンスを取得し、Federal Service for Financial Markets から仲介業務を行うライセンスを取得している ZAO Citibank を通じてロシア連邦内で配布されています。本プロダクト並びに本プロダクトに記載されている内容は、ロシア連
邦内又はロシア連邦外において有価証券を宣伝するためのものではありません。本プロダクトには、「On Appraisal Activities in the Russian Federation」1998 年 7 月 29 日 No. 135 FZ(改正)の Federal Law of the Russian Federation において定義
された評価(appraisal)をするものではありません。8-10 Gasheka Street, 125047 Moscow. 本プロダクトはシンガポールにおいて Capital Markets Services のライセンスを取得し Monetary Authority of Singapore の規制下にある Citigroup Global
Markets Singapore Pte. Ltd により配布されています。1 Temasek Avenue, #39-02 Millenia Tower, Singapore 039192.本プロダクトは、Monetary Authority of Singapore の規制下にありシンガポールにおける銀行のライセンスを取得している Citibank
N.A., Singapore Branch を通じて、Citigroup Private Bank in Singapore により配布されています。Citigroup Global Markets (Pty) Ltd. は、南アフリカ共和国において設立された会社で(会社登録番号 2000/025866/07)、登記上の事務所を Citibank
Plaza, 145 West Street Sandton, 2196, Saxonwold に有しています。Citigroup Global Markets (Pty) Ltd. は、JSE Securities Exchange South Africa, South African Reserve Bank 及び the Financial Services Board の規制を受けます。南アフリカでは、個人投資
家のお客様は、本プロダクトに掲載される投資及びサービスを利用することができません。 本プロダクトはスペインにおいて、Financial Services Authority の規制を受ける Citigroup Global Markets Limited により配布されます。29 Jose
Ortega Y Gassef, 4th Floor, Madrid, 28006, Spain. 本プロダクトは台湾において Securities & Futures Bureau の規制下にある Citigroup Global Markets Taiwan Securities Company Ltd.により配布されています。台湾においてプレス又はその他の者
による本レポートのいかなる個所の引用又は再発行も禁止されています。 No. 8 Manhattan Building, Hsin Yi Road, Section 5, Taipei 100.
29
本プロダクトは、タイにおいて Securities and Exchange Commission of Thailand の規制下にある Citicorp Securities (Thailand) Ltd., により配布されています。18/F, 22/F and 29/F, 82 North Sathorn Road, Silom, Bangrak, Bangkok 10500, Thailand. 本プロ
ダクトはトルコにおいて、Capital Markets Board の規制を受ける Citibank AS を通じて配布されています。Tekfen Tower, Eski Buyukdere Caddesi # 209 Kat 2B, 23294 Levent, Istanbul, Turkey. 本プロダクトはアラブ首長国連邦において、Dubai
Financial Services Authority の規制を受ける Citigroup Global Markets Limited により配布されます。DIFC, Bldg 2, Level 7, PO Box 506560, Dubai, U.A.E. 本プロダクトは英国において Financial Services Authority の認可を受けその規制下にある
Citigroup Global Markets Limited により配布されています。本プロダクトは、英国外居住者による投資又はサービス、若しくは FSA の監督を受けないその他の事項に言及している場合があり、その場合はご要請により、当該事項に関
する詳細を入手することが可能です。 Citigroup Centre, Canada Square, Canary Wharf, London, E14 5LB. 本プロダクトは米国において NASD、 NYSE 及び the US Securities and Exchange Commission の規制下にある Citigroup Global Markets Inc によ
り配布されています。388 Greenwich Street, New York, NY 10013. 別途記載のない限り EU 加盟国内において、本プロダクトは Financial Services Authority の規制下にある Citigroup Global Markets Limited により配布されています。多くのヨーロ
ッパ諸国の規制当局のルールでは、投資調査レポートの発行あるいは配布の結果発生する利益の相反を管理するポリシーの設置・適用を企業に対して要求しています。シティ・インベストメント・リサーチのプロダクトに適用され
るポリシーは www.citigroupgeo.com において参照することができます。エクイティリサーチアナリストの報酬は、株式調査部のマネジメント及び Citigroup のシニアマネジメントにより決定されており特定の取引又は推奨に連動するも
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ティの高い投資の場合、投資額と同等又はこれを上回る程度に価値が急落することがあります。本プロダクトに記載される投資の中には、個人投資家のお客様にとっては課税上の要因となり、課税のレベル及び根拠が変更に
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(Disclosures created on April 21, 2009.)
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