Campus News 2008 No.37

2008
No.37
1
Yokohama National University
International Exchange
国際交流
北京師範大学に留学して
私は2006年9月から2007年6月までの約10ヶ月間、中
国北京の北京師範大学へ留学しました。来年にオリンピ
ック開催を控える北京は、あらゆる方面において急速に
発展を遂げており、最初は空気の汚さや人の多さに辟易
する事もありました。しかしながら大学のある地域は中
心部から少し離れた北西に位置し、北京の活気を感じな
がらも勉強に打ち込むのに適した環境だったので、そう
した喧騒も次第に気になることはなくなりました。
授業は主に語学力を鍛えるもので、留学という特性を
生かして短期間に実用的な中国語スキルを向上させる事
ができました。日本にいると中国語を話したり聞いたり
する機会が少ないので、どうしても机上の勉強になって
しまっていたのですが、この留学を通じて言葉を手段と
して現地に溶け込み、生活できる力を身に付けられまし
た。それを特に感じることができたのが、長期休暇で出
かけた中国各地への旅行です。過酷なタイムスケジュー
ルの現地のツアーに参加したり、電車を使って個人旅行
をしたり、その都度降りかかってくる問題、遭遇する出
来事を通じて中国をより楽しむことができたと思いま
す。また普段の授業においても世界各国からの学生が中
国に興味を抱いて留学に来ていたので、これまで遠い存
在であった東欧や西欧、アジア諸国の友人と共に学び、
色々な話しを中国語を使ってできたことが新鮮で貴重な
体験となりました。
帰国から二年経って
右側前から2番目
01
杉本 真以
前列右から二番目
生活は当初予想していた不安もほとんど感じることな
く、快適なものでした。ワンルームでの2人での生活、
お風呂やトイレ、キッチンが寮生同士で共同などと日本
で暮らしていた時には経験したことのなかった環境から
学ぶことも多かったです。ささいな事でも話すことので
きる日本人の友人たちができたこともこうした状況を前
向きに捉えてストレスを溜め込まずに留学を成功させる
ことのできた大きな要素の一つでした。
私にとっての留学は数多くの出会いと、激動する中国
を肌で感じた体験の連続でした。言葉で表せない感動や
肌で感じた感覚は留学した人それぞれ違う記憶となって
残ると思います。多くの人に留学に挑戦してもらい、多
くのことを感じてほしいです。
教育人間科学部国際共生社会課程
2005年度に南オーストラリアのアデレードという街に
あるフリンダース大学へ留学し、帰国してから、二年が
経とうとしている。
留学経験は、その後の私の学生生活に多くの変化を齎
した。まず、課題への取り組み方。フリンダース大学で
の授業における課題の多さと求められる質の高さに、当
初は戸惑い、ついていけない自分に何度も悔しさを覚え
た。しかし、「留学生だから…」という妥協をやめ、課
題と向き合うようになってからは、それなりの成果が実
感できた。これは、大学の課題のみではなく、日常生活
における問題に対しても同じであった。何事に対しても
真摯に取り組むことは、帰国後の今も日々心掛けている。
また、留学前から続けていた留学生支援の活動の幅を広
げられたことも一つの変化だろう。自分自身の留学生活
を振り返り、日本での留学生活に役立つ新しい企画を考
Campus News
教育人間科学部国際共生社会課程
須木 万里江
えてきた。昨年度、附属鎌倉中学校での教育実習で、留
学の話をしたところ、関心を示してくれた生徒がいたこ
とも良い思い出である。留学で得た事、考えた事が、今
の充実した生活の一部を築いている。
今年の夏休みを利用して、アデレードへ「帰って」き
た。街や大学の様子は少し変わり、当時住んでいた
University Hall(大学寮)には、知らない人のほうが多か
った。それでも、お世話になった先生、授業や寮の仲間、
フリンダース大学から横浜国立大学に交換留学していた
友達は、私を温かく迎えてくれた。特に、寮で部屋が近
かった仲間 neighbours とは、留学時と変わらず、私
にとって居心地のよい時間を過ごせた。部屋が近いこと
から、常に身近な存在だった彼らは、留学当時の私に
「安心感」を与えてくれていた。留学後、交換留学生の
チューターを担当させてもらったが、その子からの手紙
に次のような文があった。「まりえちゃんいつも手伝っ
てくれてわたしは安全なかんじがもらいました。」私に
とっての neighbours がそうだったように、彼女にと
っての私が「安心感」を与えられる存在であったなら嬉
しい限りだ。
留学は、海外で生活するという意味では特別だが、学
生生活を送るという意味では、日本での生活と同じであ
る。だからこそ、短い期間であったフリンダース大学で
の日々の取り組みを大切にする姿勢と、何よりも支えて
くれた身近な人達の大切さを実感し、今の私があるので
はないかと思う。
International Exchange
第19回 EAIE
(European Association for International Education)
大学等の国際交流担当者の国際会議である第19回
EAIE(European Association for International Education)
が、9月12日(水)から9月15日(土)までノルウェー、ト
ロンハイムで開催され、本学からは栗林留学生課留学生
企画係長、長谷川留学生センター講師が参加しました。
この会議はヨーロッパを中心とした世界各国からの参加
者との交流を通して、各大学の情報提供を行うとともに、
学生等の大学間交流を推進するための交流協定締結等各
国の大学等とのネットワーク作りを推進することを目的
としています。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が設けた
Study in Japanのブースで大学紹介を行うとともに、本
学の協定校のブースを訪問し、学生・研究交流等につい
て情報交換をしました。また、ヨーロッパにおける国際
教育の現状に関するシンポジウムに参加し、教育言語、
単位互換性等の問題についてディスカッションしまし
た。
本学のブースには連日多くの関係者が訪れ、本学に対
する関心の高さを伺い知ることとなり、またヨーロッパ
における国際教育の先端的事例について学ぶ機会となり
ました。
日本留学フェア
(独)日本学生支援機構主催の日本留学フェア(韓国)
が、9月8日
(土)に釜山で、9月9日(日)にソウルでそれぞ
れ開催され本学も参加しました。釜山会場では約2,200人
(本学ブースには約320人)
、ソウルでは約4,100名(同450
人)と、それぞれ過去最高の来場者となりました。
10月20日(土)
、21日(日)には、JASSO(日本学生支援
機構)主催の留学フェアが、北京の中国国際貿易中心展
庁において、開催されました。当フェアは、世界の約600
の大学や教育関係団体が参加する大規模なもので、日本
からは、36校が参加し、日本ブースへの総来場者は約
3000人でした。本学のブースには約130人もの来場者があ
りました。
本学ブース来場者の相談内容は、「両親の国際結婚によ
る2つの国籍保持に伴う留学資格(入学試験種別)」、「入
学後、兵役従事期間と修学期間が重複した場合の学籍の
取り扱い」、「韓国での高等学校卒業学力検定考試(日本
の高等学校卒業程度認定試験に相当するもの。
)での受験
の可否。」等、現実に直面した相談も数多くありました。
本学卒業生や日本の国立大学卒業生によるお手伝いや通
訳のおかげでそれぞれの質問に適切な対応をすることが
でき、有意義な日本留学フェアとなりました。
02
Campus News
International Exchange
国際交流
第2回経済学部「欧州英語討論会」開催される
カーディフ大学(イギリス)、ピサ大学(イタリア)そして
オックスフォード大学(イギリス)、LSE(イギリス)視察
第2回「欧州英語討論会(Euro-Japan Dialogue 2007)」
が11月5日から9日までカーディフ大学(英国)とピサ大
学(イタリア)で行われました。今回の討論タイトルは
「エネルギー問題−原子力発電はサステイナブルエネル
ギーとなりえるか?」で、経済学部からは昨年も参加し
た丸山友裕さん(5年)がリーダーとなり、その他、稲
川佳宏さん(4年)、荒井千尋さん(4年)、*大西さやか
さん(3年)、*青柳信裕さん(3年)、中島哲嗣さん(3
年)、太田裕一朗さん(3年)、*内田佳奈さん(2年)、
引率として有江大介教授と綿貫健治准教授、合計10人が
参加しました。
カーディフ大学ビジネススクールの会議室
カーディフ大学とはビジネススクールの学生と午前中
に英語と日本語の2回のセッションで討論が行われまし
た。英語セッションではネイティブスピーカーを相手に
経済学部の学生が遜色のないプレゼン・討論を行い、日
本語セッションではイギリス人学生のかなり高いレベル
の日本語力に驚かされました。イギリスでは、最近原子
力発電の見直しが行われていることもあり、横浜国大と
同じように賛成の意見が多くありました。午後には企業
実習として現地で活躍する自動車部品商社のテクノアソ
シエ本社を訪れ、その後、フード、百済先生を交えてカ
ーディフ大学学生と懇親会で親交を深めました。日本語
のセッションは現地の教員や学生に評判が良く、将来イ
ギリス教育省の奨学金を得て、学生を横浜国大での討論
会に送りたいとの希望がありました。
ピサ大学とは英語のセッションだけでしたが、学生に
は本格的な環境派が多く、原子力エネルギー使用につい
て抵抗があり大変、熱気のある討論となりました。午後
には、ギディ先生が横浜国大生のために特別アレンジし
ていただいた高級スクーターやバイクで有名なピアッジ
ョ本社を訪れました。同社は1882年に設立された歴史の
ある会社で、戦前には飛行機や電車などを作っており、
現在はミニ自動車、スクーター、バイクを製造していま
す。博物館では映画 ローマの休日 でオードリー・ヘッ
プバーンが乗って有名になったヴェスパー、数々の国際
レースで優勝したピアッジョバイク、ヨーロッパで人気
のある小型自動車を見学の後、フル稼働している生産ラ
インを見学しました。夜には、横浜国大とピサ大学の学
生との懇親会があり伝
統のある大学街で遅く
まで親交を深めました。
イギリス滞在中に将
来の国際化計画のため
に、ロンドン・スクー
ル・オブ・イコノミク
ス(LSE)とオック
スフォード大学を訪問
し、いろいろなプロジ
ェクトの可能性を打診
しました。両校とも国
際化に力をいれており、
LSEでは大学院は100
カ国からの留学生が学
オックスフォード大学図書館
ん で い て 大 学 院 生 の ラドクリフキャメラ(Radclitte Camera)の前
80%(学部は60%)を占め、オックスフォード大学大学
院では130カ国から大学院全体の50%の留学生が学んで
いるとの事でした。オックスフォードでは、伝統のある
カレッジやオックスフォードクラブ、ディベーティング
ルームなどを見学し、最後にオックスフォード大学の学
生との情報交換会を行いました。なお、ロンドン滞在中
に、経済学部出身で日本経済新聞欧州本社小池洋次社長
との食事を囲みながらの政治・経済のお話は学生にとっ
て大変貴重な経験となりました。
大変忙しい一週間でしたが学生の英語でのプレゼンテ
ーションや議論能力は非常に高まり、大きな自信になっ
たと思われます。今後は、経済学部の英語討論会がさら
に発展し、大学全体のプログラムになることを期待して
います。
なお、ピサ大学ウェブサイトに今回の視察について記
事が掲載されました。英訳し、本学ウェブサイト英文ペ
ージに掲載しましたのでご覧ください。
→http://www.ynu.ac.jp/topics_en/Etopics_629.html
注:1)欧州英語討論会は、帰国子女と短期留学帰国者で構成され、高度
英語取得、現地企業研修、協定校との関係緊密化を目的としてい
ます。昨年から開催され、第1回は5名の学生(教員2名)がパリ
12大学(フランス)とエルフルト大学(ドイツ)の学生と「若
者の失業問題」についての討論会、企業研修に参加しました。
2)*印は討論会でプレゼンテーションをした学生。
LSEにて
Campus News
03
Career Support
就職支援
就職相談員(キャリア・アドバイザー)からのメッセージ
久保田 貢(昭和38年学芸学部数学科卒)
友松会(教育系学部出身者で構成)による教職を目指す学生の
就職支援活動は、今年度で4年目を迎えました。団塊の世代の大
量退職に伴い、校種の差はあるにせよ、都道府県、政令都市共に
教員採用枠は増え、志望者にとってはかなりの好条件下の就職状
況といえるでしょう。この状況は2009年度をピークにここ数年
続くと言われています。しかし、再び大量退職といったアンバラ
ンスな状況を作らないよう、都道府県・政令都市によっては受験
資格年齢の幅を拡充しているところもあります。例えば、横浜市
では年齢制限枠を取り除き、昨年は50歳代の方が、今年は44歳
の方が合格しました。また、川崎や神奈川では年齢制限枠はある
にせよ、これまでより緩和されています。その結果、一度退職し
再復帰された方もいます。さらには、臨任を長く経験し合格した
方もいます。多くは30歳代の方々で占めていますが、年齢制限
の緩和によって、新卒の受験者にとっては、逆に厳しい状況とな
っていることも事実です。それだけに、きめの細かい早めの対策
が必要となってきます。
私たち友松会員の就職支援プロジェクトは、教員志望者全員の
合格採用を願って、演習講座の内容をよりきめ細かく具体的に計
画し、さらに、教職に就いたときに必ず役立つ内容をと心がけて
います。最近の教員採用試験は、一般教養・教職教養と共に、人
物重視や実践的指導力、コミュニケーション能力、豊かな感性等
が十分に備わっているかなどを選考の柱においています。
魅力ある授業、魅力ある学級経営とは、教師の内面からにじみ
出る豊かな人間性が、子どもの感性を揺さぶり、良好な人間関係
を醸成した結果の表出であると言われています。そのためにも、
学生時代は、学問を極めることは勿論のことですが、様々なこと
にチャレンジし、自律した魅力ある人間性の素地を養うことが大
切です。
友松会員による6回の演習講座は、以下の内容で実施します。
講師は、人事担当、指導主事を経験された元校長が当たります。
前述した志望者に望むことについては、実際の模擬授業や面接指
導、論作文指導等を通じて具体的に指導助言をします。併せて、
これらの演習講座に関する質問や就職相談にも対応していきます。
本年実施した演習講座を受講した学生から多くの感想が寄せら
れましたが、主なものを紹介します。
「現場で求められる対応や教師の臨機応変な対応の難しさを改め
て感じた。また、他の人の様々な対応を観て、大変勉強になった。
これを生かし、さらに自分の考えを深めていきたい。(模擬授業
受講)
」
「一般教養・教職教養のどこに重点をおいて勉強すればよ
いのかを分かりやすく教えていただけたのでとても参考になっ
た。(筆記試験受講)」「他の人の面接の様子を見ながら、自分な
らどう答えるか、また、答えられるか考えていました。予期せぬ
問題に当たったときの判断力を観られているのだと感じました。
(面接試験受講)」 「分かりやすい説明と丁寧な添削指導をして
いただき大変参考になった。改めて書き直してみたい。(論作文
受講)
」
このような前向きの言葉に、本プロジェクトに参加した友松会
員は、「学生諸君からも多くのことを学ばせて貰った。これから
も積極的に応援しよう。是非全員合格を」との強い願いを抱きま
した。
教員を志望する学生諸君の受講を心よりお待ちしています。
就職相談・対策の案内
教職を目指すにあたって
1 趣 旨 国大出身の先輩たちが、豊かな経験と現場で得た情報を生かして、就職相談・対策講座を開き就職支援をします。奮
って参加し、あなたの希望をかなえるバネにしてください。( 全学年対象 )
2 場 所 教育人間科学部附属教育実践総合センター3階(入口:7号館側階段から)
3 就職相談・演習講座内容・日時 いずれも14:40〜17:40
4 その他 受講者数を把握したいので、受講希望者は事前にキャリア・サポートルーム(第1食堂となり)に受講の申し込みを
してください。申し込みはキャリア・サポートルームに直接又はメール(gakusei.shushoku@nuc.ynu.ac.jp)で学籍番
号、氏名、学部をお知らせください。
回
1
開
催
日
平成20年
1月17日(木)
実践センター303
2
1月21日(月)
3
1月24日(木)
4
1月28日(月)
5
2月18日(月)
6
2月21日(木)
実践センター303
実践センター303
実践センター303
実践センター303
実践センター303
演 習 講 座 内 容
就 職 相 談
筆記試験の出題傾向と対策・相談
一般教養、教職教養の出題傾向を知り、受験対策のアドバイスを受け、 内容の説明後
出題頻度の高い問題を挙げ対策を練ります。
就職相談に応じます。左の
模擬授業の評価のポイントと実践・相談
講座内容にかかわる疑問・
教師としての指導力を問う模擬授業の課題や評価のポイントを知り、
質問の他に
シミュレーションで実践力アップを目指します。
面接試験の新傾向と対策・相談(1)
人物重視、実践力重視の個人面接、集団面接、ロールプレイング等の 例えば、
●まだ、自分の進路を決めか
現況を知り、実際に体験して力をつけます。
ねている人の就職相談。
面接試験の新傾向と対策・相談(2)
●就職の選択では何を基準に
人物重視、実践力重視の個人面接、集団面接、ロールプレイング等の
すればよいか。
現況を知り、実際に体験して力をつけます。
●どうやって自己PRを考え
採用したくなる論作文の力をつける。実践と相談1
ればよいか。
出題の意図を把握し、筋の通った分かりやすい文章を書くポイントを
●グループディスカッション
知り、実際に論作文を書いてもらいます。
の基本的対策について。
採用したくなる論作文の力をつける。実践と相談2
実際に書いた論作文を添削して返却します。講評と共に自分の論作文
を見直して作文力の力量アップを図ります。
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Campus News
Campus News
校内ニュース
ノーベル物理学賞受賞者
小柴昌俊先生の講演会
11月15日(木)、教育文化ホールにおいて、工学部知能
物理工学科「物理キャリアアップ」講義の一環として、
宇宙ニュートリノ検出のパイオニア的研究により2002年
度ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生による
「ニュートリノ、ニュートリノ、そしてニュートリノ」
の集中講義が行われました。また、この講義は、本学の
学生・教職員を対象に公開されました。3時間にもおよ
ぶノーベル賞受賞者の集中講義と言うこともあり、当日
は300人を越える聴衆が集まりました。小柴先生には、
熱意ある大変分かり易い講義をしていただきました。
小柴先生を囲んで
質問に熱心に答える小柴先生
また、公演後、学生達から数え切れないほどの質問が
続き、盛況のうちに終了となりました。知能物理工学科
の学生達にとっては、ノーベル物理学賞受賞者から直接
講義を受けるという、まさに夢のような1日でした。
また講演に先立ち、飯田学長、渡辺研究担当理事、國
分工学研究院長、大野知能物理学科長参加のもと、小柴
先生を囲んでの昼食会が開かれ、親睦を深めることがで
きました。
(知能物理工学科 武田淳)
常盤祭が開催される
平成19年度の常盤祭が11月2日(金)〜4日(日)の3日間に
わたって行われました。
期間中は天気に恵まれ、3日間で延べ9,000人を超える学
生、教職員、市民が参加しました。
今回のテーマは『The greatest halloween party』
。
「横浜
国立大学に大勢の人々が会し、一緒に楽しみ、騒ぎ、笑い
あう空間を味わってほしい」という意味が込められたもの
でした。
今年は目玉企画として「倉木麻衣学園祭LIVE2007 in横
浜国立大学」が中央広場で開催され、1300人以上の観客
を集めて彼女の歌を堪能しました。
一方、実行委員会の本部企画として、毎年恒例の「'07
常盤祭ミスYNUコンテスト」
、クイズの回答を始めから知
っている者を当てる「LiaR GamE」
、国大のダンスサーク
ルも参加した「国大ダンスショー」などが行われました。
また学内で7種類のスタンプを集める「スタンプラリー」
、
Campus News
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オリジナルハロウィンを作成するハロウィンにちなんだモ
ンスターのお面に色を塗る「ハロウィンcoloring」
、ジャン
ボかぼちゃの重さを当てる「かぼちゃ重さ当てコンテスト」
など子供たちを中心に好評を博した企画もありました。
遊歩道を中心に様々な模擬店(飲食物の販売、陶芸品の
販売等)が設置され、講義棟内では自主映画の上映、吹奏
楽の演奏会、ロックライブ、アカペラライブ、イラスト展、
占い等が行われました。また、多目的運動場ではフットサ
ル大会、ソフトボール大会が行われ、中央広場では恒例の
演劇が公演され固定客を中心に盛況でした。最後には常盤
祭を締めくくるイベント「GRAND FINALE」では常盤台
小学校マーチングバンドの演奏が披露され、盛り上がりを
見せました。
なお、今回から横浜市が推進している「G30プラン」に
協力するため、のぼりの設置とチラシを行い、ゴミの分別、
減少をPRしました。
(学務部学生支援課)
Campus News
第2回横浜国大ホームカミングデー開催
11月10日(土)
、朝8時半過ぎ、第一食堂前に横浜駅から
のシャトルバス第1便が到着し、第2回ホームカミングデー
(HCD)が幕を開けました。たまり場兼受付会場の第一食
堂には、各同窓会、教職員等別に受付テーブルが設置され、
「おはようございます!」
、
「ようこそ、ホームカミングデ
ーへ!」という実行委員の元気な声が響きました。
HCDは、卒業生の皆さんと大学との連携を深める事を
目的に、キャンパスを訪問していただき大学の現状を知っ
ていただくものです。
当日は、雨模様にもかかわらず、昨年度を上回る950名
以上の卒業生、現役学生、教職員、地域の方々の参加があ
りました。今年は「横浜国大いいとこ発見デー」をテーマ
に、飯田学長の基調講演はじめ、各学部でも「いいとこ」
をアピールする取組が行われました。また、宮脇名誉教授
や、本学卒業生で「人は見た目が9割」でベストセラー作
家の仲間入りをした竹内一郎氏等々の8件におよぶ興味深
い講演会や、本学教育人間科学部の大瀧教授と東京都交響
楽団所属の松岡陽平氏によるレクチャーコンサートや、ス
ポーツイベント等が開催されました。
学生の参加としては、たまり場では、茶道部が「野点コ
ーナー」を営んだり、地域課題プロジェクトから「和田べ
んプロジェクト」がお弁当やサンドイッチの販売をしたり
して好評をえました。また、中央図書館では学生フォ−ミ
○×クイズは学生司会で大盛り上がり
950名以上が参加!
96歳にして現役でご活躍の荻原氏
ュラプロジェクトが車を展示しての活動報告を、体育館で
行われた懇親会では混声合唱団が「みはるかす」等の歌を
披露しました。さらに、教育人間科学部の副島さん、山田
さん、楪(ゆずりは)さんがたまり場や、懇親会場で司会
者として大活躍してくれました。この他にも、写真撮影や、
講演のハイビジョン同時中継、会場設営等々裏方として協
力してくださった学生も多くいました。
体育館で開催された懇親会には、600名以上が参加し、
広い体育館に熱気が溢れました。乾杯の音頭をとって下さ
った、萩原忠臣さんは、なんと昭和8年卒業、御年96歳で
ありながら、いまだに萩原電気(株)最高顧問として現役で
活躍されている大先輩です。姿勢良く颯爽と歩き、ハッキ
リとした口調でお話しされる姿は、参加者一同の将来に大
きな希望を与えて下さいました。その後も、くす玉割や、
国大の色々な情報に関する○×クイズなど、嗜好を凝らし
た催しが続き大いに盛り上がりました。最後に、来年度幹
事の友松会(教育系同窓会)会長金子禎氏から、来年は11
月15日(土)に会いましょう!と挨拶があり今年のHCDは
閉会となりました。
来年は、より多くの学生の皆さんにも参加していただき、
サークル活動等のアピールをしてOBの皆さんとの親睦を
深めていただければと思います。
横浜国大ブランドグッズ続々登場!好評発売中!!
あなたはもう食べてみましたか?新聞紙上でも大きく
紹介され僅か2週間で3,000個を売り上げた横浜国大ブ
ランドのカップ麺「カラチ〜〜ノ(70円)
」を!
♪お湯を捨ててパスタ風、お湯をそのままラーメン風、
スープの量はお好みで♪
商品名及びカップ蓋の可愛い「トウガラシ」のキャラ
クター等、本学若手職員等の考案です。
このほかにも、Tシャツ、クリヤーホルダー、リスト
バンド、携帯クリーナー、ストラップ等々大学生協で好
評発売中です。また、ご近所の酒店「鈴木屋本店」さん
では日本酒「横浜国大(4合瓶、1升瓶)」や本学キャン
パス北側に広がるキャベツ畑のキャベツを使用した「キ
ャベツワイン MON PETIT CHOU モン・プティ・シ
ュ」も発売予定です。あなたの愛用品に加えると共に、
帰省の際のお土産に是非ご利用下さい!!
また、こんなグッズが有ったらいいな!こんなグッズ
が欲しいな!!という提案等ありましたら、総務部広
報・渉外室までご一報を!
(e-mail:koho@nuc.ynu.ac.jp)
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Campus News
Campus News
校内ニュース
「こちら国大卒業生」大学ウェブサイトにて発信中!
国内はもとより、世界中で活躍している本学卒業生を
紹介する企画「こちら国大卒業生〜世界の都市から日本
の街から〜」を大学ウェブサイトにて好評連載中です!
今年7月から連載を開始、様々な分野でご活躍されてい
る方々にご寄稿いただき、第4回では学生広報サポータ
ーがウォルト・ディズニー・ジャパン(株)の中島恵理
花さんにインタヴューを行いました。
第5号では、教育人間科学部卒、現在タンザニアで青
年海外協力隊員として活動されている河合さんを紹介し
ています。タンザニアの美しい風景と河合さんの活動の
様子をぜひご覧ください。
大学ウェブサイト(http:.//www.ynu.ac.jp)
↓
「広報・公開・メディア」
↓
「こちら国大卒業生」
「こちら国大卒業生」または、学生広報サポーターに関する問合せは下記まで。
<総務部広報・渉外室> TEL:045-339-3016
E-mail:koho@nuc.ynu.ac.jp
空手道部女子主将(教育人間科学部3年)岩崎さんが
和道会ナショナルチームの準指定選手に!
10月13日に和道会ナショナルチームの選考会があり、
女子主将の岩崎さんが「形」の部で、和道会ナショナル
チームの準指定選手に選ばれました。
横浜国大空手道部が所属する【和道会】は全日本空手
道連盟に所属する四大会派のひとつで、世界で約80万人、
日本で約30万人の会員を擁する歴史ある会派です。
そのナショナルチームは、全日本空手道連盟の大会で
戦える選手、又3年に一度開かれる和道会の世界大会の
代表となり得る選手を会員の中から選抜して構成されて
います。
OBも一緒にお祝い
Campus News
07
ナショナルチームの
指定選手は各種目で3名
前後、準指定選手も3〜
5名と言う狭き門を潜り
抜けた和道会を代表す
る選手達です。
有名空手大学の現役
や出身者が多い中で、
国立大学から選ばれた
のは今回が始めてでは
ないかと思います。
本学空手部は部員数
の少ない中、日々熱心
に稽古に励んでおり、
岩崎選手のナショナル
チーム入りは空手部員
全体の大きな励みであ
力強い演舞を披露する岩崎さん
り、努力は報われる事
を実証してくれる出来
事でした。
横浜国大空手部は、入れ替え戦に勝利し、来年も関東
学生1部リーグで活躍しますので、応援をよろしくお願
いします。
(空手部部長:中村(経営学部教授))
Campus News
課外活動団体のリーグ昇格について
各競技において平成19年度秋季リーグが行われ、本学の男子硬式庭球部、男子バスケットボール部、男子バレーボール
部、女子バレーボール部がそれぞれ上位リーグへの昇格を果たしました。
男子硬式庭球部(関東5部→関東4部昇格)
9月13日から9月25日にかけて行われた関東6部リーグ戦
を4勝1敗の2位で終え、4部・5部入れ替え戦に駒を進めま
した。10月7日に行われた城西大学との入れ替え戦にも勝
利を収め、見事関東4部への昇格を果たしました。
男子バスケットボール部(関東4部B→関東3部B昇格)
9月2日から9月22日にかけて行われた関東4部リーグBブ
ロックファーストステージを5勝0敗の首位で通過し、各ブ
ロックの上位チームによるセカンドステージに進出しまし
た。セカンドステージも5勝2敗の成績で2位となり、見事
自動昇格。1年で関東3部Bブロックに返り咲きました。
男子バレーボール部(関東5部→関東4部昇格)
9月17日から10月14日にかけて行われた関東5部リーグ
戦を5勝1敗の首位で戦い抜き、見事関東4部への自動昇格
を果たしました。
女子バレーボール部(関東7部→関東6部昇格)
9月16日から9月29日にかけて行われた関東7部リーグ戦
を6勝1敗の2位で終え、関東6部・7部入れ替え戦に駒を進
めました。10月27日に行われた川村学園女子大学との入
れ替え戦にも勝利を収め、念願の関東6部昇格を果たしま
した。
「平成19年度秋の教育研究環境美化の日(全学一斉清掃)」を実施
―全学で1,610人(内学生1,152人)が参加―
常盤台キャンパス秋の教育研究環境美化の日(全学一
斉清掃)が10月23日(火)午後3時から約1時間半かけて
行われました。教職員・学生等合わせて1,610名の参加
者があり今までで最高の参加者数となりました。なかで
も学生の皆さんの参加が増えており、一層活気を増して
おります。
清掃風景
事務局前にて挨拶する飯田学長
清掃に先立ち、事務局玄関前では飯田学長より挨拶が
あり、その後、参加した学生・教職員はほうきや鎌等の
掃除用具を手にそれぞれの担当地区に分かれて一斉に清
掃を開始しました。
キャンパス内では樹木の剪定や雑草の除去、ゴミ拾い
等が行われ、外周道路ではゴミ拾いが行われ、とてもき
れいになりました。
(キャンパス委員会)
教育研究環境美化の日は春(5月)と秋(10月)の
年二回行われております。
来年度も開催されますので、キャンパスの環境美
化に一層のご協力をお願いいたします。
08
Campus News
Information
お知らせ
附属図書館からのお知らせ
1月〜3月の開館カレンダー
大学入試が行われる日は中央図書館と理工学系研究図書館が休館いたしますので、ご注意ください。
開館カレンダーはホームページにも掲載しています。
http://www.lib.ynu.ac.jp/TOPICS/calender.html(PC用)
http://www.lib.ynu.ac.jp/cellular/kaikan.html(携帯用)
1月
2月
3月
日 月 火 水 木 金 土
日 月 火 水 木 金 土
日 月 火 水 木 金 土
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20 21 22 23 24 25 26 17 18 19 20 21 22 23 16 17 18 19 20 21 22
27 28 29 30 31
24 25 26 27 28 29
23 24 25 26 27 28 29
30 31
中央図書館
社会科学系研究図書館
理工学系研究図書館
9:00〜21:45
9:00〜17:00
土・日・祝の開館
9:00〜21:45
9:00〜17:00
9:30〜16:30
休館日(注)
9:00〜21:45
9:00〜17:00
13:30〜16:30
休館日
休館日
休館日
休館日
通常開館
17時まで開館
(注)本学の大学院生・教職員は、授業のある期間の土曜日11:00〜15:00に、社会科学系研究図書館の特別利用が可能です。
中央図書館4階の紀要の書架に見出しを入れました
このたび中央図書館4階の研究紀要の書架に大学名の入った見出しを入れました。これにより、目的の大学で刊行さ
れている研究紀要を見つけやすくなりました。
Campus News
09
Information
「食堂を中心とした福利厚生施設」が新設されます!
食堂の混雑緩和と学生等の快適な教育研究環境の
創出を目指し、食堂を中心とした福利厚生施設を新
設することとなりました。
施設は緑豊かな常盤台キャンパスの環境及びバリ
アフリー等に配慮したデザインを導入しており、食
堂に加え、物販スペース(コピー、郵便物の取扱等
のサービスを含む)、屋外テラス・ベンチ等の設置を
予定しており、学生・教職員等の交流の場としても
活用して頂ければと思います。
別図1
■ 施設の概要
(1)店 名
総称 Sガーデン(ローソン横浜国立大学店)
(カフェテラス・
ボンパスト横浜国立大学店)
(別図1参照)
(2)営業開始予定
平成20年6月頃
(3)場 所
第二食堂北東付近(別図2参照)
(4)サービス概要
①焼きたてパン ②物販 ③各種公共料金出納
④DPE、カラーコピー、FAX ⑤各種チケット販売
⑥郵便物取扱い(切手、葉書等の販売、ゆうパックの取扱い)
⑦国内航空券の予約取次、各種ギフト取扱い等
完成予想外観パース
建設予定地
別図2
常盤台団地配置図
ごみの減量について
横浜市は平成22年度までにごみの量を平成13年度に対して30%削減
するため「G30プラン」に取り組んでいます。横浜市の平成18年度の年
間ごみ量は1,031,928トン(ランドマークタワー8杯分)です。そのうち
家庭ごみ(燃やすごみ)は全体の63.2%を占める652,003トンになりま
す。一人ひとりの小さな行動で家庭ごみはもっと減らすことができます。
2007年常盤祭でも「G30プラン」のPRをしました!
家庭ごみはもっと減らすことができます!
○生ごみ
生ごみには多くの水分が含まれています。水分が多いとごみ集積場所が汚れたり、焼却に余分なエネルギーが必要になります。生ご
みの水を切ることでごみを約10%減量することができます。
○家庭ごみ(燃やすごみ)から古紙(新聞紙、雑誌、紙パックなど)の分別徹底を!
家庭ごみ(燃やすごみ)には、まだ約15%の古紙が含まれています。古紙はリサイクルしてゴミを減らしましょう。
ごみを減らすために3つの R を心がけましょう
Reduce
Reuse
……………ごみの発生抑制への取組み
家に帰ってごみになってしまう余分な袋や包装などは断りましょう。
食材を無駄なく食べ残しを減らしてごみを少なくしましょう。
………………再利用・再使用への取組み
使い捨て商品はなるべく利用せず、詰め替え可能な商品を購入しましょう。
フリーマーケットなどを利用して、再使用しましょう。
Recycle
……………リサイクルへの取組み
資源となるものの分別を徹底し、リサイクルルートに乗せていきましょう。
新聞、雑誌、ダンボールは地域の資源回収に、紙パックや食品トレーは店頭回収に出しましょう。
生ごみはコンポスト、電気式生ごみ処理機などで堆肥にしましょう。
(学務部学生支援課) 【イラストは広報よこはま保土ケ谷区版より転用】
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Campus News
Prize Winner
受賞関係
教育人間科学部4年
青木泉さん、同学部2年
伊藤麻希さん
モダンダンス部第10回
少人数による創作ダンスコンクールで審査員賞受賞
9月16日に富山県で開催されたダンスコンクールで、モダンダンス部の
教育人間科学部4年青木泉さんと同学部2年伊藤麻希さんが、デュエット作
品『大根についての考察』で、見事、全国三位にあたる審査員賞を受賞し
ました。全国から34大学70を越えるチームが美と技を競う中で、この作品
は、質感があり個性豊かでチャレンジ精神に富む良い作品との評価を頂き
ました。9月17日にはコンクール優秀チームによるエキシビションに出演
しました。
昨年も教育人間科学部4年吉村和顕さんが、ソロ作品「メジャー」で同賞
を受賞し、本学モダンダンス部は2年連続、審査員賞を受賞したことになり
ます。同モダンダンス部は、今年8月に開催された第20回全日本高校・大
学ダンスフェスティバル(神戸)において、決選までは進んだものの惜し
くも受賞は逃したので、今回の受賞により更なる飛躍が期待されます。
(教育人間科学部)
「電子情報通信学会通信ソサイエティ最優秀レター論文賞」を受賞
9月10日(月)から14日(金)にかけて鳥取大学で開催された電子情報通信学会ソサ
イエティ大会において、工学研究院 市毛弘一准教授、新井宏之教授、工学府博士
課程前期修了生宗正英章さん(指導教員:市毛准教授)が「電子情報通信学会通信ソ
サイエティ最優秀レター論文賞」を受賞しました。
対象論文は2006年12月にIEICE Transactions on Communications誌に掲載された
"An Efficient Signed-Power-of-Two Term Allocation for Filter Coefficients in Digital
Communication System"で、昨年度同誌に掲載された200編以上のレター論文の中か
ら最優秀論文に選ばれました。この論文では、移動体通信用の送受信機をデジタル
デバイス上で実装する際の効率的なビット割り当て法を提案しており、極めて小さ
な回路規模で高い通信品質を実現できることが高く評価されました。
(工学研究院)
環境情報学府博士課程前期2年麦嶋慎也さん
FIT2006 第5回情報科学技術フォーラム「ヤングリサーチャー賞」を受賞!
環境情報学府博士課程前期2年の麦嶋慎也さん(指導教員:富井
尚志准教授)が、情報処理学会と電子情報通信学会情報・システ
ムソサイエティおよびヒューマンコミュニケーショングループ合
同の会議「情報科学技術フォーラム(FIT)」において、新進の科学
者または技術者に贈呈される賞である「ヤングリサーチャー賞」
を受賞し、平成19年9月6日(木)に表彰されました。
受賞対象になった研究発表は「概念共有環境CONSENTにおけ
る現実状態と概念的操作状態の整合支援手法の提案」です。この
研究は、様々な物や人と、参加者共通の概念が存在しているよう
な実空間を、ユビキタス環境と仮想空間を用いて支援する手法を
提案するものです。その具体的な方法として、RF-IDで得た現実
の状態と参加者の操作の意図をすべてデータベース化し、両者の
乖離を検索・提示するシステムを実装しました。運用実験によって検証した実現性と今後の発展が期待される独創的な
アイデアが高く評価されました。
(環境情報学府)
Campus News
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Prize Winner
環境情報学府博士課程後期3年
ファム・ホアン・キエンさん
土木学会構造工学シンポジウム論文賞を受賞!
平成19年8月8日(水)、土木学会において第53回構造工学シンポジウム論文賞の授
賞式がおこなわれ、大学院環境情報学府博士課程後期3年のファム・ホアン・キエン
さんが指導教員の山田均教授および工学研究院の勝地弘准教授、佐々木栄一准教授
とともに、標記論文賞を受賞しました。
論文のタイトルは、「Study on wind-induced instability of Super Long-Span CableStayed Bridge」で、近年、特に海外において中央支間長が1,000mを超える世界最長
規模の斜張橋が建設される中、さらに長大な1,800mの斜張橋を実現するにあたって
の力学上の問題点を解析的に検討し、経済的に十分に実現可能であることを示した
点が高く評価されました。
(環境情報学府)
第2回イオン液体国際会議で工学府博士課程前期1年
望月まゆさん
最優秀ポスター賞を受賞!
平成19年8月5日(日)から10日(金)にパシフィコ横浜で開催された「第2回イオン
液体国際会議」のポスターセッションで、工学府機能発現工学専攻博士課程前期1年
の望月まゆさん(指導教員:渡邉正義教授)が最優秀ポスター賞を受賞しました。こ
れは、300件に及ぶポスター発表のなかから35歳以下の研究者の発表(約120件)が、
受賞候補となり、多くの審査員の投票により選出されました。望月さんの発表はみ
ごと第1位(1名)に選ばれ、晴れの受賞となりました。
(工学府)
表彰の授与団体は「イオン液体国際会議組織委員会」
工学府博士課程前期2年
三島大輔さん
「第46回NMR討論会優秀若手ポスター賞」を受賞
9月11日(火)から13日(木)に日本核磁気共鳴学会主催の第46回NMR討論会が札幌
で開催され、大学院工学府機能発現工学専攻先端物質化学コース博士課程前期2年の
三島大輔さん(指導教員:内藤晶教授)が優秀若手ポスター賞を受賞しました。138
件のポスターの中から部門別に4件ポスター賞が選出され、三島さんは固体NMR部門
の受賞となりました。発表タイトルは、「固体NMRによる抗菌ペプチドAlamethicin
の脂質膜中での配向と動的構造解析」で、膜結合ペプチドの構造を精密に決定する
新しい方法を開発した結果が高く評価されました。
(工学府)
工学府博士課程前期1年
平林孝啓さん
「ヤングエンジニアポスターコンペティション優秀発表賞」を受賞
8月20日(月)から22日(水)に大阪工業大学で行われた「電気学会産業応用部門大
会」において、工学府物理情報工学専攻博士課程前期1年平林孝啓さん(指導教員:
河村篤男教授)がヤングエンジニアポスターコンペティション優秀発表賞を受賞し
ました。論文タイトルは「二足歩行ロボットのYaw軸モーメントを考慮した歩行の
高速化に関する検討」です。
この賞は、26歳以下の学生・技術者が研究成果をポスター発表し、優れた発表者
に授与されるものです。
(工学府)
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Campus News
Prize Winner
受賞関係
工学府博士課程前期2年
園田修平さん
アンテナ・伝播研究会「学生奨励賞」を受賞!
大学院工学府博士課程前期2年の園田修平さん(指導教員:新井宏之教授)がアンテ
ナ・伝播研究会「学生奨励賞」を受賞し、6月21日(木)に開催された同賞表彰式におい
て表彰されました。受賞対象となった研究発表は同研究会で発表した「ワンチップマイ
コンを利用した近距離送受信システム」です。この研究は、近年注目される近距離無線
通信の送受信デバイスを、低消費電力かつ簡素な構造で実現する検討がされており、詳
細な考察を報告しました。この賞は、発表する論文の新規性、独創性および有用性が論
理的に展開されているかが厳しく評価されるものであり、アンテナ・伝播、通信産業の
発展に貢献する研究として高く評価されました。
(工学府)
工学府博士課程前期2年
具志堅剛史さん
フォトクロミズム
国際シンポジウムでポスター賞を受賞!
10月10日(水)にカナダのバンクーバーで開催された第5回有機
フォトクロミズム国際シンポジウム(ISOP-07)において、大学院
工学府博士課程前期2年の具志堅剛史さん(指導教員:横山泰教授)
が、 ダイアモンド類似構造を部分構造にもつフォトクロミック化
合物 に関する発表を行い、 Poster Award を受賞しました。3
年ごとに開催される本国際シンポジウムは光応答性有機材料に関
する研究発表の場です。横山教授の研究室では、自動調光材料に
関する基礎研究を精力的に行なっており、今回の受賞はその研究
内容および具志堅さんの発表の両方が高く評価されたものです。
(工学府)
左から具志堅君、シンポジウム議長
工学府博士課程前期2年 松代穂さん、
環境情報学府博士前期課程2年 池田直哲さん
日本化学会関東支部大会優秀ポスター賞の受賞
9月27日(木)・28日(金)に、首都大学東京南大沢キャンパスで日本
化学会第1回関東支部大会が開催されました。本大会において、工学府
博士課程前期2年の松代穂さん(指導教員:迫村勝講師)と環境情報学
府博士前期課程2年の池田直哲さん(指導教員:荒牧賢治准教授)が
「日本化学会関東支部大会優秀ポスター賞」を受賞しました。松代穂さ
んの受賞対象となった研究発表は「ラミネート電極を用いた有機薄膜太陽電池」で、池田直哲さんの研究発表は「ココイ
ルグルタミン酸―アルカトルアミン塩と補助界面活性剤混合水溶液系におけるひも状ミセルの形成」です。
今回の受賞では研究内容並びにプレゼンテーション力の両方が評価されました。
(工学府・環境情報学府)
工学府博士課程前期1年
廣崎ゆりかさん
優秀ポスター賞を受賞
9月19日(水)から21日(金)まで岐阜大学で開催された日本金属学会2007年秋期講
演大会において、工学府システム統合工学専攻博士課程前期1年廣崎ゆりかさん(指
導教員:福富洋志教授)が、「Ti-43mol%Al金属間化合物の配向制御とそのクリープ特
性」により、優秀ポスター賞を受賞しました。
次世代の高温高強度材料として実用化が期待されている、チタニウム基合金の高
強度化とクリープ特性の向上を実現するために、結晶組織の制御法を開発してその
効果を実験的に検討した研究で、工学的意義と学術的意義の両面から高い評価を受
けました。
(工学府)
Campus News
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Prize Winner
工学府博士課程後期2年
高橋文雄さん、同博士課程前期2年
天野利彦さん
日本ばね学会技術賞を受賞!
9月27日(木)に虎ノ門パストラルにおいて開催された日本ばね学会設立60周年記
念式典において、2007年度日本ばね学会表彰が行われ、大学院工学府博士課程後期
2年の高橋文雄さん(日本発条株式会社)と今年3月に同博士課程前期を修了した宮
本貴正さんと同博士課程前期2年の天野利彦さんが、指導教員の安藤柱教授および高
橋宏治准教授とともに、同学会技術賞を受賞しました。
この賞は、日本ばね学会のばね論文集(第52号)に掲載された「人工表面欠陥を有
するばね鋼のショットピーニングによる
疲労強度向上」と題する論文が、ばねの技術の進歩に寄与するとして高く評
価されたものです。近年、自動車のサスペンション等で使用されるばね鋼は、
ますます高強度化の傾向にありますが、鋼は高強度になるほど表面欠陥に対
して敏感になるという問題があります。高橋さんと天野さんらは、疲労強度
低下の要因となる表面欠陥を、ショットピーニングによって導入される圧縮
残留応力により無害化する技術を開発しました。この成果は、鋼の信頼性を
大幅に向上させるとともに希少金属の使用低減にも寄与すると期待され、工
業上の価値が高い点が評価されました。
(工学府)
工学府修了生
優秀発表表彰を受賞
大学院工学府博士課程前期を今年3月に
修了し、現在日産自動車(株)に勤務の樋
口文隆さん(指導教員:前川 卓教授)が平
成18年度機械学会設計工学システム部門
講演会優秀発表表彰を受賞し、平成19年
11月1日(木)仙台ワシントンホテルにおい
て表彰されました。受賞対象となった研究
発表は「幾何処理によるB-spline補間」で
す。計算の合理性が高く、幾何処理に基づ
く新しい曲線・曲面生成方法であることが
高く評価され受賞につながりました。
(工学府)
工学府博士課程前期1年
受賞時の様子
師岡周年さん、工学部4年
表彰された樋口さん
志村勝宣さん
優秀発表者賞を受賞
10月31日(水)
・11月1日(木)に群馬県前橋市で第4回地
盤工学会関東支部研究発表会(Geo-Kanto2007)が開催
されました。本発表会において、大学院工学府建設シス
テム工学コース博士課程前期1年の師岡周平さん(指導
教員:早野公敏准教授)と工学部建設学科シビルエンジ
ニアリングコース4年の志村勝宣さん(指導教員:早野
公敏准教授)が「平成19年度第4回地盤工学会関東支部
研究発表会優秀発表者賞」を受賞しました。
師岡周平さんの受賞対象の研究発表は「アイソタック
型圧縮則に基づく圧密解析に用いる入力パラメータの検
討」で、志村勝宣さんの受賞対象の研究発表は「タイヤチップ混合浚渫泥土の強度・変形特性に関する考察」です。今
回の受賞では、研究論文の内容とプレゼンテーション力、質疑応答時の態度などが総合的に評価されました。
(工学府・工学部)
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Campus News
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海外旅行編
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題
字:「Campus News」青山 浩之 + 渡辺 邦夫
書
:教育人間科学部 国語・日本語教育講座書道担当 青山 浩之
構
成:教育人間科学部 美術教育講座デザイン担当
渡辺 邦夫
表紙作品:「ガーベラと貝とボルトナット」細密描写
アサルカノワ・アリーナ(ロシアからの留学生)(教育人間科学部 学校教育課程
B3イラストボード(363×514mm)
、透明水彩
平成19年度構成デザイン実技 より(表紙は原画を再構成しています)
構成/指導教員:教育人間科学部美術教育講座デザイン担当 渡辺 邦夫
心理発達講座2年)
Campus News 2008 No.37
編集/横浜国立大学 広報委員会
発行/平 成 2 0 年 1 月
発行