2013.07.05 ブンカケンＥＮ７１-３:2013 正式版が発行されました。 EN71-3:2013 に基づく 17 元素 19 項目の検査を行っています! ＥＵの新・玩具指令 2009/48/EC は現行の玩具指令 88/378/EEC のほぼ全般にわたって大幅に改定し 2013 年 7 月 20 日から適用されます。新・玩具指令 2009/48/EC では適用される玩具を、「限定的であるか否かにかかわらず、14 歳未満の年齢の子供が遊びの中で使用するように設計されたまたはそれを意図した製品」としています。しかし、EN71-3 は、海外はもちろん日本国内でも玩具だけでなく様々な分野で参考とされています。当財団では、EN71-3:2013 による試験にいち早く対応し検査受託を行っております。皆様の製品の安全性確認のため、是非当財団にご相談・ご依頼ください。 17 元素の一斉分析は ICP 質量分析で行います有機スズの分析は GC/MS で行います【EN71-3:1994 からの改正点】（裏面の表-1 及び表-2 を参照）玩具材料が区分Ⅰ～区分Ⅲに分類され、それぞれの区分ごとに限度値が設定された。従来の 8 元素から 17 元素に拡大された。クロムは 3 価と 6 価に分類され、それぞれに限度値が設定された。スズは無機スズと有機スズそれぞれに限度値が設定された。【ご注意】検査は 1 色、1 素材ごとに行います。まず、17 元素の分析を ICP/MS により行います。ここで基準を超えるクロム、スズが検出された場合、それぞれ形態別分析（3 価クロム/6 価クロム及び有機スズ）を実施します。標準納期は 7 営業日(形態別分析を行う場合は最短 10 営業日となります。) お問合せはこちらまで一般財団法人日本文化用品安全試験所東京事業所 TEL 03-3829-2516 E-mail：kagaku-tokyo@mgsl.or.jp 大阪事業所 TEL 072-968-2228 E-mail：kagaku-osaka@mgsl.or.jp 2013.07.05 ブンカケン EN71-3:2013 における区分を決定するための相互参照表表－１玩具材料塗料の被膜、ワニス、ラッカー、印刷用インク、ポリマー、フォーム及び類似の被膜強化された織物であるか否かにかかわりなくラミネートを含むが、その他の織物は含まない、ポリマー及び類似の材料紙及び板紙天然が合成かを問わない織物ガラス、セラミック、金属材料全体染色されているか否かにかかわりないその他の材料(例、木材、ファイバーボード、ハードボード、骨及び皮革) 固形絵の具、痕跡を残すことを意図した材料及び玩具内に固体の形で表れる類似材料(例、色鉛筆の芯、チョーク、クレヨン）成形用粘土を含む柔軟な成形材料及び石膏フィンガーペイントを含む塗料、ワニス、ラッカー、ペンのインク液及び玩具内に液体の形で表れる類似材料（例：スライム、シャボン玉液）スティック糊区分Ⅰ 区分Ⅱ 区分Ⅲ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 表－2 玩具材料からの移行限度値(基準値) 元素区分Ⅰ mg/kg Aluminium(ｱﾙﾐﾆｳﾑ) 移行限度値区分Ⅱ mg/kg 区分Ⅲ mg/kg 5625 1406 70000 Antimony(ｱﾝﾁﾓﾝ) 45 11.3 560 Arsenic(ヒ素) 3.8 0.9 47 Barium(ﾊﾞﾘｳﾑ) 1500 375 18750 Boron(ホウ素) 1200 300 15000 Cadmium(ｶﾄﾞﾐｳﾑ) 1.3 0.3 17 Chromium(III)(3 価ｸﾛﾑ) 37.5 9.4 460 Chromium(VI)(6 価ｸﾛﾑ) 0.02 0.005 0.2 Cobalt(ｺﾊﾞﾙﾄ) 10.5 2.6 130 Copper(銅) 622.5 156 7700 Lead(鉛) 13,5 3,4 160 Manganese(ﾏﾝｶﾞﾝ) 1200 300 15000 Mercury(水銀) 7.5 1.9 94 Nickel(ﾆｯｹﾙ) 75 18.8 930 Selenium(ｾﾚﾝ) 37.5 9.4 460 Strontium(ｽﾄﾛﾝﾁｳﾑ) 4500 1125 56000 15000 3750 180000 0.9 0.2 12 3750 938 46000 Tin(ｽｽﾞ) Organic tin(有機ｽｽﾞ) Zinc(亜鉛) ※ ※ Methyl tin , Di-n-propyl tin , n-Octyl tin , Monobutyl tin, Dibutyl tin , Tributyltin , Triphenyl tin , Tetrabutyl tin Di-n-octyl tin ,Diphenyl tin ,