せっさ託麻 No.8

せっさ託 麻
エンジンとブレーキ。
6月になりました。今月の生活目標は「安全に留意し、
落ち着いた生活をしよう」です。
6月は梅雨の時期です。この時期は蒸し暑い季節なの
で過ごしづらく、また例年この時期には、友人関係のトラブ
ルやけんかがよく起こることもあり、この目標が掲げられてい
るのです。
託 麻 中 学 校
学 校 便 り
6月7日発行
NO、8
どんなにすごいエンジンを積んだスポーツカーでも、
ブレーキがなければ走ることはできません。しっかりとした
ブレーキがあるからこそ、思いっきりエンジンを吹かすこと
ができるのです。いつでも止まることができるから、安心
してスピードを上げることができるのです。
人にも同じことが言える、と私は思います。
心や体を活発に動かす「エンジン」も大切ですが、
自分の行動を正しく制御するための「ブレーキ」も、それ
と同じくらい、いやそれ以上に大切なのです。
本田宗一郎という人を知っていますか?あの自動車メ
人がふれあう中で、気持ちがぶつかったり自分の思
ーカー「HONDA」を、一代で世界的な大企業に育てた人
い通りにならなかったりということは当然あります。その時
物です。そのHONDAが大企業となった頃には、有名大学
に自分をコントロールするのが、心のブレーキだと思い
を卒業した優秀な人材が多く入社してきました。
ます。
「どこにも負けない自動車を設計するぞ。」と意気込ん
集会でしゃべりたいけど静かにするブレーキ。いやなこ
でいる若いエンジニアに、本田宗一郎は問いかけます。
とを言われカッとなっても上手にガマンするブレーキ。
「自動車が速く走るには、何が重要だと思うか?」
ネット掲示板に誰かの悪口を書きたくなっても、それをや
若いエンジニアは「もちろんエンジンです。どこにも負け
めるブレーキ。いらいらして物にあたりたくなった自分をや
ないエンジンをつくります。」と答えます。「そうか。ならば君
めさせるブレーキ。……
、この車に乗ってみろ。」と本田宗一郎が示した自動車に
そんなブレーキをみんなが
は、ブレーキがついてなかったのです。
しっかりと身につけることが
ブレーキのない車を「運転しろ」と言われ、若いエンジニ
安全に留意し、落ち着いて
アは、「大切なのはブレーキなのだ」と気づいたのです。
過ごすために大切なことなのです。
教育キャンプに行ってきました。
お知らせ・お願いです。
1年生は6月1日(土)から2泊3日の教育キャンプに行っ ■ 6月3日から、7人の教育実習生が教育実習に取
り組んでいます。これから2週間あるいは3週間の
てきました。あいにくの雨天でプログラム内容を変更するこ
実習期間は、普段の学生生活とはずいぶん違って
とになったり、炊飯活動で思うように薪が燃えなかったり、
緊張し疲れる毎日だと思います。忙しいながらも楽
物品の返納でドタバタしたりと当初思っていた以上に苦労
しく有意義で、心に残る
することが多かった3日間だったかもしれません。しかし、こ
日々を過ごしてもらえる
の3日間の体験で一人一人が成長できたことはまちがい
ことを願っています。
実習生の皆さん、
ないのです。1年生の皆さん、そして引率された先生方、
がんばってください。
お疲れ様でした。 ※写真は物品返納チェックの風景です。
そして生徒の皆さんは、
実習生の先生から
しっかり教わってください。
■ 6月は「食育月間」です。文部科学省のHPでは、
①食を通じたコミュニケーション ②バランスの取れた食事
③望ましい生活リズム④食を大切にする気持ち⑤食の安全
の5つの重点項目が挙げられています。
ぜひこの機会に、各家庭でも食について
見直してみられてはいかがでしょうか。
成功とは、成功するまでやり続けること。
失敗とは、成功する前にやめてしまうこと。
松下幸之助