Arup Newsletter

Arup Newsletter
2012-09-14
アラップ東京事務所・発行
幸せを呼ぶプロジェクト・マネジメント --- アデレード動物園
2009 年 11 月に、中国から 2 頭のパンダが 10 年間貸与されたアデレード動物園で、南半球で唯一のジャイア
ントパンダを見ることができます。
パンダ受け入れに際し、パンダ舎の建設や修繕など、準備が約2年がかりで行われましたが、「パンダの到着」
という明確な期日が決まっているこのプロジェクトにおいて、アラップのプロジェクト・マネジメント・チームのチー
ム力が、如何なく発揮されました。
“さまざまなステークホルダーが存在する中、どのようにコミュニケーションを取ったのか”、“パンダの到着という
変更不可能な期日をどう守ったのか”、“予算をどのように守ったのか”等々、プロジェクトにつきものの困難を
乗り越えました。プロジェクト・マネジメントがもたらしたものは、パンダを見つめる人々の笑顔だったようです。
アラップのプロジェクトページに掲載しています(日本語です)▼
http://arup.com/Home/Projects/Adelaide_Zoo.aspx?sc_lang=ja-JP
ケンプラッツでも日本語・写真付きで紹介しています▼
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20120907/582569/
西ヨーロッパで最も高い建物 --- ロンドンに“シャード”竣工
月上旬、高さ 310m の超高層ビル、シャード・ロンドン・ブリッジの建物本体が竣工しました。レンゾ・ピアノ氏の
設計によるこの建物は、95 階建てで、事務所、住居、レストランやシャングリラ・ホテルが入る予定です。アラッ
プは照明や IT システムを含む設備設計全般と火災安全設計を担当しました。
英国で最も高い場所に位置する 52 階のプールや、360 度、60km 先までのパノラマビューを楽しめる展望台も、
このシャードの中に設けられる計画です。延床面積 18 万 m2 以上にもなるこの商業ビルは、12,000 人の雇用
を創出すると見込まれています。
現在、テナント工事や内装工事が進められており、来年 2013 年にグランド・オープンの予定です▼
http://arup.com/Home/News/2012_07_July/30_July_Shard_is_inaugurated.aspx
ブリスベンの樹木のようなタワー --- ワン・ワン・ワン・イーグル・ストリート
GPT グループの高層オフィスビル『ワン・ワン・ワン・イーグル・ストリート』が、8 月 1 日に正式オープンしました。
54 階建のこのタワーはグリーンスター(オーストラリアの建築環境性能評価制度)で 6 つ星を獲得し、その斬新
さや建物性能の面からみて、オーストラリアの商業ビルにおける、ベンチマーク的存在となるでしょう。
自然からアイデアを得ている構造デザインは、バイオミミクリー(生物模倣)の発想を設計に生かしています。地
上から生えているような外周部の傾斜した柱たちは、一見ランダムに見えますが、植物の成長を模した、アルゴ
リズムを用いた解析を元に決められています。その様子はまるで、通りを挟んで並ぶ街路樹の幹のようです。
構造設計を始め、ファサードエンジニアリング、火災安全設計をアラップが担当しました▼
http://arup.com/Home/News/2012_08_August/08_Aug_Unique_figtree_office_tower_opens_in_Brisbane.aspx
カナダ、モントリオールで橋の架け替え
全長 3.5km 以上にもおよび、カナダ屈指の交通量がある、シャンプレーン橋。老朽化による掛け替え計画を進
めるために、アラップを含む各種企業から成るチームが、アドバイザーとして選ばれました。このプロジェクトは
PPP(Public Private Partnership / 官民連携)を適用することを見込まれており、新しい橋のビジネスモデルの
提案も業務に含まれています。
新しい橋は、既存の橋の少し下流に計画されます。18 カ月という長丁場の業務において、アラップは他のチー
ムメンバーと共に、資金調達と施工の両面を満足するデザインを組立てていきます。
厳しい冬の気候に配慮しながら、美しく長い橋に、125 年間の寿命を与えることが、技術的挑戦となるでしょう▼
http://arup.com/Home/News/2012_08_August/21_Aug_Arup_helps_to_replace_Canadas_busiest_bridge.aspx
本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール
アドレスをご登録下さい。
アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、技術等が
ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(1) お問合せ・ご意見 → tokyo-news@arup.com
(2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup
(3)本ニュースレターのバックナンバー(PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から
ご覧下さい → http://www.arup.com/japan
編集・発行: Arup 東京事務所 松延晋
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F
電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。
Copyright(c) 2012 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
Arup Newsletter
2012-08-20
アラップ東京事務所・発行
ガラスドームの植物園: ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
6 月末、シンガポールで開発が進むマリーナベイに、世界最大級の 2 つのガラスドーム植物展示施設がオー
プンしました。話題となった空中プールの「マリーナベイ・サンズ」の向かい側に位置しており、「ガーデンズ・バ
イ・ザ・ベイ」と呼ばれる、マリーナ地区で進む 100 ヘクタールを超える巨大開発プロジェクトの一部です。
ドームの内部は 23~25 度と外気より低く保たれており、山地や地中海地域の植物が展示されています。
このユニークな形状をガラスで覆うためには、3300 枚のガラス形状を決定する、高度な3D 解析を行いました。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの設計から 5 年が経過し、この分野はどんどん進化を続け、「最適化」と呼ばれる手
法を用いた、アラップが積極的に取り組む分野のエンジニアリングとなっています。設計から施工・運用に至る
過程での、最適化の役割は意外と広いのです。
アラップのニュースページとプロジェクトページから(日本語です)▼
http://www.arup.com/Home/News/2012_07_July/04_July_Singapore_marks_latest_milestone.aspx?sc_lang=jaJP
http://www.arup.com/Home/Projects/Flower_Dome.aspx?sc_lang=ja-JP
ケンプラッツでも日本語・写真付きで紹介しています▼
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20120816/579629/?P=1
レンブラントの「夜警」---アムステルダム国立美術館改修
オランダ・アムステルダムの国立美術館の修復が終わり、オランダ絵画の黄金時代と呼ばれる時代の作品を再
び展示する準備が進んでいます。
アラップは、ロイヤル・ハスコニングと DGMR と JV を組んで、設備、ビルディング・フィジックス、火災安全設計、
IT コンサルタント、照明デザインを行いました。設備の更新と共に、断熱性能を上げ、新しく地下も増築してい
ます。
この美術館でもっとも有名な作品は、レンブラントの「夜警」(De Nachtwacht)です。作品を見れば多くの方が、
「見たことある」と思われるでしょう。徐々に作品を戻し、再開館は 2013 年の春の予定です▼
http://arup.com/Home/News/2012_07_July/24_July_New_Rijksmuseum_handed_over.aspx
ブリスベン 空港リンクトンネルオープン
アラップは高速道路の設計もしています。
7 月末、オーストラリアのブリスベンで、12km のトンネルや 25 の橋梁を含む、約 56 億豪ドル(約 4650 億円)の
道路が開通しました。
アラップとパーソンズ・ブリッカーホフは JV を組み、6 年間、延べ 1700 人がこの設計に携わりました。
このプロジェクトは、オーストラリアで最大級、かつ最も複雑な交通インフラ・プロジェクトだと言われています。
高度なシミュレーションや解析が行われ、“これまで遭遇したことも無いような様々な問題にソリューションを見つ
ける”という、エンジニアリングの最も根源的な意味を提供できたと感じています▼
http://arup.com/Home/News/2012_07_July/31_July_Brisbane_Airport_Link_tunnels_open_to_traffic.aspx
Arup Journal 2/2012 できました
Arup Journal 2/2012
http://arup.com/Publications/The_Arup_Journal.aspx
今回は、ロンドン特集です。掲載されているプロジェクトの一部をご紹介します。
- キングス・クロス駅
▼「ハリーポッター」が魔法学校に入学するために電車に乗った駅(9 と 3/4 番線ホームの写真も載っていま
す)。以前、このニュースレターでもご紹介しました。
美しいシェル構造の屋根部分だけでなく、構造的な補強や電気設備、駅の歴史など、40 ページにわたる解説
です。
http://arup.com/Home/Projects/Kings_Cross_Station.aspx
- ワン・ニュー・チェンジ
ジャン・ヌーベル設計の複合施設。セント・ポール寺院の向かいに建っています。その屋根形状は、アメリカ空
軍の F-117 ステルス戦闘機をイメージしたとか・・・・
- エヴリン・グレース・アカデミーエ
ザハ・ハディド設計の中学校。2011 年、王立英国建築家協会( RIBA )のスターリング賞を受賞作品です。
※このメールニュースのバックナンバーが、弊社ホームページから PDF データでダウンロードできるようになり
ました。日本語トップページの『トピックス』から、ご確認下さい。
http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール
アドレスをご登録下さい。
これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、
技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(1) お問合せ・ご意見
(2) ニュースレター配信登録
→ tokyo-news@arup.com
→ https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup
編集・発行: Arup 東京事務所 松延晋
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F
電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。
Copyright(c) 2012 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
Arup Newsletter
2012-07-17
アラップ東京事務所・発行
アシュリー・ヤングらをホスト…ウクライナ ドンバス・アリーナ
アラップは、2012 年 サッカー欧州選手権、グループ D の開幕戦イングランド対フランスが行われた、ウクライ
ナのドンバス・アリーナの設計を担当しました。このスタジアムは、FC シャフタール・ドネツクの本拠地です。
この近代的なスタジアムは、総工費 3 億 2000 万ユーロ、約 5 万席を擁し、赤外線ヒーティングなどを備えてい
ます。旧ソ連の国に作られた初の FIFA 公認サッカー・スタジアムとして、2009 年の 8 月にオープンしました。
スタジアム設計はアラップの得意とするところで、マンチェスター市スタジアム、ミュンヘン・アリアンツ・アリーナ
など、数々の実績があります▼
http://arup.com/Home/News/2012_06_June/11_June_Donbass_Arena_Euro_2012_Spotlights_Arups_Football_
Skills.aspx
四半世紀経てもまだ新しい 香港上海銀行・香港本店ビル
イギリスの代表的な建築家であり、日本でも人気の高いノーマン・フォスター氏。彼の代表作の一つともいえる、
香港上海銀行・香港本店ビルは、1986 年の竣工から四半世紀以上が経過しています。
当時はアルミの外装、表出した構造体など、ハイテク建築としての注目が集まっていましたが、現在でも参考に
なる環境への配慮、自然光の扱い方など、彼がどれほどの先見の明を持っていたか、あらためて驚嘆させられ
ます。自然光を建物内部に取り込む、太陽光集成器(サンスクープ)が設置されているのをご存知でしたか?
建築の歴史に刻まれる作品を振り返りながら、過去からのメッセージに注目したいと思います(ケンプラッツ)▼
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20120711/575270/?fromrss
アラップのプロジェクトページから(日本語です)▼
http://www.arup.com/Home/Projects/HSBC_Headquarters_1_Queens_Road_Central.aspx?sc_lang=ja-JP
香港で初の、ゼロ・カーボン・ビルディング
アラップでは、二酸化炭素の排出量がネット・ゼロの、ゼロ・カーボン建築をかねてより手がけています。ロンド
ンのベッド・ゼッド、レンゾ・ピアノ氏設計のカリフォルニア・アカデミー・オブ・サイエンス、韓国のサムソン・グリー
ン・トゥモローなどです。
このたび、香港で初のゼロ・カーボン建築がオープンしました。太陽光発電やバイオディーゼルのトリジェネレ
ーション(CCHP)。さらに敷地内で再生エネルギーを生み出し、エネルギー消費量をオフセットしています。余
剰分は地域の送電網に送り、建設中や建設資材にかかった潜在的なエネルギーをもカバーするコンセプトで
す。
この 3 層の建物は、展示や教育スペース、エコ・ハウスやエコ・オフィスのモデルルームになっています▼
http://arup.com/Home/News/2012_06_June/27_June_ZCB_Opening.aspx
中国 昆明国際空港 開港
観光地として有名な、中国雲南省の昆明に、北京、上海・浦東、広州に次ぐ中国で 4 番目の大きさとなる国際
空港が開港しました。
現在の年間利用者は 3800 万人、将来的には 6500 万人を見込み、42 万 m2 のターミナルと 9 万 m2 の駐車
場から成ります。総工費は 36 億米ドル、設計者は北京設計院と SOM で、アラップは構造の基本設計、火災
安全設計などを担当しました。既存の昆明空港は解体されるそうです。
これにより、雲南省の経済発展にも寄与するのではないかと期待されています▼
http://arup.com/Home/News/2012_07_July/03_July_Chinas_4th_largest_airport_opens.aspx
シンガポールのサウス・ビーチ開発
シンガポールのサウス・ビーチで、フォスター+パートナーズ設計の複合開発が進んでいます。このエリアは、
シンガポールが理想とする「庭園の中の都市」のさきがけとなります。
4 月末に、6 カ月間に及ぶ掘削工事が完了し、16,420 台のトラック分の土砂が運び出されました。この辺りはサ
ンゴの化石や砂地となっており、掘削には注意を要しました。直径 89m と 85m、深さ 1m のコファダム(防水用
囲い)を設け、安全に掘削できるような配慮をしました。
完成時には延床面積 15 万 m2 を超える開発となります。アラップは構造・設備などのエンジニアリングに加え、
環境のサステイナビリティに関する設計に携わっています▼
http://arup.com/Home/News/2012_05_May/11_May_2012_Arup_tees_off_with_South_Beach.aspx
本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール
アドレスをご登録下さい。
これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、
技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(1) お問合せ・ご意見
(2) ニュースレター配信登録
→ tokyo-news@arup.com
→ https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup
編集・発行: Arup 東京事務所 松延晋
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F
電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。
Copyright(c) 2012 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
Arup Newsletter
2012-06-15
アラップ東京事務所・発行
ヘルツォークら - サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン
今年もサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンが開催される時期となりました。今回は、ヘルツォーク・ド・ムーロ
ンとアイ・ウェイウェイという、北京オリンピックスタジアムと同じ設計者で、期待度が否応なく上がります!期間
は 6 月 1 日から 10 月 14 日です。
サーペンタイン・ギャラリー・パビリオンは、2000 年から開催され、これまでに伊東豊雄氏や SANAA など日本
人建築家を含む著名な建築家がデザインを行ってきました。スポンサーで成り立っており、アラップも協力して
います。
今年の作品は、過去の 11 作品(2004 年は未開催)に対するオマージュと本年度分を意味する、12 本の列柱
が並ぶなど、歴史やつながりを喚起するものとなっています。
2012 年はロンドン・オリンピックの年。この年に、北京オリンピックスタジアムと同じ設計者がロンドンで再び協働
するというのは、なんとも粋な輪廻です▼
http://arup.com/Home/News/2012_05_May/10_May_Serpentine_Gallery_reveals_plans_for_Pavillion.aspx
ケンプラッツでは写真付き、日本語にて紹介しています▼
http://nkkp.jp/a/bn/20120607/571109/
北京・OMA 設計の CCTV が竣工
計画案を見た時、誰もが驚いた北京の CCTV(中国中央電視台/中国中央テレビ)本社ビル。
高さ 234mと 194mのツインタワーがお互いに傾き、上部でつながっています。上部の L 字型に突き
出した部分は 14 層分の高さがあります。
このビルは、OMA にとって、中国で初のメジャーなプロジェクトとなりました。アラップからもセシ
ル・バルモンドを含む(現在はバルモンド・スタジオ所属)、構造、設備、地質工学、火災安全設計
の各専門家たちがサポートしました。
北京の新しい観光名所になるのは間違いないですね▼
http://www.arup.com/Home/News/2012_05_May/16_May_Handover_ceremony_for_CCTV_HQ.aspx
NY のビル、風荷重のためにマスダンパーを導入
SOM 設計の、NY の 39 階建のビル。
初期設計後に風洞実験をしたところ、風が誘発する許容範囲を超える振動があることが判明しました。典型的
な改善方法として、500 トン分の鉄骨を構造に組み込むか、チューンド・マス・ダンパーを最上階に設置するな
どの方法が考えられましたが、これでは約 8000 万円のコスト増になります。
アラップは詳細な解析の結果、風の動きをコントロールするために、よく制振で使われる粘性ダンパーをいくつ
もコアや周縁部に設置しました。この方法はアメリカで初の試みとなりました。結果として、逆に 500 トンの鉄骨
を削減し、コストも抑える結果となりました。
このような解析には、BIM などの 3 次元モデルが一役買っています▼
http://www.arup.com/Home/News/2012_05_May/17_May_2012_Innovative_NYC_highrise_250_West_55th_to
ps_out.aspx
アラップの国際開発・災害復興
2010 年に災害で被災した人は、世界で 3 億人にのぼり、この人数は 2050 年には 15 億人になると言われてい
ます。都市部への人口流出に伴い、地震やサイクロンに対して脆弱な地区に住む人が増えるためです。
アラップには、国際開発チームがあり、貧困や災害に起因する問題に対し、エンジニアが果たせる役割を実行
してきました。衛生的な飲料水の確保、シェルター建設、輸送インフラの確保、回復力のあるコミュニティづくり
などです。山間部における橋や学校の建設、シェルターの構造や工法アドバイスなどのボランティアも行って
います。
このたび国際開発チームのリーダーが、今年で 9 回目となる英国土木学会主催のブルネル・レクチャーの講
演者に選ばれ、エンジニアがこの分野で果たす役割について提言しました▼
http://www.arup.com/Home/News/2012_05_May/16_May_2012_9thBrunel_Lecture.aspx
本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール
アドレスをご登録下さい。
これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、
技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(1) お問合せ・ご意見
(2) ニュースレター配信登録
→ tokyo-news@arup.com
→ https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup
編集・発行: Arup 東京事務所 松延晋
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F
電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。
Copyright(c) 2012 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
Arup Newsletter
2012-05-15
アラップ東京事務所・発行
注目の LEED、英国の事例と今年のバージョン改訂 ~ ロープメーカー・プレイスを例に
アメリカ発の建築の環境性能評価指標である LEED (Leadership in Energy and Environmental Design)。日本
でも注目が集まっています。今年はバージョン改訂の年で、秋からは新バージョンが施行され、認証取得が難
しくなりそうです。アラップは世界中で 300 人以上の LEED 評価員を擁し、東京事務所でも 10 以上の LEED
コンサル実績があります。
今月は、ロンドンのオフィスビルで初となる LEED プラチナ認証を取得した、ロンドンのロープメーカー・プレイ
スというオフィスビルをご紹介したいと思います。この建物は、シティと呼ばれる中心地に建っており、セントポー
ル寺院の景観を守り、敷地の制約からダブルスキンは採用しない、などの様々な制約条件がありました。今で
は周辺のビルよりも高賃料を設定できるほどの人気のビルとなっています。
新バージョンでは音響など、新しい評価項目が増える LEED。アラップではこの変更に対して情報アップデート
を随時しております(Arup Journal 2/2010 号に、ロープメーカー・プレイスを詳しく解説しています。掲載誌の
PDF 版がこちらからダウンロードできます)▼
http://arup.com/Publications/~/media/Files/PDF/Publications/Periodicals/Arup_Journal_2-2010.ashx
日経ケンプラッツでも写真付き、日本語にて紹介しています▼
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20120509/567469/
著名建築家の競演! 韓国ソウルの国際ビジネス地区
ソウルのヨンサン(龍山)のビジネス地区で、大きな開発が進んでいます。ダニエル・リベスキンド氏の事務所と
共に、デベロッパーのドリームハブに対して 340 万㎡のマスタープランを作成しました。また、この地域には 20
の建築が建ちますが、アラップはそのうちの 8 棟に関わることになりました。
レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ設計の 620mのランドマークタワー、コーン・ペダーセン・フォックス・
アソシエイツ、アシンプトート・アーキテクチャー、スタジオ・ダニエル・リベスインド、山本理顕設計工場、ビャー
ク・インゲルス・グループ、MVRDV に対して、構造、設備、音響、照明、ファサードの各専門家たちが、東京事
務所を含む世界 6 か所の事務所からサポートしています。
2016 年の完成が楽しみです▼
http://arup.com/News/2012_05_May/2_May_2012_Yongsan_scheme_South_Korea.aspx
南米チリで地下鉄の駅を設計します!
南米チリ・サンティアゴの地下鉄駅 11 か所のコンセプトデザインをアラップが担当することになりました。サン
ティアゴの地下鉄は「アメリカのベスト地下鉄」賞を受賞したこともあります。
チリは南米の中でも地下鉄網が発達していますが、このたび路線を 2 本、37 キロ分延伸し、全部で 28 か所の
駅が新築されます。それぞれ 2016 年と 2017 年の開通を目指しています。メトロ・デ・サンティアゴ(サンティア
ゴ地下鉄)は、定期的に世界中の地下鉄運営者に相談を行い、より良いサービスを提供する努力をしているそ
うです。
アラップは、駅舎計画、防災計画、乗客の交通分析などを担当します▼
http://www.arup.com/News/2012_05_May/2_May_2012_Metro_de_Santiago_Chile_win.aspx
カンボジア プノンペンに事務所開設
2012 年春、アラップはカンボジアの首都・プノンペンに事務所を開設しました。
カンボジア国内には建設中を含め数十の工業団地があり、外資の誘致などに積極的に取り組んでいることをご
存知の方も多いと思います。
アラップは 2008 年からカンボジアのプロジェクトに関わっており、39 階建ての銀行本社ビルが代表プロジェクト
になります。
クライアントのニーズに即対応できる体制を整え、アジア地域における存在感を高めていきたいと考えて
います▼
http://www.arup.com/Global_locations/Cambodia.aspx
本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール
アドレスをご登録下さい。
これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、
技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(1) お問合せ・ご意見
(2) ニュースレター配信登録
→ tokyo-news@arup.com
→ https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup
編集・発行: Arup 東京事務所 松延晋
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F
電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。
Copyright(c) 2012 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
Arup Newsletter
2012-04-16
アラップ東京事務所・発行
無作為を作為 - ラファエル・モネオの NY コロンビア大学 NWC 棟
NY のコロンビア大学と言えば、ブラウン・ストーンの建築が立ち並び、趣のある一角ですが、大きなガラスファ
サードを持つ近代的な高層ビルができました。コロンビア大学の科学系の研究室が入る校舎です。
既存の体育館をまたいで建てられたこの校舎は、吊り構造を採用し、かつ鉛直荷重を既存建物に一部負担さ
せるという試みをしています。ランダム・ストラクチャー・ジェネレーターと呼ばれるアラップ自作のコンピュータ
ー・ツールを駆使して、何パターンもの構造架構を提案しました。最終的には意匠設計者であるラファエル・モ
ネオ氏が選定をしたということです。建方順によって刻々と変わる応力を、施工時解析によって分析し、施工順
序を決めていきました。
もちろん省エネルギーにも配慮し、研究室という一般的にエネルギー消費の多い用途にもかかわらず、LEED
のゴールド認証を取得しています(日本語訳ページ)▼
http://arup.com/News/2012_02_February/27_Feb_Columbia_Northwest_Corner_Building_achieves_LEED_Gol
d.aspx?sc_lang=ja-JP
ケンプラッツでも写真付き、日本語にて紹介しています▼
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20120410/564649/
オークションで史上最高額!クリフォード・スティルの美術館 AIA 優秀賞を受賞
昨年、サザビーズのオークションで史上最高額 6170 万ドル(約 48 億円)で落札された作品があります。クリフ
ォード・スティルという抽象画家の作品です。彼は商業的なギャラリーとの関係を断絶したためほとんどの作品
が世に出回りませんでした。スティルの遺言で、永久コレクションとして作品を展示してくれる市に作品を寄付
することになり、デンバー市が選ばれました。
このたび、このクリフォード・スティル美術館が AIA 優秀賞を受賞しました。設計はアライド・ワークス・アーキテク
チャー、アラップは設備と照明デザインを担当し、4 月 18 日にニューヨークで行われる授賞式に参加する予定
です。
この建物の特徴となっているのは、自然光利用を可能とする孔のあいた現場打ちコンクリートの屋根です。この
孔がディフューザーとして機能し、自然光を拡散させています。
冒頭の落札された金額は、非営利団体である美術館の運営費に充てられるとのこと。シンプルな建築に大胆
な色使いの絵が映えます▼
http://arup.com/News/2012_04_April/03_April_Clyfford_Still_Museum_wins_AIA_NY_Honor_Award.aspx
Arup Journal 1/2012 できました - マリーナ・ベイ・サンズ特集
Arup Journal 1/2012 ▼
http://arup.com/Publications/The_Arup_Journal.aspx
本メールニュースでも何度かとりあげた、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズですが、今回のアラップ・ジャー
ナルは丸ごと特集号です。
-
モシェ・サフディ氏(意匠設計者)からの寄稿、初期のスケッチ
地盤調査の結果と基礎の検討過程
構造検討
施工時の工事写真
火災安全設計
音響設計
様々な切り口でこの国家的プロジェクトの特徴と挑戦をつづっています。派手な面ばかりが強調されがちです
が、その裏で奮闘した様子にも興味を持っていただけるのではないかと考えています。
2012 年 自然光で英国の照明デザイン賞
先月、アラップが照明デザインを担当したプロジェクト 2 つが、自然光カテゴリーでの受賞をしました▼
http://arup.com/News/2012_03_March/22_March_Win_at_2012_Lighting_Design_Awards.aspx
- ヘプワース・ウェイクフィールド (イギリス・ヨークシャー)
▼デビッド・チッパーフィールドが設計した、トップライトから自然光のあふれるギャラリー。外部空間を内部空間
に取り込む、というコンセプト。
http://arup.com/Projects/The_Hepworth_Wakefield_Gallery.aspx
- ケンブリッジ大学 セインズベリー研究所 (イギリス・ケンブリッジ)
▼大学の植物園内に建つ、120 人の学者が利用する植物科学の研究所。ガラス繊維強化石膏で作られた、
細長いライト・ウェルから自然光を取り入れています。スタントン・ウィリアムスの設計。
http://arup.com/Projects/Sainsbury_Laboratory.aspx
本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール
アドレスをご登録下さい。
これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、
技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(1) お問合せ・ご意見
(2) ニュースレター配信登録
→ tokyo-news@arup.com
→ https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup
編集・発行: Arup 東京事務所 松延晋
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F
電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan
本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。
Copyright(c) 2012 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。