グリーンボンド 世界規模の優先課題となる気候変動 温室効果ガスの排出削減に向けて連携的な取り組みが行われ なければ、地球の温度は今世紀中に4℃上昇する可能性があり ます。 もしこれが現実のものとなれば、かつてない規模の熱波、干ば つ、洪水が発生し、発展途上国の人々の経済的繁栄は絶望的 となり、数十年に及ぶ開発の進展も無駄になるでしょう。 世界銀行グループの一員であるIFC(国際金融公社)は、開発途上 国の民間セクター支援に特化した世界最大の国際開発金融機関 です。 IFCは民間セクターへの投資資金の提供のほか、国際金融市場に おける資本の動員、事業や政府へのアドバイザリー・サービスを提 供することで、開発途上国の持続可能な成長を支援しています。 IFCは新興国市場における民間投資の収益性を証明することで、 他の市場参加者による民間向け投資や金融サービスを誘引する 役割を果たしています。 気候変動による影響を緩和し、対処するために発展途上国が必 要とする資金は、毎年1,000億ドルにのぼります。この世界規模 の優先課題への取り組みに必要な資金と独創的なアイデアを 「貧困から脱出し、生活の向上を図る機会は、誰にも与えられる 提供する上で、民間セクターは重要な役割を果たすことができます。 べきである」というのが、IFCのビジョンです。 IFCは、気候変動対策プロジェクトに対する民間資金活用策の 検討、革新的な技術開発への資金援助、エネルギー効率の向 上と再生可能エネルギーへの転換促進を通じて、気候変動対 策への支援を進めています。 資本市場の活用により民間セクターのソリューションを 支援 IFCのグリーンボンドは、魅力的な投資提案とともに、気候変動 対策プロジェクトを支援する機会を提供しています。 グリーンボンドによる調達資金は指定勘定に移され、途上国に おける再生可能エネルギー、エネルギー効率化およびその他の 気候変動対策プロジェクトにのみ投資されます。 2010年以来、IFCはグリーンボンドの発行により22億ドルの資金 を調達しています。2013年2月には過去最大となる10億ドルのグリー ンボンドの発行を通じて広範にわたる投資家から資金を調達し、 成長するこの資産クラスに流動性をもたらしています。 IFCの強み • 世界銀行グループの一員 • 資本金が全額払込済みの唯一の国際機関 • 潤沢な資本と流動性による強固な財務基盤 • 多様なグローバル・ポートフォリオ - 126カ国の2,000社近く に投融資を行う。 • バーゼル規制におけるIFCのリスク・ウェイトは0% • 184の加盟国政府がIFCに出資しており、資本の約70%を AAA/AA格の国が出資している。 • IFCはスタンダード&プアーズおよびムーディーズから一貫して AAA/Aaaの格付けを付与されており、見通しは「安定的」と なっている。 アルメニアで再生可能エネルギー投資のための 資金アクセスを実現 IFCグリーンボンド発行実績 リード・ マネジャー 通貨 SEB 米ドル 2010年4月15日 2014年4月28日 200.0 野村 豪ドル 2011年2月15日 2014年2月24日 42.4 野村 豪ドル 2011年5月10日 2014年5月19日 44.8 野村 ユーロ 2011年5月10日 2014年5月19日 22.8 野村 南アフリカランド 2011年5月10日 2014年5月19日 25.9 野村 豪ドル 2011年5月23日 2014年6月27日 37.1 三菱UFJ 南アフリカランド 2011年5月23日 2014年6月 3日 60.8 野村 トルコリラ 2011年9月20日 2015年9月29日 113.7 野村 豪ドル 2011年9月20日 2015年9月29日 74.4 J.P.モルガン 米ドル 2012年4月26日 2015年5月15日 500.0 野村 トルコリラ 2012年8月13日 2015年8月20日 88.2 野村 ブラジルレアル 2012年8月13日 2015年8月20日 11.8 野村 豪ドル 2012年8月14日 2015年8月20日 12.5 J.P.モルガン 米ドル 2013年2月4日 2023年2月15日 10.0 モルガン・スタンレー 米ドル 2013年2月14日 2016年5月16日 1,000.0 取引日 満期 百万米ドル (相当額) 石油とガスの備蓄が不足し、エネルギー輸入に制限のあるアル メニアは、深刻な電力不足に陥っています。この問題に持続可 能な方法で対処するため、IFCは地場銀行への融資を通じて、 アルメニアにおける再生可能エネルギー・プロジェクトへの投資 を支援しています。たとえば、IFCはAmeriabankへの1,500万ド ルの融資を通じて、国内の水力発電所を増やすための長期的 な資金提供を行っています。Ameriabankは、こうした資金を活 用して2.3MWの小規模水力発電所の建設資金として200万ドル を融資し、他の水力発電所計画も進められています。 シティ/J.P.モルガン/ $2,244.4 「グリーン(環境配慮型)」と見なされる投資とは? 多様なプロジェクトを支援するIFCグリーンボンド インドの製紙業界においてエネルギー効率を改善 パルプおよび製紙業は大量のエネルギーと水を消費します。 IFC はインド国内で2つの製紙工場を操業するJK Paperの資 源効率評価を支援し、これにより多くのプロジェクトでコスト、 エネルギーと水の消費を大幅節減が可能であることが明らかに なりました。IFCは節減に向けて、モーター、ボイラー、蒸気、 水の各システムのアップグレードのため300万ドルの融資を 行いました。このプロジェクトにより、年間で2万トンのCO2、 1,000万キロワット時の電力、150万立方メートルの水の節減 が実現し、IFC融資額の90%に相当する270万ドルの年間節 減額がわずか1年あまりで達成されています。 グリーンボンドによる資金調達の対象プロジェクトを決定するIFC の選択基準は、オスロ国際気候環境研究センター(CICERO)の 認定を受けています。この基準は以下のとおりです。 再生可能エネルギー:再生可能資源のエネルギー利用を可能 にする設備やシステムへの投資。これには、太陽光、風力、水 力、バイオマス、地熱、潮力等が含まれます。 エネルギー効率化:生産単位当たりのエネルギー消費削減に役 立つ設備、システム、製品、サービスへの投資。これには、廃熱 回収システムの設置、送配電損失の削減、エネルギー効率の 高いモーターの開発等が含まれます。 その他: その他の方法で温室効果ガス(GHG)排出を削減する 投資。これには、持続可能な林業およびアグリビジネス、メタン の回収/フレア処理または利用、二酸化炭素回収・貯留等が含 まれます。 連絡先 資金調達部門 Ben Powell ∙ 資金調達部門責任者 ∙ +1 202 473 1642 ∙ bpowell@ifc.org Evelyn Hartwick ∙社会貢献債責任者∙ +1 202 473 7994 ∙ ehartwick@ifc.org Marcin Bill ∙ Head of MTNs ∙ +1 202 473 7364 ∙ mbill@ifc.org インベスター・リレーションズ(IR) Matthew Morrison ∙ IR責任者 ∙ +1 202 473 1641 ∙ mmorrison@ifc.org 塩澤 健一郎∙シニアIR オフィサー∙ +81 3 3579 6699 ∙ kshiozawa@ifc.org Denise Odaro ∙∙ IRオフィサー ∙∙ +1 202 473 0958 ∙ edodaro@ifc.org Media Alexandra Klöpfer ∙広報オフィサー ∙ +1 202 473 4645 ∙ aklopfer@ifc.org www.ifc.org/investors www.ifc.org/climatebusiness Bloomberg: IFC<GO> IFC ∙ 2121 Pennsylvania Avenue NW ∙ Washington, DC 20433 USA ∙ +1 202 473 8392 本文書は、IFCが発行する債券の購入を勧誘あるいは推奨することを意図するものではありません。 詳細についてはIFCのWebサイト( www.ifc.org/investors)を参照してください。 Twitter: @ifc_investors 2013年10月
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