ひまわり - 出水総合医療センター

病院事業管理者就任ごあいさつ
出水市病院事業管理者
永田四郎
実施日を増やして難易度の高い検査と治療
を実施していくところでございます。
また、人間ドッグ検診もリーズナブルな
料金設定を行い、日帰りドッグの充実を
図っております。
高尾野医療センターにおきましては、西
元寺院長はじめ職員スタッフが地域に根ざ
した医療を実施しております。また、野田
診療所におきましても同様に、内村所長を
はじめ職員一丸となり外来診療から夕刻の
在宅訪問診療までを日々行い、信頼される
医療機関として安心・安全な医療を提供し
ているところでございます。
平成23年度は、このような診療所にお
けます医療活動が認められ、九州大学病院、
北九州市立医療センター及び済生会八幡総
合病院より初期臨床研修医師5名の派遣が
決まり、5月より早々に「地域医療」の研修
が開始されております。
このように、当事業におきましては依然
として医師不足の状況ではありますが、研
修医師の受入れ体制や日々の診療の充実化
を図り、質の高い医療が提供できますよう
常勤医師共々頑張って参ります。どうか、今
後ともより一層のご理解とご支援を賜りま
すようお願い申し上げます。
今春4月より、出水市病院事業管理者に
就任いたしました永田四郎でございます。
平素より病院事業並びに三事業所 (出水総
合医療センター、高尾野医療センター、野田
診療所) には深いご理解とご支援を賜りま
して、厚くお礼申し上げます。
さて、平成22年度の出水総合医療セン
ターにおける紹介率及び逆紹介率は、それ
ぞれ46.2%と43.1%でございました。
私は、病院事業の再生に「地域医療連携
室」は欠くことのできない最も重要な部署
と位置付けております。新年度より出水総
合医療センター地域連携室に3名のベテラ
ン看護師を配置しており、これまで以上に
病・病、病・診連携が図られますように努力
して参る所存でございます。
一方、出水総合医療センターの医師不足
対策としましては、この6月より「消化器
内科」専門医師を常勤職員として招聘する
ことができました。わずか1名の内科医師
ではございますが常勤外科医師との連携が
高まり、更なる高度な医療が提供できる環
境が整いつつあります。
また、新しい体制下、内視鏡専門医師
(2名体制)を非常勤としてお願いし、検査
【基本理念】
私たちは良質な医療を提供し、市民に信頼される病院を目指します。
【基本方針】
1.市民が必要とする地域医療の提供に努めます。
2.患者様の立場に立った医療を行います。
3.地域完結型医療における基幹病院としての役割を果たします。
【行動指針】
1.患者様に十分な説明を行い同意のもとに医療を行います。
2.和の心を持って、チーム医療を行います。
3.常に向上心を持ち、協力して病院の改善に取り組みます。
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ひまわり
6月号
脊椎外来における専門診療内容の紹介
脊椎外来医
平成23年4月より出水総合医療センター
で背椎外来を担当させて頂くことになりま
した。
平成5年に熊本大学を卒業し同大脳神経外
科に入局し、平成6年4月から8月まで当院
の前身である出水市立病院で、現院長である
瀬戸先生のご指導の下研修をさせて頂きま
した。平成15年に脳神経外科専門医を取得
し、脊髄外科診療を専門とされている脳神経
外科や整形外科の先生方の下で勉強しまし
た。主に変性疾患を取り扱う事が多く、頚椎
白石昭司
症や後縦靱帯骨化症、椎間板ヘルニア、腰椎
変性すべり症、腰部脊柱管狭窄症などです。
これらに対して頚椎前方固定術、頚椎椎弓
切除・椎弓形成術、腰椎後方除圧(椎弓切除・
開窓)、腰椎後方固定術などを行っておりま
す。難易度の高いと思われる症例でも、ベテ
ランの脊髄外科医(整形外科・脳外科)とバッ
クアップ体制をとっていますので、時間的余
裕がある場合には対処も可能です。保存的治
療に難渋するような症例がございましたら
ご相談ください。
◆6月の診察日 6月7日(火)、21日(火)
◆外来受付時間 8:30∼11:00
◆お申込み
地域医療連携室
電 話 67−1657
FAX 67−1769
地域医療連携室からのお知ら せ
∼地域医療連携室の看護師が増員になりました∼
平成23年4月から地域医療連携室に、3名の
看護師が配置となりました。
これまで以上に紹介患者さんの検査・外来診察
予約、退院支援、ならびに医療福祉相談など、よ
り円滑に進められるよう連携の推進を図ってま
いります。
また、通常業務はもちろん、緊急性のある診察・
検査依頼時におきましても、情報を正確に把握し
て担当科へ引き継ぎ、良質で適切な治療、検査等
が提供できますよう、院内連携の強化についても
努力してまいります。
さらに、先生方の元に直接お伺いしてご意見・
ご要望をお聞きするなど、これからも先生方の日
常診療がスムーズにできますよう、地域医療連携
室を充実させていきたいと考えておりますので、
今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げま
す。
地域医療連携室長 濱砂 由美子
医療機能評価Ver.6.0を取得
出水総合医療センターでは、(公財) 日本医療機能評価機構の「病院機能評価」認定期間満了に伴い、
更新審査(Ver.6.0)を受審した結果、平成23年4月1日付けで更新が認定されました。
審査では「病院組織の運営と地域における役割」、「患者の権利と医療の質および安全の確保」、
「療養環境と患者サービス」、「医療提供の組織と運営」、「医療の質と安全のためのケアプロセ
ス」、「病院運営管理の合理性」の6つの領域でチェックを受け、認定を取得することができました。
出水総合医療センターでは、今回の更新認定取得に満足することなく、今後とも職員一丸となって
「信頼される質の高い医療の提供」を目指し、より一層の向上に努めてまいります。
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ひまわり
6月号
東日本大震災
復興ボランティアに参加して
副院長 花田 法久
これを見たら駆けつけないわけにはいかない
と思いました。藤川医師と連絡を取り4月に東
北国際クリニックに行くことになりました。
4月4日、横浜からレンタカーで宮城県入り
しました。東北国際クリニックは通常営業、周囲
の診療所も再開し、夜間診療と巡回診療は終了
していました。
今回の震災の特徴ですが、トリアージタグで
言うと黒か緑がほとんどだったわけです。慢性
疾患悪化予防や感染症対策、精神的な支えが主
な医療活動になります。到着後川原医師に連絡
を取ると、
「東北国際クリニックで診療活動する
場はない、ロシナンテスに参加して土木作業し
てください」と、ロシナンテスの活動に参加する
よう要請がありました。
3月14日、親交のあるNPO法人ロシナン
テス理事長川原尚行医師が、宮城県名取市の東
北国際クリニックに入り、医療支援を始めたと
の情報を得ました。
東北国際クリニックは、熊本
大学第1外科の後輩、藤川奈実香医師が副院長
を務めているクリニックになります。
クリニックのホームページで「災害に対する
支援医療を行っております。クリニックにボラ
ンティアできてくださる医師を求めています。
現在、当クリニックは被災地の中にあるため、
24時間体制で急患を受け付けています。
院長、副院長と応援の医師で何とかこらえて
いますが、私どもにも体力の限界があります。何
卒、お助けくださいませんでしょうか」と掲示し
てあります。
岩沼市でのガレキ撤去
避難所でのラジオ体操
ロシナンテスは、名取市の円満寺に拠点を置
き、様々なボランティアがガレキ撤去や被災者
の支援を一味変わった方法でやっています。避
難所の環境整備、毎日のラジオ体操や健康状態
の把握、子供たちとサッカーやラグビーをやっ
たり、かりゆし58(バンド、歌手)を招いての
手作りコンサートを子供たちにさせたり、桜や
向日葵の植樹、桜の下では現地の人たちに花見
をしていただいたりしています。
(裏面に続く)
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ひまわり
6月号
名取市閖上(ゆりあげ)地区は津波で壊滅状態
ですが、その被災者はロシナンテスの支援を受
け、みなさんが前向きに行動されています。特に
子供たちも大きな心の傷を負ったはずですが、
みんな元気です。そうなると大人も元気になり
ます。私も学生さんや植木職人さんたちと岩沼
市でガレキ撤去を行いました。重機を自由自在
に操る植木職人の妙技に感心することしきりで
した。被災した家の方々から、何度もお礼を言わ
れ、この一言で、疲れが吹き飛びます。
閖上(ゆりあげ)地区は壊滅状態
そして、差し入れもいただきました。援助しに
来たのやら、援助されに来たのやら、本当に「お
互い様」だと思います。公民館長さんの息子さん
の家でお風呂と夕食をいただいたこともありま
した。地元の薬剤師さんから大宴会をしていた
だいたこともありました。
今回、学んだことは、ボランティアはさせて
いただく気持ちが大切。相手の気持ちを考える
こと。上から目線の人は資格がありません。ボ
ランティアに来る人はやはりモチベーションが
高く学ぶことが多い。人間形成にも大いに役立
つ。人脈を広げることにもなる。
町が消えた・・(陸前高田)
被災者はほとんど前を向いている。特に子供
たちを元気づけてあげれば、周りも明るくなれ
る。悲壮感や自粛ムードは決してプラスになら
ない。ロシナンテスがどのような復興を成し遂
げていくか、楽しみです。「コミュニティーが
希薄となった日本を変えられないか」のモデル
ケースとして東北復興を考えています。継続が
重要と思います。
私 も 5月 27 日か ら2 回目 の復 興支 援 に
行ってきます。少し病院を留守にしますが、ご
容赦ください。
陸に打ち上げられた船(気仙沼)
このたびの震災により、
被災または 避難された皆様へ、
心からお見舞い申し上げます。
パーティーションに子供が描いた絵
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ひまわり
6月号
初期臨床研修(地域医療)を終えて
北九州市立医療センター
今回、北九州市立医療センターから初期研修
2年目の地域医療という枠にて、約2週間、
出水
市立出水総合医療センターで研修させていただ
きました。
昨年までの地域医療の研修は、保健所にてス
ライドを拝見し、各会議に出席するという内容
のものでした。しかし、昨今の地域の医師、医療
資源の不足が取り沙汰される中、本年度より実
地にて研修を行うというものに刷新され、この
研修が実現いたしました。
印象的だったのが広大な病院の中に配置され
ているスタッフが、要所要所に必要最低限に割
り振られている点、また、そのスタッフの方々も
市中病院では、中核となって働かれている年代、
監督者クラスの方々で、現場での能力に卓越し
ている点でした。
水曜勉強会
和佐野 聡一郎
裏を返せば、その一角が欠すると医療が成り
立たなくなるという深刻な状況とも受け取れ
ます。上記の点、自負の念をわきまえられてい
るという事が、未だ専門も決まっていない自分
には恥ずべき程に伝わって参りました。
次に、今回のプログラムの要、地域診療所で
の現場研修です。急性疾患を多く診てこられた
先生方が第一線で活躍されている時に、回復期
から維持期へ移行する過程で、最期まで関われ
なかった患者の方々に静かに立ち向かってい
く姿にある種、達観した医師像というものを観
た感じがいたしました。
今 回 の プ ロ グ ラ ム が 実 現 す る きっ か け と
なった永田病院事業管理者をはじめ、各々の部
門の方々に感謝の念も含めて御礼申し上げま
す。
本勉強会は、院外医療関係者の方も自由に参加できます。
開催場所 出水総合医療センター 2階講堂
開催時間 17時30分から18時30分まで
6月 1日(水)
1.がん地域連携パスの紹介
大腸がんの地域連携パスの紹介 花田副院長
2.救急外来症例検討会
6月 8日(水)
肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症予防に関する
ガイドラインについて(同一内容で2回にわたって開催)
6月15日(水)
肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症予防に関する
ガイドラインについて
6月22日(水)
がん疼痛薬物療法に使用される医薬品の基礎知識
1.オキシコドン塩酸塩(オキシコンチン錠、オキノーム散)
について
2.フェンタニルクエン酸塩経皮吸収型製剤(フェントステープ)
について
3.トラマドール塩酸塩(トラマールカプセル、注)について
6月29日(水)
BLS( Basic Life Support:一次救命処置)講習会
救急外来:杉川看護師
※内容は、講師の都合などにより変更になる場合がございます。
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6 月 外 来 診 療 表
■診療受付時間 8時30分∼11時まで
※ただし、小児科、放射線科は一部午後診察の予約を受付けますので、事前に地域医療連携室にご相談ください。
診療科
月
吉井
内科
金曜日
火
博
消化器内科
糖尿病・代謝内科
博
吉井
木
博
吉井
金
博
吉井
博
心エコー
楠元孝明
循環器内科
吉井
水
楠元孝明
楠元孝明
楠元孝明
月∼木曜日 心エコー、月・火・水曜日 心筋シンチ
月・火・木曜日 冠動脈CT、胃カメラ(※食事を抜いてお越しください。)
二宮 正
二宮 正
二宮 正
二宮 正
二宮 正
西田健朗(第1月曜日)前田貴子(第2月曜日)藤沢和夫(第3月曜日)河島淳司(第4・5月曜日)
月曜日のみの予約診療となります。
高橋浩一
神経内科
(第1・3火曜日)
椨 一晃
肝臓内科
(第2・4水曜日)
水曜日のみの予約診察となります。食事を抜いてお越しください。
呼吸器内科
安田國士
患者さんのご紹介は、できるだけ早めの時間帯にお願いいたします。
花田法久
外科
火・木曜日
整形外科
脳神経外科
川田康誠
大熊 利忠
岡村茂樹
花田 法久
午前:乳腺精密検査、腹部エコー(※要予約)
中沢不二雄
手術日
中沢不二雄
手術日
中沢不二雄
國徳尚子
國徳尚子
國徳尚子
國徳尚子
國徳尚子
笠毛太貴
瀬戸 弘
瀬戸 弘
瀬戸 弘
笠毛太貴
火曜日は手術予定日のため、診察・検査予約は、火曜日以外でお願いします(緊急は除く)
月・木曜日 午後 脳血管造影(※要事前診察)、火・木曜日 午前 脳ドック(※要予約)
白石昭司
脊椎外来
(第1・3火曜日)
小児科
和田昭宏
和田昭宏
和田昭宏
和田昭宏
和田昭宏
※午後診察は
予約制
石川珠代
石川珠代
石川珠代
石川珠代
石川珠代
健診
予防接種
心臓健診
松尾由紀子
松尾由紀子
松尾由紀子
松尾由紀子
松尾由紀子
午後 予約診療
午後 予約診療
伏谷俊作
伏谷俊作
眼科
午後 予約診療
泌尿器科
麻酔科
伏谷俊作
婦人科
伏谷俊作
月・水・金曜日の午後2時から前立腺生検・RP造影・尿道(尿管)ステント留置
竹下 次郎
外来受付
皮膚科
伏谷俊作
松本 真一
松本 真一
松本 真一
竹下 次郎
竹下 次郎
竹下 次郎
松本 真一
竹下 次郎
ペインクリニック
(初診・午前のみ)
8:30∼9:00まで 再診の外来診察は、月・水・金曜日になります。
ペインクリニック
(初診・午前のみ)
増口信一
※外来診察は、木曜日(午前中)のみになります。
鹿児島大学
産婦人科医師
※外来診察は、月曜日のみになります。
長谷川秀水
(読影)
放射線科
長谷川秀水
(読影)
松山 知彦
長谷川秀水
(読影)
長谷川秀水
(読影)
長谷川秀水
(読影)
松山 知彦
(午前のみ・要予約)
(午前のみ・要予約)
放射線治療(火・金)の紹介は、原発科宛にご紹介ください。担当医:松山知彦(※要事前予約)
内視鏡
午前
午後
明瀬 英毅
(6/20から月曜日)
上部内視鏡(外科)
福永久美
上部内視鏡(外科)
明瀬 英毅
(6/16まで木曜日)
◎●急患の診察は、担当科医師もしくは地域医療連携室にご相談ください。●◎
出水総合医療センター地域医療連携室 直通電話67-1657 FAX67-1769
発刊責任者: 瀬戸 弘