市連協ニュース なごやの学童保育 2016 年度 No.4 (8 月 2 日発行) 市連協ニュース No.4 2016 年度・8 月 2 日発行 名古屋市学童保育連絡協議会 T E L ( 0 5 2 ) - 8 7 2 - 1 9 7 2 F A X ( 0 5 2 ) - 3 0 8 - 3 3 2 4 E-Mail:info@gakudou-nagoya.org HP http://gakudou.kodomo.co/ Facebook https://www.facebook.com/NagoyaNoGakudouHoiku 要望署名で土地問題前進を 区連協会長会議を開催 レハブを無償貸与するのは市独自の制度です。一方、 横浜市にはプレハブ貸与の代わりに基本月額 15 万円、 名古屋市学童保育連絡協議会(市連協)は 7 月 19 最高同 20 万円の家賃・土地代補助があります。議連の 日(火) 、金山・労働会館で 2016 年度1回目の区連協 一部から、「家賃補助を(横浜市のように)増やして 会長会議を開きました。新たに取り組む名古屋市への はどうか」という趣旨の委員会発言がありました。実 要望署名、施設助成制度変更の可能性などを役員から 現すれば実質の助成額は大幅に増え、現在のプレハブ 説明しました。土地問題を中心に各区の状況も報告し や借家をもっと良い物件にできる可能性があります。 合いました。 要望署名で土地問題前進を 名古屋市への要望署名は、毎年名古屋市議会に提出 している請願署名の代わりに取り組みます。 「市が学童保育所の土地確保の支援に努める」趣旨 の請願が 2013 年度に名古屋市議会で採択されました が、苦しい土地探し事情は変わりません。 「土地確保 は学童保育所の喫緊の課題。土地問題を再度クローズ とは言え、施設をどう管理するかなど、学童保育所 を運営する立場としては新しい課題も出てきます。市 連協では皆さんにていねいに説明し、どう対応するか 議論し、一緒に考えていく方針です。区連協会長会議 では、概略を説明し、今後の注目、学習会への参加な どを呼びかけました。(各区の報告を裏面に掲載) 情勢学習会&署名スタート集会 ぜひ参加を! 8 月 23 日(火)19 時半~ 金山・労働会館 横浜市連協の役員を招き、同市の施設助成制度を学びます アップし、市が責任を持って(土地確保支援を)実施 するようにしたい」と役員が狙いを説きました。 8 月 23 日予定の学習会を皮切りに、12 月提出に向 けて取り組む方針です。当日の参加者からも賛同を得 ました。 予算要望は議連と 毎年恒例の市への予算要望は、名古屋市議会の自 民・公明・民進 3 会派で組織する「名古屋市会学童保 育議員連盟」 (議連)と連名で今年も取り組みます。 区連協会長会議では、先に役員会から各区に示してい た要望案の意見を各区から聞きました。これを元に市 連協案をまとめ、8 月末までには議連と調整して要望 内容を固め、市に提出します。市との懇談は 10 月で 調整中です。 変わる?土地・建物助成 名古屋市の学童保育所への助成制度は、国の助成制 度に準拠しますが、土地を手当てした学童保育所にプ 分科会の会場を視察 全国研 in あいち 全国学童保育研究集会 in あいち(全国研)の実行 委員会は7月 24 日(日)、全国研 2 日目の 10 月 31 日 (日)に分科会の会 場となる金城学院大 学(名古屋市守山区) を視察しました。 “お嬢様学校”と して名高い同校は、 白が基調の校舎も新しくおしゃれ。ガラス張りのチャ ペルがある中庭は芝生がきれいに生え揃い、展望スペー スもあり、さしずめテーマパークのよう。実行委員か らは次々に感嘆の声が上がりました。 専用ホームページ http://gakudou.me/zenkokuken/ みんなで参加しましょう(申し込み受付中) オリジナルTシャツ販売中! 市連協ニュース なごやの学童保育 各市の独自施策を学習 全国政令市交流会 名古屋市連協の池田徹弘会長ら役員6人は、7 月 9 日、10 日に京都市で開かれた「政令市交流会」に参加 しました。政令指定都市にある学童保育連絡協議会の 役員が集い、各市の学童保育の独自施策を学び合い、 各市の施策充実に生かすのが狙いです。名古屋市の施 策の不十分な点、今後取り組むべき課題を再確認しま した。常勤職員配置事業は導入する自治体が少なく、 処遇改善事業を導入していない政令市もありました。 子ども子育て 支援新制度への 対応や放課後こ ども総合プラン の運用を含め、 各市の学童保育 施策は実にさま ざまです。各市の報告の概要は次の通り。 【京都】潜在的な待機児童が多くいる。大規模化も進 んでいる。これに伴い職員が過重労働を強いられ、退 職者が増えている。 【堺】大規模化が深刻。低額な指導員給与助成も問題。 【北九州】90 人以上いる施設もある詰め込み状態。 【広島】48 年間保育料が無料。株式会社への運営委託 を始め憂慮している。 【岡山】脱プレハブとしょうがい児加算増額が課題。 市連協のしょうがい児保育研修が岡山市に公的研修と 認められ、200~300 万円の予算がついた。 【神戸】 小学校の空き教室を利用する学童保育所の “学 校化”が増えている。 【大阪】市は「一体型の検討」を言い始めている。3 年後か5 年後?学童保育所と一緒にはしないと言うが、 公募になるかもしれず危ない状況。 【横浜】指導員確保が課題。民設は賃貸で、古い建物 が多く、耐震に問題あり。耐震問題での移転は家賃補 助上限を増額(月額 15 万円→20 万円)した。 【さいたま】家賃補助上限が 15 万円から 20 万円に。 社会保険労務士への業務委託にも 2 万円。 「行政研修」 (年 7 回)を市と指導員会が一緒につくる。 2016 年度 No.4 (8 月 2 日発行) 【千葉】指導員が適正配置できない。4 年生以上対象 の「高学年ルーム」を増やしており、指導員もスペー スも足りない。 【札幌】民間 50 カ所。独自補助は家賃補助(上限 5 万円)と交通費月 3500。保育料減免助成は 5700 円。 保育料は大体 15000 円。国基準で今年から当年度執行 になった。長時間労働の指導員もいる。老朽化した賃 貸物件が多いが、行政は理解を示さない。 【その他】 ○送迎支援は広島の民間に。名古屋は 452000 円まで。 ○環境改善事業は札幌がとれた、大阪は検討、名古屋 はとれそう。 区連協会長会議 各区の報告 区連協会長会議で各区の土地事情を情報交換もしました。どの 区にも土地関係で困っている学童保育所があり、問題の深刻さが 浮き彫りになりました。各区の発言容は次の通りです。 【昭和区】横浜の保育施策は必ずしも良くない。(プレハブ貸与 と家賃補助増額の)両建てはできないか。 【名東区】「施設はプレハブでいいのか。(土地探しと移転の不 安がなくならない)ジプシー生活でいいのか。当面どうするかも、 将来目標も持ちつつ考えるべき。 【守山区】守山区は前年度2カ所が移転し、議員の力を・借りた。 学習会では横浜市の学童保育所がどんな程度の賃貸物件を借りて いるのか聞きたい。 【西区】西区は特殊。国会議員の友達が多く、土地探しでも議員 やその支援者が動いてくれる。ただし土地問題で大変なところも ある。市は空き家対策が深刻で、学童保育所を入居させれば良い。 【中川区】分割は子どもが減った時の不安がある。 【熱田区】熱田は3カ所。一つは社会福祉法人が経営。一つは 12 年で3回移転。分轄のため土地探し中。もう一つは古民家が耐震 性能で不合格。どんぐり広場は狭く、地域も反対。借家も見つか らず耐震工事をした。 【瑞穂区】御劔学童は古民家を借りていたが、耐震基準満たさず 移転。小さく定員 17 人。子どもが増えると今の施設では狭い。汐 路は建て替えで土地探しが大変と聞く。 【港区】加盟5カ所中、家賃補助を受けるのは1カ所。移転先を 物色中。残りのうち2カ所は土地代を払っていて運営厳しい。港 区は学童保育需要が増え、分轄が必要。プレハブ無償貸与の制度 は残しつつ家賃補助増額もほしい。 【東区】土地を探してもどんぐり広場ぐらい。空き家よりマンショ ンの1室の方が可能性がある。 【天白区】借家が耐震で引っかかり、今春分轄・移転。議員の力 を借りた。都市公園の中にある。他学童で小さなプレハブを増築 したところが2カ所。1カ所が移転活動中。民間の土地が見つか り市と相談中。立て替え中の仮借家にも家賃補助がほしい。 【千種区】トワイライトルームにどれだけお金をつぎ込むのか。 今の制度は不公平。同一条件なら同じ助成額にしてほしい。 【中村区】5学童ありそれぞれ苦労。たけのこは3年前に 20 年契 約し土地代も市価の 2/3 と恵まれた。導員の雇用にも苦労してい る。土曜保育を 1 カ所で家賃は選択肢が増えるならいい。 【北区】建て替え時は仮施設を探すのさえ苦労。逆にプレハブの 建設は普通なら半年もかからないはず。あと、隣の学区で、社会 福祉法人が運営委員会を組織し助成対象になった。 (以上)
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