科 目 名 文章表現ワークショップⅠ 科目分類 社会情報学部-マスメディアコース 担当教員名 ローマ字 赤間 恵都子 Akama Etsuko 1.ねらい 2008年は、「源氏物語千年紀」ということで、京都を中心に紫式部ゆかりの地で様々なイベントが 行われました。『源氏物語』は世界中で最も有名な日本の古典です。1000年も前に書かれた作品が なぜ、現代にも読み継がれているのでしょうか。古典は、単に古い作品なのではありません。どんな作 品も、読者がいて初めて文学としての価値が生まれ、次代に受け継がれていきます。つまり、『源氏物 語』は長い期間にわたって多様な時代の人々に受け入れられ、現代まで伝えられてきた価値ある文学作 品なのです。 受験勉強で苦しんだ古文の文法は大幅にカットして、まずは『源氏物語』原文を音読してみましょう。 そして、受講生各自の感性によって現代語で翻訳を試みましょう。最後に、作者が何を書きたかったの か、その内実に迫り、古代と現代の女性の生き方についてみんなで考えてみましょう。 2.内容 最初に『源氏物語』全体について知り、原文に描かれた場面描写を踏まえたうえで、いくつかの名場 面を味わいます。次に現代語での翻訳を試みます。翻訳というのは、文法に忠実な現代語訳ではなく、 思い切った意訳をするという意味です。最後にそれぞれの読み方について意見を述べ合い、考察を深め ましょう。 内 容 回 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ガイダンス 作者について・時代背景 作品について・翻訳の方法 物語の始まり~光源氏誕生~ 若き源氏の恋~空蝉・夕顔・若紫~ 名場面を翻訳してみよう① 生霊になった女性~六条御息所~ 名場面を翻訳してみよう② 第二部の始まり~女三宮降嫁~ 紫の上の死~萩の上の露~ 名場面を翻訳してみよう③ 第三部の始まり~宇治の姫君~ 最後の女性~浮舟~ 名場面を翻訳してみよう④ 物語の結末~続きを創作してみよう 3.評価 【テキスト】中野幸一『源氏物語みちしるべ』小学館 『源氏物語』の参考書はたくさんありますので、授業の中で適宜紹介していきます。 4.教科書・推薦書(著者名・書名・出版社名) 出席と授業中の討議などの平常店が50点、各時間に提出するレポートが50点で、60点以上を合格と します。
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