ニューズレター 第 36 号 2013 年 大阪府立大学工学部航空宇宙工学科同窓会 http://www.aero-osakafu-u.jp/ もくじ 平成 25 年度鵬会 学舎移転記念総会・特別講演会・懇親会のお知らせ 1 京都の名刹を訪ねて:2012 航空 35 会 7 期 西岡 通男氏 2 同期会 人と時代 10 期 澤田 征二 氏 7 研究室こぼれ話 7 期 杉山 吉彦 氏 9 最近の航空宇宙工学科 平成 24 年度教室主任 真鍋 武嗣 教授 11 辻川吉春教授 大久保博志教授の最終講義 12 卒業生・修了生の進路 15 修士論文公聴会,卒業論文発表会 各賞受賞者およびコメント 16 鵬会国際会議発表補助事業報告およびコメント 19 鵬会ホームページ 登録のお願い 21 鵬会年会費 納入のお願い 22 不明者リスト 23 中百舌鳥だより 25 編集後記 25 平成 25 年度鵬会 学舎移転記念総会・特別講演会・懇親会のお知らせ 開催日:平成 25 年 6 月 15 日(土) 13:30~ 会 場: 大阪府立大学 B4 棟-W103 室 (総会・特別講演会) B6 棟 (学舎見学会) 生協レストラン (懇親会) [予定] 13:30-15:00 総会 (B4 棟 W103 室) 15:10-16:45 特別講演会 (B4 棟 W103 室) (1) 稲谷 芳文 氏 (JAXA) (昭和 52 年卒:20 期) 「21 世紀の宇宙開発利用とロケットの将来」 (2) 岸 信夫 氏 (三菱航空機) (昭和 57 年卒:25 期) 「MRJ 開発状況」 17:00-17:10 学科の現状報告 (B4 棟 W103 室) 17:15-18:00 B6 棟学舎見学会 (B6 棟) 18:15-20:00 懇親会 CIEL (生協レストラン) 会費: 6,000 円 (会費は当日徴収いたします) 皆様のご参加をお待ちしております. 出欠連絡用のはがきを同封していますので,出欠をご連絡ください. なお,ご欠席される方は委任状をお送りください. 出欠と委任状はメールでご送付いただいても結構です. メールの際は, ・宛先 info@aero-osakafu-u.jp ・件名 「総会出欠回答」とし, ・氏名,卒業年度,出席/欠席,欠席の場合は議決を委任する旨 をご連絡ください. 1 京都の名刹を訪ねて:2012 航空 35 会 西岡 通男 (7 期) 平成 24 年 11 月 20 日~21 日に航空 35 会を開き,同期生が顔を揃えて,大阪府立大学創設 130 周年・ 航空宇宙工学科創設 50 周年・旧獣医学部建屋への学科移転・鵬会総会の開催等について報告を受けた り,各自の近況を話し合ったりして,旧交を温めた.旧友との談笑からいつも心の糧と活力が生まれる. これは同期会の魅力である.参加者は石塚 毅,岩壷卓三,小川重行,小倉暉生,嶋津雅仁,島 秀光, 杉山吉彦,秩父靖文,西岡通男,渡辺一郎(名簿順)の 10 名で,石塚さんと私が世話役を引き受け, 京都の名刹で世界遺産の東寺・仁和寺・龍安寺を訪ねることにした.幸いにも天候に恵まれ,寺宝と庭 と紅葉を存分に楽しむことができた.同期生の近況と合わせて報告する. 1.東寺:空海ゆかりの寺宝 11 月 20 日,JR 京都駅から 一駅の近鉄東寺駅で午後 1 時 30 分に待ち合わせた. 駅から 九条通を西に 300m ほど歩い たところが東寺境内東南の 角であり,寺の土塀のすぐ内 側に五重塔が見える.この塔 は,都会の雑踏のなかで,ひ とり静かに悠久の歴史を漂 わせており,古寺の風光とし て,なぜか強く心ひかれる. 西にさらに 150m ほど行くと 寺の玄関,南大門がある.さ らに 460mほど西には,平安 京の正門,羅城門の跡を記す 東寺南大門で顔を揃えて撮った記念写真 (平成 24 年 11 月 20 日,撮影:小川重行) 碑がある(羅城(城壁)の建 造はこの正門の両翼だけに限られた) .平安京遷都に際し,国家鎮護のために羅城門をはさむ形で西寺 とともに建立された東寺は,弘仁 14 年(823 年)に空海(50 歳)に下賜され,教王護国寺の寺号の下で 真言密教の根本道場として栄えた.南大門,金堂,講堂,食堂(ジキドウ) ,北大門が南北線上に並び, 東南方には五重塔が,西南方には灌頂院が位置する伽藍配置は空海による.それが今に伝えられており, 東寺境内は正に「平安京」といえる.我々は南大門で顔を揃えて記念写真を撮った. 境内に入り,まず,1243 年以来毎朝 6 時に弘法大師像に朝食を捧げている御影堂(国宝:食堂の西側) に直行すると,読経が荘重に響いていた.お堂に上がり,畳に正座し,手を合わせて空海(弘法大師) にご挨拶した.空海は 31 歳のとき(804 年 12 月)遣唐使留学僧として長安に入り,密教の第七祖恵果 (ケイカ)和尚から密教の奥義を授けられ,806 年 10 月に帰国,816 年 43 歳で高野山を下賜,835 年 3 月 21 日 61 歳で入滅した.湯川秀樹は空海について「独自の思想体系を構築した最初の日本人であり, 世界的なスケールで見ても,アリストテレスとか,レオナルド・ダ・ヴィンチとかいうような人よりも, むしろ幅が広く,宗教,文芸,美術,学問,技術,社会事業の各方面にわたる活動を通観すると,超人 2 的というほかない」と述べている(独自の思想体系とは密教哲学を指す).このような評価を少しでも 実感することができればありがたいと思い,空海ゆかりの寺宝を中心に拝観した. 空海の密教はインドの土俗宗教をルーツとし,信仰の中心は大日如来である.その教え(思想)と仏 の世界(お経)は,図像を用いて描かれた曼荼羅(mandala(サンスクリット語:悟りの境地に達する ことを意味))と称される図で表わされ,儀式にはその曼荼羅が用いられる.恵果和尚は密教の師とな る資格を空海に授ける際に, 「大日経に基づく胎蔵界曼荼羅」と「金剛頂経に基づく金剛界曼荼羅」を 合わせた両界曼荼羅に加えて密教五祖(金剛智・不空・善無畏・一行・恵果)の像を長安の宮廷画家李 真らに描かせ,その全てを空海に与えた.この両界曼荼羅は現存しないが,転写が繰り返されてきた. 現存最古の彩色両界曼荼羅(東寺所蔵の国宝:上記原図とは別系統)のレプリカが宝物館に展示されて いる.私はその胎蔵界図の色彩に魅了された.この胎蔵界曼荼羅は,中心の大日如来の周りに,その化 身とみることができる仏(如来,菩薩,明王)を配置して大日如来の智恵と慈悲を表わすとされるが, それぞれの仏は宝冠や胸飾をつけ,赤味をおびた肌色で,いきいき生を謳歌する現世の女性として描か れており,その豊満な姿には,観心寺(河内長野市)の如意輪観音のように,人を魅惑するなまめかし さがある.なお金剛界曼荼羅は,大日如来が釈尊に対して,その悟りの内容とそれを得る方法について 具体的に示したものという. 空海は密教二祖(龍猛,龍智)の像を帰国後に描かせており(821 年),先述の五祖像と合わせた真言 七祖の像が国宝に指定されている.宝物館に展示されていたのは龍猛像と龍智像の2幅であった.これ らの像には,空海の筆による書が添えられており,特に波打つ飛白体のかすれ線で絵画的に大書された それぞれの漢字が神秘的で強いエネルギーを発散させていたのが印象的であった.龍猛像と龍智像が掛 けられた壁の斜め前に毘沙門天立像が安置されている.これは,羅城門の楼上において都を監視・鎮護 していた兜跋(トバツ)毘沙門天立像(国宝,唐時代の木造,1.9m 高)である.鎖を編んだ鎧を着て, 瞳が飛び出るほど目を見開いた大変に勇ましい形相をしているが,今日では,財宝と福徳の神として信 仰されているという.西寺は正暦元年(990 年)に大部分の伽藍を焼失したことから,衰退へ向かった が,この西寺の仏像であった地蔵菩薩立像が宝物館に展示されている.一木造りで,鼻筋が太く重厚な 趣をもった地蔵菩薩に見えた. 教王護国寺と号する東寺を象徴するのは講堂である.空海は,密教の根本道場と鎮護国家の修法壇場 としての講堂に,主に金剛頂経(別名:教王経)と仁王経(鎮護国家を祈る経典)に基づく立体曼陀羅 をつくった.それは空海が独自に考えた密教空間であり,横 34m,縦 15m の壇の中央に大日如来を中尊 とする 5 体の如来像,その東側には金剛波羅密菩薩を中尊とする 5 体の菩薩像,西側には不動明王を中 尊とする 5 体の明王像,壇の東と西の端にはそれぞれ梵天と帝釈天,さらに壇の四端には四天王像を配 置した曼荼羅である.なお,21 体の仏像の内,5 体の如来像と金剛波羅密菩薩像は 1486 年に焼失し, その後に再建されたものであるが,15 体の創建時の像はすべて国宝に指定されている.さて,東側入口 から講堂に入ると,左手に剣を持ち,三鈷戟(サンコゲキ)を握る右手を振り上げ,大きく口を開けた 忿怒の表情で邪鬼を踏みつける持国天像が突然目に飛び込んできて,圧倒された.悟りを求める者の姿 を表わす菩薩像は,いずれも穏やかな表情で気品があり,慈悲の心が伝わってきた.悟りを開いた者の 姿を表わす如来像のなかで中尊の大日如来像はひときわ輝きを放ち,慈悲の優しさとともに威厳をかね そなえた表情であった.慈悲では救えないものを怒りでもって命がけで救おうとする不動明王の像には その忿怒相にもかかわらず優しさもあわせもつ不思議な雰囲気が感じられた.その周りの 4 体の明王も 忿怒像であり,多面多臂の姿で印を結び,超人間的な能力を示唆している.これらの明王像は恐ろしい 形相ではあるが,気品がそなわり,彫刻としての写実性と造形美は実に見事であり,それがこの曼荼羅 3 空間に張りつめた緊張感を与えていた. この立体曼陀羅について, 「明王も菩薩も,全ての仏が大日如来の化身.あるときは菩薩となり人々 を導き,あるときは明王となり命がけで救う.仰ぎ見る私たちもまた,生きながらに仏になれると,伝 えている」と東寺ホームページに説明がある.これは空海が最も重要と考えた「即身成仏」を意味する メッセージであろうと思われるが,この点に関して「仏の心」について空海がどのような考え(思想) を広めようとしていたのか興味深く思われ,村上保壽著「日本人のこころの言葉 空海」(創元社)を 通読したところ,「仏心は慈と悲なり.大慈はすなわち楽を与え,大悲はすなわち苦を抜く.抜苦は軽 重を問うことなく,与楽は親疎を論ぜず.」(「性霊集」巻第六)という空海の言葉に出会った.これは 博愛・平等の思想に直結するメッセージであり,また,全ての人々に分け隔てなく門戸を開いた庶民の ための学校である綜藝種智院の創設につながっており,空海の思想が普遍的なもので時代を超越してい ることを示す.なお,東寺境内にある洛南高等学校のホームページをみると,そのルーツは「空海弘法 大師が開いた綜藝種智院である」と謳われていた. 東寺の御本尊は金堂の薬師如来像であり,両脇侍として,その東側には日光菩薩像を,また西側には 月光菩薩像を配する三尊像として安置されている.創建時の像は全て 1486 年に焼失し,桃山時代を代 表する仏師康正により復興されており,彫刻史上に残る薬師三尊と言われている.私は,日光菩薩像と 月光菩薩像の美しさにみとれて立ちつくし,しばらく動くことができなかった.五重塔は過去に4度焼 失し、現在の塔は徳川家光により再興された5代目である.その初層内部も拝観した.そこは心柱を大 日如来とする金剛界曼荼羅の空間であり,壁には真言八祖像が描かれていた.五大虚空菩薩像や愛染明 王が祀られている観智院も拝観し,長谷川等伯の指導を受けた剣豪宮本武蔵が国宝の客殿の襖に描いた 「鷲の図」と「竹林の図」を見ることができた. 平安京遷都以来 1200 年の波乱に満ちた歴史を通して大切に受け継がれ,日本人の心のよりどころと なっている東寺の至宝の数々を拝観し,少し慌ただしいところもあったが,久しぶりに会った同期生と ともに,充実した時間を過ごすことができた. 2.同期生の近況 湖西線大津京駅近くの びわ湖温泉 紅葉 に着いたのは 5 時頃であった.温泉にゆっくりつかって体 をほぐしたあと,八景亭で 6 時すぎから夕食を始めた.アルコールが入ると,航空工学科に入学した当 時(昭和 35 年)に一気にタイムスリップして,北野田のコンパで飲んで騒いだことを思い出し,話が 弾んだ.難波での出来事であったと思うが,ボッタクリ的な高額の酒代が払えず,急遽手分けして金策 に走ったことまで誰かが思い出し,一同爆笑した.あの頃は,みんな,溢れるエネルギーをもてあまし ていて,実に逞しく,そして生意気だった.それでは,半世紀余を経た今,一体みんなは何に打ち込み, どんな生活を楽しんでいるのか記録しておく価値があると思えた.そこで,それぞれの近況(趣味,社 会貢献,専門分野の仕事など)について,私が聞いた話に基づいて,簡潔にまとめてみた.ただし個人 名は一切出さず,単に「彼」と呼ぶことにして,書く. 同期生の趣味は囲碁,水墨画,料理と野菜作り,テニス,登山と写真,マウンテンバイクなどと幅が 広い. (1)白黒で勝負する囲碁は奥が深い.だから碁を好む人の多くは生真面目であり,酒も騒ぐこ となく楽しむようである.いつも静かに考える彼は正にその通りの人物であり,学生のころから趣味は 碁一筋で,それが今も変わらない.見事である.(2)水墨画も白黒で勝負する.描法そのものが墨色 の濃淡,にじみ,かすれ等と多岐にわたり奥深いが,彼は樹齢 1000 年の大木にフクロウ(神)がとま っている姿を描いた水墨画に「ご神木」というタイトルをつけて平成24年全国水墨画展に出展し,優 4 秀賞受賞の栄誉に浴している. (3)彼は家族に「おじいさんの美味しい料理」ブランドの夕食を毎週 一回サービスするために, 「食材とレシピは無限大の空間であり、とても面白い世界」といって料理修 業に夢中になり,野菜作りにも精を出し,そしてテニスで体力の維持にも努めている.(4)車中泊を いとわず奥さんとともに山野にでかける彼は,登山道の脇に咲く花を愛で,レンズに通してみるその意 外な姿に心打たれてシャッターを切るという.彼のこの優しさは学生のころから変わらない.(5)定 年退職後にマウンテンバイクに挑戦した彼は,400m 級の山から乗鞍、御嶽山まで昇り降りし,今年から ロード自転車に乗りはじめ,5 月には琵琶湖一周 140km を走った.今は山道をゆっくり走る魅力を極め たいと考えている. 次に社会貢献の活動や専門分野の仕事について書く.(6)阪神淡路大震災・東日本大震災で被災し て以降,各地域の自治会防災活動が非常に活発になっていて,彼も市の自主防災連合会の副会長・校区 自主防災会の会長等の立場で地域活動に貢献している. (7)築 330 年の老朽化した寺の本堂を新築再 建するために必要な 8000 万円を浄財寄付で集める組織をつくり, その筆頭総代の役を引き受けた彼は, 3 年半にわたって 200 軒の門徒を対象に説明会を開いたり,全戸家庭訪問したりして力を尽くして協力 を求めた.そして,その尽力が実り,寄付総額は 7200 万円(最高額三百万円)に達し,2013 年の春に は着工の予定である. (8)スクラムジェットエンジンの開発に取り組む JAXA や大学の若い人達の研究 を研究費取得の面も含めて支援するとともに,多数の研究者がここ 80 余年挑戦しては挫折を繰り返し てきた乱流の基本問題の解決に挑んでいる彼は,案の定,乱流の難問に苦しめられ,この一年,一進一 退を繰り返している. (9)彼は定年退職後から今日まで社員 30 人規模の企業に 2 度勤め,工場の方々 と共に汗水をたらして働き,品質および環境 ISO の推進に尽力してきた. (10)趣味のテニスを楽し むかたわら,彼は長年大学で研究した成果を基に JAXA の液体水素・酸素ポンプの設計のためのソフト 開発のアドバイザーとして,あるいは技術コンサルタントの仕事(新製品開発・従来機のコストダウン 設計・技術者教育)においても,現役として力を発揮している.(11)国際宇宙ステーション(ISS) に関わる仕事を彼も現役として続けている.種々の実験の提案者と ISS で実験を行う宇宙飛行士の双方 を支援する仕事であり,苦労が多いらしく,実験が成功したときの喜びは大きいという.彼から聞いた 話であるが,ある植物の種が発芽して 7 日目,重力刺激の変化に双葉がどう反応するかを観測したとこ ろ,重力の逆転を感知する応答の時定数は動物の場合と大差ないという結果が出た.これは実に興味深 い発見である.また,植物の反応をどんなセンサーで捉えるかアイデアを出すのがこの種の実験の醍醐 味である.このような仕事に彼は夢中になっている. 上述の通り,同期生一人ひとりは,古希を過ぎた今も,生きがいになる趣味・社会貢献・仕事を何か 手にして,それぞれの挑戦を大いに楽しみ,日常を豊かにしているようである. 3.仁和寺,龍安寺の紅葉 翌日は快晴で,早朝,墨絵のような琵琶湖対岸の景色をしばし眺めた.朝食のあと,次回航空 35 会 について相談した.そして,島さんと小倉さんにその世話役をお願いし,お二人の快諾を得た.ホテル は 9 時過ぎにチェックアウトし,大津京駅から電車を乗り継いで御室仁和寺駅(京福電鉄)に向かった. その駅から仁和寺(真言宗御室派総本山)の二王門が大きく見えた.二王門から入り,まず御殿を拝観 することにした.白書院,宸殿,黒書院および霊明殿を巡り,趣の異なる二つの庭を観たが,特に五重 塔を背景とする北庭はなかなか見事といえる.境内の紅葉に誘われながら,五重塔,金堂,空海を祀る 御影堂を訪ねた.仁和寺といえば遅咲きの御室桜が有名であるが,紅葉もそれに負けないと聞いていた. 確かに,御殿や境内のあちこちの紅葉は素晴らしく,存分に目を楽しませてくれた. 5 龍安寺鏡容池の紅葉(平成 24 年 11 月 21 日) 次に仁和寺二王門の前から「きぬかけの道」を歩いて,龍安寺に向かった.衣笠山のふもとの道であ り,竹林や紅葉が散在していて景色も空気もさわやかであった.ただし,日差しが温かくて登り坂では 汗をかくほどであり,徒歩で 20 分そこそこの道のりの途中で一服することにした.さて,龍安寺の石 庭は海外でも高い人気があるようで,方丈(本堂)は国内外の観光客でかなり混雑してにぎやかであっ た.石庭は土塀で仕切られた横幅 22m,奥行き 10m ほどの長方形で,そこに白い砂が敷き詰められ,15 個の石が 5 つのグループに分けて配置されただけの枯山水であり,いくつかの石の周りの苔を除くと他 には一切何もない.このような単純さと石の配置の妙が,その意図や作者に関する謎と相まって,想像 を掻き立て,人を魅了しているようである.私は,枯山水,ひなびた土塀,その背後の紅葉のコントラ ストが気に入り,シャッターを切った.また,回遊庭園を巡り,鏡容池の周りで燃えるように真っ赤に なった紅葉を撮った. 午後 1 時ごろに立命館大学衣笠キャンパスの学生食堂で昼食をとり,1 時間ほど休憩したあと,大学 の正門のすぐ前にある京都府立堂本印象美術館で二日間の疲れを癒すことにした.幸いにも, 「41 人の 作家による 京のうつろい-秋から冬へ」と題する特別企画展が開かれており,堂本印象の作品ととも にキャンバスに描かれた古都のさまざまな風光を楽しむことができた.美術館を出て玄関で集合写真を 撮ったあと,会はお開きとし,次回同窓会での再会を約束した.そして,美術館前からそれぞれの方向 のバスに乗り帰路についた. 6 同期会 人と時代 澤田 征二 (10 期) 卒業は 1967 年(昭和 42 年)、1964 年の東京オリンピックの後の少し景気が落ち込んだ年。30 名弱の 同期卒業生は航空関係、自動車関連、エンジニアリング、建機など当時の花形成長産業に就職していっ た。しかし、すぐ後に大阪万博の開催など景気は 1973 年の石油ショックまで高度成長の坂を上って行 く。給料は毎年上がって行くが仕事は忙しく月に数十時間の残業はザラ。当時は土曜日も出勤日、とて も同期の者とのコミュニケーションなどに思い及ばず、目の前の仕事に忙殺!という感じ。人的交流は 同社・同業・関連業・同趣味といった「袖触れ合う」関係がほとんど。小・中・高の同期会も同じで卒 業後の数回の後は数十年開かれなかった。 しかし、卒業時にどの教授かは忘れたが「大学の同期は大まかに言って、同じ業界で同じような仕事・ 立場に居るから、大事にするのだよ」と言われたことを思い出す。しかし、それが実行に移されるのは、 逆に仕事から離れる 60 歳の定年が契機となるのが面白いところである。 現役/浪人によって 1~2 歳の違いがあるが、 「懐かしい」、 「どうしているのだろう」、「逢ってみたい な」という気持ちが動き出すのはその定年が来る 2005 年頃であったろうか?この頃から小・中・高の 同期会の案内も舞い込み始めるようになってくる。しかし、中・高卒で終えた人は地元就職の比率が高 く、地元から大きく動いていない。動いても定年時には地元に帰ってきている。だから、連絡も取り易 く参加の為の旅費も少ないから参加率も高く盛況である。 大学卒は企業の中核部分を担う事が期待されているから地元に固定されることなく、企業の方針に従 って地方の工場や本社へ移ることが多いし、我々は航空工学という国内に数少ない学科故に、地方から 集まってきていることもあって全国展開である。我々、10 期のメンバーも現時点は大学の地元・関西に は 6 名だが、関東地区に 9 名、中部地区に 6 名。あと、福岡、山口、広島、岡山、仙台に各一人ずつと いうことになっている。地元に残っているのは 4 分の 1 になる。メンタル的に「逢いたいな!」と感じ た時に、全国に展開している同期が集まれるようになった原因のもう一つは、2000 年以降に急速に普及 した IT 機器を上げることが出来るだろう。ケータイは家人を通さずに直接本人と連絡が取れるし、PC によるメールは一度に何人にでも手紙(親展)を瞬時に遅れてなお且つ先方にホールドしておける。 私事だが、私より一回り(12 歳)年上の兄は 1940 年(昭和 15 年)疎開していた中国の天津市の小学校で 一緒だった同窓生との同窓会を開こうと今から約 20 年前(1980 年代後半:彼が 50 代半ば)に画策したが、 このような便利なツールをこの世代が使い熟せるところにまで普及していなかったのだろう、成立せず 可哀そうだった、と甥っ子が言っていたのを思い出す。我々世代はその分恵まれたことになる。 関東エリアでその同期会が実施され始めたここ 7 年間、関東に住んでいたのは大坪、片浦、澤田、篠 原、高垣、高橋、中山、西出、堀之内、森本、守安の 11 名。この中で高橋君は岐阜、森本君は仙台に 移ったので現在は 9 名。なお、10 年近く前までは芳井君も長期間転勤で住んでいたこともあり、時々こ ちらに居る息子さんに会いに来られる時にはゴルフにお誘いをしている。 今まで実施された関東在住第 10 期生の同期会の概要について述べる。 ・ 最初は 2005 年(だと思うが・・・)東京駅八重洲南口の富士屋ホテルのレストランだった。係に案 内されて行った所には何か見知らぬオッサンがたむろしている。そのうちの一人の顔に「あ!」と思 った瞬間に全員の顔と名前が一致した。これを企画した幹事は篠原君、同期の大物である。 ・ 次は同じ年か次の年。森本君が行きつけらしい、東京ベイサイドのレストランに案内してくれた。彼 の勤め先はその目の前の東京湾の向こう側、IHI。この 2 件については参加者や食事、トピック等の 7 記憶が残っていない。 ・ その次は西出君が箱根仙石原にある、会社の保養所を我々専用に確保してもてなしてくれる。この時 には名古屋から開業医になっていた鬼頭君が駆けつけてきて健康についての講義をしてくれた、次の 日は有志で箱根の名所、大涌谷周辺の山歩き。西出君はキリマンジャロへも登った登山のプロ。(写 真 1,2) 写真 1 写真 2 ・ 続いて、高垣君が伊豆高原にある ANA の保養施設泊りで、近くのゴルフ場で 2 組のコンペを企画。こ の時は、ゴルフ好きの芳井君が勤め先の会社への出張を組んで関西から参加してくれたりもした。 ・ 2007 年 1 月には九州から中垣君が東京での学会に出席の為やってくるというので、彼が泊まる東京 の浜松町のホテルから歩ける場所にある新橋の創作料理店に集まって宴会。幹事は私、この店は以前 の会社への通勤路上にある。 ・ そのすぐ後の 3 月にはこれも私が、健保の蓼科保養所泊 りで近くの東急蓼科ゴルフ場での 2 組のコンペ。これに は、名古屋から打田君、鬼頭君、そして関西から芳井君 が参加。1 人ゴルフをしない守安君は山野草の収集とか。 ・ この後の 5 月には東京で集まった記録があり、高橋君の 名前があるがそれ以外は記憶にない。高橋君はこの時は 東京上空ヘリコプター遊覧企業の役員。 ・ この次は 2010 年の秋に、珍しかろうと思って私がスウェ ーデン料理の店(スモーガスボードという本場のバイキ 写真 3 ング料理)に案内する。私の前職はスウェーデンの企業 ボルボトラック、この国についての印象は政治・文化・ 料理・人柄、皆いい国。 (写真 3) ・ 2011 年~13 年は主に東京駅か銀座のレストランで 4 回ば かりランチバイキングを楽しんでいる。 (もう、ディナー は重く感じるようになっている) (写真 4) 今のところは何となく数か月に一度は誰かが旗を振って 集まっているのである。この中のゴルフをやる 4 人はこれ 以外にも十数回コースへ出ていることも付け加えておく。 (写真 5) 8 写真 4 なお、集りはいつも全員が揃うわけではない。リタイ アしても、皆結構忙しくしていて集まれるのは、5~7 人 位である。話題に昔話は少なく、その時の政治、経済や トピック、それと各人が働いていた業界の面白い話や現 在の趣味などが中心。結構全員が口角泡を飛ばして議論 し時間が短かったという感想で終わっている。活動して いる社会そのものではないが、そこから一歩引いて見る、 奥深い社会を認識できる機会として大事にしたいと思っ ている。 写真 5 無理に、 「同期会を!」なんて頑張らなくても何となく 集りたくなる時が来るから素直な気持ちで待っている、というのも手かもしれない。 研究室こぼれ話 杉山 吉彦 (7期) 大阪府立大学航空宇宙工学科を定年退職して、かれこれ 10 年になります。恩師、先輩、同僚、学生 さん達との印象深い会話のいくつかが、今も懐かしく思い出されます。それらの会話を思い出すままに まとめてみました。 ダランベールの原理:私(S)が学部学生の時。中川先生の教授室へ質問に行きました; S「先生、ダランベールの原理が良くわからないのですが?」 先生「うーん!どう考えたらよいかなー?」 黒板に式と絵を描きながら、一緒に考えてくださいました。 お酒:私が院生の頃の話。院生全員が飯田先生のお宅にお邪魔しての飲み会で; 先生「この酒(灘の菊正)は、飲んでも酔わないから、安心していくらでも飲んでくれ」 私達は、先生のお墨付きのおかげで“いくら飲んでも酔いません”でした。 研究テーマ:私が博士課程に進学することが決まって、研究テーマを決めないといけない時。指導教授 の関谷先生との相談で; 先生「杉山君、私のテーマの 2 次元弾性問題は、私がもう 20 年も研究してきたから、君がいくら 頑張っても、私を超えることはできないと思う。どうする?」 S「はい!2 次元弾性問題はしません。別のテーマで頑張ります」 そんな次第で、私は博士課程では、修士課程までの指導教授のテーマとは決別して、全く新しい テーマ“非保存弾性安定問題”を研究テーマにすることとなりました。 運動方程式の誘導:私が院生の頃。軸力を受けるはりの運動方程式の誘導で。構造力学がベースの私(S) の説明と振動と制御がベースの藤原さん(F;元金沢大学)の説明; S「弾性復元モーメントの項と軸力の項で、まず座屈の式が導かれます。振動を考えるので、質量 に起因する慣性項を考慮すると、このように運動方程式が導けます」 9 F「慣性項と弾性復元力の項から、まずはりの運動方程式が導かれます。ここで軸力を考えますの で、軸力による外力の項を考慮すると、このように運動方程式が導けます」 付加:非古典的問題研究会で、私が、非保存弾性系に弾性支持ばねを付加した場合について理論と実験 による研究結果を発表したあとのディスカッションで、振動と制御がベースの岩壷さん(I;元神 戸大学)のコメント; I「弾性ばねも面白いですが、ダンパーを付加したらどうでしょうか?」 S「さっそく、取り組ませていただきます」 このコメントのお蔭で、さらに 3 編の研究論文ができました。 英文:学会誌の英文論文集などへの投稿原稿での英文が少し直されることがあります。学会で研究者仲 間と、英文論文の英文について話していて、友達の H 先生の場合; H「僕の場合は、出す前に家内にちょっと目を通してもらうのだけれど、それで直されたことはな いよ」 。 あとで、この話を友達の I 先生にすると; I「そやけど、彼の奥さんはアメリカ人やからなー」 参考までに、奥さんがアメリカ人でない人は、市販の辞書と相談するほかありません。手元にお いて相談する辞書としては、 “研究社新英和活用大辞典(勝俣編)”がおすすめです。 フラッター実験:私が鳥取大学機械工学科から大阪府立大学航空工学科へ移ってきて間もない頃の構造 力学実験室で。工学部事務室の美人の Y さんに、鳥取大学から運んで来た送水管の実験装置を使 ってフラッターをデモンストレーションした時; S「これが飛行機の翼で生じるフラッター現象です」 Y「でも、航空工学科の実験で、なんで水を使って実験するんですか?」 彼女のこの一言を聞いて、私は決心しました。鳥取大学での研究テーマはすべて過去の事として 忘れようと。これを機会に、航空工学科では新しいテーマで再出発することにしました。そのよ うな次第で、煩雑な手続きをして国立の鳥取大学から公立の大阪府立大学へわざわざ移転したそ の実験装置は、他大学の研究者へ譲渡しました。 一番大事な事:私が学科主任のとき、名誉教授の澤田先生がふらりと部屋に寄ってくださった時; 先生「杉山君、今日本で一番大事なことはなんだと思う?」 S「なんでしょうねー?」 先生「子供が生まれないことだよ。航空宇宙工学科の学生は優秀だから、早く結婚して、沢山子 供を作るように指導してはどうかね?」 飛行機:先輩の高原さん(T;元航空技術研究所)が部屋に寄ってくださった時の会話; T「杉山さん。この窓から、ほら、前の道路を車が沢山連なって走っているでしょう。こんなこと は、ほんの20年前には、想像もできなかったことですよ」 S「本当ですね!」 T「もう20年もすれば、この窓から見える空を、飛行機が連なって飛ぶ時代が来るべきです。そ の方向で、航空工学科ががんばってください!」 変分法:構造動力学の研究では、有限要素法を使っての数値計算が必要で、したがって、その基礎理論 である変分法の深い理解が必要となるので、変分法を基礎から勉強している院生の H 君との会話。 H 君が部屋に質問に来て; H「先生、ここが理解できないのですが?」 10 S「これは、こう言うことです」 幾度も来て、またまた質問に来て; H「先生、ここが理解できないのですが?」 S「それは、こう言うことです」 H「先生!私が分からないところを、なぜ先生は、すらすら答えるのですか?」 S「いや、君が分からなかったところは、実は僕も同じように分からなったからです」 H「わかりました!」 。 実験装置の改良:卒業研究のテーマに“実験装置の改良”というテーマを与えた学生 C との会話; S「どう、一応実験してみたようだけれども、改良案はまとまった?」 C「はい。実験してみました。とても良く考えて設計してある実験装置でした。改良すべき点は一 つもないことが分かりました!」 試験結果と単位:後期定期試験の後。部屋のドアが激しくノックされる。ドアが開いて、ドアのところ に立った学生 A; A「A です」 S「ドアを壊さないでほしいなー」 A「この前の試験、出来ませんでしたが、単位をください!」 S「聞きました」 A「失礼します」 今度は、学生 B、ドアを静かにあけて、顔だけのぞけて; B「あのー、この前の試験、もう採点すみましたー?」 S「君にだけこっそりと、採点がすんだかどうかを言うわけにはいかない!」 B「すいませーん」 単位ですが、A は“合”で、B は“不可”だったように思います。 最近の航空宇宙工学科 2012 年度教室主任 真鍋 武嗣 B6 棟への学舎の移転 2012 年 12 月から 2013 年 1 月にかけて, 航空宇宙工学分野は, 長年住み慣れた A9 棟(旧工学部 5 号館, 調和 36 年築)から,B6 棟に移転しました.平成 17 年度に緊急実施された建物の耐震調査で,A9 棟は震 度 5 の地震で倒壊の恐れがあると診断されていましたが,ようやく移転が実現したというわけです. B6 棟(鉄筋コンクリート 4 階建,延べ床面積 2,918 平米)は平成 2 年築で,平成 16 年まで旧農学部の 獣医学科として使われていた建物で,新築ではありませんが,今回の移転のために,外装・内装ともに 全面リフォームされ,快適で落ち着いた研究・教育環境となっています.外観を写真1に示しています. 一階の講義室だけは工学部共用ということになっていますが,この講義室も事実上は航空宇宙工学分野 で専用しており,B6 棟は事実上,航空宇宙分野で専有しています. 11 写真 1: B6 棟の外観 写真 2: B6 棟 1 階エントランス 場所は,大学の西門を入って直ぐで,中百舌鳥駅からは少し遠くなりましたが,府大に来られた際に は,是非,お立ち寄りください. また,写真 2 に示すように,A9 棟に展示してあったジェットエンジン も B6 棟の玄関に移転し,展示 しています. 大久保博志教授,辻川吉春教授の最終講義 長年,航空宇宙工学分野の教育・研究に携 わってこられた,大久保博志教授,辻川吉春 教授が,本年 3 月末日をもって定年退職され ました.大久保先生は,昭和 50 年年 9 月に 着任以来,航空宇宙制御工学の教育・研究の 他,小型宇宙機システム研究センター長,21 世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センタ ー長などの要職を,辻川先生は,昭和 52 年 4 月に着任以来,航空宇宙推進工学の教育・ 研究の他,工学研究科長などの要職を歴任さ 写真 3:最終講義後の辻川先生(左)と大久保先生(右) れてきました. ご退職に先立ち,3 月 19 日には,それぞれ, 「青い空と宇宙に魅せられて ―手造り大学衛星が拓く未 来―」(大久保先生), 「大阪府立大学の 46 年間 ―ガスタービンとの出会い ―」(辻川先生)と題して, 最終講義が執り行われました. なお,辻川吉春教授の後任として,4 月 1 日付けで,砂田茂准教授が教授に着任されました. 大久保博志教授 辻川吉春教授の最終講義 3 月末をもって本学を退職されました大久保博志先生,辻川吉春先生の最終講義が,2013 年 3 月 19 日に A12 棟 サイエンスホールで開催されました.学外からも大久保先生,辻川先生ゆかりの方々にお 越しいただき,最終講義のあとには簡単な懇親会も開催しました. 12 両先生の詳しい報告は,別に特集号としてお知らせする予定です.紙面の都合で,今回は最終講義の 写真のみで失礼いたします. 13 卒業式にて (2013.3.22) 14 修了生,卒業生の進路 平成 24 年度 博士前期課程修了生 (28 名) 氏名 荒木 俊輔 岩佐 亜有美 植田 圭一 大岩 亜莉沙 大西 天馬 小野 達也 勝木 博信 川治 翔一朗 菊井 直樹 岸部 正太郎 北川 真帆 榑林 聖子 桑本 慎也 児玉 善顕 小林 智範 神保 亮平 徳地 幹人 鳥居 慎平 西岡 直彦 濱 拓朗 早川 真央 林田 高志 別所 昴 宮本 勇気 矢野 宏樹 山元 翔太 山元 雄太 弓山 美希 岸本 健太郎 進路 三菱重工業(株) 三菱電機(株) (株)クボタ 滋賀医科大学 技術職員 (株)大気社 川崎重工業(株) 川崎重工業(株) トヨタ自動車(株) (株)PAL 川崎重工業(株) マツダ(株) 日本電気(株) ユニバーサルコンピューター(株) アクセンチュア(株) 今治造船(株) 川崎重工業(株) 日立アプライアンス(株) (株)島精機製作所 (株)クボタ 本田技研工業(株) トヨタ自動車(株) 大阪ガス(株) 日本電気(株) 三菱自動車工業(株) (株)日立製作所 三菱重工業(株) 住友化学(株) (株)日立製作所 木村 あゆみ 平成 24 年度 学部卒業生 (42 名) 進学(大阪府立大学大学院) スターバックスコーヒー ジャパン(株) 小林 晃司 研究生 小林 祐介 (株)ウィルウェイ 佐々木 貴広 進学(大阪府立大学大学院) 菅野 創介 進学(大阪府立大学大学院) 豊田 将宏 進学(大阪府立大学大学院) 西野 敦 進学(大阪府立大学大学院) 西野 温志 進学(大阪府立大学大学院) 野崎 功次郎 進学(大阪府立大学大学院) 疋田 裕之 進学(大阪府立大学大学院) 深見 祐士 進学(大阪府立大学大学院) 星野 優 進学(大阪府立大学大学院) 三原 明人 進学(大阪府立大学大学院) 宮垣 誠也 進学(東京大学大学院) 宮本 大輝 進学(大阪府立大学大学院) 山下 和浩 進学(大阪府立大学大学院) 山瀬 達也 進学(大阪府立大学大学院) 湯淺 貴明 進学(大阪府立大学大学院) 横田 和樹 進学(東京大学大学院) 渡邉 聡史 (株)日立製作所 前岡 洋平 進学(大阪府立大学大学院) 宮下 亮 進学(大阪府立大学大学院) 西村 勇姿 進学(大阪府立大学大学院) 太田 祐希 (株)飯田設計 柳田 将志 住友精密工業(株) 磯野 達志 進学(東北大学大学院) 岡部 雄志 進学(大阪府立大学大学院) 小澤 和樹 進学(京都大学大学院) 坂口 郁太 本田技研工業(株) 西阪 卓 進学(大阪府立大学大学院) 氏名 進路 松前 圭祐 大阪ガス(株) 青沼 聡 進学(大阪府立大学大学院) 森本 渉 スズキ(株) 新子 大輔 進学(大阪府立大学大学院) 稲垣 章弥 進学(東京工業大学大学院) 岩本 雄太郎 進学(大阪府立大学大学院) 上村 宏太郎 進学(大阪府立大学大学院) 上村 美久 進学(名古屋大学大学院) 岡田 怜 進学(大阪府立大学大学院) 海原 庸祐 進学(大阪府立大学大学院) 覚道 秀仁 進学(航空大学校) 15 修士論文公聴会,卒業論文発表会 各賞受賞者 修士論文公聴会における優秀な発表に対して,「澤田賞」, 「津村賞」を各 1 名に授与しています.澤 田賞は,澤田名誉教授の発案により昭和 61 年度に創設され,平成 24 年度までに 27 名が受賞していま す.津村賞は,津村名誉教授の発案により平成 7 年度に創設され,平成 24 年度までに 18 名が受賞して います.また,卒業論文発表会における優秀な発表に対しては, 「鵬賞」を 5 名程度に授与しています. 学位記授与式において受賞者を表彰し,鵬会から副賞を授与しています. 受賞者一覧 賞 受賞者氏名 澤田賞 荒木 俊輔 研究室 新井研 論文名 ストラット型燃料噴射器後流の混合促進制御に関する研究 津村賞 川治 翔一朗 小木曽研 多目的 PSO を用いた信頼性に基づく多目的最適設計 鵬賞 深見 祐士 石田研 折紙工学に基づく展開構造物設計 〃 稲垣 章弥 千葉研 圧電素子を利用した電気的多重動吸振器による梁の振動制御 〃 西村 勇姿 新井研 光による金属ナノ粒子の巨視的集積化の研究 〃 柳田 将志 〃 渡辺 聡史 澤田賞 大久保研 リチウムイオンキャパシタを用いた CubeSat 用電源回路の研究開発 真鍋研 固体惑星内部探査レーダのためのパルス圧縮処理に関する検討 ストラット型燃料噴射器後流の混合促進制御に関する研究 荒木 俊輔 (2007 年度入学) 澤田賞を受賞することができ,大変光栄に思います.本研究では,極超音速機用の予冷ターボジェッ トエンジンアフターバーナーの燃焼効率を改善することを目 的に,ストラット型燃料噴射器の後縁形状を変化させることで 燃料と空気の混合促進制御を行いました.指導教官の新井隆景 教授と坂上昇史助教には, 「どんな現象が起こってるの?」, 「本 当にそうなの?」と,常に私の考えを深めて頂きました.それ は研究室に入った当初から修論発表前日の夜遅くまで続き,最 後の最後まで丁寧に御指導して頂きましたことに感謝するば かりです.また,在学中は超小型衛星 OPUSAT や小型無人機の 開発にも携わることができ,多くの経験と知識を得ると共に, ものづくりの難しさを知ることができました.本学で学んだこ とを活かし,今後はメーカーの立場から航空宇宙分野の発展に 貢献できるよう精一杯努力致します.良き恩師,先輩,仲間,後輩に恵まれ,大変幸せな大学生活を送 ることができました.お世話になりました全ての方々に厚く御礼申し上げます. 津村賞 多目的 PSO を用いた信頼性に基づく多目的最適設計 川治 翔一朗 (2007 年度入学) この度は, 「津村賞」という名誉ある賞を頂き,誠にありがとうございます.この受賞は,指導教員 である小木曽望准教授,研究室の先輩である植田圭一さんの熱心な指導,教育の結果です.また,就職 活動などに意識と時間を持っていかれた期間も,研究室に足繁く来られたのは研究室のメンバーの作る 16 居心地のいい雰囲気のおかげでした.充実した研究室生活を過ごせたこと,深く感謝しています. 大学院の研究では学部の研究同様に,信頼性に基づく多目的最適設計手法の性能向上を目標にしまし た.学部時代は企業との共同研究でしたが,大学院では自分の研究として自由に研究を進めることがで きました.自主的な研究は楽しかったですが,以前自分が作った最適化プログラムの仕組みを忘れてし まい,無駄な時間を過ごした日もありました.しかし,この経験から研究日誌の必要性を痛感するなど, 今後役立つであろう新たな発見もありました. 4 月からは,トヨタ自動車(株)でクルマ作りに精進します.これからは,大阪府立大学航空宇宙工学 科の卒業生であることに誇りを持ちつつ,世のため人のためになれるように頑張りたいと思います.こ の度は本当にありがとうございました. 鵬賞 折紙工学に基づく展開構造物設計 深見 祐士 (2009 年度入学) この度は鵬賞を受賞させて頂き恐悦至極に存じ上 げます。これも研究の指南いただいた石田良平先生、 研究室の先輩方、大学のご支援、数々の同僚、家族、 そして見た目以上に健康な体のおかげです。感謝して おります。 初めて石田研究室の門を叩いたのは 3 年前の学部 1 回生春、その時から幸運にも「この研究がやりたい!」 と志は固まっていました。 「折紙工学に基づく展開構 大阪-九州(壱岐)ロードバイク旅より(愛媛県伊予) 造物設計」をタイトルとし太陽電池パネル、ソーラー セイルに代表される宇宙構造物、また身近な製品に至るまでの展開構造物の設計に一役立つのが目的と し、内容は実にシンプルで「あらゆる立体形状を折り畳む」が主題です。学部 2 回生からの合計 6 回、 8 タイトルの学会発表でプレゼン能力を鍛え、時には自腹を叩くことも数々。行き帰りの夜行バスは大 変辛いものがありました。また、鵬会もご支援してくださっている WindMill Club での人力飛行機製作、 設計の経験はこの研究において大いに役立つ技術、哲学を養うことが出来る場でした。全ての経験、全 ての時間が受賞に繋がったと思います。しかし本当にこの研究が成就することを考えれば本受賞はあく まで通過点です。改めて皆様へ感謝すると共に、本受賞を励みとしこれからも精進して参ります。 鵬賞 圧電素子を利用した電気的多重動吸振器による梁の振動制御 稲垣 章弥 (2009 年度入学) この度は、鵬賞という名誉ある賞を頂きありがとうございます。本研究は圧電素子と呼ばれる電気素 子と LR 回路を組み合わせた電気的動吸振器の製作と性 能評価です。有効な実験データがなかなか得られず何度 も試行錯誤を繰り返しました.朝から晩まで実験室にこ もって実験をした時もありました。製作した電気回路が 上手く動作せず、途方に暮れていたのは良い思い出です。 そういえば、卒論発表講演会の前日には愛用していたロ ードバイク(AnchorRA6)が盗難にあい途方にくれました。 17 しかし、その度に相談に乗ってくれた友人や御助言下さった先生方のおかげで負けずに研究・発表をや り遂げることができました。千葉教授、南部助教、研究室の大切な仲間に心から感謝申し上げます。今 後は大学院に進学します。この四年間で学んだことを活かし,研究に勉学に精進したいと思います。そ して、ぜひロードバイクを見かけた方は御一報下さい。(写真:盗まれたロードバイク) 鵬賞 光による金属ナノ粒子の巨視的集積化の研究 西村 勇姿 (2006 年度入学) この度は「鵬賞」という名誉ある賞ならびに記念品を頂 き,大変光栄に思います.ご指導頂きました先生方,また 研究室の皆様には心より感謝いたします. 本研究では光ピンセットと呼ばれる装置を用いて金属ナ ノ粒子複合体を分散させた溶液中にレーザー光を照射し, その際の粒子の挙動を観察しました.実験自体はとてもシ ンプルなのですが,そこで発生する現象は非常に難解であ り,また前例のない結果でしたので,最初はどのように考 察したら良いのか全く判らず戸惑うばかりでした.しかし, 何度も再現実験を行い,幾度となく先生と議論を重ね,そしてついに自分の予想通りの結果が出たとき には非常に嬉しく感動を覚えました. 春からは大学院に進学します.これまで航空宇宙工学科で学んできたことを活かして,今まで以上に 勉強や研究に取り組み,世界が驚く結果を出せるよう精進していきたいと考えております.最後に,こ れまで長い間お世話になった先生方や友人たちに今一度感謝申し上げます.ありがとうございました. 鵬賞 リチウムイオンキャパシタを用いた CubeSat 用電源回路の研究開発 柳田 将志 (2007 年度入学) この度は鵬賞という名誉ある賞ならびに記念品を頂き, 身に余る光栄に驚きと感謝の気持で一杯です.ご指導頂き ました大久保博志教授,下村卓教授,金田さやか助教に深 く御礼申し上げます. 私の研究はリチウムイオンキャパシタを用いて CubeSat(10cm 立方単位の超小型衛星)の電源回路基板を制 作し,他の衛星に先駆けて軌道上で実証するための知見を 得る事です. 初めは回路の知識や技術の不足から設計と呼べる設計 が出来ず,ひたすら回路を組みたて直しては再実験をおこなっておりました.しかし,先生方や周囲の アドバイザーの方々から熱心なご指導を頂きました事で,徐々に設計が明確になり,最後には環境試験 用の電源回路を形にすることが出来ました.これから後輩がフライト用の電源回路を作成し,2014 年に GPM 衛星と共に種子島から打ち上げられる予定です.来年度は衛星開発で培った考えや技術を発揮して 日本社会に貢献出来るよう,精一杯精進したいと思います. 18 鵬賞 固体惑星内部探査レーダのためのパルス圧縮処理に関する検討 渡辺 聡史 (2009 年度入学) この度は,鵬賞という大変名誉ある賞をいただき誠にありがとうございます。思えば、不安しかなか った研究室配属から1年、もがきながらも何とか卒業研究を終えることができた達成感で胸が一杯です。 本研究では、惑星探査に用いる地中レーダの試作機において、受信波の歪みの除去するための処理を 行いました。最初は、真鍋先生と先輩の間で交わされる、研究についての会話に全くついていけず、目 の前で行われている会話が本当に日本語なのか耳を疑ってしまうほどでした。 そんな私がやっとの思いで質問に行くと、真鍋先生は訳の分からない質問にも丁寧に説明をして下さ り、まさに「目から鱗」でした。同じ研究グループの伊藤先輩には、解析に用いるプログラミングを始 め、何から何まで手助けをして頂きました。理解の遅い私にも、何度も救いの手を差し伸べてくださっ た寛容さに頭が上がりません。また、ゼミ等でアドバイスをくださった先生、先輩、同輩のみなさんに もこの場を借りてお礼を申し上げます。特に、同輩の仲間と食べる昼食は私にとって何よりの息抜きで あり、心の拠り所でもありました。本当にありがとうございました。 鵬会国際会議発表補助事業報告 在学会員の研究活動を支援するために,国際会議で発表する在学会員に対して 2 万円を補助する制度 (各年度 1 回限り)を平成 20 年度より始めました.平成 24 年度は下記の 8 名に補助をいたしました. 代表として,博士前期 2 年の植田圭一君に,コメントをいただきました.なお,博士後期 1 年の山本 裕介君には,国際会議で大学院生の論文コンテストでファイナリストに選ばれたコメントを前号(35 号) に書いていただきました. 氏名・学年 研究室 山本 裕介 (D1) 下村研 植田 圭一 (M2) 小木曽 研 弓山 美希 (M2) 新井研 山内 雄記 (M1) 新井研 荒木 俊輔 (M2) 新井研 国際会議名・開催都市(国名) 発表日 タイトル AIAA Guidance, Navigation and Control Conference, ミネアポリ ス (アメリカ) 12th AIAA/ISSMO Mutidisciplinary Analysis and Optimization Conference, イン ディアナポリス (アメリカ) 12 年 8月 15 日 Attitude Control of Spacecraft through A Simple LPV Model with A Virtual State Variable 12 年 9月 18 日 Level Set-Based Robust Topology Design Considering Spatial Uncertainty 12 年 9月 24 日 Validation of PIV measurements using Supersonic Turbulent Boundary Laver 12 年 9月 24 日 Effect of Mach Number on Supersonic Mixing by Hyper-Mixer Injector 12 年 9月 27 日 Wake Flow Control on the Afterburner Behind Fuel Injection and Flame Holding Strut for Hypersonic Vehicle 18th AIAA/3AF International Space Planes and Hypersonic Systems and Technologies Conference, トゥール (フランス) 18th AIAA/3AF International Space Planes and Hypersonic Systems and Technologies Conference, トゥール (フランス) 18th AIAA/3AF International Space Planes and Hypersonic Systems and Technologies Conference, トゥール (フランス) 19 氏名・学年 研究室 川治 翔一朗 (M1) 小木曽 研 International Computational Mechanics Symposium 2012, 神戸(日本) 12 年 10 月 10 日 矢野 宏樹 (M2) 大久保 研 23rd International Conference on Adaptive Structures and Technologies, 南京 (中国) 12 年 10 月 11 日 Single Loop Reliability-Based Multiobjective Optimization Using Hybrid MOPSO with SLSV Concept Semi-active Vibration Suppression for Smart Structures with Sliding Mode Control 砂田研 第 26 回飛行機シンポジウム国際 セッション, 済州島 (韓国) 12 年 11 月 13 日 Aerodynamic Characteristics of Wings Encountering a series of Vortices 福本 裕司 (M1) 国際会議名・開催都市(国名) 発表日 タイトル AIAA の国際会議に参加して 植田 圭一 (第 54 期) 会議名 14th AIAA/ISSMO Multidisciplinary Analysis and Optimization Conference 開催場所 Hyatt Regency Indianapolis, Indianapolis, Indiana, USA 開催日 17-19, Sep. 2012 論文著者 K. Ueda, M. Otomori, N. Kogiso, T. Yamada, and S. Nishiwaki 題名 Level Set-Based Robust Topology Design Considering Spatial Uncertainty (AIAA-2012-5565) ・会議に参加して 今回参加した国際会議は,ロバスト設計や 最適化手法の研究を行っている研究者が多 く,私にとって刺激となり大変有意義なも のとなりました.私は今回が初めての国際 学会で,加えて指導教官がいない中での発 表となり不安でしたが,笑顔で堂々と講演 をすることができたと思います.質疑応答 では,相手の話している内容が理解できな 質疑応答の様子 い箇所もありましたが,なんとか答えるこ とができました.また,他の方の講演を拝聴した際, 発表の時にユーモアを交え発表しておられ,会場の雰 囲気が明るくなっていたのが印象的です. (ちなみに私 には何が面白いのか全く分かりませんでした...とり あえず笑っておきましたが,英語力不足を痛感しまし た. )この印象は良くも悪くも今後の私の研究発表に影 響を与えるものでした. ・アメリカでの日々 私が訪問したインディアナポリスは五大湖近くにある 街ですが,一言でいうと田舎でした.また,NFL のプロ 20 Indianapolis の街の中心からの風景 チームの本拠地やインディで有名なインディアナポリ ススピードウェイなどスポーツが盛んな街でもありま す.そんなこともあり,街中ではランニングをする人た ちが目立ちました.また,本場のフットボールも観戦し ましたが,スピード感や迫力に圧倒されました.さらに 今回は単身での旅行だったのですが,渡米の際は飛行機 の乗り継ぎに失敗してシカゴで一泊するはめになり,帰 国の際はトランクが重量オーバーで 60 ドル払わされ, 飛行機の整備不良で大幅に時間が遅れるなど様々なア アメリカンフットボール観戦 クシデントがありましたが,どれも思い出に残る楽しいものでした. ・おわりに 今回このような素晴らしい経験ができたのは指導教官の小木曽先生をはじめ平素よりご指導下さって いる方々のおかげです.また,鵬会の皆様にご支援いただきましたことに深く感謝申し上げます. 鵬会ホームページ 登録のお願い 鵬会ホームページでは,鵬会の活動の 状況を知ることはもちろんのこと、航空 工学科の現状や、先生方、そして、会員 の方々との情報交換にも役立つものとし ていきたいと思います。 ■ 鵬会ホームページ http://www.aero-osakafu-u.jp/ ホームページの内容 ① 鵬会ニューズレター・会誌を見る、 または、ダウンロードすることが できます。 ② 鵬会の活動の様子を見ることが できます。総会、理事会の議事録 等を見ることができます。 ③ 鵬会の活動状況を知ることがで きます。 ④ ログインした人がすでに登録し たご自身の会員情報を修正することができます。また、会費納入の実績を見ることもできます。 ■ 会員登録の方法 http://www.aero-osakafu-u.jp/ にアクセスすると鵬会のトップページが表示され、ここから会員専 用ページにログインすることができます。ログインするには、会員登録が必要になります。 会員登録の手順を紹介します。 ①〝会員登録〟をクリック ホームページの左側の会員登録メニューをクリックします。 メールアドレスを入力し、登録ボタンをクリックします。 ② 情報登録画面にアクセス&情報登録 入力したメールアドレスにメールが届きますので、そこに記入されている URL をクリックして 21 情報登録画面にアクセスし、必要事項を入力します。登録完了ボタンを押すとログインできる 状態になります。確認のため、登録したメールアドレスに登録完了の通知メールが届きます。 ③ 〝会員の方 Enter〟からログイン 登録したメールアドレスと入力したパスワードでログインします。 ■ ホームページについて 一人でも多くの鵬会会員の方々に利用していただきたいと思っております。ホームページの利用に関す るお問い合わせ・ご意見は鵬会事務局(info@aero-osakafu-u.jp)までお願いします。 鵬会会費:納入のお願い これまで以上に鵬会の活動を活性化し、事業の充実を図ることが、平成 20 年度総会で承認されまし た。この事業の経費を賄うには、どうしても終身会費から年会費制に移行する必要があります。会員諸 氏には是非ご理解賜り、納入方よろしくお願いします。 なお会則第31条で正会員の会費は年額 2,000 円に決まりました。 従来の方法(同封の鵬会の振り込み用紙を使用して窓口から送金する:手数料、120 円)を基本とし ますが、会員諸氏の利便性を考慮して、以下に複数の口座を開設しました。なお振込み経費は振込人(会 員) 負担とさせていただきます。 また複数年まとめて納入いただければ幸いです。 (例えば 5 年分で 10,000 円、10 年分で 20,000 円等) 鵬会振込み口座一覧 1. 郵便振替口座 口座番号 00940-9-253876 口座名称 鵬会(オオトリカイ) 3. 三菱東京 UFJ 銀行 中もず支店 普通口座 口座番号 4815113 名義 鵬会(オオトリカイ) あ び こ 5. りそな銀行 我孫子支店 普通口座 口座番号 0113541 名義 鵬会(オオトリカイ) 7. 近畿大阪銀行 堺東支店 普通口座 口座番号 1003962 名義 鵬会(オオトリカイ) 2. ゆうちょ銀行 記号 14170 番号 95837611 名義 鵬会(オオトリカイ) 4. みずほ銀行 堺支店 普通口座 口座番号 1145281 名義 鵬会(オオトリカイ) 6. 近畿大阪銀行 堺東支店 普通口座 口座番号 1003962 名義 鵬会(オオトリカイ) お願いとご注意 1.振り込み金額は会費(年額 2,000 円)とし、手数料は振込人負担とします。 2.送金後、事務局宛に電子メール等で「×月×日、××××年卒、××××(氏名)××年度会費、 ××銀行から振り込み」といった連絡をお願いします。 (メールアドレス:info@aero-osakafu-u.jp) 3.また、万一の事故等に備え、送金の記録の保存をお願いします。事務局からは特に領収書を発行し ません。 4.会員本人と異なる名義の口座から送金される場合は、その名義(カタカナ)もお願いします。 ご注意: 過去にさかのぼっての会費徴収はいたしません。 22 住所不明者リスト 多くの方にご協力をいただいて,住所不明者の削減を試みていますが,以下の方々の連絡先が分かり ません.友人,会社の先輩,後輩など,ご存知の方は,鵬会事務局に連絡ください.あるいはご本人か ら鵬会事務局に連絡してくださるようにお伝えください.よろしくお願いいたします. (2013 年 4 月 12 日現在) (メールアドレス:info@aero-osakafu-u.jp) (昭和 33 年卒)高橋 輝雄, 西岡 恒雄, 西村 博史 (昭和 34 年卒)大江 明, 門田 利周, 高須 睦也 (昭和 35 年卒)国政 明 (昭和 36 年卒)大角 進, 大淵 隆義 (昭和 37 年卒)須恵 元彦 (昭和 39 年卒)織野 章 (昭和 40 年卒)伊藤 允郎 (昭和 41 年卒)浦川 定治, 白尾 雅史, 宮武 恵 (昭和 42 年卒)荒木 勝英, 田村 道雄 (昭和 43 年卒)石田 喜代三, 梶 愛一郎, 富山 左右平, 三宅 辰煕 (昭和 44 年卒)熱田 正信, 上原 章, 内田 棕隆, 大橋 和行, 住友 聡一 (昭和 45 年卒)峠 逸朗 (昭和 46 年卒)井坂 晴道, 内藤 克彦 (昭和 47 年卒)荒川 孝, 岡崎 学, 河村 実, 北 友太郎, 小松 孝男, 桜田 義夫, 津幡 昭, 中尾 健一郎,山根 孝夫 (昭和 48 年卒) 浅野 登, 井澤 恒晴, 井上 保夫, 梅本 幸男, 小川 景, 川崎 宗次郎, 川瀬 朝通, 北村 正史, 木村剛, 佐々木 實, 高橋 光政, 田中 昇平, 清水 実, 中村 敏明, 中野 隆 (昭和 49 年卒)大崎 喜久, 大森 啓郎, 田原 俊明, 津村 寿雄, 中川 典昭, 松尾 誠, 山下 進, 弓立 和久 (昭和 50 年卒)新井 崇夫, 竹田 正弘, 多田野 安正, 森 正樹 (昭和 51 年卒)天田 直基, 大野 道和, 掛林 一夫, 北口 保, 西岡 龍一, 林田 正弘, 森 泰見, 山本 英夫 (昭和 52 年卒)赤穂 秀信, 岡田 学,岸 二郎, 木村 隆弘, 竹内 昭久, 吹野 真人, 藤岡 宏幸, 村山 公正 (昭和 53 年卒)植松 正, 岡山 健, 小牧 祥三, 塚崎 勝彦, TRID JAIAND, 野村 恒彦, 林 啓二, 平元 友二, 前川 均, 妻鹿 直樹, 湯浅 一郎 (昭和 54 年卒)秋山 高広, 上原 清一, 岡田 辰己, 小倉 優, 高原 延治, 田村 公利, 中島 一夫, 中嶋 正次, 福島 治 (昭和 55 年卒)今井 一雄, 樫山 謙二, 鎌田 精二, 纐纈 晋, 清水 尊治, 高橋 敬治, 玉田 和行, 長田 正美, 松山 哲 夫, 宮原 卓志, 宮本 武司, 山下 敏彦, 船越 浩 (昭和 56 年卒)内橋 健二, 亀井 孝博, 北田 孝佳, 田中 哲也, 田中 紀彦, 谷垣内 靖, 中西 義昭, 西岡 正弘, 二宮 玉喜, 深江 真弘, 松尾 久, 松村 友進 (昭和 57 年卒)恵藤 能行, 大津 文隆, 蔭山 武司, 北川 欽哉, 木原 照雄, 崔 尚秀, 坂本 孝紀, 桜井 正文, 高橋 逸 治, 中西 淳一, 西川 誠一, 春木 正一, 山本 鉄弥, 吉田 泰則 (昭和 58 年卒)稲田 幸彦, 大谷 和永, 落部 日出夫, 川島 靖人, 菊地 馨, 北野 正夫, 崎本 政彦, 芝本 浩一, 秦 幸 人, 平野 雅宣, 本田 浩司, 松岡 泰史, 森本 敬, 吉田 俊之 (昭和 59 年卒)阿河 一夫, 荒木 真一, 植杉 雄起, 小川 秀策, 塩山 亨, 多田 行治, 巽孝之, 柳田 俊樹, 横山 弘和 (昭和 60 年卒)浅野 順一, 小野 聡, 岸 昭一, 小林 成典, 坂本 和隆, 鈴木 和彦, 田中 勝, 三屋 宏之, 吉田 秀幸, 川波 徹, 猪股 晃, 川口 晃, 竹内 俊雄, 田中 利和, 斉藤 達也,山本 広樹 (昭和 61 年卒)板倉 正人, 恩塚 明雄, 川瀬 晴勇己, 倉沢 光俊, 合田 祐三郎, 清水 俊夫, 瀧 將展, 谷澤 和夫, 西 村 健一, 増井 克己, 松岡 孝佳, 吉川 正人, 吉田 信治 (昭和 62 年卒)赤木 和弘, 漆川 賢治, 高相 和夫, 辻岡 見一, 中川 康一, 西本 博信, 朴 忠植, 福田 尚男, 広岡 邦 江, 松井 英基, 古野 堅, 山崎伸宏 (昭和 63 年卒)小川 雄一郎, 梶山 聡彦, 勝山 靖博, 酒井 利彦, 柴野 英彦, 菅原 健治, 春原 健, 竹垣 厚志, 田中 哲雄, 森 伸一郎, 森内 清司, 吉田 貴和, 芹澤 弘司, 伊藤 雅敏, 竹村 充彦, 西澤 善敬 (平成元年卒)安倍 功, 内田 雄治, 斧田 孝夫, 楠井 徹郎, 佐々野 浩, 平山 恵良, 高木 勉, 高田 真司, 立原 悟, 谷村 知久, 津田 吉弘, 中村 善彦,松井 孝夫, 三崎 望, 山下 美紀 (平成 2 年卒)市川 匡宏, 伊藤 肇, 上田 直樹, 尾崎 充宏, 大庭 一朗, 北地 範行, 佐々木 誠治, 城前 仁, 高橋 秀 彦, 二羽 誠, 徳毛 やすし, 前田 忠幸, 村上 和秀, 森 哲史 (平成 3 年卒)岡本 拓也, 福山 敢, 河瀬 文人, 柴田 浩文, 野口 豊文, 渡邊 真一郎, 山本 誠治 (平成 4 年卒)荒木 俊之, 垣見 亮, 菊本 浩介, 木下 高志, 古賀 義信, 酒井 勢都子, 佐藤 要輔, 清水 如中, 長谷川 敬祐, 花木 稔, 福冨 修, 松生 潤, 森本 武秀, 森山 政行, 山内 佳門, 山田 論宏 (平成 5 年卒)池本 顕一,加藤 美津雄, 門野 秀巳, 岸本 英樹, 熊谷 宜久, 酒井 雄彦, 武田 達矢, 辻 教, 浜口 武, 丸田 壽和, 森内 孝信, 山口 進吾, 渡邊 愛 (平成 6 年卒)浅井 博朗, 飯野 公彦, 池内 俊明, 池田 正広, 磯福 朋之, 宇野 富雄, 奥村 龍太, 柏原 寛樹, 児島 23 政洋, 小林 清志, 平井 誠, 星出 智, 堀 隆久, 前田 大輔, 水田 拓也, 虫上 広志 (平成 7 年卒)秋山 勝則, 足立 浩一, 大今 宏史, 大澤 敏之, 久米 司, 小山 浩司, 佐合 正弘, 清水 琢矢, 鈴木 力 矢, 瀧野 真文, 竹内 精一, 田代 裕之, 寺澤 正太郎, 寺本 賢作, 冨岡 寛, 樋口 知美, 仲西 直樹, 中光 淳, 松本 雄二, 山田 雅史 (平成 8 年卒)市川 裕之, 上田 隆行, 上野 晃宏, 大久保 豪, 大西 仁, 狩谷 信孝, 鬼頭 勇二, 神田 博一, 國領 宣 彰, 白神 愛, 田窪 英樹, 段原 徳夫, 角田 寛純, 根木 雄一郎, 吉富 守, 吉間 裕晃 (平成 9 年卒)伊藤 嘉彦, 西野 仁貴, 西村 篤久, 平山 美也子, 藤田 早苗, 松生 謙二, 光岡 友也, 吉田 知生 (平成 10 年卒)栢木 良典, 川田 敬一, 岸本 浩彰, 小林 正和, 藤田 剛史, 山本 清大, 中澤 正和, 渡邊 省吾 (平成 11 年卒)浦田 尚紀, 大桑 純恵, 岡野 祐三, 北尾 明子, 黒木 昌明, 小松 雅弘, 高田 正之, 東郷 要, 富岡 俊 輔, 中島 純, 南 成勲, 花房 康生, 濱岡 伸之, 古川 智, 森本 睦子, 佐々 英克, 下城 孝名子, 高坂 延良, 永山 正臣, 山田 哲武, 吉田 豊, 小池 隆寛, 田坂 慎一 (平成 12 年卒)緒方 健司, 奥田 英樹, 金田 大佑, 鴫原 孝佳, 白井 幸次, 瀬尾 健彦, 鯛 佑樹, 田中 剛, 津丸 雅代, 橋元 太洋, 平山 敦英, 渡辺 省吾 (平成 13 年卒)岩橋 敏郎, 大原 徳彦, 小池 崇文, 後藤 剛志, 小林 俊雅, 駒田 和也, 坂井 宏彰, 櫻井 俊輔, 鈴木 純, 高見 幸治, 竹内 昭人, 筒井 三智, 中川 拓也, 中村 陽一, 野坂 和正, 野村 桂太郎, 畑 俊之, 細見 教郎, 槇野 寛仁, 宮崎 康伸, 村野 浩司, 山本 英明, 山本 昌明, 吉澤 万水, 米田 裕晃 (平成 14 年卒)青田 昭仁, 安藤 薫, 伊藤 恵理, 井上 将之, 勝田 尚希, 鎌田 宏和, 河村 友樹,久保川 毅, 古山 寛 一, 佐藤 聖司, 澤崎 雅彦, 田村 昭夫, 辻岡 利晃, 中土 裕樹, 廣田 泰之, 藤田 克久, 真鍋 晋一郎, 山根 俊輔 (平成 15 年卒)東 洋平, 阿部 吉和, 池上 剛, 桑田 美和,四宮 秀二, 白井 修, 津司 卓哉, 長江 清大, 永田 研太郎, 中村 行博, 早瀬 祐美, 廣末 渡,古川 育弘,前田 和哉, 松江 淳, 松江 祐裕, 松田 佑, 松本 慎介, 南 信智, 宮本 真吾, 守部 浩平, 山本 晃司, 吉岡 岳史, 米津 安恵 (平成 16 年卒)秋田 久美子, 池田 尚史, 大塚 雅也, 川島 健太, 川崎 岳史, 久保谷 岳央, 斎藤 九五, 佐々木 健一, 佐々木 宏, 中岡 秀之, 中村 真人, 樋口 彰, 丸山 晃司, 森崎 哲郎, 慶川 源太 (平成 17 年卒)家谷 俊旭, 石井 雅, 伊東 秀晃, 宇野 陽祐, 木口 祐一郎, 黒木 優子, 笹井 美江, 角野 宏紀, 菅沼 憲太郎, 田中 孝次, 中野 秀紀, 野田 俊輔, 長谷川 秀樹, 松井 祥史, 山地 雄介, 萬 悦二 (平成 18 年卒)氏家 正喜, 岡部 直太, 香川 聡, 片上 大輔,寺澤 裕司, 中川 友人 (平成 19 年卒)石川 雄三, 岩田 理乙, 戎野 嵩, 岡本 真, 河野 哲也, 小向井 淳, 阪西 真美, 佐野 裕和,杉本 龍一, 中島 義人, 福田 喬, 古川 拓也, 山川 大輔, 山部 篤史 (平成 20 年卒)萩原 久史, 本田 徹, 松下 陽亮, 吉田 悠起 (平成 21 年卒)東 隆弥, 伊藤 亜矢, 金田 一哲 (平成 22 年卒)江藤 力, 加藤 智也 (平成 23 年卒)新穗 那奈, 松浦 孝介 (平成 24 年卒)河口 憲司, 真田 輝久, 松田 一樹, 内籐 篤, 畑 基嗣 (昭和 48 年修士課程修了)坂本 晃 (平成 2 年修士課程修了)恵上 浩一, 宮野 智行 (平成 4 年修士課程修了)何 強輝 (平成 6 年修士課程修了)白 承宙 (平成 9 年修士課程修了)村田 充明 (平成 11 年修士課程修了)浅井 智広, 芳賀 徹, 藤友 公嗣, 楊 冬梅 (平成 12 年修士課程修了)河田 俊行, 諸岡 康郎 (平成 13 年修士課程修了)岩谷 幸雄, 立石 宜大 (平成 14 年修士課程修了)大島 司 (平成 17 年修士課程修了)樋渡 康治, 藤田 義久 (平成 18 年修士課程修了)岩崎 裕之 24 中百舌鳥だより 航空宇宙工学科は,2012 年の年末 に B6 棟に移転しましたが,その後, 年が明けた 2 月には,B6 棟の南隣に ある B8・B9 棟(旧 動物病院棟)に数理 工学科が移転しました. 年度末の 3 月には,東隣にある B4 棟(旧 農学部棟)の西側が改修され, B11 棟(旧 工学部 7 号館)に入ってい た電気・情報系の学科,A9 棟(旧 工 学部 5 号館)に入っていた機械の研究 室や,さらには工学部支援室が移転し てきました.われわれの学科はようや く落ち着いてきましたが,移転がすん だばかりの B4 棟は,まだまだ慌ただし い様子です. 平成 25 年度からは,A5 棟(旧 工学部 8 号館)で行っていた講義のほとんどが, B4 棟にある講義室で行われるようにな り,A5 棟(旧工学部 8 号館)の講義棟は, ほかの学部が使うことになります. 今後,B11 棟が改修工事に入り,完成 後に B4 棟東半分に入っている生命環境学部が移転します.そして,空いた B4 棟の東半分の改修工事が 終わると,機械工学科,海洋システム工学科が移転してくる予定です. このように移転が続く中,昔は教養の講義が行われていた A2 棟(旧 総合科学 2 号館)が解体されまし た.上の写真は白鷺門にあるモニュメントあたりから撮影したものです. 編集後記 記事を寄せていただいた皆様,どうもありがとうございました.盛りだくさんの記事と総会案内のた めに,昨年よりも早い時期に発行することとなりました. 辻川先生,大久保先生の退職に関する記事は次号で特集することといたします.辻川先生,大久保先 生に関する思い出を募集しますので,ぜひ,ご寄稿ください. 鵬会連絡不明者の削減にご協力いただいた多くの方々,どうもありがとうございます.しかし,相変 わらず多くの方の連絡先が不明です.ご存知の方は鵬会事務局にご連絡いただきますよう,よろしくお 願いいたします.ご転居された場合には,鵬会への住所変更のご連絡をお願いいたします. 25 鵬ニューズレター 第 36 号 2013 年 4 月 30 日 発行人: 鵬会会長 室津 義定 表紙題字: 故 飯田 周助 名誉教授 鵬会(おおとりかい)事務局 〒599-8531 堺市中区学園町1-1 大阪府立大学工学部航空宇宙工学教室内 TEL 072-254-9476 FAX 072-254-9906 E-mail: info@aero-osakafu-u.jp http://www.aero-osakafu-u.jp/ ・ 本誌はモノクロ印刷ですが,ホームページの会員登録いただければ,PDF ファイルとしてカラーで ご覧いただけます. 26
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