石狩市民図書館だより No. 67 発行日:平成21年7月1日 発 行:石狩市民図書館(石狩市花川北7-1) Tel(0133)72-2000 / Fax(0133)739120 E-mail:ishikari-lib@mail.ishikari-lib-unet.ocn.ne.jp HP:http://www.ishikari-lib-unet.ocn.ne.jp/ 新着案内 最近受け入れた資料の一部をご紹介します 知識ゼロからの太平洋戦争入門 半藤 一利 / 幻冬舎(210.7チ) 太平洋戦争にまつわる素朴な疑問に答えるPART1と、太平洋戦争の 経過を文章と図解でたどるPART2の2部構成で、太平洋戦争の複雑な 国際情勢と、戦闘の流れをわかりやすく解説しています。 にっぽん町工場遺産 小林 泰彦 / 日本経済新聞出版社(P509.2コ) 大地から切り出す七輪、ハンドメイド自転車、痛くない注射針、ヘアス タイルを変えた梳きバサミ、人に優しい竹製の車椅子・・・。イラスト・ル ポの第一人者が、名品・傑作を生み出す全国の町工場を訪ね歩く。 人生はロングラン(私の履歴書) 森 光子 / 日本経済新聞出版社(772.1モ) 大正・昭和・平成を駆け抜けた大女優・森光子の一代記。 「放浪記」を半世紀近く2000回演じ、なお意気高揚。 芸能誌の空白を埋める貴重な証言を満載。 「内発的発展」とは何か −新しい学問に向けて− 川藤 平太 / 藤原書店(002カ) 寺よ、変われ 高橋 卓志 / 岩波書店(P182.1タ) もっと知りたいはにわの世界 古代社会からのメッセージ 若狭 徹 / プレジデント社(210.3ワ) 本能寺の変 四二七年目の真実 明智 憲三郎 / プレジデント社(210.4ア) 東北を歩く −小さな村の希望を旅する− 結城 登美雄 / 新宿書房(291.2ユ) 長沼事件平賀書簡 −35年目の証言− 福島 重雄 / 日本評論社(323.1ナ) 動物分類学 松浦 啓一 / 東京大学出版会(481.8マ) ひつじにあいたい 佐々倉 裕美 / 山と渓谷社(645.4サ) 東洋おじさんのカメラ すずき じゅんいち /小学館(740ミ) 人を惚れさせる男 −吉行淳之介伝− 佐藤 嘉尚 / 新潮社(910.2ヨ) おくりびと 百瀬 しのぶ / 小学館(B913.6コ) 朝の30分で人が育つ!十勝元気企業のユニーク朝礼 北海道中小企業同好会帯広支部(H336ア) この他の資料は、館内OPAC(検索用パソコン)や図書館のホームページでご確認ください わたしのオススメ本 石狩市民図書館だより No. 市内の様々な方にオススメ本を紹介していただきます 『かあちゃん』 67 (重松清・著/講談社) 母をテーマに紡ぐ8編の連作短編集。 家族の不幸な出来事を 人生をかけて受け止める母がいる 戸惑いながらも自分なりに精一杯生きている子供がいる 母にとっての子 子にとっての母 伝わることもあれば伝わらないこともたくさんあるけれど 親子ゆえのつながりは確かにそこにある きっと それでいい 読む人 それぞれにある母と子の物語 こんな時代だからこそ わずかでも そんな想いを辿る時間を持っていたい (石狩市企画経済部企画調整課 課長 松田 裕) 『石狩川』(本庄陸男・著/大観堂) 昭和14(1939)年、当別町出身のプロレタリア作家・本庄陸男が歴史小説「石狩川」を発 表しました。小説は、明治4年北の大地に新天地を求め当別町に入植した伊達・岩出山藩の 人々をモデルに、原始の荒野や大河と格闘する人々の苦悩と喜びをリアリティに描いていま す。小説「石狩川」は、大観堂書店発行(初版本・1939年)、角川書店発行上・下巻(1955 年)、新日本出版社発行上・下巻(1992年)を市民図書館で所蔵しています。 今年は本庄陸男没後70年を迎え、いしかり市民カレッジでは、講座6「坂田資宏さんが語 る/小説『石狩川』に登場する士族の女性たち」を3回シリーズで開講します。詳しくは石 狩市公民館(0133-74-2249)にお問い合わせください。 (いしかり市民カレッジ運営委員会 企画・事業ぐるーぷ代表 木戸口 道彰) 『村岡博写真集「海風の村」∼浜益に生きて∼』(村岡博・著/みやま書房) 「浜益は江戸時代にアイヌ民族との交易場所として拓かれ、昭和30年頃までニシン漁でに ぎわった長い歴史をもっている。こうした歴史と自然が浜益の独特の風土と人情をつくりあ げた。」浜益はまさにタイトルのごとく海風の村です。この本は、あまりにも美しい自然の 豊かさにひかれて、ある地方写真家が撮った記録です。独特な人情をもつ、在るがままの生 活から生まれた写真がぎっしりと詰っている1冊。四季折々、風土厳しい生活のなかから、 衣食住の営みの原点が余すことなく映し出されています。 山と海と共に、老いも若きも、力をあわせ厳しさに耐えながら生き生きとした暮らしの中 にある笑顔がとても素晴らしく写し出されています。 また、地域にとっての宝物である学校の閉校式では、人々の後ろ姿の寂しさがとても印象 深く感じました。父母、生徒、先生の絆がいかに強かったかが伝わります。自然と一体と なって暮らす村人の何気ない言葉が耳に残ります。「海を渡る風は遠い月日がたっても今も 変わらず吹いている。」ちょっと立ち止まり、遠い懐かしい古き良き時代を偲んでみるのは いかがでしょうか。 (石狩市民図書館 浜益分館 鈴木美也子) 『だめよ、デイビッド!』(デイビッド・シャノン作/小川仁央・訳/大観堂) デイビッドはとてもやんちゃで何にでも興味を持ち、何でもやってみたがる男の子です。 それも今すぐに!!いるいる、こんな子!! 表紙は、手が届きそうにもない高いテーブルから金魚鉢を取ろうとしている場面。困った顔 の金魚、嬉々とした顔のデイビッド。そして今にも倒れそうなテーブル。ページをめくると、 両手をグーにして腰に当て、左の爪先をトントンして立ちはだかるママの姿。次から次へと 困ったことをしてくれるデイビッドは、その度にママから「だめよ、デイビッド!」と言わ れます。 裏表紙一面に「NO」が描かれていて、どれ程やんちゃか彼の日常が想像できます。でも、 デイビッドは少しもめげません。嬉々として色んな事をしでかし、その表情はとても生き生 きとしています。そんな彼もある日、大失敗をしました。さすがのデイビッドもしょんぼり 顔。今度はどれ程ママに叱られる?でも、最後はホロリとさせられる場面となり、楽しくも 心温まる一冊です。 (石狩市民図書館 厚田分館 美馬 康子) 石狩市民図書館だより No. 67 図書館からのお知らせ 図書館講座「北海道の出版文化史−昭和時代を中心に」 7月のイベントから 北海道の豊かな大地は、幕末から150年にわたり独自の 出版文化を育んできました。この長い歴史の中から、108 社の出版社がしのぎを削った昭和20年代の出版を中心に、 下記のとおりご講演いただきます。 5日(日) えい・あい館映画上映会 黒木和雄監督戦争3部作連続上映 「TOMORROW/明日」(1988年) 【日時】7月12日(日) 午後2時∼3時30分 【場所】図書館視聴覚ホール 【定員】60名 ※申込不要・直接会場まで 【講師】出村 文理(でむら ふみただ) 氏 (北海道史研究協議会会員・北海道考古学会会員) 26日(日) 講座・絵本を楽しむ 「こわいむかしばなし」 手あそびや読み聞かせを交えて、 こわ∼いむかしばなし絵本を紹介します 26日(日) おはなし会 男女混合読み聞かせグループ「子っ子の 会」が、図書館のおはなし会に初登場! 図書館を使いこなす ∼調べもの相談(カウンター)∼ 図書館には、暮らしの中の疑問、仕事や趣味に必要な調べも のなど、みなさんの「知りたいこと」「調べたいこと」に対し て、資料の紹介や資料を探すためのお手伝いをさせていただく 「調べもの相談」のカウンターがあります。 例えば、「フレンチトーストの作り方を教えてほしい」「平 成という元号がどのように作られたのか?」「石狩市厚田区の 空襲被害の状況は?」などの相談が実際にありました。 どうやって本を探したらよいかわからない、資料の使い方が わからない、必要な資料が図書館でみつからないという場合で も、お気軽にレファレンス・カウンターへお尋ねください。 石狩市民図書館 順位 人数 1 108 2 (調べもの相談は 「?」が目印です) 予約TOP10 (6/26しらべ) 書名 著者名 出版社 分類 告白 湊 かなえ 双葉社 913.6ミ 92 流星の絆 東野 圭吾 講談社 913.6ヒ 3 59 ガリレオの苦悩 東野 圭吾 文芸春秋 913.6ヒ 4 57 悼む人 天童 荒太 文芸春秋 913.6テ 5 56 聖女の救済 東野 圭吾 文芸春秋 913.6ヒ 5 55 夜明けの街で 東野 圭吾 角川書店 913.6ヒ 7 55 パラドックス13 東野 圭吾 毎日新聞社 913.6ヒ 8 44 夢をかなえるゾウ 水野 敬也 飛鳥新社 913.6ミ 9 38 ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎 新潮社 913.6イ 10 36 おそろし 宮部 みゆき 角川書店 913.6ミ 10 36 森に眠る魚 角田 光代 双葉社 913.6カ 図書館ニュース 石狩市民図書館だより No. 67 この1ヶ月間の図書館のできごとをお伝えします 5月29日(金)∼ 6月7日(日) 特別展示「昭和30年代の石狩」 元石狩町の職員だった青木隆氏が撮影した昭和30年代当時 の町並みや人々の生活の様子、洪水の様子など、本町地区を中 心とした石狩の貴重な写真を展示しました。 「氷橋」「石狩川渡船」「第1回鮭まつりの札幌パレード」 など、今では見ることのできない風景の数々に、当時を知る人 は懐かしみ、知らない人は驚き、様々な方が足を止めて見入っ ていました。 6月20日(土) 「図書館雑誌リサイクル広場」 今年1月に引き続き、図書館で廃棄することになった雑誌の 無償譲渡会を実施しました。 今回は、約1万冊を冊数制限なしで、お持ちいただきました。 中には、一人で何百冊もお持ち帰りになった男性もいらっ しゃって「この日を楽しみにしていた。持ち帰る本は、家で じっくりと読みたい。来年もよろしくお願いします!」と非常 にご満足いただいたご様子でした。 6月26日(金) 職員とボランティア・関係団体の交流会「おにぎりパーティー」 この交流会も今年で3回目を迎え、新たな恒例行事となって います。普段交流の少ない職員とボランティア・関係団体のメ ンバー、ボランティア同士の交流を図ることができたと同時に、 あらためて図書館が多くの方々に支えられていることを実感し たひと時でした。最後に記念撮影をパシャリ。 ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。 【7月の開館日】※網掛けが休館日 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ∼館長の小部屋∼ 6月26日は図書整理休館日でしたが、この日は、開 館中にはできない様々な作業のほか、消防署の指導 の下で、防災訓練も行なわれました。もちろん、館内 での火災の発生などあってはならないことですが、万 が一起きてしまった場合には、お客さまを安全な場 所へと迅速に誘導し、被害の拡大を防がなければな りません。職員一同、お客さまに安心して利用してい ただけるよう日ごろから備えておかなければならない、 との思いを新たにした一日でした。 (石狩市民図書館長 渡邊 斉志)
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