IMDS Newsletter 36 IMDS ステアリングコミッティ発行 2014 年 6 月 16 日 © 2014 IMDS Steering Committee この IMDS ニュースレターには、次の記事が掲載されています: 英語対応のIMDSサービスセンターサポートのお知らせ >>詳細 1. GADSL化学物質に関するIMDSステアリングコミッティーからの情報 >>詳細 2. IMDS9.0変更点 – 概要 >>詳細 3. ユーザーの声 – IMDSに寄せられたEメールの紹介 >>詳細 英語対応のIMDSサービスセンターのお知らせ 自動車会社の連絡先 ヨーロッパのIMDSサービスセンターで、英語対応のメールアドレスが新設されます。 新しいアドレス(imds-helpdesk-english@hp.com)は2014年6月20日からご利用いただ けます。ドイツ語およびフランス語のサポートは引き続き現在のアドレス (imds-helpdesk-emea@hp.com)をご利用下さい。電話番号に変更はありません。 1. GADSL 化学物質に関する IMDS ステアリングコミッティーからの情報 GADSL(www.gadsl.org を参照)は、化学物質情報開示のための明確な合意済みの化 学物質リストです。 このことは自動車業界のサプライチェーン(OEM から化学物質メ ーカーまで)内の協力のサクセスストーリーと言うことができます。 Anadolu ISUZU Otomotiv E. Sener Aston Martin Lagonda D. Pearson BMW Dr. K. Oldenburg-Nazaruk Chrysler LLC Chris Sidney このリストは年一回アップデートされ、次回は 2014 年 7 月に予定されています。 もし GADSL に記載されている化学物質が閾値よりも多く、自社の材料に含まれてい た場合、IMDS では開示されなければなりません。GADSL には、法的に顧客に開示さ れる必要がある化学物質が含まれているため、GADSL に化学物質が追加された際 に影響を受ける場合は、材料データシートを更新して顧客に送信しなければなりませ ん。 GADSL 化学物質には、以下の分類があります: D = Declarable “D”と指定された化学物質は定義された閾値を超える場合は開示する必要がありま す。 P = Prohibited “P”と指定された化学物質は、特定の用法が規則で禁止されているか、規定の閾値 を超えてはいけません。 IMDS のマテリアルデータシートには、GADSL の分類に関わらず、材料に含まれる全 ての GADSL 化学物質を含める必要があります。サプライチェーン内の IMDS のデータ フローをスムーズにするためには、IMDS のデータシートに、GADSL の分類”D”の化 学物質が含まれるということで拒否されるべきではありません。 このガイドラインの例外 – もし、あなたの企業がサプライヤーと「このような化学物質 は自社では受領しない」という旨を BtoB(企業間)の協定(会社規定や契約)で締結して Daihatsu DAIHATSU IMDS Coordinator Daimler V. Ackermann FAW-VW Xin Bao Fiat K. Zardo Ford S. Riewer Fuji Heavy Industries SUBARU IMDS Coodinator General Motors Klaus Lang GM India Kirankumar Jagatap page 1 いる場合は、そのデータシートは拒否されても問題ありません。 REACH アップデート 以下の化学物質の認可のための application date は、2013 年 8 月 21 日に期限になっ ています: Butyl benzyl phthalate (BBP), CAS # 85-68-7 GM Korea Raeshil Gang Hino HN-Gikan.Peis Honda 非公開(お問合せは、各現地法人のコン タクトパーソンにご連絡下さい) Di-(2-ethylhexyl) phthalate (DEHP), CAS # 117-81-7 Di-n-butyl phthalate (DBP), CAS # 84-74-2 Diisobutyl phthalate (DIBP), CAS # 84-69-5 それにはどのような意味がありますか? もし、これらの化学物質を含む部品または材料を、EU へ輸出しているのであれば、 REACH Article 7.2.に基づき、そのことを ECHA へ通知する必要があります。 一方、これらの化学物質を含む部品または材料を、EU 圏内で製造している場合は、 その用途が既存の認可(authorisation)でカバーされていなければなりません。 もし、あなたの企業が属するサプライチェーン内で、その用途の認可がなかった場 合、日没日(sunset date)である 2015/02/21 以降は、これらの化学物質を含む材料を EU 圏内で製造する許可は下りません。 何をすべきでしょうか? 顧客が何を期待しているかを理解する - 多くのサプライヤーと OEM は、このような化 学物質の認可を取るよりも、代替を望んでいます。 仕入先の戦略を理解する – 仕入先では、材料を変更しようとしていますか?それとも 認可に適用しようとしていますか? Honda-Sundiro Akira Iwatake Hyundai T. Unger Isuzu T.Koreeda Jaguar Land Rover M. Griffin Kubota KUBOTA Corporation:Quality Assurance Promotion Dept Mazda T. Tomita Mitsubishi Mitsubishi IMDS Coordinator Nissan S. Ii Porsche H. Ampferer 影響を受けますか? – 自社の材料がどこで製造されているかを把握してください。 忘れないでください – IMDS のデータをチェックして自社が影響を受けるかどうかを理 解し、顧客に相談して下さい! その他に、何に注意すればいいですか? 全ての認可の申請が許可されるわけではありません。 化学物質の全ての用途に、認可の申請があるわけではありません。 例えば、ゴム/エラストマー製品に使用されている DEHP の認可の申請は提出されて いません。このため、2015 年 2 月以降は EU 圏内でこれらの製品の製造は許可されな くなります。 つまり、認可に頼ることはできないという事になります。 またこれは永遠に続くものではありません。期限切れになったり突然中断されたりし て、他の適切な手段が見つかる可能性もあります。 もし、化学物質が他の物質に置換されれば、IMDS 上でデータを更新する必要があり ます。 物質の置換は追加の PPAP 承認が必要です。 Renault Renault IMDS Coordinator Renault Samsung Renault Samsung IMDS Coordinator SAIC Yusong He Scania Frank Schlüter Shanghai GM Shanshan Feng Shanghai Volkswagen Shen Jian Ssangyong Motor Company Kyoung Soo Kim Suzuki Suzuki IMDS Coordinator page 2 2. IMDS9.0 変更点 – 概要 IMDS ステアリングコミッティーが、IMDS リリース 9.0 のリリースを 2014 年 03 月 28 日 から 2014 年 05 月 08 日に延期すると決定した後、以下の変更点が紹介されました。 1. データシート更新のお知らせ – これは、データシートの自動更新を簡単に行うため の新機能です。新規のデータシートの情報がすぐには表示されない点をご注意下さ い。 2. 機密扱いになっている GADSL または REACH-SVHC の化学物質を含む材料デー タシートの制限 – GADSL または REACH-SVHC といった有害物質のリストに含まれる 化学物質を含むデータシートの利用を防ぐため、エラーメッセージが出ます。 3. OEM へデータシートを送信する際の追加更新機能 – T1 サプライヤーは、関連する 材料規格、リサイクル情報、材質表示、アプリケーションの情報を追加/変更すること ができます。 4. IMDS エラーチェックの追加または変更 – これらのチェックは、データ品質を向上さ せるために導入されました。(例: 削除された自社データシート、もしくは無効な化学物 質を含む自社データシートに対するエラーメッセージ) Tata Motors M. Hatwalne Tesla Motors E. Shen Toyota E. Hoffmann UD Trucks K. Kuwahara Volkswagen Volkswagen Group Volvo Car Corporation I. Rade Volvo Group Volvo Group IMDS Coordinator Wuyang-Honda Motors Wuyang-Honda IMDS Coordinator 5. 同一部品番号のデータシートに対する新バージョンルール - IMDS では、あるデー タシートの新バージョンが、旧バージョンとは異なる部品番号で送信された場合、また は新しいモジュール ID で送信されたデータシートが、過去に同じ部品番号で送られた ものがないかどうかをチェックします。(注意: このようなケースでのシステムの動作に ついては、現在審議中です。 - このトピックの最新の情報については、IMDS ニュース ページをご参照ください。) 6. データシートコピーの制限 - 材料のコピーは、そのデータシートの所有者のみ許可 されます。 7. 自社の機密扱い化学物質の閲覧権限 – 今回のリリースより、機密扱い化学物質 の情報へのアクセス権を、社内・社外ともにコントロールできるようになりました。 8. ルノー固有の項目の削除 – ルノー社にデータシートを送信する際、企業情報に入 力が必要ないくつかの項目が削減されました。 9. 便利機能: コンテクストメニューを追加 – この機能は特にスマートフォンやタブレット のユーザー向けです。検索結果の一覧において、ユーザーが各項目の上で右クリッ クをすると、その時の画面に応じたオプション(コンテクストメニュー)が表示されます。 今後は右クリックの代わりに、検索結果の一覧の上部または右下にある「メニュー」オ プションをクリックしても、コンテクストメニューが表示されます。 以上は概要情報となります。新機能の詳 細については、こちらの IMDS リリース 9.0 情報のドキュメントを参照下さい。また、 IMDS ログインページのビデオチュートリア ルから、変更点の概要を確認することもで きます。(英語のみ) page 3 3. ユーザーの声 –IMDSに寄せられたEメールの紹介 IMDS チーム御中 数週間前、ログイン後にアンケートが表示され、記入しました。しかし、このアンケート は何のために、そしてなぜ IMDS 上で実施したのですか? IMDS ユーザー企業御中 ご意見・ご感想 まず、最近のアンケートにお答えくださった皆様に感謝申し上げます。 本ニュースレターへのフィードバック をお待ちしております。IMDS や IMDS を取り巻く環境に関する問題等のご 意見やご感想がありましたら、お気軽 に E メールにてご連絡下さい。 このアンケートは、単に回答の割合を調べるだけでなく、自動車業界に属する企業 の構造(世界の各地域における企業の規模、所有するデータシート数の違い、社内 システムの有無など)を知るための価値ある情報源です。全ての情報は、今後のア プリケーション開発、または有益な機能の追加や拡張、さらに IMDS のインターフェー スの拡張に注視する必要があるかどうかの判断材料となります。 今後の IMDS アンケートへの皆様のご参加を、引き続きよろしくお願い申し上げま す。 また、ご意見やさらなる情報提供のリ クエスト、ご質問等につきましては以 下のアドレスまでご連絡下さい。 imds-newsletter@hp.com IMDS ニュースレターチーム (日本語でのフィードバックにつきまし ては日本 IMDS サービスセンター [jpimds-helpdesk@hp.com]までご連 中国– imds-eds-helpdesk-china@hp.com 月~金 午前 9 時 30 分~午前 12 時 30 分、午 絡下さい) 後 1 時 30 分~午後 5 時 BST(GMT+8) 電話+86 27 87431668 4. IMDSサービスセンターサポート ヨーロッパ (英語)– imds-helpdesk-english@hp.com 月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分 (GMT+1) 電話+36 1 298 1536 ヨーロッパ (フランス語・ドイツ語)– imds-helpdesk-emea@hp.com 月~金 午前 8 時~午 後 4 時 30 分(GMT+1) 電話+36 1 298 1536 フランス – imds-helpdesk-emea@hp.com 月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分(GMT+1) 電 話 +33 1 55 69 7860 日本 – jpimds-helpdesk@hp.com 月~金 午前 9 時~午後 5 時 JST(GMT+9) 電話 +81 3 4530 9270 韓国 – imdsk-helpdesk@hp.com 月~金 午前 9 時~午後 5 時 ソウル(GMT+9) 電話 +82 2 2199 0203~4 北米 - imds-eds-helpdesk-nao@eds.com 月~金 午前 8 時~午後 6 時 (EST) 電話 +1 972-403-3607 編集 本IMDSニュースレターの編集は、 MDSステアリングコミッティーに代わり HP Ilona, Herrmannが担当しました。 page 4
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