日本語参考訳

IMDS Newsletter 23
IMDS ステアリングコミッティ発行 2010 年 12 月 13 日
© 2010 IMDS Steering Committee
次の記事が掲載されています:
IMDS ニュース >>詳細
1. IMDSにおける要求事項の簡素化 >>詳細
2. IMDSにおけるクライアントマネージャーとその管理上の役割 Part Ⅳ >>詳細
3. ワイルドカードと機密扱い物質 >>詳細
4. ユーザーの声 –IMDSに寄せられたEメールの紹介 >>詳細
5. IMDS サービスセンターサポート >>詳細
IMDSの歴史
IMDS ニュース
2010 年 11 月 26 日
1) 次回のCLEPA IMDSサプライヤーグループのミーティングは、
2011 年 1 月 26 日(水)にCoburg/GermanyのBROSE社内で開催されます。
>>登録
レコメンデーション 019 の改訂
現在
2) 2010 年 11 月 12 日(金) - Volkswagen Group of Americaの新しい企業ID
- Volkswagen Group of America(VWGoA)の新しい企業ID(106473)が利用可能です。
VWGoAのChattanoogaに部品を納めている全てのサプライヤーは、企業ID:107 と
企業ID:38101 にではなく、新しい企業ID:106473 にデータシートを送付する必要が
あります。これは、BeOnがデータシートの存在を認識するために必要です。
80,795 社から 170,627 ユーザーが
登録
自動車会社の連絡先
3) 2010 年 10 月 19 日(火) - Chrysler社の要求事項に関するドキュメントが更新され
ました。
Aston Martin Lagonda
D. Pearson
4) 2010 年 10 月 14 日(木) - トヨタ自動車株式会社のマニュアルが更新されました。
BMW
Dr. K. Oldenburg-Nazaruk
5) 2010 年 10 月 8 日(金) - 三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)のデータ入力に
関する詳細のドキュメントが更新されました。
6) 2010 年 8 月 5 日(木) - 新しくIMDSに参加されたFisker Automotive(企業ID: 85985)
を歓迎致します。
7) 2010 年 7 月 16 日(金) – 新しくIMDSに参加されたShanghai Automotive Industry
Corporation (SAIC)(企業ID: 87112)を歓迎致します。
1. IMDSにおける要求事項の簡素化
IMDS での報告に対する要求事項を簡素にするために、レコメンデーションに対して
以下の変更が適用されます/した。
- 2010 年 10 月 15 日(金)に、レコメンデーション 006(Automotive Lubricants)が
無効化されました。自動車用潤滑油に関する特殊な要求事項の事例は、現在は
レコメンデーション 001 の AnnexⅠ(付属書Ⅰ)(IMDS001a)に記載されております。
新しい AnnexⅠは、IMDS 上の「レコメンデーション」メニューからダウンロードできます。
- 2010 年 11 月 26 日(金)に、レコメンデーション 019(Electric/Electronic (E/E)
components and assemblies)の改訂版が有効になりました。新しいレコメンデーション
019 は、IMDS 上の「レコメンデーション」メニューからダウンロードできます。
- 2010 年 11 月 26 日(金)に、レコメンデーション 021(Spin-on Oil Filters)が無効化
されました。
Chrysler LLC
Chris Sidney
Daimler
V. Ackermann
Fiat
L. Giolitti
Fisker Automotive
Dee D. Flint
Ford
M. Sauerbier
Fuji Heavy Industries
SUBARU IMDS Coodinator
General Motors
Klaus Lang
GM India
Kirankumar Jagatap
GM Korea
Raeshil Gang
Honda
Honda IMDS Coordinator
Hyundai
T. Unger
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- 2010 年 11 月 26 日(金)に、レコメンデーション 022(Change Management)が無効化
されます。変更管理に関する要求事項は、レコメンデーション 001 に含まれています。
これらの変更により、レコメンデーション 001 及び AnnexⅠに規則やガイドラインが
統合されます。新しいレコメンデーション 001 及び AnnexⅠは、既存のレコメン
デーションの内容を要約したものとなり、より多くの事例と全般の規則が含まれるように
なります。
2. IMDS におけるクライアントマネージャーとその管理上の役割 Part Ⅳ
- システム管理 > トラストユーザ―
Isuzu
Y. Tomita
Jaguar Land Rover
M. Griffin
Mazda
T. Tomita
Mitsubishi
T. Isogai
Nissan
H. Okuyama
Porsche
H. Ampferer
Renault
Renault IMDS Coordinator
Renault Samsung
Renault Samsung Coordinator
Saab
Mrs. Maria Axsäter
SAIC
Yusong He
Scania
Frank Schlüter
IMDS のクライアントマネージャーは、IMDS 企業の管理機能を担います。それらの機能
の 1 つに、「システム管理」 > 「トラストユーザ―」メニューがあります。クライアントマネ
ージャーは、この機能を利用して、自社で作成した材料のデータシートに含まれる機密
扱い物質の情報を見ることが出来る、他企業のユーザーを指定出来ます(信頼出来る
従業員にのみ IMDS のユーザーID が付与されていると想定しているため、自社内のユ
ーザーは誰でも、自社で作成した材料のデータシートに含まれる機密扱い物質の情報
を見ることが出来ます)。
送信するデータを機密扱いにするには、サプライヤーは化学物質に機密扱いであるこ
とを示すフラグを付けます。機密扱いとされた化学物質の情報はほとんど表示されま
せん。そのため、成分や製法に関する情報を保護出来ます。ただし、要申告物質、禁
止物質、ジョーカー/ワイルドカードは機密扱いに出来ません。また、レコメンデーション
001 において、機密扱いとした化学物質の含有率を 10%未満にするよう定められてい
ます。
他の企業のユーザーが、機密扱いとされた化学物質の情報を見なければならない場
合があります。その場合は、その材料のデータシートを作成した企業のクライアントマ
ネージャーは、「トラストユーザー」機能を利用して、特定のユーザーを検索し、そのユ
ーザーが機密扱い物質の情報を見れる権限を付与出来ます。権限を付与されていな
い他の企業のユーザーからは、機密扱い物質の情報は見えません。
Shanghai GM
Shanshan Feng
Ssangyong Motor Company
Kyoung Soo Kim
Suzuki
SUZUKI IMDS Coordinator
Toyota
E. Hoffmann
UD Trucks
K. Kuwahara
Volkswagen
B. Plaga
Volvo Car Corporation
J. Lundström
Volvo Group
Volvo Group IMDS Coordinator
IMDS の機能以外で、受信した材料のデータシートの機密扱いとされた化学物質を閲
覧してもよいという合意を企業間で取り交わしてもよいでしょう。「トラストユーザー」権
限を与えられたユーザーのみ機密扱いとされた化学物質を閲覧するこができます。
Tier1 が Tier2 から受け取ったデータシートを参照して自社のデータシートを作成する
場合、彼らはそのデータシートに含まれる、Tier2 の機密扱いとされた化学物質を閲覧
することはできません。なぜなら、彼らは閲覧権限を与えられないからです(上の図を
ご参照ください)。一方、Tier0 は、その Tier1 のデータシートを受け取った後、参照され
ている Tier2 の機密扱いデータを閲覧することができます。なぜなら、Tier2 が Tier0 の
ユーザーに対して閲覧権限を与えていたからです。言い換えれば、一度他企業のユー
ザーへ閲覧権限を与えると、直接受信しているか他のサプライヤーに参照させた間接
的な受信であるかに関わらず、そのユーザーは全てのデータシートに含まれる機密扱
いの化学物質を閲覧できるようになります。これは公開データシートであっても同様に
適用されます。
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3. ワイルドカードと機密扱い物質
IMDSでは、材料メーカーは「機密扱い」のチェックボックスまたはワイルドカードを使用
することで、材料に含まれる化学物質を10%まで隠すことができます。ただし、隠すことが
できるのは、GADSLで要申告または禁止の物質となっておらず、ルノーBGOリストや
REAChのSVHCに含まれていない、かつアプリケーションコードも必要としない化学物質
です。
ご意見・ご感想
レコメンデーション001によると、これらのリストが更新され、材料のデータシートに含まれ
る機密扱い物質、またはワイルドカードの利用によって隠された化学物質の(各リストに
おける)ステータスが変わると、該当の化学物質が隠されないように材料のデータシート
を更新しなければいけません。また、これらの材料を含むデータシートも、サプライ
チェーンに沿って更新する必要があります。
本ニュースレターへのフィードバック
をお待ちしております。IMDS や IMDS
を取り巻く環境に関する問題等のご
意見やご感想がありましたら、お気軽
に E メールにてご連絡下さい。
これらのリストが定期的に更新されることを考慮すると、ワイルドカードよりも機密扱い
物質の方が便利です。下表の通り、機密レベルを等しく保ちつつも、変更管理の
プロセスをはるかに簡素化し信頼性を高めます。
(材料の)データシー
トの受信者は…
隠された化学物質の
情報は…
化学物質のステータ
スの変更 (例. 新た
にGADSLのリストに
加わった化学物質な
ど)
データシートの作成
企業における、デー
タシートの責任者の
変更
機密扱い物質
隠された化学物質を見る
ことができません。
IMDSという単一のシステム
内に保存されています。
材料のデータシートの作成
者に対して、該当する化学
物質の(各リストにおける)
ステータスが変更された
旨を、IMDSが自動で通知
します。
情報が1つのシステムに
保存されているため変更が
簡単です。
ワイルドカード
隠された化学物質を見る
ことができません。
様々な場所に保存される
ため、信頼性の低い
プロセスです。
材料のデータシートの作成
者は、GADSLやREAChの
SVHCなど各種リストの更新
の有無、さらにその変更
内容そのものを常に監視
する必要があります。
情報が様々場所に保存
されているため、信頼性が
低く、変更が困難です。
また、ご意見やさらなる情報提供のリ
クエスト、ご質問等につきましては以
下のアドレスまでご連絡下さい。
imds-newsletter@hp.com
(日本語でのフィードバックにつきまし
ては日本 IMDS サービスセンター
[jpimds-helpdesk@hp.com]までご連
絡下さい)
法令が頻繁に変更される点や、変更管理やプロセスの信頼性が高い点から、IMDS
ステアリングコミッティーは、全てのサプライヤーに対して、ワイルドカードではなく
機密扱い物質を使用するよう強く推奨します。もちろん、ジョーカーやワイルドカードの
含有率が10%以内であれば、その使用を理由にデータシートが拒否されるということは
ありません。
4. ユーザーの声 –IMDSに寄せられたEメールの紹介
IMDS チーム御中
弊社は IMDS のサプライヤー企業で、電子部品を納品しております。最近のレコメン
デーション 019 の改訂に伴うルール変更は、弊社の業務に影響を与えました。
なぜレコメンデーション 019 をこれほど大きく変更する必要があったのでしょうか?
また、公開されたセミコンポーネントに含まれる材料を、材料のみで利用できない
のはなぜでしょうか?ご回答よろしくお願いいたします。
IMDS ユーザー企業御中
今回の変更の最大要因は、鉛に関する新しいアプリケーションコードの導入です。
詳細は、アプリケーションコードの変更に関するIMDSステアリングコミッティーの文書を
ご参照下さい。アプリケーションコードの変更に対しては、モジュールを利用した方法で
報告するように変更すれば、部品表(BOM)による報告を行わずに要求事項を満たせる
と判断されました。既存の方法では、報告の要求事項を満たすことができませんでした。
また、技術の変化に伴い、公開されていた既存の材料のうちのいくつかは意味のない
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材料になりました。2つ目の質問についてですが、公開されたセミコンポーネントに
含まれる材料は、コンポーネントに含まれる化学物質をまとめて表すためのものであり、
材料単独で利用されるのは適切ではありません。そのため、これらの材料は、ZVEIRec019(企業ID: 102677)が公開するセミコンポーネントに含めた形でしか利用でき
ません。
ZVEIが公開する新しいセミコンポーネントやアプリケーションコードをいつ使用すべきか
については、アプリケーションコードの変更に関するIMDSステアリングコミッティーの
文書の5ページの表に整理されています。また、ディシジョンツリーを用いて整理した
資料をこちらからダウンロードできます。
5. IMDSサービスセンターサポート
中国– imds-eds-helpdesk-china@hp.com 月~金 午前 9 時 30 分~午前 12 時 30 分、
午後 1 時 30 分~午後 5 時 BST(GMT+8) 電話+86 27 87431668
ヨーロッパ – imds-helpdesk-emea@hp.com 月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分(GMT+1)
電話+36 1 298 1536
フランス – imds-helpdesk-emea@hp.com 月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分(GMT+1)
電話 +33 1 55 69 7860
日本 – jpimds-helpdesk@hp.com 月~金 午前 9 時~午後 5 時 JST(GMT+9)
電話 +81 3 5349 7010
韓国 – imdsk-helpdesk@hp.com 月~金 午前 9 時~午後 5 時 ソウル(GMT+9)
電話 +82 2 2199 0203~4
北米 - imds-eds-helpdesk-nao@eds.com 月~金 午前 8 時~午後 6 時 (EST)
電話 +1 972-403-3607
編集
本IMDSニュースレターの編集は、
MDSステアリングコミッティーに代わり
HP Ilona, Herrmannが担当しました。
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