日本語参考訳

IMDS Newsletter XVI
IMDS ステアリングコミッティ発行 2008 年 5 月 19 日
© 2008 IMDS Steering Committee
次の記事が掲載されています:
1. IMDS リリース 6.0―2008 年 4 月 24 日導入 >>詳細
2. 自動車業界のREACHに関するタスクフォース(TF-REACH)およびIMDSステア
リングコミッティーからサプライヤーの皆様への通知 >>詳細
3. IMDSトレーニングへの高い評価
>>詳細
4. ユーザーの声 –IMDSへのEメールの紹介 >>詳細
IMDS ニュース
IMDS の歴史
2000 年 6 月
IMDS スタート
IMDS ヘルプデスクサポート
2008 年 4 月 24 日
IMDS リリース 6.0 稼動
1. IMDS リリース 6.0―2008 年 4 月 24 日導入
4 月 24 日より、IMDS リリース 6.0 が稼動を開始いたしました。リリース 6.0 に
おける新機能は以下の通りです。
1.
データシートのリリース日の表示(Display release date for MDSs)
2.
データシートのチェック対象の拡張(Complete check of each datasheet)
3.
受信データシートのチェック機能の導入(Allow MDS checks in Incoming
box)
4.
IMDS の メ ッ セ ー ジ 機 能 を E メ ー ル で 利 用 可 (Add E-Mails to IMDS
messages)
扱うデータシート数の多い大企業では、この機能の利用により一日に配信
される E メールの数が膨大になる可能性がありますのでご注意下さい。
5.
FIAT-固有の拡張機能(Fiat specific enhancements)
6.
入力依頼機能における検索結果一覧の拡張(Enlarge result list in Request
function)
7.
材料分類 5.2 選択時の追加画面の導入(Material Wizard for Classification
5.2)
8.
「 追 加 サ プ ラ イ ヤ ー 」 ボ タ ン の 撤 廃 (Disabling of function “ Additional
Suppliers”)
9.
パスワードポリシーおよびパスワードリセット手順の変更(Stronger rules
for passwords/password resets)
IMDS リリース 6.0 が導入された後、IMDS ステアリングコミッティーが公開し
たデータシートのエラーチェックに 関する要望が多く寄せられました。具体的
には、10%を超える未指定物質、および含有率の範囲値への警告に関する要望
です。2008 年 5 月 9 日以降、これらの公開データシートはチェック対象から外
されました。本決定の背景としては、以下の 2 点が挙げられます。
−
IMDS ステアリングコミッティーが作成した公開データシートの多く
は、データ入力プロセスの簡素化の為に作成されたこと。
−
IMDS ステアリングコミッティーが作成した公開データシートの多く
は、公的材料規格を参照しているため、下記 2 つのルールに準拠でき
ていないこと。
現在
59,607 社から 135,475 ユーザー
が登録
自動車会社の連絡先
BMW
Dr. K. Oldenburg-Nazaruk
karin.oldenburg@bmw.de
Chrysler LLC
L. Drinan
lmd3@chrysler.com
Daimler AG
V. Ackermann
imds@daimlerchrysler.com
Fiat
Dr. C. Berruti
claudia.berruti@fiat.com
Ford
M. Sauerbier
msauerbi@ford.com
Fuji Heavy Industries
K. Hosokawa
hosokawak@gun.subaru-fhi.co.jp
General Motors
M. Svendsen
malin.svendsen@se.saab.com
Hyundai
T. Unger
tunger@hyundai-europe.com
Isuzu
Y.Tomita
Yukihiro_Tomita@notes.isuzu.co.jp
Mazda
K. Okazaki
okazaki.k@lab.mazda.co.jp
チェック対象から外された警告:
page 1
−
含有率の範囲値の差が許容値を超えた場合の警告
−
10%を超える未指定物質についての警告(「未指定物質」とは、ワイル
ドカードおよび機密扱いの化学物質です。)
2.欧州の化学物質の新規制(REACH)の詳細および IMDS への影響に関
するお知らせ(この通知は全ての IMDS ユーザーの皆様へ配信された
ものです。)
自動車業界の REACH に関するタスクフォース(TF-REACH)および
IMDS ステアリングコミッティーより サプライヤーの皆様へ
2007 年 7 月に、化学物質の登録、評価、認可、制限(the Registration,
Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals (REACH) )について定
められた、欧州規則(EC) 1907/2006 が施行されました。
REACH は自動車業界(AI)を含む全ての産業に影響を及ぼします。自動車業界は車
両メーカーと、サプライチェーンを構成する多数の部品メーカーから成り立って
います。そして自動車業界は REACH に対して、複数の役割と義務を負っていま
す。OEM およびサプライヤーは、REACH の一部に関しては直ちに、そして残り
の項目については今後 11 年間およびその後も対応していかなければなりません。
メーカーおよび輸入者は、各法人ごとに自社製品の化学物質を登録しなければな
りません。あるいは化学物質の登録が免除されているかどうかに関わらず、1 年で
1 トン以上(メーカー/輸入者ごとに)生産/輸入する予定の化学物質も登録しなけれ
ばなりません。この登録要求は、アーティクルのある時点で意図的に取り除かれ
る化学物質についても対象となります。これらの化学物質についても、製造者/輸
入者は登録する責任を負います。
Mitsubishi
T. Isogai
takashi.isogai@
mitsubishi-motors.co.jp
Nissan
T. Oota
t-oota@mail.nissan.co.jp
Nissan Diesel
K. Kuwahara
kazuyuki_kuwahara@
nissandiesel.co.jp
Porsche
H. Ampferer
herbert.ampferer@porsche.de
Renault
P. Rolland
test.imds@renault.com
Renault Samsung
Renault Samsung Coordinator
imds@renaultsamsungm.com
Ssangyong Motor Company
Kyoung Soo Kim
kks33704@smotor.com
Suzuki
H. Kato
katohh@hhq.suzuki.co.jp
Toyota
E. Hoffmann
eva.hoffmann@toyota-europe.com
Volkswagen
B. Plaga
extern.benjamin.plaga@volkswagen.de
また、予備登録のオプションを利用することが REACH の鍵となります。この自
社製品に含まれる化学物質の予備登録は、調剤またはアーティクルのある時点で
意図的に取り除かれる化学物質についても対象で、2008 年の 6 月 1 日から 12 月 1
まで行われます。この予備登録を利用すれば、登録プロセスへの移行期間が考慮
され、2010 年から 2018 年の間、毎年のトン数に応じた継続的な生産および化学
物質の使用が許されます。予備登録を行わない場合、化学物質を直ちに登録しな
ければなりません。また、登録が行われないと、化学物質を含む製品は欧州で市
場に出回りません。予備登録に費用は掛からず、また基本的な情報しか要求され
ないため、非常に単純な作業です。
Volvo Car
J. Lundström
jlundst2@volvocars.com
Volvo Group
imds@volvo.com
以下のことに留意して下さい。
9
9
REACH に応じない企業は、市場に出られません。REACH は、欧州でビジ
ネスを行う企業(および欧州でビジネスを行う企業と取引を行う企業)全ての
に対して拘束力を持ちます。
REACH はビジネスの継続に不利な影響を与え、サプライチェーンが混乱す
る可能性があります。
9
ビジネスへの影響や REACH の影響を理解し、戦略的な対応策を構築した
企業は、それらを怠った企業よりもはるかに競争力を持つことができま
す。
REACH に対応するために、全世界の主な自動車メーカー及び自動車のサプライチ
ェーンの代表者によって REACH に関するタスクフォース(Task Force on REACH
TF-REACH)が結成されました。このタスクフォースは、自動車業界向けの
REACH 対応におけるガイドライン(Automotive Industry Guideline on REACH,
AIG)を作成することを目的としています。このガイドラインには、REACH の簡潔
な概要や要求事項とともに、タスクフォースの推奨事項がまとめられます。
2008 年 4 月 30 日からはバージョン 2.1 がwww.acea.be/reach/からダウンロード
していただけます。
※また、第一版の日本語参考訳はこちらからダウンロードしていただくことが出
page 2
来ます。
自動車業界
REACH に関するガイドライン
この情報は REACH 対応の為の IMDS 新機能の紹介と共に、サプライチェーン全
体の REACH への意識を促すための業界全体の取り組みをサポートするもので
す。
既に REACH 専門の顧客から、貴社のフィードバック、とりわけ REACH 専門の
窓口となる人の名前を求められた企業もいらっしゃるかもしれません。
これら顧客の特殊な要求も、REACH 対応の為の IMDS 新機能で対応することが
できます。
ぜひ貴社の REACH コンタクトパーソンにこの情報を伝えてください。
サプライチェーンの REACH に関するコミュニケーションを強化するため、IMDS
の次回リリース時に REACH 用コンタクトパーソンの項目が追加されます(この項
目は企業単位です。データシート単位ではありません。)。
しかしながら、この機能によって、顧客との従来のコミュニケーションにおいて
要求されていたコンタクト情報を今後提供する必要がなくなるというわけではあ
りません。
ご意見・ご感想
本ニュースレターへのフィードバ
ックをお待ちしております。
IMDS や IMDS を取り巻く環境に
関する問題等のご意見やご感想が
ありましたら、お気軽に E メー
ルにてご連絡下さい。
また、ご意見やさらなる情報提供
のリクエスト、ご質問等につきま
しては以下のアドレスまでご連絡
下さい。
imds-newsletter@eds.com
(日本語でのフィードバックにつ
きましては日本IMDSサービスセ
ンター[jpimdshd@eds.com]まで
ご連絡下さい)
自動車業界向けの REACH 対応のガイドラインにおいて、IMDS は、製品に含まれ
る非常に重要な化学物質について正確な情報を提供よう推奨されています。この
プロセスを最適化するために、小規模のシステム変更が実施されます。この規則
に従うため、IMDS のデータシートのそれぞれ有効な部品番号に、GADSL に追加
された SVHC を含めるよう変更を加えることは可能です。ワイルドカードまたは
機密扱いとして現在隠されている化学物質にも適用されます。
REACH: サプライチェーンのコミュニケーション標準(1)
川下のユーザー(顧客)からサプライヤーへの、予備登録/登録に関する推奨および
要求事項
(1)この文章に書かれている内容は、
要求者からの意図を示すものであ
り、法律上拘束力のある義務を表し
顧客へ納入される全ての製品に関係のあるものは、REACH 用語によって物質、調
ているわけではありません。情報が
剤、アーティクルと定義されています。
最大限の善意の元で提供されている
ものの、完全性や正確性を主張また
1. この段階では、登録が求められていてなおかつ顧客に納入している製品に含まれ
は保証するわけではありません。こ
ている全ての化学物質が、自社および川上のサプライヤーによって
の情報の使用やこの情報への依存か
予備登録(2008 年 6 月 1 日から 12 月 1 日まで)されることを強く推奨、期待され
ら生じるいかなる損害の責任も負い
ています。
ません。
2.
3.
4.
5.
6.
7.
この段階では、登録が求められていて、なおかつ顧客に納入している製品に含ま
れている全ての化学物質が登録されることを推奨、期待されています。(2)
製品に含まれていて登録が求められている化学物質については、製品の特性に決
定的な影響を与える化学物質についての重要な REACH の登録期限を念頭におい
てください。
適用可能であれば、EU において代表者を任命することも含めた REACH 規制の
要求事項の導入管理に、組織的に取り組んでいただくことを期待します。
現在使用されている化学物質について予備登録を行う予定が無い場合は、各顧客
の為にも、REACH コンタクトパーソンへ連絡を取ってください。
全ての法的な問い合わせに対しては、貴社で単一窓口を設けるようにしてくださ
い。
単一窓口とは:
貴社の REACH 関連の責任者が各顧客へ、その顧客とのコミュニケーション要求
で出された全ての問い合わせの詳細を提供すること。
(2)自動車ガイドライン 5.7 章“アー
ティクル中の物質の登録”をご参照
下さい。
3. IMDS トレーニングへの高い評価
これまでの実績から、IMDS 関連の日々の業務に IMDS トレーニングに参加する
ことが大変有意義であることが明らかになりました。過去数年間、IMDS が仕様
変更され、各リリース毎に機能が複雑になってきている中、これまでトレーニン
グを受講した人の多くはトレーニングで得た内容を高く評価しています。
トレーニングを受講する際には、そのトレーニングの品質を前もって確認するこ
とが重要です。また、本番環境でトレーニングを実施することはIMDS使用条件
page 3
に違反することになります。
EDSおよびIMDSステアリングコミッティー公認のIMDSトレーニング(海外トレ
ーニング)はEDSのトレーニングパートナー企業によって提供されています。ト
レーニングへのお申し込みは、弊社のサービスページ(英語版)のTraining >
Search Trainingをご利用ください。なお、日本で提供しているIMDSトレーニン
グにつきましては、日本語版サービスページのサービス>IMDSトレーニングをご覧
下さい。上記のトレーニングでは、本番環境での実務に入る前にトレーニング用
環境でIMDSの操作を学ぶことができます。
4. ユーザーの声 –IMDS への E メールの紹介
IMDSチーム御中
サプライヤーから送信されてきたデータシートの内容を一行ずつ目で確認する
ことなく、データが正しいかどうかを事前に確認する方法はありますか?
よろしくお願いします。
IMDSユーザー企業御中
IMDSリリース6.0からは、受信済みデータシートに対して、承認前に自動的にエ
ラーチェックが行われます。このエラーチェックでは、データシートの送信者に
対して表示されるのと同じメッセージが発生します。データシートが送信されて
から承認されるまでに長い時間が経過した場合(その間にIMDSのバージョンアッ
プが行われた場合など)、その受信済みデータシートにエラーの原因が含まれて
しまう可能性があります。そのような場合でもデータシートを承認する前に、こ
のエラーを確認することができます。エラーが含まれているデータシートについ
ては、そのままでは承認することができません。
よろしくお願いいたします。
IMDSチーム
IMDS ニュース
1.
新しいバージョンのレコメンデーション 001、003、013 が IMDS 上でご覧
いただけます(英語版のみ)。
2.
英語版公式ホームページのFAQ (Category "Material information")では、UNS
によって更新された材料の概要をご覧いただけます。
3.
公式ホームページ>FAQ>OEM情報では、Daimler AG 用のIMDSにおけるデ
ータシートチェック手順に関する資料(英語、日本語、ポルトガル語、スペ
イン語)をご覧いただけます。
4.
Fordの 2008 年版RSMS展開パッケージ(英語版のみ)が公式ホームページ
>FAQ>OEM情報にてご覧いただけます。
IMDS ヘルプデスクサポート
中国– imds-eds-helpdesk-china@eds.com
月~金 午前 9 時 30 分~午前 12 時 30 分、午後 1 時 30 分~午後 4 時 30 分(GMT+8)
電話+36 1 298 1536
ヨーロッパ – imds-eds-helpdesk@eds.com
月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分(GMT+1) 電話+36 1 298 1536
フランス – imds-eds-helpdesk@eds.com
月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分(GMT+1) 電話 +33 1 55 69 7860
日本 – jpimdshd@eds.com
月~金 午前 9 時~午後 5 時 JST(GMT+9)
編集
電話 +81 3 3797 4212
韓国 – imdsk.helpdesk@eds.com
月~金 午前 9 時~午後 5 時 ソウル(GMT+9) 電話 +82 2 3782 0827 ~ 8
北米 - imds-eds-helpdesk-nao@eds.com
月~金 午前 8 時~午後 6 時 (EST) 電話 +1 972-403-3607
本 IMDS ニュースレ
ターの編集は IMDS
ステアリングコミッ
テ ィ ー に 代 わ り EDS Ilona,
Pollok が担当しました。
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