チャペルへの招き 2015

チャペルヘの招き
「うたう~感謝の心~」
(2015 年 1 月 14 日のチャペルトークから)
平垣 聖大(文学部4年)
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、
神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。(伝道者の書 3 章 11 節)
みなさん、四国学院大学での日々は充実していますか?楽しんでいますか?卒業にあたり、この 4
年間を振り返ってみるといろいろなことがありました。楽しい事も、嬉しい事も、辛い事も、悩む事も、怒
ってしまった事も・・。しかし、私はこの 4 年間、神様への感謝が尽きることがありませんでした。どんな時
でも、感謝の心を持って、このチャペルで賛美を歌い続けてきました。それは 4 年間、決して変わること
はありませんでした。
この大学では多くの大切な出会いがありました。生涯仲良くしたいと思える友、同じ夢に向かって頑
張ってきた仲間、信仰の友、神の家族など、持っている個性や性格は異なりますが、ステキな友達ば
かりです。出会いに感謝するのと同時に、私は多くの人に支えられて生きていることを強く感じていまし
た。
チャペルにおいては、本当に多くの経験をさせていただきました。チャペルでの奏楽、司会、メッセージ
などの奉仕。宗教活動委員会の活動、オープンキャンパスでの奏楽。聖歌隊メンバーとしての活動。
特に、聖歌隊で過ごした日々は私のかけがえのない宝物です。みんな、いつも主を見上げて賛美を口
ずさんでいました。互いに支え思いあえる仲間たちがいました。私のもう一つの大切な家族です。共に
過ごした時間、一緒に賛美できたことを心から感謝しています。
しかし、この 4 年間、苦しい時もありました。そんな時、このチャペルに来ては、いつもイエス様に向かっ
て賛美と祈りをささげていました。このチャペルは、私の心の庭でした。このチャペルに癒しがあり、そして
希望がありました。賛美と祈りをささげていく中で、神様から癒しが与えられました。このチャペルの存在
は、私の支えでした。
創立以来今日まで、このチャペルには多くの祈りが積まれています。祈りの家です。その祈りによって
今のチャペルは建てられています。また、チャペルアワーもとても祝福されていました。毎日の礼拝は、私
の大切な時間でした。1 人でも、神様を求めてチャペルアワーに集う人がいるなら、チャペルアワーは絶
対必要です。
神様の祝福とあわれみにより、卒業後は、地元岡山県で小学校教諭としての採用が決まりました。
私はこの大学を、この街を去ります。だから、今、この大学に通うすべてのみなさんに一生のお願いがあ
ります。私は神様から確かな導きを受け取っています。それは、このチャペルが、賛美が絶えず鳴り響く、
すべての学生の心の庭となり、癒しを解き放っていく場所へと造り変えられていくということです。神様に
不可能なことは一つもありません。私はここに希望を持っています。私は残念ながら、在学中、その時に
立ち会うことはできませんでした。しかし、その時は、神様の最善の時に必ず来ます。だから、私の代わり
にその時を見届けてください。その時を決して見逃すことがないように、これからも、今までと同じように、
このチャペルとチャペルアワーを大切に守ってください。
この 4 年間、本当に神様に祝福されていました。当たり前なことは一つもなく、すべて神様の導きであ
ったのだと思います。結局、私は神様のなさることをはじめから最後まで見極めることができませんでし
た。・・でもやっぱり、神様のなさることは、本当に時にかなって美しかったです!!ハレルヤ!主の御名
をあがめます。私はクリスチャンです。イエス様を心から愛しています!!!
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
2015 年 4 月 13 日
№447(2015-1 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
建学の精神週間
春季キリスト教強調週間
4月13日(月)
担 当 末吉高明(本学学長)
題 目 尊厳を互いに守るには、何が必要か。
聖 書 マタイによる福音5:13
讃美歌
461
奏
新宮久子(本学非常勤講師)
楽
4月20日(月)
担 当 中山弘正(明治学院元学院長/
明治学院大学名誉教授)
題
目 心に刻む
聖
書 ローマ人への手紙5:6-11
讃美歌
Ⅱ-1
奏
新宮久子(本学非常勤講師)
楽
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★ルソー「彼らが自由なのは、議員を選挙するあいだだけのことで、議員が選ばれてしまうと、
彼らは奴隷となり、何ものでもなくなる。」
末吉高明(本学学長)
★四国学院は神様によって建てられた大学です。私たちは神様のすべてを知ることは
できません。でも、神様の力強さや優しさに触れることはできます。
杉本孝作(本学副学長)
★礼拝堂(チャペル)のある大学で学ぶことの意味と意義について、ともに考えてみましょう。
漆原光徳(本学副学長)
4月14日(火)
担 当 杉本孝作(本学副学長)
題 目 やまべにむかいてわれ
聖 書 詩編121
讃美歌 461
奏 楽 野町太郎
4月21日(火)※10:45~11:25
担 当 高浪晋一
題 目 さあ、歌おう!さあ、賛美しよう!
聖 書 詩編102:19
★金子みすゞの「わたしと小鳥と鈴と」を手掛かりとして神様の愛について少々考えられたら、
と思っています。
赤井勝哉(文学部長)
21-62 他
奏 楽 野町太郎
★改めて社会福祉について考えてみたいと思います。
4月15日(水)
担 当 漆原光徳(本学副学長)
題 目 礼拝堂のある大学
4月22日(水)※10:45~11:25
担 当 高浪晋一
題 目 キリストの生涯と永遠のいのち
聖 書 ヨハネの福音書3:16
聖
書 コリントの信徒への手紙112:27-31
讃美歌
461
奏 楽 野町太郎
讃美歌
21-39-6 他
奏
野町太郎
4月16日(木)
担 当 赤井勝哉(文学部長)
題 目 比べよ!
聖 書 マタイによる福音書6:26-30
4月23日(木)※10:45~11:25
担 当 高浪晋一
題 目 平和をいのる、平和をうたう
聖 書 マタイによる福音書5:9
461
奏 楽 野町太郎
讃美歌
21-499 他
奏
野町太郎
4月17日(金)
担 当 金永子(社会福祉学部長)
題 目 社会福祉という行為
聖 書 マタイによる福音書12:36-40
ルカによる福音書10:30-37
讃美歌 461
奏 楽 野町太郎
4月24日(金)
担 当 渡邉祐(本学非常勤講師/
讃美歌
讃美歌
楽
楽
日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題
目 チャペルアワーの素晴らしさ
聖
書 出エジプト記20:8-11
Ⅱ-1
奏 楽 野町太郎
讃美歌
金永子(社会福祉学部長)
★地震の罪を検証し、告白することは、きわめてキリスト教的な方法です。
中山弘正(明治学院元学院長/明治学院大学名誉教授)
★チャペルアワーが皆さんのかけがえのない時となりますように!
渡邉祐(本学非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
「ミレーの晩鐘~心の旅の終点~」
(2015 年 1 月 15 日のチャペルトークから)
三木満(社会福祉学部4年)
社会福祉学部の四回生の三木満です。今回は「ミレーの晩鐘~心の旅の終点~」と題してお話し
します。実を言いますと、自分の実家は里芋を作る兼業農家です。なので、自分は小さい時から里芋
の収穫を手伝っていました。しかし、里芋農業に対する興味も次第に薄れていくようになり、里芋畑に
行く回数も減っていくようになりました。そして、自分は四年前に社会福祉学部生としてこの大学に入
学しました。神様の救いを信じて洗礼を受けるに至った後に、気分の激しい浮き沈みを感じてしまい、
しばらくの間サークルなどの行事に参加できない状況が続くようになりました。その波は四年生の後期に
も三か月ほど表れるようになりました。そんな中で神様は自分に「あなたの持っているものを、すべて手
放して私のところへ来なさい」という言葉を語りかけました。自分はこれまでの握っていた考え方を手放し
ていきながら、自分の心の中を深いところまでを見続けていき、その中で出てくる言葉にならない苦しい
感情を、言葉として表していくようにしました。その中で、今まで知らなかった自分の「長所」と「短所」に
気づかされていくようになりました。こうした三か月の期間の中で、自分は、実家の農業を手伝うために
故郷に帰っていました。久しぶりの肉体労働で大変でしたが、自分の心の中から活動エネルギーがみな
ぎってくるのが分かってきました。その中で自分はある一枚の絵画と出会います。自分の畑の周りの風
景をFB上で投稿した際に、それを読んだ年輩の方が自分に一枚の絵画を紹介しました。それはフラン
スの農民画家ミレーが描いた「ミレーの晩鐘」という作品です。この絵画は自分の実家にも飾っているの
で、実は前から知っていたのですが、それ以降、絵画が自分の中で生き生きと働いてくるようになりまし
た。自分はたくさんの仲間たちの中で有意義な大学生活を過ごせたと思います。また、それと同時に自
分にとってこの大学生活は「心の旅」の連続であったと感じています。旅人が、世間から離れて、新しい
物を見聞きしてその思い出を記録として残していくように、自分も心の赴くままに身を任せていきながら、
感じたことを詩として表したりすることや、物語にするなどして記録に残していきました。新しい刺激に触
れて、自分が変わっていくことが旅の醍醐味であると思っています。自分は、「うつ」などの心の病気を患
うほどの、気持ちの浮き沈みに出会ってきました。かつては、自分の中身をほとんど知らずに、周囲に流
されてきた感じですが、こうした三か月という期間を通して、古い考え方を捨て、自分の中で大切にする
べき新たな骨組みができたような気がしています。そして、これからはその中に自分で取捨選択していき
ながら何を詰めていくかが、重要になってくると思います。そして、こうした心の旅も一枚の絵画を通して
ひとまず、終点を迎えることになると思います。心の旅を通して自分自身で気づいてきた自然の大きな
生命を深く心で感じながら、実家の農作業を学んでいきたいと思います。
チャペルヘの招き
2015 年 4 月 27 日
№448(2015-2 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
チャペルアワーガイダンス
4月27日(月)
担 当 金珍熙(宗教委員長)
題 目 キリスト教との付き合い方
聖 書 箴言1:7
讃美歌
21-522
奏
新宮久子(本学非常勤講師)
楽
4月28日(火)
担 当 清水幸一(総合教育研究センター教授)
題 目 神さまなんか本当にいるのですか?
聖 書 マタイの福音書11:28
讃美歌 21-522
奏 楽 新宮久子(本学非常勤講師)
4月29日(水)
担 当 山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
題 目 キリストの救い
聖 書 ローマ人への手紙5:6-8
讃美歌
奏 楽
チャペルアワーはお休みです
5月5日(火)
チャペルアワーはお休みです
5月6日(水)
チャペルアワーはお休みです
21-522
野町太郎
4月30日(木)
担 当 湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
題 目 キリスト教で言う「罪」とは
聖 書 ローマ人への手紙3:23
讃美歌
21-522
奏
野町太郎
楽
5月4日(月)
5月1日(金)
担 当 中澤加代(総合教育研究センター准教授)
題 目 心に描く未来予想図
聖 書 コヘレトの言葉3:1
讃美歌 21-522
奏 楽 野町太郎
5月7日(木)
チャペルアワーはお休みです
5月8日(金)
チャペルアワーはお休みです
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★皆さんはこれから四年間、四国学院大学においてキリスト教に触れることになります。これか
らキリスト教とどういうふうな付き合い方をすれば良いのかを一緒に考えてみましょう。
金珍熙(宗教委員長)
★神さまがいることを心の底から信じている人はいます。しかし、世の中には「神なんているは
ずがない」と言い切る人もいます。あなたはどう思いますか。
清水幸一(総合教育研究センター教授)
★入学・進級おめでとうございます。本年度も皆様の上に神様の祝福がありますようにお祈り
いたします。
山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
★「罪」という漢字は「不自由」を意味する象形文字だそうです。
湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
★心に描く、人それぞれの未来予想図。ぜひ叶えられますように!
中澤加代(総合教育研究センター准教授)
チャペルヘの招き
「聖歌隊で学んだこと」
(2015 年 1 月 16 日のチャペルトークから)
谷岡卓弥(文学部4年)
皆さんおはようございます。今回、チャペルアワーのお時間を頂き話をさせていただきます、文学部
四年の谷岡卓弥です。
私は、大学一年生の時から聖歌隊というサークルに所属しています。なぜ聖歌隊に入部したのか
といいますと、私が四国学院大学に入学したばかりの頃、チャペルオリエンテーションを通じて、チャペ
ルで聖歌隊の皆さんの綺麗な歌声と心に響く讃美歌に心惹かれるものがあったからです。そのため、
聖歌隊に入部しました。私は、音楽の知識がなかったこともあり、聖歌隊に入部してからも不安でし
た。しかし、聖歌隊のみなさんは不安でいっぱいの私を温かく迎えてくださり、大学でのことを親切に
教えてくれたり、練習の時間では、先輩後輩問わずみんなが協力して歌詞がすべて英語の曲やド
イツ語の曲を歌うことができるようになりました。また、聖歌隊を指導してくださっている野町先生の丁
寧で分かりやすい指導や、個人レッスンという時間を設けて一人ずつ教えてくださったため、音楽の
知識が分からなかった私も難しい曲を歌うことができるようになりました。そして、私は聖歌隊の活動
を通じてオルガンに興味を持ち、三年生の時から一からオルガンを習いました。私は、今ではソプラノ
のパートとベースのパートはオルガンで弾けるようになりました。聖歌隊は在学生メンバー、卒業され
た聖歌隊OB、OGの方々、野町先生、聖歌隊を運営してくださっているチャペルの職員の方々な
ど様々な人に支えられながら活動しています。聖歌隊で活動していくうちに、私は様々な方と助け
合うことの大切さを学びました。
聖歌隊で歌う讃美歌は私達が聞いて感動することもできますが、それと同時に神様へ捧げる歌
でもあります。こうして四国学院大学にチャペルが建てられ、聖歌隊ができ、私達がこの大学で、チ
ャペルで、様々な場所で多くの仲間と出会い、思い出を作ることができるのもすべて神様の導きと愛
によるものです。神様への感謝の捧げものとして歌う歌が私達多くの人々の心にも感動を与えるの
は本当に素敵で素晴らしいことだと思います。
私は、神様の導きで四国学院大学に入学し、聖歌隊に入りました。聖歌隊のみなさん、先生
方、職員の方々と関わって行くうちに、これから何度失敗しても人を愛していこうという気持ちになり
ました。聖歌隊を通じて神様の愛、聖歌隊の仲間の家族の愛を学び、勉学では学びきれない何よ
りも大切なかけがえのないものを学びました。聖歌隊は私を大きく成長させてくれました。私に生きる
希望を与えてくれました。聖歌隊の仲間、先生方、チャペルに携わる人達から愛を学びました。みな
さんには心から感謝しています。
私の信じている神様は聖書の神様であり、私はクリスチャンです。なぜ私がクリスチャンになったの
かといいますと、キリスト教の教える生き方は私にとって正しい生き方であり、また無意識にずっと追
い求めてきた真理であると思ったからです。本日の聖書箇所マタイによる福音書の七章七節には、
「求めなさい。そうすれば与えられる」とありますがまさに私が求めていたものが神様の導きにより聖歌
隊を通じて与えられました。また、マタイによる福音書七章一二節には、「人にしてもらいたいと思う
ことは何でも、あなたがたも人にしなさい」。とあります。この箇所は人生を豊かにし、人間関係を良
好にする秘訣でもあると私は思います。
以上で私の話は終わりです。ご清聴ありがとうございました。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
2015 年 5 月 11 日
№449(2015-3 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
文学部週間
学生プロデュース
5月11日(月)
担 当 東城眞造(本学名誉教授)
題 目 戦後70年の平和を思う
聖 書 テサロニケの信徒への手紙3:16-18
讃美歌
Ⅱ-1
奏
新宮久子(本学非常勤講師)
楽
5月12日(火)
担 当 中西ウェンディ(文学部教授)
題 目 今を生きる
聖 書 ルカによる福音書12:22-31
讃美歌
奏 楽
Ⅱ-1
野町太郎
5月13日(水)
担 当 速水清隆(文学部教授)
題 目 聞き分ける心
聖 書 列王記上3:4-14
讃美歌
Ⅱ-1
奏
野町太郎
楽
5月14日(木)
担 当 須浪敏子(本学名誉教授/非常勤講師)
題 目 教育ということ
聖 書 ルカによる福音書23:32-38
讃美歌
Ⅱ-1
奏
野町太郎
楽
5月15日(金)
担 当 島達夫(文学部教授)
題 目 道ありき
聖 書 ヨハネによる福音書14:6
讃美歌
奏 楽
Ⅱ-1
野町太郎
5月18日(月)
担 当
Migiwa(ゴスペルシンガー)
題 目 きみがだいすきさ
聖 書 イザヤ書43:4
リビングプレイズ118
奏
楽
5月20日(水)
担 当 清泉礼拝堂聖歌隊
ハンドベル・クワイヤ
題 目 音楽に耳を傾ける
聖 書 詩編8:4-10
讃美歌 453
楽
リビングプレイズ118
楽
野町太郎
5月22日(金)
担 当 ハンドベル・クワイヤ
題 目 主よ人の望みの喜びよ
聖 書 詩編122:8-9
リビングプレイズ118
奏
楽
東城眞造(本学名誉教授)
★キリストが弟子と話をしたとき自然を例えた言葉が多いです。キリストの教えには、平凡なも
のについて毎日着ている服や食べ物について心配しなくてもいいというテーマが多いです。人
生にはそれより大事なことが沢山あります。それに意味があります。
中西ウェンディ(文学部教授)
★王に立てられたソロモンは幼子のように「聞き分ける心」を神に求めました。この聖書の箇所
に一緒に目を留めましょう。
速水清隆(文学部教授)
★広く深い視野に立って自分を知ってください。
須浪敏子(本学名誉教授/非常勤講師)
★私たち一人ひとりには、与えられた道があります。そして、「今ここにいる」ことにも大きな意
味があります。
島達夫(文学部教授)
★はじめまして!全国を飛び回って歌ったり話したりしています。皆さんにお会いできるのを楽
しみにしています。
Migiwa(ゴスペルシンガー)
野町太郎
5月21日(木)
担 当 清泉礼拝堂聖歌隊
題 目 聖歌隊ミニミニコンサート
聖 書 ヨハネによる福音書4:23
奏
★戦後 70 年の平和を想い、これからも平和を守っていきましょう。
新宮久子(本学非常勤講師)
5月19日(火)
担 当 野町太郎(本学オルガニスト)
題 目 全地よ
聖 書 歴代誌上16:23-27
リビングプレイズ118
奏 楽 野町太郎
奏
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
野町太郎
★新年度を迎え、ご一緒に新しい気持ちで神様の存在を知り、神様を讃えましょう。
野町太郎(本学オルガニスト)
★今回のチャペルアワーは、オルガン、ハンドベル、合唱と3つを一度のチャペルアワーでお聴き
いただこうと思います。今までのチャペルアワーでも前例のないことなので、ぜひ聴きに来てみ
てください。
清泉礼拝堂聖歌隊 ハンドベル・クワイヤ
★清泉礼拝堂聖歌隊です。今回のチャペルアワーが人前での初めての合唱となるメンバー達も
多くいます。NEW メンバーを加えた新たな聖歌隊での歌を、ぜひ皆さんに聴いていただければ
と思います。
清泉礼拝堂聖歌隊
★ハンドベル・クワイヤです。香川の教育機関では、四国学院大学にしかないハンドベル。天使の音
色とよく例えられていますが、本当に天使の音色だと思えるのかどうか、ぜひ実際に聴いてみてくだ
さい。ハンドベルに興味のある方はぜひ聴きに来ていただければと思います。
ハンドベル・クワイヤ
「お互いに…、お互いが…」
(2015 年 1 月 30 日 チャペル・トークから)
中澤 加代(総合教育研究センター助教)
本日は、私が本学で担当しています必修科目の英語についてお話をさせて頂きます。私は英語
Ⅰ・Ⅱの授業の通常クラスに加え、特別クラスも担当しています。特別クラスとは、聴覚や視覚に障
害をもつ学生を対象としたマンツーマンのクラスです。5 年前に初めてこのクラスを担当するまで特別
配慮を要する生徒や学生に英語を教えた経験がなく、手話の知識も皆無だったため、どのように授
業を進めていけばよいのかとても不安でした。国内外の様々な文献を読み漁りながら、全て手探り
状態の中で進めていたため、授業準備に多くの時間と労力を要しました。他の先生方から「特別ク
ラスの授業はたいへんでしょう」と何度もお声掛けいただいたことがありますが、私は、今まで一度もこ
のクラスの担当を辞めたいと思った事はありませんでした。
この授業では受講する学生の障害と英語のレベルに合わせ、90 分間、お互いに教え(確認し)
合いながら、そして、お互いが学びあいながら授業を進めています。授業が始まって間もない頃は、
聴覚に障害をもっている学生、特に常時手話を使って会話をしていた学生は発話することを避けた
がる、極度に嫌がる傾向があります。しかし、授業回数を重ねる毎に自然と発話してくれるようにな
っていく彼らの成長を見守ることができることはとても嬉しいことであり、教師冥利に尽きる思いです。
健常者とは異なり、自分の中に存在しない音を発音することは難しい、またはできないため、彼ら
の英語の発音の中には明らかに間違っているものや少し違うけれど言っている単語・意味は何とか
理解できるものが多く含まれています。そのため、ある程度、信頼関係が構築できた頃に「発音が
少し違う時があるけれど直した方がいい?今のままでよければ無理に練習して直す必要はないけれ
ど。」と尋ねます。この質問に対し、今まで担当した学生全員が「健常者の発音に近づけるように直
してほしい。」と答えてくれました。口の動きや図式化した舌の位置や唇の開き方、息の出し方だけ
の説明では理解し辛い場合が多いため、そのような時には直接私の喉元に手を当ててもらって声の
振動を感じてもらったり、口や鼻の近くに手を持ってきてもらったりして息の出方や強さを確認しても
らいます。その後、自分で実践して(まねて)もらうことで難しい音や発音について体得してもらうという
やり方で、時にはお互いにどちらかがギブアップするのを待ちながら、時にはお互いがお互いの変顔に
爆笑しながら勉強しています。口では英語、しかし手では日本手話、しかも彼らと私の間でだけで
理解できるような「なんちゃって手話」で会話しながら授業を進めているこのクラスは、他の人から見
ると少し奇妙なものかもしれませんが私は大好きです。
最後に、本学のユニバーシティー・モットーである「あなたがたは地の塩である」について触れたいと
思います。学生のみなさんが四国学院大学にとっては塩、つまり、欠かすことのできない存在です。
塩に塩気が無ければ何の意味もなくなるように、みなさんがいなければ四国学院大学はただの器と
なってしまいます。みなさんがいるからこそ四国学院大学はその意味を成すのです。みなさんは四国
学院大学の未来を照らす光です。みなさんひとりひとりが大切な存在であるということを、そして、本
学の建学の精神と私たちに与えられたミッションについて常に心に留めておいてほしいと願っています。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 5 月 25 日
№450(2015-4 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
近隣の牧師
社会学部週間
5月25日(月)
担 当 朝位憲義(琴平教会牧師)
題 目 友と呼んでくださる方に出会いましょう!
聖 書 ヨハネによる福音書15:12-17
6月1日(月)
担 当 田尾和俊(社会学部教授)
題 目 強い人の立場
聖 書 マタイによる福音書10:28−31
讃美歌
301
讃美歌
310
奏
新宮久子(本学非常勤講師)
奏
笠井友希(文学部3年)
楽
楽
5月26日(火)
担 当 福田哲
(日本キリスト教団多度津教会牧師)
題 目 幻と夢を見る
聖 書 使徒言行録2:14-21
6月2日(火)
担 当 竹本達也(社会学部准教授)
題 目 大学で学びたいこと
聖 書 箴言9:10
讃美歌
奏 楽
讃美歌
310
奏
野町太郎
301
新宮久子(本学非常勤講師)
5月27日(水)
担 当 斎賀稔(日本福音キリスト教会連合
善通寺キリスト教会牧師)
題 目 聖霊降臨
聖 書 使徒言行録2:1-4
讃美歌
301
奏
野町太郎
楽
5月28日(木)
担 当 山下慶親(本学理事長)
題 目 犠牲を無駄にしない
聖 書 ガラテヤの信徒への手紙3:4
イザヤ書2:4-5
讃美歌
301
奏
野町太郎
楽
5月29日(金)
担 当 渡邉祐(本学非常勤講師/
日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題 目 行き詰まっても希望を捨てない
聖 書 エレミヤ書23:28-29
讃美歌
奏 楽
301
野町太郎
楽
6月3日(水)
担 当 佐藤友光子(社会学部教授)
題 目 イキルチカラ・・・。
聖 書 ヨハネによる福音書15:1−5
讃美歌
310
奏
野町太郎
楽
6月4日(木)
担 当 伊藤松雄(社会学部教授)
題 目 風景に刻まれた文化としての自然
聖 書 コリント信徒への手紙二4:18
讃美歌
310
奏
野町太郎
楽
6月5日(金)
担 当 仙石桂子(社会学部助教)
題 目 生きてくちから
聖 書 ヨハネによる福音書15:1−5
讃美歌 310
奏 楽 野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★神様の言葉は、私たちの生き方を本当に変る力があります。礼拝で皆さん一緒に神様の
言葉を聞きましょう!
朝位憲義(琴平教会牧師)
★ペンテコステ(聖霊降臨日)の出来事をわたしたちも体験し、見えない神の愛の力を求め
ていきましょう。
福田哲(日本キリスト教団多度津教会牧師)
★現代は聖霊の時代です。イエス・キリストの福音伝播史の始まりとして、使徒言行録から
聖霊降臨について、み言葉を取り次ぎます。
斎賀稔(日本福音キリスト教会連合善通寺キリスト教会牧師)
★日本はかつて誤った道を進んだ。戦後70周年の今年、日本が再び誤った道を進まないこ
とを願う。
山下慶親(本学理事長)
★「外から」臨まれる神様の言葉に耳を傾けてみませんか?
渡邉祐(本学非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
★「相手の立場に立って考えよう」という時の「相手」とは、誰ですか?それを「弱者」だけに想
定すると落とし穴が…
田尾和俊(社会学部教授)
★俯瞰的にかつ時間軸も長めにとってものごとを考えるという術を学生諸君とともに習得で
きたらと思います
竹本達也(社会学部准教授)
★「生きる力」とはなんなのでしょうか。漫画家吾妻ひでおの自伝的作品を手がかりに考えて
みたいと思います。
佐藤友光子(社会学部教授)
★見えないものの価値を見いだすことは難しい。ふだん見慣れた風景に価値はあるの
だろうか?
伊藤松雄(社会学部教授)
★「生きてくちから」についてみなさんも考えてみませんか。
仙石桂子(社会学部助教)
「神さまは存在しますか」
(2015 年 4 月 28 日のチャペル・トークから)
清水 幸一(総合教育研究センター教授)
新入生や学生のみなさん 神は存在すると思われますか。神さまがいることを心の底から信じてい
る人はいます。別に、キリスト教の神だけでなく、世界中の多くの人たちは、いろいろな神さまの存在
を信じていることは、間違いない事実です。
しかし、世の中には 「神なんているはずがない」と言い切る人がいることも事実です。
神の存在を証明する科学的な根拠は、いまのところ発見されていません。ですから、「神は存在す
る」と言い切るのは、非科学的です。しかし、神が存在しないことを 証明する科学的な根拠も発
見されていないことも事実です。「神は存在しない」と言い切るのも 科学的ではありません。証拠が
ないというだけでは、存在しないことの根拠にはならないからです。だから、いまの段階、最も科学的
に正解に近い答えは、神が存在するかどうかは、わからないということになるのではないかと私は思っ
ています。
神さまの存在は 目で見たり、手でさわったり、あるいは耳で聴いたりはできません。
もし神がいるとしても、私たちは、神さまを直接知ることが難しいと思います。「私は神を見た」「私は
神と話した」と言い張る人もいますが、そういった人たちはごく少数であって、大多数の人はそういった
経験をすることはないと思います。
神さまとの出会いを「宗教体験」と呼びますが、この宗教体験には、速いものと遅いものがありま
す。「速い宗教体験」とは、神と直接話し、神の意志を感じ取るといったある種の特異な体験のこと
です。これに対して、「遅い宗教体験」とは、何か月も何年もかかって、あとで人生を振り返った時
に、「これが神さまの導きだったのか」という心境になることをさします。ふと人生を振り返ると、そこにひ
とつのストーリーがあったように感じる。そこに神さまの導きがあったように思える体験です。
そう考えていくと、神さまを信じるとはどういうことでしょうか。私の言葉で整理すると神さまを信じて
いる人とは、「自分の人生の物語が、何者かの見えない手によって 導かれているのではないか」と
思っている人のことであり、また、これからも、自分自身の人生が、何者かによって、よい方向に導い
てくださるということを心から信じることではないかと思います。私たちの人生、トラブルに直面したとき、
神さまが直接手を下して助けてくれるということはほとんどないかもしれません。しかし、長い目で見れ
ば、そのトラブルにも意味があったと受けとめることが、信仰ではないかと思っています。したがって、新
入生のみなさんが、この大学へ入学されたこともまた、これからこの大学で学ばれることもすべて、神
さまのご計画であると思います。
2015 年度の授業がスタートしました。私たちの大学では創立以来、このチャペル・アワーは続けら
れています。チャペル・アワーのひと時が、神さまに祝された場所であることに気づくために、ぜひ、出席
して欲しいと心から望んでいます。このチャペル・アワーで、神さまは、手を拡げて笑顔で迎えて下さっ
ています。そして、この場所で休んで良いよ、と言って下さっています。みなさん チャペル・アワーで、
神さまと出会って下さい。
チャペルヘの招き
2015 年 6 月 8 日
№451(2015-5 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
総合教育研究センター週間
6月8日(月)
担 当 山崎晶(総合教育研究センター准教授)
題 目 社会における支えあい
聖 書 コリント信徒への手紙一12:14-20
マイノリティ・ウィーク
讃美歌
Ⅱ-179
6月15日(月)
担 当 末吉高明(本学学長)
題 目 茨の冠
聖 書 マルコによる福音書15:16-20
讃美歌 21-462
奏
新宮久子(本学非常勤講師)
奏
楽
6月9日(火)
担 当 杉本孝作(本学副学長)
題 目 科学とキリスト教
聖 書 コリント信徒への手紙一12:14-20
讃美歌 Ⅱ-179
奏 楽 野町太郎
楽
新宮久子(本学非常勤講師)
讃美歌
21-462
奏
野町太郎
★行政からの支援を頼りとしていた住民が大変身したお話。自分の利益を求める生き方
から他を思いやる生き方へ
六車治(総合教育研究センター教授)
楽
Ⅱ-179
奏
野町太郎
讃美歌
21-462
奏
野町太郎
楽
6月11日(木)
担 当 六車治(総合教育研究センター教授)
題 目 夢の種を蒔こう
聖 書 コリント信徒への手紙一12:14-20
6月18日(木)
担 当 片岡信之(社会福祉学部准教授)
題 目 私が精神保健福祉士になった訳
聖 書 箴言20:24
讃美歌
Ⅱ-179
讃美歌
21-462
奏
野町太郎
奏
野町太郎
楽
楽
6月12日(金)
担 当 藤本駿(総合教育研究センター助教)
題 目 学び続ける力
聖 書 コリント信徒への手紙一12:14-20
6月19日(金)
担 当 金永子(社会福祉学部長)
題 目 朝鮮の衡平運動
聖 書 ローマの信徒への手紙2:11
讃美歌
奏 楽
讃美歌
奏 楽
Ⅱ-179
野町太郎
★科学とキリスト教?そんなの関係するの?大いに関係するのです。総研センター週間の
はじまり、はじまりぃ~!
杉本孝作(本学副学長)
★「望んだ結果ではなかったけれど最善の結果だった」と気づくことができた高校 1 年生の
女の子のお話です。
笹井香(総合教育研究センター准教授)
讃美歌
楽
★生活に欠かせない存在について考えてみましょう。例えばどんなものがあげられるでしょう
か?
山崎晶(総合教育研究センター准教授)
6月16日(火)
担 当 富島喜揮(社会福祉学部教授)
題 目 可能性を信じる
聖 書 マタイによる福音書7:7-8
6月17日(水)
担 当 和田献一
(日本基督教団関東教区常置委員)
題 目 平和をつくりだす人
聖 書 マタイによる福音書5:9
イザヤ書32:16-18
6月10日(水)
担 当 笹井香(総合教育研究センター准教授)
題 目 理にかなった努力と最善の結果
聖 書 コリント信徒への手紙一12:14-20
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
21-462
野町太郎
★「学び続ける力」とは何か、どのように学んでいけばいいのか考えてみたいと思います。
藤本駿(総合教育研究センター助教)
★過去のどこかに、君は何かを置き忘れていないのか。歴史を忘却する者は、同じ過ちを
繰り返す、おそらく、 少し違った形で。
末吉高明(本学学長)
★人は誰でも変る可能性を秘めています。自分を信じ、何事にも挑戦してみてください。
富島喜揮(社会福祉学部教授)
★70 年前に日本軍が侵略したフィリピン・ルソン島北部山岳地域で、「日本はまた侵略して
くるのか」と若者に聞かれた。
和田献一(日本基督教団関東教区常置委員)
★社会福祉とは縁のない世界にいた私が、精神保健福祉士を志すきっかけとなったアメリカ
留学中の出来事についてお話ししたいと思います。
片岡信之(社会福祉学部准教授)
★第 1 回マイノリティ・ウィークが 1995 年に開催され、今年で 21 回目。チャペルでは、朝鮮
の被差別民・白丁(ペクチョン)の解放運動である衡平運動を振り返ります。
金永子(社会福祉学部長)
「犠牲を無駄にしない」
(2015 年 5 月 28 日のチャペル・トークから)
山下慶親(理事長)
「あれほどのことを体験したのは、無駄だったのですか。無駄であったはずはないでしょうに……」。
パウロの言葉は、2千年の隔たりを超えて、日本の現状に対する鋭い批判となっています。「あれ
ほどのことを体験したのは……」。この言葉はアジア太平洋戦争を連想させるのではないでしょうか。
確かに、日本の歴史上、「あれほどのこと」はありませんでした。230万人の兵士と80万人の市
民が犠牲になったからです。しかし犠牲は国内だけではありませんでした。なぜならば日本はアジア
諸国を侵略した加害者であったからです。
1985年5月8日、ドイツの戦後40年の日、ヴァイツゼッカー大統領は連邦議会で演説し、
「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となります」と語りました。彼は過去を直視し、
犠牲者たちに思いを馳せました。同じ年の8月15日、日本の戦後40年の日、中曽根康弘首
相はA級戦犯を祀る靖国神社に公式参拝し、戦争の遂行者たちに思いを馳せました。先の戦
争に対する向き合い方の違いが明瞭です。悲しいことは、この違いが現在も続いていることです。
四国学院の創立は戦争と無関係ではありません。善通寺は第11師団の町として軍国主義
の中心地でした。ホワイトハウスは騎兵連隊本部でしたし、二号館は兵舎として日清戦争直後
に建てられています。戦争と共に歴史を刻んできたのです。大学の西隣には連合軍捕虜の収容
所がありました。日本軍は真珠湾攻撃後グアムを占領します。この島からアメリカの兵士、看護婦、
一般市民420名が真冬の日本に移送され、善通寺に到着します。当時、国内の収容所は善
通寺だけでした。その後、収容所は全国130カ所に拡大され、捕虜たちは炭坑や鉱山、工業地
帯や造船所に送り込まれます。善通寺では大麻山での開墾や、多度津、坂出、高松港での荷
揚げに従事させられています。
終戦から70年が過ぎました。戦争の犠牲を無駄にしてはいけません。なぜならば、もし戦争が
繰り返されたら、若い人たち、子どもたち、女性たち、国内・国外の多くの人たちが犠牲になるから
です。
終戦の年に創設された国連には、預言者イザヤの言葉が刻まれています。
チャペルヘの招き
2015 年 6 月 22 日
№452(2015-6 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
「彼らは剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする
国は国に向かって剣を上げず もはや戦うことを学ばない。」
国々が戦争の武器を打ち直して農業の道具に作り変えるようになる、戦争をやめて戦争を学
ばないようになる幻が示されています。現代風に言い換えると、基地を撤去して子供たちの遊び場
や老人たちの憩いの場を造り、戦車や戦闘機の建造をやめて保育所や介護施設、学校や図書
館を建てるという幻です。現在の日本はこの幻を必要としていないでしょうか。
イザヤの幻は四国学院において少しだけ実現していると言えるかもしれません。かつての軍事施
設が教育施設に造り変えられているからです。四国各地の青年を徴兵して戦争を教えていた場
所が、平和や人権、多様性や共生を学び、「もはや戦うことを学ばない」場所になっているからで
す。学院創立には、神の不思議な導きがあったと言わなければなりません。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
社会福祉学部週間
6月22日(月)
担 当 朝位憲義(琴平教会牧師)
題 目 あなたの隣人はどこにいるのか!
聖 書 創世記4:1-9
讃美歌
298
6月29日(月)
担 当 野崎晃広(社会福祉学部教授)
題 目 自分の苦しさを語れる社会
聖 書 詩編40:2-4
讃美歌 21-81
奏
新宮久子(非常勤講師)
奏
楽
6月23日(火)
担 当 福田哲
(日本キリスト教団多度津教会牧師)
題 目 わたしがあなたを選んだ
聖 書 ヨハネによる福音書15:15-17
讃美歌 298
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
6月24日(水)
担 当 大田七千夫
(日本キリスト教団三瓶教会主任担任教師)
題 目 信じること
聖 書 マタイによる福音書9:18-26
讃美歌
298
奏
野町太郎
楽
6月25日(木)
担 当 金関貴之
(学生支援センター事務課課長)
題 目 トレードオフ
聖 書 伝道者の書7:18
讃美歌
298
奏
野町太郎
楽
楽
新宮久子(非常勤講師)
6月30日(火)
担 当 山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
題 目 イエス・キリストの優しさ
聖 書 ルカの福音書10:25-37
讃美歌
21-81
奏
野町太郎
楽
7月1日(水)
担 当 李静淑(社会福祉学部教授)
題 目 財閥の呪縛
聖 書 マタイによる福音書19:23-24
讃美歌
21-81
奏
野町太郎
楽
7月2日(木)
担 当 森内智子(社会福祉学部准教授)
題 目 一つ一つの意味
聖 書 詩編1:1-3
讃美歌
21-81
奏
野町太郎
楽
★キリスト教会のカレンダーでは、子どもの日・花の日を迎えました。6月に美しく咲いている
紫陽花は、花言葉では、家族の結びつきを表す意味の花です。神さまの言葉も、バラバラな
人の心を一つに導く、力があります。皆さんで、一緒に神の言葉を聴きましょう!
朝位憲義(琴平教会牧師)
★自分を主とするあり方から主客転倒が起こったときに信仰はわかります。神の選びの御言
葉を聞きましょう。
福田哲(日本キリスト教団多度津教会牧師)
★聖書の言葉には神様からの愛のメッセージが込められています。神様の愛を一緒に味わい
ましょう。
大田七千夫(日本キリスト教団三瓶教会主任担任教師)
★どんどんと進化を続ける道具。その進化の中で、私たちは何を得て、何を失っていくので
しょうか?
金関貴之(学生支援センター事務課課長)
★聖書には数多く「陶工と粘土」にたとえて神様と私たちのことが語られています。
渡邉祐(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
★生活を送る中で、迷い、悩み、葛藤を抱えながら生きていている人は、現代社会の中では
多いと思います。現代社会は、苦しさを語りやすい社会なのか、語りにくい社会なのかにつ
いて考えてみたいと思います。
野崎晃広(社会福祉学部教授)
★私がつらかったとき、イエス・キリストの優しさに触れ、立ち上がることができました。
山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
★財閥依存体質から抜け出せない韓国の実情について考えてみたいです。
李静淑(社会福祉学部教授)
6月26日(金)
担 当 渡邉祐
(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題 目 神の作品として
聖 書 エレミヤ書18:4-6
7月3日(金)
担 当 富島喜揮(社会福祉学部教授)
題 目 本当に理解者なのですか
聖 書 詩編8:4-5
★みなさんは今、毎日が楽しいですか、それとも、しんどいですか・・・。これまではどうでした
か・・・。
森内智子(社会福祉学部准教授)
讃美歌
298
奏
野町太郎
讃美歌
奏 楽
★「君は君らしく」と言いながら、周囲に受け入れられるよう“変容”を求める貴方はどこに
立っているのですか。
富島喜揮(社会福祉学部教授)
楽
21-81
野町太郎
「行き詰まっても希望を捨てない」
(2015 年 5 月 29 日のチャペル・トークから)
渡邉 祐(非常勤講師)
「夢を見た預言者は夢を解き明かすがよい。しかし、わたしの言葉を受けた者は、忠実にわたしの言葉
を語るがよい。もみ殻と穀物が比べものになろうか、と主は言われる。このように、わたしの言葉は火に似
ていないか。岩を打ち砕く槌のようではないか、と主は言われる。」(エレミヤ 23:28‐29)
西暦 1900 年にこれから始まる 20 世紀を予言するような一冊の本が出版されました。フロイドの『夢
判断』です。それは、人が見る「夢」の中にその人の深層心理を探ることができると語りました。以後、心
理学はフロイドを中心に大きく発展し、カウンセリングをはじめ、人間の心を扱う様々な分野で応用され
るようになり、かつての宗教が持っていた役割を果たすかのようにして現在に至っています。しかし、心理
学と宗教(聖書の信仰)とは決定的に違うところがあることを上記のみ言葉は告げています。
エレミヤという預言者(神の言葉を預かる人)は紀元前 7―6 世紀に活動した人物です。この時代は
南王国ユダが崩壊し、民がバビロンに捕え移される(バビロン捕囚)という最も暗く悲劇的な時代でし
た。
彼はこの時代にあって同胞に神の言葉を伝えたのです。彼はしばしば行き詰りました。なぜなら、神の言
葉を語っているのに、人々がそれを信じようとしなかったからです。国が滅ぼされる寸前にありながら、まだ
「神の民である自分たちが滅びるはずがない」と信じていたからです。エレミヤは神の言葉を語っているの
に人々から攻撃され殺されかけていたのです。
その中で、民に都合のよいことばかりを語る偽預言者が現れました。彼らは危機なのに「平和が来る、
災いは来ない」と言ったのです。その際、彼らは「わたしは夢を見た」と言ってはそれを解き明かし、それを
人々に「神の言葉」として告げたのです。
それに対して神様はこう言われました。「…偽りを預言し、自分の心が欺くままに預言する預言者た
ちは、互いに夢を解き明かしてわが民をわたしの名を忘れるように仕向ける。彼らの父祖がバアル(異教
の神)のゆえにわたしの名を忘れたように」(26-27 節)と。そして上記の 28‐29 節と続いてくるのです。
心理学や精神分析が間違っているというのではありません。しかし、それらは「人間の分析」はできて
も「神の分析」はできないのです。
イスラエルは自らの罪のゆえに滅びました。しかし不思議なことにそこから新しい出発が始まったので
す。バビロン捕囚の中で彼らは自らの歴史を振り返り、その過ちに気づきました。そして、その時に神様
はもう一度希望の道を開いてくださったのです。その先にはイエス・キリストが用意されていました。このこと
を当時の誰が予想できたでしょうか。
聖書の神様は、私たちの「外から」力をもって臨まれるお方であり、人間には予想もできないようなこと
をなさるのです。ですから、私たちは自分がどんなに行き詰ってもなお希望を捨てず、神様に期待して前
に進むことができます。「わたしの言葉は火に似ていないか。岩を打ち砕く槌のようではないか」とありま
す。私たちは、「私」の分析はほどほどにして、私たちを愛してやまない「外からの」神様の言葉に耳を傾
けてみたいと思うのです。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 7 月 6 日
№453(2015-7 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
7月6日(月)
担 当 得永幸子(社会福祉学部教授)
題 目 塩と平和
聖 書 マルコによる福音書9:50
讃美歌 90
奏 楽 笠井友希(文学部3年)
7月13日(月)
担 当 金子えつこ(非常勤講師)
題 目 もっとよくなりたい
聖 書 ガラテヤ人への手紙2:15-21
讃美歌 21-57
7月7日(火)
担 当 久保量生(善通寺バプテスト教会牧師)
題 目 聖書の神を体験する道
聖 書 ヨハネによる福音書14:6-11
讃美歌 90
奏 楽 野町太郎
7月14日(火)
担 当 ムアンギゴードン(社会学部教授)
題 目 信仰に表す行動
聖 書 ヤコブの手紙2:26
7月8日(水)
担 当 速水清隆(文学部教授)
題 目 目からうろこ
聖 書 使徒言行録9:1-19
コリントの信徒への手紙二12:7-10
讃美歌
90
奏
野町太郎
楽
7月9日(木)
担 当 赤木崇敏(文学部准教授)
題 目 歴史の中のコモン・センス
聖 書 箴言20:24
讃美歌 90
奏
楽
野町太郎
7月10日(金)
担 当 大田健悟
奏
楽
讃美歌
21-57
奏
野町太郎
楽
7月15日(水)
担 当 駒崎道(社会福祉学部准教授)
題 目 愛と慈しみ
聖 書 詩編89:1-3
讃美歌 21-57
奏
楽
目
書
主は羊飼い
詩編23:1-6
讃美歌
90
奏
野町太郎
楽
野町太郎
7月16日(木)
担 当 大田辰夫
(日本キリスト教団松山栄光教会牧師)
題
聖
目
書
聖書に生き方を学ぶ
ヘブライ人への手紙11:8
讃美歌
21-57
奏
野町太郎
楽
★塩が塩気を失ったとき、塩は塩でなくなります。私たちが造られたままの姿を失ったとき、 平
和も失われます。私たちが世の塩であり続けられますように。
得永幸子(社会福祉学部教授)
★この宇宙を創造し、私たち人間や諸々の生物を造られ生かし守り導いておられる偉大な神様
を知り体験する道についてお話します。
久保量生(善通寺バプテスト教会牧師)
★復活の主イエス・キリストに出会い、「目からうろこ」のようなものが落ちたパウロは、
弱さ
を誇る者とされました。
速水清隆(文学部教授)
★みなさんの生活や社会に歴史は役に立つのでしょうか?何を学び取ることができるので しょ
うか?そのことを考えたいと思います。
赤木崇敏(文学部准教授)
★「神様って私に関係があるの?」人生で一番大事な質問です。その答えがあなたの人生の方
向を決めます。
大田健悟(日本キリスト教団鴨島兄弟教会牧師)
★もっとよくなりたい。頼れる相手がほしい。生まれ変わりたい。願えば必ず何かが起きます。願
い方を聞きに来て下さい。
金子えつこ(非常勤講師)
★Chema chajiuza, kibaya hujitembeza
よいものは、宣伝いらない
ムアンギゴードン(社会学部教授)
★愛と慈しみのあるところ、神はそこにおられる。
駒崎道(社会福祉学部准教授)
★人は誰しも、豊かな人生を願って、日々を励みます。しかし、なぜか自分の思いとは違う とこ
ろに着地してしまいます。 「神様、なぜ? なぜですか?」
大田辰夫(日本キリスト教団松山栄光教会牧師)
7月17日(金) ※10:45~11:25
《学長就任式》
(日本キリスト教団鴨島兄弟教会牧師)
題
聖
新宮久子(非常勤講師)
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
聖 書
讃美歌 21-515
奏 楽
宗教センターからのメッセージ
コリントの信徒への手紙一12:4-11
野町太郎
5月29日(金)30日(土)に行いました、スプリングコンサートについて以下の通りご報告します。
■献金のご報告 ■
スプリングコンサートにおいて捧げられました献金は、総額 5,200 円でした。これを以下の団体に送金させて
きました。感謝してご報告申し上げます。
日本赤十字社「2015 年ネパール地震救援金」
皆様、どうもありがとうございました。
頂
チャペルヘの招き
2015 年 7 月 20 日
№454(2015-8 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
宗教活動委員
7月20日(月)
担 当 朝位憲義
(日本キリスト教団琴平教会牧師)
題 目 神の御声を聞くために
聖 書 マタイによる福音書15:18-20
讃美歌 Ⅱ-188
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
7月27日(月)
担 当 中澤加代
(総合教育研究センター准教授)
題 目 人と。時と。
聖 書 コヘレトの言葉3:1-8
讃美歌 21-462
7月21日(火)
担 当 逢坂十美(文学部教授)
題 目 神様からの宿題
聖 書 ヨハネによる福音書18:15-18
讃美歌 Ⅱ-188
奏 楽 野町太郎
7月28日(火)※10:45~11:25
7月22日(水)
担 当 川上楽(社会福祉学部4年)
題 目 2012
聖 書 箴言16:9
7月29日(水)
担 当 清水幸一
(総合教育研究センター教授)
題 目 しずかちゃんがのび太君を選んだわけ
聖 書 ローマの信徒への手紙12:15
讃美歌 21-462
奏 楽 野町太郎
讃美歌 Ⅱ-188
奏
楽 野町太郎
7月23日(木)
担 当 吉本海理(文学部4年)
題 目 繋がりと感謝
聖 書 テサロニケの信徒への手紙一5:16-18
讃美歌 Ⅱ-188
奏
楽 野町太郎
7月24日(金)
担 当 渡邉祐
(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題 目 突風を静める方
聖 書 マルコによる福音書4:35-41
讃美歌 Ⅱ-188
奏
楽 野町太郎
奏 楽
新宮久子(非常勤講師)
《学長就任式》
聖 書
コリントの信徒への手紙一12:4-11
讃美歌 21-515
奏 楽
新宮久子(非常勤講師)
7月30日(木)
担 当 湯川洋久
(総合教育研究センター准教授)
題 目 超常現象の存在を信じますか?
聖 書 ヘブライ人への手紙11:1
讃美歌 21-462
奏 楽
野町太郎
7月31日(金)
担 当 金珍熙(宗教委員長)
題 目 後ろを振り返る
聖 書 マタイによる福音書1:14-15
讃美歌 21-462
奏 楽
野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★今日は海の日です。主イエス・キリストは、弟子たちと共に舟に乗っている時、突風が起こり、
弟子たちの心は乱された。その時、主イエスは、『黙れ。静まれ』と言われると、風はやみ、嵐も
弟子たちの心も静まった。
朝位憲義(日本キリスト教団琴平教会牧師)
★何もできない自分、できなかった自分。神様に問う毎日です。
逢坂十美(文学部教授)
★初めまして、ステューデント会議議長の川上楽です。少し昔の話をします。
川上楽(社会福祉学部4年)
★こんにちは。リーダーシップ会議で書記を務める吉本海理です。皆さんは、繋がりのある人に
ちゃんと感謝していますか?今回をきっかけに気持ちを伝える大切さを考えてもらえたら
幸いです。
吉本海理(文学部4年)
★ この 世 の 中 には、人 間 の 力 で は止 めることの できな い、恐 ろ し い出 来 事 が 起 こることが
あります。そんな時、皆さんならどうするでしょうか。
渡邉祐(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
★あなたの大切な「時(人生)」の中での出会いと出来事についてチョット考えてみませんか。
中澤加代(総合教育研究センター准教授)
★ドラえもんの物語で、なぜ源しずかちゃんは、野比のび太君を生涯の伴侶として選んだの
でしょうか。
清水幸一(総合教育研究センター教授)
★ワンちゃん、って、人間には見えないものが見えるそうですね。
湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
★春学期が終わろうとしています。今しばらく立ち止まり、振り返ってみましょう。
金珍熙(宗教委員長)
「わたしがあなたを選んだ」
(2015 年 6 月 23 日のチャペル・トークから)
福田哲(日本キリスト教団多度津教会牧師)
もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしているか知らないからである。わたしはあなたが
たを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。あなたがたがわたしを選んだのではな
い。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名
によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。互いに愛し合いなさ
い。これがわたしの命令である。」(ヨハネによる福音書15:15-17)
「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。」それを聞くと、現に今日だっ
てわたしの決断で来たのだ。それなのに、導かれたとか、選ばれたとか、招かれたとか、どうもキリスト教と
いうのは人間の主体性をあまりにも評価していないのではないか。そういう反応が出てくるかと思います。
確かに、初めわたしたちは自分がキリストを選んだ。そのように思っています。それはそれで決して間違
いではありません。わたし自身、そう思っていました。小学校3年生の時に父を交通事故で亡くした時、
神も仏も絶対に信じないと天に誓ったものでした。なんとか助かるようにと必死に祈ったのに、こんな子ど
もの健気な祈りを聞けない神なんかいらない!と思ったのです。そんな人が牧師になるなんて奇跡で
す。家は神道でしたので、キリスト教とはまったく無関係に過ごしましたが、受験戦争に巻き込まれて中
学でミッションスクールに入ったのをきっかけに教会に通い始めました。神も仏も信じない、と誓ったのです
から、1回義理で行って、もう拒否すればいいものを、次の週も、また次の週も自然に足を向けて通い
続けることになるのです。
信仰というのは、主客転倒の経験ということにあります。主客が入れ替わる。自分あっての神だと思っ
ていたものが、神あっての自分へと変えられている、そういう受け止め方ができるようになるのです。わたし
がキリストを信じ、自分がキリストを選んだのなら、選択権はわたしにあり、嫌ならば捨てることもできま
す。しかしわたしが信仰を持つ、信仰に入るのではなく、主の僕になるために選ばれたのであり、主の御
用をするために生かされているのだということが分かる時に、言ってみれば自力と他力、受動と能動がひ
とつになり、真の主体性が確立するのです。受身だけでは信仰は成り立ちません。こういう意味におい
て、神を知るということは、逆に神に知られているということの発見です。神に選ばれ、神に知られているこ
とを感謝する者は、その恵みに応えようとするのです。
この世は、どうでもよい、いてもいなくてもよい、そういう unwanted に満ち溢れています。わたしたちが
虚無的になるのは、自分のかけがえのなさ、自分の重みというものを、人間関係において失っていくから
です。自分の存在や価値を見失う。しかし神においては、unwanted は一人もいない。神がこのわたしを
選んでくださる。wanted 主イエス・キリストにおいて必要とされている者ばかりである。
「互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」この御言葉でこの箇所は終えられています。
愛することを知らず、自分のことしか考えることが出来ないようなら、わたしたちは生きるという実感に乏し
くあります。自分の愛のなさを知らされているが故に、神に愛を与えてくださいと祈り願いつつ、この命令と
共に生きたいと願うのです。そのために選ばれたからです。主のために、共に励む使命において招かれ、
そして互いに愛し合うことにおいて、その使命が結実していく。この方向において展開するべきを、御言
葉をもとに確認させられるわたしたちなのです。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 10 月 1 日
№455(2015-9 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
宗教活動委員
10月5日(月)
担 当 中澤加代
(総合教育研究センター准教授)
題 目 人生に大切なこと
聖 書 伝道者の書12:1-2
讃美歌 321
奏
楽
笠井友希(文学部3年)
10月6日(火)
担 当 山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
題 目 神を第一とする
聖 書 マタイの福音書6:25-34
讃美歌 321
奏
楽
野町太郎
10月7日(水)
担 当 清水幸一
(総合教育研究センター教授)
題 目 学生たちとの体験
IN フィリピン 2015
聖 書 イザヤ書43:19
讃美歌 321
奏 楽 野町太郎
10月1日(木)
担 当 金珍熙(宗教委員長)
題 目 実るって何を?
聖 書 ルカによる福音書6:43-45
讃美歌 453
10月8日(木)
担 当 湯川洋久
(総合教育研究センター准教授)
題 目 聖書の中の奇跡
聖 書 出エジプト記14:26-31
ヨハネによる福音書6:19-20
奏
讃美歌
321
奏
野町太郎
楽
野町太郎
10月2日(金)
担 当 久保量生(善通寺バプテスト教会牧師)
題 目 互いに愛し合いなさい
聖 書 ヨハネによる福音書15:9-14
讃美歌
453
奏
野町太郎
楽
楽
10月9日(金)
担 当 渡邉祐
(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題 目
聖 書
讃美歌
聖書の神
エレミヤ書42:20
321
奏
野町太郎
楽
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★秋学期が始まりました。皆さんにとって実り豊かな一学期になりますように、お祈りします。
金珍熙(宗教委員長)
★神の御子イエス・キリストが教え実践されたすばらしい愛について、共に学び隣人を愛する者に
なりましょう。
久保量生(善通寺バプテスト教会牧師)
★ひとりひ とり異なる嗜 好や意見 、そして価 値観…。あなたの人生に とって大切 なこととは
何ですか?
中澤加代(総合教育研究センター准教授)
★神様を第一とする幸せな生き方についてお話します。後期も神様の祝福が皆様にありますよ
うに。
山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
★今夏も、学生たちと訪問したフィリピンで色々な出会いがありました。
清水幸一(総合教育研究センター教授)
★奇跡とは、今回の聖書箇所のような荒唐無稽なものとは限らず、身近に起きていることなん
ですよね。
湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
★現代を生きる私たちは、「神」をどのように考えているでしょうか。「聖書の神」について共に
考えてみましょう。
渡邉祐(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
「トレードオフ」
(2015 年 6 月 25 日のチャペル・トークから)
金関貴之(学生支援センター事務課課長)
現代に住む私たちは、様々な道具を使用して便利さを追求する過程で、様々なものをトレードオフ
にしてきました。その一つが、「身体性・身体に対する感覚」ではないでしょうか?
皆さんは、歩く荷物の荷と書いて歩荷(ぼっか)という職業を知っているでしょうか?
歩荷(ぼっか)は、背中に荷物を背負って歩きで山などの自然の中を運ぶこと職業のことです。歩荷 (ぼ
っか)は、日本では一般に、背負子(しょいこ)と呼ばれる、荷物を括りつけて背負って運搬するための木
枠できた運搬具に、箱詰めなどした荷物などを何段にも重ねて乗せて運ぶのですが、富士山や立山で
は、100kg を超える荷物を背負って標高 3,000m 程度の高所まで登る方もいたそうです。
かつて日本では、どの地方でも広く見られたそうですが、自動車の普及や道路・鉄道の発達等により
減少し、今では、若い人が職業として選択することはほぼなくなったそうです。
日常生活においても、薪を集めたり、割ったりする代わりにスイッチオンで火を使うことができ、井戸から
水を汲み上げることなく蛇口をひねれば、水が出て、川で洗濯板を使って洗濯する代わりにスイッチオン
で今では乾燥までできます。このように便利になっていけばいくほど、「身体性・身体に対する感覚」はど
んどんトレードオフされていきます。皆さんは、「腹が立っ」ても、そのような「身体に対する感覚」は、もは
や感じないでしょう?
私は、何も文明の利器を否定して、江戸時代のような生活に戻ったほうがいいのではないかと言いた
いのではありません。ただ、トレードオフされた「身体性」を蘇らせることは、非常に困難です。飛脚が、ナ
ンバ走り(右手と右脚、左手と左脚を同時に出す走り方)をしてたなんて想像つきますか?
今の私たち、特に学生の皆さんのように若い世代、にもっと身近な「便利な道具」は何でしょうか?そ
れはスマートフォンではないでしょうか?インターネットに常時接続されており、分からないことは web で検
索すれば大凡のことは分かるし、物理的に離れた場所にいる人ともリッチなコミュニケーションが取れるよ
うになりました。
ある調査では、高校生 96.1%がスマートフォンを利用しており、男子高生は1日あたり 4.1 時間、女
子高生は 7.0 時間もの時間、利用していそうです。利用しているコンテンツは「LINE」(61.8%)や、ゲー
ム(41.4%)、動画(39.2%)だそうです。
このように長時間使用されているスマートフォンですが、このこととトレードオフされるものは何でしょう
か?スマートフォンユーザーは、1 日に平均 110 回以上もスマホをチェックするそうですが、それとトレード
オフされているのは何でしょうか?
それは、何かをするための時間かもしれないし、もしかしたら思考そのものかもしれません。
どうか、今日の聖書の言葉のように「一つをつかみ、もう一つを手放さない」よう注意してください。身体
性と同様に失ったものは蘇らせることは困難ですから。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 10 月 13 日
№455(2015-10 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
建学の精神週間
10月12日(月)
秋季キリスト教強調週間
10月19日(月)
担 当 斎賀稔
(日本福音キリスト教会連合善通寺キリスト教会牧師)
チャペルアワーはお休みです。
題 目 信仰が受け継がれたことの喜び
聖 書 箴言10:1
讃美歌 21-55
奏
10月13日(火)
担 当 末吉高明(学長)
題 目 建学の精神を語る、そして、行う。
聖 書 マタイによる福音書7:21
讃美歌 21-151
奏 楽 野町太郎
10月14日(水)
担 当 漆原光徳(副学長)
題 目 キリスト教とスポーツ
聖 書 コリントの信徒への手紙一 9:24-27
讃美歌 21-151
奏
楽
野町太郎
楽
新宮久子(非常勤講師)
10月20日(火)※10:45~11:25
担 当 山下慶親(理事長)
題 目 二つの原点
聖 書 マタイによる福音書5:13
ガラテヤの信徒への手紙5:1
讃美歌 21-412
奏
楽
野町太郎
10月21日(水)※10:45~11:25
担 当 平良修(日本キリスト教団沖縄教区牧師)
題 目 沖縄の心とは、日本人になりたくて
なり切れない心
聖 書 詩編85:1-14
讃美歌 21-419
奏 楽 野町太郎
10月15日(木)
担 当 橋本一仁(社会学部長)
題 目 互に愛し合いなさい
~日韓大学交流37年~
聖 書 ヨハネによる福音書15:12-14
讃美歌 21-151
10月22日(木)※10:45~11:25
担 当 平良修(日本キリスト教団沖縄教区牧師)
題 目 剣を鋤に、槍を鎌に
―We Shall Overcome!―
聖 書 イザヤ書2:4-5
讃美歌
21-419
奏
奏
野町太郎
楽
野町太郎
10月16日(金)
担 当 杉本孝作(副学長)
題 目 主体性・多様性・協働性
聖 書 ルカによる福音書10:38-42
讃美歌 21-151
奏
楽
野町太郎
楽
10月23日(金)※10:45~11:25
担 当 平良修(日本キリスト教団沖縄教区牧師)
題 目 沖縄を“太平洋の軍事的要石”から
“万国津梁”へ
―正義と愛とを洪水のように流れさせよ―
聖 書 アモス書5:24
讃美歌 21-419
奏
楽
野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★人が行う全てがデータベースに蓄積され消費される。人間が、生きているのか。それとも、
データベースの消費か。
末吉高明(学長)
★キリスト教主義の大学において、スポーツとはどのように関わればよいのかを一緒に考えてみた
いと思います。
漆原光徳(副学長)
★主が建てた日本と韓国の二つの大学の 37 年に渡る交流を振り返ってみましょう。
橋本一仁(社会学部長)
★これからの教育に求められる 3 つの言葉、これをキリスト教を通して考えてみたいと思います。
杉本孝作(副学長)
★旧約聖書『箴言』のうち「ソロモンの箴言」から信仰継承者が与えられたことの喜びについて
語ります。
斎賀稔(日本福音キリスト教会連合善通寺キリスト教会牧師)
「人と。時と。」
(2015 年 7 月 27 日のチャペル・トークから)
中澤 加代(総合教育研究センター准教授)
今朝は「人と。時と。」というタイトルで話をさせていただきます。私たちは、自分が望む、望まないに関
係なく、常に大量の情報が様々な形で入ってくる現在社会に生きています。きっと、それらの情報は、み
なさんそれぞれの感性や嗜好によって、耳触りのよいものや心地よく感じるものもあれば思わず耳をふさ
ぎたくなるようなものや不快に感じるものもあると思います。好感がもてる情報の中にはいくつかのお気に
入りのフレーズやキャッチコピー、メロディーなどがあるのではないでしょうか。今日のタイトルは、私が素敵
だなと思う日本を代表する会社のコミュニケーションワード「ひとのときを、想う。」からアイデアをもらいまし
た。日本を代表する企業のひとつであるこの会社の商品を今までに使ったこと、利用、愛用したことがな
い人はいないと思いますし、この会社のコミュニケーションワードは、おそらくみなさんも一度は耳にしたこと
や目にしたことがあるフレーズではないでしょうか。この会社の何種類もある CM の中である特定の番組
の時だけに流れる CM があるのをご存知でしょうか。私は、ほんの数十秒間の CM を初めて見た時、
CM の中で流れるアカペラの歌を聴いた時、何故だかわかりませんが(深夜ということもあったのかもしれま
せんが)、切なさと愛おしさが入り混じった言葉では表現できない気持ちになりました。その曲、「ひといき
つきながら」の歌詞の一部をご紹介します。
「ひといきつきながら、人は、人を思う ひといきつきながら、人はつながる
一人だけど ひとりじゃない 心の中はひとりじゃない…」
私はこのメロディー、歌詞を耳にした時、ひとりひとりに「かけがえのないひととき」「大切な時間」があ
り、その中で私たちは生きているということ。人がいるから時が刻まれ、時が流れ、時代が作られていくと
いうこと。時が刻まれ、時が流れていくから人それぞれの人生も刻まれていくということ。そして人は決して
ひとりではなく、必ず誰かに支えられ、見守られ、寄り添ってもらいながら生きているということを改めて感
じました。
私たちは一生のうちに数えきれないほどの出会いを経験します。人との出会いは、大きく分けると、き
っとホジティブなものとネガティブなもののどちらかだと思います。その出会いがなければ今の私はないと思
えるようなステキな出会いだけではなく、逆に出会わなければよかったと感じる出会いもあるでしょう。しか
し、例えネガティブな出会いであったとしても、その経験から何かを学び、次へ活かしていこう!とポジティ
ブに考えてくれたら嬉しいです。
人生という旅を続けて行く中で、みなさんの未来には人生を変える「人」と「時」との出会いが必ずあ
るということ、準備されているということを心に留めておいてください。あなたを愛してくれる人、あなたを必
要としている人はあなたとの出会いを楽しみに待ってくれているはずです。
みなさんが多くの素晴らしい「人」と「時」の出会いに恵まれますように!
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 10 月 26 日
№456(2015-11 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
10月26日(月)
担 当 金子えつこ(非常勤講師)
題 目 見たことも聞いたこともないもの
聖 書 コリント人への手紙第一 2:7-16
讃美歌 Ⅱ-26
11月2日(月)
担 当 赤木崇敏(文学部准教授)
題 目 異郷の異邦人
聖 書 エフェソの信徒への手紙2:11-13
讃美歌 90
奏
奏
楽 新宮久子(非常勤講師)
楽
笠井友希(文学部3年)
10月27日(火)
担 当 福田哲
(日本キリスト教団多度津教会牧師)
題 目 復活信仰
聖 書 コリントの信徒への手紙一 15:29-34
讃美歌 Ⅱ-26
奏 楽 野町太郎
11月3日(火)
10月28日(水)
担 当 得永幸子(社会福祉学部教授)
題 目 Peace at any cost?
聖 書 マタイによる福音書5:29-30、5:9
讃美歌 Ⅱ-26
11月4日(水)
担 当 野町太郎
題 目 備えの日々
聖 書 マタイによる福音書24:45-51
讃美歌 90
奏 楽 野町太郎
奏
楽 野町太郎
10月29日(木)
チャペルアワーはお休みです。
10月30日(金)
チャペルアワーはお休みです。
チャペルアワーはお休みです。
11月5日(木)
担 当 金関貴之
(学生支援センター事務課課長)
題 目 フィリピンでの体験から
ユニバーシティ・モットーを考える
聖 書 マタイによる福音書5:13
讃美歌
90
奏
野町太郎
楽
11月6日(金)
担 当 渡邉祐(非常勤講師/
日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題 目 二つの線
聖 書 エレミヤ書48:46-47
讃美歌 90
奏
楽
野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★見たことも聞いたこともないもの、人 の心 に思い浮かんだことのないもの。それが来たら
あなたはどう対処しますか?
金子えつこ(非常勤講師)
★復活はいくら説明されても理解できません。信仰をもって受け止めるとき、死は「終わりなき望み」
となります。
福田哲(日本キリスト教団多度津教会牧師)
★平和を実現するために、自分に何ができるのか。考えさせられるこの頃です。せめて、恐れず
に語り始めることから出発しようと思います。
得永幸子(社会福祉学部教授)
★中国で考えさせられた異文化交流についてお話したいと思います。
赤木崇敏(文学部准教授)
★後期が始まりました。聖書の言葉に触れて、心の肥やしをたくさんいただきましょう。
野町太郎
★本年夏季に実施された「外国事情 フィリピン」に一部同行させてもらいました。その時感じた
ことから、本学のユニバーシティ・モットーである「汝らは地の塩である」ということを考えてみ
たいと思います。
金関貴之(学生支援センター事務課課長)
★私たちはどこから来てどこへ行くのでしょうか。
渡邉祐(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
「聖書の中の奇跡」
(2015 年 10 月 8 日のチャペル・トークから)
湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
今日は、私が経験してきた、奇跡について、証ししていきたいと思います。
今日あげた聖書箇所は、聖書学者たちによって事実ではないと言われているところです。私も事実
ではないのだろうと思っています。私にとって奇跡とは、現代科学で解くことのできないことが起きるという
事とは限らず、日々の生活の中、通常では起こることが確率的に非常に小さいことをも含まれます。
私が勝手に認定した自分に関わる奇跡の一部を挙げてみます。
アメリカ東部の有名大学院に私費留学でありながら合格したこと。私費留学でその大学に合格した日
本人は 10 年以上出ていなかったことから、私のような人間が合格できるとはとても思えなかったにも関
わらず合格できました。自分の実力を遥かに超える出来事でした。
大学院卒業後行った神学校に、何と学費卒業に必要な単位数分タダ、住居費タダ、で行けたこと。
しかも入学可能かどうかの問い合わせは、願書締め切りのずっと後だったこと。これは、すでに入学許可
の下りていた留学生が、奨学金が学費の半分しか出ないため留学できないと判明し、辞退したすぐ後
の問い合わせだったため、本来留学生二人で半分ずつ支給されるはずだった留学生用の奨学金が全
額余っていたからでした。
他にも多々あります。
実は私の経験した奇跡の多くに共通点があります。自分の力で何とかしようと必死になる。しかしそ
れでもうまくいかない。最後には道は閉ざされ不安の真っ只中で、全く思いがけない所から道が開ける、
ということが多いのです。真剣にならなくてはいけない時ほど、悩みや不安も深く、また、自分の力だけで
はどうしようもないことに気づかされることも多いのです。そしてそんな時に開ける道。自分の力ではなく、
何か大いなる力からたまたまもらったものに過ぎないと謙虚にさせられてしまう自分がそこにいます。
もちろん、そのような奇跡が起きない人もいます。それは熱心なクリスチャンであってもです。私の頭の
中には常に途上国の人たちがいます。死を受け入れつつも神様を賛美するクリスチャン、信仰を持たず
とも、素晴らしい生き方をし、それでも不遇をかこつ人々。なぜ私のようなテキトーな人間に世俗的な
祝福が恵まれ、素晴らしい人が祝福を受けないのか。私には理由は分かりません。
しかし、世俗的な祝福を受けるということは、単に神様からたまたま選ばれたというだけに過ぎません。
なぜか祝福を受けなかった人に対して大きな責任を持つだけなのです。
自分の力の範囲を超えてしまったところに祝福があるとき、その結果は自分に帰すものではなく、神
様に帰すものであると素直に思い知らされ、謙虚になれます。結局、こうして今私がこうあるのは、自分
の力でここまでたどり着いたのではなく、神様の大いなる力に許されて、望外の恵みを受けた結果に過
ぎないことを思い知らされるのです。そうなると、その後例え犠牲を払うことになっても、それは今までの祝
福をお返しする行為に過ぎないことになります。
神の大きな手の中にあって平安をさらに学んだ今日この頃です。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
「互いに愛し合いなさい~日韓大学交流37年~」
(2015 年 10 月 15 日のチャペル・トークから)
橋本 一仁(社会学部長)
四国学院大学の「わたしたちの基本理念」の一つに「異なった文化、異なった者を受容する感性を
涵養する」がありますが、その具現化の一つに 37 年間継続してきた韓国の姉妹校韓南大学校と四
国学院大学の大学間交流があります。
米国南長老教会は、第二次世界大戦のあと日本と韓国に大学を建設するビジョンをもちました。
1949 年に日本のこの地に四国基督教学園が建てられ、今日の四国学院大学に発展しました。また
朝鮮戦争で少し後になりましたが、1956 年に韓国大田市に大田キリスト教学館が設立され、今日の
韓南大学校に成長しました。生まれながら両大学は兄弟姉妹でしたが、当時の日韓関係の中では、
長い間それぞれの存在を知りながらも、お互いの行き来は宣教師や一部の学生ボランティア活動に限
定されていました。
転機は 1977 年の秋に訪れました。崇田大学校(現在韓南大学校)の李栄九教授が本学を訪ね
てきたのです。崇田大学校では 1975 年に当時ではまだ韓国で珍しかった日語日文学科を設置し、
本場の日本語を学生に学ばせるために四国学院大学との交流を強く希望していたのです。崇田大学
校では家族や友人にもかくして日本語を勉強していた学生もいた時代でした。日本では韓国の大学
との交流はまだあまり理解できない時代でした。交流の是非を巡って四国学院大学の教授会でも議
論が白熱しました。そして議論を重ねた末両大学は交流を開始することを決断しました。その決断を
促したのは、両大学が同じ建学の精神をもち、イエス・キリストを信じる数限りない人々の祈りと献身に
支えられた、同じミッションを共有していたことではないかと思っています。
1978 年 4 月に四国学院大学から森田進教授が崇田大学校に客員教授として派遣され、夏休
みには教職員学生 27 名が初めて訪韓しました。そしてこの秋両大学は、日韓双方のキャンパスで姉
妹校協定書の調印式を行い、戦後の日韓ではほぼ初めてとなる大学間交流を開始しました。1979
年の冬、はじめて崇田大学校から訪日団を迎え感動の一週間を過ごしました。6 月にははじめての留
学生が訪日しました。以後、学生交流、教員交流、職員交流を三本柱としながら、時代の要請にも
応じた様々なプログラムを加えて、私たちの国際交流は今日まで 37 年間続き、日韓大学間交流で
先駆的な役割を果たしてきました。この間たくさんの困難もありましたが、数えきれないほどの多くの
人々の働きによって、両大学に素晴らしい成果を残してきました。そしてこの交流プログラムに参加した
人々を突き動かしたのは、まさにイエス・キリストにある国境や文化をこえた隣人愛の実践だったのでは
ないかと思っています。
「わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いな
さい。人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」とイエスは言われます。こ
れからも私たちの日韓大学交流が、四国学院大学の「建学の精神」の実践の一つとして深化し長く
続きますように心より願っています。
チャペルヘの招き
2015 年 11 月 9 日
№457(2015-12 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
文学部週間
社会福祉学部週間
11月9日(月)
担 当 丹羽章(文学部教授)
題 目 根津博士の遺言
聖 書 マタイによる福音書6:34
讃美歌 21-57
11月16日(月)
担 当 石井洗二(社会福祉学部教授)
題 目 わかったつもり
聖 書 コヘレトの言葉5:7
讃美歌 21-470
奏
奏
楽
新宮久子(非常勤講師)
11月10日(火)
担 当 池内功(本学名誉教授・非常勤講師)
題 目 生活の質を求めて-修復腎移植-
聖 書 ヨハネによる福音書5:2-9
讃美歌 21-57
奏 楽 野町太郎
11月11日(水)
担 当 速水清隆(文学部教授)
題 目 立ち返り
聖 書 ルカによる福音15:11-32
讃美歌 21-57
奏
楽
野町太郎
11月12日(木)
担 当 会沢勲(文学部教授)
題 目 仕事のカタチ
聖 書 マタイによる福音書4:23-5:12
楽
新宮久子(非常勤講師)
11月17日(火)
担 当 金永子(社会福祉学部長)
題 目 社会福祉系学会会長共同声明
「戦後70年目の8月15日によせて」
聖 書 箴言12:20
讃美歌 21-470
奏 楽 野町太郎
11月18日(水)
担 当 村上武志(社会福祉学部教授)
題 目 「学ぶ」ということについて考える
聖 書 箴言1:7
讃美歌 21-470
奏 楽 野町太郎
讃美歌
21-57
11月19日(木)
担 当 大山治彦(社会福祉学部教授)
題 目 スウェーデン教会と LGBT
聖 書 創世記1:27
讃美歌 21-470
奏
野町太郎
奏
楽
楽
11月20日(金)
担 当 島影俊英(社会福祉学部教授)
題 目 私が子どもだったころ
聖 書 ヨハネによる福音書15:12
讃美歌 21-470
奏
奏
野町太郎
楽
★人は心ならずも罪を犯します。 その、罪を犯してしまった自分をどう生きるか?
私を支えてくれた言葉をご紹介します。
丹羽章(文学部教授)
★修復腎であっても移植し、人工透析の重荷から解放されたい腎不全患者の願いに応えるには
どうすればよいだろうか。
池内功(本学名誉教授・非常勤講師)
★いわゆる「放蕩息子の譬え」から主イエス・キリストの教えに耳を傾けたいと考えます。私たち
の立ち返るところは…。
速水清隆(文学部教授)
★「山上の説教」でイエスは何を語ろうとされたのか。そのことを「仕事のカタチ」という視点
から考えましょう。
会沢勲(文学部教授)
★高校生の時に英語をならいに教会に行き、その後キリスト教主義の短大に行ったことがきっか
けとなり、クリスチャンになりました。
浜島敏(本学名誉教授)
★社会福祉研究の態度について、小倉襄二先生から私が学んだことを話したいと思います。
石井洗二(社会福祉学部教授)
★残すところ2カ月を切った 2015 年。今年は戦後 70 年の年に当たる。「戦後」が「戦前」に
ならないために。社会福祉系学会会長共同声明から考えてみたい。
金永子(社会福祉学部長)
★先人の「学び」の取り組みを参考に、「学び」の在り方について考えてみたいと思います。
村上武志(社会福祉学部教授)
野町太郎
11月13日(金)
担 当 浜島敏(本学名誉教授)
題 目 タラントンの譬え
聖 書 マタイによる福音書25:14—30
讃美歌 21-57
楽
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
野町太郎
★スウェーデン教会は、同性間の婚姻を認めるなど、積極的に LGBT の問題に取り組んで
います。その取り組みを紹介したいと思います。
大山治彦(社会福祉学部教授)
★子どものころのエピソードと、それが今の対人支援活動に影響を与えたことを、振り返ります。
島影俊英(社会福祉学部教授)
チャペルヘの招き
2015 年 11 月 24 日
№458(2015-13 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
社会学部週間
11月23日(月)
チャペルアワーはお休みです。
総合教育研究センター週間
11月30日(月)
担 当 阪本麻郁(総合教育研究センター准教授)
題 目 雑草を抜きながら
聖 書 マタイによる福音書13:24-30
讃美歌 21-229
奏
楽
新宮久子(非常勤講師)
11月24日(火)
担 当 ムアンギゴードン(社会学部教授)
題 目 旅人はだれ
聖 書 マタイによる福音書25:40-46
讃美歌 420
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
12月1日(火)
担 当 田中千恵子(総合教育研究センター教授)
題 目 互いに学び合う
聖 書 マタイによる福音書25:14-18
讃美歌 21-229
奏 楽 野町太郎
11月25日(水)
担 当 山﨑和明(社会学部教授)
題 目 蛇のように聡く、鳩のように柔和に
聖 書 マタイによる福音書10:16
讃美歌 420
12月2日(水)
担 当 川又実(総合教育研究センター准教授)
題 目 他者との繋がり
聖 書 ヨブ記7:1-6
讃美歌 21-229
奏 楽 野町太郎
奏
楽
野町太郎
11月26日(木)
担 当 ベドローマイケル(社会学部教授)
題 目 なぜ?
聖 書 ローマの信徒への手紙8:20-22
8:38-39,8:28
讃美歌
420
奏
野町太郎
楽
12月3日(木)
担 当 北村易則(総合教育研究センター職員)
題 目 いま来たりませ-大きな喜び-
聖 書 イザヤ書9:1-6
讃美歌 21-229
奏
楽
野町太郎
11月27日(金)
担 当 山崎晶(総合教育研究センター准教授)
題 目 話すことからはじめよう
聖 書 ヤコブの手紙1:18-20
讃美歌 420
12月4日(金)
担 当 田中紘一(非常勤講師)
題 目 身近にあるもへの参加
聖 書 詩編1:2-3
讃美歌 21-229
奏
奏
楽
野町太郎
楽
野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにせよ。これが、律法であり
預言者である。
ムアンギゴードン(社会学部教授)
★善良なキリスト者が、気の良いお人好しで、この世に遣わされた使命を果たせるのでしょうか。
山﨑和明(社会学部教授)
★There is a lot we don't know. There's a lot more we can't know.
We can think about that.
ベドローマイケル(社会学部教授)
★息子 4 歳。気に入らないことがあると「キライ」を連発します。彼とのやり取りを繰り返す中で
学んだことをお話しします。
山崎晶(総合教育研究センター准教授)
★私の一番の趣味は、雑草を抜くことです。この趣味は、高校時代にあるお坊さんに出会った
ことがきっかけで始めるようになりました。そのエピソードと雑草抜きの極意をお話しします。
阪本麻郁(総合教育研究センター准教授)
★英語では、「才能のある」ということを gifted といいます。私たち一人一人にギフトされた
何かがあると信じて、育てて行きましょう。
田中千恵子(総合教育研究センター教授)
★「自己」と「他者」との関係について考えたいと思います。
川又実(総合教育研究センター准教授)
★秋が深まり冬が近づいてきました。もうすぐクリスマスです。
北村易則(総合教育研究センター職員)
★チャペルアワーや校内での各種講演、ノトス館での公演、香川県内の各種史跡などを身近な
ものにする生活を。
田中紘一(非常勤講師)
「建学の精神を語る、そして、行う。」
(2015 年 10 月 13 日のチャペル・トークから)
末吉高明(学長)
おはようございます。今日は、本学のユニバーシティ・モットー Vos estis sal terrae.(汝らは地の塩
である)をどのような文脈で私たちは考え理解すべきであるか、について話したいと思います。先日、ラグ
ビー ワールドカップにおいて、日本は南アフリカに勝利をえて世界を驚かせました。私は、スポーツニュー
スで試合の様子を見たのですが、そのときに解説者が語った言葉で印象に残っていることがあります。そ
れは、ラグビーやサッカーで求められる技能で、もっとも難しく、重要なものは、「周りを見ることができる」
ことだそうです。同様のことは、私たちが、さまざまな事柄を理解するときにも、求められることです。私 た
ちが、本学のユニバーシティ・モットーを理解するときも例外ではありません。
「汝らは地の塩である」とは、端的に「あなたがたは、この世界で、他の何ものにも替えることの出来ない、
必要不可欠な存在である」との宣言です。すなわち、私たち人間として生きる際の尊厳を表明したもの
です。しかし、このように言い換えたとしても、「尊厳とは、何か。どのようにして、私たちは尊厳を獲得すべ
きか。」といったことは不明です。「汝らは地の塩である」との人間としての尊厳を十分理解しようとするな
らば、「周りを見る」必要があります。本日は、ユニバーシティ・モットーを正確に理解するときに必要とされ
る「周り」のいくつもの重要な事項のなかで一つのことについて少し考えます。
皆さんはご存じのように、選挙法が改正され来年予定されている参議院選挙から、選挙年齢が 18 歳
に引き下げられます。大学生は、新入生から全員国政選挙で投票することになります。
ところで、現代の民主主義思想に多大な影響を与えたと言われるジャン=ジャック・ルソーが、250 年
以上前に選挙に関して注目すべきことを言っています。
「イギリス人民は自由だと自分では考えているが、とんでもない誤解である。彼らが自由なのも、議会の
構成員を選挙する期間中だけのことで、選挙が終わってしまえば、たちまち奴隷の身となり、なきに等し
い存在となるのである。イギリス人民が自由を許されたこの短い期間中でも、その自由を行使するしかた
を見ると、これでは自由を失うのももっともだと思われる。」(「社会契約論」)
当時のイギリスで行われていた議会政治に関して語った言葉ですが、現代社会に生きる私たちに対し
て、語っているといっても不思議ではありません。ルソーによれば、選挙と選挙の間は、イギリス人は奴隷
であり、そして、たとえ選挙期間中であっても、その選挙権の行使の仕方を観察していると奴隷になるの
ももっともなことだというのです。
皆さんは、おそらく自分が「奴隷」である、と思ったことはないでしょう。ところが、ルソーの人間観に従えば、
選挙の時に真剣に考えることなく投票し、日頃も、政治がつくりだす現実に参画しない市民は、奴隷と
同様で尊厳を喪失した存在です。
私たちは、選挙の時に、どれだけ深く真剣に考えて投票行動を行っているでしょうか。そして、選挙と選
挙の間に、どのように政治がつくりだす現実に私たちが市民として参加しているでしょうか。
本学のユニバーシティ・モットーが意味する「人間としての尊厳」には、私たちが、政治に関心を持ち、
真剣に国民として関わることによって保持される尊厳が含まれています。戦後、70 年の分岐点に立つ
私たちの歴史をみすえながら、もう一度、政治と私たちの尊厳について真摯に考えてみようではありませ
んか。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 12 月 7 日
№459(2015-14 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
人権週間
12月7日(月)
担 当 片岡信之(社会福祉学部准教授)
題 目 ある NPO の歩み
聖 書 ヨハネによる福音書9:2-3
讃美歌 111
奏
楽
笠井友希(文学部3年)
12月8日(火)
担 当 富島喜揮(社会福祉学部教授)
題 目 自分ブランドの作り方
聖 書 フィリピ信徒への手紙2:16
讃美歌 111
奏 楽 野町太郎
12月9日(水)
担 当 十鳥愛吏(社会福祉学部4年)
題 目 人の輪が導くもの
聖 書 ヨハネの手紙一4:16
讃美歌 111
奏
楽
野町太郎
12月10日(木)
担 当 土居侑花(社会福祉学部4年)
題 目 ノートテイク活動を通して
聖 書 ペトロの手紙一4:10
讃美歌
111
奏
野町太郎
楽
12月11日(金)
担 当 山下慶親(理事長)
題 目 イエスは難民だった
聖 書 マタイによる福音書2:13-23
讃美歌 21-280
奏
楽
野町太郎
近隣の牧師週間
12月14日(月)
担 当 朝位憲義
(日本キリスト教団琴平教会牧師)
題 目 本当の王様をお迎えしよう!
聖 書 ヨハネによる福音書7:25-31
讃美歌 96
奏
楽
新宮久子(非常勤講師)
12月15日(火)
担 当 福田哲
(日本キリスト教団多度津教会牧師)
題 目 別の道を通って
聖 書 マタイによる福音書2:7-12
讃美歌 96
奏 楽 野町太郎
12月16日(水)
担 当 ネルソンウィリアム
(カトリック善通寺教会神父)
題 目 全てが揺らぐ時
聖 書 ルカによる聖福音書21:25-28
讃美歌 96
奏 楽 野町太郎
12月17日(木)
担 当 尾﨑公明
(日本キリスト教団一宮教会牧師)
題 目 神様からのプレゼント
聖 書 ヨハネによる福音書3:16-17
讃美歌 96
奏
楽
野町太郎
12月18日(金) ※10:45~11:25
担 当 黒田若雄
(日本キリスト教団四国教区高知教会牧師)
題 目 神は私たちと共に
聖 書 マタイによる福音書1:18-25
讃美歌 96
奏
楽
野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★私が少し関わっている、精神障害者とともに歩む NPO 法人岡山マインドの活動についてお話
します。
片岡信之(社会福祉学部准教授)
★「空手師範と精神科ソーシャルワーカーは天職」としばしば言われました。両者に対する稟性があ
るとは思いませんが、振り返ってみると、確かに人の2倍、3倍は努力したと思います。その結果
が、自負でありオリジナルブランドでした。
富島喜揮(社会福祉学部教授)
★仲間との出会い、かけがえのない繋がり、そして学び。CHC での 4 年間の想いを込めて話します。
十鳥愛吏(社会福祉学部4年)
★ノートテイクを始めて3年、その活動を通して学んだことを話したいと思います。
土居侑花(社会福祉学部4年)
★商業化・イベント化されたクリスマスが蔓延している。聖書に立ち返って、キリスト誕生の意味
を考えたい。
山下慶親(理事長)
★クリスマスおめでとうございます。皆さんお一人ひとりの上に、主の平和をお祈りいたします。
朝位憲義(日本キリスト教団琴平教会牧師)
★毎年迎えるクリスマスですが、今年ならではのメッセージを聖書から聴き、共に喜びの時を
お祝いしましょう。
福田哲(日本キリスト教団多度津教会牧師)
★自分自身や、他人、お金、両親、恋人など。あなたは何に頼っていますか。そしてそれが揺れ
動いている時はどうしますか。決して揺れ動かないものを試してみてはいかがですか。
ネルソンウィリアム(カトリック善通寺教会神父)
★神様からイエス様という救い主をプレゼントされた日、それがクリスマスです。
尾﨑公明(日本キリスト教団一宮教会牧師)
★二千年前の赤ちゃんの誕生を、どうしてクリスマスとして世界中の人が祝うのでしょうか。
ご一緒に考えてみたいと思います。
黒田若雄(日本キリスト教団四国教区高知教会牧師)
「根津博士の遺言」
(2015 年 11 月 9 日のチャペル・トークから)
丹羽章(文学部教授)
『ウルトラマン・ティガ』に『ゼルダポイントの攻防』という話があります。化学者根津博士が「ゼルダガス」
という莫大なエネルギーを生む物質を創造します。人類を核の恐怖から解放する夢のエネルーだと根
津博士は信じていました。
ところが郊外の根津博士の自宅にあった少量のゼルダガスが事故で爆発します。その時博士の屋敷
にいた彼の一人娘、12歳くらいの少女は、爆発の瞬間、彼女がかわいがっていた「シーラ」という名前
の小さなオウムを逃がしますが、彼女自身は爆炎にのまれて死んでしまいます。周囲は焼け野原となり、
シーラは泣きながら、燃えながら、飛んでいきます。根津博士は学界から追放され、ゼルダガスはゼルダ
ポイントと呼ばれる場所に封印されます。
ところが二〇後、巨大な鳥がゼルダポイントを襲います。防衛部隊GUTSが何とか撃退しますが、指
揮官が重傷を負ってしまいます。何より隊員達を怒らせたのは、根津博士がいまだにゼルダガスの研究
を続けている事でした。現れた博士を隊員たちは罵倒します。しかし、根津博士は不治の病で余命わ
ずかな状態でした。そして彼はゼルダガスを無害化する研究を行っていたのです。GUTSは博士を保
護しますが、博士は回復すると再び研究室に戻って研究を続けようとします。隊員たちは止めるのです
が、その時、根津博士が振り返って言う言葉があります。その言葉をご紹介します。
私のした事は、どんな罪にも値する事です。ただ、それでも生きている限り、出来る事があります。
人間は生きている限り、必ずできる事がある。そう言って根津博士は研究室に戻り、死んでしまうので
すが、私はその博士の言葉に心を打たれました。当時、私も自分が忌まわしい罪を犯した事を知って
いました。自分の卑劣さ、卑怯さ、醜悪さに嫌悪感を抱いていました。自分の様な人間はいない方が
よかったと思っていました。
根津博士も己の罪を悔やみ、責め、苦しんだと思います。でも、博士は自分を裁こうとはしなかった。
それよりも、そんな自分にも生きている限りできる事がある。だとすれば、それをしなければならないと考 え
ました。
私達は、自分の罪を裁いてはならない。それは神様のなさる事です。私達がいくら悔やんでも、して
しまった事をなかった事にはできない。ならばいたずらに悔やみ続ける事は、今できる事をしない為のサボ
タージュにすぎない。それは卑怯者のする事だ。私はそう考えました。そして、もうこれ以上卑怯者には
なりたくないと思ったのです。こんな自分にもできる事があるならば、それをベストを尽くしてしよう。それが
どんな結果になろうと、それがベストの結果だと考えよう。ベストを尽くした結果がベストの結果である。そ
れ以上というものはない。そう考えて生きて行こうと思ったのです。
こうして根津博士の遺言は私を支える言葉となりました。この言葉が皆さんにとっても意味をもつ言
葉になれば幸いです。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2015 年 12 月 21 日
№460(2015-15 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
場所 清泉礼拝堂 時間 10:45~11:05a.m.
12月21日(月)
担 当 上島一高
(日本キリスト教団今治教会)
題 目 ギフト
聖 書 マタイによる福音書1:18-25
讃美歌 96
奏
楽
新宮久子(非常勤講師)
12月22日(火)
担 当 大田健悟
(日本キリスト教団鴨島兄弟教会)
題 目 一人じゃない
聖 書 マタイによる福音書1:18-25
讃美歌 96
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
12月23日(水)
チャペルアワーはお休みです。
12月24日(木)
チャペルアワーはお休みです。
12月25日(金)
チャペルアワーはお休みです。
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★クリスマスの赤ちゃんは、神さまからのギフトの鏡。それは、わたしたちの笑顔を映し出して
くれます。
上島一高(日本キリスト教団今治教会)
★クリスマスはイエス様の誕生を祝う時。なぜ祝うのか、それは、あなたへの神様の思いが
示されたからです。
大田健悟(日本キリスト教団鴨島兄弟教会)
「生活の質を求めて―修復腎移植―」
(2015 年 11 月 10 日のチャペル・トークから)
池内功(本学名誉教授・非常勤講師)
エルサレムの羊の門のそばの池のほとりには、いつも大勢の病人が身を横たえ、天の御使が降りてき
て池の水を動かす瞬間を待っていました。水が動いた時、真っ先に水に入ったものは、どんな病気にか
かっていても癒されたからです。その恵みのチャンスを 38 年間逃してきた病人がいました。人の助けなし
には、水に入れなかったからです。それでも病人は、一日中、池を注視していました。その姿を目にした
イエスは、「なおりたいのか」と声をかけ、病人の苦しみを受け止めて癒されました。病人は起きて歩くこと
が出来たのです。
人工透析治療を受ける慢性腎不全患者の生活は、池にとらわれてしまっていた病人の生活と、あま
り変わりません。腎臓は、腎臓内を通過する血管から老廃物や余分な水分を濾しとって、尿道を通し
て体外に排泄し、必要なものは取り込む臓器です。この腎臓が働かなくなると、血液は汚れてしまい、
放置すれば毒素に侵されて死んでしまいます。死なないためには、血液を体の外の人工透析装置を
通してきれいにする必要があります。それが、人工透析です。人工透析を受けるようになると、患者は、
人工透析器のとらわれ人となってしまいます。自分の腎臓が機能しないため透析治療を始めた患者は、
かわりの腎臓がないかぎり、人工透析をやめられないからです。患者は週3回人工透析装置のある病
院に通い、1回の処置に4時間以上の時間をとられます。太い針を使うので、止血にも時間がかかりま
す。当然、通常の勤務はできなくなります。かくて患者の生活の質は完全に崩壊してしまうのです。しか
も、人工透析を受けるようになっても、事態は徐々に悪化してゆきます。というのも、健康な人の腎臓
は 24 時間休まず、1・5 トンの血液を濾過してくれています。一方、人工透析治療では、2 日分、ある
いは 3 日分の血液の汚れを毎回 4 時間ほどしか、濾過できないのです。当然、濾過しきれない汚れ
は残されてしまいます。結局、人工透析を行なっても、血液の汚れは、ひどくなってゆくのです。汚れた
血液は、やがて全身の臓器を蝕んでゆきます。したがって最終段階の人工透析患者は、他人の腎臓
を移植するしか生きる道は残されていません。人工透析患者の 10 年生存率は 40 パーセントです。
2013 年現在、日本の人工透析患者数は約 31 万人、患者数は、毎年、一万人増加しています。
一人の透析患者の年間医療費 500 万円は国が負担しています。関連治療と合わせると 2 兆円近
い医療費になります。
さて、慢性腎不全患者が、他人の腎臓を移植してもらう方法は、二つありました。一つは、生体間
移植で、生きている人からの移植です。腎臓提供者には、腎臓が二つあるので、そのうちの一つを他
人に提供しても、健康な腎臓が一つあれば、生きていけるのです。日本では、この生体間移植に制限
を加えています。日本で腎臓を提供できるのは、患者の 6 親等以内の血族、3 親等以内の姻族です。
もう一つは死体腎移植です。あらかじめドナー登録した人が脳死、心肺停止になった場合に腎臓を
取り出して移植します。腎臓は強い臓器なので、移植用に使えるのです。問題は、ドナー登録者が少
なく、移植を希望しても、十年以上待たなければいけないということでした。
表題の修復腎移植とは、これまで棄てられてきた再利用可能な腎臓を移植用に使う方法です。具
体的には、一部が癌(小径癌)に侵されていても状態がよい腎臓から、癌部分を除去し、修復して再
利用する、もしくは、泌尿器の別の部位に癌が見つかり、患者の希望により取り出された健全な腎臓
を再利用し、慢性腎不全患者に移植するという方法です。第三の道と言えます。宇和島徳洲会病
院の万波誠医師を中心とする中国、四国地区の泌尿器科の医師グループ(瀬戸内グループ)が、
1991 年から 2006 年にかけて、42 例実施してきた方法でした。ところが、2006 年、この医師たちとは関
係ないところで起きた宇和島臓器売買事件を、きっかけに、このグループが実施してきた修復腎移植
が人体実験だと激しい批判を浴びました。早速、日本移植学会を中心とした調査委員会による調
査が行なわれ、42 例全てが移植すべきではなかった、という結論になります。万波医師たちは、腎臓を
移植するしか生きる道のない重症の慢性腎不全患者に、それまで棄てられてきた他人の腎臓を再利
用できないかという所から出発しているのに対し、日本移植学会の幹部は、癌に侵された腎臓を移植
することは、移植を受ける腎不全患者に癌を転移させることになる。患者の生存権を考えない人体実
験だ、傷害事件だと切ってすてました。ところで、実際のところは、移植された腎臓の腎臓癌再発率は、
1パーセント以下、つまり癌転移の可能性は非常に低いことがわかっています。さらに今、修復腎移植
は世界的な潮流になろうとしています。一方、日本では、万波医師の医師免許を取り上げ、宇和島
徳洲会病院の保険医療機関としての資格を取り上げようとするところまで行きました。幸い、移植に用
いられるのが病気腎であっても、人工透析の束縛から解放されて生きたいと考える患者たちが、学会
幹部たちを自分たちの生存権を奪うものとして告発し、裁判が始まったこと、国会議員の一部が修復
腎移植を真面目に考えてみようという運動を起こしたことで、最悪の事態は避けられました。この事態
を受けて、医療行政を管轄する厚労省は、2007 年 7 月 13 日、全国都道府県に病腎移植は原則
禁止の通達を出しました。ただし、宇和島徳洲会病院にだけは、臨床研究として修復腎移植を継続
してもよいことになりました。宇和島徳洲会病院は、臨床研究実施計画として、今後 5 年間で、第三
者間で小さな癌のある腎臓を修復して移植する 5 例,親族間で腎癌に限定しない移植5例を実施す
るという計画を提出承認され、2009 年 12 月、やっと第一例の実施がなされました。成果をふまえて、
宇和島徳洲会病院は、修復腎移植を先進医療として取り組みたい申請をしましたが、却下されまし
た。なぜ先進医療として取り組みたいのか。それは、臨床研究では実施できる数が少なすぎるからです。
2015 年 3 月、臨床研究代 15 例目が実施されたところです。ちなみに 2015 年 3 月末現在、全国の
腎臓移植希望者は、1 万 2849 人、これに対して 2014 年 1 月 1 日から 1 年間の腎臓移植件数は
127 件(うち脳死提供 50 人、心臓停止 27 人)です。腎臓移植希望者には絶望的な腎臓移植件
数です。
エルサレムの池で、天の御使が降りてくるのをじっと待っていた病人たちと同じく、透析患者たちは、
修復腎移植の行方を注視しているのが、現状です。
エルサレムの池のほとりでイエスは「なおりたいのか」と聞かれました。そしてイエスは癒されました。万波
医師たちは、「なおりたいのか?修復腎だけど、移植するか?」と聞いたのです。修復腎であっても、人
工透析から解放されたい、生活の質を取り戻したい患者の思いを受け止めようとしたのでした。日本移
植学会の幹部たちは、イエスが安息日に患者を癒したこと、癒された患者が床をかたづけた行為を安
息日の規定違反だと問題にしたユダヤ人たちのようです。これまで守ってきた医療倫理規定であっても、
医療の進歩に応じて見直す必要があるのではないでしょうか。患者のための第三の道の可能性はつぶ
すべきではないと思います。
最後に、私たちが患者たちにしてあげられることがあります。ドナー登録することです。簡単です。運転
免許証の裏側にサインすれいいだけです。自分が亡くなったあと、自分の臓器が苦しみの人の役にたて
るとは、素敵なことだと思います。
高橋幸春『だれが修復腎移植をつぶすのか』東洋経済新聞社 2015 年 7 月 2 日 参照
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2016 年 1 月 4 日
№461(2015-16 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
クリスチャン CC 週間
1月4日(月)
1月11日(月)
チャペルアワーはお休みです。
チャペルアワーはお休みです。
1月5日(火)
担 当 塩田寛幸(非常勤講師)
題 目 セレンディピティ
聖 書 イザヤ書65:17-18
讃美歌 452
奏 楽 野町太郎
1月12日(火)
担 当 趙載国(延世大学チャプレン)
題 目 延世大の設立と日韓協力
聖 書 ガラテヤの信徒への手紙6:9
讃美歌 Ⅱ-161
1月6日(水)
担 当 金子えつこ(非常勤講師)
題 目 だれと、どう生きるのか
聖 書 箴言30:5-9
讃美歌 452
奏 楽 野町太郎
1月13日(水)
担 当 野町太郎(オルガニスト)
題 目 その果てまでも
聖 書 詩編96:1-3
讃美歌 Ⅱ-161
1月7日(木)
担 当 杉山維彦(社会学部准教授)
題 目 おもてなしとコンビニでの出来事
聖 書 マタイによる福音書7:12
讃美歌 452
1月14日(木)
担 当 岸上祐佳 (文学部4年)
題 目 聖歌隊での成長
聖 書 詩編40:6-7
讃美歌 Ⅱ-161
奏
奏
楽
野町太郎
1月8日(金)
担 当 渡邉祐
(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
題 目
聖 書
讃美歌
でき得る限り
箴言3:27-28
452
奏
野町太郎
楽
奏
奏
楽
楽
楽
野町太郎
野町太郎
野町太郎
1月15日(金)
担 当 清泉礼拝堂聖歌隊
題 目 賛美
聖 書 マタイによる福音書7:7-8
讃美歌 Ⅱ-161
奏
楽
野町太郎
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★新年を迎えるという行事やそのときの気持ちについて、最近の体験と関連させてお話しした
いと思います。
塩田寛幸(非常勤講師)
★家族や友人、恋人…人間関係に悩みの多い時代です。ある質問への答えを何か月も考えて
いて、この題にしました。
金子えつこ(非常勤講師)
★香川に来てホスピタリティがないと感じました。どうやらそれには理由があるようです。その
原因を紐解きます。
杉山維彦(社会学部准教授)
★「施す」ということについて共に考えてみましょう。
渡邉祐(非常勤講師/日本キリスト教会観音寺教会牧師)
★我が延世大学の設立の時、沢山の日本人よりご協力を頂いたことを覚え、その信仰的な意
味を考えてみたい。
趙載国(延世大学チャプレン)
★新年となりました。この一年も聖書の言葉によって豊かに養われる日々でありますように。
野町太郎(オルガニスト)
★多くの人との出会いが、自分の成長につながりました。
岸上祐佳 (文学部4年)
★讃美歌にはなじみがないかもしれませんが、気軽に聴きに来てください。
清泉礼拝堂聖歌隊
「話すことからはじめよう」
(2015 年 11 月 27 日のチャペル・トークから)
山崎晶(総合教育研究センター准教授)
私には 4 歳になる子供がいます。だいぶ言葉が増えてきましたが、大好きな電車に関連する駅名や
路線名ばかりで、肝心の自分の気持ちを伝えるための言葉はなかなか出てきません。だからといって、
何も感じていないのかというと、決してそんなことはないようで、あふれる感情を、大人である私からすれ
ば見当違いな言葉で爆発させることも少なくありません。朝、私がまだ布団の中にいる彼に出勤するこ
とを伝えると「学校、壊す!」。家で飼っている鳥に噛まれて痛かったら「ポンちゃん捨てる!」。きわめつ
けは、「もうお母さん、おちんちん!」です。おそらく彼が日頃から「言ってはいけない言葉」として厳しく言
い渡されている言葉を使うことで、最大の怒りを表しているのだと思います。猛烈に怒っているのは十分
理解できます。でも、何に腹を立てているのか、親が尋ねても答えは返ってきません。
息子の場合は、おそらく成長が解決してくれるでしょう。また、親としては怒りの原因を推察し、あれこ
れと問いかけることで、言葉が返ってくることを促すことが必要だとも思います。でも自分の考えを口に出
すことが大切だというのは、私たちの誰しもが日ごろから意識しなくてなくてはいけないことではないでしょ
うか。
たとえば、先日のフランスでの爆弾テロが挙げられます。フランスの街のあちこちで 130 名ほどの命が奪
われました。ISIL より犯行声明らしきものは出されました。そこでは、実行犯が誰なのかという情報は出
していても、具体的な主張や、フランスの人々を標的にした理由は、たいへんわかりにくいものです。何
らかの主張なのでしょうが、私たちに答えがもたらされることはありません。そこからは、我が家の子供の
暴言に似たものを感じます。
また、こうした状況に対してテロの被害にあったフランスをはじめとする国々は、武力で応じようとしてい
ます。たくさんの国民の命を奪われたことに対して、武力で応じる。これでは「やられたら、やりかえせ」と
変わりません。聖書は「聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい」と説きます。それ
は、相手の気持ちや行動の意図をとらえ、そしてそれに対する自分の考えを、言葉で伝えることの大切
さを指摘していると言えるでしょう。武力での報復という行動ではないのです。
メッセージが届いたらすぐに返信する「即レス」も、この聖書の言葉の対極に相当すると言えます。送っ
た言葉にすぐに反応があることは、確かに楽しいです。でも、ノリで紡がれ、やり取りされた言葉から得られ
るものは多くないし、すれ違いも多くなります。
大勢の人たちがテロの犠牲になり、平穏な日々を奪われたことには憤りを感じます。しかし、それ以
上にこの度のフランスを中心とした報復措置には、即レス的な反応に近いものを感じます。インターネッ
トを通して、世界中に簡単に言葉を届けることができる世の中であるからこそ、私たちは慎重に言葉を
理解し、言葉を発する必要があると言えるでしょう。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
チャペルヘの招き
2016 年 1 月 18 日
№462(2015-17 号)
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
(マタイによる福音書11:28)
四国学院大学
宗教センター
www.sg-u.ac.jp
メールアドレス chapel@sg-u.ac.jp
時間 10:45~11:05a.m.
場所 清泉礼拝堂
宗教活動委員
1月18日(月)
担 当 玉城一馬(文学部3年)
題 目 自分の敵は本当に敵か
聖 書 ルカによる福音書6:27-28
讃美歌 21-522
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
1月19日(火)
担 当 本久夕生(文学部2年)
題 目 私の生き方について
聖 書 マタイによる福音書5:46-48
讃美歌 21-522
奏 楽 野町太郎
1月20日(水)
担 当 尾庭康介(文学部1年)
題 目 四国学院大学での生活
聖 書 詩編1:1-2
讃美歌 21-522
奏 楽 野町太郎
1月21日(木)
担 当 谷脇ひかり(文学部4年)
題 目 おかげさまで
聖 書 テサロニケの信徒への手紙一5:16-18
讃美歌 21-522
奏 楽 野町太郎
1月22日(金)
担 当 出口拓哉(文学部4年)
題 目 縦の軸・横の軸
聖 書 コヘレトの言葉11:4
讃美歌 21-522
奏 楽 野町太郎
1月25日(月)
担 当 清水幸一(総合教育研究センター教授)
題 目 あなたは私を休ませてくれる方です
聖 書 マタイによる福音書11:28-30
讃美歌 21-575
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
1月26日(火)
担 当 山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
題 目 神様の愛
聖 書 ヨハネの福音書3:16
讃美歌 21-575
奏 楽 新宮久子(非常勤講師)
1月27日(水)
担 当 金関貴之(学生支援センター事務課課長)
題 目 反応しないこと
聖 書 マタイによる福音書5:38-39
讃美歌 21-575
奏 楽 野町太郎
1月28日(木)
担 当 湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
題 目 暖かい日差しと毛布
聖 書 マタイによる福音書11:28
讃美歌 21-575
奏 楽 野町太郎
1月29日(金)
担 当 中澤加代(総合教育研究センター准教授)
長井恵理(文学部2年)
題 目 ありがとう
聖 書 マタイによる福音書5:13-16
テサロニケの信徒への手紙一5:16-18
讃美歌 21-575
奏 楽 野町太郎
2月1日(月)
担 当 金珍熙(宗教委員長)
題 目 年度の終わりで
聖 書 マルコによる福音書4:30-32
讃美歌 21-575
奏 楽 笠井友希(文学部3年)
★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★
★私たちにとっての敵とは本当に敵なのでしょうか。勘違いや先入観で周囲の人を敵だと誤解し
ていませんか。
玉城一馬(文学部3年)
★普段から私が行っていることなど、私の生き方についてお話をしようと思います。そして、その
話を通して、少しでも皆さんの心に響いてくれればいいなと考えています。
本久夕生(文学部2年)
★大学生活始めてもうすぐ 1 年が経ちます。四国学院大学に入ってよかったことなどを話したい
と思います。
尾庭康介(文学部1年)
★今になってこの言葉の重みを感じられるようになりました。周りの方々に感謝です。
谷脇ひかり(文学部4年)
★文学部学校教育メジャー4年生の出口拓哉です。サッカー等を通して学んだことをお話します。
出口拓哉(文学部4年)
★あなたは誰といると休むことができますか。あなたは誰といると元気になりますか。
私も微力ながら、みなさんを休ませ、また元気を与えられる教員になりたいと思っています。
清水幸一(総合教育研究センター教授)
★神様の愛について学び、神様に本年度の感謝をささげましょう。
山口孔丹子(社会福祉学部准教授)
★私が学生の時に衝撃を受けた聖書箇所「山上の垂訓」の一節について考えてみたいと思います。
金関貴之(学生支援センター事務課課長)
★寒い冬の朝、あったかい布団からなかなか起きだせません。すてきな布団の中の時間。。。
湯川洋久(総合教育研究センター准教授)
★毎年、たくさんの素敵な出会いがあります。その中のひとつ、素敵な女性との出会いについて
話をします。
中澤加代(総合教育研究センター准教授)
★これまで色んなところへ出かけて得たもの、ホスピタリティについて考え直したこと、
聴覚障害者である自分自身と向き合って、についての話をします。
長井 恵理(文学部2年)
★年度の終わりで皆さんは何を見ていますか?
金珍熙(宗教委員長)
「セレンディピティ」
(2016 年 1 月 5 日のチャペル・トークから)
塩田寛幸(非常勤講師)
新しい年を迎えることはどことなくワクワクするものです。動物の中で人間だけが未来のことを考えられ
るわけで、新年を祝うのも人間だけです。先のことを考え、何かいいことが待っていると期待するのも人
間であればこそのことでしょう。
その点をうまく利用しているテレビのコマーシャルで「セレンディピティ」ということばが使われていました。
それは旅行をすすめるもので、たびたび旅行をしていると何かいい発見があるかもしれないというのです。
聞きなれないことばでしたので、辞書で調べてみると、「偶然に幸運なことや思わぬ発見に出合う能
力」とありました。そういった意味を知ると、私自身が昔体験したことを思い出すことがあります。それはア
メリカ滞在の際にテキサス州からコロラド州に飛行機で向かった時のことです。飛行機好きの私にとって
驚くべき幸運な出合いが待っていました。当時直行便はなく、まずは、オースチンという空港から途中ダ
ラス・フォートワース空港を経由することになりました。その全米でも有数の巨大空港で乗り換えようとタ
ーミナルを歩いている時に、当時日本ではあまりの騒音で就航することがなく決して見ることのできなかっ
た「超音速旅客機コンコルド」を、そして到着地 の空港ではこれも実際見る機会の考えられなかった
「ジャンボ機の背中に乗ったスペースシャトル」をこの目でみることができたのです。まさに「セレンディピティ」
と言っていいでしょう。
ただ、よく考えてみると、セレンディピティというのは、何も期待していないがゆえに感じられることでしょう。
あのコマーシャルのように、出かける前から 何かを期待する気持ちでいたら、どうでしょうか。もし何も起
こらなかったら、その旅行がつまらないものになってはしまわないでしょうか。何も特別なことが起こらない
旅行でもそれはそれで十分楽しい力のはずでしょう。
それと同じように新しい年を迎えて人々は新年に願いを持ちますが、実は逆に何もお願いしないのが
いいのかもしれません。期待しないことこそが「セレンディピティ」の大前提ですから。
宗教委員長
宗教センタースタッフ
金珍熙
嶋田美紀
宗教センターからのメッセージ
昨年12月18日(金)に行いました、学院クリスマスについて以下の通りご報告します。
■ 献金のご報告 ■
燭火礼拝において捧げられました献金は、総額 13,208 円でした。
これを以下の団体に送金させて頂きました。感謝してご報告申し上げます。
公益財団法人日本ユニセフ協会 「シリア緊急募金」
皆様、どうもありがとうございました。
13,208 円