日刊[華鐘通信] - 上海中经互联网络有限公司

[華鐘通信]
2005 年 3 月 8 日(火)
第 1102 号
日刊
発行:上海華鐘コンサルタントサービス有限会社
ニュース提供:上海市信息中心
DAILY HUAZHONG NEWS
★ 本日のニュース
弊社扱いで初の大型IT機器販売の卸売り会社認可取得 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
<経済>
6C連盟特許料引き下げへ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
アルバックが合弁会社=瀋陽で真空炉生産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
独ボシュが地域本部設立へ−上海・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
ジェネリック薬のテバ、中国進出=天津華立達の経営権掌握へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
上海錦江、天津のビジネスホテル市場に進出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
上海通覇、自動車部品販売チェーン店を開業=05年内に12店 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
<産業>
内モンゴルの木材輸入中国一=国内材の規制強化で増加 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
工作機械の輸出倍増=NC機が主流に−遼寧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
エンジン製造の米ブリッグス、重慶に新工場=年産能力100万台 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
奇瑞、中国輸出入銀行から50億元の融資枠=海外投資を拡大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
<政策・立法>
外資企業管理、法体系整備を最重視・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
トラックの通行料金引き下げへ=広東省 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
<社会>
気温上昇深刻、世界平均を超える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
観光・旅行産業で年間2万人の人材不足=上海・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
熊猫移動の馬志平・副董事長を取り調べ=資金流用で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
★中国ビジネス相談Q&A
<商業企業設立><賃貸借契約>
中国における会社設立時の賃貸借契約締結の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
株価指数(7 日終値、単位:万元)
指数
増減(%)
為替レート(7 日、単位:元)
出来高
増減(%)
上海A株
1,357.85
0.47
633.060.4
0.23
上海B株
81.89
-0.03
8.155.8
-7.59
深センA株
3,470.34
0.76
421,841.8
-2.21
深センB株
2,079.73
2.37
20,183.1
-6.44
(1)
通貨
100米ドル
100HKドル
100日本円
中間価格
827.65
106.08
7.8440
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
弊社扱いで初の大型IT機器販売の卸売り会社認可取得
ブラザー工業株式会社(平田誠一社長、本社名古屋市)は、この度同社全額出資の輸出入権付き卸売り
会社「兄弟(中国)商業有限公司(英文BROTHER(CHINA)LTD.)」の設立認可を商務部よ
り取得した。
同社は「外商投資商業領域管理弁法(商務部令2004年第8号)」(2004年4月16日公布)に基
づき、上海華鐘コンサルタントサービス有限会社及び上海市外商投資服務中心による支援の下、資本金 1,
000万ドル、情報通信機器、工業用ミシン、家庭用ミシンの取扱いにて、独資での卸売り会社設立を、
申請受付け解禁日である2004年12月11日に提出していたが、商務部より2005年2月17日付
けで批准され、2月25日に批准証書の交付を受けたもの。同社は解禁より約2カ月という早さで申請通
りの内容での批准を取得したが、今後、会社設立は2005年3月を、営業開始は6月を予定している。
これにより「兄弟(中国)商業有限公司」は、巨大市場、中国における販売・サービス活動を強化し、販
売拡大とブラザーブランドの構築を目指す。
ブラザー工業株式会社の中国国内販売はこれまで、輸出入権を持つ代理店経由の販売や、製造子会社の
直接販売など複数の販売形態をとってきたが、今後は「兄弟(中国)商業有限公司」がブラザー製品の販
売を一元管理することになる。ブラザー製品の販売を統括することにより、販売網の強化や顧客サービス
の向上、ブランドイメージアップのための活動を行い、今後急激な成長が見込まれる情報通信機器分野や
中国が世界最大の市場である工業用ミシン分野においての販売拡大を目指すという。
また、「兄弟(中国)商業有限公司」は中国における渉外、知財、環境、広報などの業務も行い、同国の
事業環境に即応できる体制を構築し、ブラザーグループの中国販売戦略を機動的に行なう予定だ。
<経済>
6C連盟特許料引き下げへ
6C連盟(東芝、松下電器産業、日立製作所、三菱電機、日本ビクター、日本IBM、米ワーナーホー
ムビデオの7社で構成するDVDライセンスグループ)の 中国地区代理弁護士事務所は2日、世界的に特
許使用許可を改定し、一部の製品の特許使用料を引き下げる方針を発表した。6Cが特許使用料の引き下
げを実施するのは初めて。
アルバックが合弁会社=瀋陽で真空炉生産
中国『工業報』によると、陳政高・瀋陽市長はこのほど、瀋陽中北真空技術有限公司と真空炉メーカー
のアルバック(本社・神奈川県茅ヶ崎市)の契約調印式に出席した。両社は合弁で瀋陽ハイテク産業開発
区に国内最先端の真空炉工場を建設する。
アルバックは真空炉では世界的な著名企業で、ディスプレイ製造装置分野などは技術的に世界のトップ
レベル。中国側の瀋陽中北真空技術有限公司も中国のハイテク真空炉メーカーで、自主開発の真空炉が、
中国政府指定の「国家863計画」の事業に選ばれた。
(2)
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
独ボシュが地域本部設立へ−上海
独大手自動車部品メーカー、ボッシュグループは、地域本部を上海に移転すると発表した。グループの
副会長兼アジア太平洋地区責任者は、「この決定は、ボッシュグループにとり中国市場の重要性がますます
高まっていることを示している」と述べた。
ボッシュグループは、独シュツットガルトに本社がある世界最大の非上場会社の1つ。建築物のインテ
リジェント化製品、自動車部品などを生産・販売している。
ジェネリック薬のテバ、中国進出=天津華立達の経営権掌握へ
イスラエルのジェネリック(特許切れ)医薬品大手、テバ・ファーマシューティカル・インダストリー
ズ(本社・エルサレム市)は中国の製薬会社を買収し、中国市場に進出する。関係筋がこのほど明らかに
したところによると、同社の経営幹部が2月末に天津市に入り、地場の「天津華立達生物工程有限公司」
の経営権を取得することで、関係者と合意した。
テバ社は、世界医薬品上位20社に入る大手。ジェネリック医薬品のほか、新薬や医薬有効成分などの
開発・製造・販売を行う。北米や欧州などでも事業を展開し、2004年の売上額は47億9900万ド
ルに上る。
上海錦江、天津のビジネスホテル市場に進出
中国の観光産業大手・錦江国際集団はこのほど、傘下の上海錦江国際旅館投資有限公司を通じ、天津市
にある天津世紀大厦ビルを競売で落札した。取得額は3300万元。さらに2700万元を投じ、同ビル
をビジネスホテルに改造する方針。同集団が中国北部に進出するのは初めて。
同集団傘下のビジネスホテルは、計画分も含め65軒。うち45軒が開業しており、特にお膝元の上海
地区は24軒と多い。
同集団は2005年、天津のほか、北京市などの華北地区で事業を拡大する方針。黒竜江省ハルビン市
や遼寧省瀋陽、大連市など、東北地区にも進出するという。
上海通覇、自動車部品販売チェーン店を開業=05年内に12店
上海市の民営企業、上海通覇企業発展有限公司はこのほど、チェーン店方式の自動車部品販売店を20
05年内に12店オープンする方針を明らかにした。このうち、8店舗は上海市内になるという。
チェーン店のブランド名は「通覇」(TOPART)。上海市閔行区にオープンする1号店は、営業面積
が1万平方メートル。上海大衆汽車公司の部品を中心に販売する。
(3)
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
<産業>
内モンゴルの木材輸入中国一=国内材の規制強化で増加
『人民鉄道報』によると、内モンゴル自治区の木材の輸入量は2004年は882万立方メートル、5
億9000万ドルだった。それぞれ前年比17%と40%増で全国の木材輸出量の20%を占め、広東、
黒竜江の両省を超えて中国で第1位になった。
中国では、政策により国産木材の伐採量が大幅に低下し、不足が深刻化している。一方で、ロシアの世
界有数の木材資源に恵まれているが、設備の老朽化で木材加工産業の発展が遅れている。
同自治区は、ロシア・シベリア地区に隣接し、輸送時間が短く、輸送コストが低い。さらに2000年
からは木材への関税がゼロになったため、大量のシベリア産木材が流入している。
工作機械の輸出倍増=NC機が主流に−遼寧
中国『工業報』によると、2004年の遼寧省製工作機械の輸出高は5786万ドルで、前年比109.
5%増えた。
輸出先はアジア、欧州、北米だが、最大の市場はアジアの3764万ドルで、前年の2.2倍に増えた。
アジアの主な輸出相手国は日本、タイ、シンガポール、北朝鮮、香港だった。欧州は前年比74.1%増8
68万ドルで、主要な相手国は英、独、イタリア、スペインオランダ。北米は721万ドルで、前年の2.
8倍に増えた。
輸出の主流はNC工作機で、輸出額は一般機を超えた。うち水平ベッドタイプのCNC旋盤機の輸出高
は1925万ドル、放電加工機は1572万ドルで、この2種類だけで工作機械輸出額全体の60.4%を
占めた。
エンジン製造の米ブリッグス、重慶に新工場=年産能力100万台
産業用小型空冷エンジンの大手、米ブリックス・アンド・ストラットン社が、重慶市内の輸出加工区に
建設していた新工場がこのほど完成した。敷地面積は2万平方メートルで、年産100万台の能力を備え
る。投資額は5500万ドル。市内の二朗地区にある既存工場の生産分も新工場に移す方針。
一方、上海市の工場も同日完成し、操業を開始した。上海工場では発電機とポンプを生産する。年産規
模は34万5000台。
重慶工場の完成式典に出席したジョン・シーリー会長によると、ブリックスはアジア地域本部を上海に
移転する。この地域本部では、中国のほか、日本、韓国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン
など業務を統括する。同社は1986年に、重慶で小型ガソリンエンジン製造の現地法人「百力通重慶公
司」を設立した。2004年の生産台数は7万台を超え、90%が海外市場向け。
奇瑞、中国輸出入銀行から50億元の融資枠=海外投資を拡大
安徽省の自動車メーカー、奇瑞汽車公司はこのほど、中国輸出入銀行と、50億元の融資枠を設定する
ことで合意した。奇瑞は3年をかけ、乗用車や関連部品の輸出事業を拡大する方針という。
奇瑞はこれまで、25カ国と完成車やノックダウン生産の輸出契約を結んでおり、乗用車の主力輸出メ
ーカーとなっている。
(4)
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
<政策・立法>
外資企業管理、法体系整備を最重視
中国国家工商行政管理総局は今年の外資企業登録監督管理について、立法措置による法体系改善を最重
視する方針を決めた。法に基づいた行政による規範化水準の向上を目指す。
具体目標として登録制度改革と監督強化などを設定。監督管理活動の水準を向上させるため、まず年度
検査制度改革を推進させ、「企業年度検験弁法」の改正作業を進めるほか、「外商投資企業監督管理弁法」
制定に向けた調査研究活動を行う。
トラックの通行料金引き下げへ=広東省
広東省内の高速、一般道の通行料が引き下げられるもようだ。過積載問題改善のため、昨年末に交通部
と国家発展改革委員会が発表した車両通行費の徴収基準に関する意見に沿った措置で、大型トラックなど
を中心に引き下げ幅は20−30%になるという。
通行料金調整の具体的な実施時期や引き下げ幅は現在、省政府の承認待ちとなっているが、試案では積
載量が15トンを超える第5類車両で現行料金から約30%、10.1−15トンの第4類車両で約20%
引き下げられるという。これにより、積載量10トンを超えるトラックの陸上輸送コストは平均約10%
低下する見通しだ。
国内では既に、湖北、河北など一部の省で2月1日から通行料の引き下げが行われており、第4類車両
(10.1−15トン)で1キロ当たり1.35元から1.2元に、第5類車両(15.1−20トン)で1.
7元から1.4元に調整されたほか、第6類(20.1トン以上)は第5類の通行料を基に、5トン増加す
るごとに1キロ当たり0.4元が加算されている。第1−3類車両の通行料は変わっていない。
<社会>
気温上昇深刻、世界平均を超える
中国科学院の研究所が1951−2000年の過去50年分のデータを分析した結果、1970年代以
降の気温上昇幅が世界平均より大きいことが分かった。西北地区の中部や華北、東北地区で上昇が著しい
という。
一方、降水量は全国的には大きな変化がない。降水量が最も増加したのは新疆地区、最も減少したのは
華中、華北地区だった。
観光・旅行産業で年間2万人の人材不足=上海
上海市の観光・旅行業界では規模拡大に伴い、一定の技術を身につけた人材の不足が深刻になっている。
市内の大学など高等教育機関の同業界への人材供給能力は1万人にすぎず、毎年3万人といわれる需要と
は大きくかけ離れている。「2005年春季上海旅游人材専門交流会」で明らかになった。
上海には、
「星」評価の対象となるホテルだけでも457ある。旅行産業は活況で、熟練した技能を持つ
ホテルやレストランの従業員は引く手あまただ。ガイドや通訳の供給も追いつかず、それ以上に国際的な
センスを持つ管理職やプランナーなどが不足している。
(5)
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
熊猫移動の馬志平・副董事長を取り調べ=資金流用で
江蘇省を本拠とする南京熊猫グループの南京熊猫移動通信設備有限公司の馬志平・副董事長が、企業資
金流用の容疑で南京市警察当局の取り調べを受けているもようだ。馬董事長は、経営資金のうちの2億元
を、南方建材の実質的な経営者である袁承安氏に提供したが、袁氏は株式投資に失敗、海外に逃亡してい
るとみられる。南方建材も倒産した。ただし、馬副董事長の取り調べは在宅のまま続けられており、コン
サルティング業務などは続けているという。
馬副董事長の取り調べが、南京熊猫や熊猫移動のほか、馬氏が董事長を務める携帯電話機販売会社・江
蘇天創通訊実業有限公司の経営に与える影響は、今のところ大きくないという。
(6)
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
★ 中国ビジネス相談Q&A
<商業企業設立><賃貸借契約>
中国における会社設立時の賃貸借契約締結の注意事項
Q:外商独資で商業企業設立を予定しております。設立に際し営業場所を確保しますが、賃貸
仮契約締結について注意事項を教えて下さい。
外商独資で商業卸売り企業を設立しようと計画しております。会社の営業場所を確保する際、建物の
所有者或いは不動産業者との間に、賃貸借契約を交わすことが必要となりますが、かかる賃貸借契約の
締結につきまして、注意事項がありましたら教えて下さい。
A:賃貸借契約締結について、重要な注意事項を下記のとおり説明致します。
商業企業に限らず、会社を設立するためには、営業場所を確保しなければなりません。その際に取り
交わされる賃貸借契約の締結について、重要な注意事項がありますので、下記のとおり説明致します。
1.
賃貸物件の用途を確認すること
中国における建物の用途には、生活居住用(中国語「住宅用」)とビジネス用(中国語「商用」)の二種類が
あります。会社の営業場所として使用する場合は、ビジネス用の建物でなければなりません。従いま
して、賃貸物件を選択するにあたり、必ず当該物件の登記資料を調べて、用途の欄に「ビジネス用」と
記されている事を確認しなければなりません。
2.
賃貸し人が当該賃貸物件の権利者であることを確認
賃貸し人に対し、賃貸物件の権利証を提出させ、当該権利証における権利者が賃貸し人であること
を確認します。賃貸し人が賃貸物件の所有者でない場合は、所有者による授権委託書を提出させる必
要があります。また、賃貸物件は二人以上の権利者がいる場合は、賃貸借契約書に権利者全員の署名
が必要となります。
3.
賃貸物件に対する抵当権設定の有無の確認
中国の「契約法」、「担保法」及び「担保法に関する最高人民法院の司法解釈」の関連規定により、既に
抵当権設定されている不動産が賃借される場合、賃借人は抵当権の発動により、当該不動産を取得し
た新しい所有者に対して対抗が出来ません。従って、賃貸借契約を締結する前に、不動産登記を行う
政府機関に赴いて、賃貸物件における抵当権設定の有無を確認することをお勧めします。
4.
賃借人変更の条項を賃貸借契約に盛り込む
賃貸借契約は、新しく設立する会社の営業場所を確保するための契約ではありますが、当該契約を
締結する際、新会社はまだ設立されておらず、当然のことながら賃借人として契約に署名することは
出来ません。よって通常は、出資者が新会社の代わりに賃貸し人と賃貸借契約を締結します。そし
(7)
日刊華鐘通信上海華鐘コンサルタントサービス㈲会員専用発行 No.1102
2005 年 3 月 8 日(火)
て、賃貸借契約の中に「新会社が設立された後、賃借人を新会社と変更し、本契約における賃借人の全
ての権利義務は、新会社に移る」旨の条項を設けておけば、新会社が設立されてから自動的に賃貸借契
約の賃借人が変更となります。
5.
賃貸契約期間の確認
中国における外資系企業設立は政府認可制であり、申請された会社設立を認可するか否かは政府が
決定することになります。審査期間は一般的に1∼3 カ月以上かかりますので、家主が同意したとし
ても半年程度の賃貸借契約は、新会社の営業場所が本当に確保出来るのか、と審査機関に疑われる可
能性があります。このため、法的な規定は存在しませんが、一般的に会社設立の関連資料提出時点で、
賃貸借契約の残存期間が一年程度はあることが望ましいと言えます。また一般に家主も一年未満の賃
貸借には同意しません。
6.
賃貸借登記の必要性
賃貸借契約を締結してから、速やかに不動産登記機関に赴き、賃貸借登記の手続きを行う必要があ
ります。これは、賃貸借の登記手続を済ませてしまえば、賃借人が賃貸し人の譲渡により賃貸物件を
取得した新所有者、または、賃貸借登記の後に設定された抵当権の発動により賃貸物件を取得した新
所有者に対して、賃貸借契約に基づき、賃借人としての権利を主張出来るからです。賃貸借登記を済
ませて初めて「売買は賃貸借を破らず」ということになります。
以
日刊 華鐘通信(非売品:会員内部刊物)
発行:上海華鐘コンサルタントサービス(有)中国上海市淮海中路 755 号新華聯大厦 23 層
郵編:200020 電話+86-21-6467-1198 FAX +86-21-6467-9155 Email:shcsnews@shcs.com.cn
発行責任者:古林恒雄 ニュース提供:上海市信息中心
(8)
上