ROA Holdings, INC. Report No. 06066 2006年 韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ research@roaholdings.com www.roaholdings.com Copyright ⓒ 2011 ROA HOLDINGS, INC All Rights Reserved. 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ 目 次 エグゼクティブサマリー Ⅰ Technology Issues 1-1 2006年の主要な通信技術・特徴・市場規模 1-2 主要なテクノロジー別の現況分析及び2006年の展望 1-2-1 [トピック1]デジタルマルチメディア放送(DMB) 1-2-1-1 各領域の論点 1-2-1-2 主要な論点別の現況分析 1)政府政策 2)投資 3)サービス 4)テクノロジー&デバイス 1-2-1-3 2006年の展望 1-2-2 [トピック2]ワイヤレスブロードバンド(Wibro) 1-2-2-1 各領域の論点 1-2-2-2 主要な論点別の現況分析 1)政府政策 2)投資 3)サービス 4)テクノロジー&デバイス 1-2-2-3 2006年の展望 1-2-3 [トピック3]W-CDMA/HSDPA 1-2-3-1 各領域の論点 1-2-3-2 主要な論点別の現況分析 02 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ 1)テクノロジー&デバイス 2)政府政策 3)サービス 1-2-3-3 2006年の展望 1-2-4 [トピック4]インターネットプロトコルテレビ(IP-TV) 1-2-4-1 各領域の論点 1-2-4-2 主要な論点別の現況分析 1)政府政策 2)サービス 3)テクノロジー 4)投資 1-2-4-3 2006年の展望 1-2-5 [トピック5]インターネット電話(VoIP) 1-2-5-1 各領域の論点 1-2-5-2 主要な論点別の現況分析 1)投資 2)デバイス 3)政府政策 1-2-5-3 2006年の展望 03 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ Ⅱ Device Issues 2-1 2006年に論議される主要なデバイス及び特徴 2-2 主要なデバイス別の現況分析及び2006年の展望 2-2-1[トピック6]ユーザーインターフェース(UI) 2-2-1-1 各領域の論点 2-2-1-2 主要な論点別の現況分析 1)サービスアクセスの容易性を提供 2)移動体通信キャリアの新規戦略サービス開始による容易性の提供 3)携帯端末のフルブラウザ導入 4)待受画面サービスの登場と戦略サービス化 2-2-1-3 2006年の展望 2-2-2[トピック7]シンプルフォン 2-2-2-1 各領域の論点 2-2-2-2 主要な論点別の現況分析 1)「シンプルフォン」登場の背景 2)事例分析――Vodafone Simply 2-2-2-3 2006年の展望 2-2-3[トピック8]超低価格端末の登場と価格の二極化 2-2-3-1 各領域の論点 2-2-3-2 主要な論点別の現況分析 1)既存の端末市場に及ぼす影響 2)主要メーカーの動向 3)韓国市場と低価格端末 2-2-3-3 2006年の展望 04 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ Ⅲ New Player Issues 3-1 2006年に議論される主要な新規プレイヤー及び特徴 1)SO事業者の動き 2)有線ポータル事業者の動き 3-2 新規プレイヤー別の現況分析及び2006年の展望 3-2-1[トピック9]MSO(Multiple System Operator) 3-2-1-1 各領域の論点 3-2-1-2 主要な論点別の現況分析 1)投資 2)サービス 3)ハードウェア&デバイス 4)競合者 3-2-1-3 2006年の展望 3-2-2[トピック10]無線インターネット網開放による 有線ポータル事業者の市場参入 3-2-2-1 各領域の論点 3-2-2-2 主要な論点別の現況分析 1)デバイス 2)サービス 3)政府政策 3-2-2-3 2006年の展望 1)Googleモバイル検索エンジン 2)多様なサービスポートフォリオ ――Open API基盤の開発支援政策 05 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ Ⅳ 今後の予測及び示唆点 06 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ 表 目 次 [表1-1]次世代伝送メディア別の市場予測 [表2-1]超低価格端末とシンプルフォンの区分 [表2-2]「シンプルフォン」を必要とするユーザーの状態と解決案 [表2-3]2004年下半期~2005年下半期に発売された 携帯電話の平均価格・最安価格の動向 [表3-1]Googleの代表的なコンテンツサービス 07 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ 図 目 次 [図1-1]2005年韓国DMBを巡る主要な論点 [図1-2]今後の韓国DMBサービスの競争環境分析 [図1-3]2005年韓国WiBro市場の主要な論点 [図1-4]WiBroの市場環境――事業者間の競争関係分析 [図1-5]2005年W-CDMA/HSDPA市場を巡る主要な論点 [図1-6]2005年韓国IP-TV市場を巡る主要な論点 [図1-7]2005年市場で議論された韓国VoIP関連の主要な論点 [図2-1]韓国の待受画面設定サービスの例示:KTF Pop-upとSKT 1mm [図2-2]新しいVerizon標準UIを採用したMotorola製「Razor」のメニューUI [図2-3]2005年2月発売されたKDDIの自社デザイン端末「PENCK」 [図2-4]端末を巡るメーカーと通信事業者間の競争:端末のポジショニング [図2-5]Vodafone Simply端末の特徴 [図2-6]Vodafoneの「Vitaphone」 [図2-7]2004年下半期~2005年下半期における韓国の携帯電話出荷価格の動向 [図3-1]韓国のSO事業者の総合収益の増加推移 [図3-2]2005年韓国MSO市場における主要な論点 [図3-3]2006年のMSO事業者の主要サービスの方向 [図3-4]2005年無線インターネット網開放に関連する主要な論点 [図3-5]Googleのコンテンツ処理方式――Ajax [図4-1]次世代ネットワーク基盤サービスの登場によるユーザーの役割変化 [図4-2]通信事業者のコンテンツバリューチェーンの水平的拡張モデル [図4-3]今後の韓国通信(コンバージェンス) 市場の主なユーザーコンタクトポイント 08 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT エグゼクティブサマリー レポート・ガイドライン 韓国は世界でも最も有無線サービスの結合・統合が進んでいる国 のひとつである。最近、移動体通信キャリアの無線ポータル初期 メニューに有線ポータル事業者の独立ポータルサービスメニュー を配置出来るようになった。また有線インターネットの競争力あ るコンテンツが移動体通信キャリアの無線ポータル内に急速に流 入する可能性が高まり、無線インターネット網の開放レベルも高 まっている。衛星及び地上波DMBを考慮した場合、放送事業者 (MSO事業者含む)の無線市場参入及び統合サービス(CDMAネ ットワークをバックアップチャネルに活用する)も、最も活発に 進んでいる国である。 韓国の通信(コンバージェンス)市場は、有無線の統合や通信・ 放送の融合により、これまでに無かった新しいコンバージェンス ・インフラ・ストラクチャーによって主導されると予測される。 2006年の韓国の通信(コンバージェンス)市場を分析し予測を 行なうために、コンバージェンスに対するいくつかの点を理解す る必要がある。ROA Holdingsはコンバージェンスを次のように 定義した。 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 09 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT ROA Holdings ROA Holdings ROA Holdings Source: ROA HOLDINGS ROA Holdings のコンセプトと定義では、産業コンバージェンス を解釈する上で(下記参照)「個別の産業が、市場の見えない力 (Forces) によって新しいバリューチェーンまたはバリューネット ワークを持つ新しい産業へ形象化(収束)される」と述べている。 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 「これを産業的な側面から見ると、各役務範囲内で独自のバリュ ーチェーンまたはバリューネットワークを形成していた各個別産 業が、 市場の見えない力(Forces)によって新たなバリューチェ ーン(またはバリューネットワーク)を持つ新しい産業へ形象化 (収束)されることを意味する。ROA Holdings ではこれを産業 コンバージェンス(Industry Convergence)と呼んでいる」 ここでいう「Forces」は、下記の図のように、過去または現在 の領域が明確な個別の産業間のバリューチェーンの解体と統合 10 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT を早める 「圧力」として、新技術(Technology Force)―政府 の政策と規制 (Regulation & Policy)―ユーザー(Consumer or Prosumer1)―主導企業(Key Player, Company)の4つを意味す る。 [図]ROA Holdings のコンバージェンスの進化モデル―― Convergence 4 Forces & 2 Values Source: ROA HOLDINGS Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 結局このような4つの大きな力(Big Forces)は、現存する個別 産業に、様々な形で圧力をかけるものと思われ、近い未来、サー ビスとデバイス(またはH/W)の競争力を確保している企業だけ が、4つのForcesが様々な形で圧力を加えている市場の中で生き残れ ると予想される。 ROA Holdingsは、個別産業に「圧力」として作用している4つの Forcesによって、産業コンバージェンス(個別市場と市場間の結 Prosumerとは生産者というProducerと消費者のConsumerの合成語で、ここでは未来の消費者はただの消 費だけではなく、生産(創り出すこと)の役割も担うことを指している。 11 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT 合、 融・複合を通して新しい市場へ収束すること)が加速化して いるとみなしており、結局これらが新しい市場でサービスとデバ イスという2つの新しい価値として現れていることに注目している。 つまり先に言及したとおり、4つのForcesによる産業コンバージ ェンスを通して、新たな価値であるサービスとデバイスが現れ続 けるということである。またこのように出てきたサービスとデバ イスはそれ自体が収束し、また新たなサービス・デバイスの出現 を可能にしているという点で、サービスコンバージェンス、デバ イスコンバージェンスの主役を担っている(進化の反復性を維持)。 再度まとめると、産業コンバージェンスは現在個別産業間の結 合、融・複合を通してバリューチェーンの解体・統合を促す4つ のForcesによって導かれており、このような産業コンバージェ ンス後はサービスとデバイスが、新しいバリュークリエイター (Value Creator)として企業の競争力と生き残りを左右する鍵と なる。また、このサービスとデバイスは、自ら進化(進化の反 復)し、サービスコンバージェンスとデバイスコンバージェンス を主導することになるだろう。 本レポートは、前述の4つの主要Forcesのうち、産業コンバージ ェンスに最も大きな影響力を及ぼしているTechnology Forcesに よって派生する2006年の韓国通信(コンバージェンス)市場の 主要な10大トピックを詳細にわたり把握することに焦点を合わ せている。 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 12 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT [図]2006年韓国通信(コンバージェンス)市場の主要10大トピック Source: ROA HOLDINGS Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 2006年の韓国通信(コンバージェンス)市場の主要なトピッ クとして浮上しているテクノロジーとして、WiBro、W-CDMA (HSDPA)、 DMB、IP-TV、VoIPが挙げられ、実際この5つのテク ノロジーは、次世代伝送メディアとして、新しいメディアコンテ ンツを量産し、新しいサービス市場を作り出す原動力になるとみ られる。 またこのような新しいメディアサービスは必然的に新しい携帯端 末や携帯メディアの発売を促し、ROA Holdingsは、2006年韓国 通信市場の主要トピックとして携帯端末に影響を与えるユーザー インターフェースと、シンプルフォン(Simple Phone)、超低 13 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT 価格端末の3つを選定した。ユーザーインターフェースとシンプ ルフォンの台頭は、端末メーカーのトピックというよりも、通信 事業者が新しいメディアサービスを開始し、内部的にも悩む通信 事業者が主導する携帯端末のラインナップと密接に関連したトピ ックといえる。 最後に2006年韓国通信(コンバージェンス)市場のもう一つの ニュートレンドとして、新しいメディアサービスの復興と成長に より、通信事業者以外の有無線統合市場への進出を狙う新規参入 者が浮上すると予想される。この新規参入者としては、既存のケ ーブルネットワークを武器として地域有線放送市場を掌握してい る巨大MSO事業者の通信市場進出と、無線インターネット網開 放が進むにつれ、さらにその動きが活発化している主要有線ポー タル事業者(Naver、Yahoo Korea、 Daum、nate.com)の無線市 場進出が挙げられる。 調査範囲 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 本レポートの目的は、韓国の通信市場に広がっているコンバージ ェンスの主要トピックを調査することである。これを把握するた め、コンバージェンスのコンセプトと進化方向を調査し、産業コ ンバージェンスに最も大きな影響力を持つテクノロジーForcesを 分析した。これによって、新しく浮上するとみられる携帯端末の トピックと、新しい次世代サービス市場に参入すると予想される 新規市場参入者のトピックの分析を行なっている。 調査方法 本レポートは、ROA Holdingsのコンサルティングチームの様々 な有無線コンバージェンスに関連する戦略リサーチ及びコンサル ティングの経験と力量、通信事業者及び端末メーカーとの多様な インタビューや資料収集、そしてROA Holdingsが自社運営を行 なっているRIC(Research Information Center)の広範囲な文献 調査資料を基に作成された。また、本レポート内の主要な次世代 サービス別市場規模を含む全ての市場数値資料は、ROA Holdings の自社分析によってシミュレーションされたものである。 14 2006年韓国通信市場の予測 ~10大トピック分析を中心に~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT 購読対象 本レポートはまず主要通信事業者及び端末メーカーにとって、 2006年の戦略企画または事業計画の樹立のための参考資料とし て役立つといえる。2006年韓国通信市場に対する主要トピック を分析することで、今後の準備や対処すべき問題点の把握に役立 つと判断される。 本レポートはまた、通信事業者と端末メーカーの他、コンバージ ェンス市場に新たに進出する放送事業者やMSO事業者にも有効 な情報を提供している。また新規サービス市場進出を目指す多く のコンテンツプロバイダーに、今後の携帯端末関連のトピックや サービスにおけるトピックは、実際サービス企画時に役立つ資料 として活用できるだろう。 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 15
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