PDF (1.6MB) - NPO法人HANDS(ハンズ)

表4
表1
2014 AUG. VOL.20
国内活動報告
誰かのために わたしたちを突き動かすもの
1
2
ケニアの人たちから見える地域づくりの要
5/21
2014
2年間ケニア農村部で、診療所から離れた2地域で活
躍する保健ボランティア80名を育成し、妊娠・育児に関
する知識の向上や衛生環境の改善がおこなわれた結果
6/18
2014
を報告しました。
SHAKE HANDS
∼スタッフと語ろう! 今日からできる国際協力∼
ボランティアチーム「SHAKE HANDS」による初の主
催イベントが開かれました。国際協力やボランティア
に興味はあるけど、きっかけがなく踏み出せない、そん
とで、活動の紹介をブラジル事業担当の榊がおこない、
健ボランティアがやる気を維持し、継続的に活動してい
各グループの座席にスタッフも参加。さらにイベント
くためのアイデア」でした。職員だけでは考え付かな
後は、ブラジル水害への支援を呼びかけてくれる仲間の
いユニークな策、秀逸な案は、さっそく現地に提案し、
輪も広がりました。
その他の活動
動き始めています。
3/18
文京区国際交流フェスタ(ブース出展)
3/19 【HANDS×ピルコン】 NPOが提案する未来
誰もが主役の健やかな社会づくり(ケニア活動報告会)
4/11
がんばっぺし!陸前高田
∼復興に向けた取り組みと国際協力のつながり∼
4/25 【緊急報告会】ブラジルの知られざる水害
5/25
2
いつもHANDSを
支えてくれる
皆さまに聞いてみました!
させぼパール・シー株式会社
西海国立公園九十九島水族館 海きらら
川久保 晶博 館長
フィリピン
ブラジル
陸前高田(復興支援)
国内活動報告
Voice ほか
れました。スタッフとの交流機会にもしたいというこ
動案を出し合うワークショップを開催。テーマは、
「保
Voice
GO
TO
THE
な方にも気軽に参加してもらおうという趣旨で企画さ
その後は、参加者の皆さんと、HANDSケニア事業の活
1
【フィールドレポート】
立ち上 がる力
∼ レ ジリエ ン ス ∼
世界各地で多くの犠牲者を出す自然災害が顕著になっていま
す。実際にこの10年間の災害発生件数や被害者数は、70年代
に比べて約3倍増※。防災・減災の観点で災害に強い社会づく
りも注目されるなか、3つの被災地からは当事者の心の強さ、
寄り添う人の存在が復興を進めている様子が伝わってきます。
※内閣府Webサイトより
大田区久が原商店街ライラック祭り(ブース出展)
自分たちの手で仮設校舎を建てる生徒たち(フィリピン)
地域の健康を守る人を、地域で育てる
フィリピン 寄 稿
水 族 館 の 特 別 展「ア マ ゾ ン 川 探 険 展」
www.hands.or.jp
もまたとない勉強の機会になりました。
レイテ分校友の会
2014年1月、HANDSからの本支援の呼びかけに対し、
ご協力いただきました皆さまにお礼申し上げます。
4月に全募金7万円を佐久病院にお渡ししました。
(2014/3/15-2014/5/15)の開催がきっかけ
HANDSの皆さんの献身的な活動には頭
でHANDSの活動を知り、アマゾン川の水害
が下がる思いです。私たちの募金による支
にあわれた方々を支援するためにアマゾン
援は小さいかもしれませんが、皆さんのご
川探険展会場内で募金活動をいたしました。
努力、現地の方々の取り組みが実ることを
また社員募金、会社としても寄付をさせて
祈りつつ、お役に立てれば幸いです。水害
∼ Health equity by the people, for the people, and with the people. ∼
いただきました。
からの復旧は道のりが遠いと存じますが、
募金活動をきっかけにHANDSの皆さん
1歩1歩進んでいかれることを祈念してお
2014年1月にバンコクで開かれたマヒドン皇太子賞会議(Prince Mahidol Award Conference)の基
の 支 援 活 動 や、ア マ ゾ ン 地 方 で の ア グ ロ
ります。
【西海国立公園 九十九島水族館「海きらら」】
とともに来館者にこれらの取り組みを紹介
www.pearlsea.jp
することができたのは、有意義であったと
長崎県佐世保市鹿子前町1008番地 感じています。また当館スタッフにとって
TEL.0956-28-4187
アマゾン川探検展と募金箱とともに、
川久保館長もターザン姿で登場!
ご支援ありがとうございます
ブラジル水害被害に対するご支援、
ありがとうございます!
(2014.2 ∼ 2014.6)
正裕 先生
「住民による、住民のための健康を、その人たちとともに作りたい」
調講演の終盤、登壇者の中で最年少のダイシリ・アイディルさん(20)が決意表明した後、会場の拍手
はなかなか鳴り止みませんでした。ダイシリさんはフィリピン大学医学部レイテ分校を卒業したばかり
フォレストリー農業の取り組みについても
知ることができました。会場内で募金活動
佐久総合病院 総合診療科 座光寺
の助産師で、同校の看護師課程に進級したところでした。しかし、彼女が通う校舎はありません。
レイテ分校被災と友の会
レイテ分校の人づくり
2013年11月の台風ヨランダの直撃を
いて、地域に密着した実習と、独自の階
冒頭の会議の一週間後、私とダイシリ
受けたフィリピンでは6,000人以上が死
段状カリキュラム(助産師、看護師、保
さんは、レイテ島タクロバン市で再会し
亡し、今なお1,000人以上が行方不明の
健師、医師を順に修得する)を通じて、
ました。スーツからTシャツに着替えた
ままです。レイテ島のパロ市にあった同
卒業生の9割以上がフィリピン全土の農
彼女は、同級生や教員たちとともに仮設
校の校舎も例外ではなく、屋根を失い、
山村に定着するという驚異的な成果を
校舎の屋根を運びながら、笑顔でこう続
壁が崩れ、完全に機能を停止しました。
上げ、世界の注目を集めてきました。
けました。
レイテ分校は、保健医療人材の都市偏
※敬称略
在や海外流出が深刻なフィリピンにお
同校被災の報に接し、佐久総合病院の
「台風になんて負けていられません。
■新規会員:勝山千勢 座光寺正裕 神藤恵史 那倉基夫 萩澤弘三 山田祐彰 ■継続会員:安藤裕子 池之上竹美 石川奈津美 岩崎諒子 岩永有美子 加藤誠治
国際保健委員会が事務局となり、早期再
私たちは自分の出身地に戻って働くのを
嘉茂すみ代 河村多恵子 熊谷秀規 坂元晴香 篠原淳子 治部達夫 島田瑞穂 下郷恵子 眞貝沙羅 鈴木麻衣 高橋(メラ)圭子 巽昭夫 田村梨花 鶴岡美幸
開を支援するために「レイテ分校友の
誇りに思うし、それが一番の喜びです」
當山紀子 西原昌子 西間木紫乃 八鳥知子 平野志穂 広瀬郁夫 堀内清華 間宮志のぶ 水元芳 森口育子 森脇浩一 柳川知子 山口晶子 山中枝美子 山中郁
会」が 立 ち 上 が り ま し た。2014年6月
フィリピンの地理的・社会的へき地
ヘルムス貿易株式会社 【個人】内田和成 大西真由美 岡本真澄 小幡広宣 早乙女裕 佐々木雅子 三瓶宏一 篠原淳子 関真幸 田貝正之 樋菜美子 中村安秀
までに二度の調査団を派遣し、HANDS
で働く医療人材の育成に成功したレイ
伏屋裕子 間宮志のぶ 丸光惠 森脇浩一 渡辺正美 渡邉洋子 匿名1 gooddo JustGiving yahoo!インターネット募金 住宅エコポイント イベントでの募金
会員の皆さまをはじめ日本全国の支援
テ分校の強靭さは、生徒たちが地域の中
PDF版「Go to the People」も発行しています。印刷物からの切り替えにご協力くださる方はご連絡ください(info@hands.or.jp TEL.03-5805-8565)
者から寄せられた総額500万円余りの資
で学び、育てられ、自ずと所属感を抱く
金を送金し、仮設校舎建設を後押ししま
こ と に あ る と 思 わ れ ま し た。Go to the
した。皆さまのご支援に改めて感謝を
peopleの精神の果実とも言えるのかも
申し上げます。
しれません。
■寄付(新規マンスリーサポーターを含む)
:
【法人】株式会社アネシス させぼパール・シー株式会社 医療法人社団アイディーエスじぶクリニック 医療法人社団児心会のま小児科
∼世界の人びとが自らの健康を守れる社会をめざして∼
HANDSは2000年に設立され、アフリカ、アジア、中南米の各国で、保健医療の国際協力にとりくむNGOです。
現地の人びとが主役となっておこなう保健の仕組みづくりと人材育成を支援しています。
www.hands.or.jp
特定非営利活動法人HANDS 〒113-0033 東京都文京区本郷3-20-7 山の手ビル Tel:03-5805-8565 Fax:03-5805-8667 E-mail:info@hands.or.jp
被災したレイテ分校の本校舎
(2013年12月、パロ市)
※HANDSが参加する「JICA東ビサヤ地域母子保健サービス強化プロジェクト」も被災しましたが、2年間の延長が決まり(2016年7月末まで)
、現在は緊急支援を実施中です
中面左
中面右
GO TO THE
ブ ラジ ル
アマゾン洪水
岩手県(陸前高田)
∼新たなる出発∼
今、求められる、
東北支援の形
今年3月、アマゾン川支流のマデイラ川は100年間の観測史上最大の20mの水
位を記録。HANDSが支援してきたアグロフォレストリー農園や農民たちの家が、
3か月にわたり水没し、1万人以上の農民が避難を余儀なくされました。
収穫を目前にして襲った災難
た。そんな農民たちが多くいます。バナ
6月、水が引き始めて多くの農地が現
ナやキャッサバだけでも億単位の被害
れ、壊滅的な被害を目の当たりにしまし
となり、カカオやアサイーなどの農作物
た。
「マデイラ川で最も美しい農園」と言
を合わせると被害額は今後、さらに増え
われたジョゼコズモさんのアグロフォ
ると考えられます。
レストリー農園は、大量の土砂で覆いつ
くされ、すぐには苗を植えることもでき
から、収益増にもつながる「持続可能な
農業」に希望を託し、私財も投資してき
ジョゼコズモさん
農産物
被害額
バナナ
20億円
キャッサバ
6.7億円
支援の形が変わる中、HANDSの活動も4年目に入りました。
子育て支援に新たな協力者
HANDSがサポートしてきた陸前高田市の子育て支援セン
ターでのお母さん向け事業実施に、千葉大学大学院の協力が得
6月水が引き、枯れ果てた農地があらわに
らは被害を受けにくい高台でも始め、一
度に全てを失わないように分散したい
と思っています。
定森 徹
もう何年もアグロフォレストリーの
レストリー農園がほとんど全滅したの
は今の氾濫原よりやや難しいですし、石
導入を一緒にやってきたパートナーで
はショックですが、また頑張って再開し
灰や肥料も必要です。長い道のりですが
ある農民や、多くの美しかった農園を
ていきます。今の土地は肥沃でいいので
一歩ずつ進めていきますので、どうかこ
襲った悲劇は、とても大きな衝撃でした。
すが水害の可能性もありますし、今度か
れからも応援してください。
目に涙を浮かべる農民や、心労でいきな
り頭半分が白髪になってしまった人を
見ては責任も感じました。しかし自分よ
りはるかに厳しい状況にある農民が、も
う再び動き始めています。彼らは落ち込
んでいる暇もなく、家族が生き延びるた
めに前を向いて進むほかありません。彼
らが必要としているのは一時的な物資
ではなく、未来につながる農業への支援。
それに応え、短期栽培が可能なバナナの
苗から緊急的に支援していきます。
を伝えるさまざまな機会をいただきました。多くの方へと伝えていくことで応援者
の輪が広がります。皆さまのご協力に心より感謝いたします。
HANDSブラジルプロジェクト・マネジャー
定森徹
応援してくださった皆さん、
ありがとうございます
6月25日 津田塾大学講義
研究科災害看護グローバルリーダー養成プログラム」と東北を
千葉大学の佐藤先生による、子育て支援センターでの「こども健康教室」
つなぎ、中長期的な支援の形作りをめざします。
高台でのアグロフォレストリー導入
6月∼ 7月の1か月間、定森の一時帰国中に、今回の知られざるアマゾンの水害状況
られることになりました。地域再生に向けて現地に新たな価値
を創造できる人材の育成をめざした、
「千葉大学大学院看護学
ブラジル事業 プロジェクト・マネジャー
せっかく頑張って作ったアグロフォ
HANDSの研修で学んだ手法で、すでにバナナの苗づくりに着手
長引く仮設住宅生活のストレスは、未だ継続しています。
物的支援から、人や地域の力を活性化させる活動へ。
■ 推定被害状況(ブラジル農林省:2014年3月末時点)
ない状態です。焼畑を繰り返す単一栽培
マニコレ市の農民
震災から3年が経過しましたが、ハード面の復興の遅れ、
カカオが実っていたジョゼコズモさんの農地
全国初、行政によるロタウイルスワクチン全額助成開始
2012年1月から、気仙地域(大船渡市、
陸前高田市、住田町)の小児科医を中心
市1町の行政に本事業が引き継がれてい
としたワーキンググループと共にロタ
ます。陸前高田市健康推進課の松木看護
ウイルスワクチン無料接種事業を続け
師からは「この事業で、ロタ胃腸炎によ
てきました。2年3か月をかけ、各所から
る子どもの入院が8割減ったという結果
多額の資金協力をいただき、延べ1,584
が報告されていたので、公的助成につな
回接種(約2,200万円相当)を支援した結
げられました」という嬉しい言葉もいた
果、高い接種率やロタ胃腸炎の重症化を
だきました。子育て中の皆さんへの大き
防ぐ効果もみられました。
な支援になっています。
事業概要/事業の評価/
気仙地域のママたちへの
イ ン タ ビ ュ ー / 医 療・行
政スタッフへのインタビ
ュー など
約2年間の活動をまとめた報告書を発
行しました。ご希望の方はHANDSまで
お問い合わせください。
(送料はご負担い
ただけますようお願いします)
東京から気持ちをつなぐ
震災で多くのものを失った中、避難所の
とが減った被災地の話を聞ける機会は
いまなお復興の道半ばにいる方々の
一角で活動を再開したご経験や、子育て
貴重だとの声も多く、このような場を求
声を届けるために、東京での応援イベン
支援活動を通して感じていること、これ
められていることを実感しています。こ
トも継続しています。6月6日に開催した
から必要になる活動や支援などをお話
れからも、離れた地からの応援者とつな
第4回目のゲストは、震災前から陸前高
しいただきました。
ぐ活動を続けていきます。
田市で「おやこの広場 きらりんきっず」
当日は豪雨の中、約80名もの方がご
を立ち上げ運営してきた、伊藤昌子さん。
参加くださいました。日常見聞きするこ
HANDSプログラム・オフィサー
(東北復興支援事業担当)
山中郁
【HANDS×JWLIの会主催 東北復興支援イベント】
参加者
約500人
家族と子どもの笑顔のために
∼陸前高田の未来を育てる現地の声を聴く∼
6月27日 東海大学講義
6/6(金)
東京ウィメンズ
プラザ
●「JWLIの会」は、社会に変化をもたらすリーダーをめざす女性たちを
7月5日 第7回日伯フォーラム
支援する会で、きらりんきっずのサポートもしています。
7月11日 上智大学講義
TOKYO MX TV
でも紹介されました
7月12日 チャリティ上映会@専修大学
津田塾大学
ロタウイルスワクチン
無料接種事業報告書
そして2014年4月からは、気仙地域2
日伯フォーラム
質疑応答の進行役HANDS中村代表と伊藤さん
TOKYO MX NEWS「つながり通信」
∼被災地と東京をつなぐイベント∼
YouTube映像でご覧いただけます
(「TOKYO MX つながり通信」で検索してください)