千葉県森林インストラクター会 会報 2009.4(No.28) 特集*新入会員アンケート どんなインストラクターをめざすか? 平成 21 年度から、千葉県森林インストラクタ 大木 孝一さん(市川市) ー会に 15 名の新入会員をお迎えすることにな ①寝ても覚めても生き物が好きなことと、好き りました。内訳は 20 年度合格者 14 名、19 年度 な分野を究めながら自己研鑽ができることに魅 合格者 1 名です。ご入会を歓迎するとともに、 力を感じたのが動機です。 ご活躍を期待します。なお、自己紹介を兼ねた ②まだ具体的なイメ-ジは描けていません。先 アンケートをちょうだいしましたので紹介し ずは先輩方が活躍されているフィ-ルドを一通 ます。(3/25 までの回答分) り見学させて頂き、それをヒントにじっくり考 《アンケート項目》 えたいと思います。 ① 森林インストラクター資格試験受験の動機 ③兼業農家のため週末は農作業をしています。 ② どんな森林インストラクターを目指すのか その関係で田んぼや畑の動植物には興味があり ③ 自分の特技や強み ます。 ④ その他(自由記述) ④初挑戦から 10 年もの歳月を経てのデビュ- です。植物に例えればようやく芽を出したとこ 泉 伸吾さん(千葉市) ろ。何分、遅咲きのため花を咲かせ実をつける ①趣味は、夏山縦走からハイキングまで自然の のにも時間がかかるかと思います。長い目で見 なかで遊ぶこと。その延長で森林のことをもっ 守ってください。 と詳しく知りたいと思ったのがきっかけです。 ②自分が山や森に出かけてまず感じるのは癒し 小川 あかねさん(東金市) です。経験と知識を身につけ、森林セラピーな ①森林・林業に関わる仕事をしているのに知ら どを通じて、多くの人に山や森の良さを伝えた ないことが多すぎるので勉強しようと思ったの いと思います。 と、自分で知るだけでなく人にも伝えられるよ ③自分にとって、 千葉県は海のイメージが強く、 うになりたいと思ったので受験しました。 山や森というと長野や山梨などに行かないと遊 ②子どもが好きなので、子どもたちと一緒に楽 べるフィールドがないと思っていたのですが、 しいことをできるようなインストラクターにな 会の活動内容を知り、千葉県にも身近なフィー りたいです。それと、虫眼鏡で見るような小さ ルドがあると分かりました。 な細かいことと、人間と森林の関わりというよ うな大きなことの両方に目を向けられるように なりたいです。 山はトムラウシ山、雲ノ平、鳥海山、赤石 ③広く浅くになってしまっているので、とりた 岳と荒川三山、北岳と間ノ岳、そして永田 てて特技・強みと言えるようなものが見当たり 岳。 ません。しいて言えば、うちの子どもたち(7 調べてみたいと思います。 今年は高尾山周辺をフィールドに、 歳、5歳、2歳と3人います)やその友達の相 二、学生時代は歩行性昆虫(オサムシ、ゴミム 手をしていて、子どもと接することには慣れて シなど)を環境指標的に使っていたので、 いることが強みになるかもしれません。 昆虫の分類はできます。 倉島 慶太さん 松田 弘義さん(四街道市) ①大学で野生動物について研究していたのです ①生家が林業で、山の中で育ち、職業は、木材 が、そもそも動物たちの暮らす森林について何 の貿易、売買、プレカットと一貫して、木材畑 も知らなかったため、フィールドとしての森林 を進んで45年が経ちました。私の仕事の集大 の基礎知識を得ようと、大学 2 年次に受験しま 成として、又永年の培った仕事の経験が、社会 した。 貢献になればと思い、受験をしました。 ②森林の中での動植物の関わり等を、実際にフ ②実際の活動が、 どの様なのか、 解りませんが、 ィールドに出てレクチャーすることで、森林に 林業部門で<育林>、木材および利用などの部 興味を持ってもらえる、また知識を必要とする 門などは、経験上、得意であります。 方を満足してもらえるようなインストラクター ③2の質問と、同様の回答です。 になりたいと思っています。 ③野生動物(哺乳類)や鳥類の知識を大学時代 山中 裕俊さん(柏市) にフィールドの中で学んできました。その知識 ①ペンション村に来る子供たちに林や森のおも を生かせればと思います。(現在は河川環境に しろさや楽しさを 100 パーセント伝えるように ついても勉強中です) なりたいと思った。 ②実践を通して成長をつづけ、子供たちからも 永田 岳夫さん(市川市) 村の人たちからも信頼されるインストラクター ①一、将来、森林をガイドする仕事がしたいか になりたい。 ら。 ③八ヶ岳というフィールドが身近にあること。 二、人類にとって森林はなくてはならないもの。 現在、千葉県森林インストラクター会にいて条 石油資源が枯渇した後は、水資源の枯渇が 件の異なる自然の勉強を始め視野が広くなると 心配。水は森林が生み出しているものです。 それが強みになると思う。 森の文化を持つ日本人として何かできない ④3年前に長野県原村のペンションで夏場の小 かなと思ったから。 学生の体験学習におつきあいするようになりま 三、子供の頃から動物や昆虫は大好きだったの した。居住地は柏市です。FICの研修に参加 で詳しいつもりですが、植物についてはさ させて頂くたびに、勉強を続ける必要性をつく っぱりわかりません。花や樹木について詳 づく感じています。 しくなって、自然環境全体を理解したいな あと思いました。 横山 茂さん(勝浦市) ②プロフェッショナルになりたいです。 ①山が好きで、当初頂上へ行くこと考えて登っ お客様が喜んでお金を払っていただけるような、 ていましたが、山には樹木のこと鳥のことなど 人気のプロになりたいです。 自然を楽しむ要素が多くあり、それら自然の情 ③一、山好きが嵩じて、アウトドアメーカー 報がよくわかれば、もっと山登りが楽しくなる (Foxfire)に 17 年勤務。写真を撮りなが らの山行なので単独行が多くなる。好きな だろうと思いました。 それで、森林インストラクターを目指せば、 自然に関する知識を学ぼうとする動機づけを自 分に与えられると思い、森林インストラクター になろうと思いました。 森林療法/総合学習/草深の森/事業部活動 /フィールド推進部会 7. 質疑応答 17:40~17:55 8. 閉会の辞(小林副会長 )18:00 終了 ②高山植物が好きで、将来的には高山植物が豊 富な国立公園のような場所で、自然観察ガイド をしたいとおもっています。 当面は、経験を積んで、多くの人に楽しさ、 喜びを与えることができる森林インストラクタ ーになりたいと思っています。 ③気象予報士の資格をもっていますが、今はペ ーパードライバーの段階なので、研鑽を積んで 強みにしたいと思っています。 実際の活動は、これからなので、これから特技 や強みを作っていきたいと思っています。 ④FICは、思っていたい以上に多くの活動が 新年会兼新人歓迎会風景 行われていて、うれしく思っています。それは すべて、先輩方が頑張ってきたおかげで、諸先 輩方に感謝しております。ありがとうございま す。 千葉県 「健康と癒しの森 30 選調査事業」が 無事終了しました 平成 20 年 12 月に、千葉県が「健康と癒しの 新入会員オリエンテーション &新年会 森 30 選調査事業」を公募した。これは、「県民 が身近な森林や里山で気軽にセラピーを行える ようにする」ためのもの。FICは、千葉県で 森林セラピーの普及を進めてきた実績を踏まえ 1/24 に新年会に先立ち新人オリエンテーシ て、これに応募。4 件の応募者の中から当事業 ョンを実施。20 年度合格者 14 名、19 年度合格 を受託することになった。こうして、32 名の会 の新規申込者 1 名、合計 15 名の内、14 名が参 員が第一次選考、第二次選考に向けたフィール 加しました。 ド調査を実施した。その成果物は、3 月 25 日に 件に納品された。この事業で培ったノウハウは、 1. 2. 3. 4. 5. 6. オリエンテーションスケジュール 会長挨拶(菅野会長) 15:30~15:40 新人自己紹介 15:40~15:50 組織・事業概要説明 大崎事務局長 15:50~16:10 各事業内容説明 各担当幹事 16:10~16:50 野外講座/昼の講座/もりこん/君津の森 /子供樹木博士 休憩 16:50~17:00 各事業内容説明 各担当幹事 17:00~17:40 これから森林セラピー事業を展開していくうえ で貴重 な財産 となる だろう。 第 1 回検討委員会と成果物 活動報告 1 月~3 月 水田に続く斜面では、キツネノカミソリが葉 を伸ばし、ツリガネニンジンの根生葉も確認す る。 ②水田 総合学習 畦が黒々と塗り固められており 崩さぬよう 慎重に歩く用水路には、ヒキガエルのオタマジ ャクシがビッシリ。タネツケバナと外来種のミ 滝野中月例観察会 日 時:2月 28 日(土)10:00~12:30 場 所:滝野中学習林および周辺地域 チタネツケバナの違いを観察。 曇り ②学習林及び周辺林縁 里山の会の方達の手によって学習林に続いて 新たに整備された林の林道にニオイスミレの群 参加者:広畠、松川、松田、山口(FIC) 落が出現。おしろいのような香りが漂う。学習 河邉先生 前日の雪も融けていたものの風はちょっと冷 林内では、サンショウ、ゴンズイ、イヌシデ、 たい曇り空。ヒバリが空高く舞い、スズメ、カ クヌギ、コナラ等が展葉。ウグイスカグラの開 ワラヒワ、メジロ、ホオジロなどがペアリング 花はまだ一部、シュンランは見事に開花してい 行動を盛んに行っている。カシラダカ、アオジ、 た。林内に設置してある巣箱から、顔を出した ツグミ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、モズ フクロウを確認。橋梁の先の農道沿いでは雄花 などを確認する。 を葉の裏側にビッシリつけたイヌガヤを観察。 林内ではウグイスカグラが開花、シュンラン の蕾もふくらんでいる。ウワミズザクラは展葉 をはじめた個体もある。今まで気がつかなかっ 今回は鳥も多く確認できた。鳴き声も含めて 確認できた種類は以下の 23 種。 カワラヒワ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、 たツタウルシと思われるもの数株見つける。こ ツグミ、シジュウカラ、コゲラ、フクロウ、 れから確認してはっきりさせなければならない。 カワセミ、モズ、ジョウビタキ、アオジ、ヒヨ 学習林を出て架橋工事の先の林縁でオニシバ ドリ、ムクドリ、ウグイス、ハシボソガラス、 リの雄花の開花を見る。中に雌株と思われるも ツバメ、ヒバリ、メジロ、サシバ(?) 、キジ、 のあり。草原はまだ枯れ草の状態で、数種のロ キジバト、ドバト、スズメ ゼット状で冬越しした草本が見られる程度。 (報告:山口 煕) 今後の観察会では学習林のすぐ脇を通る道路 の新設工事や用水路のコンクリート化などここ 1,2年の人為的な環境変化が生態系に及ぼす 滝野中学校学習林月例観察会 日 時:3月 31 日 10:00~12:30 晴時々曇り 場 所:滝野中学習林と周辺地域 影響も見定めていく必要があるかと思います。 (報告:椎名 ※ ※ 明子) ※ 八千代市立萱田小の5年2組担任の豊田先生 参加者:國安、山口、遠坂、菅野、桐山、増田、 よりメールをいただきました。昨秋の学習支援 松川、栗田、松田、椎名 と先日の質問に答える時間を通して、すっかり ① 森林インストラクターに関心をもってくれてい 企業庁草地 草刈が徹底して行われたこともあり、立ち枯 るようです。 れたままの植物はなく一面広々とした草地の状 小林さんと栗田さんは何度も萱田小に講師と 態となっている。開花している植物の数はまだ して行っていただいていますから、こどもたち 少なかったが、キジムシロ、クサボケアカネス はすっかり覚えていてくれたものと思います。 ミレ、ニオイタチツボスミレ、アマナ(蕾)等 私たちの地道な活動が少しずつ実を結んできた の開花が見られた。 証しとして嬉しい限りです。 皆さま、今後とも総合学習事業へのご理解と ご参加、ご支援をお願い致します。 総合学習担当 山口 ・カモ類の採食と飛び立ち方 ・エクリプス ・烏の行水 鳥の入浴事情 熙 ・日本のスズメは外国から来た いよいよ14日(土)の発表がせまってきま した。> 子どもたちもますます意欲的に取り組 んでいます。 昨日,子どもの一人が,クラスのみんなと私 に,「県民だより」を持ってきました。森林イン ストラクターの先生方が第一面に載っていらっ しゃる新聞でした。子どもたちはものすごくう れしそうな笑顔で,その新聞に集まって見てい ました。新聞上でまたお会いでき,うれしかっ たようです。 ・モズのハヤニエ 求愛行動 ・宝石のような羽の色 ・物差し鳥 ・種内托卵 ・野鳥固有種 構造色 等 観察できた鳥:カイツブリ、カワウ、アオサギ、 ダイサギ、マガモ、カルガモ、コガ、ヒドリガ モ、オナガガモ、バン、オオバン、カワセミ、 コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨ ドリ、モズ、ツグミ、ホオジロ、カシラダカ、 14日(土)の発表をがんばります。また今 アオジ、アトリ、カワラヒワシメ、スズメ、ム 後と> もよろしくお願いします。 立春をすぎ,少し暖かくなってきたように思 クドリ、カケス、ハシボソカラス、ハシブトカ ラス、ノスリ 他 従来の観察方法からスタイルを変え、参加ス いますが,お体ご自愛ください。 タッフにご苦労をおかけしました。皆様のご協 萱田小学校5年2組担任 豊田 裕美 昼の講座 力で、意図した観察会ができたと思います。受 講者の方々にも喜んでいただけ、有難う御座い ました。 (報告:増田俊郎) 平成 20 年度後期第 6 回「昼の講座」 利根運河に冬鳥を訪ねて 日 時:平成 21 年 1 月 15 日 9:30~12:30 実施場所:利根運河 理窓公園 講 師:増田 アシスタント:栗田、和波、山口 オブザーバー:國安、小島、高野、松川、山内、 龍門 庶 務:佐山 参加者数:33 名 《講座概要》 利根運河の歴史と自然環境について栗田さん から説明。4 班に分かれ、たんに鳥の名前と、 特徴の説明にとどまらず事前に下記のテーマを 決め、鳥たちの不思議な生きざまのフィールド 版として実施。 ・鷹の目の秘密 平成 21 年度前期第 1 回「昼の講座」 小石から見た地球の歴史 ・実施日時:4 月 9 日(木) 市川市市民会館 10:00~12:00 ・講師:海野 ・受講者数:50名 ・参加会員:横山・小島・松川・西川・松田・ 遠坂・稲岡・岩崎 ・庶務担当:佐山・栗田・高野・山内・和波 ・実施講座の概要 ネード事情のお話は、新鮮でした。 地球温暖化、 Ⅰ.森林と地史 気候や生物分布が地史と無縁でないことを、 自分なりに協力したいと思った。 ・講師が、 楽しい話もおりまぜての講義で、おもしろかっ 例を挙げて説明 た。 ・専門語が入り、少々難しく感じまし 植生の垂直分布 た。 ・大変面白かった。普段、聞かれないこ ヒマラヤ山脈とモンスーン 始新世に南極大陸を一周する海流が成立して、 となので・・・。 ・気象の事、もう少し勉強 したくなりました。 ・気象の話、月の話と面 地球が寒冷化したこと 中生代には深層海流が弱かったので、海底は 白く、次回、もう一度説明受けたい。 ・竜巻、 近ごろ日本でもおこるので、大変勉強になりま 酸素が欠乏していたこと した。 古代の大陸分布によって、現在の分布を説明 できる生物がいることフタバガキ、ハンテンボ でした。 クとシナハンテンボク、有袋類など) Ⅱ.大陸移動:プレートテクトニクス 『森林と武士 日本刀鍛造での木炭の役割』 ( 講師 町原 亨 ) ・お話し上手で、とても興味深い講座 地球の構造と、プレートテクトニクス ・武士となんて、どういう関係かと思いました プレートが移動する機構を説明 が、色々なお話、楽しくききました。 Ⅲ.大地を形作るもの い話でした。 岩石のでき方や分類について簡単に説明 Ⅳ.小石からたどる地球の歴史の一例 た。 ・面白 ・千葉、炭やきの歴史がわかっ ・今いち、武士との関係が話されなかっ たように思う。ポイントが、わからない。 ・ 房総半島南端野島崎の礫岩の分類とそれらが 私には難しかったですが、木炭の必要性が解り 伊豆弧衝突に関係しているということを、岩石 薄片の顕微鏡写真などを用いて説明 ました。 ・森林が、色々な産業に果たした役 割を、よく理解できました。 ・知識が増えま ・資料:講座担当者にご請求ください。なお、 同様の内容を10月のもりこんでも紹介する予 した。 ・細かい話が、わかりました。 ・森 の資源と砂鉄の関係、知らなかったことが多か 定です。 った。 ・鉄から森林まで、むすびつけて考え た事がなかったので、興味深かった。 ・知ら (報告:海野知子) ない事が多く、勉強させて頂きました。 ・こ 「森に親しむ講座」 平成 20 年度後期講座アンケート結果 の講座でなければ、聞くこともなかったので、 受講して良かった。 ・しばらく山陰の方に住 (2009・1・19 26 人分) んでいましたので、出雲の砂鉄の話、楽しかっ たです。 ・少しお話が、むずかしかった。 ・ 森林と刀のかかわりは、興味深い話でした。 『アメリカ竜巻事情と地球温暖化』 ( 講師 依田 司 ) ・よくわかり、すばらしかったです。 ・一寸 前で少々忘れましたが、よく分かりました。 ・ 参考になりました。 ・とても楽しいお話でし た。マイバック、マイはしなど、実践していま す。 ・地球の大きさを感じました。 ・地球 温暖化の、 色々なデータを示しながらのお話は、 大変役に立ちました。 ・竜巻の不思議を知る ことができ、とてもよかった。 て、おもしろい話でした。 ・わかり易く ・アメリカのトル 『体験! 森の癒しと花炭作り』 ( 講師 佐山 裕子 ) ・花炭、初めてみて、初めて作りました。その 後、上野で店かざり見せて頂きました。 ・楽 しかった。家のあちこちに飾りました。 ・簡 単に炭を作ることができて、面白かった。 ・ 楽しかった! おいもがおいしかったです。ご ちそうさま。 ・花炭を、知人宅にて実践でき た。 ・花炭作りは初めての体験でしたが、楽 しく炭作りができました。 ・癒したっぷりの 森の中と炭作り、初めてでしたが、きれいに炭 ださって、ありがとうございました。 ・動物 が作 れて 楽しみ まし た。 ・楽 しか ったで す。 ・県民の森はじめて行きました。 ・寒 に関して、新しい発見が。 ・久々の上野動物 園でしたが、見方の違いや、動物に対する観察 い中でしたが、楽しい出来事でした。 ・とて 等、大変興味深い講義でした。 ・幼児にかえ も寒くてつらい日でしたが、楽しい体験でした。 ったようで、楽しかったです。 あの場所に、又、行きたいと思います。 ・雨 の中だったが、初めての花炭作り、楽しかった。 『鳥たちの 不思議な生きざま』 煙がたいへんでした。でも、焼き芋おいしかっ たです。 ・思いがけず簡単に炭が作れ、その ( 講師 中野 達也 ) ・お話を聞いてから、次回の利根運河と、参考 あとのお楽しみが、とてもうれしかった。 ・ になりました。 今迄、やってみたことがなかったので、良かっ た。久し振りの焼き芋も、美味。 ・焼いも、 った。 ・興味深いおはなしでした。 ・鳥た ちの、生きていく為の知恵に感心しました。 ・ おいしかったです。花炭、きれいにできたので、 飾ってます。 ・花炭の経験はあったのですが、 興味深い内容でした。 ・鳥のいろいろな生き ざまを知ることが出来て、有意義だった。 ・ 寒い中、楽しかったです。やきいもも、ありが 鳥を見に行くが、勉強は余りしないので、講座 とうございます。 ・花炭の初めての作り方、 があって良かった。 ・楽しかったです。 煙の中での炭作りも、面白い。雨もようが、少 鳥の不思議は、まだまだ楽しみたいです。 し残念。 ・鳥のことは、全く知らなかったので、大変勉 ・火の具合により、むずかしい事が わかりました。 ・雨の中ながら、楽しい一日 ・初めて鳥の見方がよくわか ・ 強になりました。 でした。 『草原の動物 森林の動物』 『利根運河に 冬鳥を訪ねる』 ( 講師 増田 俊郎 ) ( 講師 萩埜 恵子 ) ・動物園も、色々な見方があり、楽しい一時で ・冬鳥、樹木など、じっくりみれてよかったで す。 ・一寸寒かったし、冬鳥も少なかった感 した。 ・動物園の裏側からみれて楽しかった。 動物の進化の段階がよくわかった。 ・久しぶ じ。小鳥の名前、沢山見せて頂けました。 ・ 冬鳥以外の時にも来てみたい、はじめての運河 りの動物園、おもしろいだけでなく、勉強にな でした。花の時にも訪れたい。 ・寒かったが、 りました。 ・動物の生体区別から少し興味が 出てきた。 ・動物園も、解説つきだと見方が 多くの鳥がみれたのでよかった。初めての観察 会だったが、たのしかった。 ・寒かったけど、 ずい分変わります。最後に、ムササビを肩にの せたこと、感激でした。 ・双方の違いが良く けっこう色々見られてよかったです。 ・風が 強く寒かったが、双眼鏡の中からの発見が、た 解り、楽しい内容でした。 のしかった。 ・動物のとても多くのことを知り、いっそう 身近に感じ、見方が変わりました。 ・風が冷たかったが、青空のも とで気持よく、双眼鏡を手に、皆さんからきき ながら楽しめた。 ・寒い日でしたが、たくさ ・講師の萩埜さんの話がわかりやすくて、動 んの鳥を見られました。冬鳥の種類が少ないの 物園が、今まで以上に好きになりました。 ・ 上野動物園の巨木にも、圧倒された。 ・動物 が、気になりました。 ・寒かったが、とても 楽しめた。 ・鳥の生態、冬鳥観察、勉強にな 園のもう一つの見方を知った。 ・森林インス トラクターのご案内で動物を見るのと、個人(友 りました。 ・川の中の鳥を見つけること、とても楽しかっ 人)で、家族での動物の見方が違って、とても た。土手を歩く、とても気持ち良かった。 楽しく見ることができました。 ・動物園に出 かけるチャンスが無いので、面白かった。ムサ 利根運河の良い所を知って、感動しました。鳥 についての名前も、沢山知りました。楽しい講 サビも・・・。動物園の楽しみ方を、教えてく 座でした。 ・寒かったが、美しいカワセミに ・ 出会えてうれしかった。 ・とても気持ちのい い一日で、カワセミを見れて、満足。 ・豊かな自然が残っていて、冬鳥の楽園となっ 平成 21 年度前期 森に親しむ昼の講座 ・小々冷寒ではありましたが、晴天に恵まれ、 ① 『小石からたどる 地球の歴史』 4月9日(木) 楽しく散策が出来ました。 ・いつ来ても、自 然豊かで、大変よかった。 ・楽しかったで 市川市市民会館 海野 知子 10:00~12:00 す。 ・初めて訪ねる場所でしたが、冬景色と 鳥の仲間に会えました。 ・鳥の説明に、少し ②『目と舌で楽しむ 春の植物』4月 17 日(金) 利根運河 渋谷 孝子 講師 不満が残る。形、色等、もう少し図解が欲し 9:30~14:00 い。 ・風の強い日だったので、あまり鳥が少 なくて、ざんねんでした。 ・寒さに負けず、 ③ 『習志野名木百選と習志野の森』 5月9日(土) 大久保・実籾周辺、習志野の森 初めてのバードウオッチング、とても楽しかっ たです。 遠坂弘・伊藤道男・森池正典 9:30~14:00 ていた。末長く、残して欲しい。 講師 講師 ④『わが女房(カミさん)と山の神』5月 21 講座全般に関する感想、 聞いてみたい講座など、 日(木) 自由に書いてください。 市川市市民会館 ・もっと参加できるよう、がんばります。 ・ 湯本 信康 10:00~12:00 全部出席させてもらいました。いつもおもしろ ⑤『造られた森 く、知らない事への興味を、一層かきたてられ 日(金) ました。有意義な時でした。又、次期もよろし くお願い致します。 ・室内講座の時、事務局 明治神宮 栗田 吉治 講師 10:00~14:00 の方の声が大きい時がある。 ・知識を得たり、 今までの知識を確認の意味になったり、いろい ⑥『和歌・俳句で知る 5日(木) ろ楽しく出席させて頂きました。特に、④、⑤ について、興味がありました。 ・上級者の方々 市川市市民会館 小島 紀彦 10:00~12:00 も結構いらっしゃるようですが、初級者、上級 ①④ ⑥は 、市川市市民 会館 者コースを分けていただけると、少しは身につ くような気がします。それと、今回は樹木、次 で座学 回は花木、とか分けて、 (半年ごと)やっていた だけると、よりポイントがしぼられ、わかりや すいと思いますが。 ・どの講座も、楽しくす 講師 明治神宮の森に学ぶ』6月5 樹木の楽しさ』6月2 講師 10:00 ~12:00 ②③⑤は、野外実習 野外講座 ばらしいものでしたが、鳥についての講座も、 もう少し回数をお願い致します。 ・いつも知 らない事が多いと痛感してますので、これから 平成20 年度第 7 回「森に親しむ野外講座」 も、次々新しい事をお願いします。 ・どの講座も、普通の観察会と異なり、視点が 東庄県民の森<バードウオッチング>・ 飯高檀林巨樹巨木を訪ねる 違っていておもしろい。 ・知らない世界を覚 える事が出来て、勉強することも沢山ふえまし 1.実施月日:平成 21 年 1 月 25 日(日) た。 ・スタッフの先生方の熱意が伝わって来 る、とてもいい講座でした。ありがとうござい ました。 以上 場 所:東庄県民の森(東庄町)と飯高 寺周辺の森(匝瑳市) 天 候:晴れ・気温9℃・無風 2.参加の方:48名 3.スタッフ:8名〈アシスタント〉小泉・安武・栗 照らし合わせ、参加者は識別と名前は覚えられ <チーフ>菅 たようだ。ハクチョウは天気が良いせいか田ん ぼへ食事に行って残念ながら見られなかった。 4.配布資料:①本講座の案内資料 ②県民の 「 ・コガモ・マガモ・カルガモ・キンクロハジロ・ホ 森パンフレット ③バイオマス関連パンフレットとエコデ シ ハジロ・ハシビロガモ・オオバン・ミ コア イサ ・オ コイ ④「飯高檀林物語」冊子 「上記 4 点を 番号入り(テプラシール)クリアシートへ装入」 ナ ガガモ・カイツブリ・アオサキ・チュ ウサ ギ・ アオ 5.行程時間: ◇午前 ツ グミ ・トビ・ビンズイ」 千葉:発 8:00~野呂 PA~東庄県民の森着 9: 庭に千年とも言われる時を過ごしたスダジイで 30 ~ ト イ レ ・ 準 備 ・ ス ト レ ッ チ 体 操 ・ 班 分 け ~ 県民の森散策発 10:00~城山の森~夏目の堰 ある。ご主人自らこの古木にまつわるお話をし ていただいた。おばあちゃんの話“みなさんよ 11:00~バードウオッチング~11:20~大利根 用水路~11 :40~事務所と芝生広場・昼食~ うこそいらっしゃいました。椎の木もみなさん と会えて喜ぶと思いますのでどうぞご覧になっ 12:30 県民の森:発 たください“屋根を覆うばかりの枝ぶりや特徴 ◇午後 ある板根などその姿と出逢い、みなさん一様に 八日市場ふれあいパーク 12:50~休憩と買い物 感嘆の声ならずも圧倒されたようです。ご主人 ~1320~バス~安久山スダジイ 13:30~14: とおばあちゃんから栗源の焼きたてベニコマチ 00 飯高檀林 14:00~里山散策・飯高檀林境内 と野菜までいただいた。 ~15:45 飯高発 15:55~千葉:着 17:00〔解 飯高檀林:檀林駐車場より飯高寺の森南側の里 散〕 6.実施内容 山路を歩き、天神の森スダジイの樹冠と、檀林 参道のスギを下方より観察し飯高檀林総門へと 往路車中:昨日から一変、快晴無風の天候。車 中にて栗田さんよりサンブスギの残材資源を原 向かった。総門より講堂前まで両側に林立する 300 年のスギ木立と森閑とした境内にたたずむ 料に活用した千葉産木質プラステックのPRを していただき、エコデコイを配布。併せてその 講堂や鐘楼、鼓楼など歴史的建造物と学僧たち に想いを馳せた。匝瑳市教育委員会のご好意に 彩色の方法と、カモの生殖羽や生活様式等を講 よりガイドの方から講堂内の見学と飯高檀林の 義。参加者の方エコデコイを手に取り興味を持 たれようだ。その後、高橋より大利根用水の利 歴史を説明いただいた。 7.振り返り 水と農業の話をした。 県民の森散策:城山の森より海と九十九里平野 1)今回の本講座においては、安久山のご主人 と檀林のガイドさん外部の方のお話があり、庭 と広大な干潟八万石の水田を眺望し、その昔此 道や狭室内環境により参加者の方が同等に説明 処が海であり、その後椿の海が今は眼前に広が を聞けず聞こえず優劣が生じた。 田・高村・桐山・龍門(安全担当) 野・高橋 る水田地帯。そしてこの自然と関わりを持った ジ ・ヒヨドリ・ジョウビタキ・メジロ・ カワ ラヒ ワ・ 安久山のスダジイ:この古木は平山さん宅の裏 2)バス下車後速やかな班分けが徹底されてい 人たち、参加者の方には少しは伝わっただろう なかった。 か。城山の森より夏目の堰を俯瞰する。 夏目の堰:約 400 のカモ達。気温は低いのだが 3)下見時でのチーフからアシスタントへの要 点、力点、想い等十二分に伝えきれていなかっ 無風のため日向ぼっこの様であり絶好のバーデ ィングとなる。その後好天と相成り参加者は1 た。 4)班分けと全体行動での役割分担が明確化さ 時間程、熱心に或いは夢中に双眼鏡を覗いてい れていなかった。 た。あえて説明は避けて質問されたら答える形 でみなさんと一緒に観察を楽しんだ。中には詳 5)飯高の往き帰りルートの選定について事前 説明が必要であった。 しい方も参加されていた。配布資料のカモ達と 6)テーマがバードウオッチングと他多岐にわ たり参加者にとってはどうであったか。 海野講師・・大地を構成するもの。岩石の種類。 ◆下見時よりチーフ、アシスタントへテーマに対する趣旨、 及び行動ルート上でのポイント解説など十二分に 枕状溶岩。蛇紋岩。千葉県地層ほか。 遠坂講師・・房総半島の地史と植生相の関わり 打合せ共有し想定され得る問題提起と対処方法 についてほか。 を勘案し、参加者の方へ班毎の優劣とストレスが生 斉藤講師・・蛇紋岩の功、長狭米、果樹栽培に じない様にする。今回チーフとしての不足と不測に より種々皆さんのご協力いただきありがとうご 適すほか 蛇紋岩の罪、地滑り地帯、樹木が育ち難いほか ざいました。 (報告:高橋陸夫) 岩石・地層というテーマ堅さの半面、タイトル は気宇壮大。忙しない日常生活からひととき逃 平成20 年度第8回「森に親しむ野外講座」 避して、潤い安らぎを求める心を取り戻しロマ ンの世界に浸ってもらいたいとの講座の狙いに 1.記録 ・講座名 参加者の皆さんの反応はどうだったか。最も気 がかりになるところである。 後日参加者の感 「地球史のロマンを求めて」 ・実施日時 平成21年3月1日(日曜) ・実施場所 雨 名鐘(みょうがね)岬、平群(へ ぐり)採石場跡地、仁右衛門島、鴨川青年の家、 鴨川松島(青年の家展望台より)ほか ・受講者 47名 ・講師 ●見所について 第1ポイント 竹岡の天然記念物「黄金藻」 日本で初めて光藻が発見されたのが竹岡。昭 和3年に国指定天然記念物に。 メイン海野、遠坂。アシス 国道127号沿いの崖下にある奥行き5m、 和波、斉藤、桐山、松川、相馬 千葉8時―竹岡インタ――黄金藻― 高さ3m、幅3mの洞窟を覗くと湧き水の中に 光藻が発生し、菜の花の咲く今の時期は水面が 明鐘岬-平群採石場跡地―仁右衛門島-鴨川青 年の家―亀田病院―千葉 18 時 15 分 文字通り黄金色に輝いていた。鞭毛藻類の一種 で自ら発光するのでなく外からの光線を受けて 2.概況 ●はじめに 黄金色を発する蛍光の一種である。 第2ポイント 鋸山向斜 タント ・行程 チーフ 想文をまとめ次第ご報告することにする。 野外講座開講以来、初チャレンジである「岩 鋸山は低山ながら、もともと平らな地層がの 石・地層」を主体とする堅物の企画内容のため、 果たして応募者が集まるだろうかと危惧し、募 ちに褶曲隆起した山脈である。その特徴は褶曲 構造の向斜軸上にあり、「鋸山向斜」と呼ばれて 集定員を30名(中型バス利用)と控えめにし た。予期に反し案内状発送3日目には57名の 南側の地層は北に傾き北側の地層は南側に傾い ている。実際に明鐘トンネル北口の国道沿いよ 応募があり急遽大型バス利用 に切り替え、アシ り東側の山手に露出する地層を眺めると少し北 スタント増員の手配をした。事務局桐山さんに 側には南傾斜、トンネル北口近くには北傾斜に は多大のご手数を掛けた。結果として申込者8 向斜している地層を一望できる。さらに海岸に 1名。多くの応募者のご期待を裏切った予測の 降りると岩と岩の間が水路のようになっていて 甘さを猛反省している。なお企画書の行程と逆 になったのは午前中鴨川漁港が出入り業者の車 そこが向斜軸であることが判る。もともとこの 付近一帯は 200~300 万年前には水深 3000~ 両で混雑するのを避けるため。NTT前を8時 出発時点では曇りであったが、間もなく想定外 4000M の海底にあったが地盤隆起の繰り返し で1~2万年前に陸化したものだとされている。 の本格的な雨となり、終盤止んだものの雨中の 第3ポイント 野外講座となった。 清澄山系から加茂川を隔てた南側の嶺岡丘陵 は約 4000 万年前から海底に溜まった 往路バス車中説明 主に泥が重なり固まった堆積岩が地殻変動で 平群採石場跡地の蛇紋岩 アシタバ、ハチジョウススキ、イソギク、ハマ カンゾウ、キンギンハリナス、タイトゴメ、フ ウトウカズラ、トベラ、600 年生大ソテツ、4 00年生ヤブニッケイ、400 年生ビャクシン、 イヌビワなど 第5ポイント 溶岩 「鴨川青年の家」敷地内の枕状 a マグマが海底で噴出して海水に接した部分 が急冷し、マグマから結晶が出来てからはあま り流動しないで積み重ねて出来た溶岩。噴出時 隆起して海上に現れた地層と考えられ、房総 では最古に近い地層。一方限られた地域で堆積 岩と成因が異なる火成岩の露出が見られる。火 成岩の代表は海底にマグマが噴き出して出来た 溶岩が水 の中で冷えて固まった 海洋地殻の表 層・玄武岩でこれ自体火山のない房総では不思 議な事だが、驚く事には嶺岡林道沿いの崖に蛇 紋岩が見られることである。 今回訪れた採石場跡地は戦時中金属資源の輸 入ストップ時期、ニッケル鉱石として蛇紋岩を 採掘していた所。いまも蛇紋岩が散乱し強度の アルカリ土壌のため植物の生育が抑えられて居 る所もある。蛇紋岩は本来地上では決して手に 取ることのできない地殻下の上部マントル物質 で、北米プレートとその下に沈み込むフイリピ ン海プレートとの境界近くで起きた地殻現象に より地球深部からもたらされたと考えられる。 とくに蛇紋岩の露出地域では地滑りが起り易 くこの地方に棚田が多いのもそれが一因 第4ポイント 仁右衛門島 a 島 の周辺一帯には鬼の洗濯岩と呼ばれる標 高3m前後の平らな地形が広がる。 かつての海食台が元禄地震で3m、関東大地 震で1m弱隆起して出来たもので、この海食台 より一段高いところに頼朝が身を潜めた洞穴や、 日蓮上人ゆかりの神楽岩と呼ばれる岩棚があり、 いずれもかつての海食洞、海食台、海食崖が隆 起して出来たもの。 この島を造っているのは約1500万年前の 海に堆積した凝灰岩、凝灰質砂岩の地層。 b 海浜植物類 ラセイタソウ、ワダン、アロエ、ツヤブキ、 期は放射性元素による年代測定の結果4000 万年前といわれ、陸上観察できるのは地殻変動 を受け隆起し続けてきたことによるもの。割れ 目や亀裂には白っぽい鉱物が隙間を埋めるよう に結晶して脈を作っているのは方解石。わが国 ではここ以外では焼津、潮岬、北海道南西海岸 など数少ない地域でしか見られない貴重なもの。 b 海浜植物類 ボタンボウフウ、イワタイゲキ、ハマボッス、 コウボウムギ、タイトゴメ、ハチジョウススキ、 フウトウカズラ、マルバグミなど 第6ポイント 鴨川松島 漁港の周辺は東西にのびる嶺岡山地が太平洋 に没するところにあって、浸食を免れた小島や 岩礁が数多く点在し鴨川松島と呼ばれる景勝地。 しかし渡橋危険のため松島を一望できる青年の 家展望台より、以下の説明を行う事で鴨川松島 訪問を取り止めた。 弁天島・・枕状溶岩と地上でややゆっくり冷 えて固まった玄武岩 荒島(コウジマ)・・1500 万年ほど前に深海底で 堆積した凝灰岩 屏 風島・・およそ 3800 万年前に地下 15~ 20km、5000 気圧,500℃でできた変成岩。その 隣に見える無名島は玄武岩 ● 海野講師作成配布資料の項目 1大地を構成するもの 2岩石の種類 の地史のユニークさ 4千葉県の地史 半島 ②安房丘陵 ③清澄山系 ⑤下総台地 5 本日の見所 平群の採石場跡 ③仁右衛門島 溶岩 ⑤鴨川漁港 3房総 ①銚子 ④上総丘陵 ①明鐘岬 ② ④鴨川の枕状 午後 FIC の森に移動して林内を散策。手を入 「参加者の感想文」 参加 47 名、回答 44 名(複数 回答 あり) 1 肯定的 意見 れた里山の状況を見ていただきました。クロモ ジやキブシが花盛り、林道際に植栽されている ・地 学的 視点が新鮮で 勉強にな った ・・・3 2 珍しい木にも関心が集りました。その後グリー ・面 白か った・・・1 0 ンセンターに戻り、マグノリアの小道を見て英 ・仁 右衛 門島が良かっ た・・・ 5 国式庭園へ。ここでセンター職員の鳥飼さんに 解説していただきました。1450 に両グループ同 2 否定的 意見 ・人 数が 多くて説明を 聞くのが 大変 だった・ 1 時に出発、九十九谷を車中から見て千葉、松戸 班とも予定通りに帰着しました。恙なく終了で ・バ スが 窮屈だった・ ・・1 きたことを報告いたしますと共に、大勢のスタ ・樹 木の 観察に岩石の 説明は不 要・ ・・1 ッフのみなさんのご協力に感謝いたします。 前日に 1 名のキャンセルがありました。75 ・天 候不 順で残念・・ ・8 ・植 物に ついても,も っと解説 して 欲しかっ た ・夫 婦連 れはバスで並 んで座れ るよ うに・・ 1 名の目標には達しませんでしたが、第 1 回から 参加されて毎年楽しみにしておられると言う方 ・ト イレ 休憩は二時間 おきにと って 欲しい・ 1 もおられました。 何よりの励ましと感じました。 3 要望 ・参 加費用は 4000 円 くらいにして 欲しい・・1 (報告:遠坂 (報告:山口 煕) 弘) 平成21 年度第1 回「森に親しむ野外講座」 君津の森 花逍遥の会 報告 日 時 目的地 平成 21 年 4 月 4 日(土) 千葉班 松戸班 0830 千葉発~1700 千葉着 0720 松戸発~1810 松戸着 君津市 君津グリーンセンター敷地及 び FIC 君津の森 参加者 千葉班 39 名 (FIC 小林、和波、 高村、相馬、桐山、稲岡、松田) 松戸班 30 名 (FIC 増田、山口、山 内、栗田、金田、高野、西田) 現 地 FIC もりこん 小林、岩崎 実施状況 東京の開花宣言が出されても、その後の低温 状態で開花が危ぶまれたが実施日の直前から気 温上昇で春らしい一日、うす曇りでしたが散策 には絶好の日和でした。午前中はグリーンセン ターのヤマザクラの尾根から FIC の森のヤマ もりこん 72 日 時:2009 年 2 月 19 日(木) 18:45~20:45 場 所:船橋中央公民館第 9 集会室 参加者:菅野、鳥海、樋口、岩崎、稲岡、西川、 松田、泉、高澤、永田、桐山(講師)、寺嶋(ス タッフ) 、吉埜(スタッフ) 、安武(スタッフ) 《内 容》 ザクラを眺望。また敷地内のさまざまな樹木や 新入会員オリエンテーション(第二回)を新 人 7 名の参加を得て実施しました。 草本を見て歩きました。サクラはまだ4~5分 咲きでしたが、薄墨色の雑木の芽吹きの間にい 1.先輩の話 「あれから4年」 桐山さん 冒頭、インストラクターとしての講演実技を い色合いで楽しませてくれました。 名調子で披露、まず新人をぐっと引き付けま 2.活動の手引き~「伝える技術の大切さ」~ した。その後桐山さんが、森林インストラクタ ーになろうとした動機からはじまり、現在に至 ①今、なにが失われてしまったのか ②今、なにを語らなければいけないのか るまでの活動内容の話、当時は如何に厳しく育 ③伝える技術とは てられたか、多くのベテランとの出会いで多大 ④森(自然)の不思議に感動する な刺激を受け必死に勉強したこと、野外活動に 殆ど皆勤で出席して学んで行ったこと、参考資 (主な意見) ①森には遊びや教育の要素も有ろうが、森は生 料の紹介等、4年間に渡る多彩な経験談を聞く ことが出来ました。 業(なりわい)、と言うことを原点に考えたい ②現実には林家と言うより森林組合が林業を支 地元での里山ボランティア活動についても話 えている、経済性が大事 が及び、地主さんの考え方の紹介等について、 多くの質疑応答がなされました。 ③安全管理に関して、過去に 2 例事故を経験し ている(心臓動脈亀裂、骨折) 2.FIC 活動全般に関する質疑応答 ④報酬に関して、学校は予算が無い(少ない)、 自然観察指導員は只で受けることも推進してい 野外講座の活動実態、もりこんの 2009 年活 るが、FICは只ではやらない方針、どう差別 動計画案紹介、新人の抱負、を題材に活発に議 化できるか 論しました。 ⑤国(文科省、農水省、林野庁)は農林業体験 ・永田さん---虫が専門、高尾山をフィールドに を推進している。森林インストラクターはどう したい 絡むか課題 ・西川さん---北海道で 20 年等、国有林の仕事 ⑥感動を伝えたい。「想い」がキーワード、チー を長らくやっていた、林学関係の先生とは繋が りが深い、ケヤキの植樹からの施業の紹介 フは「想い」を持って企画している、それを伝 えたい ・岩崎さん---東大演習林ボランティア会を 5 年 ほど前に組織(当時の演習林の窓口が相川さん) ⑦安全対策では、救急対応として、野外で実際 多いであろうハチ刺されや捻挫対応を先ず考え (報告:安武) もりこん 73 たい、救助を呼ぶかどうかの素早い判断が大事 ⑧フィールドを持つことが大切、山を見て百年 前・百年後を想像できるか 日 時:2009 年 3 月 19 日(木) ⑨自然志向は確実に増えているがそれを本当の 森林理解に繋げられるか、県民の森に来ても広 場 18:45~20:45 所:船橋中央公民館第 5 集会室 場で遊んでバーベキューをして帰ってしまい、 森には入らない人が 8~9 割 参加者:山内、稲岡、桐山、岩崎、西川、泉、 ⑩森の基本として、木の名前を知ること、測樹 松田、高橋、横山、高澤、西田、石垣(一般参 が出来ることが大切 加)、寺嶋(講師)、安武(スタッフ) 《内 (報告:安武) 容》 全国会の研修資料「森の案内人の基本」の改 訂版(ドラフト)を使っての意見交換 もりこん特別講座 1.森林インストラクター活動の基本事項 ①森林インストラクター活動の基本事項 日 時:3/28(土) 10:30~15:00 場所・内容:いすみ文化のさとセンター/わら ②森林と人との関わりの変遷 草履作り ③森林インストラクターの活動展開 ④森林インストラクターの組織 テーマ:「日本のいなわら文化(わら草履作成)」 参加者:小林、小池、稲岡、相馬、寺嶋、吉埜、 ⑤企画・安全対策・報酬について 安武 講 師: 関さん トを作り発生材の処理を行いました。冬季の気 わら縄を木の道具に掛けて4本川にし、それ を縦の芯にして、横にわらを編みこんでいく。 温が低いうちにハードな作業を行う予定です。 食事後、4 月 4 日(土)に予定しています花 わら縄は昔は足の指で支えていたとのことだが、 逍遥の会の進め方を検討して増田さん、山口さ 木製の道具を利用。 んがリーダーとして行う事を決めました。その 丁度良い幅に編むのが中々難しく、皆細めに 後にクラフト材を採集して解散しました。 なってしまい、やれ子供用だ、飾りには使える などと言いながら編んでいく。一足目よりは二 足目が上手くいき、三足目も作ってようやく自 分が履ける幅のものが一組出来上がった。 鼻緒作りは、細く切った赤布をわらに巻いて 二本用意し、それを縄に編んでいくのだが、巻 く向きが揃っていないのか解けてしまう為、殆 どの人が関さんが作ってくれたものを使用。1 0時半に始めて3時過ぎまでかかりました。見 本の美しい編目のものとは比較になりませんが、 力を入れて編んだので結構丈夫、ごつごつした ( 報告:小池英憲) 足ざわりはツボの刺激になり健康草履という感 じで、大いに満足しました。今回もわら文化を じっくりと味わうことが出来ました。 わら草履作り終了後、スダジイの巨木を見て 3 月度 FIC 君津の森整備作業報告 から関さん宅にお邪魔し暖炉の前でゆっくりと 語り合いました。素晴らしい講座を提供してい 日 時:平成 21 年3月 15 日(日)晴れ ただいた関さんに心より感謝申し上げます。 (報告:安武) 10:00 ~16:00 FIC 君津の森 参加者:山中、岩崎、西田、稲岡、松田、小林、 栗田、山内、増田、和波、桐山、相馬、山口、 桜庭、高村、小池、合計 16 名(順不同敬称略) 《整備内容》 作業:午前中 2 月度 FIC 君津の森整備作業報告 日 時:平成 21 年2月 18 日(水)晴れ 10:00 ~14:00 参加者:栗田、和波、山内、松田、金田、佐藤、 増田、山口、小林、小池(敬称略、順不同) 《整備内容》 今年に入り始めての整備作業を行いました。 君津の森は 2 月と言うのにクロモジ、キブシ、 エビネの芽が動いているのが確認できました。 昨年の 11 月から整備を行っていませんので、 多少懐かしく作業を行いました。 作業はギャプ地の部分が残っていますのでア オキ、枯れ木の除去、つる切りを行いビオネス 春を感じる天気に恵まれ、初めての参加の方 を含めて園内巡視を行った後、4月4日の花逍 遥会の準備として園路の整備及びアオキ他刈り 取り取った物をビオネストに集積する作業を行 いました。 作業:午後 昼食の後、花逍遥会の打合せを行いスッタッ フ及び進行方法を話し合いました。その後、本 番の案内ルートの確認を行いながら小池が説明 ポイント及び樹木の説明を行いました。 に移動 12:00 冬芽のスケッチ展示、まとめ(風見) 閉会の挨拶、解散 6.実施内容(敬称省略) ①8:10 簡単に打ち合わせ。参加者が予定より も減ったため(インフルエンザの流行) 、班 を 2 班に構成。風見と田中がリーダー、龍門 はタイムキーパー、羽根記録。 ②8:15 カモフラージュの品物を決める。2コ ースで、12~13 の品物を選ぶ。そのあと、 (報告:小池英憲) 草深の森 森へセットする。 ③センター長の挨拶。「参加者よりも、スタッ フの数が多い贅沢な観察会です。 」続いて森 のマジシャン・風見のマジック(葉っぱをお 札にする)でわ~っと引き付けて、スタッフ 平成 20 年度自然科学体験学習里山観察会 早春の里山体験~草花、樹木の素敵な生 き方 紹介。 ④「コウモリとガ」は、ネイチャーゲームリー ダーの田中と羽根で行った。田中がコウモリ になって登場。ただ黒っぽい格好をして、ば 1.実施日時:平成 21 年 2 月 7 日(土) 2.場 所:草深の森及び印西市教育センター 3.参加者:児童 6 名、幼児 1 名、保護者 5 名 合計 12 名 4.スタッフ:教育センター職員(センター長 含め 4 名)/千葉県森林インストラクター会 9 名(チーフ:風見/アシスタント:龍門、田中、 羽根/オブザーバー:高野、山内、栗田、小島、 大木) 5.日程: 8:15 集合 簡単な打ち合わせ、カモフラー ジュの品決め、野外にセッティング 8:45 受付(センター職員) さばさしているだけだが結構うけた。羽根と コウモリとの問答でコウモリの生態の紹介 の後、 「コウモリとガ」を実施。超音波「コ ウモリ」の後の反射波「ガ」の声が小さくて 何回か注意をする。人数が少ないせいか、や や元気がない。でも楽しそうにガの子供は真 剣に逃げていた。 ⑤班に分かれて、森のランチの説明とルーペの 使い方の注意を行う。冬芽の資料とスケッチ 用紙、バインダーを子供たちに渡す。森へ移 動する。 ⑥センターから森までの間の田んぼの畦で、 「オオイヌノフグリ」「ホトケノザ」の観察。 9:00 開会、教育センター長挨拶、講師挨拶・ 紹介(風見) まだ、開花していない。ランチ用に採集。カ 9:05 ネイチャーゲーム「コウモリとガ」 (田 中・羽根) の植物に霜がついていたが、このときには全 9:30 出発(2 班に分かれて草深の森に移動) 林内散策(冬芽の観察、森のランチの材料拾い) 9:40 ネイチャーゲーム「カモフラージュ」 (風見、田中) 10:40 広場で森のランチ(羽根) 11:05 広場出発、冬芽の観察、教育センター モフラージュの仕込みに行った時は、これら 部解けていた。 ⑦森のランチの有力材料のヤブツバキの花が、 落ちているのは数が少ないし古びていた。残 念。 ⑧森の入り口で「アジサイ」の冬芽・葉跡の観 察。子供たちは人の顔に見えると熱心にルー ペで観察。 ⑨ふくらんだ「ホオジロ」が梢で、いい声で鳴 いていた。しばらく観察・鳴き声の鑑賞。 ・幼児がいきなり「タラノキ」をつかんで驚い ⑩9:50 に、 「カモフラージュ」を実施。親も 子供もなかなか森の中に置いた人工物に気 た。 (幸いにも棘のあまりない所だったので 傷はなし)保護者と参加した子供が 3 人だっ がつかない。最後に、答え合わせ。子供たち たので、保護者も目が行き届かなかったのだ は競って人工物を回収した。スタッフが絵本 ろう。 で動物たちの擬態の説明をする。物知りの子 供から、擬態の他に自分の身を守る方法を話 ・畦での観察が、斜面の急な場所で行った。 ・サンショのスケッチの時、目とサンショの棘 してくれた。 ⑪「カモフラージュ」の後森に入る。秋のドン が近くて、危なかった。 (報告:羽根敏子) グリがまだ多くきれいに残っていた。 ⑫「コナラ」の冬芽観察。 ⑬最近下草を刈り取ったせいか、森の中がスッ キリとしていた。冬なので葉も落ちているの で、林内は明るくとても気持ちいい。親子で のんびりと落ち葉や木の実を拾って歩いた。 ⑭10:40 に、広場について森のランチを作る。 紙皿の上に、熱心に盛り付けをする。出来上 がった作品は並べて投票会。一人 2 個のマテ バシイをもって、投票箱に入れる。投票の後、 発表会。女の子の料理、男の料理、お母さん のおしゃれな料理で、みんな個性あるランチ だった。 ⑮11:05、スケッチ用紙と資料を配って、セン ターへの帰り道で冬芽の観察スケッチをす る。「サン ショ」「タラノキ 」「ゴンズイ」 「ムラサキシキブ」。特に 3 年生の子供たち は熱心に観察してスケッチをした。 ⑯帰り道に、「ノウサギ」の糞や、「オオタカ」 に襲われたハトの羽根を観察。草深の森の豊 かさを実感。 ⑰帰りには「オオイヌノフグリ」は、みんな開 花していた。 ⑱センターで、スケッチの展示。風見、職員の 鈴木の挨拶で閉講となる。 7.反省・感想 ・時間にゆとりがあって、観察がじっくりとで きてとてもよかった。 ・プログラムは盛りだくさんにしない方が良い。 今回は時間を気にしなくても予定通りに実 施できた。 ・一人薄着の子供がいて、後半観察に集中でき なかった。 〈ヒヤリハット〉 千葉県森林インストラクター会・内浦山県民の森共催 第 2 回森林セラピー講座 実施日:平成21年3月18日(水) 場 所:内浦山県民の森 参加者:48名(千葉発 35 名、現地集合 13 名) スタッフ:吉田・佐山(チーフ) 1 班:國安、2 班:栗田、3 班:和波、4 班:高野、 5 班:湯本、6 班:御須、7 班:小林、8 班:増田、 安全・記録:龍門 オブザーバー:森林研究所:綛谷研究員 配布資料:別紙参照 日 程: 8:00 千葉駅前出発 9:50 10:00 現地組集合 バス内浦山県民の森到着 トイレ休憩・始めの会・散 策 木園では、落枝と天然 素材の毛糸でのミニクラフトも楽しんでいただ きました。 12:00 昼食 昼食後は、自然観察を中心の林道内浦山線の 13:00 散策 14:45 芝生広場集合・まとめ 15:00 内浦山県民の森出発・ 現地組解散 17:00 バス千葉到着・解散 実施内容 やわらかな春の 日差しを浴びて花 を咲かせるコケリ ンドウやタチツボ スミレのように、 参加者・スタッフ 一同、森の息吹に包まれ、ゆったりとした春の 1 日を過ごしました。 今回は、黒姫に続く森林セラピー講座の第二 段、森林セラピーを主体としての実施です。内 浦山県民の森でのセラピー体験も 3 回目になり、 毎回様々なチャレンジを試みながらの実施です。 午前中は林道奥谷線と樹木園を通る約2㎞の コース。自然の色や香り、音などを参加者に五 感で感じる事を大切に、8班の各リーダーに案 内されての散策となりました。 出発前、1分ほど、目をつむって耳を澄ます 時間を作りました。参加者の皆さんは目を閉じ る事で、より五感を強くることに気がついてく れたでしょうか? マメザクラの桜色・カラスザンショウの樹 形・苔の手触りなど、各リーダーがそれぞれに 用意してきた素材を紹介・実践されていました。 参加者の反応も良かったようです。中には、参 加者が見つけたオキンカメムシの色や大きさ、なんと臭 いまでも感じた班もありました。 林道奥谷線の途中で、満開のクロモジの花と 枝を使ったハーブティーで色と香りと味を、樹 散策。片道 1.7kmの上りのコースで、事前に、 折り返し地点は各班に任せる事になっていたの ですが、全ての班が最長距離を歩きました。午 前中歩いた奥谷線より植生に乏しく、少々心配 ではありましが、花の咲き始めたシバヤナギや ヒガンマムシグサ、ミヤマシキミやモミなどの 観察や解説、参加者との会話も弾んだようです。 (森の様子は、添付のレジメ裏をご覧ください) 全員集合後のふりかえりの中では、「春の森 で素敵な時間を過ごせました」「気持ちも体も 癒やされた 1 日でした」といった感想もいただ き、参加者の笑顔にほっとしました。 実施後の反省として、①参加者とお話をする 中で、今回の目的が、ハイキング・自然観察・ ゆっくりとした散策・セラピーと、セラピーだ けが目的でないという事がわかり、参加者全員 のニーズに応えることの難しさを痛感。②ポイ ントを絞ることで、より参加者がより森や自分 自身の変化を感じる事もできたのではないか。 ③スタッフのセラピーの捉え方・経験にバラつ きがあり、今後セラピーに取り組んで行くため、 スタッフの意識の共有化やレベルアップが必要 では、と感じました。 安全担当より:林道散策中、ツル植物を取ろう と、ほぼ垂直的な土の斜面に足を掛け、植物目 掛けて登ろうとしたのを制止・諦めてもらうと いう事件がありました。 (報告:吉田・写真:龍門) フィールド部会 船橋県民の森1月度フィールド部会 日時:1 月 18 日(日)午前 10 時~13 時 参加者:船橋県民の森より望月所長、FIC より 小林・増田・羽根・田中・山内・高野・栗田 田、山中、栗田 報告内容: 3 月度例会は、 2 月度に引き続き大町自然観 察園にて、野鳥観察を主体に行いました。朝か らあいにくの小雨まじりの曇天でしたが、新入 会員の西川さん、松田さん、山中さん 3 名の参 加を得て参加者計 7 名となりました。小雨の影 響か、野鳥の姿は少なかったものの、増田さん 報告内容: FIC関連の平成 20 年度実績の説明、また より、観察された野鳥の興味深い生態と、大町 平成 21 年度(H21 年 4 月~H22 年 3 月)の企画 提案に関するF県民の森及びFICの情報・意 チャーを受けながら、探鳥散策を行いました。 期待したカワセミ、ミソサザイは姿を見せませ 見交換などを行いました。今後の企画はF県民 の森/FICの共催を基本とすること、望月所 んでしたが、それでもモズ(オス・メス) 、ウグ 長より新年度の活動素案や希望など、またFI コゲラそれにルリビタキ(メス)などを見るこ とが出来ました。散策後、観賞植物園の展示場 Cより企画素案や部会の方向性などの説明を行 自然観察園を取り巻く自然環境についてのレク イス、シジュウカラ、メジロ、シロハラ、シメ、 い、今後さらに具体的に内容をつめることとし ました。すっかり葉を落とし明るくなった公園 の昆虫標本、野鳥写真を見学、そして昼食・懇 北西のキャンプ場付近を、カワラヒワ、シメ、 当部会は、昨年 7 月の第一回例会より、船橋 県民の森を拠点に、毎月の例会および船橋県民 シジュウカラ、コゲラ、ツグミなどの野鳥やヤ 談後散会としました。 ブコウジの赤い実を確認しながら 1 時間程度散 策の後、昼食をとり散会しました。 の森主催イベントへの参加・協力などの活動を (報告:栗田吉治) 「北総フィールド部会」と改め、活用フィールド をより広く北総地区の森に求め、当地区での密 船橋県民の森2月度フィールド部会 続けてまいりました。4 月よりは、部会名称を 着活動をさらに推進し、北総地区FIC会員の 皆様に、フィールド学習、企画提案・活動の実 場所: 「大町自然観察園」 日時:平成 21 年 2 月 10 日 10 時~ 出席者:増田、木下、高野、西川、栗田 報告内容:これまでの当フィールド部会の活動 実績の説明と今後の北総地域活動への取組につ いて等の打合せの後、園内の博物館を見学し、 その後、 園内を探鳥しながら散策、ミソサザイ、 キセキレイ、アオジ、モズ、ジョウビタキ、シ ロハラ、アカハラ等を観察することが出来まし た。 (報告:栗田吉治) 船橋県民の森3月度フィールド部会 場所:「大町自然観察園」 日時:平成 21 年 3 月 1 日 9 時 45 分~13 時 参加者(敬称略):増田、高野、西田、西川、松 践、会員相互の交流と情報交換などの場として ご利用いただけますよう努力する所存です。 (報告:栗田吉治) 北総フィールド部会 4 月度活動報告 ※船橋県民の森フィールド部会が発展したものです 場所: 「谷津ミュージアム」岡発戸地区、我孫子 市 日時:平成 21 年 4 月 5 日 10 時~13 時 30 分 参加者(敬称略):増田、山口、山内、松川、高 野、西田、松田、栗田(8 名) 報告内容: 岡発戸「谷津ミュージアム」とは、我孫子市 とその市民が、谷津の自然環境を再生し、伝統 的な農業やくらしの風景を復活させ、それをま るごと「野外博物館」にしていこうと取り組ん でいるフィールドです。ここは今も身近に残る 生き物とその環境を保全するとともに、池や湿 地環境の再生を図り、郷土の生き物の回復を目 指している現場です。 天候にも恵まれ、のどかな観察日和となり、 JR東我孫子駅に 10 時に集合後、駅から 5 分 写真提供:山内さん のところにあるスタート地点より、約36ヘク タールの谷津の観察路を、途中昼食をはさみ、 3 時間程度ゆっくり観察しながら巡りました。 清和県民の森 2 月度フィールド部会 時:平成 21 年 2 月 15 日(日) ウグイスとキジの鳴き声がよく響きわたる谷 津は、まだ春先で、観察できる野草も限られま 日 したが、ハコベ類、イヌノフグリ、ヤエムグラ、 カキドウシ、ムラサキサキゴケ、ウラシマソウ、 ボランティア・鈴木/FIC 小池、和波、吉田、岩田、 ヘビイチゴ等の実物を手にしながら、山口さん 観察ルート:木のふるさと館から車で高宕大滝 → 高宕大滝コース→高宕山→高宕観音→関東 より識別方法などレクチャーを受けながら散策 しました。小さな池には沢山のオタマジャクシ 出席者:清和県民の森・鈴木所長 清和県民の 松田、山中、相馬(敬称略) ふれあいの道→石射太郎山→高宕林道→高宕大 が群れているのが見られ、またモズ、アオジ、 滝 車で移動し三島神社を経由し木のふるさと ツグミ、ジュウカラなどの野鳥が姿を見せ、特 館下の館(まだ名前ついていない) にキジの雌・雄を揃って肉眼で身近で見ること ができ、この谷津の自然環境の豊かさを垣間見 報告内容: た思いです。また葉が展開する前のコウゾとク ワの識別、“コウゾ”は丸で(葉痕の形)桃太郎 (葉痕の上に付く芽の形は桃の実の形)“で、”ク ワ“の芽は半月形などなどと楽しみながらの一 日でした。 (報告:栗田吉治) 鈴木所長の車で高宕大滝まで案内しいただき、 そこから高宕山へと登る。階段の続く急登で汗 を流し頂上へ。愛宕山、鋸山、鹿野山と房総深 山、房総丘陵が一望できました。所長より高宕 山は雨乞いの神様と説明。頂部にカマツカ、ナ ワシログミが、直下にはコナラ、ウラジロガシ、 アカガシ等がみられます。頂上は岩場で滑落等 に注意を要します。高宕観音へ周り石段を下り 仁王様と狛犬近くのスギ、ヒノキ、ケヤキの大 木のそばを通り、尾根を北西に進み、ジャケツ イバラとイワガラ ミが見られる岩肌を抜ける 清 和 県 民の 森 3 月 度 フ ィ ー ルド 部 会 と展望が開ける。左 右の沢は皆伐後植林され5 年以上経過したよう だが、下刈りしていないた 日 め雑木と混ざって成 長が阻害されている。モミ 出席者 :清和県民の森・鈴木所長、清和県 民の ノキテラス(通称) で休憩。石射太郎山で2年 ボランテ ィア・鈴 木 / F IC 小 池 、望 月 、和 波 、吉 田 、 前に小学生が転落し た石切り場の跡を見て、ス ギ林・ウラジロ群落 を下山して高宕林道へ。 岩田、 桜庭、松田、山中、相馬(敬称略) 観察ル ート:山ノ神コース → 三間もみじ コー 高宕林道を高宕川 沿いに進み、高宕大滝へと 周回しました。 ス → 昼食 → ほたるの里 報告内 容: 時 : 平 成 21 年 3 月 29 日 (日 )10:00 ~ 15:00 帰路、三島神社で クモノスシダ、アサダを見 房総 丘陵から富士山まで眺められる場所 に安 て県民の森へ。 常緑樹、針葉樹、 広葉落葉樹、北限植物(カ 置する 山の神にお参りしてコースにはいる 。急 な階段 でニガクリタケを囓った人がたり、 階段 ゴノキ、シタキソウ 、タイミンタチバナ、シャ シャンボ、カギカズ ラ、サカキカズラ、フウト に息を 切らす人がいたり。ヤマザクラやク ロモ ジ 、シ キ ミ 、コ シ ョ ウ ノ キ の 花 が 咲 く 尾 根 か ら 、 ウカズラ、イタビカ ズラ等)が観察できるコー ホ ソ バ カ ナ ワ ラ ビ 、カ シ 類 の 多 い 雑 木 林 を 下 り 、 スでした。新緑、紅 葉の季節にセラピー等散策 三間川 へ。川回しのトンネルと苔むした作 業道 に良い。 を眺め 、三間もみじコースへ、アップダウ ンの ア カ メ ガ シ ワ 、ア オ キ 、モ ミ 、カ ヤ 、ア セ ビ 、 キツイ 尾根でスノキ、シキミの花を見つけ る。 ネジキ、ウラジロガ シ、ヒサカキ、サカキ、ア 午後は 、ホタルの里とウラジロカシの巨木 (県 ラカシ、クヌギ、コ ナラ、ヒメユヅリハ、ネズ 指定第 一号)を見て戻りました。 ミサシ、アカマツ、 シダジイ、ハリギリ、トベ ラ、ミヤマシキミ、 クロモジ、イロハモミジ、 出 会 っ た 植 物 等 は 、マ テ バ シ イ 、マ メ ザ ク ラ 、 ク ロ モ ジ 、ツ ク バ ネ ガ シ 、ウ ラ ジ ロ 、ア ラ カ シ 、 フサザクラ、コクサ ギ、テイカカズラ、ウチダ シミヤマシキミ、コ シダ、ウラジロ、コモチシ スダジ イ、アカシデ、シラカシ、カヤ、ス ギ、 ヒノキ 、ヒサカキ、サカキ、クロバイ、シ バヤ ダ、ホソバカナワラ ギ、ジュウモンジシダ、オ オ バ ノ イ ノ モ ト ソ ウ 等 、ま た コ セ リ バ オ ウ レ ン 、 ナギ、 シキミ、ヤマモモ、アセビ、シャシ ャン ボ、ウ グイスカグラ、コケリンドウ、スズ メノ スハマソウ、ヤマル リソウ、タチツボスミレ等 ヤリ、 カントウタンポポ、タチツボスミレ 、ニ 可憐な早春の花が多 い。鳥類では、トビ、ハシ ブトガラス、アオジ 、ヤマガラ、コゲラ、シジ オイタ チツボスミレ、ホソバカナワラビ、 オサ シダ、 オオバノイノモトソウ、メヤブソテ ツ、 ュウカラ、ルリビタ キ、ウグイス、シロハラ、 イ タ ビ カ ズ ラ 、モ ウ セ ン ゴ ケ 、ヤ マ ル リ ソ ウ 等 。 次 の 例 会 は 5 月 1 7 日 10 :0 0 小 袋 沢 で す 。 お 気 エ ナガ 、メ ジロ 等が 確認 でき まし た。 (報告:相馬行雄) 軽な参 加をお待ちしています。 (報告:相馬行 雄) コ ン コセリ バオウ レン コケリ ンドウ ▲ 森のランチ(草深の森「自然科学体験 学習 里山 観察 ▲アカメガシワの冬芽 と葉 痕を 観察 (本埜村ふるさと わくわく探 検隊 会 2 月 7 日」 1 月 24 日) ▲ 蛇紋 岩採取(野外講座「地球史ロマン を求めて」 3 月 1 日) ▲バードウオッチング (野 外講 座「 東庄県民の森・バ ードウオッ チン グ 1 月 25 日」 ▲ 仁右衛門島に渡る(野外講座「地球史 ロマ ンを 求め て」 3 月 1 日) ▲森林セラピー体験中(第2回森林セラピー講座 18 日 3月 内浦山県民の森) ▲ 花逍遙の会(野外講 座「君津の森 花 逍遙 の会」 4 月 4 日) 里山観察会 4 月 11 日 ) ▲コナラの実生を採取(わく わくふるさと 探検 隊第 1 回春の里山観察会 4 月 4 日) ▲ 花逍遙の会(野外講 座「君津の森 ▲春の里山観察(わくわくふるさと探検隊第 1 回春の 花 逍遙 の会」 4 月 11 日) ▲「健康と癒しの森 30 選選別事業」第 1 回検討委員会 (1 月 11 日) 第 3 回経理システム検討委員会 「千葉県森林インストラクター会 15 年の歩み」が完成しました <日時>平成 21 年 2 月 23 日(月) 15:30~16:15 <参加者>菅野、栗田、山内 <内容>第 2 回の報告で多少触れていた、新し い経理システムの「統一のフォーム」がほぼ完 成し、菅野会長より提示された。これを来年度 から「野外講座」 (県内)で実際に作成し、問題 点を探ることとした。 (報告:事務局・山内) ☆☆☆事務局連絡☆☆☆ 平成 7 年 12 月 10 日、船橋県民の森から発足 平成 20 年度第 15 回定期総会 した千葉県森林インストラクター会が、いよい よ 15 周年を迎えることになった。「15 年の歩 第 15 回定期総会を下記の通り開催しますので み」は高村紘一を編集責任者、栗田吉治、菅野 お知らせいたします。なお、総会後には懇親会 興文、鳥海翔を編集委員とするFIC15 年の歩 がありますので、こちらにも奮ってご参加くだ さい。 み制作実行委員会が編纂したもの。 構成は、第1編がFIC15 年の歩みで、第1 開催日時:平成 21 年5月 10 日(日) 章千葉県森林インストラクター会の設立、第2 章野外講座の系譜、第3章事業の展開と課題。 17 時~19 時 第 2 編が資料編で第一号の会員便りをはじめ、 開催場所:船橋市勤労市民センター 議 題: FIC年表や組織と役員の推移、会の規約、主 な活躍フィールドと内容は盛りだくさん。総会 1.平成 20 年度事業報告と決算報告、監査報 告 時に配布する予定である。 2.平成21年度事業計画と収支予算案 3.役員選挙(任期2年) 4.その他 千葉県森林インストラクター会会報 2009 年 4 月 15 日 発行第 28 号 年 4 回発 行予定( 1 月・4 月・7 月・10 月) 発行人:菅野興文 編集スタッフ:大崎 信 総会会場 鳥海 翔 連絡先(菅野) :八千代市八千代台東 3-19-15 TEL:047-483-5433 〒276-0032 eメール:DZU01603@nifty.ne.jp URL:http://www.chiba-shinrin-instructor.com/
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