企画展「尾張洋画入門」

報道資 料
平成 28 年 5 月 13 日 ( 金 ) 発表
一宮市博物館 担当:成河(なりかわ)
TEL 0586-46-3215 市役所内線 7750
新緑の季節、博物館でアートにふれるひとときを。
企 画 展 「 尾 張 洋 画 入門」
会期:平成 28 年 5 月 21 日∼6 月 26 日
尾張地域は経済だけでなく文化においてもひとつの中心地といえます。ここに生まれ、
国内外で活躍した郷土の画家たちの作品には、尾張に暮らす私たちにとって親しみの持て
るものが多くあります。この展覧会では、主に近年の寄贈作品を中心に、初公開作品を含
む約 100 点により、尾張の洋画の歴史を画家のプロフィールとともに紹介します。
会 期中 の イ ベ ント
出品作品
●講演会「愛知の洋画壇」
作 家 名 ‒‒‒‒ 出 品 点 数
6月25日
(土) 午後2時∼午後3時30分(午後1時30分開場)
【講師】中山真一氏(株式会社名古屋画廊代表取締役)
【会場】博物館映像コーナー
【申込】当日午後1時より博物館にて整理券を配付
【定員】46 名(先着順)
聴講無料(ただし、常設観覧料が必要)
博物館ガイダンス映像は講演会当日の午後 1 時以降
視聴できません。あらかじめご了承ください。
●学芸員による展示解説
5月29日
(日)、6月12日
(日) 各回午後2時より30分程度
申込不要 参加無料(ただし、常設観覧料が必要)
●特集展示「佐藤一英」 5/21-6/26
【展示室 2-3】 常設観覧料が必要
伊 藤 廉 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 3
鵜 城 繁 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒1 0
大 澤 海 蔵 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 3
大 澤 鉦 一 郎 ‒‒‒‒‒‒‒18
荻 須 高 徳 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 2
筧 忠 治 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 3
北 川 民 次 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 1
鬼 頭 鍋 三 郎 ‒‒‒‒‒‒‒ 4
小 磯 良 平 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 1
佐 分 眞 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒1 2
杉本健
‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 2
一宮市萩原町出身の詩人・佐藤一英(1899∼1979)
の詩と絵の世界を紹介します。
藤 井 外 喜 雄 ‒‒‒‒‒‒‒32
●たいけんの森
宮 脇 晴 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒2 0
①「ぬりえ」6 月 26 日までの毎週土・日曜日、祝日
午前 9 時 30 分∼正午、午後 1 時∼午後 4 時 30 分
②「はたおり・糸つむぎ体験」 毎週土・日曜日
午前 10 時∼ 11 時 30 分、午後 1 時 30 分∼ 3 時
協力:尾張もめん伝承会ボランティアのみなさん
①②ともに申込不要、体験無料
森 馨 之 助 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 2
三 岸 節 子 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 2
横 井 礼 以 ‒‒‒‒‒‒‒‒‒‒ 2
●常設展「いちのみや歴史絵巻」他
縄文時代から近現代までの一宮市の歴史を紹介してい
ます。親子で楽しめる館内クイズにご参加いただくと、
記念グッズをプレゼント。
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本展 の 見 ど こ ろ
①愛美社同人7人のうち5人の作品を展示
大澤鉦一郎(おおさわ せいいちろう)
鵜城繁(うじょう しげる)
1893.7.15 名古屋市東区 -1973.1.1 知多市
1899.5.7 石川県能美郡川北町 - 1985.2.12 日進市
夏
街の一隅(上前津町にて) 油彩/板 平成 25 年寄贈
油彩/板 平成 25 年度寄贈
宮脇晴(みやわき はる)
森馨之助(もり けいのすけ)
藤井外喜雄(ふじい ときお)
1902.2.23 名古屋市東区
-1985.2.5 名古屋市
1898.11.3 愛知県葉栗郡大田島村(現・一宮市)
-1956.9.6 一宮市
1901.3.20 石川県能美郡寺井野村(現・能美市)
-1994.4.18 千葉県船橋市
りんご
1919(大正 8 年 ) 油彩/板
平成 14 年度寄贈
自画像
永薫肖像画
水彩/紙
油彩/画布
平成 25 年度寄贈
平成 25 年度寄贈
愛美社とは、岸田劉生を中心とする草土社の第1回名古屋展(1917)に刺激された若手画家たちによるグループで
す。メンバーは、大澤鉦一郎を中心とした、萬代比佐志、森馨之助、鵜城繁、藤井外喜雄、山田睦三郎、宮脇晴の 7 人で、
24 歳から 15 歳の画家たちでした。1919 年に第 1 回展からわずか 3 回の展覧会で解散していますが、劉生の写実的
な表現に影響を受けた活動は、日本の美術史の流れの中でも注目されるものです。
本展では、作家のご遺族や一宮市内の所蔵家から寄贈された作品などにより、愛美社の画家たち 5 人の作品、総計
82 点を展示します。
特に若い頃に描かれた、宮脇晴「りんご」などの板に描かれた絵は、小品ながらも、劉生の写実の色濃い影響が見られ
ます。右上のモノグラムによるサインは、劉生の作品にもしばしば見られるものです。
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②佐藤一英と藤井外喜雄の作品を同時に展示
佐藤一英(さとう いちえい)
1899.10.13 愛知県中島郡祖父江町 -1979.8.24 一宮市
藤井外喜雄「佐藤一英 25 歳の肖像」
佐藤一英「花よりも葉に」
1923(大正 12 年) 油彩/画布 個人蔵
一宮市萩原町出身(出生地は母方の実家のあった稲沢市祖父江町)の佐藤一英は、日本の詩の韻律の研究と実践に特異
な足跡を残したと評される詩人です。当館では、「佐藤一英と棟方志功」
(1992)、
「賢治・志功・一英−児童文学を巡る
人々」
(1996)などの展覧会で、その功績を顕彰してきました。
今回は、愛美社の画家のひとりである藤井外喜雄が描き、一英生誕 100 年記念切手の図案にもなった「佐藤一英 25 歳
の肖像」を展示し、合わせて常設展示室で佐藤一英の詩画作品の特集展示を行い、詩人と画家の交流について紹介します。
③夭折した親友に贈る絵画
伊藤廉(いとう れん)
佐分眞(さぶり まこと)
1898.10.7 名古屋市 - 1983.1.24 名古屋市
1898.10.8 名古屋市 -1936.4.23 東京
A.E. 氏の肖像
ブルターニュの女たち
1928(昭和 3 年) 油彩/画布
1930(昭和 5 年) 油彩/画布
昭和 55 年度寄贈
佐分薫氏より一宮市へ寄贈
佐分眞は、第6代一宮町長佐分慎一郎の子として生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業し、パリに渡るなど、
洋画家として将来を嘱望されていましたが、志半ばの 38 歳で自ら命を閉じました。これまで、一宮市では本格的な回顧
展を、一宮市博物館(1997)、三岸節子記念美術館(2011)と過去 2 回行っています。同郷で、ともに美校に学び、パリで
も同じ時を過ごした伊藤廉は、佐分の没後に刊行された画集に言葉を寄せています。
「三人の構図ということには余程興味があったのか、執着に近いまでに繰り返して描いている。
(…)三という数にあれ
程固執しなければならないことにどんな理由があったのかたずねなかった」
(一部現代表記に改めた)。
伊藤廉は、82 歳の時に一宮市へ贈るための新作を依頼されましたが、かつての友人の作と並べて欲しいと、ともに過
ごしたパリ時代の作品を寄贈しました。本展では、この 2 作を並べて展示します。
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展覧会情報
会
期 ■平成 28 年 5 月 21 日(土)∼ 6 月 26 日(日) 32 日間
開 館 時 間 ■午前 9 時 30 分∼午後 5 時(入館は 4 時 30 分まで)
休 館 日 ■5 月 23 日(月)・30 日(月)、6 月 6 日(月)・13 日(月)・20 日(月)
主
催 ■一宮市博物館
●常設観覧料(企画展を含む)
市内の小・中学生と満 65 歳以上の方は観覧無料
観覧券
(1人1回)
個人
ミュゼカード
博物館パスポート
団体(20人以上)(年間共通観覧券) (年間観覧券)
常設展示
共通観覧券
一般
200 円
160 円
2,000 円
800 円
400 円
高校・大学生
100 円
80 円
1,000 円
400 円
200 円
50 円
40 円
500 円
200 円
100 円
小学生・中学生
■市内小・中学生は無料。市外小・中学生は土曜日無料。■市内在住の満 65 歳以上で、住所・年齢の確認できる公的機関発行の証明書
等を提示された方は無料。■身体障害者手帳・戦傷病者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を持参の方(付添人 1 人を含む)は無料。
■ミュゼカード=一宮市博物館・一宮市三岸節子記念美術館の常設展示・特別展示を観覧可。発行から 1 年間有効。■博物館パスポー
ト=一宮市博物館の常設展示・特別展示を観覧可。発行から 1 年間有効。■常設展示共通観覧券=一宮市博物館・一宮市三岸節子記念
美術館の常設展示を観覧可(各施設 1 回)。有効期限なし。
広報用貸出画像
本資料に掲載の作品画像はすべて貸出可能です。下記担当までご連絡ください。
一宮市博物館 担当:成河(なりかわ)
〒491-0922 愛知県一宮市大和町妙興寺 2390
TEL 0586-46-3215 FAX 0586-46-3216
narikawa.naoko8b2k@city.ichinomiya.lg.jp
昭和 62 年開館。郷土の歴史や文化遺産を伝える博物館。
長嶋山妙興報恩禅寺の境内に隣接し、建築家・内井昭蔵の
建築による、斬新な建築が特徴です。
平成 26 年度には常設展示をリニューアルし、郷土の歴史
を紹介する特別展・企画展や美術展、市内小学校と連携し
た「くらしの道具」展などを行っています。
●「名鉄名古屋駅」
より名鉄名古屋本線特急岐阜行に乗車、
「国府宮
駅」にて普通岐阜行に乗り換え、
「妙興寺駅」下車。南口より徒歩 7 分。
●「名古屋駅」
より JR 東海道本線岐阜行に乗車、
「尾張一宮駅」
下車。タクシーで約10 分。
●一宮市生活交通バス
「ニコニコふれあいバス」
にて
「博物館西」
下車。徒歩 5 分。
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