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NO.94
2004年6月号
1
大迫弘和
〈エピソード1〉
本校の生徒たちが『彩都』の里山で
実施した『色彩体温』。詳細はこのイ
ンターカルチャーに12年生の加賀奈穂
子さんが書いていますのでお読みくだ
さい。
この『色彩体温』というプロジェク
トでは学外の多くの方々が、本校の生
徒を支えてくださいました。それぞれに
優れた専門性を持たれたプロフェッ
ショナルたちが。その中のお一人から
いただいたメール。
「私自身、最後のフィナーレで加賀
さんからあのような言葉をもらえると
は思ってもみませんでした。とても感
激いたしました。
思い起こせば、彩都グループのみん
なに出会ってからきらきらと光る瞳、
いきいきとした表情にいつしか魅入ら
れていました。仕事への義務感ではな
く、彼ら、彼女たちが喜ぶ姿を楽しみ
に仕事をしてきたような気がします。
一方で、大人たちの世界も彼らは
ちゃんと見ているんですね。実は、当
日、当方からお願いしたアンケートに
加え、他の組織が作ってきたアンケー
トもあって、事前の調整不足で、アン
ケートが重なってしまったのです。し
かし、両方の顔を立ててくれて、その
両方の配布、回収を現地で臨機応変に
対応くれました。大人顔負けです。感
謝です。
こうしたことはほんの一端で、生徒
さんたちみんな人を思いやる心に溢れ
ています。
こうした生徒さんを導いてこられて
きた大迫先生をはじめとする千里国際
学園の先生方がとてもすばらしい教育
を行ってこられたのだなと改めて感心
いたしました。今後も、未来の学校プ
ロジェクトは続いていきます。引き続
き、千里国際学園の生徒さんたちと一
緒に何かを作り上げるような取り組み
をしていきたいと願っています。
PS.
2
実は、妻と子供たちも色彩体温に参
加させてもらったのですが、妻はフィ
ナーレの加賀さんの言葉で感涙し、子
供たちからはお父さんの仕事っていい
ことをしてるんだねって言われまし
た。思いもかけず大きな家族サービス
ができました。ありがとうございまし
た。」
『色彩体温』のフィナーレで、本校の
生徒たちはお世話になった方々へのお
礼を忘れませんでした、生徒たちに
とってはさもあたりまえのことである
かのように。
◇
〈エピソード2〉
先日の学校説明会でご回答いただい
たアンケートの中から。
「『5つのリスペクト』、校長先生が
このお話をなさった時、私は涙が出そう
になりました。何故なら以前私は千里国
際学園の生徒さんにあたたかなおくり
ものを頂戴したからです。
今年の3月、0歳のベービーをつれな
がらもコーヒーを飲みたくなった私は
北千里の『スターバックス』でコー
ヒーを飲んでいました。しかし0歳児は
急に泣き出しカフェの店中に泣き声が
ひびきわたり、私はアセアセ!そんな
時私の後ろから『ベロベロバー』とか
わいいあやし声。それがSISの生徒さん
だとは後の会話でわかりました。
たいていの場合、カフェの中で乳飲み
子がさわぎ出すと『こんなところに
ベービーをつれてきて』と言いたげな
ヒナンの目や全くの無視のどちらかが
多い中、ほがらかにさわやかに、その年
齢にふさわしいあやし方でその場をあ
たたかくして下さったSISの生徒さん達
に、この場を借りて『ありがとう』と
伝えたいです。
この行いこそが『5つのリスペク
ト』が心にしみわたっている一つの現
場だと私は思います。本当にありがとう
ございました。
そして私こそ彼女たちへのリスペク
トの気持ちを伝えたいと思います。
もちろんベービーはさわやかな『ベ
ロベロバー』によろこんで、すぐに泣
きやみ、しばらく彼女達とあそんでいま
した。」
◇
〈エピソード3〉
最近SISのある保護者の方からいただ
いた素敵なことば。
「千里国際学園は『ほめる・励ます』
の空気が充満しています。その空気を
吸って、先生方の太陽の光を浴びて、親
が水をあげて、子ども達はまっすぐに
伸びますね!」
千里国際学園では、自分の行
動に責任を持ち、よい人間関係
を維持していく能力が、生徒各
自に備わっていると信じます。
この考えにもとづいて、次のよ
うな行動の目安がつくられてい
ます。
自分を大切にする
他の人を大切にする
学習を大切にする
環境を大切にする
リーダーシップを大切にする
Holiday Celebration
学園祭前の1週間を飾る恒例の「不思議ウィーク」。5月24日(月)「色一色」、25日(火)「サングラス」、26日(水)
「スポーツ」、27日(木)「帽子」、28日(金)「祭り」というテーマに合わせて、生徒・教職員がさまざまな衣装で盛り
上がりました。5/29(土)の学園祭当日は、例年より一般公開の時間が短縮され、その分「後夜祭」の時間が長くなりまし
た。心配された雨もたいしたことなく今年も無事に終了しました。
3
加賀奈穂子
2004年5月1日。私たちが長い間描
いてきた夢はついに、現実として見る
ことができました。そして、「色彩体
温」という言葉どおりのイベントが出
来た事は言うまでもありません。人々
が持つ才能という色、心という色。何
百種類もの色が彩都山に集まり、当日
は120名の参加者と70名程のスタッフの
「体温」によって、1つの、恐ろしく
も美しい「色彩」が染まり広まったよ
うに感じました。毎日が新鮮だった彩
都で感じた8ヶ月の想いをどうも上手
く言葉にできないのが辛いのですが、
ここで一番伝えたい事は彩都色彩体温
に関わって下さった全ての方への感謝
の気持ちです。このイベントの成功
は、彩都への偉大な想いは、たくさん
の方々の力強いサポートのおかげで出
来たものだと思っています。有難うご
ざいました。そして笑顔も涙も分け合
えた「仲間」の大切さや「夢」を実現
させる時共に発揮する力の強さを教え
て下さった先生方・卒業生をはじめ
SIS/OIS・IMI大学院メンバーの皆さ
ん、長い間本当にお疲れ様でした。あ
の時、笹の音と共に浮かびあがった色
彩を胸に、これからも共に活動を続け
ていけたら、と思います。どうぞ宜し
くお願いします。
色彩体温メンバー:( 1 2 年) 福地智
幸、笠井正季、酒井春奈、曹千紘、白
藤悠貴、南川朱生、佐野里佳子、立川
奈央、辻建三、米田哲平、榎皆実、細
谷花、高橋智彦、大竹美紗子、下久保
嘉之、加賀奈穂子、谷畑雄一、時政令
雄、バニヤンジェームズ、梅本友美。
(11年)青木光理、朝倉理惠、崔賀英、
渕口紗彩、南出希実、王麻美、林喜
恵、牧野良、松岡優、柘植一乃、朽木
夢、岩村春菜、柏原孝史、ヘイガンエ
リン。(10年)田中雅子、溝口智顕、奥
村悠、朝倉千惠、福田浩平、井上裕
子。(9年)田宮康裕、時政大雄、李智
公、牧野壱、井口大喜、黒田克人、廣
田佳代子、和田樹実。( 8年) 岩村果
奈、村上さくら、荒井遥、タイヒュー
4
ンレイモンド。(卒業生)鷲尾崇、野
村岬、前野ケーティー、川喜田エド
ワード、賀茂良穂、長谷川千明、有本
まり、左海知里、竹上貴之、等。
以下は、一部のメンバーの感想です
<12年>・彩都で活動してきたことの
真の価値は自分の中で脈々と生き続け
るのだという事に気付きました(榎皆
実)・色んな人に会えた、大好きな仲
間にあえた。学んだことたくさんある
けど何よりコレが幸せだった。(梅本
友美)・悩んだり後悔したり様々なこ
とがあったけれど、参加者の方々にと
ても喜んでもらえたりと、得た物が
あった。(米田哲平)・大変なことが
いっぱいあったから余計最後は感動し
ました!(立川奈央)・当日は入り口
の飾りつけや、チャーンさん(タイの
出演者)の方の大遅刻で大慌てしてい
たこともまるで昨日の事のようです。
(曹千紘)・イベント終了後たくさんの
人の涙を見て改めて彩都の大きさを感
じ言葉ではあらわせないほどの感動を
覚えました。(時政レオ)・この彩都
で必死に活動をしていた無垢の気持ち
と仲間達を忘れません。(辻健三)・
スタッフが一丸となり、豊かな自然を
通じて参加者の方々に異文化体験の機
会を与えることかできて光栄だった
(バニヤンジェームズ)・この学校に
いてもなかなかできない経験ができま
した(福地智幸)
<11年>・本番は自作の予定表や司
会進行も無事進み、終ると同時に私の
心は皆の温かさ、頼もしさ、優しさを
感じ、胸いっぱいでした。(牧野
良)・年齢、学校、立場をこえた人た
ちとの出会い、そして皆が協力し物事
を作り上げていく、これこそが私たち
彩都が目指す「未来の学校」だと思い
ました。(松岡優)・学校という殻が
砕け社会への扉が彩都のおかげで開け
たような気がしました。(王麻美)・
準備中は、山での作業とテスト勉強の
両立で体力的にきつかったけど当日参
加者が楽しんでいる姿を見ると疲れも
ふっとんだ。(渕口紗彩)・当日は自
分の思っていた通りに動かなかった事
もあったが、今はこれらの失敗をし、
乗り越えることによって成長できたと
思います。(林喜恵)・イベント直前
に彩都に入ったのに、当日は情報伝達
や道案内、食事運びなどを回ることが
でき嬉しかった。(朽木夢)
<10年>・フィナーレでは、出演者に
よる「音の会話」で参加者が皆立ち上
がって聞き入ってくれた。メンバーの
一員として誇り高く思いました。(井
上裕子)・しっかりしていて頼れる
リーダー達と、やる気にあふれたメン
バー達で、それぞれの才能や力を活か
して働いた準備期間が楽しかったで
す。(奥村悠)
<9年>・当日は不安と緊張で胸がバ
クバクドキドキしていたけれど、気が
つけばお客さんと一緒に楽しんでいる
自分を見つけた。(廣田佳代子)・彩
都ばんざーい!楽しいだけじゃなく自
分自身にいい経験になったと思う。(9
年時政広雄)・イベントのために本当
にたくさんの人が皆のために自分の時
間をつかって働いていて凄いと思っ
た。(和田樹実)
<8年>・来年も再来年もずっと彩都
を続け皆と偉大な何かを作り出す時の
感動を多くの人に知っていただけるよ
う頑張りたい(荒井遥)
<その他>・昨年の「五感回帰」と比
べ規模も大きくなった「色彩体温」。
言葉にできないとても大切なものをも
らったような気がする。本当に有難
う、そしてこれからも宜しく。(IMI大
学院代表増井辰一郎)・山に色付けら
れる彩都の色彩が増えて、去年より格
段に濃く広く鮮やかになっていました
(SIS卒業生代表鷲尾崇)
土佐礼子
2004年度のSPP申請も今春無事採択さ
れました。このプログラムは大阪大学
大学院理学研究科が文部科学省の支援
を受けて千里国際学園高等部と連携
し、理科系、文科系を問わず多くの高
校生徒の皆さんに科学・技術への興味
と理解を深めてもらおうというもので
す。年度ごとに新たに計画書を提出
し、審査を受けて採択が決定されるこ
とになっており、大阪大学理学部の先
生方、教務事務の方々の多大なご尽力
によって継続させていただいているプ
ログラムです。昨年度の4回シリーズ
では、毎回講義の内容に則したグルー
プ実験をしながら、実感を伴う理解に
繋げることができたと思います。
今年度も、前回シリーズの形態で更
に広く発展した内容になっています。
基調テーマ 「自然と共生する新しい化
学を実験する [Ⅱ] : 生命と物質の化
学的接点をさぐる」 として5回シリー
ズで、各回とも先生の授業のあと、生
徒の皆さん自身によるグループ実験を
行います。
「自然共生化学の創成」は、次世代
の化学が人類社会に対して果たすべき
役割を積極的に考えた、大阪大学独自
の未来型研究・教育プロジェクトで
す。本連携講座では、このプロジェク
トを実施している現場で日々研究に携
わっておられる先生方の直接指導のも
とに、新しい時代を担う皆さんに、理
科、特に化学の本質的な意義は何であ
るかを、生徒実験を通してわかりやす
く体験してもらい、実験の中から自ら
の知識と考えで、自然と共生する新し
い化学に触れ、深い理解に繋げること
を目指しています。
以下、各回のテーマと概要を紹介し
ます。内容は以下のとおりですが、2
回目以降の日程はおよそこのあたりと
いうことで、今後調整して確定後あら
ためてお知らせします。
*
1.地球上の生命体起源に関連する右
手系、左手系分子の化学的性質:6月28
日(月)13:30〜15:30 :今野巧教授
光学異生体分子とその生体適合性に
ついて学び、偏光計を自作して身近な
分子(グルタミン酸やショ糖など)の旋
光度を測定し、濃度を調べる。
2.自然界を探る放射性原子核の利用
について:9月28日(火)13:30〜15:30
<日程調整中>:篠原厚教授
放射性同位体の半減期を利用した年
代測定や地球環境の研究やその歴史、
更に医療への放射線利用について学
び、身近な放射線の測定実験を行う。
3.DNA情報と遺伝子組み換え:10月29
日(金)13:30〜15:30<日程調整中
>:鈴木晋一郎教授
遺伝子組み換えをした多種のクロー
ン生物が誕生しているが、これらは人
工的な新しい生物であり、自然界と共
生して生きていけるのか。また倫理的
にはどうのかも考えながら、大腸菌や
鶏、豚の肝臓の細胞から生命の基本と
なっているDNAを分離する実験を行
う 。
4.計算機実験入門:12月13日(月)
13:30〜15:30<日程調整中>:山口兆
教授
DNA、タンパク質など生物由来物
質の機能発現機構や酵素などによる生
体反応機構の解明には計算機科学の知
識が不可欠である。それらのメカニズ
ム解明の理論的解明手法を学ぶため、
簡単な計算モデルの組み立て方とプロ
グラミングについて学習し、計算機実
験を行う。
5.生命サイクルと時計反応・振動反
応:1月25日(火)13:30〜15:30<日程
調整中>:笠井俊夫教授
薬品を調製することからはじめて、
ベルーゾフ・ジャボチンスキー型振動
反応を実験し観測することで、体内時
計のモデルや自己触媒反応がどのよう
に、また、なぜ発現するのか学習し、
自然界という複雑な開放系における化
学反応を実験を通して理解する。
以上の実験講座はすべて、大阪大学
大学院理学研究科の学生実験室及び関
連実験施設において大学院修士学生の
実験補助のもとに行います。
(注)上記の時間帯は、大阪大学での
講義と実験の実質時間であり、学園か
らバスで移動のため、12:40に出発しま
す。つまり、参加生徒は、5,6,7時限目
がSPPのため公欠になります。
*
従来のSPP同様、上記各回とも実施の
10日前頃に改めて詳しい案内と参加申
込書を配布します。基本的に理科の関
連クラスの生徒の必修以外に、その他
の生徒(原則として高校生のみ)およ
び保護者の参加は、余裕人数によって
申し込み受け付け先着順になります。
保護者の方々へ: オブザーバーと
して受講、生徒実験の見学をしていた
だけますが、万一の事故の際の保険の
関係上、実験はできない場合がありま
す。
中学生の皆さんへ: 科学の広い世
界を知ってもらうために、SPPの案内状
を配布しますが、参加は高校生になる
まで待ってください。しかし、特に強
い希望がある場合は直接、土佐まで相
談にきてください。
なお、今までのSPPでご講義いただい
た大阪大学の先生方から、本学園生徒
の積極的で生きいきした受講姿勢に対
して、大学生対象の授業とはまた違っ
た、新鮮で楽しい時間であったとのコ
メントをいただいています。このプロ
グラムがさらに充実して、高校・大学
にとって相互の連携が深められ、科学
を通して高校生の皆さんにさらに視野
を広げてもらえることを願っていま
す。
5
萱原千洋
5月17日から
29日までの2週
間、私のSIS
高等部での教育
実習が始まっ
た。私が担当し
たクラスは主に
3つ、そのうち
の2クラスは授
業を受け持ち、もうひとつは担任を務
めた。私の担当した教科は「情報」
で、これは情報化社会の中で必要とさ
れるスキルや能力を養うことを目的と
した科目だ。情報が教科として加わっ
たのはごく最近のことで、実は私は高
校時にこの教科を受講した経験はな
い。今回の教育実習を通してはじめて
高校生を対象とした情報科の授業の
現場 を知ることとなった。
実習期間中2つの授業を担当させて
頂いた。このうちの一つは、実際にコ
ンピュータを用いて情報を処理する実
践形体の授業で、10年生を対象にエク
セルの関数を用いた表計算、またその
表からグラフを作成する課題に取り組
むクラスを受け持った。実際に授業を
行ってみて10年生にとっては多少実用
性に欠け、また内容も難しかったよう
に思えたが、彼らからは利便性につい
ては充分理解を得ることができ、また
応用力も身についているように感じ
た。もう一方のクラスは9〜12年生を
対象に、インターネット情報のメディ
アリテラシーについての講義の授業を
行った。メディアリテラシーとは情報
が氾濫する社会の中で、各情報の価値
を見極める能力のことを指す。今回の
授業では、書き手によってコントロー
ルされたある事件の資料をもとに、事
件の真相を生徒に推理してもらい、そ
の後インターネットを用いて情報収集
をして2つの情報を比較してもらい、
情報の信憑性について考えてもらっ
た。特に今回着目したのがインター
ネットの情報で、便利な情報媒介であ
6
る反面、どのような特徴や危険性を
持っているのかを学んだ。学校や家
庭、あらゆるところで日常的に生徒が
インターネットを活用するようになっ
た今日、インターネットに関する基礎
知識は重要視すべき項目としての授業
に取り組んだ。最後の授業で彼らに感
想を書いてもらったが、インターネッ
トの情報を扱うにあたっての注意点は
しっかりと認識できているようで、授
業の意義を確認できた。これらの授業
を実践するにあたり、私は常に生徒の
印象に残る授業の展開を心がけた。私
が受講した授業で今でも記憶に鮮明な
ものは、現在でも何らかの形で私に影
響を与えつづけているからだ。今回の
教育実習期間中に私の授業を受講して
くれた生徒にとって、少しでも私の授
業がそのような位置付けになっている
と幸いだ。
11年1組。この実習期間中私の一日
は、毎朝担任のクラスである彼ら全員
の名前を呼ぶことから始まった。残念
ながらこのクラスの授業を担当する機
会はなかったが、彼らとは廊下でプラ
イベートな立ち話をしたり、図書館で
一緒に調べ物をしたり、学園祭準備の
買い出しの帰りに ちよこれいと を
して遊んだ(遊んでもらった?)生徒
もおり、彼らの学校生活に触れること
が出来た。みんななぜか常に面白いこ
とを考えており、発想や表現が非常に
豊かで、またそれらを活かす能力があ
り、私は彼らの言動に毎度圧倒されて
いた。11−1のみんなへ、チヒロの生
活は2週間毎日充実していました。お
互いビックになったらまた会おうね。
今回の実習を通して、多くの先生
方、学校のスタッフの方には授業のこ
とだけに限らず、多くの面からアドバ
イスや、バックアップをしていただい
た。特にハードなスケジュールの中、
授業の指導教員をしていただいた合志
智子先生、卒業後も変わらずお世話に
なっているクラス担任の田中守先生、
このお二人には言葉に表現できないく
らいあらゆる面で力になっていただい
た。この場をかりてお世話になった全
ての皆様にお礼を申しあげます、本当
にありがとうございました。
岡田拓土
主に担当させていただいた授業は12
年生の化学でし
た。ちょうど大
学で専攻してい
るところと同じ
範囲だったの
で、その分さま
ざまな話を織り
込んで授業をす
ることが出来た
と思います。そ
れでも「こうすればもっとわかりやす
く説明できたかもしれない、こうした
ほうがもっと面白く話せたかもしれな
い」などと考えることも多々あり、自
分で納得のいく授業をすることはとて
も難しいと感じました。また、授業を
見学させていただくたびに先生方の教
える技術、話す技術の豊富さに驚かさ
れました。ちょっとした会話の端々に
授業内容の核心をつく質問をはさんだ
り、重要な内容は繰り返し教えるな
ど、さまざまな工夫がされていまし
た。一つでも多くの技術を自分の授業
に取り入れていきたいと思います。
生徒たちと過ごす時間は、なにより
も楽しいものでした。はじめは生徒も
私も少し戸惑っていましたが、時間が
たつにつれて自然にコミュニケーショ
ンをとることが出来るようになりまし
た。学園祭では7年3組のみんなと力
を合わせてお店を成功させることが出
来ました。難しいと感じることもあり
ましたが、生徒はもちろん、私にとっ
てもこの学園祭は一生の思い出になる
と思います。また、生徒たちは廊下を
歩いているときやランチの時間にも挨
拶をしたり、話しかけたりしてくれま
した。そういったちょっとしたことで
も実習生の私にとっては大きな励みに
なりました。千里国際学園の生徒みん
なに感謝したいと思います。
ひさしぶりに千里国際学園で過ごし
た3週間は、大学で過ごす3週間に比
べるととても短く感じました。先生方
の授業を見学し、自分の授業の準備を
するといった毎日は、大学で教育法の
授業を受けているよりも充実していま
した。生徒との接し方、授業のコツな
どが少しずつわかってきたころで実習
が終了してしまうことを残念に思いま
す。もっともっと千里国際学園で生徒
と共に学んでいきたい気持ちになりま
す。しかし、教育実習の期間は1ヶ月
あっても1年あっても短いと感じるか
もしれません。なぜなら人に何かを教
えるということはとても難しいことで
あり、教師は教師である限り常に何か
を学び続けなければならないと思うか
らです。この3週間の実習で満足する
ことなく千里国際学園での実習を糧と
し、これからもより良い先生、より良
い人間になるために頑張っていきたい
と思います。
最後になりましたがお世話になった
教職員の皆様、生徒の皆さんに心より
お礼を申し上げます。ありがとうござ
いました!
有田 希
SIS、OISのみなさま、こんにちは。
ついこの間、
SIS 社会科にて
教育実習をやっ
ていた有田で
す。SIS で過ご
した実習の日々
がもはや夢のよ
うなのですが、
実習を経て自分
の中で何かが変わっているので、夢で
はないでしょう。
実習を終えておいて言うのもなんな
のですが、私は当初、教育実習は行く
けれど、教員になるのはちょっと…な
どと考えていました。「教える」とい
うことなのがどういうことなのかよく
分からなかったし、自分はどうも教員
には向いてないと思っていたからで
す。しかしSISで教育実習やってみたい
と一回生の頃から心に決めていたの
で、やってみなけりゃどうもならんと
体当たりしてみました。
が、いざ始まってみると、実習はサ
バイバルでした。とにかくSISってパワ
フルでエネルギーあふれる学校なの
で、消極的だと吹き飛ばされそうにな
る、と再確認しました。習うより慣れ
ろと言いますが、確かにそのとおり。
実習前は、授業がちゃんとできるか、
生徒との接し方を不安に思っていたん
ですが、そんなことで悩んでいる場合
ではなかった…。教員に向いてるか
云々より、とにかくやるしかない毎日
だったように思います。
実習で得た最大のものは、「教育っ
て何?」という疑問です。答じゃなく
てまた疑問なのですが、生身の生徒と
接してみて、実際に授業をしてみて、
反省、発見、納得、色々あったのです
が、結局はその疑問に戻ってしまうの
です。たぶん、これからの生活でも影
響してきそうです。実際、大学の授業
を受けても「これは授業のネタにな
る」とか考えてるくらいなので(もし
かしたら、実習ボケなだけかもしれま
せん)。
それから、SISで教育実習ができたこ
と、これに感謝したいです。夢であっ
たというのもありますが、この学校で
なければ得られなかったことがたくさ
んありました。SISの生徒はとにかく活
気があって、自分がある。特に、私が
担当させてもらった授業のメンバーは
ら、失敗もあって反省もできたので、
悔しいけれど忘れられない思い出とし
て残りました。
最後に、生徒みんなが教育実習生に
やさしかったことに感激しています。
実習の間付き合ってくれた君たちがい
なければ、私はこんなに学ぶことはな
かったと思います。ぎこちなくておか
しな実習生だったと思うんですが、短
い期間一緒に過ごせて楽しかったで
す。ありがとう!!
将来、教員になるかどうかは分かり
ません。未来はどう転ぶか分からない
ので。しかし、実習で得たものは、
ずっと私の考えの中に残ることでしょ
う。こんな風に自分に影響するものだ
と思ってなかったのですが、やはり、
教育実習に来てよかったと思います。
意識の高い生徒たちばかりで、私も刺
激を受けました。それだけに、授業の
内容が至らないもので悔しいのですが
…。実習が終わってからも、思い出し
ては暗くなっています。もっとできた
のに、って。しんどいけれども楽し
かった実習の中で唯一の心残りです。
このように後悔できるのも、SISで実習
をやったからでは?とも思います。生
徒が積極的に授業に参加してくれたか
7
金 恵栄
皆さん、こんにちは。「初めまし
て」の方ばかりですね、きっと。第6
期卒業生の金恵栄です。まだOIA
(SISの旧校名)だった頃の最後の
卒業生になります。卒業後は筑波大学
に進学し、現在は社会人2年目となり
ます。
SISを卒業してからは大阪に来る
機会がなかなかなかったのですが、縁
あってか、配属が大阪になり4年ぶり
に帰ってきました。先日久々に学校に
行ってみたら、変わらない先生方の姿
と見慣れない在校生の皆さんの様子
に、なつかしいような、どこか淋しい
ような不思議な気持ちになりました。
今日は社会人になって自分が思って
いることや、学校に通う皆さんにお伝
えしたいことを書いてみようと思いま
す。
私は現在、日本公文教育研究会とい
うところで働いています。ビートルズ
の曲をバックに、たくさんの子どもた
ちが出てくるCMのKUMONです。
どんな仕事をしているかというと、主
には「地区担当」として担当している
教室がある地域の発展を教室の先生方
と一緒に考えたり、地域合同での取り
組みを企画したりしています。KUM
ONの大きなビジョンは、「教育を通
じた世界平和の実現」です。現在、K
UMONは世界の43カ国で、約350万人
の子どもたちが学習してるのですが、
その子どもたちに最も身につけてほし
いと考えているのが、「自分から学
習」する力です。自ら課題を見つけだ
し、新たなことに挑戦する自信を身に
つけ、自分だけでなく周りの人々のた
めに何かをしようと思える子どもたち
を育てていきたい、そう願っていま
す。
KUMONってプリントをやる塾で
しょ?と思っている人たちにとって
は、KUMONのこの大きな夢は意外
に聞こえるかもしれません。しかし、
皆本気で、このことを実現しようと
日々仕事に励んでいます。
8
私の夢は、世界中の子どもたちが、
笑顔で「この世に生まれてきてよかっ
た」と思える人生を送られる世界を実
現することです。この世で生まれたこ
とを親に感謝し、自分だけでなく、共
に生きる周囲の人々の幸せを願った
り、遠く離れた人々と夢を語り合え
る、そんな世界を実現したいと思って
います。
人は、自分の親や生まれてくる国を
選べません。だからこそ、いつ、どこ
で生まれたとしても「生まれて来れて
よかった」と思える人生を送れる世の
中にしたいのです。
私が、こんな風に思うようになった
のは、やはり千里国際学園で過ごした
日々が原点になっています。学校に
通っている間、いつもそんなことばか
り考えていた訳ではありませんが、授
業を通して、また日々の何気ない友達
や、先生方との会話を通して、普通の
生活の中で自然とそのような考えを持
つようになったと思います。
千里国際学園は一人一人の違いを尊
重してくれます。一人一人の自由とそ
の自由に伴う責任を尊重してくれま
す。私は中学2年の時に韓国から編入
して学校に入りましたが、学校に通い
始めた時の最初の印象として「一人一
人違っていいんだ」という、今思えば
当たり前のことをすごく新鮮に感じた
のをよく覚えています。
「一人一人の違いを認め、大切にす
ること」。それは人と共に生きる中で
最も基本であり、最も大切なことで
す。それができないから、憎しみあっ
たり、戦争が起きるのだと思うので
す。
皆さんにお伝えしたいことは、素晴
らしい環境に今、自分がいるというこ
とを忘れないでほしいということで
す。最初のうちは新鮮だったことも、
いつの間にか当たり前になり、感謝の
気持ちを忘れがちになります。私自身
もそうでした。いつの間にか、学校に
行くことも、授業を受けることも、友
達と話をしていることも、当たり前の
こと、いつでもできることのように感
じながら日々を過ごしていました。
しかし卒業し、大学へ行き、就職を
して改めて千里国際学園で過ごした
日々を思い起こしてみると、自分の価
値観の原点がそこにあることに気づか
されます。
だからこそ、1日1日を大切にして
ほしいと思います。大切にするという
ことは、思いっきり楽しむことでもあ
ると思います。何かやってみよう、何
か変わろう、そう思った時に、受け入
れてくれる環境がSISにはありま
す。
自分の可能性をSISという場を活
用して、限りなく広げていってほしい
と思います。卒業した時に、在学して
いた時間の意味がどれだけ深く濃いも
のになるかは、皆さん自身の活かし方
次第であることを感じて、毎日を過ご
してもらえたらなと思います。
何だか熱っぽく語ってしまいました
が・・・。
公文の創始者である公文公(そうな
んです、公文は、公文さんという人が
作ったから「公文式」になったんで
す)はたくさんの言葉を残したのです
が、その中で私が好きな言葉の一つに
「もっといいものは必ずある」という
のがあります。
もっといいものは必ずある。千里国
際学園は素晴らしい学校です。でも、
もっと素晴らしくなれる。それは、皆
さん一人一人が学校の主役になって、
可能性を広げていくことで実現しま
す。
この学園と、そこに関わる全ての
人々がこれからもずっと発展し続ける
こと、それが学園に関わる全ての人々
の元気の源になると思います。
どうか毎日を大切に、そして思いっ
きり楽しみながら過ごして下さい!!
井藤真由美
前号と今号で、冬学期の授業「バイ
リンガリズム」で「バイリンガリズム
と社会」について考察した折に受講生
たちが書いたエッセイを紹介させても
らっています。前号では、今世界でど
のようなバイリンガル(マルチリンガ
ル)環境があるのか、という現状につ
いてのリサーチをした人のエッセイを
紹介しました。今号では、クレオール
言語について、または、絶滅の危機に
ある言語の保持についてのレポートを
紹介します。
ます、クレオールについて簡単に説
明しましょう。二つのグループ(外部
から来た貿易商人などと、現地の人)
が接触したとき、どちらも相手の言語
を知らず、また、共通の言語を持たな
い場合、それでもコミュニケーション
をとろうとすると、お互いの言語の一
部をとって簡易な言語らしきものを作
り意思疎通しようとすることがあり、
これはピジョン言語と呼ばれていま
す。そして、このピジョン言語がその
土地の言葉として根付き、世代を経て
母語となったものをクレオール言語と
いいます。ピジョン言語はあくまでも
一時的な目的のために作られるもので
すから普通の言語よりはるかに簡略化
された形であるものですが、それを次
の世代が母語として習得していくにつ
れ、人間に備わった言語の能力で複雑
な文法構造を付け加えていき、自然言
語に近いクレオールへと進化していく
わけです。
* 藤本由紀枝さんは、シンガーポール
の言語『シングリッシュ』についてリ
サーチしました。シングリッシュとは
シンガポールで話されている英語のこ
とで、さまざまな民族語と溶け合って
シンガポール全体の共通英語として定
着している言語です。1980年代にはシ
ングリッシュの正当性が広く認識され
ており、シンガポールの『公用語』で
あるとまで言われていましたが、2000
年4 月に大統領が S p e a k G o o d
English というキャンペーンをうちた
て、国民が標準英語を話すように、と
強い規制をかけ始めました。藤本さん
はシングリッシュの特徴と、2000年の
このキャンペーン以降のシンガポール
の様子をレポートしてくれています。
* 前野ケーティーさんは在日韓国人、
朝鮮人の人たちの話す韓国、朝鮮語の
特徴についてリサーチしました。これ
は、クレオール言語という定義には当
てはまらないかとは思いますが、在日
韓国、朝鮮人として2世、3世、と世
代を経るに伴い、その使用単語、発
音、が日本語の影響を受けて変遷して
いる様を多くの具体例を持って言語学
的に解説してくれており、とても興味
深いレポートとなりました。
絶滅の危機にある言語について、そ
れを守るにはどのような方策があるの
だろうか、ということについては授業
でも取り上げ、自分の母語が絶滅の危
機に瀕したらどのような政策をとる
か、ということをシミュレーションし
たりしましたが、社会学分野のリサー
チペーパーでもさらにこの分野につい
て調べた人がいましたので紹介しま
す。
* コーク太郎君はウェールズの言語、
ウェルシュについて調べました。ウェ
ルシュはケルト語に属するもので、ゲ
ルマン語派の英語とは言語的な類似点
は極めて少ない言語です。現在ウェー
ルズでは英語とウェルシュが公用語と
なっています。過去200年でウェルシュ
を話す人口は急激に減り一時は絶滅の
危機にあるとされていましたが1990年
より学校での使用言語とされるように
もなり、テレビ、新聞などのメディア
媒体もできたことで話者は増え、現在
ウェールズ人口の20%以上となってい
ます。教育とメディアの効果の大きい
ことがわかります。また、ウェールズ
での政策が成功を見たのは、言語の復
興にあたり民族としてのアイデンティ
ティーに重点を置いていたことも大き
な要素でしょう。
* 宮本昌広君は修学旅行で訪れたアイ
ヌ村で考えたことを元に、さらにリ
サーチを加え、アイヌ語の復興につい
てレポートしました。約130年前に日本
政府に併合されて以来、アイヌの人々
は同化政策にさらされ、保護運動も行
われてはきましたが、アイヌ語話者の
数は激減しています。1997年にアイヌ
文化法ができ、アイヌ語教室、ラジオ
講座、アイヌ語弁論大会、など活発な
運動が見られる反面、話者の減少を食
い止めるのは難しいというのが、悲し
いけれど現状のようです。
2003年度冬学期の授業『バイリンガ
リズム』からの報告を3回にわたって
お届けしましたが今回を持って終了し
ます。バイリンガル、ということを
様々な角度から考える授業ですので、
このレポートを、授業をとっていない
人にとっても今までと違った角度から
バイリンガルについて考えるきっかけ
としていただけたなら幸いです。
この記事を書きながら、言語と文
化、アイデンティティー、の関連の深
さと重さについて思いをはせていたと
ころ、北朝鮮に拉致された被害者家族
の子供たちが日本に帰国される、とい
うニュースが入りました。『帰国』と
はいえ、当の本人たちにとっては異
国。ましてや敵国と教えられてきた外
国が自分の母国であったとは、その複
雑な思いはどれほどかと想像するのは
難しいです。ゆっくりと日本になじま
れ、日本文化と日本の言葉を吸収し、
バイリンガル、バイカルチュラルな人
として安心して過ごせる環境が整うよ
うにと願っています。
9
●中等部2年生
くはこのままでいてくれないかなとも
思っていました。でも、本人は常に進歩
を目指して絶え間ない努力を積んでいま
す。つかまり立ちができるようになって
からは、一所懸命に立ち上がる練習をし
ていました。一瞬でも立ち上がることが
できるととても嬉しいらしくそれを励み
に何度も何度も繰り返していました。あ
る時など、20分近くも立ち上がりの練習
をがんばっていたこともあります。そし
て、最初はほんの一瞬だったのが、5
秒、10秒と長くなっていきました。少し
でも、前よりも長く立てると、嬉しそう
にこちらを見ます。僕たちが手をたたい
て誉めると喜んで練習に励みます。そし
て、30秒ぐらい静止できるようになった
ころから、歩くことに挑戦を始めまし
た。壁を伝って歩いたり、椅子につか
まったりしながら、歩行練習を積み重
ね、気がついたら、つかまらずに、足を
踏み出せるようになっていました。そし
て1歩が2歩、2歩が3歩と日に日に増
えていってます。
娘を見ていて、自分もこんなふうで
あったのかなと思います。はじめはハイ
ハイすらできなかったのが、一生懸命に
がんばって、ハイハイ、立ち上がり、ヨ
チヨチとできるようになっていったので
しょう。そして、今までできなかったこ
とができるようになったその一つ一つの
瞬間に新鮮な、心の底からの喜びがあっ
たのだろうと思います。赤ちゃんのとき
から少しずつ成長していく中で、今まで
知らなかったことを知った時、できな
かったことができるようになった時には
感動があったはずです。でも、できるこ
とが当たり前になっていく中で、感動が
なくなってしまったのでしょう。子ども
を見ていると、そうした感動を思い出す
機会が得られます。これが最近知った喜
びです。
松島 勇
●中等部3年生
娘がついに歩き出しました。まだヨチ
ヨチ歩きですが、部屋の中を一周できる
様になりました。本人はとても嬉しいら
しく、いかにも楽しげに手を振りながら
歩いてきます。途中でしりもちをついて
もニコニコしています。「這えば立て、
立てば歩けの親心」といいますが、僕と
してはハイハイだけでも充分で、しばら
Frances Namba
学年だより
1234567890123456789012345678901212345678901
1234567890123456789012345678901212345678901
1234567890123456789012345678901212345678901
1234567890123456789012345678901212345678901
●中等部1年生
中尾直子
この原稿を書いているのは学園祭1週
間前です。7年生でも各クラスさまざま
な取り組みがなされていますが、果たし
てうまくいったのでしょうか。7年生に
とって、アセンブリや、MMTVでみる高校
生はほとんどおとなにみえるでしょう。
そんな中に混じっての最大の学校行事、
学園祭でした。各クラスで店係、備品
係、美化係、デコレーション係をやって
くれた人は、各種の係を取り仕切ってい
る上級生、活発に意見を出す先輩たちの
姿にみとれ、クラス内での係を引き受け
た人は意見をまとめるのに苦労し、その
まわりでいろいろと作業をした人はそれ
なりにきっと多くのことが学べたのでは
ないでしょうか。
彼らは、入学当初から比べると、ほん
とうに成長のあとがうかがえます。小学
校のときのようにチャイムに縛られるわ
けでなく時間を自分で管理し、宿題や持
ち物もそれぞれの先生からの指示を自ら
記録しています。千里国際学園でのス
タートは順調といえると思います。
多くの7年生とその保護者の方は、こ
れから初めて迎える2ヶ月もの長い夏休
みに戸惑っていらっしゃるかもしれませ
ん。ホームルームの活動で一応指導は致
しますが、基本的に、お子さんが学校の
一員から家庭の一員に戻る時期として捉
えていただければ、と考えております。
時間割に沿っておこなわれる学校生活で
はできないことに挑戦しましょう。
important to learn to manage your time
wisely. Get into a routine of studying
regularly - plan your homework schedule
carefully and don't leave it all to the last
minute. With careful planning you shouldn't
have to stay up studying until the early hours
of the morning - make a good night's sleep a
part of your routine too!
Of course, the big event this trimester is
the school festival. I've been impressed with
everyone's commitment and enthusiasm and
it's nice to see students co-operating on their
class projects. Grade 9 students have come
up with the following creative ideas:
9-1 are rolling all your favorite movies into
one unique film, starring, of course, the
talented 9-1 students.
9-2 want to surprise you with their April
Food - it looks like takoyaki but.........
9-3 will give you the thrill of your life in
their unique virtual reality ride.
Thanks to everyone for all their hard work
on this event.
With time passing so quickly, many
people are already making their plans for the
long summer vacation. Many of you will be
travelling abroad and going on camps. Make
the most of this time to relax, enjoy and above
all, to experience as many new things as you
can. The American writer, Oliver Wendell
Holmes said:
"A mind that is stretched by a new
experience can never go back to its old
dimensions."
It's important that you, too, make the most
of all the opportunities school and the
summer break have to offer. Use your time
wisely to stretch your mind, gain new
knowledge and see things from different
perspectives.
●高等部1年生
山本靖子
10
It's good to see that most students have
settled smoothly and comfortably into their
new homerooms and schedules. One of the
main comments I hear from students is that
the workload in grade 9 is suddenly much
heavier than before. This being the case, it is
今年縁あってこの学年を始めて担任す
ることになりました。教科として教える
のもかなり久しぶりのことだったので(な
んて見上げる生徒の数が増えたことで
しょう!)、さあどんな学年だろうと期待
と不安の気持ちでいっぱいのスタート
だったのですが、ホームルームだけでな
く、学年の集まり、そして英語のクラ
ス、すべてを通じて、1つとても感心し
たことがあります。それは5クラス86人
の大所帯でさえも話を聞くべき時はしっ
かり聞くことができるということです。
その辺のところを以前から担任をされて
いる先生方に伺うとなるほどと思うこと
がありました。その秘訣がタイトルにも
して、各教室にも貼っている以下の3つ
の約束(?)にあるようなのです。
Think: when to listen to
when to speak to class
when to speak to friends
つまり、「いつ聞くべきか、いつクラス
で発言すべきか、いつ友達と話すべきか
をしっかり考えよう」ということで、こ
れをしっかりできるようにするというの
が去年の学年としての目標だと伺いまし
た。この学校では10年生というのは中だ
るみの時期で気が抜けやすい時期とも言
われますが、今までのところおおむねい
い評価を担当の先生から頂いているの
は、この精神が根付いてきているのも大
きな理由ではないかと思います。さて、
そして、今年度の目標もこの3つのこと
がしっかりできることです。この3つを
大事にして、一番いろんなことにチャレ
ンジができる10年生、たくさん学んで、
たくさん体を動かして、たくさんリー
ダーシップをとって、たくさん語って、
たくさんぶつかって、たくさん泣いて
笑って、ひとときひとときを大切にすご
してほしいと思います。さあ、まず、そ
のスタートは、間近に迫った学園祭。真
新しいクラスでの初めてのジョイントベ
ンチャーです。新10年生としてどんな新
しい姿を見せてくれるのでしょうか。お
手並拝見です。
●高等部2年生
Jane Shepherd
At this year’s school festival the Grade 11
‘Food Hall’ was a mighty success. Those
lucky enough to get there in time to savour
the mouth-watering delights all agreed that
the atmosphere and menus were truly in
keeping with a summer festival. All of you
who took an active part in the preparation
process and worked so hard to ensure the
day went smoothly should feel proud of your
achievement. In particular, I’d like to point out
that 11-2 managed to chop 20kg of onions
without the slightest moan, groan and only a
few tears. You have impressed your
Homeroom teachers with your effective
teamwork, minimal fuss and positive attitude
to the whole day.
In the midst of festival preparations, our
Grade Trip Committee has also been working
hard to collect everyone’s ideas and opinions
and start planning for The Trip (Spring 2005).
The committee’s first challenges have been
to establish a realistic plan of their tasks for
the year ahead and communicate quickly and
clearly with students and parents. In spite of
the pressures of homework, clubs and other
school and personal commitments the
committee has shown great dedication.
We’ve all seen how much time and energy is
being spent on planning a rewarding
experience for all of us, so what can we do to
support those students who have willingly
taken on this responsibility? Well, we can
start by giving them our enthusiasm, ideas
and support for their leadership.
All this talk of organization and planning
brings me to the topic on everyone’s mind at
this stage in the trimester – the summer. In just
a few weeks we will all have two months
ahead of us to spend as we wish. Many of
you have already told me how much you are
looking forward to joining a school camp,
studying or visiting friends abroad,
holidaying with family or gaining work
experience. Some of you have also mentioned
how you plan to find out more about
University courses, read a lot, learn
something new or go on train or cycling
adventures around Japan. The holiday is
long enough to do so many things, but to use
the time effectively takes thought and
planning. Just think about how much time is
being spent planning the Grade Trip, which
will only last a few days.
Before we break-up for the summer your
Homeroom teachers will be talking to you
individually about your plans. We will be
asking you if you have a clear idea what you
want to do this summer, and also what you
want to get from the rest of your time at SIS.
For those of you who have often said how
busy you are, and how it’s sometimes
difficult to juggle the variety of commitments
you have, this is an opportunity to spend
some time making plans. Taking a fresh look
at your daily routine might be a good place to
start. Are you always on time for SHR and
lessons? What would you like to do better, or
differently? This might mean giving yourself
enough time to get the train or bus so you
don’t have to rush, spending time reading a
newspaper of magazine in the library, taking
part in HR discussions or listening to others
opinions more. Whatever your goals are,
make sure you’re working towards them
every day.
Have a great holiday!
●高等部3年生
土佐礼子
12年生になったみなさんに私がこうし
て「学年だより」を書く機会も最後で
しょう。思い返せば5年前の4月、まだ
小学生の尻尾を残したままこの学園の中
学1年生として入学したあなた達は、右
も左も分からない状態でした。(私は今
も、右も左も上も下も分かりません。)
その時私は「ゆっくり時間をかけて学ん
でいきましょう」と言った筈ですが
(もっともそんなことを憶えている人は
いないでしょう。私もそう言ったかどう
か定かではありません。)その師の教え
に背き、毎年いろんなことに忙しくチャ
レンジして、みんな年々どんどん成長し
てしまいました。そしてなんということ
か、下手をすると来年の今ごろは大学生
と呼ばれているかも知れないのです。怖
いことです(オット、時の経つ早さのこ
とですヨ、もちろん)。
昔は先生の指示に「ハイッ」とか無
言・・で従っていた人も、今では自己○
○(*1)し、へ理屈を捏ね、その上
「先生、今朝はMMTVですヨ!」とMMの
意味が全くわかっていない教師に指図す
るまでになりました。また、「今日のL
HRはとりあえず教室に集まってか
ら・・」と言う曖昧な教師の朝の伝達は
聞き流して、○機○変に互いに連絡して
11
留学と言えば、アメリカやイギリスや
オーストラリアなどの国へ行く人が多い
が、僕は母の国でもあるフィリピンへ
10ヶ月間行った。僕の留学が決まったの
は、出発のわずか2ヶ月ほど前で、高二
も終わり高三になる前の春休みに突然決
まった話だった。前から母の国のことを
もっと知りたいと思ってたので、親に
フィリピンに留学してみないかと言わ
れ、このチャンスを無駄にしたくなかっ
たのもあり、高三で留学をすることには
とても迷ったけれど、留学することにし
た。出発前は同級生と高校最後の一年を
一緒に過ごし、一緒に卒業できないと
思ったときは寂しかったが、フィリピン
で色々日本では学べないことを学べる
チャンスだと思うだけで、とても楽しみ
になった。
出発したのが5月の29日で、向こうの
学校は6月の中旬に始まったので
フィリピンでの最初の2週間は
フィリピンでも田舎で貧しい所で
過ごした。そしてまちにまった学
校が始まった。僕が通った学校は
De La Salle Santiago Zobelとい
う学校で、フィリピンでも有名な
学校だ。シニアの学年に入ったの
でみんなも大学受験勉強で忙しい
からあまり僕みたいな留学生にか
まってくれないだろうと思ってい
たが、みなやさしくて楽しい人だったの
で、すぐ向こうの生活に慣れることがで
きた。学校は朝の8時にホームルームが
始まるが、そのまえに国歌斉唱やお祈り
などがあり7時半には学校に着いていな
いとだめだった。そして、3時間授業が
あり、30分間の休み時間。また2時間授
業があって45分のランチで、そして最後
に2時間。学校が4時に終わる。最初は
きつきつのスケジュールには、千里国際
出身の僕にはとても苦に感じたが、時が
カフェテリアでさっさと学年会を進行し
ていることもありました。独り取り残さ
れた私は、2Fの誰もいないHR教室か
ら3Fの教室前の廊下へ行き、誰もいな
いので3Fの会議室へ行き、又また誰も
いないので最後にカフェテリア、と校内
を上下一周した挙句やっと皆が真剣に話
し合っているところへ、そんな苦労を顔
に出さずさりげなく入っていったことが
何度あったか。
この学年は中学では野島先生、高等部
では井藤先生という素晴らしい先生方が
学年主任をしていただいている恵まれた
学年です。従って私は敢えて、世の中の
大人にもいろいろいるんだよ、という○
面教師(*2)という適役を務めてきま
した。しかし何を隠そう、本当は総てを
計算に入れ深い配慮をしながら、いつも
ぼんやりと頼りない振りをして、「こん
な教師に頼っていたらヤバイ・・」と危
機意識を刺激するという高等テクニック
で生徒の自立心を喚起してきたのです。
その賜物で皆は自主性に溢れ、何事も自
ら率先して考え、行動する素晴らしい青
年に成長しました。学年旅行、そして学
園祭も、○余○折(*3)を経ながらも
学年全体での話し合いと組織力、お互い
を思いやる気持ちはこれ以上のものはな
いと言って過言ではないでしょう。この
能力を今後はさらに広い社会でも発揮し
ていって欲しいものです。そしてそのこ
ろにはすっかり年寄りになっているかつ
ての恩師の蔭の苦労を思い出して欲し
い・・・。学年旅行で捻挫して付き添わ
れ教員になった間抜けな付き添い教員
を、きっと皆さんは後々まで忘れないで
しょう。このように自ら身を呈して敬老
精神の大切さをも教えたのです。これも
偉大な教師の○謀○慮(*4)であるこ
とを声を大にして訴えたい(誰も認識し
ていないようだから)。
さらに私はこの歳になっても、人間と
しての幅を広げるために、もって生まれ
た謙虚で○真面目(*5)な性格を打ち
破るべく努力をしているのです。このよ
津田仙純
12
立つにつれ苦とも感じなくなった。僕の
イメージでは、フィリピンの学校はアメ
リカの学校や千里国際みたいな「自由」
な学校だと思っていたが、実際日本の公
立の学校みたいで校則などがとても厳し
かった。授業はフィリピノ語以外のクラ
スはすべて英語だったのでついていけた
し、そのおかげで僕の英語力もかなり上
がったと思う。クラブはサッカー部と野
球部に入った。サッカー部では地区リー
グを優勝するなど、クラブはとても楽し
うに、いくつになっても精進し続ける教
師に薫陶を受けた皆さんはなんと幸運で
ありましょう。全くそう思えないあな
た、何年後かにはその有難さを理解でき
るように成長して欲しいと思います。ず
〜と理解できないまま終わる不幸な人に
ならないよう。どんなにつまらなく思え
る事物や人からも、他○之○(*6)と
して自らを磨いていける人になって欲し
いものです。
―――「笑う哲学者」土屋賢二氏に毒さ
れている「笑われる物理教師」より。
かったし、クラブのおかげで別の学年の
友達もいっぱいできた。学校外でも、休
日は友達とバスケットボールをしたり、
映画を見に行ったり、教会にいったりし
ていた。フィリピンでの10ヶ月間は学校
の勉強などで忙しく、あまりフィリピン
全体をまわる時間がなかったが、マニラ
周辺だけでも色々まわるだけでも楽しめ
たし、歴史のある場所などもいけて、学
校では学べない「フィリピン」を体験で
きた。
日本人とフィリピン人のダブルでもあ
る僕なのに、日本やアメリカのことを
知っててもフィリピンのことは何もしら
なかった。だが今回のフィリピン留学
で、少しは自分にフィリピンの血が流れ
ていることに誇りに思えるようになれた
と思う。留学中にはお婆の死や友達の交
通事故での死など悲しいことも起こった
が、その悲しみ以上に楽しめた。行く前
は先生方や親に迷惑をかけたが、お世話
になり感謝している。フィリピンで学ん
だことをフルにいかし、これからも将来
に役に立てたいと思う。
浅芝理人
僕は2003年3月からこの3月まで1年
間、父の出張のため、ドイツに両親と
行ってきました。ドイツに1年間滞在す
るのはこれが4回目で、短期滞在も含め
ると、通算8回目のドイツ行きでした。
僕たちが住んだのは、ドイツの北部に
あるビーレフェルトという、ドイツの大
都市の中では一番小さい街です。いまま
でに何回も住んだ小さい(村のような)
町の近くにある都市なので、よく知って
いましたし、学校もビーレフェルト市内
にある、以前通っていた所でしたから、
極端に心配することはありませんでし
た。また、向こうには11年前からの知り
合いや友達もたくさんいて、みんな僕た
ちとの再会を待ってくれていました。僕
たちにとっては2000年の夏からほぼ2年
半ぶり、久しぶりのドイツとなりまし
た。そんなわけでドイツのあの街は、僕
にとってとても身近で懐かしく、第二の
故郷のような所です。出国の時はやはり
不安がつきまといましたが、行ってしま
えばすぐに慣れることができました。
学校は楽しかったけれど、らくではあ
りませんでした。僕は今まで、ド
イツに行ったり日本へ帰ったりし
ていたので、ドイツ語を覚えては
忘れる、ということを何度も繰り
返してきました。そのようなレベ
ルのドイツ語力で、ドイツ語での
授業についていくのは大変です。
学校はたいてい午後1時半までし
かなく、家も遠くないというの
に、帰宅して昼食を食べたらどう
しても、ベッドに倒れ込んで寝て
しまう毎日でした。それでも勉強の内容
は非常に興味深い事ばかりで、ああ、こ
れが日本語だったらなあ・・・と、ずっ
と思っていました。例えば、地学では地
球史&鉱山博物館に行き、かつて鉄鉱採
掘所だった、地下1kmの所まで歩いて下
りました。初めての体験でした。ドイツ
語の授業ではドイツの2大作家、ゲーテ
とシラーが長く住んでいた文学の町、
ヴァイマールへ行きました。その際、こ
の2人について学習したほかに、途中立
ち寄った村ブーヘンヴァルトでは、かつ
てのナチスドイツ軍の、捕虜強制収容所
跡を見学しました。そこでは、あまりに
も生々しい戦争の悲劇を痛いほど実感
し、大きなショックを受けました。この
ような勉強をしたことは、二度と忘れな
いでしょう。しかし、こんなときのドイ
ツ語の説明も先生のお話も、理解できな
かったことが多かったのです。
さて、平日学校のあるときは、しんど
い日々が続きましたが、週末は楽しく過
ごしました。よく両親と、知り合いや友
達の家に遊びにいきました。夏には、知
人の家のお庭で、みんなでお昼寝をした
り、ゲームをしたり。秋や冬には、家の
中でいろんなお話しをしたり・・・。季
節ごとに違う楽しみ方があり、自然と共
に四季を感じることができました。そし
て、お呼ばれをするとたいてい、手作り
ケーキなどのお菓子をたくさんごちそう
になりました。
それから夏休みも素晴らしかったで
す。夏休みは6週間で、多くの人が休暇
に出かけます。クルマに荷物を満載して
出かける人が多いのですが、僕たちも北
海の海辺の町で2週間の休暇を過ごしま
した。先生や知人から、「休暇中は勉強
するんじゃないよ。」と言われて驚きま
したが、ドイツ人というのはそういう人
たちです。のんびりゆっくり、したいこ
とを楽しむのが休暇ですから、これが本
当なのかもしれません。そこで僕も、そ
の2週間はできるだけゆっくりしまし
た。堤防の上を散歩したり船で遠い島ま
で遠足に行ったり、1日40kmの自転車旅
行を3度したり、いい夏でした。このよう
なところで何か新しい発見をすること
も、大切な学習になるのではないでしょ
うか。このように余裕のある中でいろい
ろ物事について考えるのはとても大事で
す。人間はゆとりがあるかないかで大き
く変わるということを、今回は改めてよ
く分かりました。
こうして、クリスマスもお正月も過
ぎ、恐ろしいはやさで1年は過ぎてしま
いました。今回は自分も前より大きく
なっていたので、また新しい目でドイツ
を見ることができました。また、僕の目
的であった、たくさんのヨーロッパ車を
研究することもできて、嬉しかったで
す。全く違う自動車文化を持つ国でもあ
りますから。
そして本当はもっとたくさんしたいこ
とがあったのに、そのためには残念なが
ら随分と短い1年でした。しかし、行っ
た価値は十二分にあったと思います。行
かなかったら、自分の判断や見解もまた
違っていたはずです。ドイツと日本の違
いも感じられたところで、より新鮮な気
持ちで日本での生活も再開できたのだと
思います。未だに僕は、SISの授業で、先
生のおっしゃっていることを自分が全部
理解できるというのが信じられません。
日本語の世界にいられる有難みを、強く
感じています。
今度も僕は思い出という、自分へのお
土産を持って帰ることができました。こ
のように、自分で満足できる滞在が何よ
りであるのは、いうまでもないことで
しょう。今回ドイツに行かれた、こんな
に素晴らしい機会に、感謝しています。
13
寺尾一実
2003年度冬学期の環境にやさしいプ
ロジェクトは、森を救おう!がテーマ
でした。リーダーの菅江みづほを中心
に、副リーダーの田中亮祐、書記(ホ
ワイトボード)中村陽香、書記(ノー
ト)の寺尾一実とその他20名で頑張り
ました。
プロジェクトの最終目的は「子供の
森」への募金に決定しました。「子供
の森」計画とは、1991年からOISC
A(民間の国際協力団体、NGO)が
始めた計画。世界中の学校の子供達
(主にアジア)が募金活動をし、森林
を伐採された場所に新たに森をつくる
計画です。最初は、「お金に執着した
くないから、募金は嫌だ」等の意見も
ありましたが、この計画を知り、集
まったお金が植林につかわれ、その
上、支援先から報告メールが来ること
を知り、私たちも充実感を味わうこと
ができるということで、全会一致で決
定しました。地域は、パプアニューギ
ニアのニューブリテン島とその周辺の
島々です。他にも、タイ・フィジーな
どいろんな国があります。いろんな方
が協力してくださっているようで、
びっくりしました。
この募金のため、どのようにしてお
金を集めるかというのに、二時間ほど
話し合いました。色々な意見が出た
中、「何でも屋」というのがあり、洗
車から、掃除、肩もみ、何でもします
というのが私たちの仕事になりまし
た。学校の外にもチラシを配り、募集
するつもりでしたが全くなく、身内だ
けで行うことになりました。やはり、
一番多かったのは洗車でしたが、研究
室の掃除(先生方は忙しいよう
で・・)、200本近くあるビデオテープ
の整理、バンドの楽譜の整理など、
色々しました。ちなみにお金のほうは
クラスで「お気持ち」としてもらおう
と決めたので、先生達からはお気持ち
をもらいましたが、最終的に25000円集
まりました。皆様、ご協力有難うござ
いました。
「子供の森」計画の資金集めと並行
14
し、生ゴミを肥料にしよ
うというのをやりまし
た。生ゴミは、カフェか
らもらい少しでもゴミを
減らし、役に立てるつも
りでしたが、頼み忘れた
り、時間がなかったり、
色々あったので、私の家
が営むコンビニで賞味期
限切れになった商品を
持っていきました。副
リーダーの田中亮祐君
が、専用のバケツとEMボカシー(肥料
を発酵させるのに必要な粉のようなも
の。米ぬか・糖蜜・竹酢液等を使って
いる)を買って来てくれて、その中で
着々と肥料になっていく予定でした。
しかし、どこで転んだのか、上手くい
きませんでした。それと同時に牛乳
パックでもやってみようというアイデ
アもあったので、そちらもやっていま
した。こちらのほうは、上手くいった
ようで(?)土に埋めてあげようとい
うことになりました。
最終日に、皆様に報告ということ
で、プレゼンをしました.プレゼン係
は図書館とHFLのクラスを往復しな
がら調査した結果をクラスに発表する
ことです。調査内容は「環境にやさし
いプロジェクト」というこの授業の内
容として、 子供の森計画 について
調査しました。私たちはこのプロジェ
クトに募金するために、「何でも屋さ
ん」を結成しました。クラスの皆と多
数の親に来てもらい横山可奈さんと奥
村悠さんが発表してくれました。皆は
熱心に私たちの発表を聞いてくれまし
た。
結局生ゴミ計画は失敗したけれど、
よかったと思う。(リーダーとして
は)みんな結構いうこと聞いてくれて
こっちとしてはやりやすかったし、な
によりみんな、何でも屋であそこまで
やる気だすとは思ってなかったから驚
いたり喜んだりで・・。(副リーダー
田中亮祐)
最終的には、バケツは失敗したけれ
ど、「何でも屋」で色々な仕事ができ
てよかった。色んなことを知ったし、
皆もさぼることなくしくれてうれしく
思いました。ご苦労様でした。果たし
て、私は書記としてちゃんとできてい
たか分からないけれど、やりきること
ができてよかったです。(ノート書記
寺尾一実)
私はプレゼン係で、仕事には参加で
きなかったけれど、クラスの一員とし
て募金活動に参加できたと思うことが
できてとてもうれしかったです。(プ
レゼン係横山可奈)
生ごみの方より何でも屋さんのほう
が印象的でしたが、両方とも楽しかっ
た(粘 書王韋)
私と可奈の2人で、代表として私た
ちの活動の発表をする仕事を引き受け
ました。他の皆が活動をしている間
ずっとパソコンの前に座り続けて、結
局、皆と同じ活動(生ごみ刻み、先生
のお手伝い)は1回しかできませんで
した。その代わり、皆が働いている時
間を使っているのだから、しっかりと
した発表にしなければいけないという
責任をすごく感じました。発表をまと
めるために、活動の進み方を最初から
振り返ってみると、
①環境問題のリ
サーチをして、②話し合いをし、③
テーマを決めて、④それにぴったり合
う活動を考え、⑤いよいよ仕事に入っ
て・・・という風に、プロジェクトの
流れが効率良くうまくいったなぁと思
いました。それは本当に、リーダーの
みづほ達がうまく引っ張っていってく
れたおかげです。それに、廣田先生が
PeterHeimer
Some SIS students and parents may not
know about the academic course of study
followed in grades 11 and 12 at OIS. The
OIS curriculum in these final two years is
called the International Baccalaureate (IB)
Diploma Programme. The Diploma
Programme (DP) is an international preuniversity course of study that leads to
examinations. It is designed for highly
motivated students aged 16 to 19 in the final
two years of high school. The DP
curriculum is designed with the aim of
developing in students the ability to reason
for themselves rather than merely
accumulate facts. It provides a thorough
education in a broad range of subject areas.
It aims to enhance awareness of our
common humanity, to encourage a sense
of social responsibility, and to prepare
students for higher education. It allows
students the freedom to pursue their own
needs and interests in a properly balanced
education. In short, it is both a structured
programme that offers a strong general
education and a flexible programme that
acknowledges the particular interests of
individual students.
There are more than 1300 IB world
schools in over 115 countries. In the IB
Asia-Pacific (IBAP) region, there are
about 120 schools offering the IB diploma
programme (IBDP). In Japan and South
Korea, there are nine schools offering the
IBDP, all of which are
members of the
Association of IB Schools
in Japan and Korea
(AIBSJK). OIS will soon be
the first school in Japan to
offer all three IB
programmes: Primary Years
Programme(PYP),Middle
YearsProgramme(MYP)
and Diploma Programme
(DP). This is an important
distinction for OIS.
Few SIS students and parents (and
teachers) may realize that SIS students
have a chance to study part of the IBDP. It
is an exciting opportunity that very few
students in Japan have. In fact, in May
2000, eight SIS students became the first
students at a Mombusho-recognized
school in Japan to take an IBDP exam when
they sat for the English A2 exams. Those
pioneer students, if you’d like a bit of SIS
history, were Chie Ebara, Kanako
Kobayashi, Ai Kawano, Hiroyuki Ota,
Masako Ota, Reiko Takada, Ken Matsuda,
and Satoshi Yamaguchi. Since then, 29
other SIS students have taken IBDP exams.
The SIS IB tradition continued this year
when, on Tuesday, May 4th and Monday,
May 10th, eleven more SIS students took
IB English examinations. Three students—
Ian Sawyer, Yuko Omura and Hannah
Hosotani—took the English A1 higher
level exams, the highest level IB English
陰で導いて下さったおかげでもありま
す。発表当日、お客さんはたった2人
だけだったけれど、活動した皆が見
て、自分達のプロジェクトを振り返
り、よかったなぁと思える発表になっ
たのではないかと思います。(プレゼ
ン係奥村悠)
僕は、このプロジェクトで会計の仕
事をしていました。会計といってもお
金を集金して集計するだけでしたが、
何でも屋さんとして働き、発表の準備
も手伝っていました。会計をしてい
て、色々な人が依頼をしてくれて、み
んなが頑張って依頼をこなして持って
きてくれるお金がたまっていくのはと
てもうれしいことでした。みんなが努
力をして貯めたお金は依頼した人の感
謝と感じていました(実際に感謝のお
手紙をいただきました)。それが、森
林の保護や再生につながっていくと思
exams available. Three students—Meguru
Nakaya, Tina Maran and Takurou
Fushimi—took the English A2 exams. And
five students—Hikari Aoki, Yusuke
Mitobe, Miho Yamanouchi, Masafumi
Shinmi and Sayaka Hoshiro—took the
English B exams.
Ian, Yuko and Hannah have studied in
the English A1 course, an OIS course, for
the past two years with Mr. Berg and Dr.
Driskill. The English A2 and English B
students have studied in their IB courses
for the past three trimesters with Mr. Heimer
and Mr. Ray. All of the students have
worked very hard and all will eventually
receive highly coveted IB certificates.
Congratulations to these SIS IB students.
For more information about the IBDP or
about taking IB courses, please contact
Peter Heimer, OIS IBDP Coordinator, at
pheimer@senri.ed.jp, or visit the IB website
at www.ibo.org.
うと、自分たちに行動がちゃんと機能
しているんだと思いました。
一人の参加者としては、みんなでま
とまって、楽しく、円滑に作業を進め
られてよかったと思っています。活動
と発表の二つ共に関わった、他の人と
異なった役割でしたが、みんなと協力
して楽しくできてよかったと感じてい
ます。(会計神田脩太)
15
青山比呂乃
この5月に、次のような本を著
者から図書館へ寄贈していただき
ました。どちらもSIS/OISの元保護
者、現保護者が書かれた本です。
すでに整理して本棚にあるはずで
すので、探してみてください。誰
かが借りていたら、予約もできます。
・青木堤子『おかあさん、なんでカナダに行かなあかんの−
カナダ親子留学奮闘記』春風社
副題にあるとおり、親2人こども3人でカナダに留学、つ
いに永住して働いているお母さんが書かれた体験記。長女の
青木菜摘子さんは、SISの前身OIAに1994‑95年、7,8年生の
とき在籍しました。千里国際学園に菜摘子さんが入学したの
がきっかけだったとの話も書かれています。
・ 山本芳幸『カブール・ノート―戦争しか知らない子どもた
ち』幻冬舎
・坂本龍一監修『非戦』幻冬舎
・村上龍編『啓蒙的なアナウンスメント第2集』NHK出版
・村上龍編『収縮する世界 閉鎖する日本』NHK出版
アフガニスタンで、国連難民高等弁務官カブール事務所長
として働く経験から書かれた本を合計4冊。山本さんは、
OIS幼稚園の保護者です。
6月16日以降は、SISの生徒の返却期限が9月2日になり
ます。OIS生徒は特別許可があれば借りられますが通常は貸
し出ししていませんので、授業の都合などで借りる必要があ
る場合は、申し出てもらっています。
冊数は、いつもは日英各6冊づつですが、もっと借りたい
人は、スタッフに断ってもらえば何冊でも借りられます。た
だし、ちゃんと期限内に学校に持ってこられる冊数を考えて
下さいね。長い夏休み、たくさんすることがあるでしょう
が、普段なかなか読めない長編小説の読破もぜひ計画に加え
てください!
−6/29(火) 通常開館
6/30(水) 8:00‑12:00am
7/1−7/20
閉館
7/21‑8/18
JFKのため週に1回開館(毎週金曜のみ)
8/19−29
閉館
8/30(月)‑31(火)9:00am−4:00pm
9/1(水)−
通常開館
詳しくは図書館入口に掲示しますので、見て下さい。
16
昨年度もまた蔵書点検の結果、行方不明の図書が判明
しました。今年度は10冊です。
逆に、見つかった本も7冊ありました。教室を大掃除
したら出てくる事がよくあるのですが、本によっては3年
も経ってから見つかっています。
紛失図書というのは、誰かがなくして弁償している図
書です。昨年度も多くて10件もありました。図書館とし
ては弁償してもらうより何より、本が戻ってくるのが一
番うれしいです。借りた本に対するちょっとした気配り
を心がけてもらえればと思います。
行方不明の本でも紛失でも実は半分近くを小学生の本
が占めているのも気になるところです。OIS小学部の先生
方とも話していきたいと思っています。
2003年度不明分 10冊
¥14,167
319.8:ワタナ
核・安保・沖縄(岩波ブックレット415) 岩波書店
¥388
493.7:カサハ
精神病(岩波新書 新赤版581) 岩波書店 ¥640
558.7:タカハ
海にねむる資源・海洋深層水 ¥1,400
764.7:ホンタ
モダン・ジャズ(新日本新書395)新日本出版社 ¥680
913.6:ナツメ
こころ(新潮文庫な‑1‑13)新潮社 ¥324
916:マツキ
生まれたのは何のために 教文館 ¥2,575
R389.033:クハ
世界シンボル辞典 三省堂 ¥4,800
E546.5:マツモ
しんかんせん・あたらしいとっきゅう(のりものスー
パー百科1) ひかりのくに ¥1,280
E913.6:ナカカ
こぎつねコンチ(こどもとお母さんのおはなし) のら
書店 ¥1,100
E913.6:ヤタマ
あしたぶたの日ぶたじかん(あたらしい創作童話) 岩
崎書店 ¥980
2003年度紛失分 10冊
¥9,110
1
ケルト神話と中世騎士物語(中公新書1254)中央公論
新社 ¥740
361.84:サトウ
不平等社会日本(中公新書1537)中央公論新社
¥660
410.38:カタヤ
数学公式に強くなる(岩波ジュニア新書) 岩波書店
¥670
675.08:ハコハ:20 いらっしゃいませスーパーへ(社会科はこばれてくるし
くみシリーズ20)PHP研究所 ¥2100
830.7:コハヤ
インターネット英語入門(岩波ジュニア新書354) 岩
波書店 ¥700
913.6:サイト
ガンバとカワウソの冒険(岩波少年文庫) 岩波書店
¥800
913.6:タサイ
斜陽(新潮文庫)新潮社 ¥200
916:イノウ
生きています、15歳。 ポプラ社 ¥1,200
E388.8:クニマ:4
顔のことわざ探偵団(フォア文庫B204)童心社 ¥540
E933:モンス
ミイラ男(モンスター図鑑)ほるぷ出版 ¥1,500
2002年度不明分 5冊
¥19,325(不明分8冊中3冊発見しました)
141.21:スエナ
心を元気にする色彩セラピー PHP研究所 ¥1,500
334.51:フシサ:1
写真絵画集成・日本人移民1:ハワイ・北米大陸 日本図
書センター ¥13,000
366.29:ナルニ:53 声優になるには(なるにはbooks53) ぺりかん社
¥1,165
763:アトレ:II
音楽(ビジュアル博物館15) 同朋舎出版 ¥3,500
933:ヘンリ
最後の一葉(集団読書テキストB6) 全国学校図書館協
議会 ¥160
2002年度紛失分 7冊
¥5,064(紛失分8冊中1冊発見しました)
29
チャーリー・チャップリン(現代新書335)講談社 ¥600
379.9:サトウ
イギリスのいい子日本のいい子(中公新書)中央公論新
社 ¥680
498.55:ナカカ
596.65:フシノ
913.6:アカカ
913.6:ミヤサ:3
E913.6:イヌイ
頭がよくなる栄養学(ブルーバックスB‑780)講談社 ¥620
藤野真紀子のお菓子教室 学習研究社 ¥1,800
死と乙女(新潮文庫)新潮社 ¥514
風の谷のナウシカ3 徳間書店 ¥340
ながいながいペンギンの話(岩波少年文庫)岩波書店 ¥510
2001年度不明分 3冊
¥7,660(不明分6冊中3冊発見しました)
・230 シンシ 7
帝国主義の展開(現代新書317) 講談社 ¥600
・724 ヒシユ 5
水彩・パステル・スケッチ(芸術技法百科5) アトリエ出版
¥6,500
・E913.6 カワキ
ふたごの魔法使い 空のウサギ(フォア文庫A134) 童心社
¥560
2001年度紛失分 4冊
¥2,310
・E913.6 カワサ
日本のふしぎ話(フォア文庫)童心社 ¥390
・E913.6 ナカオ
UFOのおとしもの(フォア文庫)岩崎書店 ¥470
・916 イノウ
十七歳 ポプラ社 ¥950
・916 オカモ
植村直己 地球冒険12万キロ(フォア文庫)金の星社
¥500
2000年度不明分 0冊
¥0
2000年度紛失分 4冊
¥6,300
・210 アミノ
日本の歴史をよみなおす(ちくまプリマ−ブックス50)筑摩
書房 ¥1,100
・489.6 ミヤサ
イルカは100万年も人間をまっていた ¥1,150
・763 アトレ
音楽(ビジュアル博物館15) 同朋舎出版 ¥3,500
・E913.6 ミヤサ
注文の多い料理店(フォア文庫)岩崎書店 ¥550
1999年度不明分 8冊 ¥11,560
・146.1 スト
孤独 創元社 ¥1,800
・498.55 アラマ
コンビニで買えるお菓子のカロリーBOOK 新星出版社
¥850
行先 彩都キャンプ場(茨木市)
期間 中学生7/3‑5 高校生7/2‑5
主担 田中守(理科)
行先
期間
主担
YMCA阿南国際海洋センター(徳島県阿南市)
7/2‑5
井藤真由美(英語科)
行先 箕面市立青少年教学の森野外活動センター
(箕面市新稲)
期間 7/1‑3
主担 馬場博史(数学科)
行先 アジア学院(栃木県)
期間 6/30‑7/3
主担 真砂和典(理科)
行先 金沢
・519.8 ヤサシ 6
ゴミはどのように地球をよごすのか?(やさしい図解・地球
があぶない 6)偕成社 ¥3,000
・R 833.5 イノウ
英語類語辞典 開拓社 ¥1,500
・910.268 ミヤサ
宮沢賢治(新文芸読本) 河出書房新社 ¥1,200
・913.6 ホシ
ブランコのむこうで(新潮文庫) 新潮社 ¥180
・913.6 ムラカ
風の歌を聴け 講談社 ¥1,030
・914.6 コウタ
木 新潮社 ¥2,000
1999年度紛失分 5冊 ¥4,152
・141.6 イケツ
不安の心理学(講談社現代新書1324) 講談社 ¥631
・290.9 チキユ 4/92‑93地球の歩き方 4 オーストラリア ダイアモンドビッグ
社 ¥1,331
・E908 コウタ 19 ころころまるパン・マーシャとくま(講談社のおはなし絵本館
19)講談社 ¥1,200
・913.6 ミスキ 4 ゲゲゲの鬼太郎(ちくま文庫)筑摩書房 ¥470
・E933フオサ
きょうりゅうが学校にやってきた(フォア文庫)金の星社
¥520
1998年度不明分 3冊 ¥4,341
・ 289:カソン
運命の海に出会って レイチェル・カーソン(シリーズ<生き方の研究
>)ほるぷ出版 ¥1,300
・ 386.1:ヤマナ
平安朝の年中行事(塙選書)塙書房 ¥2,471
・ 933:ウイタ
フランダースの犬(岩波少年文庫2055)岩波書店 ¥570
1998年度紛失分 6冊 ¥8,438
・169.1:シマソ
オウム真理教の軌跡(岩波ブックレット379)岩波書店
¥400
・ 165.9:サキ
オウム裁判を読む(岩波ブックレット408)岩波書店
¥388
・ 210.08:オモシ:7 江戸時代入門(おもしろ日本史入門7)国土社 ¥2,000
・ 210.5:タカハ
図説大江戸の賑わい 河出書房新社 ¥1,600
・ 410.2:ヤノ
数学の考え方(講談社現代新書)講談社 ¥650
・ 480.8:トウフ:1‑II
動物大百科 第1巻 食肉類 平凡社 ¥3,400
期間 7/2〜5
主担 斉藤数(理科)
行先 日本アウトワード・バウンド・スクール(長
野県北安曇郡小谷村)
期間 7/1‑4
主担 新見眞人(理科)
行先
期間
主担
琵琶湖東岸から日本海
7/1‑4
田中憲三(数学科)
行先
期間
主担
恵光院(和歌山県伊都郡高野町)
6/30‑7/3
青山比呂乃(図書館)
行先
期間
主担
豪州ブリスベン
7/9‑31
中村亮介(社会科)
17
水口 香
2004年4月30日までに届け出
のあった2003年度第3回英語検
定試験の合格者数は次のとおり
です。
みごと1級に合格した藤本卓
君(2004卒業生)、田村佳架さん
(10年生)、おめでとうございま
す。今後ともがんばってくださ
い。
なお、2003年度第2回英語検
定試験1級で10年生の朝倉千恵
さんが、また第3回検定試験2
級で8年生のレイモンド・パー
マー君が優良賞を受賞されまし
た。おめでとうございました。
2003年度実用フランス語技能検定試験(DAPF)において高等部1年生の畑まり
あさんが2級に合格されました。おめでとうございます。日頃の地道ながんばり
が実を結びこのような結果に結びついたことはすばらしいことです。英語以外の
外国語を学んでいる皆さん、どんどん検定試験にもチャレンジしてください。
このように、英検以外の語学試験結果や各種表彰など、インターカルチュアに
掲載を希望する人は直接SIS広報センターまで報告してください。
2003年度第2回英検1級合格者の朝倉千恵さんは、あとになって判明しました
のでこの場で紹介させていただきます。英検のほうは2級以上が高校での単位認
定を受けられますので、個人申し込みの場合でも、結果を必ず英語科水口先生ま
でご連絡ください。
(SIS広報センター)
弥永 千穂
自分の好きな香りをイメージしてください。イメージ
すると気持ちはどうなるでしょうか?においを感じる感
覚はもっとも原始的な感覚です。においは脳へ伝わりす
ぐに感情に結びつきます。「いい香り」と感じれば自然
にリラックスして気分がよくなり、「くさい」と感じれ
ば気分が悪くなります。それぞれ自分のもつにおいは違
い、人によって好きなにおい、嫌いなにおいも違いま
す。では、体のくさいにおいはどうでしょう?ほとんど
の人が苦手でしょう。体のにおいは、汗、皮脂、ばい菌
がまじりあって発生しています。特に思春期にはいると
ホルモンも影響して皮脂の分泌が増えるので子供の頃よ
りも体のにおいがでやすくなります。汗をたくさんかく
この時期は清潔に心がけていやなにおいを防ぎましょう
ね。においをおさえるためには ①毎日シャワーかお風呂
18
に入る②特に脇の下や足の爪、指の間などをしっかり洗
う③毎日新しいTシャツに着替える ④肌着を着る ⑤汗の
ついたものときれいな洋服を一緒にしない ⑥汗をかいた
らしっかりふき取る ⑦においがある場合はデオドラント
スプレーを使用 ⑧肉類、乳製品などの脂肪をとりすぎな
いようにするなどが効果的です。もしも自分のにおいの
事で心配になったらいつでも相談に来てください。ま
た、香水や整髪料などにおいのきついものも注意してく
ださい。つけすぎていてはまわりの人に「くさい」と不
快感をあたえます。香水などは自分のにおいとまざらせ
てほんのりただよわせましょう。においは心に直接作用
して気分を変えます。自分も周りの人も気持ちよくすご
すためにはにおいに気をくばることもひとつのマナーで
す。
村井仁美
カキーーーーーン!!
やったぁ!!律子走れ〜〜〜〜!よ
し、次の打順は私だ、絶対打ってや
る。そして後の人につなげて点を取り
たい!今までの練習の成果を見せてや
るんだ
ソフトボール部に入部している私は
今年初めてAPAC出場メンバーに選
ばれた。でもその時はすでに高校三年
生。つまり最初で最後のAPACだっ
た。高校一年生でこの学校に入った私
はまだソフトボール部の存在を知ら
ず、高校二年生の時に始めてソフト
ボール部に入部した。まだまだ実力不
足のせいでもあってレギュラーに選ば
れることはなかった。同級生がメン
バーに選ばれているのを見て正直くや
しかった。だから今年は絶対にレギュ
ラーになって活躍したいと熱意を抱い
ていた。
「試合は最後まで何が起こるかわか
らない。」先生のおっしゃるとおりだ
と思った。五点差で負けていたとき私
はもうだめだと思っていた。しかしみ
んなの応援している姿を見て、声かけ
あっている姿を見て、あきらめかけて
いた私がいてはずかしかった。試合中
のみんなはボールに対する熱意がすご
かった。守る時もボールにつっこんで
いき、なんとしてでもボールをとる!
とる!とる!攻める時も打ったら走
る!走る!走る!みんなとにかく負け
たくない思いで必死だった。なんとそ
の試合は最後の最後、逆転さよなら勝
ちができた。みんなの目からは(美し
〜い)涙がこぼれ喜びを分かち合っ
た。ソフトボールをやっていて良かっ
たと思える瞬間だった。
もちろんメンバーの中でおもいがけ
ない怪我で出れなくなった人を忘れた
わけではない。私もこの学校に入る前
はずっと水泳をしていて、とある大事
な試合に出る前に友達とぶつかって鼓
膜を破ってしまった。三週間泳ぐのを
医者から禁止されてしまった。もちろ
ん試合にはでることができなくなって
しまった。見た目は普通だから、たく
さんの人に「なぜ」「どうして」とい
う質問にひとつひとつ答えなくてはな
らなかった。まわりの人の親切が余計
なおせっかいに感じたこともあった。
だから私はソフトで怪我をしてしまっ
た人に対して何も声をかけることはな
かった。おせっかいに感じるかもしれ
ないと思うから。でも今だから思うけ
れども声をかけてあげればよかった
なぁとも思った。言葉で言わなきゃ伝
わらないことだってあるから。
CAで行われたAPAC、MARI
STで行われたトーナメントではとも
に三位だった。おしくも優勝とはいか
なかったけれども精一杯やった事に悔
いを感じることはない。むしろこうい
う試合(APACやトーナメントの企
画)をしてくださった先生方がいたか
らこそ他の学校の人と知り合うことが
できた。だからその先生方に感謝した
い。それに私は応援してくれた友達
や、こうしたら上手になれるよと教え
てくれた野球好きの男子、ソフトボー
ル部の楽しい仲間達、試合に来てくだ
さった中尾先生と相良先生、いつも教
えてくださった平井先生に言いたい。
ありがとうございました!
最後にソフトを通してまた一つ人間
として成長できたと思う。来年ソフト
をする人にお願いしたい。来年(こ
そ)は優勝してください!
高蔵寺駅下車、名古屋インターナショ
ナルスクール(NIS)のバスが迎えにき
てくれました。新幹線から一緒だった
神戸のカナディアンアカデミィ(CA)
の人とNISに8時ごろ到着。宿泊場所の
教室のホワイトボードに「W e l c o m e
Osaka, Go Sabers」の文字に感動。10
時半の消灯までシャワーを浴びたり、
まんがを読んだり、トランプをした
り、「Finding Nemo」のビデオをみた
り、明日に備えリラックスしました。
15日土曜日、いよいよ決戦の日。さ
わやかな青空の下、朝8時に強敵
Maristとプレイボール。いままで一度
も勝ったことがない相手はやはり強
かった。2対1 1 で負けてしまいまし
た。気を取り直したCAとの対戦、初回
3点を失うもその裏5点を奪い逆転に
成功。このまま勢いに乗れるかと思わ
れたのですが、その後得点をあげるこ
とができず、結局5対15、6回コール
ド負けを喫してしまいました。気合を
入れなおして、いよいよ最終戦、NISと
の対戦。「これでシーズンも終わるの
だ。」「最後に勝って、気持ち良く終
わりたい。」と、みんな燃えていまし
た。初回に2点を挙げ、相手の攻撃を
3回の1点だけにおさえると、4回打
線が爆発し5点、その裏ピッチャー亜
希が三者三振に切ってとると、5回ま
たしても5点を挙げ、その裏を0点に
守りきり、12対1で初のコールド勝ち
を収めました。みんなやったね。あり
がとう。そして、来年は優勝だ。
最後に付き添いを引き受けてくだ
さった井藤先生に感謝いたします。
中尾直子
コーチ
大雨のあがった14日金
曜日、授業終了とともに
MSソフト部員12名と付き
添い教員2名が名古屋へ
向けて出発しました。新
大阪駅で夕飯の弁当を買
いこみ新幹線に乗り込み
ました。名古屋から会社
帰りの人たちで混んだ
ローカル線に乗り換え、
19
John Searle
Often the success of a sports team is
measured by the number of trophies they
win. Because of this I am sure the High
School Soccer Girls feel a little dissatisfied
with their final results this season - third in
the Saber Invitational; first in the Canadian
Academy Invitational and second in the
Shanghai APAC Tournament. However I
hope that underneath they also feel some
sense of pride in what they have achieved.
The tournament results actually do not tell
the whole story about this wonderful
group of students. They actually went
through the whole season, nearly 20
games, without losing. Before they got to
APAC they only conceded one goal and
scored around 25.
Our main goal for the season was not
actually anything to do with winning
tournaments. Our main goal was to act as
ambassadors for the school in the way we
played soccer and the manner in which we
played our games- in a sense a real version
of the school vision: courageous,
knowledgeable and caring people aiming to
achieve their full potential. This goal was
achieved with style. The quality of their
play far exceeded anything we should
really expect from a team that only practiced
from January to early April. They received
many words of praise, at APAC from
spectators. They lost finally after extra time,
in a penalty shoot out - the most dramatic
and the most heart breaking way to come
second. Their mental approach to the
games was excellent and their sense of fair
play was second to none.
We have a strong history in Girls' soccer
at Senri Osaka, but this team has to be one
of the best, if not the best ever. I had such a
good time working with them and to be
honest I was felt a little sad when the
season finished.
Shanghai American School put on an
outstanding three day festival for all the
schools and all their community worked
hard to create the event. Their High School
Principal told me that he felt his school was
a better place on the Monday morning
20
because they had hosted APAC, which I
feel is a great testament for why schools
want to be in these International Activity
Leagues.
Thank you to the parents for supporting
your daughter's involvement in soccer and
the financial and time commitment it
involved. It was greatly appreciated.
SimonParker
It seems like so long ago that the Boys
Soccer team started practice way back in
November of last year. We are lucky at
school to have so many guys who are so
keen and enthusiastic. Overall it was a
good season again as we played over 20
matches with both local high schools and
international schools. The start of the year
brought with it a great result as we defeated
Kita Senri High School 2-1 for the first time
ever. This proved to be such an important
win as it lifted confidence within the squad
and we subsequently went on to some
excellent performances. With the
cancellation of APAC last year due to
SARS we decided that it would be good for
the SIS 12 graders in the team to get in one
final tournament before they graduated. So
we took off to Tokyo for the Kanto
Invitational Tournament at the beginning
of February. This proved to be a huge
success as we went undefeated against
some tough opposition and finished as
champions, beating Deutsch Schule
Tokyo in the final. Tournament MVP
awards here went to captain Hiroshi
Kibata, Hiroshi Nakamura, Yoshiyasu
Ogawa and Tomohiro Hata.
After Tokyo it was back to training and
preparation for this years APAC in
Shanghai. March saw the graduation of
many of the senior and more experienced
players in the squad - I would like to thank
them all for their efforts across the years.
With their graduation came the
opportunity for many of the younger
members of the squad to show what they
could do. We had a full programme of
fixtures over the spring holiday with some
mixed results but promising performances.
As APAC drew closer we knew it was
going to be a tough tournament for us
having lost so many of the original team.
However the boys went to Shanghai in
good spirits, partly due to the excellent
leadership of the older students, Toshifumi
Mitsuhashi who took on the role of captain
in outstanding fashion, Yousuke Holmes
and Takeyuki Takegami. After losing 2-1 to
CA in the first game we went on to narrowly
lose 3 of the next 4 games. This put us in the
5th/6th place game with Beijing. Some of
the boys were disappointed at this but both
myself and Mr Entwistle were very pleased
as we had continually improved each game
and played some very skilful and controlled
soccer along the way. Despite being
exhausted we managed to pull off a rousing
final performance to beat Beijing 3-1 and
finish 5th and again collect the
Sportsmanship Award - a credit to the way
the boys conducted themselves both on
and off the field. All APAC awards went to
Kouhei Kuroda who was outstanding
throughout and to Kenji Tomita who had
proven himself to be easily the best keeper
at the tournament. Well done to all and I
look forward eagerly to next year !!
ShammiDatta
I would like to congratulate the 12th
grade players for their leadership and long
dedication to the Badminton club. We were
also impressed by the eagerness of all our
players to help with the running of the
Badminton tournament held at Osaka on
May 15th. We are truly proud of this spirit
and sense of responsibility of the Sabers
players.
This year, we played against some
tough competition from CA , Nagoya and
Kyoto in all the categories. The results:
Girls Singles Champion: Miho
Yamanouchi (SIS, 12th grade)
Mixed Doubles Second Place: Miho
(12th grade) and Gordon (OIS 10th grade)
I feel our boys and girls gave their best
to the short season we had, and they are
eager to improve in the years to come.
高橋寿弥
2004年度の卓球の活動も5月15日(土)の
トーナメントをもって終了しました。今年度
は中学が男子9名・女子1名参加し、高校は
男子14名・女子3名が参加しました。人数の
割には、テーブルが3台しか設置できなかっ
たので、みんなうまく譲り合って使えるかど
うか心配していましたが、概ねみんな協力し
ながらできたと思います。中学からずっと毎
年参加している高校生の生徒のうち、何名か
は見違えるほど技術を伸ばしてきているのに
は、注目すべきものがありました。来年も充
実した活動になれば良いと期待しています。
最後に、5月15日(土)に本校で行なわれ
た、関西トーナメントの結果を報告しておき
ます。
女子シングルス優勝 上田瑠香(SIS10)
男子シングルス優勝 陳冠澄(SIS10)
女子ダブルス優勝 相山朋加・上田瑠香組
(共にSIS10)
男子ダブルス優勝 陳冠澄(SIS10)・
Istvan Viczian(OIS10)組
混合ダブルス準優勝 上田瑠香(SIS10)・
Istvan Viczian(OIS10)組
SIS: 小山ありさ、ソーヤーイアン
OIS: Jun & Sae Searle、Istvan Viczian
男子:富田健二
女子:Elizabeth Iwama
APACとは、Asia Pacific Activities Conference の略称で、次の学
校が加盟しています。
<A P A C 参加校>
北京インターナショナルスクール(中国)、上海アメリカンスクール(中
国)、ブレントインターナショナルスクール(フィリピン)、ソウルフォー
リンスクール(韓国)、カナディアンアカデミー(神戸)、千里国際学園
(大阪)
千里国際学園のスポーツ・音楽のチームは千里国際学園中等部・ 高等部
(SIS) と大阪インターナショナルスクール(OIS)の2校合同で編成してお
り、APACの公式試合・行事や、近隣のインターナショナルスクール、日本の
中学・高校との交流試合・行事等に参加しています。
馬場博史
5月16日(日)吹田市総合運動場で恒例の吹田市トライアスロン連盟杯
デュアスロン大会が開催され、本学園から12名が参加しました。激しい雨
の中でしたが、中学生はRun2km+Bike10km+Run 3km、高校生以上はRun2km+Bike15km+Run5kmを全員が完走。うち
5名が各部門で優賞しました。<完走者(下線が優勝者)>中学男子花光照宗、古岡祐輝、清水航(SIS9)、Ramond
Terhune(OIS8)、春名暢(SIS8)、佐野貴(SIS7)、中学女子松原由佳、大澤萌香(SIS9)、一般男子永田悠太、溝口智
顕(SIS10)、一般女子加賀奈穂子(SIS12)、壮年男子馬場博史(教員)
6月5日(土)服部緑地陸上競技場で開催され、中等部3年の花光照宗君が、1500m走の予選で4'34"、決勝で
4'32"と続けて学園記録を更新し、2位に入賞しました。<他の出場者>古岡祐貴、清水航(SIS9)、小澤悠(SIS8)、
佐野貴、中尾千里(SIS7)。
同じ日、箕面第2総合運動場で開催され、学園から4チーム50名が参加、10時から16時まで合計245kmを走りま
した。
21
保護者会だより
獅子倉雅子
●2004年度のSIS・PA(Parents Asso‑
ciation=保護者会)の組織体制につい
て
各家庭に郵送の総会資料でご案内の
通り、各専門委員会の名称を実際の活
動内容に即したものに変更し、英語表
記といたしました。このことにより
OIS・PTAとの共同活動も円滑に行われ
ることを期待しております。
執行部→Board(ボード)
インターナショナルフェア委員会→In‑
ternational Fair Committee(インター
ナショナル委員会)
広報委員会→Public Relations Commit‑
tee(パブリックリレイションズ委員
会)
フォーラム委員会→ Culture Commit‑
tee(カルチャー委員会)
ボランティア委員会→ Hospitality
Committee(ホスピタリティ委員会)
ネットワーク委員会→Network Commit‑
tee(ネットワーク委員会)
●2004年度の活動計画
・毎月1回の定例会を開催する
・SIS,OISの保護者同士の交流の機会
を設ける
SISとOISが併設されているという特
色ある環境であるにも関わらず、保護
者同士の交流がさほど実現されてこな
かったという実態を踏まえ、本年度は
積極的に催し物などを企画し、交流を
促進していく予定です。
・各種行事への参加呼びかけ、また連
絡事項の速やかな伝達、を可能にする
ための手段としてホームページの開設
を企画する。
田宮美香
2004年 Culture committee はフォー
ラム委員会から名称を改めました。千
22
会員数372名、出席者90名、委任状153枚。総会資料通り、学校長及び
会長の挨拶の後、2003年度活動報告・会計決算報告、2004年度役員紹介
と活動計画・会計予算案が原案通り可決承認されました。なお、ホーム
ページの開設については更に検討を重ねた上で、決定することとなりま
した。
里国際学園で意味する Cultureって何で
しょうか。自己と異なる他者を受け入
れたり、自己と同じように他者も大切
にするための行動をおこす力を養うこ
と?私たち保護者はどういった形でそ
れに参画できるのでしょうか。どんな
形にして皆さんに発信できるのでしょ
うか。この機会を与えてくださったこ
とに感謝して、企画・運営していきた
いと思っています。そして、その形を
どうか受け取ってください。皆さんと
いっしょに何かを作りだせることを
願っています。
小島敦世
International Fair Committeeは委
員全員で協力しあって、クラフト製
作、出店、エンターテイメントの企画
など、いつも笑い声の絶えない楽しい
活動ができれば!と楽しみにしていま
す。 International Fair Committee
のモットーは
smile ! smile ! smile
! です。 皆様のご協力よろしくお願い
いたします。
佐海真由実
同じ地域の保護者の輪、学年を超え
たそのつながりはなかなか学校に来ら
れない方にとっても大切なものではな
いでしょうか。地域親睦会が、通学の
問題、学校の様子など活発な情報交換
の場になればと思います。昨年からの
懸案のOISの保護者の参加があるか
も知れませんので、よろしくお願いい
たします。
一階和子
今年のHospitality委員は、 元気
いっぱい! の10名で活動させて頂き
ます。
私達は、スポーツバンケット、コン
サート、APACなどのティーサービス、
食事サービスをさせて頂きますが、み
んな初めての体験ですので、以前お手
伝いいただいた方、お料理の得意な
方、どうぞ 力 をお貸し下さいま
せ。私達と楽しい一時を過ごしましょ
う!
吉田尚子
インターカルチュアの保護者会便り
を担当し、保護者の皆様の"知りたい!
"にお応えできるような企画を掲載でき
ればと思っています。また、ホーム
ページ開設に向けても、委員6名「気
負わず楽しく!」活動したいと思いま
す。皆様からの寄稿も是非お待ちして
おります。
〜充実して、楽しく、いきいきと〜
6月28日(月)
開場:3:30pm
開演:4:00pm(約1時間半の講演)
場所:本校シアター
講演者の紹介:
北谷勝秀氏(元国連事務次長補、国連
人口基金事務局次長、現在NPO2050理事
長)
プロフィール:
1931年、静岡県生まれ。国連におい
て開発、環境、人口、女性などの諸問
題を手がけること30年。UNDP東京事務
所の立上げにも関わる。UNDPアジア太
平洋局開発計画支援部長、UNDP在ミャ
ンマー駐在代表、 国連事務次長補・
U N F P A 事務局次長を経て、現在は
NPO2050理事長。
注)UNDP=国連開発計画、UNFPA=国連
人口基金
UNDPでのインタビューから抜粋:
実は私は、満州育ちなんです。満州
は日本の植民地政策の下にありました
が、文化は外国そのものでした。 広大
な大地に人々はおおらか暮らしていた
のです。 小学4年の時に帰国しました
が、日本のように人が多くちまちまし
た所になかなか馴染めませんでした。
そのためですね、自分は世界を舞台に
働きたいと思ったのは。 国連での30年
間、世界のために働いているという誇
りを持って任務を果たしてきました。
国連最後の3年間は、国連人口基金
(UNFPA)で事務局次長を務めました
が、この時、国とか地方という枠組の
中だけでなく、 もっとグローバルに人
口、貧困、女性そして保健といった分
各委員会委員長・副委員長・会計・書記、
学年委員の選出、新旧委員の引継ぎをした。
学校から、大迫校長・下村事務長のお話。
2004年度の保護者会の方針、各委員会の活動
計画案、予算案についての話し合いと連絡が
あった。
執行部、委員会の名称を変えた。
議題に沿って、学校より大迫校長のお話、
その後、各Committeeからの活動報告・計画な
ど話し合いがあった。
6月24日(木)、9月9日(木)、10月7
日(木)、1 1 月4日(木)、1 2 月2日
(木)、1月13日(木)、2月3日(木)、
3月4日(金)
いずれも、時間は13:30〜15:30、場所は
3F会議室の予定(変更の場合あり)※定例
会には保護者会のどなたでも出席していただ
けます。
野を充実させること
が大切であることを
確信しました。これ
がNPO2050を立ち上
げることを決意した
経緯です。地球問題を考えよう、子ど
もたちのために何をしたら良いか 危機
感のある人たちが集まって考えようと
いう目的でNPO2050はスタートしたので
す。今、特に力をいれているのが 『女
性の地位向上』です。女性のエンパ
ワーメントを計ることが地球規模問題
解決につながります。例えば、女性が
教育を受ければ 受けるほど、本人と地
域社会が恩恵を受け、子どもたちが健
康に育ち、出産回数も減ることが過去
の経験から分かっています。皆様のご
来場をお待ちしております。
SIS保護者会 Culture Committee
本年度の入学式もつつがなく終了しました。末の娘が高校に
入学する私たちは、二人揃ってこの式に出席致しました。出席
するたびに感心する生徒会からの挨拶ですが、今年は特に印象
に残りました。この高校を紹介し、新たに入学してくる仲間を
歓迎しようとする思い。伝わってきました。新たな仲間たちに
伝えようとするメッセージが伝わってきました。じぶんたちの
目線にたち、そして工夫されていて、きっと何度も練習された
事でしょう。
この学校の基本ルール、5リスペクト。この学校に在学する
生徒の皆さんが、ともだちになってこそ、大切にされることが
でき、そして自然と生きてくるルールだと思っています。
実にその思いが伝わる挨拶として、わたしは感激しました。
今回の入学式は私たちにとって、この学校で迎えられる最後の
入学式でした。それだけに改めて思いました。この学校に入学
させることができてよかったと。
生徒会のみなさん、ありがとうございました。そしてご苦労
様でした。
12年生、10年生保護者、 畑 眞理
保護者の投稿欄です。詩、エッセイ、イラスト、提言、苦
言、質問何でも結構です。皆さんからの声を大募集します。誌
上匿名希望でも、投稿の際は記名して下さい。
受付場所:
の赤いポスト
担当:保護者会 Public Relations Committee
23
6〜9月行事予定
月 日 曜
06 23 水
24 木
30 水
07 01〜03
02〜03
09〜31
21〜03
08 05〜18
24 火
09 01 水
SIS編入選考
中等部春季コンサート 16:00
春学期終了
サマーキャンプ
第3回学校説明会個別相談会(要予約)
オーストラリアホームステイ
Just For Kids Ⅰ
Just For Kids Ⅱ
SIS編入選考
秋学期開始
本校入学に関心をお持ちの方へ、個別にご相談に応じ
ます。予約が必要ですので、出席を希望される方は事前
にアドミッションズオフィスまでご連絡ください。
編集後記
インターカルチュアは、原稿提出の締切後、発行までに約3週間ほどかかっています。まず最初の仕事が未提出
原稿の催促(原稿がそろわないと編集が大変なんです)。そして、編集、校正、印刷の発注。もちろん編集に最も
時間がかかりますが、中でも特に難しいのが全ページ数を4の倍数にすることです。このため、急がない記事を次
の発行分にまわしていただくことがあります。実は前号も今号もそうでした。2回続くのは初めてで、待っていた
だく方には大変申し訳なく思っています。今回も多くの方のご協力で何とか発行にこぎつけました。一部あたり100
円強の印刷製本費がかかっています。大切にしていただければ嬉しいです。(馬場博史)
編集という名のもとに、全ての記事を発行前に目を通すわけですが、読み終わると、本当に色々な事が行われて
いる学校だと改めて感心します。色々な人(生徒、教職員、保護者)が、色々な事を考え、行動する。その中で、
ただ単に、何かを教えてもらうというのではなく、お互いが積極的に学びあう場というのがこの学園なのだと感じ
ます。もうすぐ夏休み。普段とは少し違った時間や空間でまた新たな発見や学びに出会えますように。(志垣満理)
インターカルチュアへの記事・ご感想等は、e-mail で hbaba@senri.ed.jp までお送り下さい。インターカルチュ
アはバックナンバーも含めて本学園ホームページ www.senri.ed.jp/interculture でもご覧いただけます。また学園
ホームページにつきましてのご意見ご感想などは、webmasters-j@senri.ed.jp までお願いします。
春 学 期 5月号
( 上旬
) 卒業式、入学式、大学等合格状況
5月号(
上旬)
6月号
( 中旬
) 学園祭、教育実習
6月号(
中旬)
秋 学 期 10
月号
( 上旬
) 夏の宿泊行事、夏の諸活動報告
10月号
月号(
上旬)
11
月号
( 中旬
) 運動会、玄関コンサート
11月号
月号(
中旬)
冬学期2月号
( 上旬
) オールスクールプロダクション、模擬国連
冬学期2月号(
上旬)
3月号
( 中旬
) 入試結果、卒業生へ贈る言葉
3月号(
中旬)
他に留学報告、スポーツ結果、各種表彰、授業紹介、生徒会・クラブ活動等
24