ROA Holdings, INC. Report No. 05032 韓国「モバイル音楽」 サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ research@roaholdings.com www.roaholdings.com Copyright ⓒ 2011 ROA HOLDINGS, INC All Rights Reserved. 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ 目 次 エグゼクティブサマリー I 韓国モバイル音楽サービス市場の特徴 1-1 一般の状況 1-1-1 デジタル音楽サービス市場 1-1-2 モバイル音楽サービス市場 1-1-3 MP3対応携帯電話市場 1-1-3-1 MP3対応携帯電話発売及び販売現況 1-1-3-2 モバイルMP3サービス現況 1-1-3-3 LGテレコムと音源団体間のMP3対応端末を取り巻く葛藤と解決 1- 2 移動体通信キャリアのデータサービス現況とモバイル音楽サービス 1-2-1 急速に成長を続けている移動体通信キャリアのデータサービス 1-2-2 データサービス市場をリードするEV-DO 1-2-3 EV-DO キラーアプリケーション:映画とVOD Ⅱ キャリア別の戦略 2-1 SKテレコム 2-1-1 コア戦略?有無線統合音楽サービスである「melon」 2-1-2 詳細なサービス内容(EV-DOマルチメディアサービスである「June」) 2-2-2-1 着信メロディ 2-2-2-2 リングバックトーン 2-2-2-3 MOD 2-2-2-4 ミュージックビデオ 2-2-2-5 その他 02 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ 2-2 KTF 2-2-1 コア戦略 2-2-2 詳細サービス内容(EV-DO マルチメディアサービス「Fimm」) 2-2-2-1 着信メロディ 2-2-2-2 リングバックトーン 2-2-2-3 MOD 2-2-2-4 ミュージックビデオ 2-2-2-5 その他 2-3 LGテレコム 2-3-1 コア戦略 –有無線統合音楽サービス(ミュージックオン) 2-3-2 MP3対応端末戦略 Ⅲ 韓国モバイル音楽サービスの発展方向 3-1 ネットワークの発展とモバイル音楽サービスの発展方向(WiBro、 無線LANなどの超高速ネットワーク) 3-2 端末の発展とモバイル音楽サービスの発展方向(MP3端末等の音楽 専用端末の登場) 3-3 ユビキタス音楽サービスへの発展(NATE、パラン(PARAN)など の通信キャリアの統合ポータルとユビキタス音楽サービスとの関係) 03 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ 表 目 次 [表 1] 韓国オン/オフライン音楽市場規模 [表 2] 韓国デジタル音楽サービス業者 [表 3] 韓国モバイルコンテンツ市場の展望 2003-2004 (単位 :億ウォン) [表 4] 韓国ユーザーの利用形態 [表 5] 韓国モバイル音楽市場のSWOT分析 [表 6] 韓国移動体通信キャリアMP3サービス内容 [表 7] 2004年6月までのMP3対応端末の著作権問題を取り巻く該当社間の立場 [表 8] MP3対応端末の著作権問題解決までの主要経過 [表 9] 「melon」サービス料金体系 [表 10] SKテレコム加入者数の累計比較 [表 11] SKテレコムのカラーリングサービス構成 [表 12] 「June」データの通話料金表 [表 13] 「June」データ無制限プロモーション料金制 [表 14] Fimm専用割引料金制度とサービス利用比較 [表 15] ビズトゥーリング料金体系 [表 16] キャッチマネー積立比率 [表 17] キャッチミュージックの課金体系 [表 18] ミュージックオンサービスの加入時別の利用内容 [表 19] ミュージックオンMP3マネージャーの主要機能 04 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ 図 目 次 [図 1] MP3対応携帯電話広告イメージ [図 2] SKテレコムのデータサービス売上高推移 [図 3] 2004年第3四半期移動体通信キャリア3社の売上高及びARPU比較 [図 4] SKテレコム EV-DO対応端末のユーザーの増加とARPU [図 5] KTFのEV-DO加入者数の増加推移とデータARPU [図 6] KTFのEV-DOコンテンツジャンル別比率 [図 7] SKテレコムのユビキタス音楽サービス概念図 [図 8] ライブベルのモバイル接続手順 [図 9] ライブベルプラスサービスの構成例 [図 10] ネットワークの進化に伴うサービス/アプリケーションのロードマップ [図 11] KTF着信メロディ&スクリーンサービス構成例 [図 12] 無線インターネットでビズトゥーリング接続画面 [図 13] KTFの音楽事業ロードマップ [図 14] 有無線ミュージックビデオサービス画面の構成 [図 15] サーチミュージックTV広告 [図 16] サーチミュージックモバイル接続方法 [図 17] キャッチミュージックサービスの設定方法 [図 18] 韓国IT 839戦略 [図 19] デジタル音楽サービスの発展方向 05 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT エグゼクティブサマリー レポートㆍガイドライン 有線インターネット市場で音楽の不法ダウンロードが流行し、韓 国のレコード市場規模は世界で例のないほど縮小した。これとは 対照的に無線インターネットでの音楽サービスは成長を重ねてい る。世界的に携帯電話ユーザーの人気を集めている着信メロディ はもちろんのこと、リングバックトーンサービスが着信メロディ に迫る規模まで成長した。その過程でデータサービス市場を急速 に拡大してきた韓国の移動体通信キャリアは、世界で最新かつ多 様なモバイル音楽サービスで利用者を誘惑している。 2002 年下半期のEV-DOサービス開始に伴い、移動体通信キャリ アは原音での着信メロディとMODサービスを提供し始めた。最 近では利用者がより便利に着信メロディやMODサービスを楽し めるサービスが提供されている。その例としてKTFが提供してい る「キャッチミュージック」というサービスでは相手のリングバ ックトーンをボタン一つで自分の着信メロディやリングバックト ーンへ設定や、全曲をダウンロードすることができる。 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 韓国の移動体通信キャリアはここでさらに一歩前進し、音楽サー ビスを通して通信料以外の付加価値を高める案を模索している。 最近韓国ではMP3対応端末が人気を集めており、2005年度には カメラ同様、MP3機能が携帯電話の基本機能として位置づくであ ろうと予想される。 MP3対応端末をプラットフォームとして活 用し付加価値を創出する案で、移動体通信キャリアは先を争って 有無線統合の音楽サービスを開始しているのである。このような サービスは格安な料金と便利な利用方法でモバイル音楽ユーザー を誘惑している。 06 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT 韓国のモバイル音楽ユーザーを一種のアーリーアダプター(early adapter)といえる。インターネットを使うことに慣れていて、 MP3プレーヤー、MP3内蔵端末などの最新機器を既に購入し、使 用している場合がほとんどだからである。韓国のモバイル音楽市 場は上記のようなアーリーアダプターをターゲットとしており、 ダイナミックに展開されている。 日本のモバイルコンテンツ市場の最新動向も、3Gサービスの本 格化に伴い、コンテンツ配信サービスに変化をもたらした。やは り最も目立つ点は「音楽配信」サービスといえるであろう。 日本の携帯電話市場において、auは同分野をリードしており、 他のキャリアよりもいち早く「着うた」サービスを提供してき た。また、2004年10月からは「着うたフル」サービスを開始し ている。今では「着うた」や「着うたフル」はauを代表するコ ンテンツとなっている。 ドコモでも3Gサービスを提供に伴い音楽配信サービスを提供し ている。ドコモの場合は、端末メーカーが仕様(ミュージックプ レーヤー機能)そのものに音楽をダウンロードできる「FOMA」 端末を2004年発売している。 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 日本市場において最も3Gサービスの開始が遅かったボーダフォ ンは2004年末にグローバル3G端末をラインアップさせ、サービ スを本格的に開始している。同社がコンテンツ配信サービスの際 に採択したコンセプトは「超流通」であった。スタートは遅かっ たものの、充実度の高い自社コンテンツを提供している。 もはや携帯電話は単純なコミュニケーションの手段を超え、マル チメディア端末化している。その一つとして挙げられるのが携帯 07 韓国「モバイル音楽」サービスの現況及び動向分析 ~浮上するキラーアプリケーション「音楽配信」サービス~ ROA HOLDINGS ISSUE REPORT 電話の「ミュージックプレーヤー化である。現在、日本のMP3市 場は活性化されており、多様なメディアデバイスが携帯電話に融 複合化されている。韓国のモバイル音楽市場の分析を通じて、日 本の関連企業は今後の日本モバイル音楽市場全般の展開を予想す ることができるだろうと期待している。 調査範囲 本レポートの構成は次の通りである。Part1では韓国モバイル音 楽市場の特徴を説明し、Part2では移動体通信キャリア別の戦略 を分析した。Part3 では今後のモバイル音楽市場の発展方向を予 測している。 各PARTでは詳細なデータを含め、現在までのサ ービス現況の説明を加え市場分析を行なった。 調査方法 Asia Think Tank ROA HOLDINGS Research & Consulting on Asia Convergence Market 本レポートではPrimary ResearchとSecondary Researchが並行し て行なわれた。Primary Researchでは、関連企業とのEメールで のインタビュー、専門家とのインタビューを並行させた。また、 Secondary Researchでは、関連通信キャリア、CP、ソリューシ ョン業者、端末メーカー、その他該当企業が発表した各種の文献 資料、インタビュー記事、韓国内外の多様なメディアの分析記事 等を収集、分析を行った。 現在のモバイル音楽市場は単純に移動通信体キャリアと端末メー カー、モバイルCPの領域を超え、有線通信キャリアと有線ポー タル、レコード業界等、多様な業界に影響を与えている。よって 本レポートは日本の移動体通信キャリアと端末メーカー、モバイ ルCPは勿論のこと、今後デジタル音楽市場をめぐって彼らと競 争していくインターネット関連メーカー、また著作権を保有し流 通させていくレコード業界にも大変参考となる資料であると自負 している。 08
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