国内検索エンジン市場の 変化と方向性

ROA Holdings, INC.
Report No. 07093
国内検索エンジン市場の
変化と方向性
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国内検索エンジン市場の変化と方向性
目 次
エグゼクティブサマリー
Ⅰ Introduction
1-1 検索エンジンの発展方向
1-2 検索エンジン関連の産業及び市場規模
1-3 本レポートの企画背景
Ⅱ 国内検索エンジン市場の現況
2-1 検索エンジン市場シェア
2-2 日本語対応の検索エンジン提供状況
2-2-1 大手ポータルサイトの検索エンジン分類及び現在の提供状況
2-2-2 特徴的な検索サイト
Ⅲ 国内における次世代検索エンジン開発の動向
3-1 政策動向 - ‘情報大航海プロジェクト’
3-2 事業者動向
3-2-1 日本語理解技術の応用サービス
3-2-1-1 NTTデータの’なずき’
3-2-1-2 kizasi.jp
3-2-2 画像認識技術とモバイルインターネットの結合
3-2-2-1 J-magicの携帯電話カメラを利用したソーシャルメディア
3-2-3 次世代インターフェース技術
3-2-3-1 NTTコムウェアのTangible RFID Interface
3-2-3-2 日本SGI ST Emotion
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Ⅳ インプリケーション
4-1 ポータル事業者、検索開発事業者への提言
4-2 端末メーカーへの提言
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国内検索エンジン市場の変化と方向性
表 目 次
[表1-1]広告市場及び検索連動型広告の市場規模(2004年~2006年)
[表1-2]ソフトウェア開発の市場規模(2004~2006年)
[表2-1]国内のポータルサイト及び検索エンジン市場シェア(一般ユーザーのアクセスシェア)
[表2-2]国内の代表的な検索エンジンの分類(2007年2月末時点)
[表2-3]PC向け大手ポータル系サイトの検索エンジン採用例(2007年2月末時点)
[表2-4]モバイル向け大手ポータル系サイトの検索エンジン採用例(2007年2月末時点)
[表2-5]Googleサービスの内容
[表2-6]Googleの日本、中国、韓国の言語別対応サービス
[表2-7]特徴的なウェブ検索サービス例
[表3-1]NTTデータ‘なずき’の製品構成
[表3-2]NTT-adのCGM Watchの結果例(1)
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図 目 次
[図1-1]検索エンジン技術と情報データベースの今後の方向性
[図1-2]検索技術及び情報データベースの現況
[図1-3]検索エンジン関連産業
[図1-4]広告市場及び検索広告市場の年間成長率(2004年~2006年)
[図1-5]ソフトウェア開発市場の年間成長率(2004~2006年)
[図2-1]主な国別の検索エンジンシェアの比較:日本・米国・中国・韓国
(一般ユーザーのアクセスシェア)
[図2-2]国内検索エンジン市場の競争領域
[図2-3]Web2.0時代の検索技術によるウェブソリューションの進化
ーマーケットプレイス、企業向けメッセージングシステム
[図2-4]MARSFLAGの検索結果画面
[図2-5]Pagebullの検索結果画面
[図2-6]Sagoolのオモロ検索
[図2-7]BON SAGOOLのコンセプト
[図2-8]Wikiseek.comの検索結果画面
[図3-1]情報大航海プロジェクト’の知的情報アクセスの展開領域の予想
[図3-2]情報大航海プロジェクト’の研究開発ターゲット
[図3-3]情報大航海プロジェクト’の技術マップ(医療、ヘルスケア応用SWG)
[図3-4]新たな検索応用技術の領域
[図3-5]ILUの日本語意味理解システムの応用概念
[図3-6]gooリサーチのテキストマイニング適用例
[図3-7]NTT-adのCGM Watch結果例(2)
[図3-8]NTT-adのCGM Watch結果例(3)
[図3-9]Overtureの携帯電話向けコンテンツ連動型広告配信の例
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国内検索エンジン市場の変化と方向性
[図3-10]kizasi.jpのウェブページ構成イメージ図
[図3-11]Yahoo ! トレンドワードのβ版
[図3-12]kizasiのブログクチコミサーチのサービスメニュー
[図3-13]J-magic PiXAシステムの概念
[図3-14]オリンパスの‘スティッキーズ’システムの利用例
[図3-15]NTTコムウェアのTangible RFID利用イメージ
[図4-1]SKテレコムの’1mm’サービスのUI
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エグゼクティブサマリー
[図]検索エンジン技術と情報データベースの今後の方向性
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Research & Consulting on Asia Convergence Market
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[図]検索エンジン関連産業
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現在検索エンジンの領域はウェブ検索であり、テキストデータベ
ース検索を基本に、広告市場やソフトウェア開発市場での売上が
発生している。
しかしながら未来の検索エンジンの領域はより広範囲なものにな
り、‘ウェブ検索’以上の、‘ローカル検索’や‘プッシュ型シンジケー
ション方式の検索’、‘オブジェクト検索’、‘ユビキタス検索’等さま
ざまな方向性へと進化するとみられる。また検索対象となるデー
タベースが、テキストデータベースからマルチメディアデータベ
ース、センサー・測定装置によるリアルタイムデータベース、そ
して現在とは全く異なる別の情報入力インターフェースによる実
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エグゼクティブサマリー
世界データベースへと拡張され、専門的になりつつも各機能によ
り有機的に動作する検索サービスが期待される。
このような検索エンジンの未来は、広告産業、ソフトウェア開発
産業のような現在既に関連の売上が発生している市場だけでな
く、今後は遠隔診療、情報家電を通じた検索、交通情報及び状況
のリアルタイム感知を利用したITSシステム等、未来社会の人間
と人間、人間と機械、機械と機械間の情報収集と解釈・発信へと
つながるだろう。そして未来の検索エンジンは情報端末産業、EC
(Eコマース)、物流産業、医療産業、教育産業、交通産業そして
未来の安心/安全に関する産業と関連性が生まれ、影響を与える
膨大な市場を視野に入れている。
本レポートはウェブ検索だけでなく、情報アクセス産業全体の
観点から検索技術の開発を取り巻く事業者の動向を分析するこ
とに焦点を合わせて作成されており、全ての検索エンジン技術
を網羅したり技術面で深く掘り下げたりするのではなく、ROA
Holdings独自の判断により注目すべきトレンドのキーワードを抽
出する形をとっている。
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ROA Holdingsは検索エンジンの発展を、ただの現段階のSEMの価
値としてだけみているのではなく、次世代産業の基盤となる技術
として注目している。本レポートにより検索エンジン市場は現時
点でGoogleが支配しているテキストまたはウェブページ技術と
広告メディアの可能性にとどまらず、より多様な観点から展開さ
れていることを認識し、関連事業者のパラダイムが急激に変化し
ている状況の中、関連事業者がトレンドを正しく把握し自社の事
業構想の一助となることを期待する。
本レポートのフレームワークは専門家の見解を参考にし、ROA
Holdings独自の観点から構成されており、企業及びサービス情報
等は2007年2月末時点に公開された二次資料を利用した。
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